明治神宮探鳥会レポート 〜2001年2月


2月定例探鳥会:2001年2月18日(日)8:30〜11:30
天候:晴時々曇 気温:13℃(11時)  
参加者75名(うち18歳未満9名)+担当5名

2月としては暖かな日。風邪も弱く,日だまりでのんびりと観察を楽しめそうな予感。探鳥会の開催案内が毎日新聞に転載されたため,参加者の半分ぐらいが,探鳥会は初めて,と言う人。こんな日に限って,担当者の出席率が悪い。バタバタ受付をしている間に,ぽつぽつと遅れたスタッフもやって来て,とりあえず,何とかなりそうだ。……さぁ,春の気配を探しに出発です!

 森の中はまだ冬枯れの景色。でも,シジュウカラやヤマガラの「さえずり」が,時折聞こえます。先月はかなり大きな集団を作っていた,シジュウカラ,メジロ,コゲラ混成の群れも,大部分は解散しています。小鳥類の繁殖の準備が始まっているんですね。冬枯れのケヤキの幹に,ヤドリギを発見。……ってことは,ヤドリギを運ぶ鳥がいるのか……。
 池のマガモやオシドリは,だいたいペアが決まった様子。マガモの交尾が見られました。
 ……それにしても,オシドリはオスが多いですね。

 カラスザンショウ(カラスノサンショウ)の葉痕(葉っぱの落ちた痕)と冬芽を観察。葉痕が顔のよう。いろいろな表情があります。
 イヌコリヤナギは,もう,ネコヤナギのミニチュアのようなフワフワの花を伸ばし始めています。

 今日はなぜか草原の鳥が目立ちます。カワラヒワの群れや,カシラダカなど。カシラダカは明治神宮では珍しい。モズも見かけました。例年ならモズは,冬の初めに明治神宮を訪れ,お正月開け頃には,別の場所に移動することが多いのですが,今年はずっと居るようです。一方,ツグミの数は少ないようです。今年の冬は積雪量が多いので,野鳥の行動パターンにも影響しているのかも知れません。

 今日は「青い鳥」を良く見かける日でもありました。カワセミが間近に見られたり,ルリビタキが見られたり…。


今月の1枚

イヌコリヤナギ。ネコヤナギのミニチュアのような花芽。


【観察した野鳥】
カワウ2,コサギ1,オシドリ46(♀15♂31),マガモ9(♀4♂5),オオタカ1,キジバト3,カワセミ2,アオゲラ1,コゲラ6,キセキレイ1,ハクセキレイ5,ヒヨドリ20,モズ♂1,ルリビタキ2(♂1♀タイプ1),シロハラ1,ツグミ4,ウグイス2,ヤマガラ15,シジュウカラ30,メジロ20,カシラダカ5,アオジ2,カワラヒワ15,シメ2,スズメ40,ムクドリ10,ハシブトガラス80
(以上27種)
番外ドバト11


【その他観察したもの】
冬芽…カエデ,カラスザンショウ,ニワトコ,イヌコリヤナギ
その他…ヤドリギ,サイカチの実,カワラタケ,モグラ塚

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