明治神宮探鳥会レポート 〜2003年5月


5月定例探鳥会:2003年5月18日(日)8:30〜12:00
天候:曇のち雨 風:弱 気温:20℃(11時) 湧水温:
参加者57名(うち18歳未満5名)+担当3名


 このところ,日曜日に天気がはっきりしないことが多く,暗い曇り空の中のスタート。それでも参加人数は多めで,こんな日に限って,担当者の出席率が悪く,8:30時点で2人。ケーブルTVの取材も入り,てんてこ舞い……(そのため,植物関係の観察記録に不十分な点があります。御容赦を…)。

 野鳥のリストを見ると,状況はすっかり夏。通過中の渡り鳥はオオルリのみ。サギ類がなんだか多め。オナガの観察は久し振り。最近,都心ではオナガが減っているのでしょうか?

 花はまだ,いろいろあります。早春の花はほぼ終わり。晩春〜初夏の花が中心です。御苑の芝生の「チリーアヤメ」(これが標準和名かどうかは不明),今年も咲いていました。不思議な外来種。西参道沿いのブタナは,昨年,初めて境内への侵入を確認した外来種。明治神宮はもともと,外来植物の侵入が少ないのですが,少しずつ,変化しています。

 御苑の池にはヌカエビ。探鳥会としては初記録か?
 さらに,池の近くのクヌギの木に,ヨコヅナサシガメを発見。これも明治神宮初記録。中国原産の,体長10数mmにもなる巨大なサシガメです。生態系の撹乱が心配される外来種。今後の動向が気になります。

 解散後,渋谷区役所千駄ヶ谷出張所のAさんと,地元の地域情報紙に明治神宮の自然を紹介する記事について,打ち合わせ。今日はケーブルTVと合わせて,地域メディアとのコネクションが重なりました。探鳥会も,地域密着型で,地元の人への認知度が上がると,また新たな展開が期待されます。


今月の1枚

ヨコヅナサシガメ。分布拡大中。


【観察した野鳥】
カワウ1,アオサギ1,ダイサギ1,ゴイサギ1,キジバト2,コゲラ5,ツバメ5,ヒヨドリ10,オオルリ1,ヤマガラ5,シジュウカラ15,メジロ20,スズメ10,ムクドリ20,オナガ1,ハシブトガラス50
(以上16種)
番外 ドバト2


【観察した植物】
野草の花……ハルジオン,セイヨウタンポポ,カントウタンポポ,オオジシバリ,ノゲシ,オニタビラコ,ヤブタビラコ,ハルジオン,ニガナ,ブタナ,チチコグサ,チチコグサモドキ,スミレ,キランソウ,トウバナ,オオイヌノフグリ,タチイヌノフグリ,ムラサキサギゴケ,トキワハゼ,スズメノヤリ,キュウリグサ,ハナイバナ,ヘビイチゴ,ヘラオオバコ,オオバコ,キツネノボタン,シロツメクサ,ミミナグサ,スズメノカタビラ,ヨツバムグラ,ギンリョウソウ,ニワゼキショウ,チリーアヤメ,ドクダミ

木の花……クスノキ,エゴノキ,ホオノキ,トチノキ

キノコ……カワラタケ,シュタケ,スエヒロタケ,マツオウジ

【その他観察したもの】
モンシロチョウ,クロアゲハ,ヤブキリ幼虫,ヨコヅナサシガメ,ヌカエビ


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