イエス伝問答集

巻頭言

 

落ち着く場所を求めて

 

命は身体に宿り、身体は建物に宿り、建物は環境に宿る

(その聖書的根拠。建築士としての考察)

 

 

●命(霊)は身体に宿る

 

新共同 創  2:7

2:7 主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息
を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。

 

口語訳 ヨブ 27:3-4

27:3 わたしの息がわたしのうちにあり、/神の息がわたしの鼻にある間、

27:4 わたしのくちびるは不義を言わない、/わたしの舌は偽りを語らない。

 

口語訳 ヨブ 33:4

33:4 神の霊はわたしを造り、/全能者の息はわたしを生かす。

 

口語訳 ヨハ 20:21-23

20:21 イエスはまた彼らに言われた、「安かれ。父がわたしをおつかわしになっ
たように、わたしもまたあなたがたをつかわす」。

20:22 そう言って、彼らに息を吹きかけて仰せになった、「聖霊を受けよ。

20:23 あなたがたがゆるす罪は、だれの罪でもゆるされ、あなたがたがゆるさず
におく罪は、そのまま残るであろう」。

 

口語訳 創  6:2-3

6:2 神の子たちは人の娘たちの美しいのを見て、自分の好む者を妻にめとった。

6:3 そこで主は言われた、「わたしの霊はながく人の中にとどまらない。彼は肉
にすぎないのだ。しかし、彼の年は百二十年であろう」。

 

口語訳 レビ 26:11-12

26:11 わたしは幕屋をあなたがたのうちに建て、心にあなたがたを忌みきらわな
いであろう。

26:12 わたしはあなたがたのうちに歩み、あなたがたの神となり、あなたがたは
わたしの民となるであろう。

 

口語訳 エゼ 37:26-27

37:26 わたしは彼らと平和の契約を結ぶ。これは彼らの永遠の契約となる。わた
しは彼らを祝福し、彼らをふやし、わが聖所を永遠に彼らの中に置く。

37:27 わがすみかは彼らと共にあり、わたしは彼らの神となり、彼らはわが民と
なる。

 

塚本訳 Uコリ4:16

4:16 このゆえに、わたし達は気を落さない。いや、わたし達の(生れながら
の)外の人はどんなにこわれていっても、(キリストによって生れた)内の人は
一日一日と新しくされてゆく。

 

新共同 Uコリ5:10

5:10 なぜなら、わたしたちは皆、キリストの裁きの座の前に立ち、善であれ悪
であれ、めいめい体を住みかとしていたときに行ったことに応じて、報いを受け
ねばならないからです。

 

●身体は建物に宿る

 

塚本訳 ヨハ 2:17-22

2:17 (これを見て)弟子たちは、〃(神よ、)あなたの家に対する熱心が、わ
たしを焼きつくします〃と(詩篇に)書いてあるのを思い出した。

2:18 するとユダヤ人が口を出した、「あなたはこんなことをするが、(その権
威を証明するために、)どんな徴[奇蹟]をして見せることができるのか。」

2:19 イエスは答えられた、「このお宮をこわせ、三日で造ってみせるから。」

2:20 ユダヤ人が言った、「このお宮を建てるには四十六年もかかったのに、あ
なたは三日で造るというのか。」

2:21 しかしイエスは自分の体のことを宮と言われたのであった。

2:22 だから死人の中から復活された時、弟子たちはこう言われたことを思い出
して、聖書とイエスの言われた言葉と(が本当であること)を信じた。

 

塚本訳  Tコリ3:16

3:16 (とにかく、)あなたは達は神のお宮であり、神の霊があなた達の中に住
んでいてくださることを、あなた達は知らないのか。

 

塚本訳 Tコリ6:19

6:19 それとも、あなた達の体は神からいただいた聖霊の住んでおられるお宮
で、自分のものでないことを、あなた達は知らないのか。

 

塚本訳 Uコリ6:16

6:16 神の宮が偶像となんの一致があろう。わたし達はたしかに生ける神の宮で
ある。神がこう仰せられた。──『わたしは彼らの間に住みまた歩むであろう、わ
たしは彼らの神になり、彼らはわたしの民になる』

 

塚本訳 Uコリ4:7-11

4:7 しかしこの宝が、(貧弱な)土の器の中にある。それはその素晴らしい力が
神のものであって、わたし達(土の器)から出るのではないことがわかるためで
ある。

4:8 わたし達はあらゆることで悩まされる、しかし行き詰まらない。当惑する、
しかし絶望しない。

4:9 迫害される、しかし(神に)見捨てられない。打ち倒される、しかし死には
しない。

4:10 わたし達はいつもイエスの死の苦しみを体に受けて持ち回っている。それ
はわたし達の体にイエスの命も現れるためである。

4:11 言い換えれば、わたし達が生きながらイエスの故に絶えず死の手にゆだね
られているのは、イエスの(復活の)命もわたし達の死ぬべき肉体に(すでにこ
の世で)現れるためである。

 

塚本訳 エペ 2:20-22

2:20 使徒と預言者なる土台の上に築き上げられた建物であって、キリスト・イ
エス御自身がその『首石』である。

2:21 そして建物全体は彼において(しっかり)つなぎ合わされて成長し、主に
在る聖なる宮となるのであって、

2:22 君達も彼において一緒に建て合わされ、神の霊の御住居となるのである。

 

塚本訳 Tペテ2:4-5

2:4 彼は人からは(役に立たぬと)棄てられたが、神の前では、『選ばれた尊
い』活きた『石』(である。)

2:5 そして君達自身も(主と同じく)活きた石として建てられて、霊の家とな
れ。これは君達が聖い祭司として、イエス・キリストによって神の御意に適う霊
の供物を献げるためである。

 

 

●建物は環境に宿る

 

新改訳 詩  16:5-7

16:5 主は、私へのゆずりの地所、また私への杯です。あなたは、私の受ける分
を、堅く保っていてくださいます。

16:6 測り綱は、私の好む所に落ちた。まことに、私への、すばらしいゆずりの
地だ。

16:7 私は助言を下さった主をほめたたえる。まことに、夜になると、私の心が
私に教える。

 

新共同 詩  16:5-7

16:5 主はわたしに与えられた分、わたしの杯。主はわたしの運命を支える方。

16:6 測り縄は麗しい地を示し/わたしは輝かしい嗣業を受けました。

16:7 わたしは主をたたえます。主はわたしの思いを励まし/わたしの心を夜ご
と諭してくださいます。

 

口語訳 詩  78:54-55

78:54 神は彼らをその聖地に伴い、その右の手をもって獲たこの山に伴いこられた。

78:55 神は彼らの前からもろもろの国民を追い出し、その地を分けて嗣業とし、
イスラエルの諸族を彼らの天幕に住まわせられた。

 

口語訳 詩  84:1-4

84:1 万軍の主よ、あなたのすまいはいかに麗しいことでしょう。

84:2 わが魂は絶えいるばかりに主の大庭を慕い、わが心とわが身は生ける神に
むかって喜び歌います。

84:3 すずめがすみかを得、つばめがそのひなをいれる巣を得るように、万軍の
主、わが王、わが神よ、あなたの祭壇のかたわらに/わがすまいを得させてくだ
さい。

84:4 あなたの家に住み、常にあなたをほめたたえる人はさいわいです。

 

口語訳 詩  90:1-2

90:1 主よ、あなたは世々われらのすみかで/いらせられる。

90:2 山がまだ生れず、あなたがまだ地と世界とを造られなかったとき、とこし
えからとこしえまで、あなたは神でいらせられる。

 

口語訳 アモ 7:17

7:17 それゆえ、主はこう言われる、『あなたの妻は町で遊女となり、あなたの
むすこ、娘たちはつるぎに倒れ、あなたの地は測りなわで分かたれる。そしてあ
なたは汚れた地で死に、イスラエルは必ず捕えられて行って、その国を離れる』」。

 

口語訳 エレ 3:19

3:19 どのようにして、あなたをわたしの子どもたちのうちに置き、万国のうち
で最も美しい嗣業である良い地を/あなたに与えようかと、わたしは思ってい
た。わたしはまた、あなたがわたしを「わが父」と呼び、わたしに従って離れる
ことはないと思っていた。

 

口語訳 ヨハ 14:2

14:2 わたしの父の家には、すまいがたくさんある。もしなかったならば、わた
しはそう言っておいたであろう。あなたがたのために、場所を用意しに行くのだ
から。

 

口語訳 Uコリ5:1

5:1 わたしたちの住んでいる地上の幕屋がこわれると、神からいただく建物、す
なわち天にある、人の手によらない永遠の家が備えてあることを、わたしたちは
知っている。

 

口語訳 ヘブ 11:10

11:10 彼は、ゆるがぬ土台の上に建てられた都を、待ち望んでいたのである。そ
の都をもくろみ、また建てたのは、神である。

 

口語訳 ヘブ 13:14

13:14 この地上には、永遠の都はない。きたらんとする都こそ、わたしたちの求
めているものである。

 

口語訳 黙  21:10-12

21:10 この御使は、わたしを御霊に感じたまま、大きな高い山に連れて行き、聖
都エルサレムが、神の栄光のうちに、神のみもとを出て天から下って来るのを見
せてくれた。

21:11 その都の輝きは、高価な宝石のようであり、透明な碧玉のようであった。

21:12 それには大きな、高い城壁があって、十二の門があり、それらの門には、
十二の御使がおり、イスラエルの子らの十二部族の名が、それに書いてあった。

 

口語訳 黙  21:22-27

21:22 わたしは、この都の中には聖所を見なかった。全能者にして主なる神と小
羊とが、その聖所なのである。

21:23 都は、日や月がそれを照す必要がない。神の栄光が都を明るくし、小羊が
都のあかりだからである。

21:24 諸国民は都の光の中を歩き、地の王たちは、自分たちの光栄をそこに携え
て来る。

21:25 都の門は、終日、閉ざされることはない。そこには夜がないからである。

21:26 人々は、諸国民の光栄とほまれとをそこに携えて来る。

21:27 しかし、汚れた者や、忌むべきこと及び偽りを行う者は、その中に決して
はいれない。はいれる者は、小羊のいのちの書に名をしるされている者だけである。

 

口語訳 ヘブ 11:16

11:16 しかし実際、彼らが望んでいたのは、もっと良い、天にあるふるさとで
あった。だから神は、彼らの神と呼ばれても、それを恥とはされなかった。事
実、神は彼らのために、都を用意されていたのである。

 

口語訳 黙  21:2

21:2 また、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように
用意をととのえて、神のもとを出て、天から下って来るのを見た。

 

 

2004.8.22

高橋照男

 

 

神の霊は長く留まらない・・・創世記6章3節、

(2003.11.24 無教会研修所助言者会議での発言骨子)

 

新改訳 創  6:3

6:3 そこで、主は、「わたしの霊は、永久には人のうちにとどまらないであろ
う。それは人が肉にすぎないからだ。それで人の齢は、百二十年にしよう。」と
仰せられた。

 

新共同 創  6:3

6:3 主は言われた。「わたしの霊は人の中に永久にとどまるべきではない。人
は肉にすぎないのだから。」こうして、人の一生は百二十年となった。

 

● 無教会からは「神の霊」が去った●神の霊が去ったための無教会の枯れ枝現象
は、正統信仰からの逸脱、キリスト教からの変質という現象が起きている。その
変 質の姿は7つ(7つの悪霊に通じる)。1・ヒューマニズム 2・グノーシ
ス 3・神学老人 4・人間崇拝 5・学歴崇拝 6・社会福祉 7・政治運動
 し かもこの7つの悪霊は悪霊同士が「それじゃいけない」とお互いにイデオ
ロギー論争をしている。わめきあっている。またそれを仲裁しようとする老人も
現われ る。これはみな「神の霊」が去った集団の知識だけの惨めな枯れ枝現象
(神学的わめきあい)である。120年と言えば今年は内村鑑三が洗礼をうけた
17歳の 時から数えて125 年目である。無教会は枯れた。●老人にカンフル
注射を打ってマラソンをけしかけても無駄。ただ自然死を待つのみ●枯れ木も山
のにぎわいとはいえない。枯葉 は落ちなければ次の芽は出ない●今井館HPは半
月で15000回のアクセス。日本にはキリスト教の教会や無教会の集会には属
したくないが、聖書とか内村の 本を読んでいるという人は多い。それは隠れキ
リシタンたるパソコンができる有為の「隠れ無教会」の青年たちである。彼らは
救いを求めている。讃美歌214 番のとおりである。

 

讃美歌214

北のはてなる 氷の山 照る日にやける 真砂の原

叫び求むる 声ぞ響く 「迷いの鎖ときはなてと」

 

●私のホームページでも5年間で15000回のアクセスがある。色々な悩みを
抱えた方々からメールが来る。ホームページは悩みの告白と相談の手段。牧師さ
んからも悩み事の相談が来る●「無教会雑誌」という手段は次第にホームページ
いう形に変るであろう

 

●枯れ枝は切って捨てられ、薪にされて焼かれる運命となる。

 

新共同 ヨハ 15:5-7

15:5 わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっ
ており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。わたし
を離れては、あなたがたは何もできないからである。

15:6 わたしにつながっていない人がいれば、枝のように外に投げ捨てられて枯
れる。そして、集められ、火に投げ入れられて焼かれてしまう。

15:7 あなたがたがわたしにつながっており、わたしの言葉があなたがたの内に
いつもあるならば、望むものを何でも願いなさい。そうすればかなえられる。

 

●ローマ帝国が衰退 した原因は人口の減少●全国に300近くある大小の無教会
主義集会は北のほうから消滅し始めていて、もはや歯止めがかからない。まもな
く東京もその例外で はなくなる。無教会は人口の減少で消滅の危機にある。今
井館の維持会員も減少の一途をたどりピーク時の60%●ヨハネ黙示録の7つの
教会はスミルナとフィ ラデルフィアを除いて他の5つの教会はイスラム教に飲
み込まれるか同化されて地上から消えた。細々とでも現在も続いている残りの二
つの教会に共通して言え ることは正統信仰に固く立ってきたことである。●正統
信仰とは第一コリント15:3−5でパウロが言うように、「罪の赦しと復活」
である●無教会研修所は この2つに立ち返り、「有体的復活の使徒伝承」に固く
立たなければならない。●ブ ルトマンは「人間は、復活宣教の言葉においてのみ
神と出会う」と言っている。だから「有体的復活の使徒伝承」の宣教が希薄な現
代無教会では若い者が神と出 会えない!!。そういうショッキングな現象に
なっている。つまり「教会の外に救いあり」ではなくて「無教会の中に救いな
し」となっているのが現状。餅屋に 行っても餅が売っていない(塚本先生談)
状況である。

 

塚本訳 Tコリ15:3-5

15:3 まえにわたしが(福音の)一番大切な事としてあなた達に伝えたのは、わ
たし自身(エルサレム集会から)受けついだのであるが、キリストが聖書(の預
言)どおりにわたし達の罪のために死なれたこと、

15:4 葬られたこと、聖書どおりに三日目に復活しておられること、

15:5 またケパに、それから十二人(の弟子)に、御自分を現わされたことであ
る。

 

新共同 Tコリ15:3-5

15:3 最も大切なこととしてわたしがあなたがたに伝えたのは、わたしも受けた
ものです。すなわち、キリストが、聖書に書いてあるとおりわたしたちの罪のた
めに死んだこと、

15:4 葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと、

15:5 ケファに現れ、その後十二人に現れたことです。

 

●「草は枯れ、花はしぼむ、しかし主の言葉は永遠」。 無教会主義という形は
枯れてしぼむかもしれないが主の言葉は枯れずしぼまない。そして「意外な」形
で福音は継続していくと信ずる。

 

口語訳 Tペテ1:24-25

1:24 「人はみな草のごとく、/その栄華はみな草の花に似ている。草は枯れ、
/花は散る。

1:25 しかし、主の言葉は、とこしえに残る」。これが、あなたがたに宣べ伝え
られた御言葉である。

 

新改訳 Tペテ1:24-25

1:24 「人はみな草のようで、その栄えは、みな草の花のようだ。草はしおれ、
花は散る。

1:25 しかし、主のことばは、とこしえに変わることがない。」とあるからで
す。あなたがたに宣べ伝えられた福音のことばがこれです。

 

新共同 Tペテ1:24-25

1:24 こう言われているからです。「人は皆、草のようで、/その華やかさはす
べて、草の花のようだ。草は枯れ、/花は散る。

1:25 しかし、主の言葉は永遠に変わることがない。」これこそ、あなたがたに
福音として告げ知らされた言葉なのです。

 

塚本訳Tペテ1:24-25

1:24 何故なら『人はみな草』のよう『また』その『栄華はみな草の花のようで
ある』。』草は枯れた花は落ちた』

1:25 『しかし』主の『言は永遠に消え失せない』。これが君達に』宣べ伝えら
れた福音の言』である。

 

前田訳Tペテ1:24-25

1:24 「人はみな草のよう、その栄光はみな草の花のようである。草は枯れ、花
は散る。

1:25 しかし主のことばはとこしえに残る」と(聖書に)あります。これこそあ
なた方に福音として伝えられたことばです。

2003.11.

 

「塚本虎二 死から命に移っている」山下次郎編著の感想

 

 

山下次郎 先生

 

この度は「塚本虎二 死から命に移っている」山下次郎編著をお送り下さり衷心
より御礼申しあげます。

塚 本先生の聖書講演テープは、故大井花子さん(晩年は東京聖書読者会所属)
が病床のご主人に先生の講演を聞かせようと、先生に無理に頼み込んで録音させ
てい ただいたものと伺っております。その時塚本先生は「君(大井さん)には
負けたよ」とおっしゃられてしぶしぶご御許可されたそうです。このテープにつ
いては 斉藤茂先生が「これは国宝になる」とおっしゃられたそうです。このた
び改めて文書になったものを読みまして私もそう思います。外にではなく親しい
内輪の者 に語ったものだから、愛情が溢れているのだと思います。内輪の者に
ぼそぼそと語ったものに「歎異抄」があります。なにかそれと似たところがある
と感じま す。

  小生は、20歳の頃から、15年間に渡り、塚本先生のヨハネ伝のテープを
2回繰り返して拝聴しました。それは故大井花子さん等の「テープの会」におい
てで ありました。わたしはその都度感銘し、私の信仰生活の基盤はこのヨハネ
伝講義テープにあると言っても過言ではありません。そのテープがこのたびこの
ように 文献として残されることは日本のため世界のために大変重要なことであ
ると信じます。テープは劣化するものだからです。このためにテープ起こしなど
のお仕事 をされた方々に深く感謝いたします。

  さて昨日と本日、早速山下先生の手になるところと塚本先生の特別講義を読
ませていただきました。本書の真髄はP195の「見る」、p197の「聞く」
「示 す」「接する」の解説であると思います。つまり「見る」とは単に肉眼で
見る、「聞く」とは空気振動によって鼓膜で聞くのではなく(それは浅い)、神
の力が 流れ込んでくる(p195最終行)ことなのであるという深い理解に改
めて感動いたしました。その他p227の「しかし、わたしは信じているのであ
るが、必 ず時が来る、分からせていただく時が来るのである。信仰のベテラン
である塚本はそれをよく知っている。それで彼は力強くも言うのである。『ある
時に分かり ます』と。塚本の力では出来ないことをイエス・キリストがなしと
げて下さるのである。それであるから、わたしたちは『信じて』、その時を待て
ばよいのであ る」というくだりは無教会主義の真髄であり、慰められます。名
解説です。P240−242の山下先生の信仰告白は分かりやすく書かれていま
す。P246の 塚本の不幸論に対する山下理解は独特です。これにも慰められ
ます。小生も2000年に家屋の全焼と脳内出血による一時意識不明という「不
幸」は「あちらか らやって」(p247の2行目)きましたが、幸いにも「恩
恵であった」といえる身に薫陶されていまして、おかげさまで今では「感謝」な
ことであったと思っ ております。P251の6行目の「この」は「こと」のミ
スプリと解します。P209以下のNTDシュルツ、またヘンヘンなどの学説は
いわゆる「編集史」の 方法でありまして、私などはその時代に育ったものです
が結局のところ「多分」とか「だろう」という結論に振り回されて,つまらな
かったと感じております。 それに比べて塚本先生のお話はご自身の「宗教体
験」を通じての「然り,然り,否,否」との姿勢でありまして迫力があります。

さ て、このお礼の紙面を通じまして、以前から常々思っているところを率直に
申しあげさせて頂きます。私の人生を決定した先の「テープの会」はせいぜい数
名の 集まりでした。同じ講演には当時3−4百名の聴衆があったと聞いており
ます。その当時私は伺っておりませんでした。私が無教会の集会に連なったのは
豊田栄 先生の時代で私が16歳の時からでした。私は塚本先生にお会い出来た
のは春風学寮における喜寿のお祝いの席だけでした。ですからなおのこと先生の
テープは 貴重でした。その丸の内の大聴衆に比べ、テープの会は同じ塚本先生
なのになぜこんなにも聞く人が少ないのか、それが不思議でした。また最近、武
祐一郎先生 (前・独立学園校長)が、全国を伝道旅行されると、「わたしも
かっては塚本先生の集会に出たことがあるのですがねー」と非常に多くの老人か
ら言われるそう です。現在無教会は大小300ほどの集会がありますが、老齢
化が進んで自然消滅という現象になっております。歯止めがかかりません。私の
観察するところそ れは北の方から順次消滅していっております。まもなく東京
もその例外ではないでしょう。このことをどう解釈したらよいのか。それが現在
の私の課題でありま す。その原因は、塚本先生が「今」ここに生きておられな
いからであると思考いたします。福音を説く者は「今,この時代」に生きていな
ければならない、それ が大切なことであると感じます。

  私は塚本先生と地球上で同時に息をしていたのは30年間でありまして、そ
れで先生の信仰の「姿勢」とか「雰囲気」(エートス)とかに深く影響を受けた
のだ と考えております。しかしながら「今」その先生の信仰の「姿勢」とか
「雰囲気」(信仰のみの信仰など)を後世に伝承しようとしても信仰は一向に伝
わらない という苦い現実を体験しています。その方法では若い人にピンと来な
いのです。つまりどんな偉大な宗教家であったとしてもその人間を指差していた
のでは福音 は伝わらないということであります。福音というのは「今に生き
る」実在の人格が同時代の人に語りかける時に意味があるのだと解します。です
から過去の人物 である塚本先生のテープを回しても人は来ないのです。イエス
降世の目的は「今」語るということにあったのだと解します。ですから塚本先生
という人が過去か ら今の人に語りかけても響かない。3−400人が5人にな
るというのはそういう宗教的な原理が含まれているのだと解します。その意味で
塚本先生は同時代の 人にご自分の宗教体験をもとに福音を語った。そこに秘密
があったのです。不思議なことに塚本先生ご自身は決して過去の人物としての内
村鑑三の言葉の引用を しませんでした。塚本先生自身の言葉で説かれました。
そこに福音の現在性がありました。

 小生は3年前の2000年に家屋の全焼と脳内出血による意識不明とい う苦
難を通じて「有体的復活の使徒伝承」ということがますます「最も大切なこと」
(一コリ15:3)と自覚せしめられました。胸が熱くなった「有体的復 活」
の使徒伝承が苦難によって焼き付けられました。塚本先生があの「神は愛なり」
という声を聞いたというのは圧倒的な臨在感であったのだと解します。胸が 熱
くなったのだと思います。先生の転機には必ず宗教体験というものがありまし
た。P197の最終行で先生ご自身が「信仰体験」という言葉を使っておられま
す。パウロの復活体験は圧倒的な個人的な臨在感(それは有体的の感覚)であっ
たと小生の小さな体験からもそう思います。なぜならパウロも塚本の体験もその
傍にいた人にはそれがわからなかったのであります。山下説の通り「神は愛な
り」は鼓膜の振動で聞こえたのではないのです。塚本先生はそれ以来ただひたす
ら イエスの復活の実在を宣教されました。これはP250以下に解説されてい
ます。無教会主義はそれの結果であります。しかしながらそれに続く弟子達は先
生の この体験をしないで「先生自身」を指差してしまった。先生の信仰の「姿
勢や雰囲気」に感心しているばかりで、さっぱり「有体的復活の使徒伝承」を
行ってい ない。つまり塚本先生は「有体的復活の使徒伝承」を指差していたの
にかかわらず、その弟子達は人間塚本ばかりを指差している。これが現在,塚本
シューレ (荒井献氏のことば)の限界であり衰退の原因であると思考いたしま
す。「有体的復活の使徒伝承」が途切れている無教会は「歌を忘れたカナリヤ」
です。ブル トマンは「人間は、復活宣教の言葉においてのみ神と出会う」と
言ってますが、そのとおりであります。ですから「有体的復活の使徒伝承」の宣
教が希薄な現代 無教会では若い者が神と出会えない!!。そういうショッキン
グな現象になっている。つまり「教会の外に救いあり」ではなくて「無教会の中
に救いなし」と なっているのが現状です。餅が餅屋に売っていない(塚本先
生)状況です。塚本先生ではなく、イエスが復活されたのです。前著「コリント
後書講義を読む」に おいて山下先生は塚本はこの講義を通して「俺も使徒なの
だ」と言いたいのだとの名解説をなさいました。現在無教会には万人祭司「論」
はあっても「使徒意 識」はありません。ですから福音そのものが宣教されず、
若い人がここに来ても「神と出会えない」のであります。無教会衰退の原因は端
的に言ってここにあり ます。塚本先生は「有体的復活の臨在感による使徒伝
承」を行った。しかし今はそういう人がいない。あるのは宗教体験なき人物達の
イデオロギー闘争という末 期的症状です。「有体的復活の使徒伝承」が途切れ
てしまっている。

  さてそうはいうものの最近、今井館理事長の清永氏からうれしい話を伺いま
した。氏は矢内原直系の方ですが、理事長になってからわかったことは今井館の
実質 的な仕事は圧倒的に塚本派(?)、つまり塚本系であるということを認識
したというのであります。つまり世の中で実質的に仕事を行うのは天下国家を批
判する 人間ではなく、「信仰のみの信仰」の人間だというのであります。なに
かマックスウェーバーが「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」で
言っている ことと同じような現象が起こっているのだとわかります。これを塚
本先生が聞かれたら大変お喜びになられるだろうと思います。今井館の建築推進
は津上毅一さ ん、図書の運営管理は斉藤顕さん、蔵書のカード整理の女性はそ
のほとんどが塚本派です。かく言う私も津上さんと斉藤さんの参謀として働いて
おります。目を 転じて、農業,医学、法曹、工学の世界においても実質的に良
い仕事をされているのは塚本系の人間であることは私にもわかります。来年の塚
本先生記念会には 清永氏にそのことを語っていただく予定です。氏自身がそれ
を望んでおられます。

この度は貴重な文献をありがとうございました。先生のご健康をお祈り申しあげ
ます。

 

2003.11.11

高橋照男

 

 

 

 

塚本虎二先生30周年記念会 開会の祈り  

主なる御神様

本年もここにあなたの御心によりまして塚本虎二先生の記念会を開かせていただ
けますことを感謝いたします。あなたがこの日本に福音を植えようとして始めら
れた無教会主義は今や完全に日本に根を降ろしました。

本 年は塚本先生が召されて30年です。30年と言いますと歎異抄が書かれた
のが親鸞没後30年、マルコ福音書が書かれたのもイエスの死後ほぼ30年であ
りま す。このように30年という節目は同時に始めの教えが少々曲がり始める
変化の時でもあります。本来の精神から外れた弟子達が出現した時期でもあります。

現時点で全国に300もあるといわれる大小さまざまの無教会集会は近年、メン
バーの老齢化で次々と消滅しております。それはとどまることをしらずに消滅の
現象が起こっています。なにかおそろしい天罰が下り始めたことを感じます。

私 たちは今日ここに塚本先生を記念する集会を開くに当たり、「預言者の碑を
建てる」という間違いをしてはならないと感じています。それは塚本先生の最も
お嫌 いになることでした。もし我々がそのようなことをしていたらそれは禍で
す。天罰がくだります。人間を指差すことによっては福音は伝わりません。塚本
先生は その生涯において決して内村先生を指差しませんでした。その著作には
内村先生の語録引用は極端に少なくあります。ほとんど見当たりません。塚本先
生は内村 先生の精神を生きました。ただひたすら聖書と復活のキリストのみを
指差しました。無教会主義というのはその結果でありました。我々無教会グルー
プは、人間 内村鑑三を伝道しても福音は若い世代に一向に伝わらないという苦
い経験を実証され続けています。それと同じく塚本虎二という人間を世に広めて
福音を伝えよ うとしても福音は決して伝わることはありません。もし私たちが
そのような間違いをして、聖書よりも内村・塚本先生の本を熱心に読んでそれを
信仰の定規とす るようなことをしているようであれば禍です。即刻天罰がくだ
ります。それは聖書よりも教会の存在そのものを大切にする教会主義と同質の愚
行です。もしこの 30回を迎える記念会も集会の存続のみをその目的とするの
でしたら、このような同窓会的な記念会は一刻も早くあなたの手でお潰しください。

し かしそれにもかかわらず本年もまた今日ここに塚本先生記念会を開かせてい
ただけましたのはあなたの御心であると信じます。私たちの義務はこの記念会を
通し て人間を見ずに、塚本先生を動かしたあなたの「深い知恵」というものを
感じとることにあります。もし我々がその神の知恵というものが見えずに、塚本
虎二と いう人間だけが見えるようでありましたらそれは我々の目がおかしいの
であります。信仰がおかしいのであります。その責任はあなたになくまた塚本先
生になく 我々の誤りにあります。

本日の会はまた恩恵によりあなたがお開きになられました。会の始めから終わり
まであなたが共にここにおいでくださいまして。この会を祝してくださいますよ
うにお願い申しあげます。開会にあたりこの祈りをあなたの御前にお捧げいたし
ます。  アーメン

2003.10.26 高橋照男

 

人生において「まさか」と思うとき

人 生には「まさか」と思うことが起こる。「まさか」私の家が全焼しようと
は。まさか何の前ぶれもなく脳出血で突然に意識不明になろうとは。まさかウチ
の子に 限ってそんなことが起ころうとは。などなど理想の人生に反して「まさ
か」という出来事が起こる。しかしその「まさか」と思う出来事の中に神の秘め
られた大 なる知恵が隠されているらしい。それは「まさか」の苦難の渦中には
分からないことだが、あとになってわかる。そこに人智では計りがたい神のご計
画があるら しい。

  イエスの復活ということも「まさか」の出来事,事実であった。しかしここ
に神の深いご計画があり、人類の最大の悩み悲しみである罪と死から救う道を開
かれ た。だから「まさか」この私の罪が赦されるとは、まさか来世への希望が
湧くとは、という人知では計り知れないことが起こるのである。

 

2003.10.12 高橋照男

 

 

「処女降誕」はどのようにして信ずるに至るか

2003年7月30日。早朝の散歩で秋留台公園の可憐な花を見たとたんに浮か
んだ聖句。

 

文語訳マタイ6:28−30

"400628","又なにゆゑ衣のことを思ひ煩ふや。野の百合は如何にして育つかを
思へ、勞せず、紡がざるなり。"

"400629","されど我なんぢらに告ぐ、榮華を極めたるソロモンだに、その服装
この花の一つにも及かざりき。"

"400630","今日ありて明日、爐に投げ入れらるる野の草をも、_神は_かく装ひ
給へば、まして汝らをや、ああ信仰うすき者よ。"

 

ここのポイントは30節の「神は」である。神の能力を信じられるか否かであ
る。このことはペテロの次の説教にも通じる。

 

塚本訳 使  4:10

4:10 あなた方御一同はもとより、イスラエル国民全体も、このことを知ってほ
しい。ナザレ人イエス・キリスト──あなた方が十字架につけ、_神が_死人の中か
ら復活させられた方──その名で、この人がよくなって、あなた方の前に立ってい
るのです。

 

あ くまでも神が主役、神の発意、神の動機である。ここをつかまないと信仰は
わからない。この信仰に立つ時にはじめてあの難しい「処女降誕」の使徒信条の
一節 が氷解し、逆に要求となる。イエスは神が誕生させたのだ、人間の意志と
は別にその意思に反して神の発意で誕生したのだ。ヨセフとマリアの合意で生ま
れたの ではない。

 

塚本訳 ヨハ 1:14

1:14 この_言葉は肉体となって_、(しばらく)わたし達の間に住んでおられ
た。(これが主イエス・キリストである。)わたし達はその栄光を見た。いかに
も父上の独り子らしい栄光で、恩恵と真理とに満ちておられた。

 

塚本訳 ヨハ 1:12-13

1:12 しかし受け入れた人々、すなわち、その名を(神の子であることを)信じ
た人には一人のこらず、神の子となる資格をお授けになった。

1:13 この人たちは、_人間の血や、肉の欲望や、男の欲望によらず、神(の
力)によって生まれたのである_。

 

こういう信仰に対して近代聖書学は「理性を犠牲にしてはいけない。人間はくら
げやシダ類のように単性生殖ではない」と言う。しかしイエスの場合は単性生
殖。ヨセフの介在なしに生まれた。

2003年7 月12日(土)の町田集会での私の発言「今日の日本の牧師の約三
分の一は処女降誕を信じていないといわれている。ドイツの近代聖書学にかぶれ
ているからで ある」。日本にキリスト教が広まらないのは牧師が原因、「有体
的復活と処女降誕」をまともに信じていないからである。これは餅屋で餅が売っ
ていないこと以 上に悲劇。「有体的復活と処女降誕」を信じない牧師にひきい
られる教会の姿は決まっている。それは音楽会や講演会映画会などのイベント集
会、あるいは社会 運動、人間崇拝、わめきあいの神学論となる。彼らがいくら
「日本伝道論」を論じても無駄、不毛。餅屋に行って餅が売っていないのと同じ
だからである。「有 体的復活と処女降誕」を固く信じてきた集団の無教会にも
不信の影がさしてぐらついてきた。不信な彼らの現象は熱心な社会運動か人間崇
拝。「アー信仰の薄い 者よ」。「処女降誕」を学ぼうとしたらバルトの「我信
ず・・クレドー」を読むより可憐な花を見て「神の能力」を思い浮かべたほうが
よい。これ私の体験。復 活の不思議処女降誕の不思議は植物の生育の不思議を
見てそこに神の能力を「感じる」ときに納得する。復活論に植物を持ち出したの
はパウロ。

 

塚本訳 Tコリ15:37-38

15:37 そしてあなたのまくものは、やがて出来る体をまくのではなく、たとえ
ば麦にしても何かほかの種類にしても、裸の粒にすぎないのである。

15:38 しかし神は御心のままにそれに体をお与えになる、しかもそれぞれの種
に独得の体を。

2003.8.1       高橋照男

 

 

「サウイフモノニ  ワタシハナリタイ」

2003.6.25 の日記より

030625(水)悪夢。外部の講演会 における発言で、会社の名誉を傷つけ
たとして役員幹部連中数人に取り囲まれて責められたが、疑いが晴れて彼らが一
斉に頭を下げたところで夢が覚める。そこ で感想。死後の審判で疑いが晴れず
に断罪されたときには横からキリストが来て身代りになって下さる。●その生
涯。神もキリストも救いも何らかの事情で信じ なかった人でもキリストの身代
りの愛で救われると思うようになった●人間、死の恐怖と断罪される恐怖、これ
最大の恐怖。そのとき「イエスの贖罪死と復活が ある」と駆け寄って慰め
る、。そういう人に私はなりたい。

宮沢賢治「雨ニモマケズ」

・・・・・・・

南ニ死ニサウナ人アレバ

   行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ

   ・・・・・・・・・

   サウイフモノニ

   ワタシハナリタイ

●人類は、その生前に神を信じなかったとしても救われる。その聖書的根拠は。

「99 匹の羊」(マタイ18章、ルカ15章)「放蕩息子の譬え話」(ルカ
15章)「姦淫の女」(ヨハネ8章)「十字架の上の強盗」(ルカ23章)「ロ
マ書全 体・・・異邦人の救い」●このように同類思想を集めるのがBbB(バイ
ブルバイバイブル)作成の目的、ライフワーク。急いでやらねばならない。
「行ッテコハガラナクテモイヽト」言うために●万人救済論は頭だけの理論だけ
では心の安息がない。「胸が熱くなる」体験で復活を信ずるに至る時、霊肉の安
息を得る。史実的根拠を聞いて理性も安息を得る。

2003.6.25 高橋照男

 

 

隠れたる祈り

 

マタイ6:6(文語訳)

なんぢは祈るとき、己が部屋にいり、戸を閉ぢて、隱れたるに在す汝の父に祈
れ。さらば隱れたるに見給ふなんぢの父は報い給はん。

 

新共同 マタ 6:6

6:6 だから、あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れ
たところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見てお
られるあなたの父が報いてくださる。

 

新改訳 マタ 6:6

6:6 あなたは、祈るときには自分の奥まった部屋にはいりなさい。そして、戸を
しめて、隠れた所におられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れた所で
見ておられるあなたの父が、あなたに報いてくださいます。

 

[塚本訳]マタ 6:6

6:6 あなたが祈る時には、『奥座敷に入り、部屋をしめきった上で、』隠れた所
においでになるあなたの父上に『祈れ。』そうすれば、隠れたことを見ておられ
るあなたの父上は、褒美をくださるであろう。

 

●     人生で最も尊いことは人のためにする隠れた祈りである。これができてそ
の人の生涯は

価値ある尊いものになったのであるといえる。神に喜ばれる隠れた小さな人生。
しかしそれは成功の人生。イエスに一歩近づいたことになる。親のために、伴侶
のために、血を分けた兄弟のために、子供のために流す隠れた涙は「隠れたる祈
り」であって神に覚えられている。

 

●いじめられても、本人が悪いことになかなか気が付かなくても、その人を赦し
て執り成しの祈りを隠れてする時、それは夜空の「流れ星」のようなものであ
る。一瞬であるが美しく輝く。それを知る人は少ないが神は見ている。

 

 

類似聖書個所

 

[塚本訳]マタ 6:3-4

6:3 あなたは施しをするときに、右の手のすることを左に悟られてはならない。

6:4 これは施しを隠しておくためである。そうすれば、隠れたことを見ておられ
るあなたの父上は、褒美をくださるであろう。

 

[塚本訳]ルカ 23:34

23:34 するとイエスは言われた、「お父様、あの人たちを赦してやってくださ
い、何をしているか知らずにいるのです。」

 

新改訳 ルカ 23:28

23:28 しかしイエスは、女たちのほうに向いて、こう言われた。「エルサレムの
娘たち。わたしのことで泣いてはいけない。むしろ自分自身と、自分の子どもた
ちのことのために泣きなさい。

 

[塚本訳]ルカ 19:41

19:41 いよいよ(エルサレムが)近くなって(はじめて)都が見えると、イエス
は都(に臨もうとしている裁き)を思い、声をあげて泣きだされた。

 

[塚本訳]マタ 5:5-7

5:5 ああ幸いだ、『(踏みつけられて)じっと我慢している人たち、』、『(約
束の)地(なる御国)を相続する』のはその人たちだから。

5:6 ああ幸いだ、(神の)義に飢え渇いている人たち、(かの日に)満足させら
れるのはその人たちだから。

5:7 ああ幸いだ、憐れみ深い人たち、(かの日に)憐れんでいただくのはその人
たちだから。

 

[塚本訳]ヨハ 15:13

15:13 (わたしはあなた達のために命を捨てる。)友人のために命を捨てる以上
の愛はないのだ。

 

口語訳 創  42:24

42:24 ヨセフは彼らを離れて行って泣き、また帰ってきて彼らと語り、そのひと
りシメオンを捕えて、彼らの目の前で縛った。

 

●兄弟に見えないように泣いたヨセフ。尊い。

 

●文語訳の「自分の部屋」や塚本訳の「奥座敷」がない日本の住宅事情では「ト
イレ」に行って泣けばよいのだ。それに水を流せば小さな泣き声も聞こえないのだ。

 

2003.5.9 高橋照男

 

 

神の絶対恩恵による無条件の救い 

 

[塚本訳]マタ 21:28-31

21:28 いったいあなた達はどう思うか。──ある人に二人の息子があった。長男の
所に行って、『坊や、きょう葡萄畑に行って働いてくれ』と言うと、

21:29 長男は『いやです』と答えたが、あとで後悔して出かけた。

21:30 つぎに次男の所に行って同じように言うと、こちらは、『お父さん、承知
しました』と答えたが、行かなかった。

21:31 この二人のうち、どちらが父の心を行ったのだろうか。」「もちろん長
男」と彼らが答える。イエスが言われる、_「アーメン、わたしは言う、税金取
りや遊女たちは、あなた達よりも先に神の国に入るであろう。_

21:32 そのわけは、(洗礼者)ヨハネが義の道を示しに来たのに、あなた達は彼
を信ぜず、税金取りや遊女の方がかえって信じたからだ。しかしあなた達は(あ
の人たちが悔改めるのを)見たあとでも、後悔して彼を信じようとしなかった。

 

[塚本訳] マタ 20:13-16

20:13 主人がその一人に答えた、『君、わたしは何も間違ったことをあなたにし
た覚えはない。一デナリの約束ではなかったのか。

20:14 自分の分を取って帰りたまえ。わたしはこの最後の人に、あなたと同じだ
けやりたいのだ。

20:15 _わたしのものを、わたしがしたいようにしてはいけないのか。_それと
も、わたしが親切をしてやったのが羨ましいのか。』

20:16 このように、_最後の者が一番になり、一番の者が最後になるであろう。_」

 

[塚本訳]ルカ 5:30-31

5:30 パリサイ人とパリサイ派の聖書学者が弟子たちに向かってつぶやいた、
「なぜあなた達は税金取りや罪人と一しょに飲み食いするのか。」

5:31 イエスはその人たちに答えられた、_「健康な者に医者はいらない、医者の
いるのは病人である。_

 

[塚本訳]ルカ 7:37-50

7:37 すると、その町に一人の罪の女がいた。イエスがパリサイ人の家で食卓に
ついておられることを知ると、香油のはいった石膏の壷を持ってきて、

7:38 泣きながら後ろからイエスの足下に進み寄り、しばし涙で御足をぬらして
いたが、やがて髪の毛でそれをふき、御足に接吻して香油を塗った。

7:39 イエスを招待したパリサイ人が見て、ひそかに思った、「もしもこの人が
(ほんとうの)預言者だったら、自分にさわっている者がだれだか、どんな女だ
か、──罪の女だと分るはずであるのに!」

7:40 イエスが言われた、「シモン、あなたに言わねばならぬことがある。」彼
が言う、「先生、言ってください。」イエスが言われる、

7:41 「ある金貸しに二人の債務者があった。一人は五百デナリ(二十五万
円)、一人は五十デナリ(二万五千円)を借りていた。

7:42 返すことができないので、金貸しは二人(の借金)をゆるしてやった。と
すると、二人のうち、どちらが余計に金貸しを愛するだろうか。」

7:43 シモンが答えた、「余計にゆるしてもらった方だと思います。」イエスは
「あなたの判断は正しい」と言って、

7:44女の方に振り向き、シモンに言われた、「この婦人を見たか。わたしがこの
家に来たとき、あなたは足の水もくれないのに、この婦人は涙でわたしの足をぬ
らし、髪の毛でふいてくれた。

7:45 あなたは接吻一つしてくれないのに、この婦人はわたしが(この家に)来
たときから、わたしの足に接吻のしつづけである。

7:46 あなたは(普通の)油をすら頭に塗ってくれないのに、この婦人は(高価
な)香油を足に塗ってくれた。

7:47 だから、_わたしは言う、この婦人の多くの罪は赦されている。(いま)多
くわたしを愛したのがその証拠である。赦され方の少ない者は、愛し方も少な
い。_」

7:48 そしてその女に言われた、「あなたの罪は赦されている。」

7:49 同席の者が(憤慨して)ひそかに考えた、「罪さえ赦す(という)この人
はいったい何人だろう。」

7:50 しかしイエスは女に言われた、「あなたの信仰があなたを救った。『さよ
なら、平安あれ。』」

 

[塚本訳]ルカ 15:1-2

15:1 さて、_イエスの話を聞こうとして、(いつものとおり)税金取りや罪人が
皆近寄ってきた。_

_15:2 パリサイ人と聖書学者たちがぶつぶつ呟いて言った、「この人は罪人を歓
迎するし、また(招かれていって)食事までも一しょにする。_」

 

[塚本訳]ルカ 15:20 -24

15:20 そして立ってその父の所へ出かけた。_ところが、まだ遠く離れているの
に、父は見つけて不憫に思い、駈けよって首に抱きついて接吻した。_

15:21 息子は父に言った、『お父さん、わたしは天(の神様)にも、あなたに
も、罪を犯しました。もうあなたの息子と言われる資格はありません。……』

15:22 しかし父は(皆まで聞かず)召使たちに言った、『急いで、一番上等の着
物をもって来て着せなさい。手に指輪を、足にお靴をはかせなさい。

15:23 それから肥えた小牛を引いてきて料理しなさい。みんなで食べてお祝いを
しようではないか。

15:24 _このわたしの息子は死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見
つかったのだから。』そこで祝賀会が始まった。_

 

[塚本訳]ヨハ 8:1-11

8:1 イエスはオリブ山に行かれた。

8:2 次の朝早く、また宮に行かれると、人々が皆あつまってきたので、座って教
えておられた。

8:3 すると聖書学者とパリサイ人とが、姦淫の現行犯を押えられた女をつれてき
た。みんなの真中に立たせて、

8:4 イエスに言う、「先生、この女は姦淫の現場を押えられたのです。

8:5 モーセは律法で、このような女を石で打ち殺すように命じていますが、あな
たはなんと言われますか。」

8:6 こう言ったのは、イエスを試して、訴え出る口実を見つけるためであった。
イエスは身をかがめて、黙って指で地の上に何か書いておられた。

8:7 しかし彼らがしつこく尋ねていると、身を起こして言われた、「あなた達の
中で罪(をおかしたこと)のない者が、まずこの女に石を投げつけよ。」

8:8 そしてまた身をかがめて、地の上に何か書いておられた。

8:9 これを聞くと、彼らは皆(良心に責められ、)老人を始めとして、ひとりび
とり出ていって、(最後に)ただイエスと、真中に立ったままの女とが残った。

8:10 イエスは身を起こして女に言われた、「女の人、あの人たちはどこにいる
のか。だれもあなたを罰しなかったのか。」

8:11 「主よ、だれも」と女がこたえた。イエスが言われた、_「わたしも罰しな
い。おかえり。今からはもう罪を犯さないように。」_】

 

[塚本訳]ルカ 19:8-10

19:8 しかしザアカイは進み出て主に言った、「主よ、わたしは(誓って)財産
の半分を貧乏な人たちに施します。人からゆすり取ったものは四倍にして返しま
す。」

19:9 イエスが(人々に)言われた、「救いは(きょう、)この家に入った。
(人でなしのように言われる)この人も、やはり(あなた達と同じ)アブラハム
の末だから。

19:10 _人の子(わたし)は『滅びうせた者をさがして』救うために来たのであ
る。_」

 

[塚本訳] ルカ 23:34 するとイエスは言われた、_「お父様、あの人たちを赦
してやってください、何をしているか知らずにいるのです。」_『彼らは籤を引
いて、』イエスの『着物を自分たちで分けた。』

 

[塚本訳]マタ 26:27-28

26:27 また杯を取り、(神に)感謝したのち、彼らに渡して言われた、「皆この
杯から飲みなさい。

26:28 _これは多くの人の罪を赦されるために流す、わたしの『約束の血』であ
るから。_

 

[塚本訳]ロマ 5:8 _しかしわたし達が(義人でも善人でもなく、)まだ罪人
(神の敵)であったとき、キリストが私たちのために死んでくださった。このこ
とによって、神はわたし達に対する愛をお示しになったのである。_

 

新共同 Tテモ1:15-16

1:15 _「キリスト・イエスは、罪人を救うために世に来られた」_という言葉は
真実であり、そのまま受け入れるに値します。わたしは、その罪人の中で最たる
者です。

1:16 しかし、わたしが憐れみを受けたのは、キリスト・イエスがまずそのわた
しに限りない忍耐をお示しになり、わたしがこの方を信じて永遠の命を得ようと
している人々の手本となるためでした。

 

新約聖書の救いと親鸞の悪人正機説との類似点と相違点

(2003.5.2国立博物館「西本願寺展」で「歎異抄」の最古の写本を見ての感想)

 

●歎異抄「善人ナヲモテ往生ヲトグイハンヤ悪人ヲヤ」(善人が救われるなら悪
人はなおのこと救われる・・・悪人正機説・・阿弥陀仏は悪人を救うのが本願)

●歎異抄「タトヒ法然聖人ニスカサレマイラセテ念仏シテ地獄ニオチタリトモサ
ラニ後悔スベカラズ」(たとえ法然・・・親鸞の師・・・にだまされて念仏を唱
えて地獄に落ちたとしても後悔はしない)

●新約聖書のキリストの救いも阿弥陀仏も罪人の救いを願っている。それが両者
の本願である。「南無キリスト」と唱えよという人がいた。

●阿弥陀仏は実在ではない(2000.2.11京都大原三千院の住職に聞く)。イエスは
実在(新約聖書の編集方針はグノーシスとの対決が重要なテーマ)。仏教は哲学
思想に近い。

●新約聖書は罪の赦しに犠牲の死(血)があるが阿弥陀の救いにはない。罪には
犠牲が必要。

●キリストは復活した! 実際に! 霊体の有体として! そして再臨がある

●キリストの約束、担保として新しい霊が与えられる。永遠の生命に生きること
ができる。

2003.5.4        高橋照男

 

新約聖書を解く3本の鍵(マスターキー)

 

 建 物の鍵にマスターキーというものがある。ホテルやマンションなどでよ
く設計する。そのキー一本ですべてのドアが開けられる。だからそれを紛失した
ら、すべ てのドアの鍵を取り替えなければならない。かって外国のホテルでそ
のキーが紛失した時,一晩で客室の鍵を全部取り替えた事件があったと聞く。ま
たマスター キーはフロアごとのマスターキーと建物全体のグランドマスター
キーというものがある。

 新約聖書にもマスターキーがある。それは三本。

 

その第一は

「神による絶対恩恵による無条件の罪の赦し」(主としてイエスの言動)

その第二は

「神によって新しい霊の着物を着せられる」(主としてパウロの思想)

その第三は

「救いの出来事はこの歴史内で確実に起こった」(福音書の編集方針)

 

こ の三本である。まだあるかもしれないが、まずこの三本で新約聖書のすべて
のドアーは開くと思う。このうち第一のものがグランドマスターキーである。単
純明 解である。目があればこの三本のキーでどこでも開けられる。新約聖書の
結集と編集もこの三つの方針に基づいていると考えられる。この三本のキーの中
でも第 三番目は特に日本において重要である。これは、新約聖書を結集する時
に最大の難敵であった「グノーシス」に対抗するものであった。日本人はギリ
シャ哲学や 仏教の霊魂不滅思想に馴染みやすいから当時と共通の問題を抱えて
いる。キリストは肉体をとってこの世に来られて神のお心を分かりやすく見せま
た聞かせたの である。ただし、この三つのキー操作は霊の目が開いていなけれ
ばができない。ここがむずかしいところである。しかし目が開けばこの三本の
キーでどこもかし こも簡単に開けられる。新約聖書は単純明快である。むずか
しいことはない。

 

2003.4.24        高橋照男

 

 

病床での感想(2003.3.13-18立川病院に入院、腎臓結石摘出手術)

 

父殿

退院おめでとうございます。
家を離れて、前回入院のごとく、「ラスキン」のような「出会い」はありました
か?。
環境を変えると言う事は、人にとって必要な事かもしれません。
 
                               2003.3.18
 新一

 

 

 

新一様
グッドクエスチョンです。ラスキンとの出会いのようなことを期待して入院した
のです。本を10冊ほど持ち込みました。(ハンス・フォン・シューベルト「教
会史綱要」、日本組織神学会編「身体性の神学」、シュラーゲ「新約聖書におけ
るイエス・キリストにおける死の理解」など)。今朝、新一君の質問に改めて
「今回の出会いは?」と考えましたが、ありました。イエスのゲッセマネの苦闘
の記事との出会いです。(マタイ26:36-46、マルコ14:32- 42)。結果的に聖
書そのものが「力があり、慰め」になりました。人生極限に追い込めれた時の
「必死のとき」は聖書そのもの,聖書だけが「力となり,慰め となる」ことを
体験しました。

感想
●イエスは人に「祈りは必ず聴かれる」と教えておきながら、自分の祈りは聞き
入れられなかったというこの「不条理」。父なる神のほうがつらく悲しかった。
しかし、
「お心がなればよいのです」という境地になって初めて得られた平安。様々な人
生苦は「神様はご存知」と信ずれば心安らかになる。


●肉体の痛みと信仰とは密接な関係があるということの認識を持ちました。イエ
スは十字架にかかる前にニガヨモギという(多分)麻酔薬を飲まされる場面があ
りますが(マタイ27: 34)、イエスは飲まなかった。これはイザヤ書53章の
彼の傷によって我々は癒されたということが成就するためと考えられます。(イ
ザヤ書53:5)。な ぜなら、その麻酔を飲んでイエスに肉体の痛み(釘で手足を
打たれる)がなかったとしたら、あるいは人類に救いはこなかったのかもしれま
せん。「血は罪を清 める」。それに比べて私は「麻酔の注射針が痛いのではな
いか」とうろたえた。それにしてもアノ医師の「これではダメだもっと太くて長
い針を持ってきて」と 言ったデリカシーのない発言は問題。退院する時に婦長
にお礼と共にそのことを言って、下半身麻酔の時には目隠しだけではなく、耳栓
もしてくれるように希望 しました。


●イエスは「悲しみおののいた」とあります(マタイ26:37)。さらに「死にたい」
などとも言った(マタイ26:38)。人間イエス。最後の晩餐では讃美歌を歌った
とあります。(マタイ26:30)。自分をはげますため?。恐怖というの は事の
当座よりも前段階のほうが深い。その苦しみを突破するには「今のときのこの苦
しみは神様はよくご存知」と信ずること。11年前に亡くなった父はロマ 書8
章18節の「今のときのこの苦しみは、やがて来る栄光には比ぶるに足らず」が
口癖でした。病弱な父の一生は悩みと悲しみの連続でした。

●入院中に感じた最大のことは新約聖書の中心的主題は「神の絶対恩恵による無
条件の救い」ということに尽きるということです。この観点に立って新約聖書の
全個所を整理してみたいと思っています。イエスのまなざしを感じます。これ私
のライフワークとなりそうです。

 

●まだあるかも知れませんが、新一君のよい質問に私の考えが整理できました。
良い質問(グッドクエスチョン)は答えるほうを向上させてくれます。質問感謝。

                            高橋照男 
2003.3.19 朝

 

 

市場経済の次に来るのは「人格経済」

(財)建設物価調査会・総合研究所 技術顧問 高橋照男

 

市場経済が勝利したのではない

  20世紀を省みれば、計画経済(ソ連を代表とする共産主義)と市場経済
(米国を代表とする自由主義)の戦いであった。その結果無神論で唯物主義思想
に立つ ソ連が崩壊し、ベルリンの壁も崩れて東西の冷戦は終わった。ではこれ
で市場経済(アダムスミスが説くところの「市場は神の手によって動く」という
思想)が 勝利したのであろうか。否。市場経済の行きつく先は弱肉強食の冷た
い世界となり、その結果が米国9.・11事件を生むことにもなった。この事件
により人類にとって市場経済は最終の姿ではないということが示された。

 

市場経済の破綻の次に来るのは「人格経済」

 で は市場経済の次に来るものは何か。筆者はそれを「人格経済」とでも呼
ぶべきものであると考える。「人格経済」というのは筆者の造語である。それは
「人間経 済」と呼んでもよい。つまり市場経済は放っておくと無人格な人間不
在の数値判断のみの原理で物事が決定される。その結果は不平と不満の渦巻く世
界となる。 自己の給料が労働効果の数値のみで判定されると「ナニヲ!」と思
うのが人間の本性である。そこには人間の真の価値を見るという視点が欠落して
いる。筆者が 「人格経済」という認識を持つようになった背景には二つの体験
がある。その第一は、あるとき建築会社から提出された見積りが高いか安いかの
判定を求められ たときのことである。建築主は「あなたが妥当とおっしゃって
くだされば私は満足します」という言葉であった。そこには競争による経済の比
較判断がなかっ た。あるのはただ「妥当」という言葉とそれを信じる人の「満
足感」だけであった。その第二は筆者の勤務先(3回変わったが)の「長」の人
格である。給与報 酬に関してはどの場合も一度も不平不満をもったことがな
い。なぜなら、その時々の「長」は私のことを熟知していてくれたからである。
その「長」が私のこと を熟知してくれていたので「今の私にはこの給料の額が
妥当でこれで満足しなければならない」と常に思えたからである。そこに「長」
の人格があった。経済的 満足というのは、「自分を良く理解してくれている」
という「長」の人格存在が必要である。それがなければどんなに高い給料であっ
ても真に満足せず、常に飢 餓感にさいなまれる。市場経済の競争原理というの
は常にこの飢餓感というものに満ちている。目標達成やコストダウンという合い
言葉はどのような企業にも共 通で、それは飢餓感や不足感による競争心が土台
にある。

 

J・ラスキンの預言

理想的な経済社会の姿はこのような「人格」が存在する社会であると説いたの
は、英国のJ・ラスキン(美術・建築・経済評論家1819−1900年)であ
る。ラスキンはその著「Unto This Last」(この最後の者にも)において、新約
聖書マタイ福音書20章1〜16節のイエスの言葉に根拠を置き、少しの時間し
か働けなかった「最後の者」 (多分それは健康ではなかった弱者)にも、長時
間働いた者(多分それは健康であった強者)にも同額の報酬を支払ったという葡
萄畑の「長」の人格の存在を誉 め、これが来るべき理想的な経済社会の姿であ
ると説いた。筆者もラスキンの思想に賛成である。これが「人格経済」の根拠で
ある。

しかしこの経 済原理が広く世に行き渡るには、一人一人が現実に真の「人格」
たる神という「長」に出会うことが必要である。現在、英国の国会議員が最も尊
敬する経済思想 家はJ・ラスキンであるという。英国健全なりと言うべきであ
る。しかし、この思想が広く人類に根付くのはいつのことであろうか。

 

  高橋照男「建築と積算」2003年4月号    2003.3.2

 

聖書の真理は涙のレンズで読むと見えてくる

 

聖書は頭だけの勉強ではわからない。原 語に精通しても、またパソコンを駆使
しての勉強でもわからない。聖書は人生が思い通り理想的にいかない時に流す
「涙」のレンズではじめて見えてくるのであ る。イエスが伝道活動に入る前に
遭遇した「荒野の誘惑」は、イエスのこれからの伝道方法に関する三つの大切な
要件であった。その深い意味を注解書によらな いで私の人生体験を通して解釈
してみる。これを「無教会主義の聖書の素人読み」という。しかし素人読みとい
えどもそれは本質読みに通じなければならない。

 

まず第一の誘惑に対するイエスの答えに関する解釈。(経済の独立の必要)

[塚本訳]マタ 4:4 しかし答えられた「『パンがなくとも人は生きられる。
(もしなければ、)神はそのお口から出る言葉のひとつびとつで_(パンを造っ
て、)人を生かしてくださる_』と(聖書に)書いてある。」

 

神はその全能の力で人間を養ってくださる。2000年4月、私の家が全焼して
何もなくなったとき、道で出会った家内の友人が「高橋さん、寝るところあ
る!?。着るものある!?。寒くない!?」と叫ぶように言ってくださったとい
う。またご近所の方々が「炊き出し」といって_握り飯を大量に届けてくださっ
た_。また多くの方々から布団や着物が届けられた。このとき急に見えてきたの
は聖書の次の個所。特にその(_食べ物や着物など_)という塚本訳の敷衍。塚
本訳の敷衍は「伝道者」訳であって、悲しんでいる人を慰めるためにある。

 

[塚本訳]マタ 6:33  あなた達は何よりも、御国と、神に義とされることと
を求めよ。そうすれば(_食べ物や着物など_)こんなものは皆、(求めずとも)
つけたして与えられるであろう。

 

第二の誘惑。サタンの誘いに関する感想。(世間を驚かせての伝道の拒否)

[塚本訳] マタ 4:6 言った、「神の子なら、下へ飛びおりたらどうです。
『神は天使たちに命じて、手にてあなたを支えさせ、足を石に打ち当てないよう
にしてくださる。』と(聖書に)書いてあります。(_人々はそれを見て信じ_、
たちどころにあなたの国が出来ます。)」

 

ここでも敷衍の効果がある。(_人々はそれを見て信じ_)、 である。私の
家は幸いに隣地の人が敷地を高く購入してくれたことや、火災保険の鑑定人がベ
テランで満額を査定してくれたこともあり、別の敷地に再建するこ とが出来
た。しかも前よりも大きな敷地で大きな家になった。これを見た知人が「へー、
高橋さん、神様っているんだねー」と言った。けれども彼はそれまでで あって
それ以上神を信ずるというようなことには到らなかった。彼にとってはやはりそ
れはたまたま偶然のなせる業であると思ったのであろう。自分の成功を通 して
世間をアッと言わせ、神を信じるように導こうとすることは間違いである。ノー
ベル賞をとったり社会的に高い地位について世の中をアッと言わせて「これ は
神様のおかげです」などという成功談での伝道は邪道であることを学んだ。

 

第三の誘惑。サタンのくすぐり。(高い地位について人を教える伝道の拒否)

[塚本訳]マタ 4:8-9

4:8 悪魔はまたイエスを非常に高い山に連れてゆき、_世界中の国々_と、栄華
とを見せて 4:9 言った、「あれを皆あげよう、もしひれ伏してわたしをおがむ
なら。」

 

人間の世界で最高位につけば、_世界中の国々_に よい指導が出来るので神の国
が来て平和になるだろうと思うのは人間の考え。サタンはイエスのヒューマニズ
ムの精神をくすぐって誘った。イエスに対して「人 に教える地位につけば神の
国は来る」と思い込ませようとした。私の家が焼けたのは「若者の聖書勉強会」
の第一回目の日のことであった。その日私は「永遠の 生命を得るには」という
題で「金持ちの青年」の例(マタイ19:16−22)を引用して、永遠の生命
を得るにはこの世の持ち物を全部処分しなければならな いと若者に強調した。
そして家に帰ってみると家が無くなっていた。呆然自失、そのとき天から「馬鹿
者!お前は人に教えて自分に教えないのか」という声が心 に聞こえた。このこ
とを伝え聞いたある人は「鳥肌がたった」そうである。神の国は「指導」や「伝
道」では来ないのであって、自分が潰されて惨めになりイエ スのように見苦し
く泣くことにより神の心がこの世に伝わるのであることを知った。独立学園の武
祐一郎校長は問題を起こした生徒に退学を迫ろうとしたが、自 らがガンになっ
てそれを思いとどまったという。それではじめて真の校長になれたのであると私
は思った。人は自らが潰されて涙を流す時にはじめて真の教師に なれる。「な
んぢら多く教師となるな(ヤコブ3:1)」人に教えることでは神の国はこな
い。また火災の3ヶ月後の脳出血を通して「死ぬもまた益なり(ピリピ1:
21)」という意味も少し見えてきた。        人生の苦難と失敗に
よる悲しみの涙は聖書の最高の注解書である。  2003.2.1 高橋照男

 

 

もっとも大切なことは、人生の惨めな体験から教えられる

 

新共同 マタ 27:39-40

27:39 そこを通りかかった人々は、頭を振りながらイエスをののしって、

27:40 言った。「神殿を打ち倒し、三日で建てる者、神の子なら、自分を救っ
てみろ。そして十字架から降りて来い。」

 

一 昨年に家が全焼しときに、近くの散髪屋の主人が頭を刈りながら「旦那は教
会に行っていた留守に家が焼けたそうですね。御利益がありませんでしたね」と
言っ た。そんなところで信仰やキリストを説いても無駄なので黙っていたが、
実は私には御利益があった。土地も家も大きいのが与えられ、真の友人というも
のが与 えられ、血縁が真の友ではないことを知った。そして真の家、真の家族
ということに目覚めさせられた。またその3ヶ月後の脳内出血で倒れたときには
職業生活 の現役から撤退させられ、この世のつまらない価値の無い争いから解
放された。

人 生は、惨めなことを通して真に大切なことに目覚めさせられる。しかしその
惨めな人生を人間は極力避けようとする。そういう惨めな道に歩まないように努
力す るのが人生の「ガンバリ」と奨励される。しかし神はある人の人生を惨め
にしてそのことを通して神の愛の業をこの世に実行する。その最大のことは「十
字 架」。

 

[塚本訳]マコ 15:29-32

15:29 通りかかった人々が『頭をふりながら、』こう言ってイエスを冒涜し
た、「へへえ、お宮をこわして三日で建てるという人、

15:30 自分を救ってみろ、十字架から下りてきて!」

15:31 同じように大祭司連も、聖書学者と一しょに、こう言って(イエスを)
なぶり合った、「あの男、人は救ったが、自分は救えない。

15:32 救世主、イスラエルの王様が!今すぐ十字架から下りてくるがよい。見
たら信じてやるのに!」一しょに十字架につけられた二人(の強盗)も、イエス
を罵った。

 

愚かな人間よ。十字架のイエスを見て、「自分を救え、このバカ」とののしった
人間の罪をイエスは「死の惨めさ」「敗北の惨めさ」「撤退の惨めさ」であが
なったのだ。イエスは神に惨めにされて人間の救いの道を開いたのだ。それはイ
エスの「名誉ある撤退」だったのだ。

神 も仏もあるものかと言って「金や社会的地位や異性」にのみ興味を持つ人間
はいつの世でも十字架のイエスを見て「アハハ。ご利益なかった」と笑う。ヤツ
らは 「そんな程度の人間」なのだ。それは社会改革、社会改善をしようとする
人間(キリスト者も含め)に目立つから困る。彼らはわれわれの忠告に一向に耳
を貸さ ずに、キリスト教や聖書や信仰というものを馬鹿にするので、我々とし
ては、悲しく淋しいが彼らの「行き詰まりと挫折」をじっと待たねばならない。
そしてそ の行き詰まりは意外に早く来るので嬉しい。神は実在する。生きてお
られる。それは10年待たずして来る。しかし彼らの失敗と挫折は「神の招き」
であって罰 ではない。これがキリスト教で、神の深い愛なのだ。

 われわれは「悲惨な出来事」を通して、つまらない価値の無いこの世のことか
ら振りほどかれる。撤退させられる。それは名誉ある撤退。そして最も大切なこ
とに邁進させられる。「死んだ者の葬式は、死んだ者にまかせよ」の 精神に
させられる。顔を固く前に向けさせられる。このことは「世の人」には理解され
ない。しかしこの世を捨てるわけではない。仕事をやめて伝道に邁進する こと
ではない。聖職者になることではない。聖書でメシを食うわけではない、それは
カトリックの二重階層の間違った考え。第一にキリスト教でメシを食うとい う
ことはよくない。不純である。プロテスタントは神にあってこの世の仕事をす
る。しかしこの世の争いに巻き込まれない。「神と人とに仕える」という「職業
の精神」で生きる。

 

[塚本訳]マタ 8:19-22

8:19 すると一人の聖書学者が進み出て言った、「先生、どこへでもおいでにな
る所へお供をします。」

8:20 イエスはその人に言われる、「狐には穴がある、空の鳥には巣がある。し
かし人の子(わたし)には枕する所がない。(その覚悟があるか。)」

8:21 またほかの一人の弟子が言った、「主よ、(お共をする)その前に、父の
葬式をしに行かせてください。」

8:22 イエスはその人に言われる、「(今すぐ)わたしについて来なさい。死ん
だ者の葬式は、死んだ者にまかせよ。」

 

2002.12.17 高橋照男

 

 

暗く淋しい家庭からの救い

 奥 村修武牧師の「マルコ福音書講解説教」(いのちのことば社)によれば
キリスト教会に来る婦人の多くは「夫の浮気による悩み」がその動機であるとい
う。また 今日の青少年の家出と非行の原因は「家庭の暗さ」、「家が面白くな
い」ことが多いという。いずれも家庭の暗さ淋しさから救われたい、解放された
い、脱出し たい、平和になりたいということが行動の動機である。

 戦時中は軍国主義の暗さと悲惨さが一部の青少年をキリスト教に足を向けさせ
た原因である。しかし戦争のない現代では家庭の暗さと家庭内戦争が悩みの原因
なので、キリスト教はそこに注目し、その受け皿でなければならない。

 神を信じないところ、その人生と家庭は確実に必ず 暗くなる。これは理屈抜
きの現実。それは確実である。悲しいが判でついたように真理である。金銭、人
間(異性)愛、健康、社会平和、地球環境、マイホーム などのなにをもってし
ても「明るい性格や明るい家庭」は得られない。人間同士の夫婦愛も神抜きであ
れば危なく永久ではない。相思相愛でスタートした結婚に 限って「間もなく」
挫折、二人の間に冷たい隙間風が吹く。人間同士の愛が土台であって神抜きだか
らである。これは結婚問題と同時に職業生活も同じ。神抜き の仕事はその精神
からして土台が無い。

 建築設計は、専門家に対して「何とか必死にお願い する」という熱心さが良
い設計を生む。自分で設計していてどうしようもなく行き詰まってしまった素人
は設計事務所に「転がり込んで」くる。そのときに本当 の「建築設計がはじま
る」。自分で何とかできると思っているうちは人間は建築士の設計を受け入れな
い。「健康な人に医者はいらない」というイエスの言葉と 同じである。

新共同 ルカ 5:31-32

5:31 イエスはお答えになった。「医者を必要とするのは、健康な人ではなく病
人である。 5:32 わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招
いて悔い改めさせるためである。」

 キリスト教は家庭の暗さから明るさへ向かう必死の努力によってわかるように
なる。新約聖書使徒言行録には不思議な言葉がある。

新共同 使  16:30-31

16:30 二人を外へ連れ出して言った。「先生方、救われるためにはどうすべき
でしょうか。」 16:31 二人は言った。「主イエスを信じなさい。そうすれば、
あなたも_家族も_救われます。」

ここに「家族」という言葉がある。初代教会のその頃も家庭問題が救いを求める
動機であったのかもしれない。

現代は「幸いなるかな、家庭の暗さ淋しさに悩む人。その人は真の明るさを得
ん」である。

 

2002.12.8 高橋照男

 

 

憎しみと赦し

 

 私が思春期になった頃、母が自分の母 親(つまり私の母方の祖母)のことを
何も語ってくれないことを不思議に思い始めた。母には出生の秘密があるのでは
ないか、わたしはその子供、私の血は汚れ ているのではないか!!。誰にもそ
の悩みを打ち明けることができずに暗い気持ちの期間が長く続いた。あるとき思
い切ってその訳を聞いた。するとこういうこ とが真相であった。

母の父(秀吉、わたしの母方の祖父、私 は知らない)は、はじめ「カツ」とい
う女性と結婚、8人の子供をもうけ、母のハナ子はその末っ子であった。ところ
が秀吉は社会的にも出世して不動銀行(後 に倒産)の頭取になり、羽振りが良
くなったときに料亭に出入りしてタカという女性と知り合いになり、カツとは離
婚、8人の子供はバラバラに離散、まだ歩け なかった幼い母も人に貰われて
いったが、よく泣くので戻され、後妻(継母)のタカに育てられた。母は今でも
産みの母カツを「自分を捨てていった人」だと 思って親子の情は薄く、よくは
言わない。かえって継母タカのほうに親しみを持っている。わたしはそれを聞い
て、祖父秀吉を深く深く憎んだ。母の生涯を不幸 にした人物だと思ったからで
ある。そして自分の罪の性質を自覚するとき、私の血には祖父秀吉の汚れた血が
流れているのかと思うと身を掻きむしりたくなるよ うな思いであった。

  しかし何の不思議か、16歳の時、神の絶対恩恵でキリストの贖いの救いに
預かったとき、それまであれほど憎かった祖父を赦せるようになった。8人の子
供た ちから追放された秀吉の墓は後妻タカの郷里の九州水俣の人の行かない山
の中腹の荒れた墓にあった。わたしはそれを10年かけて探し出した。そしてそ
の遺骨 を母のもとに持ってきた。遺骨を持ち返ることは、母の願いであったの
である。それは秀吉が死んで丁度50年目の1990年平成2年のことであった。仏
教では50年経つと法事も終るのである。

 「キリストは我らの平和」(エペソ2:14)を思う。

そ うだ、人は憎い人を赦せない。どんなに努力しても赦せない。相手がいなく
なればとさえ思う。しかしキリストの贖罪で「憎い相手より醜い自分」を示され
てキ リストの贖罪の血でこの身が赦されると、不思議にその憎い相手が赦せる
ようになる。奇蹟である。事実である。人にはわからないかもしれないがそれは
自分だ けが知る「真実」である。いわゆる「この世の平和」はこの奇蹟による
「神との平和」が原点でなければならない。

 感謝。この私のためにキリストは神による罪の赦しの「御用」をするために死
んでくださったのだ。

2002.11.23 高橋照男

 

「病人は金に弱いのです」

 も う30年以上も前の出来事である。集会の感謝会に見知らぬ方がはじめ
てご出席になり口数少なく「私は結核でした。病人は金に弱いのです」とだけお
話にな り、そのまま座られた。そのとき私は推測した。「この方は何か金銭上
の罪を犯したのではないか。しかしキリストの贖罪で救われて、感謝の気持ちか
らこの告 白をするために集まりにこられたのではないか」と。はたしてその方
はそれきり姿を見せなくなった。今はどうしておられるのか。きっとどこかで主
のために働 かれているのではないだろうか。自分と同じ境遇の気の毒な人を慰
めているのではないだろうか。この世的にカッコいい地位の人が大勢いるキリス
ト教の集会に は恥ずかしくて顔出しが出来なくても、心ひそかに一人でひそか
に神を信じているのではないだろうか。わたしのホームページはすでに延べ
9000回のアクセ スがあった。しかしこの間に応答は神戸のある牧師さんの
一人だけ。残りの8999回は応答なし。しかし結構。ひそかにでも救いの喜び
を共に呼応してくれれ ば、私に応答は無くても神に応答してくれていればそれ
でよいのだ。これ真の無教会主義である。

しかし救われた人は表に出てきて恥をかいてでも告白すべきである。キリスト教
は「罪から救われた人の集まり」である。神の前には罪の大小は無いのだ。キリ
スト教の集まりは罪を犯してそこから救われた人達の集まりなのだ。

 

2002.11.5 高橋照男

 

イエス伝問答集

 

[ ガリラヤでのイエスの活動(続き-7)

 

151 問・立派な信仰とはどういうものですか

答・イエスに対してのなりふり構わずのひたすらなる姿勢、信じ込み、思いこ
みです

マタイ15:21−28

 

152 問・イエスの病気治癒は本当のことでしたか

答・この事実を信じると、どんなに難しい病気でも直るのだという希望が湧き
ます

マタイ15:29−31

 

153 問・パンの奇蹟はどうしても信じられないのですが。

答・神は全能だということを信じられればこういうことも可能なのだと信じら
れます

マタイ15:32−39

 

154 問・信じるのになぜ証拠を求めてはいけないのですか。

答・証拠はこれを確認するだけである。信じるとは相手の人格を信じ込むので
ある。

マタイ16:1−4

 

155 問・人間はうまれつき「信仰の薄い者」なのですが。どうしたら篤く
なれますか

答・篤い信仰は人間の努力ではなく、神から与えられるものです。信仰は恩恵
です。

マタイ16:5−12

 

156 問・神がいるならなぜ病気や不幸などがあるのですか

答・神は病気や不幸を通して心の病を気づかせ、そして霊魂を救うのが目的の
ようです

マタイ8:22−26

 

157 問・キリスト教はわかりにくいのですが

答・信じたい、分かりたい、クリスチャンになりたいと思えば神が引っぱてく
れます。

ヨハネ6:60−66

 

158 問・イエスが神の子であるとはどうしても信じられないのですが

答・神の示しがそのことをわからせてくれます。それは願えばわかるようにな
ります

マタイ16:13−20

 

159 問・神に引かれてゆく道の意味は人間に分かるものですか

答・人間は神に残酷に引きずり回されます。多くの場合本人にはその意味が不
明です。

マタイ16:21−23

 

160 問・自分で自分の命を捨てることはできないのですが。

答・人は愛のためには命を捨てる気にもなれますが、問題は誰への愛であるか
が問題です。

マタイ16:24−28

 

 

人生の精算のとき

 人 生には、いつか必ずそれまでの「罪の生活」を精算すべき、せざるを得
ないときが訪れる。それはいつおとづれるのか、若い時か、老年か、あるいは死
後に神の 前に立たされる時なのかは「人様々」である。それは神のみぞ知る
「神の時」である。しかし必ずその時は来る。そのとき人間は全員が「絶体絶
命」である。過 去の真っ黒な人生を瞬間に照らし出される。体中が真っ黒であ
る。自分の犯した罪におののいてワナワナガタガタ震える時である。しかし、そ
の悲しい悲しい苦 しい恐ろしい瞬間に「イエスの十字架の贖罪の血」が示され
て、過去のどんな深い罪でも赦してくださる。清めてくださる。真っ白にしてく
ださる。「愛する 子」と呼んでくださる。ありがたいありがたい「助け船」で
ある。「かたじけない」。そのとき人間ははじめて神の実在を知る。人は誰でも
いつかはこの大真理 に直面する時が自然におとづれるのだ。神は罪を示して同
時に救いを示す。それは悲しく恐ろしいが恩恵の時。神は必ず人を捕らえてこの
恩恵の時を施す。私の 家族や親戚一同のキリスト教に無関心な人もいつかこの
恐ろしい瞬間と救いの時が与えられる。それはこの世ばかりでなく来世でもこの
瞬間があることを信じ る。神は生きておられる。見ておられる。この真理のこ
の世に生きている間の外部に向かっての表象が「洗礼」である。人生のけじめで
ある。2000年の間、 この大真理は連綿と続いてきた。しかし物理的儀式的
「洗礼」を受けずとも、それ以前にまず救いは実在する。洗礼が職業宗教家の専
売特許になっているうち は、無教会者は儀式的「洗礼」を行わない。儀式的物
理的洗礼で人は救われない。

2002.7.25        高橋照男

 

 

 

罪と死 悔い改めなき民

罪 の価は死である。これはキリスト教や聖書を待つまでもなく、人類の法則で
ある。これを「自然法」という。ではどんな罪が死に価するかというと、聖書で
は心 の中での行為や小なる約束を破るということも罪とされるから厳しい。そ
れを人間が甘く考え、皆がそうしていることだから大丈夫、怖くないと言っても
神が赦 さない時には、その人に重い悩みや不幸を加えてなんとか正しい道に連
れ戻そうとする。人間にはそれだけ清く生きることが要求されているのである。
そのこと をルーズに考えて、慈悲だとか親の愛だとかヒューマニズムだとか
言って見逃し、また本人も平気な顔をして無視していると、ついに神は「死」を
もって彼に臨 む。それが神の愛である。神の心を無視することは、神の顔に泥
を塗ることで「神殺しである」。神殺しだから神が反撃して「死」をもって迫る
のだ。神の逆襲 である。これが「罪の価は死である」ということの理由である。

 ところが、神はなんとか人間を「目覚めさせようと思って」いろいろな手段を
下して正しい道に導こうと 思うが、人間はどんなに不幸に逢っても人生や生活
を「悔い改めない」。不幸は人を信仰に導かない。かえってかたくなになる。だ
からそういう場合にも、神は 匙を投げて最終決断として「死」を下すのだ。神の
忍耐にも限度があるのだ。慈悲は人を清めない。だから真の救いに導かない。

  しかし愛の神の心はそれでは悲しい。そこで窮余の手段としてわが子を十字
架で殺して血を流して人間を救う道を開いた。だから人間はその情報を信じて素
直に 受け入れれば救われる。へんてこな話だが、人生が追い詰められて苦し紛
れに理性を捨てて破れかぶれでもこれを信じると救われる。平安になる。心が安
らかに なる。「信仰はヤケクソ」であるとは三谷隆正の言葉である。人間は下
手に神に突っ張って7〜80年を悩みのうちに生きるか、早めにギブアップして
安らかに 喜びの道を歩くかは本人の気持ち次第である。

  体制や権威と見れば即悪とみなし、それに対する反抗は即善と考えることで
それが世のためにひとかどのことをしているかっこよい生き方だという雰囲気を
教え ている現代のキリスト教教育では神という大きな権威にも反抗しやすい青
少年を育てている。だからそのことによって救いの道を閉ざし、自分も入らない
ばかり か若い青年にも救いの道を閉ざしているのである。禍である。

 

2002.7.4 高橋照男

 

 

 

 

 

 

イエス伝問答集

 

[ ガリラヤでのイエスの活動(続き-6)

 

140 問・イエスは何回ガリラヤとエルサレムを往復したのですか。

答・共観福音書ではエルサレムが行きは一回のようですが、ヨハネでは3回で
す。

ヨハネ5:1

 

141 問・救いは、人間の方からそれを求めなければ得られませんか。

答・イエスは気の毒な人に目をかけて、自ら声をかけました。救いは神の発意
です。

ヨハネ5:2−47

 

142 問・伝道者は貧乏かつ皆から排斥され惨めな生涯になります。いいこ
とありません。

答・しかし神の力という権能を与えられ、神の支えで食べられます。

マルコ6:6−13

 

143 問・イエスは当時の人達に対してどのような評判であったのですか

答・その奇跡の故に衝撃を与え、多くの人が予言者の再来と思いました。

ルカ9:7−9

 

144 問・洗礼者ヨハネの死にはどのような意味があったのですか。

答・洗礼者ヨハネの死はイエスに「使命への決断」を促しました。死も御心で
した。

マタイ14:3−12

 

145 問・イエスはどうして使徒達に「休め」と言ったのですか。

答・群衆の賞賛は神を忘れさせるので、祈りのために彼らから離れよという意
味です

マルコ6:30−31

 

146 問・5千人のパンの奇蹟は本当に起こったのですか。とても信じがた
いことです

答・神様がやむにやまれずになさった奇蹟だと知ると少しは分かるような気が
します

マタイ14:13−21

 

147 問・イエスが水の上を歩いたというのは、浅瀬を歩いたのではないで
しょうか

答・これは事実歴史的に起こったことらしいのです。信じられるか信じないか
です

マタイ14:22−33

 

148 問・イエスはなぜ病気の癒しを行ったのですか。

答・病気を癒した神はイエスを復活させてもおかしくはないと思わせるためです

マタイ14:34−36

 

149 問・パン問答でイエスは何を言いたかったのですか

答・神との交わりをを命のパンと言い、それは神の引きによって可能だという
のです

ヨハネ6:26−59

 

150 問・先祖の言い伝えや習慣や一般常識は守るべきものではないでしょうか

答・それを守ることがよいのではなく、心の汚れを取り除くことが根本的に大
切です

マタイ15:1−20

 

 

 

罪と死 悔い改めなき民

罪 の価は死である。これはキリスト教や聖書を待つまでもなく、人類の法則で
ある。これを「自然法」という。ではどんな罪が死に価するかというと、聖書で
は心 の中での行為や小なる約束を破るということも罪とされるから厳しい。そ
れを人間が甘く考え、皆がそうしていることだから大丈夫、怖くないと言っても
神が赦 さない時には、その人に重い悩みや不幸を加えてなんとか正しい道に連
れ戻そうとする。人間にはそれだけ清く生きることが要求されているのである。
そのこと をルーズに考えて、慈悲だとか親の愛だとかヒューマニズムだとか
言って見逃し、また本人も平気な顔をして無視していると、ついに神は「死」を
もって彼に臨 む。それが神の愛である。神の心を無視することは、神の顔に泥
を塗ることで「神殺しである」。神殺しだから神が反撃して「死」をもって迫る
のだ。神の逆襲 である。これが「罪の価は死である」ということの理由である。

  ところが、神はなんとか人間を「目覚めさせようと思って」いろいろな手段
を下して正しい道に導こうと思うが、人間はどんなに不幸に逢っても人生や生活
を 「悔い改めない」。不幸は人を信仰に導かない。かえってかたくなになる。
だからそういう場合にも、神は匙を投げて最終決断として「死」を下すのだ。神
の忍 耐にも限度があるのだ。慈悲は人を清めない。だから真の救いに導かない。

  しかし愛の神の心はそれでは悲しい。そこで窮余の手段としてわが子を十字
架で殺して血を流して人間を救う道を開いた。だから人間はその情報を信じて素
直に 受け入れれば救われる。へんてこな話だが、人生が追い詰められて苦し紛
れに理性を捨てて破れかぶれでもこれを信じると救われる。平安になる。心が安
らかに なる。「信仰はヤケクソ」であるとは三谷隆正の言葉である。人間は下
手に神に突っ張って7〜80年を悩みのうちに生きるか、早めにギブアップして
安らかに 喜びの道を歩くかは本人の気持ち次第である。

 体制や権威と見れば即悪、それに対する反抗は即善でそれがかっこよい生き方
だという雰囲気を教えている現代のキリスト教教育では神という大きな権威にも
反抗しやすい青少年を育てているから、ついに救いの道を閉ざしているのであ
る。禍である。

2002.7.4 高橋照男

 

ヘドロ人生、ヘドロ家庭からの救出

 

藤林益三先生から、自分の「故人略歴」は生前に自分で書いておくように とい
われたので、私も書き始めた。キリストに出会うまでは心の中はヘドロ、家庭も
ヘドロ、それは暗い暗い森にいるようなものであった。心がヘドロであると 肉
体も、行動も奇怪になる。イエスの治癒行為は心を癒すと病気が直ったことの証
であった。神との霊の関係が正しくなると奇怪な行動、不道徳な、恥の行動が
直り、人生にも家庭にも光が差し来る。それまでは心も家庭も夫婦関係もヘドロ
状態の暗闇である。病気や奇怪な行動は枝葉である。幹を直せば枝葉の奇怪な行
動が直る。不道徳生活も直る。だから枝葉の奇怪な行動を悩んで、彼らに伝統的
な日本の儒教的倫理道徳(家族のあり方論)を説いても無駄。幹をよくしなけれ
ば枝葉は直らない。

神 の奇跡的な力で人間は救出される。血の贖いで光へと導かれていく。それは
全く神の力。贖罪の力。それまでは一見信仰があるように見えても根がはってい
ない ので「この世の欲がくると」成長が押さえつけられて伸びずに枯れる。こ
れを茨の中に播かれた種と言う。伸びない。この世の悪魔が成長を押さえつけて
伸びさ せない。根をはらせない。それはサタンの仕業。サタンはサタンの顔を
していない。人間の顔をしている。神に向かおうとする人間の足を引っ張る。そ
んな人間 の顔をしたサタンは地獄に落ちるべきである。

 

[塚本訳]マタ 13:1-36

13:18 だからあなた達には種まく人の譬を説明してあげよう。──

13:19 だれでも御国の言葉を聞いて悟らないと、悪者[悪魔]が来て、心の中に
まかれたものを奪ってゆく。これは道ばたにまかれた人である。

13:20 岩地にまかれたもの、これは御言葉を聞いてすぐ喜んで受けいれるが、

13:21 自分の中に(しっかりした信仰)の根がなく、ただその当座だけであるか
ら、御言葉のために苦難や迫害がおこると、すぐ信仰から離れおちる人である。

13:22 茨の中にまかれたもの、これは御言葉を聞くが、(しばらく信じているう
ちに、)この世の心配や富の惑わしが御言葉を押えつけて、みのらない人である。

13:23 しかし良い地にまかれたもの、これは御言葉を聞いて悟る人で、きっと実
を結び、あるいは百倍、あるいは六十倍、あるいは三十倍になるのである。」

13:24 またほかの譬を群衆に示して言われた、「天の国は畑に良い種をまく人に
たとえられる。

13:25 人々が(夜)眠っている間に敵が来て、麦の中に毒麦をまいて行った。

13:26 苗が芽生えて実を結ぶと、その時毒麦も現われた。

13:27 使用人たちが来て家の主人に言った、『ご主人、畑には良い種をまかれた
のではないですか。すると毒麦はどこから来たのでしょうか。』

13:28 主人がこたえた、『敵のしわざだ。』使用人たちが言う、『では、行って
抜き取りましょうか。』

13:29 主人が言う、『いや、毒麦を抜き取ろうとして、麦まで一しょに引き抜く
かも知れない。

13:30 両方とも刈入れまで育つままにしておけ。刈入れの時、わたしが刈入れ人
たちに言いつける、まず毒麦を抜き取り、束にしばって焼きすてよ、麦の方は集
めて倉に入れよ、と。』」

 

ヘドロの人生、ヘドロの家庭、ヘドロの夫婦関係。神の救いの光はそんなヘドロ
状態から人間を救出する。道徳ではない、慣習ではない、ヒューマニズムではな
い、贖罪による救いである。神の奇蹟である。

イエスの贖罪の血に象徴される(象徴されるものはそのほかに光、、水、パン、)

神の霊の降下(神の力の付与)によって人間はヘドロの中よりサルベージ(引き
上げ)される。

神の霊(力)は人生のヘドロ状態に苦しみ悩む人間を救出する「薬」である。

一昨日NHKTVで放映していたもの。高知県のある海岸がヘドロに困っていたが、
その解決策として、光ファイバーで海底に太陽光を送り込んでヘドロを浄化する
実験していた。神の光は人生のヘドロ状態を浄化する。

 

2002.6.14 高橋照男

 

 

 

母の祈り

  歴史に深い影響を与えた人物を後世になって調べると、そこには「母の祈
り」があったことが知られてくる。アウグスチヌスの母、コンスタンチヌス大帝
の母、 等々は有名である。「木はその実によって知らるる」(マタイ12章
33節)、「傑物出(いで)て土地知らるる」(中国の諺)というわけである。
しかしたと えこのように有名人ではなくとも、どんな母にも天から与えられた
母親としての尊い役割がある。母の祈りというものは歴史の表面には表れない
が、一人一人の 心の中の伏流水となって歴史を底から支えているものと言えよう。

 私が若い頃に観た映画の中にも「母の祈り」があり、その印象が非常に深く、
今になっても忘れることができないので、ここに記す。

そ れは、『陽のあたる場所』という米国映画。主人公の青年(名優モンゴメ
リークリフト)には幼なじみの女性がいた。年が進み、結婚前に彼女は彼の子供
を宿し てしまう。しかしちょうどその頃、その青年の前にとても美しい女性
(エリザベステーラー)が現れ、青年と相思相愛の仲になる。ある日青年は、す
でに身重に なっている幼なじみの女性と湖に行ってボートに乗る。すると突然
に嵐が来て突風のためボートは転覆、二人は湖に投げ出される。しかし青年だけ
が運良くボー トにつかまることができて助かるが、身重の女性は沈んだまま浮
かび上がって来なかった。警察は最近青年が美しい別の女性と親しくなっていた
ことを知って、 彼がわざと湖に投げ込んだのだろうと疑いをかける。目撃者が
いなかったので青年は不利になり、裁判(米国の裁判は陪審員制度)の結果死刑
が確定する。

 死刑執行の日の朝、青年の母親(ピューリタンのような風貌をしていたのが印
象的)が牧師と共に最後の面会に来る。

 

母親「今日があなたと会える最後の日です。息子よ、母の私にだけには真実を言
いなさい」。

牧 師「あなたは、あの人をわざと湖に投げ込んだのではないと主張していま
す。私たちはそのことを信じます。しかしあなた達が嵐のために湖に投げ出され
た時、 あなたは浮かび上がって運良くボートにつかまりました。そのときあな
たはあの身重の女性がこのまま浮かび上がってこなければいいが、と心の中で思
いました か」

青年「・・・・・・・・・」(この時の彼のびっくりしたような目が忘れらない)

母親「もし、そのとき、心の中で一瞬でもそのように思ったら、それは神の前で
は殺人となるのですよ。」

青年「そう言えば一瞬そう思った。・・・・」と青年は低い声でつぶやく。

母親「それでは、あなたが死刑になるのは仕方がありません。よく言ってくれま
した。」

 

こう話し終えたとき、独房の扉が開いて二人の看守が青年の両脇を抱えるように
して刑場に引いていった。薄暗い廊下を歩いていく息子の後姿を母親は淋しそう
に見つめる。青年の姿が廊下から消えると画面は暗くなり、同時に母親の祈りの
声だけが暗闇に流れる。

「神様、このような息子に育ててしまった、ふつつかなこの母をお赦しください。」

映画はこの「母の祈り」で終る。

 わたしはこの最後の「祈り」に深く感動した。さすがキリスト教国の映画、罪
の何であるかを深く認識している。またこの母の祈りは執り成しの祈り、贖罪の
祈りである。肉の母親としての愛と神の義との板ばさみにあった苦渋の祈りである。

わ が子の罪に対する母親としての峻厳な態度と「この母を赦したまえ」と祈る
崇高な態度。この板ばさみの悩みの涙は神に覚えられ、このような母のいるとこ
ろ、 その家も国も滅びないのである。もしこれが日本での事件であったら、親
としては「息子はやっていない」と裁判のやり直しに狂奔するであろう。それが
親の義 務で子供への愛情であると認識するであろう。しかしそれは「義のない
愛」「義のない慈悲」、この精神がわが国に罪の何たるかをわからなくさせてい
て、さら には贖罪の福音をわからなくさせているのではあるまいか。これでは
かえって人を真に救わない。

  映画には青年の父親が登場しない。あるいは母親にとってはこの青年は頼り
にしていた一人息子だったのかもしれない。死刑が執行された時、この母親は一
人隠 れたところで泣いたであろう。しかしやがて来る復活の日の朝、この母子
はキリストの贖いによって清められた姿で固く抱き合うことであろう。我々とて
もこの 青年と同罪なのだ。しかし神は「ひとり子」イエス・キリストを我々の身
代りとして殺して罪を赦し、「何でもなかったような顔」をして喜び迎えて下さ
るの だ。人生の失敗はことごとく赦され清められるのだ。ああありがたい福音よ。

2002.5.16        高橋照男

 

 

イエス伝問答集

 

[ ガリラヤでのイエスの活動(続き-4)

 

111 問・人間の欲望を尊重すれば律法を破壊してもよいということなので
すか。

答・生けるイエスの存在は、神殿制度や律法や既成道徳よりも上なのです。

マタイ12:1−8

 

112 問・なぜ人々はイエスを殺そうと思ったのですか

答・殺そうと思ったのは宗教的規則に縛られていた信仰に熱心な人たちでした。

マタイ12:9−14

 

113 問・イエスはなぜ多くの人の肉の病を癒したのですか。

答・肉の病は人間苦だからです。その中で最も深い人間苦は罪や汚れです。

マタイ12:15−21

 

114 問・イエスに罪を赦す権威があった証拠は何ですか。

答・罪の女が泣いて感謝したその事実です。神がイエスにその権威を授けたの
です。

ルカ7:36−50

 

115 問・イエスには女性たちが大勢ついて回ったのはなぜですか。

答・全身全霊をイエスに捧げたからです。女性は信仰の人でイエスが愛されま
した。

ルカ8:1−3

 

116 問・イエスは家族から理解されず、気が変になったとまで思われたの
はなぜですか。

答・神の国のことは神自身が教えるので教育など肉の関係では伝えられないの
です

マルコ3:20−21

 

117 問・イエスは悪霊をも追い出したというのは本当ですか。

答・そのような驚くべきことが起きたのが神の国到来の徴だったのです。

マルコ3:22−27

 

118 問・聖霊を冒涜する罪、赦されない罪とは何ですか

答・絶対恩恵の救いを拒否する心です。生まれつきの悪い心は救いをはねのけ
ます。

マタイ12:31−37

 

119 問・徴や証拠がはっきりあれば人は信じますか。苦難は人を信仰に導
きますか。

答・徴があっても信じない人は信じません。どんなに不幸になっても信じませ
ん。

マタイ12:38−42

 

 

120 問・いったんキリスト教を棄てた者は永久に救われませんか。

答・棄てたのではなく、わからなかったのです。救いに漏れる人はないはずで
す。

マタイ12:43−45

 

121 問・クリスチャンは身内から「気が違った」と言われるのはなぜですか。

答・神の霊によって生まれた者は肉の関係で生まれた者とは違うからです。

マタイ12:46−50

 

 

 

クリスチャン失格

思わざる人を殺して

 

私が小学生の 頃のことである。父のところに一人の客が来て、なにやら淋しげ
な様子で父と話し込んでいたがその翌日に妻を殺害してしまった。その人は刑務
所から出所して きた人であったが、服役中に妻が別の男と結婚してしまったこ
とを知り、逆上しての出来事であった。殺害の前日に父に会いに来たのである。
そのときすでに殺 意を抱いていたかどうかはわからないが。多分思わずカッと
なっての出来事ではあるまいか。

ま たこれは最近のこと。私の住むあきる野市での殺人事件。入院中の男性が、
留守中にその妻が別の男と愛人関係になったのを恨み、カッとなって妻を殺害。
これ らはいずれも男女の愛憎劇においてカッとなって「思わざる人」を殺して
しまった事件である。人は愛すれば愛するほど愛をうらぎられると「われを忘れ
て」 カッとなって「殺してしまう」。シェイクスピアの「オセロウ」や歌劇
「カルメン」も同じ。

ク リスチャンも男女の愛憎劇でなくともカッとなって「激怒」「激高」してし
まうことがある。私自身もカッとなることが過去にしばしばあった。周りに迷惑
をか けた。しかしイエスも「激怒」「激高」したことがある。神殿の賽銭箱を
ひっくり返したり(ヨハネ2:15)、ペテロを「サタン」とののしったことが
ある (マタイ16:23)。パウロもたびたび「激怒」「激高」した(使徒
13:46、ガラテヤ2:11など)。と言って自己弁護するわけではない。イエスに
よれば「激怒」「激高」は殺人である(マタイ5:22)。クリスチャン失格で
ある。

だ から「激怒」「激高」すれば、神によって罪の苦の奈落の底に落とされてしま
う。そのときは反省も涙も罪を拭うことはできない。心の重荷にもがき苦しむ。
と ころがその懊悩の時に十字架の啓示が心に差し込んでくる。これは不思議な
ことである。人間の生み出したいかなる文化技術も罪という深い苦悩から救い出
しえ ないからであろう。神の憐れみで人間は十字架の光を受ける。人間はキリ
ストの「贖罪」によってはじめて心が安らかになる。

 

 [塚本訳]Tヨハ1:6-7

1:6 もし神と交わりがあると言いながら、暗闇を歩いているならば、わたし達は
嘘をつくのであって、真理を行ってはいない。

1:7 しかしもし神が光の中にあるように、わたし達も光の中を歩いているなら
ば、(神と交わりを持ち、従って)互に(まことの)交わりを持つ(ことができ
る)の である。そして(たとい罪を犯すことがあっても)、その子イエスの血
があらゆる罪から清めてくださる。(かくてわたし達は光の子となるのである。)

 

  服役中にキリストの救いに預かったある死刑囚の処刑日のこと。その人は看
守達に深々と頭を下げ「ながながお世話になりました。私はこれから父の御許に
まい ります」と言って安らかに死刑場に向かって行ったという。多分肉親の見
送りはなかったのであろう。しかし父なる神は一人子イエスを十字架で身代りに
殺して 彼を受け入れたのだ。彼は地上では殺人犯であったが天国では神の子に
なった。私は彼のような人の友になりたい。なぜなら私も同罪だからである。私
もしばし ばカッとなって「思わざる人」に対して「激怒」「激高」し、何人か
を殺した真犯人なのだから。彼らを躓かせることにより、「救いの道」を閉ざし
てしまっ た。私のような者を心の貧しき者という。しかし神は私のその失敗を
も赦してくださり、万事を益としてくださるとは・・・・。感謝。

 

マタイ5:3−4(文語訳)

「幸福(さいはい)なるかな、心の貧しき者。天国はその人のものなり」

「幸福(さいはい)なるかな、悲しむ者。その人は慰められん。」

 

 

2002.4.30  高橋照男

 

イエス伝問答集

 

[ ガリラヤでのイエスの活動(続き-3)

 

 

105 問・イエスはなぜよく旅をしたのでしょうか

答・「慰める」べき人を尋ね求めて歩いたからです。

マタイ11:1

 

106 問・イエスがメシアであることはどうしてわかりますか

答・イエスは「見てのとおりだ」と言いました。不思議がおこなわれたのです。

マタイ11:2−6

 

107 問・洗礼者ヨハネとイエスはどのような関係だったのですか。

答・メシヤの出現には先駆けの出現が絶対条件でした。それが洗礼者ヨハネ
でした。

マタイ11:7−19

 

108 問・イエスはなぜガリラヤの町を叱ったのですか。

答・ガリラヤはイエスの故郷。故郷の親類縁者を愛していたからです。

マタイ11:20−24

 

109 問・神とイエスの関係はどのようなものだったのですか。

答・救いの主権は神にあります。またそれはキリストに委ねられています。

マタイ11:25−27

 

110 問・わたしのもとに来なさいというのはどういうことですか。

答・神のところに心の重荷が降ろせて、平安と喜びに満たされるということで
す。

マタイ11:28−30

 

 

 

坂上百合子 納骨式 式辞 

2002・3・30 秩父市聖地公園やすらぎの丘

 

キリストにあって多くの人を愛し、また慕われた坂上百合子さんの納骨式にあた
り、ひとこと式辞を申しあげます。

  百合子さんほどの愛の人がなぜ死んでしまうのかと思います。しかし人は必
ず一回死にます。これは神に定められた宿命です。万人に共通のことです。最近
わた しは「満足死」と言う言葉があることを知りました。万人が「満足死」を
望みます。思うに人の一生の努力は満足して死にたいためにあります。しかしど
んなに 金と地位と長寿があっても最後に「満足死」を得られなければその人の
人生の努力はむなしいものです。そして大抵は真に満足して死ぬことはありませ
ん。しか し人は主にあるとき「満足死」が得られます。貧困でも短命でも主に
あれば「満足死」を迎えられます。今はやりの「介護保険制度」も大切ですがそ
れよりも もっと大切なのは人が満足して死ぬことです。しかし現代医学はそれ
をなしえません。目指しません。

百合子さんは肉体の痛みが大きかったのですが心は常に満足でした。肉の体は日
々壊れていきましたが、霊の命は輝いていました。話の内容と声は明るかったの
です。このことは神の祝福によるもので、最新の医学でもとうていなしえないこ
とです。

  さてその百合子さんは今日ここに永遠の眠りにつきますが、百合子さんを知
る人はこれから後2代、長くて3代ではないでしょうか。われわれも多分3代後
には 誰からも忘れられてしまいます。墓もあるいは無縁仏になるかもしれませ
ん。淋しいことです。悲しいことです。人生ははかないものです。これを思うと
旧約聖 書詩篇作者のごとく深いため息を禁じえません。

詩篇90編5−6節「かれらは一夜(いちよ)の寝(ねむり)のごとし朝(あし
た)にはえいでてさかえ夕にはかられて枯るるなり」

しかし私達は旧約に生きるものではありません。神は私達の罪を贖うためにイエ
スを贖罪の死に赴かせ、さらには来世があることを最もわかりやすく教えるため
に肉眼で見える形(霊の体)でイエスを復活させ給いました。

新約に生きる私達は死のかなたに復活の希望を与えられました。そうで す、復
活は確実です。なぜなら神はイエスを墓を蹴破って肉眼で見える形(霊の体)で
復活させ、私達に来世があることをわかりやすく教えてくれたのです。終 末の
日には万人が甦ります。さようなら百合子さん。ありがとうございました。また
会う日まで、いましばしのお別れです。その日は間もなくです。

2002・3・30 高橋照男

 

 

イエス伝問答集

 

[ ガリラヤでのイエスの活動(続き-2)

 

99 問・現代の伝道者牧師にはどうして病気を直す力が与えられていないの
ですか。

答・それが主たる目的となってしまうからです。神の目的は罪の赦しと永遠の
生命です。

マタイ10:1−16

 

100 問・クリスチャンになるとなぜなんとなくこの世と融和できなくなる
のでしょうか。

答・新しい酒は新しい皮袋に入れなければならないからです。分離と別れの人
生です。

マタイ10:17−25

 

101 問・信仰はしいて努力して「告白」や「証言」をしなくてもよいので
すか。

答・信者であることは、世に対する抵抗の形により自然に外にもれてしまうも
のです

マタイ10:26−33

 

 

102 問・キリストを信じるとなぜか親や兄弟とうまくいかなくなるのですが。

答・キリストは真の平和の原因ですが、その前にこの世と縁を切る必要がある
のです。

マタイ10:34−36

 

 

103 問・クリスチャンになるにはなぜこの世のものを多く捨てなければな
りませんか

答・愛は純一無雑。神にこの世を捨てさせられるのは神への愛を試されている
のです。

マタイ10:37−39

 

104 問・イエスの使徒を受け入れることが救いだとしたら、その人はどこ
にいますか。

答・使徒は神が遣わします。神が決めることです。それは聖霊によってわかり
ます。

マタイ10:40−42

 

イエスはなぜ取税人に目をかけたのか

 

イ エスが税金取りに目をかけた例が非常に多いのはなぜか。これが長い間の私
の疑問であった。しかしこの解明は実人生が教えてくれた。聖書の解明は実人生
に限 る。ある結婚式の披露宴で、私の隣に座った女性は離婚して幼い子供を連
れて来ていた。彼女のスピーチの番になっても困ってなかなか立たなかった。し
かし司 会者の促しでうつむきながらようやく話し出したことは「私のような者
がこの席に出るべきではないと迷いました」ということであった。これだ。これ
がイエス が税金取りを愛した原因なのだ。税金取りは自分の人生に「引け目」
を感じていたのだ。自分の人生は「まずい」と自覚していたのだ。ザアカイはイ
エスに声を かけられて木から降りてイエスを家に迎えて言ったことは「人から
だまし取ったものを4倍にして返します」。(ルカ19:8)つまり税金取りは
人からだまし とるのがその仕事の本質であったのだ。(今日の商売にもそれが
多いのだ)。自分の仕事と生き方に人間として「引け目」を感じていたのだ。悪
いことと思って いたのだ。魂が砕けていたのだ。人前には堂々と出られない身
分と思っていたのだ。(ゼネコンに勤めているというと、社会的印象が悪い時期
があった。だから いまはゼネコンと言わずに総合建設業と言う)。

人 前に出られないと自ら思って、うつむいている人にイエスは目をかけた。税
金取り(カッコいい仕事ではなかった)、罪人、遊女。彼らはすでに魂が砕けて
いた からイエスの話に熱心に耳を傾けた。イエスとしても福音を「罪とは何
か」などから解き明かさなくて良いから能率的(!)だったのだ。否、効果が
あったの だ。聞く耳ができていたのだ。

私は彼女に小声で話し掛けた「あなたはずいぶん苦労しましたね。しかしイエス
様はあなたのような方を最も愛されたのですよ」と。すると彼女は急に大粒の涙
をぽろぽろと落とした。それはハンカチでいくら拭っても拭ってもしばらくは止
まらなかった。

「幸いなるかな悲しむ者、その人は慰められん」(マタイ5:4)

「幸いなるかな、いま泣く者よ。汝ら笑うことを得ん」(ルカ6:21)

2002.3.20        高橋照男

 

イエス伝問答集

 

[ ガリラヤでのイエスの活動(続き−1)

 

84 問・イエスは何故らい病(重い皮膚病)を治したのですか。

答・神には心のらい病である罪を赦す能力があることを見える形で証明す
るためです。

マタイ8:1−4

 

 

85 問・信じ込むことが大切ならば、育った環境が悪い人にはその性質が
ないのですが。

答・神の働きかけが先にあるので、信じる事ができるというのは恩恵の現われ
です。

マタイ8:5−13

 

86 問・子供に先立たれたときの母親の悲しみは、なにによって慰められ
ますか。

答・永遠の生命、復活による再会です。イエスが事実よみがえったことがその
希望です。

ルカ7:11−17

 

87 問・イエスが手をおくと病気が直ったのはなぜでしょうか。

答・我が国でも手当といいます。手から神のエネルギーがでるようです。

マタ8:14−15

 

88 問・現代のキリスト教が病気を直せないのはなぜですか。

答・「祈りの力」を本当に信じていないからです。病気は神が直すのです。

マタ8:16−17

 

89 問・イエスはなぜある人にはついてくるなと言い、ある人には来いと
言ったのですか.

