一体何があったんだ!

 

2004/05/23 06:00 最初の5分>

ここは?......はて??????

なにやら、六つの瞳がおいらをのぞきこんでいる。三つの口から

「気が付いた!?」「痛くない?」「大丈夫?」と.... 

ん〜〜〜ん、ハテナマーク(?)の洪水がおいらを飲み込んでいく

 

特に痛みは感じていない、ただ不自由な体が...いや、体の自由が利かない?

拘束されている!?

よく見ると、おいらを囲んでいた六つの瞳と三つの口の持ち主達は、

どうやら三人の看護師の様な格好で、

しかも、よくTVで見たような点滴の吊り具と点滴が、あたりの雑音も、

なにやらセンサーなどの部類が発する電子音のような......

 

納得、ここは病院だ!

つうことは、おいらが患者????

 

 

周辺認識>

左側額の眉毛の上あたりを6針、鼻の左側を立てに6針、左上唇を2針

口の中、上前歯の前を3針、同じく口の中の下前歯の前を2針

下の前歯2本が折れて抜けてます。

さらに、CTスキャンによるとクモ膜下出血がみられます、

それと、顔面打撲による頸椎への捻挫もしくは鞭打ち症のおそれがあります。

これって、おいらの!?

そんなにすっごい事になってるのに、なんなだこの痛みの無さは?

最近の麻酔・沈痛技術のすごさを痛感してる場合ではないって。

 

おいらの大好きなTVドラマで「ER(緊急救命室)」というのが有るんだけど

まさに、その感じ!

 

 

で、ここはどこ?>

「いくつか質問しますがいいですか?」

まぁ、ここのところはボケずにハイと言っとくところだろう。

 

     「どうして此処にいるか分かりますか?」

                分かる分けニャイとは言わず、「もしかして事故ですか?」

     「今日は何日か分かりますか?」

                とりあえずおいらが認識してる最後の日にちを答える。

     「此処はどこだか分かりますか?」

                これこそおいらが今もっともしたい質問だ!

                「分かりません、どこかの病院?」

 

「H総合病院のICUです」

 

 

なんでここに>

あなたは、金曜の夜からお酒をお飲みなって、自転車でご帰宅中に

事故をおこして、此処にやってきました。

ふむ、やってきましたとは、まるで自分の意志のような....

 

「あなたは、おそらく酔っぱらって、自転車で何か堅いものとケンカをなさった」

「その結果、人体の限界という一つの心理に辿り着いて」

「大地に、その体を横たえていたところを、親切な方が発見して」

「あなたの本来行くべきところである、病院へご案内下さったのですヨ」

 

「ねぇ、これは、あなたの意志で来られたと言っても、おかしくないんじゃないんですの。

<(`^´)>エッヘン。」

 

はぁ、なるほど、ごもっとも、おっしゃるとおりでございます。

 

 

トイレに行きたい>

看護師さんに、トイレに行きたいと言う、生物的欲求を訴えたところ

「そうね、でも、しばらく歩くことどころか、起き上がることも出来なのよネ」

「なぜって、あなた、頭内に血が出てるのねぇ、だから、様子を見るためにダメなわけよ」

はぁ、なるほど!合点!!

って!どうすんだよ、このどこにも行きそうにない尿意のやりどころは!

「だから、ネ、これを使いま〜す」

ビニールチューブ?

「これをですねぇ、尿道の出口から、膀胱まで差し込んで、たまっている尿を排出するのです」

とな

「じゃ、入れますね、いいですか、ハイ」

って、いいともなんともいってねぇだろ。

うにゅ、尿な、もとい、妙な感触と管が通っていく感覚で.....

しばらくは、これをつけたままですね。

 

いいんじゃない、右腕に点滴、左は血圧計、尿道にビニールチューブ

首にはネックガード(名称を知らない)、口には酸素マスク、ハイ!けが人一丁上がり。

 

 

どこか痛いところはない?>

本来なら、顔中が痛いはずなんだが、全く痛くない。

脳の中も痛みも、もやもやも、くすっぐたくもない。

ただ、指先が、左手の親指がしびれている。

それも手のひらの側だけが。

ちょうど、長く正座して足がしびれまくっているみたい。

「事故の時、左手を強く打ち付けたかなにかしたのかも」

「他は、特に問題ないみたいだし、そのうちしびれも引くよ」

おっと、そんなもんかい!?

 

タマネギの輪切り>

初見から6時間後に、再度CTで頭の中をスキャンするんだって、

で、6時間後

首にネックガード?をつけて、尿道にビニール管をつけて、顔の半分は包帯、な〜んだ?

なぞなぞじゃねつう〜の。(答えは、自転車で自爆した愚か者)

おいらは車椅子に乗せられて、病院の中をあっちゃこっちゃ連れ回され

付いたところが「CT室」

車椅子、初めて乗った、もちろん自分でこいだりは出来ないので押してもらってであるが、

あまり、心地よい乗り物ではないように感じた。

振動が直接伝わってきて、体の患部に響く、とくに尿道と膀胱!

