明治神宮探鳥会レポート 〜2002年12月


12月定例探鳥会:2002年12月15日(日)8:30〜11:40
天候:快晴 風:弱 気温:8℃(11時) 湧水温:16.0℃
参加者65名(うち18歳未満6名)+担当7名

 第3日曜としては,数ヶ月ぶりの好天。でも,寒ーい朝。
 いよいよ「鳥の季節」です。今年は小鳥類の数が多いのが特徴。都内のあちこちで,アトリの観察例があります。冬の寒さが厳しくなるのだろうか?

 冬の明治神宮の「お約束」はオシドリ。今年も例年と同じくらいの越冬数。今月はマガモが多め。カモ類はどういうわけか,オスが圧倒的に多い。派手な色をしているから単に目立つだけなのか,それとも,目立つ色→死亡リスクが高い→あらかじめ雄が多めに生まれる,と言うことがあるのか?良く分かりませんが,おおよそ2:1で雄が多いと言う状況です。

 池は部分的に結氷。霜もしっかり。まるで1月の風景。

 越冬中のカメムシを発見。かれらは成虫越冬。動きが鈍い……

 本殿の近くで上空を見上げると,ヒメアマツバメが高い空を飛んでいました。東京の西のほうでは,ヒメアマツバメが1年中住み着いている場所がありますが,明治神宮上空に現れるのは,ちょっとだけ珍しい。しかし,この季節,このあたりで,何を餌にして生活しているのだろうか?

 メジロの群れが目立ちます。シジュウカラの群れの中にはコゲラが。冬に見られる「混群」です。

 お正月の準備が始まっている本殿を抜け,静かな御苑へ。
 ルリビタキ,今年も何羽か,御苑内でなわばりを作っています。若い鳥が多いですね。

 冬芽や葉痕をいくつか観察。冬の植物観察の定番です。


今月の1枚

ガリガリかじられたマテバシイの実。
この堅いドングリを割れる歯の持ち主は?
……アカネズミかなぁ??


【観察した野鳥】
ダイサギ1,オシドリ49(雌13雄26),マガモ18(雌6雄12),カルガモ1,オオタカ1,キジバト10,ヒメアマツバメ2,コゲラ5,キセキレイ2,ハクセキレイ6,ヒヨドリ70,ルリビタキ6,ジョウビタキ3,シロハラ3,ツグミ3,ウグイス3,ヤマガラ10,シジュウカラ30,メジロ100,アオジ5,カワラヒワ10,シメ15,スズメ30,オナガ1,ハシブトガラス70
(以上25種)
番外ドバト10,ワカケホンセイインコ5


【観察した植物】
花……シロダモ,ヤツデ,サザンカ,タネツケバナ
木の実,草の実など……コナラ,シラカシ,アカガシ,アラカシ,スダジイ,マテバシイ,モチノキ,ケヤキ,イヌシデ,イイギリ,ゲンノショウコ,……


【その他観察したもの】
アオクサカメムシ


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