明治神宮探鳥会レポート 〜2004年6月


6月定例探鳥会:2004年6月20日(日)8:30〜12:00
天候:晴 風:強 気温:30℃(11時) 湧水温:
参加者47名(うち18歳未満6名)+担当5名


 台風直前の晴れ間。風はありますが,気温が高く,蒸し暑い日になりました。 今月は菖蒲田の混雑を避け,いつもと違う観察コースです。まず,北参道から脇道にそれて,ゆっくりと「小物」を観察しながら進みます。梅雨なのに雨が少なく,結局,ヒキガエルには会えず。キノコも少なめでした。しかし,昆虫に寄生するオサムシタケは,しっかり発生していました。
 サカキの花がほのかに匂います。

 野鳥は巣立ちの時期。若鳥が目につきます。ハシブトガラスの巣立ち雛は,親と同じくらいの体格でも,甘えた声で餌をねだっています。口の中が赤いのが,巣立ち雛の特徴。口の中が完全に黒くなるまで,丸2年はかかりますから,昨年生まれの個体も分かります。
 ホトトギスの声がしました。この時期には珍しい。まだ移動中?
 残念ながら,明治神宮には,彼らが卵を託す相手の巣は,ありません。

 昆虫は幼虫の多い季節。アオバハゴロモの幼虫があちこちで見られました。自分の体から出した蝋(ろう)が綿毛のようになって,腹部をフワフワに覆っています。

 昨年からずっと観察していた,ニホンヤモリの卵の殻の隣に,新たに卵が産み付けられていました。必ず2個1セットで産みます。



今月の1枚

まだまだ小さい,ハヤシノウマオイの幼虫


【観察した野鳥】
カルガモ2,キジバト1,コゲラ20,ホトトギス1,ツバメ6,ヒヨドリ5,ヤマガラ20,シジュウカラ10,メジロ20,スズメ50,ムクドリ7,ハシブトガラス50,
(以上12種)
番外ドバト3

【観察した植物】
野草の花,木の花……ドクダミ,トキワハゼ,ヘビイチゴ,シロツメクサ,トウバナ,ハルジオン,ヒメジョオン,ノボロギク,オニタビラコ,ノゲシ,コナスビ,ヤブミョウガ,カタバミ,ヨウシュヤマゴボウ,サカキ


【観察した昆虫】
コシアキトンボ,ウスバキトンボ,オオヤマトンボ,ムラサキシジミ,ヤマトシジミ,ルリシジミ,ナミアゲハ,クロアゲハ,サトキマダラヒカゲ,キアシドクガ,ホシシャク,クダマキモドキ(幼虫),ハヤシノウマオイ(幼虫),アオバハゴロモ(幼虫),ツチカメムシ,セアカツノカメムシ,オオヒラタシデムシ,コクワガタ,エゴツルクビオトシブミ

【その他観察したもの】
オサムシタケ,ビョウタケ,ヒトヨタケの仲間,サカズキホコリ,ザトウムシ,ニホンヤモリの卵


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