答・イエスには人を見る目があったのです。見込みのありそうな人に声をかけ
たのです。

マタ8:18−22

 

90 問・イエスが嵐を静めるとは本当のことだったのですか。作り話ではあ
りませんか。

答・苦難は奇蹟を要求します。神は奇蹟を行えることをイエスは見せてくれた
のです。

マタ8:23−27

 

91 問・イエスは本当に悪霊を追い出せるのですか。精神病も直りますか。

答・全能の父なる神にできないことはありません。そのことを見せてくれたの
です。

マタ8:28−34

 

92 問・十字架の贖罪死の前に罪の赦しが起こったのはなぜですか。

答・罪の赦しは神の主権的行為で一人一人に臨むのです。人間の信仰では救わ
れません。

マタ9:1−8

 

93 問・マタイはなぜ唐突にイエスに従ったのでしょうか。

答・罪人としての自覚があったのにもかかわらずイエスに声をかけられ喜ん
だからです。

マタ9:9−13

 

94 問・クリスチャンにとっての新しい皮袋とは何ですか。

答・生活習慣、結婚生活や職場です。しかし努めて正面衝突しないようにすべ
きです。

マタ9:14−17

 

95 問・イエスはなぜ多くの病気を直したのですか。

答・神の支配の到来の徴、イエスに神の力が臨んでいることの証明のためです。

マタ9:18−26

 

96 問・なぜ我々にはイエスのように病気を直す能力がないのですか。

答・これは弟子達の質問でもありました。イエスは信仰が薄いからだと答えま
した。

マタ9:27−31

 

97 問・イエスが難病を直したのはなぜですか。

答・祈りは聴かれることを実際教育で見せてくださったのです。

マタ9:32−34

 

98 問・収穫のための働き手はどのようにして与えられますか。

答・神に祈ることによって遣わされます。

マタ9:35−38

 

 

 

過去の重荷に苦しむ人へ

人生の旅は長いが、その旅路で最も大きな心痛は「過去の過ち」である。これだ
けは過ぎ去ったことなのでどうしようもなく取り返しのつかないことである。そ
の罪の責め苦が日夜襲ってきて一時たりとも心が安らがない。逃げられない。

心 の重荷になって性格も暗くなる。世間やこの世の法律では過去を暴こうと執
拗に迫る。履歴書や戸籍簿が汚くなる。それは絶体絶命である。そしてどんなに
償い の行為をしたとしてもその過去の罪は消えない。依然として生涯の重荷、
汚点である。人の世はいつまでたってもこれを赦さない。責めつづける。

しかし人間は赦さなくても神は赦してくださる。しかも血で洗ってくださる。

イ エスの十字架を心に啓示して実在の聖霊を下して心を清めてくださり、新し
く生まれ変わらせてくださる。今生まれた嬰児のように再びかわいがって下さ
る。人 間の世界では法律で「死刑」、社会的には就職などで「受け入れらな
い」のであるが、神は過去をすっかり清めて新しく作り変えてくださる。その人
はもう「こ の世的」には生きない。ただひたすら懸命にイエス様に向かって歩く。

人間としての過去は見られないが神の目には清い聖人である。

 

新改訳 マタイ21:31

「まことに、あなたがたに告げます。取税人や遊女たちのほうが、あなたがた
より先に神の国にはいっているのです。

 

普通の訳は「入るであろう」となっているが、新改訳は「はいっているのです」
という。

2002.3.6 高橋照男

 

イエス伝問答集

Z 平地の説教(ルカによる)

 

77 問・イエスはなぜ病気を直すことができたり、力ある話ができたので
すか。

答・神の力がイエスに臨んでいたからです。

ルカ6:17−20a

 

78 問・貧困や餓えはなぜ幸いなのでしょうか。

答・ひたすら神にすがるようになり、神から愛されるという幸福が得られるか
らです。

ルカ6:20b−23

 

 

79 問・不幸とは何ですか。

答・裕福なこと、満足に食べられること、笑いのあること。つまり人間が幸福
だと思っていることです。その人は神から目を注がれないからです。

ルカ6:24−26

 

80 問・どうしても赦せない人があるのですが、どうしたらよいでしょうか。

答・相手は人間、自分は神の子だ。だから慈悲をかけてやるのだと思えば少し
は気が楽になります。そのうち神が正しく裁いてくださいます。それを待てばよ
いのです。

ルカ6:27−36

 

81 問・裁くなといわれても我慢できず、またそのままであったら相手のた
めにならないのではないでしょうか。注意、教育のために裁くべきではないで
しょうか。

答・じっと我慢していれば神が介入して相手を正しく導いて下さるのです。

ルカ6:37−42

 

82 問・クリスチャンになれば、よい木になれて悪い実は結ぶことはなくな
るのですか。

答・真にキリストにつながっていることがよい実を結べる条件です。

ルカ6:43−45

 

83 問・健康、仕事、家庭が人生の真の土台ではないでしょうか。

答・その土台は神とキリストという岩盤に据えるべきです。

ルカ6:46−49

 

 

 

人気の一流企業を選ぶ動機の問題性

ホームページ「日記と感想」より

 

2002年3月1日(金)

来春卒業の大学生アンケートによる人気企業ランキングを読む。相変わら ずの
企業が上位を占める(東京海上、ソニー、NTT、JTB、トヨタ、ホンダ)。
理由は仕事が面白そうだからと言う。仕事は面白さで選ぶものではないの だ。
日本人の職業観の浅薄さ。浅さ、低さ。給料と金と社会的知名度に惑わされてい
る。しっかりした宗教的職業観が欠如。教師の質の低さ。マスコミが悪い。 ブ
ランド志向が悪い。何たる職業観。それら企業に入れば利益第一主義の方針に翻
弄される。金と魂とを交換している。彼ら若者の行き着く先は「むなしさ」の
発見であることは目に見えている。これらの若者たちは、資本の蓄積が人生の第
一目標、企業目標ではむなしいものであるということに早く気づくほうがよい。
彼らにとってはそれからが真の生きがい人生発見の道を歩むことになる。「普通
の人間」「真面目人間」であれば、周りでとやかく啓蒙せずとも、議論抜き理屈
抜きでいやがおうにもその「むなしさを感じる日」が到来する。それは人生をハ
タと立ち止まる日である。その日がこない人生はオメデタイ。禍の人生。人気企
業の上位100社に建設会社が入っていないのは淋しい。汗を流す労働を嫌って
いては真の人生はわからない。建築士は独立の個である士である。戦後建築設計
事務所という企業ができてからわが国の建築は堕落したという。然り。職業は個
が神と人とに仕える精神が土台である。大切な人生を営利第一主義の企業に捧げ
るような職業指導では日本も先が無い。企業が悪いというのではない。企業の
トップは企業の存立目標に高い精神性を持たなければならない。長く存続してい
く 企業の中核には「スピリチュアルな高貴な精神」がある。一例として住友は
創業者が僧侶であって「人に尽くす仕事をしていればお金はあとから付いてく
る」と いう精神であった。

 

2002年3月4日(月)

3 時半起床。NHKTV。大学生の25%は自分は何を職業にしたらよいか、進
路に迷っていると言う。わたしの答え。「神と人とに仕えるという人生観の確
立。 この世の仕事は来世へ行くための準備であるとの宗教的人生観の確立。仕
事自身の面白さではなく、人に尽くす楽しさが仕事の本質であるという職業観の
確立。 人の道は自分の頭でなく神の導きで決まるという宗教的人生観の確
立」。この根本姿勢が確立すれば仕事の種類はなんでもよい。仕事の種類は時代
の風潮で様々 である。あとは行き当たりばったりでよい。パスカルは「職業選
択は男子一生の大問題であるが、それはしばしば偶然によって決まる」と言っ
た。私は自分の過 去を振り返って考えると、その偶然の中にも神の啓導があっ
た。「好きこそものの上手なれ」というような低級な人生観職業観で「自分に
合った仕事」を捜し求 めているうちは永久に「生きがいのある仕事」にめぐり
合えない。自分をすてて一身神に捧げるとその人の人生は神に用いられる。引き
ずりまわされる。生きが いの面白さのとなんかは言っていられない。愛する
人、尽くすべき人が見えてくる。これらのことを教えないまた教えられない教師
は禍。それは盲人を導く盲 人。(マタイ15:14)。二人とも穴に落ちる。かわ
いそうな学生。進路問題で昔も今も悩み苦しんでいる。

2002.3.4  高橋照男

 

 

イエス伝問答集

Y 山上の説教-3(マタイによる)

 

68 問・我慢ができなくて、どうしても裁きたくなる時があるのですが。

答・殺すために裁くのか、救おうとして裁くのかが問題です。前者は殺人。キ
リストにあって初めて平和が来ます。これは不思議なことです。裁く心から解放
されます。                           マタイ
7:1−5

 

69 問・どんな人にも福音を説かねばなりませんか。

答・福音という聖なるものを犬や豚のような人には説かなくてよいのです。縁
のなさそうな人には、求めてくるまでは無理に罪の赦しの福音を説かない方がよ
いのです。                           マタイ
7:6

 

70 問・人は救いを求めるようになるまでが大変な道のりなのですが。

答・求めるようになったらもう安心。必ず与えられます。そこに行き着くまで
が神の業なのです。                     マタイ7:
7−11

 

71 問・人にしてもらいたいことをしなさいということはどういうことですか。

答・心から人を赦すことです。                マタイ
7:12

 

72 問・メジャーな広い道、広い門に幸福があると思うのですが。

答・幸福の概念が違うのです。本当の幸福は神の命との交わりです。それは生
まれつきのままの肉の思いでは見出しにくいのです。      マタイ7:
13−14

 

73 問・キリストを信じても性質は変わらないし罪は犯すし愛の人にはな
れないのですが。

答・こ の身が愛の人になるという人格の陶冶が目的ではありません。神は我
々の人生を苦しい目にあわせて自己以外において実を結ばせようとするようで
す。我々は将 棋の駒で神がこれを利用したり捨てたりするのです。我々は捨て
石となることが多いのです。この一個の人間が愛の人格になろうと目指すのは間
違いです。

マタイ7:15−20

 

74 問・どういうことをすれば天国にはいれるのですか。

答・神が遣わされたキリストを受け入れれば良いのです。

キリストの名を語って、良かれと思ってする行為は神に神に受け入れられません。

マタイ7:21−23

 

75 問・キリストという岩の上に築く人生とは何ですか。

答・行いではありません。常に神とキリストを第一にする生活です。

マタイ7:24−27

 

76 問・人々はなぜイエスの話に驚いたのですか。

答・その言葉に不思議な権威があったからです。      マタイ7:
28−29

 

 

弔辞 鈴木忠昭君へ 杉並区堀の内斎場2002.2.21

 

弔辞  

鈴木君!早かったねー。少し早すぎたねー。八七歳の母親を残して先に逝ってし
まうとは、君としても至極心残りであったろう。

去る二月一七日、君が病院から荻窪の自宅に戻った時は、まだ顔に赤味を帯びて
いたので私はいつものように君に声をかけた。「鈴木君。起きな。時間だよ。」
しかし今度ばかりは君は目を開けずにずっと眠り続けていた。

 思えば君は愛の人であった、親切の人であった。その人格は、君が人生におい
て多くの苦労を重ねたからできあがったのだ。苦難は君の人格を練り上げた。そ
こから君独特の忘れえぬ珠玉の言葉の数々が生み出された。

君は二歳の時病気で父親を亡くした。これが君の苦労の始まりであった。

君は父親の顔を知らない。そのとき母上は三三歳、それからの母上は細腕一本で
一人息子の君を育てた。君だけが生きがいであった。君はよく言ったものだ。
「自分は、母一人、子一人で育った。親は無くとも子は育つ」と。そう言うとき
の君の言葉には実に真実味があった。

君 の第二の苦難は高校生の時に結核で胸を患ったことだ。一年休学したため、
君は私より一年あとの卒業になった。しかし苦難の経験において君は私より大先
輩に なった。ある建築主の息子が学校を留年した時、君は彼を慰めて言った。
「若いうちの遅れは長い人生にとっては何でもない」と。病気で遅れたという苦
難の経 験を経た君にして初めて言える言葉であった。君に励まされたその若者
はいま先代の店を立派に継いで、店は非常に繁盛している。また君はよく言った
ものだ。 「人を使う人生より、人に使われる人生のほうが良いのだ」と。この
言葉などはイエスの「神の国では使用人の方が偉いのだ」という言葉とそっくり
だ。苦労人 の言葉だ。

後年、君は荻窪の自分の家に年老いた母上を引き取った。母上は安心された。君
は偉かった。その家庭生活で、君は独特の平和哲学を生み出した。

「妻と母が争った時は妻の味方をする。妻と子供が争った時は子供の味方をす
る。子供と母が争った時は母の味方をする。」と。この言葉もわたしは生涯忘れ
まい。君はよく気のつく人。繊細な心の持ち主であった。

君と私は同じ昭和一八年生まれで郷里が一緒。幼稚園も一緒であった。以来四十
年以上の長い付き合い。私に無いものが君にはあった。この間君は私の欠点を多
く赦してくれた。その感謝の言葉をこの弔辞で述べなければならないことはまこ
とに悲しい。

 数年前に君と一緒に登った富士山が、今日はことのほか白く美しかった。

聖書によれば終末の時には万物が復活するとある。私はキリスト信徒として最後
の日の復活ということを固く信じる。復活の希望なくしてこの人生は寂しくまた
むなしい。死は一時の眠りだ。

鈴木君、しばしのお別れです。「また会う日まで」さようなら。

 

二〇〇二年、平成一四年二月二一日    友人代表 高橋照男

 

 

イエス伝問答集

Y 山上の説教-2(マタイによる)

 

60 問・(愛する)人に誉められようとして仕事をするときに生き甲斐があ
るのですが。

答・クリスチャンの行動は、人間にではなく神に見られるようにしなければな
らないのです。神に感謝されるような人生観を持たなければならないのです。

マタイ6:1−4

 

 

61 問・祈りはみな偽善でしょうか。

答・「あなたのために祈ってます」などと言って相手にわかるように祈って、
その人からお礼を言われたら神としては面白くないのです。その祈りは聴かれな
いのです。

マタイ6:5−6

 

62 問・主の祈りの精神を教えてください。

答・神を父だと思い、願いごとは何でもは聴いてくださると信じて祈ればよい
のです。

マタイ6:7−15

 

63 問・断食はなぜいけないのですか

答・その動機が人に対する見せびらかしだからです。神を相手にしていません。

マタイ6:16−18

 

 

64 問・天に宝を積むとは具体的にどういうことですか

答・人間に感謝されることを目的とせず、神に誉められようとする人生です。

マタイ6:19−21

 

65 問・天に宝を積むことの利益は何ですか。

答・心の満足を与えられるのです。目が澄んで明るくなるのです。

マタイ6:22−23

 

66 問・なぜ二人の主人(神とこの世)に同時に仕えることはできないので
すか。

答・一方を愛し、一方を憎むからです。だから神と富とに同時に仕える事はで
きません。

マタイ6:24

 

67 問・神の国と神に義とされることとを求めよとはどういうことですか。

答・人生の目標を食べることや住むことや着ることにしてはいけないのです。
神との関係を正しくして、常に神と交わって生きよということです。

マタイ6:25−34

 

 

「永遠の命」ということが分からないのです

先日の「若者主催の聖書勉強会」で「私は永遠の命ということが分からないので
す」という誠に重要な真摯な問いがあった。その席で十分に答えられなかったの
でここに整理してみた。

キ リスト教の本質は「永遠の命」であるが、これがまた分かりにくい。見えな
い。考えても分からない。つかめない。理解できない。そこでニコデモもイエス
に質 問に来たのだ。また「金持ちの青年」も永遠の命はどうしたらわかるかと
の質問をした。「永遠の生命」は人類にとって大なる希望であるがそれを理解す
るのは 難しい。

 

 [塚本訳]マルコ10:17−22

"411017","マルコ 10:17","旅行に出ようとされると、ひとりの人が駆けてき
て、ひざまず

いて尋ねた、「善い先生、永遠の命をいただくには、何をすればよいでしょう
か。」"

"411018","マルコ 10:18","イエスは言われた、「なぜわたしを『善い』と言う
のか。神お一

人 のほかに、だれも善い者はない。""411019","マルコ 10:19","(するべきこ
とは神の掟を守ることだけで、)掟はあなたが知っている通り。──“殺してはな
らない、姦淫をしてはならない、盗んではなら ない、偽りの証言をしてはなら
ない、”奪い取ってはならない、“父と母とを敬え。”(ただこれだけであ
る。)」""411020","マルコ 10:20","その人が言った、「先生、それならみんな
若い時から守っております。」""411021","マルコ 10:21","イエスは彼をじっと
見て、かわいく思って言われた、「(よく守った。だが)一つ足りない。家に
帰って、持っているものをみな売って、(そ の金を)貧乏な人に施しなさい。
そうすれば天に宝を積むことができる。それから来て、わたしの弟子になりなさ
い。」""411022","マルコ 10:22","彼はこの言葉に顔をくもらせ、悲しそうにし
て立ち去った。大資産家であったのである。""411023","マルコ 10:23","イエス
は(うしろ姿を見送っておられたが、)やがて見まわして、弟子たちに言われ
る、「物持ちが神の国に入るのは、なんとむずかしいこと だろう。」"

 

永遠の命とはなにかとの答えは次のように聖書にある。

 

[塚本訳]ヨハネ17:3

"431703","永遠の命とは、ただひとりのまことの神なるあなたと、あなたが遣
わされた(子)

イエス・キリストとを知ることであります。"

 

ところがこれだけでは何のことかさっぱり分からないのだ。

 

私は若い頃塚本先生の著書により、「罪の発見が神発見の道である」と教えられ
てキリスト教が分かった。それと同じ事が実は聖書に書かれている。つまり教養
あるニコデモの質問に対し、

永 遠の命を頂くためには人間の罪という問題が深く関係していてその消滅が
あってはじめて神が分かり永遠の命がわかるとイエスは言っているのである。つ
まりヨ ハネ3:16では十字架による贖罪を通してその経験を通して、その自
己体験を通して永遠の命をいただけるというのである。つまり罪の発見と罪の赦
しの体験 をすると神の実在がわかりそのことが永遠の命を頂いたことになる。つ
まり神とキリストとの交わりをするようになることが永遠の命を頂いたことにな
るのだ。 これが上記のヨハネ17:3の意味である。だからヨハネの著者は少
し舌足らずではないだろうか。

また金持ちの青年の話も金銭に執着していると言う[罪]の処理が永遠の命がわか
る道であると、ここでも罪のことが問題になっている。

われわれ人間の世界でも何らかのトラブ ル(罪)が解決してはじめてその人と
心の交流が回復する。罪というトラブルの解決なしに心の交流は無理。神との交
流(これを永遠の命という)は罪発見と罪 の赦しを頂いてはじめて可能。その
道は神が切り開いてくださる。それが十字架の贖罪。神の力。

しかし分かりにくい。学校で習う算数や暗記物とは違う。体験をしなければなら
ないからだ。そしてその経験体験とは自分で呼び寄せられない。しかし神のご計
画の時がくるとそれが完全に可能となる。神が人を救う。

2002.1.28 高橋照男

 

Y 山上の説教-1(マタイによる)

50 問・イエスはどうして評判になったのですか

答・誰にも直せなかったむずかしい病気を奇跡的に直したからです。

マタイ4:25−5:2

 

51 問・イエスは何が幸福だと言ったのですか。

答・神に結ばれることが幸福だと言うのです。

マタイ5:3−12

 

52 問・地の塩にさせられた者が気をつけることは何ですか。

答・塩の味がなくならないように気をつけることです。

イエスは塩になれと言っているのではありません。

マタイ5:13

 

53 問・世の光とはどういうことなのですか。

答・キリスト信者の人格の明るさです。神の光を反射しているのです。

マタイ5:14−16

 

54 問・福音はユダヤ教の律法の成就だけですか。

答・世界の諸宗教、諸道徳の目指すところの成就です。

マタイ5:17−20

 

55 問・怒りは殺人と同じなら生きていけないのですが。

答・神の義と怒りは殺人のためではなく、救いのためです。見習うべきはその
ことです。

マタイ5:21−26

 

56 問・女を見て色情を抱くなと言われたら生きていけないのですが。

答・女とは人妻のことです。また女性を色情の心でだけ見てはいけないと言う
のです。創造の秩序(本能)を破壊せよというのではありません。

マタイ5:27−32

 

57 問・誓ってはならないということは約束もしてはならないことですか。

答・神の主権(領域)のことに人間が立ち入ってはならないと言うことです。

マタイ5:33−37

 

58 問・報復するなとの命令はむずかしくてできませんが。どうしたらよい
のでしょうか。

答・復讐はするなというのではなく、神に任せよと書いてあります。

マタイ5:38−42

59 問・どうしても敵を赦せないのですが。どうしたらよいでしょうか。

答・神の子にさせられたのだから、身分が違うのだからと思えばよいのです。

マタイ5:43−48

 

 

人生がむなしく感じるとき

人生をむなしく感じるときがある。その時は何をする意欲もなくなってしまう。
ガソリン切れのような状態である。その原因は、自分にとって「愛する者がいな
くなる」ことである。「愛する者が見つからないとき」である。

 かって集会のSaさんが大企業の要職の座を降りられたとき、「むなしー、む
なしー」と嘆いていた時期があった。それに対し道場安二郎(春風学寮創立者)
という長老が「聖書のなかにはむなしいという言葉はないなあー」と語っておら
れた。

 また私の友人Su君の母上は一人息子のSu君の結婚により「息子を嫁に取ら
れ」て別居するようになり、しばらく「むなしー、むなしいー」と言っておられた。

いずれも愛する対象がいなくなったことが人生がむなしくなった原因である。

「仕 事」と言う漢字の語源は仕が「つかえる」、事も「つかえる」ということ
である。だから定年やリストラで仕事から離れると、人生がむなしく感じるの
は、仕事 を通じて「愛して仕える人」がいなくなったからである。わたしも若
き日にどうしても建築の仕事に打ちこめなかった時期があった。それはかなり続
いた。その 解決が人生の課題にもなった。しかしある時、好きな尊敬する人か
ら建築を依頼されて、その人のために「建築を通して人を愛する」ことを知った
ときに人生の 空しさはやんだ。「一肌脱いで」仕事をした。それ以来、建築を通
して人を愛するということで仕事ということの本質を知った。しかし最近になっ
てある伝道者 から「高橋はこの世の建築が面白くてしょうがないのだ」と批判
された。わたしは言う。伝道ばかりが人を愛することではないのだ。文化の本質
はその文化を通 して「人を愛すること」にある。仕事の本質、労働の本質もこ
こにある。天下国家を批判することをもって生きがいとしている一部キリスト者
は禍である。それ は人生が浅い。その人は真の労働観文化観が確立していない。

 そのSu君の母親は周囲から「趣味に生きなさい」と勧められて三味線かなに
かをはじめたそうだが、その趣味もまたそれも聞いてくれる人がいなければむな
しいというものである。趣味はそれを誉めてくれる人がいないとつまらないものだ。

  ヒルティの幸福論の結論は「神とともにあることと、仕事」ということであ
る。なぜヒルティが仕事をすることを幸福の条件としたか。それは仕事を通して
人を 愛することが必要だということなのだ。神抜きの仕事は金かこの世の欲に
仕えているのである。そうではない「まず神と共にあって」次に仕事を通して人
を愛す ることなのだ。これが幸福。やたら喋りまくるプロテスタントの牧師や
伝道者だけが「愛する業」を行っているのではない。

現在のわが国のプロテスタントの労働観文化観ではレンブラントやバッハのよう
な芸術家は生まれない。

自 腹を切ってでも人を愛することが真の生きがいだ。その極地はイエス。わき
腹を切られるまで人を愛した。人に尽くした。人生、尽くす人があらわれれば人
生の むなしさは消える。その尽くす人は必ず見つかるだろう。いつでもどこで
も。老人の生きがい問題の解決もここにありそうだ。

2002.1.22        高橋照男

 

 

X ガリラヤでのイエスの活動・その2

40 問・イエスの宣教活動の中心はなにであったのですか。

答・人間の苦、体と心の病の癒しでした。

マルコ1:39

 

41 問・イエスの直弟子たちはなぜ唐突にイエスについていったのですか。

答・イエスの奇跡の業をみてこの人こそ待ち望んでいた人と感じたからです。

ルカ5:1−11

 

42 問・イエスはどういうときに奇蹟を行いましたか。

答・「あなたならきっとできます」という信仰があるのを見届けた時です。

マルコ1:40−45

 

43 問・罪の赦しと肉体の病の癒しとはどちらが困難ですか。

答・イエスは肉体の癒しのほうが罪の赦しよりも易しいと考えていました。

マルコ2:1−12

 

44 問・税金取りマタイもどうして唐突にイエスについていったのですか。

答・税金取りという職業に、生き甲斐を失っていたのですが、イエスによって
慰められ、人生に希望を持てたからです。

マルコ2:13−17

 

45 問・福音が「儒教」や「この世の習慣」という古い社会に入るとどうな
りますか。

答・古い習慣やこの世の霊と闘いになりますが、喜びの実在が福音の正しさを
示します。

マルコ2:18−22

 

46 問・安息日の目的は何ですか

答・信者が休みをとることで神の民であることを世に示すことと、体力の回復
です。

  しかしそれは手段であって目的ではないことをイエスは教えました。

マルコ2:23−28

 

47 問・イエスはなぜ安日にも病気をなおしたのですか

答・安息日にはなにもしてはいけないという古い習慣から自由であったからです。

マルコ3:1−6

 

48 問・イエスはなぜ病気を直したのですか。

答・病人はそれによって神を知る真の幸福に導かれるためです。

マルコ3:7−12

 

49 問・イエスは弟子達に何を命じたのですか。

答・イエスと同じ業をするように権威を授けました。

マルコ3:13−19

 

 

三位一体をどう考えるか

 

Yさん。いつも「主にある心の交わり」を賜り深謝申し上げます・

さて昨日の夫人の読書会で、「三位一体をどう考えるか」との話題を投じられた
そうですが、わたしの考えを述べさせていただきます。

 

三位一体という言葉は聖書にはありませんが、その内容はあります。

つまり「私を見たものは父をみたのだ」(ヨハネ14:9)

 

イエスは彼に言われた、「ピリポよ、こんなに長くあなたがたと一緒にいるの
に、わたしがわかっていないのか。わたしを見た者は、父を見たのであ
る。どうして、わたしたちに父を示してほしいと、言うのか。(ヨハネ14:9)

 

 

次にマタイの最後「わたしは世の終わりまであなた達と一緒にいる」(マタイ
28:20)

 

この二箇所を合わせれば三位一体(神・キリスト・聖霊)の根拠となります。

 

と ころで無教会では三位一体を論じてきませんでした。塚本先生の「私の神学
辞典」(聖書知識256号)を見ましたが、ありませんでした。三位一体は神学
の範 疇です。塚本先生は震災の経験を経てからは神学に興味が失せたと言って
おられます。(塚本先生の「無教会になるまで」のなかに出ています。)

 

信 仰は神との交わりの命そのものですから、これを定義したり説明する神学と
いう理性の行為は馴染まないからではないでしょうか。それをあえて行うのが神
学で す。ルター(?)は神学は「歌」であると言っています。歌は歌のままで
よいわけです。アウグスチヌスは三位一体の説明に匙を投げたといいます。音楽
性は頭 では説明解説できないから当然のことでしょう。歌の心を頭で説明しよ
うとすると歌にならなくなります。音楽性が失われます。

 しかしながら歴史の流れの中ではその神学も必要なときがありました。ニカヤ
信条は三位一体を確立したものですが、それは異端排撃のためです。異端者は頭
で攻撃してくるので対抗処置として(信者の迷いを救うために)仕方なく頭で答
えたものが「神学としての三位一体」です。

 今まで無教会は神学を嫌ってきましたが、塚本先生の無教会主義論は「神学」
なのである、と塚本先生自身が言っておられます。(キリスト新聞社武藤富男氏
のインタビューに塚本先生が答えられて、内村先生の無教会は詩的[ポエティッ
ク]私 のは神学的です)と答えられました。かく言う私は16歳のときに塚本先
生による「神学的」に説明された無教会主義によって「教会主義」の鎖から解き
放たれ ました。このようなときに「神学」は有用でした。今後は無教会もこの
ような良い意味での「神学」が必要であると解します。

 

このたびは無教会と神学について考えを整理させられる良い機会を与えられました。

ありがとうございました。

あなたのうえに主の恵みが豊かでありますようにお祈りいたします。

 

2002.1.17 朝 高橋照男

X ガリラヤでのイエスの活動・その1

 

30 問・イエスはなぜまたガリラヤに戻ったのですか。

答・人気が出てきたのでパリサイ人との衝突を避けるためです。

ヨハネ4:1―3

 

31 問・イエスはなぜサマリヤの女に声をかけたのですか

答・彼女の身の上を気の毒に思ってです。救いはサマリヤ人にも及ぶもので、
ユダヤ教の神殿に行かなくても神礼拝ができることを説きました。

ヨハネ4:1―42

 

32 問・イエスはなぜあちこち巡り歩いたのですか。

答・自分を受け入れてくれる人を探し求めていたからです。

ヨハネ4:43―46a

 

33 問・イエスがこの世に現われた理由は何ですか。

答・イエスの第一声でそれがわかります。最大のことは罪の赦しです。

ルカ4:16―30

 

34 問・シモンとアンデレはなぜ唐突にイエスについて行ったのですか。

答・魚が取れないことで悲しんでいたところを大漁の奇蹟で救ってもらったか
らです。

マタイ4:18―22

 

35 問・群衆はなぜイエスの教えにひかれたのですか。

答・イエスの教えに権威を感じたからです。これだけは史実として疑えないこ
とです。

マルコ1:21−22

 

36 問・神は心の病のような難しい病気も直せますか。

答・イエスは悪い霊に取り付かれた人の病気も直しました。

マルコ1:23−28

 

37 問・イエスはなぜ家庭の主婦を祝福したのですか。

答・イエスは結婚を祝福し、単調な家事労働をも祝福したからです。伝道だけ
が祝福の対象ではなかったのです。

マルコ1:29−31

 

 

 

38 問・イエスは精神病も直せますか。

答・イエスは精神病も直す力を持っていました。このことは現代でも希望です。

マルコ1:32−34

 

39 問・イエスが活動した目的と意味は何でしたか。

答・福音を宣べ伝えるためです。その福音とはイザヤ書に言われているもの
で、人間が罪や病に縛られている状態からの解放です。

マルコ1:35−38

 

老境の孤独

老境の孤独は寂しくてつらいものである。若い者は若いものの世界があるので老
人をかまわない。今後の日本は老人の人口比率が多くなるのでこの問題は深刻で
ある。

老 人人口の比率がわが国のように急激に大きくなった例は過去の歴史にないそ
うである。だから施設や法の整備が追いついていかない。それと同時に老人のラ
イフ スタイルや思想の変化も急激である。しかし施設が充実しても心の寂しさ
は癒せない。ある施設における老人(私の友人の御母堂)の日記に「今日も誰も
こな かった」ということが書き連ねてあった。この孤独の解消はどうしたらよ
いのか。韓国は核家族というものがなくて3世代4世代が集まって暮らしている
とい う。それがために若い母親の育児ノイローゼというものがないそうであ
る。戦後になって日本は核家族化が進んだが、その弊害も出てきているので、今
後はそれ を見直していかねばならない。当然住居の形態も変わってくるであろ
う。しかし「老害」や「老醜」ということもある。老人が若い世代に対して害に
なってはい けない。益となる老人でなければならない。人生の最終コースを明
るく来世への希望をもって歩んで子や孫の益となる生活スタイルとは何かを模索
しなければな らない。それにはまず永遠の生命を持つこと、来世への確実な希
望を持つこと。それによって明るく輝いて生きること。

何かに打ち込んで他人に益となる存在となること。それには自己の孤独の解消に
若い者を利用しないこと。まず神との交わりに求めるべきこと。そのことが大切
である。神との交わり、永遠の命との交わり。これが老境の寂しさから解放され
る唯一の道である。

2002.1.17        高橋照男

 

 

W 活動の開始(ヨハネによる)

 

21 問・イエスの弟子達はどうしてすぐイエスについていったのですか

答・弟子達はそれぞれに人生の問題をかかえていて、それをイエスが解決した
からです

ヨハネ1:35―51

 

22 問・カナの婚礼の出来事は何を意味しますか。

答・神はこの世人間の営みの難問の中に参入し、奇跡を行ってくださいます。

イエスの活動は親の要請を拒否してからはじまることがわかります

ヨハネ2:1―11

 

23 問・なぜカペナウムに行ったのですか。

答・カペナウムにはシモンとアンデレの家がありました。人脈です。

ヨハネ2:12

 

24 問・イエスはなぜエルサレムへ向かったのですか。

答・ユダヤ人にとって過越の祭りは重要で、大勢の人がエルサレムに行く習慣
がありました。

ヨハネ2:13

 

25 問・イエスはなぜ神殿が荒らされていることに怒ったのですか。イエス
は神殿主義者

ではなかったはずですが。

答・神殿に祭司階級と律法学者が職業的に癒着していたことが我慢ならなかっ
たのです。

ヨハネ2:14−22

 

26 問・イエスの奇蹟は人々に本当の信仰心を与えましたか

答・イエスはそのような奇蹟信仰を良く思いませんでした。それはご利益宗教
です。

ヨハネ2:23−25

 

27 問・永遠の命とは何かとのニコデモの質問にイエスはどう答えましたか。

答・罪の赦しの経験をして生まれかわることによって分かると答えました。

ヨハネ3:1−21

 

 

28 問・ヨハネ伝はイエスの行程がはっきりしているように思えますが。?

答・マタイ・マルコ・ルカ(共観福音書)に比べてイエスの歩かれた行程と時
間が明快になっています。共観福音書を補完しているように思えます。

  

ヨハネ3:22

 

29 問・どの宗教が本当かを見分ける方法はあるのですか。

答・宗教的真理は客観的証明ではなく、個人への天からの啓示によります。

  

ヨハネ3:23−36

 

 

人生の失敗

 

人生の失敗は悲しい。落第、失恋、離婚、転職、失業、病気、老境の孤独、争
い。これ らは皆「何かを失う」ことである。「通常コース」から外れることで
ある。「理想のコース」から外れることである。「不満足のコース」になること
である。し かしこれらの不幸悲しみは不思議に回復する。落第しても今日は別
の道でよい道が開かれる。昔一流大学であったものが今では普通のレベル。そん
な学校のラン キングは絶対的なものではないから昔の基準で判断すると笑われ
る。失恋は人生をもっと高いものに目覚めさせられる。離婚や失業も人生が深く
させられる。そ れにより人を慰めることが出来る能力が与えられる。転職や生
きがいの問題も「忙しくなる」ことで解決する。病気も今や医学の進歩のおかげ
で何とか直るよう になった。また病気はひとりでになおる自然治癒というあり
がたい現象もある。老境の孤独も次第に社会的援助が充実しつつある。争いの多
くは「時間」が解決 する。

  ところが罪というものは「つける薬」がないのだ。これだけは絶対絶命どう
しようもないものである。犯した罪は消えない。地獄の閻魔大王の横には生前の
罪を 記録したものを読み上げる人物(いやなヤツ)がいる。昨年の12月、奈
良の長谷寺でその木像をみた。私はそれに耐えられない。だから仏教ではわたし
は救わ れない。ところがイエスの血はその記録を消す修正インクである。過去
の記録を全部消して真っ白にしてくださる。

2002.1.16        高橋照男

 

V 活動への準備

 

13 問・なぜ洗礼者ヨハネの存在が必要だったのですか

      答・旧約聖書で救い主出現の準備の人物が出現することが預言さ
れていたからです。

また福音は、人生において悔い改めと反省のあるところに訪れるからです。

ルカ3:1―6

 

14 問 洗礼者ヨハネの説教にはどのような意味があったのですか。

答 悔い改めは福音を受け入れるための準備です。

        ルカ3:7−9

 

15 問 洗礼者ヨハネの説教に応じる具体的な生活とはどのようなものですか。

答 それは旧来の普通道徳であって、イエスの救いのもたらす救いの高い水準
ではありません。

ルカ3:10−14

 

16 問 洗礼者ヨハネ自身はキリストのことをどう思っていたのですか。

答 自分の教えには救いはなく、キリストにこそ真の救いがあると思っていま
した。

ルカ3:15−18

 

17 問 洗礼者ヨハネはなぜ捕らえられたのですか

答 悪を悪と言ったので悪事をしている人に邪魔に思われたのです。

ルカ3:19−20

 

18 問 イエスはなぜ洗礼を受けたのですか

   答 洗礼者ヨハネがイエスに出会い、彼こそキリストであることを認識
するためです

マタイ3:13−17

 

19 問 イエスの系図はマタイではアブラハムから、ルカではアダムから。
なぜ違うのですか。

答 罪の源流は始祖アダムにあるとの主張の裏付け。キリストは第二のアダム
であるとの主張のため、また福音はユダヤ民族のものだけではなく異教人に向け
られたものであるとのルカ福音書の主張のためです。

ルカ3:23−38

 

20 問 誘惑物語の意味するところは何ですか。

答 神の力を絶対的に信じる試練に会われたのです。これから始まるイエスの
活動は、すべて神の力の表れなのです。

マタイ4:1−11

 

「血統の悪さ、家庭の暗さ」から清き世界へ

 

誰 でも系図をさかのぼれば隠しておきたい部分にぶつかるものだ。あまり触れ
られたくないゾーンがあるものだ。かってわたしは父方の系図を作り始めたが、
3代 さかのぼる部分で何か都合の悪いことがあったのかどうか原因はわからな
いが、高橋の実家の方から情報をもらえなかった。これは推測であるが多分あま
り公表 したくないことがあったのかもしれない。そのため私の系図作りは未完
成のままである。それに比べるとイエスの系図は立派である。(マタイ1:1−
17)よ くぞ調べ上げたものである。わが国ではお寺に行けば檀家の過去帳と
いうものがあってかなりさかのぼって教えてくれる。その点「お寺」の存在はあ
りがたいも のである。「魂の看取り」を行っている。仏教は日本に染み込んで
いる。しかし誰でも系図を調べると話したくない部分が出てくるものだ。イエス
にしてもその 系図のなかに4人の隠しておきたい女性がいた。タマル(不倫の
女)、ラハブ(遊女)、ルツ(異教国の女)、ウリヤの妻(ダビデの不倫相
手)。これは塚本虎 二訳福音書(岩波文庫)で明快にされている。

わたし「高橋」の祖先も調べあげればあるいは明治時代の有名な毒婦「高橋お
伝」に絡んでいるのかもしれない。蔵相で日本銀行総裁を歴任した高橋是清
(1854 -1936)の家系も複雑であった。日本人の系図は見られないことが多い。
しかしもしそうであったとしても私自身はキリストの血ですっかり清められたの
だ。過去とは縁を切って全く新しい生命として誕生させられたのだ。クリスチャ
ンは血筋とは関係なく神の力で誕生させられたのだ。

 

[塚本訳]ヨハネ1:12−13

"430112","しかし受け入れた人々、すなわち、その名を(神の子であること
を)信じた人

には一人のこらず、神の子となる資格をお授けになった。"

"430113","この人たちは、人間の血や、肉の欲望や、男の欲望によらず、神
(の力)によ

って生まれたのである。"

 

親 が放蕩しても清い子供が生まれる。賀川豊彦は妾(二号)の子供として育
ち、淋しい少年時代をすごしたが宣教師に出会いクリスチャンになる。そして一
時ノー ベル平和賞の候補にまでなる。内村鑑三の弟子の高橋ツサ子は、花巻の
旧家に生まれたが、夫を亡くした母の身持ちが悪かったので、反動的に清潔を求
めて内村 鑑三を慕い家出上京。清い生活の模範の生き方をするも26歳で召
天。葬儀で内村鑑三は絶句15分も話が途絶えたという。(政池仁著「内村鑑三
伝」 p475)。母親が不倫しても子供は清く育つ。両親が芳しい生活をして
いなくても子供がクリスチャンになると立派に育つ。私の知る多田さや子さん
(愛真高 校創立者の一人多田昌一氏夫人で御健在)は遊郭(今の売春業者)の
家に生まれたのを恥じ、悩んでいたときにキリスト教に出あった。そのときの感
想は「真暗 い洞窟の中にとじこめられていた者が、外界に引っぱり出されたよ
うな感じであった」。(自伝「小菊の悲願p44」)。ルオーだったか写真で
あったか忘れた が、夜道で子供が神父に駆け寄る場面の(写真?)があった。
(おぼろ失念)。あの子供は家や親がいやになって家を飛び出してきたのではあ
るまいか。今日、 青少年の非行の原因は「家の暗さ」にあるという。喜べ血統
が悪い友よ。喜べ不倫の親を持つ友よ。喜べ親が離婚した友人よ。喜べ暗い家庭
に生まれた友よ。我 々の生涯は血筋や親によらないのだ。神の力で全く清めら
れるのだ。クリスチャンは神による子供なのだ。親のまずさ家庭の暗さ、血の汚
れとは関係ないのだ。 キリスト教会(無教会も)は、汚れた血統に悩む子供、
暗い家庭から脱出しようとしている子供の受け皿でなければならない。

新改訳 詩篇27:10

私の父、私の母が、私を見捨てるときは、主が私を取り上げてくださる。

 

2002.1.6                高橋照男




 

イエス伝問答集

T福音書執筆の目的
1 問・福音書は誰のことを書いたものですか。
 答・福音書はキリストの生涯の歴史的事実を「物語」に書いたものです。
ルカ1:1−4


U キリストの生涯の序章

2 問・洗礼者ヨハネとイエスはどちらが偉いのですか。 
答。洗礼者ヨハネはキリストの先駆け(露払い)として生まれました。
ルカ1:5−25
3 問・キリストは処女マリヤから生まれたといわれますが、本当は私生児では
ないのですか。
 答・マリヤにはその懐妊のときから胎の子供が神の御計画によるものであるこ
とを知っていました。私生児ではありません。神の奇蹟によるものです。
ルカ1:26−38

4 問・マリヤ本人は処女懐妊をどのように思っていたのですか。
  答・マリヤは自分に神の奇蹟がおこって身ごもったと深く信じました。
キリストは人の思いでなく神の人類救済の御計画のために奇跡的に生まれたのです。
ルカ1:39−56
5 問・偉大な預言者洗礼者ヨハネとイエスの関係をどのように考えたらよいの
ですか。洗礼者ヨハネの弟子もたくさんいますが。
  答・洗礼者ヨハネはキリストの先駆けとして人類救済の神の御計画により生
まれました。
ルカ1:57−80

6 問・キリストは本当にダビデ王の子孫ですか
  答・ヨセフの系図をさかのぼってみるとダビデの子孫であることがわかりま
す。その中にはいかがわしい女性もいるのでこの系図は捏造ではありません。
マタイ1:2−17
























1 問・福音書は誰のことを書いたものですか。
  答・福音書はキリストの生涯の歴史的事実を「物語」に書いたものです。

新共同 ルカ 1:1-4
1:1 -2わたしたちの間で実現した事柄について、最初から目撃して御言葉のため
に働いた人々がわたしたちに伝えたとおりに、物語を書き連ねようと、多くの人
々が既に手を着けています。
1:3 そこで、敬愛するテオフィロさま、わたしもすべての事を初めから詳しく調
べていますので、順序正しく書いてあなたに献呈するのがよいと思いました。
1:4 お受けになった教えが確実なものであることを、よく分かっていただきたい
のであります。

● 解釈と感想  ルカ福音書は冒頭でこの書は「物語」であると断言する。で
あるからこれを様式史(20世紀前半の主たる学問で福音書成立の歴史的背景と
伝承の過程を探求)や、編集史(20世紀後半の主たる研究。福音書執筆者の神
学思想の比較研究であまりに緻密過ぎてかつつまらなかった)の姿勢で読むのは
的外れであった。これらはそれなりの意義はあったが。・・・・これに対し、
20世紀の最後近くになって「物語批評」という方法が台頭してきた。これは福
音 書はイエスの数々のエピソードをもとに著者はこれを「物語」にして書いた
ものであるというのである。なぜ「物語」か?。人に「感動や共感」を伝えよう
とす るときには「物語」という手法が効果的である。(われわれも同じような
ことをよくする。つまり相手分かりやすいように脚色する。状況をこしらえる。
ウソで はない、中心的なことを分かりやすくするのである。共感や感動を伝え
るには写真よりも絵の方がよい。詩の方がよい。)だから読者はそれを読んで
「感動や共 感」が湧けば執筆の目的が達せられたことになる。ルカにしても献
呈者のテオフィロに様式史や編集史の目で読まれたら「うれしくない」「カワユ
クナイ」。ル カはキリスト教親派(夫人はクリスチャンであったという)のテ
オフィロにイエスの出来事が史実であることを知ってもらって「信仰の共感や感
動」の確証を抱 いてもらい信仰を固くしてもらい、かつローマ帝国に対しキリ
スト教は害ではないことを知ってもらおうとしたのが執筆の目的である。だから
今日新約聖書学が 「物語批評」という学問に突入したのは嬉しいことである。
それは無教会が最初から意図した「素人読み」に回帰するものだからである。聖
書は信者の素人(聖 書学のプロや歴史家ではない一般人、テオフィロのような
人物)に向けてかかれたのであるから、これは「素人的」に読むべきである。内
村鑑三が農業者や技術 者や実業家の信者を高く評価したのは、単に素人を励ま
すためではなく、かえってその方が聖書の本質理解ができる(聖書をメシの種に
してないから)からであ る。特に復活理解などにこれが顕著。ところがその無
教会の聖書勉強も今や学者の本をかき集めて多数説を探るような話(しかもその
学説たるや20世紀の中ご ろの古いもの)ばかりしているから力が無くつまら
ない。特にドイツ語に強い信者にこれが多いので警告しておく。あれは誤り。も
し学説を引用するなら内村・ 塚本・黒崎などの諸先生がそうであったように第
一線の最新中の最新のものを紹介していただきたい。
しかし素人の我々はそれをしなくてよい。自分の心で直接読んで(内村・塚本・
黒崎・矢内原先生に読んでもらわないこと)、本人が「ああそうか」と感じるよ
うになればそれで日本人に聖書が「定着」したことになる。
 信仰は問答の形で伝えられる。人類の遺産といわれるウェストミンスター小教
理問答書(英国1964年)はピューリタンの作で、今もって世界中に生きてい
る。その起草者の二人のうちの一人であるJ・ウォーリスは数学者であって宗教
専門家ではない!。内村鑑三にも「基督教問答」というのがあって若き塚本虎二
はこの本で信仰に導かれた。ソクラテスも「対話」を重んじた。真理は弁証法的
手法(対話)で伝わる。建築設計もはじめは対話からはじまる。はじめに言葉あ
りき!である。
福音書の著者は読者に何かを語ろうとしている。読者に向かって対話しようとし
ている。そこで新しい試みとしてこの「イエス伝問答集」はまず私が勝手な問い
を発してその答えを福音書で答えてもらおうと試みる。つまり最新の新約学であ
る「物語批評」および「読者反応批評」(木田献一・荒井献編「現代聖書講座」
第2巻p233大田修司論考)を実践しようとするものである。発する問いも、
読んだ反応も個人的なものである。自由である。ここに無教会的聖書の素人読み
(自由解釈)がある。教理問答集を作るのではない。聖書の物語それ自身に聞い
て私が反応した記録を記すのである。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日・塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

新共同 マタ 1:1
1:1 アブラハムの子ダビデの子、イエス・キリストの系図。
TEV マタ 1:1
1:1 This is the list of the ancestors of Jesus Christ, a descendant of
David, who was a descendant of Abraham.
ギリシャ マタ 1:1
1:1 Bivblo" genevsew" !Ihsou' Cristou' uiJou' Daui;d uiJou' !Abraavm.
[岩波版・塚本訳]アブラハムの末のダビデの末のイエス・キリストの系図──
[岩波版・佐藤訳]アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの誕生の記録。

●    解釈と感想
アブラハムもダビデもよく知られた歴史上の人物。イエスキリストはその子孫で
あるという。これはキリストは霊の存在でなく。肉体を持った一人の人間として
生まれた。そして預言に言われているとおりダビデという王の子孫から生まれた
ことが強調されている。

新共同 マコ 1:1  神の子イエス・キリストの福音の初め。

● 解釈と感想   マルコ福音書は冒頭でイエスは神の子であるということを
前提としている。つまりマルコは信者を読者の対象にしている。マルコはイエス
の歴史的出来事を物語り風にまとめて読者の信仰を強くしようとするのを意図し
ている。

新共同 ヨハ 1:1-18
1:1 初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。
1:2 この言は、初めに神と共にあった。
1:3 万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つ
なかった。
1:4 言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。
1:5 光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。
1:6 神から遣わされた一人の人がいた。その名はヨハネである。
1:7 彼は証しをするために来た。光について証しをするため、また、すべての人
が彼によって信じるようになるためである。
1:8 彼は光ではなく、光について証しをするために来た。
1:9 その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。
1:10 言は世にあった。世は言によって成ったが、世は言を認めなかった。
1:11 言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった。
1:12 しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子とな
る資格を与えた。
1:13 この人々は、血によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲に
よってでもなく、神によって生まれたのである。
1:14 言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見
た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。
1:15 ヨハネは、この方について証しをし、声を張り上げて言った。「『わたし
の後から来られる方は、わたしより優れている。わたしよりも先におられたから
である』とわたしが言ったのは、この方のことである。」
1:16 わたしたちは皆、この方の満ちあふれる豊かさの中から、恵みの上に、更
に恵みを受けた。
1:17 律法はモーセを通して与えられたが、恵みと真理はイエス・キリストを通
して現れたからである。
1:18 いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である
神、この方が神を示されたのである。

● 解釈と感想   ヨハネ福音書の冒頭のポイントは10節の「言は世にあっ
た」である。つまり永遠なる神のその心(言)は地上に歴史的に突入した。それ
がイエス・キリストだ、というのである。キリスト教は啓示の宗教である。

新共同 ロマ 1:1-4
1:1 キリスト・イエスの僕、神の福音のために選び出され、召されて使徒となっ
たパウロから、―1:2 この福音は、神が既に聖書の中で預言者を通して約束され
たもので、
1:3 御子に関するものです。御子は、肉によればダビデの子孫から生まれ、
1:4 聖なる霊によれば、死者の中からの復活によって力ある神の子と定められた
のです。この方が、わたしたちの主イエス・キリストです。

● 解釈と感想   パウロはロマ書の冒頭でキリストは単に霊の存在ではなく
歴史的にも確実な方であったということをまさしくダビデの子孫の人間の一人と
して生まれたということを強調する。福音書と内的一致がある。

新共同 Tヨハ1:1-2
1:1 初めからあったもの、わたしたちが聞いたもの、目で見たもの、よく見て、
手で触れたものを伝えます。すなわち、命の言について。――
1:2 この命は現れました。御父と共にあったが、わたしたちに現れたこの永遠の
命を、わたしたちは見て、あなたがたに証しし、伝えるのです。――

● 解釈と感想  ここでもまたキリストは見えた触れたという。ヨハネの手紙
はグノーシス対策。
すると新約聖書はキリストが歴史的存在であって実際に苦しまれ血を流されたこ
とを強調している。
贖罪による私達の救いは歴史的にも確実である。

新共同 ガラ 4:4 しかし、時が満ちると、神は、その御子を女から、しかも律法
の下に生まれた者としてお遣わしになりました。

● 解釈と感想  ここでもキリストは人間として生まれたという。グノーシス
対策としての新約聖書。復活のキリストは地上では人間として苦しまれて血を流
された。これが福音書の本質。
2 問・洗礼者ヨハネとイエスはどちらが偉いのですか。 
答。洗礼者ヨハネはキリストの先駆け(露払い)として生まれました。


新共同 ルカ 1:5-25
1:5 ユダヤの王ヘロデの時代、アビヤ組の祭司にザカリアという人がいた。その
妻はアロン家の娘の一人で、名をエリサベトといった。
1:6 二人とも神の前に正しい人で、主の掟と定めをすべて守り、非のうちどころ
がなかった。
1:7 しかし、エリサベトは不妊の女だったので、彼らには、子供がなく、二人と
も既に年をとっていた。
1:8 さて、ザカリアは自分の組が当番で、神の御前で祭司の務めをしていたとき、
1:9 祭司職のしきたりによってくじを引いたところ、主の聖所に入って香をたく
ことになった。
1:10 香をたいている間、大勢の民衆が皆外で祈っていた。
1:11 すると、主の天使が現れ、香壇の右に立った。
1:12 ザカリアはそれを見て不安になり、恐怖の念に襲われた。
1:13 天使は言った。「恐れることはない。ザカリア、あなたの願いは聞き入れ
られた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。その子をヨハネと名付けなさい。
1:14 その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなる。多くの人もその誕生
を喜ぶ。
1:15 彼は主の御前に偉大な人になり、ぶどう酒や強い酒を飲まず、既に母の胎
にいるときから聖霊に満たされていて、
1:16 イスラエルの多くの子らをその神である主のもとに立ち帰らせる。
1:17 彼はエリヤの霊と力で主に先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう
者に正しい人の分別を持たせて、準備のできた民を主のために用意する。」
1:18 そこで、ザカリアは天使に言った。「何によって、わたしはそれを知るこ
とができるのでしょうか。わたしは老人ですし、妻も年をとっています。」
1:19 天使は答えた。「わたしはガブリエル、神の前に立つ者。あなたに話しか
けて、この喜ばしい知らせを伝えるために遣わされたのである。
1:20 あなたは口が利けなくなり、この事の起こる日まで話すことができなくな
る。時が来れば実現するわたしの言葉を信じなかったからである。」
1:21 民衆はザカリアを待っていた。そして、彼が聖所で手間取るのを、不思議
に思っていた。
1:22 ザカリアはやっと出て来たけれども、話すことができなかった。そこで、
人々は彼が聖所で幻を見たのだと悟った。ザカリアは身振りで示すだけで、口が
利けないままだった。
1:23 やがて、務めの期間が終わって自分の家に帰った。
1:24 その後、妻エリサベトは身ごもって、五か月の間身を隠していた。そし
て、こう言った。
1:25 「主は今こそ、こうして、わたしに目を留め、人々の間からわたしの恥を
取り去ってくださいました。」


[塚本訳]
"420105","ユダヤのヘロデ(大)王の代に、ザカリヤというアビヤ組の祭司が
あった。妻
は、(これも大祭司)アロンの末で、名をエリサベツといった。"
"420106","二人とも主の掟と定めとを皆落度なく守って、神の目に(さえ)正し
くあった。
"
"420107","しかしエリサベツが石女であったので、子がなく、かつふたりともも
う年を取
っていた。"
"420108","さてザカリヤの組が当番で、宮にて祭司の務をしていた時のこと、"
"420109","(ある日)彼が祭司職の習わしに従って籤を引いたところ、主の聖所
に入って
香をたく役目にあたった。"
"420110","(きょうザカリヤには一生にただ一度ゆるされる幸運がのぞんだので
ある。ザ
カリヤが)香をたいている時、一般の民衆は皆(いつものとおり)外で祈ってい
た。"
"420111","(すると)突然一人の主の使がザカリヤに現われ、香壇の右、(ザカ
リヤの向か
って左)に立っていた。"
"420112","それを見てザカリヤは胸さわぎがし、恐ろしさが彼をおそった。"
"420113","天使が言った、「ザカリヤ、“恐れることはない。あなたの”(かねて
の)祈りは
“聞きいれられた。”妻エリサベツは男の子を産むであろう。その名をヨハネとつ
けよ。"
"420114","この子はあなたの喜びであり、楽しみであり、多くの人もその誕生を
喜ぶであ
ろう。"
"420115","主の前に大いなる者となるからである。“彼は決して葡萄酒や強い酒
を飲まな
い。”(そのかわり)母の胎内からすでに聖霊に満たされ、(それに)酔っている。"
"420116","彼は多くのイスラエルの子孫を、彼らの神なる主に立ち返らせるであ
ろう。"
"420117","(そればかりか、)“(預言者)エリヤの”霊と力とをもって主(救世
主)の先駆
けをし、“父の心を(ふたたび)子に”(向けさせて家をきよめ、)また不従順な
者を義人
と同じ考えに“立ち返らせて、”準備のできた民を主のために用意するであろう。」"
"420118","ザカリヤが天使に言った、「(子をさずかる)その”証拠は何でしょ
うか。”わた
しは老人で、妻ももう年を取っております。」"
"420119","天使が答えた、「わたしは(もったいなくも)神の前に立つガブリエ
ルである。
あなたにこの喜びのおとずれを伝えるために遣わされたのである。"
"420120","だからいま、あなたは唖になり、このことが成るその日まで、ものを
言うこと
が出来ないであろう。これは、時が来ればかならず成就するわたしの言葉を信じ
なかった
罰である。」"
"420121","(外で)待っている人々は、ザカリヤが聖所の中で暇どるのを不思議
に思った。
"
"420122","やがて出てくるには出てきたが、(仕来りの)祝福を人々に与えるこ
とが出来な
かったので、人々は彼が聖所の中で幻を見たことを知った。ザカリヤは身振りで
示すばか
りで、口がきけずにいた。"
"420123","そして(その組の七日の)務の日が終ると、家にかえった。"
"420124","数日の後、妻エリザベツはみごもって、五か月のあいだ(家に)引き
篭ってい
たが、彼女はこう考えるのであった、"
"420125","「主はわたしに目をかけ、人中で“(子供のない)わたしの恥をそそ
いで”やろ
うとて、いまこの時にこのようにしてくださった」と。"


並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日)塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

新共同 創  18:10-13
18:10 彼らの一人が言った。「わたしは来年の今ごろ、必ずここにまた来ます
が、そのころには、あなたの妻のサラに男の子が生まれているでしょう。」サラ
は、すぐ後ろの天幕の入り口で聞いていた。
18:11 アブラハムもサラも多くの日を重ねて老人になっており、しかもサラは月
のものがとうになくなっていた。
18:12 サラはひそかに笑った。自分は年をとり、もはや楽しみがあるはずもな
し、主人も年老いているのに、と思ったのである。
18:13 主はアブラハムに言われた。「なぜサラは笑ったのか。なぜ年をとった自
分に子供が生まれるはずがないと思ったのだ。

新共同 ルカ 1:31-37
1:31 あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。
1:32 その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼
に父ダビデの王座をくださる。
1:33 彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」
1:34 マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょう
か。わたしは男の人を知りませんのに。」
1:35 天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。
だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。
1:36 あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもってい
る。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている。
1:37 神にできないことは何一つない。」

● 解釈と感想  サラ(イサクの母)もエリザベト(洗礼者ヨハネの母)もマ
リア(イエスの母)も子供など生まれるはずはないと思っていたところに「奇跡
的」に子供が生まれる。神のご計画は人間が「ダメだ」と思っていたところにあ
らわれる。

イサクの母サラの場合・・・・・自分に子供が生まれるはずがないと思った
洗礼者ヨハネの場合・・・・エリサベトは不妊の女だったので、彼らには、子供
がなく、二人とも既に年をとっていた。
イエスの母マリヤの場合・・・どうして、そのようなことがありえましょうか。
わたしは男の人を知りませんのに、と言った。

いずれも「どうしてそんなことがありえましょうか」という思いが沸き起こる。
信仰とはそういうことである。イサク、洗礼者ヨハネ、イエス、これみな神の意
志で誕生した人物。人の思いではなく神の御心による奇跡的誕生。神の御手のう
ちにあってなされたこと。

ルカは言う。「神にできないことは何一つない。」(ルカ1:37)と。これを神は
示したかった。またこれをルカは言いたかったのだ。これがキリスト教のア ル
ファであり、オメガである。救い主イエスは神の奇蹟により処女マリヤから生ま
れたという信仰はこのことを言わんとするためであった。近年牧師伝道者の半
分近くは(ドイツの聖書学にかぶれて)キリストの処女降誕を信じていないとい
う。教会がぐらついて力が無いのはあたりまえ。そういう牧師伝道者は即辞める
べきである。百害あって一利なし。2000年の伝統を途切れさせるものであ
る。キリスト教は救い主の処女マリヤからの誕生と有体的復活の二つの柱から
なっ ている。それを放棄している現代のキリスト教は塩の効き目がなくなった
塩よりも悪い存在。なぜなら餅屋に餅がないのと同じで、餅を買いに行ったら餅
を売っ ていない。そういうことで人々を惑わしているからである。罪の赦しと
は人間が「どうしてそんなことがこの身にありえましょうか」と言うとき、(そ
れは真に 驚くべき信じがたきことなのだ。)それが実際にこの身に起こったの
だと告知する。それが2000年のキリスト教の伝承の歴史。


新共同 ヨハ 1:6-13
1:6 神から遣わされた一人の人がいた。その名はヨハネである。
1:7 彼は証しをするために来た。光について証しをするため、また、すべての人
が彼によって信じるようになるためである。
1:8 彼は光ではなく、光について証しをするために来た。
1:9 その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。
1:10 言は世にあった。世は言によって成ったが、世は言を認めなかった。
1:11 言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった。
1:12 しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子とな
る資格を与えた。
1:13 この人々は、血によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲に
よってでもなく、神によって生まれたのである。

新共同 ヨハ 1:29-30
1:29 その翌日、ヨハネは、自分の方へイエスが来られるのを見て言った。「見
よ、世の罪を取り除く神の小羊だ。
1:30 『わたしの後から一人の人が来られる。その方はわたしにまさる。わたし
よりも先におられたからである』とわたしが言ったのは、この方のことである。

新共同 マタ 3:11
3:11 わたしは、悔い改めに導くために、あなたたちに水で洗礼を授けている
が、わたしの後から来る方は、わたしよりも優れておられる。わたしは、その履
物をお脱がせする値打ちもない。その方は、聖霊と火であなたたちに洗礼をお授
けになる。

● 解釈と感想  当時洗礼者ヨハネの教団があって大きな影響を与えていた。
その洗礼者ヨハネとイエスはどちらが偉いかという疑問に対して、著者ルカは洗
礼者ヨハネとイエスは親戚であって(ルカ1:36)、しかもその母親同士は仲
がよかったことを示す。つまり洗礼者ヨハネとイエスは敵対関係ではない。そし
て後に洗礼者ヨハネはイエスを指し示して神の小羊という。(ヨハネ1:
29)。また「その履物をお脱がせする値打ちもない(マタイ3:11)」とま
で言 う。だからイエスと洗礼者ヨハネは競合しない。洗礼者ヨハネはキリスト
の先駆け(露払い)である。とルカは言う。(このような時編集史家は活躍する
のだ が)。
わが国に当てはめれば親鸞はキリストの先駆け(露払い)ではないのだろうか。
かって内村鑑三生誕百年記念講演会が読売ホールで行われたとき、若き僧侶が座
席に座らないで人目をはばかるように会場の後ろのドアの薄暗いところで腕組み
をして聞いていた。「彼は今いずこ!」。真面目な彼の上に神の手が下るよう に。






3 問・キリストは処女マリヤから生まれたといわれますが私生児ではないので
すか。
  答・マリヤにはその懐妊のときから胎の子供が神によるものであることを
知っていました。


新共同 ルカ 1:26-38
1:26 六か月目に、天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わ
された。
1:27 ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされ
たのである。そのおとめの名はマリアといった。
1:28 天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があ
なたと共におられる。」
1:29 マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。
1:30 すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵
みをいただいた。
1:31 あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。
1:32 その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼
に父ダビデの王座をくださる。
1:33 彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」
1:34 マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょう
か。わたしは男の人を知りませんのに。」
1:35 天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。
だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。
1:36 あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもってい
る。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている。
1:37 神にできないことは何一つない。」
1:38 マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に
成りますように。」そこで、天使は去って行った。


[塚本訳]
"420126","(エリサベツがみごもってから)六か月目に(同じ)天使ガブリエル
が、神か
らガリラヤのナザレという町の一人の乙女に遣わされた。"
"420127","この乙女はダビデ(王)家の出であるヨセフという人と婚約の間柄
で、名をマ
リヤといった。"
"420128","天使は乙女の所に来て言った、「おめでとう、恵まれた人よ、主があ
なたとご一
しょだ!」"
"420129","マリヤはこの言葉にびっくりして、いったいこの挨拶は何事であろう
と考えま
どうた。"
"420130","天使が言った、「マリヤよ、恐れることはない。神からお恵みをいた
だいたのだ
から。"
"420131","見よ、あなたは子をさずかり、男の子が生まれる。その名をイエスと
つけよ。"
"420132","その子は大いなる者となり、いと高きお方の子と呼ばれる。神なる主
は先祖“ダ
ビデの王位を”彼に与え、"
"420133","彼は“永遠に”ヤコブの家の“王となり、”その国は果しなく続くであろ
う。」"
"420134","マリヤが天使に言った、「まだ夫を知らぬわたしに、どうしてそんな
ことがあり
ましょうか。」"                              
"420135","天使が答えた、「聖霊があなたの上に臨み、いと高きお方の力があな
たを掩いか
くすであろう。それゆえ(あなたから)生まれるものは、“聖”であり、神の子
“と呼ば
れる。”"
"420136","実はあなたの親類のエリザベツも、あの老年で、男の子をさずかった
のだ。石
女と言われていた女が、今月はもう六月になっている。"
"420137","“神には何一つ出来ないことはない”のだから。」"
"420138","マリヤは言った、「かしこまりました。わたしは主の召使、お言葉の
とおりに成
りますように。」天使はマリヤをはなれ去った。"


● 解釈と感想  「神には不可能なことはない」「はいわかりました。お言葉
のとおりこの身になりますように」。このマリヤの信仰が人類を救った。これに
よりイエスが誕生したからである。
この会話にキリスト教のすべてが込められている。この罪の身がどうして救われ
ることがあろうかと人間はわが身を振り返ってそう思うのであるが、神には不可
能なことはないという言葉を信じて信仰に飛び込むと奇蹟が起こって不思議にも
汚い身がきれいになるのだ。

● 解釈と感想  キリストは処女から生まれたという信仰に対し、その当時
「あれはヨセフの子ではなく、マリヤとローマ兵の間に生まれた私生児である」
と の風評が生まれた。これに対抗するためにはルカは「イエスは生まれる前か
ら処女マリヤに子供が授かることを告げられていたのだ」と文学的、詩的に答え
る。 詩は真実である(ゲーテ)。ルカは賢い。美しく答えた。
真実は今となっては調べようがない。むずかしいことはただ詩的に文学的に美し
く信じ込む方がハッピーである場合がある。有体的復活のイエスに接した人々は
イエスが奇跡的な生まれ方をしたと信じたのは当然過ぎるぐらい当然のことで
あった。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日)塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

新共同 マタ 19:25-26
19:25 弟子たちはこれを聞いて非常に驚き、「それでは、だれが救われるのだろ
うか」と言った。
19:26 イエスは彼らを見つめて、「それは人間にできることではないが、神は何
でもできる」と言われた。

新共同 創  18:14
18:14 主に不可能なことがあろうか。来年の今ごろ、わたしはここに戻ってく
る。そのころ、サラには必ず男の子が生まれている。」

新共同 ロマ 4:20-21
4:20 彼は不信仰に陥って神の約束を疑うようなことはなく、むしろ信仰によっ
て強められ、神を賛美しました。
4:21 神は約束したことを実現させる力も、お持ちの方だと、確信していたのです。

新共同 マタ 1:20-24
1:20 このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。「ダビデの子ヨ
セフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿った
のである。
1:21 マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の
民を罪から救うからである。」
1:22 このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたこと
が実現するためであった。
1:23 「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ば
れる。」この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。
1:24 ヨセフは眠りから覚めると、主の天使が命じたとおり、妻を迎え入れ、

● 解釈と感想  非常識,不可解、不条理なことがあったときに聖霊の力で平安
を頂くとき、これは神のなさった業であると思うことができる。それなでは人
間的ないかなる慰めや教えも役に立たない。ヨセフはマリヤが身ごもったと知っ
て苦悩した。しかしそれを突破したのは主の天使の声。これは現代では聖霊。聖
霊が下るとき人間的常識ではどうにようにも解決できない苦悩懊悩が突破でき
る。川のような平安を頂く。偉かったヨセフ。(ここをマタイもルカと同じく処
女 降誕を信じていたなどと解説する聖書学は聖書を読んでない。)































4 問・マリヤ本人は処女解任をどのように思っていたのですか。
  答・マリヤは自分に神の奇蹟がおこって身ごもったと深く信じました。キリ
ストは人の思いでなく神の意志で奇跡的に生まれたのです。

[文語訳]
"420139","その頃マリヤ立ちて山里に急ぎ往き、ユダの町にいたり、"
"420140","ザカリヤの家に入りてエリザベツに挨拶せしに、"
"420141","エリザベツその挨拶を聞くや、兒(こ)は胎内にて躍れり。エリザベ
ツ聖靈にて滿され、"420142","聲高らかに呼はりて言ふ『をんなの中にて汝は祝
福せられ、その胎(たい)の實もまた祝福せられたり。"
"420143","わが主の母われに來る、われ何によりてか之を得し。"
"420144","視よ、なんぢの挨拶の聲、わが耳に入るや、我が兒、胎内にて喜びを
どれり。"
"420145","信ぜし者は幸福なるかな、主の語り給ふことは必ず成就すべければな
り』"
"420146","マリヤ言ふ、『わがこころ主をあがめ、"
"420147","わが靈(れい)はわが救主(すくひぬし)なる神を喜びまつる。"
"420148","その婢女(はしため)の卑(いや)しきをも顧み給へばなり。視よ、
今よりのち萬世(よろづよ)の人われを幸福(さいはい)とせん。"
"420149","全能者(ぜんのうしゃ)われに大(おほい)なる事を爲したまへばな
り。その御名は聖なり、"
"420150","そのあはれみは代々、かしこみ恐るる者に臨むなり。"
"420151","神は御腕にて權力(ちから)をあらはし、心の念に高ぶる者を散し、"
"420152","權勢(いきほひ)ある者を座位(くらゐ)より下し、いやしき者を高
うし、"
"420153","飢ゑたる者を善き物に飽かせ、富める者を空しく去らせ給ふ。"
"420154","また我らの先祖に告げ給ひし如く、"
"420155","アブラハムとその裔(すえ)とに對する、あはれみを永遠)(とこし
へ)に忘れじとて、僕イスラエルを助けたまへり』"
"420156","かくマリヤは、三月ばかりエルザベツと偕に居りて、己が家に歸れり。


[塚本訳]
"420139","その後間もなくマリヤは立って、大急ぎでユダの山地のある町に行き、"
"420140","ザカリヤの家に入ってエリサベツに挨拶した。"
"420141","エリザベツがマリヤの挨拶を聞いた時、児が胎内で躍った。エリサベ
ツは聖霊
に満たされ、"
"420142","声高らかにさけんだ、「あなたは女の中で、(一番)祝福された方、
あなたの胎
内のお子さまも(だれより)祝福されたお方です。"
"420143","主の母上がわたしの所に来てくださるとは、まあどうしたのでしょう。"
"420144","そら、あなたの挨拶の声がわたしの耳に入ると、児が胎内で喜んで躍
りました。
"
"420145","主の仰せられたことはきっと成就すると信じたこの人は、なんと仕合
わせでし
ょう。」"
"420146","マリヤが(神を讃美して)言った。──“わたしの心は主を”あがめ、"
"420147","わたしの霊は、“救い主なる神を喜びたたえる、”"
"420148","この“卑しい召使にまで目をかけてくださった”からです。きっと今か
らのち
代々の人々は、“わたしを仕合わせ者と言いましょう。”"
"420149","力の強いお方がわたしに大きなことをしてくださったのです。“その
お方の名は
聖で、”"
"420150","“その憐れみは千代よろず代とかぎりなく、そのお方を恐れる者にの
ぞみまし
ょう。”"
"420151","“御腕にて”逞しきことを行い、心の思いの“高ぶる者を”“おい散らし、”"
"420152","“権力者を”位から“引き下ろし、”“低い者を高うし、”"
"420153","“飢えた者を宝で満たし、”“富める者を”“空手で追いかえされましょ
う。”"
"420154","永遠に“その憐れみを忘れず、”“その僕イスラエルの民を助けてくだ
さるでし
ょう、”"
"420155","”われらの先祖たち、すなわちアブラハム”とその“子孫に”仰せられた“と
おりに。”"
"420156","マリヤは三か月ほどエリサベツと一しょにいて、家に帰った。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日)塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

新共同 ヨハ 1:11-13
1:11 言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった。
1:12 しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子とな
る資格を与えた。
1:13 この人々は、血によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲に
よってでもなく、神によって生まれたのである。

● 解釈と感想  人間の誕生はみな奇蹟である。その奇蹟のうちまったく人の
思いによらないで、つまり人間の計画によらないで、神の人類救済の御計画のた
めに生まれたのがキリストであったのだ。それは我々がクリスチャンになれたの
も自分の思いというより神御自身の意志なのだ。奇蹟である。
胎児が細胞分裂で大きくなっていく様を映像で見るとそれは神の業、神の奇蹟で
あると思わざるをえない。自然界の神秘を知れば知るほど神の存在を疑えなくな
るのであるが、それだけでは信仰に至らない。人間は罪を知って、十字架による
贖罪の赦しを経験したときにはじめて神の存在を信じることができる。その霊
(新しい生命)の誕生は神御自身がが行うのである。奇蹟である。
クリスチャンの誕生は奇跡である。ホールに何千人を集めて人間の努力で一気呵
成にクリスチャンを大量誕生させようとする人間の「運動」は聖書的ではない。
人間の名声はあがっても神の名誉はあがらない。









5 問・偉大な預言者洗礼者ヨハネとイエスの関係をどのように考えたらよいの
ですか
  答・洗礼者ヨハネはキリストの先駆けとして神の御計画うちに生まれました。
ルカ1:57−80

[文語訳]ルカ1:57−80
"420157","さてエリザベツ産む期みちて男子を生みたれば、"
"420158","その最寄のもの親族の者ども、主の大なる憐憫をエリザベツに垂れ給
ひしことを聞きて、彼とともに喜ぶ。"
"420159","八日めになりて、其の子に割禮を行はんとて人々きたり、父の名に因
みてザカリヤと名づけんとせしに、"
"420160","母こたへて言ふ『否、ヨハネと名づくべし』"
"420161","かれら言ふ『なんぢの親族の中には此の名をつけたる者なし』"
"420162","而して父に首(かうべ)にて示し、いかに名づけんと思ふか、問ひた
るに、"
"420163","ザカリヤ書板(かきいた)を求めて『その名はヨハネなり』と書きし
かば、みな怪(あや)しむ。"
"420164","ザカリヤの口たちどころに開け、舌ゆるみ、物いひて神を讃めたり。"
"420165","最寄に住む者みな懼(おそれ)をいだき、又すべて此等のこと偏(あ
まね)くユダヤの山里に言ひ囃(はや)されたれば、"
"420166","聞く者みな之を心にとめて言ふ『この子は如何なる者にか成らん』主
の手かれと偕に在りしなり。"
"420167","かくてザカリヤ聖靈にて滿され預言して言ふ、"
"420168","『讃むべきかな、主イスラエルの神、その民をかへりみて贖罪(あが
なひ)をなし、"
"420169","我らのために救の角を、その僕ダビデの家に立て給へり。"
"420170","これぞ古(いにし)へより聖預言者の口をもて言ひ給ひし如く、"
"420171","我ら仇(あた)より、凡て我らを憎む者の手より、取り出したまふ救
(すくひ)なる。"
"420172","我らの先祖に憐憫を垂れ、その聖なる契約を思(おぼ)し、"
"420173","我らの先祖アブラハムに立て給ひし御誓(みちかひ)を忘れずして、"
"420174","我らを仇の手より救ひ、生涯、主の御前に、"
"420175","聖と義とをもて懼(おそれ)なく事(つか)へしめたまふなり。"
"420176","幼兒(をさなご)よ、なんぢは至高者(いとたかきもの)の預言者と
稱(とな)へられん。これ主の御前に先だちゆきて、其の道を備へ、"
"420177","主の民に罪の赦による、救を知らしむればなり。"
"420178","これ我らの神の深き憐憫(あはれみ)によるなり。この憐憫(あはれ
み)によりて朝のひかり、上より臨み、"
"420179","暗黒(くらき)と死の蔭とに坐する者をてらし、我らの足を平和の路
(みち)にみちびかん』"
"420180","かくて幼兒(をさなご)は漸(やや)に成長し、その靈強くなり、イ
スラエルに現るる日まで荒野(あらの)にゐたり。"


[塚本訳]ルカ1:57−80
"420157","月満ちて、エリサベツは男の子を産んだ。"
"420158","近所の者や親類は、主がエリサベツに大きな憐れみをほどこされたと
聞いて、
自分のことのように喜んだ。"
"420159","(誕生から)八日目に、この人々が幼児に割礼を施すためにあつまっ
たときの
こと、(慣例もあり)父の名にちなんでザカリヤと名をつけようとすると、"
"420160","母親が、「いけません、ヨハネとつけなくては」と言って反対した。"
"420161","彼らは、「あなたの親類には、そんな名前の者は一人もいない」とエ
リサベツに
言って、"
"420162","父親に、何と名をつけたいかと身振りでたずねた。"
"420163","ザカリヤは石板を頼んで、「あれの名はヨハネ」と書いたので、皆が
不思議に思
った。"
"420164","するとたちどころにザカリヤの口が開け舌が動き出してものが言える
ようにな
り、神をほめたたえた。"
"420165","近所の者に皆恐れが臨んだ。そしてこのことがことごとくユダヤの山
地全体の
評判になったので、"
"420166","聞いた者は皆これを胸におさめ、「この幼児はいったい何になるのだ
ろう」と考
えた。主の(恵みの)御手もまたたしかにこの幼児に働いていたのである。"
"420167","父ザカリヤはその時聖霊に満たされてこう預言した。──"
"420168","“讃美すべきかな、イスラエルの神なる主!”“その民(イスラエル)
を”心に
かけて“あがないを”なし、"
"420169","わたし達のために、僕“ダビデの”家に救いの(力強い)“角(なる救
い主)を
お立てになる”からである、"
"420170","遠い昔から、聖なる預言者たちの口をもって仰せられたとおりに。"
"420171","その角こそ、われらの“敵から、”“また”すべてわたし達を“憎む者の
手から、”
すくう救いである。"
"420172","主はこうして、“われらの先祖に憐れみを”ほどこし、また“その”聖な
る“契
約、”"
"420173","(すなわち)先祖“アブラハムにお立てになった”誓いを“おぼえ、”"
"420174","わたし達を敵の手から救いだし、不安なく、主に奉仕させてくださる
のである、
"
"420175","全生涯を主の前に清く、正しく。"
"420176","お前、幼児よ、お前はいと高きお方の預言者と呼ばれる。“主の”先駆
けをして
“その道を用意し、”"
"420177","罪の赦しによる救いを民に知らせるのだから。"
"420178","これは(みな)われらの神の(深き)憐れみの御心によるのである。
またその
憐れみによって、高き所よりの光がわたし達を訪れ、"
"420179","“暗やみと死の陰とに住まう人々を照らし、”われらの足を“平和の道”
へと導
くであろう。"
"420180","幼児は大きくなり霊も強くなって、(洗礼者として)イスラエルの民
の前にあら
われる日まで、荒野に(かくれて)いた。"


●    解釈と感想
洗礼者ヨハネがキリストの先駆けであることは、このように誕生の前から期待さ
れていたのだ。だから洗礼者ヨハネはキリストより上であるということはない。

[塚本訳]ヨハネ3:22−30
"430322","そののち、イエスは弟子たちと(エルサレムを去って)ユダヤの地方
に行き、
一しょにそこに滞在して、洗礼を授けておられた。"
"430323","ところがヨハネも、サリムに近いアイノンにいて、洗礼を授けてい
た。そこに
は水が沢山あったからである。人々が来て、ヨハネから洗礼を受けた。"
"430324","ヨハネはまだ牢に入れられていなかったのである。"
"430325","すると、ヨハネの弟子たちと一人のユダヤ人とのあいだに、(二人の
うち、どち
らの洗礼が)清めの(力をもっているかという)ことについて、議論がおこった。"
"430326","弟子たちがヨハネの所に来て言った、「先生、あなたと一しょにヨル
ダン川の向
こうにいた、そしてあなたが世に紹介されたあの人が、どうでしょう、洗礼を授
けており
ます。そして、みんなその方へ行きます。」"
"430327","ヨハネが答えた、「人は天から与えられないかぎり、何も(自分で)
取ることは
出来ない。"
"430328","『わたしは救世主ではない。ただあなた方の先駆けをするために遣わ
された者
である』とわたしが言ったことについては、あなた達自身がわたしの証人ではな
いか。"
"430329","花嫁を持つものは花婿である。花婿の友達は花婿のそばに立っていて
耳を傾け、
花婿の(喜ぶ)声を聞いて喜びにあふれるのである。(花婿の友達である)わた
しのこの
喜びは、いま絶頂に達した。"
"430330","あの方は栄え、わたしは衰えねばならない。(それが神の御心であ
る。)"

●    解釈と感想
洗礼者ヨハネは預言者としていかに偉大であってもそれは人間。キリストは神の
子。クリスチャンは洗礼者ヨハネよりも偉大。(マタイ11:11)

新共同 マタイ11:11
はっきり言っておく。およそ女から生まれた者のうち、洗礼者ヨハネより偉大な
者は現れなかった。しかし、天の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大である。

●    解釈と感想
洗礼者ヨハネは預言者の代表。即ち旧約の代表。その旧約はキリストの出現を指
し示す。キリストと競合はしない。わが国の旧約たる仏教や儒教や神道はキリス
トを指し示しているのだが。・・・・・・・
単なる教えを説くキリスト教では仏教や儒教や神道と50歩100歩。キリスト
教の本質は「罪の赦しと復活」。このことを説かないキリスト教では結局日本人
は福音に目があかない。救われない。
一昨年京都大原三千院を訪れたとき、大きな阿弥陀如来の木像があった。住職に
阿弥陀様はこの世に実在したお方ですかと質問したら「阿弥陀様は過去にも現在
にもまた将来とも地上にはおられず、見えず触れずのお方です。昔も今も永遠に
ただ西方浄土彼岸のかなたにおられます」と答えられた。これを聞いてわたしは
急に寂しくなった。阿弥陀様は身近ではない、触れない。すると救いも確かかど
うかわからない。西方浄土に行ったらおられないかもしれない。それに比べてイ
エスキリストは確かにこの地上におられた。見えもし、触れもし、声も聞こえ
た。歴史的に確かなあのダビデの子孫として誕生した。だから救いは確かであ
る。 精神界の亡霊ではない。哲学思想ではない。高い道徳の教えではない。そ
の十字架と流された血は歴史的事実。肉眼で見た人がいるそれが福音書である。






6 問・キリストは本当にダビデ王の子孫ですか
  答・ヨセフの系図をさかのぼってみるとダビデの子孫であることがわかりま
す。その中にはいかがわしい女性もいるのでこの系図は捏造ではありません。
マタイ1:2−17

[塚本訳]マタイ1:2−17
"400102","アブラハムの子はイサク、イサクの子はヤコブ、ヤコブの子はユダと
その兄弟
たち、"
"400103","ユダの(その嫁)タマルによる(不倫の)子はパレスとザラ、パレス
の子はエ
スロン、エスロンの子はアラム、"
"400104","アラムの子はアミナダブ、アミナダブの子はナアソン、ナアソンの子
はサルモ
ン、"
"400105","サルモンの(遊女)ラハブによる子はボアズ、ボアズの(異教国モア
ブの女)
ルツによる子はオベデ、オベデの子はエッサイ、"
"400106","エッサイの子はダビデ王である。ダビデの(将軍)ウリヤの妻による
子はソロ
モン、"
"400107","ソロモン(王)の子はレハベアム、レハベアム(王)の子はアビヤ、
アビヤ(王)
の子はアサ、"
"400108","アサ(王)の子はヨサパテ、ヨサパテ(王)の子はヨラム、ヨラム
(王)の子
はウジヤ、"
"400109","ウジヤ(王)の子はヨタム、ヨタム(王)の子はアハズ、アハズ
(王)の子は
ヒゼキヤ、"
"400110","ヒゼキヤ(王)の子はマナセ、マナセ(王)の子はアモン、アモン
(王)の子
はヨシヤ、"
"400111","ヨシヤ(王)の子は、バビロン追放の当時、エコニヤ(王)とその兄
弟たちで
あった。"
"400112","バビロン追放の後、エコニヤの子はサラテル、サラテルの子はゾロバ
ベル、"
"400113","ゾロバベルの子はアビウデ、アビウデの子はエリヤキム、エリヤキム
の子はア
ゾル、"
"400114","アゾルの子はサドク、サドクの子はアキム、アキムの子はエリウデ、"
"400115","エリウデの子はエレアザル、エレアザルの子はマタン、マタンの子は
ヤコブ、"
"400116","ヤコブの子はマリヤの夫ヨセフで、このマリヤから救世主と呼ばれる
イエスが
お生まれになった。  "
"400117","すなわち、アブラハムからダビデまで合計十四代、ダビデからバビロ
ン追放ま
で十四代、バビロン追放から救世主まで十四代である。"

● 解釈と感想  キリストはダビデ王の子孫から生まれると信じられてきたの
でここに系図が示されて証明されている。過去の系図などどうにでも作成できる
ので疑わしいのであるが、この系図の中には汚れた女性や不倫の関係でできた子
供が4名もいるので信用できる。普通このような場合、都合の悪い人は省かれる
ものだ。キリストは遊女や不倫の子孫である。血が汚れていた!!。それでも神
の御計画でキリストが生まれた。泥沼に蓮の花である。キリストは人間の思いで
生まれなかった。汚れた血筋から生まれた。しかも私生児と疑われて馬小屋で生
まれた。人間的にはハンディを負って生まれた。そのお方が我々の罪を背負って
死んでくれたとは。・・・・・
 誰でも系図をさかのぼれば隠しておきたい部分にぶつかるものだ。あまり触れ
られたくないゾーンがあるものだ。わたし「高橋」の祖先も調べあげればあるい
は「高橋お伝」(明治時代の有名な毒婦)にさかのぼるかもわからない。しかし
もしそうであったとしてもキリストの血ですっかり清められるのだ。過去とは縁
を切って全く新しい生命として誕生させられたのだ。クリスチャンは血筋とは関
係なく神の力で誕生させられる。親が放蕩しても清い子供が生まれる。(賀川豊
彦)。母親が不倫しても子供は清く育つ。両親が芳しい生活をしていなくても子
供がクリスチャンになると立派に育つ。ルオーだったか写真であったか。夜道で
子供が神父に駆け寄る場面の絵があった。(失念)。あの子供は家や親がいやに
なって家を飛び出してきたのではあるまいか。今日、青少年の非行の原因は「家
の暗さ」にあるという。喜べ血統が悪い友よ。喜べ不倫の親を持つ友よ。喜べ親
が離婚した友人よ。喜べ暗い家庭に生まれた友よ。我々の生涯は血筋や親によら
ないのだ。神の力で全く清められるのだ。クリスチャンは神による子供なのだ。
親のまずさとは関係ないのだ。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日)塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

[塚本訳]ルカ3:23−38
"420323","このイエスは(伝道を)始められたとき、三十歳ばかりであった。
(聖霊による
子であったが、)世間ではヨセフの子と思われていた。ヨセフはヘリの子、"
"420324","ヘリはマタテの、マタテはレビの、レビはメルキの、メルキはヤンナ
イの、ヤ
ンナイはヨセフの、"
"420325","ヨセフはマタテヤの、マタテヤはアモスの、アモスはナホムの、ナホ
ムはエリ
スの、エリスはナンガイの、"
"420326","ナンガイはマハテの、マハテはマタテヤの、マタテヤはシメイの、シ
メイはヨ
セクの、ヨセクはヨダの、"
"420327","ヨダはヨハナンの、ヨハナンはレサの、レサはゾロバベルの、ゾロバ
ベルはサ
ラテルの、サラテルはネリの、"
"420328","ネリはメルキの、メルキはアデイの、アデイはコサムの、コサムはエ
ルマダム
の、エルマダムはエルの、"
"420329","エルはヨシュアの、ヨシュアはエリエゼルの、エリエゼルはヨリム
の、ヨリム
はマタテの、マタテはレビの、"
"420330","レビはシメオンの、シメオンはユダの、ユダはヨセフの、ヨセフはヨ
ナムの、
ヨナムはエリヤキムの、"
"420331","エリヤキムはメレヤの、メレヤはメナの、メナはマタタの、マタタは
ナタンの、
ナタンはダビデの、"
"420332","ダビデはエッサイの、エッサイはオベデの、オベデはボアズの、ボア
ズはサラ
の、サラはナアソンの、"
"420333","ナアソンはアミナダブの、アミナダブはアデミンの、アデミンはアル
ニの、ア
ルニはエスロンの、エスロンはパレスの、パレスはユダの、"
"420334","ユダはヤコブの、ヤコブはイサクの、イサクはアブラハムの、アブラ
ハムはテ
ラの、テラはナホルの、"
"420335","ナホルはセルグの、セルグはレウの、レウはペレグの、ペレグはエベ
ルの、エ
ベルはサラの、"
"420336","サラはカイナンの、カイナンはアルパクサデの、アルパクサデはセム
の、セム
はノアの、ノアはラメクの、"
"420337","ラメクはメトセラの、メトセラはエノクの、エノクはヤレデの、ヤレ
デはマハ
ラレルの、マハラレルはカイナンの、"
"420338","カイナンはエノスの、エノスはセツの、セツはアダムの、アダムは神
の子、で
ある。"

●    解釈と感想 
 塚本訳ルカ1:34の「(聖霊による子であったが、)世間ではヨセフの子と
思われていた。」はけだし名訳。有効な敷衍。翻訳は信仰の現われ。
 イエスの系図でヨセフが重要なのは(ヨセフが関係していないのに!)ユダヤ
において子供の法的系図は実父ではなく母の最初の夫につながるとされていた。
兄が子を遺さずに死んだら弟がその未亡人と結婚し、出来た子供は兄の名を継ぐ
義務があった。(申命記25:5−6)。これをレビラト婚という。
 わが国でもいまもって長男重視。家系重視の風潮がある。そのほうが倫理も伝
承されていくのかもしれない。戦後核家族になり、それが原因で倫理の伝統や継
承もなくなったのではないだろうか。
 私はかって大切な建築主さんから嫁探しを頼まれたことがあったが、周囲から
「東京にはいい人はいない。城下町から探せ」とアドバイスを受けたことがあ
る。そこには伝統や風習を重んじる気風が今もって残っているという。たしかに
隣にどんな人が住んでいるかわからないような気風の東京には倫理的にしっかり
した子供が生まれる土壌がないのかも知れない。


























イエス伝問答集

V 活動への準備
13 問・なぜ洗礼者ヨハネが重要視さたのですか
答・旧約聖書で救い主の先駆けの人物が出現することが預言されているからで
す。洗礼者ヨハネがその人物だと認識したのです。
ルカ3:1―6


14 問・洗礼者ヨハネの先駆けの意味は何ですか
答・洗礼者ヨハネの説教や洗礼では救われないことが明確にされています
ルカ3:7―9

[塚本訳]ルカ3:7−9
"420307","それでヨハネは、彼から洗礼を受けようとしてでて来た群衆に言っ
た、「蝮の末 ども、(わたしから洗礼を受けて)来るべき(神の)怒り(の裁
き)を免れるようにと、 だれがおしえたのか。"
"420308","(ほんとうに悔改めたのか。)それなら(洗礼を受けるだけでな
く、)悔改めに ふさわしい実を結べ。『われわれの先祖はアブラハムである
(から大丈夫だ)』などという 考えを起してはならない。わたしは言う、神は
そこらの石ころからでも、アブラハムの子 供を造ることがお出来になるのだ。"
"420309","斧はいますでに木の根に置いてある。だから、良い実を結ばない木は
どんな木 でも、切られて火の中に投げ込まれる。」"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日・塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

口語訳 マタ 3:7-10
3:7 ヨハネは、パリサイ人やサドカイ人が大ぜいバプテスマを受けようとしてき
たのを見て、彼らに言った、「まむしの子らよ、迫ってきている神の怒りから、
おまえたちはのがれられると、だれが教えたのか。
3:8 だから、悔改めにふさわしい実を結べ。
3:9 自分たちの父にはアブラハムがあるなどと、心の中で思ってもみるな。おま
えたちに言っておく、神はこれらの石ころからでも、アブラハムの子を起すこと
ができるのだ。
3:10 斧がすでに木の根もとに置かれている。だから、良い実を結ばない木はこ
とごとく切られて、火の中に投げ込まれるのだ。





U キリスト

の生涯の序章

2 問・洗礼者ヨハネとイエスはどちらが偉いのですか。 
答。洗礼者ヨハネはキリストの先駆け(露払い)として生まれました。
ルカ1:5−25
3 問・キリストは処女マリヤから生まれたといわれますが、本当は私生児では
ないのですか。
 答・マリヤにはその懐妊のときから胎の子供が神の御計画によるものであるこ
とを知っていました。私生児ではありません。神の奇蹟によるものです。
ルカ1:26−38

4 問・マリヤ本人は処女懐妊をどのように思っていたのですか。
  答・マリヤは自分に神の奇蹟がおこって身ごもったと深く信じました。
キリストは人の思いでなく神の人類救済の御計画のために奇跡的に生まれたのです。
ルカ1:39−56
5 問・偉大な預言者洗礼者ヨハネとイエスの関係をどのように考えたらよいの
ですか。洗礼者ヨハネの弟子もたくさんいますが。
  答・洗礼者ヨハネはキリストの先駆けとして人類救済の神の御計画により生
まれました。
ルカ1:57−80

6 問・キリストは本当にダビデ王の子孫ですか
  答・ヨセフの系図をさかのぼってみるとダビデの子孫であることがわかりま
す。その中にはいかがわしい女性もいるのでこの系図は捏造ではありません。
マタイ1:2−17






















13  問・なぜ洗礼者ヨハネが重要視されるのですか
    答・旧約聖書で救い主の先駆けの人物が出現することが預言されている
からです
ルカ3:1−6

[塚本訳]ルカ3:1−6
"420301","(ローマの)皇帝テベリオの治世の十五年目、ポンテオ・ピラトはユ
ダヤの総 督、ヘロデ・(アンテパス)はガリラヤの領主、その兄弟ピリポはイ
ツリヤおよびテラコ
ニテ地方の領主、ルサニヤはアビレネの領主、"
"420302","(そして)アンナスとカヤパとが大祭司であった時、神の(お召し
の)言葉が、 (ユダヤの)荒野でザカリヤの子ヨハネにくだった。"
"420303","そこでヨハネは(救世主の道を用意するため、)ヨルダン川沿岸の地
全体へ行っ て、罪を赦されるための悔改めの洗礼を説いた。"
"420304","預言者イザヤの預言集に書いてあるとおりである。──“荒野に叫ぶ者
の声は ひびく、「主の道を用意し、“その”道筋をまっすぐにせよ。"
"420305","すべての谷は埋められすべての山と丘とは低うされ、曲った道はまっ
すぐに、 でこぼこ道は平らになるであろう。"
"420306","かくして全人類一人のこらず神の救いにあずかるであろう。」”"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日・塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]


新改訳 マタ 3:1-6
3:1 そのころ、バプテスマのヨハネが現われ、ユダヤの荒野で教えを宣べて、
言った。
3:2 「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから。」
3:3 この人は預言者イザヤによって、「荒野で叫ぶ者の声がする。『主の道を用
意し、主の通られる道をまっすぐにせよ。』」と言われたその人である。
3:4 このヨハネは、らくだの毛の着物を着、腰には皮の帯を締め、その食べ物は
いなごと野蜜であった。
3:5 さて、エルサレム、ユダヤ全土、ヨルダン川沿いの全地域の人々がヨハネの
ところへ出て行き、
3:6 自分の罪を告白して、ヨルダン川で彼からバプテスマを受けた。


新改訳 マコ 1:2-6
1:2 預言者イザヤの書にこう書いてある。「見よ。わたしは使いをあなたの前に
遣わし、あなたの道を整えさせよう。
1:3 荒野で叫ぶ者の声がする。『主の道を用意し、主の通られる道をまっすぐに
せよ。』」そのとおりに、
1:4 バプテスマのヨハネが荒野に現われて、罪が赦されるための悔い改めのバプ
テスマを説いた。
1:5 そこでユダヤ全国の人々とエルサレムの全住民が彼のところへ行き、自分の
罪を告白して、ヨルダン川で彼からバプテスマを受けていた。
1:6 ヨハネは、ラクダの毛で織った物を着て、腰に皮の帯を締め、いなごと野蜜
を食べていた。

[塚本訳]ヨハネ1:19−23
"430119","さて、ヨハネの証しというのはこれである。──ユダヤ人がエルサレム
から祭 司とレビ人とをヨハネの所に使いにやって、「あなたはだれですか」と
尋ねさせた。"
"430120","そのときヨハネは正直に言って隠さなかった。「わたしは救世主では
ない」と正 直に言った。"
"430121","「それではなんです。(預言者)エリヤ(の再来)ですか」と尋ね
た。「そうで はない」と言う。「(世の終りに来る)あの預言者ですか。」
「ちがう」と答えた。"
"430122","すると彼に言った、「ではだれですか。(言ってください。)わたし
達をよこした 人ちに返事をしなければなりませんから。あなたは自分をなんだ
と言われるのです。」"
"430123","彼が言った、「わたしは、預言者イザヤが〃荒野に叫ぶ者の声はひび
く、『主の 道をまっすぐにせよ』〃と言ったあの声だ。」"


