明治神宮探鳥会レポート 〜2003年10月


10定例探鳥会:2003年10月19日(日)8:30〜12:00
天候:快晴 風:無 気温:19℃(11時) 湧水温:
参加者53名(うち18歳未満6名)+担当4名


 快晴無風!
 久しぶりに好天に恵まれました。今年のこれまでの探鳥会10回のうち,悪天候で参加者が少なかったのが5回。……悪天候率5割ですか……。今月は,これまでの天候の不振を取り返すかのような上天気。さ,はりきって出発!

 ……とは言うものの,今月と来月の探鳥会は,御苑が工事中で入場できず,いつもと違うコースです。こういうときですから,いつもは訪れない場所を観察コースに取り込み,いつもと違った風景を眺めてみるのも面白いのではないか……と言うことで,北参道をじっくり眺めてみることにします。
 でも,最初に北池をちょっと覗きます。もう,オシドリとマガモが,ちらほら到着しているのです。いよいよ冬鳥のシーズンが始まりますね。

 林の中は,前日に雨が降ったものの,しばらく晴天だったので,やや乾燥気味。キノコも乾いたキノコ(サルノコシカケの仲間)が多くて,あまり発生量は多くありません。コオロギ類の声がちらほら。晩秋になると,夜は気温が低くて活動できず,昼間に鳴くことが多くなります。初秋の夜と鳴き方が違うので,ちょっと分かりにくいかも知れません。

 木の実は今月が旬のものが多く,イイギリの赤い実がたくさん見つかります。ドングリもたくさん。ドングリを割ってみると,クリシギゾウムシの幼虫がたくさん見つかります。特にスダジイは寄生率が高いですね。渋味の無いドングリは,虫にも好まれるのでしょうか?

 チョウは成虫越冬するタイプの種類が目立ち始めています。ムラサキシジミ,ウラギンシジミ,キタテハなど。羽を広げて日光浴して,体を暖めながら飛んでいます。


今月の1枚

ウラギンシジミ。日なたぼっこ中。


【観察した野鳥】
オシドリ6(雌2雄4),マガモ3(雌1雄2),キジバト2,コゲラ10,ハクセキレイ4,ヒヨドリ20,ヤマガラ10,シジュウカラ30,メジロ30,スズメ20,ハシブトガラス50
(以上11種)
番外:ドバト5

【観察した植物】
花……キツネノマゴ,セイタカアワダチソウ,チャ,サザンカ,

実……シラカシ,アカガシ,アラカシ,イチイガシ,マテバシイ,スダジイ,ツブラジイ,クヌギ,コナラ,ミズキ,クスノキ,ムクノキ,エノキ,ヒサカキ,チヂミザサ,カゼクサ,チカラシバ,ヤブミョウガ,ミズヒキソウ,イヌタデ,ハナタデ,

キノコ……ノウタケ,ニガクリタケ,シロハツモドキ,カワラタケ,ウチワタケ,ビョウタケ,


【観察した昆虫】
チョウ……ムラサキシジミ,ヤマトシジミ,ウラギンシジミ,モンキチョウ,モンシロチョウ,キタテハ

トンボ……ウスバキトンボ,アキアカネ

直翅目……エンマコオロギ,モリオカメ,ツヅレサセコオロギ,マダラスズ,シバスズ,アオマツムシ,クビキリギス,ウマオイ,コカマキリ,ヒシバッタの仲間

その他昆虫類……チャバネアオカメムシ,アカスジキンカメムシ,ナシカメムシ,アオオサムシ,オオヒラタシデムシ,ウスバカゲロウ幼虫

【その他観察したもの】
ニホンヤモリの卵殻,ザトウムシ,ジョロウグモ,モグラ塚


→資料室にもどる
→Home