明治神宮探鳥会レポート 〜1999年10月


10月定例探鳥会:1999年10月17日(日) 8:30〜12:00
天候:曇 気温:14℃ 湧水温:14.3℃
参加者46名+担当5名

 週の後半から急に冷え込んだ週末。天気予報は土壇場で好転。もう少し早く,雨が降らないことがわかっていたら,もう少し参加人数も増えたことでしょう。 10月は渡り鳥の季節。通過鳥は最後のほう。冬鳥の来訪は最初のほう。通過鳥は,解散後に見つけたキビタキの雌タイプのみ。今の時期なら,若鳥の可能性が高い。親鳥のほうが先に渡ってしまうのです。
 冬鳥の到来は遅れています。例年ならカモ類がぼちぼち到着するのですが。
 冬になると明治神宮に顔を見せるハクセキレイ。彼らは移動距離がそんなに大きくはないでしょうから,もう来ています。
 今年はドングリが落下する時期がいつもより遅く,青いドングリが多いですね。こっそりスダジイを試食。食べられるものは人気が高い(笑)。

 虫がまだ活動しています。コオロギ類の声もちらほら。子供たちには「キャッチ&リリース」で,何種類かのコオロギを手にとって観察してもらいました。オカメコオロギ(モリオカメ)の平べったい顔や,葉っぱのようなアオマツムシ,芝生をじっくり探せば見つかる,マダラスズやシバスズ。今年の昆虫観察も,今月で最後になるかな。

 キノコは先月より,かなり少なくなっています。フクロツチガキ,ホコリタケなど,腹菌類がおもしろい。


今月の1枚

アオバズクの羽。
今年の夏も来ていたんですね。


【観察した野鳥】
カワウ2,カルガモ2,キジバト3,カワセミ1,コゲラ5,,キセキレイ1,ハクセキレイ4,ヒヨドリ50+,モズ1,ツグミ2,ヤマガラ10,シジュウカラ20,メジロ20,スズメ15,ムクドリ2,ハシブトガラス50(以上16種)
解散後 キビタキ1(雌タイプ)
番外ドバト5,ワカケホンセイインコ4

【観察した植物】
[花]キツネノマゴ,ハキダメギク,トキワハゼ,イヌガラシ,ヒヨドリバナ,
ミズヒキ,イヌタデ,
[木の実,草の実]アカガシ,シラカシ,コナラ,クヌギ,スダジイ,ツブラジイ,マテバシイ,ケヤキ,イロハカエデ,コムラサキシキブ,イイギリ,ヒヨドリジョウゴ,スミレ,チヂミザサ,カゼクサ,チカラシバ,
[シダ類]フユノハナワラビ
[キノコ類]ツルタケ,ビョウタケ,ウチワタケ,カワラタケ,コフキサルノコシカケ,ハリガネオチバタケ,シロハツ,ドクベニタケ,ホコリタケ,フクロツチガキ,クリタケ,ナラタケモドキ

【観察した昆虫】
モリオカメ,ツヅレサセコオロギ,カネタタキ,マダラスズ,シバスズ,クサ
ヒバリ,アオマツムシ,アキアカネ,ウスバキトンボ,ヤマトシジミ,ジャノ
メチョウ,アオバハゴロモ,

【その他】
ザトウムシ,オナガグモ

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