明治神宮探鳥会レポート 〜2004年2月


2月定例探鳥会:2004年2月15日(日)8:30〜12:00
天候:晴 風:強 気温:13℃(11時) 湧水温:
参加者75名(うち18歳未満5名)+担当6名


 春のお彼岸の頃のような陽気で,人出も多め。冬鳥の観察には良い条件となりました。

 今月は初参加ないしは探鳥会参加経験の少ない人が多く,年始を機に野鳥の会に入会した人とか,支部報以外のメディアで探鳥会の情報を得て参加した人も多かったのではないかと思います。

 北池は今,工事中。しかし日曜日は休工中なので,オシドリもいました。工事の影響なのか,南池にもオシドリが何羽かいました。北池のオシドリは双眼鏡を使わなくても観察できる距離なので,ゆっくり楽しんでもらえます。

 芝生広場は日差しがたっぷり。地面を触ると,暖かい。実際,地表付近の気温は,顔の高さの気温よりも5度以上高いんです。「光の春」を実感…。その芝生広場には,ツグミやハクセキレイが何羽か。ムクドリも時折,降りてきます。

 木々の冬芽も,春に向けて活動開始。ニワトコの冬芽からは,つぼみが見えています。赤みが鮮やかになったミズキの冬芽は,野鳥の餌になることもあり,木の下には芽がいくつか落ちています。この冬芽の鱗芽を1枚1枚,めくってみたら,小さな若葉が出てきて,その中には,小さなつぼみも見つかりました。

 林の下には,落ち葉をかき分ける鳥……キジバトとシロハラです。同じような餌の探しかたですが,食べている物は全然違っているんですよね。

 暖かい日差しの中,成虫で越冬しているチョウが飛びます。
 暖を取るため,太陽に向かって羽を広げてとまります。
 特に,ムラサキシジミの青紫色に光る翅は,印象的でした。



今月の1枚

ムラサキシジミが日光浴。


【観察した野鳥】
オシドリ54(雌23雄31),マガモ5(雌1雄4),オオタカ1,ノスリ2,キジバト15,カワセミ1,コゲラ10,ハクセレイ3,ヒヨドリ10,モズ1,ルリビタキ2(雌型1雄1),ジョウビタキ雌1,シロハラ5,ツグミ8,ウグイス1,ヤマガラ3,シジュウカラ20,メジロ10,アオジ1,カワラヒワ10,シメ10,スズメ30,ムクドリ20,カケス4,ハシブトガラス50
(以上25種)
番外 ドバト5  


【観察した植物】
花……イヌコリヤナギ,サザンカ,チチコグサモドキ,スズメノカタビラ
冬芽……イヌシデ,ミズキ,サクラ,カラスザンショウ,ニワトコ,
その他観察した植物……セリ,ノビル,ヤドリギ


【その他観察したもの】
キタテハ,キチョウ,ムラサキシジミ,ニホンヤモリの卵の殻


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