口語訳 マタ 11:10
11:10 『見よ、わたしは使をあなたの先につかわし、あなたの前に、道を整えさ
せるであろう』と書いてあるのは、この人のことである。

口語訳 マタ 4:17
4:17 この時からイエスは教を宣べはじめて言われた、「悔い改めよ、天国は近
づいた」。

口語訳 マコ 1:14-15
1:14 ヨハネが捕えられた後、イエスはガリラヤに行き、神の福音を宣べ伝えて
言われた、
1:15 「時は満ちた、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信ぜよ」。

口語訳 ルカ 7:27
7:27 『見よ、わたしは使をあなたの先につかわし、あなたの前に、道を整えさ
せるであろう』と書いてあるのは、この人のことである。

旧約の引用各所

●    解釈と感想 4福音書とも共通に洗礼者ヨハネを扱っている。これは救い
主が現れるときには必ず「先駆け」が表れるものだと預言されていたから で
あって、初代教会はその先駆けが洗礼者ヨハネであったと認識したのである。そ
の洗礼者ヨハネはあくまでキリストの先駆けであってキリストに勝る者ではな
いことを強調している。洗礼者ヨハネは旧約の代表、その代表者がキリストを指
さしている。我が国においては親鸞をはじめとする名僧たちが洗礼者ヨハネと同
じ働きをしたと感じるのだが。・・・・・


14 問・洗礼者ヨハネの先駆けの意味は何ですか
答・洗礼者ヨハネの説教や洗礼(旧約)では救われないことが明確にされています
ルカ3:7―9

[塚本訳]ルカ3:7−9
"420307","それでヨハネは、彼から洗礼を受けようとしてでて来た群衆に言っ
た、「蝮の末 ども、(わたしから洗礼を受けて)来るべき(神の)怒り(の裁
き)を免れるようにと、 だれがおしえたのか。"
"420308","(ほんとうに悔改めたのか。)それなら(洗礼を受けるだけでな
く、)悔改めに ふさわしい実を結べ。『われわれの先祖はアブラハムである
(から大丈夫だ)』などという 考えを起してはならない。わたしは言う、神は
そこらの石ころからでも、アブラハムの子 供を造ることがお出来になるのだ。"
"420309","斧はいますでに木の根に置いてある。だから、良い実を結ばない木は
どんな木 でも、切られて火の中に投げ込まれる。」"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日・塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

口語訳 マタ 3:7-10
3:7 ヨハネは、パリサイ人やサドカイ人が大ぜいバプテスマを受けようとしてき
たのを見て、彼らに言った、「まむしの子らよ、迫ってきている神の怒りから、
おまえたちはのがれられると、だれが教えたのか。
3:8 だから、悔改めにふさわしい実を結べ。
3:9 自分たちの父にはアブラハムがあるなどと、心の中で思ってもみるな。おま
えたちに言っておく、神はこれらの石ころからでも、アブラハムの子を起すこと
ができるのだ。
3:10 斧がすでに木の根もとに置かれている。だから、良い実を結ばない木はこ
とごとく切られて、火の中に投げ込まれるのだ。

● 解釈と感想  洗礼者ヨハネの洗礼(旧約の象徴)では救いに到達できない
ことを強調している。




















巻頭言

老境の孤独
老境の孤独は寂しくてつらいものである。若い者は若いものの世界があるので老
人をかまわない。今後の日本は老人の人口比率が多くなるのでこの問題は深刻で
ある。
老人人口の比率がわが国のように急激に大きくなった例は過去の歴史にないそう
である。だから施設や法の整備が追いついていかない。それと同時に老人のライ
フスタイルや思想の変化も急激である。しかし施設が充実しても心の寂しさは癒
せない。ある施設における老人(私の友人の御母堂)の日記に「今日も誰もこな
かった」ということが書き連ねてあった。この孤独の解消はどうしたらよいの
か。韓国は核家族というものがなくて3世代4世代が集まって暮らしているとい
う。それがために若い母親の育児ノイローゼというものがないそうである。戦後
になって日本は核家族化が進んだが、その弊害も出てきているので、今後はそれ
を見直していかねばならない。当然住居の形態も変わってくるであろう。しかし
「老害」や「老醜」ということもある。老人が若い世代に対して害になってはい
けない。益となる老人でなければならない。人生の最終コースを明るく来世への
希望をもって歩んで子や孫の益となる生活スタイルとは何かを模索しなければな
らない。それにはまず永遠の生命を持つこと、来世への確実な希望を持つこと。
それによって明るく輝いて生きること。
何かに打ち込んで他人に益となる存在となること。それには自己の孤独の解消に
若い者を利用しないこと。まず神との交わりに求めるべきこと。そのことが大切
である。神との交わり、永遠の命との交わり。これが老境の寂しさから解放され
る唯一の道である。                         
2002.1.17 高橋照男

イエス伝問答集

W 活動の開始(ヨハネによる)

21 問・イエスの弟子達はどうしてすぐイエスについていったのですか
答・弟子達はそれぞれに人生の問題をかかえていて、それをイエスが解決したか
らです
ヨハネ1:35―51

22 問・カナの婚礼の出来事は何を意味しますか。
答・神はこの世人間の営みの難問の中に参入し、奇跡を行ってくださいます。
イエスの活動は親の要請を拒否してからはじまることがわかります
ヨハネ2:1―11

23 問・なぜカペナウムに行ったのですか。
答・カペナウムにはシモンとアンデレの家がありました。人脈です。
ヨハネ2:12

24 問・イエスはなぜエルサレムへ向かったのですか。
答・ユダヤ人にとって過越の祭りは重要で、大勢の人がエルサレムに行く習慣が
ありました。
ヨハネ2:13

25 問・イエスはなぜ神殿が荒らされていることに怒ったのですか。イエスは
神殿主義者
ではなかったはずですが。
答・神殿に祭司階級と律法学者が職業的に癒着していたことが我慢ならなかった
のです。
ヨハネ2:14−22

26 問・イエスの奇蹟は人々に本当の信仰心を与えましたか
答・イエスはそのような奇蹟信仰を良く思いませんでした。それはご利益宗教です。
ヨハネ2:23−25

27 問・ニコデモはどんな質問をしましたか。
答・キリスト教の本質にかかわる質問でした。
ヨハネ3:1−21

28 問・ヨハネ伝はイエスの行程がはっきりしているように思えますが。?
答・マタイ・マルコ・ルカ(共観福音書)に比べてイエスの歩かれた行程と時間
が明快になっています。共観福音書を補完しているように思えます。
  
ヨハネ3:22

29 問・どの宗教が本当かを見分ける方法はあるのですか。
答・宗教的真理は客観的証明ではなく、個人への天からの啓示によります。
  
ヨハネ3:23−36

























 Jバイブルマップ

イエスの宣教開始
<聖書箇所>  マルコ1:9−39
1. イエスは、故郷の町ガリラヤのナザレを去られた。
2. ヨルダン川で、ヨハネからバプテスマを受けられる。
3. 荒野に導かれ、そこで40日間の試みを受けられた。
4. ヨハネが逮捕された後、イエスは北のガリラヤに行かれた。
5. 挿入図
ベツサイダの近くで、イエスは、シモン、アンデレ、ヤコブ、ヨハネを弟子とし
て召された。
6. 彼らは、シモンとアンデレの住むカペナウムに着いた。イエスは、みこと
ばを語り、シモンのしゅうとめのいやしを含む、多くのいやしの業をされた。
7. そこから、イエスは初めてガリラヤ地方に出ていき、みことばを語り、悪
霊を追い出された。
出来事の順序はマルコ1:9−39による。
21 問・イエスの弟子達はどうしてすぐイエスについていったのですか
答・弟子達はそれぞれに人生の問題をかかえていて、それをイエスが解決したか
らです
ヨハネ1:35―51


[塚本訳] ヨハネ1:35―51
"430135","あくる日またヨハネは、二人の弟子と一しょに立っていた。"
"430136","イエスが通りすぎられるのをじっと見て言う、「そら、あれが神の小
羊だ。」"
"430137","二人の弟子はその言葉を聞いて、イエスについて行った。"
"430138","イエスは振り返って二人がついて来るのを見て、言われる、「なんの
用か。」彼
らが言った、「ラビ(訳すると『先生』)、どこにお泊まりですか。」"
"430139","彼らに言われる、「来なさい、そうすればわかる。」そこで一しょに
行って、泊
まっておられる所を見て、その日はイエスのところに泊まった。(着いたのは)
午後四時
ごろであった。"
"430140","ヨハネから聞いてついて行った二人のうちの一人は、シモン・ペテロ
の兄弟ア
ンデレであった。"
"430141","(あくる日)まずこの人が自分の兄弟のシモンに出会って、「メシヤ
を見つけた」
と言う。[メシヤは訳すると「救世主」である。]"
"430142","シモンをイエスの所につれてゆくと、彼をじっと見て言われた、「あ
なたはヨハ
ネの子シモンだ。あなたの名はケパがよかろう。」[ケパは(ヘブライ語であっ
て、ギリシ
ャ語に)訳するとペテロ(岩)。]"
"430143","あくる日(そこを立って)ガリラヤに行こうとされたが、(道で)ピ
リポに出合
われた。イエスが言われる、「わたしについて来なさい。」"
"430144","ピリポはアンデレとペテロの町であるベッサイダの人であった。"
"430145","(すると今度は)ピリポがナタナエルに出合って言う、「わたし達は
モーセが律
法に書き、預言者たちも書いている人を見つけた、ヨセフの子、ナザレ人イエス
だ。」"
"430146","ナタナエルが言った、「あのナザレから何か善いものが出るだろう
か。」ピリポ
が言う、「来なさい、そうすればわかる。」"
"430147","イエスはナタナエルが自分の方に来るのを見て、彼のことをこう言わ
れる、「そ
ら、あれは生粋のイスラエル人だ。すこしもごまかしがない。」"
"430148","ナタナエルが言う、「まあ、どうしてわたしを御存じですか。」イエ
スが答えて
言われた、「ピリポが呼ぶ前に、あなたが無花果の木の下にいるのを見た。」"
"430149","ナタナエルが答えた、「先生、あなたは神の子であります。あなたは
イスラエル
の王であります。」"
"430150","イエスが答えて言われた、「あなたを無花果の木の下で見たと言った
ので、信ず
るのか。信ずれば、あなたはもっと驚くべきことを見るであろう。」"
"430151","そして(そこにいる人たちを見ながら)ナタナエルに言われる、
「アーメン、ア
ーメン、あなた達に言う、あなた達は天が開けて、人の子(わたし)の上に神の
使たちが
(たえず)上り下りするのを見るであろう。」"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日・塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

口語訳 マタ 4:18-22
4:18 さて、イエスがガリラヤの海べを歩いておられると、ふたりの兄弟、すな
わち、ペテロと呼ばれたシモンとその兄弟アンデレとが、海に網を打っているの
をごらんになった。彼らは漁師であった。
4:19 イエスは彼らに言われた、「わたしについてきなさい。あなたがたを、人
間をとる漁師にしてあげよう」。
4:20 すると、彼らはすぐに網を捨てて、イエスに従った。
4:21 そこから進んで行かれると、ほかのふたりの兄弟、すなわち、ゼベダイの
子ヤコブとその兄弟ヨハネとが、父ゼベダイと一緒に、舟の中で網を繕っている
のをごらんになった。そこで彼らをお招きになると、
4:22 すぐ舟と父とをおいて、イエスに従って行った。

口語訳 マコ 1:16-22
1:16 さて、イエスはガリラヤの海べを歩いて行かれ、シモンとシモンの兄弟ア
ンデレとが、海で網を打っているのをごらんになった。彼らは漁師であった。
1:17 イエスは彼らに言われた、「わたしについてきなさい。あなたがたを、人
間をとる漁師にしてあげよう」。
1:18 すると、彼らはすぐに網を捨てて、イエスに従った。
1:19 また少し進んで行かれると、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネとが、
舟の中で網を繕っているのをごらんになった。
1:20 そこで、すぐ彼らをお招きになると、父ゼベダイを雇人たちと一緒に舟に
おいて、イエスのあとについて行った。
1:21 それから、彼らはカペナウムに行った。そして安息日にすぐ、イエスは会
堂にはいって教えられた。
1:22 人々は、その教に驚いた。律法学者たちのようにではなく、権威ある者の
ように、教えられたからである。

口語訳 ルカ 5:1-11
5:1 さて、群衆が神の言を聞こうとして押し寄せてきたとき、イエスはゲネサレ
湖畔に立っておられたが、
5:2 そこに二そうの小舟が寄せてあるのをごらんになった。漁師たちは、舟から
おりて網を洗っていた。
5:3 その一そうはシモンの舟であったが、イエスはそれに乗り込み、シモンに頼
んで岸から少しこぎ出させ、そしてすわって、舟の中から群衆にお教えになった。
5:4 話がすむと、シモンに「沖へこぎ出し、網をおろして漁をしてみなさい」と
言われた。
5:5 シモンは答えて言った、「先生、わたしたちは夜通し働きましたが、何も取
れませんでした。しかし、お言葉ですから、網をおろしてみましょう」。
5:6 そしてそのとおりにしたところ、おびただしい魚の群れがはいって、網が破
れそうになった。
5:7 そこで、もう一そうの舟にいた仲間に、加勢に来るよう合図をしたので、彼
らがきて魚を両方の舟いっぱいに入れた。そのために、舟が沈みそうになった。
5:8 これを見てシモン・ペテロは、イエスのひざもとにひれ伏して言った、「主
よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者です」。
5:9 彼も一緒にいた者たちもみな、取れた魚がおびただしいのに驚いたからである。
5:10 シモンの仲間であったゼベダイの子ヤコブとヨハネも、同様であった。す
ると、イエスがシモンに言われた、「恐れることはない。今からあなたは人間を
とる漁師になるのだ」。
5:11 そこで彼らは舟を陸に引き上げ、いっさいを捨ててイエスに従った。

● 解釈と感想 
マタイとマルコではイエスが声をかけると弟子がすぐついていったとあり、以前
からこれが不思議であった。なぜはじめて出会った人に軽率についていったので
あろう、と。ところが並行記事のルカとヨハネを素人読みすると分かってくる。
つまり弟子達はそれぞれに何か人生の問題を抱えていたのである。それをイエス
が救った。それでこの人こそ「待ち望んでいた」キリストであると感じたために
「すぐ」従ったのである。信仰や宗教に来るものはまずこの世的の(小なる個人
的なゴタゴタ)問題を抱えている。それでよいのだ。天下国家を憂える気持ちか
らなど宗教に入ると道を誤る。少なくともキリスト教はその解決には役に立たな
いからである。個人的な悩み悲しみからキリスト教に入るのがまともな道であ
る。シモンの場合は昨夜一匹も魚がとれずにしょげていたところにイエスと出会
い 大漁に導かれたのである。神は人間の「仕事中」に近づくとはヒルティの言
葉。神は神学校の生徒や、定年後伝道の老人や、職を投げ打っての伝道者には近
づか ない。明日のパンに苦労している人に近づくのだ。宗教に素人の人間に近
づくのだ。

● 解釈と感想 
何か人生の悩みを抱えている人がキリスト教に求道をはじめると、すぐ「罪、
罪、罪」といわれて閉口するとは日本人の感想である。伝道者や牧師は誰かが難
し い人生問題を抱えてきたら、その問題に正面から答える必要がある。罪が原
因であってもそのことには触れない方がよい。あとで自然に自覚するものだ。こ
の世 の職業上の難問(職業の選択など)に的確な指導が出来ないようでは若者
を導けない。神学校をでてすぐ牧師になった人間にはそれができない。痛みがな
い。国 家や教会から給料をもらっている牧師は、リストラに悩む人間に向かっ
て「明日のことを思い煩うな」とは説教ができないはずだ。少なくともその悩み
に同情で きなければならない。経済的に助けよとは言わない。同情できるだけ
の人生経験を踏めと言うのである。だから神学校を出ることが牧師になる必要条
件であると は思えない。牧師伝道者になる条件はイエスが「荒野の試み」に
あったような深刻な深い人生体験がまず必要である。

















22 問・カナの婚礼の出来事は何を意味しますか。
答・神はこの世人間の営みの難問の中に参入し、奇跡を行ってくださいます。
イエスの活動は親の要請を拒否してからはじまることがわかります
ヨハネ2:1―11


[塚本訳] ヨハネ2:1―11
"430201","それから三日目に、ガリラヤのカナに婚礼があって、イエスの母がそ
こにいた。
"430202","イエスも弟子たちと婚礼に招かれた。"
"430203","すると宴会の最中に酒が足りなくなったので、母がイエスに言う、
「お酒がなく
なりました。」"
"430204","イエスが言われる、「女の方、〃放っておいてください。〃わたしの
栄光(を示
す)時はまだ来ておりません。」"
"430205","母は召使たちに言う、「〃なんでもこの方の言われるとおりにしてく
ださい。
〃」"
"430206","そこに、ユダヤ人の清めの(儀式の)ために、石の水瓶が六つ置いて
あった。
いずれも二、三メトレタ[八十から百二十リットル]入りであった。"
"430207","イエスは召使たちに言われる、「水瓶に水をいっぱい入れよ。」口ま
で入れると、
"
"430208","彼らに言われる、「さあ汲んで、宴会長に持ってゆきなさい。」彼ら
が持ってゆ
くと、"
"430209","宴会長は酒になった水をなめてみて、──彼はその訳を知らなかった
が、水を
汲んだ召使たちは知っていた。──宴会長は花婿を呼んで"
"430210","言う、「だでれも初に良い酒を出し、酔がまわったところに悪いのを
出すのに、
あなたは、よくもいままで良い酒をとっておいたものだ。」"
"430211","イエスはこの最初の徴[奇蹟]をガリラヤのカナで行って、(神の子
たる)その
栄光をお現わしになった。弟子たちが彼を信じた。"
"430212","そののちイエスは、母、兄弟たちおよび弟子たちとカペナウムに下
り、数日そ
こに一しょにおられた。"


並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日・塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

● 解釈と感想
神は人間の営み(結婚、仕事、子育てなど)の難問のただ中に入ってきてくださ
り、一緒に悩んで解決の道に導いてくださる。結婚も神の祝福するところである。
宴会の最中に酒が足りなくなる不安は旅行の幹事を経験した者にはよくわかる悩
みである。予算が不足にも関わらずトラが平気で大酒を飲む。かといって酒を
断っていい雰囲気を壊すわけにはいまない。この幹事の悩みは昔もいまも同じ苦
労である。もっと具体的に即して言えば「お金が足りなくなりました」と言うこ
とである。
● 解釈と感想
女の方、と言う冷たい言い方は母親に向かって「あんた」というような言い方で
ある。母のマリヤはびっくりぎっくりであったろう。イエスの活動のはじまりは
このように肉の情との縁切りからであった。









































23 問・なぜカペナウムに行ったのですか。
答・カペナウムにはシモンとアンデレの家がありました。人脈です。
ヨハネ2:12

口語訳 ヨハ 2:12
2:12 そののち、イエスは、その母、兄弟たち、弟子たちと一緒に、カペナウム
に下って、幾日かそこにとどまられた。

新改訳 ヨハ 2:12
2:12 その後、イエスは母や兄弟たちや弟子たちといっしょに、カペナウムに
下って行き、長い日数ではなかったが、そこに滞在された。

新共同 ヨハ 2:12
2:12 この後、イエスは母、兄弟、弟子たちとカファルナウムに下って行き、そ
こに幾日か滞在された。

[塚本訳]ヨハ 2:12
"430212","そののちイエスは、母、兄弟たちおよび弟子たちとカペナウムに下
り、数日そ
こに一しょにおられた。"

NKJV ヨハ 2:12
2:12 After this He went down to Capernaum, He, His mother, His brothers,
and His disciples; and they did not stay there many days.

TEV ヨハ 2:12
2:12 After this, Jesus and his mother, brothers, and disciples went to
Capernaum and stayed there a few days.

ギリシャ語 ヨハ 2:12
2:12 Meta; tou'to katevbh eij" Kafarnaou;m aujto;" kai; hJ mhvthr
aujtou' kai; oiJ ajdelfoi; (aujtou') kai; oiJ maqhtai; aujtou', kai;
ejkei' e[meinan ouj polla;" hJmevra".

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日・塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

口語訳 マコ 1:21-22
1:21 それから、彼らはカペナウムに行った。そして安息日にすぐ、イエスは会
堂にはいって教えられた。
1:22 人々は、その教に驚いた。律法学者たちのようにではなく、権威ある者の
ように、教えられたからである。

口語訳 マコ 1:29-31
1:29 それから会堂を出るとすぐ、ヤコブとヨハネとを連れて、シモンとアンデ
レとの家にはいって行かれた。
1:30 ところが、シモンのしゅうとめが熱病で床についていたので、人々はさっ
そく、そのことをイエスに知らせた。
1:31 イエスは近寄り、その手をとって起されると、熱が引き、女は彼らをもて
なした。

● 解釈と感想  話というのは人脈があるところで可能である。心が通じてい
なければ話も通じないからである。 福音の宣教もまずはじめに人間としての心
の関係の樹立。次に福音である。イエスの弟子達は何らかの血縁関係が多い。路
傍伝道もよいが、本当は知人、友人、親族、子弟などにおけるその良い関係のと
ころに福音が入り込むのである。学校の先生と生徒の冷たい制度的義務的関係の
ところにおいては福音の伝達は無理。ましてや礼拝を授業の一環と捉えているよ
うな学校ならばなおさら無理。人間的に尊敬されるところに福音が伝わる土台が
ある。

































24 問・イエスはなぜエルサレムへ向かったのですか。
答・ユダヤ人にとって過越の祭りは重要で、大勢の人がエルサレムに行く習慣が
ありました。
ヨハネ2:13


口語訳 ヨハ 2:13
2:13 さて、ユダヤ人の過越の祭が近づいたので、イエスはエルサレムに上られた。

新改訳 ヨハ 2:13
2:13 ユダヤ人の過越の祭りが近づき、イエスはエルサレムに上られた。

新共同 ヨハ 2:13
2:13 ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスはエルサレムへ上って行かれた。

[塚本訳]ヨハ 2:13
"430213","ユダヤ人の過越の祭が近くなると、イエスは(弟子たちと)エルサレ
ムに上ら
れた。"

NKJV ヨハ 2:13
2:13 Now the Passover of the Jews was at hand, and Jesus went up to
Jerusalem.

TEV ヨハ 2:13
2:13 It was almost time for the Passover Festival, so Jesus went to
Jerusalem.

ギリシャ ヨハ 2:13
2:13 Kai; ejggu;" h\n to; pavsca tw'n !Ioudaivwn, kai; ajnevbh eij"
@Ierosovluma oJ !Ihsou'". !

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日・塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

口語訳 ヨハ 2:23
2:23 過越の祭の間、イエスがエルサレムに滞在しておられたとき、多くの人々
は、その行われたしるしを見て、イエスの名を信じた。

口語訳 ヨハ 4:45
4:45 ガリラヤに着かれると、ガリラヤの人たちはイエスを歓迎した。それは、
彼らも祭に行っていたので、その祭の時、イエスがエルサレムでなされたことを
ことごとく見ていたからである。

口語訳 ヨハ 6:4
6:4 時に、ユダヤ人の祭である過越が間近になっていた。

口語訳 ヨハ 11:55
11:55 さて、ユダヤ人の過越の祭が近づいたので、多くの人々は身をきよめるた
めに、祭の前に、地方からエルサレムへ上った。

口語訳 ヨハ 12:1
12:1 過越の祭の六日まえに、イエスはベタニヤに行かれた。そこは、イエスが
死人の中からよみがえらせたラザロのいた所である。

口語訳 ヨハ 13:1
13:1 過越の祭の前に、イエスは、この世を去って父のみもとに行くべき自分の
時がきたことを知り、世にいる自分の者たちを愛して、彼らを最後まで愛し通さ
れた。

口語訳 ヨハ 7:1-6
7:1 そののち、イエスはガリラヤを巡回しておられた。ユダヤ人たちが自分を殺
そうとしていたので、ユダヤを巡回しようとはされなかった。
7:2 時に、ユダヤ人の仮庵の祭が近づいていた。
7:3 そこで、イエスの兄弟たちがイエスに言った、「あなたがしておられるわざ
を弟子たちにも見せるために、ここを去りユダヤに行ってはいかがです。
7:4 自分を公けにあらわそうと思っている人で、隠れて仕事をするものはありま
せん。あなたがこれらのことをするからには、自分をはっきりと世にあらわしな
さい」。
7:5 こう言ったのは、兄弟たちもイエスを信じていなかったからである。
7:6 そこでイエスは彼らに言われた、「わたしの時はまだきていない。しかし、
あなたがたの時はいつも備わっている。

口語訳 U歴 30:16-17
30:16 彼らは神の人モーセの律法に従い、いつものようにその所に立ち、祭司た
ちは、レビびとの手から血を受けて注いだ。
30:17 時に、会衆のうちにまだ身を清めていない者が多かったので、レビびとは
その清くないすべての人々に代って過越の小羊をほふり、主に清めてささげた。

[塚本訳]ヨハネ11:55
"431155","ユダヤ人の過越の祭が近づいた。多くの人が(律法に従って)身を清
めるため、
過越の祭の前(すこし早目)に、地方からエルサレムに上ってきた。"


● 解釈と感想  ユダヤ人の祭りというものは日本人には考えられないほど重
要な行事であったらしい。あえてわが国の習慣と比較すれば正月休はほとんどの
日本人が当然のように休みをとるのと同じではないだろうか。とにかくその祭
り、特に過越の祭りには大勢の人がエルサレムに集まった。イエスの処刑もその
過 越の祭り最中、大勢の人がいるまえで行われた。






25 問・イエスはなぜ神殿が荒らされていることに怒ったのですか。イエスは
神殿主義者
ではなかったはずですが。
答・神殿に祭司階級と律法学者が職業的に癒着していたことが我慢ならなかった
のです。
ヨハネ2:14−22


[塚本訳]ヨハネ2:14−22
"430214","宮の庭で牛や羊や鳩を売る者、また両替屋が坐っているのを見られる
と、"
"430215","縄で鞭をつくって、何もかも、羊も牛も宮から追い出し、両替屋の銭
をまき散
らし、その台をひっくり返し、"
"430216","また鳩を売る者に言われた、「それをここから持ってゆけ。わたしの
父上の家を
商店にするな。」"
"430217","(これを見て)弟子たちは、〃(神よ、)あなたの家に対する熱心
が、わたしを
焼きつくします〃と(詩篇に)書いてあるのを思い出した。"
"430218","するとユダヤ人が口を出した、「あなたはこんなことをするが、(そ
の権威を証
明するために、)どんな徴[奇蹟]をして見せることができるのか。」"
"430219","イエスは答えられた、「このお宮をこわせ、三日で造ってみせるか
ら。」"
"430220","ユダヤ人が言った、「このお宮を建てるには四十六年もかかったの
に、あなたは
三日で造るというのか。」"
"430221","しかしイエスは自分の体のことを宮と言われたのであった。"
"430222","だから死人の中から復活された時、弟子たちはこう言われたことを思
い出して、
聖書とイエスの言われた言葉と(が本当であること)を信じた。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日・塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

新共同 マタ 21:12-13
21:12 それから、イエスは神殿の境内に入り、そこで売り買いをしていた人々を
皆追い出し、両替人の台や鳩を売る者の腰掛けを倒された。
21:13 そして言われた。「こう書いてある。『わたしの家は、祈りの家と呼ばれ
るべきである。』/ところが、あなたたちは/それを強盗の巣にしている。」

新共同 マタ 21:23-27
21:23 イエスが神殿の境内に入って教えておられると、祭司長や民の長老たちが
近寄って来て言った。「何の権威でこのようなことをしているのか。だれがその
権威を与えたのか。」
21:24 イエスはお答えになった。「では、わたしも一つ尋ねる。それに答えるな
ら、わたしも、何の権威でこのようなことをするのか、あなたたちに言おう。
21:25 ヨハネの洗礼はどこからのものだったか。天からのものか、それとも、人
からのものか。」彼らは論じ合った。「『天からのものだ』と言えば、『では、
なぜヨハネを信じなかったのか』と我々に言うだろう。
21:26 『人からのものだ』と言えば、群衆が怖い。皆がヨハネを預言者と思って
いるから。」
21:27 そこで、彼らはイエスに、「分からない」と答えた。すると、イエスも言
われた。「それなら、何の権威でこのようなことをするのか、わたしも言うまい。」

新共同 マコ 11:15-17
11:15 それから、一行はエルサレムに来た。イエスは神殿の境内に入り、そこで
売り買いしていた人々を追い出し始め、両替人の台や鳩を売る者の腰掛けをひっ
くり返された。
11:16 また、境内を通って物を運ぶこともお許しにならなかった。
11:17 そして、人々に教えて言われた。「こう書いてあるではないか。『わたし
の家は、すべての国の人の/祈りの家と呼ばれるべきである。』/ところが、あ
なたたちは/それを強盗の巣にしてしまった。」

新共同 マコ 11:27-33
11:27 一行はまたエルサレムに来た。イエスが神殿の境内を歩いておられると、
祭司長、律法学者、長老たちがやって来て、
11:28 言った。「何の権威で、このようなことをしているのか。だれが、そうす
る権威を与えたのか。」
11:29 イエスは言われた。「では、一つ尋ねるから、それに答えなさい。そうし
たら、何の権威でこのようなことをするのか、あなたたちに言おう。
11:30 ヨハネの洗礼は天からのものだったか、それとも、人からのものだった
か。答えなさい。」
11:31 彼らは論じ合った。「『天からのものだ』と言えば、『では、なぜヨハネ
を信じなかったのか』と言うだろう。
11:32 しかし、『人からのものだ』と言えば……。」彼らは群衆が怖かった。皆
が、ヨハネは本当に預言者だと思っていたからである。
11:33 そこで、彼らはイエスに、「分からない」と答えた。すると、イエスは言
われた。「それなら、何の権威でこのようなことをするのか、わたしも言うまい。」

新共同 ルカ 19:45-46
19:45 それから、イエスは神殿の境内に入り、そこで商売をしていた人々を追い
出し始めて、
19:46 彼らに言われた。「こう書いてある。『わたしの家は、祈りの家でなけれ
ばならない。』/ところが、あなたたちはそれを強盗の巣にした。」

新共同 ルカ 20:1-8
20:1 ある日、イエスが神殿の境内で民衆に教え、福音を告げ知らせておられる
と、祭司長や律法学者たちが、長老たちと一緒に近づいて来て、
20:2 言った。「我々に言いなさい。何の権威でこのようなことをしているの
か。その権威を与えたのはだれか。」
20:3 イエスはお答えになった。「では、わたしも一つ尋ねるから、それに答え
なさい。
20:4 ヨハネの洗礼は、天からのものだったか、それとも、人からのものだった
か。」
20:5 彼らは相談した。「『天からのものだ』と言えば、『では、なぜヨハネを
信じなかったのか』と言うだろう。
20:6 『人からのものだ』と言えば、民衆はこぞって我々を石で殺すだろう。ヨ
ハネを預言者だと信じ込んでいるのだから。」
20:7 そこで彼らは、「どこからか、分からない」と答えた。
20:8 すると、イエスは言われた。「それなら、何の権威でこのようなことをす
るのか、わたしも言うまい。」

●    解釈と感想  
イエスが賽銭箱をひっくり返すような乱暴狼藉を働いた背景には、宗教と職業が
癒着しているまずい状態がその背景にあったからである。イエスは神殿を愛して
いたからこのような暴挙にでたのだ。思い余っての暴挙である。しかし後に神殿
とはイエスの体であるということが強調されてくる。復活のイエスの体が本当の
神殿で、目に見える神殿(教会)はその影。影は本物があって初めて影である。
しかし影を本物と取り違えるから教会主義となる。無教会では人物主義となる。
いずれも大いなる誤り。教会も人物も本物の影。影は影。影を拝んでいては本当
の生命は流れ込まない。

●    解釈と感想 
「何の権威でそのようなことをするのか」との詰問は商売争いの決り文句であ
る。許可してないものはモグリであるから許可をとれとの卑しい商売仲間根性で
あ る。イエスはモグリであった。無教会主義もモグリであった。しかしモグリ
の方が人気が出たから問題が生じた。モグリのほうが安いからである!!。しか
し逆 にローマ法王に言いたい。教会に言いたい。神学校に言いたい。「何の権
威でそのようなことをするのか」と。本当の権威は直接に天から来る。また受け
る側が 権威を感じるか否かは神が受ける各自に直接示すことによって起こる。
宗教の場合、法的に第3者的な権威をあらかじめ作ることは無理。芸術は世襲が
出来ない のと同じように宗教的権威も世襲は出来ない。イエスには天から与え
られた権威があった。
だからイエスの話に皆が驚いたのである。イエスの話や行動に民衆が衝撃を受け
たことは、イエスの史実の中でももっとも確実なことと言われる。
国の許可には内容を伴う真の権威はない。現に多くの資格が廃止されつつある。
一級建築士は合格率2割だが、ペーパードライバーごときものが多くなってい
る。神と鉛筆と暗記力で一級建築士になれる。そこに真の権威がない。

口語訳 マコ 1:27
1:27 人々はみな驚きのあまり、互に論じて言った、「これは、いったい何事
か。権威ある新しい教だ。けがれた霊にさえ命じられると、彼らは従うのだ」。

口語訳 マタ 7:29
7:29 それは律法学者たちのようにではなく、権威ある者のように、教えられた
からである。
















26 問・イエスの奇蹟は人々に本当の信仰心を与えましたか
答・イエスはそのような奇蹟信仰を良く思いませんでした。それはご利益宗教です。
ヨハネ2:23−25

[塚本訳]ヨハネ2:23−25
"430223","過越の祭の時エルサレムにおられる間に、多くの人がイエスの行われ
たかずか
ずの徴[奇蹟]を見て、その名を信じた。"
"430224","しかしイエスの方では、彼ら(の信仰)を信頼されなかった。彼には
だれでも
わかり、"
"430225","また人のことをだれからも教えてもらう必要がなかったのである。自
分で人の
心の中がわかったからである。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日・塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

●    解釈と感想  
イエスが行った奇蹟は病気の癒しである。しかしそれは神への信仰に至らない。
癒された人は「ありがとう」と言って去るのみである。だから信仰ではない。イ
エスが「彼ら(の信仰)を信頼されなかった。」というのはそういう意味であ
る。彼らは単に奇蹟への信仰であった。罪の赦しという根本的な治癒によること
を 通しての神への信仰ではなかった。
キリスト教に罪の赦しとそれを通しての神への信仰を直接求めてくる人はいない
が、病気やこの世のむずかしい問題を通してキリスト教に近づくのは良いが最終
的には神への信仰にいたって真の平安と安らぎを得るべきである。
しかし病気を直されたらそのことだけを感謝して去るものがほとんどである。ル
カの「十人の癩病人」の話がそれである。この話では奇蹟で直された人のうち神
への信仰に至ったのは1割という。
今日、結婚式をキリスト教で行ったもののうち信仰を持つ者は1%もいないので
はないか。

 [塚本訳]ルカ17:11−19
"421711","エルサレムへ進んでおられた時のこと、サマリヤとガリラヤとの間を
通られた。                 
"421712","とある村に入ると、十人の癩病人に出合われた。彼らは(規則どおり
に)遠く
の方で立ち止まったまま、"
"421713","声をはりあげて、「イエス先生、どうぞお慈悲を」と言った。"
"421714","イエスは見て言われた、「(全快したことを世間に証明してもらうた
め、エルサ
レムの宮に)行って体を“祭司たちに見せなさい。”」すると行く途中で、(皆い
つとはな
しに体が)清まった。"
"421715","ところでそのうちの一人は自分が直ったのを見ると、大声で神を讃美
しながら
帰ってきて、""421716","イエスの足下にひれ伏してお礼を言った。それはサマ
リヤ人であった。"
"421717","イエスは言われた、「十人とも清められたのではなかったか。九人は
どこにいる
か。""421718","この外国人一人のほかには、(九人のユダヤ人のうちに)帰っ
てきて神に栄光を
帰する者はだれもないのか。」"
"421719","そしてその人に言われた、「さあ立って行きなさい。あなたの信仰が
なおしたの
だ。」"
27 問・ニコデモはどんな質問をしましたか。
答・キリスト教の本質にかかわる質問でした。
ヨハネ3:1−21

[塚本訳]ヨハネ3:1−21
"430301","ところでパリサイ人の中に名をニコデモという人があった。ユダヤの
(最高法
院の)役人であった。"
"430302","ある夜、イエスの所に来て言った、「先生、わたし達はあなたが神の
ところから
来られた先生であることを知っています。神がご一しょでなければ、あなたのさ
れるあん
な徴[奇蹟]はだれもすることは出来ません。」"
"430303","イエスが答えて言われた、「アーメン、アーメン、わたしは言う、
(徴を見て信
じたのではいけない。)人は新しく生まれなおさなければ、神の国にはいること
は出来な
い。」"
"430304","ニコデモがイエスに言う、「(このように)年を取った者が、どうし
て生まれな
おすことが出来ましょう。まさかもう一度母の胎内に入って、生まれなおすわけ
にゆかな
いではありませんか。」"
"430305","イエスは答えられた、「アーメン、アーメン、わたしは言う、人は霊
によって生
まれなければ、神の国に入ることは出来ない。"
"430306","肉によって生まれたものは肉であり、霊によって生まれたものだけが
霊である
(から)。"
"430307","『あなた達は新しく生まれなおさねばならない』と言ったからとて、
すこしも
不思議がることはない。"
"430308","風[プニューマ]は心のままに吹く。その音は聞えるが、どこから来
てどこに
行くか、あなたは知らない。霊[プニューマ]によって生れる者も皆、そのとお
りである。」
"
"430309","ニコデモが言葉を返した、「(霊によって生まれるなどと、)そんな
ことがどうし
て出来ましょうか。」"
"430310","イエスが答えて言われた。──「あなたはイスラエルの(名高い)先生
であり
ながら、それくらいなことがわからないのか。"
"430311","アーメン、アーメン、わたしは言う、わたし達(神の国を説く者)は
知ってい
ることを話し、(自分で)見たことを証しするのである。しかしあなた達はその
証しを受
けいれない。"
"430312","わたしが(いま)地上のことを言うのに、それを信じないから、天上
のことを
言うとき、どうして信じることができよう。"
"430313","しかも天から下ってきた者、すなわち人の子(わたし)のほかには、
だれ一人
天に上った者はない。(また天上のことを知っている者はない。)"
"430314","そして、ちょうどモーセが荒野で(銅の)蛇を(竿の先に)挙げたよ
うに、人
の子(わたしも十字架に)挙げられ(て天に上ら)ねばならない。"
"430315","それは、(蛇にかまれた者がその銅の蛇を仰いで命を救われたよう
に、)信ずる
者が皆(天に上った人の子を仰いで、)彼にあって永遠の命を持つためである。"
"430316","そのゆえは、神はその独り子を賜わったほどにこの世を愛されたので
ある。こ
れはその独り子を信ずる者が一人も滅びず、永遠の命を持つことができるためで
ある。"
"430317","神は世を罰するためにその子を世に遣わされたのではなく、子によっ
て世を救
うためである。"
"430318","彼を信ずる者は罰されない。信じない者は(今)すでに罰されてい
る。彼を神
の独り子として信じていないからである。"
"430319","すなわち、光が世に来たのに、人々は自分たちの行いが悪いので、光
よりも暗
さの方を愛したこと、それが罰である。"
"430320","悪いことをしている者は皆、光を憎んで光に来ない。自分の行いが明
るみに出
されたくないのである。"
"430321","これと反対に、真理を行っている者は、光に来る。自分の行いが神に
あってな
されたことを、現わしたいのである。」"


並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日・塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

口語訳 ヤコ 1:17
1:17 あらゆる良い贈り物、あらゆる完全な賜物は、上から、光の父から下って
来る。父には、変化とか回転の影とかいうものはない。

口語訳 Tヨハ4:7
4:7 愛する者たちよ。わたしたちは互に愛し合おうではないか。愛は、神から出
たものなのである。すべて愛する者は、神から生れた者であって、神を知っている。

口語訳 Tペテ1:23
1:23 あなたがたが新たに生れたのは、朽ちる種からではなく、朽ちない種か
ら、すなわち、神の変ることのない生ける御言によったのである。

口語訳 マタ 18:3
18:3 「よく聞きなさい。心をいれかえて幼な子のようにならなければ、天国に
はいることはできないであろう。

口語訳 Tコリ6:10-11
6:10 貪欲な者、酒に酔う者、そしる者、略奪する者は、いずれも神の国をつぐ
ことはないのである。
6:11 あなたがたの中には、以前はそんな人もいた。しかし、あなたがたは、主
イエス・キリストの名によって、またわたしたちの神の霊によって、洗われ、き
よめられ、義とされたのである。

口語訳 Tコリ12:13
12:13 なぜなら、わたしたちは皆、ユダヤ人もギリシヤ人も、奴隷も自由人も、
一つの御霊によって、一つのからだとなるようにバプテスマを受け、そして皆一
つの御霊を飲んだからである。

口語訳 テト 3:5
3:5 わたしたちの行った義のわざによってではなく、ただ神のあわれみによっ
て、再生の洗いを受け、聖霊により新たにされて、わたしたちは救われたのである。

口語訳 Uペテ1:10-11
1:10 兄弟たちよ。それだから、ますます励んで、あなたがたの受けた召しと選
びとを、確かなものにしなさい。そうすれば、決してあやまちに陥ることはない。
1:11 こうして、わたしたちの主また救主イエス・キリストの永遠の国に入る恵
みが、あなたがたに豊かに与えられるからである。

口語訳 ヨハ 1:13
1:13 それらの人は、血すじによらず、肉の欲によらず、また、人の欲にもよら
ず、ただ神によって生れたのである。

口語訳 ロマ 8:5-9
8:5 なぜなら、肉に従う者は肉のことを思い、霊に従う者は霊のことを思うから
である。
8:6 肉の思いは死であるが、霊の思いは、いのちと平安とである。
8:7 なぜなら、肉の思いは神に敵するからである。すなわち、それは神の律法に
従わず、否、従い得ないのである。
8:8 また、肉にある者は、神を喜ばせることができない。
8:9 しかし、神の御霊があなたがたの内に宿っているなら、あなたがたは肉にお
るのではなく、霊におるのである。もし、キリストの霊を持たない人がいるな
ら、その人はキリストのものではない。

口語訳 Tコリ15:50
15:50 兄弟たちよ。わたしはこの事を言っておく。肉と血とは神の国を継ぐこと
ができないし、朽ちるものは朽ちないものを継ぐことがない。

口語訳 ガラ 6:8
6:8 すなわち、自分の肉にまく者は、肉から滅びを刈り取り、霊にまく者は、霊
から永遠のいのちを刈り取るであろう。

口語訳 ロマ 5:8
5:8 しかし、まだ罪人であった時、わたしたちのためにキリストが死んで下さっ
たことによって、神はわたしたちに対する愛を示されたのである。

口語訳 ヨハ 3:18
3:18 彼を信じる者は、さばかれない。信じない者は、すでにさばかれている。
神のひとり子の名を信じることをしないからである。

口語訳 ヨハ 1:14
1:14 そして言は肉体となり、わたしたちのうちに宿った。わたしたちはその栄
光を見た。それは父のひとり子としての栄光であって、めぐみとまこととに満ち
ていた。

口語訳 ヨハ 1:18
1:18 神を見た者はまだひとりもいない。ただ父のふところにいるひとり子なる
神だけが、神をあらわしたのである。

口語訳 ロマ 8:32
8:32 ご自身の御子をさえ惜しまないで、わたしたちすべての者のために死に渡
されたかたが、どうして、御子のみならず万物をも賜わらないことがあろうか。

口語訳 ヘブ 11:17 信仰によって、アブラハムは、試錬を受けたとき、イサクを
ささげた。すなわち、約束を受けていた彼が、そのひとり子をささげたのである。

口語訳 Tヨハ4:9 神はそのひとり子を世につかわし、彼によってわたしたちを生
きるようにして下さった。それによって、わたしたちに対する神の愛が明らかに
されたのである。

口語訳 ヨハ 5:24
5:24 よくよくあなたがたに言っておく。わたしの言葉を聞いて、わたしをつか
わされたかたを信じる者は、永遠の命を受け、またさばかれることがなく、死か
ら命に移っているのである。

口語訳 ヨハ 10:36 父が聖別して、世につかわされた者が、『わたしは神の子で
ある』と言ったからとて、どうして『あなたは神を汚す者だ』と言うのか。

口語訳 ガラ 4:4 しかし、時の満ちるに及んで、神は御子を女から生れさせ、律
法の下に生れさせて、おつかわしになった。

口語訳 ヨハ 12:47 たとい、わたしの言うことを聞いてそれを守らない人があっ
ても、わたしはその人をさばかない。わたしがきたのは、この世をさばくためで
はなく、この世を救うためである。

口語訳 ヨハ 8:15 あなたがたは肉によって人をさばくが、わたしはだれもさば
かない。

口語訳 ヨハ 5:34 わたしは人からあかしを受けないが、このことを言うのは、
あなたがたが救われるためである。

口語訳 ヨハ 10:9 わたしは門である。わたしをとおってはいる者は救われ、ま
た出入りし、牧草にありつくであろう。

口語訳 マコ 2:17 イエスはこれを聞いて言われた、「丈夫な人には医者はいら
ない。いるのは病人である。わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人
を招くためである」。

●    解釈と感想 
このイエスとニコデモとの対話にキリスト教信仰の本質が余すことなく述べられ
ている。同時に分かりにくいキリスト教の原因も現われている。つまりキリスト
教は「霊」のことなのである。キリスト教の本質である「罪からの救い、十字架
の罪の赦し、永遠の命」などはみなこれ霊のことで理性では把握できないから分
かりにくいのである。ニコデモは人類としての代表質問をしてくれた。グッドク
エスチョンをしてくれた。そのイエスの答えがまたわからない。霊のことだから
である。しかし救いを受ければ芋ずる式に何でも分かってしまう。結局救いとい
うものは「神のなさる領域」のこと。神の業なのだ。他人を罪で追い詰めてギブ
アップさせても人は救いに至らない。人は人を自己の力で救おうとするのは間違
い。神に救っていただけるように祈ることが唯一の道。キリスト教の救いは霊の
こと、だから思想でも悔い改めの反省でもない(それは洗礼者ヨハネの段階)か
ら人間の世界と次元が違う。それにしてもキリスト教は説明しにくい。分かりに
くい。分かってもらいにくい。

28 問・ヨハネ伝はイエスの行程がはっきりしているように思えますが。?
答・マタイ・マルコ・ルカ(共観福音書)に比べてイエスの歩かれた行程と時間
が明快になっています。共観福音書を補完しているように思えます。
  
ヨハネ3:22


口語訳 ヨハ 3:22
3:22 こののち、イエスは弟子たちとユダヤの地に行き、彼らと一緒にそこに滞
在して、バプテスマを授けておられた。

新改訳 ヨハ 3:22
3:22 その後、イエスは弟子たちと、ユダヤの地に行き、彼らとともにそこに滞
在して、バプテスマを授けておられた。

新共同 ヨハ 3:22
3:22 その後、イエスは弟子たちとユダヤ地方に行って、そこに一緒に滞在し、
洗礼を授けておられた。

[塚本訳] ヨハ 3:22
"430322","そののち、イエスは弟子たちと(エルサレムを去って)ユダヤの地方
に行き、
一しょにそこに滞在して、洗礼を授けておられた。"

TEV ヨハ 3:22
3:22 After this, Jesus and his disciples went to the province of Judea,
where he spent some time with them and baptized.

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日・塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

口語訳 ヨハ 3:26
3:26 そこで彼らはヨハネのところにきて言った、「先生、ごらん下さい。ヨル
ダンの向こうであなたと一緒にいたことがあり、そして、あなたがあかしをして
おられたあのかたが、バプテスマを授けており、皆の者が、そのかたのところへ
出かけています」。

口語訳 ヨハ 4:1
4:1 イエスが、ヨハネよりも多く弟子をつくり、またバプテスマを授けておられ
るということを、パリサイ人たちが聞き、それを主が知られたとき、

● 解釈と感想 この節の地方とは首都から離れた地域(いわば田舎)という
ニュアンスである。塚本訳は敷衍でTEVはprovince(首都から離れた地域)と
して明確に訳している
29 問・どの宗教が本当かを見分ける方法はあるのですか。
答・宗教的真理は客観的証明ではなく、個人への天からの啓示によります。
  
ヨハネ3:23−36

 [塚本訳]ヨハネ3:23−36
"430323","ところがヨハネも、サリムに近いアイノンにいて、洗礼を授けてい
た。そこに
は水が沢山あったからである。人々が来て、ヨハネから洗礼を受けた。"
"430324","ヨハネはまだ牢に入れられていなかったのである。"
"430325","すると、ヨハネの弟子たちと一人のユダヤ人とのあいだに、(二人の
うち、どち
らの洗礼が)清めの(力をもっているかという)ことについて、議論がおこった。"
"430326","弟子たちがヨハネの所に来て言った、「先生、あなたと一しょにヨル
ダン川の向
こうにいた、そしてあなたが世に紹介されたあの人が、どうでしょう、洗礼を授
けており
ます。そして、みんなその方へ行きます。」"
"430327","ヨハネが答えた、「人は天から与えられないかぎり、何も(自分で)
取ることは
出来ない。"
"430328","『わたしは救世主ではない。ただあなた方の先駆けをするために遣わ
された者
である』とわたしが言ったことについては、あなた達自身がわたしの証人ではな
いか。"
"430329","花嫁を持つものは花婿である。花婿の友達は花婿のそばに立っていて
耳を傾け、
花婿の(喜ぶ)声を聞いて喜びにあふれるのである。(花婿の友達である)わた
しのこの
喜びは、いま絶頂に達した。"
"430330","あの方は栄え、わたしは衰えねばならない。(それが神の御心であ
る。)"
"430331","上から来られる方は、すべての者の上におられる。地から出た者は地
上の者で、
話すことも地上のことである。天から来られる方は、すべての者の上におられ、"
"430332","天で見聞きしたことを証しされる。(だから遣わされた者のだれ一
人、こう言う
わたし自身も、あの方に及ばない。)ところがだれもその証しを受けいれない。"
"430333","(しかし)その証しを受けいれる者は、(受けいれることによっ
て、)神が真実
であることを承認したのである。"
"430334","神がお遣わしになった方は神の言葉を話される。神は(その方に)い
くらでも
霊をお与えになるからである。"
"430335","父上は御子を愛して、一切のもの(の支配権)をその手におまかせに
なった。"
"430336","(だから従順に)御子を信ずる者は永遠の命を持つが、御子に不従順
な者は命
にはいることができないばかりか、神の怒りがその人からはなれない。」"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日・塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

口語訳 Tコリ4:7
4:7 いったい、あなたを偉くしているのは、だれなのか。あなたの持っているも
ので、もらっていないものがあるか。もしもらっているなら、なぜもらっていな
いもののように誇るのか。

口語訳 ヘブ 5:4
5:4 かつ、だれもこの栄誉ある務を自分で得るのではなく、アロンの場合のよう
に、神の召しによって受けるのである。

●    解釈と感想 
洗礼者ヨハネとイエスに競合はないことが言われている。宗教上の真理は客観的
証明ということはできない。それは頭の作業だから。そうではなく、宗教的真理
は各個人が天からの示しで認識するものだからである。個人個人の宗教体験に基
礎がおかれても霊なるキリストは一つであるから教会は分裂しない。目に見える
教派は分裂しているが根本はキリストによる一致。
ここでヨハネは何が真理であるかは、天から示されなければ決まらないことを言
う。つまり宗教的真理は論争や客観的証明でも決まらないことを言う。そして自
分ではなくイエスに真理があることをいうがそのような示しもヨハネは天から受
けたのである。


● 解釈と感想
「人は天から与えられないかぎり、何も(自分で)取ることは出来ない。"」か
ら学ぶこと。
無教会の集会は「来るものは拒まず、去るものは追わず」である。教会主義は
「来るものを拒み、去る者を追う」である。また「いらっしゃいいらっしゃい」
と 呼び込む。神の働きという認識に欠けているからである。ある人が集会に来
るときは神の引き、去るときも神の導き。我々はそれに口をはさむことはできない。























巻頭言

三位一体をどう考えるか

Yさん。いつも「主にある心の交わり」を賜り深謝申し上げます・
さて昨日の夫人の読書会で、「三位一体をどう考えるか」との話題を投じられた
そうですが、わたしの考えを述べさせていただきます。

三位一体という言葉は聖書にはありませんが、その内容はあります。
つまり「私を見た者は、父を見たのだ」(ヨハネ14:9)

イエスは彼に言われた、「ピリポよ、こんなに長くあなたがたと一緒にいるの
に、わたしがわかっていないのか。わたしを見た者は、父を見たのである。どう
して、わたしたちに父を示してほしいと、言うのか。(ヨハネ14:9)


次にマタイの最後「わたしは世の終わりまであなた達と一緒にいる」(マタイ
28:20)

この二箇所を合わせれば三位一体(神・キリスト・聖霊)の根拠となります。

ところで無教会では三位一体を論じてきませんでした。塚本先生の「私の神学辞
典」(聖書知識256号)を見ましたが、ありませんでした。三位一体は神学の
範疇です。塚本先生は震災の経験を経てからは神学に興味が失せたと言っておら
れます。(塚本先生の「無教会になるまで」のなかに出ています。)

信仰は神との交わりの命そのものですから、これを定義したり説明する神学とい
う理性の行為は馴染まないからではないでしょうか。それをあえて行うのが神学
です。ルター(?)は神学は「歌」であると言っています。歌は歌のままでよい
わけです。アウグスチヌスは三位一体の説明に匙を投げたといいます。音楽性は
頭では説明解説できないから当然のことでしょう。歌の心を頭で説明しようとす
ると歌にならなくなります。音楽性が失われます。
 しかしながら歴史の流れの中ではその神学も必要なときがありました。ニカヤ
信条は三位一体を確立したものですが、それは異端排撃のためです。異端者は頭
で攻撃してくるので対抗処置として(信者の迷いを救うために)仕方なく頭で答
えたものが「神学としての三位一体」です。
 今まで無教会は神学を嫌ってきましたが、塚本先生の無教会主義論は「神学」
なのである、と塚本先生自身が言っておられます。(キリスト新聞社武藤富男氏
のインタビューに塚本先生が答えられて、内村先生の無教会は詩的[ポエティッ
ク]私のは神学的です)と答えられました。かく言う私は16歳のときに塚本先
生による「神学的」に説明された無教会主義によって「教会主義」の鎖から解き
放たれました。このようなときに「神学」は有用でした。今後は無教会もこのよ
うな良い意味での「神学」が必要であると解します。

このたびは無教会と神学について考えを整理させられる良い機会を与えられました。
ありがとうございました。
あなたのうえに主の恵みが豊かでありますようにお祈りいたします。

2002.1.17 朝 高橋照男


イエス伝問答集

X ガリラヤでのイエスの活動・その1

30 問・イエスはなぜまたガリラヤに戻ったのですか。
答・人気が出てきたのでパリサイ人との衝突を避けるためです。
ヨハネ4:1―3

31 問・イエスはなぜサマリヤの女に声をかけたのですか
答・彼女の身の上を気の毒に思ってです。救いはサマリヤ人にも及ぶもので、ユ
ダヤ教の神殿に行かなくても神礼拝ができることを説きました。
ヨハネ4:1―42

32 問・イエスはなぜあちこち巡り歩いたのですか。
答・自分を受け入れてくれる人を探し求めていたからです。
ヨハネ4:43―46a

33 問・イエスがこの世に現われた理由は何ですか。
答・イエスの第一声でそれがわかります。最大のことは罪の赦しです。
ルカ4:16―30

34 問・シモンとアンデレはなぜ唐突にイエスについて行ったのですか。
答・魚が取れないことで悲しんでいたところを大漁の奇蹟で救ってもらったから
です。
マタイ4:18―22

35 問・群衆はなぜイエスの教えにひかれたのですか。
答・イエスの教えに権威を感じたからです。これだけは史実として疑えないこと
です。
マルコ1:21−22

36 問・神は心の病のような難しい病気も直せますか。
答・イエスは悪い霊に取り付かれた人の病気も直しました。
マルコ1:23−28

37 問・イエスはなぜ家庭の主婦を祝福したのですか。
答・イエスは結婚を祝福し、単調な家事労働をも祝福したからです。伝道だけが
祝福の対象ではなかったのです。
マルコ1:29−31



38 問・イエスは精神病も直せますか。
答・イエスは精神病も直す力を持っていました。このことは現代でも希望です。
マルコ1:32−34

39 問・イエスが活動した目的と意味は何でしたか。
答・福音を宣べ伝えるためです。その福音とはイザヤ書に言われているもので、
人間が罪や病に縛られている状態からの解放です。
マルコ1:35−38

40 問・イエスの宣教活動の中心はなにであったのですか。
答・体と心の病の癒しでした。
マルコ1:39

41 問・イエスの直弟子たちはなぜ唐突にイエスについていったのですか。
答・イエスの奇跡の業をみてこの人こそ待ち望んでいた人と感じたからです。
ルカ5:1−11

42 問・イエスはどういうときに奇蹟を行いましたか。
答・「あなたならきっとできます」という信仰があるのを見届けた時です。
マルコ1:40−45

43 問・罪の赦しはどのようにすればこの身に実現していただけますか。
答・神の主権によって実現します。だから信じて必死に祈り求めればよいのです。
マルコ2:1−12

44 問・税金取りマタイもどうして唐突にイエスについていったのですか。
答・税金取りという職業に、生き甲斐を失っていたのですが、イエスによって慰
められ、人生に希望を持てたからです。
マルコ2:13−17
















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<聖書箇所>  ヨハネ2:13−4:54
1. イエスは、過越の祭りにエルサレムに行かれた。そこで多くの奇跡をなさ
り、人々はイエスを信じた。
2. イエスと弟子たちはユダヤに行き、そこでは弟子たちが人々にバプテスマ
を授けた。バプテスマのヨハネは、アイノンでバプテスマを授けていた。
3. イエスは、ガリラヤに戻る途中、サマリヤのスカルに足を止められた。そ
この井戸のほとりで、1人の女と話し、そこに2日間、留まって教えられた。
4. イエスは、エルサレムでイエスを見た人々によって、ガリラヤで歓迎を受
けた。
5. カナで、王室の役人が、29キロ離れたカペナウムに来て彼の息子をいや
してくれるように願った。イエスは、息子は直る、と彼に告げた。
6. 役人は、帰りの道で、息子が直ったことを告げるしもべたちに会った。
出来事の順序は、ヨハネ2:13−4:54による。

30 問・イエスはなぜまたガリラヤに戻ったのですか。
答・人気が出てきたのでパリサイ人との衝突を避けるためです。
ヨハネ4:1―3


[塚本訳] ヨハネ4:1―3
"430401","さて、ヨハネよりもイエスの方がよけいに弟子をつくり、洗礼を授け
ていると
いう噂が、パリサイ人の耳に入ったことを主が知られると、"
"430402","──その実、洗礼を授けたのはイエス自身でなく弟子たちであったが──"
"430403","(パリサイ人との衝突をさけるため)ユダヤを去って、またガリラヤ
へ行かれ
た。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧(日・塚本虎二)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

[岩波版・佐藤訳]マタイ4:12
400412さて、彼はヨハネが〔獄に〕引き渡されたと聞いて、ガリラヤへ去って
行った。

新共同 マコ 1:14a
1:14 ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、

[岩波版・佐藤訳] ルカ 4:14a
420414さて、イエスは、霊の力のうちにガリラヤに戻つたが、

新共同 ルカ 4:14 a
4:14 イエスは“霊”の力に満ちてガリラヤに帰られた。


● 解釈と感想  
イエスの行動の動機もヨハネ伝に良く書かれている。どうもヨハネ伝は共観福音
書の不明な点を補っているような気がする。

●    解釈と感想 
イエスはパリサイ人との衝突回避のためにガリラヤに戻ったというのが真相らし
い。現代クリスチャンのなかには世の中に対してわざと衝突を仕掛ける人がいる
が賢くない。






31 問・イエスはなぜサマリヤの女に声をかけたのですか
答・彼女の身の上を気の毒に思ってです。救いはサマリヤ人にも及ぶもので、ユ
ダヤ教の神殿に行かなくても神礼拝ができることを説きました。
ヨハネ4:1―42

 [塚本訳]ヨハネ4:1−42
"430404","しかし(ガリラヤへ行くのに)サマリヤを通らねばならなかった。"
"430405","そして、サマリヤのスカルという町のそばまで来られた。ヤコブがそ
の子ヨセ
フに与えた地所の近くで、"
"430406","そこには(有名な)ヤコブの井戸があった。旅に疲れたイエスは、い
きなり井
戸のわきに腰をおろされた。昼の十二時ごろであった。"
"430407","一人のサマリヤの女が水を汲みに来る。「飲ませてくれないか」とイ
エスが女に
言われた。"
"430408","弟子たちは食べ物を買いに、町に行っていたのである。"
"430409","サマリヤの女が言う、「ユダヤ人のあなたが、どうしてサマリヤの女
のわたしに、
飲み物をお求めになるのです。」(女が不審に思ったのは、)ユダヤ人はサマリ
ヤ人と交際
をしないからである。"
"430410","イエスは答えられた、「もし神の(賜わる最上の)賜物が何である
か、『飲ませ
てくれないか』と(今)あなたに言っている者がだれであるかがあなたにわかっ
ていたら、
あなたの方からその人に頼み、その人があなたに清水[命の水]を与えたであろ
うに。」"
"430411","女が言う、「主よ、あなたは釣瓶も持たれず、(この辺は)井戸も深
いのに、ど
こからその清水を汲んで来られるのですか。"
"430412","あなたはわたし達の先祖ヤコブよりもえらいのでしょうか。(まさか
そうではあ
りますない。)彼のおかげで、わたし達のこの井戸もあるのです。彼も、その子
たちも、
家畜も、この井戸から飲みました。」"
"430413","イエスは答えられた、「この(井戸の)水を飲む者はだれでもまた渇
くが、"
"430414","わたしが与える水を飲む者は永遠に渇かない。そればかりでなく、わ
たしが与
える水は、その人の中で(たえず)湧き出る水の泉となって、永遠の命に至らせ
るであろ
う。」"
"430415","女が言う、「主よ、その水を下さい。(二度と)渇くことがないよう
に、またこ
こに汲みに来なくてもよいように。」"
"430416","イエスが言われる、「行って、あなたの夫をここに呼んで来なさい。」"
"430417","女が答えた、「わたしには夫はありません。」イエスが言われる、
「『わたしには
夫はありません』と言うのは、もっともだ。"
"430418","五人の夫とは別れ、今のは、あなたの夫ではないのだから。あなたの
言ったこ
とは本当だ。」"
"430419","女が(びっくりして)言う、「主よ、わかりました、あなたは預言者
です。"
"430420","(それでお尋ねしたいのですが、)わたし達の先祖はこの(ゲリジ
ム)山で(神
を)礼拝したのに、あなた達(ユダヤの人)は、礼拝すべき場所はエルサレムだ
と言われ
ます。(どういう訳でしょうか。)」"
"430421","イエスが言われる、「女の人、わたし(の言葉)を信じなさい。(間
もなく)あ
なた達が、この山でもエルサレムでもなく(どこででも、)父上を礼拝する時が
来る。"
"430422","ただ(同じ神を、)あなた達は知らずに礼拝し、わたし達は知って礼
拝している。
救いはユダヤ人から出る(のでわたし達だけに神が示された)からである。"
"430423","しかし(ユダヤ人もサマリヤ人もなく、)本当の礼拝者が霊と真理と
をもって父
上を礼拝する時が来る。いや、今もうきている。父上もこんな礼拝者を求めてお
られるの
である。"
"430424","神は霊である。だから礼拝者も霊と真理とをもって礼拝せねばならな
い。」"
"430425","女が言う、「キリストと言われる救世主が来ることは知っています。
救世主が来
れば、わたし達に何もかも知らせてくださるでしょう。」"
"430426","イエスは言われる、「あなたと話しているわたしが、それだ。」"
"430427","とかくするうちに弟子たちがかえって来て、イエスが女と、(しかも
サマリヤの
女と)話しておられるのを(見て、)不思議に思った。それでも「何か御用で」
とか、「何
を話しておられますか」とたずねる者はなかった。
"430428","すると女は水瓶を置いたまま町に行って、人々に言う、"
"430429","「さあ来て御覧なさい、わたしのしたことを何もかも言いあてた人が
いる。も
しかしたら、この人は救世主ではないでしょうか。」"
"430430","人々が町を出て、イエスの所に来た。"
"430431","その間に弟子たちが、「先生、お食事を」と催促すると、"
"430432","言われた、「わたしにはあなた達の知らない食べ物がある。」"
"430433","すると弟子たちが互に言った、「だれも食べる物を持ってくるはずは
ないの
に。」"
"430434","イエスが言われる、「わたしの食べ物は、わたしを遣わされた方の御
心を行い、
(任せられた)お仕事を成しとげることだ。"
"430435","あなた達のあいだでは『刈入れの時の来るにはまだ四月』と言うでは
ないか。
しかしわたしは言う、目をあげて畑を見てごらん。(麦畑の間を押し寄せてくる
あのスカ
ルの人たちを!)畑は黄ばんで刈入れを待っている。"
"430436","すでに、刈る人は報酬を受けている。すなわち永遠の命にいたる実を
集めてい
る。まく人も刈る人も、同時に喜ぶためである。"
"430437","『まく人、刈る人、別の人』という諺は、そのままここに当てはまる
からであ
る。"
"430438","(すなわち)わたしはあなた達をやって、あなた達が自分で苦労しな
かったも
のを刈り取らせる。ほかの人々が苦労し、あなた達はその苦労(の実)を取り入
れるので
ある。(あなた達はわたしがまいたものを、ただ取り入れるだけでよいのだ。)」"
"430439","さて、この町の大勢のサマリヤ人は、「あの人はわたしのしたことを
何もかも言
いあてた」と証しするこの女の言葉によって、イエスを信じた。"
"430440","それでサマリヤ人はイエスの所に来ると、自分たちのところに(しば
らく)泊
まっていてほしいと頼んだ。イエスはそこに二日泊まられた。"
"430441","すると、さらに多くの人がイエスの言葉によって信じた。"
"430442","そして彼らは女に言った、「われわれはもうあなたの話しで信ずるの
ではない。
自分たちで(直接)聞いて、この方こそ確かに世の救い主だとわかったからであ
る。」"


並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]


新共同 使  17:23
17:23 道を歩きながら、あなたがたが拝むいろいろなものを見ていると、『知ら
れざる神に』と刻まれている祭壇さえ見つけたからです。それで、あなたがたが
知らずに拝んでいるもの、それをわたしはお知らせしましょう。

新共同 エペ 2:18
2:18 それで、このキリストによってわたしたち両方の者が一つの霊に結ばれ
て、御父に近づくことができるのです。

新共同 ロマ 12:1
12:1 こういうわけで、兄弟たち、神の憐れみによってあなたがたに勧めます。
自分の体を神に喜ばれる聖なる生けるいけにえとして献げなさい。これこそ、あ
なたがたのなすべき礼拝です。

新共同 Uコリ3:17
3:17 ここでいう主とは、“霊”のことですが、主の霊のおられるところに自由が
あります。

新共同 マタ 9:37
9:37 そこで、弟子たちに言われた。「収穫は多いが、働き手が少ない。

新共同 ヨハ 7:31 しかし、群衆の中にはイエスを信じる者が大勢いて、「メシ
アが来られても、この人よりも多くのしるしをなさるだろうか」と言った。

新共同 ルカ 9:52 そして、先に使いの者を出された。彼らは行って、イエスの
ために準備しようと、サマリア人の村に入った。

新共同 Tヨハ4:14 わたしたちはまた、御父が御子を世の救い主として遣わされ
たことを見、またそのことを証ししています。

新共同 ヨハ 5:25 はっきり言っておく。死んだ者が神の子の声を聞く時が来
る。今やその時である。その声を聞いた者は生きる。

新共同 ロマ 13:11 更に、あなたがたは今がどんな時であるかを知っています。
あなたがたが眠りから覚めるべき時が既に来ています。今や、わたしたちが信仰
に入ったころよりも、救いは近づいているからです。

新共同 エペ 2:18 それで、このキリストによってわたしたち両方の者が一つの
霊に結ばれて、御父に近づくことができるのです。

新共同 ロマ 12:1 こういうわけで、兄弟たち、神の憐れみによってあなたがた
に勧めます。自分の体を神に喜ばれる聖なる生けるいけにえとして献げなさい。
これこそ、あなたがたのなすべき礼拝です。

新共同 Uコリ3:17-18
3:17 ここでいう主とは、“霊”のことですが、主の霊のおられるところに自由が
あります。
3:18 わたしたちは皆、顔の覆いを除かれて、鏡のように主の栄光を映し出しな
がら、栄光から栄光へと、主と同じ姿に造りかえられていきます。これは主の霊
の働きによることです。

● 解釈と感想
イエスは気の毒な人を見て積極的に声をかけた。このサマリヤの女に対してもそ
うであるし、次に示すベテスダ池での病人に対してもイエスの方から声をかけ
た。イエスは教会の奥でじっと座って待っているお方ではなさそうである。

[塚本訳]ヨハネ5:1−6
"430501","そののちユダヤ人の祭があって、イエスはエルサレムに上られた。"
"430502","エルサレムの羊門のわきに、ヘブライ語でベテスダという池があり、
(これを取
り巻いて)五つの回り廊下があった。"
"430503","廊下には大勢の病人──盲人、足なえ、やせ衰えた者などが寝ころがっ
ていた。
【水の動くのを待っていたのである。"
"430504","それは、主の使がときどき池に下りてきて水をかきまわすので、水が
かきまわ
されたとき真先に(池に)はいった者は、どんな病気にかかっていても、(きっ
と)直る
からであった。】
"430505","するとそこに三十八年病気の人がいた。"
"430506","イエスはその人が横になっているのを見、すでに長い間わずらってい
ることを
知ると、「直りたいか」とたずねられた。"

●    解釈と感想 
イエスは女を見て彼女の過去が見えた。と同時に彼女は救いを求めていることを
見て取った。だから声をかけたのである。てごたえありと感じたのである。まさ
しくそのとおりとなった。イエスにとって彼女の過去は彼女が救われるべきこと
の対象であった。彼女はその過去の重荷のゆえに必死に救いを求めている姿をイ
エスは見て取った。イエスの十字架の最後まで見え隠れについていった大勢の女
(マタイ27:55)の一人は彼女ではあるまいか。あるときから一生を主に捧
げる身となったのだ。幸いなのは彼女のような人生。この世ではみじめだが天国
ではまばゆく輝くのだ。

●    解釈と感想
人を見れば何を求めているかが分かるものだ。私としても最近は救われそうな人
と、しばらくは無理だと思う人の違いが分かるようになった。人を見て法を説
け。聖なるものを犬にやるな。などは人生の真理である。イエスは人の心が読め
た。過去を見通せた。(ヨハネ16:30、2:25、1:48)

●    解釈と感想
6節の「旅に疲れたイエス」という言葉に引かれる。イエスは救われる人を探し
た。救われるべき人を訪ねた。99匹の健康な羊を残して、迷い出た一匹の羊を
探す旅に出た。(ルカ15:1−7)そしてくたびれた。疲れた。母を捨て、家
を捨て、自分の人生の楽しみを捨てて、もっと気の毒な人を尋ね歩いた。そして
最後は殺されて死んだ。それが贖罪の死であった事は復活してから人類にわかっ
た。このイエスの旅の疲れは十字架上の疲れとそれに続く死につながるのだ。旅
に疲れたイエス。結局イエスはその人生においては休むことなく疲れたまま死ん
だ。彼女の過去はそのイエスの贖罪死によって完全に清められたのだ。幸いなる
かな悲しむ者。彼女はイエスに出会った。



32 問・イエスはなぜあちこち巡り歩いたのですか。
答・自分を受け入れてくれる人を探し求めていたからです。
ヨハネ4:43―46a

[塚本訳]ヨハネ4:43−46a
"430443","二日ののち、そこを去ってガリラヤへ向かわれた。"
"430444","(これは前に言ったように、パリサイ人との衝突をさけるためであっ
た。)イエ
ス自身(かつて、)「預言者はその本国では尊敬を受けない」と、はっきり言わ
れたことが
あったからである。"
"430445","ところが、ガリラヤに行かれると、(予期に反して)ガリラヤ人は彼
を歓迎した。
これは、彼らも(過越の)祭に行ったので、イエスが祭の時にエルサレムでされ
たこと[奇
蹟]を一つのこらず見たからである。"
"430446","それから、またガリラヤのカナに行かれた。そこは(前に)水を酒に
された所
である。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日・塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

口語訳 マタ 13:57b
13:57b イエスは言われた、「預言者は、自分の郷里や自分の家以外では、どこ
ででも敬われないことはない」。

口語訳 マコ 6:4
6:4 イエスは言われた、「預言者は、自分の郷里、親族、家以外では、どこでで
も敬われないことはない」。

口語訳 ルカ 4:24
4:24 それから言われた、「よく言っておく。預言者は、自分の郷里では歓迎さ
れないものである。

口語訳 ルカ 4:31
4:31 それから、イエスはガリラヤの町カペナウムに下って行かれた。そして安
息日になると、人々をお教えになったが、

口語訳 マコ 1:21
1:21 それから、彼らはカペナウムに行った。そして安息日にすぐ、イエスは会
堂にはいって教えられた。


口語訳 ヨハ 2:12
2:12 そののち、イエスは、その母、兄弟たち、弟子たちと一緒に、カペナウム
に下って、幾日かそこにとどまられた。

口語訳 マタ 3:1-2
3:1 そのころ、バプテスマのヨハネが現れ、ユダヤの荒野で教を宣べて言った、
3:2 「悔い改めよ、天国は近づいた」。

口語訳 ルカ 3:2b-3
3:2 神の言が荒野でザカリヤの子ヨハネに臨んだ。
3:3 彼はヨルダンのほとりの全地方に行って、罪のゆるしを得させる悔改めのバ
プテスマを宣べ伝えた。

口語訳 マコ 1:4 バプテスマのヨハネが荒野に現れて、罪のゆるしを得させる悔
改めのバプテスマを宣べ伝えていた。

 [塚本訳]ヨハネ6:41−44
"430641","ユダヤ人はイエスが「わたしが天から下ってきたパンである」と言わ
れたので、
彼のことをつぶやいて"
"430642","言った、「この人はヨセフの子イエスで、わたし達はその父も母も
知っているで
はないか。どうして今「わたしは天から下ってきた』と言うのだろう、」"
"430643","イエスが答えられた、「つぶやき合うのをやめよ。"
"430644","(わたしを信じないのは、父上が引っ張ってくださらないからだ。)
わたしを遣
わされた父上が引っ張ってくださらなければ、だれもわたしの所に来ることはで
きない。
(しかし来れば、)わたしはその人をきっと最後の日に復活させる。"

[塚本訳]マルコ6:2−5
"410602","マルコ 6:2","安息日になって礼拝堂で教え始められると、大勢の人
がそれを聞
いて、驚いて言った、「この人はこんなことをどこから覚えてきたのだろう。こ
の人の授
かったこの知恵はなんだろう。また、その手で行われるかずかずのこんな奇蹟は
いったい
どうしたのだろう。  "
"410603","マルコ 6:3","これはあの大工ではないか。マリヤの息子で、ヤコブ
とヨセとユ
ダとシモンとの兄弟ではないか。女兄弟たちは、ここで、わたし達の所に住んで
いるでは
ないか。」こうして人々はイエスにつまずいた。(そのため彼の言葉に耳を傾け
る者がなか
った。)"
"410604","マルコ 6:4","イエスは彼らに言われた、「預言者が尊敬されないの
は、その郷里
と親族と家族のところだけである。」"
"410605","マルコ 6:5","(郷里の人々の不信仰のゆえに)そこでは何一つ奇蹟
を行うこと
が出来ず、ただわずかの病人に手をのせて、なおされただけであった。"

●    解釈と感想
イエスはあちこちめまぐるしく歩いたが、その理由はイエスを受け入れる人を求
めてのことであった。「預言者は、自分の郷里では歓迎されない」とはイエスに
おいてすら事実であった。福音は血縁、知縁、学校縁、教養縁、趣味縁、先生
縁、地縁などのこの世的関係の世界では嫌われる。「その話は又にして欲しい」
と いう顔をされる。このうち最も嫌われるのはなぜか血縁である。これは宿命
らしい。イエスは人生の悲運に泣く人を求めて歩いた。塚本先生があるとき自分
の娘 (山下嗣子さん、2001年末に召天)より結核療養所の人のほうがかわ
いいと言った意味がわかる。その人たちのほうが真剣に救いを求めてくるからで
ある。 建築設計も求めて来た人にでなければ力を発揮すること(奇蹟)が出来
ないものだ。
33 問・イエスがこの世に現われた理由は何ですか。
答・イエスの第一声でそれがわかります。最大のことは罪の赦しです。
ルカ4:16―30

[岩波版・佐藤訳] ルカ4:16―30
420416さて、彼は、自分の育ったところであるナザラ(=ナザレ)にやって来
た。そして、自分の習慣に従って安息日に会堂に入り、朗読するために立ち上
がった。
420417すると、預言者イザヤの書が彼に与えられた。そこで彼はその書を開い
て、〔次のように〕書いてある箇所を見つけた。
420418主の霊が私の上に〔臨む〕、
主が私に油注がれたゆえ、
〔それは、〕貧しい者たちに福音を告げ知らすためである。
主は私を遣わされた、
〔それは、〕囚われ人らに解放を宣べ伝えるため、
かつ、盲人らに視力の回復を〔宣べ伝える〕だめ、
打ち砕かれた者らを解放の中で遣わすため、
420419喜ぱしき主の年を宣べ伝えるためである」。
420420そして、その書を閉じて、下役の者に返し、腰を下ろした。すると、会堂にい
るすべての者の目が、彼に釘付けになった。
420421そこで彼は、彼らに対して語り始め
た、「この聖句は、今日あなたたちの耳のうちで満たされた」。
420422すると皆は彼を讃めそやし、また、彼の口から出て来る恵みの言葉に驚い
ていた。
しかし彼らは〔くり返し〕言った、「この者はヨセフの息子ではないか」、
420423そこで彼は彼らに言った、「あなたたちは間違いなく、この諺を私にあて
はめるだろう、
『医者よ、自分自身を癒せ』と。〔そして言うだろう、〕『カファルナウムで起
こった
と俺たちが聞いたことを、ことごとくこのお前の故郷の地でもやってくれ』と」。
420424彼はまた言った、「アーメン、私はあなたたちに言う、自分の故郷で受け
入れら
れる預言者は一人もいない。
420425また、まことに私はあなたたちに言う、エリヤの時
代にイスラエルには多くの寡婦がいた。そのとき、天は三年と六月の間閉じられ、
大飢饉が全地を襲った。
420426そこでエリヤは、彼らのうちの誰一人にも送られること
なくただ、シドンのセラブタにおける、とある寡婦のもとにのみ〔送られた〕。
420427また、預言者エリシャの頃、イスラエルには多くのらい病者がいたが、彼
らのう
ち清められた者は一人もなく、ただ、シリア人ナアマンのみ〔が清められた〕」。
420428すると会堂にいた彼らは、これら〔の話〕を聞いて皆憤りに満たされ、
420429立ち上がって、彼を町の外に投げ出し、彼らの町が据(す)えられている
山の絶壁まで彼を連れて行こうとした。〔そこから〕彼を突き落とすためであった。
420430彼はしかし、彼らの只中を通り抜けて、歩き〔去って〕行った。

[塚本訳] ルカ4:16―30
"420416","それからお育ちになったナザレに行って、安息の日にいつものとおり
礼拝堂に
入り、(聖書を)朗読しようとして立たれた。"
"420417","(係の者から)イザヤの預言書が手渡され、その巻物をお開けになる
と、こう
書いた所が出てきた。──"
"420418","“主の御霊がわたしの上にある、油を注いで(聖別して)くださった
からであ
る。主は貧しい人に福音を伝えるためにわたしを遣わされた。囚人に赦免を、盲
人に視力
の回復を告げ、”“押えつけられている者に自由をあたえ、”"
"420419","“主の恵みの年(の来たこと)を告げさせるために。”"
"420420","イエスは(読み終ると、)聖書を巻き、係の者に返して坐られた。礼
拝堂にいる
者の目が皆彼にそそがれた。"
"420421","イエスは、「(今)あなた達が聞いたこの聖書の言葉は、今日(ここ
で)成就し
た」と言って話を始められた。"
"420422","皆がイエスを誉めそやし、かつその口をついて出る言葉のうるわしさ
に驚いて、
「これはヨセフの息子ではないか」と言った。"
"420423","彼らに言われた、「どの道あなた達は『自分をなおせ、お医者さん』
という諺を
引いて、『いろいろなことをカペナウムでしたと聞いたが、郷里のここでもやっ
てみろ』
とわたしに言うにちがいない。」"
"420424","また言われた、「アーメン、わたしは言う、いかなる預言者も、その
郷里では歓
迎されない。"
"420425","本当にわたしは言う、(郷里でえらい働きをした預言者がどこにある
か。預言
者)エリヤの時代に、三年六か月、天が閉じて(雨が降らず、)国中に大飢饉が
あった際、
イスラエル人の中に多くの寡婦がいたのに、"
"420426","そのだれの所にもエリヤは遣わされず、“(異教国)シドンのサレプ
タにいた一
人の寡婦の所に”だけつかわされた。"
"420427","また預言者エリシャの時、イスラエル人の中に多くの癩病人がいたの
に、その
だれも清まらず、(異教人である)シリヤ人ナアマンだけがきよまった。(神の
恵みはかえ
って異教人に与えられる。)」"
"420428","これを聞くと、礼拝堂にいた者が皆非常に憤慨し、"
"420429","総立ちになってイエスを町の外に突き出し、町の建っている山の崖の
ところま
でつれていった。(そこから)突き落そうと思ったのである。"
"420430","しかしイエスは人々の真中を通って、(目ざす所へ)進んでゆかれた。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日・塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

口語訳 ヨハ 7:15
7:15 すると、ユダヤ人たちは驚いて言った、「この人は学問をしたこともない
のに、どうして律法の知識をもっているのだろう」。

口語訳 ヨハ 6:42
6:42 そして言った、「これはヨセフの子イエスではないか。わたしたちはその
父母を知っているではないか。わたしは天から下ってきたと、どうして今いうの
か」。

口語訳 ヨハ 4:44
4:44 イエスはみずからはっきり、「預言者は自分の故郷では敬われないもの
だ」と言われたのである。

口語訳 ヨハ 10:39
10:39 そこで、彼らはまたイエスを捕えようとしたが、イエスは彼らの手をのが
れて、去って行かれた。

口語訳 イザ 61:1-3
61:1 主なる神の霊がわたしに臨んだ。これは主がわたしに油を注いで口語訳

、貧しい者に福音を宣べ伝えることをゆだね、わたしをつかわして心のいためる
者をいやし、捕われ人に放免を告げ、縛られている者に解放を告げ、
61:2 主の恵みの年と/われわれの神の報復の日とを告げさせ、また、すべての
悲しむ者を慰め、
61:3 シオンの中の悲しむ者に喜びを与え、灰にかえて冠を与え、悲しみにかえ
て喜びの油を与え、憂いの心にかえて、さんびの衣を与えさせるためである。こ
うして、彼らは義のかしの木ととなえられ、主がその栄光をあらわすために/植
えられた者ととなえられる。

口語訳 イザ 58:6
58:6 わたしが選ぶところの断食は、悪のなわをほどき、くびきのひもを解き、
しえたげられる者を放ち去らせ、すべてのくびきを折るなどの事ではないか。

口語訳 使  10:38
10:38 神はナザレのイエスに聖霊と力とを注がれました。このイエスは、神が共
におられるので、よい働きをしながら、また悪魔に押えつけられている人々をこ
とごとくいやしながら、巡回されました。

口語訳 マタ 5:3
5:3 「こころの貧しい人たちは、さいわいである、天国は彼らのものである。

口語訳 マタ 13:53-58
13:53 イエスはこれらの譬を語り終えてから、そこを立ち去られた。
13:54 そして郷里に行き、会堂で人々を教えられたところ、彼らは驚いて言っ
た、「この人は、この知恵とこれらの力あるわざとを、どこで習ってきたのか。
13:55 この人は大工の子ではないか。母はマリヤといい、兄弟たちは、ヤコブ、
ヨセフ、シモン、ユダではないか。
13:56 またその姉妹たちもみな、わたしたちと一緒にいるではないか。こんな数
々のことを、いったい、どこで習ってきたのか」。
13:57 こうして人々はイエスにつまずいた。しかし、イエスは言われた、「預言
者は、自分の郷里や自分の家以外では、どこででも敬われないことはない」。
13:58 そして彼らの不信仰のゆえに、そこでは力あるわざを、あまりなさらな
かった。

口語訳 マコ 6:1-6
6:1 イエスはそこを去って、郷里に行かれたが、弟子たちも従って行った。
6:2 そして、安息日になったので、会堂で教えはじめられた。それを聞いた多く
の人々は、驚いて言った、「この人は、これらのことをどこで習ってきたのか。
また、この人の授かった知恵はどうだろう。このような力あるわざがその手で行
われているのは、どうしてか。
6:3 この人は大工ではないか。マリヤのむすこで、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモン
の兄弟ではないか。またその姉妹たちも、ここにわたしたちと一緒にいるではな
いか」。こうして彼らはイエスにつまずいた。
6:4 イエスは言われた、「預言者は、自分の郷里、親族、家以外では、どこでで
も敬われないことはない」。
6:5 そして、そこでは力あるわざを一つもすることができず、ただ少数の病人に
手をおいていやされただけであった。
6:6 そして、彼らの不信仰を驚き怪しまれた。それからイエスは、附近の村々を
巡りあるいて教えられた。

口語訳 マタ 2:23 ナザレという町に行って住んだ。これは預言者たちによっ
て、「彼はナザレ人と呼ばれるであろう」と言われたことが、成就するためである。

口語訳 使  22:3 そこで彼は言葉をついで言った、「わたしはキリキヤのタルソ
で生れたユダヤ人であるが、この都で育てられ、ガマリエルのひざもとで先祖伝
来の律法について、きびしい薫陶を受け、今日の皆さんと同じく神に対して熱心
な者であった。

口語訳 使  17:2 パウロは例によって、その会堂にはいって行って、三つの安息
日にわたり、聖書に基いて彼らと論じ、

口語訳 使  13:27 エルサレムに住む人々やその指導者たちは、イエスを認めず
に刑に処し、それによって、安息日ごとに読む預言者の言葉が成就した。

口語訳 レビ 25:10 その五十年目を聖別して、国中のすべての住民に自由をふれ
示さなければならない。この年はあなたがたにはヨベルの年であって、あなたが
たは、おのおのその所有の地に帰り、おのおのその家族に帰らなければならない。

口語訳 Uコリ6:2 神はこう言われる、/「わたしは、恵みの時にあなたの願いを
聞きいれ、/救の日にあなたを助けた」。見よ、今は恵みの時、見よ、今は救の
日である。

口語訳 マタ 5:17 わたしが律法や預言者を廃するためにきた、と思ってはなら
ない。廃するためではなく、成就するためにきたのである。

口語訳 エペ 4:29 悪い言葉をいっさい、あなたがたの口から出してはいけな
い。必要があれば、人の徳を高めるのに役立つような言葉を語って、聞いている
者の益になるようにしなさい。

口語訳 ルカ 3:23 イエスが宣教をはじめられたのは、年およそ三十歳の時で
あって、人々の考えによれば、ヨセフの子であった。ヨセフはヘリの子、

口語訳 ルカ 4:31 それから、イエスはガリラヤの町カペナウムに下って行かれ
た。そして安息日になると、人々をお教えになったが、

口語訳 マタ 9:1 さて、イエスは舟に乗って海を渡り、自分の町に帰られた。

口語訳 U列 5:14 そこでナアマンは下って行って、神の人の言葉のように七たび
ヨルダンに身を浸すと、その肉がもとにかえって幼な子の肉のようになり、清く
なった。

口語訳 ヨハ 7:15 すると、ユダヤ人たちは驚いて言った、「この人は学問をし
たこともないのに、どうして律法の知識をもっているのだろう」。

口語訳 ヨハ 6:42 そして言った、「これはヨセフの子イエスではないか。わた
したちはその父母を知っているではないか。わたしは天から下ってきたと、どう
して今いうのか」。

口語訳 ヨハ 10:39 そこで、彼らはまたイエスを捕えようとしたが、イエスは彼
らの手をのがれて、去って行かれた。

口語訳 ヨハ 4:44 イエスはみずからはっきり、「預言者は自分の故郷では敬わ
れないものだ」と言われたのである。

口語訳 マタ 11:4-6
11:4 イエスは答えて言われた、「行って、あなたがたが見聞きしていることを
ヨハネに報告しなさい。
11:5 盲人は見え、足なえは歩き、らい病人はきよまり、耳しいは聞え、死人は
生きかえり、貧しい人々は福音を聞かされている。
11:6 わたしにつまずかない者は、さいわいである」。

●    解釈と感想
ナザレにおけるイエスの第一声とマタイ11:4−6による洗礼者ヨハネの弟子
に対する言葉(これも第一声)によって、イエスがこの世に来られた意味が良く
分かる。特に後者を読めばよく分かる。それはやさしい順に述べられている。は
じめは病気の癒し。次に死人の復活。そして最後に最もむずかしい罪の赦し(貧
しい者は福音を聞かされているということ)。そうだイエスは病気の癒しや、死
人を復活させるために来たのではない。罪の赦しのためである。罪からの解放の
ためである。キリスト教の本質は罪の赦し。それ以外のことを求めてくる人が
あったら、お断りすべきである。それはだれか他の人がやる。「死人を葬ること
は、死人に任せておくがよい」(マタイ8:22)。死人とは国家のことでもあ
る。「囚われ人らに解放を宣べ伝えるため、」を政治的囚われ人と解する神学者
がいるが大きな誤り。そんなに政治的解放をやりたければ、その人は政治家に
なって政治の職業領域でそれを実行せよ。ただしその前に、イエスはイスラエル
の ローマ支配からの政治的解放のために戦ったのではないことを深く聖書に学
ぶべきである。各自現在の本業に徹すべきである。本業をさしおいて政治的運動
に狂 奔する一部若きキリスト者は禍。信仰が分かってない。キリスト教の本質
が分かってない。そのような人物を育てた牧師伝道者は禍。企業内で十字架を負
う(故 藤田若雄氏の運動)などとの主張は根本的に過っていたのだ。それは福
音の定着でも展開でも何でもない。「神の力と働き」を信じられない者の行動様
式であ る。彼らは若い者達に福音の本質を覆い隠した。禍であった。福音その
ものを説いてなかった。百千の小矢内原や小内村が出て社会問題を戦っても神と
の真の平 和はこない。見よ彼らが戦かおうとした職場としての東芝日立や郵政
省はいまや経営難であえいでいる。それはこの世の組織である。企業や官公庁は
一夜にして 消えうせる。国家すらも。その日彼らの闘いは何であったのかと嘆
く日が来る。わたしの言葉に躓かない人は幸いである。




34 問・シモンとアンデレはなぜ唐突にイエスについて行ったのですか。
答・魚が取れないことで悲しんでいたところを大漁の奇蹟で救ってもらったから
です。
マタイ4:18―22

[岩波版・佐藤訳] マタイ4:18―22
400418さて、彼は、ガリラヤの海辺を歩きまわりながら、ペトロと呼ばれるシモ
ンとその弟アンデレアスの二人の兄弟が、海に投げ網を打っているのを見た。彼
らは漁師だったのである。
400419そこで彼は彼らに言う、「私の後について来なさい。そうすればあなたた
ちを、人間〔を捕る〕漁師にしてやろう」。
400420そこで彼らは、すぐさま網を捨て、彼に従った。
400421またそこから進んでいくと、彼はほかの二人の兄弟、ゼベダイの子ヤコブ
とその弟ヨハネとが、その父ゼベダイと共に舟の中で彼らの網を修繕しているの
を見た。そこで彼は彼らを呼んだ。
400422すると彼らは、すぐさま舟と彼らの父をおきざりにして、彼に従った。

[塚本訳]マタイ4:18−22
"400418","ガリラヤ湖のほとりを歩いておられるとき、二人の兄弟、ペテロと言
われたシ
モンとその兄弟アンデレとが、湖で網を打っているのを見られた。彼らは漁師で
あった。"
"400419","「さあ、ついて来なさい。人間の(漁をする)漁師にしてあげよう」
と言われ
ると、"
"400420","彼らはすぐ網をすててイエスに従った。"
"400421","またそこから進んでいって、ほかの二人の兄弟、ゼベダイの子ヤコブ
とその兄
弟のヨハネとが、父ゼベダイと一しょに舟で網を繕っているのを見て、お呼びに
なった。"
"400422","彼らはすぐ舟と父とをのこして、イエスに従った。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日・塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

新共同 マコ 1:16-20
1:16 イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、シモンとシモンの
兄弟アンデレが湖で網を打っているのを御覧になった。彼らは漁師だった。
1:17 イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言わ
れた。
1:18 二人はすぐに網を捨てて従った。
1:19 また、少し進んで、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、舟の中で網
の手入れをしているのを御覧になると、
1:20 すぐに彼らをお呼びになった。この二人も父ゼベダイを雇い人たちと一緒
に舟に残して、イエスの後について行った。

新共同 ルカ 5:1-11
5:1 イエスがゲネサレト湖畔に立っておられると、神の言葉を聞こうとして、群
衆がその周りに押し寄せて来た。
5:2 イエスは、二そうの舟が岸にあるのを御覧になった。漁師たちは、舟から上
がって網を洗っていた。
5:3 そこでイエスは、そのうちの一そうであるシモンの持ち舟に乗り、岸から少
し漕ぎ出すようにお頼みになった。そして、腰を下ろして舟から群衆に教え始め
られた。
5:4 話し終わったとき、シモンに、「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさ
い」と言われた。
5:5 シモンは、「先生、わたしたちは、夜通し苦労しましたが、何もとれません
でした。しかし、お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」と答えた。
5:6 そして、漁師たちがそのとおりにすると、おびただしい魚がかかり、網が破
れそうになった。
5:7 そこで、もう一そうの舟にいる仲間に合図して、来て手を貸してくれるよう
に頼んだ。彼らは来て、二そうの舟を魚でいっぱいにしたので、舟は沈みそうに
なった。
5:8 これを見たシモン・ペトロは、イエスの足もとにひれ伏して、「主よ、わた
しから離れてください。わたしは罪深い者なのです」と言った。
5:9 とれた魚にシモンも一緒にいた者も皆驚いたからである。
5:10 シモンの仲間、ゼベダイの子のヤコブもヨハネも同様だった。すると、イ
エスはシモンに言われた。「恐れることはない。今から後、あなたは人間をとる
漁師になる。」
5:11 そこで、彼らは舟を陸に引き上げ、すべてを捨ててイエスに従った。

新共同 ヨハ 1:35-51
1:35 その翌日、また、ヨハネは二人の弟子と一緒にいた。
1:36 そして、歩いておられるイエスを見つめて、「見よ、神の小羊だ」と言った。
1:37 二人の弟子はそれを聞いて、イエスに従った。
1:38 イエスは振り返り、彼らが従って来るのを見て、「何を求めているのか」
と言われた。彼らが、「ラビ――『先生』という意味――どこに泊まっておられるの
ですか」と言うと、
1:39 イエスは、「来なさい。そうすれば分かる」と言われた。そこで、彼らは
ついて行って、どこにイエスが泊まっておられるかを見た。そしてその日は、イ
エスのもとに泊まった。午後四時ごろのことである。
1:40 ヨハネの言葉を聞いて、イエスに従った二人のうちの一人は、シモン・ペ
トロの兄弟アンデレであった。
1:41 彼は、まず自分の兄弟シモンに会って、「わたしたちはメシア――『油を注
がれた者』という意味――に出会った」と言った。
1:42 そして、シモンをイエスのところに連れて行った。イエスは彼を見つめ
て、「あなたはヨハネの子シモンであるが、ケファ――『岩』という意味――と呼ぶ
ことにする」と言われた。
1:43 その翌日、イエスは、ガリラヤへ行こうとしたときに、フィリポに出会っ
て、「わたしに従いなさい」と言われた。
1:44 フィリポは、アンデレとペトロの町、ベトサイダの出身であった。
1:45 フィリポはナタナエルに出会って言った。「わたしたちは、モーセが律法
に記し、預言者たちも書いている方に出会った。それはナザレの人で、ヨセフの
子イエスだ。」
1:46 するとナタナエルが、「ナザレから何か良いものが出るだろうか」と言っ
たので、フィリポは、「来て、見なさい」と言った。
1:47 イエスは、ナタナエルが御自分の方へ来るのを見て、彼のことをこう言わ
れた。「見なさい。まことのイスラエル人だ。この人には偽りがない。」
1:48 ナタナエルが、「どうしてわたしを知っておられるのですか」と言うと、
イエスは答えて、「わたしは、あなたがフィリポから話しかけられる前に、いち
じくの木の下にいるのを見た」と言われた。
1:49 ナタナエルは答えた。「ラビ、あなたは神の子です。あなたはイスラエル
の王です。」
1:50 イエスは答えて言われた。「いちじくの木の下にあなたがいるのを見たと
言ったので、信じるのか。もっと偉大なことをあなたは見ることになる。」
1:51 更に言われた。「はっきり言っておく。天が開け、神の天使たちが人の子
の上に昇り降りするのを、あなたがたは見ることになる。」

口語訳 ルカ 8:24
8:24 そこで、みそばに寄ってきてイエスを起し、「先生、先生、わたしたちは
死にそうです」と言った。イエスは起き上がって、風と荒浪とをおしかりになる
と、止んでなぎになった。

口語訳 ルカ 8:44-45
8:44 この女がうしろから近寄ってみ衣のふさにさわったところ、その長血がた
ちまち止まってしまった。
8:45 イエスは言われた、「わたしにさわったのは、だれか」。人々はみな自分
ではないと言ったので、ペテロが「先生、群衆があなたを取り囲んで、ひしめき
合っているのです」と答えた。

●    解釈と感想
マタイによればシモンとアンデレはイエスに声をかけられたらすぐについていっ
た。これはあまりにも唐突で不思議なことである。あたしは昔からこれを理解で
きずにいた。しかし同じ記事をルカで読むと少し納得できる。彼らは(昨夜)漁
がうまくいかなくて気が落ち込んでいたのだ。そこにイエスと出会い、イエスに
よって奇蹟で大漁の経験をさせられた。イエスの説教に感動してついていったの
ではない。この世の具体的な悲しみのところにイエスが現われてその悲しみを大
漁という奇蹟で救われた。しかしイエスにとっては奇蹟そのものが目的ではな
かった。自分に心を開くように奇蹟という手段をとって人をひきつけたのであ
る。 自分を信じさせるためである。各種病気の癒しなどもみなこの目的からで
ある。

●    解釈と黙想
人がキリスト教に来るのはその説教や聖書に感動するのはまれで、何らかのこの
世的悩みからである。そしてその具体的解決が入り口であって次第に「罪の赦し
による永遠の命」という奥殿に入っていくのである。といって我々は奇蹟を起こ
すことが出来ない。しかし各自は不思議なる様々な方法で罪の赦しに導かれる。
それは思わざる意外な方法である。神の方法は人間の頭に入らない。一見不幸不
可解と思われるところに神の不思議な人の「思いにすぐる」神のご計画がある。

●    解釈と黙想
人間にとって宗教や信仰を求める動機とは、死の悲しみ。愛の喪失、病気、生き
る意味、争い、老年の淋しさ、離婚、失業、リストラ、貧困、罪の悩み、アル
中、麻薬などである。高尚なことでキリスト教にくる人はまれであり、来たとし
てもその人は「ヒロイズムとしてのキリスト教」に酔っているばかりで罪の悩み
や罪の赦しのキリスト教の本質を見ようとしない。だからその人を通じては福音
は伝わらない。








35 問・群衆はなぜイエスの教えにひかれたのですか。
答・イエスの教えに権威を感じたからです。これだけは史実として疑えないこと
です。
マルコ1:21−22

[塚本訳]マルコ1:21−22
"410121","マルコ 1:21","彼らは(湖畔の町)カペナウムに着いた。イエスは
さっそく(次
の)安息日に礼拝堂に入って教えられた。"
"410122","マルコ 1:22","人々はその教えに感心してしまった。聖書学者のよう
でなく、権
威を持つ者のように教えられたからである。"

口語訳 マコ 1:21-22
1:21 それから、彼らはカペナウムに行った。そして安息日にすぐ、イエスは会
堂にはいって教えられた。
1:22 人々は、その教に驚いた。律法学者たちのようにではなく、権威ある者の
ように、教えられたからである。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日・塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]

口語訳 マタ 4:13 そしてナザレを去り、ゼブルンとナフタリとの地方にある海
べの町カペナウムに行って住まわれた。

口語訳 ルカ 4:31-32
4:31 それから、イエスはガリラヤの町カペナウムに下って行かれた。そして安
息日になると、人々をお教えになったが、
4:32 その言葉に権威があったので、彼らはその教に驚いた。

口語訳 ヨハ 2:12 そののち、イエスは、その母、兄弟たち、弟子たちと一緒
に、カペナウムに下って、幾日かそこにとどまられた。

口語訳 マタ 7:28-29
7:28 イエスがこれらの言を語り終えられると、群衆はその教にひどく驚いた。
7:29 それは律法学者たちのようにではなく、権威ある者のように、教えられた
からである。

口語訳 ヨハ 7:46 下役どもは答えた、「この人の語るように語った者は、これ
までにありませんでした」。

[塚本訳]ヨハネ7:46−49
"430746","下役らが答えた、「あの人が話すように話した人は、いまだかつてあ
りません。」
"430747","パリサイ人が答えた、「君たちまでが迷わされたのではあるまいね。"
"430748","(最高法院の)役人かパリサイ人のうちに、あれを信じた者がひとり
でもある
というのか。"
"430749","(信じたのは民衆だけだ。)律法(聖書)を知らないあんな民衆は、
呪われたが
いい!」"

