明治神宮探鳥会レポート 〜2003年9月


9定例探鳥会:2003年9月21日(日)8:30〜11:30
天候:雨 風:弱 気温:17℃(11時) 湧水温:
参加者6名(うち18歳未満2名)+担当5名


 雨……
 台風の影響も懸念されていたので,雨が激しくなったら中断と言う条件付きで出発。

 探鳥会の直前まで晴天続きだったので,キノコ類は低調。ちょっと変わったところでは,キツネノエフデを久しぶりに観察したこと。

 虫もなかなか見つかりません。気温が低いのと暗いこともあり,昼間でもかなり,コオロギ類の声が聞こえます。

 そろそろ,実りの季節。ドングリの落果もぼちぼち。小さい実の落果が多数ありましたが,これは8月末頃に落ちた,成熟前の落果です。ドングリの実は,成熟前の落果数が全体の2/3にもなるのだとか。但し,実が膨らむ前なので,6割以上の数が落ちていても,重量で言うと2割も落としていません。生理的に「摘果作業」を自分でやっているのですね。

 鳥もなかなか見つかりませんが,キセキレイが久しぶりに観察されています。この鳥も,明治神宮に定着してきた感じです。「渓流の鳥」と言われるキセキレイも,少しずつ,生態が変わってきているようです。

 スズミグモの巣を観察。スズミグモは暖地系のクモで,明治神宮で見つかったのは,2年前のこと。越冬して繁殖したようですね。

☆9/21〜12/20の間,南池の浚渫工事のために御苑が閉鎖されます。10月,11月の探鳥会は6月のコースを踏襲しようかと思います。12月の探鳥会は21日なので,再開初日です。池がどんな状況になっているのか,注目されます。


今月の1枚

スズミグモの巣。特徴ある,テント型の大きな巣を作る。


【観察した野鳥】
カワウ1,コゲラ3,ツバメ3,キセキレイ3,ヒヨドリ10,ヤマガラ10,シジュウカラ3,メジロ3,スズメ4,ハシブトガラス20
(以上9種)
参考記録オオタカ1


【観察した植物】
花……キツネノマゴ,ツルボ,ヤブミョウガ,イヌタデ,ツユクサ,ヒヨドリバナ,ミズヒキ,チカラシバ

実……シラカシ,アカガシ,マテバシイ,スダジイ,クヌギ,コナラ,ウワミズザクラ,ミズキ

キノコ……カワラタケ,ウチワタケ,ハリガネオチバタケ,ビョウタケ,ツルタケ,キツネノエフデ


【観察した昆虫】
チョウ……ムラサキシジミ,ヤマトシジミ,キチョウ,モンシロチョウ
トンボ……ウスバキトンボ
直翅目……エンマコオロギ,モリオカメ,ツヅレサセコオロギ,ミツカドコロギ,マダラスズ,シバスズ,アオマツムシ,ウスグモスズ

【観察したクモ】
ギンメッキゴミグモ,ジョロウグモ,スズミグモ,

【その他観察したもの】
ニホンヤモリの卵,ザトウムシ


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