(膀胱って結構奥の方にあるんですなぁ、車椅子の振動が直に伝わってとっても微妙)

 

おっと、CT室だ、わ〜〜〜ぉ!

TVよく見るあの白いドーム、あれをくぐるんだぁ。

チョット移動しては、停止を何回か繰り返してCTスキャン完了。

早っ!あっという間に、これまたTVよく見る頭の輪切りの写真。

おぉ!おいらの頭のなかにも何か詰まっていた。もしやこれが脳みそ!!

 

 

少し落ち着いて>

会社、友人達に連絡せねば。

されど此処は病院、携帯電話の使用は厳禁。

しかもICUの中じゃ身動きもとれないし、24時間看護師の方が目を光らせているし。

しゃない、あきらめよう。

日曜のゴルフも、来週の出張も、来週末のマイコイ・タイナー(ブルーノート東京)も。

「自業自得」

 

24時間後のCT>

再び、タマネギの輪切り。

「出血の範囲が縮小しているので、特に問題ないようですね。」

「もう、起き上がってもいいですよ。」

「そうですね、明日からは一般病棟に移りましょう」

 

 

2004/05/23 一般病棟へ>

尿道の管は、抜いてもらった。

抜くときも、うにゃである。有る意味入れるときより痛みが有るかも。

〜〜〜ここは6人部屋です〜〜〜〜

D棟6階です。

とりあえず、普通の病室に移動しました。

ICUから一般病棟への移動は、ベットに寝たまま、

院内ベット引き回しの移動(刑)でした。

 

 

システムがわからん>

とりあえず、トイレへ行こう。

ナースコール(看護師と変わっても、ナースコールはなくならずってか)

テレビの見方・電話まである。とにかく使い方を聴かないことには

どうにもならない。

 

ナースコール....「どうしました」「はい、トイレに行きたいのですが」「分かりました」

待つこと、ん十秒.....「車椅子で行きますか」「いえ、歩いていきたいのですが」

「それでは、チョット待て下さいね」と病室を見回した看護師さん、部屋の奥から

とってとキャリアの付いた、物干し台の片方みたいな物体を運んできて、

「ここに点滴のパックを掛けて.....この取っ手を持って歩いてください」

なるほど、これで点滴を外さずに歩き回れるという寸法か!

次の疑問、「このテレビや電話はどうやって使うのでしょうか?」

どうやら、プリペードカードなるものが有るらしい、

そのカードでTVも電話も使えるように、それだけではなくモジュラーケーブルがあれば

パソコンからインターネット接続も出来るとな!

きょうびの病院はすごいモンだにゃぁ。

 

でも、とりあえず、今日のところはおとなしく寝てますか。

 

 

2004/05/24 病室変更

どうも、おいらはこのD棟6階の中では、軽度の病状らしい。

おいらのいる場所は、6人部屋の入り口側で、しかも目の前がナースセンター

にトイレにとD棟のほぼ中心付近という一等地じゃないって、病室だって。

そこで、今日、看護師の方から

「今度、かなり重傷の患者さんが来ることになり、

監視の目が届きやすいこの場所に入ることになりました」

というわけで、おいらはお引っ越し、

おぉ、今度は3人部屋、しかもまだ誰も入っていない、そこで看護師の方が

「どこがいいですか、窓側、真ん中、入り口側、ご希望は?」

おいらは、躊躇せず「窓側」

 

ちなみにおいらは、未だに乗り物は、出来れば選択可能なら全て窓側を選択している。

 

 

院内探検>

一般病棟2日目

この病院はA棟からE棟まである、でもどこかに売店が有るはず。

手元の案内では、D棟の北とある。

これは、なんとして冒険探検暇つぶし。

何のヒントも無しに見つけだすぞ〜〜〜って、既にD棟北って知ってるじゃないの。

こまいことは、目をつぶって、さぁ出発。

点滴の釣り下げ棒をつかみ、ベットからテイクオフ。

さて、まず一階に下りてみましょうか、たしかここはD棟6階

エレベータはどこだ、ってすぐそこかよ。

 

大体、普通、相場では、売店のような施設は1階に有るモノだしネ。

1階について、早速歩き回る。

ん〜〜〜〜少し、首に痛みが、少々歩く速さを押さえて、ゆっくりゆっくり

しかし、売店がない、正面玄関まで来てしまった。

しかし、売店がない、なんか人気のないところまで来てしまった。寂しい....

仕方ない、首も痛し、職員らしき人を捕まえて、売店までのルートを

懇切丁寧に教えていただいた。

 

それは3階にあった。

しかもD棟の3階から距離にして30m位のところ。

 

しかし、歩き回ったおかげで、この病院の大体の展開図を掴めた。

と言うことにしておこう。

 

 

携帯電話>

売店に着いた、おっと、この売店は地上にある。

D棟3階のはず....そうか、この病院は斜面に建っているのネ。

しかも、この売店は外からも来られるです。

つまりこの売店は、病院の外に建っているけど、敷地としては病院内?

まぁ、病院外の人も入れるように外の道と繋がっているということ。

では、まず買い物........