●    解釈と感想
群衆はイエスの言葉に驚いたという。そこに不思議なる権威を感じたからであ
る。神に召された者の言葉は周囲の人に権威を感じさせる。だからいくらドイツ
で 勉強してきても神に召されていなければその話には権威を感じない。いくら
ギリシャ語やヘブライ語に通じていてもその話はつまらない。内村、黒崎、塚本
の直 弟子であっても権威はない。その点、キリスト教の世界は市場経済であ
る。面白くためにならなければその雑誌は売れない。民衆は神の手である。自然
淘汰され る。イエスの話には権威があったので皆が感心して喜んで聞いたとい
う。市場原理と同じことが働いている。官製の話はつまらない神学校で勉強した
者の話はつ まらない。それを聞いている者があったら聞く方も耳がない。上記
に示す塚本訳のヨハネ7:47−48に官製の権威主義の雰囲気を感じる。つま
り「教養と学 歴のある者はイエスなど信じない」という考えなのである。今日
にあてはめれば神学校を出た者の話でなければ危なくて聞けないという考えであ
る。事実はどう か。神に召された人の言葉にのみ権威がある。また神に召され
た者だけがイエスの言葉に耳を傾けた。だから我々も気落ちせずに生きよう。我
々に背を向ける者 は神がくださらなかった人なのだ。次の聖書箇所がそれを示す。

[塚本訳]ヨハネ3:26−27
"430326","弟子たちがヨハネの所に来て言った、「先生、あなたと一しょにヨル
ダン川の向
こうにいた、そしてあなたが世に紹介されたあの人が、どうでしょう、洗礼を授
けており
ます。そして、みんなその方へ行きます。」"
"430327","ヨハネが答えた、「人は天から与えられないかぎり、何も(自分で)
取ることは
出来ない。"

[塚本訳]ヨハネ6:36−40
"430636","しかしわたしは(前に)『あなた達はわたしを見たのに、信じない』
と言った。
"430637","(だが、信じないのは父上の御心である。)父上がわたしに下さるも
のは皆、わ
たしの所に来、わたしの所に来る者を、わたしは決して放り出さない。"
"430638","(放り出すわけがない。)わたしは、自分のしたいことをするために
天から下っ
てきたのではない。わたしを遣わされた方の御心を行うためである。"
"430639","そして、わたしに下さったものを一つも無くさず、最後の日にそれを
復活させ
ること、これがわたしを遣わされた方の御心である。"
"430640","子(なるわたし)を見て信ずる者が皆永遠の命を持ち、わたしがその
人を最後
の日に復活させること、これがわたしの父上の御心であるから。(だから信じな
い者は、
父上がわたしに下さらない人たちである。)」"

● 解釈と感想
エクレシアは神が集め、神が建てたもう集団である。先生や牧師の努力でも人気
でも学識でもない。その人数は少数でも質は神からのものである。それは次の通
りである。
[塚本訳]マタイ18:19−20
"401819","なお、アーメン、わたしは言う、何事によらず、もしあなた達のうち
の二人が心を一つにして地上で祈るならば、わたしの天の父上は(きっとその願
いを)かなえてくださるだろう。"
"401820","二人、三人、わたしの名によって集まっている所には、わたしがいつ
もその真中にいるのだから。」"
36 問・神は心の病のような難しい病気も直せますか。
答・イエスは悪い霊に取り付かれた人の病気も直しました。
マルコ1:23−28

[岩波版・佐藤訳]マルコ1:23−28
410123そして、すぐに彼らの会堂に穢れた霊に憑かれた一人の人がいて、叫んで、
410124言った、「ナザレ人(びと)イエスよ、お前は俺たちと何の関係があるの
だ。お前は俺たちを滅ぼしにきたのか。俺はお前が何者か知っているぞ、神の聖
者だ」。
410125そこでイエスは彼を叱りつけていった、「口をつぐめ、この者から出て行
け」。
410126すると穢れた霊はその人に引きつけを起こさせ、大声を挙げながら彼から
出て行った。
410127すると皆の者は肝をつぶし、論じ合って言った、「これはいったい何事
だ。権能を持った新しい教えだ。彼が穢れた霊どもに言い付けると、霊どもです
ら彼に従うのだ」。
410128そこで彼の噂はすぐに、ガリラヤ周辺の地一帯の、いたるところに広まった。

[塚本訳] マルコ1:23−28
"410123","マルコ 1:23","そのとき、その礼拝堂に汚れた霊につかれた一人の人
がいたが、
たちまち声をあげて叫んで"
"410124","マルコ 1:24","言った、「ナザレのイエス様、“放っておいてくださ
い。”わたし
どもを滅ぼしに来られたにちがいない。あなたがだれだか、わたしにはわかって
います。
神の聖者(救世主)です。」"
"410125","マルコ 1:25","イエスは「黙れ、その人から出てゆけ」と言って叱り
つけられた。
"
"410126","マルコ 1:26","すると汚れた霊はその人をひきつけさせ、大声をあげ
て出ていっ
た。"
"410127","マルコ 1:27","皆がびっくりして、評議して言った、「これはいった
い何事だろ
う。権威のある新しい教えだ。この人が命令されると、汚れた霊までその言うこ
とを聞く
のだ。」"
"410128","マルコ 1:28","イエスの評判がたちまち(カペナウムの)周囲の、全
ガリラヤ到
る所に広まった。"

新共同 マコ 1:23-28
1:23 そのとき、この会堂に汚れた霊に取りつかれた男がいて叫んだ。
1:24 「ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は
分かっている。神の聖者だ。」
1:25 イエスが、「黙れ。この人から出て行け」とお叱りになると、
1:26 汚れた霊はその人にけいれんを起こさせ、大声をあげて出て行った。
1:27 人々は皆驚いて、論じ合った。「これはいったいどういうことなのだ。権
威ある新しい教えだ。この人が汚れた霊に命じると、その言うことを聴く。」
1:28 イエスの評判は、たちまちガリラヤ地方の隅々にまで広まった。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版会)、福音書異同一覧(日・塚本虎二著、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE
(仏)]
新共同 ルカ 4:33-37
4:33 ところが会堂に、汚れた悪霊に取りつかれた男がいて、大声で叫んだ。
4:34 「ああ、ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。
正体は分かっている。神の聖者だ。」
4:35 イエスが、「黙れ。この人から出て行け」とお叱りになると、悪霊はその
男を人々の中に投げ倒し、何の傷も負わせずに出て行った。
4:36 人々は皆驚いて、互いに言った。「この言葉はいったい何だろう。権威と
力とをもって汚れた霊に命じると、出て行くとは。」
4:37 こうして、イエスのうわさは、辺り一帯に広まった。

[塚本訳] ルカ 4:33-37
"420433","そのとき、礼拝堂に汚れた悪鬼の霊につかれた一人の人がいたが、大
声をあげ
て叫んだ、"
"420434","「ああ、ナザレのイエス様、“放っておいてください。”わたしどもを
滅ぼしに
来られたのか。あなたがだれだか、わたしにはわかっています。神の聖者(救世
主)です。」
"
"420435","イエスは「黙れ、その人から出てゆけ」と言って叱りつけられた。す
ると悪鬼
はその人をみなの真中に投げ倒して、出ていった。何も怪我はなかった。"
"420436","皆がびっくりして、互いにこう語り合った、「この言葉はいったいど
うしたのだ
ろう。権威と力があって、この人が命令されると、汚れた霊まで出てゆくのだが。"
"420437","イエスの噂がその周囲の地全体に広まっていった。"

●    解釈と感想
汚れた悪鬼の霊はイエスが神の聖者であることを直感的に知った。聖なるものは
説明抜きでわかる。それも悪者の方が分かりやすいことがわかる。「罪人の恐
怖」ということがある。真理にないものは弱い。やはりこの世は正義が支配して
いる。我々は戦わずして勝利する。人はごまかせても神はごまかせない。人は見
ていなくても神は見ている。クリスチャンになるとキセルは出来なくなる。
クリスチャンでキセルをしている人があれば信仰がおかしいと思った方がよい。
「倹約」しているのではない。神に対する恐れが欠如しているのだ。

●    解釈と感想
悪霊につかれているとしか言いようのない病気が現代にもある。そういうものは
医学も手におえないものである。本人も家族も地獄の苦しみになる。いわゆる精
神病といわれるものは直るまで時間がかかる。しかし神の手にかかると直る。こ
の記事は病気はどんなに難しいものでも直るという希望を持たせてくれる。直り
にくい病気にかかればかかるほど祈りが深くなる。困難な病気は恩恵である。そ
れによって霊魂の病を知ることができる。われわれは全員が悪霊につかれた狂人
なのだ。神の一声でもってはじめて救われるのである。それまでは自己の必死の
努力でも救われないのだ。
この私もかっては神に対して「狂人」だった。神が邪魔で襲い掛かって離れてく
れと叫んだ。しかし神の恩恵の奇蹟で悪霊を追い出していただいたのだ。どんな
狂人でも救われる。キリスト教に関心がないばかりかこれを否定したり追い返し
たり嫌ったり襲い掛かって殺そうとする「狂人」でも神の一声で悪霊は追い出さ
れるのだ。

●    解釈と感想
親の不倫、家族の放蕩、不倫による伴侶との不和など悪霊に取り付けれたとしか
言いようのない難しい病気も神は直せる実力を持っておられる。医者が手につけ
ない困難な病気も神は絶対に直せる。
37 問・イエスはなぜ家庭の主婦を祝福したのですか。
答・イエスは結婚を祝福し、単調な家事労働をも祝福したからです。
マルコ1:29−31

 [岩波版・佐藤訳] マルコ1:29−31
410129そして彼らはすぐに会堂から出ていくと、ヤコブとヨハネと共に、シモン
とアンドレアスの家に入って行った。
410130さて、シモンの姑が熱病を患って寝ていた。すると人々はすぐに、イエス
に彼女のことを話す。
410131そこで彼は近寄って行き、手を取って彼女を起こした。すると彼女から熱
が去った。そして彼女は彼らに仕え始めた。

[塚本訳] マルコ1:29−31
"410129","マルコ 1:29","イエスは礼拝堂を出ると、すぐヤコブとヨハネとをつ
れて、シモ
ンとアンデレとの家に行かれた。"
"410130","マルコ 1:30","シモンの姑が熱病で寝ていた。人々がすぐ彼女のこと
をイエスに
言うと、"
"410131","マルコ 1:31","進み寄り、手を取って起された。すると熱が取れ、彼
女は彼らを
もてなした。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日本基督
教団出版局)、福音書異同一覧(日・塚本虎二著)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、
THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)

新共同 ルカ 4:38-39
4:38 イエスは会堂を立ち去り、シモンの家にお入りになった。シモンのしゅう
とめが高い熱に苦しんでいたので、人々は彼女のことをイエスに頼んだ。
4:39 イエスが枕もとに立って熱を叱りつけられると、熱は去り、彼女はすぐに
起き上がって一同をもてなした。

新共同 マタ 8:14-15
8:14 イエスはペトロの家に行き、そのしゅうとめが熱を出して寝込んでいるの
を御覧になった。
8:15 イエスがその手に触れられると、熱は去り、しゅうとめは起き上がってイ
エスをもてなした。

●    解釈と感想
内村鑑三著「ガリラヤの道」のなかにこの個所を「家事の祝福」と題して解説し
ている。「家事のみにその生涯を費やす名もなき女性にイエスは祝福を与えた。
カナの婚礼で結婚を祝福されたイエスは家事をも祝福された。直接的にキリスト
教の仕事をする人だけをイエスは祝福したのではない」と。わたしは若きときに
この内村鑑三の解説を集会のいまは亡き加藤於兎さんに教えらえられた。キリス
ト教の仕事につくのではなく建築の仕事そのものを神は祝福したもうと。ここが
教会と無教会の分水嶺である。教会の仕事や伝道の仕事のみが神の祝福を受ける
のではない。台所の仕事や建築の仕事を神は祝福したもう。伝道のみが神に祝福
される仕事ではない。家事という単調労働をする人間を祝福する。私は私でここ
にシモンの家族思いの心を感じる。(ルカ4:38)
38 問・イエスは精神病も直せますか。
答・イエスは精神病も直す力を持っていました。このことは現代でも希望です。
マルコ1:32−34

[塚本訳]
"410132","マルコ 1:32","夕方になって日が沈むと(安息日が終ったので)、人
々は病人や 悪鬼につかれた者を皆イエスの所につれて来て、"
"410133","マルコ 1:33","町中(の人)が門口に集まった。"
"410134","マルコ 1:34","イエスはさまざまな病気にかかっている大勢の病人を
なおし、多
くの悪鬼を追い出された。そして悪鬼どもがイエスを(救世主と)知っているの
で、口を きくことをお許しにならなかった。"

新共同 マコ 1:32-34
1:32 夕方になって日が沈むと、人々は、病人や悪霊に取りつかれた者を皆、イ
エスのもとに連れて来た。
1:33 町中の人が、戸口に集まった。
1:34 イエスは、いろいろな病気にかかっている大勢の人たちをいやし、また、
多くの悪霊を追い出して、悪霊にものを言うことをお許しにならなかった。悪霊
はイエスを知っていたからである。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

[塚本訳]
"400816","夕方になると、人々は悪鬼につかれた者を大勢イエスのところにつれ
て来た。
イエスは言葉をもって霊どもを追い出し、また一人のこらず病人をなおされた。"
"400817","“彼はわたし達の煩いを除き、病気を取り去るであろう”と、預言者イ
ザヤを
もって言われた言葉が成就するためであった。"

口語訳 イザ 53:4
53:4 まことに彼はわれわれの病を負い、われわれの悲しみをになった。しかる
に、われわれは思った、彼は打たれ、神にたたかれ、苦しめられたのだと。

新共同 ルカ 4:40-41
4:40 日が暮れると、いろいろな病気で苦しむ者を抱えている人が皆、病人たち
をイエスのもとに連れて来た。イエスはその一人一人に手を置いていやされた。
4:41 悪霊もわめき立て、「お前は神の子だ」と言いながら、多くの人々から出
て行った。イエスは悪霊を戒めて、ものを言うことをお許しにならなかった。悪
霊は、イエスをメシアだと知っていたからである。

●    解釈と感想
病には様々なものがあるが、薬や手術で直るものは回復に希望があるが、精神の
病は付ける薬がないので絶望的に苦しむ。手がつけられない。しかし神の力によ
ればそれも直ることがわかる。
39 問・イエスが活動した目的と意味は何でしたか。
答・福音を宣べ伝えるためです。その福音とはイザヤ書に言われているもので、
人間が罪や病に縛られている状態からの解放です。
マルコ1:35−38

[岩波版・佐藤訳]
410135さて、イエスは朝早く、まだ暗いうちに起き上がって出て行き、荒涼とし
たところへ行った。そしてそこで祈っていた。
410136すると、シモンおよび彼と共にいた者たちがイエスの後を追って来て、
410137彼を見つけた。そして彼らは彼に言う、「皆があなたを探しています」。
410138するとイエスは彼らに言う、「この付近のほかの村や町へ行こうではない
か。そこでも私が宣教するためだ。なぜなら、そのためにこそ私は出てきたのだ」。

新改訳 マコ 1:35-38
1:35 さて、イエスは、朝早くまだ暗いうちに起きて、寂しい所へ出て行き、そ
こで祈っておらた。
1:36 シモンとその仲間は、イエスを追って来て、1:37 彼を見つけ、「みんなが
あなたを捜しております。」と言った。1:38 イエスは彼らに言われた。「さ
あ、近くの別の村里へ行こう。そこにも福音を知らせよう。わたしは、そのため
に出て来たのだから。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 4:42-43
4:42 朝になると、イエスは人里離れた所へ出て行かれた。群衆はイエスを捜し
回ってそのそばまで来ると、自分たちから離れて行かないようにと、しきりに引
き止めた。
4:43 しかし、イエスは言われた。「ほかの町にも神の国の福音を告げ知らせな
ければならない。わたしはそのために遣わされたのだ。」

●    解釈と感想
イエスは人間からどう要請されようとまた引き止められようと、神の命ずるまま
に動いていることがわかる。ここで「福音」とい重要な言葉が出てくる。この言
葉はイザヤ書に源流がある。その福音とは病の癒しも含む概念である。罪も肉体
の病も人間が縛られている状態であり、そこからの解放が目的である。

口語訳 イザ 61:1
61:1 主なる神の霊がわたしに臨んだ。これは主がわたしに油を注いで、貧しい
者に福音を宣べ伝えることをゆだね、わたしをつかわして心のいためる者をいや
し、捕われ人に放免を告げ、縛られている者に解放を告げ、




40 問・イエスの宣教活動の中心はなにであったのですか。
答・体と心の病の癒しでした。
マルコ1:39

[岩波版・佐藤訳]
410139そして彼はガリラヤ全土にある彼らの会堂に行き、〔そこで〕宣教し、悪
霊どもを追い出続けた。

[塚本訳]
"410139","マルコ 1:39","それからガリラヤ中にあるその礼拝堂で教えを説き、
悪鬼を追い出しておられた。"

新改訳 マコ 1:39
1:39 こうしてイエスは、ガリラヤ全地にわたり、その会堂に行って、福音を告
げ知らせ、悪霊追い出された。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

口語訳 マタ 4:23
4:23 イエスはガリラヤの全地を巡り歩いて、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ
伝え、民の中のあらゆる病気、あらゆるわずらいをおいやしになった。

新改訳 ルカ 4:44
4:44 そしてユダヤの諸会堂で、福音を告げ知らせておられた。

●    解釈と黙想
イエスの宣教活動は病の癒しがその中心にある。それは高度な道徳的教えの宣教
ではなかった。様々に押さえつけられている人を解き放つ業であった。罪からの
解放もその一つであった。福音の概念の中には「病の癒し」が入っている。旧約
聖書で「福音」の言葉はイザヤ61:1だけであって、イエスはその実現にため
にこられた。そのイザヤ書の個所を読むと、人間の解放であるが、罪の赦しも病
の癒しもあり、実に幅がひろいものであることがわかる。しかしだからといって
キリスト教は「神癒」教ではない。その中心はあくまで罪の赦しである。たとえ
体の病が癒えなくても心の病が癒えれば幸福。








41 問・イエスの直弟子たちはなぜ唐突にイエスについていったのですか。
答・イエスの奇跡の業をみてこの人こそ待ち望んでいた人と感じたからです。
ルカ5:1−11

[岩波版・佐藤訳]
420501さて、群衆がイエスに押し迫り、神の言葉を聞いていた際のこと、イエス
自身はゲネサレト湖の畔(ほとり)に立っていた。
420502すると彼は、湖の畔に二艘の舟のあるのを目にした。なお、漁師たちは、
それらの〔舟〕から〔陸に〕上がって、網を洗っているところであった。
420503そこで彼は、舟のうちの一艘、すなわちシモンの舟に乗り込み、陸から少
し漕ぎ出るように彼に頼んだ。そして彼は座って、舟の中から群衆を教えていた。
420504さて、彼は語るのを止めた時、シモンに対して言った、「〔沖の〕深いと
ころに
漕ぎ出して、あなたたちの網を下ろし、漁をしなさい」。
420505するとシモンが答えて言った、「師(し)よ、私どもは夜もすがら労して
も、何も捕れませんでした。しかし〔せっかくの〕お言葉ですので、私は 網を
下ろしてみましょう」。420506そして、彼らがこのようにすると、はなはだしい
魚の群が捕れ、彼らの網は破れんばかりになった。
420507そこで彼らは、他の〔もう一艘の〕舟にいる仲間にも合図を送り、やって
来て自分
たちを手助けしてくれるように〔頼んだ〕。そこで彼らがやって来ると、双方の舟が
満杯になってしまったので、それら〔の舟〕は沈み〔始める〕ほどであった。
420508そこでシモン.ペトロは〔これを〕見て、イエスの膝元にひれ伏し、言っ
た、「私から離れて下さい。私は罪ある者ですから、主よ」。
420509というのも、その捕れた漁のゆえに、肝を潰(つぶ)す驚樗が、彼および
彼と一緒にいた者すべてを襲ったからである。
420510また、シモンの同業者であった、ゼベダイの子らのヤコブとヨハネも同じ
ようであった。するとイエスは、シモンに対して言つた、「〔もう〕恐れるな。
今から後、あなたは人間を生け捕るだろう」。
420511そこで彼らは、舟を岸に着け、一切を棄てて彼に従った。

[塚本訳]
""420501","(ある日)群衆がおしかけてきて神の言葉を聞いていた時のこと、
イエスはゲ
ネサレ湖のほとりに立っておられて、"
"420502","湖のほとりにある二艘の小舟がお目にとまった。漁師たちは舟から下
りて網を
洗っていた。"
"420503","イエスはその一艘のシモンの舟に乗り、彼に頼んで陸からすこし漕ぎ
出させ、
坐って、舟の中から群衆を教えられた。"
"420504","話がすむと、シモンに言われた、「沖に漕ぎ出し、網をおろして漁を
してみなさ
い。」"
"420505","シモンが答えた、「先生、わたし達は(昨夜)一晩中働きましたが、
何もとれま
せんでした。しかし先生のお言葉ですから、網をおろしてみます。」"
"420506","そしてその通りにすると、沢山の魚の群が入って網が裂けかかった。"
"420507","そこでもう一艘の舟にいる仲間に合図をして、加勢に来てもらった。
彼らが来
て、二艘の舟いっぱい(魚を)つんだので、沈みそうになった。"
"420508","シモン・ペテロはこれを見て、イエスの足もとにひれ伏して言った、
「主よ、あ
ちらに行ってください。わたしは罪人です。」"
"420509","彼も一しょにいた者も皆、とれた魚(の多いの)に、びっくりしたの
である。"
"420510","シモンの仲間であったゼベダイの子ヤコブとヨハネも同様であった。
イエスが
シモンに言われた、「恐れることはない。今から後、あなたは人間を生け捕る
(漁師にな
る)のだ。(きょうの漁は、あなたの大伝道の前ぶれである。)」"
"420511","彼らは舟を陸に引き上げ、何もかもすててイエスに従った。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 13:1-3
13:1 その日、イエスは家を出て、湖のほとりに座っておられた。
13:2 すると、大勢の群衆がそばに集まって来たので、イエスは舟に乗って腰を
下ろされた。群衆は皆岸辺に立っていた。
13:3 イエスはたとえを用いて彼らに多くのことを語られた。

新共同 マタ 4:18-22
4:18 イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、二人の兄弟、ペト
ロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレが、湖で網を打っているのを御覧になっ
た。彼らは漁師だった。
4:19 イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言わ
れた。
4:20 二人はすぐに網を捨てて従った。
4:21 そこから進んで、別の二人の兄弟、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ
が、父親のゼベダイと一緒に、舟の中で網の手入れをしているのを御覧になる
と、彼らをお呼びになった。
4:22 この二人もすぐに、舟と父親とを残してイエスに従った。

新共同 マコ 4:1-2
4:1 イエスは、再び湖のほとりで教え始められた。おびただしい群衆が、そばに
集まって来た。そこで、イエスは舟に乗って腰を下ろし、湖の上におられたが、
群衆は皆、湖畔にいた。
4:2 イエスはたとえでいろいろと教えられ、その中で次のように言われた。

新共同 マコ 1:16-20
1:16 イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、シモンとシモンの
兄弟アンデレが湖で網を打っているのを御覧になった。彼らは漁師だった。
1:17 イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言わ
れた。
1:18 二人はすぐに網を捨てて従った。
1:19 また、少し進んで、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、舟の中で網
の手入れをしているのを御覧になると、
1:20 すぐに彼らをお呼びになった。この二人も父ゼベダイを雇い人たちと一緒
に舟に残して、イエスの後について行った。

新共同 ヨハ 21:1-11
21:1 その後、イエスはティベリアス湖畔で、また弟子たちに御自身を現され
た。その次第はこうである。
21:2 シモン・ペトロ、ディディモと呼ばれるトマス、ガリラヤのカナ出身のナ
タナエル、ゼベダイの子たち、それに、ほかの二人の弟子が一緒にいた。
21:3 シモン・ペトロが、「わたしは漁に行く」と言うと、彼らは、「わたした
ちも一緒に行こう」と言った。彼らは出て行って、舟に乗り込んだ。しかし、そ
の夜は何もとれなかった。
21:4 既に夜が明けたころ、イエスが岸に立っておられた。だが、弟子たちは、
それがイエスだとは分からなかった。
21:5 イエスが、「子たちよ、何か食べる物があるか」と言われると、彼らは、
「ありません」と答えた。
21:6 イエスは言われた。「舟の右側に網を打ちなさい。そうすればとれるはず
だ。」そこで、網を打ってみると、魚があまり多くて、もはや網を引き上げるこ
とができなかった。
21:7 イエスの愛しておられたあの弟子がペトロに、「主だ」と言った。シモ
ン・ペトロは「主だ」と聞くと、裸同然だったので、上着をまとって湖に飛び込
んだ。
21:8 ほかの弟子たちは魚のかかった網を引いて、舟で戻って来た。陸から二百
ペキスばかりしか離れていなかったのである。
21:9 さて、陸に上がってみると、炭火がおこしてあった。その上に魚がのせて
あり、パンもあった。
21:10 イエスが、「今とった魚を何匹か持って来なさい」と言われた。
21:11 シモン・ペトロが舟に乗り込んで網を陸に引き上げると、百五十三匹もの
大きな魚でいっぱいであった。それほど多くとれたのに、網は破れていなかった。

新共同 使  12:1-3
12:1 そのころ、ヘロデ王は教会のある人々に迫害の手を伸ばし、
12:2 ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。
12:3 そして、それがユダヤ人に喜ばれるのを見て、更にペトロをも捕らえよう
とした。それは、除酵祭の時期であった。

新共同 ヨハ 1:35-51
1:35 その翌日、また、ヨハネは二人の弟子と一緒にいた。
1:36 そして、歩いておられるイエスを見つめて、「見よ、神の小羊だ」と言った。
1:37 二人の弟子はそれを聞いて、イエスに従った。
1:38 イエスは振り返り、彼らが従って来るのを見て、「何を求めているのか」
と言われた。彼らが、「ラビ――『先生』という意味――どこに泊まっておられるの
ですか」と言うと、
1:39 イエスは、「来なさい。そうすれば分かる」と言われた。そこで、彼らは
ついて行って、どこにイエスが泊まっておられるかを見た。そしてその日は、イ
エスのもとに泊まった。午後四時ごろのことである。
1:40 ヨハネの言葉を聞いて、イエスに従った二人のうちの一人は、シモン・ペ
トロの兄弟アンデレであった。
1:41 彼は、まず自分の兄弟シモンに会って、「わたしたちはメシア――『油を注
がれた者』という意味――に出会った」と言った。
1:42 そして、シモンをイエスのところに連れて行った。イエスは彼を見つめ
て、「あなたはヨハネの子シモンであるが、ケファ――『岩』という意味――と呼ぶ
ことにする」と言われた。
1:43 その翌日、イエスは、ガリラヤへ行こうとしたときに、フィリポに出会っ
て、「わたしに従いなさい」と言われた。
1:44 フィリポは、アンデレとペトロの町、ベトサイダの出身であった。
1:45 フィリポはナタナエルに出会って言った。「わたしたちは、モーセが律法
に記し、預言者たちも書いている方に出会った。それはナザレの人で、ヨセフの
子イエスだ。」
1:46 するとナタナエルが、「ナザレから何か良いものが出るだろうか」と言っ
たので、フィリポは、「来て、見なさい」と言った。
1:47 イエスは、ナタナエルが御自分の方へ来るのを見て、彼のことをこう言わ
れた。「見なさい。まことのイスラエル人だ。この人には偽りがない。」
1:48 ナタナエルが、「どうしてわたしを知っておられるのですか」と言うと、
イエスは答えて、「わたしは、あなたがフィリポから話しかけられる前に、いち
じくの木の下にいるのを見た」と言われた。
1:49 ナタナエルは答えた。「ラビ、あなたは神の子です。あなたはイスラエル
の王です。」
1:50 イエスは答えて言われた。「いちじくの木の下にあなたがいるのを見たと
言ったので、信じるのか。もっと偉大なことをあなたは見ることになる。」
1:51 更に言われた。「はっきり言っておく。天が開け、神の天使たちが人の子
の上に昇り降りするのを、あなたがたは見ることになる。」

●    解釈と感想
イエスの直弟子たちはどのような理由でイエスに唐突についていくようになった
かは謎であるが、奇跡的な大量や不思議な業を見て、この人こそ「待ち望んでい
た人」と思ったらしい。これはヨハネ1:35−51を読めばわかる。ネストレ
の引照は優れている。現代の我々の人生も常になにか待ち望む姿勢(これをニー
ズという)をもっていなければ「よいもの」は得られない。救い主が現れても気
がつかない。現代において待ち望むものは「終末」。地上天国を作ろうとしてい
る社会主義者や一部キリスト信者は救い主が表れても気がつかず、表れたら排斥
するであろう。

























42 問・イエスはどういうときに奇蹟を行いましたか。
答・「あなたならきっとできます」という信仰があるのを見届けた時です。
マルコ1:40−45

[岩波版・佐藤訳]
410140すると、彼のもとに一人のらい病人がやって来て、彼に乞い願い、[ひれ
伏して]言う、「もしあなた様がお望みならば、清めていただけるのですが、」。
410141するとイエスは、腸(はらわた)がちぎれる想いに駆られ、手を伸ばして
彼に触り、彼に言う、「もちろんだ、清くされよ」。
410142するとすぐに、彼かららいが去り、彼は清められた。
410143そこでイエスは、彼に対して激しく息巻き、すぐに彼を去らせた。
410144そして彼に言う、「心して、誰にもひとことも語るな。ただし行って自ら
を祭司に見せ、あなたの清めのことで、モーセが命じた物を献げてやるがいい。
人々への証しとなるためだ」。
410145しかし、彼は去って行くと、このことをおおいに宣べ伝え始め、また言い
広め出した。そのためにイエスは公けに町に入れなくなり、〔町の〕外の荒涼と
したところに留まっていた。すると彼のところに、いたるところから人々がやっ
て来始めた。

[塚本訳]
"410140","マルコ 1:40","すると(ある日)一人の癩病人がイエスの所に来てひ
ざまずき、
「清めてください。お心さえあれば、お清めになれるのだから」と言って願った。"
"410141","マルコ 1:41","イエスは(そのあわれな姿を見て悪魔に対する)怒り
に燃え、手
をのばしてその人にさわり、「よろしい、清まれ」と言われると、"
"410142","マルコ 1:42","たちまち癩病が消えうせて、その人は清まった。"
"410143","マルコ 1:43","イエスはいきり立ち、すぐその人を追い出して"
"410144","マルコ 1:44","言われる、「だれにも何も言わないように気をつけ
よ。ただ全快
したことを世間に証明するため、(エルサレムの宮に)行って体を“祭司に見
せ、”モーセ
が命じたものを清めのために捧げよ。」"
"410145","マルコ 1:45","しかしその人は出てゆくと、(宮には行かず、)しき
りにこの出来
事を言いふらし、ふれまわったので、イエスはもはや公然と町に入ることが出来
ず、(町
の)外の人のいない所におられた。人々が四方から、イエスの所にあつまって来
た。"

新共同 マコ 1:40-45
1:40 さて、重い皮膚病を患っている人が、イエスのところに来てひざまずいて
願い、「御心ならば、わたしを清くすることがおできになります」と言った。
1:41 イエスが深く憐れんで、手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清く
なれ」と言われると、
1:42 たちまち重い皮膚病は去り、その人は清くなった。
1:43 イエスはすぐにその人を立ち去らせようとし、厳しく注意して、
1:44 言われた。「だれにも、何も話さないように気をつけなさい。ただ、行っ
て祭司に体を見せ、モーセが定めたものを清めのために献げて、人々に証明しな
さい。」
1:45 しかし、彼はそこを立ち去ると、大いにこの出来事を人々に告げ、言い広
め始めた。それで、イエスはもはや公然と町に入ることができず、町の外の人の
いない所におられた。それでも、人々は四方からイエスのところに集まって来た。


並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 8:1-4
8:1 イエスが山を下りられると、大勢の群衆が従った。
8:2 すると、一人の重い皮膚病を患っている人がイエスに近寄り、ひれ伏して、
「主よ、御心ならば、わたしを清くすることがおできになります」と言った。
8:3 イエスが手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清くなれ」と言われる
と、たちまち、重い皮膚病は清くなった。
8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。た
だ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々に証明しなさ
い。」

新共同 ルカ 5:12-16
5:12 イエスがある町におられたとき、そこに、全身重い皮膚病にかかった人が
いた。この人はイエスを見てひれ伏し、「主よ、御心ならば、わたしを清くする
ことがおできになります」と願った。
5:13 イエスが手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清くなれ」と言われ
ると、たちまち重い皮膚病は去った。
5:14 イエスは厳しくお命じになった。「だれにも話してはいけない。ただ、
行って祭司に体を見せ、モーセが定めたとおりに清めの献げ物をし、人々に証明
しなさい。」
5:15 しかし、イエスのうわさはますます広まったので、大勢の群衆が、教えを
聞いたり病気をいやしていただいたりするために、集まって来た。
5:16 だが、イエスは人里離れた所に退いて祈っておられた。

新共同 ルカ 11:9-12
11:9 そこで、わたしは言っておく。求めなさい。そうすれば、与えられる。探
しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。
11:10 だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。
11:11 あなたがたの中に、魚を欲しがる子供に、魚の代わりに蛇を与える父親が
いるだろうか。
11:12 また、卵を欲しがるのに、さそりを与える父親がいるだろうか。

新共同 ルカ 17:12-14
17:12 ある村に入ると、重い皮膚病を患っている十人の人が出迎え、遠くの方に
立ち止まったまま、
17:13 声を張り上げて、「イエスさま、先生、どうか、わたしたちを憐れんでく
ださい」と言った。
17:14 イエスは重い皮膚病を患っている人たちを見て、「祭司たちのところに
行って、体を見せなさい」と言われた。彼らは、そこへ行く途中で清くされた。

新共同 民  12:10-15
12:10 雲は幕屋を離れた。そのとき、見よ、ミリアムは重い皮膚病にかかり、雪
のように白くなっていた。アロンはミリアムの方を振り向いた。見よ、彼女は重
い皮膚病にかかっていた。
12:11 アロンはモーセに言った。「わが主よ。どうか、わたしたちが愚かにも犯
した罪の罰をわたしたちに負わせないでください。
12:12 どうか、彼女を、肉が半ば腐って母の胎から出て来た死者のようにしない
でください。」
12:13 モーセは主に助けを求めて叫んだ。「神よ、どうか彼女をいやしてくださ
い。」
12:14 しかし主は、モーセに言われた。「父親が彼女の顔に唾したとしても、彼
女は七日の間恥じて身を慎むではないか。ミリアムを七日の間宿営の外に隔離し
なさい。その後、彼女は宿営に戻ることができる。」
12:15 ミリアムは宿営の外に七日の間隔離された。民は、彼女が戻るまで出発し
なかった。

新共同 マタ 9:30
9:30 二人は目が見えるようになった。イエスは、「このことは、だれにも知ら
せてはいけない」と彼らに厳しくお命じになった。

新共同 マタ 12:16
12:16 御自分のことを言いふらさないようにと戒められた。

新共同 マコ 1:34
1:34 イエスは、いろいろな病気にかかっている大勢の人たちをいやし、また、
多くの悪霊を追い出して、悪霊にものを言うことをお許しにならなかった。悪霊
はイエスを知っていたからである。

新共同 マコ 5:34
5:34 イエスは言われた。「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行
きなさい。もうその病気にかからず、元気に暮らしなさい。」

新共同 マコ 5:43
5:43 イエスはこのことをだれにも知らせないようにと厳しく命じ、また、食べ
物を少女に与えるようにと言われた。

新共同 レビ 13:49
13:49 青かびか赤かびが、衣服か、革か、織り糸か、どのような革製品かに生じ
たならば、それはかびの繁殖によるものであるから、祭司に見せなければならない。

新共同 ルカ 17:14 イエスは重い皮膚病を患っている人たちを見て、「祭司たち
のところに行って、体を見せなさい」と言われた。彼らは、そこへ行く途中で清
くされた。

●    解釈と感想
[あなたならきっと直せます]という思いがイエスに奇蹟を起こさせたのである。
半信半疑ではイエスとて奇蹟を起こせない。起こしたくない。わたしも建築設
計をやっていて「ぜひお願いします」と頼んできた人にでなければ「力を発揮」
できない。悪霊やライ病ほどの重い病気も神は奇蹟で直す。罪の赦しはそれ以上
の奇蹟。なにせ過去が消え、生まれ変わることができるのだ。

●    解釈と感想
病気が直ったことを言いふらすなと言ったことも不思議である。イエスの本来の
使命は「神愈」でないことを示すためである。

● 解釈と感想
佐藤訳マルコ1:41の「するとイエスは、腸(はらわた)がちぎれる想いに駆
られ、」はよくわかる訳。神の子イエスはやむにやまれず気持ちから病気の癒し
の奇蹟を行ったのだ。
43 問・罪の赦しはどのようにすればこの身に実現していただけますか。
答・神の主権によって実現します。だから信じて必死に祈り求めればよいのです。
マルコ2:1−12

[岩波版・佐藤訳]
410201さて、彼が再びカファルナウムにやって来て幾日かすると、彼が家にいる
ということが知れ渡った。
410202すると大勢の人が集まり、そのために戸口のところは、もはやまったく隙
間がなくなってしまった。そこで彼は、彼らに御言葉を語り始めた。
410203すると、人々が彼のもとに一人の中風患者を運んで来る。四人の者が担い
で来たのである。
410204そして彼らは、群衆のために、彼のもとに〔病人を〕運んで来ることがで
きなかったので、イエスがいるあたりの屋根を剥いで穴をくり抜き、中風患者の
横たわる担架を降ろす。
410205するとイエスは彼らの信仰を見て、中風の者に言う、「子よ、あなたの罪
は〔これで〕赦される」。
410206ところが、そこに律法学者たちのうちの幾人かが座っていて、自らの心の
中で思いめぐらしていた、
410207「なぜ、こいつはこのようなことを言うのか。こいつは〔神を〕冒?して
いる。神お一人のほかにいったい誰が罪を赦すことができようか」。
410208するとイエスは、彼らがこのように思いめぐらしているのをすぐにその霊
によって知り、彼らに言う、「なぜお前たちは心の中でそのようなことを思いめ
ぐらしているのか。
410209中風の者に『あなたの罪は〔これで〕赦される』と言うのと、『起きよ、
そしてあなたの寝床を担げ、そして、歩きまわれ』と言うのと、どちらがたやす
いか。
410210しかし、人の子が地上において罪を赦す権能を持つことを、お前たちが承
服するために」 ――彼は中風の者に言う ――
410211「私はあなたに言う、起きなさい、あなたの寝床を担ぎなさい、そしてあ
なたの家に行きなさい」。
410212すると彼は起き上がり、すぐに寝床を担いで、皆の前か
ら出て行った。そこで皆の者は正気を失うほど驚き、神を賛美して言った、「こ
んなことは、俺たち今まで見たこともなかった」。

[塚本訳]
"410201","マルコ 2:1","数日の後、カペナウムにかえられると、家におられる
ことがすぐ
知れわたって、"
"410202","マルコ 2:2","もはや門口にも場所がないほど、大勢の人が集まって
きた。この
人たちに御言葉を語っておられると、"
"410203","マルコ 2:3","人々が一人の中風の者を、四人にかつがせてつれて来る。"
"410204","マルコ 2:4","群衆のためイエスのところにつれて行けないので、お
いでになる
所の(上の)屋根をはがして穴をあけ、中風の者を担架に寝かせたまま(イエス
の前に)
吊りおろす。"
"410205","マルコ 2:5","イエスはその人たちの信仰を見て(驚き)、中風の者
に言われる、
「子よ、いまあなたの罪は赦された。」"
"410206","マルコ 2:6","数人の聖書学者がそこに坐っていたが、心の中で考えた、"
"410207","マルコ 2:7","「この人はなぜあんなことを言うのだろう。冒涜だ。
神お一人の
ほか、だれが罪を赦せよう。」"
"410208","マルコ 2:8","イエスは彼らがひそかにこう考えているのを、すぐ霊
で見抜いて、
「なんで、そんなことを心の中で考えているのか。"
"410209","マルコ 2:9","この中風の者に、あなたの罪は赦された、と言うの
と、起きて担
架をかついで歩け、と言うのと、どちらがたやすい(と思う)か。"
"410210","マルコ 2:10","では、人の子(わたし)は地上で罪を赦す全権を持っ
ていること
を知らせてやろう」と彼らに言いながら、中風の者に言われる、"
"410211","マルコ 2:11","「あなたに命令する、起きて担架をかついで、家に帰
りなさい。」
"
"410212","マルコ 2:12","すると彼は起き上がり、すぐ担架をかついで、皆の見
ている前を
出ていった。皆が呆気にとられ、「こんなことはかって見たことがない」と言っ
て、神を
讃美した。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 9:1-8
9:1 イエスは舟に乗って湖を渡り、自分の町に帰って来られた。
9:2 すると、人々が中風の人を床に寝かせたまま、イエスのところへ連れて来
た。イエスはその人たちの信仰を見て、中風の人に、「子よ、元気を出しなさ
い。あなたの罪は赦される」と言われた。
9:3 ところが、律法学者の中に、「この男は神を冒涜している」と思う者がいた。
9:4 イエスは、彼らの考えを見抜いて言われた。「なぜ、心の中で悪いことを考
えているのか。
9:5 『あなたの罪は赦される』と言うのと、『起きて歩け』と言うのと、どちら
が易しいか。
9:6 人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう。」そして、中
風の人に、「起き上がって床を担ぎ、家に帰りなさい」と言われた。
9:7 その人は起き上がり、家に帰って行った。
9:8 群衆はこれを見て恐ろしくなり、人間にこれほどの権威をゆだねられた神を
賛美した。

新共同 ルカ 5:17-26
5:17 ある日のこと、イエスが教えておられると、ファリサイ派の人々と律法の
教師たちがそこに座っていた。この人々は、ガリラヤとユダヤのすべての村、そ
してエルサレムから来たのである。主の力が働いて、イエスは病気をいやしてお
られた。
5:18 すると、男たちが中風を患っている人を床に乗せて運んで来て、家の中に
入れてイエスの前に置こうとした。
5:19 しかし、群衆に阻まれて、運び込む方法が見つからなかったので、屋根に
上って瓦をはがし、人々の真ん中のイエスの前に、病人を床ごとつり降ろした。
5:20 イエスはその人たちの信仰を見て、「人よ、あなたの罪は赦された」と言
われた。
5:21 ところが、律法学者たちやファリサイ派の人々はあれこれと考え始めた。
「神を冒涜するこの男は何者だ。ただ神のほかに、いったいだれが、罪を赦すこ
とができるだろうか。」
5:22 イエスは、彼らの考えを知って、お答えになった。「何を心の中で考えて
いるのか。
5:23 『あなたの罪は赦された』と言うのと、『起きて歩け』と言うのと、どち
らが易しいか。
5:24 人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう。」そして、
中風の人に、「わたしはあなたに言う。起き上がり、床を担いで家に帰りなさ
い」と言われた。
5:25 その人はすぐさま皆の前で立ち上がり、寝ていた台を取り上げ、神を賛美
しながら家に帰って行った。
5:26 人々は皆大変驚き、神を賛美し始めた。そして、恐れに打たれて、「今
日、驚くべきことを見た」と言った。

新共同 ヨハ 5:1-7
5:1 その後、ユダヤ人の祭りがあったので、イエスはエルサレムに上られた。
5:2 エルサレムには羊の門の傍らに、ヘブライ語で「ベトザタ」と呼ばれる池が
あり、そこには五つの回廊があった。
5:3 この回廊には、病気の人、目の見えない人、足の不自由な人、体の麻痺した
人などが、大勢横たわっていた。
5:3 (†底本に節が欠落 異本訳<5:3b-4>)彼らは、水が動くのを待っていた。
それは、主の使いがときどき池に降りて来て、水が動くことがあり、水が動いた
とき、真っ先に水に入る者は、どんな病気にかかっていても、いやされたからで
ある。
5:5 さて、そこに三十八年も病気で苦しんでいる人がいた。
5:6 イエスは、その人が横たわっているのを見、また、もう長い間病気であるの
を知って、「良くなりたいか」と言われた。
5:7 病人は答えた。「主よ、水が動くとき、わたしを池の中に入れてくれる人が
いないのです。わたしが行くうちに、ほかの人が先に降りて行くのです。」

新共同 ヨハ 2:12
2:12 この後、イエスは母、兄弟、弟子たちとカファルナウムに下って行き、そ
こに幾日か滞在された。

新共同 使  14:8-9
14:8 リストラに、足の不自由な男が座っていた。生まれつき足が悪く、まだ一
度も歩いたことがなかった。
14:9 この人が、パウロの話すのを聞いていた。パウロは彼を見つめ、いやされ
るのにふさわしい信仰があるのを認め、

新共同 ヨハ 10:33
10:33 ユダヤ人たちは答えた。「善い業のことで、石で打ち殺すのではない。神
を冒涜したからだ。あなたは、人間なのに、自分を神としているからだ。」

新共同 マタ 28:18
28:18 イエスは、近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授
かっている。

新共同 ヨハ 5:8
5:8 イエスは言われた。「起き上がりなさい。床を担いで歩きなさい。」

新共同 マタ 4:13
4:13 そして、ナザレを離れ、ゼブルンとナフタリの地方にある湖畔の町カファ
ルナウムに来て住まわれた。

新共同 マコ 3:20-23
3:20 イエスが家に帰られると、群衆がまた集まって来て、一同は食事をする暇
もないほどであった。
3:21 身内の人たちはイエスのことを聞いて取り押さえに来た。「あの男は気が
変になっている」と言われていたからである。
3:22 エルサレムから下って来た律法学者たちも、「あの男はベルゼブルに取り
つかれている」と言い、また、「悪霊の頭の力で悪霊を追い出している」と言っ
ていた。
3:23 そこで、イエスは彼らを呼び寄せて、たとえを用いて語られた。「どうし
て、サタンがサタンを追い出せよう。

新共同 マコ 6:31
6:31 イエスは、「さあ、あなたがただけで人里離れた所へ行って、しばらく休
むがよい」と言われた。出入りする人が多くて、食事をする暇もなかったからで
ある。

新共同 マコ 1:33
1:33 町中の人が、戸口に集まった。

新共同 マコ 1:45
1:45 しかし、彼はそこを立ち去ると、大いにこの出来事を人々に告げ、言い広
め始めた。それで、イエスはもはや公然と町に入ることができず、町の外の人の
いない所におられた。それでも、人々は四方からイエスのところに集まって来た。

口語訳 詩  103:3
103:3 主はあなたのすべての不義をゆるし、あなたのすべての病をいやし、

口語訳 イザ 43:25
43:25 わたしこそ、わたし自身のために/あなたのとがを消す者である。わたし
は、あなたの罪を心にとめない。

新共同 詩  130:4
130:4 しかし、赦しはあなたのもとにあり/人はあなたを畏れ敬うのです。

新共同 マコ 10:18
10:18 イエスは言われた。「なぜ、わたしを『善い』と言うのか。神おひとりの
ほかに、善い者はだれもいない。

新共同 ヨハ 2:25
2:25 人間についてだれからも証ししてもらう必要がなかったからである。イエ
スは、何が人間の心の中にあるかをよく知っておられたのである。

新共同 ヨハ 8:12
8:12 イエスは再び言われた。「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇
の中を歩かず、命の光を持つ。」


口語訳 ヨハ 5:8-9
5:8 イエスは彼に言われた、「起きて、あなたの床を取りあげ、そして歩きなさ
い」。
5:9 すると、この人はすぐにいやされ、床をとりあげて歩いて行った。その日は
安息日であった。

新共同 マタ 9:33
9:33 悪霊が追い出されると、口の利けない人がものを言い始めたので、群衆は
驚嘆し、「こんなことは、今までイスラエルで起こったためしがない」と言った。

新共同 ルカ 6:17
6:17 イエスは彼らと一緒に山から下りて、平らな所にお立ちになった。大勢の
弟子とおびただしい民衆が、ユダヤ全土とエルサレムから、また、ティルスやシ
ドンの海岸地方から、

新共同 ルカ 4:14
4:14 イエスは“霊”の力に満ちてガリラヤに帰られた。その評判が周りの地方一
帯に広まった。

新共同 ルカ 6:19
6:19 群衆は皆、何とかしてイエスに触れようとした。イエスから力が出て、す
べての人の病気をいやしていたからである。

新共同 ルカ 8:46
8:46 しかし、イエスは、「だれかがわたしに触れた。わたしから力が出て行っ
たのを感じたのだ」と言われた。

新共同 ルカ 7:47-48
7:47 だから、言っておく。この人が多くの罪を赦されたことは、わたしに示し
た愛の大きさで分かる。赦されることの少ない者は、愛することも少ない。」
7:48 そして、イエスは女に、「あなたの罪は赦された」と言われた。

新共同 ルカ 7:49
7:49 同席の人たちは、「罪まで赦すこの人は、いったい何者だろう」と考え始
めた。

新共同 ヨハ 5:12
5:12 彼らは、「お前に『床を担いで歩きなさい』と言ったのはだれだ」と尋ねた。

口語訳 イザ 55:7
55:7 悪しき者はその道を捨て、正しからぬ人はその思いを捨てて、主に帰れ。
そうすれば、主は彼にあわれみを施される。われわれの神に帰れ、主は豊かにゆ
るしを与えられる。

口語訳 ルカ 6:8
6:8 イエスは彼らの思っていることを知って、その手のなえた人に、「起きて、
まん中に立ちなさい」と言われると、起き上がって立った。

口語訳 マタ 28:18
28:18 イエスは彼らに近づいてきて言われた、「わたしは、天においても地にお
いても、いっさいの権威を授けられた。

口語訳 ルカ 2:20
2:20 羊飼たちは、見聞きしたことが何もかも自分たちに語られたとおりであっ
たので、神をあがめ、またさんびしながら帰って行った。

口語訳 ルカ 1:65 近所の人々はみな恐れをいだき、またユダヤの山里の至ると
ころに、これらの事がことごとく語り伝えられたので、

口語訳 ルカ 8:29 それは、イエスが汚れた霊に、その人から出て行け、とお命
じになったからである。というのは、悪霊が何度も彼をひき捕えたので、彼は鎖
と足かせとでつながれて看視されていたが、それを断ち切っては悪霊によって荒
野へ追いやられていたのである。

●    解釈と感想
イエスにとっては肉体の癒しよりも罪の赦しの方が重大でむずかしいことである
という認識があった。

●    解釈と感想
救われたいという熱心、癒されたいという熱心がイエスの心を動かした。「求め
よさらば与えられん」である。

●    解釈と黙想
民衆のざわめき、どよめきが聞こえてくるようだ。イエスは食事をする暇もない
ほどであったという。これは [病気を直してもらいたい]という願いの人が非常
に多かったということがわかる。人は肉の病を通じて霊の病たる罪が赦される道
が開かれる。

●    解釈と黙想
神は罪を赦してくださる。同時にそれよりも簡単な病気を直してくださる。精神
病も心の病も直して下さる。

●    解釈と感想
肉体の赦しは神にとっては「簡単」。最も困難な「罪の許し」を行うという権能
をイエスは示した。
イエスの使命、神のイエスを通しての業はここにある。罪の赦しは神の権能、神
の主権で実行される。イエスは地上でそれを具現化した。

● 解釈と黙想
「罪の赦し」が人をして神の存在を認識せしめるものであるが、その罪の赦しは
全くもって完全に100%神の主権と権威でなされるものである。だから「人間
の信仰」によって罪からの救いが実現するものではない。したがって「十字架の
神学」を「学んで」「理解して」、これを信ずることによって人に救いがおとず
れるのではない。罪からの救いの実現はあくまで神の主権による神の実行であ
る。このマルコの記事はそれを教える。つまりイエスの十字架以前に罪の赦しが
実 現している。それでは十字架は必要なかったのか。そうではない。このマル
コの記事では神の権威で罪が赦されたことが示されているが、イエス昇天後にお
いて は、神の主権はイエスに代わって聖霊が人に臨んで罪の赦しの実行をす
る。そのときは我々の心に十字架が啓示される。その十字架はサインあるいは言
語であ る。意味情報である。十字架は罪の赦しの意味である。しかし人にその
奇蹟が実行されるのは、あくまで人間の熱心な求道によるようだ。しかしその求
道の心す らも神が与えてくれるようだ。
44 問・税金取りマタイもどうして唐突にイエスについていったのですか。
答・税金取りという職業に、生き甲斐を失っていたのですが、イエスによって慰
められ、人生に希望を持てたからです。
マルコ2:13−17

[岩波版・佐藤訳]
410213さて、彼は再び海に沿って出かけて行った。するとすべての群衆が、彼の
もとに来始めた。そこで彼は、彼らを教え続けた。
410214また彼は、通りすがりにアルファイオスの子レビが収税所に座っているの
を見た。そして彼に言う、「私に従って来なさい」。すると彼は立ち上がって、
イエスに従った。
410215さて、彼の家でイエスが食事の座につく。すると、多くの徴税人や罪人
が、イエスやその弟子たちと共に食事の席についた。彼の後に従っていたそのよ
うな者たちは、実に大勢いたのである。
410216するとフアリサイ派の律法学者らが、彼が罪人や徴税人と食事をしている
のを見て、彼の弟子たちに言い始めた、「なぜ彼は、徴税人どもや罪人らといっ
しょに食事などをするのか」。
410217そこでイエスは〔これを〕聞いて彼らに言う、「丈夫な者に医者はいらな
い、いるのは病んでいる者だ。私は『義人』どもを呼ぶためではなく、『罪人』
たちを呼ぶために来たのだ」。

[塚本訳]
"410213","マルコ 2:13","また湖のほとりに出てゆかれた。群衆が皆あつまって
来たので、 教えられた。"
"410214","マルコ 2:14","それから通りがかりに、アルパヨの子レビが税務所に
坐っている のを見て、「わたしについて来なさい」と言われると、立って従っ
た。"
"410215","マルコ 2:15","イエスが(レビの)家で食卓についておられたとき、
大勢の税金 取りや罪人も、イエスや弟子たちと同席していた。──(すでにこの
時)多くの人がイエ スに従っていたのである。──"
"410216","マルコ 2:16","パリサイ派の聖書学者たちは、イエスが罪人や税金取
りと一しょ に食事をされるのを見て、弟子たちに言った、「なぜあの人は税金
取りや罪人と一しょに 食事をするのか。」"
"410217","マルコ 2:17","イエスは聞いてその人たちに言われる、「丈夫な者に
医者はいら ない、医者のいるのは病人である。わたしは正しい人を招きに来た
のではない、罪人を招 きに来たのである。」"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 9:9-13
9:9 イエスはそこをたち、通りがかりに、マタイという人が収税所に座っている
のを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに
従った。
9:10 イエスがその家で食事をしておられたときのことである。徴税人や罪人も
大勢やって来て、イエスや弟子たちと同席していた。
9:11 ファリサイ派の人々はこれを見て、弟子たちに、「なぜ、あなたたちの先
生は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」と言った。
9:12 イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人では
なく病人である。
9:13 『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』とはどういう
意味か、行って学びなさい。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、
罪人を招くためである。」

新共同 ルカ 5:27-32
5:27 その後、イエスは出て行って、レビという徴税人が収税所に座っているの
を見て、「わたしに従いなさい」と言われた。
5:28 彼は何もかも捨てて立ち上がり、イエスに従った。
5:29 そして、自分の家でイエスのために盛大な宴会を催した。そこには徴税人
やほかの人々が大勢いて、一緒に席に着いていた。
5:30 ファリサイ派の人々やその派の律法学者たちはつぶやいて、イエスの弟子
たちに言った。「なぜ、あなたたちは、徴税人や罪人などと一緒に飲んだり食べ
たりするのか。」
5:31 イエスはお答えになった。「医者を必要とするのは、健康な人ではなく病
人である。
5:32 わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改め
させるためである。」

新共同 マタ 10:3
10:3 フィリポとバルトロマイ、トマスと徴税人のマタイ、アルファイの子ヤコ
ブとタダイ、

新共同 使  1:13
1:13 彼らは都に入ると、泊まっていた家の上の部屋に上がった。それは、ペト
ロ、ヨハネ、ヤコブ、アンデレ、フィリポ、トマス、バルトロマイ、マタイ、ア
ルファイの子ヤコブ、熱心党のシモン、ヤコブの子ユダであった。

新共同 マタ 8:22
8:22 イエスは言われた。「わたしに従いなさい。死んでいる者たちに、自分た
ちの死者を葬らせなさい。」

新共同 マタ 11:19
11:19 人の子が来て、飲み食いすると、『見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や
罪人の仲間だ』と言う。しかし、知恵の正しさは、その働きによって証明される。」

新共同 ルカ 15:1-2
15:1 徴税人や罪人が皆、話を聞こうとしてイエスに近寄って来た。
15:2 すると、ファリサイ派の人々や律法学者たちは、「この人は罪人たちを迎
えて、食事まで一緒にしている」と不平を言いだした。


新共同 ルカ 19:7
19:7 これを見た人たちは皆つぶやいた。「あの人は罪深い男のところに行って
宿をとった。」

新共同 マタ 12:7
12:7 もし、『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』という
言葉の意味を知っていれば、あなたたちは罪もない人たちをとがめなかったであ
ろう。

新共同 ホセ 6:6
6:6 わたしが喜ぶのは/愛であっていけにえではなく/神を知ることであって/
焼き尽くす献げ物ではない。

新共同 Tサム15:22
15:22 サムエルは言った。「主が喜ばれるのは/焼き尽くす献げ物やいけにえで
あろうか。むしろ、主の御声に聞き従うことではないか。見よ、聞き従うことは
いけにえにまさり/耳を傾けることは雄羊の脂肪にまさる。

口語訳 箴  16:7
16:7 人の道が主を喜ばせる時、主はその人の敵をもその人と和らがせられる。

口語訳 ヘブ 10:5
10:5 それだから、キリストがこの世にこられたとき、次のように言われた、/
「あなたは、いけにえやささげ物を望まれないで、/わたしのために、からだを
備えて下さった。

口語訳 マコ 4:1
4:1 イエスはまたも、海べで教えはじめられた。おびただしい群衆がみもとに集
まったので、イエスは舟に乗ってすわったまま、海上におられ、群衆はみな海に
沿って陸地にいた。

新共同 マコ 3:18
3:18 アンデレ、フィリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルファイの子ヤ
コブ、タダイ、熱心党のシモン、

新共同 使  1:13
1:13 彼らは都に入ると、泊まっていた家の上の部屋に上がった。それは、ペト
ロ、ヨハネ、ヤコブ、アンデレ、フィリポ、トマス、バルトロマイ、マタイ、ア
ルファイの子ヤコブ、熱心党のシモン、ヤコブの子ユダであった。

新共同 ヨハ 1:43
1:43 その翌日、イエスは、ガリラヤへ行こうとしたときに、フィリポに出会っ
て、「わたしに従いなさい」と言われた。

新共同 マコ 2:2
2:2 大勢の人が集まったので、戸口の辺りまですきまもないほどになった。イエ
スが御言葉を語っておられると、

新共同 ルカ 15:1
15:1 徴税人や罪人が皆、話を聞こうとしてイエスに近寄って来た。

新共同 ヨハ 3:17
3:17 神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世
が救われるためである。

新共同 マタ 19:27
19:27 すると、ペトロがイエスに言った。「このとおり、わたしたちは何もかも
捨ててあなたに従って参りました。では、わたしたちは何をいただけるのでしょ
うか。」

新共同 マタ 9:11
9:11 ファリサイ派の人々はこれを見て、弟子たちに、「なぜ、あなたたちの先
生は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」と言った。

新共同 ルカ 19:10
19:10 人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」

新共同 ルカ 15:7
15:7 言っておくが、このように、悔い改める一人の罪人については、悔い改め
る必要のない九十九人の正しい人についてよりも大きな喜びが天にある。」

新共同 マタ 21:31
21:31 この二人のうち、どちらが父親の望みどおりにしたか。」彼らが「兄の方
です」と言うと、イエスは言われた。「はっきり言っておく。徴税人や娼婦たち
の方が、あなたたちより先に神の国に入るだろう。

● 解釈と感想
「徴税人や娼婦たちの方が、あなたたちより先に神の国に入る」とは驚きの言葉
である。人間の作り出す価値判断とは反対である。絶体絶命どうしようもなく
なった人生をこそ神は救う。

●    解釈と感想
マタイは徴税人、失われた人、自らを卑下している人。ところがイエスに出会っ
て人生の価値が逆転する道が見えた。

● 解釈と感想
「徴税人や娼婦たちの方が、あなたたちより先に神の国に入る」ということは、
そのあとから正しい人たちが入るという順序が逆転するということではなくて、
徴税人や娼婦きり入れないというのが本意らしい。・・・・・とすると天国の正
客は罪人、娼婦、徴税人たちである。彼らは必死にイエスにすがった。だからイ
エスは彼らと親しかった。この世の常識とは逆だ。わたしの人生観と逆だ。神の
思いは人間の常識とは異なる。

●    解釈と感想
税金取りマタイもなぜ唐突にイエスについていったか。?
税金取りという職業に生き甲斐を見いだせずに、「失われた」心の持ち主で、自
らを卑下し、罪人(税金の徴収で冷たく人に当たっていて、よい職業とは思われ
ていなかった)と見なしていた。
そこにイエスが友人として友達となってくれた。人生観が普通の人とは違い、救
いが見いだせた。
今日でも「金貸し」という職業の人は自己卑下をする。性格が内向的になる。心
が鬱状態になる。「失われた」人のごとくである。イエスは99匹の羊を残して
この失われた人を訪ねた。友人となった。









巻頭言

「永遠の命」ということが分からないのです

先日の「若者主催の聖書勉強会」で「私は永遠の命ということが分からないので
す」という誠に重要な真摯な問いがあった。その席で十分に答えられなかったの
でここに整理してみた。
キリスト教の本質は「永遠の命」であるが、これがまた分かりにくい。見えな
い。考えても分からない。つかめない。理解できない。そこでニコデモもイエス
に 質問に来たのだ。また「金持ちの青年」も永遠の命はどうしたらわかるかと
の質問をした。「永遠の生命」は人類にとって大なる希望であるがそれを理解す
るの は難しい。

 [塚本訳]マルコ10:17−22
"411017","マルコ 10:17","旅行に出ようとされると、ひとりの人が駆けてき
て、ひざまずいて尋ねた、「善い先生、永遠の命をいただくには、何をすればよ
いでしょうか。」"
"411018","マルコ 10:18","イエスは言われた、「なぜわたしを『善い』と言う
のか。神お一人のほかに、だれも善い者はない。
""411019","マルコ 10:19","(するべきことは神の掟を守ることだけで、)掟は
あなたが知っている通り。──“殺してはならない、姦淫をしてはならない、盗ん
ではなら ない、偽りの証言をしてはならない、”奪い取ってはならない、“父と
母とを敬え。”(ただこれだけである。)」
""411020","マルコ 10:20","その人が言った、「先生、それならみんな若い時か
ら守っております。」
""411021","マルコ 10:21","イエスは彼をじっと見て、かわいく思って言われ
た、「(よく守った。だが)一つ足りない。家に帰って、持っているものをみな
売って、(そ の金を)貧乏な人に施しなさい。そうすれば天に宝を積むことが
できる。それから来て、わたしの弟子になりなさい。」
""411022","マルコ 10:22","彼はこの言葉に顔をくもらせ、悲しそうにして立ち
去った。大資産家であったのである。
""411023","マルコ 10:23","イエスは(うしろ姿を見送っておられたが、)やが
て見まわして、弟子たちに言われる、「物持ちが神の国に入るのは、なんとむず
かしいことだろう。」"

また「永遠の命とはなにか」との答えは、次のように聖書にある。

[塚本訳]ヨハネ17:3
"431703","永遠の命とは、ただひとりのまことの神なるあなたと、あなたが遣わ
された(子)イエス・キリストとを知ることであります。"

ところが我々は、これだけでは何のことかさっぱり分からないのだ。

私は若い頃塚本先生の著書により、「罪の発見が神発見の道である」と教えられ
てキリスト教が分かった。それと同じ事が実は聖書に書かれている。つまり教養
あるニコデモの質問に対しイエスは、永遠の命を頂くためには人間の罪という問
題が深く関係していてその解決があってはじめて神が分かり永遠の命がわかると
イエスは言っているのである。つまりヨハネ3:16では十字架による贖罪を通
してその経験を通して、その自己体験を通して永遠の命をいただけるというので
ある。つまり罪の発見と罪の赦しの体験をすると神の実在がわかりそのことが永
遠の命を頂いたことになる。つまり神とキリストとの交わりをするようになるこ
とが永遠の命を頂いたことになるのだ。これが上記のヨハネ17:3の意味であ
る。だからヨハネの著者は少し舌足らずではないだろうか。
また金持ちの青年の話も金銭に執着していると言う[罪]の処理が永遠の命がわか
る道であると、ここでも罪のことが問題になっている。
われわれ人間の世界でも何らかのトラブル(罪)が解決してはじめてその人と心
の交流が回復する。罪というトラブルの解決なしに心の交流は無理。神との交流
(これを永遠の命という)は罪発見と罪の赦しを頂いてはじめて可能。その道は
神が切り開いてくださる。それが十字架の贖罪。神の力。
しかし分かりにくい。学校で習う算数や暗記物とは違う。体験をしなければなら
ないからだ。そしてその経験体験とは自分で呼び寄せられない。しかし神のご計
画の時がくるとそれが完全に可能となる。神が人を救う。
2002.1.28 高橋照男





イエス伝問答集
Y 山上の説教-1(マタイによる)
50 問・イエスはどうして評判になったのですか
答・誰にも直せなかったむずかしい病気を奇跡的に直したからです。
マタイ4:25−5:2

51 問・イエスは何が幸福だと言ったのですか。
答・神に結ばれることが幸福だと言うのです。
マタイ5:3−12

52 問・地の塩にさせられた者が気をつけることは何ですか。
答・塩の味がなくならないように気をつけることです。
イエスは塩になれと言っているのではありません。
マタイ5:13

53 問・世の光とはどういうことなのですか。
答・キリスト信者の人格の明るさです。神の光を反射しているのです。
マタイ5:14−16

54 問・福音はユダヤ教の律法の成就だけですか。
答・世界の諸宗教、諸道徳の目指すところの成就です。
マタイ5:17−20

55 問・怒りは殺人と同じなら生きていけないのですが。
答・神の義と怒りは殺人のためではなく、救いのためです。見習うべきはそのこ
とです。
マタイ5:21−26

56 問・女を見て色情を抱くなと言われたら生きていけないのですが。
答・女とは人妻のことです。また女性を色情の心でだけ見てはいけないと言うの
です。創造の秩序(本能)を破壊せよというのではありません。
マタイ5:27−32

57 問・誓ってはならないということは約束もしてはならないことですか。
答・神の主権(領域)のことに人間が立ち入ってはならないと言うことです。
マタイ5:33−37

58 問・報復するなとの命令はむずかしくてできませんが。どうしたらよいの
でしょうか。
答・復讐はするなというのではなく、神に任せよと書いてあります。
マタイ5:38−42
59 問・どうしても敵を赦せないのですが。どうしたらよいでしょうか。
答・神の子にさせられたのだから、身分が違うのだからと思えばよいのです。
マタイ5:43−48

50 問・イエスはどうして評判になったのですか
答・誰にも直せなかったむずかしい病気を奇跡的に直したからです。
マタイ4:25−5:2

[岩波版・佐藤訳] マタイ4:24−5:2
00424そこで彼の噂は、シリヤ一帯に広まった。すると人々は、さまざまな病を
患っている者たちや、苦痛に悩む者たち[や]、悪霊に憑かれた者たちや、てんか
んの者たちや中風(ちゅうぶ)の者たちをすべて彼のところに連れて来た。そこ
で彼は、彼らを癒した。
400425すると、ガリラヤから、デカポリスから、エルサレムから、ユダヤから、
ヨルダンの彼方から、多くの群衆が来て彼に従った。
400501そこで彼は、群集を見ると山にのぼった。そして彼が座ると、その弟子た
ちが彼のもとにやってきた。
400502すると彼は、その口を開き、彼らを教え始めて、言った、

[塚本訳]
マタ 4:24−5:2
4:24 そこでイエスの評判が全シリヤに広まり、人々がさまざまな病気や痛みに
苦しむ病人、(中でも)悪鬼につかれた者、癲癇、中風の者を皆イエスのところ
につれて来たので、それをなおされた。
4:25 ガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤ、およびヨルダン川の向こう
(のペレヤ)から来た大勢の群衆が、イエスについって回った。
5:1 イエスはこれらの群衆を見て、(近くの)山に上られた。お坐りになると、
弟子たちがそばに来たので、
5:2 口を開き、こう言って教えられた。(群衆も集まってきて聞いた。)──

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 3:7-13
3:7 イエスは弟子たちと共に湖の方へ立ち去られた。ガリラヤから来たおびただ
しい群衆が従った。また、ユダヤ、
3:8 エルサレム、イドマヤ、ヨルダン川の向こう側、ティルスやシドンの辺りか
らもおびただしい群衆が、イエスのしておられることを残らず聞いて、そばに集
まって来た。
3:9 そこで、イエスは弟子たちに小舟を用意してほしいと言われた。群衆に押し
つぶされないためである。
3:10 イエスが多くの病人をいやされたので、病気に悩む人たちが皆、イエスに
触れようとして、そばに押し寄せたからであった。
3:11 汚れた霊どもは、イエスを見るとひれ伏して、「あなたは神の子だ」と叫
んだ。
3:12 イエスは、自分のことを言いふらさないようにと霊どもを厳しく戒められた。
3:13 イエスが山に登って、これと思う人々を呼び寄せられると、彼らはそばに
集まって来た。

新共同 ルカ 6:17-20
6:17 イエスは彼らと一緒に山から下りて、平らな所にお立ちになった。大勢の
弟子とおびただしい民衆が、ユダヤ全土とエルサレムから、また、ティルスやシ
ドンの海岸地方から、
6:18 イエスの教えを聞くため、また病気をいやしていただくために来ていた。
汚れた霊に悩まされていた人々もいやしていただいた。
6:19 群衆は皆、何とかしてイエスに触れようとした。イエスから力が出て、す
べての人の病気をいやしていたからである。
6:20 さて、イエスは目を上げ弟子たちを見て言われた。「貧しい人々は、幸い
である、/神の国はあなたがたのものである。

新共同 マタ 9:26
9:26 このうわさはその地方一帯に広まった。

新共同 マタ 14:35-36
14:35 土地の人々は、イエスだと知って、付近にくまなく触れ回った。それで、
人々は病人を皆イエスのところに連れて来て、
14:36 その服のすそにでも触れさせてほしいと願った。触れた者は皆いやされた。

新共同 マタ 17:15-17
17:15 言った。「主よ、息子を憐れんでください。てんかんでひどく苦しんでい
ます。度々火の中や水の中に倒れるのです。
17:16 お弟子たちのところに連れて来ましたが、治すことができませんでした。」
17:17 イエスはお答えになった。「なんと信仰のない、よこしまな時代なのか。
いつまでわたしはあなたがたと共にいられようか。いつまで、あなたがたに我慢
しなければならないのか。その子をここに、わたしのところに連れて来なさい。」

新共同 マコ 5:20
5:20 その人は立ち去り、イエスが自分にしてくださったことをことごとくデカ
ポリス地方に言い広め始めた。人々は皆驚いた。

新共同 マコ 3:7-8
3:7 イエスは弟子たちと共に湖の方へ立ち去られた。ガリラヤから来たおびただ
しい群衆が従った。また、ユダヤ、
3:8 エルサレム、イドマヤ、ヨルダン川の向こう側、ティルスやシドンの辺りか
らもおびただしい群衆が、イエスのしておられることを残らず聞いて、そばに集
まって来た。

新共同 マタ 4:23-25
4:23 イエスはガリラヤ中を回って、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、ま
た、民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされた。
4:24 そこで、イエスの評判がシリア中に広まった。人々がイエスのところへ、
いろいろな病気や苦しみに悩む者、悪霊に取りつかれた者、てんかんの者、中風
の者など、あらゆる病人を連れて来たので、これらの人々をいやされた。
4:25 こうして、ガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤ、ヨルダン川の向
こう側から、大勢の群衆が来てイエスに従った。

新共同 マコ 7:24
7:24 イエスはそこを立ち去って、ティルスの地方に行かれた。ある家に入り、
だれにも知られたくないと思っておられたが、人々に気づかれてしまった。

新共同 マコ 4:1
4:1 イエスは、再び湖のほとりで教え始められた。おびただしい群衆が、そばに
集まって来た。そこで、イエスは舟に乗って腰を下ろし、湖の上におられたが、
群衆は皆、湖畔にいた。

新共同 マコ 5:24
5:24 そこで、イエスはヤイロと一緒に出かけて行かれた。大勢の群衆も、イエ
スに従い、押し迫って来た。

新共同 マタ 15:30
15:30 大勢の群衆が、足の不自由な人、目の見えない人、体の不自由な人、口の
利けない人、その他多くの病人を連れて来て、イエスの足もとに横たえたので、
イエスはこれらの人々をいやされた。

新共同 マコ 1:41-42
1:41 イエスが深く憐れんで、手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清く
なれ」と言われると、
1:42 たちまち重い皮膚病は去り、その人は清くなった。

新共同 マコ 5:7
5:7 大声で叫んだ。「いと高き神の子イエス、かまわないでくれ。後生だから、
苦しめないでほしい。」

新共同 マタ 8:29
8:29 突然、彼らは叫んだ。「神の子、かまわないでくれ。まだ、その時ではな
いのにここに来て、我々を苦しめるのか。」

新共同 ルカ 4:41
4:41 悪霊もわめき立て、「お前は神の子だ」と言いながら、多くの人々から出
て行った。イエスは悪霊を戒めて、ものを言うことをお許しにならなかった。悪
霊は、イエスをメシアだと知っていたからである。

新共同 マタ 8:4
8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。た
だ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々に証明しなさ
い。」

新共同 ルカ 19:37
19:37 イエスがオリーブ山の下り坂にさしかかられたとき、弟子の群れはこぞっ
て、自分の見たあらゆる奇跡のことで喜び、声高らかに神を賛美し始めた。

新共同 ルカ 5:17
5:17 ある日のこと、イエスが教えておられると、ファリサイ派の人々と律法の
教師たちがそこに座っていた。この人々は、ガリラヤとユダヤのすべての村、そ
してエルサレムから来たのである。主の力が働いて、イエスは病気をいやしてお
られた。

新共同 マタ 9:20-21
9:20 すると、そこへ十二年間も患って出血が続いている女が近寄って来て、後
ろからイエスの服の房に触れた。
9:21 「この方の服に触れさえすれば治してもらえる」と思ったからである。

新共同 ルカ 5:17
5:17 ある日のこと、イエスが教えておられると、ファリサイ派の人々と律法の
教師たちがそこに座っていた。この人々は、ガリラヤとユダヤのすべての村、そ
してエルサレムから来たのである。主の力が働いて、イエスは病気をいやしてお
られた。

●    解釈と感想
イエスの奇蹟による病気の癒しに、群集のどよめきとざわめきが聞こえてくるよ
うである。
イエスはとにかく病気を癒した。それで評判になった。衝撃的に噂が広まった。
それだけ人間にとっては病気は「苦」であったのだ。しかもありとあらゆる病
気、医者が見放す病気も治した。精神の病も癒した。これらの記事は現代の我々
には希望である。神は病を癒してくださる。イエスの話の対象はまず病人たちで
あった。「医者を必要とするのは、健康な人ではなく病人である。」(ルカ5:
31)というイエスの言葉の病人とはまずまさしく肉の病気の病人、心の病の病
人であらしい。


























51 問・イエスは何が幸福だと言ったのですか。
答・神に結ばれることが幸福だと言うのです。
マタイ5:3−12

[岩波版・佐藤訳]
400503「幸いだ、心の貧しい者たち、
   天の王国は、その彼らのものである。
400504幸いだ、悲嘆にくれる者たち、
   その彼らこそ、慰められるであろう。
400505幸いだ、柔和な者たち、
   その彼らこそ、大地を継ぐであろう。
400506幸いだ、義に飢え渇く者たち、
   その彼らこそ、満ち足りるようにされるであろう。
400507幸いだ、憐れみ深い者たち、
   その彼らこそ、憐れみを受けるであろう。
400508幸いだ、心の清い者たち、
   その彼らこそ、神を見るであろう。
400509幸いだ、平和を造り出す者たち、
   その彼らこそ、神の子らと呼ばれるであろう。
400510幸いだ、義のゆえに迫害されてきた者たち、
   天の王国は、彼らのものである。
400511幸いだ、あなたたちは。人々が私のゆえにあなたたちを罵り、迫害し、あ
なたたちに敵対して[偽りつつ、]あらゆる悪しきことを言う時は。
400512喜べ、そして小踊りせよ、あなたたちの報いは天において多いからであ
る。実際、彼らは、あなたたち以前の預言者たちをも、そのように迫害したので
ある。

[塚本訳]
マタ 5:3-12
5:3 ああ幸いだ、神に寄りすがる『貧しい人たち、』天の国はその人たちのもの
となるのだから。
5:4 ああ幸いだ、『悲しんでいる人たち、』、(かの日に)『慰めていただく』
のはその人たちだから。
5:5 ああ幸いだ、『(踏みつけられて)じっと我慢している人たち、』、『(約
束の)地(なる御国)を相続する』のはその人たちだから。
5:6 ああ幸いだ、(神の)義に飢え渇いている人たち、(かの日に)満足させら
れるのはその人たちだから。
5:7 ああ幸いだ、憐れみ深い人たち、(かの日に)憐れんでいただくのはその人
たちだから。
5:8 ああ幸いだ、『心の清い人たち、』(御国に入って)神にまみえるのはその
人たちだから。
5:9 ああ幸いだ、平和を作る人たち、神の子にしていただくのはその人たちだから。
5:10 ああ幸いだ、信仰のために迫害される人たち、天の国はその人たちのもの
となるのだから。
5:11 わたしゆえに罵られたり、迫害されたり、あらん限りの根も葉もない悪口
を言われたりする時、あなた達は幸いである。
5:12 小躍りして喜びなさい、褒美がどっさり天であなた達を待っているのだか
ら。あなた達より前の預言者たちも、同じように迫害されたのである。


新共同 マタ 5:3-12
5:3 「心の貧しい人々は、幸いである、/天の国はその人たちのものである。
5:4 悲しむ人々は、幸いである、/その人たちは慰められる。
5:5 柔和な人々は、幸いである、/その人たちは地を受け継ぐ。
5:6 義に飢え渇く人々は、幸いである、/その人たちは満たされる。
5:7 憐れみ深い人々は、幸いである、/その人たちは憐れみを受ける。
5:8 心の清い人々は、幸いである、/その人たちは神を見る。
5:9 平和を実現する人々は、幸いである、/その人たちは神の子と呼ばれる。
5:10 義のために迫害される人々は、幸いである、/天の国はその人たちのもの
である。
5:11 わたしのためにののしられ、迫害され、身に覚えのないことであらゆる悪
口を浴びせられるとき、あなたがたは幸いである。
5:12 喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。あなたがたよ
り前の預言者たちも、同じように迫害されたのである。」

[文語訳]マタイ5:3−12
"400503","『幸福なるかな、心の貧しき者。天國はその人のものなり。"
"400504","幸福なるかな、悲しむ者。その人は慰められん。"
"400505","幸福なるかな、柔和なる者。その人は地を嗣がん。"
"400506","幸福なるかな、義に飢ゑ渇く者。その人は飽くことを得ん。"
"400507","幸福なるかな、憐憫ある者。その人は憐憫を得ん。"
"400508","幸福なるかな、心の清き者。その人は神を見ん。"
"400509","幸福なるかな、平和ならしむる者。その人は神の子と稱へられん。"
"400510","幸福なるかな、義のために責められたる者。天國はその人のものなり。"
"400511","我がために、人なんぢらを罵り、また責め、詐りて各様の惡しきこと
を言ふときは、汝ら幸福なり。"
"400512","喜びよろこべ、天にて汝らの報は大なり。汝等より前にありし預言者
たちをも、斯く責めたりき。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 6:20-23
6:20 さて、イエスは目を上げ弟子たちを見て言われた。「貧しい人々は、幸い
である、/神の国はあなたがたのものである。
6:21 今飢えている人々は、幸いである、/あなたがたは満たされる。今泣いて
いる人々は、幸いである、/あなたがたは笑うようになる。
6:22 人々に憎まれるとき、また、人の子のために追い出され、ののしられ、汚
名を着せられるとき、あなたがたは幸いである。
6:23 その日には、喜び踊りなさい。天には大きな報いがある。この人々の先祖
も、預言者たちに同じことをしたのである。

新共同 ルカ 6:24-26
6:24 しかし、富んでいるあなたがたは、不幸である、/あなたがたはもう慰め
を受けている。
6:25 今満腹している人々、あなたがたは、不幸である、/あなたがたは飢える
ようになる。今笑っている人々は、不幸である、/あなたがたは悲しみ泣くよう
になる。
6:26 すべての人にほめられるとき、あなたがたは不幸である。この人々の先祖
も、偽預言者たちに同じことをしたのである。」

新共同 ルカ 4:18-19
4:18 「主の霊がわたしの上におられる。貧しい人に福音を告げ知らせるため
に、/主がわたしに油を注がれたからである。主がわたしを遣わされたのは、/
捕らわれている人に解放を、/目の見えない人に視力の回復を告げ、/圧迫され
ている人を自由にし、
4:19 主の恵みの年を告げるためである。」

新共同 Tコリ1:27-28
1:27 ところが、神は知恵ある者に恥をかかせるため、世の無学な者を選び、力
ある者に恥をかかせるため、世の無力な者を選ばれました。
1:28 また、神は地位のある者を無力な者とするため、世の無に等しい者、身分
の卑しい者や見下げられている者を選ばれたのです。

新共同 ヤコ 2:5
2:5 わたしの愛する兄弟たち、よく聞きなさい。神は世の貧しい人たちをあえて
選んで、信仰に富ませ、御自身を愛する者に約束された国を、受け継ぐ者とな
さったではありませんか。

新共同 詩  33:18-20
33:18 見よ、主は御目を注がれる/主を畏れる人、主の慈しみを待ち望む人に。
33:19 彼らの魂を死から救い/飢えから救い、命を得させてくださる。
33:20 我らの魂は主を待つ。主は我らの助け、我らの盾。

新共同 イザ 57:15
57:15 高く、あがめられて、永遠にいまし/その名を聖と唱えられる方がこう言
われる。わたしは、高く、聖なる所に住み/打ち砕かれて、へりくだる霊の人と
共にあり/へりくだる霊の人に命を得させ/打ち砕かれた心の人に命を得させる。

新共同 イザ 61:1
61:1 主はわたしに油を注ぎ/主なる神の霊がわたしをとらえた。わたしを遣わ
して/貧しい人に良い知らせを伝えさせるために。打ち砕かれた心を包み/捕ら
われ人には自由を/つながれている人には解放を告知させるために。

新共同 イザ 61:2-3
61:2 主が恵みをお与えになる年/わたしたちの神が報復される日を告知して/
嘆いている人々を慰め
61:3 シオンのゆえに嘆いている人々に/灰に代えて冠をかぶらせ/嘆きに代え
て喜びの香油を/暗い心に代えて賛美の衣をまとわせるために。彼らは主が輝き
を現すために植えられた/正義の樫の木と呼ばれる。

新共同 黙  7:15-17
7:15 それゆえ、彼らは神の玉座の前にいて、/昼も夜もその神殿で神に仕え
る。玉座に座っておられる方が、/この者たちの上に幕屋を張る。
7:16 彼らは、もはや飢えることも渇くこともなく、/太陽も、どのような暑さ
も、/彼らを襲うことはない。
7:17 玉座の中央におられる小羊が彼らの牧者となり、/命の水の泉へ導き、/
神が彼らの目から涙をことごとく/ぬぐわれるからである。」

新共同 詩  37:11
37:11 貧しい人は地を継ぎ/豊かな平和に自らをゆだねるであろう。

新共同 申  4:38
4:38 神はあなたよりも強大な国々をあなたの前から追い払い、あなたを導い
て、今日のように彼らの土地をあなたの嗣業の土地としてくださった。

新共同 ロマ 4:13
4:13 神はアブラハムやその子孫に世界を受け継がせることを約束されたが、そ
の約束は、律法に基づいてではなく、信仰による義に基づいてなされたのです。

新共同 詩  107:5
107:5 飢え、渇き、魂は衰え果てた。

新共同 詩  107:8-9
107:8 主に感謝せよ。主は慈しみ深く/人の子らに驚くべき御業を成し遂げられる。
107:9 主は渇いた魂を飽かせ/飢えた魂を良いもので満たしてくださった。

新共同 ヨハ 6:35
6:35 イエスは言われた。「わたしが命のパンである。わたしのもとに来る者は
決して飢えることがなく、わたしを信じる者は決して渇くことがない。

新共同 黙  7:16-17
7:16 彼らは、もはや飢えることも渇くこともなく、/太陽も、どのような暑さ
も、/彼らを襲うことはない。
7:17 玉座の中央におられる小羊が彼らの牧者となり、/命の水の泉へ導き、/
神が彼らの目から涙をことごとく/ぬぐわれるからである。」

新共同 ヤコ 2:13
2:13 人に憐れみをかけない者には、憐れみのない裁きが下されます。憐れみは
裁きに打ち勝つのです。

新共同 箴  14:21
14:21 友を侮ることは罪。貧しい人を憐れむことは幸い。

新共同 箴  17:5
17:5 貧しい人を嘲る者は造り主をみくびる者。災いのときに喜ぶ者は赦されない。

新共同 詩  24:4
24:4 それは、潔白な手と清い心をもつ人。むなしいものに魂を奪われることな
く/欺くものによって誓うことをしない人。

新共同 詩  73:1
73:1 【賛歌。アサフの詩。】神はイスラエルに対して/心の清い人に対して、
恵み深い。

新共同 Tテモ1:5
1:5 わたしのこの命令は、清い心と正しい良心と純真な信仰とから生じる愛を目
指すものです。

新共同 Uテサ2:1
2:1 さて、兄弟たち、わたしたちの主イエス・キリストが来られることと、その
みもとにわたしたちが集められることについてお願いしたい。

新共同 創  20:5-6
20:5 彼女が妹だと言ったのは彼ではありませんか。また彼女自身も、『あの人
はわたしの兄です』と言いました。わたしは、全くやましい考えも不正な手段で
もなくこの事をしたのです」と言った。
20:6 神は夢の中でアビメレクに言われた。「わたしも、あなたが全くやましい
考えでなしにこの事をしたことは知っている。だからわたしも、あなたがわたし
に対して罪を犯すことのないように、彼女に触れさせなかったのだ。

新共同 黙  22:4
22:4 御顔を仰ぎ見る。彼らの額には、神の名が記されている。

口語訳 箴  10:9-10
10:9 まっすぐに歩む者の歩みは安全である、しかし、その道を曲げる者は災に
あう。
10:10 目で、めくばせする者は憂いをおこし、あからさまに、戒める者は平和を
きたらせる。

新共同 ヤコ 3:18
3:18 義の実は、平和を実現する人たちによって、平和のうちに蒔かれるのです。

新共同 ヘブ 12:14-15
12:14 すべての人との平和を、また聖なる生活を追い求めなさい。聖なる生活を
抜きにして、だれも主を見ることはできません。
12:15 神の恵みから除かれることのないように、また、苦い根が現れてあなたが
たを悩まし、それによって多くの人が汚れることのないように、気をつけなさい。

新共同 ロマ 9:26
9:26 『あなたたちは、わたしの民ではない』/と言われたその場所で、/彼ら
は生ける神の子らと呼ばれる。」

新共同 ホセ 2:1
2:1 イスラエルの人々は、その数を増し/海の砂のようになり/量ることも、数
えることもできなくなる。彼らは/「あなたたちは、ロ・アンミ(わが民でない
者)」と/言われるかわりに/「生ける神の子ら」と言われるようになる。

新共同 Tペテ3:14
3:14 しかし、義のために苦しみを受けるのであれば、幸いです。人々を恐れた
り、心を乱したりしてはいけません。

新共同 マタ 10:22
10:22 また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。しか
し、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。

新共同 イザ 51:7
51:7 わたしに聞け/正しさを知り、わたしの教えを心におく民よ。人に嘲られ
ることを恐れるな。ののしられてもおののくな。

新共同 使  5:40-41
5:40 使徒たちを呼び入れて鞭で打ち、イエスの名によって話してはならないと
命じたうえ、釈放した。
5:41 それで使徒たちは、イエスの名のために辱めを受けるほどの者にされたこ
とを喜び、最高法院から出て行き、

新共同 Tペテ4:14
4:14 あなたがたはキリストの名のために非難されるなら、幸いです。栄光の
霊、すなわち神の霊が、あなたがたの上にとどまってくださるからです。

新共同 黙  19:7
19:7 わたしたちは喜び、大いに喜び、/神の栄光をたたえよう。小羊の婚礼の
日が来て、/花嫁は用意を整えた。

新共同 創  15:1
15:1 これらのことの後で、主の言葉が幻の中でアブラムに臨んだ。「恐れる
な、アブラムよ。わたしはあなたの盾である。あなたの受ける報いは非常に大き
いであろう。」

新共同 マタ 23:31
23:31 こうして、自分が預言者を殺した者たちの子孫であることを、自ら証明し
ている。

新共同 使  7:52-53
7:52 いったい、あなたがたの先祖が迫害しなかった預言者が、一人でもいたで
しょうか。彼らは、正しい方が来られることを預言した人々を殺しました。そし
て今や、あなたがたがその方を裏切る者、殺す者となった。
7:53 天使たちを通して律法を受けた者なのに、それを守りませんでした。」

新共同 ヘブ 11:33-39
11:33 信仰によって、この人たちは国々を征服し、正義を行い、約束されたもの
を手に入れ、獅子の口をふさぎ、
11:34 燃え盛る火を消し、剣の刃を逃れ、弱かったのに強い者とされ、戦いの勇
者となり、敵軍を敗走させました。
11:35 女たちは、死んだ身内を生き返らせてもらいました。他の人たちは、更に
まさったよみがえりに達するために、釈放を拒み、拷問にかけられました。
11:36 また、他の人たちはあざけられ、鞭打たれ、鎖につながれ、投獄されると
いう目に遭いました。
11:37 彼らは石で打ち殺され、のこぎりで引かれ、剣で切り殺され、羊の皮や山
羊の皮を着て放浪し、暮らしに事欠き、苦しめられ、虐待され、
11:38 荒れ野、山、岩穴、地の割れ目をさまよい歩きました。世は彼らにふさわ
しくなかったのです。

新共同 ヤコ 5:10-11
5:10 兄弟たち、主の名によって語った預言者たちを、辛抱と忍耐の模範としな
さい。
5:11 忍耐した人たちは幸せだと、わたしたちは思います。あなたがたは、ヨブ
の忍耐について聞き、主が最後にどのようにしてくださったかを知っています。
主は慈しみ深く、憐れみに満ちた方だからです。

●    解釈と感想
イエスの行動は旧約の預言の成就。悲しむ者、とらわれた者の解放。病気の癒
し、罪の赦し。

●    解釈と黙想
イエスの説く「幸い」は人間の欲望の満足ではなく、神に結ばれること。

●    解釈と黙想
その幸いを受けた者はこの世の人間とは人生観死生観において不調和になるので
嫌われ離れられる。でもそれが幸いとイエスは言う。神の前にもまたこの世的に
も家庭的にも幸いということはできないらしい。




















52 問・地の塩にさせられた者が気をつけることは何ですか。
答・塩の味がなくならないように気をつけることです。
イエスは塩になれと言っているのではありません。
マタイ5:13

[岩波版・佐藤訳]
400513あなたたちは大地の塩である。もし塩が愚かにも味を失ってしまったら、
何によって塩づけられ〔う〕るであろうか。もはや何の役にも立たず、外に投げ
棄てられ、人々に踏みつけられることになる〔だけ〕であろう。

[塚本訳]マタ 5:13
5:13 (預言者と同じく)あなた達は地の塩である。(世の腐敗を防ぐのが役目
である。)しかしもし塩が馬鹿になったら、何で(もう一度)塩気をもどすか。
外に捨てられて人に踏まれるほか、もはや何の役にも立たない。

口語訳 マタ 5:13
5:13 あなたがたは、地の塩である。もし塩のききめがなくなったら、何によっ
てその味が取りもどされようか。もはや、なんの役にも立たず、ただ外に捨てら
れて、人々にふみつけられるだけである。

新改訳 マタ 5:13
5:13 あなたがたは、地の塩です。もし塩が塩けをなくしたら、何によって塩け
をつけるのでしょう。もう何の役にも立たず、外に捨てられて、人々に踏みつけ
られるだけです。

新共同 マタ 5:13
5:13 「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何
によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、
人々に踏みつけられるだけである。

前田訳2 マタ 5:13
5:13 あなた方は地の塩である。しかし塩がきかなくなったら、何で塩づけしよ
う。もはや何も役立たず、外に投げ捨てられて人に踏まれるほかはない。

[文語訳]
汝らは地の鹽なり、鹽もし効力を失はば、何をもてか之に鹽すべき。後は用な
し、外にすてられて人に蹈まるるのみ。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

[塚本訳]マコ 9:49-50
9:49 人は皆、火で塩味をつけられねばならない。(神のお喜びになる供え物と
なるためである。)
9:50 塩は良いもの。しかしもし塩に塩気がなくなったら、何で(もう一度)そ
れに塩気をつけるか。(いつも)心に塩を保って、互に仲良くせよ。」

[塚本訳] ルカ 14:34-35
14:34 だから、(それは塩に似ている。)塩はよいもの。しかし塩でももし馬鹿
になったら、何で(もう一度)塩気がつけられるか。
14:35 畑にも肥料にも役立たず、外に捨てられるばかりである。(わたしの弟子
もそのとおり。)耳のきこえる者は聞け。」

新共同 Uペテ2:20-22
2:20 わたしたちの主、救い主イエス・キリストを深く知って世の汚れから逃れ
ても、それに再び巻き込まれて打ち負かされるなら、そのような者たちの後の状
態は、前よりずっと悪くなります。
2:21 義の道を知っていながら、自分たちに伝えられた聖なる掟から離れ去るよ
りは、義の道を知らなかった方が、彼らのためによかったであろうに。
2:22 ことわざに、/「犬は、自分の吐いた物のところへ戻って来る」また、/
「豚は、体を洗って、また、泥の中を転げ回る」と言われているとおりのことが
彼らの身に起こっているのです。

新共同 Uペテ2:20-22
2:20 わたしたちの主、救い主イエス・キリストを深く知って世の汚れから逃れ
ても、それに再び巻き込まれて打ち負かされるなら、そのような者たちの後の状
態は、前よりずっと悪くなります。
2:21 義の道を知っていながら、自分たちに伝えられた聖なる掟から離れ去るよ
りは、義の道を知らなかった方が、彼らのためによかったであろうに。
2:22 ことわざに、/「犬は、自分の吐いた物のところへ戻って来る」また、/
「豚は、体を洗って、また、泥の中を転げ回る」と言われているとおりのことが
彼らの身に起こっているのです。

●    解釈と黙想
文語訳の「後は用なし」は名訳。この世的にも役に立たず、信仰の世界でも役に
立たず、始末に悪くなる。。このような人のことをイエスは「後は用なし」と言
うのだ。否、少しばかりキリスト教の知識があるから始末が悪い。

●    解釈と黙想
地の塩とは正義を振り回して世の悪を糾弾することではないのだ。世の悪を常に
監視して批判糾弾することが地の塩としての役目だと心得ている政治的キリスト
教雑誌があるが大間違い。それは人間の業、ヒューマニストの業。その態度は、
共産党やヒューマニストたちから「生ぬるい」と言われて彼らから「用なし」と
して捨てられるのがオチであろう。我々のレーゾンデートルはただひたすら「復
活の事実の告知と罪の赦し」。それをこの世とかみ合ってない上滑りの隠遁者と
批判する者は聖書がわかってない。地の塩は、社会批判運動だと心得ている者は
神から「用なし」と言われる。








53 問・世の光とはどういうことなのですか。
答・キリスト信者の人格の明るさです。神の光を反射しているのです。
マタイ5:14−16

[岩波版・佐藤訳]マタ 5:14-16
400514あなたたちは、この世の光である。山の上にある町は隠れることができない。
400515人々はともし火をともし〔た後〕、それを枡の下に置きはしない。むしろ
燭台の上に置くものだ。そうすればそれは、家の中にいるすべてのものを照らす。
400516このように、あなたたちの光が人々の前で輝くように〔せよ〕。そうすれ
ば彼らは、あなたたちの良い行いを見て、天におられるあなたたちの父を讃め称
えるであろう。

[塚本訳]マタ 5:14-16
5:14 あなた達は世の光である。山の上にある町は隠れていることは出来ない。
5:15 また、(せっかく)明りをともして枡をかぶせる者はない。かならず燭台
の上に置く。すると、家の中におる人を皆照らすのである。
5:16 そのようにあなた達も、その光を世の人の前に輝かし、人があなた達の良
い行ないを見て、あなた達の天の父上をあがめるようにせよ。

[前田訳]マタ 5:14-16
5:14 あなた方は世の光である。山の上にある町は隠されえない。
5:15 人は明りをつけて枡の下にでなく燭台の上に置く。それは家にあるものす
べてを照らす。
5:16 このようにあなた方の光が人の前に照るようにせよ、人があなた方のよい
わざを見て天にいますあなた方の父をたたえるために。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 4:21 また、イエスは言われた。「ともし火を持って来るのは、升
の下や寝台の下に置くためだろうか。燭台の上に置くためではないか。

新共同 ルカ 8:16 「ともし火をともして、それを器で覆い隠したり、寝台の下
に置いたりする人はいない。入って来る人に光が見えるように、燭台の上に置く。

新共同 ルカ 11:33 「ともし火をともして、それを穴蔵の中や、升の下に置く者
はいない。入って来る人に光が見えるように、燭台の上に置く。

新共同 ヨハ 8:12 イエスは再び言われた。「わたしは世の光である。わたしに
従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」

新共同 イザ 2:2-3
2:2 終わりの日に/主の神殿の山は、山々の頭として堅く立ち/どの峰よりも高
くそびえる。国々はこぞって大河のようにそこに向かい
2:3 多くの民が来て言う。「主の山に登り、ヤコブの神の家に行こう。主はわた
したちに道を示される。わたしたちはその道を歩もう」と。主の教えはシオンか
ら/御言葉はエルサレムから出る。

新共同 黙  22:10-11
22:10 また、わたしにこう言った。「この書物の預言の言葉を、秘密にしておい
てはいけない。時が迫っているからである。
22:11 不正を行う者には、なお不正を行わせ、汚れた者は、なお汚れるままにし
ておけ。正しい者には、なお正しいことを行わせ、聖なる者は、なお聖なる者と
ならせよ。

新共同 マコ 4:21-25
4:21 また、イエスは言われた。「ともし火を持って来るのは、升の下や寝台の
下に置くためだろうか。燭台の上に置くためではないか。
4:22 隠れているもので、あらわにならないものはなく、秘められたもので、公
にならないものはない。
4:23 聞く耳のある者は聞きなさい。」
4:24 また、彼らに言われた。「何を聞いているかに注意しなさい。あなたがた
は自分の量る秤で量り与えられ、更にたくさん与えられる。
4:25 持っている人は更に与えられ、持っていない人は持っているものまでも取
り上げられる。」

新共同 ルカ 8:16-18
8:16 「ともし火をともして、それを器で覆い隠したり、寝台の下に置いたりす
る人はいない。入って来る人に光が見えるように、燭台の上に置く。
8:17 隠れているもので、あらわにならないものはなく、秘められたもので、人
に知られず、公にならないものはない。
8:18 だから、どう聞くべきかに注意しなさい。持っている人は更に与えられ、
持っていない人は持っていると思うものまでも取り上げられる。」

新共同 マタ 10:26 「人々を恐れてはならない。覆われているもので現されない
ものはなく、隠されているもので知られずに済むものはないからである。


新共同 ロマ 2:16 そのことは、神が、わたしの福音の告げるとおり、人々の隠
れた事柄をキリスト・イエスを通して裁かれる日に、明らかになるでしょう。

新共同 ピリ 2:15-16
2:15 そうすれば、とがめられるところのない清い者となり、よこしまな曲がっ
た時代の中で、非のうちどころのない神の子として、世にあって星のように輝き、
2:16 命の言葉をしっかり保つでしょう。こうしてわたしは、自分が走ったこと
が無駄でなく、労苦したことも無駄ではなかったと、キリストの日に誇ることが
できるでしょう。

新共同 Tテサ5:5
5:5 あなたがたはすべて光の子、昼の子だからです。わたしたちは、夜にも暗闇
にも属していません。

新共同 イザ 9:1
9:1 闇の中を歩む民は、大いなる光を見/死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。

新共同 イザ 42:8
42:8 わたしは主、これがわたしの名。わたしは栄光をほかの神に渡さず/わた
しの栄誉を偶像に与えることはしない。

新共同 イザ 49:6
49:6 こう言われる。わたしはあなたを僕として/ヤコブの諸部族を立ち上がら
せ/イスラエルの残りの者を連れ帰らせる。だがそれにもまして/わたしはあな
たを国々の光とし/わたしの救いを地の果てまで、もたらす者とする。

新共同 イザ 60:1
60:1 起きよ、光を放て。あなたを照らす光は昇り/主の栄光はあなたの上に輝く。

新共同 イザ 60:3
60:3 国々はあなたを照らす光に向かい/王たちは射し出でるその輝きに向かっ
て歩む。

新共同 ヨハ 1:4
1:4 言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。

新共同 ヨハ 9:5
9:5 わたしは、世にいる間、世の光である。」

●    解釈と黙想
光になれといっているのではない。神の光を受けて光になってしまっているのだ
から、神はあなたたちを隠しておくわけにはいかないのだ、というのである。こ
れは山上の説教の基本的な読み方である。あなた達はすでに塩になってしまって
いる。あなたたちはすでに光になってしまっている。「だから」こういうように
しなさい。というのが本来の読み方である。努力して塩になれ、光を発しなさい
というのではない。

●    解釈と黙想
人間の行動努力では「光」になれない。光は神から来る。福音はたくまずして表
れてしまうのだ。人間は神の光を反射する鏡。その光は山の上にある光のように
遠くからでもよく見えるというのである。

●    解釈と黙想
世の中には心の暖かい人がいるものだ。実際に光を発しているようだ。

●    解釈と黙想
顔が輝いている。目が生き生きとしている。それは神の霊がその人に宿って反射
しているのだ。それに比して暗い顔の人、目に輝きのない人は神の霊が宿ってい
ない人。思想や行動が暗い。それは人間の思想ばかりを勉強しているからそうな
るのだ。



