明治神宮探鳥会レポート 〜2001年1月


1月定例探鳥会:2001年1月21日(日)8:30〜11:30
天候:晴 気温:8℃(11時) 湧水温15.7℃ 
参加者32名(うち子供8名)+担当7名

 新年第1回目の探鳥会は,雪景色! 昨夜の雪もやんで,朝日がまぶしい!
 雪が降ると何かいいいことがある……これが明治神宮探鳥会の法則。
 果たして,昨夜の雪は,何を見せてくれるでしょうか?

 天気が良くなり,森の中では雪からどんどん水蒸気が立ち昇っています。水蒸気が木漏れ日を映し出し,白い雪に映えます。こんな風景が見られるだけでも,明治神宮に来た価値があります。
 池は大部分が凍っています。わずかに水のある部分に,オシドリとマガモが集中しています。雪や氷をバックに,カモの群れ……なかなか絵になるなぁ。
 芝生広場は雪原に。雪遊びに来ている親子連れもちらほら。普段は地面で餌を取っているキジバトやスズメやムクドリも,木の上に。……あれ?なんか,いつもより鳥の色が鮮やかだな,と思ったら,雪が光を反射して,木の上にとまった鳥たちを,下のほうから照らしているんですね。
 雪のため,地面のものは観察できず。木の幹にフユシャクの仲間がとまっていました。
 雪原を歩いているのはハクセキレイぐらい…。

 御苑の中は,歩く人も少なく,雪もあまり踏まれていません。御苑の中でアトリが観察されました。都心では珍しい。今シーズンは雪が多いので,どこかから移動してきたのかも知れません。これも雪のおかげ?

 御苑の奥にある清正井(加藤清正の掘ったとされる掘り抜き井戸)。水面から湯気が上がっています。水温は15℃少々。地下水は温度が安定しているので,この時期は暖かく感じます。

 さて,観察したものをまとめてみると,普段はあまり見かけない鳥の名前が出てきます。但し,全員が見られた鳥は多くありませんが……。ノスリの記録も久し振りです。

 気がつくと,子どもたちは雪遊びでびしょびしょ……。

 解散後,スタッフの一部は,本殿に出向き,初穂を納め,年頭の昇殿参拝。明治神宮あってこその明治神宮探鳥会。これからも,つつがなく,末永く続けられますように。

 さて,今月よりスタッフが1人増えました。明治神宮の近所にお住まいのHさん。明治神宮探鳥会としては8年ぶりの女性スタッフです。これからの御活躍に期待します。また,担当キャリアのいちばん長いIさんは,担当20周年となりました。……と言っても,学生時代からの明治神宮とのつき合いですから,東京支部スタッフでは,まだ年齢的には若いほう(^_^;)。
 今後の探鳥会の展開にも,御期待ください。


今月の1枚

温泉?いえいえ,清正井(きよまさのいど)。水温は15℃ぐらいでも,まわりが寒いので…。


【観察した野鳥】
オシドリ46(♀16♂30),マガモ5(♀2♂3),ノスリ1,キジバト3,カワセミ2,コゲラ10,キセキレイ1,ハクセキレイ2,ヒヨドリ20,ルリビタキ1,シロハラ1,ツグミ5,ヤマガラ20,シジュウカラ30,メジロ20,アオジ3,カワラヒワ7,アトリ7,シメ1,スズメ80,ムクドリ3,ハシブトガラス40
(以上22種)
番外ドバト5


【その他観察したもの】
フユシャクの仲間

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