買い物も終わって、パジャマのポケットから携帯電話をだしてSWオン、

 

会社と友人にとりあえず、現状説明と今後の身の振り方を.....

 

 

一日のタイムテーブル>

      6時頃、栄養剤の点滴交換および点眼(目自体の炎症を防ぐための消毒点眼剤)

      8時頃、鎮痛剤の服用および朝食(入院4日目までは、食事は無かった....)

      9時頃、抗生物質の点滴交換

     10時頃、回診で先生がメンテナンスに来る(けがの診察&消毒&状況確認)

     12時頃、栄養剤の点滴交換および鎮痛剤の服用および昼食

     15時頃、点眼

     18時頃、栄養剤の点滴交換

     19時頃、鎮痛剤の服用および夕食

     21時頃、消灯

     22時頃、点眼および抗生物質の点滴交換

      0時頃、栄養剤の点滴交換

 

夜21時なんぞ、ここ数十年寝たためしがないし、定常的に6時頃に起床なんぞ不可能

と、思っていたが、以外と出来るモノで、一日中ベットの上で過ごす割には

夜も、ちゃんと眠れた!

おいらって、環境順応力がメッチャ高いのかも。

 

 

突然の肩の痛み>

入院生活も、はや4日もなると、生活パターンにも慣れてきた。

結構、余裕で過ごしていたが、夜就寝のころ、

突然、ホントに突然に右肩が痛くなり出して、眠れない!

筋肉痛を通り越して骨まで痛くなっているような感じ。

どうにか、寝る態勢を替えたり、起き上がったり、揉んでみたり....

どうも、水平の真横になると痛みが増すみたいで、

ベットをリクライニングで若干の角度をつけると、少しは痛みも和らぐみたい。

何とか、痛みも和らいだかなと....そしたら今度は左肩(;_;)

もうどうしても我慢できず、真夜中ながらナースコールを!

 

とりあえず、湿布をしてもらい、様子を見ることに。

しかし、湿布でも痛みは取れず....

 

回診のとき、先生に聴いたところ、首・肩に打撲を受け捻挫のような感じになっている

一般病棟に移ってから、歩くようになって、首への負担を無意識に両肩がカバーするようになり

きっと、そのせいで両肩に筋肉疲労がたまり、痛み出したのだろうとのこと

湿布にて筋肉痛を和らげるしかないですね。とな(>_<)

 

その後、しばらく退院してからも10日間くらいは肩の痛みが取れず

特に、夜寝るとき水平に横になれず、座椅子をベットにのせて

有る程度、角度をつけて寝ていた。

 

 

えっ!退院ですか?>

入院して、一週間。

回診の先生が、「傷の方も乾いてきたし、脳の方も問題ないようなので」

「明日、退院しましょうか」

「.....」

まぁ、確かに、肩の痛みと、左手親指のしびれ以外は、特に異常と

思われる部位はないし、院内を自由に歩けるほど元気だし、食欲も旺盛だし。

突然、退院といわれとまどいもしたが、なるほど、此処にいても

自宅での療養も、特に違いはないか。

「よっしゃ、明日退院だ!」

 

 

2004/05/29 自宅療養>

家に帰ってきた。入院生活は一週間だった。

結局、11日間も自宅療養と言うことで、人生をサボっていました。

 

      5月31日に、脳神経科に通院して、退院後の状況と傷の様子を看てもらい、  

2週間後に再度CTにて、脳の状態を看ますとのこと。

<6月14日のCT結果>

      6月9日に、歯科に通院して、咥内の抜糸をした。              

こちらも2週間後に、折れた歯の残りの部分を取り出す手術をするとのこと。

その後もしばらく通院が続くみたい(*_*)。

      6月10日より、社会復帰、会社に出社した。                

 

 

感謝!訪問者

     市野澤様と秀様、月曜に早々と来ていただきありがとうございます。

                  約束のゴルフに行けずご迷惑をお掛けしました。

     亀山様、お忙しい中、来ていただきありがとうございました。

               あの日の帰り道、亀山さんと分かれてからすぐに自爆事故にあったのでした。

     藤咲様、仕事のデータをわざわざ取りに来ていただいてありがとうございました。

     藤江ご夫妻様、GWで久々に遊んだのに、

              こんな事になって驚いたことでしょう、おいらもびっくりでした。

     鬼.高木様、暇つぶしの種をお持ちいただき感謝、マッコイのコンサートには

              行けなくなったけど、おいらの分まで楽しんできてください。

     酒地様、パジャマの差し入れありがとうございました。

     千田ご夫妻様、お粥セット、存分に味わって食しています。

     糸賀様、連絡不足のため、無駄足をおかけしまして申し訳ございませんでした。

     太田様、お気遣いの電話を頂き、ありがとうございました。

 

おいらのことを心配して下さったみなさん、

この場を借りて、どうもありがとうございました。

m(_ _)m

 

 

※ここでは、かなりおちゃらけて記述してますが、病院の先生・看護師の方々

 には懇切丁寧に接していただき、心から感謝の念を述べたいと思います。

 どうも、お世話になりました。

 入院中も何不自由なく過ごさせていただき、ありがとうございました。

 


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