54 問・福音はユダヤ教の律法の成就だけですか。
答・世界の諸宗教、諸道徳の目指すところの成就です。
マタイ5:17−20

[岩波版・佐藤訳] マタイ5:17−20
400517私が律法や預言者たちを廃棄するために来た、と思ってはならない。廃棄
するためではなく、満たすために来たのである。
410518なぜなら、アーメン、あなたたちに言う、天と地が過ぎ行くまでは、律法
の一点一画も決して過ぎ行くことはなく、すべてが成るであろう。
400519したがって、これらの最も小さい掟の一つですら破棄し、そのように人々
にも教える者は、天の王国において最も小さい者と呼ばれるであろう。し か
し、〔これらの最も小さい掟を〕行ない、〔そのように人々にも〕教える者、そ
の者こそ天の王国においては大いなる者と呼ばれるであろう。
400520たしかに、私はあなたたちに言う、あなたたちの義が律法学者たちやファ
リサイ人たちのそれよりまさっていなければ、あなたたちは決して天の王国に入
ることはないであろう。

 [塚本訳]マタ 5:17-20
5:17 わたしが律法や預言書[聖書]を廃止するために来たと思ってはならな
い。廃止するどころか、成就するために来たのである。
5:18 アーメン、わたしは言う、天地が消え失せても、(そこに書かれている)
すべてのことが実現するまでは、律法(と預言書)から、その一点一画といえど
も決して消え失せない。
5:19 だから、これらの掟の中で一番小さいものを一つでも破り、またそのよう
に人に教える者は、天の国で一番小さい者となり、反対に、これを行ない、また
(そのように人に)教える者は、天の国で一番大きい者となろう。
5:20 わたしは言う、あなた達の行ないが聖書学者やパリサイ人以上にりっぱで
なければ、決して天の国に入ることはできない。

新共同 マタ 5:17-20
5:17 「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならな
い。廃止するためではなく、完成するためである。
5:18 はっきり言っておく。すべてのことが実現し、天地が消えうせるまで、律
法の文字から一点一画も消え去ることはない。
5:19 だから、これらの最も小さな掟を一つでも破り、そうするようにと人に教
える者は、天の国で最も小さい者と呼ばれる。しかし、それを守り、そうするよ
うに教える者は、天の国で大いなる者と呼ばれる。
5:20 言っておくが、あなたがたの義が律法学者やファリサイ派の人々の義にま
さっていなければ、あなたがたは決して天の国に入ることができない。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 24:35
24:35 天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない。」

新共同 マコ 13:31
13:31 天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない。」

新共同 ルカ 16:16-17
16:16 律法と預言者は、ヨハネの時までである。それ以来、神の国の福音が告げ
知らされ、だれもが力ずくでそこに入ろうとしている。
16:17 しかし、律法の文字の一画がなくなるよりは、天地の消えうせる方が易しい。

新共同 ルカ 21:33
21:33 天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない。」

新共同 ロマ 3:31
3:31 それでは、わたしたちは信仰によって、律法を無にするのか。決してそう
ではない。むしろ、律法を確立するのです。

新共同 ロマ 8:4
8:4 それは、肉ではなく霊に従って歩むわたしたちの内に、律法の要求が満たさ
れるためでした。

新共同 マタ 3:15
3:15 しかし、イエスはお答えになった。「今は、止めないでほしい。正しいこ
とをすべて行うのは、我々にふさわしいことです。」そこで、ヨハネはイエスの
言われるとおりにした。

新共同 ヨハ 10:35
10:35 神の言葉を受けた人たちが、『神々』と言われている。そして、聖書が廃
れることはありえない。

新共同 ロマ 13:8
13:8 互いに愛し合うことのほかは、だれに対しても借りがあってはなりませ
ん。人を愛する者は、律法を全うしているのです。

新共同 ガラ 5:14
5:14 律法全体は、「隣人を自分のように愛しなさい」という一句によって全う
されるからです。

新共同 ルカ 21:32
21:32 はっきり言っておく。すべてのことが起こるまでは、この時代は決して滅
びない。

新共同 ヤコ 2:10
2:10 律法全体を守ったとしても、一つの点でおちどがあるなら、すべての点に
ついて有罪となるからです。

新共同 Tコリ15:9
15:9 わたしは、神の教会を迫害したのですから、使徒たちの中でもいちばん小
さな者であり、使徒と呼ばれる値打ちのない者です。

新共同 マタ 20:26
20:26 しかし、あなたがたの間では、そうであってはならない。あなたがたの中
で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、

新共同 マタ 6:1
6:1 「見てもらおうとして、人の前で善行をしないように注意しなさい。さもな
いと、あなたがたの天の父のもとで報いをいただけないことになる。

新共同 マタ 18:3
18:3 言われた。「はっきり言っておく。心を入れ替えて子供のようにならなけ
れば、決して天の国に入ることはできない。

新共同 マタ 11:12-13
11:12 彼が活動し始めたときから今に至るまで、天の国は力ずくで襲われてお
り、激しく襲う者がそれを奪い取ろうとしている。
11:13 すべての預言者と律法が預言したのは、ヨハネの時までである。

新共同 使  10:37
10:37 あなたがたはご存じでしょう。ヨハネが洗礼を宣べ伝えた後に、ガリラヤ
から始まってユダヤ全土に起きた出来事です。

新共同 使  13:24
13:24 ヨハネは、イエスがおいでになる前に、イスラエルの民全体に悔い改めの
洗礼を宣べ伝えました。

●    解釈と黙想
福音は、ユダヤ教の律法の成就ばかりでなく、世界の諸宗教や諸道徳の目指すと
ころの成就を果たす。わが国に即して言えば仏教や儒教の目指す人間のあり方は
キリストの福音で人間が清められ、別人に生まれ変わることで可能である。儒教
の目指す形式だけの礼儀が整っても心が伴わなければダメ。仏教の目指す形が
整っても魂が入らなければ「仏作って魂入れず」になる。しかしキリスト教は魂
だけでもいけない、形を持ってこの世にかかわらねばならない。イエスは人の子
の姿をとって見える形でこの世に来られた。












55 問・怒りは殺人と同じなら生きていけないのですが。
答・神の義と怒りは殺人のためではなく、救いのためです。見習うべきはそのこ
とです。
マタイ5:21−26

[岩波版・佐藤訳]マタ 5:21-26
400521殺すなかれ。『殺す者はさばきに会う』と古(いにしえ)の人々に言われ
たことは、あなたたちも聞いたことである。
400522しかし、この私はあなたたちに言う、自分の兄弟に対して怒る者はすべ
て、さばきに会う。自分の兄弟に『あほう者』と言う者はすべて、最高法院に引
き渡される。『ばか野郎』と言う者はすべて、火のゲヘナに落ちる。
400523だから、あなたの供物を祭壇に持って来て、そこで自分の兄弟が自分に何
か恨みごとがあることを思い出したなら、
400524あなたの供物をそこ、〔すなわち〕祭壇の前にほうっておいて、まず行っ
て自分の兄弟と仲直りせよ。そしてそのあとやって来て、あなたの供物を献げる
がよい。
400525あなたを訴える者と共に〔裁判所に向かう〕途上にあるうちに、彼とすみ
やかに和睦せよ。そうしなければ、あなたを訴える者はあなたを裁判官に引き渡
し、裁判官は下役に引き渡し、あなたは獄に投げ込まれてしまうであろう。
400526アーメン、私はあなたに言う、あなたは最後の一クォドランスを払い切る
までは、決してそこから出て来ることはないであろう。

[塚本訳]マタ 5:21-26
5:21 (だからわたしの戒めは彼らよりもきびしい。)──あなた達は昔の人が
(モーセから、『人を)殺してはならない、』殺した者は裁判所で罰せられる、
と命じられたことを聞いたであろう。
5:22 しかしわたしはあなた達に言う、兄弟に腹をたてる者は皆、(ただそれだ
けの理由で、天国の)裁判所で罰せられる。兄弟に馬鹿と言う者は、最高法院で
罰せられる。畜生と言う者は、火の地獄で罰せられる。
5:23 だからもし、あなたが祭壇に供え物を捧げるとき、そこで兄弟に恨まれて
いることを思い出したなら、
5:24 供え物をそこに、祭壇の前に置き、まず行ってその兄弟と仲直りをし、そ
れからかえって来て供え物を捧げよ。
5:25 また告訴人とは、一しょに(裁判所へ)行く途中で、早く示談にするがよ
い。そうでないと、告訴人は裁判官に、裁判官は下役にあなたを引き渡して、牢
に入れられるにちがいない。
5:26 アーメン、わたしは言う、最後の一コドラント[十円]を返すまでは、決
してそこから出ることはできない。

[文語訳]
"400521","古への人に「殺すなかれ、殺す者は審判にあふべし」と云へることあ
るを汝等きけり。"400522","されど我は汝らに告ぐ、すべ て兄弟を怒る者は、
審判にあふべし。また兄弟に對ひて、愚者よといふ者は、衆議にあふべし。また
痴者よといふ者は、ゲヘナの火にあふべし。"
"400523","この故に汝もし供物を祭壇にささぐる時、そこにて兄弟に怨まるる事
あるを思ひ出さば、"
"400524","供物を祭壇のまへに遺しおき、先づ往きて、その兄弟と和睦し、然る
のち來りて、供物をささげよ。"
"400525","なんぢを訴ふる者とともに途に在るうちに、早く和解せよ。恐らく
は、訴ふる者なんぢを審判人にわたし、審判人は下役にわたし、遂になんぢは獄
に入れられん。"
"400526","まことに汝に告ぐ、一厘ものこりなく償はずば、其處をいづること能
はじ。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 出  20:13 殺してはならない。

新共同 申  5:17 殺してはならない。

新共同 出  21:12 人を打って死なせた者は必ず死刑に処せられる。

新共同 レビ 24:17 人を打ち殺した者はだれであっても、必ず死刑に処せられる。

新共同 エペ 4:26 怒ることがあっても、罪を犯してはなりません。日が暮れる
まで怒ったままでいてはいけません。

新共同 ヤコ 1:19-20
1:19 わたしの愛する兄弟たち、よくわきまえていなさい。だれでも、聞くのに
早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい。
1:20 人の怒りは神の義を実現しないからです。

新共同 Tヨハ5:15 わたしたちは、願い事は何でも聞き入れてくださるというこ
とが分かるなら、神に願ったことは既にかなえられていることも分かります。

新共同 申  17:8-13
17:8 あなたの町で、流血、もめ事、傷害などの訴えを裁くのが極めて難しいな
らば、直ちにあなたの神、主が選ばれる場所に上り、
17:9 レビ人である祭司およびその時、任に就いている裁判人のもとに行って尋
ねなさい。彼らが判決を告げるであろう。
17:10 あなたは、彼らが主の選ばれる場所から告げる判決に従い、彼らの指示す
るとおりに忠実に実行しなければならない。
17:11 あなたは彼らの示す指示と下す判決に従い、彼らが告げる言葉に背いて、
右にも左にもそれてはならない。
17:12 あなたの神、主に仕えてそこに立つ祭司あるいは裁判人を無視して、勝手
にふるまう者があれば、その者を死刑に処し、イスラエルの中から悪を取り除か
ねばならない。
17:13 民は皆、これを聞くと、恐れを抱き、もはや勝手にふるまうことはないで
あろう。

新共同 申  21:18-21
21:18 ある人にわがままで、反抗する息子があり、父の言うことも母の言うこと
も聞かず、戒めても聞き従わないならば、
21:19 両親は彼を取り押さえ、その地域の城門にいる町の長老のもとに突き出して、
21:20 町の長老に、「わたしたちのこの息子はわがままで、反抗し、わたしたち
の言うことを聞きません。放蕩にふけり、大酒飲みです」と言いなさい。
21:21 町の住民は皆で石を投げつけて彼を殺す。あなたはこうして、あなたの中
から悪を取り除かねばならない。全イスラエルはこのことを聞いて、恐れを抱く
であろう。

新共同 ダニ 7:9-10
7:9 なお見ていると、/王座が据えられ/「日の老いたる者」がそこに座した。
その衣は雪のように白く/その白髪は清らかな羊の毛のようであった。その王座
は燃える炎/その車輪は燃える火
7:10 その前から火の川が流れ出ていた。幾千人が御前に仕え/幾万人が御前に
立った。裁き主は席に着き/巻物が繰り広げられた。

新共同 マタ 23:18-19
23:18 また、『祭壇にかけて誓えば、その誓いは無効である。その上の供え物に
かけて誓えば、それは果たさねばならない』と言う。
23:19 ものの見えない者たち、供え物と、供え物を清くする祭壇と、どちらが尊
いか。

新共同 マタ 5:25-26
5:25 あなたを訴える人と一緒に道を行く場合、途中で早く和解しなさい。さも
ないと、その人はあなたを裁判官に引き渡し、裁判官は下役に引き渡し、あなた
は牢に投げ込まれるにちがいない。
5:26 はっきり言っておく。最後の一クァドランスを返すまで、決してそこから
出ることはできない。」

新共同 マタ 18:34
18:34 そして、主君は怒って、借金をすっかり返済するまでと、家来を牢役人に
引き渡した。

●    解釈と感想
心の思いはことごとく神に知られるならば、誰かを恨んで殺そうとしたり、不幸
を願ったりする心は確実に神に「読まれる」
神の前では心の思いも実際の行動も同じ。神の前では逃げ隠れできない。クリス
チャンはキセル乗車はでrきない。したとしても気持ち悪い。

● 解釈と黙想
ヤコブ書1:20 「人の怒りは神の義を実現しない。」は私の痛いところを突かれ
た言葉。自己の怒りは神の代行であり、預言と思うのは間違い。

●    解釈と黙想
自分の怒りの心は神の義の現れであると「自認」して、預言者気取りで天下国家
を批判しているクリスチャン(無教会の雑誌にはこれが多い)はこのマタイ5:
21の「腹を立てる者は裁きにあう」をじっくり読んで気をつけたほうがよい。
(我が反省)。

●    解釈と黙想
会社の会議で何事も私を批判する人がいる。そのことを私の家を造っていた大工
の棟梁に「勤め人の嘆き」をこぼしたら「高橋さんはその人を嫌いなのだろう」
と言った。図星である。「心の中でアイツなんか早く会社をやめてしまえばよ
い」と思っていたのだ。逆襲されたのだ。


56 問・女を見て色情を抱くなと言われたら生きていけないのですが。
答・女とは人妻のことです。また女性を色情の心でだけ見てはいけないと言うの
です。創造の秩序(本能)を破壊せよというのではありません。
マタイ5:27−32

[岩波版・佐藤訳]
400527姦淫することなかれと言われたことは、あなたたちも聞いたことである。
400528しかし、この私はあなたたちに言う、ある女に対する欲情を抱いてその彼
女を見る者はすべて、自分の心の中ですでに彼女と〔交わって〕姦淫を犯したの
である。
400529もしあなたの右の目があなたを躓かせるなら、それを抉(えぐ)り取って
投げ捨ててしまえ。なぜならば、あなたの肢体の一部が滅んでも、あなたの体全
体がゲヘナに投げ込まれない方が、あなたにとっては益だからだ。
400530もしあなたの右の手があなたを躓かせるなら、それを切り取って投げ捨て
てしまえ。なぜならば、あなたの肢体の一部が滅んでも、あなたの体全体がゲヘ
ナに入り込んでしまわない方が、あなたにとっては益だからだ。
400531なお、自分の妻を離縁する者は、彼女に離縁状を渡すべしと言われた。
400532しかし、この私はあなたたちに言う、淫行以外の理由で自分の妻を離縁す
る者はすべて、彼女に姦淫をはたらかせる者である。また、離縁された女を娶
(めと)る者も、姦淫する者である。

[塚本訳]マタ 5:27-32
5:27 あなた達は(昔の人がモーセから、)『姦淫をしてはならない』と命じら
れたことを聞いたであろう。
5:28 しかしわたしはあなた達に言う、情欲をもって人妻を見る者は皆、(見た
だけで)すでに心の中でその女を姦淫したのである。
5:29 それで、もし右の目があなたを罪にいざなうなら、くじり出して捨てよ。
体の一部が無くなっても、全身が地獄に投げ込まれない方が得であるから。
5:30 もしまた右の手があなたを罪にいざなうなら、切り取って捨てよ。手足が
一本無くなっても、全身が地獄へ行かない方が得であるから。
5:31 また(昔の人は)、『妻を離縁する者は離縁状を渡せ』と命じられた。
5:32 しかしわたしはあなた達に言う、不品行以外の理由で妻を離縁する者は
皆、その女に姦淫を犯させるのである。離縁された女と結婚する者も、姦淫を犯
すのである。

[文語訳]
"400527","「姦淫するなかれ」と云へることあるを汝等きけり。"
"400528","されど我は汝らに告ぐ、すべて色情を懷きて女を見るものは、既に心
のうち姦淫したるなり。"
"400529","もし右の目なんぢを躓かせば、抉り出して棄てよ、五體の一つ亡び
て、全身ゲヘナに投げ入れられぬは益なり。"
"400530","もし右の手なんぢを躓かせば、切りて棄てよ、五體の一つ亡びて、全
身ゲヘナに往かぬは益なり。"
"400531","また「妻をいだす者は離縁状を與ふべし」と云へることあり。"
"400532","されど我は汝らに告ぐ、淫行の故ならで其の妻をいだす者は、これに
姦淫を行はしむるなり。また出されたる女を娶るものは、姦淫を行ふなり。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 18:8-9
18:8 もし片方の手か足があなたをつまずかせるなら、それを切って捨ててしま
いなさい。両手両足がそろったまま永遠の火に投げ込まれるよりは、片手片足に
なっても命にあずかる方がよい。
18:9 もし片方の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出して捨ててしまいな
さい。両方の目がそろったまま火の地獄に投げ込まれるよりは、一つの目になっ
ても命にあずかる方がよい。」

新共同 マタ 19:9
19:9 言っておくが、不法な結婚でもないのに妻を離縁して、他の女を妻にする
者は、姦通の罪を犯すことになる。」

新共同 マコ 9:43-48
9:43 もし片方の手があなたをつまずかせるなら、切り捨ててしまいなさい。両
手がそろったまま地獄の消えない火の中に落ちるよりは、片手になっても命にあ
ずかる方がよい。
9:44 (†底本に節が欠落 異本訳)地獄では蛆が尽きることも、火が消えること
もない。
9:45 もし片方の足があなたをつまずかせるなら、切り捨ててしまいなさい。両
足がそろったままで地獄に投げ込まれるよりは、片足になっても命にあずかる方
がよい。
9:46 (†底本に節が欠落 異本訳)地獄では蛆が尽きることも、火が消えること
もない。
9:47 もし片方の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出しなさい。両方の目
がそろったまま地獄に投げ込まれるよりは、一つの目になっても神の国に入る方
がよい。
9:48 地獄では蛆が尽きることも、火が消えることもない。

新共同 ルカ 16:18
16:18 妻を離縁して他の女を妻にする者はだれでも、姦通の罪を犯すことにな
る。離縁された女を妻にする者も姦通の罪を犯すことになる。」

新共同 出  20:14
20:14 姦淫してはならない。

新共同 申  5:18
5:18 姦淫してはならない。

新共同 出  20:17
20:17 隣人の家を欲してはならない。隣人の妻、男女の奴隷、牛、ろばなど隣人
のものを一切欲してはならない。」

新共同 ヨブ 31:1
31:1 わたしは自分の目と契約を結んでいるのに/どうしておとめに目を注いだ
りしようか。

新共同 Uペテ2:14
2:14 その目は絶えず姦通の相手を求め、飽くことなく罪を重ねています。彼ら
は心の定まらない人々を誘惑し、その心は強欲におぼれ、呪いの子になっています。

新共同 マタ 18:9-10
18:9 もし片方の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出して捨ててしまいな
さい。両方の目がそろったまま火の地獄に投げ込まれるよりは、一つの目になっ
ても命にあずかる方がよい。」
◆「迷い出た羊」のたとえ
18:10 「これらの小さな者を一人でも軽んじないように気をつけなさい。言って
おくが、彼らの天使たちは天でいつもわたしの天の父の御顔を仰いでいるのである。

新共同 申  24:1-5
24:1 人が妻をめとり、その夫となってから、妻に何か恥ずべきことを見いだ
し、気に入らなくなったときは、離縁状を書いて彼女の手に渡し、家を去らせる。
24:2 その女が家を出て行き、別の人の妻となり、
24:3 次の夫も彼女を嫌って離縁状を書き、それを手に渡して家を去らせるか、
あるいは彼女をめとって妻とした次の夫が死んだならば、
24:4 彼女は汚されているのだから、彼女を去らせた最初の夫は、彼女を再び妻
にすることはできない。これは主の御前にいとうべきことである。あなたの神、
主が嗣業として与えられる土地を罪で汚してはならない。
◆人道上の規定
24:5 人が新妻をめとったならば、兵役に服さず、いかなる公務も課せられず、
一年間は自分の家のためにすべてを免除される。彼は、めとった妻を喜ばせねば
ならない。
新共同 マタ 19:3-9
19:3 ファリサイ派の人々が近寄り、イエスを試そうとして、「何か理由があれ
ば、夫が妻を離縁することは、律法に適っているでしょうか」と言った。
19:4 イエスはお答えになった。「あなたたちは読んだことがないのか。創造主
は初めから人を男と女とにお造りになった。」
19:5 そして、こうも言われた。「それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ば
れ、二人は一体となる。
19:6 だから、二人はもはや別々ではなく、一体である。従って、神が結び合わ
せてくださったものを、人は離してはならない。」
19:7 すると、彼らはイエスに言った。「では、なぜモーセは、離縁状を渡して
離縁するように命じたのですか。」
19:8 イエスは言われた。「あなたたちの心が頑固なので、モーセは妻を離縁す
ることを許したのであって、初めからそうだったわけではない。
19:9 言っておくが、不法な結婚でもないのに妻を離縁して、他の女を妻にする
者は、姦通の罪を犯すことになる。」

新共同 Tコリ7:10-11
7:10 更に、既婚者に命じます。妻は夫と別れてはいけない。こう命じるのは、
わたしではなく、主です。
7:11 ――既に別れてしまったのなら、再婚せずにいるか、夫のもとに帰りなさ
い。――また、夫は妻を離縁してはいけない。



●    解釈と感想
「女」が塚本訳では「人妻」となっている。新共同訳では「他人の妻」、英訳て
NKJ,IEVは「ウーマン」で、これらは旧約の「隣人のものを欲しがっては
ならない」(出  20:17)の精神から来た正確な訳。

●    解釈と黙想
岩波訳が真意を伝えている。
「ある女に対する欲情を抱いてその彼女を見る者はすべて、自分の心の中ですで
に彼女と〔交わって〕姦淫を犯したのである。」
つまり姦淫するつもりで女を見てはいけないと言うのである。これは人を心の中
で殺してはいけないというのと同じトーンである。女を見て色情を抱くなという
無理な律法ではない。あなた達は既に神の子にさせられたのだから、「人間」の
ように獣の性質から解き放たれたのだ。だから女性を見るときは、獣の目つきや
卑しい思いを抱くなというのである。女性は男の欲女情の対象ではない。そう見
るのは女性の全人格を見ていないのだ。しかしこれが難しい。私などはまず無
理。生まれつきの性質では無理。道徳や律法を守る努力でも無理。

●    解釈と黙想
色情をいだいて「女」を見るのは男の本能だが、その根本のところを神は問題に
する。心の中の出来事は神の前では実行と同じ。

●    解釈と黙想
だから神の霊に満たされて人間のレベルから神の民のレベルに鞍替えせよ、生ま
れ変われというのである。道徳ではない。律法ではない。

●    解釈と黙想
「双方が合意ならば姦通や不倫もよいではないか」と言うのが文学の世界。イマ
ドキの若い者たちの考え。そこに神の存在がない。だから双方が合意しての姦通
や不倫はその後に不思議と決まって二人とも「神を憎む」行動に出る。神が邪魔
だからである。その結果聖書を嫌う、遠ざける。福音の話を嫌う。煙たがる。神
の子としての片鱗があるからだ。だから姦淫や不倫が悪いことは天地の法則がそ
うなっているのだからしょうがないのだ。問答濡用である。それを注意すると歯
向かってくるから悲しい。
神と富とを同時に愛することはできないとある。(マタイ6:24)それはなぜ
だろうと考える。その答えは同じ節にでている。どちらか一方を愛すると片方を
憎みようになるから、というのがその答え。つまり富を第一に愛する人は神を憎
む。具体的には堅い行動をあざ笑う。馬鹿にする。これと同じに姦通や不倫もそ
れを実行する人間は神を憎む。故に姦通や不倫は神に敵対するものなのだ。

●    解釈と黙想
私の知人のカトリックの神父は、教え子と恋愛関係になり結ばれて「破門され
た」。その元(?)神父はわが家に来られたことがあるが、イエスは彼を受け入
れ ていると感じた。人間は生まれつき人間である。神は人間を愛された。その
元(?)神父こそ多くの人を慰め導くことができるのだ。若者の話に乗ってくれ
ない のは堅物(カタブツ)の教師や牧師や神父だ。彼らは若者の悩みを知らな
い。人間を知らない。十字架を知らない。福音を知らない。あるのはただ道徳と
律法。 禍だ。イエスはそういう教師を嫌ったのだ。

57 問・誓ってはならないということは約束もしてはならないことですか。
答・神の主権(領域)のことに人間が立ち入ってはならないと言うことです。
マタイ5:33−37

[岩波版・佐藤訳]
400533また、偽り誓うな。そして、主に対してあなたの誓いを果たせ、と古(い
にしえ)の人々に言われたことは、あなたたちも聞いたことである。
400534しかし、この私はあなたたちに言う、一切誓うな。天にかけても〔誓う
な〕。神の御座だからである。
400535地にかけても〔誓うな〕。神の御足の台座だからである。エルサレムにか
けても〔誓うな〕。大いなる王の都だからである。
400536あなたの頭にかけても誓ってはならない。あなたは一本の髪の毛すら白く
も黒くもできないからである。
400537あなたたちの言葉は『はい、はい』、『いいえ、いいえ』であれ。これ以
上のものは悪から出るものである。

口語訳 マタ 5:33-37
5:33 また昔の人々に『いつわり誓うな、誓ったことは、すべて主に対して果
せ』と言われていたことは、あなたがたの聞いているところである。
5:34 しかし、わたしはあなたがたに言う。いっさい誓ってはならない。天をさ
して誓うな。そこは神の御座であるから。
5:35 また地をさして誓うな。そこは神の足台であるから。またエルサレムをさ
して誓うな。それは『大王の都』であるから。
5:36 また、自分の頭をさして誓うな。あなたは髪の毛一すじさえ、白くも黒く
もすることができない。
5:37 あなたがたの言葉は、ただ、しかり、しかり、否、否、であるべきだ。そ
れ以上に出ることは、悪から来るのである。

新改訳 マタ 5:33-37
5:33 さらにまた、昔の人々に、『偽りの誓いを立ててはならない。あなたの
誓ったことを主に果たせ。』と言われていたのを、あなたがたは聞いています。
5:34 しかし、わたしはあなたがたに言います。決して誓ってはいけません。す
なわち、天をさして誓ってはいけません。そこは神の御座だからです。
5:35 地をさして誓ってもいけません。そこは神の足台だからです。エルサレム
をさして誓ってもいけません。そこは偉大な王の都だからです。
5:36 あなたの頭をさして誓ってもいけません。あなたは、一本の髪の毛すら、
白くも黒くもできないからです。
5:37 だから、あなたがたは、『はい。』は『はい。』、『いいえ。』は『いい
え。』とだけ言いなさい。それ以上のことは悪いことです。

新共同 マタ 5:33-37
5:33 「また、あなたがたも聞いているとおり、昔の人は、『偽りの誓いを立て
るな。主に対して誓ったことは、必ず果たせ』と命じられている。
5:34 しかし、わたしは言っておく。一切誓いを立ててはならない。天にかけて
誓ってはならない。そこは神の玉座である。
5:35 地にかけて誓ってはならない。そこは神の足台である。エルサレムにかけ
て誓ってはならない。そこは大王の都である。
5:36 また、あなたの頭にかけて誓ってはならない。髪の毛一本すら、あなたは
白くも黒くもできないからである。
5:37 あなたがたは、『然り、然り』『否、否』と言いなさい。それ以上のこと
は、悪い者から出るのである。」

塚本訳 マタ 5:33-37
5:33 さらにあなた達は昔の人が(モーセから)、『偽りの誓いをしてはならな
い、』また『誓ったことは主に対して果たさねばならない』と命じられたことを
聞いたであろう。
5:34 しかしわたしはあなた達に言う、いっさい誓ってはならない。神の御名は
もちろん、『天』にかけても(誓ってはならない)。(天は)『神の御座であ
る』から。
5:35 『大地』にかけても。(大地は)『神の足台である』から。エルサレムに
かけても。(エルサレムは)『大王(なる神)の都』であるから。
5:36 自分の頭にかけても誓ってはならない。(頭は神のもので、)あなたは髪
の毛一本を、白くも黒くも出来ないのであるから。
5:37 あなた達はただはっきり『はい』とか、『いいえ』とだけ言え。これ以上
は悪魔が言わせるのである。

前田訳 マタ 5:33-37
5:33 また、あなた方が聞いたように、昔の人々にいわれている、『偽り誓う
な、あなたの誓いを主に果たせ』と。
5:34 しかしわたしはあなた方にいう、いっさい誓うな、天にかけても、神のみ
座であるから。
5:35 地にかけても、神の足代であるから。エルサレムにかけても、大君の都で
あるから。
5:36 あなたの頭にかけても誓うな、髪一本白くも黒くもできないから。
5:37 あなた方のことばは然り然り、否否であれ、これら以上のことは悪から出
ている。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 レビ 19:12
19:12 わたしの名を用いて偽り誓ってはならない。それによってあなたの神の名
を汚してはならない。わたしは主である。

新共同 民  30:3
30:3 人が主に誓願を立てるか、物断ちの誓いをするならば、その言葉を破って
はならない。すべて、口にしたとおり、実行しなければならない。

新共同 申  23:22
23:22 あなたの神、主に誓願を立てる場合は、遅らせることなく、それを果たし
なさい。あなたの神、主は必ずそれをあなたに求め、あなたの罪とされるからで
ある。

新共同 ゼカ 8:17
8:17 互いに心の中で悪をたくらむな。偽りの誓いをしようとするな。これらす
べてのことをわたしは憎む」と/主は言われる。

新共同 マタ 23:22
23:22 天にかけて誓う者は、神の玉座とそれに座っておられる方にかけて誓うのだ。

新共同 イザ 66:1
66:1 主はこう言われる。天はわたしの王座、地はわが足台。あなたたちはどこ
に/わたしのために神殿を建てうるか。何がわたしの安息の場となりうるか。

新共同 詩  99:5 我らの神、主をあがめよ。その足台に向かってひれ伏せ。主は
聖なる方。

新共同 哀  2:1
2:1 なにゆえ、主は憤り/おとめシオンを卑しめられるのか。イスラエルの輝き
を天から地になげうち/主の足台と呼ばれたところを/怒りの日に、見放された。

新共同 詩  48:3  高く美しく、全地の喜び。北の果ての山、それはシオンの
山、力ある王の都。

新共同 Uコリ1:15-19
1:15 このような確信に支えられて、わたしは、あなたがたがもう一度恵みを受
けるようにと、まずあなたがたのところへ行く計画を立てました。
1:16 そして、そちらを経由してマケドニア州に赴き、マケドニア州から再びそ
ちらに戻って、ユダヤへ送り出してもらおうと考えたのでした。
1:17 このような計画を立てたのは、軽はずみだったでしょうか。それとも、わ
たしが計画するのは、人間的な考えによることで、わたしにとって「然り、然
り」が同時に「否、否」となるのでしょうか。
1:18 神は真実な方です。だから、あなたがたに向けたわたしたちの言葉は、
「然り」であると同時に「否」であるというものではありません。
1:19 わたしたち、つまり、わたしとシルワノとテモテが、あなたがたの間で宣
べ伝えた神の子イエス・キリストは、「然り」と同時に「否」となったような方
ではありません。この方においては「然り」だけが実現したのです。

新共同 ヤコ 5:125:12 わたしの兄弟たち、何よりもまず、誓いを立ててはなり
ません。天や地を指して、あるいは、そのほかどんな誓い方によってであろう
と。裁きを受けないようにするために、あなたがたは「然り」は「然り」とし、
「否」は「否」としなさい。

●    解釈と黙想
この部分の解釈は難しいが、Uコリ1:17により「人間的な考え」で生きてはなら
ないということらしい。人間の誓いは「絶対」ということはできないのだ。 そ
れは神の計画を拘束する事になるのだ。人間は神の意志のままに生きるので神の
座に人間が座ってはならない。人生を人間的判断で生きてはならない。卑近な
例として、人はそれぞれあと何年生きるかわからない。それを人間が神の座を
奪って「あなたはあと何年生きます。」と誓ってはならないということなのだ。
人 の寿命は神が決めること。神の座を人間が奪ってはならない。脳の病気は突
然に死が訪れるから怖い。覚悟の毎日だ。
58 問・報復するなとの命令はむずかしくてできませんが。どうしたらよいの
でしょうか。
答・復讐はするなというのではなく、神に任せよと書いてあります。
マタイ5:38−42

[岩波版・佐藤訳]
400538目に対しては目を、また歯に対しては歯をと言われたことは、あなたたち
も聞いたことである。
400539しかし、この私はあなたたちに言う、悪人に手向かうな。むしろ、[あな
たの]右の頬に平手打ちを加える者には、もう一方の頬をも向けてやれ。
400540また、あなたを訴えて下着を取ろうとする者には、上着をも取らせてやれ。
400541また、あなたを徴用して一ミリオン行かせようとする者とは、一緒に二ミ
リオン行け。
400542あなたに求める者には与えよ、そしてあなたから金を借りたいと思う者に
は背を向けるな。

[塚本訳]マタ 5:38-42
5:38 あなた達は(昔の人がモーセから、)『目には目、歯には歯』──(人の目
をつぶした者は自分の目で、人の歯を折った者は自分の歯で、つぐなわなければ
ならない)と命じられたことを聞いたであろう。
5:39 しかしわたしはあなた達に言う、悪人に手向かってはならない。だれかが
あなたの右の頬を打ったら、左をも向けよ。
5:40 (裁判所に)訴えて下着を取ろうとする者には、上着をも取らせてやれ。
5:41 だれかが無理に一ミリオン[一キロ半]行かせようとするなら、一しょに
二ミリオン行ってやれ。
5:42 求める者には与えよ、借りようとする者を断るな。

[文語訳]
"400538","「目には目を、齒には齒を」と云へることあるを汝ら聞けり。"
"400539","されど我は汝らに告ぐ、惡しき者に抵抗ふな。人もし汝の右の頬をう
たば、左をも向けよ。"
"400540","なんぢを訟へて下衣を取らんとする者には、上衣をも取らせよ。"
"400541","人もし汝に一里ゆくことを強ひなば、共に二里ゆけ。"
"400542","なんぢに請ふ者にあたへ、借らんとする者を拒むな。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 6:29-30
6:29 あなたの頬を打つ者には、もう一方の頬をも向けなさい。上着を奪い取る
者には、下着をも拒んではならない。
6:30 求める者には、だれにでも与えなさい。あなたの持ち物を奪う者から取り
返そうとしてはならない。

新共同 出  21:24-25
21:24 目には目、歯には歯、手には手、足には足、
21:25 やけどにはやけど、生傷には生傷、打ち傷には打ち傷をもって償わねばな
らない。

新共同 レビ 24:19-20
24:19 人に傷害を加えた者は、それと同一の傷害を受けねばならない。
24:20 骨折には骨折を、目には目を、歯には歯をもって人に与えたと同じ傷害を
受けねばならない。

新共同 申  19:21  あなたは憐れみをかけてはならない。命には命、目には
目、歯には歯、手には手、足には足を報いなければならない。

新共同 ロマ 12:19-21
12:19 愛する人たち、自分で復讐せず、神の怒りに任せなさい。「『復讐はわた
しのすること、わたしが報復する』と主は言われる」と書いてあります。
12:20 「あなたの敵が飢えていたら食べさせ、渇いていたら飲ませよ。そうすれ
ば、燃える炭火を彼の頭に積むことになる。」
12:21 悪に負けることなく、善をもって悪に勝ちなさい。

新共同 Tペテ2:23
2:23 ののしられてもののしり返さず、苦しめられても人を脅さず、正しくお裁
きになる方にお任せになりました。

新共同 Tテサ5:15
5:15 だれも、悪をもって悪に報いることのないように気をつけなさい。お互い
の間でも、すべての人に対しても、いつも善を行うよう努めなさい。

新共同 ロマ 12:17
12:17 だれに対しても悪に悪を返さず、すべての人の前で善を行うように心がけ
なさい。

新共同 箴  20:22
20:22 悪に報いたい、と言ってはならない。主に望みをおけ、主があなたを救っ
てくださる。

新共同 Tテサ3:12  どうか、主があなたがたを、お互いの愛とすべての人への
愛とで、豊かに満ちあふれさせてくださいますように、わたしたちがあなたがた
を愛しているように。

新共同 箴  24:29 「人がわたしにするように/わたしもその人に対してしよ
う。それぞれの行いに応じて報いよう」とは/あなたの言うべきことではない。

新共同 哀  3:29-30
3:29 塵に口をつけよ、望みが見いだせるかもしれない。
3:30 打つ者に頬を向けよ/十分に懲らしめを味わえ。

新共同 イザ 50:6-8
50:6 打とうとする者には背中をまかせ/ひげを抜こうとする者には頬をまかせ
た。顔を隠さずに、嘲りと唾を受けた。
50:7 主なる神が助けてくださるから/わたしはそれを嘲りとは思わない。わた
しは顔を硬い石のようにする。わたしは知っている/わたしが辱められることは
ない、と。
50:8 わたしの正しさを認める方は近くいます。誰がわたしと共に争ってくれる
のか/われわれは共に立とう。誰がわたしを訴えるのか/わたしに向かって来る
がよい。

新共同 Tコリ6:5-7
6:5 あなたがたを恥じ入らせるために、わたしは言っています。あなたがたの中
には、兄弟を仲裁できるような知恵のある者が、一人もいないのですか。
6:6 兄弟が兄弟を訴えるのですか。しかも信仰のない人々の前で。
6:7 そもそも、あなたがたの間に裁判ざたがあること自体、既にあなたがたの負
けです。なぜ、むしろ不義を甘んじて受けないのです。なぜ、むしろ奪われるま
までいないのです。

新共同 ルカ 6:29-30
6:29 あなたの頬を打つ者には、もう一方の頬をも向けなさい。上着を奪い取る
者には、下着をも拒んではならない。
6:30 求める者には、だれにでも与えなさい。あなたの持ち物を奪う者から取り
返そうとしてはならない。

新共同 申  15:7-8
15:7 あなたの神、主が与えられる土地で、どこかの町に貧しい同胞が一人でも
いるならば、その貧しい同胞に対して心をかたくなにせず、手を閉ざすことなく、
15:8 彼に手を大きく開いて、必要とするものを十分に貸し与えなさい。

●    解釈と黙想
人間として「報復しない」ということは生理学的に無理。だから裁判制度があ
る。報復すればさっぱりする。理性の安息を得る。

●    解釈と黙想
報復するなと言うのではない。報復は神に任せよと言うのである。ローマ12:
19。でもこれでは相手の滅亡を祈っていることではないであろうか。私の身代
りで神に打ってもらおうとしているのではないだろうか。しかしそうでもしない
とやられっぱなしでは気持ちがおさまらない。

●    解釈と黙想
現在、仕事の報酬を私に支払わない人がいる。こういうとき聖書の言葉も何も耳
に入らなくなる。相手を爆撃攻撃断罪したくなる。胸がおさまらない。どうした
らよいか。この苦しみ。義憤。やりきれない。赦せない。神に知ってもらい正し
く裁いてもらおうと思う。こういうときは人間が簡単に赦してはいけないのだ。
神にまかせなければならない。報復は神が引き受けてくださる。自分で何とかし
てはいけないのだ。神が始末する。赦したら私という人間の名誉があがっても神
をないがしろにしたことになるので良くない。それがマタイ5:33-37の「誓う
な」の精神でもある。復讐は神に任せよ。こう考えると少しは胸の波がおさ ま
るのだ。神よ彼を正しく裁きたまえ。しかしここまで書いて、私という男はダメ
な男だな-とつくづく思う。人を赦せないでいる。聖書を学んでいても実行で き
ないでいる。人に福音など説けない。中国の蒋介石は「悪をもって悪に報いず」
として日本を赦して報復しなかった。夫人の宋美麗(クリスチャン)が偉かっ
たのだろう。夫人の役目はここにある。
新共同 ロマ 12:17
12:17 だれに対しても悪に悪を返さず、すべての人の前で善を行うように心がけ
なさい。
59 問・どうしても敵を赦せないのですが。どうしたらよいでしょうか。
答・神の子にさせられたのだから、身分が違うのだからと思えばよいのです。
マタイ5:43−48

[岩波版・佐藤訳] マタ 5:43-48
400543お前の隣人を愛せよ、『そしてお前の敵を憎め』と言われたことは、あな
たたちも聞いたことである。
400544しかし、この私はあなたたちに言う、あなたたちの敵を愛せよ、そしてあ
なたたちを迫害する者のために祈れ。
400545そうすればあなたたちは、天におられるあなたたちの父の子らとなるであ
ろう。なぜならば父は、悪人たちの上にも善人たちの上にも彼の太陽をのぼら
せ、義なる者たちの上にも不義なる者たちの上にも雨を降らせて下さるからである。
400546というのも、あなたちを愛してくれる者たちを愛したとて、あなたたちは
何の報いを受けるというのか。徴税人たちでも同じことをしているではないか。
400547また、あなたたちの兄弟たちだけに挨拶したとて、あなたたちは何の優れ
たことをしているというのか。異邦人たちでも同じことをしているではないか。
400548だから、あなたたちの天の父が全き者であられるように、あなたたちも全
き者となれ。

[塚本訳]  マタ 5:43-48
5:43 あなた達は(昔の人がモーセから、)『隣の人を愛し、』敵を憎まねばな
らない、と命じられたことを聞いたであろう。
5:44 しかしわたしはあなた達に言う、敵を愛せよ。自分を迫害する者のために
祈れ。
5:45 あなた達が天の父上の子であることを示すためである。父上は悪人の上に
も善人の上にも日をのぼらせ、正しい人にも正しくない人にも、雨をお降らしに
なるのだから。
5:46 自分を愛する者を愛したからとて、なんの褒美があろう。(人でなしと言
われるあの)税金取りでも同じことをするではないか。
5:47 また兄弟にだけ親しくしたからとて、なんの特別なことをしたのだろう。
異教人でも同じことをするではないか。
5:48 だからあなた達は、天の父上が完全であられるように『完全になれ。』

[文語訳] マタ 5:43-48
"400543","「なんぢの隣を愛し、なんぢの仇を憎むべし」と云へることあるを汝
等きけり。"
"400544","されど我は汝らに告ぐ、汝らの仇を愛し、汝らを責むる者のために祈
れ。"
"400545","これ天にいます汝らの父の子とならん爲なり。天の父は、その日を惡
しき者のうへにも、善き者のうへにも昇らせ、雨を正しき者にも正しからぬ者に
も降らせ給ふなり。"
"400546","なんぢら己を愛する者を愛すとも何の報をか得べき、取税人も然する
にあらずや。"
"400547","兄弟にのみ挨拶すとも何の勝ることかある、異邦人も然するにあらず
や。"
"400548","さらば汝らの天の父の全きが如く、汝らも全かれ。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

塚本訳 ルカ 6:27-28
6:27 しかし(今わたしの話を)聞いているあなた達に言う、敵を愛せよ。自分
を憎む者に親切をつくし、
6:28 呪う者に(神の)祝福を求め、いじめる者のために祈れ。

新共同 ルカ 6:27-28
6:27 「しかし、わたしの言葉を聞いているあなたがたに言っておく。敵を愛
し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。
6:28 悪口を言う者に祝福を祈り、あなたがたを侮辱する者のために祈りなさい。

新共同 ルカ 6:32-36
6:32 自分を愛してくれる人を愛したところで、あなたがたにどんな恵みがあろ
うか。罪人でも、愛してくれる人を愛している。
6:33 また、自分によくしてくれる人に善いことをしたところで、どんな恵みが
あろうか。罪人でも同じことをしている。
6:34 返してもらうことを当てにして貸したところで、どんな恵みがあろうか。
罪人さえ、同じものを返してもらおうとして、罪人に貸すのである。
6:35 しかし、あなたがたは敵を愛しなさい。人に善いことをし、何も当てにし
ないで貸しなさい。そうすれば、たくさんの報いがあり、いと高き方の子とな
る。いと高き方は、恩を知らない者にも悪人にも、情け深いからである。
6:36 あなたがたの父が憐れみ深いように、あなたがたも憐れみ深い者となりな
さい。」

新共同 マタ 22:39 第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のよう
に愛しなさい。』

新共同 レビ 19:18 復讐してはならない。民の人々に恨みを抱いてはならない。
自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。わたしは主である。

新共同 レビ 19:34 あなたたちのもとに寄留する者をあなたたちのうちの土地に
生まれた者同様に扱い、自分自身のように愛しなさい。なぜなら、あなたたちも
エジプトの国においては寄留者であったからである。わたしはあなたたちの神、
主である。

新共同 ルカ 23:34 〔そのとき、イエスは言われた。「父よ、彼らをお赦しくだ
さい。自分が何をしているのか知らないのです。」〕人々はくじを引いて、イエ
スの服を分け合った。

新共同 Tコリ4:12
4:12 苦労して自分の手で稼いでいます。侮辱されては祝福し、迫害されては耐
え忍び、

新共同 使  7:60 それから、ひざまずいて、「主よ、この罪を彼らに負わせない
でください」と大声で叫んだ。ステファノはこう言って、眠りについた。

新共同 Tペテ3:9 悪をもって悪に、侮辱をもって侮辱に報いてはなりません。か
えって祝福を祈りなさい。祝福を受け継ぐためにあなたがたは召されたのです。

新共同 ルカ 6:35 しかし、あなたがたは敵を愛しなさい。人に善いことをし、
何も当てにしないで貸しなさい。そうすれば、たくさんの報いがあり、いと高き
方の子となる。いと高き方は、恩を知らない者にも悪人にも、情け深いからである。

新共同 エペ 5:1 あなたがたは神に愛されている子供ですから、神に倣う者とな
りなさい。

新共同 マタ 22:10 そこで、家来たちは通りに出て行き、見かけた人は善人も悪
人も皆集めて来たので、婚宴は客でいっぱいになった。

新共同 申  18:13 あなたは、あなたの神、主と共にあって全き者でなければな
らない。

新共同 レビ 19:2 イスラエルの人々の共同体全体に告げてこう言いなさい。あ
なたたちは聖なる者となりなさい。あなたたちの神、主であるわたしは聖なる者
である。

新改訳 レビ 19:21 その男は、主への罪過のためのいけにえとして、罪過のため
のいけにえの雄羊を会見の天幕の入口の所に持って来る。

新共同 Tコリ14:20 兄弟たち、物の判断については子供となってはいけません。
悪事については幼子となり、物の判断については大人になってください。

新共同 コロ 4:12 あなたがたの一人、キリスト・イエスの僕エパフラスが、あ
なたがたによろしくと言っています。彼は、あなたがたが完全な者となり、神の
御心をすべて確信しているようにと、いつもあなたがたのために熱心に祈ってい
ます。

新共同 ヤコ 1:4 あくまでも忍耐しなさい。そうすれば、完全で申し分なく、何
一つ欠けたところのない人になります。

新共同 ルカ 1:68-74
1:68 「ほめたたえよ、イスラエルの神である主を。主はその民を訪れて解放し、
1:69 我らのために救いの角を、/僕ダビデの家から起こされた。
1:70 昔から聖なる預言者たちの口を通して/語られたとおりに。
1:71 それは、我らの敵、/すべて我らを憎む者の手からの救い。
1:72 主は我らの先祖を憐れみ、/その聖なる契約を覚えていてくださる。
1:73 これは我らの父アブラハムに立てられた誓い。こうして我らは、
1:74 敵の手から救われ、/恐れなく主に仕える、

新共同 Tペテ5:9 信仰にしっかり踏みとどまって、悪魔に抵抗しなさい。あなた
がたと信仰を同じくする兄弟たちも、この世で同じ苦しみに遭っているのです。
それはあなたがたも知っているとおりです。

新共同 Tペテ2:19-20
2:19 不当な苦しみを受けることになっても、神がそうお望みだとわきまえて苦
痛を耐えるなら、それは御心に適うことなのです。
2:20 罪を犯して打ちたたかれ、それを耐え忍んでも、何の誉れになるでしょ
う。しかし、善を行って苦しみを受け、それを耐え忍ぶなら、これこそ神の御心
に適うことです。

新共同 レビ 25:35-36
25:35 もし同胞が貧しく、自分で生計を立てることができないときは、寄留者な
いし滞在者を助けるようにその人を助け、共に生活できるようにしなさい。
25:36 あなたはその人から利子も利息も取ってはならない。あなたの神を畏れ、
同胞があなたと共に生きられるようにしなさい。

新共同 詩  25:8 主は恵み深く正しくいまし/罪人に道を示してくださいます。

新共同 詩  86:5 主よ、あなたは恵み深く、お赦しになる方。あなたを呼ぶ者に
/豊かな慈しみをお与えになります。

●    解釈と黙想
貸した金を返してくれない人がいたときは次のイエスの言葉を聞けば胸がおさま
る。つまりわれわれは神の子なのだ。人間どもと同じ地平で争ってはいけないの
だと思えばよいのである。神の子は人間よりも一枚上なのだ。こうでも思わない
と気持ちがおさまらないのだ。

ルカ6:34 返してもらうことを当てにして貸したところで、どんな恵みがあろう
か。罪人さえ、同じものを返してもらおうとして、罪人に貸すのである。

これはまさしく神の言葉だ。胸にグサッときて涙が流れる。

●    解釈と感想
神の子にさせられたわれわれは偉いんだから、人間どもにぶたれても報復しては
いけないのだ。こう思えばよい。そう思わなければ我慢できないのだ。

●    解釈と黙想
クリスチャン同士の争いを信者でもない裁判官に裁いてもらおうとする事件が往
々にしてある。あれなどはキリストの顔に泥を塗っていることだ。  塚本訳T
コリ6:6「それどころか、兄弟が兄弟を訴え、しかも不信者の(裁判席の)前
に持ち出すのか。」

●    解釈と感想
貸した金を返してくれないという誠に苦しい場面に遭遇した時がクリスチャンと
しての伝道の機会だ。そこでこの世の人と同じ「常識」で行動していては「地の
塩」「世の光」の価値が無く。外に捨てられるのみだ。「用はない」と言われて。

●    解釈と黙想
伝道とはこの身をもって相手を具体的に「赦す」ことだ。それは苦しい経験を通
して「実行させられる」のだ。

●    解釈と黙想
福音の伝播は日常の生活において「人を赦す」実存の行為で起こるのだ。説教や
聖書解説ではない。

● 解釈と黙想
生まれつきのままでは人は赦せない。本能が「うん」といわない。しかしクリス
チャンはほふり場に引かれる羊のように意に反していやいやながら人を赦すよう
に追い込まれる。人を赦す時、赦せる時、それはもはや人間業ではない。神がこ
の土の器を用いてなさってくださるのだ





イエス伝問答集
巻頭言

弔辞 鈴木忠昭君へ 杉並区堀の内斎場2002.2.21

弔辞  
鈴木君!早かったねー。少し早すぎたねー。八七歳の母親を残して先に逝ってし
まうとは、君としても至極心残りであったろう。
去る二月一七日、君が病院から荻窪の自宅に戻った時は、まだ顔に赤味を帯びて
いたので私はいつものように君に声をかけた。「鈴木君。起きな。時間だよ。」
しかし今度ばかりは君は目を開けずにずっと眠り続けていた。
 思えば君は愛の人であった、親切の人であった。その人格は、君が人生におい
て多くの苦労を重ねたからできあがったのだ。苦難は君の人格を練り上げた。そ
こから君独特の忘れえぬ珠玉の言葉の数々が生み出された。
君は二歳の時病気で父親を亡くした。これが君の苦労の始まりであった。
君は父親の顔を知らない。そのとき母上は三三歳、それからの母上は細腕一本で
一人息子の君を育てた。君だけが生きがいであった。君はよく言ったものだ。
「自分は、母一人、子一人で育った。親は無くとも子は育つ」と。そう言うとき
の君の言葉には実に真実味があった。
君の第二の苦難は高校生の時に結核で胸を患ったことだ。一年休学したため、君
は私より一年あとの卒業になった。しかし苦難の経験において君は私より大先輩
になった。ある建築主の息子が学校を留年した時、君は彼を慰めて言った。「若
いうちの遅れは長い人生にとっては何でもない」と。病気で遅れたという苦難の
経験を経た君にして初めて言える言葉であった。君に励まされたその若者はいま
先代の店を立派に継いで、店は非常に繁盛している。また君はよく言ったもの
だ。「人を使う人生より、人に使われる人生のほうが良いのだ」と。この言葉な
どはイエスの「神の国では使用人の方が偉いのだ」という言葉とそっくりだ。苦
労人の言葉だ。
後年、君は荻窪の自分の家に年老いた母上を引き取った。母上は安心された。君
は偉かった。その家庭生活で、君は独特の平和哲学を生み出した。
「妻と母が争った時は妻の味方をする。妻と子供が争った時は子供の味方をす
る。子供と母が争った時は母の味方をする。」と。この言葉もわたしは生涯忘れ
まい。君はよく気のつく人。繊細な心の持ち主であった。
君と私は同じ昭和一八年生まれで郷里が一緒。幼稚園も一緒であった。以来四十
年以上の長い付き合い。私に無いものが君にはあった。この間君は私の欠点を多
く赦してくれた。その感謝の言葉をこの弔辞で述べなければならないことはまこ
とに悲しい。
 数年前に君と一緒に登った富士山が、今日はことのほか白く美しかった。
聖書によれば終末の時には万物が復活するとある。私はキリスト信徒として最後
の日の復活ということを固く信じる。復活の希望なくしてこの人生は寂しくまた
むなしい。死は一時の眠りだ。
鈴木君、しばしのお別れです。「また会う日まで」さようなら。

二〇〇二年、平成一四年二月二一日    友人代表 高橋照男


イエス伝問答集
Y 山上の説教-2(マタイによる)

60 問・(愛する)人に誉められようとして仕事をするときに生き甲斐がある
のですが。
答・クリスチャンの行動は、人間にではなく神に見られるようにしなければなら
ないのです。神に感謝されるような人生観を持たなければならないのです。
マタイ6:1−4


61 問・祈りはみな偽善でしょうか。
答・「あなたのために祈ってます」などと言って相手にわかるように祈って、そ
の人からお礼を言われたら神としては面白くないのです。その祈りは聴かれない
のです。
マタイ6:5−6

62 問・主の祈りの精神を教えてください。
答・神を父だと思い、願いごとは何でもは聴いてくださると信じて祈ればよいの
です。
マタイ6:7−15

63 問・断食はなぜいけないのですか
答・その動機が人に対する見せびらかしだからです。神を相手にしていません。
マタイ6:16−18





















60 問・(愛する)人に誉められようとして仕事をするときに生き甲斐がある
のですが。
答・クリスチャンの行動は、人間にではなく神に見られるようにしなければなら
ないのです。神に感謝されるような人生観を持たなければならないのです。
マタイ6:1−4

[岩波版・佐藤訳] マタ 6:1-4
400601[また、]人々に見せようとして、あなたたちの義をその前でなさぬように
用心せよ。さもなければ、あなたたちは天におられるあなたたちの父から報いを
受けることはない。
400602だから、あなたが施しを行なう時、偽善者たちのように、自分の前でラッ
パを吹くな。それは彼らが、人々に讃め称えられようとして、会堂や通りでやる
ことだ。アーメン、私はあなたたちに言う、彼らはその報いを受けてしまっている。
400603むしろ、あなたが施しをする時は、あなたの左手があなたの右手のしてい
ることをわからぬようにせよ。
400604あなたの施しが隠れたところに留まるためである。すると、隠れたところ
を見ておられるあなたの父が、あなたに報いて下さるであろう。

[塚本訳]マタ 6:1-4
6:1 (しかし戒めだけでなく、行ないにおいても聖書学者、パリサイ人以上でな
ければならない。すなわち)見せびらかすために、人の見ている前で善行をしな
いように気をつけよ。そうでないと、あなた達の天の父上の所で褒美をいただく
ことはできない。
6:2 だからあなたが施しをする時には、偽善者のように、自分の前にラッパを吹
きならして(吹聴して)はならない。彼らは人に褒められようとして、礼拝堂や
町の中でそうするのである。アーメン、わたしは言う、彼らは(褒められたと
き、)すでに褒美をもらっている。
6:3 あなたは施しをするときに、右の手のすることを左に悟られてはならない。
6:4 これは施しを隠しておくためである。そうすれば、隠れたことを見ておられ
るあなたの父上は、褒美をくださるであろう。

[文語訳] マタ 6:1-4
"400601","汝ら見られんために己が義を人の前にて行はぬやうに心せよ。然らず
ば、天にいます汝らの父より報を得じ。"
"400602","さらば施濟をなすとき、僞善者が人に崇められんとて會堂や街にて爲
すごとく、己が前にラッパを鳴すな。誠に汝らに告ぐ、彼らは既にその報を得た
り。"
"400603","汝は施濟をなすとき、右の手のなすことを左の手に知らすな。"
"400604","是はその施濟の隱れん爲なり。さらば隱れたるに見たまふ汝の父は報
い給はん。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 5:20
5:20 言っておくが、あなたがたの義が律法学者やファリサイ派の人々の義にま
さっていなければ、あなたがたは決して天の国に入ることができない。」

新共同 マタ 23:5
23:5 そのすることは、すべて人に見せるためである。聖句の入った小箱を大き
くしたり、衣服の房を長くしたりする。

新共同 Tコリ13:3
13:3 全財産を貧しい人々のために使い尽くそうとも、誇ろうとしてわが身を死
に引き渡そうとも、愛がなければ、わたしに何の益もない。

新共同 ロマ 12:8
12:8 勧める人は勧めに精を出しなさい。施しをする人は惜しまず施し、指導す
る人は熱心に指導し、慈善を行う人は快く行いなさい。

新共同 マタ 6:18
6:18 それは、あなたの断食が人に気づかれず、隠れたところにおられるあなた
の父に見ていただくためである。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなた
の父が報いてくださる。」


● 解釈と感想
人間の行動の心理は誰かに誉められようとして動く。人に感謝されようとして動
く。人生計画を立てる。

塚本訳 ルカ 22:25-27
22:25 するとイエスが言われた、「世間では王が人民を支配し、また主権者は自
分を恩人と呼ばせる。
22:26 しかしあなた達はそれではいけない。あなた達の間では、一番えらい者が
一番若輩のように、支配する者が給仕をする者のようになれ。
22:27 食卓につく者と給仕をする者と、どちらがえらいか。食卓につく者ではな
いのか。でもわたしはあなた達の間で、あたかも給仕をする者のようにしている。
ルカ22:25するとイエスが言われた、「世間では王が人民を支配し、また主
権者は自分を恩人と呼ばせる。

そしてその誰かとは鼻から息のする「人間」である。
クリスチャンはそうであってはならない神にのみ感謝される人間でなければなら
ない。人間に賞賛されるような行動は神に嫌われるというのである。だからクリ
スチャンの「正義」の見せびらかしはよくない。なぜならそれは人間どもに誉め
られるからである。内村鑑三がその前半の生涯において社会的発言をしたことに
ついてはこの世の人が賞賛するが、信仰に徹した再臨運動以後の生涯については
評価しない。その信仰上の意味が分からないからである。我々はこの世の人に分
かられ賞賛される行動は神のまえで嫌われるということを知らなければならな
い。天下国家を批判するクリスチャンは、この世の人から勇気ある行動と喝采さ
れ るが、喝采するこの世の人は信仰の面を見ていない、見えてないのである。
真の愛は見えない。隠れている。見せびらかさない。
 私達としても、誰かがいじめられているのを見れば飛び出していって助けたく
なる。人間からの助けが無い人の祈りこそ神は聴いてくださる。どっと憐れみの
気持ちが神から流れてくるのだ。その慰めこそが人間からの愛よりも嬉しく心満
たされるものはないのだ。それに比べて人間の愛は不安定、移り気、打算的、深
くない。一時的。私に仕事の報酬をまだ支払わない人がいるが、神は御存知で穴
埋めしてくださる。するとあの報酬金は人間からはもらわない方がよいのかもし
れない。
61 問・祈りはみな偽善でしょうか。
答・「あなたのために祈ってます」などと言って相手にわかるように祈って、そ
の人からお礼を言われたら神としては面白くないのです。その祈りは聴かれない
のです。
マタイ6:5−6

[岩波版・佐藤訳] マタ 6:5-6
400605また、あなたたちが祈る時、偽善者たちのようになるな。彼らは、人々に
見られるために、会堂や大通りの角で立って祈るのが好きでならないのだ。アー
メン、あなたたちに言う、彼らはその報いを受けてしまっている。
400606むしろ、あなたが祈る時は、あなたの奥の部屋に入り、あなたの戸に鍵を
し、隠れたところにおられるあなたの父に祈れ。すると、隠れたところを見てお
られるあなたの父が、あなたに報いて下さるであろう。

[塚本訳]マタ 6:5-6
6:5 また祈る時には、偽善者のようにしてはならない。彼らは人に見せようとし
て、礼拝堂や大通りの角に立って祈ることを好むのである。アーメン、わたしは
言う、彼らは(褒められた時、)すでに褒美をもらっている。
6:6 あなたが祈る時には、『奥座敷に入り、部屋をしめきった上で、』隠れた所
においでになるあなたの父上に『祈れ。』そうすれば、隠れたことを見ておられ
るあなたの父上は、褒美をくださるであろう。

[文語訳] マタ 6:5-6
"400605","なんぢら祈るとき、僞善者の如くあらざれ。彼らは人に顯さんとて、
會堂や大路の角に立ちて祈ることを好む。誠に汝らに告ぐ、かれらは既にその報
を得たり。"
"400606","なんぢは祈るとき、己が部屋にいり、戸を閉ぢて、隱れたるに在す汝
の父に祈れ。さらば隱れたるに見給ふなんぢの父は報い給はん。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 23:5-6
23:5 そのすることは、すべて人に見せるためである。聖句の入った小箱を大き
くしたり、衣服の房を長くしたりする。
23:6 宴会では上座、会堂では上席に座ることを好み、

新共同 U列 4:33
4:33 彼は中に入って戸を閉じ、二人だけになって主に祈った。

新共同 イザ 26:20
26:20 さあ、わが民よ、部屋に入れ。戸を堅く閉ざせ。しばらくの間、隠れよ/
激しい憤りが過ぎ去るまで。

新共同 マタ 6:3-4
6:3 施しをするときは、右の手のすることを左の手に知らせてはならない。
6:4 あなたの施しを人目につかせないためである。そうすれば、隠れたことを見
ておられる父が、あなたに報いてくださる。」

● 解釈と感想
聴かれる祈りは隠れた祈り。人に知られないところで流す涙。それが尊いのだ。

新共同 創  43:30-31
43:30 ヨセフは急いで席を外した。弟懐かしさに、胸が熱くなり、涙がこぼれそ
うになったからである。ヨセフは奥の部屋に入ると泣いた。
43:31 やがて、顔を洗って出て来ると、ヨセフは平静を装い、「さあ、食事を出
しなさい」と言いつけた。

相手に聴いてもらいたいようにする祈りは、祈ったとたんに相手からお礼を言わ
れる。隠れた祈りは誰からもお礼を言われないから神が慰めてくれる。

相手を打ち負かそうとする伝道や、悪を指摘して説教しようとする姿勢や、相手
に尽くしていると言うことを見せつける行為や、あなたの罪のためにこれだけ悲
しんでいるのだと示す態度はみな神にきらわれる。相手に知られないように祈る
祈りが神に聴かれる祈り。
相手に知られないように隣(自分)の部屋で一人涙にくれて祈る祈りこそ神に聴
かれるのだ。祈った後はあのヨセフのように顔を洗って(涙のあとをきれいに拭
いて)出てくるのだ。相手に涙のあとを見せてはいけないのだ。わたしはあなた
のためにこんなに嘆き悲しんでいるのです。私の病気はあなたのせいですと言っ
てもいけないのだ。もしそうであったらなおさら神が直して下さる。」慰めてく
ださる。神の慰めが神の褒美と言うことなのだ。報いてくださるということなの
だ。

● 解釈と黙想 
祈りは、相手に聞かれないようにするときの祈りが本物らしい。
相手に聞かれるような祈りは「おせっかい」「愛の押し売り」。日本のクリス
チャンの愛は「おせっかい」。教会内の愛は「おせっかい愛」。煩わしい。無教
会 のレーゾンデートルは「おせっかい」をしないこと。その冷たさに耐えられ
ない人は教会主義のほうがよいだろう。ただし満足はしまい。

● 解釈と黙想  
内村鑑三は青年たちに向かって「有声的祈祷」をするまではその人の信仰を信じ
ないと言ったという。たしかにこれは真理。それと同じに私はクリスチャンであ
るとの自覚にたった表明をしない人の信仰は「まだまだ」なのだと思う。

● 解釈と黙想 
内村鑑三の言う「有声的祈祷」の必要性と、マタイの「人に見せびらかせるよう
な祈りはするな」とは意味が違う。





62 問・主の祈りの精神を教えてください。
答・神を父だと思い、願いごとは何でもは聴いてくださると信じて祈ればよいの
です。
マタイ6:7−15

[岩波版・佐藤訳]
400607また、あなたたちが祈る時は、異邦人たちのように駄弁を弄(ろう)する
な。彼らは自分たちの言葉が多ければ聞き入れてもらえると思っているのだ。
400608だから、彼らの真似をするな。なぜならば、あなたたちの父は、あなたた
ちがお願いする前に、あなたたちの必要なものを知っておられるからだ。
400609だからあなたたちはこのようにいのれ。
   『天におられる、私たちの父よ、
   あなたの名が聖なるものとされますように。
400610あなたの王国が来ますように。
   あなたの意志(おもい)が成りますように、
   天にあるように、地においても。
400611私たちに必要なパンを、今日私たちにお与え下さい。
400612また、私たちの負債をお赦し下さい、
   私たちに負債ある者たちを、私たちも赦しましたように。
400613そして、私たちを試みに遭わせず、
   私たちを悪からお救い下さい』。
400614たしかに、もしあなたたちが人々の〔もろもろの〕過ちを赦すのであれ
ば、天のあなたたちの父もそのあなたたちを赦して下さるであろう。
400615しかし、もしあなたたちが人々を赦さないならば、あなたたちの父もあな
たたちの〔もろもろの〕過ちを赦してくださらないであろう。

[塚本訳]マタ 6:7-15
6:7 また祈るとき、異教人のようにベラベラしゃべるな。彼らは口数が多けれ
ば、聞いてもらえるものと思っている。
6:8 彼らの真似をしてはならない。神はあなた達の父上である。求める前から、
あなた達に必要なものをよく御承知である。
6:9 だからあなた達は、このように祈りなさい。──、わたしたちの天のお父様、
お名前がきよまりますように。
6:10 お国が来ますように。お心が行われますように、天と同じに、地の上でも。
6:11 その日の食べ物をきょうも、わたしたちに戴かせてください。
6:12 罪を赦してください、わたしたちも罪を犯した人を赦しましたから。
6:13 わたしたちを試みにあわせないで、悪から守ってください。
6:14 (祈る前に、まず人の罪を許さねばならない。)あなた達が人の過ちを赦
してやれば、天の父上もあなた達を赦してくださるが、
6:15 人を赦さないならば、父上もあなた達の過ちを赦してくださらないであろう。

口語訳 マタ 6:7-15
6:7 また、祈る場合、異邦人のように、くどくどと祈るな。彼らは言葉かずが多
ければ、聞きいれられるものと思っている。
6:8 だから、彼らのまねをするな。あなたがたの父なる神は、求めない先から、
あなたがたに必要なものはご存じなのである。
6:9 だから、あなたがたはこう祈りなさい、天にいますわれらの父よ、御名があ
がめられますように。
6:10 御国がきますように。みこころが天に行われるとおり、地にも行われます
ように。
6:11 わたしたちの日ごとの食物を、きょうもお与えください。
6:12 わたしたちに負債のある者をゆるしましたように、わたしたちの負債をも
おゆるしください。
6:13 わたしたちを試みに会わせないで、悪しき者からお救いください。
6:14 もしも、あなたがたが、人々のあやまちをゆるすならば、あなたがたの天
の父も、あなたがたをゆるして下さるであろう。
6:15 もし人をゆるさないならば、あなたがたの父も、あなたがたのあやまちを
ゆるして下さらないであろう。

新改訳 マタ 6:7-15
6:7 また、祈るとき、異邦人のように同じことばを、ただくり返してはいけませ
ん。彼らはことば数が多ければ聞かれると思っているのです。
6:8 だから、彼らのまねをしてはいけません。あなたがたの父なる神は、あなた
がたがお願いする先に、あなたがたに必要なものを知っておられるからです。
6:9 だから、こう祈りなさい。『天にいます私たちの父よ。御名があがめられま
すように。
6:10 御国が来ますように。みこころが天で行なわれるように地でも行なわれま
すように。
6:11 私たちの日ごとの糧をきょうもお与えください。
6:12 私たちの負いめをお赦しください。私たちも、私たちに負いめのある人た
ちを赦しました。
6:13 私たちを試みに会わせないで、悪からお救いください。』〔国と力と栄え
は、とこしえにあなたのものだからです。アーメン。〕
6:14 もし人の罪を赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたを赦してくださ
います。
6:15 しかし、人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたがたの罪をお赦しに
なりません。

新共同 マタ 6:7-15
6:7 また、あなたがたが祈るときは、異邦人のようにくどくどと述べてはならな
い。異邦人は、言葉数が多ければ、聞き入れられると思い込んでいる。
6:8 彼らのまねをしてはならない。あなたがたの父は、願う前から、あなたがた
に必要なものをご存じなのだ。
6:9 だから、こう祈りなさい。『天におられるわたしたちの父よ、/御名が崇め
られますように。
6:10 御国が来ますように。御心が行われますように、/天におけるように地の
上にも。
6:11 わたしたちに必要な糧を今日与えてください。
6:12 わたしたちの負い目を赦してください、/わたしたちも自分に負い目のあ
る人を/赦しましたように。
6:13 わたしたちを誘惑に遭わせず、/悪い者から救ってください。』
6:14 もし人の過ちを赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたの過ちをお赦
しになる。
6:15 しかし、もし人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたがたの過ちをお
赦しにならない。」

前田訳 マタ 6:7-15
6:7 祈るとき異邦人のようにしゃべるな。彼らは多言によって聞かれると思って
いる。
6:8 彼らにならうな。あなた方の父なる神は、求めぬ先に要るものを知りたもう
から。
6:9 それゆえあなた方は次のように祈りなさい。天にいますわれらの父上、あな
たのみ名が聖められますように。
6:10 あなたのみ国が来ますように。あなたのみ心が行なわれますように、天の
ように地にもまた。
6:11 われらのその日の糧をきょうもお与えください。
6:12 われらの罪をおゆるしください。われらも罪を犯した人をゆるしましたから。
6:13 われらを試みにあわせず、悪者からお守りください。
6:14 もし人々の罪をゆるすならば、天の父はあなた方をもゆるされよう。
6:15 もし人々をゆるさねば、あなた方の父も罪をゆるされまい。

[文語訳]
"400607","また祈るとき、異邦人のごとくいたづらに言を反復すな。彼らは言多
きによりて聽かれんと思ふなり。"
"400608","さらば彼らに效ふな、汝らの父は求めぬ前に、なんぢらの必要なる物
を知りたまふ。"
"400609","この故に汝らは斯く祈れ。「天にいます我らの父よ、願はくは、御名
の崇められん事を。"
"400610","御國の來らんことを。御意の天のごとく地にも行はれん事を。"
"400611","我らの日用の糧を今日もあたへ給へ。"
"400612","我らに負債ある者を我らの免したる如く、我らの負債をも免し給へ。"
"400613","我らを嘗試に遇はせず、惡より救ひ出したまへ」"
"400614","汝等もし人の過失を免さば、汝らの天の父も汝らを免し給はん。"
"400615","もし人を免さずば、汝らの父も汝らの過失を免し給はじ。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 11:25-26
11:25 また、立って祈るとき、だれかに対して何か恨みに思うことがあれば、赦
してあげなさい。そうすれば、あなたがたの天の父も、あなたがたの過ちを赦し
てくださる。」
11:26 (†底本に節が欠落 異本訳)もし赦さないなら、あなたがたの天の父
も、あなたがたの過ちをお赦しにならない。

新共同 ルカ 11:1-4
11:1 イエスはある所で祈っておられた。祈りが終わると、弟子の一人がイエス
に、「主よ、ヨハネが弟子たちに教えたように、わたしたちにも祈りを教えてく
ださい」と言った。
11:2 そこで、イエスは言われた。「祈るときには、こう言いなさい。『父よ、
/御名が崇められますように。御国が来ますように。
11:3 わたしたちに必要な糧を毎日与えてください。
11:4 わたしたちの罪を赦してください、/わたしたちも自分に負い目のある人
を/皆赦しますから。わたしたちを誘惑に遭わせないでください。』」

新共同 イザ 1:15
1:15 お前たちが手を広げて祈っても、わたしは目を覆う。どれほど祈りを繰り
返しても、決して聞かない。お前たちの血にまみれた手を

新共同 伝  5:1
5:1 焦って口を開き、心せいて/神の前に言葉を出そうとするな。神は天にいま
し、あなたは地上にいる。言葉数を少なくせよ。

新共同 マタ 6:32
6:32 それはみな、異邦人が切に求めているものだ。あなたがたの天の父は、こ
れらのものがみなあなたがたに必要なことをご存じである。

新共同 マタ 7:11
7:11 このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物
を与えることを知っている。まして、あなたがたの天の父は、求める者に良い物
をくださるにちがいない。

新共同 マタ 23:9
23:9 また、地上の者を『父』と呼んではならない。あなたがたの父は天の父お
ひとりだけだ。

新共同 イザ 63:16
63:16 あなたはわたしたちの父です。アブラハムがわたしたちを見知らず/イス
ラエルがわたしたちを認めなくても/主よ、あなたはわたしたちの父です。「わ
たしたちの贖い主」これは永遠の昔からあなたの御名です。

新共同 イザ 64:7-8
64:7 しかし、主よ、あなたは我らの父。わたしたちは粘土、あなたは陶工/わ
たしたちは皆、あなたの御手の業。
64:8 どうか主が、激しく怒られることなく/いつまでも悪に心を留められるこ
となく/あなたの民であるわたしたちすべてに/目を留めてくださるように。

新共同 Tペテ1:17
1:17 また、あなたがたは、人それぞれの行いに応じて公平に裁かれる方を、
「父」と呼びかけているのですから、この地上に仮住まいする間、その方を畏れ
て生活すべきです。

新共同 マラ 1:6
1:6 子は父を、僕は主人を敬うものだ。しかし、わたしが父であるなら/わたし
に対する尊敬はどこにあるのか。わたしが主人であるなら/わたしに対する畏れ
はど こにあるのかと/万軍の主はあなたたちに言われる。わたしの名を軽んず
る祭司たちよ/あなたたちは言う/我々はどのようにして御名を軽んじました
か、と。

新共同 イザ 29:23
29:23 彼はその子らと共に/民の内にわが手の業を見てわが名を聖とする。彼ら
はヤコブの聖なる者を聖とし/イスラエルの神を畏るべきものとする。

新共同 エゼ 36:23
36:23 わたしは、お前たちが国々で汚したため、彼らの間で汚されたわが大いな
る名を聖なるものとする。わたしが彼らの目の前で、お前たちを通して聖なるも
のとされるとき、諸国民は、わたしが主であることを知るようになる、と主なる
神は言われる。

新共同 ヨハ 17:6
17:6 世から選び出してわたしに与えてくださった人々に、わたしは御名を現し
ました。彼らはあなたのものでしたが、あなたはわたしに与えてくださいまし
た。彼らは、御言葉を守りました。

新共同 使  1:3
1:3 イエスは苦難を受けた後、御自分が生きていることを、数多くの証拠をもっ
て使徒たちに示し、四十日にわたって彼らに現れ、神の国について話された。

新共同 使  1:6
1:6 さて、使徒たちは集まって、「主よ、イスラエルのために国を建て直してく
ださるのは、この時ですか」と尋ねた。

新共同 マタ 7:21
7:21 「わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者が皆、天の国に入るわけで
はない。わたしの天の父の御心を行う者だけが入るのである。

新共同 マタ 26:42
26:42 更に、二度目に向こうへ行って祈られた。「父よ、わたしが飲まないかぎ
りこの杯が過ぎ去らないのでしたら、あなたの御心が行われますように。」

新共同 箴  30:8
30:8 むなしいもの、偽りの言葉を/わたしから遠ざけてください。貧しくもせ
ず、金持ちにもせず/わたしのために定められたパンで/わたしを養ってください。

新共同 箴  27:1
27:1 明日のことを誇るな。一日のうちに何が生まれるか知らないのだから。

新共同 ヨハ 6:32
6:32 すると、イエスは言われた。「はっきり言っておく。モーセが天からのパ
ンをあなたがたに与えたのではなく、わたしの父が天からのまことのパンをお与
えになる。

新共同 マタ 6:14-15
6:14 もし人の過ちを赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたの過ちをお赦
しになる。
6:15 しかし、もし人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたがたの過ちをお
赦しにならない。」

新共同 マタ 18:21-35
18:21 そのとき、ペトロがイエスのところに来て言った。「主よ、兄弟がわたし
に対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか。」
18:22 イエスは言われた。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍まで
も赦しなさい。
18:23 そこで、天の国は次のようにたとえられる。ある王が、家来たちに貸した
金の決済をしようとした。
18:24 決済し始めたところ、一万タラントン借金している家来が、王の前に連れ
て来られた。
18:25 しかし、返済できなかったので、主君はこの家来に、自分も妻も子も、ま
た持ち物も全部売って返済するように命じた。
18:26 家来はひれ伏し、『どうか待ってください。きっと全部お返しします』と
しきりに願った。
18:27 その家来の主君は憐れに思って、彼を赦し、その借金を帳消しにしてやった。
18:28 ところが、この家来は外に出て、自分に百デナリオンの借金をしている仲
間に出会うと、捕まえて首を絞め、『借金を返せ』と言った。
18:29 仲間はひれ伏して、『どうか待ってくれ。返すから』としきりに頼んだ。
18:30 しかし、承知せず、その仲間を引っぱって行き、借金を返すまでと牢に入
れた。
18:31 仲間たちは、事の次第を見て非常に心を痛め、主君の前に出て事件を残ら
ず告げた。
18:32 そこで、主君はその家来を呼びつけて言った。『不届きな家来だ。お前が
頼んだから、借金を全部帳消しにしてやったのだ。
18:33 わたしがお前を憐れんでやったように、お前も自分の仲間を憐れんでやる
べきではなかったか。』
18:34 そして、主君は怒って、借金をすっかり返済するまでと、家来を牢役人に
引き渡した。
18:35 あなたがたの一人一人が、心から兄弟を赦さないなら、わたしの天の父も
あなたがたに同じようになさるであろう。」

新共同 Uペテ2:9
2:9 主は、信仰のあつい人を試練から救い出す一方、正しくない者たちを罰し、
裁きの日まで閉じ込めておくべきだと考えておられます。

新共同 ヨハ 17:15
17:15 わたしがお願いするのは、彼らを世から取り去ることではなく、悪い者か
ら守ってくださることです。

新共同 Uテサ3:3
3:3 しかし、主は真実な方です。必ずあなたがたを強め、悪い者から守ってくだ
さいます。

新共同 Uテモ4:18
4:18 主はわたしをすべての悪い業から助け出し、天にある御自分の国へ救い入
れてくださいます。主に栄光が世々限りなくありますように、アーメン。

新共同 マコ 11:25-26
11:25 また、立って祈るとき、だれかに対して何か恨みに思うことがあれば、赦
してあげなさい。そうすれば、あなたがたの天の父も、あなたがたの過ちを赦し
てくださる。」
11:26 (†底本に節が欠落 異本訳)もし赦さないなら、あなたがたの天の父
も、あなたがたの過ちをお赦しにならない。

新共同 コロ 3:13 互いに忍び合い、責めるべきことがあっても、赦し合いなさ
い。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたも同じようにしなさい。

新共同 マタ 5:23-24
5:23 だから、あなたが祭壇に供え物を献げようとし、兄弟が自分に反感を持っ
ているのをそこで思い出したなら、
5:24 その供え物を祭壇の前に置き、まず行って兄弟と仲直りをし、それから
帰って来て、供え物を献げなさい。

新共同 ルカ 9:28この話をしてから八日ほどたったとき、イエスは、ペトロ、ヨ
ハネ、およびヤコブを連れて、祈るために山に登られた。

新共同 ルカ 5:33 人々はイエスに言った。「ヨハネの弟子たちは度々断食し、
祈りをし、ファリサイ派の弟子たちも同じようにしています。しかし、あなたの
弟子たちは飲んだり食べたりしています。」

●    解釈と感想
祈りは「父」に向かって祈るということで、そのあるべき姿勢のすべてがわかる。

●    解釈と感想
父に対する祈りは聴かれると言う前提があっての祈りである。祈りの業によっ
て、また熱心によって聴かれるのではない。はじめから聴かれると思って祈るの
である。

●    解釈と黙想
イエスの父ヨセフはどういう人であったかはあまり聖書には書いてないが、妻マ
リヤの身ごもりによる苦悩、その赦しなどから伺い知れるが、何よりもイエスが
神は父のような人だということで、その人格でわかる。。その父をイエスは早く
亡くして(推測)、イエスは母と弟妹を養うために苦労した(推測)。そして自
らは父親にならずに、十字架の上で「父よ」(ルカ232:46)と叫んで死んだ。

●    解釈と黙想
イエスは肉の父と天の父を同じように尊敬していたのだ。

●    解釈と黙想
祈りの精神は神を父のよに思うところにそのすべてがある。

●    解釈と黙想
私の友人で2歳の時に肉の父に死に別れた人がある。彼は父の顔を知らない。苦
労した。また母が早く死んで後妻に育てられた友人がある。彼はあるとき教会に
来たがその後どうなったか。あのとき寂しかったのではなかったのか。

●    解釈と黙想
我々の真の父は神だ。その父なる神に祈る祈りだと思えば「主の祈り」もわかり
やすい。

●    解釈と黙想
わたしは肉の父に生前一度も怒られたことがなかった。しかし何度か私の失敗の
尻拭いをしてくれた。神を信じるようになったのは、父の隠れた祈りがあったこ
とをいま感じる。

●    解釈と黙想
祈る前に人を赦さなければならないということは、兄弟喧嘩を父は非常に嫌った
ことから理解できる。「兄弟仲良く」が父の口癖であった。今はその父はいない。

●    解釈と黙想
イエスは祈るとき「アッバー」(アラム語で父)と呼びかけたらしい。これは
「父ちゃん」という親しい呼びかけだという(J・エレミヤス「アッバー」)。
父親としても「父ちゃん」と呼ばれれば何でも聴かないわけにはいかにのだ。財
布の紐もゆるむというものだ。
63 問・断食はなぜいけないのですか
答・その動機が人に対する見せびらかしだからです。神を相手にしていません。
マタイ6:16−18

[岩波版・佐藤訳]
400616また、あなたたちが断食する時、偽善者たちのように陰鬱になるな。彼ら
は、〔いかにも〕断食していると人々に見られるために、自分の顔を見苦しくす
るのだ。アーメン、私はあなたたちに言う、彼らはその報いを受けてしまっている。
400617むしろ、あなたが断食するときは、あなたの頭に油を塗って、あなたの顔
を洗え。
400618断食していることが人々に見られず、隠れたところにおられるあなたの父
に〔こそ〕見られるためである。すると、隠れたところを見ておられるあなたの
父が、あなたに報いてくださるであろう。

[塚本訳] マタ 6:16-18
6:16 また断食をしている時には、偽善者のように陰気な顔つきをしてはならな
い。彼らは断食をしていることを人に見せようとして、(顔を洗わず、髭をそら
ず、わ ざと)顔を見苦しくするのである。アーメン、わたしは言う、彼らは
(褒められた時、)すでに褒美をもらっている。
6:17 あなたが断食をするときは、頭に油をぬり、顔を洗いなさい。
6:18 これは断食をしていることを人に見せず、隠れた所においでになるあなた
の父上に、見ていただくためである。そうすれば、隠れたことを見ておられるあ
なたの父上は、褒美をくださるであろう。

[文語訳]マタ 6:16-18
"400616","なんぢら斷食するとき、僞善者のごとく、悲しき面容をすな。彼らは
斷食することを人に顯さんとて、その顔色を害ふなり。誠に汝らに告ぐ、彼らは
既にその報を得たり。"
"400617","なんぢは斷食するとき、頭に油をぬり、顔をあらへ。"
"400618","これ斷食することの人に顯れずして、隱れたるに在す汝の父にあらは
れん爲なり。さらば隱れたるに見たまふ汝の父は報い給はん。"

新共同 マタ 6:16-18
6:16 「断食するときには、あなたがたは偽善者のように沈んだ顔つきをしては
ならない。偽善者は、断食しているのを人に見てもらおうと、顔を見苦しくす
る。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。
6:17 あなたは、断食するとき、頭に油をつけ、顔を洗いなさい。
6:18 それは、あなたの断食が人に気づかれず、隠れたところにおられるあなた
の父に見ていただくためである。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなた
の父が報いてくださる。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 6:16-18
6:16 「断食するときには、あなたがたは偽善者のように沈んだ顔つきをしては
ならない。偽善者は、断食しているのを人に見てもらおうと、顔を見苦しくす
る。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。
6:17 あなたは、断食するとき、頭に油をつけ、顔を洗いなさい。
6:18 それは、あなたの断食が人に気づかれず、隠れたところにおられるあなた
の父に見ていただくためである。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなた
の父が報いてくださる。」

新改訳 イザ 58:4-7
58:4 見よ。あなたがたが断食をするのは、争いとけんかをするためであり、不
法にこぶしを打ちつけるためだ。あなたがたは今、断食をしているが、あなたが
たの声はいと高き所に届かない。
58:5 わたしの好む断食、人が身を戒める日は、このようなものだろうか。葦の
ように頭を垂れ、荒布と灰を敷き広げることだけだろうか。これを、あなたがた
は断食と呼び、主に喜ばれる日と呼ぶのか。
58:6 わたしの好む断食は、これではないか。悪のきずなを解き、くびきのなわ
めをほどき、しいたげられた者たちを自由の身とし、すべてのくびきを砕くこと
ではないか。
58:7 飢えた者にはあなたのパンを分け与え、家のない貧しい人々を家に入れ、
裸の人を見て、これに着せ、あなたの肉親の世話をすることではないか。

新共同 ルカ 24:17
24:17 イエスは、「歩きながら、やり取りしているその話は何のことですか」と
言われた。二人は暗い顔をして立ち止まった。

新共同 Uサム12:19-23
12:19 ダビデは家臣がささやき合っているのを見て、子が死んだと悟り、言っ
た。「あの子は死んだのか。」彼らは答えた。「お亡くなりになりました。」
12:20 ダビデは地面から起き上がり、身を洗って香油を塗り、衣を替え、主の家
に行って礼拝した。王宮に戻ると、命じて食べ物を用意させ、食事をした。
12:21 家臣は尋ねた。「どうしてこのようにふるまわれるのですか。お子様の生
きておられるときは断食してお泣きになり、お子様が亡くなられると起き上がっ
て食事をなさいます。」
12:22 彼は言った。「子がまだ生きている間は、主がわたしを憐れみ、子を生か
してくださるかもしれないと思ったからこそ、断食して泣いたのだ。
12:23 だが死んでしまった。断食したところで、何になろう。あの子を呼び戻せ
ようか。わたしはいずれあの子のところに行く。しかし、あの子がわたしのもと
に帰って来ることはない。」

新共同 伝  9:8
9:8 どのようなときも純白の衣を着て/頭には香油を絶やすな。

新共同 マタ 6:4
6:4 あなたの施しを人目につかせないためである。そうすれば、隠れたことを見
ておられる父が、あなたに報いてくださる。」

●    解釈と黙想
今日において断食の精神をもっているのは誰か。天下国家を憂えて悲壮な暗い顔
をしている人である。子供の非行に嘆く親である。その悲壮感の故に世の人に賞
賛されているのではすでに褒美をもらってしまっている。すべて見せびらかしの
自己顕示である。神に嫌われている。

64 問・天に宝」
答・
マタイ6:19−21

[岩波版・佐藤訳]マタ 6:19-21
400619地上にあなたたちの宝を積むな。そこでは衣魚(しみ)と虫が〔宝を〕食
い、泥棒が〔壁に〕穴を開けて盗んでしまう。
400620むしろあなたたちの宝を天に積め。そこでは衣魚も虫も食わず、泥棒が
〔壁に〕穴を開けて盗むようなこともない。
400621実に、あなたの宝のあるところ、そこにあなたの心もあるのである。

[塚本訳]マタ 6:19-21
6:19 (このように、何事も天の父上相手でなければならない。たとえば)あな
たたちは衣魚や虫が食い、また泥坊が忍び込んで盗むこの地上に宝を積まず、
6:20 衣魚も虫も食わない、また泥坊が忍び込むことも盗むこともない天に、宝
を積んでおきなさい。(そうでないと、心が天に向かないであろう。)
6:21 宝のある所に、あなたの心もあるのだから。

[文語訳]マタ 6:19-21
"400619","なんぢら己がために財寶を地に積むな、ここは蟲と錆とが損ひ、盜人
うがちて盜むなり。"
"400620","なんぢら己がために財寶を天に積め、かしこは蟲と錆とが損はず、盜
人うがちて盜まぬなり。"
"400621","なんぢの財宝寶のある所には、なんぢの心もあるべし。"

新共同 マタ 6:19-21
6:19 「あなたがたは地上に富を積んではならない。そこでは、虫が食ったり、
さび付いたりするし、また、盗人が忍び込んで盗み出したりする。
6:20 富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともな
く、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。
6:21 あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 12:33-34
12:33 自分の持ち物を売り払って施しなさい。擦り切れることのない財布を作
り、尽きることのない富を天に積みなさい。そこは、盗人も近寄らず、虫も食い
荒らさない。
12:34 あなたがたの富のあるところに、あなたがたの心もあるのだ。」

新共同 ルカ 12:16-21
12:16 それから、イエスはたとえを話された。「ある金持ちの畑が豊作だった。
12:17 金持ちは、『どうしよう。作物をしまっておく場所がない』と思い巡らし
たが、
12:18 やがて言った。『こうしよう。倉を壊して、もっと大きいのを建て、そこ
に穀物や財産をみなしまい、
12:19 こう自分に言ってやるのだ。「さあ、これから先何年も生きて行くだけの
蓄えができたぞ。ひと休みして、食べたり飲んだりして楽しめ」と。』
12:20 しかし神は、『愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる。お前が用
意した物は、いったいだれのものになるのか』と言われた。
12:21 自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者はこのとおりだ。」

新共同 イザ 51:8
51:8 彼らはしみに食われる衣/虫に食い尽くされる羊毛にすぎない。わたしの
恵みの業はとこしえに続き/わたしの救いは代々に永らえる。

新共同 ヤコ 5:2-3
5:2 あなたがたの富は朽ち果て、衣服には虫が付き、
5:3 金銀もさびてしまいます。このさびこそが、あなたがたの罪の証拠となり、
あなたがたの肉を火のように食い尽くすでしょう。あなたがたは、この終わりの
時のために宝を蓄えたのでした。

新共同 ヨブ 24:15-16
24:15 姦淫する者の目は、夕暮れを待ち/だれにも見られないように、と言って
顔を覆う。
24:16 暗黒に紛れて家々に忍び入り/日中は閉じこもって、光を避ける。

新共同 マタ 19:21
19:21 イエスは言われた。「もし完全になりたいのなら、行って持ち物を売り払
い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それか
ら、わたしに従いなさい。」

新改訳 Tテモ6:17-19
6:17 この世で富んでいる人たちに命じなさい。高ぶらないように。また、たよ
りにならない富に望みを置かないように。むしろ、私たちにすべての物を豊かに
与えて楽しませてくださる神に望みを置くように。
6:18 また、人の益を計り、良い行ないに富み、惜しまずに施し、喜んで分け与
えるように。
6:19 また、まことのいのちを得るために、未来に備えて良い基礎を自分自身の
ために築き上げるように。

●    解釈と感想
西暦2000年4月23日。私は地上の宝であったわが家を焼失した。地上の宝
は燃える。燃えた。その時「天の家は燃えない」と思った。馬鹿な私よ。地上の
家には休息はなかったのだ。

●    解釈と黙想
といって、すぐなにもかもすてて伝道に邁進すると言うのではない。それは教会
精神。建築に対する姿勢が変わったのだ。この世の建築は絶対ではない。手段な
のだ。過ぎゆく仮の宿なのだ。これをうまく利用して天国に宝を積むのだ。いい
加減にはできないのだ。





イエス伝問答集
巻頭言
人気の一流企業を選ぶ動機の問題性
ホームページ「日記と感想」より
2002年3月1日(金)
来春卒業の大学生アンケートによる人気企業ランキングを読む。相変わらずの企
業が上位を占める(東京海上、ソニー、NTT、JTB、トヨタ、ホンダ)。理
由は仕事が面白そうだからと言う。仕事は面白さで選ぶものではないのだ。日本
人の職業観の浅薄さ。浅さ、低さ。給料と金と社会的知名度に惑わされている。
しっかりした宗教的職業観が欠如。教師の質の低さ。マスコミが悪い。ブランド
志向が悪い。何たる職業観。それら企業に入れば利益第一主義の方針に翻弄され
る。金と魂とを交換している。彼ら若者の行き着く先は「むなしさ」の発見であ
ることは目に見えている。これらの若者たちは、資本の蓄積が人生の第一目標、
企業目標ではむなしいものであるということに早く気づくほうがよい。彼らに
とってはそれからが真の生きがい人生発見の道を歩むことになる。「普通の人
間」 「真面目人間」であれば、周りでとやかく啓蒙せずとも、議論抜き理屈抜
きでいやがおうにもその「むなしさを感じる日」が到来する。それは人生をハタ
と立ち 止まる日である。その日がこない人生はオメデタイ。禍の人生。人気企
業の上位100社に建設会社が入っていないのは淋しい。汗を流す労働を嫌って
いては真 の人生はわからない。建築士は独立の個である士である。戦後建築設
計事務所という企業ができてからわが国の建築は堕落したという。然り。職業は
個が神と人 とに仕える精神が土台である。大切な人生を営利第一主義の企業に
捧げるような職業指導では日本も先が無い。企業が悪いというのではない。企業
のトップは企 業の存立目標に高い精神性を持たなければならない。長く存続し
ていく企業の中核には「スピリチュアルな高貴な精神」がある。一例として住友
は創業者が僧侶 であって「人に尽くす仕事をしていればお金はあとから付いて
くる」という精神であった。

2002年3月4日(月)
3時半起床。NHKTV。大学生の25%は自分は何を職業にしたらよいか、進
路に迷っていると言う。わたしの答え。「神と人とに仕えるという人生観の確
立。この世の仕事は来世へ行くための準備であるとの宗教的人生観の確立。仕事
自身の面白さではなく、人に尽くす楽しさが仕事の本質であるという職業観の確
立。人の道は自分の頭でなく神の導きで決まるという宗教的人生観の確立」。こ
の根本姿勢が確立すれば仕事の種類はなんでもよい。仕事の種類は時代の風潮で
様々である。あとは行き当たりばったりでよい。パスカルは「職業選択は男子一
生の大問題であるが、それはしばしば偶然によって決まる」と言った。私は自分
の過去を振り返って考えると、その偶然の中にも神の啓導があった。「好きこそ
ものの上手なれ」というような低級な人生観職業観で「自分に合った仕事」を捜
し求めているうちは永久に「生きがいのある仕事」にめぐり合えない。自分をす
てて一身神に捧げるとその人の人生は神に用いられる。引きずりまわされる。生
きがいの面白さのとなんかは言っていられない。愛する人、尽くすべき人が見え
てくる。これらのことを教えないまた教えられない教師は禍。それは盲人を導く
盲人。(マタイ15:14)。二人とも穴に落ちる。かわいそうな学生。進路問題で
昔も今も悩み苦しんでいる。
2002.3.4  高橋照男
イエス伝問答集
Y 山上の説教-3(マタイによる)

68 問・我慢ができなくて、どうしても裁きたくなる時があるのですが。
答・殺すために裁くのか、救おうとして裁くのかが問題です。前者は殺人。キリ
ストにあって初めて平和が来ます。これは不思議なことです。裁く心から解放さ
れます。
                         マタイ7:1−5

69 問・どんな人にも福音を説かねばなりませんか。
答・福音という聖なるものを犬や豚のような人には説かなくてよいのです。縁の
なさそうな人には、求めてくるまでは無理に罪の赦しの福音を説かない方がよい
のです。
                        マタイ7:6

70 問・人は救いを求めるようになるまでが大変な道のりなのですが。
答・求めるようになったらもう安心。必ず与えられます。そこに行き着くまでが
神の業なのです。                    マタイ7:7−11

71 問・人にしてもらいたいことをしなさいということはどういうことですか。
答・心から人を赦すことです。             マタイ7:12

72 問・メジャーな広い道、広い門に幸福があると思うのですが。
答・幸福の概念が違うのです。本当の幸福は神の命との交わりです。それは生ま
れつきのままの肉の思いでは見出しにくいのです。      マタイ7:13
−14

73 問・キリストを信じても性質は変わらないし罪は犯すし愛の人にはなれな
いのですが。
答・この身が愛の人になるという人格の陶冶が目的ではありません。神は我々の
人生を苦しい目にあわせて自己以外において実を結ばせようとするようです。我
々は将棋の駒で神がこれを利用したり捨てたりするのです。我々は捨て石となる
ことが多いのです。この一個の人間が愛の人格になろうとするのは間違いです。
                            マタイ7:15−20

74 問・どういうことをすれば天国にはいれるのですか。
答・神が遣わされたキリストを受け入れれば良いのです。
キリストの名を語って、良かれと思ってする行為は神に神に受け入れられません。
                            マタイ7:21−23

75 問・キリストという岩の上に築く人生とは何ですか。
答・行いではありません。常に神とキリストを第一にする生活です。
                             マタイ7:24
−27

76 問・人々はなぜイエスの話に驚いたのですか。
答・その言葉に権威があったからです。          マタイ7:28−29
68 問・我慢ができなくて、どうしても裁きたくなる時があるのですが。。
答・殺すために裁くのか、救おうとして裁くのかが問題です。前者は殺人。キリ
ストにあって初めて平和が来ます。これは不思議なことです。裁く心から解放さ
れます。
マタイ7:1−5

[岩波版・佐藤訳]
400701あなたたちはさばくな、さばかれないためである。
400702なぜなら、あなたたちがさばくそのさばきによって、あなたたちがさばか
れるであろうからである。また、『あなたたちが量るその秤で、あなたたちに量
られるであろう』〔と言われている〕からである。
400703また、なぜあなたは、自分の兄弟の目にあるちり屑を見て、自分の目にあ
る梁には気がつかないのか。
400704あるいはあなたはどうして自分の兄弟に、『君の目からそのちり屑を取り
出させてくれ』などと言えるのか、しかも見よ、あなたの目には梁があるではな
いか。
400705偽善者よ、まずあなたの目からその梁を取り出すがよい、そうすればその
時こそ、あなたは良く見えて、あなたの兄弟の目からそのちり屑を取り出すこと
もできるであろう。

[塚本訳]マタ 7:1-5
7:1 (人を)裁くな、自分が(神に)裁かれないためである。
7:2 (人を)裁く裁きで、あなた達も裁かれ、(人を)量る量りで、あなた達も
量られるからである。
7:3 なぜあなたは、兄弟の目にある塵が見えながら、自分の目に梁があるのに気
付かないのか。
7:4 また、どうして兄弟にむかって、『あなたの目の塵を取らせてくれ』と言う
のか。そら、自分の目に梁があるではないか。
7:5 偽善者!まず自分の目の梁を取ってのけよ。その上で、兄弟の目の塵を
(取ってやれるなら、)取ってやったらよかろう。

[文語訳]
"400701","なんぢら人を審くな、審かれざらん爲なり。"
"400702","己がさばく審判にて己もさばかれ、己がはかる量にて己も量らるべし。"
"400703","何ゆゑ兄弟の目にある塵を見て、おのが目にある梁木を認めぬか。"
"400704","視よ、おのが目に梁木のあるに、いかで兄弟にむかひて、汝の目より
塵をとり除かせよと言ひ得んや。"
"400705","僞善者よ、まづ己が目より梁木をとり除け、さらば明かに見えて兄弟
の目より塵を取りのぞき得ん。"


並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

[塚本訳]マコ 4:24-25
4:24 また彼らに言われた、「(わたしから)聞くことに気をつけよ。(わたし
の言葉を)量る量りで、あなた達も(神に)量られる。そして(よく聞く人は、
持っている上になお)つけたして与えられる。
4:25 持っている人には(さらに)与えられ、持たぬ人は、持っているものまで
取り上げられるのである。」

[塚本訳]ルカ 6:37-42
6:37 (人を)裁くな、そうすれば(神に)裁かれない。(人を)罪に落すな、
そうすれば罪に落されない。赦してやれ、きっと(神に)赦される。
6:38 与えよ、きっと与えられる。押しつけ、ゆすり込み、こぼれるほど量りを
良くして、懐に入れていただけるであろう。(人を)量る量りで、あなた達も量
りかえされるからである。」
6:39 なお譬を一つ話された、「盲人に盲人の手引が出来るか。二人とも穴に落
ち込まないだろうか。
6:40 (良い先生をえらべ。)弟子は先生以上になれない。りっぱに一人前に
なっても、(たかだか)先生のようになるだけである。
6:41 なぜあなたは、兄弟の目にある塵が見えながら、自分の目に梁があるのに
気付かないのか。
6:42 自分の目にある梁が見えずに、どうして兄弟にむかって、『兄弟、あなた
の目にある塵を取らせてくれ』と言うことが出来ようか。偽善者!まず自分の目
の梁を取ってのけよ。その上で、兄弟の目にある塵を(取ってやれるなら、)
取ってやったらよかろう。

