明治神宮探鳥会レポート 〜2002年8月


8月定例探鳥会:2002年8月18日(日)8:30〜11:20
天候:曇一時雨 気温:24℃(11時) 湧水温:15.2℃
参加者18名(うち18歳未満4名)+担当6名

 朝方,雨模様だったので,参加者が極端に少なくなりました。でも,新聞を見て初参加という人が半分ぐらい。これはしっかりやらねば……。
 結局,時折小雨が降るものの,天気は案外持ってくれて,しかも気温は低めで快適でした。

 天気が悪いと鳥の動きが鈍くなり,ただでさえ姿の見えにくいこの季節,鳴きやんでしまうとお手上げです。……結果は,確認された野鳥種が7種……なんと,過去最低記録です。

 雨が降っていても,ほんのお湿り程度で,土はカラカラ。キノコの発生は期待できません。乾燥に強い硬いキノコばかり目立ちます。

 虫のほうはまずまず。と言っても,トンボやチョウは,雨に阻まれて,あまり見られません。森の中でコノシメトンボが雨宿り。この辺りでコノシメトンボは,ちょっと珍しいかも。
 そろそろ秋の虫が目立ってきます。コオロギ類が7種。まだ幼虫の個体も多く,本番はこれから。

 ぼちぼち木の実が目立ち始めます。2年がかりで実を結ぶスダジイやマテバシイでは,昨年咲いた花が,今年の秋の実りに向けて,膨らみ始めていますが,その近くには,今年咲いた花が,小さなドングリになって,来年の実りを待っています。コナラの若い実が枝ごと落ちています。チョッキリの仲間が若いドングリに産卵し,枝を切って地面に落としているのです。

 樹液を出している木が多いのが,ちょっと気になります。落葉広葉樹に世代交代の時期が来たのか,それとも,他の原因?

 解散場所近くにキツネノカミソリ。晩夏を飾る,さわやかな色合い……。



今月の1枚

ヘクソカズラ。
名前の由来は全草に含まれる匂いから。
「サオトメカズラ」「ヤイトバナ」などの,優雅な別名もありますが…。


【観察した野鳥】
コゲラ4,ヒヨドリ10,ヤマガラ4,シジュウカラ10,メジロ10,スズメ20,ハシブトガラス20
(以上7種)
番外 ドバト3 


【観察した植物】
野草の花……ヘクソカズラ,キツネノマゴ,アキノノゲシ,ヤブカラシ,ヨモギ,ヤハズソウ,ヒルガオ,ヨウシュヤマゴボウ,キカラスウリ,ウリクサ,キツネノカミソリ
木の実……コナラ,シラカシ,クヌギ,スダジイ,マテバシイ,エノキ,モチノキ,イヌビワ,ウワミズザクラ,エゴノキ,

【観察したキノコ類】
ウチワタケ,コフキサルノコシカケ,トキイロヒラタケ

【観察した昆虫】
セミ……ニイニイゼミ,アブラゼミ,ミンミンゼミ,ヒグラシ,ツクツクボウシ
チョウ…アオスジアゲハ,モンシロチョウ,ヤマトシジミ,キマダラセセリ,イチモンジセセリ,サトキマダラヒカゲ
トンボ…ウスバキトンボ,コシアキトンボ,ノシメトンボ,コノシメトンボ
コオロギ,バッタ類……モリオカメ,エンマコオロギ,ツヅレサセコオロギ,マダラスズ,シバスズ,カネタタキ,クサヒバリ,オンブバッタ
甲虫…オヒラタシデムシ,アオオサムシ,カナブン,クロカナブン,ヨツボシケシキスイ
その他…アカスジキンカメムシ,ウスバカゲロウ幼虫(アリジゴク)

【その他観察したもの】
ザトウムシ,オオヒメグモ,ギンメッキゴミグモ,ジョロウグモ



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