明治神宮探鳥会レポート 〜2003年11月


11定例探鳥会:2003年11月16日(日)8:30〜12:00
天候:快晴 風:弱 気温:23℃(11時) 湧水温:
参加者38名(うち18歳未満3名)+担当6名


 小春日和。…と言うより,むしろ暑いくらいの天気になりました。
 明け方までの雨も上がり,朝から晴天。都心では珍しい,霧の朝を迎えた明治神宮。境内の外にはほとんど霧が出ていませんが,森の中の空気はたっぷりと水分を含んでいます。

 今月も御苑内工事中のため,コース変更。いつもと違った場所を観察できるのだと思えば,それもまた良し,と言うことで,出発。

 ぼちぼち冬鳥の季節なのですが,暖かい秋のおかげか,あまり野鳥が目立ちません。まだアキアカネが飛んでるし……。それでも,オシドリは順調に数が増えています。マガモの数も多くなりました……もう交尾しているのもいた……(汗)。他に冬鳥としては,ウグイス,アオジ,シメ,カケスなど。……あれ?ツグミが未確認でした。ツグミは既に都内のあちこちで観察されています。

 昆虫関係は今月で一段落。越冬期に入ります。チョウは成虫越冬する種類が目立っています。ほかに成虫越冬する虫としては,ホソミオツネントンボ。明治神宮探鳥会では久しぶりの観察です。成虫で越冬するトンボは,東京では珍しいですね。

 植物は紅葉の季節,実の季節。東京の紅葉は11月下旬が旬ですが,ハゼノキの赤が目立っていました。ケヤキ,クヌギ,コナラは早々と落葉が始まっています。 なぜかオオジシバリが開花。春の花が,暖かい秋に惑わされたのか?今年は各地で,春の花の開花が見られているようです。10月に寒くて11月に暖かだったのも影響しているようです。


今月の1枚

ホソミオツネントンボ。越冬中は枯草の色ですが,
春になると淡い水色に変わります。


【観察した野鳥】
オシドリ29(雌10雄19),マガモ12(雌6雄6),コゲラ10,ハクセキレイ2,ヒヨドリ100,ウグイス2,ヤマガラ10,シジュウカラ20,メジロ15,カシラダカ1,アオジ3,カワラヒワ2,シメ1,スズメ10,カケス1,ハシブトガラス70
(以上16種)
番外:ドバト1

【観察した植物】
花……ハナタデ,キツネノマゴ,セイタカアワダチソウ,オオジシバリ,セイヨウタンポポ,チャ,サザンカ,

実……シラカシ,アカガシ,アラカシ,ウバメガシ,マテバシイ,スダジイ,クヌギ,コナラ,ミズキ,クスノキ,ムクノキ,イイギリ,エノキ,サカキ,ヒサカキ,ケヤキ,イヌシデ,イロハカエデ,チヂミザサ,カゼクサ,チカラシバ,ヤブミョウガ,ミズヒキソウ,

キノコ……ハリガネオチバタケ,カワラタケ,ウチワタケ,チチアワタケ,ヒトヨタケsp.


【観察した昆虫】
ラサキシジミ,ヤマトシジミ,ウラギンシジミ,キチョウ,アキアカネ,ホソミオツネントンボ,モリオカメ,ツヅレサセコオロギ,アオマツムシ,


【その他観察したもの】
ニホンヤモリの卵殻,ザトウムシ,ジョロウグモ,ギンメッキゴミグモ,ゴミグモ


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