[塚本訳] ヨハ 7:53-8:11
7:53 【人々はそれぞれ家にかえったが、
8:1 イエスはオリブ山に行かれた。
8:2 次の朝早く、また宮に行かれると、人々が皆あつまってきたので、座って教
えておられた。
8:3 すると聖書学者とパリサイ人とが、姦淫の現行犯を押えられた女をつれてき
た。みんなの真中に立たせて、
8:4 イエスに言う、「先生、この女は姦淫の現場を押えられたのです。
8:5 モーセは律法で、このような女を石で打ち殺すように命じていますが、あな
たはなんと言われますか。」
8:6 こう言ったのは、イエスを試して、訴え出る口実を見つけるためであった。
イエスは身をかがめて、黙って指で地の上に何か書いておられた。
8:7 しかし彼らがしつこく尋ねていると、身を起こして言われた、「あなた達の
中で罪(をおかしたこと)のない者が、まずこの女に石を投げつけよ。」
8:8 そしてまた身をかがめて、地の上に何か書いておられた。
8:9 これを聞くと、彼らは皆(良心に責められ、)老人を始めとして、ひとりび
とり出ていって、(最後に)ただイエスと、真中に立ったままの女とが残った。
8:10 イエスは身を起こして女に言われた、「女の人、あの人たちはどこにいる
のか。だれもあなたを罰しなかったのか。」
8:11 「主よ、だれも」と女がこたえた。イエスが言われた、「わたしも罰しな
い。おかえり。今からはもう罪を犯さないように。」】

[塚本訳]マタ 13:12
13:12 だれでも持っている人は(さらに)与えられてあり余るが、持たぬ人は、
持っているものまでも取り上げられるのである。

[塚本訳] ルカ 8:18
8:18 だから、気をつけよ、聞き方が大切である。(よく聞いて守れ。)持って
いる人は(さらに)与えられ、持たぬ人は、持っていると思うものまで取り上げ
られるのである。」

新共同 ロマ 2:1
2:1 だから、すべて人を裁く者よ、弁解の余地はない。あなたは、他人を裁きな
がら、実は自分自身を罪に定めている。あなたも人を裁いて、同じことをしてい
るからです。

新共同 ロマ 14:4
14:4 他人の召し使いを裁くとは、いったいあなたは何者ですか。召し使いが立
つのも倒れるのも、その主人によるのです。しかし、召し使いは立ちます。主
は、その人を立たせることがおできになるからです。

新共同 Tコリ4:5
4:5 ですから、主が来られるまでは、先走って何も裁いてはいけません。主は闇
の中に隠されている秘密を明るみに出し、人の心の企てをも明らかにされます。
そのとき、おのおのは神からおほめにあずかります。

新共同 Tコリ5:12
5:12 外部の人々を裁くことは、わたしの務めでしょうか。内部の人々をこそ、
あなたがたは裁くべきではありませんか。

新共同 ヤコ 4:11-12
4:11 兄弟たち、悪口を言い合ってはなりません。兄弟の悪口を言ったり、自分
の兄弟を裁いたりする者は、律法の悪口を言い、律法を裁くことになります。も
し律法を裁くなら、律法の実践者ではなくて、裁き手です。
4:12 律法を定め、裁きを行う方は、おひとりだけです。この方が、救うことも
滅ぼすこともおできになるのです。隣人を裁くあなたは、いったい何者なのですか。

新共同 ヤコ 5:9
5:9 兄弟たち、裁きを受けないようにするためには、互いに不平を言わぬことで
す。裁く方が戸口に立っておられます。

 [塚本訳]マコ 4:24
4:24 また彼らに言われた、「(わたしから)聞くことに気をつけよ。(わたし
の言葉を)量る量りで、あなた達も(神に)量られる。そして(よく聞く人は、
持っている上になお)つけたして与えられる。

 [塚本訳]マタ 11:15 耳のある者は聞け。

[塚本訳] マタ 13:12 だれでも持っている人は(さらに)与えられてあり余る
が、持たぬ人は、持っているものまでも取り上げられるのである。

 [塚本訳]マタ 5:36 自分の頭にかけても誓ってはならない。(頭は神のもの
で、)あなたは髪の毛一本を、白くも黒くも出来ないのであるから。

[塚本訳] マタ 15:14
15:14 あの人たちを放っておけ。盲人の手引をする盲人だ。盲人が盲人の手引を
すれば、二人とも穴に落ちよう。」add 1 ロマ 2:1
2:1 だから、ああ人[ユダヤ人]よ、あなたは(人を)裁いているが、あなたが
だれであろうと、言い訳は立たない。あなたは人を裁いて、実は自分の罪を定め
ている。裁きながら、同じことをしているからである。

新共同 民  5:12-16
5:12 イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。ある人の妻が心迷い、夫を欺き、
5:13 別の男と性的関係を持ったにもかかわらず、そのことが夫の目に触れず、
露見せず、女が身を汚したことを目撃した証人もなく、捕らえられなくても、
5:14 夫が嫉妬にかられて、事実身を汚した妻に疑いを抱くか、あるいは、妻が
身を汚していないのに、夫が嫉妬にかられて、妻に疑いを抱くなら、
5:15 夫は妻を祭司のところへ連れて行く。その際、大麦の粉十分の一エファ
を、オリーブ油を注がず、乳香も載せずに、妻のための献げ物として携えて行
く。これは嫉妬した場合の献げ物、すなわち罪の判定のための献げ物である。
5:16 祭司は女を前に進ませ、主の御前に立たせる。

新共同 申  22:22-24
22:22 男が人妻と寝ているところを見つけられたならば、女と寝た男もその女も
共に殺して、イスラエルの中から悪を取り除かねばならない。
22:23 ある男と婚約している処女の娘がいて、別の男が町で彼女と出会い、床を
共にしたならば、
22:24 その二人を町の門に引き出し、石で打ち殺さねばならない。その娘は町の
中で助けを求めず、男は隣人の妻を辱めたからである。あなたはこうして、あな
たの中から悪を取り除かねばならない。

[塚本訳] ロマ 2:19-22
2:19 -20かつ律法の中に具体化した知識と真理とを持っているので、「盲人の手
引」、「暗やみに迷う者の光り」、「無知な人の教育者」、「児童の教師」を
もってみずから任じているならば、─
2:20
2:21 それで、人を教えながら、あなたは自分を教えないのか。盗んではならな
いと説きながら、盗むのか。
2:22 姦淫をしてはならないと言いながら、姦淫をするのか。偶像を忌みきらい
ながら、宮荒しをするのか。

● 解釈と感想
人を裁いてよくしようとするのは効果がない。目的を達しない。

● 解釈と感想
あんなヤツいなくなればよい、と思っていると必ず逆襲される。それが「(人
を)量る量りで、あなた達も量られる」ということ。神は心の中を見ておられ
る。隠せない。

● 解釈と感想
裁きには愛がなければならないが、そのときはこちらも血を流さねばならないら
しい。


69 問・どんな人にも福音を説かねばなりませんか。
答・福音という聖なるものを犬や豚のような人には説かなくてよいのです。縁の
なさそうな人には、求めてくるまでは無理に罪の赦しの福音を説かない方がよい
のです。
マタイ7:6

[岩波版・佐藤訳]
400706聖なるものを犬どもにやるな。また、あなたたちの真珠を豚どもの前に投
げるな。さもなければ、彼らはその足でそれらを踏みつけ、振り返りざまにあな
たたちを噛み裂いてしまうであろう。

口語訳 マタ 7:6
7:6 聖なるものを犬にやるな。また真珠を豚に投げてやるな。恐らく彼らはそれ
らを足で踏みつけ、向きなおってあなたがたにかみついてくるであろう。

新改訳 マタ 7:6
7:6 聖なるものを犬に与えてはいけません。また豚の前に、真珠を投げてはなり
ません。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたを引き裂くでしょうから。

新共同 マタ 7:6  神聖なものを犬に与えてはならず、また、真珠を豚に投げて
はならない。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたにかみついてくるだ
ろう。」

[塚本訳] マタ 7:6 (とはいえ、正しい判断は出来ねばならない。神に供えた
肉など)神聖な物を犬にやるな。また真珠を豚に投げてやるな。豚はそれを足で
踏みつけ、向き直ってあなた達を噛み裂くかも知れない。

[前田訳]マタ 7:6  聖なるものを犬にやるな。真珠を豚の前に投げ与える
な。さもないと、彼らはそれを足で踏みつけ、向き直ってあなた方を噛み裂こう。

[文語訳]  400706","聖なる物を犬に與ふな。また眞珠を豚の前に投ぐな。
恐らくは足にて蹈みつけ、向き返りて汝らを噛みやぶらん。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

[塚本訳]マタ 10:11-14
10:11 町なり村なりに入ったら、そこで然るべき人を捜して、(その土地を)
立ってゆくまではその家に泊まっておれ。
10:12 家に入ったらば、まず平安を祈れ。
10:13 もしその家が(その祈りをうけるのに)ふさわしければ、あなた達の
(祈った)平安はかならずその家に臨み、もしふさわしくなければ、その平安は
あなた達にもどってくる。(そしてあなた達のものとなるのである。)
10:14 しかし人があなた達を歓迎せず、あなた達の言葉に耳をかたむけないな
ら、(すぐ)その家なり町なりを(出てゆけ。そして)出てゆくとき、(縁を
切った証拠に)足の埃を払いおとせ。

[塚本訳]使  13:46-51
13:46 そこでパウロとバルナバとは公然こう宣言した、「神の言葉は(お約束ど
おり)まず第一に、君たち(ユダヤ人)に語られねばならなかった。(だから、
そうし たのだ。)しかし君たちがそれをはねつけ、自分で自分を永遠の命にふ
さわしからぬ者とするので、それでは、よし、異教人(の伝道)へ方向をかえる。
13:47 主はこのようにわたし達(伝道者)にお命じになっているから。『わたし
はあなたを立てて異教人の光にした、あなたが地の果てまで救いを伝えるため
に。』」
13:48 これを聞いて異教人は喜び、主の言葉を讃美し、永遠の命へあらかじめ定
められていた者はみな信者になった。
13:49 こうして主の言葉がこの地全体に広まった。
13:50 しかしユダヤ人は敬神家の上流婦人や町の有力者をそそのかし、パウロと
バルナバとに向かって迫害を起こさせ、二人をその土地から追い出した。
13:51 二人は彼らに対し(縁を切った証拠に)足の埃を払いおとして(そこを去
り、)イコニオムへ行った。

[塚本訳]使  18:6 しかしユダヤ人にはこれに反対して(イエスを)冒涜するの
で、パウロは(絶縁のしるしに)上着の塵を払いおとして彼らに言った、「(最
後の裁きの日に流 す)あなた達の血の責任は、あなた達自身に負わされる!わ
たしは良心の咎めなく(あなた達をすてて、)今からのち異教人へ(伝道に)行
く。」

[塚本訳]ロマ 16:17-18
16:17 兄弟たちよ、あなた達に勧める、あなた達が学んだ教えにそむいて、仲違
いや罪のいざないをおこす者に注意せよ。彼らから遠ざかれ。
16:18 こんな者はわたし達の主キリストの奴隷ではなくて、自分のお腹[下等な
欲求]の奴隷であり、あまい言葉と諂いとで無邪気な人たちの心を惑わすからで
ある。

新共同 ピリ 3:18-19
3:18 何度も言ってきたし、今また涙ながらに言いますが、キリストの十字架に
敵対して歩んでいる者が多いのです。
3:19 彼らの行き着くところは滅びです。彼らは腹を神とし、恥ずべきものを誇
りとし、この世のことしか考えていません。

新共同 Tテモ6:5 絶え間ない言い争いが生じるのです。これらは、精神が腐り、
真理に背を向け、信心を利得の道と考える者の間で起こるものです。

新共同 Tペテ4:4 あの者たちは、もはやあなたがたがそのようなひどい乱行に加
わらなくなったので、不審に思い、そしるのです。

口語訳 ユダ 1:10-13
1:10 しかし、この人々は自分が知りもしないことをそしり、また、分別のない
動物のように、ただ本能的な知識にあやまられて、自らの滅亡を招いている。
1:11 彼らはわざわいである。彼らはカインの道を行き、利のためにバラムの惑
わしに迷い入り、コラのような反逆をして滅んでしまうのである。
1:12 彼らは、あなたがたの愛餐に加わるが、それを汚し、無遠慮に宴会に同席
して、自分の腹を肥やしている。彼らは、いわば、風に吹きまわされる水なき
雲、実らない枯れ果てて、抜き捨てられた秋の木、
1:13 自分の恥をあわにして出す海の荒波、さまよう星である。彼らには、まっ
くらなやみが永久に用意されている。

[塚本訳] マタ 15:26 イエスは答えられた、「子供たちのパンを取り上げて、
(異教の)小犬どもに投げてやるのはよろしくない。」

新共同 出  29:33 彼らは、自分たちの任職と聖別の儀式に際して、罪の贖いと
して用いられた献げ物を食べる。それは聖なるものであるから、一般の人は食べ
てはならない。

新共同 レビ 22:10 一般の人はだれも聖なる献げ物を食べてはならない。祭司の
もとに滞在している者や雇い人も食べてはならない。

新共同 Uペテ2:22
2:22 ことわざに、/「犬は、自分の吐いた物のところへ戻って来る」また、/
「豚は、体を洗って、また、泥の中を転げ回る」と言われているとおりのことが
彼らの身に起こっているのです。

新共同 ヘブ 10:29 まして、神の子を足げにし、自分が聖なる者とされた契約の
血を汚れたものと見なし、その上、恵みの霊を侮辱する者は、どれほど重い刑罰
に値すると思いますか。

●    解釈と感想  
縁のなさそうな人間には福音は説くなというのは慰めである。「来る者を拒まず
去る者を追わず」という無教会集会の姿勢は「神任せ」の深い信仰に基づいてい
る。手当たり次第に福音を説くのは神の心を無視した行動である。救われる人は
「自然に求めてくる」。建築設計も「頼んでくる人」に対して成すべきである。
なにごとも押し売りはいけない。求めてこない人は「今のところ」神がそうな
さっているのだと考えよう。

● 解釈と感想
裁くなということのあとに「聖なるものを犬にやるな」ということは「赦し」と
いう尊い聖なるものを「犬猫のような者」にむやみに説くな、彼らはまず罪の自
覚が必要なのだ、赦しなどもったいない」ということなのかもしれない。

● 解釈と感想
我が国でも「豚に真珠」という。関心のない者に聖書や福音を説いても徒労。時
期が来なければ無理。本人が求めてこなければ無理。それでは伝道ができないで
はないかと言う人がいる。神の定めたもう時が来るまでは人間が出しゃばっては
いけない。それは人間の名誉はあがっても神の名誉はあがらないのである。無差
別伝道は無理、徒労。では不幸にあってずたずたになって信仰を求めてくるのを
待つのか、というとそうではない。人は不幸になっても必ずしも信仰を求めな
い。神が引かなければ福音に来ない。  
[塚本訳]ヨハ 6:44 「(わたしを信じないのは、父上が引っ張ってくださらな
いからだ。)わたしを遣わされた父上が引っ張ってくださらなければ、だれもわ
たしの所に来ることはできない。(しかし来れば、)わたしはその人をきっと最
後の日に復活させる。」

70 問・人は救いを求めるようになるまでが大変長い道のりなのですが。
答・人が信仰や救いを求めるようになったらもう安心。必ず与えられます。そこ
に行き着くまでが神の業なのです。ですから救いを求めるようになったら必ず与
えられます。
マタイ7:7−11

[文語訳]
"400707","求めよ、さらば與へられん。尋ねよ、さらば見出さん。門を叩け、さ
らば開かれん。"
"400708","すべて求むる者は得、たづぬる者は見いだし、門をたたく者は開かる
るなり。"
"400709","汝等のうち、誰かその子パンを求めんに石を與へ、"
"400710","魚を求めんに蛇を與へんや。"
"400711","さらば、汝ら惡しき者ながら、善き賜物をその子らに與ふるを知る。
まして天にいます汝らの父は、求むる者に善き物を賜はざらんや。"

[岩波版・佐藤訳]
400707求めよ、そうすればあなたたちに与えられるであろう。探せ、そうすれば
あなたたちは見いだすであろう。叩け、そうすればあなたたちは開けてもらえる
であろう。
400708なぜなら、すべて求める者は手に入れ、また探す者は見いだし、また叩く
者は開けてもらえるだろうからである。
400709あるいは、あなたたちの中で誰が、自分の子供がパンを求めているのに、
石を与えるような人間であろうか。
400710あるいは魚を求めているのに蛇を与えるであろうか。
400711だから、もしあなたたちが悪人であるにもかかわらず自分の子供たちには
良い贈物を与えることを知っているとすれば、天におられるあなたたちの父はな
おいっそう、彼に求める者に〔さまざまの〕良いものを下さらないであろうか。

[塚本訳]1 マタ 7:7-11
7:7 (ほしいものはなんでも天の父上に)求めよ、きっと与えられる。さがせ、
きっと見つかる。戸をたたけ、きっとあけていただける。
7:8 だれであろうと、求める者は受け、さがす者は見つけ、戸をたたく者はあけ
ていただけるのだから。
7:9 あなた達のうちには、自分の子がパンを求めるのに、石をやる者がだれかあ
るだろうか。
7:10 また魚を求めるのに、蛇をやる者があるだろうか。
7:11 してみると、あなた達は悪い人間でありながらも、自分の子に善い物をや
ることを知っている。ましてあなた達の天の父上が、求める者に善い物を下さら
ないことがあるだろうか。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 11:9-13
11:9 そこで、わたしは言っておく。求めなさい。そうすれば、与えられる。探
しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。
11:10 だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。
11:11 あなたがたの中に、魚を欲しがる子供に、魚の代わりに蛇を与える父親が
いるだろうか。
11:12 また、卵を欲しがるのに、さそりを与える父親がいるだろうか。
11:13 このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物
を与えることを知っている。まして天の父は求める者に聖霊を与えてくださる。」

新共同 ヨハ 16:24
16:24 今までは、あなたがたはわたしの名によっては何も願わなかった。願いな
さい。そうすれば与えられ、あなたがたは喜びで満たされる。」

新共同 ヨハ 14:13-14
14:13 わたしの名によって願うことは、何でもかなえてあげよう。こうして、父
は子によって栄光をお受けになる。
14:14 わたしの名によって何かを願うならば、わたしがかなえてあげよう。」

新共同 ヨハ 15:7 あなたがたがわたしにつながっており、わたしの言葉があな
たがたの内にいつもあるならば、望むものを何でも願いなさい。そうすればかな
えられる。

新共同 ヤコ 1:5-6
1:5 あなたがたの中で知恵の欠けている人がいれば、だれにでも惜しみなくとが
めだてしないでお与えになる神に願いなさい。そうすれば、与えられます。
1:6 いささかも疑わず、信仰をもって願いなさい。疑う者は、風に吹かれて揺れ
動く海の波に似ています。

新共同 エレ 29:13-14
29:13 わたしを尋ね求めるならば見いだし、心を尽くしてわたしを求めるなら、
29:14 わたしに出会うであろう、と主は言われる。わたしは捕囚の民を帰らせ
る。わたしはあなたたちをあらゆる国々の間に、またあらゆる地域に追いやった
が、そこから呼び集め、かつてそこから捕囚として追い出した元の場所へ連れ戻
す、と主は言われる。

新共同 箴  8:17 わたしを愛する人をわたしも愛し/わたしを捜し求める人はわ
たしを見いだす。

新共同 マタ 6:9 だから、こう祈りなさい。『天におられるわたしたちの父よ、
/御名が崇められますように。

口語訳 ピリ 2:13 あなたがたのうちに働きかけて、その願いを起させ、かつ実
現に至らせるのは神であって、それは神のよしとされるところだからである。

● 解釈と感想
力を尽くして神を求めるならば見いだせると言うことは救いである。救いは生ま
れる前から決まっているなどとはイエスは言わない。救いは神の主権で決まるの
であるが、救いの予定があったとしても熱心な祈りで予定は変更される。(ルカ
18:1−8)。信仰はなりふりかまわずの厚かましさだ。その厚かましさに神
も心を動かすのだ。「無信仰の信仰」だなどと言ってじっとしていてはだめであ
る。「あなたならできないことはありません」という厚かましい「芥子だね一粒
ほどの信仰」が必要。(マルコ11:23)
71 問・人にしてもらいたいことをしなさいということはどういうことですか。
答・心から人を赦すことです。
マタイ7:12

[文語訳]
400712","さらば凡て人に爲られんと思ふことは、人にも亦その如くせよ。これ
は律法なり、預言者なり。"

口語訳 マタ 7:12
7:12 だから、何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおり
にせよ。これが律法であり預言者である。

新改訳 マタ 7:12
7:12 それで、何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのよう
にしなさい。これが律法であり預言者です。

新共同 マタ 7:12
7:12 だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしな
さい。これこそ律法と預言者である。」

[塚本訳]マタ 7:12
7:12 だから、何事によらず自分にしてもらいたいと思うことを、あなた達もそ
のように人にしなさい。これが律法と預言書(と[聖書]の精神)である。

[前田訳]マタ 7:12
7:12 それゆえすべて自分にしてもらいたいことは、あなた方もそのように人々
にせよ。それが律法であり預言書である。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 6:31
6:31 人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。

新共同 ロマ 13:8-10
13:8 互いに愛し合うことのほかは、だれに対しても借りがあってはなりませ
ん。人を愛する者は、律法を全うしているのです。
13:9 「姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな」、そのほかどんな掟があっ
ても、「隣人を自分のように愛しなさい」という言葉に要約されます。
13:10 愛は隣人に悪を行いません。だから、愛は律法を全うするものです。

新共同 マタ 22:39-40
22:39 第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』
22:40 律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。」

新共同 ガラ 5:14
5:14 律法全体は、「隣人を自分のように愛しなさい」という一句によって全う
されるからです。

新共同 レビ 19:18
19:18 復讐してはならない。民の人々に恨みを抱いてはならない。自分自身を愛
するように隣人を愛しなさい。わたしは主である。

● 解釈と感想。
隣人を自分のように愛するとはどういうことなのか。その答えはまず消極的な禁
止事項でよくわかる。
復習はするな。恨みは抱くな。これだけでも立派な行為となる。次に思いやりや
気の使い方である。相手に不愉快な言動はしないことである。
ある時、歯医者の予約を忘れて遅刻していって「ごめんなさい。私のような人は
他にもいますか」と聞いた。私の期待した答えは「ええ、かなりいますよ」と答
えて欲しかったのに返って来た答えは「あなたぐらいなものですよ」という冷た
い答え。これなどは「してもらいことをしてくれない」例である。気遣いがたり
ない、きつい看護婦であった。あれではあの歯医者は繁盛しない。
それに比べて、老人福祉施設で最高の対応をするという青梅慶友病院の職員は立
派。何度も同じ話を繰り返す老人の話もいつも初めて聞くような態度でやさしく
聞いてくれるという。これなどは「して欲しいと思うことをしてくれる」典型的
な例である。この施設は入院費が高いそうだが、それであってもそこに入りたく
なるというものだ。

● 解釈と感想
神は祈らない先から必要なものを御存知であるという。
新共同 マタ 6:8
6:8 彼らのまねをしてはならない。あなたがたの父は、願う前から、あなたがた
に必要なものをご存じなのだ。

● 解釈と感想
あるとき息子の一人が、誰々さんの小遣いはいくらだと言ってきた。こういうと
きの要求は全部飲めない。親としてはその子供に、またその時々に一番ふさわし
い金額を与えているのだ。要求をそのまま何でも飲めば子供を殺すことになる。
現にある芸能人(三田佳子)の息子が覚醒剤で捕まったが、彼の小遣いは月50
万円であった。これなど親が甘やかしたために子供をだめにした例。我々として
も祈りが全部聴かれたら堕落するのかもしれない。聴かれない祈りに神の大なる
愛と恩恵があるのかもしれない。こんなはずではなかったという人生の不可解な
不幸なできごとに意外に深い神の恩恵が潜んでいるのかも知れない。涙のプリズ
ムで神の知恵と愛が見えてくる。これによって人間の努力ではとうてい到達でき
ない愛敵の業にもひきずり込まれる。
 私の知る宣教師は戦争中に日本人が憎くて憎くてしょうがなかったが、あると
き肉体の苦痛を伴うひどい病気にあって「日本宣教」を示され、日本への宣教師
になった。

●    解釈と感想
隣人を愛するということは「おせっかい」ではない。プロテスタント教会の人間
の愛はほとんどがこれ「おせっかい」。訪問と称するがその内容は「おしゃべ
り」。あれは愛ではない。
72 問・メジャーな広い道、広い門に幸福があると思うのですが。
答・幸福の概念が違うのです。本当の幸福は神の命との交わりです。それは生ま
れつきのままの肉の思いでは見出しにくいのです。
マタイ7:13−14

[岩波版・佐藤訳]
400713狭い門を通って入れ。なぜならば、滅びへと導く門は広く、その道は広大
である。そしてそこを通って入って行く者は多い。
400714〔しかし、〕命へと導く門はなんと狭く、その道はなんと細いことか。そ
してそれを見いだす者はわずかである。

[文語訳]
"400713","狹き門より入れ、滅にいたる門は大きく、その路は廣く、之より入る
者おほし。"
"400714","生命にいたる門は狹く、その路は細く、之を見出す者すくなし。"

[塚本訳]マタ 7:13-14
7:13 狭い門から入りなさい。滅びに至る道は大きく、かつ広く、ここから入る
者が多いのだから。
7:14 命にいたる門はなんと狭く、道は細く、それを見つける者の少ないことで
あろう!

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

[塚本訳]ルカ 13:23-24
13:23 するとある人が「主よ、救われる者は少ないでしょうか」と尋ねた。人々
に言われた、
13:24 「全力を尽くして(今すぐ)狭い戸口から入りなさい。あなた達に言う、
(あとになって)入ろうとしても、入れない者が多いのだから。

新改訳 ルカ 13:23-24
13:23 すると、「主よ。救われる者は少ないのですか。」と言う人があった。イ
エスは、人々に言われた。
13:24 「努力して狭い門からはいりなさい。なぜなら、あなたがたに言います
が、はいろうとしても、はいれなくなる人が多いのですから。

[文語訳]
"421323","或人いふ『主よ、救はるる者は少きか』"
"421324","イエス人々に言ひたまふ『力を盡して狭き門より入れ。我なんぢらに
告ぐ、入らん事を求めて入り能はぬ者おほからん。"

新共同 使  14:22
14:22 弟子たちを力づけ、「わたしたちが神の国に入るには、多くの苦しみを経
なくてはならない」と言って、信仰に踏みとどまるように励ました。

新共同 マタ 22:14
22:14 招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない。」

新共同 Tコリ1:18
1:18 十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなものですが、わたしたち
救われる者には神の力です。

新共同 Tテモ6:12
6:12 信仰の戦いを立派に戦い抜き、永遠の命を手に入れなさい。命を得るため
に、あなたは神から召され、多くの証人の前で立派に信仰を表明したのです。

● 解釈と感想
力を尽くして狭き門より入れとは、我々の気持ちを鼓舞する言葉。さすが神の子
イエスの言葉、パウロの宿命論的信仰論理とは一味違う。努力して求めれば我々
も神の国に入れるのだ。

●    解釈と感想
その努力とは神に与えられる思わざる「苦難」と「不幸」だとはまた聖書は深い
ことを言う。(使  14:22)。苦難は呼び寄せられない、求める気持ちは起こら
ない。いやいやながら与えられる。神の国に入るための「苦しみに合わされる」
ことが狭き門。

●    解釈と感想
中学の時に読んだジイドの「狭き門」の表紙第一ページには文語訳のルカ13:
24「力を盡して狭き門より入れ。」が書いてあった。永久に忘れない言葉。文
語訳は良い。

●    解釈と感想
狭き門には追い込まれて押し込まれる。自分からは求めない。望まない。希望し
ない。

●    解釈と感想
わが国の通年で「狭き門」とは多くの人が殺到するこの世の門。そこに永遠の命
の泉はない。
















73 問・キリストを信じても性質は変わらないし罪は犯すし愛の人にはなれな
いのですが。
答・この身が愛の人になるという人格の陶冶が目的ではありません。神は我々の
人生を苦しい目にあわせて自己以外において実を結ばせようとするようです。我
々は将棋の駒で神がこれを利用したり捨てたりするのです。我々は捨て石となる
ことが多いのです。この一個の人間が愛の人格になろうとするのは間違いです。
マタイ7:15−20


[岩波版・佐藤訳]
400715偽預言者たちに用心せよ。彼らは羊の衣を着てあなたたちのところへ来る
が、内側は強奪する狼である。
400716あなたたちは、彼らの〔さまざまな〕実から彼らを見分けるであろう。人
は、茨から葡萄の房を、あざみからいちじくを集めるであろうか。
400717このように、善い木はすべて良い実を結び、腐った木は悪い実を結ぶ。
400718善い木は悪い実を結ぶことができないし、腐った木は良い実を結ぶことが
できない。
400719良い実を結ばぬ木はすべて切り倒され、火の中に投げ込まれるのだ。
400720それゆえ、あなたたちは、彼らの〔さまざまな〕実から彼らを見分けるで
あろう。

 [塚本訳] マタ 7:15-20
7:15 偽預言者に用心せよ。(やさしい)羊の皮をかぶって来るが、内側は強盗
の狼である。
7:16 (結ぶ)実で偽預言者はわかる。茨から葡萄が、薊から無花果がとれようか。
7:17 (そのように、)善い木は皆良い実を結び、わるい木は悪い実を結ぶ。
7:18 善い木に悪い実がなることは出来ず、わるい木に良い実がなることも出来
ない。
7:19 良い実を結ばない木はどんな木でも、切られて火の中に投げ込まれる。
7:20 それだから、(結ぶ)実で、偽預言者はわかるのである。

[文語訳]
"400715","僞預言者に心せよ、羊の扮装(よそほい)して來(きた)れども、内
は奪ひ掠(かす)むる豺狼(おほかみ)なり。"
"400716","その果によりて彼らを知るべし。茨より葡萄を、薊(あざみ)より無
花果(いちじく)をとる者あらんや。"
"400717","斯(か)く、すべて善き樹は善き果をむすび、惡しき樹は惡しき果を
むすぶ。"
"400718","善き樹は惡しき果を結ぶこと能はず、惡しき樹はよき果を結ぶこと能
はず。"
"400719","すべて善き果を結ばぬ樹は、伐(き)られて火に投げ入れらる。"
"400720","さらばその果によりて彼らを知るべし。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

[塚本訳]マタ 12:33-35
12:33 木を良いとするなら、その実をも良いとせよ。また、木を悪いとするな
ら、その実をも悪いとせよ。木(の良し悪し)は実で知られるのである。
12:34 蝮の末よ、あなた達(自身)が悪いのに、どうして善いことが言えよう。
心にあふれて口に出るのだから。
12:35 善人は(心の)善い倉から善い物を取り出し、悪人は(心の)悪い倉から
悪い物を取り出す。

[塚本訳]ルカ 6:43-45
6:43 わるい実を結ぶ良い木はなく、また良い実を結ぶ悪い木もない。
6:44 木(の良し悪し)はいずれもその実で知られるのである。茨から無花果を
とらず、茨の薮から葡萄をつまない。
6:45 (同じように、)善人は心の善い倉から善い物を取り出し、悪人は(心
の)悪い倉から悪い物を取り出す。心にあふれて口に出るのだから。

新共同 マタ 24:24
24:24 偽メシアや偽預言者が現れて、大きなしるしや不思議な業を行い、できれ
ば、選ばれた人たちをも惑わそうとするからである。

新共同 ロマ 16:17-18
16:17 兄弟たち、あなたがたに勧めます。あなたがたの学んだ教えに反して、不
和やつまずきをもたらす人々を警戒しなさい。彼らから遠ざかりなさい。
16:18 こういう人々は、わたしたちの主であるキリストに仕えないで、自分の腹
に仕えている。そして、うまい言葉やへつらいの言葉によって純朴な人々の心を
欺いているのです。

新共同 Uテモ3:5
3:5 信心を装いながら、その実、信心の力を否定するようになります。こういう
人々を避けなさい。

新共同 使  20:29
20:29 わたしが去った後に、残忍な狼どもがあなたがたのところへ入り込んで来
て群れを荒らすことが、わたしには分かっています。

新共同 ガラ 5:19-23
5:19 肉の業は明らかです。それは、姦淫、わいせつ、好色、
5:20 偶像礼拝、魔術、敵意、争い、そねみ、怒り、利己心、不和、仲間争い、
5:21 ねたみ、泥酔、酒宴、その他このたぐいのものです。以前言っておいたよ
うに、ここでも前もって言いますが、このようなことを行う者は、神の国を受け
継ぐことはできません。
5:22 これに対して、霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、
誠実、
5:23 柔和、節制です。これらを禁じる掟はありません。

新共同 ヤコ 3:12
3:12 わたしの兄弟たち、いちじくの木がオリーブの実を結び、ぶどうの木がい
ちじくの実を結ぶことができるでしょうか。塩水が甘い水を作ることもできません。

新共同 イザ 5:24
5:24 それゆえ、火が舌のようにわらをなめ尽くし/炎が枯れ草を焼き尽くすよ
うに/彼らの根は腐り、花は塵のように舞い上がる。彼らが万軍の主の教えを拒
み/イスラエルの聖なる方の言葉を侮ったからだ。

新共同 マタ 12:33
12:33 「木が良ければその実も良いとし、木が悪ければその実も悪いとしなさ
い。木の良し悪しは、その結ぶ実で分かる。

新共同 Tヨハ3:9
3:9 神から生まれた人は皆、罪を犯しません。神の種がこの人の内にいつもある
からです。この人は神から生まれたので、罪を犯すことができません。

新共同 マタ 3:10
3:10 斧は既に木の根元に置かれている。良い実を結ばない木はみな、切り倒さ
れて火に投げ込まれる。

新共同 マタ 7:17
7:17 すべて良い木は良い実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ。

新共同 ヨハ 15:4-6
15:4 わたしにつながっていなさい。わたしもあなたがたにつながっている。ぶ
どうの枝が、木につながっていなければ、自分では実を結ぶことができないよう
に、あなたがたも、わたしにつながっていなければ、実を結ぶことができない。
15:5 わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっ
ており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。わたし
を離れては、あなたがたは何もできないからである。
15:6 わたしにつながっていない人がいれば、枝のように外に投げ捨てられて枯
れる。そして、集められ、火に投げ入れられて焼かれてしまう。

新共同 マタ 15:11 口に入るものは人を汚さず、口から出て来るものが人を汚す
のである。」

新共同 ロマ 8:7 なぜなら、肉の思いに従う者は、神に敵対しており、神の律法
に従っていないからです。従いえないのです。

新共同 マタ 13:52 そこで、イエスは言われた。「だから、天の国のことを学ん
だ学者は皆、自分の倉から新しいものと古いものを取り出す一家の主人に似てい
る。」

●    解釈と感想
福音による新生は新しい命の誕生であって、道徳を守るような形式ではない。そ
れは木の根が違うので結ぶ実が違うようになるのである。血筋が違うのである。
生まれが違うのである。種が違うのである。キリストによって汚い血が清められ
るのである。道徳によって表面だけ取り繕うのではない。わが国では「身から出
た錆び」という。根が悪ければ実も悪い。

●    解釈と感想
ヨハネ福音書では「実を結ばない木は切って捨てられる」とあるから、やはり神
の心は信仰だけでなくよい実を結ぶことにより神の栄光をこの世にあらわすこと
を期待しているのである。しかしその実というのは、「ひたすら神につかまって
いること」によって神の養分がわが身に自然に流れ来て結ばれるのである。(ヨ
ハネ福音書15章)それは我々の苦難を通して。

74 問・どういうことをすれば天国にはいれるのですか。
答・神が遣わされたキリストを受け入れれば良いのです。
キリストの名を語って、良かれと思ってする行為は神に神に受け入れられません。
マタイ7:21−23

[岩波版・佐藤訳]
400721私に対して、『主よ、主よ』と言う者がすべて天の王国に入るのではな
い。そうではなく、天におられる私の父の意志(おもい)を行なう者こそが〔天
の王国に入るのである〕。
400722その日には、多くの者が私に言うであろう、『主よ、主よ、私たちはあな
たの名で預言したではないですか、またあなたの名で悪霊どもを追い出したでは
ないですか、またあなたの名で多くの力ある業を行なったではないですか』。
400723しかしそのとき私は、彼らに宣言するであろう、『私はお前たちをまった
く知らない。私から離れ去れ、不法を働く者どもよ』。

[塚本訳] マタ 7:21-23
7:21 わたしに『主よ、主よ』と言う者が皆、天の国に入るのではない。わたし
の天の父上の御心を行う者(だけ)が入るのである。
7:22 (最後の裁きの)かの日には、大勢の者がわたしに、『主よ、主よ、(入
れてください。)『わたし達はあなたの名で伝道し、』あなたの名で悪鬼を追い
出し、あなたの名で奇蹟を沢山行ったではありませんか』と言うであろう。
7:23 その時わたしは、はっきり彼らに言おう、『かってお前たちを弟子にした
覚えはない。『この不届者、わたしを離れよ!』』と。

[文語訳]
"400721","我に對ひて主よ主よといふ者、ことごとくは天國に入らず、ただ天に
います我が父の御意をおこなふ者のみ、之に入るべし。"
"400722","その日おほくの者われに對ひて「主よ、主よ、我らは汝の名によりて
預言し、汝の名によりて惡鬼を逐ひいだし、汝の名によりて多くの能力ある業を
爲ししにあらずや」と言はん。"
"400723","その時われ明白に告げん「われ斷えて汝らを知らず、不法をなす者
よ、我を離れされ」と。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 6:46
6:46 「わたしを『主よ、主よ』と呼びながら、なぜわたしの言うことを行わな
いのか。

[塚本訳]ルカ 13:25-27
13:25 家の主人が立ち上がって戸をしめたあとで、あなた達が外に立って、『ご
主人、あけてください』と言って戸をたたきつづけても、主人は、『わたしはあ
なた達がどこの人だか知らない』と答えるであろう。
13:26 その時あなた達はこう言い出すにちがいない、『わたし達はご一しょに飲
んだり食べたりした者です。あなたはわたし達のところの大通りで教えてくださ
いました』と。
13:27 しかし主人は、『わたしはあなた達がどこの人だか知らない。『この悪
者、みんな、わたしをはなれよ!』』と言うであろう。

新共同 マタ 21:29
21:29 兄は『いやです』と答えたが、後で考え直して出かけた。

新共同 Tコリ12:3
12:3 ここであなたがたに言っておきたい。神の霊によって語る人は、だれも
「イエスは神から見捨てられよ」とは言わないし、また、聖霊によらなければ、
だれも「イエスは主である」とは言えないのです。

新共同 マタ 12:50
12:50 だれでも、わたしの天の父の御心を行う人が、わたしの兄弟、姉妹、また
母である。」

新共同 マタ 6:10
6:10 御国が来ますように。御心が行われますように、/天におけるように地の
上にも。

新共同 ロマ 2:13
2:13 律法を聞く者が神の前で正しいのではなく、これを実行する者が、義とさ
れるからです。

新共同 ヤコ 1:22
1:22 御言葉を行う人になりなさい。自分を欺いて、聞くだけで終わる者になっ
てはいけません。

[塚本訳]ヤコ 1:25
1:25 しかし完全な自由の律法に見入って離れない者は、忘れっぽい聴聞者でな
く(善き)業の実行者となるのであって、その人は(それを)実行すれば幸福で
あろう。

[塚本訳]ヤコ 2:14
2:14 わが兄弟達よ、信仰を有っていると言う人があっても、もし行為がなけれ
ば何の役に立とう。(行為の伴わない)そんな信仰がその人を救い得る(と思
う)か。

[塚本訳]Tヨハ2:17
2:17 (この)世と、その欲とは消え去る。ただ神の御心を行う者が、永遠に生
きながらえるのである。

新共同 エレ 14:14
14:14 主はわたしに言われた。「預言者たちは、わたしの名において偽りの預言
をしている。わたしは彼らを遣わしてはいない。彼らを任命したことも、彼らに
言葉を託したこともない。彼らは偽りの幻、むなしい呪術、欺く心によってお前
たちに預言しているのだ。」

新共同 エレ 27:15
27:15 主は言われる。わたしは彼らを派遣していないのに、彼らはわたしの名を
使って偽りの預言をしている。彼らに従うならば、わたしはあなたたちを追い払
い、あなたたちとあなたたちに預言している預言者を滅ぼす。」

新共同 Tコリ13:1-2
13:1 たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、愛がなければ、わた
しは騒がしいどら、やかましいシンバル。
13:2 たとえ、預言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていよ
うとも、たとえ、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなけれ
ば、無に等しい。

新共同 マコ 9:38 ヨハネがイエスに言った。「先生、お名前を使って悪霊を追
い出している者を見ましたが、わたしたちに従わないので、やめさせようとしま
した。」

新共同 ルカ 10:20 しかし、悪霊があなたがたに服従するからといって、喜んで
はならない。むしろ、あなたがたの名が天に書き記されていることを喜びなさい。」

新改訳 マラ 1:6 「子は父を敬い、しもべはその主人を敬う。もし、わたしが父
であるなら、どこに、わたしへの尊敬があるのか。もし、わたしが主人であるな
ら、どこに、わた しへの恐れがあるのか。――万軍の主は、あなたがたに仰せら
れる。――わたしの名をさげすむ祭司たち。あなたがたは言う。『どのようにし
て、私たちがあな たの名をさげすみましたか。』と。

新共同 マタ 25:11-12
25:11 その後で、ほかのおとめたちも来て、『御主人様、御主人様、開けてくだ
さい』と言った。
25:12 しかし主人は、『はっきり言っておく。わたしはお前たちを知らない』と
答えた。

[塚本訳]ヨハ 6:29 イエスは答えられた、「神がお遣わしになった者を信ずるこ
と、これが(御心にかなうただ一つの)神の業である。」

●    解釈と感想
「主よ、私は戦時中にあなたの名によって戦争に反対しました。あなたの名のた
めに迫害に会いました。主よわたしは福祉活動に邁進しました。主よわたしはこ
れだけ伝道しました。病気を直し悪霊を追い出しました。主よわたしはこれだけ
聖書を勉強しました。主よ私は牧師として教会を建て大勢の人を牧会しまし
た。」などという人は最後の日に主に言われる「私を離れよ、罰当たりども。わ
たしはあなたを知らない。あなたはそれを自分の思いで勝手にやったのだ。」

●    解釈と感想
では実を結ぶとは具体的に何か。それは神が実を結ばせるので、我々が自分の意
志で実を結ぼうとするのは間違い。それは人間の思い。だから良かれと思って
やったことが意外に神に喜ばれず、逆に意に反して不可解な目に合わされたこと
が意外な影響を人に与えることがある。神が我々を苦しい目に合わせて、神我々
以外の人に実を結ばせようとするのだ。

●    解釈と感想
この一生、ついにみるべき実を結べなかったといって泣く時、その人は神の目に
は立派な実を結んでいるのだ。そういう嘆きが人に影響を与えるのだ。

●    解釈と感想
人を赦せるようになることが実を結ぶこと。神の力によってはじめてそれが実行
できる。
それは神が遣わされたキリストを信じることによって無理が可能になる。不思議
なこと。
75 問・キリストという岩の上に築く人生とは何ですか。
答・行いではありません。常に神とキリストを第一にする生活です。
マタイ7:24−27


[岩波版・佐藤訳]
400724だから、これらの私の言葉を聞いてそれらを行なう者はすべて、自分の家
を岩の上に建てた賢い人と同じであると言えよう。
400725雨が降り、洪水が押し寄せ、暴風が吹いてその家を襲った。しかし家は崩
れなかった。岩の上に礎(もとい)を据(す)えていたからである。
400726しかし、これらの私の言葉を聞いてもそれらを行なわない者はすべて、自
分の家を砂の上に建てた愚かな人と同じであると言えよう。
400727雨が降り、洪水が押し寄せ、暴風が吹いてその家をみまった。すると家は
崩れた。そしてその崩れは、はなはだしかった。

[塚本訳] マタ 7:24-27
7:24 だから、以上のわたしの話を聞いてそれを行う者は皆、岩の上に家を建て
た賢い人に似ている。
7:25 雨が降って、大水が出て、風が吹いて、その家に襲いかかったが、倒れな
かった。岩の上に土台があったからである。
7:26 また、わたしの話を聞くだけでそれを行わない者は皆、砂の上に家を建て
た愚かな人に似ている。
7:27 雨が降って、大水が出て、風が吹いて、その家にうちつけると、倒れてし
まった。ひどい倒れ方であった。」

[文語訳]
"400724","さらば凡て我がこれらの言をききて行ふ者を、磐(いは)の上に家を
たてたる慧(さと)き人に擬へん。"
"400725","雨ふり流(ながれ)みなぎり、風ふきてその家をうてど倒れず、これ
磐の上に建てられたる故なり。"
"400726","すべて我がこれらの言をききて行はぬ者を、沙の上に家を建てたる愚
なる人に擬(なずら)へん。"
"400727","雨ふり流(ながれ)みなぎり、風ふきて其の家をうてば、倒れてその
顛倒(たふれ)はなはだし』"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 6:47-49
6:47 わたしのもとに来て、わたしの言葉を聞き、それを行う人が皆、どんな人
に似ているかを示そう。
6:48 それは、地面を深く掘り下げ、岩の上に土台を置いて家を建てた人に似て
いる。洪水になって川の水がその家に押し寄せたが、しっかり建ててあったの
で、揺り動かすことができなかった。
6:49 しかし、聞いても行わない者は、土台なしで地面に家を建てた人に似てい
る。川の水が押し寄せると、家はたちまち倒れ、その壊れ方がひどかった。」

新共同 ルカ 8:21
8:21 するとイエスは、「わたしの母、わたしの兄弟とは、神の言葉を聞いて行
う人たちのことである」とお答えになった。

新共同 ヤコ 1:25
1:25 しかし、自由をもたらす完全な律法を一心に見つめ、これを守る人は、聞
いて忘れてしまう人ではなく、行う人です。このような人は、その行いによって
幸せになります。

新共同 マタ 16:18
16:18 わたしも言っておく。あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教
会を建てる。陰府の力もこれに対抗できない。

新共同 ヨブ 1:19
1:19 すると、荒れ野の方から大風が来て四方から吹きつけ、家は倒れ、若い方
々は死んでしまわれました。わたしひとりだけ逃げのびて参りました。」

新共同 ヤコ 1:22
1:22 御言葉を行う人になりなさい。自分を欺いて、聞くだけで終わる者になっ
てはいけません。

新改訳 出  13:10-15
13:10 あなたはこのおきてを年々その定められた時に守りなさい。
13:11 主が、あなたとあなたの先祖たちに誓われたとおりに、あなたをカナン人
の地に導き、そこをあなたに賜わるとき、
13:12 すべて最初に生まれる者を、主のものとしてささげなさい。あなたの家畜
から生まれる初子もみな、雄は主のものである。
13:13 ただし、ろばの初子はみな、羊で贖わなければならない。もし贖わないな
ら、その首を折らなければならない。あなたの子どもたちのうち、男の初子はみ
な、贖わなければならない。
13:14 後になってあなたの子があなたに尋ねて、『これは、どういうことです
か。』と言うときは、彼に言いなさい。『主は力強い御手によって、私たちを奴
隷の家、エジプトから連れ出された。
13:15 パロが私たちを、なかなか行かせなかったとき、主はエジプトの地の初子
を、人の初子をはじめ家畜の初子に至るまで、みな殺された。それで、私は初め
に生まれる雄をみな、いけにえとして、主にささげ、私の子どもたちの初子をみ
な、私は贖うのだ。』

● 解釈と感想
人生の土台を何にするか。思想か、仕事か、金銭か、家庭か、伴侶か、愛か、勤
務先か、健康か、学歴か、地位か、教会組織か、否!キリストである。

●    解釈と感想
教会(集会)の土台もキリストにしなければならない。教会がキリストを土台に
していないことがある。! ペテロやパウロやルターや内村や塚本や矢内原が土
台の教会(集会)があるから禍である。そのような教会(集会)は風が吹いて洪
水がきて崩れるであろう。長続きしない。
76 問・人々はなぜイエスの話に驚いたのですか。
答・その言葉に権威が会ったからです。
マタイ7:28−29

[岩波版・佐藤訳]
400728さて、イエスがこれらの言葉を語り終えた時、群集は彼の教えに仰天した
ままであった。
400729なぜならば、彼は彼らの律法学者たちのようにではなく、権能ある者のよ
うに彼らを教え続けたからである。

[塚本訳] マタ 7:28-29
7:28 イエスがこれらの話を終えられた時、一しょに聞いていた群衆はその教え
に感心してしまった。
7:29 自分たちの聖書学者のようでなく、権威を持つ者のように教えられたから
である。

口語訳 マタ 7:28-29
7:28 イエスがこれらの言を語り終えられると、群衆はその教にひどく驚いた。
7:29 それは律法学者たちのようにではなく、権威ある者のように、教えられた
からである。

 [文語訳]
"400728","イエスこれらの言を語りをへ給へるとき、群衆その教に驚きたり。"
"400729","それは學者らの如くならず、權威ある者のごとく教へ給へる故なり。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 11:1
11:1 イエスは十二人の弟子に指図を与え終わると、そこを去り、方々の町で教
え、宣教された。

新共同 マタ 13:53
13:53 イエスはこれらのたとえを語り終えると、そこを去り、

新共同 マタ 19:1
19:1 イエスはこれらの言葉を語り終えると、ガリラヤを去り、ヨルダン川の向
こう側のユダヤ地方に行かれた。

新共同 マタ 26:1
26:1 イエスはこれらの言葉をすべて語り終えると、弟子たちに言われた。

新共同 ルカ 7:1
7:1 イエスは、民衆にこれらの言葉をすべて話し終えてから、カファルナウムに
入られた。

新共同 マタ 13:54
13:54 故郷にお帰りになった。会堂で教えておられると、人々は驚いて言った。
「この人は、このような知恵と奇跡を行う力をどこから得たのだろう。

新共同 マタ 19:25
19:25 弟子たちはこれを聞いて非常に驚き、「それでは、だれが救われるのだろ
うか」と言った。

新共同 マタ 22:33
22:33 群衆はこれを聞いて、イエスの教えに驚いた。

新共同 マコ 1:22
1:22 人々はその教えに非常に驚いた。律法学者のようにではなく、権威ある者
としてお教えになったからである。

新共同 ルカ 4:32
4:32 人々はその教えに非常に驚いた。その言葉には権威があったからである。

新共同 使  13:12
13:12 総督はこの出来事を見て、主の教えに非常に驚き、信仰に入った。

新共同 マコ 1:27
1:27 人々は皆驚いて、論じ合った。「これはいったいどういうことなのだ。権
威ある新しい教えだ。この人が汚れた霊に命じると、その言うことを聴く。」

新共同 ヨハ 7:46
7:46 下役たちは、「今まで、あの人のように話した人はいません」と答えた。

新共同 ルカ 4:31-37
4:31 イエスはガリラヤの町カファルナウムに下って、安息日には人々を教えて
おられた。
4:32 人々はその教えに非常に驚いた。その言葉には権威があったからである。
4:33 ところが会堂に、汚れた悪霊に取りつかれた男がいて、大声で叫んだ。
4:34 「ああ、ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。
正体は分かっている。神の聖者だ。」
4:35 イエスが、「黙れ。この人から出て行け」とお叱りになると、悪霊はその
男を人々の中に投げ倒し、何の傷も負わせずに出て行った。
4:36 人々は皆驚いて、互いに言った。「この言葉はいったい何だろう。権威と
力とをもって汚れた霊に命じると、出て行くとは。」
4:37 こうして、イエスのうわさは、辺り一帯に広まった。

新共同 マコ 6:2
6:2 安息日になったので、イエスは会堂で教え始められた。多くの人々はそれを
聞いて、驚いて言った。「この人は、このようなことをどこから得たのだろう。
この人が授かった知恵と、その手で行われるこのような奇跡はいったい何か。

新共同 マコ 7:37
7:37 そして、すっかり驚いて言った。「この方のなさったことはすべて、すば
らしい。耳の聞こえない人を聞こえるようにし、口の利けない人を話せるように
してくださる。」

新共同 マコ 10:26
10:26 弟子たちはますます驚いて、「それでは、だれが救われるのだろうか」と
互いに言った。

新共同 マコ 11:18
11:18 祭司長たちや律法学者たちはこれを聞いて、イエスをどのようにして殺そ
うかと謀った。群衆が皆その教えに打たれていたので、彼らはイエスを恐れたか
らである。

新共同 マコ 11:28
11:28 言った。「何の権威で、このようなことをしているのか。だれが、そうす
る権威を与えたのか。」

新共同 ルカ 2:48
2:48 両親はイエスを見て驚き、母が言った。「なぜこんなことをしてくれたの
です。御覧なさい。お父さんもわたしも心配して捜していたのです。」

新共同 ルカ 9:43
9:43 人々は皆、神の偉大さに心を打たれた。(見出挿入による分割)
9:43 イエスがなさったすべてのことに、皆が驚いていると、イエスは弟子たち
に言われた。

● 解釈と感想
「権威ある新しい教え」マルコ1:27 「自分たちの聖書学者のようでなく、権
威を持つ者のように教えられたからである。」マタイ7:29
イエスの言葉に権威を感じた。神の力を受けると話に権威がつく。
教会が説教になり、無教会が他人の学説の披露になり、社会運動になっているよ
うでは無力である。

● 解釈と感想
イエスの話の中身の前に、その教えに当時の人が驚いたと言うことだけは疑えな
い史実であるとされている。






















イエス伝問答集
巻頭言
過去の重荷に苦しむ人へ
人生の旅は長いが、その旅路で最も大きな心痛は「過去の過ち」である。これだ
けは過ぎ去ったことなのでどうしようもなく取り返しのつかないことである。そ
の罪の責め苦が日夜襲ってきて一時たりとも心が安らがない。逃げられない。
心の重荷になって性格も暗くなる。世間やこの世の法律では過去を暴こうと執拗
に迫る。履歴書や戸籍簿が汚くなる。それは絶体絶命である。そしてどんなに償
いの行為をしたとしてもその過去の罪は消えない。依然として生涯の重荷、汚点
である。人の世はいつまでたってもこれを赦さない。責めつづける。
しかし人間は赦さなくても神は赦してくださる。しかも血で洗ってくださる。
イエスの十字架を心に啓示して実在の聖霊を下して心を清めてくださり、新しく
生まれ変わらせてくださる。今生まれた嬰児のように再びかわいがって下さる。
人間の世界では法律で「死刑」、社会的には就職などで「受け入れらない」ので
あるが、神は過去をすっかり清めて新しく作り変えてくださる。その人はもう
「この世的」には生きない。ただひたすら懸命にイエス様に向かって歩く。
人間としての過去は見られないが神の目には清い聖人である。

「まことに、あなたがたに告げます。取税人や遊女たちのほうが、あなたがたよ
り先に神の国にはいっているのです。(新改訳 マタイ21:31)
ここの個所は普通の訳では「入るであろう」となっているが、新改訳は「はいっ
ているのです」という。原語のプロアゴーは「先導する」という意味。然りであ
る。                      2002.3.6 高橋照男
イエス伝問答集
Z 平地の説教(ルカによる)

77 問・イエスはなぜ病気を直すことができたり、力ある話ができたのですか。
答・神の力がイエスに臨んでいたからです。
ルカ6:17−20a

78 問・貧困や餓えはなぜ幸いなのでしょうか。
答・ひたすら神にすがるようになり、神から愛されるという幸福が得られるから
です。
ルカ6:20b−23


79 問・不幸とは何ですか。
答・裕福なこと、満足に食べられること、笑いのあること。つまり人間が幸福だ
と思っていることです。その人は神から目を注がれないからです。
ルカ6:24−26

80 問・どうしても赦せない人があるのですが、どうしたらよいでしょうか。
答・相手は人間、自分は神の子だ。だから慈悲をかけてやるのだと思えば少しは
気が楽になります。そのうち神が正しく裁いてくださいます。それを待てばよい
のです。
ルカ6:27−36

81 問・裁くなといわれても我慢できず、またそのままであったら相手のため
にならないのではないでしょうか。注意、教育のために裁くべきではないでしょ
うか。
答・じっと我慢していれば神が介入して相手を正しく導いて下さるのです。
ルカ6:37−42

82 問・クリスチャンになれば、よい木になれて悪い実は結ぶことはなくなる
のですか。
答・真にキリストにつながっていることがよい実を結べる条件です。
ルカ6:43−45












77 問・イエスはなぜ病気を直すことができたり、力ある話ができたのですか。
答・神の力がイエスに臨んでいたからです。
ルカ6:17−20a

 [岩波版・佐藤訳] ルカ 6:17-20a
420617さて彼は、彼らと共に下にくだり、平地に〔降り〕立った。すると、彼の
弟子たちの大群衆と、また、全ユダヤとエルサレムから、そしてテユロスとシド
ンとの海岸地帯から〔来た〕民の多くの群が〔そこにいた〕。
420618この彼らは、イエス〔の語ること〕を聞こうとして、そして彼らの〔さま
ざまな〕病から治してもらおうとして、やって来たのである。また、穢れた霊に
苦しめられていた者たちは〔次々と〕癒された。
420619そこですべての群衆は彼に触れようと努めた。彼のもとから力が出て行き、
すべての者を治したからである。
420620そして彼は、その弟子たちに向かって目を上げ、語り始めた。

[塚本訳] ルカ 6:17-20a
6:17 イエスはこの人々を連れて(山を)下り、平らな所にお立ちになった。大
勢の弟子の群と、ユダヤ全国、ことにエルサレム、また(遠く)ツロ、シドンの
沿岸から来た大勢の民衆の群も、
6:18 教えを聞き、また病気を直していただこうとして、そこにいた。汚れた霊
になやまされていた者もなおされた。
6:19 群衆が皆、なんとかしてイエスにさわろうとした。彼から力が出て、一人
のこらず直したからである。
6:20 イエスは目をあげ、(十二人の使徒その他の)弟子たちを見ながら話された。

[文語訳] ルカ 6:17-20a
"420617","イエス此等とともに下りて、平かなる處に立ち給ひしに、弟子の大な
る群衆、およびユダヤ全國、エルサレム又ツロ、シドンの海邊より來りて、或は
教を聽かんとし、或は病を醫されんとする民の大なる群も、そこにあり。
"420618","穢れし靈に惱されたる者も醫される。"
"420619","能力イエスより出でて、凡ての人を醫せば、群衆みなイエスに觸らん
事を求む。"
"420620","イエス目をあげ弟子たちを見て言ひたまふ

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 4:24-5: 2
4:24 そこで、イエスの評判がシリア中に広まった。人々がイエスのところへ、
いろいろな病気や苦しみに悩む者、悪霊に取りつかれた者、てんかんの者、中風
の者など、あらゆる病人を連れて来たので、これらの人々をいやされた。
4:25 こうして、ガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤ、ヨルダン川の向
こう側から、大勢の群衆が来てイエスに従った。
5:1 イエスはこの群衆を見て、山に登られた。腰を下ろされると、弟子たちが近
くに寄って来た。
5:2 そこで、イエスは口を開き、教えられた。

新共同 マコ 3:7-13
3:7 イエスは弟子たちと共に湖の方へ立ち去られた。ガリラヤから来たおびただ
しい群衆が従った。また、ユダヤ、
3:8 エルサレム、イドマヤ、ヨルダン川の向こう側、ティルスやシドンの辺りか
らもおびただしい群衆が、イエスのしておられることを残らず聞いて、そばに集
まって来た。
3:9 そこで、イエスは弟子たちに小舟を用意してほしいと言われた。群衆に押し
つぶされないためである。
3:10 イエスが多くの病人をいやされたので、病気に悩む人たちが皆、イエスに
触れようとして、そばに押し寄せたからであった。
3:11 汚れた霊どもは、イエスを見るとひれ伏して、「あなたは神の子だ」と叫
んだ。
3:12 イエスは、自分のことを言いふらさないようにと霊どもを厳しく戒められた。
3:13 イエスが山に登って、

新共同 ルカ 19:37
19:37 イエスがオリーブ山の下り坂にさしかかられたとき、弟子の群れはこぞっ
て、自分の見たあらゆる奇跡のことで喜び、声高らかに神を賛美し始めた。

新共同 ヨハ 6:60
6:60 ところで、弟子たちの多くの者はこれを聞いて言った。「実にひどい話
だ。だれが、こんな話を聞いていられようか。」

新共同 ヨハ 6:66
6:66 このために、弟子たちの多くが離れ去り、もはやイエスと共に歩まなく
なった。

新共同 ルカ 5:17
5:17 ある日のこと、イエスが教えておられると、ファリサイ派の人々と律法の
教師たちがそこに座っていた。この人々は、ガリラヤとユダヤのすべての村、そ
してエルサレムから来たのである。主の力が働いて、イエスは病気をいやしてお
られた。

新共同 マタ 9:20-21
9:20 すると、そこへ十二年間も患って出血が続いている女が近寄って来て、後
ろからイエスの服の房に触れた。
9:21 「この方の服に触れさえすれば治してもらえる」と思ったからである。

新共同 マタ 12:15-16
12:15 イエスはそれを知って、そこを立ち去られた。大勢の群衆が従った。イエ
スは皆の病気をいやして、
12:16 御自分のことを言いふらさないようにと戒められた。

新共同 マコ 7:24
7:24 イエスはそこを立ち去って、ティルスの地方に行かれた。ある家に入り、
だれにも知られたくないと思っておられたが、人々に気づかれてしまった。

新共同 マコ 4:1 イエスは、再び湖のほとりで教え始められた。おびただしい群
衆が、そばに集まって来た。そこで、イエスは舟に乗って腰を下ろし、湖の上に
おられたが、群衆は皆、湖畔にいた。

新共同 マコ 5:24 そこで、イエスはヤイロと一緒に出かけて行かれた。大勢の
群衆も、イエスに従い、押し迫って来た。

新共同 マタ 15:30 大勢の群衆が、足の不自由な人、目の見えない人、体の不自
由な人、口の利けない人、その他多くの病人を連れて来て、イエスの足もとに横
たえたので、イエスはこれらの人々をいやされた。

新共同 マコ 1:41-42
1:41 イエスが深く憐れんで、手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清く
なれ」と言われると、
1:42 たちまち重い皮膚病は去り、その人は清くなった。

新共同 マコ 5:7 大声で叫んだ。「いと高き神の子イエス、かまわないでくれ。
後生だから、苦しめないでほしい。」

新共同 マタ 8:29 突然、彼らは叫んだ。「神の子、かまわないでくれ。まだ、
その時ではないのにここに来て、我々を苦しめるのか。」

新共同 ルカ 4:41 悪霊もわめき立て、「お前は神の子だ」と言いながら、多く
の人々から出て行った。イエスは悪霊を戒めて、ものを言うことをお許しになら
なかった。悪霊は、イエスをメシアだと知っていたからである。

新共同 マタ 8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつ
けなさい。ただ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々
に証明しなさい。」

新共同 マタ 10:1 イエスは十二人の弟子を呼び寄せ、汚れた霊に対する権能を
お授けになった。汚れた霊を追い出し、あらゆる病気や患いをいやすためであった。

●    解釈と感想
イエスはなぜ病気を直せたり、力ある話ができたのかが今日の我々には不思議に
思えるが、その答えはルカ自身が「主の力が働いた」からであると解釈してい
る。今日の我々の疑問はすでに聖書の中に出ていて、その回答も書かれている場
合が多い。

●    解釈と感想
イエスの業や言葉に神の力が働いていると見ることがイエス解釈、新約聖書解釈
の基本である。
十字架然り、復活然り。イエスは神に殺され、神によって復活させられたのであ
る。イエスの出来事は神の業であると見えるか見えないかが解釈の分かれ目。神
の業と見える人には神の力が働いているのである(ルカ16:17)。やたらと
正義論を振り回して、イエスの行動にヒューマニズムや社会改革者の姿を見てい
るようではクリスチャンはやめた方がよい。とんでもない理解である。力がな
い。第一にそれはヒューマニストや社会改革者に負ける。負けている。つまり我
々 の本業ではない。

78 問・貧困や餓えはなぜ幸いなのでしょうか。
答・ひたすら神にすがるようになり、神から愛されるという幸福が得られるから
です。
ルカ6:20b−23

[岩波版・佐藤訳]
420620b「幸いだ、乞食たち、
神の王国はそのあなたたちのものだ。
420621幸いだ、いま飢えている者たち、
あなたたちは満腹するだろう。
幸いだ、いま泣いている者たち、
あなたたちは〔大〕笑いするだろう。
420622幸いだ、あなたたちは。人々があなたたちを憎む時、そして人の子のゆえにあ
なたたちを排斥し、侮辱し、あなたたちの名を悪しきものとして唾棄する時は。
420623その日には喜べ、そして跳ね回れ。見よ、あなたたちの報いは天において
多いか
らだ。実際、彼らの父祖たちは、預言者たちにも同じようにしていたのだ。

[塚本訳]ルカ 6:20b-23
6:20 b「ああ幸いだ、『貧しい人たち、』神の国はあなた達のものとなるのだ
から。
6:21 ああ幸いだ、今飢えている人たち、(かの日に)満腹させられるのはあな
た達だから。ああ幸いだ、今泣いている人たち、(かの日に)笑うのはあなた達
だから。
6:22 人に憎まれる時、また、人の子(わたし)のゆえに除名されたり、罵られ
たり、悪様に言われたりする時には、あなた達は幸いである。
6:23 その日には躍りあがって喜びなさい、どっさり褒美が、天であなた達を
待っているのだから。あの人達の先祖も、同じことを預言者たちにしたのである。

[文語訳]ルカ 6:20b-23
420620b","『幸福なるかな、貧しき者よ、神の國は汝らの有なり。"
"420621","幸福なる哉、いま飢うる者よ、汝ら飽くことを得ん。幸福なる哉、い
ま泣く者よ、汝ら笑ふことを得ん。"
"420622","人なんぢらを憎み、人の子のために遠ざけ、謗り、汝らの名を惡しと
して棄てなば、汝ら幸福なり。"
"420623","その日には喜び躍れ。視よ、天にて汝らの報は大なり、彼らの先祖が
預言者たちに爲ししも斯くありき。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 6:24-26
6:24 しかし、富んでいるあなたがたは、不幸である、/あなたがたはもう慰め
を受けている。
6:25 今満腹している人々、あなたがたは、不幸である、/あなたがたは飢える
ようになる。今笑っている人々は、不幸である、/あなたがたは悲しみ泣くよう
になる。
6:26 すべての人にほめられるとき、あなたがたは不幸である。この人々の先祖
も、偽預言者たちに同じことをしたのである。」

新共同 マタ 5:3-12
5:3 「心の貧しい人々は、幸いである、/天の国はその人たちのものである。
5:4 悲しむ人々は、幸いである、/その人たちは慰められる。
5:5 柔和な人々は、幸いである、/その人たちは地を受け継ぐ。
5:6 義に飢え渇く人々は、幸いである、/その人たちは満たされる。
5:7 憐れみ深い人々は、幸いである、/その人たちは憐れみを受ける。
5:8 心の清い人々は、幸いである、/その人たちは神を見る。
5:9 平和を実現する人々は、幸いである、/その人たちは神の子と呼ばれる。
5:10 義のために迫害される人々は、幸いである、/天の国はその人たちのもの
である。
5:11 わたしのためにののしられ、迫害され、身に覚えのないことであらゆる悪
口を浴びせられるとき、あなたがたは幸いである。
5:12 喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。あなたがたよ
り前の預言者たちも、同じように迫害されたのである。」

新共同 イザ 61:1
61:1 主はわたしに油を注ぎ/主なる神の霊がわたしをとらえた。わたしを遣わ
して/貧しい人に良い知らせを伝えさせるために。打ち砕かれた心を包み/捕ら
われ人には自由を/つながれている人には解放を告知させるために。

新共同 ヤコ 2:5
2:5 わたしの愛する兄弟たち、よく聞きなさい。神は世の貧しい人たちをあえて
選んで、信仰に富ませ、御自身を愛する者に約束された国を、受け継ぐ者とな
さったではありませんか。

新共同 黙  7:16-17
7:16 彼らは、もはや飢えることも渇くこともなく、/太陽も、どのような暑さ
も、/彼らを襲うことはない。
7:17 玉座の中央におられる小羊が彼らの牧者となり、/命の水の泉へ導き、/
神が彼らの目から涙をことごとく/ぬぐわれるからである。」

新共同 詩  126:5-6
126:5 涙と共に種を蒔く人は/喜びの歌と共に刈り入れる。
126:6 種の袋を背負い、泣きながら出て行った人は/束ねた穂を背負い/喜びの
歌をうたいながら帰ってくる。

新共同 イザ 61:2-3
61:2 主が恵みをお与えになる年/わたしたちの神が報復される日を告知して/
嘆いている人々を慰め
61:3 シオンのゆえに嘆いている人々に/灰に代えて冠をかぶらせ/嘆きに代え
て喜びの香油を/暗い心に代えて賛美の衣をまとわせるために。彼らは主が輝き
を現すために植えられた/正義の樫の木と呼ばれる。

新共同 イザ 65:18-19
65:18 代々とこしえに喜び楽しみ、喜び躍れ。わたしは創造する。見よ、わたし
はエルサレムを喜び躍るものとして/その民を喜び楽しむものとして、創造する。
65:19 わたしはエルサレムを喜びとし/わたしの民を楽しみとする。泣く声、叫
ぶ声は、再びその中に響くことがない。

新共同 ヨハ 15:19
15:19 あなたがたが世に属していたなら、世はあなたがたを身内として愛したは
ずである。だが、あなたがたは世に属していない。わたしがあなたがたを世から
選び出した。だから、世はあなたがたを憎むのである。

新共同 マタ 10:22
10:22 また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。しか
し、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。

新共同 Tペテ4:14
4:14 あなたがたはキリストの名のために非難されるなら、幸いです。栄光の
霊、すなわち神の霊が、あなたがたの上にとどまってくださるからです。

新共同 ヤコ 2:7
2:7 また彼らこそ、あなたがたに与えられたあの尊い名を、冒涜しているではな
いですか。

新共同 使  5:41
5:41 それで使徒たちは、イエスの名のために辱めを受けるほどの者にされたこ
とを喜び、最高法院から出て行き、

新共同 ヤコ 1:2
1:2 わたしの兄弟たち、いろいろな試練に出会うときは、この上ない喜びと思い
なさい。

新共同 Tペテ4:13
4:13 むしろ、キリストの苦しみにあずかればあずかるほど喜びなさい。それ
は、キリストの栄光が現れるときにも、喜びに満ちあふれるためです。

新共同 U歴 36:16
36:16 彼らは神の御使いを嘲笑い、その言葉を蔑み、預言者を愚弄した。それゆ
え、ついにその民に向かって主の怒りが燃え上がり、もはや手の施しようがなく
なった。

新共同 使  7:52
7:52 いったい、あなたがたの先祖が迫害しなかった預言者が、一人でもいたで
しょうか。彼らは、正しい方が来られることを預言した人々を殺しました。そし
て今や、あなたがたがその方を裏切る者、殺す者となった。

●    解釈と感想
イエスは、この世からはじき出された人が幸いなのだという。人間の幸福論とは
違う。

● 解釈と感想
人間に拒否されると神に駆け込みたくなる。神は受け入れてくれると思う。
79 問・不幸とは何ですか。
答・裕福なこと、満足に食べられること、笑いのあること。つまり人間が幸福だ
と思っていることです。その人は神から目を注がれないからです。
ルカ6:24−26
 [岩波版・佐藤訳] ルカ 6:24-26
420624しかし、禍いだ、お前たち富んだ者たちよ、
お前たちは、お前たちの慰めを〔すでに〕得ているのだ。
420625禍いだ、お前たちよ。いま満たされている者たちよ。
お前たちは飢えるだろう。
禍いだ、いま〔大〕笑いしている者たちよ。
お前たちは悲しみ、泣くだろう。
420626禍いだ、すべての人々が、お前たちをよく言う時は。実際、彼らの父祖た
ちは、偽預言者たちにも同じようにしていたのだ。

[塚本訳]ルカ 6:24-26
6:24 だが、ああ禍だ、富んでいるあなた達、もう慰めを受けたのだから。
6:25 ああ禍だ、今食べあきているあなた達、(かの日に)飢えるのだから。あ
あ禍だ、今笑っている人たち、(かの日に)泣き悲しむのはあなた達だから。
6:26 皆の人に良く言われる時、あなた達は禍である。あの人達の先祖も、同じ
ことを偽預言者たちにしたのである。

[文語訳]
"420624","されど禍害なるかな、富む者よ、汝らは既にその慰安を受けたり。"
"420625","禍害なる哉、いま飽く者よ、汝らは飢ゑん。禍害なる哉、いま笑ふ者
よ、汝らは悲しみ泣かん。"
"420626","凡ての人、なんぢらを譽めなば、汝ら禍害なり。彼らの先祖が虚僞の
預言者たちに爲ししも、斯くありき。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

[塚本訳]ルカ 6:20b-23
6:20「ああ幸いだ、『貧しい人たち、』神の国はあなた達のものとなるのだから。
6:21 ああ幸いだ、今飢えている人たち、(かの日に)満腹させられるのはあな
た達だから。ああ幸いだ、今泣いている人たち、(かの日に)笑うのはあなた達
だから。
6:22 人に憎まれる時、また、人の子(わたし)のゆえに除名されたり、罵られ
たり、悪様に言われたりする時には、あなた達は幸いである。
6:23 その日には躍りあがって喜びなさい、どっさり褒美が、天であなた達を
待っているのだから。あの人達の先祖も、同じことを預言者たちにしたのである。

[塚本訳]マタ 19:23-24
19:23 イエスは弟子たちに言われた、「アーメン、わたしは言う、金持が天の国
に入ることはむずかしい。
19:24 かさねて言う、金持が天の国に入るよりは、駱駝が針のめどを通る方がた
やすい。」

新共同 ヤコ 5:1 富んでいる人たち、よく聞きなさい。自分にふりかかってくる
不幸を思って、泣きわめきなさい。

新共同 ルカ 16:25 しかし、アブラハムは言った。『子よ、思い出してみるがよ
い。お前は生きている間に良いものをもらっていたが、ラザロは反対に悪いもの
をもらっていた。今は、ここで彼は慰められ、お前はもだえ苦しむのだ。

新共同 イザ 5:22 災いだ、酒を飲むことにかけては勇者/強い酒を調合するこ
とにかけては/豪傑である者は。

新共同 イザ 65:13 それゆえ、主なる神はこう言われる。見よ、わたしの僕らは
糧を得るが/お前たちは飢える。見よ、わたしの僕らは飲むことができるが/お
前たちは渇く。見よ、わたしの僕らは喜び祝うが/お前たちは恥を受ける。

新共同 ヤコ 4:9 悲しみ、嘆き、泣きなさい。笑いを悲しみに変え、喜びを愁い
に変えなさい。

新共同 イザ 61:1 主はわたしに油を注ぎ/主なる神の霊がわたしをとらえた。
わたしを遣わして/貧しい人に良い知らせを伝えさせるために。打ち砕かれた心
を包み/捕らわれ人には自由を/つながれている人には解放を告知させるために。

新共同 ヤコ 2:5 わたしの愛する兄弟たち、よく聞きなさい。神は世の貧しい人
たちをあえて選んで、信仰に富ませ、御自身を愛する者に約束された国を、受け
継ぐ者となさったではありませんか。

新共同 黙  7:16-17
7:16 彼らは、もはや飢えることも渇くこともなく、/太陽も、どのような暑さ
も、/彼らを襲うことはない。
7:17 玉座の中央におられる小羊が彼らの牧者となり、/命の水の泉へ導き、/
神が彼らの目から涙をことごとく/ぬぐわれるからである。」

新共同 詩  126:5-6
126:5 涙と共に種を蒔く人は/喜びの歌と共に刈り入れる。
126:6 種の袋を背負い、泣きながら出て行った人は/束ねた穂を背負い/喜びの
歌をうたいながら帰ってくる。

新共同 イザ 61:2-3
61:2 主が恵みをお与えになる年/わたしたちの神が報復される日を告知して/
嘆いている人々を慰め
61:3 シオンのゆえに嘆いている人々に/灰に代えて冠をかぶらせ/嘆きに代え
て喜びの香油を/暗い心に代えて賛美の衣をまとわせるために。彼らは主が輝き
を現すために植えられた/正義の樫の木と呼ばれる。

新共同 イザ 65:18-19
65:18 代々とこしえに喜び楽しみ、喜び躍れ。わたしは創造する。見よ、わたし
はエルサレムを喜び躍るものとして/その民を喜び楽しむものとして、創造する。
65:19 わたしはエルサレムを喜びとし/わたしの民を楽しみとする。泣く声、叫
ぶ声は、再びその中に響くことがない。

新共同 ヨハ 15:19 あなたがたが世に属していたなら、世はあなたがたを身内と
して愛したはずである。だが、あなたがたは世に属していない。わたしがあなた
がたを世から選び出した。だから、世はあなたがたを憎むのである。

新共同 マタ 10:22 また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎ま
れる。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。

新共同 Tペテ4:14 あなたがたはキリストの名のために非難されるなら、幸いで
す。栄光の霊、すなわち神の霊が、あなたがたの上にとどまってくださるからです。

新共同 ヤコ 2:7 また彼らこそ、あなたがたに与えられたあの尊い名を、冒涜し
ているではないですか。

新共同 使  5:41-42
5:41 それで使徒たちは、イエスの名のために辱めを受けるほどの者にされたこ
とを喜び、最高法院から出て行き、
5:42 毎日、神殿の境内や家々で絶えず教え、メシア・イエスについて福音を告
げ知らせていた。

新共同 ヤコ 1:2 わたしの兄弟たち、いろいろな試練に出会うときは、この上な
い喜びと思いなさい。

新共同 Tペテ4:13 むしろ、キリストの苦しみにあずかればあずかるほど喜びな
さい。それは、キリストの栄光が現れるときにも、喜びに満ちあふれるためです。

●    解釈と感想
聖書の説く本当の幸福とは、人間の目指す幸福とは異なる。それは人間世界の喜
びではない。神から頂く喜び。それはその人間世界の幸福を失ってみて初めて分
かる。しかし人間が目標としている幸福は、人間の努力ではどうしても振りほど
くことができない。本能がそれをしない。しかしそれは「おもわざる不幸」とい
うことを通して振りほどかせられる。

●    解釈と感想
この世の「不幸」に泣く時、神の慰めがどっと下る。私の場合は家の消失、脳出
血による意識不明。親族との別れ。そのとき神の慰めが下った。これがイエスの
言う「幸福」。家が火災になった時、近所の床屋の主人曰く「旦那さん、教会に
行っていた留守に火事になったそうですね。キリストのご利益はありませんでし
たねー」。そうだ。キリストを信じていてもご人間世界の御利益(ごりやく)は
ないのだ。また対人関係親戚関係でギクシャクして不幸だ。

●    解釈と感想
子供達の中で、遅れをとってかわいそうな人にこそ親の愛情が注がれる。注ぎた
くなる。

80 問・どうしても赦せない人があるのですが、どうしたらよいでしょうか。
答・相手は人間、自分は神の子だ。だから慈悲をかけてやるのだと思えば少しは
気が楽になります。そのうち神が正しく裁いてくださいます。それを待てばよい
のです。
ルカ6:27−36
[岩波版・佐藤訳]
420627しかし、聞いているあなたたちには、私は言う、あなたたちの敵を愛せよ。あ
なたたちを憎む者たちに好意を尽くせ。
420628あなたたちを呪う者たちを祝福せよ、あなたたちを虐待する者たちについ
て、祈れ。
420629あなたの頬を打つ者には、もう一方の頬をも差し出してやれ。また、あな
たの上着を求める者には、下着をも拒むな。
420630すべてあなたに求める者には与え〔続け〕よ、そしてあなたのものを取ろ
うとする者からは、返してもらおうとするな。
420631そして、あなたたちが人々からして欲しいと思うように、あなたたちも同
じく彼らによ。
420632それに、もしあなたたちを愛してくれる者たちを愛したとしても、あなた
たちにはどのような恵みが〔与えられる〕というのか。まさに、罪人たちでも、
白分たちを愛してくれる者を愛しているのだ。
420633また、[実のところ、]あなたたちに良くしてくれる者たちに良くしたと
て、あなたたちにはどのような恵みが〔与えられる〕というのか。罪人たちでも
同じことをしているのだ。
420634また、取り〔返す〕望みのある者たちに金を貸したとて、あなたたちには
どのような恵み[〔が与えられる〕というの]か。罪人たちでも、自分のものを取
り戻すつもりで、罪人たちに金を貸しているのだ。
420635そうではなく、あなたたちの敵を愛せよ、また〔彼らに〕良くせよ、また
少しも
失望することなく、金を貸せ。そうすれば、あなたたちの報いは多くなるだろう
し、あなたたちはいと高き者の子らとなるだろう。なぜならば、いと高き者こ
そ、恩知らずの者たちにも、悪しき者たちにも、親切だからだ。
420636あなたたちの父が情け深いように、あなたた[も]情け深くなれ。

[塚本訳]ルカ 6:27-36
6:27 しかし(今わたしの話を)聞いているあなた達に言う、敵を愛せよ。自分
を憎む者に親切をつくし、
6:28 呪う者に(神の)祝福を求め、いじめる者のために祈れ。
6:29 あなたの頬を打つ者には、ほかの頬をも差し出し、上着を奪おうとする者
には、下着をこばむな。
6:30 求める者にはだれにでも与えよ、あなたの物を奪った者から取り返すな。
6:31 あなた達は自分にしてもらいたいと思うとおり、人にしなさい。
6:32 自分を愛する者を愛すればとて、(神から)どんな恵みがいただけよう。
不信者でも自分を愛する者を愛するのだから。
6:33 親切にしてくれる者に親切にしたからとて、どんな恵みがいただけよう。
不信者でも同じことをするのだから。
6:34 また、取りもどすつもりで貸したからとて、どんな恵みがいただけよう。
不信者でも同じだけのものを取り戻そうとして、不信者に貸すのである。
6:35 しかし、あなた達は敵を愛せよ、親切をせよ、何も当てにせずに貸しなさ
い。そうすれば褒美をどっさりいただき、かつ、いと高きお方の子となるであろ
う。いと高きお方は恩知らずや悪人にも、憐れみ深くあられるのだから。
6:36 あなた達の(天の)父上が慈悲深くあられるように、慈悲深くあれ。

[文語訳]
"420627","われ更に汝ら聽くものに告ぐ、なんじらの仇を愛し、汝らを憎む者を
善くし、"
"420628","汝らを詛(のろ)ふ者を祝し、汝らを辱(はづか)しむる者のために
祈れ。"
"420629","なんぢの頬を打つ者には、他の頬をも向けよ。なんぢの上衣を取る者
には下衣をも拒な。"420630","すべて求むる者に與へ、なんぢの物を奪ふ者に復
索(またもと)むな。"
"420631","なんぢら人に爲(せ)られんと思ふごとく、人にも然(しか)せよ。"
"420632","なんぢら己を愛する者を愛せばとて、何の嘉(よみ)すべき事あら
ん、罪人にても己を愛する者を愛するなり。"
"420633","汝等おのれに善をなす者に善を爲すとも、何の嘉すべき事あらん、罪
人にても然(しか)するなり。"
"420634","なんぢら得る事あらんと思ひて人に貸すとも、何の嘉すべき事あら
ん、罪人にても均(ひと))しきものを受けんとて罪人に貸すなり。"
"420635","汝らは仇を愛し、善をなし、何をも求めずして貸せ、さらば、その報
は大ならん。かつ至高者(いとたかきもの)の子たるべし。至高者は、恩を知ら
ぬもの惡しき者にも、仁慈(なさけ)あるなり。"
"420636","汝らの父の慈悲(じひ)なるごとく、汝らも慈悲(じひ)なれ。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 5:38-48
5:38 「あなたがたも聞いているとおり、『目には目を、歯には歯を』と命じら
れている。
5:39 しかし、わたしは言っておく。悪人に手向かってはならない。だれかがあ
なたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。
5:40 あなたを訴えて下着を取ろうとする者には、上着をも取らせなさい。
5:41 だれかが、一ミリオン行くように強いるなら、一緒に二ミリオン行きなさい。
5:42 求める者には与えなさい。あなたから借りようとする者に、背を向けては
ならない。」
5:43 「あなたがたも聞いているとおり、『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられ
ている。
5:44 しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈り
なさい。
5:45 あなたがたの天の父の子となるためである。父は悪人にも善人にも太陽を
昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。
5:46 自分を愛してくれる人を愛したところで、あなたがたにどんな報いがあろ
うか。徴税人でも、同じことをしているではないか。
5:47 自分の兄弟にだけ挨拶したところで、どんな優れたことをしたことになろ
うか。異邦人でさえ、同じことをしているではないか。
5:48 だから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全
な者となりなさい。」

新共同 マタ 7:12 だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたが
たも人にしなさい。これこそ律法と預言者である。」

新共同 ルカ 6:35 しかし、あなたがたは敵を愛しなさい。人に善いことをし、
何も当てにしないで貸しなさい。そうすれば、たくさんの報いがあり、いと高き
方の子となる。いと高き方は、恩を知らない者にも悪人にも、情け深いからである。

新共同 ルカ 1:71
1:71 それは、我らの敵、/すべて我らを憎む者の手からの救い。

新共同 Tペテ3:9 悪をもって悪に、侮辱をもって侮辱に報いてはなりません。か
えって祝福を祈りなさい。祝福を受け継ぐためにあなたがたは召されたのです。

新共同 Tペテ2:19-20
2:19 不当な苦しみを受けることになっても、神がそうお望みだとわきまえて苦
痛を耐えるなら、それは御心に適うことなのです。
2:20 罪を犯して打ちたたかれ、それを耐え忍んでも、何の誉れになるでしょ
う。しかし、善を行って苦しみを受け、それを耐え忍ぶなら、これこそ神の御心
に適うことです。

新共同 レビ 25:35-36
25:35 もし同胞が貧しく、自分で生計を立てることができないときは、寄留者な
いし滞在者を助けるようにその人を助け、共に生活できるようにしなさい。
25:36 あなたはその人から利子も利息も取ってはならない。あなたの神を畏れ、
同胞があなたと共に生きられるようにしなさい。

新共同 ルカ 6:27 「しかし、わたしの言葉を聞いているあなたがたに言ってお
く。敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。

新共同 ルカ 1: 76
1:76 幼子よ、お前はいと高き方の預言者と呼ばれる。主に先立って行き、その
道を整え、

新共同 詩  25:8 主は恵み深く正しくいまし/罪人に道を示してくださいます。

新共同 詩  86:5 主よ、あなたは恵み深く、お赦しになる方。あなたを呼ぶ者に
/豊かな慈しみをお与えになります。

新共同 マタ 5:48 だから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あな
たがたも完全な者となりなさい。」

● 解釈と感想
私の講演料の5万円を5ヶ月も支払ってくれない人がいる。このイライラを解消
するにはどうしたらよいのか。「愛敵」の教えなど耳に入らない。世間にバラし
てやるといきり立つ。次の聖書を読んでも心は収まらない。「取り〔返す〕望み
のある者たちに金を貸したとて、あなたたちにはどのような恵み[〔が与えられ
る〕というの]か。罪人たちでも、自分のものを取り戻すつもりで、罪人たちに
金を貸しているのだ。」(ルカ6:34)こんな時は「あなた達の(天の)父上
が慈悲深くあられるように、慈悲深くあれ。」(ルカ6:36)の言葉がよい。
相手は人間でこっちは神の子なのだと思えばよい。私はクリスチャン。向こうは
人間でこっちは神の子、だから慈悲をかけてやる、という高い思いでなければ
「やりきれない」のだ。お前は身分が違うのだ「我慢せい」とイエスは言う。
(マ タイ5:48)多分これが愛敵の実行が可能な方法である。愛敵の思想だ
けでは無理。
81 問・裁くなといわれても我慢できず、またそのままであったら相手のため
にならないのではないでしょうか。注意、教育のために裁くべきではないでしょ
うか。
答・じっと我慢していれば神が介入して相手を正しく導いて下さるのです。
ルカ6:37−42
[岩波版・佐藤訳] ルカ 6:37-42
420637そして、あなたたちはさばくな、そうすればさばかれることはないだろ
う。また、あなたたちは罪に定めるな、そうすれば罪に定められることもないだ
ろう。あなたたちは赦せ、そうすれば赦してもらえるだろう。
420638与え〔続け〕よ、そうすればあなたたちにも与えられるだろう。人々は、
押し込み、揺すり、あふれ出るほどに枡〔の中身〕を良くしてあなたたち の懐
に与えるだろう。というのも、『あなたたちが量るその秤で、あなたたちに量り
返されるであろう』〔と言われている〕からだ」。
420639また彼は、彼らに譬をも語った。「盲人に盲人の道案内ができようか。両
者とも溝に落ち入ってしまわないだろうか。
420640弟子は師以上のものではない。しかし、誰でも整えられたなら、その師の
ようにはなるだろう。
420641また、なぜあなたは、白分の兄弟の目にあるちり屑を見て、自分自身の目にあ
る梁には気がつかないのか。
420642あなたはどうして自分の兄弟に、『兄弟よ、君の目の中にあるそのちり屑
を取り出させてくれ』などと言うことができるのか。あなた自身、あなた の目
にある梁が見えないままでは〔ないか〕。偽善者よ、まずあなたの目の中にある
その梁を取り出すがよい、そうすれば、その時こそあなたは良く見えて、兄 弟
の目の中のそのちり屑を取り出すこともできるだろう。

[塚本訳]ルカ 6:37-42
6:37 (人を)裁くな、そうすれば(神に)裁かれない。(人を)罪に落すな、
そうすれば罪に落されない。赦してやれ、きっと(神に)赦される。
6:38 与えよ、きっと与えられる。押しつけ、ゆすり込み、こぼれるほど量りを
良くして、懐に入れていただけるであろう。(人を)量る量りで、あなた達も量
りかえされるからである。」
6:39 なお譬を一つ話された、「盲人に盲人の手引が出来るか。二人とも穴に落
ち込まないだろうか。
6:40 (良い先生をえらべ。)弟子は先生以上になれない。りっぱに一人前に
なっても、(たかだか)先生のようになるだけである。
6:41 なぜあなたは、兄弟の目にある塵が見えながら、自分の目に梁があるのに
気付かないのか。
6:42 自分の目にある梁が見えずに、どうして兄弟にむかって、『兄弟、あなた
の目にある塵を取らせてくれ』と言うことが出来ようか。偽善者!まず自分の目
の梁を取ってのけよ。その上で、兄弟の目にある塵を(取ってやれるなら、)
取ってやったらよかろう。

[文語訳]
"420637","人を審くな、さらば汝らも審かるる事あらじ。人を罪に定むな、さら
ば、汝らも罪に定めらるる事あらじ。人を赦せ、さらば汝らも赦されん。"
"420638","人に與へよ、さらば汝らも與へられん。人は量をよくし、押し入れ、
揺り入れ、溢るるまでにして、汝らの懐中に入れん。汝等おのが量る量にて量ら
るべし』"
"420639","また譬にて言ひたまふ『盲人は盲人を手引するを得んや、二人とも穴
に落ちざらんや。"
"420640","弟子はその師に勝らず、凡そ全うせられたる者は、その師の如くなら
ん。"
"420641","何ゆゑ兄弟の目にある塵を見て、己が目にある梁木を認めぬか。"
"420642","おのが目にある梁木を見ずして、爭で兄弟に向ひて「兄弟よ、汝の目
にある塵を取り除かせよ」といふを得んや。僞善者よ、先ず己が目より梁木を取
り除け。さらば明かに見えて、兄弟の目にある塵を取りのぞき得ん。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 7:1-5
7:1 「人を裁くな。あなたがたも裁かれないようにするためである。
7:2 あなたがたは、自分の裁く裁きで裁かれ、自分の量る秤で量り与えられる。
7:3 あなたは、兄弟の目にあるおが屑は見えるのに、なぜ自分の目の中の丸太に
気づかないのか。
7:4 兄弟に向かって、『あなたの目からおが屑を取らせてください』と、どうし
て言えようか。自分の目に丸太があるではないか。
7:5 偽善者よ、まず自分の目から丸太を取り除け。そうすれば、はっきり見える
ようになって、兄弟の目からおが屑を取り除くことができる。

新共同 マタ 12:36-37
12:36 言っておくが、人は自分の話したつまらない言葉についてもすべて、裁き
の日には責任を問われる。
12:37 あなたは、自分の言葉によって義とされ、また、自分の言葉によって罪あ
る者とされる。」

新共同 マタ 15:14
15:14 そのままにしておきなさい。彼らは盲人の道案内をする盲人だ。盲人が盲
人の道案内をすれば、二人とも穴に落ちてしまう。」

新共同 マタ 10:24-25
10:24 弟子は師にまさるものではなく、僕は主人にまさるものではない。
10:25 弟子は師のように、僕は主人のようになれば、それで十分である。

新共同 マコ 4:24-25
4:24 また、彼らに言われた。「何を聞いているかに注意しなさい。あなたがた
は自分の量る秤で量り与えられ、更にたくさん与えられる。
4:25 持っている人は更に与えられ、持っていない人は持っているものまでも取
り上げられる。」

新共同 ヨハ 13:16
13:16 はっきり言っておく。僕は主人にまさらず、遣わされた者は遣わした者に
まさりはしない。

新共同 ヨハ 15:20
15:20 『僕は主人にまさりはしない』と、わたしが言った言葉を思い出しなさ
い。人々がわたしを迫害したのであれば、あなたがたをも迫害するだろう。わた
しの言葉を守ったのであれば、あなたがたの言葉をも守るだろう。

新共同 マタ 18:18
18:18 はっきり言っておく。あなたがたが地上でつなぐことは、天上でもつなが
れ、あなたがたが地上で解くことは、天上でも解かれる。

新共同 マタ 5:36
5:36 また、あなたの頭にかけて誓ってはならない。髪の毛一本すら、あなたは
白くも黒くもできないからである。

● 解釈と感想
相手を嫌っていると嫌われる。あんなヤツいなくなればといいと思っていると逆
襲される。それは心の中で人を殺しているのだ。これは動かしがたい真理。なぜ
相手を裁くか。自分の心がバランスがとれずに苦しいからである。心が圧迫され
ていて苦しいので裁くことによってハネのけてさっぱりして自由になりたいので
ある。重荷をはね返したいのである。しかしそれはいけないらしい。押されたら
押し返さず、踏まれたら踏まれっぱなしのほうがよいらしい。殴られたらなぐら
れっぱなし、反撃されたら反撃されるままにしておいたほうがよいらしい。なぜ
か?。そのプロセスで神が介入するからである。神が助け舟を出して我々を守
り、同時に相手に働きかけるらしい。だからわれわれの悩みは無駄にならないのだ。




























82 問・クリスチャンになれば、よい木になれて悪い実は結ぶことはなくなる
のですか。
答・真にキリストにつながっていることがよい実を結べる条件です。
ルカ6:43−45

[岩波版・佐藤訳] ルカ 6:43-45
420643実に、良い木が腐った実を結ぶことはないし、また、腐った木が良い実を結ぶ
こともない。
420644というのも、おのおのの木はそれ自身の実から知られる。なぜならば、人
は茨からいちじくを集めることはないし、藪から葡萄の房を採ることもないからだ。
420645善い人は、心の善い倉庫から善いものを持ち出す。また悪しき〔人〕は悪しき
〔倉庫〕から悪しきものを持ち出す。なぜなら、心があふれることによって人の口は
語るのだ。

[塚本訳]ルカ 6:43-45
6:43 わるい実を結ぶ良い木はなく、また良い実を結ぶ悪い木もない。
6:44 木(の良し悪し)はいずれもその実で知られるのである。茨から無花果を
とらず、茨の薮から葡萄をつまない。
6:45 (同じように、)善人は心の善い倉から善い物を取り出し、悪人は(心
の)悪い倉から悪い物を取り出す。心にあふれて口に出るのだから。

[文語訳] ルカ 6:43-45
"420643","惡しき果を結ぶ善き樹はなく、また善き果を結ぶ惡しき樹はなし。"
"420644","樹はおのおの其の果によりて知らる。茨より無花果を取らず、野荊よ
り葡萄を収めざるなり。"
"420645","善き人は心の善き倉より善きものを出し、惡しき人は惡しき倉より惡
しき物を出す。それ心に滿つるより、口は物言ふなり。"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 7:15-20
7:15 「偽預言者を警戒しなさい。彼らは羊の皮を身にまとってあなたがたのと
ころに来るが、その内側は貪欲な狼である。
7:16 あなたがたは、その実で彼らを見分ける。茨からぶどうが、あざみからい
ちじくが採れるだろうか。
7:17 すべて良い木は良い実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ。
7:18 良い木が悪い実を結ぶことはなく、また、悪い木が良い実を結ぶこともで
きない。
7:19 良い実を結ばない木はみな、切り倒されて火に投げ込まれる。
7:20 このように、あなたがたはその実で彼らを見分ける。」

新共同 マタ 12:33-35
12:33 「木が良ければその実も良いとし、木が悪ければその実も悪いとしなさ
い。木の良し悪しは、その結ぶ実で分かる。
12:34 蝮の子らよ、あなたたちは悪い人間であるのに、どうして良いことが言え
ようか。人の口からは、心にあふれていることが出て来るのである。
12:35 善い人は、良いものを入れた倉から良いものを取り出し、悪い人は、悪い
ものを入れた倉から悪いものを取り出してくる。

新共同 マタ 24:24
24:24 偽メシアや偽預言者が現れて、大きなしるしや不思議な業を行い、できれ
ば、選ばれた人たちをも惑わそうとするからである。

新共同 ロマ 16:17-18
16:17 兄弟たち、あなたがたに勧めます。あなたがたの学んだ教えに反して、不
和やつまずきをもたらす人々を警戒しなさい。彼らから遠ざかりなさい。
16:18 こういう人々は、わたしたちの主であるキリストに仕えないで、自分の腹
に仕えている。そして、うまい言葉やへつらいの言葉によって純朴な人々の心を
欺いているのです。

新共同 Uテモ3:5
3:5 信心を装いながら、その実、信心の力を否定するようになります。こういう
人々を避けなさい。

新共同 使  20:29
20:29 わたしが去った後に、残忍な狼どもがあなたがたのところへ入り込んで来
て群れを荒らすことが、わたしには分かっています。

新共同 ルカ 6:44
6:44 木は、それぞれ、その結ぶ実によって分かる。茨からいちじくは採れない
し、野ばらからぶどうは集められない。

新共同 ガラ 5:19-23
5:19 肉の業は明らかです。それは、姦淫、わいせつ、好色、
5:20 偶像礼拝、魔術、敵意、争い、そねみ、怒り、利己心、不和、仲間争い、
5:21 ねたみ、泥酔、酒宴、その他このたぐいのものです。以前言っておいたよ
うに、ここでも前もって言いますが、このようなことを行う者は、神の国を受け
継ぐことはできません。
5:22 これに対して、霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、
誠実、
5:23 柔和、節制です。これらを禁じる掟はありません。

新共同 ヤコ 3:12
3:12 わたしの兄弟たち、いちじくの木がオリーブの実を結び、ぶどうの木がい
ちじくの実を結ぶことができるでしょうか。塩水が甘い水を作ることもできません。

新共同 イザ 5:24
5:24 それゆえ、火が舌のようにわらをなめ尽くし/炎が枯れ草を焼き尽くすよ
うに/彼らの根は腐り、花は塵のように舞い上がる。彼らが万軍の主の教えを拒
み/イスラエルの聖なる方の言葉を侮ったからだ。

新共同 マタ 12:33
12:33 「木が良ければその実も良いとし、木が悪ければその実も悪いとしなさ
い。木の良し悪しは、その結ぶ実で分かる。

新共同 Tヨハ3:9
3:9 神から生まれた人は皆、罪を犯しません。神の種がこの人の内にいつもある
からです。この人は神から生まれたので、罪を犯すことができません。

新共同 マタ 3:10
3:10 斧は既に木の根元に置かれている。良い実を結ばない木はみな、切り倒さ
れて火に投げ込まれる。

新共同 ヨハ 15:1-8
15:1 「わたしはまことのぶどうの木、わたしの父は農夫である。
15:2 わたしにつながっていながら、実を結ばない枝はみな、父が取り除かれ
る。しかし、実を結ぶものはみな、いよいよ豊かに実を結ぶように手入れをなさる。
15:3 わたしの話した言葉によって、あなたがたは既に清くなっている。
15:4 わたしにつながっていなさい。わたしもあなたがたにつながっている。ぶ
どうの枝が、木につながっていなければ、自分では実を結ぶことができないよう
に、あなたがたも、わたしにつながっていなければ、実を結ぶことができない。
15:5 わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっ
ており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。わたし
を離れては、あなたがたは何もできないからである。
15:6 わたしにつながっていない人がいれば、枝のように外に投げ捨てられて枯
れる。そして、集められ、火に投げ入れられて焼かれてしまう。
15:7 あなたがたがわたしにつながっており、わたしの言葉があなたがたの内に
いつもあるならば、望むものを何でも願いなさい。そうすればかなえられる。
15:8 あなたがたが豊かに実を結び、わたしの弟子となるなら、それによって、
わたしの父は栄光をお受けになる。
ように、あなたがたも、わたしの掟を守るなら、わたしの愛にとどまっているこ
とになる。

新共同 マタ 15:11 口に入るものは人を汚さず、口から出て来るものが人を汚す
のである。」

新共同 ロマ 8:7 なぜなら、肉の思いに従う者は、神に敵対しており、神の律法
に従っていないからです。従いえないのです。

新共同 マタ 13:52 そこで、イエスは言われた。「だから、天の国のことを学ん
だ学者は皆、自分の倉から新しいものと古いものを取り出す一家の主人に似てい
る。」

●    解釈と感想
クリスチャンになれば悪いことをしなくなれるのだろうか。これが悩み。ヨハネ
15:5によればキリストにつながっていればよい実を結ぶことができて、離れ
ては何のよいこともできないとある。多分これが回答。神としてもクリスチャン
が実を結ばなければ「生きがい」(?)がないのだろう



83 問・この世の土台も大切ではないでしょうか。
答・
ルカ6:46−49

[岩波版・佐藤訳]
420646また、あなたたちは『主よ、主よ』と私を呼びながら、なぜ私の言うこと
を行なわないのか。
420647私のもとに来て、私の言葉を聞き、それらを行なうすべての者は、何と同
じであるか、あなたたちに示そう。
420648彼は、〔地を〕掘り、深くし、岩の上に土台を据えて家を建てる人と同じ
だ。そこで〔大水が〕氾濫し、奔流がその家に襲来した。しかし、その家が堅固
に建てられていたので、それを動じさせることはできなかった。
420649だが、〔私の言葉を〕聞いても、〔それらを〕行なわない者は、土台なし
に地面の上に家を建てた人と同じだ。その家に奔流が襲来した。するとすぐに
〔その家は〕崩れ落ちた。そしてその家の崩壊は、はなはだしいものとなった」。

