草紅葉を求めて…
秋も深まると,紅葉狩りの季節になりますね。
山から紅葉の便りが届く頃,平地では,草の葉が少しずつ,色を変え始めます。
…「草紅葉」です。
あんまり目立たないけど,身近な野草にも,草紅葉が見られます。
そんな,小さな秋を探しに,天気の良い秋の日の昼下がり,デジカメを持って近所を歩いてみました。
イヌタデ。花がついているように見えますが,もう,種が成熟しつつあります。
花も赤いけど,葉っぱも赤くなるんですね。
エノコログサの草紅葉です。
イネ科には,葉っぱが赤くなる種類が少なくありません。
メヒシバの葉も,赤っぽくなっていました。
こちらは黄色くなった葉っぱ。ヘクソカズラです。
草の葉が赤くなったり黄色くなったりするしくみは,木の葉の紅葉,黄葉とおなじです。
赤い色素はアントシアニン系色素,黄色はカロチノイドです。
ヘクソカズラの葉が落ちる頃には,カエデの木の葉も,真っ赤になっていることでしょう。
アカザ。鮮やかな色が目を引きます。
近所の原っぱで,いちばん目立つのがこれかな。
スベリヒユ。地面に這うように生える,マツバボタンの仲間。
メヒシバ。バス通りの道端で発見。
舗装の割れ目にも,秋の色……。
ヨモギ。霜がおりる頃には枯れてしまうので,早めに撮影。
まだ緑の葉のほうが多いですね。
ミゾソバ。ついこの前まで,ピンクの花が咲いていたのに……。
ヤマノイモ。
「むかご」がちょこっと顔をのぞかせています。
いかがでしたか?
身近な野草にも,いろいろな秋の表情があるものですね。
足元の紅葉見物。お散歩のついでに,いかがでしょう?
(2000年10月26日記/11月6日追記)