私情と偏見のレビュ−

第一回 ”映画編第一回”

 
 ゾンビ
 原題:ZONBIE:DOWN OF THE DEAD
 
 ジョ−ジ・A・ロメロの傑作映画。
 実に様々なバ−ジョンがある、映画でもある。
 私が知っているだけでも、ダリオ・アルジェント監修版、ビデオ販売版、
 ディレクタ−ズカット監修版、サスペリア版、日本劇場公開版
 と五つのバ−ジョンがある。
 それぞれ、音楽が違っていたり、タイトルが違っていたり(そのため原題が2つある)、
 それぞれのシ−ンがあったりなかったりといったところである。
 この 〜版と言う方法は、某ゲ−ムも真似ている。(さあ、なんていうゲ−ムだろうねぇ)
 そして、この映画1970年代に作られているのだが、
 か な り 大雑把である。
 なぜなら、ゾンビが群がってくるシ−ンは何ヶ所かあるが、その中の1シ−ン
 (あえて何処とはいわないので探してみるように)
 なんと、メイクをしていないやつがいるのだ、ただのおっさんがゾンビの群れの
 なかでつっ立っているのは、はっきりいって間抜だ。
 他にも、窓の外をのんきにライトバンが走っていたり、トランポリンが見えたり
 するシ−ンがある。なおせよ。
 まあ、なにはともあれ面白いのはたしかなので一度は見てみよう。
 
 
 ナイト オブ ザ リビングデッド /死霊創世紀
 原題:NIGHT OF THE LIVING DEAD
 
 1968年につくられた映画のリメイク作品。
 特殊効果技術の向上で、ゾンビよりも格段に映像はきれいになっている。
 リメイク前は、白黒の映像でどうやって、ゾンビというものを演出したのだろうか。
 ぜひ、一度は、見てみたいものではある。
 余談ではあるが、このリメイク前の映画、フィルムに色を塗ったカラ−版なんて物が
 あるそうだ、目茶苦茶である。
 しかし、この話、実にむくわれない。
 ここで語ってもいいが、この際なのでぜひ自分で見てほしい、
 (レンタル店なら三軒に一軒ぐらいの割合で置いてあると思う)
 きっと映画が終わった後、素晴らしく嫌な気分になれるだろう。
 それと、某ゲ−ムで見たようなシ−ンが何ヶ所かある、かなり露骨の真似たな某ゲ−ム。
 知らない人のために言っておくと、
 NIGHT OF 〜、DOWN OF〜、DAY OF〜の三つの映画は、ゾンビ三部作と
 言われていて、一応、一連の流れを持っている。
 
 
 死霊のえじき
 原題:DAY OF THE DEAD
 
 ゾンビ三部作の締めに当たるのがこの映画。
 世界は、死者の群れに完全に制圧されており、わずかに地下基地などで人は生きていると言う、
 絶対にハッピ−エンドはありえないという状況からこの映画は始まる。
 ゾンビを除くと登場人物に女性が一人しかでないという、現在では考えられないような映画でもある。
 しかも、ほとんどが、軍人と学者で双方とも大半が精神がいっちゃっている。
 はっきりいって、ゾンビよりも登場人物のほうが百倍怖いぞ、この映画は。
 私は、三部作の中では、この作品が一番嫌いだ、なぜなら、最後が取ってつけたような
 ハッピ−エンドだからだ。
 私の中では、最後は、人類が静かに滅んでしまうという結末のほうがよかったんだが。
 DAY OF THE DEAD2が作られるという話を数年前に聞いた覚えがあるが、
 ここ数年で、ジョ−ジ・A・ロメロがつくったのは、私の知る限りは、とあるゲ−ムのCMだけである。
 本気で作る気あるんだろうか?
 
 
 復活の日 VIRUS
 
 小松左京の名作復活の日を深作欣二が映画化したもの。
 内容がすごい、原作がとても昭和三十九年に書かれたものとは思えない。
 ただし、原作は映画を見た後に読むことを私は進める。
 なぜなら、この復活の日という小説は、第一部の災厄の年と第二部の復活の日からなっている。
 一部と二部の比率は一部と二部で、8:2位なのだが、映画では、5:5位なのだ。
 そのため、原作にあった好きなシ−ン(どのようなシ−ンかは、
 私の悪趣味を暴露することになるので伏せさせてもらいます。)が、なくなっていたり、
 全体的にせかせかした印象を受けたりするのである。
 映画を先に見るぶんには問題無いのでぜひ見ることを進めよう。
 ただし、ビデオが絶版になっている上にレンタル店にもほとんど置いていないのに対して、
 小説の方は、最近ハルキ文庫の方から、発売されているので簡単に手に入ると言う問題はあるが。

 

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