[塚本訳]ルカ 6:46-49
6:46 (わたしを)『主よ、主よ』と呼びながら、なぜわたしの言うことを行わ
ないのか。
6:47 わたしの所に来て話を聞き、それを行う者が皆、だれに似ているか、おし
えてあげよう。
6:48 それは、(地を)深く掘り下げ、岩の上に土台をすえて家を建てた人に似
ている。洪水が出て、大水がその家にぶつかったが、丈夫に建ててあったので、
びくともしなかった。
6:49 しかし(これと反対に、わたしの話を)聞くだけで行わない者は、土の上
に土台なしで家を建てた人に似ている。大水がぶつかると、たちまち崩れてし
まって、その家のくずれ方はひどかった。」

[文語訳]ルカ 6:46-49
"420646","なんぢら我を「主よ主よ」と呼びつつ、何ぞ我が言ふことを行はぬか。"
"420647","凡そ我にきたり我が言を聽きて行ふ者は、如何なる人に似たるかを示
さん。"
"420648","即ち家を建つるに、地を深く掘り岩の上に基を据ゑたる人のごとし。
洪水いでて流その家を衝けども動かすこと能はず、これ固く建てられたる故なり。"
"420649","されど聽きて行はぬ者は、基なくして家を土の上に建てたる人のごと
し。流その家を衝けば、直ちに崩れて、その破壊はなはだし』"

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 7:21-27
7:21 「わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者が皆、天の国に入るわけで
はない。わたしの天の父の御心を行う者だけが入るのである。
7:22 かの日には、大勢の者がわたしに、『主よ、主よ、わたしたちは御名に
よって預言し、御名によって悪霊を追い出し、御名によって奇跡をいろいろ行っ
たではありませんか』と言うであろう。
7:23 そのとき、わたしはきっぱりとこう言おう。『あなたたちのことは全然知
らない。不法を働く者ども、わたしから離れ去れ。』」
◆家と土台
7:24 「そこで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家
を建てた賢い人に似ている。
7:25 雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家を襲っても、倒れなかった。岩
を土台としていたからである。
7:26 わたしのこれらの言葉を聞くだけで行わない者は皆、砂の上に家を建てた
愚かな人に似ている。
7:27 雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家に襲いかかると、倒れて、その
倒れ方がひどかった。」

口語訳 マラ 1:6
1:6 「子はその父を敬い、しもべはその主人を敬う。それでわたしがもし父であ
るならば、あなたがたのわたしを敬う事実が、どこにあるか。わたしがもし主人
であ るならば、わたしを恐れる事実が、どこにあるか。わたしの名を侮る祭司
たちよ、と万軍の主はあなたがたに言われる。ところがあなたがたは『われわれ
はどん なふうにあなたの名を侮ったか』と言い、

●    解釈と感想
人生の土台は、一般に健康、仕事、家庭、よい伴侶、愛、高い学歴、一流企業
(つぶれない会社)、高い地位。ところがこれらは一夜にして崩れる。大水が来
て 家が壊れるとはよく言ったものである。特に昨今は大企業がつぶれる。つぶ
れないまでも内部での配置転換やリストラで戦々兢々としていなければならな
い。役 人の立場も危ない。役人はその思想が常に「保身術」となる。この世の
ものは何一つ土台とならない。岩盤とはならない。家庭生活もお互いの愛を土台
にしてい るといつかは崩れる。恋愛感情は生理学的に2年か3年が限度と言わ
れる。あとは「何でこんな人を好きになったのだろうか」とぼやく。そして不倫
による家庭 崩壊。気持がかみ合わないからと言って離婚。子供がその被害を受
ける。学校のランクもめまぐるしく変わる。昔有名校であったのが今は普通のレ
ベル。だから 学歴で人を判断する人間は恥じなければならない。
岩盤は神とキリスト。この世だけでなく永遠の土台。

●    解釈と感想
イエスにつながって実を結ぶことが「土台」を築くことであるという。つまり聴
いただけ、信じただけであってはならず、身に付けなければならないというこ
と。キリストと一体とならなければならないと言うこと。キリストが身に付いて
いればそれが人生の確実な土台。キリストを土台にするということはいつも常に
キリストにすがって歩くこと。そうであればこの世の仕事も家庭もうまくいくの
だ。つまりこの世の土台もしっかりするのだ。キリストは人間が「土台」と思っ
ているその下の岩盤なのだ。















イエス伝問答集
巻頭言

イエスはなぜ取税人に目をかけたのか

イエスが税金取りに目をかけた例が非常に多いのはなぜか。これが長い間の私の
疑問であった。しかしこの解明は実人生が教えてくれた。聖書の解明は実人生に
限る。ある結婚式の披露宴で、私の隣に座った女性は離婚して幼い子供を連れて
来ていた。彼女のスピーチの番になっても困ってなかなか立たなかった。しかし
司会者の促しでうつむきながらようやく話し出したことは「私のような者がこの
席に出るべきではないと迷いました」ということであった。これだ。これがイエ
スが税金取りを愛した原因なのだ。税金取りは自分の人生に「引け目」を感じて
いたのだ。自分の人生は「まずい」と自覚していたのだ。ザアカイはイエスに声
をかけられて木から降りてイエスを家に迎えて言ったことは「人からだまし取っ
たものを4倍にして返します」。(ルカ19:8)つまり税金取りは人からだま
しとるのがその仕事の本質であったのだ。(今日の商売にもそれが多いのだ)。
自分の仕事と生き方に人間として「引け目」を感じていたのだ。悪いことと思っ
ていたのだ。魂が砕けていたのだ。人前には堂々と出られない身分と思っていた
のだ。(ゼネコンに勤めているというと、社会的印象が悪い時期があった。だか
らいまはゼネコンと言わずに総合建設業と言う)。
人前に出られないと自ら思って、うつむいている人にイエスは目をかけた。税金
取り(カッコいい仕事ではなかった)、罪人、遊女。彼らはすでに魂が砕けてい
たからイエスの話に熱心に耳を傾けた。イエスとしても福音を「罪とは何か」な
どから解き明かさなくて良いから能率的(!)だったのだ。否、効果があったの
だ。聞く耳ができていたのだ。
私は彼女に小声で話し掛けた「あなたはずいぶん苦労しましたね。しかしイエス
様はあなたのような方を最も愛されたのですよ」と。すると彼女は急に大粒の涙
をぽろぽろと落とした。それはハンカチでいくら拭っても拭ってもしばらくは止
まらなかった。
「幸いなるかな悲しむ者、その人は慰められん」(マタイ5:4)
「幸いなるかな、いま泣く者よ。汝ら笑うことを得ん」(ルカ6:21)
2002.3.20 高橋照男












イエス伝問答集

[ ガリラヤでのイエスの活動(続き)

84 問・イエスは何故らい病(重い皮膚病)を治したのですか。
答・神には心のらい病である罪を赦す能力があることを見える形で証明するため
です。
マタイ8:1−4


85 問・信じ込むことが大切ならば、育った環境が悪い人にはその性質がない
のですが。
答・神の働きかけが先にあるので、信じる事ができるというのは恩恵の現われです。
マタイ8:5−13

86 問・子供に先立たれたときの母親の悲しみは、なにによって慰められますか。
答・永遠の生命、復活による再会です。イエスが事実よみがえったことがその希
望です。
ルカ7:11−17

87 問・イエスが手をおくと病気が直ったのはなぜでしょうか。
答・我が国でも手当といいます。手から神のエネルギーがでるようです。
マタ8:14−15

88 問・現代のキリスト教が病気を直せないのはなぜですか。
答・「祈りの力」を本当に信じていないからです。病気は神が直すのです。
マタ8:16−17

89 問・イエスはなぜある人にはついてくるなと言い、ある人には来いと言っ
たのですか.
答・イエスには人を見る目があったのです。見込みのありそうな人に声をかけた
のです。
マタ8:18−22

90 問・イエスが嵐を静めるとは本当のことだったのですか。作り話ではあり
ませんか。
答・苦難は奇蹟を要求します。神は奇蹟を行えることをイエスは見せてくれたの
です。
マタ8:23−27

91 問・イエスは本当に悪霊を追い出せるのですか。精神病も直りますか。
答・全能の父なる神にできないことはありません。そのことを見せてくれたのです。
マタ8:28−34

92 問・十字架の贖罪死の前に罪の赦しが起こったのはなぜですか。
答・罪の赦しは神の主権的行為で一人一人に臨むのです。人間の信仰では救われ
ません。
マタ9:1−8

93 問・マタイはなぜ唐突にイエスに従ったのでしょうか。
答・罪人としての自覚があったのにもかかわらずイエスに声をかけられ喜んだか
らです。
マタ9:9−13

94 問・クリスチャンにとっての新しい皮袋とは何ですか。
答・生活習慣、結婚生活や職場です。しかし努めて正面衝突しないようにすべき
です。
マタ9:14−17

95 問・イエスはなぜ多くの病気を直したのですか。
答・神の支配の到来の徴、イエスに神の力が臨んでいることの証明のためです。
マタ9:18−26

96 問・なぜ我々にはイエスのように病気を直す能力がないのですか。
答・これは弟子達の質問でもありました。イエスは信仰が薄いからだと答えました。
マタ9:27−31

97 問・イエスが難病を直したのはなぜですか。
答・祈りは聴かれることを実際教育で見せてくださったのです。
マタ9:32−34



























 

<聖書箇所>  マルコ3:13−6:13
<解説>
1. イエスは、山に登り、十二弟子を任命された。
2. イエスは弟子たちと「家(イエスの活動の拠点カペナウム)に戻られ
た」。イエスは群衆を教えるのに忙しく、食事をする暇もないほどだった。
3. 弟子たちとイエスは、夕方になって、ガリラヤ湖にこぎ出した。
4. 暴風雨が起り、船は沈む恐れがあったが、イエスは眠っておられた。弟子
たちがイエスを起こすと、イエスは風に命じて、それを静められた。
5. 彼らは、ゲラサ人(あるいはガダラ人)の地に着いた。そこでイエスは、
1人の男から、汚れた霊どもを追い出し、豚に移された。
6. イエスと弟子たちは再び湖を渡った。イエスは、ヤイロの娘をよみがえら
せ、ご自身の着物にさわった女をいやされた。
7. 彼らはナザレに行くが、そこでイエスは受け入れられなかった。イエス
は、みことばを語り、いやしをなし、悪霊を追い出させるために、弟子たちを送
り出された。
出来事の順序は、マルコ3:13−6:13による。多くの出来事の細部は、そ
れが目撃者によるものであることを示している。おそらく、ペテロによってマル
コに語られたものだろう。

Jバイブルマップによる





84 問・イエスは何故らい病(重い皮膚病)を治したのですか。
答・神には心のらい病である罪を赦す能力があることを見える形で証明するため
です。
マタイ8:1−4
[岩波版・佐藤訳]
400801彼が山から下りて来ると、多くの群集が彼に従った。
400802すると見よ、一人のらい病人が近寄って来て、彼にひれ伏して言った、
「主よ、もしあなた様がお望みならば、清めていただけるのですが」。
400803すると彼は手を伸ばして彼に触れ、言った、「もちろんだ、清くされ
よ」。するとすぐさま、彼のらいはきよめられた。
400804そこでイエスは、彼に言う、「心して、誰にも言うな。ただし行って自ら
を祭司に見せ、モーセが命じた供物を献げるがよい。人々への証しとなるためだ」。

[塚本訳] マタ 8:1-4
8:1 イエスが山を下りてこられると、多くの群衆がついて来た。
8:2 すると一人の癩病人が近寄ってきて、しきりに願って言った、「主よ、(清
めてください。)お心さえあれば、お清めになれるのだから。」
8:3 イエスは手をのばしてその人にさわり、「よろしい、清まれ」と言われる
と、たちまち癩病が清まった。
8:4 イエスはその人に言われる、「だれにも言わないように気をつけよ。ただ
(全快したことを)世間に証明するため、(エルサレムの宮に)行って体を『祭
司に見せ、』モーセが命じた供え者を捧げよ。」

新共同 マタ 8:1-4
8:1 イエスが山を下りられると、大勢の群衆が従った。
8:2 すると、一人の重い皮膚病を患っている人がイエスに近寄り、ひれ伏して、
「主よ、御心ならば、わたしを清くすることがおできになります」と言った。
8:3 イエスが手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清くなれ」と言われる
と、たちまち、重い皮膚病は清くなった。
8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。た
だ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々に証明しなさ
い。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 1:40-45
1:40 さて、重い皮膚病を患っている人が、イエスのところに来てひざまずいて
願い、「御心ならば、わたしを清くすることがおできになります」と言った。
1:41 イエスが深く憐れんで、手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清く
なれ」と言われると、
1:42 たちまち重い皮膚病は去り、その人は清くなった。
1:43 イエスはすぐにその人を立ち去らせようとし、厳しく注意して、
1:44 言われた。「だれにも、何も話さないように気をつけなさい。ただ、行っ
て祭司に体を見せ、モーセが定めたものを清めのために献げて、人々に証明しな
さい。」
1:45 しかし、彼はそこを立ち去ると、大いにこの出来事を人々に告げ、言い広
め始めた。それで、イエスはもはや公然と町に入ることができず、町の外の人の
いない所におられた。それでも、人々は四方からイエスのところに集まって来た。

新共同 ルカ 5:12-16
5:12 イエスがある町におられたとき、そこに、全身重い皮膚病にかかった人が
いた。この人はイエスを見てひれ伏し、「主よ、御心ならば、わたしを清くする
ことがおできになります」と願った。
5:13 イエスが手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清くなれ」と言われ
ると、たちまち重い皮膚病は去った。
5:14 イエスは厳しくお命じになった。「だれにも話してはいけない。ただ、
行って祭司に体を見せ、モーセが定めたとおりに清めの献げ物をし、人々に証明
しなさい。」
5:15 しかし、イエスのうわさはますます広まったので、大勢の群衆が、教えを
聞いたり病気をいやしていただいたりするために、集まって来た。
5:16 だが、イエスは人里離れた所に退いて祈っておられた。

新共同 マタ 10:8 病人をいやし、死者を生き返らせ、重い皮膚病を患っている
人を清くし、悪霊を追い払いなさい。ただで受けたのだから、ただで与えなさい。

新共同 マタ 11:5
11:5 目の見えない人は見え、足の不自由な人は歩き、重い皮膚病を患っている
人は清くなり、耳の聞こえない人は聞こえ、死者は生き返り、貧しい人は福音を
告げ知らされている。

新共同 ルカ 17:12-14
17:12 ある村に入ると、重い皮膚病を患っている十人の人が出迎え、遠くの方に
立ち止まったまま、
17:13 声を張り上げて、「イエスさま、先生、どうか、わたしたちを憐れんでく
ださい」と言った。
17:14 イエスは重い皮膚病を患っている人たちを見て、「祭司たちのところに
行って、体を見せなさい」と言われた。彼らは、そこへ行く途中で清くされた。

新共同 民  12:10-13
12:10 雲は幕屋を離れた。そのとき、見よ、ミリアムは重い皮膚病にかかり、雪
のように白くなっていた。アロンはミリアムの方を振り向いた。見よ、彼女は重
い皮膚病にかかっていた。
12:11 アロンはモーセに言った。「わが主よ。どうか、わたしたちが愚かにも犯
した罪の罰をわたしたちに負わせないでください。
12:12 どうか、彼女を、肉が半ば腐って母の胎から出て来た死者のようにしない
でください。」
12:13 モーセは主に助けを求めて叫んだ。「神よ、どうか彼女をいやしてくださ
い。」

新共同 マタ 9:30 二人は目が見えるようになった。イエスは、「このことは、
だれにも知らせてはいけない」と彼らに厳しくお命じになった。

新共同 マタ 12:15-16
12:15 イエスはそれを知って、そこを立ち去られた。大勢の群衆が従った。イエ
スは皆の病気をいやして、
12:16 御自分のことを言いふらさないようにと戒められた。

新共同 マコ 1:34 イエスは、いろいろな病気にかかっている大勢の人たちをい
やし、また、多くの悪霊を追い出して、悪霊にものを言うことをお許しにならな
かった。悪霊はイエスを知っていたからである。

新共同 マコ 5:42-43
5:42 少女はすぐに起き上がって、歩きだした。もう十二歳になっていたからで
ある。それを見るや、人々は驚きのあまり我を忘れた。
5:43 イエスはこのことをだれにも知らせないようにと厳しく命じ、また、食べ
物を少女に与えるようにと言われた。

新共同 マコ 7:36 イエスは人々に、だれにもこのことを話してはいけない、と
口止めをされた。しかし、イエスが口止めをされればされるほど、人々はかえっ
てますます言い広めた。

新共同 マコ 8:29-30
8:29 そこでイエスがお尋ねになった。「それでは、あなたがたはわたしを何者
だと言うのか。」ペトロが答えた。「あなたは、メシアです。」
8:30 するとイエスは、御自分のことをだれにも話さないようにと弟子たちを戒
められた。

新共同 マコ 9:7-9
9:7 すると、雲が現れて彼らを覆い、雲の中から声がした。「これはわたしの愛
する子。これに聞け。」
9:8 弟子たちは急いで辺りを見回したが、もはやだれも見えず、ただイエスだけ
が彼らと一緒におられた。
9:9 一同が山を下りるとき、イエスは、「人の子が死者の中から復活するまで
は、今見たことをだれにも話してはいけない」と弟子たちに命じられた。

新共同 レビ 13:49 青かびか赤かびが、衣服か、革か、織り糸か、どのような革
製品かに生じたならば、それはかびの繁殖によるものであるから、祭司に見せな
ければならない。

新共同 レビ 14:2-4
14:2 以下は重い皮膚病を患った人が清めを受けるときの指示である。彼が祭司
のもとに連れて来られると、
14:3 祭司は宿営の外に出て来て、調べる。患者の重い皮膚病が治っているならば、
14:4 祭司は清めの儀式をするため、その人に命じて、生きている清い鳥二羽
と、杉の枝、緋糸、ヒソプの枝を用意させる。

新共同 ルカ 17:14 イエスは重い皮膚病を患っている人たちを見て、「祭司たち
のところに行って、体を見せなさい」と言われた。彼らは、そこへ行く途中で清
くされた。

新共同 マタ 10:18 また、わたしのために総督や王の前に引き出されて、彼らや
異邦人に証しをすることになる。

新共同 マタ 24:14 そして、御国のこの福音はあらゆる民への証しとして、全世
界に宣べ伝えられる。それから、終わりが来る。」

新共同 マタ 9:36 また、群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひし
がれているのを見て、深く憐れまれた。

新共同 マコ 3:10 イエスが多くの病人をいやされたので、病気に悩む人たちが
皆、イエスに触れようとして、そばに押し寄せたからであった。

新共同 マコ 5:27-28
5:27 イエスのことを聞いて、群衆の中に紛れ込み、後ろからイエスの服に触れた。
5:28 「この方の服にでも触れればいやしていただける」と思ったからである。

新共同 マコ 6:56 村でも町でも里でも、イエスが入って行かれると、病人を広
場に置き、せめてその服のすそにでも触れさせてほしいと願った。触れた者は皆
いやされた。

新共同 マコ 7:33
7:33 そこで、イエスはこの人だけを群衆の中から連れ出し、指をその両耳に差
し入れ、それから唾をつけてその舌に触れられた。

新共同 マコ 8:22 一行はベトサイダに着いた。人々が一人の盲人をイエスのと
ころに連れて来て、触れていただきたいと願った。

新共同 マコ 10:13 イエスに触れていただくために、人々が子供たちを連れて来
た。弟子たちはこの人々を叱った。

新共同 マタ 9:30 二人は目が見えるようになった。イエスは、「このことは、
だれにも知らせてはいけない」と彼らに厳しくお命じになった。

新共同 マタ 8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつ
けなさい。ただ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々
に証明しなさい。」

新共同 ルカ 17:14-16
17:14 イエスは重い皮膚病を患っている人たちを見て、「祭司たちのところに
行って、体を見せなさい」と言われた。彼らは、そこへ行く途中で清くされた。
17:15 その中の一人は、自分がいやされたのを知って、大声で神を賛美しながら
戻って来た。
17:16 そして、イエスの足もとにひれ伏して感謝した。この人はサマリア人だった。

新共同 マタ 9:25-26
9:25 群衆を外に出すと、イエスは家の中に入り、少女の手をお取りになった。
すると、少女は起き上がった。
9:26 このうわさはその地方一帯に広まった。

新共同 マタ 9:28-30
9:28 イエスが家に入ると、盲人たちがそばに寄って来たので、「わたしにでき
ると信じるのか」と言われた。二人は、「はい、主よ」と言った。
9:29 そこで、イエスが二人の目に触り、「あなたがたの信じているとおりにな
るように」と言われると、
9:30 二人は目が見えるようになった。イエスは、「このことは、だれにも知ら
せてはいけない」と彼らに厳しくお命じになった。

● 解釈と感想
イエスを取り巻く人がイエスを「神の子」と告白すると決まってイエスは「黙っ
ていろ」と命令した。これはなぜか。これは今日までいわゆる「メシアの秘密」
という言い方で研究が重ねられてきた。中でも特に有名なのはヴレーデで、これ
が編集史的研究の始まり。つまりヴレーデはマルコの神学思想がイエスの口に様
々なことを言わせたというのである。しかしそれは複雑で混乱する。こういう研
究姿勢では何を頼りにして良いかわからなくなる。しかし素人読みの直感ならば
外れない。「メシアの秘密」。これは神の子概念が一方の人間はこの世の悩みを
救うメシア、一方のイエスは受難と復活を通しての霊魂の救い主としてのメシア
意識。その違いからくる沈黙命令。だからイエスは「自分が復活するまでは、今
のこと(病気の治療など)を宣伝されては、自分がこの世の問題の救い主だと誤
解されるから黙っていろ」と言ったのである。イエスの真の姿は十字架と復活を
通して人類にはじめてわからされたのである。それは「罪の赦し」。神にとって
罪の赦しのほうが「ライ病の癒し」よりも大切なこと。なぜならそれは永遠の生
命につながることだからである。ではなぜイエスはライ病を治したか。地上のイ
エスの生涯の意味は何であったのか。それは罪の赦しの目に見える証明である。
復活して初めて人々は生前のイエスの言動の意味がわかった。弟子達に十字架と
復活の意味を「あとで」分からせるためにも生前に証明しておく必要があった。

新共同 マコ 9:9 一同が山を下りるとき、イエスは、「人の子が死者の中から復
活するまでは、今見たことをだれにも話してはいけない」と弟子たちに命じられた。

いわゆる「メシアの秘密」を理解するのはこの一句で十分である。

● 解釈と感想
なぜイエスはライ病の治療をしたのか。それは、神は目に見えない罪という心の
ライ病を直す能力があることを目に見える形で証明するためであった。
このような奇蹟が行われたから、後の世の人は神には人の罪を赦せる能力がある
と信じられたのである。罪の赦しの確証を得られたのである。罪の赦しの歴史的
証明は十字架と復活。そのことは各人が聖霊という賜物をいただく時に意味がわ
かる。各人に個別に分かる。約束事は目に見える印鑑を押す。十字架と復活は神
の人間に対する約束の目に見える印鑑。それがあって安心。理性の安息を得る。

[塚本訳]マタ 9:1-8
9:1 それから舟に乗って(湖を)渡り、自分の町(カペナウム)に来られた。
9:2 するとそこに、人々が寝床にねている一人の中風の者をつれて来た。イエス
はその人たちの信仰を見て(驚き)、中風の者に言われた、「子よ、安心せよ、
いまあなたの罪は赦された。」
9:3 すると数人の聖書学者がひそかに思った、「この人は神を冒涜している。」
9:4 イエスは彼らの考えを知って言われた、「なぜ悪いことを心の中で考えてい
るのか。
9:5 あなたの罪は赦された、と言うのと、起きて歩け、と言うのと、いったいど
ちらがたやすい(と思う)か。
9:6 では、人の子(わたし)は地上で罪を赦す全権を持っていることを知らせて
やろう」と言っておいて、中風の者に言われる、「起きて寝床をかついで、家に
帰りなさい。」
9:7 すると彼は起き上がって、家に帰って行った。
9:8 群衆はそれを見て恐ろしくなり、こんな全権を人に授けられた神を賛美した。
85 問・信じ込むことが大切ならば、育った環境が悪い人にはその性質がない
のですが。
答・神の働きかけが先にあるので、信じる事ができるというのは恩恵の現われです。
マタイ8:5−13

[岩波版・佐藤訳]
400805彼がカファルナウムに入って行った時、一人の百人隊長が彼のもとにやっ
て来て、彼に乞い願って
400806言った、「主よ、私の僕が中風にかかり、家で床に伏してしまっていま
す。ひどく苦しんでいるのです」。
400807そこでイエスは彼に言う、「この私が行って、彼を癒す〔べきだ〕という
のか」。
400808すると百人隊長は答えて言った、「主よ、私は自分の屋根の下にあなたを
お迎えするに値する者ではございません。むしろ、ただひとことだけ仰言って下
さい。そうすれば、私の僕は癒されるでしょう。
400809というのも、私も一つの権威の下(もと)にある人間で、その私の下に
〔もなお〕兵士たちがおります。そして私がある者に『行け』と言えば彼は行
き、ほかの者に『来い』と言えば彼は来、また私の奴隷に『これをせよ』と言え
ば彼はそれをします」。
400810イエスは〔これを〕聞いて驚き、〔彼に〕従っている者たちに言った、
「アーメン、私はあなたたちに言う、私はイスラエルの中の誰一人においても、
これほどの信仰を見いだしたことはない。
400811また、私はあなたたちに言う、多くの者が東から、西からやって来て、ア
ブラハム、イサク、ヤコブと共に天の王国で食事の席に着くであろう。
400812しかし王国の子らは外の闇に投げ出されるであろう。そこでは嘆きと歯ぎ
しりとがあるであろう。
400813そこでイエスは百人隊長に言った、「行け、あなたが信じたようにあなた
に成るように」。すると[彼の]僕はその時癒された。

[塚本訳]マタ 8:5-13
8:5 カペナウムに帰られると、一人の百卒長がそばに来て願って
8:6 言った、「主よ、うちの下男が中風で家にねていて、ひどく苦しんでおりま
す。……」
8:7 彼に言われる、「(ユダヤ人の)このわたしが、(異教人のあなたの家に)
行ってなおすのか。」
8:8 百卒長は答えた、「主よ、わたしはあなたを、うちの屋根の下にお迎えでき
るような者ではありません。(ここで)ただ一言、言ってください。そうすれば
下男は直ります。
8:9 というのは、わたし自身も指揮権の下にある人間であるのに、わたしの下に
も兵卒がいて、これに『行け』と言えば行き、ほかのに『来い』と言えば来、ま
た僕 に『これをしろ』と言えば(すぐ)するからです。(ましてあなたのお言
葉で、病気が直らないわけはありません。)」
8:10 イエスは聞いて驚き、ついて来た人たちに言われた、「アーメン、わたし
は言う、イスラエル人の中でも、こんなりっぱな信仰をもっている者を一人も見
たことがない。
8:11 わたしは言う、(最後の日には、このような信仰のあつい)大勢の人が
『東から西から』来て、天の国でアブラハムやイサクやヤコブと共に宴会につら
なり、
8:12 (かんじんのイスラエル人、すなわち)御国の子供たちは外の真暗闇に放
り出され、そこでわめき、歯ぎしりするであろう。」
8:13 それからイエスは百卒長に言われた、「お帰り。あなたの信じたとおりに
成れ。」するとちょうどその時に、下男は直った。

新共同 マタ 8:5-13
8:5 さて、イエスがカファルナウムに入られると、一人の百人隊長が近づいて来
て懇願し、
8:6 「主よ、わたしの僕が中風で家に寝込んで、ひどく苦しんでいます」と言った。
8:7 そこでイエスは、「わたしが行って、いやしてあげよう」と言われた。
8:8 すると、百人隊長は答えた。「主よ、わたしはあなたを自分の屋根の下にお
迎えできるような者ではありません。ただ、ひと言おっしゃってください。そう
すれば、わたしの僕はいやされます。
8:9 わたしも権威の下にある者ですが、わたしの下には兵隊がおり、一人に『行
け』と言えば行きますし、他の一人に『来い』と言えば来ます。また、部下に
『これをしろ』と言えば、そのとおりにします。」
8:10 イエスはこれを聞いて感心し、従っていた人々に言われた。「はっきり
言っておく。イスラエルの中でさえ、わたしはこれほどの信仰を見たことがない。
8:11 言っておくが、いつか、東や西から大勢の人が来て、天の国でアブラハ
ム、イサク、ヤコブと共に宴会の席に着く。
8:12 だが、御国の子らは、外の暗闇に追い出される。そこで泣きわめいて歯ぎ
しりするだろう。」
8:13 そして、百人隊長に言われた。「帰りなさい。あなたが信じたとおりにな
るように。」ちょうどそのとき、僕の病気はいやされた。

口語訳 マタ 8:7
8:7 イエスは彼に、「わたしが行ってなおしてあげよう」と言われた。

新改訳 マタ 8:7
8:7 イエスは彼に言われた。「行って、直してあげよう。」

新改訳 マタ 8:7
8:7 イエスは彼に言われた。「行って、直してあげよう。」

NKJV マタ 8:7
8:7 And Jesus said to him, "I will come and heal him."

TEV マタ 8:7
8:7 "I will go and make him well," Jesus said.

ギリシャ語 マタ 8:7
kai; levgei aujtw'/, !Egw; ejlqw;n qerapeuvsw aujtovn.
kai;    levgei    aujtw'/,    !Egw;    ejlqw;n    qerapeuvsw    aujtovn.
接)完    動)直現能3    代)与男3    代)主1単    分)アオ能主男1単    
動)直未来能1単    代)対男3
ch     vipa--3s     npdm3s     npn-1s     vpaanm1s     vifa--1s     npam3s
kaiv    levgw    aujtov"    ejgwv    e[rcomai    qerapeuvw    aujtov"
そして、〜さえ、しかし、しかも、それでは、そうすれば    告げる、言う、呼ぶ、命ず
る    彼・それ(三人称の代名詞)、自身(強調用法)、同じ、まさに    私、わたし  
 来る、行く    直す、いやす    彼・それ(三人称の代名詞)、自身(強調用法)、同
じ、まさに


並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 2:1-4
2:1 数日後、イエスが再びカファルナウムに来られると、家におられることが知
れ渡り、
2:2 大勢の人が集まったので、戸口の辺りまですきまもないほどになった。イエ
スが御言葉を語っておられると、
2:3 四人の男が中風の人を運んで来た。
2:4 しかし、群衆に阻まれて、イエスのもとに連れて行くことができなかったの
で、イエスがおられる辺りの屋根をはがして穴をあけ、病人の寝ている床をつり
降ろした。

新共同 マコ 7:25-30
7:25 汚れた霊に取りつかれた幼い娘を持つ女が、すぐにイエスのことを聞きつ
け、来てその足もとにひれ伏した。
7:26 女はギリシア人でシリア・フェニキアの生まれであったが、娘から悪霊を
追い出してくださいと頼んだ。
7:27 イエスは言われた。「まず、子供たちに十分食べさせなければならない。
子供たちのパンを取って、小犬にやってはいけない。」
7:28 ところが、女は答えて言った。「主よ、しかし、食卓の下の小犬も、子供
のパン屑はいただきます。」
7:29 そこで、イエスは言われた。「それほど言うなら、よろしい。家に帰りな
さい。悪霊はあなたの娘からもう出てしまった。」
7:30 女が家に帰ってみると、その子は床の上に寝ており、悪霊は出てしまって
いた。

新共同 ルカ 7:1-10
7:1 イエスは、民衆にこれらの言葉をすべて話し終えてから、カファルナウムに
入られた。
7:2 ところで、ある百人隊長に重んじられている部下が、病気で死にかかっていた。
7:3 イエスのことを聞いた百人隊長は、ユダヤ人の長老たちを使いにやって、部
下を助けに来てくださるように頼んだ。
7:4 長老たちはイエスのもとに来て、熱心に願った。「あの方は、そうしていた
だくのにふさわしい人です。
7:5 わたしたちユダヤ人を愛して、自ら会堂を建ててくれたのです。」
7:6 そこで、イエスは一緒に出かけられた。ところが、その家からほど遠からぬ
所まで来たとき、百人隊長は友達を使いにやって言わせた。「主よ、御足労には
及びません。わたしはあなたを自分の屋根の下にお迎えできるような者ではあり
ません。
7:7 ですから、わたしの方からお伺いするのさえふさわしくないと思いました。
ひと言おっしゃってください。そして、わたしの僕をいやしてください。
7:8 わたしも権威の下に置かれている者ですが、わたしの下には兵隊がおり、一
人に『行け』と言えば行きますし、他の一人に『来い』と言えば来ます。また部
下に『これをしろ』と言えば、そのとおりにします。」
7:9 イエスはこれを聞いて感心し、従っていた群衆の方を振り向いて言われた。
「言っておくが、イスラエルの中でさえ、わたしはこれほどの信仰を見たことが
ない。」
7:10 使いに行った人たちが家に帰ってみると、その部下は元気になっていた。

新共同 ルカ 13:28-29
13:28 あなたがたは、アブラハム、イサク、ヤコブやすべての預言者たちが神の
国に入っているのに、自分は外に投げ出されることになり、そこで泣きわめいて
歯ぎしりする。
13:29 そして人々は、東から西から、また南から北から来て、神の国で宴会の席
に着く。

新共同 ヨハ 4:46b-54
4:46 b。さて、カファルナウムに王の役人がいて、その息子が病気であった。
4:47 この人は、イエスがユダヤからガリラヤに来られたと聞き、イエスのもと
に行き、カファルナウムまで下って来て息子をいやしてくださるように頼んだ。
息子が死にかかっていたからである。
4:48 イエスは役人に、「あなたがたは、しるしや不思議な業を見なければ、決
して信じない」と言われた。
4:49 役人は、「主よ、子供が死なないうちに、おいでください」と言った。
4:50 イエスは言われた。「帰りなさい。あなたの息子は生きる。」その人は、
イエスの言われた言葉を信じて帰って行った。
4:51 ところが、下って行く途中、僕たちが迎えに来て、その子が生きているこ
とを告げた。
4:52 そこで、息子の病気が良くなった時刻を尋ねると、僕たちは、「きのうの
午後一時に熱が下がりました」と言った。
4:53 それは、イエスが「あなたの息子は生きる」と言われたのと同じ時刻であ
ることを、この父親は知った。そして、彼もその家族もこぞって信じた。
4:54 これは、イエスがユダヤからガリラヤに来てなされた、二回目のしるしで
ある。

新共同 マタ 9:1-2
9:1 イエスは舟に乗って湖を渡り、自分の町に帰って来られた。
9:2 すると、人々が中風の人を床に寝かせたまま、イエスのところへ連れて来
た。イエスはその人たちの信仰を見て、中風の人に、「子よ、元気を出しなさ
い。あなたの罪は赦される」と言われた。

新共同 使  10:1-2
10:1 さて、カイサリアにコルネリウスという人がいた。「イタリア隊」と呼ば
れる部隊の百人隊長で、
10:2 信仰心あつく、一家そろって神を畏れ、民に多くの施しをし、絶えず神に
祈っていた。

新共同 マコ 1:7
1:7 彼はこう宣べ伝えた。「わたしよりも優れた方が、後から来られる。わたし
は、かがんでその方の履物のひもを解く値打ちもない。

新共同 Tコリ15:9
15:9 わたしは、神の教会を迫害したのですから、使徒たちの中でもいちばん小
さな者であり、使徒と呼ばれる値打ちのない者です。

新共同 使  10:7-8
10:7 天使がこう話して立ち去ると、コルネリウスは二人の召し使いと、側近の
部下で信仰心のあつい一人の兵士とを呼び、
10:8 すべてのことを話してヤッファに送った。

新共同 マコ 6:5-6
6:5 そこでは、ごくわずかの病人に手を置いていやされただけで、そのほかは何
も奇跡を行うことがおできにならなかった。
6:6 そして、人々の不信仰に驚かれた。

新共同 マタ 15:28
15:28 そこで、イエスはお答えになった。「婦人よ、あなたの信仰は立派だ。あ
なたの願いどおりになるように。」そのとき、娘の病気はいやされた。

新共同 ルカ 18:8
18:8 言っておくが、神は速やかに裁いてくださる。しかし、人の子が来ると
き、果たして地上に信仰を見いだすだろうか。」

新共同 詩  107:2-3
107:2 主に贖われた人々は唱えよ。主は苦しめる者の手から彼らを贖い
107:3 国々の中から集めてくださった/東から西から、北から南から。

新共同 イザ 43:5
43:5 恐れるな、わたしはあなたと共にいる。わたしは東からあなたの子孫を連
れ帰り/西からあなたを集める。

新共同 マタ 22:32
22:32 『わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である』とあるでは
ないか。神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神なのだ。」

新共同 ルカ 16:22
16:22 やがて、この貧しい人は死んで、天使たちによって宴席にいるアブラハム
のすぐそばに連れて行かれた。金持ちも死んで葬られた。

新共同 マタ 22:13
22:13 王は側近の者たちに言った。『この男の手足を縛って、外の暗闇にほうり
出せ。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。』

新共同 マタ 25:30
25:30 この役に立たない僕を外の暗闇に追い出せ。そこで泣きわめいて歯ぎしり
するだろう。』」

新共同 マタ 13:42
13:42 燃え盛る炉の中に投げ込ませるのである。彼らは、そこで泣きわめいて歯
ぎしりするだろう。

新共同 マタ 13:50
13:50 燃え盛る炉の中に投げ込むのである。悪い者どもは、そこで泣きわめいて
歯ぎしりするだろう。」

新共同 マタ 24:51
24:51 彼を厳しく罰し、偽善者たちと同じ目に遭わせる。そこで泣きわめいて歯
ぎしりするだろう。」

新共同 詩  112:10
112:10 神に逆らう者はそれを見て憤り/歯ぎしりし、力を失う。神に逆らう者
の野望は滅びる。

新共同 マタ 9:29-30
9:29 そこで、イエスが二人の目に触り、「あなたがたの信じているとおりにな
るように」と言われると、
9:30 二人は目が見えるようになった。イエスは、「このことは、だれにも知ら
せてはいけない」と彼らに厳しくお命じになった。

新共同 マタ 15:28
15:28 そこで、イエスはお答えになった。「婦人よ、あなたの信仰は立派だ。あ
なたの願いどおりになるように。」そのとき、娘の病気はいやされた。

新共同 マタ 9:22
9:22 イエスは振り向いて、彼女を見ながら言われた。「娘よ、元気になりなさ
い。あなたの信仰があなたを救った。」そのとき、彼女は治った。

新共同 マタ 17:18
17:18 そして、イエスがお叱りになると、悪霊は出て行き、そのとき子供はいや
された。

新共同 マタ 4:13
4:13 そして、ナザレを離れ、ゼブルンとナフタリの地方にある湖畔の町カファ
ルナウムに来て住まわれた。

新共同 マタ 4:15
4:15 「ゼブルンの地とナフタリの地、/湖沿いの道、ヨルダン川のかなたの
地、/異邦人のガリラヤ、

新共同 ヨハ 4:51
4:51 ところが、下って行く途中、僕たちが迎えに来て、その子が生きているこ
とを告げた。

新共同 ルカ 4:31
4:31 イエスはガリラヤの町カファルナウムに下って、安息日には人々を教えて
おられた。

口語訳 使  10:1-2
10:1 さて、カイザリヤにコルネリオという名の人がいた。イタリヤ隊と呼ばれ
た部隊の百卒長で、
10:2 信心深く、家族一同と共に神を敬い、民に数々の施しをなし、絶えず神に
祈をしていた。

新共同 ルカ 8:49
8:49 イエスがまだ話しておられるときに、会堂長の家から人が来て言った。
「お嬢さんは亡くなりました。この上、先生を煩わすことはありません。」

新共同 ルカ 18:8
18:8 言っておくが、神は速やかに裁いてくださる。しかし、人の子が来ると
き、果たして地上に信仰を見いだすだろうか。」

新共同 詩  6:9
6:9 悪を行う者よ、皆わたしを離れよ。主はわたしの泣く声を聞き

新共同 ルカ 13:28
13:28 あなたがたは、アブラハム、イサク、ヤコブやすべての預言者たちが神の
国に入っているのに、自分は外に投げ出されることになり、そこで泣きわめいて
歯ぎしりする。

新共同 マタ 8:11-12
8:11 言っておくが、いつか、東や西から大勢の人が来て、天の国でアブラハ
ム、イサク、ヤコブと共に宴会の席に着く。
8:12 だが、御国の子らは、外の暗闇に追い出される。そこで泣きわめいて歯ぎ
しりするだろう。」

新共同 イザ 43:5
43:5 恐れるな、わたしはあなたと共にいる。わたしは東からあなたの子孫を連
れ帰り/西からあなたを集める。

新共同 イザ 49:12
49:12 見よ、遠くから来る/見よ、人々が北から、西から/また、シニムの地か
ら来る。

新共同 イザ 59:19
59:19 西では主の御名を畏れ/東では主の栄光を畏れる。主は激しい流れのよう
に臨み/主の霊がその上を吹く。

新共同 詩  107:3
107:3 国々の中から集めてくださった/東から西から、北から南から。

新共同 マラ 1:11
1:11 日の出る所から日の入る所まで、諸国の間でわが名はあがめられ、至ると
ころでわが名のために香がたかれ、清い献げ物がささげられている。わが名は諸
国の間であがめられているからだ、と万軍の主は言われる。

新共同 黙  21:13
21:13 東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門があった。

新共同 ヨハ 2:12
2:12 この後、イエスは母、兄弟、弟子たちとカファルナウムに下って行き、そ
こに幾日か滞在された。

新共同 T列 17:23
17:23 エリヤは、その子を連れて家の階上の部屋から降りて来て、母親に渡し、
「見なさい。あなたの息子は生きている」と言った。

新共同 マコ 7:30
7:30 女が家に帰ってみると、その子は床の上に寝ており、悪霊は出てしまって
いた。

新共同 マタ 8:15
8:15 イエスがその手に触れられると、熱は去り、しゅうとめは起き上がってイ
エスをもてなした。

● 解釈と感想
「信じ込む」ことをイエスは誉めた。しかし「信じ込むこと」は人間の業であ
り、あまり育ちの良くない人にはこれができない。なんでもかんでも人を疑った
り、裏を勘ぐったりする。そういう人はイエスに誉められない。とするとイエス
は人間が生まれつきに持っている「人を信じ込む」というよい性質をの人を誉め
たのか。そうではあるまい。神の愛の働きかけが先にあってそれを信じ込むこ
と。つまり神の働きかけを信じ受け入れること、このことをないえた人をイエス
は 誉めたのだ。これはパウロの「信ずる」だけで救われるというと一脈通じる。






























86 問・子供に先立たれたときの母親の悲しみは、なにによって慰められますか。
答・永遠の生命、復活による再会です。イエスが事実よみがえったことがその希
望です。
ルカ7:11−17

[岩波版・佐藤訳]
420711さて翌日、イエスがナインと呼ばれていた町へ赴いた際、彼の弟子たちと
多くの群衆も彼に同行した。
420712そこで彼が町の門に近づいた時、見よ、寡婦である母親の一人息子が死ん
で、担ぎ出されるところであつた。またその町の多数の群衆も彼女と一緒であった。
420713すると主は彼女を見て、彼女に対して断腸の想いを覚え、彼女に言った、
「泣くのは止めなさい」。
420714そして近寄ると、棺に〔手を〕触れた。すると〔棺を〕担いでいた者たち
は立ち止まった。そこで彼は言った、「若者よ、あなたに私は言う、起きなさい」。
420715すると、死〔んでいたはずの〕者は上半身を起こし、語り出した。そして
イエスは彼をその母に渡した。
420716そこで恐怖がすべての者たちを襲い、彼らは神を賛美して言い始めた、
「われわれの間に、大いなる預言者が起こされた」。また、〔彼らはこうも言っ
た、〕「神はその民を顧(かえり)みられた」。
420717そして彼についてこの評判は、ユダヤの全土とその周辺の全地域に広まった。

[塚本訳]ルカ 7:11-17
7:11 そのあとで、ナインという町に行かれた。弟子たちおよび多くの群衆も一
しょに行った。
7:12 町の門の近くに来られると、ちょうど、ある独り息子が死んで、(棺が)
舁き出されるところであった。母は寡婦であった。町の人が大勢その母に付添っ
ていた。
7:13 主は母を見て不憫に思い、「そんなに泣くでない」と言って、
7:14 近寄って棺に手をかけ──担いでいる者は立ち止まった──「若者よ、あなた
に言う、起きよ!」と言われた。
7:15 すると死人が起き上がって物を言い出した。イエスは『彼を母に渡された。』
7:16 皆が恐れをいだいて、「大預言者がわたし達の間にあらわれた」とか、
「神はその民を心にかけてくださった」とか言って、神を讃美した。
7:17 イエスについてのこの(二つの)言葉は、ユダヤ(人の国)全体とその周
囲いたる所に広まった。

新共同 ルカ 7:11-17
7:11 それから間もなく、イエスはナインという町に行かれた。弟子たちや大勢
の群衆も一緒であった。
7:12 イエスが町の門に近づかれると、ちょうど、ある母親の一人息子が死ん
で、棺が担ぎ出されるところだった。その母親はやもめであって、町の人が大勢
そばに付き添っていた。
7:13 主はこの母親を見て、憐れに思い、「もう泣かなくともよい」と言われた。
7:14 そして、近づいて棺に手を触れられると、担いでいる人たちは立ち止まっ
た。イエスは、「若者よ、あなたに言う。起きなさい」と言われた。
7:15 すると、死人は起き上がってものを言い始めた。イエスは息子をその母親
にお返しになった。
7:16 人々は皆恐れを抱き、神を賛美して、「大預言者が我々の間に現れた」と
言い、また、「神はその民を心にかけてくださった」と言った。
7:17 イエスについてのこの話は、ユダヤの全土と周りの地方一帯に広まった。

[前田訳]ルカ 7:11-17
7:11 そののち、彼はナインと呼ばれる町へ行かれた。弟子たちと多くの群衆が
お伴した。
7:12 町の門に近づかれると、ちょうど、あるひとりの息子が死んで、かつぎ出
されるところであった。その母はやもめで、町のかなりの群衆がいっしょにいた。
7:13 主は彼女を見てあわれみ、「泣かないで」といわれた。
7:14 そして近よって棺に手をかけられた。かつぐものが立ちどまったのでいわ
れた、「若者よ、あなたにいう、起きよ」と。
7:15 死人は起きあがって話しはじめた。イエスは彼を母に渡された。
7:16 皆がおそれを抱き、「大預言者がわれらのうちに現われた」また、「神は
その民を顧みたまう」といって神をたたえた。
7:17 イエスについてのこの話は全ユダヤとその周辺一帯にひろまった。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 8:1
8:1 すぐその後、イエスは神の国を宣べ伝え、その福音を告げ知らせながら、町
や村を巡って旅を続けられた。十二人も一緒だった。

新共同 T列 17:17-24
17:17 その後、この家の女主人である彼女の息子が病気にかかった。病状は非常
に重く、ついに息を引き取った。
17:18 彼女はエリヤに言った。「神の人よ、あなたはわたしにどんなかかわりが
あるのでしょうか。あなたはわたしに罪を思い起こさせ、息子を死なせるために
来られたのですか。」
17:19 エリヤは、「あなたの息子をよこしなさい」と言って、彼女のふところか
ら息子を受け取り、自分のいる階上の部屋に抱いて行って寝台に寝かせた。
17:20 彼は主に向かって祈った。「主よ、わが神よ、あなたは、わたしが身を寄
せているこのやもめにさえ災いをもたらし、その息子の命をお取りになるのです
か。」
17:21 彼は子供の上に三度身を重ねてから、また主に向かって祈った。「主よ、
わが神よ、この子の命を元に返してください。」
17:22 主は、エリヤの声に耳を傾け、その子の命を元にお返しになった。子供は
生き返った。
17:23 エリヤは、その子を連れて家の階上の部屋から降りて来て、母親に渡し、
「見なさい。あなたの息子は生きている」と言った。
17:24 女はエリヤに言った。「今わたしは分かりました。あなたはまことに神の
人です。あなたの口にある主の言葉は真実です。」

新共同 U列 4:32-37
4:32 エリシャが家に着いてみると、彼の寝台に子供は死んで横たわっていた。
4:33 彼は中に入って戸を閉じ、二人だけになって主に祈った。
4:34 そしてエリシャは寝台に上がって、子供の上に伏し、自分の口を子供の口
に、目を子供の目に、手を子供の手に重ねてかがみ込むと、子供の体は暖かく
なった。
4:35 彼は起き上がり、家の中をあちこち歩き回ってから、再び寝台に上がって
子供の上にかがみ込むと、子供は七回くしゃみをして目を開いた。
4:36 エリシャはゲハジを呼び、「あのシュネムの婦人を呼びなさい」と言っ
た。ゲハジに呼ばれて彼女がエリシャのもとに来ると、エリシャは、「あなたの
子を受け取りなさい」と言った。
4:37 彼女は近づいてエリシャの足もとに身をかがめ、地にひれ伏し、自分の子
供を受け取って出て行った。

新共同 ルカ 8:41-42
8:41 そこへ、ヤイロという人が来た。この人は会堂長であった。彼はイエスの
足もとにひれ伏して、自分の家に来てくださるようにと願った。
8:42 十二歳ぐらいの一人娘がいたが、死にかけていたのである。イエスがそこ
に行かれる途中、群衆が周りに押し寄せて来た。

新共同 ルカ 9:37-39
9:37 翌日、一同が山を下りると、大勢の群衆がイエスを出迎えた。
9:38 そのとき、一人の男が群衆の中から大声で言った。「先生、どうかわたし
の子を見てやってください。一人息子です。
9:39 悪霊が取りつくと、この子は突然叫びだします。悪霊はこの子にけいれん
を起こさせて泡を吹かせ、さんざん苦しめて、なかなか離れません。

新共同 ルカ 10:32-34
10:32 同じように、レビ人もその場所にやって来たが、その人を見ると、道の向
こう側を通って行った。
10:33 ところが、旅をしていたあるサマリア人は、そばに来ると、その人を見て
憐れに思い、
10:34 近寄って傷に油とぶどう酒を注ぎ、包帯をして、自分のろばに乗せ、宿屋
に連れて行って介抱した。

新共同 ルカ 8:49-55
8:49 イエスがまだ話しておられるときに、会堂長の家から人が来て言った。
「お嬢さんは亡くなりました。この上、先生を煩わすことはありません。」
8:50 イエスは、これを聞いて会堂長に言われた。「恐れることはない。ただ信
じなさい。そうすれば、娘は救われる。」
8:51 イエスはその家に着くと、ペトロ、ヨハネ、ヤコブ、それに娘の父母のほ
かには、だれも一緒に入ることをお許しにならなかった。
8:52 人々は皆、娘のために泣き悲しんでいた。そこで、イエスは言われた。
「泣くな。死んだのではない。眠っているのだ。」
8:53 人々は、娘が死んだことを知っていたので、イエスをあざ笑った。
8:54 イエスは娘の手を取り、「娘よ、起きなさい」と呼びかけられた。
8:55 すると娘は、その霊が戻って、すぐに起き上がった。イエスは、娘に食べ
物を与えるように指図をされた。

新共同 黙  5:5
5:5 すると、長老の一人がわたしに言った。「泣くな。見よ。ユダ族から出た獅
子、ダビデのひこばえが勝利を得たので、七つの封印を開いて、その巻物を開く
ことができる。」

新共同 マコ 5:40-42
5:40 人々はイエスをあざ笑った。しかし、イエスは皆を外に出し、子供の両親
と三人の弟子だけを連れて、子供のいる所へ入って行かれた。
5:41 そして、子供の手を取って、「タリタ、クム」と言われた。これは、「少
女よ、わたしはあなたに言う。起きなさい」という意味である。
5:42 少女はすぐに起き上がって、歩きだした。もう十二歳になっていたからで
ある。それを見るや、人々は驚きのあまり我を忘れた。

新共同 使  9:36-42
9:36 ヤッファにタビタ――訳して言えばドルカス、すなわち「かもしか」――と呼
ばれる婦人の弟子がいた。彼女はたくさんの善い行いや施しをしていた。
9:37 ところが、そのころ病気になって死んだので、人々は遺体を清めて階上の
部屋に安置した。
9:38 リダはヤッファに近かったので、弟子たちはペトロがリダにいると聞い
て、二人の人を送り、「急いでわたしたちのところへ来てください」と頼んだ。
9:39 ペトロはそこをたって、その二人と一緒に出かけた。人々はペトロが到着
すると、階上の部屋に案内した。やもめたちは皆そばに寄って来て、泣きなが
ら、ドルカスが一緒にいたときに作ってくれた数々の下着や上着を見せた。
9:40 ペトロが皆を外に出し、ひざまずいて祈り、遺体に向かって、「タビタ、
起きなさい」と言うと、彼女は目を開き、ペトロを見て起き上がった。
9:41 ペトロは彼女に手を貸して立たせた。そして、聖なる者たちとやもめたち
を呼び、生き返ったタビタを見せた。
9:42 このことはヤッファ中に知れ渡り、多くの人が主を信じた。

新共同 ルカ 1:64-65
1:64 すると、たちまちザカリアは口が開き、舌がほどけ、神を賛美し始めた。
1:65 近所の人々は皆恐れを感じた。そして、このことすべてが、ユダヤの山里
中で話題になった。

新共同 ルカ 2:20
2:20 羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、
神をあがめ、賛美しながら帰って行った。

新共同 マタ 21:11
21:11 そこで群衆は、「この方は、ガリラヤのナザレから出た預言者イエスだ」
と言った。

新共同 マタ 9:24-26
9:24 言われた。「あちらへ行きなさい。少女は死んだのではない。眠っている
のだ。」人々はイエスをあざ笑った。
9:25 群衆を外に出すと、イエスは家の中に入り、少女の手をお取りになった。
すると、少女は起き上がった。
9:26 このうわさはその地方一帯に広まった。

新共同 マタ 4:25
4:25 こうして、ガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤ、ヨルダン川の向
こう側から、大勢の群衆が来てイエスに従った。

● 解釈と感想
イエスは死人をも生き返らせたのでいやがおうでも評判になって噂が広まった。
衝撃であった。

● 解釈と感想
自分より子供が先に逝くことほど大きな嘆きはない。子供を失った母親は「慰め
られようとしない」

口語訳 マタ 2:18
2:18 「叫び泣く大いなる悲しみの声が/ラマで聞えた。ラケルはその子らのた
めになげいた。子らがもはやいないので、慰められることさえ願わなかった」。

新改訳 マタ 2:18
2:18 「ラマで声がする。泣き、そして嘆き叫ぶ声。ラケルがその子らのために
泣いている。ラケルは慰められることを拒んだ。子らがもういないからだ。」

新共同 マタ 2:18
2:18 「ラマで声が聞こえた。激しく嘆き悲しむ声だ。ラケルは子供たちのこと
で泣き、/慰めてもらおうともしない、/子供たちがもういないから。」

塚本訳 マタ 2:18
2:18 『声がラマに聞えた、──(ラケルの)』はげしい『わめきと、なげきの声
である。ラケルはその子らのために泣くばかりで、慰められようとしない、子ら
がもういないので。』

前田訳 マタ 2:18
2:18 「声がラマに聞こえた、それは大きななげきと叫びであった、ラケルはそ
の子らを思って泣き、慰められようとしなかった、子らはもはやいなかったか
ら」と。

● 解釈と感想
ルカ7:13の塚本訳「そんなに泣くでない」は名訳。体験的翻訳。

● 解釈と感想
友人のS君は私と同年齢。先日87歳の母親を残して亡くなった。母親は33歳
の時に病気で夫に先立たれて以来一人息子のS君のみが生き甲斐であった。葬儀
の時その母親に取りすがられて体を震わせて泣かれた。そのときこのルカ7:
13の「そんなに泣くでない」という言葉が浮かんだが、私にはS君を生き返ら
せ る能力はなかった。こんなときはどうすればよいのだろう。母親は誰からも
慰められたくないという雰囲気であった。










87 問・イエスが手をおくと病気が直ったのはなぜでしょうか。
答・我が国でも手当といいます。手から神のエネルギーがでるようです。
マタ8:14−15

[岩波版・佐藤訳]
400814そしてイエスは、ペトロの家にやって来ると、彼の姑が床に伏して熱病を
患っているのを見た。
400815そこで彼は彼女の手に触れた。すると彼女から熱が去った。そして彼女は
起き上がり、彼に仕え始めた。

[塚本訳]マタ 8:14-15
8:14 イエスはペテロの家に行って、その姑が熱病でねているのを御覧になった。
8:15 その手におさわりになると、熱が取れ、彼女は起き上がってイエスをもて
なした。

口語訳 マタ 8:14-15
8:14 それから、イエスはペテロの家にはいって行かれ、そのしゅうとめが熱病
で、床についているのをごらんになった。
8:15 そこで、その手にさわられると、熱が引いた。そして女は起きあがってイ
エスをもてなした。

新改訳 マタ 8:14-15
8:14 それから、イエスは、ペテロの家に来られて、ペテロのしゅうとめが熱病
で床に着いているのをご覧になった。
8:15 イエスが手にさわられると、熱がひき、彼女は起きてイエスをもてなした。

新共同 マタ 8:14-15
8:14 イエスはペトロの家に行き、そのしゅうとめが熱を出して寝込んでいるの
を御覧になった。
8:15 イエスがその手に触れられると、熱は去り、しゅうとめは起き上がってイ
エスをもてなした。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 1:29-31
1:29 すぐに、一行は会堂を出て、シモンとアンデレの家に行った。ヤコブとヨ
ハネも一緒であった。
1:30 シモンのしゅうとめが熱を出して寝ていたので、人々は早速、彼女のこと
をイエスに話した。
1:31 イエスがそばに行き、手を取って起こされると、熱は去り、彼女は一同を
もてなした。

新共同 ルカ 4:38-39
4:38 イエスは会堂を立ち去り、シモンの家にお入りになった。シモンのしゅう
とめが高い熱に苦しんでいたので、人々は彼女のことをイエスに頼んだ。
4:39 イエスが枕もとに立って熱を叱りつけられると、熱は去り、彼女はすぐに
起き上がって一同をもてなした。

新共同 Tコリ9:5
9:5 わたしたちには、他の使徒たちや主の兄弟たちやケファのように、信者であ
る妻を連れて歩く権利がないのですか。

新共同 マコ 5:41
5:41 そして、子供の手を取って、「タリタ、クム」と言われた。これは、「少
女よ、わたしはあなたに言う。起きなさい」という意味である。

新共同 マコ 9:26-27
9:26 すると、霊は叫び声をあげ、ひどく引きつけさせて出て行った。その子は
死んだようになったので、多くの者が、「死んでしまった」と言った。
9:27 しかし、イエスが手を取って起こされると、立ち上がった。

新共同 使  3:6-7
3:6 ペトロは言った。「わたしには金や銀はないが、持っているものをあげよ
う。ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。」
3:7 そして、右手を取って彼を立ち上がらせた。すると、たちまち、その男は足
やくるぶしがしっかりして、

新共同 ヨハ 4:52
4:52 そこで、息子の病気が良くなった時刻を尋ねると、僕たちは、「きのうの
午後一時に熱が下がりました」と言った。

新共同 使  28:7-9
28:7 さて、この場所の近くに、島の長官でプブリウスという人の所有地があっ
た。彼はわたしたちを歓迎して、三日間、手厚くもてなしてくれた。
28:8 ときに、プブリウスの父親が熱病と下痢で床についていたので、パウロは
その家に行って祈り、手を置いていやした。
28:9 このことがあったので、島のほかの病人たちもやって来て、いやしても
らった。

新共同 マタ 4:18
4:18 イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、二人の兄弟、ペト
ロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレが、湖で網を打っているのを御覧になっ
た。彼らは漁師だった。

新共同 使  28:8
28:8 ときに、プブリウスの父親が熱病と下痢で床についていたので、パウロは
その家に行って祈り、手を置いていやした。

新共同 ヨハ 4:52
4:52 そこで、息子の病気が良くなった時刻を尋ねると、僕たちは、「きのうの
午後一時に熱が下がりました」と言った。

新共同 ルカ 13:13
13:13 その上に手を置かれた。女は、たちどころに腰がまっすぐになり、神を賛
美した。

● 解釈と感想
イエスが病人に触れると病気が直った。復活のイエスも我々にさわると病気は直
る。私が脳出血で倒れたとき、ある教派の牧師が聖霊の力が私の出血の元に触れ
るようにと必死に祈ってくれた。不思議な力であった。イエスの業は聖霊によっ
て引き継がれている。








































88 問・現代のキリスト教が病気を直せないのはなぜですか。
答・「祈りの力」を本当に信じていないからです。病気は神が直すのです。
マタ8:16−17

[岩波版・佐藤訳]
400816さて、夕方になって、人々は悪霊に憑かれた多くの者を、彼のもとに連れ
て来た。すると彼は、言葉で霊どもを追い出し、患っているすべての者を癒した。
400817こうして、預言者イザヤを通して言われたことが満たされた、すなわち、
   彼自らが我らの弱さを負った、
   そして〔我らの〕病を担った。

[塚本訳]マタ 8:16-17
8:16 夕方になると、人々は悪鬼につかれた者を大勢イエスのところにつれて来
た。イエスは言葉をもって霊どもを追い出し、また一人のこらず病人をなおされた。
8:17 『彼はわたし達の煩いを除き、病気を取り去るであろう』と、預言者イザ
ヤをもって言われた言葉が成就するためであった。

新共同 マタ 8:16-17
8:16 夕方になると、人々は悪霊に取りつかれた者を大勢連れて来た。イエスは
言葉で悪霊を追い出し、病人を皆いやされた。
8:17 それは、預言者イザヤを通して言われていたことが実現するためであっ
た。「彼はわたしたちの患いを負い、/わたしたちの病を担った。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 1:32-34
1:32 夕方になって日が沈むと、人々は、病人や悪霊に取りつかれた者を皆、イ
エスのもとに連れて来た。
1:33 町中の人が、戸口に集まった。
1:34 イエスは、いろいろな病気にかかっている大勢の人たちをいやし、また、
多くの悪霊を追い出して、悪霊にものを言うことをお許しにならなかった。悪霊
はイエスを知っていたからである。

新共同 ルカ 4:40-41
4:40 日が暮れると、いろいろな病気で苦しむ者を抱えている人が皆、病人たち
をイエスのもとに連れて来た。イエスはその一人一人に手を置いていやされた。
4:41 悪霊もわめき立て、「お前は神の子だ」と言いながら、多くの人々から出
て行った。イエスは悪霊を戒めて、ものを言うことをお許しにならなかった。悪
霊は、イエスをメシアだと知っていたからである。

新共同 イザ 53:4
53:4 彼が担ったのはわたしたちの病/彼が負ったのはわたしたちの痛みであっ
たのに/わたしたちは思っていた/神の手にかかり、打たれたから/彼は苦しん
でいるのだ、と。

新共同 マコ 2:2
2:2 大勢の人が集まったので、戸口の辺りまですきまもないほどになった。イエ
スが御言葉を語っておられると、

新共同 使  16:17-18
16:17 彼女は、パウロやわたしたちの後ろについて来てこう叫ぶのであった。
「この人たちは、いと高き神の僕で、皆さんに救いの道を宣べ伝えているのです。」
16:18 彼女がこんなことを幾日も繰り返すので、パウロはたまりかねて振り向
き、その霊に言った。「イエス・キリストの名によって命じる。この女から出て
行け。」すると即座に、霊が彼女から出て行った。

● 解釈と感想
イエスはなんといっても病を直した。その聖書的根拠はイザヤ53:4(彼が
担ったのはわたしたちの病/彼が負ったのはわたしたちの痛みであった。)現代
の キリスト教は病を直す力がないのはなぜだろう。初代教会の使徒たちも病を
直す能力があった。イエスも弟子達に病を直す権威を授けた。すると現代のキリ
スト 教は変質したのか、それとも罪の赦しの福音の本質に徹しているのか。
いずれにしても「祈りの力」を軽視していることは確か。病気は神が直すので
あって、人間の特殊能力によるのではない。

























89 問・イエスはなぜある人にはついてくるなと言い、ある人には来いと言っ
たのですか.
答・イエスには人を見る目があったのです。見込みのありそうな人に声をかけた
のです。
マタ8:18−22

[岩波版・佐藤訳]
400818そしてイエスは、自分のまわりの群集を見て、向こう岸に行くように命じた。
400819すると一人の律法学者が近寄って来て、彼に言った、「先生、どこに行か
れようと、あなたに従ってまいります」。
400820するとイエスは彼に言う、「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。しか
し人の子には頭(こうべ)を横たえるところ〔すら〕ない」。
400821また、[彼の]弟子のほかの一人が彼に言った、「主よ、まず行って私の父
を葬らせてください」。
400822しかしイエスは彼に言う、「私に従え。そして〔その〕死人どもに彼らの
死人たちを葬らせよ」。

[塚本訳]マタ 8:18-22
8:18 イエスは自分のまわりの群衆を見ると、向う岸に行くようにと(弟子たち
に)命じられた。
8:19 すると一人の聖書学者が進み出て言った、「先生、どこへでもおいでにな
る所へお供をします。」
8:20 イエスはその人に言われる、「狐には穴がある、空の鳥には巣がある。し
かし人の子(わたし)には枕する所がない。(その覚悟があるか。)」
8:21 またほかの一人の弟子が言った、「主よ、(お共をする)その前に、父の
葬式をしに行かせてください。」
8:22 イエスはその人に言われる、「(今すぐ)わたしについて来なさい。死ん
だ者の葬式は、死んだ者にまかせよ。」

新共同 マタ 8:18-22
8:18 イエスは、自分を取り囲んでいる群衆を見て、弟子たちに向こう岸に行く
ように命じられた。
8:19 そのとき、ある律法学者が近づいて、「先生、あなたがおいでになる所な
ら、どこへでも従って参ります」と言った。
8:20 イエスは言われた。「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。だが、人の
子には枕する所もない。」
8:21 ほかに、弟子の一人がイエスに、「主よ、まず、父を葬りに行かせてくだ
さい」と言った。
8:22 イエスは言われた。「わたしに従いなさい。死んでいる者たちに、自分た
ちの死者を葬らせなさい。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 4:35
4:35 その日の夕方になって、イエスは、「向こう岸に渡ろう」と弟子たちに言
われた。

新共同 ルカ 9:57-62
9:57 一行が道を進んで行くと、イエスに対して、「あなたがおいでになる所な
ら、どこへでも従って参ります」と言う人がいた。
9:58 イエスは言われた。「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。だが、人の
子には枕する所もない。」
9:59 そして別の人に、「わたしに従いなさい」と言われたが、その人は、「主
よ、まず、父を葬りに行かせてください」と言った。
9:60 イエスは言われた。「死んでいる者たちに、自分たちの死者を葬らせなさ
い。あなたは行って、神の国を言い広めなさい。」
9:61 また、別の人も言った。「主よ、あなたに従います。しかし、まず家族に
いとまごいに行かせてください。」
9:62 イエスはその人に、「鋤に手をかけてから後ろを顧みる者は、神の国にふ
さわしくない」と言われた。

新共同 マコ 4:35
4:35 その日の夕方になって、イエスは、「向こう岸に渡ろう」と弟子たちに言
われた。

新共同 ルカ 8:22
8:22 ある日のこと、イエスが弟子たちと一緒に舟に乗り、「湖の向こう岸に渡
ろう」と言われたので、船出した。

新共同 詩  84:4
84:4 あなたの祭壇に、鳥は住みかを作り/つばめは巣をかけて、雛を置いてい
ます。万軍の主、わたしの王、わたしの神よ。

新共同 Tコリ4:11
4:11 今の今までわたしたちは、飢え、渇き、着る物がなく、虐待され、身を寄
せる所もなく、

新共同 T列 19:20
19:20 エリシャは牛を捨てて、エリヤの後を追い、「わたしの父、わたしの母に
別れの接吻をさせてください。それからあなたに従います」と言った。エリヤは
答えた。「行って来なさい。わたしがあなたに何をしたというのか」と。

新共同 マタ 9:9
9:9 イエスはそこをたち、通りがかりに、マタイという人が収税所に座っている
のを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに
従った。

新共同 マタ 19:21
19:21 イエスは言われた。「もし完全になりたいのなら、行って持ち物を売り払
い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それか
ら、わたしに従いなさい。」

新共同 ヨハ 1:43
1:43 その翌日、イエスは、ガリラヤへ行こうとしたときに、フィリポに出会っ
て、「わたしに従いなさい」と言われた。

新共同 マコ 6:45-46
6:45 それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸のベトサイ
ダへ先に行かせ、その間に御自分は群衆を解散させられた。
6:46 群衆と別れてから、祈るために山へ行かれた。

新共同 ルカ 14:33
14:33 だから、同じように、自分の持ち物を一切捨てないならば、あなたがたの
だれ一人としてわたしの弟子ではありえない。」

新共同 ヨハ 6:66
6:66 このために、弟子たちの多くが離れ去り、もはやイエスと共に歩まなく
なった。

新共同 ピリ 3:13
3:13 兄弟たち、わたし自身は既に捕らえたとは思っていません。なすべきこと
はただ一つ、後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けつつ、

新共同 創  19:17
19:17 彼らがロトたちを町外れへ連れ出したとき、主は言われた。「命がけで逃
れよ。後ろを振り返ってはいけない。低地のどこにもとどまるな。山へ逃げなさ
い。さもないと、滅びることになる。」

新共同 創  19:26
19:26 ロトの妻は後ろを振り向いたので、塩の柱になった。

新共同 ルカ 14:25-35
14:25 大勢の群衆が一緒について来たが、イエスは振り向いて言われた。
14:26 「もし、だれかがわたしのもとに来るとしても、父、母、妻、子供、兄
弟、姉妹を、更に自分の命であろうとも、これを憎まないなら、わたしの弟子で
はありえない。
14:27 自分の十字架を背負ってついて来る者でなければ、だれであれ、わたしの
弟子ではありえない。
14:28 あなたがたのうち、塔を建てようとするとき、造り上げるのに十分な費用
があるかどうか、まず腰をすえて計算しない者がいるだろうか。
14:29 そうしないと、土台を築いただけで完成できず、見ていた人々は皆あざ
けって、
14:30 『あの人は建て始めたが、完成することはできなかった』と言うだろう。
14:31 また、どんな王でも、ほかの王と戦いに行こうとするときは、二万の兵を
率いて進軍して来る敵を、自分の一万の兵で迎え撃つことができるかどうか、ま
ず腰をすえて考えてみないだろうか。
14:32 もしできないと分かれば、敵がまだ遠方にいる間に使節を送って、和を求
めるだろう。
14:33 だから、同じように、自分の持ち物を一切捨てないならば、あなたがたの
だれ一人としてわたしの弟子ではありえない。」
◆塩気のなくなった塩
14:34 「確かに塩は良いものだ。だが、塩も塩気がなくなれば、その塩は何に
よって味が付けられようか。
14:35 畑にも肥料にも、役立たず、外に投げ捨てられるだけだ。聞く耳のある者
は聞きなさい。」

● 解釈と感想
クリスチャンになるには、この世のしがらみと別れなければならないという涙が
必要。たから教会主義のように「よくいラシャいました」とお客様を迎えるよう
なニコニコ顔では迎えられないのが本当なのである。「お気の毒様」なのだ。

● 解釈と感想
一目見て「見込みのありそうな人」をイエスは招いた。私の知人のMさんは長い
こと社長の秘書をやっていたが。新入社員を見て、将来誰が重役になるかが分
かったそうである。ましてや神の子イエス。やたらな人を弟子にはしなかった。
ものになりそうな人に「付いてこい」と言い、だめそうなものには「やめてお
け」という気持になったのだ。

● 解釈と感想
イエスに従おうと思うことは、家を建てる覚悟に似ているとはよく言ったもの
だ。家を建てると決めたら全財産を投げ出す覚悟が必要。また途中で止めてはみ
じめ。

● 解釈と感想
父の葬式に行かせて欲しいと言ったとき、「それより大切なことがある」とはイ
エスの厳しい言葉。異教国日本でのクリスチャンの処世術。
 ・仏教や神道の法事には必ず出る。数珠まで買わなくてもよい。
  それが日曜日の礼拝とぶつかったら午後に遅刻していく。多くの場合それで
切り抜けられる。
 ・神道形式の地鎮祭には出席して、ちゃんと玉串も備える。その代わりキリス
ト教式の時にも出席してもらう。お互い様である。
 ・結婚式はキリスト教でも披露宴はこの世の最近の方法でよい。譲るところは
譲る。何でもかんでもキリスト教形式に固執するからつまらないことで衝突する。
 ・日程の調整の問い合わせの時は「日曜日の午前中は私はだめ」と先にはっき
り言っておく。
 ・この世の遊びと日曜礼拝がぶつかったらもちろん「私はクリスチャンなので
日曜日は行けません」と言う。これでゴルフには行かなくてすむ。また誘った相
手も納得してくれる。
・    日曜残業は午後からやる。夜までやれば午前中のカバーはできる。
・    天候相手の職業、また床屋さんなどは日曜日に働かなければならないが、
その場合でも午前中はワケを言って勘弁してもらってその代わり別の日に無給で
もうんと働く。

とにかくアイツは日曜日はだめだ。宗教というのはテゴワイナーと思わせてしま
えばよい。
それでもアイツがいないと会社のためにまずいからやめさせるわけにはいかない
と言われるまでにならなければならない。アイツを怒らせてはならない。さすが
クリスチャンだ。いい仕事をしてくれるという評判を取らなければならない。
しかし以上のことはユダヤ教的に律法的であってはならない。イエスは安息日に
病気を直した。

私の場合は、君が日曜日に仕事をしないということは「君のレーゾンデートル
(存在理由)だ」と言われるようになった。
若い青年に言う。そういわれるようになるまで仕事に打ち込んで、なくてはなら
ない人にならなければならない。アイツは日曜日もよく休み、また仕事もできな
いと言われないようにしなければならない。





90 問・イエスが嵐を静めるとは本当のことだったのですか。作り話ではあり
ませんか。
答・苦難は奇蹟を要求します。神は奇蹟を行えることをイエスは見せてくれたの
です。
マタ8:23−27

[岩波版・佐藤訳]
400823そして彼が舟に乗ると、その弟子たちが彼に従った。
400824すると見よ、海が大荒れとなり、舟が大波で覆われてしまうほどであっ
た。しかしイエス自身は眠っていた。
400825そこで彼らは近寄って来て、彼を起こして言った、「主よ、お救いを。私
たちは滅んでしまいます」。
400826すると彼は彼らに言う、「なぜあなたたちは臆病なのだ。信仰の薄い者た
ちよ」。そのあと、彼は起き上がり、大風と海を叱った。すると大きな凪が生じた。
400827そこで人々は驚いて言った、「この人はいったい、どういう人だろう。大
風や海でさえこの人に従うとは」。

[塚本訳]マタ 8:23-27
8:23 舟に乗られると、弟子たちも従った。
8:24 するとにわかに湖に激しい嵐がおこって、ついに舟は波をかぶった。しか
しイエスは眠っておられた。
8:25 弟子たちがそばに来て、「主よ、お助けください、溺れます」と言って起
した。
8:26 彼らに言われる、「なんでそんなに臆病なのか、信仰の小さい人たち
よ!」それから起き上がって風と湖とを叱りつけられると、(たちどころに)大
凪になった。
8:27 人々は驚いて、「この方はどうした人だろう、風も湖も、その言うことを
聞くのだが」と言った。

新共同 マタ 8:23-27
8:23 イエスが舟に乗り込まれると、弟子たちも従った。
8:24 そのとき、湖に激しい嵐が起こり、舟は波にのまれそうになった。イエス
は眠っておられた。
8:25 弟子たちは近寄って起こし、「主よ、助けてください。おぼれそうです」
と言った。
8:26 イエスは言われた。「なぜ怖がるのか。信仰の薄い者たちよ。」そして、
起き上がって風と湖とをお叱りになると、すっかり凪になった。
8:27 人々は驚いて、「いったい、この方はどういう方なのだろう。風や湖さえ
も従うではないか」と言った。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 8:18
8:18 イエスは、自分を取り囲んでいる群衆を見て、弟子たちに向こう岸に行く
ように命じられた。

新共同 マコ 4:35-41
4:35 その日の夕方になって、イエスは、「向こう岸に渡ろう」と弟子たちに言
われた。
4:36 そこで、弟子たちは群衆を後に残し、イエスを舟に乗せたまま漕ぎ出し
た。ほかの舟も一緒であった。
4:37 激しい突風が起こり、舟は波をかぶって、水浸しになるほどであった。
4:38 しかし、イエスは艫の方で枕をして眠っておられた。弟子たちはイエスを
起こして、「先生、わたしたちがおぼれてもかまわないのですか」と言った。
4:39 イエスは起き上がって、風を叱り、湖に、「黙れ。静まれ」と言われた。
すると、風はやみ、すっかり凪になった。
4:40 イエスは言われた。「なぜ怖がるのか。まだ信じないのか。」
4:41 弟子たちは非常に恐れて、「いったい、この方はどなたなのだろう。風や
湖さえも従うではないか」と互いに言った。

新共同 ルカ 8:22-25
8:22 ある日のこと、イエスが弟子たちと一緒に舟に乗り、「湖の向こう岸に渡
ろう」と言われたので、船出した。
8:23 渡って行くうちに、イエスは眠ってしまわれた。突風が湖に吹き降ろして
来て、彼らは水をかぶり、危なくなった。
8:24 弟子たちは近寄ってイエスを起こし、「先生、先生、おぼれそうです」と
言った。イエスが起き上がって、風と荒波とをお叱りになると、静まって凪に
なった。
8:25 イエスは、「あなたがたの信仰はどこにあるのか」と言われた。弟子たち
は恐れ驚いて、「いったい、この方はどなたなのだろう。命じれば風も波も従う
ではないか」と互いに言った。

新共同 マタ 14:22-24
14:22 それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸へ先に行か
せ、その間に群衆を解散させられた。
14:23 群衆を解散させてから、祈るためにひとり山にお登りになった。夕方に
なっても、ただひとりそこにおられた。
14:24 ところが、舟は既に陸から何スタディオンか離れており、逆風のために波
に悩まされていた。

新共同 マタ 6:30
6:30 今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのよう
に装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、信仰の
薄い者たちよ。

新共同 詩  89:10
89:10 あなたは誇り高い海を支配し/波が高く起これば、それを静められます。

新共同 詩  107:25-32
107:25 主は仰せによって嵐を起こし/波を高くされたので
107:26 彼らは天に上り、深淵に下り/苦難に魂は溶け
107:27 酔った人のようによろめき、揺らぎ/どのような知恵も呑み込まれてし
まった。
107:28 苦難の中から主に助けを求めて叫ぶと/主は彼らを苦しみから導き出さ
れた。
107:29 主は嵐に働きかけて沈黙させられたので/波はおさまった。
107:30 彼らは波が静まったので喜び祝い/望みの港に導かれて行った。
107:31 主に感謝せよ。主は慈しみ深く/人の子らに驚くべき御業を成し遂げら
れる。
107:32 民の集会で主をあがめよ。長老の集いで主を賛美せよ。

新共同 詩  65:8
65:8 大海のどよめき、波のどよめき/諸国の民の騒ぎを鎮める方。

新共同 マタ 9:33
9:33 悪霊が追い出されると、口の利けない人がものを言い始めたので、群衆は
驚嘆し、「こんなことは、今までイスラエルで起こったためしがない」と言った。

新共同 マタ 15:31
15:31 群衆は、口の利けない人が話すようになり、体の不自由な人が治り、足の
不自由な人が歩き、目の見えない人が見えるようになったのを見て驚き、イスラ
エルの神を賛美した。

新共同 マタ 21:20
21:20 弟子たちはこれを見て驚き、「なぜ、たちまち枯れてしまったのですか」
と言った。

新共同 ヨナ 1:4-6
1:4 主は大風を海に向かって放たれたので、海は大荒れとなり、船は今にも砕け
んばかりとなった。
1:5 船乗りたちは恐怖に陥り、それぞれ自分の神に助けを求めて叫びをあげ、積
み荷を海に投げ捨て、船を少しでも軽くしようとした。しかし、ヨナは船底に降
りて横になり、ぐっすりと寝込んでいた。
1:6 船長はヨナのところに来て言った。「寝ているとは何事か。さあ、起きてあ
なたの神を呼べ。神が気づいて助けてくれるかもしれない。」

新共同 ヨハ 7:15
7:15 ユダヤ人たちが驚いて、「この人は、学問をしたわけでもないのに、どう
して聖書をこんなによく知っているのだろう」と言うと、

新共同 ヨハ 7:21
7:21 イエスは答えて言われた。「わたしが一つの業を行ったというので、あな
たたちは皆驚いている。

新共同 使  2:7
2:7 人々は驚き怪しんで言った。「話をしているこの人たちは、皆ガリラヤの人
ではないか。

新共同 マコ 6:45-47
6:45 それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸のベトサイ
ダへ先に行かせ、その間に御自分は群衆を解散させられた。
6:46 群衆と別れてから、祈るために山へ行かれた。
6:47 夕方になると、舟は湖の真ん中に出ていたが、イエスだけは陸地におられた。

新共同 マコ 6:48-51
6:48 ところが、逆風のために弟子たちが漕ぎ悩んでいるのを見て、夜が明ける
ころ、湖の上を歩いて弟子たちのところに行き、そばを通り過ぎようとされた。
6:49 弟子たちは、イエスが湖上を歩いておられるのを見て、幽霊だと思い、大
声で叫んだ。
6:50 皆はイエスを見ておびえたのである。しかし、イエスはすぐ彼らと話し始
めて、「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われた。
6:51 イエスが舟に乗り込まれると、風は静まり、弟子たちは心の中で非常に驚
いた。

新共同 詩  65:8
65:8 大海のどよめき、波のどよめき/諸国の民の騒ぎを鎮める方。

新共同 詩  89:10
89:10 あなたは誇り高い海を支配し/波が高く起これば、それを静められます。

新共同 詩  107:25-32
107:25 主は仰せによって嵐を起こし/波を高くされたので
107:26 彼らは天に上り、深淵に下り/苦難に魂は溶け
107:27 酔った人のようによろめき、揺らぎ/どのような知恵も呑み込まれてし
まった。
107:28 苦難の中から主に助けを求めて叫ぶと/主は彼らを苦しみから導き出さ
れた。
107:29 主は嵐に働きかけて沈黙させられたので/波はおさまった。
107:30 彼らは波が静まったので喜び祝い/望みの港に導かれて行った。
107:31 主に感謝せよ。主は慈しみ深く/人の子らに驚くべき御業を成し遂げら
れる。
107:32 民の集会で主をあがめよ。長老の集いで主を賛美せよ。

新共同 ヨハ 14:1
14:1 「心を騒がせるな。神を信じなさい。そして、わたしをも信じなさい。

新共同 ヨハ 14:27
14:27 わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこ
れを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。

口語訳 Uテモ1:7
1:7 というのは、神がわたしたちに下さったのは、臆する霊ではなく、力と愛と
慎みとの霊なのである。

新改訳 ルカ 2:9
2:9 すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が回りを照らしたので、
彼らはひどく恐れた。

新改訳 マコ 1:27 人々はみな驚いて、互いに論じ合って言った。「これはどう
だ。権威のある、新しい教えではないか。汚れた霊をさえ戒められる。すると従
うのだ。」

● 解釈と感想
イエスが嵐を静めた話は、作り話のように思えるが、我々が実際そのような場面
に遭遇したらその奇蹟は要求になるのかもしれない。溺れるものは藁をもつかむ
である。作り話であろうとなんであろうと実際神によって嵐を静めてもらいたく
なるであろう。かって飛行機でニューヨークに降り立つ時何かの都合で飛行機が
なかなか着陸できずに旋回していた時のことである。同乗の黒人達が必死にお祈
りしていた。そしてうまく着陸したらいっせいに拍手が湧いた。あの黒人達の態
度が忘れられない。奇蹟は我々の人生の要求なのだ。そんなことありえるはずは
ないと笑っている人生は甘い。病気も嵐も神の奇蹟で直るということは我々の希
望。神の力、神の実在をイエスは見える形で見せてくれたのだ。奇蹟を馬鹿にして
いる人の人生には大嵐がこないと奇蹟の必要がわからない。
91 問・イエスは本当に悪霊を追い出せるのですか。精神病も直りますか。
答・全能の父なる神にできないことはありません。そのことを見せてくれたのです。
マタ8:28−34

[岩波版・佐藤訳]
400828さて、彼が向こう岸に着き、ガダラ人たちの地方にやって来た時、悪霊に
憑かれた者たちが二人、墓場から出て来て彼に出会った。彼らはひどく凶暴で、
誰も〔彼らが出没する〕その道を通り過ぎることができないほどだった。
400829そして見よ、彼らは叫んで言った、「神の子よ、お前は俺たちと何の関係
があるのだ、お前はまだその時でもないのに、俺たちを苦しめるために〔わざわ
ざ〕ここに来たのか」。
400830ところで、彼らから遠く離れたところで、多くの豚の群れが飼われていた。
400831そこで悪霊たちは彼に乞い願って言い始めた、「もし俺たちを追い出すな
ら、あの豚どもの群れの中に遣わしてくれ」。
400832そこで彼は彼らに言った、「行け」。すると彼らは出て行き、豚の中に
入って行った。そこで見よ、その群れ全体は、崖を下って海へなだれ込み、水の
中で死んだ。
400833他方、〔豚を〕飼っていた者たちは逃げ去り、その町の中へ行って、悪霊
に憑かれていた者たちのことなど、すべてを告げ知らせた。
400834すると見よ、町全体がイエスに会うために出て来た。そして彼らは彼を見
て、自分たちの地域から移り去るよう乞い願った。

[塚本訳]マタ 8:28-34
8:28 かくて向う岸、ガダラ人の地にお着きになると、悪鬼につかれた者が二
人、墓場から出てきてイエスを迎えた。彼らは非常に狂暴で、だれもその道を通
ることが出来なかった。
8:29 彼らはいきなり叫んだ、「神のお子様、『放っておいてください。』まだ
時でもないのに、わたしどもを苦しめるためにここに来られたのか。」
8:30 折から、はるかかなたに多くの豚の群が草を食っていた。
8:31 悪鬼どもは、「わたしどもを追い出されるなら、あの豚の中にやってくだ
さい」と願った。
8:32 イエスが「行ってよろしい」と言われると、悪鬼どもは(二人から)出て
いって豚に入った。すると群衆は皆(気がちがったように)けわしい坂をどっと
湖へなだれこみ、水の中で死んでしまった。
8:33 豚飼たちは逃げ出して町に行き、ことの一部始終、ことに悪鬼につかれて
いた者に起ったことを知らせた。
8:34 すると町中(の者)がイエスに会いに出てきて、イエスに会うと、その土
地を去られるようにと頼んだ。

新共同 マタ 8:28-34
8:28 イエスが向こう岸のガダラ人の地方に着かれると、悪霊に取りつかれた者
が二人、墓場から出てイエスのところにやって来た。二人は非常に狂暴で、だれ
もその辺りの道を通れないほどであった。
8:29 突然、彼らは叫んだ。「神の子、かまわないでくれ。まだ、その時ではな
いのにここに来て、我々を苦しめるのか。」
8:30 はるかかなたで多くの豚の群れがえさをあさっていた。
8:31 そこで、悪霊どもはイエスに、「我々を追い出すのなら、あの豚の中に
やってくれ」と願った。
8:32 イエスが、「行け」と言われると、悪霊どもは二人から出て、豚の中に
入った。すると、豚の群れはみな崖を下って湖になだれ込み、水の中で死んだ。
8:33 豚飼いたちは逃げ出し、町に行って、悪霊に取りつかれた者のことなど一
切を知らせた。
8:34 すると、町中の者がイエスに会おうとしてやって来た。そして、イエスを
見ると、その地方から出て行ってもらいたいと言った。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 5:1-20
5:1 一行は、湖の向こう岸にあるゲラサ人の地方に着いた。
5:2 イエスが舟から上がられるとすぐに、汚れた霊に取りつかれた人が墓場から
やって来た。
5:3 この人は墓場を住まいとしており、もはやだれも、鎖を用いてさえつなぎと
めておくことはできなかった。
5:4 これまでにも度々足枷や鎖で縛られたが、鎖は引きちぎり足枷は砕いてしま
い、だれも彼を縛っておくことはできなかったのである。
5:5 彼は昼も夜も墓場や山で叫んだり、石で自分を打ちたたいたりしていた。
5:6 イエスを遠くから見ると、走り寄ってひれ伏し、
5:7 大声で叫んだ。「いと高き神の子イエス、かまわないでくれ。後生だから、
苦しめないでほしい。」
5:8 イエスが、「汚れた霊、この人から出て行け」と言われたからである。
5:9 そこで、イエスが、「名は何というのか」とお尋ねになると、「名はレギオ
ン。大勢だから」と言った。
5:10 そして、自分たちをこの地方から追い出さないようにと、イエスにしきり
に願った。
5:11 ところで、その辺りの山で豚の大群がえさをあさっていた。
5:12 汚れた霊どもはイエスに、「豚の中に送り込み、乗り移らせてくれ」と
願った。
5:13 イエスがお許しになったので、汚れた霊どもは出て、豚の中に入った。す
ると、二千匹ほどの豚の群れが崖を下って湖になだれ込み、湖の中で次々とおぼ
れ死んだ。
5:14 豚飼いたちは逃げ出し、町や村にこのことを知らせた。人々は何が起こっ
たのかと見に来た。
5:15 彼らはイエスのところに来ると、レギオンに取りつかれていた人が服を
着、正気になって座っているのを見て、恐ろしくなった。
5:16 成り行きを見ていた人たちは、悪霊に取りつかれた人の身に起こったこと
と豚のことを人々に語った。
5:17 そこで、人々はイエスにその地方から出て行ってもらいたいと言いだした。
5:18 イエスが舟に乗られると、悪霊に取りつかれていた人が、一緒に行きたい
と願った。
5:19 イエスはそれを許さないで、こう言われた。「自分の家に帰りなさい。そ
して身内の人に、主があなたを憐れみ、あなたにしてくださったことをことごと
く知らせなさい。」
5:20 その人は立ち去り、イエスが自分にしてくださったことをことごとくデカ
ポリス地方に言い広め始めた。人々は皆驚いた。

新共同 ルカ 8:26-39
8:26 一行は、ガリラヤの向こう岸にあるゲラサ人の地方に着いた。
8:27 イエスが陸に上がられると、この町の者で、悪霊に取りつかれている男が
やって来た。この男は長い間、衣服を身に着けず、家に住まないで墓場を住まい
としていた。
8:28 イエスを見ると、わめきながらひれ伏し、大声で言った。「いと高き神の
子イエス、かまわないでくれ。頼むから苦しめないでほしい。」
8:29 イエスが、汚れた霊に男から出るように命じられたからである。この人は
何回も汚れた霊に取りつかれたので、鎖でつながれ、足枷をはめられて監視され
ていたが、それを引きちぎっては、悪霊によって荒れ野へと駆り立てられていた。
8:30 イエスが、「名は何というか」とお尋ねになると、「レギオン」と言っ
た。たくさんの悪霊がこの男に入っていたからである。
8:31 そして悪霊どもは、底なしの淵へ行けという命令を自分たちに出さないよ
うにと、イエスに願った。
8:32 ところで、その辺りの山で、たくさんの豚の群れがえさをあさっていた。
悪霊どもが豚の中に入る許しを願うと、イエスはお許しになった。
8:33 悪霊どもはその人から出て、豚の中に入った。すると、豚の群れは崖を
下って湖になだれ込み、おぼれ死んだ。
8:34 この出来事を見た豚飼いたちは逃げ出し、町や村にこのことを知らせた。
8:35 そこで、人々はその出来事を見ようとしてやって来た。彼らはイエスのと
ころに来ると、悪霊どもを追い出してもらった人が、服を着、正気になってイエ
スの足もとに座っているのを見て、恐ろしくなった。
8:36 成り行きを見ていた人たちは、悪霊に取りつかれていた人の救われた次第
を人々に知らせた。
8:37 そこで、ゲラサ地方の人々は皆、自分たちのところから出て行ってもらい
たいと、イエスに願った。彼らはすっかり恐れに取りつかれていたのである。そ
こで、イエスは舟に乗って帰ろうとされた。
8:38 悪霊どもを追い出してもらった人が、お供したいとしきりに願ったが、イ
エスはこう言ってお帰しになった。
8:39 「自分の家に帰りなさい。そして、神があなたになさったことをことごと
く話して聞かせなさい。」その人は立ち去り、イエスが自分にしてくださったこ
とをことごとく町中に言い広めた。

新共同 イザ 65:3-5
65:3 この民は常にわたしを怒らせ、わたしに逆らう。園でいけにえをささげ、
屋根の上で香をたき
65:4 墓場に座り、隠れた所で夜を過ごし/豚の肉を食べ、汚れた肉の汁を器に
入れながら
65:5 「遠ざかっているがよい、わたしに近づくな/わたしはお前にとってあま
りに清い」と言う。これらの者は、わたしに怒りの煙を吐かせ/絶えることなく
火を燃え上がらせる。

新共同 マコ 1:24
1:24 「ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は
分かっている。神の聖者だ。」

新共同 マコ 3:11
3:11 汚れた霊どもは、イエスを見るとひれ伏して、「あなたは神の子だ」と叫
んだ。

新共同 マタ 18:34
18:34 そして、主君は怒って、借金をすっかり返済するまでと、家来を牢役人に
引き渡した。

新共同 マコ 1:23
1:23 そのとき、この会堂に汚れた霊に取りつかれた男がいて叫んだ。

新共同 マコ 1:24
1:24 「ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は
分かっている。神の聖者だ。」

新共同 マコ 3:11
3:11 汚れた霊どもは、イエスを見るとひれ伏して、「あなたは神の子だ」と叫
んだ。

新共同 創  14:18
14:18 いと高き神の祭司であったサレムの王メルキゼデクも、パンとぶどう酒を
持って来た。

新共同 使  16:17
16:17 彼女は、パウロやわたしたちの後ろについて来てこう叫ぶのであった。
「この人たちは、いと高き神の僕で、皆さんに救いの道を宣べ伝えているのです。」

新共同 マタ 26:63
26:63 イエスは黙り続けておられた。大祭司は言った。「生ける神に誓って我々
に答えよ。お前は神の子、メシアなのか。」

新共同 マコ 3:14-15
3:14 そこで、十二人を任命し、使徒と名付けられた。彼らを自分のそばに置く
ため、また、派遣して宣教させ、
3:15 悪霊を追い出す権能を持たせるためであった。

新共同 マコ 11:3
11:3 もし、だれかが、『なぜ、そんなことをするのか』と言ったら、『主がお
入り用なのです。すぐここにお返しになります』と言いなさい。」

新共同 マタ 4:25
4:25 こうして、ガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤ、ヨルダン川の向
こう側から、大勢の群衆が来てイエスに従った。

新共同 マコ 1:24
1:24 「ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は
分かっている。神の聖者だ。」

新共同 T列 17:17-18
17:17 その後、この家の女主人である彼女の息子が病気にかかった。病状は非常
に重く、ついに息を引き取った。
17:18 彼女はエリヤに言った。「神の人よ、あなたはわたしにどんなかかわりが
あるのでしょうか。あなたはわたしに罪を思い起こさせ、息子を死なせるために
来られたのですか。」

新共同 創  14:18
14:18 いと高き神の祭司であったサレムの王メルキゼデクも、パンとぶどう酒を
持って来た。

新共同 ルカ 13:16
13:16 この女はアブラハムの娘なのに、十八年もの間サタンに縛られていたの
だ。安息日であっても、その束縛から解いてやるべきではなかったのか。」

新共同 マコ 9:20-21
9:20 人々は息子をイエスのところに連れて来た。霊は、イエスを見ると、すぐ
にその子を引きつけさせた。その子は地面に倒れ、転び回って泡を吹いた。
9:21 イエスは父親に、「このようになったのは、いつごろからか」とお尋ねに
なった。父親は言った。「幼い時からです。

新共同 ヨハ 5:6
5:6 イエスは、その人が横たわっているのを見、また、もう長い間病気であるの
を知って、「良くなりたいか」と言われた。

新共同 黙  9:11
9:11 いなごは、底なしの淵の使いを王としていただいている。その名は、ヘブ
ライ語でアバドンといい、ギリシア語の名はアポリオンという。

新共同 ルカ 1:64-65
1:64 すると、たちまちザカリアは口が開き、舌がほどけ、神を賛美し始めた。
1:65 近所の人々は皆恐れを感じた。そして、このことすべてが、ユダヤの山里
中で話題になった。

新共同 マタ 9:0-1
9:1 イエスは舟に乗って湖を渡り、自分の町に帰って来られた。

● 解釈と感想
「人生の海の嵐」(聖歌)としての病気のうち、精神の病は「つける薬」がない
のでわれわれは絶望的になる。医者も見離す。こんな嵐のとき我々に残された手
段は唯一「祈り」である。神や祈りの力を馬鹿にしていた者にはこのような困難
がこないと神に目がいかない。といって苦難で信仰に目覚めるかというとそうで
もなく、かえって意固地になることもある。不幸必ずしも人を信仰に導かない。

● 解釈と感想
イエスが嵐を静めたり悪霊を追い出したことを実際に見せてくれたことは後の世
のわれわれに励ましになる。復活のイエスは人生の海の嵐を静めてくれたり、悪
霊を追い出してくれる。

● 解釈と感想
悪霊は真っ先にイエスが「神の子」であることを見抜いた。それrに反して聖書
学者やパリサイ人は分からなかった。

● 解釈と感想
イエスに向かって、離れてくれという人は自分が「滅ぼされる」ことを直感的本
能的に知った人である。

92 問・十字架の贖罪死の前に罪の赦しが起こったのはなぜですか。
答・罪の赦しは神の主権的行為で一人一人に臨むのです。人間の信仰では救われ
ません。
マタ9:1−8

[岩波版・佐藤訳]
400901そこで彼は、舟に乗って〔湖の向こう岸へ〕渡り、自分の町へやって来た。
400902すると見よ、人々が彼のもとに、一人の中風患者を寝台に伏させたまま運
んで来るところであった。するとイエスは彼らの信仰を見て、中風の者に言っ
た、「しっかりしなさい、子よ、あなたの罪は〔これで〕赦される」。
400903すると見よ、律法学者たちの幾人かが自分たちの中で言った、「こいつは
〔神を〕冒涜している」。
400904するとイエスは彼らの思いを見てとって言った、「なぜお前たちは、心の
中で悪しきことを思っているのか。
400905なぜなら、『あなたの罪は〔これで〕赦される』と言うのと、『起きよ、
そして歩きまわれ』と言うのと、どちらがたやすいか。
400906しかし、人の子が罪を赦す権能を地上において持つことを、お前たちが承
服するために」――そのとき彼は中風の者に言う――「起きて、あなたの寝台を担ぎ
なさい、そしてあなたの家に行きなさい」。
400907すると彼は起き上がって自分の家に去って行った。
400908さて、群集はこれを見て恐れ、このような権能を人間たちに与えた神を賛
美した。

[塚本訳] 1 マタ 9:1-8
9:1 それから舟に乗って(湖を)渡り、自分の町(カペナウム)に来られた。
9:2 するとそこに、人々が寝床にねている一人の中風の者をつれて来た。イエス
はその人たちの信仰を見て(驚き)、中風の者に言われた、「子よ、安心せよ、
いまあなたの罪は赦された。」
9:3 すると数人の聖書学者がひそかに思った、「この人は神を冒涜している。」
9:4 イエスは彼らの考えを知って言われた、「なぜ悪いことを心の中で考えてい
るのか。
9:5 あなたの罪は赦された、と言うのと、起きて歩け、と言うのと、いったいど
ちらがたやすい(と思う)か。
9:6 では、人の子(わたし)は地上で罪を赦す全権を持っていることを知らせて
やろう」と言っておいて、中風の者に言われる、「起きて寝床をかついで、家に
帰りなさい。」
9:7 すると彼は起き上がって、家に帰って行った。
9:8 群衆はそれを見て恐ろしくなり、こんな全権を人に授けられた神を賛美した。

新共同 マタ 9:1-8
9:1 イエスは舟に乗って湖を渡り、自分の町に帰って来られた。
9:2 すると、人々が中風の人を床に寝かせたまま、イエスのところへ連れて来
た。イエスはその人たちの信仰を見て、中風の人に、「子よ、元気を出しなさ
い。あなたの罪は赦される」と言われた。
9:3 ところが、律法学者の中に、「この男は神を冒涜している」と思う者がいた。
9:4 イエスは、彼らの考えを見抜いて言われた。「なぜ、心の中で悪いことを考
えているのか。
9:5 『あなたの罪は赦される』と言うのと、『起きて歩け』と言うのと、どちら
が易しいか。
9:6 人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう。」そして、中
風の人に、「起き上がって床を担ぎ、家に帰りなさい」と言われた。
9:7 その人は起き上がり、家に帰って行った。
9:8 群衆はこれを見て恐ろしくなり、人間にこれほどの権威をゆだねられた神を
賛美した。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

[塚本訳]マコ 2:1-12
2:1 数日の後、カペナウムにかえられると、家におられることがすぐ知れわたって、
2:2 もはや門口にも場所がないほど、大勢の人が集まってきた。この人たちに御
言葉を語っておられると、
2:3 人々が一人の中風の者を、四人にかつがせてつれて来る。
2:4 群衆のためイエスのところにつれて行けないので、おいでになる所の(上
の)屋根をはがして穴をあけ、中風の者を担架に寝かせたまま(イエスの前に)
吊りおろす。
2:5 イエスはその人たちの信仰を見て(驚き)、中風の者に言われる、「子よ、
いまあなたの罪は赦された。」
2:6 数人の聖書学者がそこに坐っていたが、心の中で考えた、
2:7 「この人はなぜあんなことを言うのだろう。冒涜だ。神お一人のほか、だれ
が罪を赦せよう。」
2:8 イエスは彼らがひそかにこう考えているのを、すぐ霊で見抜いて、「なん
で、そんなことを心の中で考えているのか。
2:9 この中風の者に、あなたの罪は赦された、と言うのと、起きて担架をかつい
で歩け、と言うのと、どちらがたやすい(と思う)か。
2:10 では、人の子(わたし)は地上で罪を赦す全権を持っていることを知らせ
てやろう」と彼らに言いながら、中風の者に言われる、
2:11 「あなたに命令する、起きて担架をかついで、家に帰りなさい。」
2:12 すると彼は起き上がり、すぐ担架をかついで、皆の見ている前を出ていっ
た。皆が呆気にとられ、「こんなことはかって見たことがない」と言って、神を
讃美した。

