明治神宮探鳥会レポート 〜2002年4月


4月定例探鳥会:2002年4月21日(日)8:30〜11:20
天候:雨 気温:15℃(11時) 湧水温:15.0℃
参加者36名(うち18歳未満8名)+担当5名

 8時前から冷たい雨。
 結局,ずっと雨でしたが,家を出る頃には降っていなかったせいか,雨の中,人はたくさん集まりました。このぐらい寒さを感じても,気温は「平年並み」に近いのですから,今年は暖かい日が多いんですね。
 毎日新聞に出た開催案内を見て来た人が3人,ネット経由で来た人&ネット経由で常連になった人が10人ぐらい。

 今月は「花の月」。さまざまな樹の花,草の花が期待できますが,季節が予想外に早く進んでいたり,雨に祟られたりで,ちょっと,観察を楽しみにくい状況……だったんですが,結果的には60種以上。コンディションが悪くて,きちんと見られなかったものが多いと思いますが,集計してみると,やっぱりたくさん見てますね。
 ヒトツバタゴ……いわゆる「なんじゃもんじゃの木」が満開でした。例年なら,5月の連休の頃に満開になる花ですから,2週間ぐらい早い。運の良い巡り合わせのおかげで,定例探鳥会で満開の様子を見ることが出来ました。

 早くも新緑の季節。野鳥の姿は見えにくく,声の観察が中心になってきました。 この時期,東京を通過中の渡り鳥が観察されることが多いのですが,今回は記録無し。まだ,「冬鳥」が少し残っていました……オシドリ1羽,ツグミ,アオジ,シメ。かれらは来月の探鳥会では,もう見られないでしょう。「夏鳥」はツバメのみ。しかし,なんか,やたらとツバメの数が多い……天気のせい?

 御苑では,いつもの「まとめ」をする場所で,何故かライブ演奏のイベント。
 ゆったりした演奏で,音楽の背景に,この緑は似合うけど,自然観察のBGMとしては,ちょっと……。
 池の近くの東屋で雨宿りをしながら,観察のまとめ。

 冷たい雨の中,みなさま,お疲れ様でした。

#署名対応と,TV番組用スチル撮影受け入れがあり,御協力をお願いしました。


今月の1枚

キランソウ。俗に「地獄の釜の蓋」。
地上1cmのお花畑です。


【観察した野鳥】
ダイサギ1,オシドリ♂1,カルガモ4,オオタカ1,キジバト5,カワセミ1,コゲラ20,ツバメ30,ハクセキレイ1,ヒヨドリ50,ツグミ6,ヤマガラ2,シジュウカラ20,メジロ5,アオジ3,シメ3,スズメ15,ムクドリ5,オナガ3,ハシブトガラス50
(以上20種)  

【観察した植物】
野草の花……コハコベ,オランダミミナグサ,ツメクサ,ナズナ,イヌガラシ,スカシタゴボウ,タネツケバナ,ヘビイチゴ,シロツメクサ,カタバミ,アカカタバミ,スミレ,タチツボスミレ,ツボスミレ,コナスビ,キュウリグサ,ハナイバナ,キランソウ,トウバナ,ジュウニヒトエ,ムラサキサギゴケ,トキワハゼ,オオイヌノフグリ,タチイヌノフグリ,オオバコ,ヘラオオバコ,ヤエムグラ,オニタビラコ,ヤブタビラコ,オオジシバリ,ジシバリ,カントウタンポポ,セイヨウタンポポ,ニガナ,ハハコグサ,チチコグサ,チチコグサモドキ,ウラジロチチコグサ,ノゲシ,ハキダメギク,ハルジオン,スズメノカタビラ,イヌムギ,チガヤ,ウラシマソウ,スズメノヤリ,ホウチャクソウ,ニワゼキショウ,

木の花……ヤブツバキ,サクラ,ウワミズザクラ,クサイチゴ,ヤマブキ,シロヤマブキ,エノキ,ムクノキ,クヌギ,イチョウ,ミズキ,ホオノキ,クスノキ,ヒトツバタゴ,サワフタギ,

【その他観察したもの】
ヤモリの卵の殻,ウスバカゲロウ幼虫(アリジゴク)


→資料室にもどる
→Home