明治神宮探鳥会レポート 〜2006年1月


1月定例探鳥会:2005年1月15日(日)8:30〜11:20
天候:晴 風:弱 気温:12℃(11時) 湧水温:
参加者59名(うち18歳未満3名)+担当5名

 土曜日は大雨となり,雨上がりの晴天。寒波も一段落。結局,晴れたのは日曜の午前中だけでしたが,陽だまりでゆっくりと観察が出来ました。
 しかし,池にはまだ,氷が……金曜日までの寒気で凍ったのが,まだ残っていたようです。氷で狭くなった水面には,マガモ,オシドリ,カルガモ。オシドリは数が減っていましたが,近くの別の水面などに移動している模様。マガモやカルガモが氷の上に乗っても割れないところを見ると,かなり厚くなっているようですね。氷の上にツグミも降りていました。

 今シーズンは,冬鳥に異変アリ。水禽が多く,小鳥類の越冬が少ない。あちこちで白鳥飛来のニュースを聞きますが,越冬地が豪雪のため,さらに南下したと推測されています。一方,小鳥類は,夏の天気が安定していたことから,積雪の無い低山や里山で,木の実,草の実が豊作だったとの見方も。

 暖かい冬の日は,越冬中の昆虫を観察するチャンス。フユシャクの仲間が見つかったり,成虫で越冬するウラギンシジミが見つかったり。ヤマトクサカゲロウは成虫が飛んでいました。カメムシも成虫や幼虫で越冬する種類が多く,冬の暖かい晴れた日は観察のチャンスです。

 今月の参加者は,いつもの明治神宮探鳥会に比べると,さらに平均年齢が高くなっていました。ついでに,男性の比率も高かった。何かあったの?と思うほど。ちなみに,いつもの月よりも支部報を見て参加した人の比率が高かったのも事実。明治神宮探鳥会は,都内の探鳥会の中では,平均年齢の低いほうなのですが……。今月は初詣とオシドリ見物を兼ねて参加した人も多く,鳥以外の話題に興味を示さない人も結構いたし,最後の「まとめ」が終わらないうちに帰りだす人がゾロゾロいるし,なんだか雰囲気が悪い。あからさまに「お目当ての鳥さえ見られれば,後は用は無い」と言う態度をされるのは,担当していても張り合いがありません。
 多分,これが今の東京支部会員の平均的姿なのだろうなぁ……。


今月の1枚

カルガモも氷の上を歩く。


【観察した野鳥】
コサギ1,オシドリ18(雌7雄11),マガモ10(雌4雄6),カルガモ10,オオタカ1,ハイタカ1,キジバト2,カワセミ雌1,コゲラ10,キセキレイ1,ハクセキレイ2,ヒヨドリ50,ツグミ1,ウグイス1,ヤマガラ10,シジュウカラ10,メジロ10,アオジ1,カワラヒワ3,シメ2,スズメ3,ハシブトガラス100
(以上22種)

【観察した植物】
花……サザンカ,タネツケバナ

木の実,草の実……コナラ,シラカシ,ケヤキ,イイギリ,シロダモ,ヤドリギ,ヒサカキ

キノコ・菌類(同定できたものだけ)……カワラタケ

【観察した昆虫】
アオクサカメムシ,ヨコヅナサシガメ,ヤマトクサカゲロウ,ウラギンシジミ,シロオビフユエダシャク,

【その他観察したもの】
ニホンヤモリの卵の殻


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