明治神宮探鳥会レポート 〜2002年2月


2月定例探鳥会:2002年2月17日(日)8:30〜11:30
天候:曇 気温:9℃(11時) 湧水温:15.5℃
参加者66名(うち18歳未満8名)+担当7名

 今日の明治神宮は,ちょっと雰囲気が違います。
 アメリカ大統領訪問を翌日に控え,その準備と警備がものものしく,どこに居ても視界に警官が居ると言う状態。望遠鏡やら双眼鏡を持った怪しげな集団(笑)である探鳥会も,少々緊張しながら歩きます。

 午後から雨と言う予報にもかかわらず,70人近い参加者。マスメディアで情報を得て参加した人よりも,ネットで情報を得て参加した人のほうが多かった……ネット経由で参加した人や,ネットがきっかけで常連になった人の数が,参加者の1割を越えていました。その参加者の情報源は,FBIRDでも野鳥の会公式ページでもなく,非公式ページである「明治神宮探鳥会ファンクラブ」です。ネット上に明治神宮探鳥会の非公式ページを設置してから約2年,新たなメディアとして定着しつつありますね。また,情報の出し方,フォローのやり方なども含めて,公式ページでは出来ない情報量ときめ細かさが,人を動かす力になっていると思いますが,いかがでしょうか?

 森の中にも警官がウロウロしていると言うのに,鳥はしっかりと観察できました。この冬の特徴としては,オシドリがやや多めで,シメも多い。それから,キセキレイが完全に定着し,ノスリが越冬している,等が挙げられます。そうそう,冬の終わりには姿を消すことの多いモズも,先月は確認できませんでしたが,今月は確認されています。

 参道脇にジグモがじっとしていました。しかも,かなり大きい個体。なんで巣の外でじっとしているのか,謎……。

 イヌコリヤナギの花穂が出ていました。ネコヤナギのミニチュアみたいな花です。このほか,ニワトコ,アオキ,ヒサカキのつぼみも観察。春近し。

 御苑では,ルリビタキが出没したり,池にはダイサギ,コサギ。池のほとりの木の上に,ノスリがじっとしていました。カメラマンの大砲のような望遠レンズの列が,ノスリに向けられていました。



今月の1枚

ヤマガラが間近に……。
こんなに近くで見られるのは,冬だけ。


【観察した野鳥】
カワウ1,ダイサギ1,コサギ1,オシドリ63(♀22♂41),マガモ7(♀3♂4),オオタカ1,ノスリ1,キジバト5,カワセミ2,コゲラ10,アカゲラ1,キセキレイ2,ハクセキレイ5,ヒヨドリ10,モズ1,ルリビタキ3(♀タイプ2,♂1),シロハラ2,ツグミ5,ウグイス3,ヤマガラ10,シジュウカラ20,メジロ5,アオジ3,カワラヒワ2,シメ5,スズメ30,ムクドリ10,ハシブトガラス50+
(以上28種)  
その他参考記録 ワカケホンセイインコ2,ドバト3

【観察した植物】
花……タネツケバナ,サザンカ,ヤブツバキ

冬芽や葉痕……ミズキ,カラスザンショウ,ニワトコ(花芽),ムラサキシキブ,ヤマザクラ,アオキ,イヌシデ,イヌコリヤナギ,カエデ,ヒサカキ(つぼみ)……

ロゼット……セイヨウタンポポ,カントウタンポポ,ハハコグサ,チチコグサ,チチコグサモドキ,オニタビラコ,ヘビイチゴ

その他……ヤドリギ,

【その他観察したもの】
キノコ類…スエヒロタケ,カワラタケ,ヒイロタケ,キクラゲ,その他不明なサルノコシカケ類

その他もろもろ……ジグモ,モグラ塚,クサカゲロウ,アオオサムシ


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