[塚本訳]ルカ 5:17-26
5:17 ある日のこと、イエスが(人々を)教えておられると、パリサイ人と律法
学者が坐って(聞いて)いた。この人々はガリラヤとユダヤのすべての村から、
ことにエルサレムから来たのである。主の力がイエスに臨んで病気を直させた。
5:18 するとそこに、数人の人が一人の中風にかかった人を寝床にのせてつれて
来た。(家の中に)運び込んでイエスの前に置こうとしたが、
5:19 群衆のためどうしても運び込む方法がないので、屋根に上って瓦(をはが
し、そ)の間から、寝床ごと、人々の真中、イエスの前に吊りおろした。
5:20 イエスはその人たちの信仰を見て(驚き、中風の者に)言われた、「君、
あなたの罪は赦されている。」
5:21 聖書学者とパリサイ人は考え始めた、「冒涜を言うこの人はいったい何者
だろう。ただ神のほか、だれが罪を赦せよう。」
5:22 イエスは彼らの考えを見抜いて、「何を心の中で考えているのか。
5:23 あなたの罪は赦されている、と言うのと、起きて歩け、と言うのと、どち
らがたやすい(と思う)か。
5:24 では、人の子(わたし)は地上で罪を赦す全権を持っていることを知らせ
てやろう」と彼らに言いながら、中風の者に言われた、「あなたに命令する、起
きて、寝床をかついで家にかえりなさい。」
5:25 すると彼は即座に人々の目の前で立ち上がり、床をかついで、神を讃美し
ながら家にかえって行った。
5:26 皆が感動して神を讃美し、恐れに満たされて、「きょうは不思議なことを
見た」と言った。

[塚本訳]ヨハ 5:1-7
5:1 そののちユダヤ人の祭があって、イエスはエルサレムに上られた。
5:2 エルサレムの羊門のわきに、ヘブライ語でベテスダという池があり、(これ
を取り巻いて)五つの回り廊下があった。
5:3 廊下には大勢の病人──盲人、足なえ、やせ衰えた者などが寝ころがってい
た。【水の動くのを待っていたのである。
5:4 それは、主の使がときどき池に下りてきて水をかきまわすので、水がかきま
わされたとき真先に(池に)はいった者は、どんな病気にかかっていても、
(きっと)直るからであった。】
5:5 するとそこに三十八年病気の人がいた。
5:6 イエスはその人が横になっているのを見、すでに長い間わずらっていること
を知ると、「直りたいか」とたずねられた。
5:7 病人が答えた、「主よ、水がかきまわされた時に、わたしを池に入れてくれ
る者がないのです。わたしが行くうちに、ほかの人が先に下りてゆきます。」

[塚本訳]ヨハ 5:8-9
5:8 イエスが言われる、「起きて担架をかついて、歩きなさい。」
5:9 するとその人はすぐ直って、担架をかついで歩きまわった。あいにくその日
は安息日であった。

新共同 マタ 8:34
8:34 すると、町中の者がイエスに会おうとしてやって来た。そして、イエスを
見ると、その地方から出て行ってもらいたいと言った。

新共同 マタ 4:13
4:13 そして、ナザレを離れ、ゼブルンとナフタリの地方にある湖畔の町カファ
ルナウムに来て住まわれた。

新共同 マタ 8:5-6
8:5 さて、イエスがカファルナウムに入られると、一人の百人隊長が近づいて来
て懇願し、
8:6 「主よ、わたしの僕が中風で家に寝込んで、ひどく苦しんでいます」と言った。

新共同 マタ 11:23
11:23 また、カファルナウム、お前は、/天にまで上げられるとでも思っている
のか。陰府にまで落とされるのだ。お前のところでなされた奇跡が、ソドムで行
われていれば、あの町は今日まで無事だったにちがいない。

新共同 マタ 17:24
17:24 一行がカファルナウムに来たとき、神殿税を集める者たちがペトロのとこ
ろに来て、「あなたたちの先生は神殿税を納めないのか」と言った。

新共同 マコ 1:21
1:21 一行はカファルナウムに着いた。イエスは、安息日に会堂に入って教え始
められた。

新共同 ヨハ 2:12
2:12 この後、イエスは母、兄弟、弟子たちとカファルナウムに下って行き、そ
こに幾日か滞在された。

新共同 使  14:9-10
14:9 この人が、パウロの話すのを聞いていた。パウロは彼を見つめ、いやされ
るのにふさわしい信仰があるのを認め、
14:10 「自分の足でまっすぐに立ちなさい」と大声で言った。すると、その人は
躍り上がって歩きだした。

新共同 ルカ 7:44-49
7:44 そして、女の方を振り向いて、シモンに言われた。「この人を見ないか。
わたしがあなたの家に入ったとき、あなたは足を洗う水もくれなかったが、この
人は涙でわたしの足をぬらし、髪の毛でぬぐってくれた。
7:45 あなたはわたしに接吻の挨拶もしなかったが、この人はわたしが入って来
てから、わたしの足に接吻してやまなかった。
7:46 あなたは頭にオリーブ油を塗ってくれなかったが、この人は足に香油を
塗ってくれた。
7:47 だから、言っておく。この人が多くの罪を赦されたことは、わたしに示し
た愛の大きさで分かる。赦されることの少ない者は、愛することも少ない。」
7:48 そして、イエスは女に、「あなたの罪は赦された」と言われた。
7:49 同席の人たちは、「罪まで赦すこの人は、いったい何者だろう」と考え始
めた。

新共同 マタ 26:65
26:65 そこで、大祭司は服を引き裂きながら言った。「神を冒涜した。これでも
まだ証人が必要だろうか。諸君は今、冒涜の言葉を聞いた。

新共同 ヨハ 10:33
10:33 ユダヤ人たちは答えた。「善い業のことで、石で打ち殺すのではない。神
を冒涜したからだ。あなたは、人間なのに、自分を神としているからだ。」

新共同 マタ 12:25
12:25 イエスは、彼らの考えを見抜いて言われた。「どんな国でも内輪で争え
ば、荒れ果ててしまい、どんな町でも家でも、内輪で争えば成り立って行かない。

新共同 ルカ 5:22
5:22 イエスは、彼らの考えを知って、お答えになった。「何を心の中で考えて
いるのか。

新共同 ヨハ 2:25
2:25 人間についてだれからも証ししてもらう必要がなかったからである。イエ
スは、何が人間の心の中にあるかをよく知っておられたのである。

新共同 ゼカ 8:17
8:17 互いに心の中で悪をたくらむな。偽りの誓いをしようとするな。これらす
べてのことをわたしは憎む」と/主は言われる。

新共同 マタ 28:18
28:18 イエスは、近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授
かっている。

新共同 マタ 4:13
4:13 そして、ナザレを離れ、ゼブルンとナフタリの地方にある湖畔の町カファ
ルナウムに来て住まわれた。

新共同 マタ 4:15
4:15 「ゼブルンの地とナフタリの地、/湖沿いの道、ヨルダン川のかなたの
地、/異邦人のガリラヤ、

新共同 マコ 1:33
1:33 町中の人が、戸口に集まった。

新共同 マコ 1:45
1:45 しかし、彼はそこを立ち去ると、大いにこの出来事を人々に告げ、言い広
め始めた。それで、イエスはもはや公然と町に入ることができず、町の外の人の
いない所におられた。それでも、人々は四方からイエスのところに集まって来た。

新共同 イザ 43:25
43:25 わたし、このわたしは、わたし自身のために/あなたの背きの罪をぬぐい
/あなたの罪を思い出さないことにする。

新共同 詩  103:3
103:3 主はお前の罪をことごとく赦し/病をすべて癒し

新共同 詩  130:4
130:4 しかし、赦しはあなたのもとにあり/人はあなたを畏れ敬うのです。

新共同 マコ 10:18
10:18 イエスは言われた。「なぜ、わたしを『善い』と言うのか。神おひとりの
ほかに、善い者はだれもいない。

新共同 ヨハ 2:25
2:25 人間についてだれからも証ししてもらう必要がなかったからである。イエ
スは、何が人間の心の中にあるかをよく知っておられたのである。

新共同 マコ 8:12
8:12 イエスは、心の中で深く嘆いて言われた。「どうして、今の時代の者たち
はしるしを欲しがるのだろう。はっきり言っておく。今の時代の者たちには、決
してしるしは与えられない。」

新共同 ヨハ 5:8-9
5:8 イエスは言われた。「起き上がりなさい。床を担いで歩きなさい。」
5:9 すると、その人はすぐに良くなって、床を担いで歩きだした。その日は安息
日であった。

新共同 マタ 9:33
9:33 悪霊が追い出されると、口の利けない人がものを言い始めたので、群衆は
驚嘆し、「こんなことは、今までイスラエルで起こったためしがない」と言った。

新共同 ルカ 6:17-18
6:17 イエスは彼らと一緒に山から下りて、平らな所にお立ちになった。大勢の
弟子とおびただしい民衆が、ユダヤ全土とエルサレムから、また、ティルスやシ
ドンの海岸地方から、
6:18 イエスの教えを聞くため、また病気をいやしていただくために来ていた。
汚れた霊に悩まされていた人々もいやしていただいた。

新共同 ルカ 4:14
4:14 イエスは“霊”の力に満ちてガリラヤに帰られた。その評判が周りの地方一
帯に広まった。

新共同 ルカ 6:19
6:19 群衆は皆、何とかしてイエスに触れようとした。イエスから力が出て、す
べての人の病気をいやしていたからである。

新共同 ルカ 8:44-46
8:44 この女が近寄って来て、後ろからイエスの服の房に触れると、直ちに出血
が止まった。
8:45 イエスは、「わたしに触れたのはだれか」と言われた。人々は皆、自分で
はないと答えたので、ペトロが、「先生、群衆があなたを取り巻いて、押し合っ
ているのです」と言った。
8:46 しかし、イエスは、「だれかがわたしに触れた。わたしから力が出て行っ
たのを感じたのだ」と言われた。

新共同 ルカ 7:46-49
7:46 あなたは頭にオリーブ油を塗ってくれなかったが、この人は足に香油を
塗ってくれた。
7:47 だから、言っておく。この人が多くの罪を赦されたことは、わたしに示し
た愛の大きさで分かる。赦されることの少ない者は、愛することも少ない。」
7:48 そして、イエスは女に、「あなたの罪は赦された」と言われた。
7:49 同席の人たちは、「罪まで赦すこの人は、いったい何者だろう」と考え始
めた。

新共同 ヨハ 5:12
5:12 彼らは、「お前に『床を担いで歩きなさい』と言ったのはだれだ」と尋ねた。

新共同 イザ 55:7
55:7 神に逆らう者はその道を離れ/悪を行う者はそのたくらみを捨てよ。主に
立ち帰るならば、主は憐れんでくださる。わたしたちの神に立ち帰るならば/豊
かに赦してくださる。

新共同 ルカ 6:8
6:8 イエスは彼らの考えを見抜いて、手の萎えた人に、「立って、真ん中に出な
さい」と言われた。その人は身を起こして立った。

新共同 ルカ 9:46-47
9:46 弟子たちの間で、自分たちのうちだれがいちばん偉いかという議論が起きた。
9:47 イエスは彼らの心の内を見抜き、一人の子供の手を取り、御自分のそばに
立たせて、

新共同 マタ 9:4
9:4 イエスは、彼らの考えを見抜いて言われた。「なぜ、心の中で悪いことを考
えているのか。

新共同 マタ 28:18
28:18 イエスは、近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授
かっている。

新共同 ヨハ 5:8-9
5:8 イエスは言われた。「起き上がりなさい。床を担いで歩きなさい。」
5:9 すると、その人はすぐに良くなって、床を担いで歩きだした。その日は安息
日であった。

新共同 ルカ 2:20
2:20 羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、
神をあがめ、賛美しながら帰って行った。

新共同 ルカ 1:65
1:65 近所の人々は皆恐れを感じた。そして、このことすべてが、ユダヤの山里
中で話題になった。

● 解釈と感想
この個所は、十字架以前になぜ救いが実現したのか、不思議に思っていたところ
である。この疑問を台所にいた妻にぶつけたところ、「神の権威で罪が赦された
のではありませんか」という妻の答え。わたしはこれで信仰に革命が起こった。
救いは神の主権で実現する。人間の信仰によらない。
救いは神の罪の赦しの十字架を信ずることによってくるのではなく、全く神の権
威ある主権で神の意志が一人一人の上に臨む時に起こる。その良い例がこの個所
である。罪の赦しは十字架以前に神の主権で起こった。現代でも神の主権で一人
一人の上に神の力が臨む時に初めて赦しが実現する。人間が信仰のみの信仰で救
いを受け入れる時に罪が赦されるのではない。全く神の自由なる主権で人は救わ
れる。だから我々は周囲の人に神がその救いの主権を発動してくれるように祈る
必要がある。人間が救いを求めるように仕向ける必要はない。人は自分の信仰で
救われるのではない。

● 解釈と感想
もし救いが人間の側の信仰で救われるならばわれわれは次のことをしなければな
らない。まず宗教は大切なものだから信仰を持つように勧める。信仰する気を起
こさせる。次に福音というものは信ずるだけでよいのだから素直に受け入れるよ
うに説得する。このいずれも過っている。救いは神の側の自由なるしかも絶対的
な権威で訪れる。だから我々は神がその主権を我々の心にかけている愛する者た
ちに発揮してくださるようにひたすら祈ればよい。あなたなら直せますと必死に
すがった病人達のその姿をみて神は主権の発動をしたのである。

● 解釈と感想
この中風の者の病気の直しや罪の赦しは本人の願いではなく、周囲のもの達の
「熱心」でイエスの心が動いた。これは現代の我々にとっても慰めであり希望で
ある。信仰や救いに無関心な身内のものも周囲の熱心な祈りがあれば神は「腰を
あげて」下さる。


93 問・マタイはなぜ唐突にイエスに従ったのでしょうか。
答・罪人としての自覚があったのにもかかわらずイエスに声をかけられ喜んだか
らです。
マタ9:9−13

[岩波版・佐藤訳]
400909またイエスは、そこから出て通りすがりに、マタイと呼ばれた一人の人物
が収税所に座っているのを見、彼に言う、「私に従って来なさい」。すると彼は
立ち上がって、イエスに従った。
400910さて、家でイエスが食事の席についていると、見よ、多くの徴税人や罪人
がやって来て、イエスとその弟子たちと共に食事の席についた。
400911するとファリサイ人(びと)たちが〔これを〕見て、彼の弟子たちに言い
始めた、「なぜお前たちの先生は、徴税人どもや罪人らと一緒に食事などをする
のか」。
400912しかし彼は〔これを〕聞いて言った、「丈夫な者に医者はいらない、いる
のは病んでいる者だ。
400913そこで、行って、私の望むのは憐れみであって、犠牲ではないということ
が何であるか学んで来い。なぜなら、私は『義人』どもを呼ぶためではなく、
『罪人』たちを呼ぶために来たからである」。

[塚本訳]マタ 9:9-13
9:9 イエスはそこから出かけて、(湖のほとりで)マタイという人が税務所に
坐っているのを見て、「わたしについて来なさい」と言われると、立って従った。
9:10 イエスが家で食卓についておられるたときのこと、大勢の税金取りや罪人
も来て、イエスや弟子たちと同席していた。
9:11 パリサイ人はこれを見て、弟子たちに言った、「なぜあなた達の先生は、
税金取りや罪人と一しょに食事をするのか。」
9:12 聞いて言われた、「丈夫な者に医者はいらない、医者のいるのは病人である。
9:13 『わたしは憐れみを好み、犠牲を好まない』という(神の言葉の)意味
を、行って、勉強したがよかろう。わたしは正しい人を招きに来たのではない、
罪人を招きに来たのである。」

新共同 マタ 9:9-13
9:9 イエスはそこをたち、通りがかりに、マタイという人が収税所に座っている
のを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに
従った。
9:10 イエスがその家で食事をしておられたときのことである。徴税人や罪人も
大勢やって来て、イエスや弟子たちと同席していた。
9:11 ファリサイ派の人々はこれを見て、弟子たちに、「なぜ、あなたたちの先
生は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」と言った。
9:12 イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人では
なく病人である。
9:13 『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』とはどういう
意味か、行って学びなさい。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、
罪人を招くためである。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 2:13-17
2:13 イエスは、再び湖のほとりに出て行かれた。群衆が皆そばに集まって来た
ので、イエスは教えられた。
2:14 そして通りがかりに、アルファイの子レビが収税所に座っているのを見か
けて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに従った。
2:15 イエスがレビの家で食事の席に着いておられたときのことである。多くの
徴税人や罪人もイエスや弟子たちと同席していた。実に大勢の人がいて、イエス
に従っていたのである。
2:16 ファリサイ派の律法学者は、イエスが罪人や徴税人と一緒に食事をされる
のを見て、弟子たちに、「どうして彼は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」
と言った。
2:17 イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人では
なく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招く
ためである。」

新共同 ルカ 5:27-32
5:27 その後、イエスは出て行って、レビという徴税人が収税所に座っているの
を見て、「わたしに従いなさい」と言われた。
5:28 彼は何もかも捨てて立ち上がり、イエスに従った。
5:29 そして、自分の家でイエスのために盛大な宴会を催した。そこには徴税人
やほかの人々が大勢いて、一緒に席に着いていた。
5:30 ファリサイ派の人々やその派の律法学者たちはつぶやいて、イエスの弟子
たちに言った。「なぜ、あなたたちは、徴税人や罪人などと一緒に飲んだり食べ
たりするのか。」
5:31 イエスはお答えになった。「医者を必要とするのは、健康な人ではなく病
人である。
5:32 わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改め
させるためである。」

新共同 マタ 10:2-4
10:2 十二使徒の名は次のとおりである。まずペトロと呼ばれるシモンとその兄
弟アンデレ、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、
10:3 フィリポとバルトロマイ、トマスと徴税人のマタイ、アルファイの子ヤコ
ブとタダイ、
10:4 熱心党のシモン、それにイエスを裏切ったイスカリオテのユダである。

新共同 使  1:13
1:13 彼らは都に入ると、泊まっていた家の上の部屋に上がった。それは、ペト
ロ、ヨハネ、ヤコブ、アンデレ、フィリポ、トマス、バルトロマイ、マタイ、ア
ルファイの子ヤコブ、熱心党のシモン、ヤコブの子ユダであった。

新共同 マタ 8:22
8:22 イエスは言われた。「わたしに従いなさい。死んでいる者たちに、自分た
ちの死者を葬らせなさい。」

新共同 マタ 11:19
11:19 人の子が来て、飲み食いすると、『見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や
罪人の仲間だ』と言う。しかし、知恵の正しさは、その働きによって証明される。」

新共同 ルカ 15:2
15:2 すると、ファリサイ派の人々や律法学者たちは、「この人は罪人たちを迎
えて、食事まで一緒にしている」と不平を言いだした。

新共同 ルカ 19:7
19:7 これを見た人たちは皆つぶやいた。「あの人は罪深い男のところに行って
宿をとった。」

新共同 マタ 12:7
12:7 もし、『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』という
言葉の意味を知っていれば、あなたたちは罪もない人たちをとがめなかったであ
ろう。

新共同 ホセ 6:6
6:6 わたしが喜ぶのは/愛であっていけにえではなく/神を知ることであって/
焼き尽くす献げ物ではない。

新共同 Tサム15:22
15:22 サムエルは言った。「主が喜ばれるのは/焼き尽くす献げ物やいけにえで
あろうか。むしろ、主の御声に聞き従うことではないか。見よ、聞き従うことは
いけにえにまさり/耳を傾けることは雄羊の脂肪にまさる。

新共同 箴  16:6-8
16:6 慈しみとまことは罪を贖う。主を畏れれば悪を避けることができる。
16:7 主に喜ばれる道を歩む人を/主は敵と和解させてくださる。
16:8 稼ぎが多くても正義に反するよりは/僅かなもので恵みの業をする方が幸い。

新共同 ヘブ 10:5
10:5 それで、キリストは世に来られたときに、次のように言われたのです。
「あなたは、いけにえや献げ物を望まず、/むしろ、わたしのために/体を備え
てくださいました。

新共同 ルカ 19:10
19:10 人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」

新共同 Tテモ1:15
1:15 「キリスト・イエスは、罪人を救うために世に来られた」という言葉は真
実であり、そのまま受け入れるに値します。わたしは、その罪人の中で最たる者
です。

新共同 マコ 4:1
4:1 イエスは、再び湖のほとりで教え始められた。おびただしい群衆が、そばに
集まって来た。そこで、イエスは舟に乗って腰を下ろし、湖の上におられたが、
群衆は皆、湖畔にいた。

新共同 マコ 3:16-19
3:16 こうして十二人を任命された。シモンにはペトロという名を付けられた。
3:17 ゼベダイの子ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネ、この二人にはボアネルゲス、
すなわち、「雷の子ら」という名を付けられた。
3:18 アンデレ、フィリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルファイの子ヤ
コブ、タダイ、熱心党のシモン、
3:19 それに、イスカリオテのユダ。このユダがイエスを裏切ったのである。

新共同 マコ 2:2
2:2 大勢の人が集まったので、戸口の辺りまですきまもないほどになった。イエ
スが御言葉を語っておられると、

新共同 ルカ 15:1-2
15:1 徴税人や罪人が皆、話を聞こうとしてイエスに近寄って来た。
15:2 すると、ファリサイ派の人々や律法学者たちは、「この人は罪人たちを迎
えて、食事まで一緒にしている」と不平を言いだした。

新共同 マタ 19:27
19:27 すると、ペトロがイエスに言った。「このとおり、わたしたちは何もかも
捨ててあなたに従って参りました。では、わたしたちは何をいただけるのでしょ
うか。」

新共同 ルカ 15:1
15:1 徴税人や罪人が皆、話を聞こうとしてイエスに近寄って来た。

新共同 ルカ 15:2
15:2 すると、ファリサイ派の人々や律法学者たちは、「この人は罪人たちを迎
えて、食事まで一緒にしている」と不平を言いだした。

新共同 ルカ 19:7
19:7 これを見た人たちは皆つぶやいた。「あの人は罪深い男のところに行って
宿をとった。」

新共同 マタ 9:11
9:11 ファリサイ派の人々はこれを見て、弟子たちに、「なぜ、あなたたちの先
生は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」と言った。

新共同 ルカ 19:10 人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」

新共同 ルカ 15:7 言っておくが、このように、悔い改める一人の罪人について
は、悔い改める必要のない九十九人の正しい人についてよりも大きな喜びが天に
ある。」

新共同 ヨハ 3:17 神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御
子によって世が救われるためである。

新共同 ルカ 19:2-10
19:2 そこにザアカイという人がいた。この人は徴税人の頭で、金持ちであった。
19:3 イエスがどんな人か見ようとしたが、背が低かったので、群衆に遮られて
見ることができなかった。
19:4 それで、イエスを見るために、走って先回りし、いちじく桑の木に登っ
た。そこを通り過ぎようとしておられたからである。
19:5 イエスはその場所に来ると、上を見上げて言われた。「ザアカイ、急いで
降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい。」
19:6 ザアカイは急いで降りて来て、喜んでイエスを迎えた。
19:7 これを見た人たちは皆つぶやいた。「あの人は罪深い男のところに行って
宿をとった。」
19:8 しかし、ザアカイは立ち上がって、主に言った。「主よ、わたしは財産の
半分を貧しい人々に施します。また、だれかから何かだまし取っていたら、それ
を四倍にして返します。」
19:9 イエスは言われた。「今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハム
の子なのだから。
19:10 人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」

新共同 ルカ 18:9-14
18:9 自分は正しい人間だとうぬぼれて、他人を見下している人々に対しても、
イエスは次のたとえを話された。
18:10 「二人の人が祈るために神殿に上った。一人はファリサイ派の人で、もう
一人は徴税人だった。
18:11 ファリサイ派の人は立って、心の中でこのように祈った。『神様、わたし
はほかの人たちのように、奪い取る者、不正な者、姦通を犯す者でなく、また、
この徴税人のような者でもないことを感謝します。
18:12 わたしは週に二度断食し、全収入の十分の一を献げています。』
18:13 ところが、徴税人は遠くに立って、目を天に上げようともせず、胸を打ち
ながら言った。『神様、罪人のわたしを憐れんでください。』
18:14 言っておくが、義とされて家に帰ったのは、この人であって、あのファリ
サイ派の人ではない。だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」

● 解釈と感想
マタイの召命は唐突で非常識なことであるが、この物語は次の2方向から重ね合
わせて読むとわかる。まず徴税人というのは自分の仕事が「よくない(ヤバ
イ)」ものであることを自覚していた。それはザアカイがおもわず「だれかから
何かだまし取っていたら、それを四倍にして返します」と言ったことから伺い知
れる。(ルカ19:8)つまり、罪人の自覚があった。そしてイエスの周りには
この徴税人や罪人が集まったという。(ルカ15:1)。徴税人には罪の自覚が
あって魂がすでに砕けていたのである。イエスの話を受け入れる素地ができていた。
イエスは徴税人や罪人に積極的に接した。彼らは人生を失敗して失ったと自覚し
ていた。人生の失敗。人間としてもう絶体絶命。生きる喜びの喪失。そんな彼ら
の嘆きは肉体の病気以上に悲しいものであった。その彼らの嘆きはユダヤ教では
救われなかった。そこにイエスの救いの光が射し込んだ。「失われた者を探し出
すために私は来た」と。
イエスはこの罪人を「毛嫌い」しないで声をかけてくれた。感激である。いまま
でこんなことはなかった。世の人は親類家族までが自分を嫌った。淋しかった。
しかしイエスは違った。目をかけてくれただけでなく「ついてこい」とまで言っ
てくださった。今までは多くの人が自分を嫌って、毛嫌いして、近づいてこな
かった。自分のことを「イヤーな感じがする」といって親兄弟も声をかけずに遠
ざかるようになった。身内師恩族の中に徴税人がでたということで自分を恥と
思っていた。しかしこの人は違う。と言うことを知ると、何もかも一切がっさい
を捨ててイエスに従った。

● 解釈と感想
マタイの召命物語の本質は、多分ザアカイの物語と同じものであろう。ザアカイ
の物語の結論であるルカ19:10 「人の子は、失われたものを捜して救うために来
たのである。」と、マタイの召命物語の結論であるマタイ9:13 「『わたしは憐
れみを好み、犠牲を好まない』という(神の言葉の)意味を、行って、勉強した
がよかろう。わたしは正しい人を招きに来たのではない、罪人を 招きに来たの
である。」が一致している。


94 問・クリスチャンにとっての新しい皮袋とは何ですか。
答・生活習慣、結婚生活や職場です。しかし努めて正面衝突しないようにすべき
です。
マタ9:14−17

[岩波版・佐藤訳]
400914そのあと、ヨハネの弟子たちが彼のもとにやって来て言う、「なぜわれわ
れとファリサイ人たちは〔熱心に〕断食しているのに、あなたの弟子たちは断食
しないのか」。
400915そこでイエスは彼らに言った、「新婚の部屋の子らは、花婿が一緒にいる
間は悲しむことができるであろうか。しかし、花婿が彼らから奪い去られる日々
が来るであろう。そのときこそ、彼らは断食するであろう。
400916誰も、晒していない布の当て切れを古い着物の上に当てはしない。なぜな
らば、新しい当て布は着物そのものから裂けて取れ、破れはいっそうひどくなる
であろうから。
400917また、人々は新しい酒を古い革袋には入れない。そんなことをするなら
ば、革袋は破れ裂け、酒はこぼれ出、革袋も駄目になってしまうであろう。そう
ではなく、人々は新しい酒は新しい皮袋に入れるものだ。そうすれば双方とも安
全に保たれる」。

[塚本訳]マタ 9:14-17
9:14 そのあと、洗礼者ヨハネの弟子がイエスの所に来て言う、「わたし達とパ
リサイ人とは断食をするのに、なぜあなたの弟子は断食をしないのか。」
9:15 イエスは言われた、「婚礼の客は花婿がまだ一しょにいる間に、(断食を
して)悲しむことが出来ようか。しかしいまに花嫁を奪いとられる時が来る。す
ると彼らは(いやでも)断食をするであろう。
9:16 真新しい布切で古い着物に継ぎをする者はない。当て切は着物をひきさ
き、裂け目はますますひどくなるからである。
9:17 新しい酒を古い皮袋に入れることもしない。そんなことをすれば、皮袋が
破れて酒は流れ出し、皮袋もだめになる。新しい酒は新しい皮袋に入れる。そう
すれば両方とも安全である。」

新共同 マタ 9:14-17
9:14 そのころ、ヨハネの弟子たちがイエスのところに来て、「わたしたちと
ファリサイ派の人々はよく断食しているのに、なぜ、あなたの弟子たちは断食し
ないのですか」と言った。
9:15 イエスは言われた。「花婿が一緒にいる間、婚礼の客は悲しむことができ
るだろうか。しかし、花婿が奪い取られる時が来る。そのとき、彼らは断食する
ことになる。
9:16 だれも、織りたての布から布切れを取って、古い服に継ぎを当てたりはし
ない。新しい布切れが服を引き裂き、破れはいっそうひどくなるからだ。
9:17 新しいぶどう酒を古い革袋に入れる者はいない。そんなことをすれば、革
袋は破れ、ぶどう酒は流れ出て、革袋もだめになる。新しいぶどう酒は、新しい
革袋に入れるものだ。そうすれば、両方とも長もちする。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 2:18-22
2:18 ヨハネの弟子たちとファリサイ派の人々は、断食していた。そこで、人々
はイエスのところに来て言った。「ヨハネの弟子たちとファリサイ派の弟子たち
は断食しているのに、なぜ、あなたの弟子たちは断食しないのですか。」
2:19 イエスは言われた。「花婿が一緒にいるのに、婚礼の客は断食できるだろ
うか。花婿が一緒にいるかぎり、断食はできない。
2:20 しかし、花婿が奪い取られる時が来る。その日には、彼らは断食すること
になる。
2:21 だれも、織りたての布から布切れを取って、古い服に継ぎを当てたりはし
ない。そんなことをすれば、新しい布切れが古い服を引き裂き、破れはいっそう
ひどくなる。
2:22 また、だれも、新しいぶどう酒を古い革袋に入れたりはしない。そんなこ
とをすれば、ぶどう酒は革袋を破り、ぶどう酒も革袋もだめになる。新しいぶど
う酒は、新しい革袋に入れるものだ。」

新共同 ルカ 5:33-39
5:33 人々はイエスに言った。「ヨハネの弟子たちは度々断食し、祈りをし、
ファリサイ派の弟子たちも同じようにしています。しかし、あなたの弟子たちは
飲んだり食べたりしています。」
5:34 そこで、イエスは言われた。「花婿が一緒にいるのに、婚礼の客に断食さ
せることがあなたがたにできようか。
5:35 しかし、花婿が奪い取られる時が来る。その時には、彼らは断食すること
になる。」
5:36 そして、イエスはたとえを話された。「だれも、新しい服から布切れを破
り取って、古い服に継ぎを当てたりはしない。そんなことをすれば、新しい服も
破れるし、新しい服から取った継ぎ切れも古いものには合わないだろう。
5:37 また、だれも、新しいぶどう酒を古い革袋に入れたりはしない。そんなこ
とをすれば、新しいぶどう酒は革袋を破って流れ出し、革袋もだめになる。
5:38 新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れねばならない。
5:39 また、古いぶどう酒を飲めば、だれも新しいものを欲しがらない。『古い
ものの方がよい』と言うのである。」

新共同 ヨハ 3:29-30
3:29 花嫁を迎えるのは花婿だ。花婿の介添え人はそばに立って耳を傾け、花婿
の声が聞こえると大いに喜ぶ。だから、わたしは喜びで満たされている。
3:30 あの方は栄え、わたしは衰えねばならない。」

新共同 マタ 11:18-19
11:18 ヨハネが来て、食べも飲みもしないでいると、『あれは悪霊に取りつかれ
ている』と言い、
11:19 人の子が来て、飲み食いすると、『見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や
罪人の仲間だ』と言う。しかし、知恵の正しさは、その働きによって証明される。」

新共同 ルカ 18:11-12
18:11 ファリサイ派の人は立って、心の中でこのように祈った。『神様、わたし
はほかの人たちのように、奪い取る者、不正な者、姦通を犯す者でなく、また、
この徴税人のような者でもないことを感謝します。
18:12 わたしは週に二度断食し、全収入の十分の一を献げています。』

新共同 イザ 58:3
58:3 何故あなたはわたしたちの断食を顧みず/苦行しても認めてくださらな
かったのか。見よ、断食の日にお前たちはしたい事をし/お前たちのために労す
る人々を追い使う。

新共同 マタ 22:2-3
22:2 「天の国は、ある王が王子のために婚宴を催したのに似ている。
22:3 王は家来たちを送り、婚宴に招いておいた人々を呼ばせたが、来ようとし
なかった。

新共同 ヨハ 3:29
3:29 花嫁を迎えるのは花婿だ。花婿の介添え人はそばに立って耳を傾け、花婿
の声が聞こえると大いに喜ぶ。だから、わたしは喜びで満たされている。

新共同 マタ 26:11
26:11 貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるが、わたしはいつも一緒にい
るわけではない。

新共同 ルカ 17:22-23
17:22 それから、イエスは弟子たちに言われた。「あなたがたが、人の子の日を
一日だけでも見たいと望む時が来る。しかし、見ることはできないだろう。
17:23 『見よ、あそこだ』『見よ、ここだ』と人々は言うだろうが、出て行って
はならない。また、その人々の後を追いかけてもいけない。

新共同 ヨハ 1:17
1:17 律法はモーセを通して与えられたが、恵みと真理はイエス・キリストを通
して現れたからである。

新共同 ロマ 7:6
7:6 しかし今は、わたしたちは、自分を縛っていた律法に対して死んだ者とな
り、律法から解放されています。その結果、文字に従う古い生き方ではなく、
“霊”に従う新しい生き方で仕えるようになっているのです。

新共同 ヨブ 32:19
32:19 見よ、わたしの腹は封じられたぶどう酒の袋/新しい酒で張り裂けんばか
りの革袋のようだ。

新共同 ヨハ 1:30
1:30 『わたしの後から一人の人が来られる。その方はわたしにまさる。わたし
よりも先におられたからである』とわたしが言ったのは、この方のことである。

新共同 マコ 1:2
1:2 預言者イザヤの書にこう書いてある。「見よ、わたしはあなたより先に使者
を遣わし、/あなたの道を準備させよう。

新共同 マタ 25:1-12
25:1 「そこで、天の国は次のようにたとえられる。十人のおとめがそれぞれと
もし火を持って、花婿を迎えに出て行く。
25:2 そのうちの五人は愚かで、五人は賢かった。
25:3 愚かなおとめたちは、ともし火は持っていたが、油の用意をしていなかった。
25:4 賢いおとめたちは、それぞれのともし火と一緒に、壺に油を入れて持って
いた。
25:5 ところが、花婿の来るのが遅れたので、皆眠気がさして眠り込んでしまった。
25:6 真夜中に『花婿だ。迎えに出なさい』と叫ぶ声がした。
25:7 そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれのともし火を整えた。
25:8 愚かなおとめたちは、賢いおとめたちに言った。『油を分けてください。
わたしたちのともし火は消えそうです。』
25:9 賢いおとめたちは答えた。『分けてあげるほどはありません。それより、
店に行って、自分の分を買って来なさい。』
25:10 愚かなおとめたちが買いに行っている間に、花婿が到着して、用意のでき
ている五人は、花婿と一緒に婚宴の席に入り、戸が閉められた。
25:11 その後で、ほかのおとめたちも来て、『御主人様、御主人様、開けてくだ
さい』と言った。
25:12 しかし主人は、『はっきり言っておく。わたしはお前たちを知らない』と
答えた。

新共同 Uコリ11:2
11:2 あなたがたに対して、神が抱いておられる熱い思いをわたしも抱いていま
す。なぜなら、わたしはあなたがたを純潔な処女として一人の夫と婚約させた、
つまりキリストに献げたからです。

新共同 ヨハ 15:11
15:11 これらのことを話したのは、わたしの喜びがあなたがたの内にあり、あな
たがたの喜びが満たされるためである。

● 解釈と感想
キリスト教が家や国に入るとそれまでの生活習慣やしきたりとぶつかる。この場
合、正面衝突しないように別れなければならない。ピューリタンは英国国教会か
ら分離して米国に渡った。母国を変えようとはせずに出ていった。キリスト教の
歴史はこの分離の歴史、離脱の歴史である。新しい思想は新しい生活で伸びる。
子供の家庭は親から独立していく。古い家に新しい部分を継ぎたすのはよくな
い。信仰の家庭は不信仰の家庭から分離独立すべきである。信仰は神が与えるも
の だから、説明してわかるものではない。クリスチャンはこの世的にどんなに
不利でも非常識でも同じ道を歩む兄弟姉妹と結婚した方が幸福である。新しい酒
は古 い皮袋(容姿端麗、頭脳明晰)の判断基準を捨てなければならない。

















95 問・イエスはなぜ多くの病気を直したのですか。
答・神の支配の到来の徴、イエスに神の力が臨んでいることの証明のためです。
マタ9:18−26

[岩波版・佐藤訳]
400918彼が彼らにこれらのことを語っていた時、見よ、一人の役人がやって来
て、彼を伏し拝んで言う、「私の娘が今死にました。しかしおいで下さり、娘の
上に御手を置いて下さい。そうすれば娘は生き〔返り〕ます」。
400919するとイエスは起き上がって、彼の後について行った。イエスの弟子たち
も〔同様について行った〕。
400920さて、見よ、〔ここに〕十二年もの間、出血を患っている一人の女がいた
が、後ろから〔彼に〕近づき、彼の着物の縁(へり)に触れた。
400921「あの方の着物に触るだけでも、私は救われる」と彼女は自分の中で思っ
ていたからである。
400922そこでイエスは振り返って彼女を見て言った、「しっかりしなさい、娘
よ、あなたの信仰が今あなたを救ったのだ」。すると彼女はその時より救われた。
400923そしてイエスは役人の家にやって来、笛吹きたちや群集がうるさく騒いで
いるのを見ると、
400924言った、「去れ、なぜなら少女は死んだのではなく、眠っている〔だけ〕
だ」。そこで彼らは、彼をあざ笑い出した。
400925しかし彼は、群集が外に追い出された時、〔中に〕入って行き、彼女の手
を取った。すると少女は起こされた。
400926そこでこの〔彼の〕名声は、その地一帯に広まった。

[塚本訳]マタ 9:18-26
9:18 こう話しておられると、そこに一人の(礼拝堂の)役人が進み出て、しき
りに願って言った、「わたしの娘がたったいま死にました。それでも、どうか
行って、手をのせてやってください。そうすれば生き返りますから。」
9:19 イエスは立ち上がって彼について行かれた、弟子たちも一しょに。
9:20 するとそこに、十二年も長血にかかっていた女が近寄ってきて、後ろから
イエスの上着の裾にさわった。
9:21 「お召物にさわるだけでも、なおるにちがいない」と、ひそかに思ったの
である。
9:22 イエスは振り向いて、女を見ながら言われた、「娘よ、安心しなさい、あ
なたの信仰がなおした。」するとちょうどその時から、女はなおった。
9:23 やがてイエスは役人の家に着いて、笛吹き男と騒いでいる群衆とを見ると、
9:24 言われた、「あちらに行っておれ。少女は死んだのではない、眠っている
のだから。」人々はあざ笑っていた。
9:25 群衆が外に出されると、イエスは(部屋に)入っていって少女の手をお取
りになった。すると少女は起き上がった。
9:26 この評判がその土地全体に広まった。

新共同 マタ 9:18-26
9:18 イエスがこのようなことを話しておられると、ある指導者がそばに来て、
ひれ伏して言った。「わたしの娘がたったいま死にました。でも、おいでになっ
て手を置いてやってください。そうすれば、生き返るでしょう。」
9:19 そこで、イエスは立ち上がり、彼について行かれた。弟子たちも一緒だった。
9:20 すると、そこへ十二年間も患って出血が続いている女が近寄って来て、後
ろからイエスの服の房に触れた。
9:21 「この方の服に触れさえすれば治してもらえる」と思ったからである。
9:22 イエスは振り向いて、彼女を見ながら言われた。「娘よ、元気になりなさ
い。あなたの信仰があなたを救った。」そのとき、彼女は治った。
9:23 イエスは指導者の家に行き、笛を吹く者たちや騒いでいる群衆を御覧に
なって、
9:24 言われた。「あちらへ行きなさい。少女は死んだのではない。眠っている
のだ。」人々はイエスをあざ笑った。
9:25 群衆を外に出すと、イエスは家の中に入り、少女の手をお取りになった。
すると、少女は起き上がった。
9:26 このうわさはその地方一帯に広まった。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 5:21-43
5:21 イエスが舟に乗って再び向こう岸に渡られると、大勢の群衆がそばに集
まって来た。イエスは湖のほとりにおられた。
5:22 会堂長の一人でヤイロという名の人が来て、イエスを見ると足もとにひれ
伏して、
5:23 しきりに願った。「わたしの幼い娘が死にそうです。どうか、おいでに
なって手を置いてやってください。そうすれば、娘は助かり、生きるでしょう。」
5:24 そこで、イエスはヤイロと一緒に出かけて行かれた。大勢の群衆も、イエ
スに従い、押し迫って来た。
5:25 さて、ここに十二年間も出血の止まらない女がいた。
5:26 多くの医者にかかって、ひどく苦しめられ、全財産を使い果たしても何の
役にも立たず、ますます悪くなるだけであった。
5:27 イエスのことを聞いて、群衆の中に紛れ込み、後ろからイエスの服に触れた。
5:28 「この方の服にでも触れればいやしていただける」と思ったからである。
5:29 すると、すぐ出血が全く止まって病気がいやされたことを体に感じた。
5:30 イエスは、自分の内から力が出て行ったことに気づいて、群衆の中で振り
返り、「わたしの服に触れたのはだれか」と言われた。
5:31 そこで、弟子たちは言った。「群衆があなたに押し迫っているのがお分か
りでしょう。それなのに、『だれがわたしに触れたのか』とおっしゃるのですか。」
5:32 しかし、イエスは、触れた者を見つけようと、辺りを見回しておられた。
5:33 女は自分の身に起こったことを知って恐ろしくなり、震えながら進み出て
ひれ伏し、すべてをありのまま話した。
5:34 イエスは言われた。「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行
きなさい。もうその病気にかからず、元気に暮らしなさい。」
5:35 イエスがまだ話しておられるときに、会堂長の家から人々が来て言った。
「お嬢さんは亡くなりました。もう、先生を煩わすには及ばないでしょう。」
5:36 イエスはその話をそばで聞いて、「恐れることはない。ただ信じなさい」
と会堂長に言われた。
5:37 そして、ペトロ、ヤコブ、またヤコブの兄弟ヨハネのほかは、だれもつい
て来ることをお許しにならなかった。
5:38 一行は会堂長の家に着いた。イエスは人々が大声で泣きわめいて騒いでい
るのを見て、
5:39 家の中に入り、人々に言われた。「なぜ、泣き騒ぐのか。子供は死んだの
ではない。眠っているのだ。」
5:40 人々はイエスをあざ笑った。しかし、イエスは皆を外に出し、子供の両親
と三人の弟子だけを連れて、子供のいる所へ入って行かれた。
5:41 そして、子供の手を取って、「タリタ、クム」と言われた。これは、「少
女よ、わたしはあなたに言う。起きなさい」という意味である。
5:42 少女はすぐに起き上がって、歩きだした。もう十二歳になっていたからで
ある。それを見るや、人々は驚きのあまり我を忘れた。
5:43 イエスはこのことをだれにも知らせないようにと厳しく命じ、また、食べ
物を少女に与えるようにと言われた。

新共同 ルカ 8:40-56
8:40 イエスが帰って来られると、群衆は喜んで迎えた。人々は皆、イエスを
待っていたからである。
8:41 そこへ、ヤイロという人が来た。この人は会堂長であった。彼はイエスの
足もとにひれ伏して、自分の家に来てくださるようにと願った。
8:42 十二歳ぐらいの一人娘がいたが、死にかけていたのである。イエスがそこ
に行かれる途中、群衆が周りに押し寄せて来た。
8:43 ときに、十二年このかた出血が止まらず、医者に全財産を使い果たした
が、だれからも治してもらえない女がいた。
8:44 この女が近寄って来て、後ろからイエスの服の房に触れると、直ちに出血
が止まった。
8:45 イエスは、「わたしに触れたのはだれか」と言われた。人々は皆、自分で
はないと答えたので、ペトロが、「先生、群衆があなたを取り巻いて、押し合っ
ているのです」と言った。
8:46 しかし、イエスは、「だれかがわたしに触れた。わたしから力が出て行っ
たのを感じたのだ」と言われた。
8:47 女は隠しきれないと知って、震えながら進み出てひれ伏し、触れた理由と
たちまちいやされた次第とを皆の前で話した。
8:48 イエスは言われた。「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行
きなさい。」
8:49 イエスがまだ話しておられるときに、会堂長の家から人が来て言った。
「お嬢さんは亡くなりました。この上、先生を煩わすことはありません。」
8:50 イエスは、これを聞いて会堂長に言われた。「恐れることはない。ただ信
じなさい。そうすれば、娘は救われる。」
8:51 イエスはその家に着くと、ペトロ、ヨハネ、ヤコブ、それに娘の父母のほ
かには、だれも一緒に入ることをお許しにならなかった。
8:52 人々は皆、娘のために泣き悲しんでいた。そこで、イエスは言われた。
「泣くな。死んだのではない。眠っているのだ。」
8:53 人々は、娘が死んだことを知っていたので、イエスをあざ笑った。
8:54 イエスは娘の手を取り、「娘よ、起きなさい」と呼びかけられた。
8:55 すると娘は、その霊が戻って、すぐに起き上がった。イエスは、娘に食べ
物を与えるように指図をされた。
8:56 娘の両親は非常に驚いた。イエスは、この出来事をだれにも話さないよう
にとお命じになった。

新共同 マタ 19:13
19:13 そのとき、イエスに手を置いて祈っていただくために、人々が子供たちを
連れて来た。弟子たちはこの人々を叱った。

新共同 マコ 6:5
6:5 そこでは、ごくわずかの病人に手を置いていやされただけで、そのほかは何
も奇跡を行うことがおできにならなかった。

新共同 マコ 7:32
7:32 人々は耳が聞こえず舌の回らない人を連れて来て、その上に手を置いてく
ださるようにと願った。

新共同 マコ 8:23
8:23 イエスは盲人の手を取って、村の外に連れ出し、その目に唾をつけ、両手
をその人の上に置いて、「何か見えるか」とお尋ねになった。

新共同 マコ 8:25
8:25 そこで、イエスがもう一度両手をその目に当てられると、よく見えてきて
いやされ、何でもはっきり見えるようになった。

新共同 マコ 16:18
16:18 手で蛇をつかみ、また、毒を飲んでも決して害を受けず、病人に手を置け
ば治る。」

新共同 ルカ 4:40
4:40 日が暮れると、いろいろな病気で苦しむ者を抱えている人が皆、病人たち
をイエスのもとに連れて来た。イエスはその一人一人に手を置いていやされた。

新共同 ルカ 13:13
13:13 その上に手を置かれた。女は、たちどころに腰がまっすぐになり、神を賛
美した。

新共同 使  6:6
6:6 使徒たちの前に立たせた。使徒たちは、祈って彼らの上に手を置いた。

新共同 レビ 15:25
15:25 もし、生理期間中でないときに、何日も出血があるか、あるいはその期間
を過ぎても出血がやまないならば、その期間中は汚れており、生理期間中と同じ
ように汚れる。

新共同 マコ 1:41
1:41 イエスが深く憐れんで、手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清く
なれ」と言われると、

新共同 マコ 6:56
6:56 村でも町でも里でも、イエスが入って行かれると、病人を広場に置き、せ
めてその服のすそにでも触れさせてほしいと願った。触れた者は皆いやされた。

新共同 民  15:38
15:38 イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。代々にわたって、衣服の四隅
に房を縫い付け、その房に青いひもを付けさせなさい。

新共同 申  22:12
22:12 身にまとう衣服の四隅には房を付けねばならない。

新共同 ルカ 6:19
6:19 群衆は皆、何とかしてイエスに触れようとした。イエスから力が出て、す
べての人の病気をいやしていたからである。

新共同 マコ 10:52
10:52 そこで、イエスは言われた。「行きなさい。あなたの信仰があなたを救っ
た。」盲人は、すぐ見えるようになり、なお道を進まれるイエスに従った。

新共同 ルカ 7:50
7:50 イエスは女に、「あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」
と言われた。

新共同 マタ 17:19
17:19 弟子たちはひそかにイエスのところに来て、「なぜ、わたしたちは悪霊を
追い出せなかったのでしょうか」と言った。

新共同 使  16:31
16:31 二人は言った。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたも家族も救
われます。」

新共同 ロマ 10:9
10:9 口でイエスは主であると公に言い表し、心で神がイエスを死者の中から復
活させられたと信じるなら、あなたは救われるからです。

新共同 マタ 8:13
8:13 そして、百人隊長に言われた。「帰りなさい。あなたが信じたとおりにな
るように。」ちょうどそのとき、僕の病気はいやされた。

新共同 ヨハ 11:11-14
11:11 こうお話しになり、また、その後で言われた。「わたしたちの友ラザロが
眠っている。しかし、わたしは彼を起こしに行く。」
11:12 弟子たちは、「主よ、眠っているのであれば、助かるでしょう」と言った。
11:13 イエスはラザロの死について話されたのだが、弟子たちは、ただ眠りにつ
いて話されたものと思ったのである。
11:14 そこでイエスは、はっきりと言われた。「ラザロは死んだのだ。

新共同 マタ 8:15
8:15 イエスがその手に触れられると、熱は去り、しゅうとめは起き上がってイ
エスをもてなした。

新共同 マタ 4:24
4:24 そこで、イエスの評判がシリア中に広まった。人々がイエスのところへ、
いろいろな病気や苦しみに悩む者、悪霊に取りつかれた者、てんかんの者、中風
の者など、あらゆる病人を連れて来たので、これらの人々をいやされた。

新共同 マタ 9:31
9:31 しかし、二人は外へ出ると、その地方一帯にイエスのことを言い広めた。

新共同 ルカ 4:14
4:14 イエスは“霊”の力に満ちてガリラヤに帰られた。その評判が周りの地方一
帯に広まった。

新共同 ルカ 4:37
4:37 こうして、イエスのうわさは、辺り一帯に広まった。

新共同 ルカ 5:15
5:15 しかし、イエスのうわさはますます広まったので、大勢の群衆が、教えを
聞いたり病気をいやしていただいたりするために、集まって来た。

新共同 ルカ 7:17
7:17 イエスについてのこの話は、ユダヤの全土と周りの地方一帯に広まった。

新共同 T列 17:17-24
17:17 その後、この家の女主人である彼女の息子が病気にかかった。病状は非常
に重く、ついに息を引き取った。
17:18 彼女はエリヤに言った。「神の人よ、あなたはわたしにどんなかかわりが
あるのでしょうか。あなたはわたしに罪を思い起こさせ、息子を死なせるために
来られたのですか。」
17:19 エリヤは、「あなたの息子をよこしなさい」と言って、彼女のふところか
ら息子を受け取り、自分のいる階上の部屋に抱いて行って寝台に寝かせた。
17:20 彼は主に向かって祈った。「主よ、わが神よ、あなたは、わたしが身を寄
せているこのやもめにさえ災いをもたらし、その息子の命をお取りになるのです
か。」
17:21 彼は子供の上に三度身を重ねてから、また主に向かって祈った。「主よ、
わが神よ、この子の命を元に返してください。」
17:22 主は、エリヤの声に耳を傾け、その子の命を元にお返しになった。子供は
生き返った。
17:23 エリヤは、その子を連れて家の階上の部屋から降りて来て、母親に渡し、
「見なさい。あなたの息子は生きている」と言った。
17:24 女はエリヤに言った。「今わたしは分かりました。あなたはまことに神の
人です。あなたの口にある主の言葉は真実です。」

新共同 U列 4:17-37
4:17 しかし、この婦人は身ごもり、エリシャが告げたとおり翌年の同じころ、
男の子を産んだ。
4:18 その子は大きくなったが、ある日刈り入れをする人々と共にいた父のとこ
ろに行ったとき、
4:19 「頭が、頭が」と言った。父が従者に、「この子を母親のところに抱いて
行ってくれ」と言ったので、
4:20 従者はその子を母親のところに抱いて行った。その子は母の膝の上でじっ
としていたが、昼ごろ死んでしまった。
4:21 彼女は上って行って神の人の寝台にその子を横たえ、戸を閉めて出て来た。
4:22 それから夫を呼び、「従者一人と雌ろば一頭をわたしのために出してくだ
さい。神の人のもとに急いで行って、すぐに戻って来ます」と言った。
4:23 夫は、「どうして、今日その人のもとに行くのか。新月でも安息日でもな
いのに」と言ったが、「行って参ります」と彼女は言い、
4:24 雌ろばに鞍を置き、従者に、「手綱を引いて進んで行きなさい。わたしが
命じないかぎり進むのをやめてはいけません」と命じた。
4:25 こうして彼女は出かけ、カルメル山にいる神の人のもとに来た。神の人は
遠くから彼女を見て、従者ゲハジに言った。「見よ、あのシュネムの婦人だ。
4:26 すぐに走って行って彼女を迎え、『お変わりありませんか、御主人はお変
わりありませんか。お子さんはお変わりありませんか』と挨拶しなさい。」彼女
は、「変わりはございません」と答えたが、
4:27 山の上にいる神の人のもとに来て、その足にすがりついた。ゲハジは近
寄って引き離そうとしたが、神の人は言った。「そのままにしておきなさい。彼
女はひどく苦しんでいる。主はそれをわたしに隠して知らされなかったのだ。」
4:28 すると彼女は言った。「わたしがあなたに子供を求めたことがありましょ
うか。わたしを欺かないでくださいと申し上げたではありませんか。」
4:29 そこでエリシャはゲハジに命じた。「腰に帯を締め、わたしの杖を手に
持って行きなさい。だれかに会っても挨拶してはならない。まただれかが挨拶し
ても答えてはならない。お前はわたしの杖をその子供の顔の上に置きなさい。」
4:30 その子供の母親が、「主は生きておられ、あなた御自身も生きておられま
す。わたしは決してあなたを離れません」と言ったので、エリシャは立ち上が
り、彼女の後について行った。
4:31 ゲハジは二人より先に行って、杖をその子供の顔の上に置いたが、声も出
さず、何の反応も示さなかったので、引き返してエリシャに会い、「子供は目を
覚ましませんでした」と告げた。
4:32 エリシャが家に着いてみると、彼の寝台に子供は死んで横たわっていた。
4:33 彼は中に入って戸を閉じ、二人だけになって主に祈った。
4:34 そしてエリシャは寝台に上がって、子供の上に伏し、自分の口を子供の口
に、目を子供の目に、手を子供の手に重ねてかがみ込むと、子供の体は暖かく
なった。
4:35 彼は起き上がり、家の中をあちこち歩き回ってから、再び寝台に上がって
子供の上にかがみ込むと、子供は七回くしゃみをして目を開いた。
4:36 エリシャはゲハジを呼び、「あのシュネムの婦人を呼びなさい」と言っ
た。ゲハジに呼ばれて彼女がエリシャのもとに来ると、エリシャは、「あなたの
子を受け取りなさい」と言った。
4:37 彼女は近づいてエリシャの足もとに身をかがめ、地にひれ伏し、自分の子
供を受け取って出て行った。

新共同 使  9:36-38
9:36 ヤッファにタビタ――訳して言えばドルカス、すなわち「かもしか」――と呼
ばれる婦人の弟子がいた。彼女はたくさんの善い行いや施しをしていた。
9:37 ところが、そのころ病気になって死んだので、人々は遺体を清めて階上の
部屋に安置した。
9:38 リダはヤッファに近かったので、弟子たちはペトロがリダにいると聞い
て、二人の人を送り、「急いでわたしたちのところへ来てください」と頼んだ。

新共同 マコ 7:25
7:25 汚れた霊に取りつかれた幼い娘を持つ女が、すぐにイエスのことを聞きつ
け、来てその足もとにひれ伏した。

新共同 ヨハ 11:32
11:32 マリアはイエスのおられる所に来て、イエスを見るなり足もとにひれ伏
し、「主よ、もしここにいてくださいましたら、わたしの兄弟は死ななかったで
しょうに」と言った。

新共同 使  10:25
10:25 ペトロが来ると、コルネリウスは迎えに出て、足もとにひれ伏して拝んだ。

新共同 マタ 9:18
9:18 イエスがこのようなことを話しておられると、ある指導者がそばに来て、
ひれ伏して言った。「わたしの娘がたったいま死にました。でも、おいでになっ
て手を置いてやってください。そうすれば、生き返るでしょう。」

新共同 マコ 1:41-42
1:41 イエスが深く憐れんで、手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清く
なれ」と言われると、
1:42 たちまち重い皮膚病は去り、その人は清くなった。

新共同 ルカ 5:17
5:17 ある日のこと、イエスが教えておられると、ファリサイ派の人々と律法の
教師たちがそこに座っていた。この人々は、ガリラヤとユダヤのすべての村、そ
してエルサレムから来たのである。主の力が働いて、イエスは病気をいやしてお
られた。

新共同 マコ 3:5
3:5 そこで、イエスは怒って人々を見回し、彼らのかたくなな心を悲しみなが
ら、その人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、手は元どおりに
なった。

新共同 マタ 9:22
9:22 イエスは振り向いて、彼女を見ながら言われた。「娘よ、元気になりなさ
い。あなたの信仰があなたを救った。」そのとき、彼女は治った。

新共同 Tサム1:17
1:17 「安心して帰りなさい。イスラエルの神が、あなたの乞い願うことをかな
えてくださるように」と答えた。

新共同 Tサム20:42
20:42 ヨナタンは言った。「安らかに行ってくれ。わたしとあなたの間にも、わ
たしの子孫とあなたの子孫の間にも、主がとこしえにおられる、と主の御名に
よって誓い合ったのだから。」

新共同 U列 5:19
5:19 エリシャは彼に、「安心して行きなさい」と言った。ナアマンがエリシャ
と別れて、少し行ったとき、

新共同 ルカ 7:50
7:50 イエスは女に、「あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」
と言われた。

新共同 使  16:36
16:36 それで、看守はパウロにこの言葉を伝えた。「高官たちが、あなたがたを
釈放するようにと、言ってよこしました。さあ、牢から出て、安心して行きなさ
い。」

新共同 ヤコ 2:16
2:16 あなたがたのだれかが、彼らに、「安心して行きなさい。温まりなさい。
満腹するまで食べなさい」と言うだけで、体に必要なものを何一つ与えないな
ら、何の役に立つでしょう。

新共同 マタ 17:1
17:1 六日の後、イエスは、ペトロ、それにヤコブとその兄弟ヨハネだけを連れ
て、高い山に登られた。

新共同 使  20:10
20:10 パウロは降りて行き、彼の上にかがみ込み、抱きかかえて言った。「騒ぐ
な。まだ生きている。」

新共同 ヨハ 11:4  イエスは、それを聞いて言われた。「この病気は死で終わ
るものではない。神の栄光のためである。神の子がそれによって栄光を受けるの
である。」

新共同 ヨハ 11:11  こうお話しになり、また、その後で言われた。「わたした
ちの友ラザロが眠っている。しかし、わたしは彼を起こしに行く。」

新共同 使  9:40  ペトロが皆を外に出し、ひざまずいて祈り、遺体に向かっ
て、「タビタ、起きなさい」と言うと、彼女は目を開き、ペトロを見て起き上
がった。

新共同 マタ 8:15  イエスがその手に触れられると、熱は去り、しゅうとめは
起き上がってイエスをもてなした。

新共同 ルカ 7:14 そして、近づいて棺に手を触れられると、担いでいる人たち
は立ち止まった。イエスは、「若者よ、あなたに言う。起きなさい」と言われた。

新共同 マタ 8:4  イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気を
つけなさい。ただ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人
々に証明しなさい。」

新共同 ルカ 4:42  朝になると、イエスは人里離れた所へ出て行かれた。群衆
はイエスを捜し回ってそのそばまで来ると、自分たちから離れて行かないように
と、しきりに引き止めた。

新共同 ルカ 7:12  イエスが町の門に近づかれると、ちょうど、ある母親の一
人息子が死んで、棺が担ぎ出されるところだった。その母親はやもめであって、
町の人が大勢そばに付き添っていた。

新共同 民  15:38 イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。代々にわたっ
て、衣服の四隅に房を縫い付け、その房に青いひもを付けさせなさい。

新共同 ルカ 5:17 ある日のこと、イエスが教えておられると、ファリサイ派の
人々と律法の教師たちがそこに座っていた。この人々は、ガリラヤとユダヤのす
べての村、そしてエルサレムから来たのである。主の力が働いて、イエスは病気
をいやしておられた。

新共同 ルカ 7:6 そこで、イエスは一緒に出かけられた。ところが、その家から
ほど遠からぬ所まで来たとき、百人隊長は友達を使いにやって言わせた。「主
よ、御足労には及びません。わたしはあなたを自分の屋根の下にお迎えできるよ
うな者ではありません。

新共同 マタ 17:1 六日の後、イエスは、ペトロ、それにヤコブとその兄弟ヨハ
ネだけを連れて、高い山に登られた。

[塚本訳] ルカ 7:12-14
7:12 町の門の近くに来られると、ちょうど、ある独り息子が死んで、(棺が)
舁き出されるところであった。母は寡婦であった。町の人が大勢その母に付添っ
ていた。
7:13 主は母を見て不憫に思い、「そんなに泣くでない」と言って、
7:14 近寄って棺に手をかけ──担いでいる者は立ち止まった──「若者よ、あなた
に言う、起きよ!」と言われた。

新共同 T列 17:20-22
17:20 彼は主に向かって祈った。「主よ、わが神よ、あなたは、わたしが身を寄
せているこのやもめにさえ災いをもたらし、その息子の命をお取りになるのです
か。」
17:21 彼は子供の上に三度身を重ねてから、また主に向かって祈った。「主よ、
わが神よ、この子の命を元に返してください。」
17:22 主は、エリヤの声に耳を傾け、その子の命を元にお返しになった。子供は
生き返った。

新共同 マタ 12:22-23
12:22 そのとき、悪霊に取りつかれて目が見えず口の利けない人が、イエスのと
ころに連れられて来て、イエスがいやされると、ものが言え、目が見えるように
なった。
12:23 群衆は皆驚いて、「この人はダビデの子ではないだろうか」と言った。

新共同 マタ 8:4
8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。た
だ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々に証明しなさ
い。」

● 解釈と感想
病気はつらいもの、何とか直りたい。神仏にすがっても直りたい。これは人類の
普遍的な願い。特に医者に見放された場合には特にその願いが深い。

● 解釈と感想
イエスに病気が直せたのは神の力が彼に臨んだからである。現代でも復活のイエ
スがその人に触れると罪が赦される。

● 解釈と感想
神の国の到来の徴の一つは、イエスによって病気の癒しが開始されたことである。


96 問・なぜ我々にはイエスのように病気を直す能力がないのですか。
答・これは弟子達の質問でもありました。イエスは信仰が薄いからだと答えました。
マタ9:27−31

[岩波版・佐藤訳]
400927さてイエスがそこから去って行く時、二人の盲人が叫びつつ、〔次のよう
に〕言いながら[その彼に]従って来た、「ダビデの子よ、この俺たちに憐れみを」。
400928彼が家の中に入ると、盲人たちは彼のもとにやって来た。するとイエスは
彼らに言う、「あなたたちは、私がこのことをなせると信じるのか」。彼らは彼
に言う、「主よ、その通りです」。
400929それから彼は彼らの両目に触れて言った、「あなたたちの信仰通りに、あ
なたたちに成るように」。
400930すると彼らの目は開かれた。そこでイエスは彼らに激しく息巻き、言っ
た、「心して、誰にも知らせるな」。
400931しかし彼らは去って行くと、その地一帯に彼のことを言い広めた。

[塚本訳]マタ 9:27-31
9:27 そこから出かけられると、二人の盲人が「ダビデのお子様、どうぞお慈悲
を」と言って叫びながら、イエスについて来た。
9:28 そして家にかえられると、盲人たちがそばに来たので、イエスが言われ
る、「わたしにそれが出来ると信じるのか。」「はい、主よ」と二人がこたえる。
9:29 そこで彼らの目にさわり、「あなた達の信仰のとおりに成れ」と言われると、
9:30 二人の目があいた。するとイエスは(急に)いきり立ち、二人にむかっ
て、「気をつけて、だれにも知られないようにせよ」と言われた。
9:31 しかし彼らは出てゆくと、その土地全体にイエスのことをふれまわった。

新共同 マタ 9:27-31
9:27 イエスがそこからお出かけになると、二人の盲人が叫んで、「ダビデの子
よ、わたしたちを憐れんでください」と言いながらついて来た。
9:28 イエスが家に入ると、盲人たちがそばに寄って来たので、「わたしにでき
ると信じるのか」と言われた。二人は、「はい、主よ」と言った。
9:29 そこで、イエスが二人の目に触り、「あなたがたの信じているとおりにな
るように」と言われると、
9:30 二人は目が見えるようになった。イエスは、「このことは、だれにも知ら
せてはいけない」と彼らに厳しくお命じになった。
9:31 しかし、二人は外へ出ると、その地方一帯にイエスのことを言い広めた。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 20:29-34
20:29 一行がエリコの町を出ると、大勢の群衆がイエスに従った。
20:30 そのとき、二人の盲人が道端に座っていたが、イエスがお通りと聞いて、
「主よ、ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と叫んだ。
20:31 群衆は叱りつけて黙らせようとしたが、二人はますます、「主よ、ダビデ
の子よ、わたしたちを憐れんでください」と叫んだ。
20:32 イエスは立ち止まり、二人を呼んで、「何をしてほしいのか」と言われた。
20:33 二人は、「主よ、目を開けていただきたいのです」と言った。
20:34 イエスが深く憐れんで、その目に触れられると、盲人たちはすぐ見えるよ
うになり、イエスに従った。

新共同 マコ 10:46-52
10:46 一行はエリコの町に着いた。イエスが弟子たちや大勢の群衆と一緒に、エ
リコを出て行こうとされたとき、ティマイの子で、バルティマイという盲人の物
乞いが道端に座っていた。
10:47 ナザレのイエスだと聞くと、叫んで、「ダビデの子イエスよ、わたしを憐
れんでください」と言い始めた。
10:48 多くの人々が叱りつけて黙らせようとしたが、彼はますます、「ダビデの
子よ、わたしを憐れんでください」と叫び続けた。
10:49 イエスは立ち止まって、「あの男を呼んで来なさい」と言われた。人々は
盲人を呼んで言った。「安心しなさい。立ちなさい。お呼びだ。」
10:50 盲人は上着を脱ぎ捨て、躍り上がってイエスのところに来た。
10:51 イエスは、「何をしてほしいのか」と言われた。盲人は、「先生、目が見
えるようになりたいのです」と言った。
10:52 そこで、イエスは言われた。「行きなさい。あなたの信仰があなたを救っ
た。」盲人は、すぐ見えるようになり、なお道を進まれるイエスに従った。

新共同 ルカ 18:35-43
18:35 イエスがエリコに近づかれたとき、ある盲人が道端に座って物乞いをして
いた。
18:36 群衆が通って行くのを耳にして、「これは、いったい何事ですか」と尋ねた。
18:37 「ナザレのイエスのお通りだ」と知らせると、
18:38 彼は、「ダビデの子イエスよ、わたしを憐れんでください」と叫んだ。
18:39 先に行く人々が叱りつけて黙らせようとしたが、ますます、「ダビデの子
よ、わたしを憐れんでください」と叫び続けた。
18:40 イエスは立ち止まって、盲人をそばに連れて来るように命じられた。彼が
近づくと、イエスはお尋ねになった。
18:41 「何をしてほしいのか。」盲人は、「主よ、目が見えるようになりたいの
です」と言った。
18:42 そこで、イエスは言われた。「見えるようになれ。あなたの信仰があなた
を救った。」
18:43 盲人はたちまち見えるようになり、神をほめたたえながら、イエスに従っ
た。これを見た民衆は、こぞって神を賛美した。

新共同 マタ 17:15
17:15 言った。「主よ、息子を憐れんでください。てんかんでひどく苦しんでい
ます。度々火の中や水の中に倒れるのです。

新共同 詩  86:3
86:3 主よ、憐れんでください/絶えることなくあなたを呼ぶわたしを。

新共同 マタ 15:22
15:22 すると、この地に生まれたカナンの女が出て来て、「主よ、ダビデの子
よ、わたしを憐れんでください。娘が悪霊にひどく苦しめられています」と叫んだ。

新共同 マタ 12:23
12:23 群衆は皆驚いて、「この人はダビデの子ではないだろうか」と言った。

新共同 マタ 21:9
21:9 そして群衆は、イエスの前を行く者も後に従う者も叫んだ。「ダビデの子
にホサナ。主の名によって来られる方に、祝福があるように。いと高きところに
ホサナ。」

新共同 マタ 8:13
8:13 そして、百人隊長に言われた。「帰りなさい。あなたが信じたとおりにな
るように。」ちょうどそのとき、僕の病気はいやされた。

新共同 マコ 1:43-44
1:43 イエスはすぐにその人を立ち去らせようとし、厳しく注意して、
1:44 言われた。「だれにも、何も話さないように気をつけなさい。ただ、行っ
て祭司に体を見せ、モーセが定めたものを清めのために献げて、人々に証明しな
さい。」

新共同 マコ 14:5
14:5 この香油は三百デナリオン以上に売って、貧しい人々に施すことができた
のに。」そして、彼女を厳しくとがめた。

新共同 ヨハ 11:33-34
11:33 イエスは、彼女が泣き、一緒に来たユダヤ人たちも泣いているのを見て、
心に憤りを覚え、興奮して、
11:34 言われた。「どこに葬ったのか。」彼らは、「主よ、来て、御覧くださ
い」と言った。

新共同 ヨハ 11:38
11:38 イエスは、再び心に憤りを覚えて、墓に来られた。墓は洞穴で、石でふさ
がれていた。

新共同 マタ 8:34
8:34 すると、町中の者がイエスに会おうとしてやって来た。そして、イエスを
見ると、その地方から出て行ってもらいたいと言った。

新共同 マタ 9:26  このうわさはその地方一帯に広まった。

新共同 マタ 2:23  ナザレという町に行って住んだ。「彼はナザレの人と呼ば
れる」と、預言者たちを通して言われていたことが実現するためであった。

新共同 ルカ 18:15  イエスに触れていただくために、人々は乳飲み子までも連
れて来た。弟子たちは、これを見て叱った。

新共同 マタ 9:22  イエスは振り向いて、彼女を見ながら言われた。「娘よ、
元気になりなさい。あなたの信仰があなたを救った。」そのとき、彼女は治った。

新共同 ルカ 2:20  羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとお
りだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。

新共同 ルカ 19:37   イエスがオリーブ山の下り坂にさしかかられたとき、弟
子の群れはこぞって、自分の見たあらゆる奇跡のことで喜び、声高らかに神を賛
美し始めた。

[塚本訳]マタ 17:14-20
17:14 (山を下りて)群衆の所にかえると、ひとりの人がイエスに近寄り、ひざ
まずいて
17:15 言った、「主よ、どうぞ伜にお慈悲を。癲癇で、ひどく苦しんでおりま
す。幾たびも幾たびも火の中、水の中に倒れるのです。
17:16 それでお弟子たちのところにつれて来ましたが、なおおしになれませんで
した。」
17:17 イエスは答えられた、「ああ不信仰な、腐り果てた時代よ、わたしはいつ
まであなた達と一しょにおればよいのか。いつまであなた達に我慢しなければな
らないのか。その子をここにつれて来なさい。」
17:18 そしてイエスが悪鬼を叱りつけられると、悪鬼が出ていって、その時から
子はなおった。
17:19 あとで弟子たちは人のいない時にイエスの所に来て言った、「なぜわたし
達には悪鬼を追い出せなかったのでしょうか。」
17:20 彼らに言われた、「信仰が無いからだ。アーメン、わたしは言う、もしあ
なた達に芥子粒ほどでも信仰があれば、この山に向かい『ここからあそこに移
れ』と言えば移り、あなた達に出来ないことは一つもない。」

● 解釈と感想
「あなたの信仰があなたを救った」(マルコ5:34,10:52 ルカ18:42)は、信
じ込むことが神の心を動かして奇跡的治癒が行われる契機だった。 これはわれ
われにとって救いである。救われる人は生れる前から決まっているとか、神の一
方的選びや愛で救われるなどという人間が手も足も出ないような「救 済論」
(特に極端なプロテスタント)ではないからである。人間の自由意志、祈りで神
は心を動かしてくださる。

● 解釈と感想
なぜ我々には病気を直す能力が与えられていないのか。この質問はイエスの弟子
達にもあった。イエスは答える。「信仰が薄いからだ」と。つまりイエスの病気
治癒能力はイエス自身に備わっていたのではなくてあくまでも神の力によるもの
だというのがイエスの認識である。

[塚本訳]マタイ17:18-20
17:18 そしてイエスが悪鬼を叱りつけられると、悪鬼が出ていって、その時から
子はなおった。
17:19 あとで弟子たちは人のいない時にイエスの所に来て言った、「なぜわたし
達には悪鬼を追い出せなかったのでしょうか。」
17:20 彼らに言われた、「信仰が無いからだ。アーメン、わたしは言う、もしあ
なた達に芥子粒ほどでも信仰があれば、この山に向かい『ここからあそこに移
れ』と言えば移り、あなた達に出来ないことは一つもない。」




97 問・イエスが難病を直したのはなぜですか。
答・祈りは聴かれることを実際教育で見せてくださったのです。
マタ9:32−34

[岩波版・佐藤訳]
400932さて、彼らが外へ出て来ると、見よ、人々が彼のもとに、悪霊に憑かれた
一人の口の利けない人を連れて来た。
400933そして悪霊が追い出されると、その口のきけない人はものを言った。そこ
で群集は驚いて言った、「イスラエルの中で、このようなことが起こったことは
これまで一度もない」。
400934しかしファリサイ人たちは言い続けた、「あいつは、悪霊どもの首領に
よって悪霊どもを追い出している」。

[塚本訳]マタ 9:32-34
9:32 ちょうど二人と入れ違いに、人々が悪鬼につかれた唖をつれて来た。
9:33 悪鬼が追い出されると、唖が物を言うようになった。群衆が驚いて、「こ
んなことはかってイスラエル人の中で起ったためしがない」と言った。
9:34 しかしパリサイ人は、「あれは悪鬼どもの頭(である悪魔)を使って悪鬼
を追い出しているのだ」と言った。

新共同 マタ 9:32-34
9:32 二人が出て行くと、悪霊に取りつかれて口の利けない人が、イエスのとこ
ろに連れられて来た。
9:33 悪霊が追い出されると、口の利けない人がものを言い始めたので、群衆は
驚嘆し、「こんなことは、今までイスラエルで起こったためしがない」と言った。
9:34 しかし、ファリサイ派の人々は、「あの男は悪霊の頭の力で悪霊を追い出
している」と言った。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 12:22-24
12:22 そのとき、悪霊に取りつかれて目が見えず口の利けない人が、イエスのと
ころに連れられて来て、イエスがいやされると、ものが言え、目が見えるように
なった。
12:23 群衆は皆驚いて、「この人はダビデの子ではないだろうか」と言った。
12:24 しかし、ファリサイ派の人々はこれを聞き、「悪霊の頭ベルゼブルの力に
よらなければ、この者は悪霊を追い出せはしない」と言った。

新共同 マコ 3:20-22
3:20 イエスが家に帰られると、群衆がまた集まって来て、一同は食事をする暇
もないほどであった。
3:21 身内の人たちはイエスのことを聞いて取り押さえに来た。「あの男は気が
変になっている」と言われていたからである。
3:22 エルサレムから下って来た律法学者たちも、「あの男はベルゼブルに取り
つかれている」と言い、また、「悪霊の頭の力で悪霊を追い出している」と言っ
ていた。

新共同 ルカ 11:14-15
11:14 イエスは悪霊を追い出しておられたが、それは口を利けなくする悪霊で
あった。悪霊が出て行くと、口の利けない人がものを言い始めたので、群衆は驚
嘆した。
11:15 しかし、中には、「あの男は悪霊の頭ベルゼブルの力で悪霊を追い出して
いる」と言う者や、

新共同 ヨハ 7:20
7:20 群衆が答えた。「あなたは悪霊に取りつかれている。だれがあなたを殺そ
うというのか。」

新共同 ヨハ 10:20
10:20 多くのユダヤ人は言った。「彼は悪霊に取りつかれて、気が変になってい
る。なぜ、あなたたちは彼の言うことに耳を貸すのか。」

新共同 ヨハ 8:48
8:48 ユダヤ人たちが、「あなたはサマリア人で悪霊に取りつかれていると、我
々が言うのも当然ではないか」と言い返すと、

新共同 ヨハ 8:52
8:52 ユダヤ人たちは言った。「あなたが悪霊に取りつかれていることが、今
はっきりした。アブラハムは死んだし、預言者たちも死んだ。ところが、あなた
は、『わたしの言葉を守るなら、その人は決して死を味わうことがない』と言う。

新共同 マタ 15:31
15:31 群衆は、口の利けない人が話すようになり、体の不自由な人が治り、足の
不自由な人が歩き、目の見えない人が見えるようになったのを見て驚き、イスラ
エルの神を賛美した。

新共同 マタ 8:27   人々は驚いて、「いったい、この方はどういう方なのだ
ろう。風や湖さえも従うではないか」と言った。

新改訳 マコ 2:12   すると彼は起き上がり、すぐに床を取り上げて、みなの
見ている前を出て行った。それでみなの者がすっかり驚いて、「こういうこと
は、かつて見たことがない。」と言って神をあがめた。

新共同 マタ 10:22-25
10:22 また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。しか
し、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。
10:23 一つの町で迫害されたときは、他の町へ逃げて行きなさい。はっきり言っ
ておく。あなたがたがイスラエルの町を回り終わらないうちに、人の子は来る。
10:24 弟子は師にまさるものではなく、僕は主人にまさるものではない。
10:25 弟子は師のように、僕は主人のようになれば、それで十分である。家の主
人がベルゼブルと言われるのなら、その家族の者はもっとひどく言われることだ
ろう。」

新共同 マタ12:24  しかし、ファリサイ派の人々はこれを聞き、「悪霊の頭ベ
ルゼブルの力によらなければ、この者は悪霊を追い出せはしない」と言った。

新共同 マタ 12:27   わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出すのなら、あな
たたちの仲間は何の力で追い出すのか。だから、彼ら自身があなたたちを裁く者
となる。

新共同 マコ 6:51 イエスが舟に乗り込まれると、風は静まり、弟子たちは心の
中で非常に驚いた。

新共同 ルカ 2:47   聞いている人は皆、イエスの賢い受け答えに驚いていた。

新共同 ルカ 8:56   娘の両親は非常に驚いた。イエスは、この出来事をだれ
にも話さないようにとお命じになった。

新共同 ルカ 24:22   ところが、仲間の婦人たちがわたしたちを驚かせまし
た。婦人たちは朝早く墓へ行きましたが、

新共同 マタ 9:34   しかし、ファリサイ派の人々は、「あの男は悪霊の頭の
力で悪霊を追い出している」と言った。

新共同 ルカ 11:15-22
11:15 しかし、中には、「あの男は悪霊の頭ベルゼブルの力で悪霊を追い出して
いる」と言う者や、
11:16 イエスを試そうとして、天からのしるしを求める者がいた。
11:17 しかし、イエスは彼らの心を見抜いて言われた。「内輪で争えば、どんな
国でも荒れ果て、家は重なり合って倒れてしまう。
11:18 あなたたちは、わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出していると言うけ
れども、サタンが内輪もめすれば、どうしてその国は成り立って行くだろうか。
11:19 わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出すのなら、あなたたちの仲間は何
の力で追い出すのか。だから、彼ら自身があなたたちを裁く者となる。
11:20 しかし、わたしが神の指で悪霊を追い出しているのであれば、神の国はあ
なたたちのところに来ているのだ。
11:21 強い人が武装して自分の屋敷を守っているときには、その持ち物は安全で
ある。
11:22 しかし、もっと強い者が襲って来てこの人に勝つと、頼みの武具をすべて
奪い取り、分捕り品を分配する。

新共同 マタ 9:34   しかし、ファリサイ派の人々は、「あの男は悪霊の頭の
力で悪霊を追い出している」と言った。

新共同 マコ 3:22-27
3:22 エルサレムから下って来た律法学者たちも、「あの男はベルゼブルに取り
つかれている」と言い、また、「悪霊の頭の力で悪霊を追い出している」と言っ
ていた。
3:23 そこで、イエスは彼らを呼び寄せて、たとえを用いて語られた。「どうし
て、サタンがサタンを追い出せよう。
3:24 国が内輪で争えば、その国は成り立たない。
3:25 家が内輪で争えば、その家は成り立たない。
3:26 同じように、サタンが内輪もめして争えば、立ち行かず、滅びてしまう。
3:27 また、まず強い人を縛り上げなければ、だれも、その人の家に押し入っ
て、家財道具を奪い取ることはできない。まず縛ってから、その家を略奪するも
のだ。

新共同 マタ 12:22-30
12:22 そのとき、悪霊に取りつかれて目が見えず口の利けない人が、イエスのと
ころに連れられて来て、イエスがいやされると、ものが言え、目が見えるように
なった。
12:23 群衆は皆驚いて、「この人はダビデの子ではないだろうか」と言った。
12:24 しかし、ファリサイ派の人々はこれを聞き、「悪霊の頭ベルゼブルの力に
よらなければ、この者は悪霊を追い出せはしない」と言った。
12:25 イエスは、彼らの考えを見抜いて言われた。「どんな国でも内輪で争え
ば、荒れ果ててしまい、どんな町でも家でも、内輪で争えば成り立って行かない。
12:26 サタンがサタンを追い出せば、それは内輪もめだ。そんなふうでは、どう
してその国が成り立って行くだろうか。
12:27 わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出すのなら、あなたたちの仲間は何
の力で追い出すのか。だから、彼ら自身があなたたちを裁く者となる。
12:28 しかし、わたしが神の霊で悪霊を追い出しているのであれば、神の国はあ
なたたちのところに来ているのだ。
12:29 また、まず強い人を縛り上げなければ、どうしてその家に押し入って、家
財道具を奪い取ることができるだろうか。まず縛ってから、その家を略奪するも
のだ。
12:30 わたしに味方しない者はわたしに敵対し、わたしと一緒に集めない者は散
らしている。

新共同 マコ 3:21-22
3:21 身内の人たちはイエスのことを聞いて取り押さえに来た。「あの男は気が
変になっている」と言われていたからである。
3:22 エルサレムから下って来た律法学者たちも、「あの男はベルゼブルに取り
つかれている」と言い、また、「悪霊の頭の力で悪霊を追い出している」と言っ
ていた。

新共同 マタ 11:18-19
11:18 ヨハネが来て、食べも飲みもしないでいると、『あれは悪霊に取りつかれ
ている』と言い、
11:19 人の子が来て、飲み食いすると、『見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や
罪人の仲間だ』と言う。しかし、知恵の正しさは、その働きによって証明される。」

新共同 使  26:24   パウロがこう弁明していると、フェストゥスは大声で
言った。「パウロ、お前は頭がおかしい。学問のしすぎで、おかしくなったのだ。」

新共同 ヨハ 4:9   すると、サマリアの女は、「ユダヤ人のあなたがサマリア
の女のわたしに、どうして水を飲ませてほしいと頼むのですか」と言った。ユダ
ヤ人はサマリア人とは交際しないからである。

● 解釈と感想
イエスが難病を直したことは、周囲の人間に「驚愕」であった。「衝撃」であっ
た。ショックであった。人間にはできないことをやったからである。人は人知で
はできないことを祈願するとき「祈り」となる。神は全能。その神の力を発揮し
ていただくように我々には「祈り」という手段がある。
祈りが聴かれることをイエスは実際教育で見せてくれた。

98 問・収穫
答・
マタ9:35−38

[岩波版・佐藤訳]
400935そこでイエスは、すべての町と村とをめぐり歩いて、彼らの会堂で教え続
け、王国の福音を宣べ伝えつつ、すべての病とすべての患いを癒し続けた。
400936さて、彼は群集を見て、彼らに対して腸(はらわた)がちぎれる想いに駆
られた。なぜならば、彼らは牧人(まきびと)のない羊のように疲れ果て、打ち
棄てられていたからである。
400937それから彼は、その弟子たちに言う、「収穫は多いが、働き人が少ない。
400938だからあなたたちは、収穫の主(ぬし)に願って、その収穫のために働き
人たちを出してもらうがよい」。

[塚本訳]マタ 9:35-38
9:35 それからイエスは町や村をのこらず回りながら、その礼拝堂で教え、御国
の福音を説き、またありとあらゆる病気や煩いをなおされた。
9:36 そして『羊飼いのいない羊が』疲れきって、(地に)倒れている『よう
な』群衆を見られて、かわいそうに思われた。
9:37 そこで弟子たちに言われる、「刈入れは多いが、働き手は少ない。
9:38 だから刈入れの主人に、刈入れのため(多くの)働き手を送られるよう、
お願いしなさい。」

新共同 マタ 9:35-38
9:35 イエスは町や村を残らず回って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、あ
りとあらゆる病気や患いをいやされた。
9:36 また、群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているの
を見て、深く憐れまれた。
9:37 そこで、弟子たちに言われた。「収穫は多いが、働き手が少ない。
9:38 だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いな
さい。」

口語訳 マタ 9:36
9:36 また群衆が飼う者のない羊のように弱り果てて、倒れているのをごらんに
なって、彼らを深くあわれまれた。

新改訳 マタ 9:36
9:36 また、群衆を見て、羊飼いのない羊のように弱り果てて倒れている彼らを
かわいそうに思われた。

[前田訳]マタ 9:36
9:36 群衆を見てあわれまれたが、それは彼らが牧者のない羊のごとく疲れて見
捨てられていたからである。

NKJV マタ 9:36
9:36 But when He saw the multitudes, He was moved with compassion
forthem, because they were weary and scattered, like sheep having no
shepherd.

TEV マタ 9:36
9:36 As he saw the crowds, his heart was filled with pity for them,
because they were worried and helpless, like sheep without a shepherd.

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 6:34
6:34 イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て、飼い主のいない羊のような有
様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた。

口語訳 マコ 6:6
6:6 そして、彼らの不信仰を驚き怪しまれた。それからイエスは、附近の村々を
巡りあるいて教えられた。

口語訳 ルカ 8:1
8:1 そののちイエスは、神の国の福音を説きまた伝えながら、町々村々を巡回し
続けられたが、十二弟子もお供をした。

口語訳 ルカ 10:2
10:2 そのとき、彼らに言われた、「収穫は多いが、働き人が少ない。だから、
収穫の主に願って、その収穫のために働き人を送り出すようにしてもらいなさい。

口語訳 ヨハ 4:35
4:35 あなたがたは、刈入れ時が来るまでには、まだ四か月あると、言っている
ではないか。しかし、わたしはあなたがたに言う。目をあげて畑を見なさい。は
や色づいて刈入れを待っている。

口語訳 マタ 4:23
4:23 イエスはガリラヤの全地を巡り歩いて、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ
伝え、民の中のあらゆる病気、あらゆるわずらいをおいやしになった。


口語訳 マタ 24:14
24:14 そしてこの御国の福音は、すべての民に対してあかしをするために、全世
界に宣べ伝えられるであろう。そしてそれから最後が来るのである。

口語訳 マタ 14:14
14:14 イエスは舟から上がって、大ぜいの群衆をごらんになり、彼らを深くあわ
れんで、そのうちの病人たちをおいやしになった。

口語訳 マタ 15:32
15:32 イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた、「この群衆がかわいそうであ
る。もう三日間もわたしと一緒にいるのに、何も食べるものがない。しかし、彼
らを空腹のままで帰らせたくはない。恐らく途中で弱り切ってしまうであろう」。

新共同 マタ 20:34
20:34 イエスが深く憐れんで、その目に触れられると、盲人たちはすぐ見えるよ
うになり、イエスに従った。

新共同 マコ 1:41
1:41 イエスが深く憐れんで、手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清く
なれ」と言われると、

新共同 マタ 10:5-7
10:5 イエスはこの十二人を派遣するにあたり、次のように命じられた。「異邦
人の道に行ってはならない。また、サマリア人の町に入ってはならない。
10:6 むしろ、イスラエルの家の失われた羊のところへ行きなさい。
10:7 行って、『天の国は近づいた』と宣べ伝えなさい。

新共同 マタ 26:31
26:31 そのとき、イエスは弟子たちに言われた。「今夜、あなたがたは皆わたし
につまずく。『わたしは羊飼いを打つ。すると、羊の群れは散ってしまう』/と
書いてあるからだ。

新共同 Tペテ2:25
2:25 あなたがたは羊のようにさまよっていましたが、今は、魂の牧者であり、
監督者である方のところへ戻って来たのです。

新共同 民  27:17
27:17 彼らを率いて出陣し、彼らを率いて凱旋し、進ませ、また連れ戻す者と
し、主の共同体を飼う者のいない羊の群れのようにしないでください。」

新共同 U歴 18:16
18:16 彼は答えた。「イスラエル人が皆、羊飼いのいない羊のように山々に散っ
ているのをわたしは見ました。主は、『彼らには主人がいない。彼らをそれぞれ
自分の家に無事に帰らせよ』と言われました。」

新共同 エゼ 34:4-6
34:4 お前たちは弱いものを強めず、病めるものをいやさず、傷ついたものを包
んでやらなかった。また、追われたものを連れ戻さず、失われたものを探し求め
ず、かえって力ずくで、苛酷に群れを支配した。
34:5 彼らは飼う者がいないので散らされ、あらゆる野の獣の餌食となり、ちり
ぢりになった。
34:6 わたしの群れは、すべての山、すべての高い丘の上で迷う。また、わたし
の群れは地の全面に散らされ、だれひとり、探す者もなく、尋ね求める者もない。

新共同 T列 22:17
22:17 彼は答えた。「イスラエル人が皆、羊飼いのいない羊のように山々に散っ
ているのをわたしは見ました。主は、『彼らには主人がいない。彼らをそれぞれ
自分の家に無事に帰らせよ』と言われました。」

新共同 黙  14:15
14:15 すると、別の天使が神殿から出て来て、雲の上に座っておられる方に向
かって大声で叫んだ。「鎌を入れて、刈り取ってください。刈り入れの時が来ま
した。地上の穀物は実っています。」

新共同 マコ 6:35-37
6:35 そのうち、時もだいぶたったので、弟子たちがイエスのそばに来て言っ
た。「ここは人里離れた所で、時間もだいぶたちました。
6:36 人々を解散させてください。そうすれば、自分で周りの里や村へ、何か食
べる物を買いに行くでしょう。」
6:37 これに対してイエスは、「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい」とお
答えになった。弟子たちは、「わたしたちが二百デナリオンものパンを買って来
て、みんなに食べさせるのですか」と言った。

新共同 マコ 8:1-9
8:1 そのころ、また群衆が大勢いて、何も食べる物がなかったので、イエスは弟
子たちを呼び寄せて言われた。
8:2 「群衆がかわいそうだ。もう三日もわたしと一緒にいるのに、食べ物がない。
8:3 空腹のまま家に帰らせると、途中で疲れきってしまうだろう。中には遠くか
ら来ている者もいる。」
8:4 弟子たちは答えた。「こんな人里離れた所で、いったいどこからパンを手に
入れて、これだけの人に十分食べさせることができるでしょうか。」
8:5 イエスが「パンは幾つあるか」とお尋ねになると、弟子たちは、「七つあり
ます」と言った。
8:6 そこで、イエスは地面に座るように群衆に命じ、七つのパンを取り、感謝の
祈りを唱えてこれを裂き、人々に配るようにと弟子たちにお渡しになった。弟子
たちは群衆に配った。
8:7 また、小さい魚が少しあったので、賛美の祈りを唱えて、それも配るように
と言われた。
8:8 人々は食べて満腹したが、残ったパンの屑を集めると、七籠になった。
8:9 およそ四千人の人がいた。イエスは彼らを解散させられた。

新共同 ルカ 4:43
4:43 しかし、イエスは言われた。「ほかの町にも神の国の福音を告げ知らせな
ければならない。わたしはそのために遣わされたのだ。」

新共同 ヨハ 5:36
5:36 しかし、わたしにはヨハネの証しにまさる証しがある。父がわたしに成し
遂げるようにお与えになった業、つまり、わたしが行っている業そのものが、父
がわたしをお遣わしになったことを証ししている。

新共同 ヨハ 17:4
17:4 わたしは、行うようにとあなたが与えてくださった業を成し遂げて、地上
であなたの栄光を現しました。

新共同 ヨハ 19:28
19:28 この後、イエスは、すべてのことが今や成し遂げられたのを知り、「渇
く」と言われた。こうして、聖書の言葉が実現した。

新共同 ヨハ 19:30
19:30 イエスは、このぶどう酒を受けると、「成し遂げられた」と言い、頭を垂
れて息を引き取られた。

新共同 ヨハ 19:30
19:30 イエスは、このぶどう酒を受けると、「成し遂げられた」と言い、頭を垂
れて息を引き取られた。

[塚本訳]ロマ 10:14-16
10:14 ところで、(呼ぶだけで救われると言うが、)信じたことのない者を、ど
うして呼ぶことができようか。聞いたことのない者を、どうして信ずることがで
きようか。説く者がなくて、どうして聞くことができようか。
10:15 (神に)遣わされなければ、どうして説くことができようか。(しかし説
く者はある。それはわたし達である。)『善いこと[福音]を伝える人たちの足
の、なんと美しいことよ!』と書いてあるとおりである。
10:16 ところが、だれもが(このように伝えられた)福音を、従順に受け入れた
わけではない。イザヤも(こう)言っているから。『主よ、だれがわたし達に聞
いたことを信じましたか』と。(実際イスラエル人は信じなかったのである。)



● 解釈と感想
[岩波版・青野訳]の400936  さて、彼は群集を見て、彼らに対して腸(はら
わた)がちぎれる想いに駆られた。
は苦心の訳。神はわれわれをこのような思いで見ていてくださるとは感謝。

● 解釈と感想
神は人を収穫するために刈り入れ人という「人間」を必要とする。粗の借り入れ
人は神に遣わされなければならないことがここでわかる。ロマ書10:15と内
的一致がある。

10:15 (神に)遣わされなければ、どうして説くことができようか。(しかし説
く者はある。それはわたし達である。)『善いこと[福音]を伝える人たちの足
の、なんと美しいことよ!』と書いてあるとおりである。





























イエス伝問答集
巻頭言

坂上百合子 納骨式 式辞 
2002・3・30 秩父市聖地公園やすらぎの丘
 
キリストにあって多くの人を愛し、また慕われた坂上百合子さんの納骨式にあた
り、ひとこと式辞を申しあげます。
 百合子さんほどの愛の人がなぜ死んでしまうのかと思います。しかし人は必ず
一回死にます。これは神に定められた宿命です。万人に共通のことです。最近わ
たしは「満足死」と言う言葉があることを知りました。万人が「満足死」を望み
ます。思うに人の一生の努力は満足して死にたいためにあります。しかしどんな
に金と地位と長寿があっても最後に「満足死」を得られなければその人の人生の
努力はむなしいものです。そして大抵は真に満足して死ぬことはありません。し
かし人は主にあるとき「満足死」が得られます。貧困でも短命でも主にあれば
「満足死」を迎えられます。今はやりの「介護保険制度」も大切ですがそれより
も もっと大切なのは人が満足して死ぬことです。しかし現代医学はそれをなし
えません。目指しません。
百合子さんは肉体の痛みが大きかったのですが心は常に満足でした。肉の体は日
々壊れていきましたが、霊の命は輝いていました。話の内容と声は明るかったの
です。このことは神の祝福によるもので、最新の医学でもとうていなしえないこ
とです。
 さてその百合子さんは今日ここに永遠の眠りにつきますが、百合子さんを知る
人はこれから後2代、長くて3代ではないでしょうか。われわれも多分3代後に
は誰からも忘れられてしまいます。墓もあるいは無縁仏になるかもしれません。
淋しいことです。悲しいことです。人生ははかないものです。これを思うと旧約
聖書詩篇作者のごとく深いため息を禁じえません。
詩篇90編5−6節「かれらは一夜(いちよ)の寝(ねむり)のごとし朝(あし
た)にはえいでてさかえ夕にはかられて枯るるなり」
しかし私達は旧約に生きるものではありません。神は私達の罪を贖うためにイエ
スを贖罪の死に赴かせ、さらには来世があることを最もわかりやすく教えるため
に肉眼で見える形(霊の体)でイエスを復活させ給いました。
新約に生きる私達は死のかなたに復活の希望を与えられました。そうです、復活
は確実です。なぜなら神はイエスを墓を蹴破って肉眼で見える形(霊の体)で復
活させ、私達に来世があることをわかりやすく教えてくれたのです。終末の日に
は万人が甦ります。さようなら百合子さん。ありがとうございました。また会う
日まで、いましばしのお別れです。その日は間もなくです。
2002・3・30 高橋照男
 








イエス伝問答集

[ ガリラヤでのイエスの活動(続き-2)

99 問・現代の伝道者牧師にはどうして病気を直す力が与えられていないので
すか。
答・それが主たる目的となってしまうからです。神の目的は罪の赦しと永遠の生
命です。
マタイ10:1−16

100 問・クリスチャンになるとなぜなんとなくこの世と融和できなくなるの
でしょうか。
答・新しい酒は新しい皮袋に入れなければならないからです。分離と別れの人生
です。
マタイ10:17−25

101 問・信仰はしいて努力して「告白」や「証言」をしなくてもよいのですか。
答・信者であることは、世に対する抵抗の形により自然に外にもれてしまうものです
マタイ10:26−33


102 問・キリストを信じるとなぜか親や兄弟とうまくいかなくなるのですが。
答・キリストは真の平和の原因ですが、その前にこの世と縁を切る必要があるの
です。
マタイ10:34−36


103 問・クリスチャンになるにはなぜこの世のものを多く捨てなければなり
ませんか
答・愛は純一無雑。神にこの世を捨てさせられるのは神への愛を試されているの
です。
マタイ10:37−39

104 問・イエスの使徒を受け入れることが救いだとしたら、その人はどこに
いますか。
答・使徒は神が遣わします。神が決めることです。それは聖霊によってわかります。
マタイ10:40−42












99 問・現代の伝道者牧師にはどうして病気を直す力が与えられていないので
すか。
答・それが主たる目的となってしまうからです。神の目的は罪の赦しと永遠の生
命です。
マタイ10:1−16

[岩波版・佐藤訳]
401001そして彼は、その十二人の弟子たちを呼び寄せ、彼らに穢れた霊どもに対
する権能を与えた。それによって、そのものどもを追い出し、すべての病とすべ
ての患いを癒すことができるようにした。
401002十二人の使徒たちの名前は次のとおりである。最初にペトロと言われるシ
モン、そしてその兄弟のアンドレアス、そしてゼベダイの子ヤコブとその兄弟の
ヨハネ、
401003フィリッポスとバルトロマイオス、トマスと徴税人のマタイ、アルファイ
オスの子ヤコブとタダイオス、
401004熱心党のシモンとイスカリオテのユダ、このユダはイエスを裏切る者でも
ある。
401005イエスはこれら十二人を遣わし、彼らに命じて言った、「異邦人の道には
行くな、またサマリア人の町には入るな。
401006むしろ、イスラエルの家の失われた羊のもとへ行け。
401007そして行って、宣教して言え、『天の王国は近づいた』と。
401008病弱の者たちを癒し、死者たちを起こし、らい病人たちを清め、悪霊ども
を追い出せ。無償で受けたのだ、無償で与えよ。
401009あなたたちの帯の中には金貨も銀貨も銅貨も入れるな。
401010旅路には革袋も、二枚の下着も、皮ぞうりも、杖も〔持って行くな〕。な
ぜなら、働き人がその糧をうるのはふさわしいことだからである。
401011町や村に入ったら、その中で誰がふさわしいか、探し出せ。そしてそこか
ら出て来るまで、そこに留まれ。
401012また、家に入ったら、そ〔の家の者たち〕に挨拶せよ。
401013そこで、もしその家がふさわしいのならば、あなたたちの平安がそ〔の家
の者たち〕の上に来るように。もしふさわしくないのならば、あなたたちの平安
はあなたたちのところに戻って来るように。
401014しかし人があなたたちを受け入れず、あなたたちの言葉を聞かないなら
ば、その家あるいはその町から出て来る時に、あなたたちの足の塵を払い落とせ。
401015アーメン、私はあなたたちに言う、さばきの日にはソドムとゴモラの地の
方がその町よりも堪えやすいであろう。
401016見よ、この私が狼どものただ中に羊の〔群れを遣わす〕ようにあなたたち
を遣わす。だから、蛇のように賢明に、そして鳩のように無垢になれ。

[塚本訳]マタ 10:1-16
10:1 そこで十二人の弟子を呼びよせて、汚れた霊を追い出し、またあらゆる病
気、あらゆる煩いをなおす全権を授けられた。
10:2 十二使徒の名はこれである。──まず、ペテロと言われたシモンとその兄弟
のアンデレ、それからゼベダイの子ヤコブとその兄弟のヨハネ、
10:3 ピリポとバルトロマイ、トマスと税金取りマタイ、アルパヨの子ヤコブと
タダイ、
10:4 熱心党のシモンと(あとで)イエスを売ったイスカリオテのユダ。
10:5 イエスはこの十二人に次のように命じて(伝道に)派遣された。──「(国
を離れてはいけない。)異教人の所へ行くな、またサマリヤ人の町に入るな。
10:6 ただ、イスラエルの家のいなくなった羊(だけ)に行け。
10:7 行って、『天の国は近づいた』と説け。
10:8 病人をなおし、死人を生きかえらせ、癩病人を清め、悪鬼を追い出せ。
(福音も病気もなおす力も、みな神から)ただで戴いたのだ、ただで与えよ。
10:9 (旅行に支度はいらない。)金貨も銀貨も銅貨も、帯の中に入れてゆくな。
10:10 旅行には旅行袋も、着替えの下着も、靴も、杖も(なんの用意も)いらな
い。働く者が食べ物をいただくのは当然だから。
10:11 町なり村なりに入ったら、そこで然るべき人を捜して、(その土地を)
立ってゆくまではその家に泊まっておれ。
10:12 家に入ったらば、まず平安を祈れ。
10:13 もしその家が(その祈りをうけるのに)ふさわしければ、あなた達の
(祈った)平安はかならずその家に臨み、もしふさわしくなければ、その平安は
あなた達にもどってくる。(そしてあなた達のものとなるのである。)
10:14 しかし人があなた達を歓迎せず、あなた達の言葉に耳をかたむけないな
ら、(すぐ)その家なり町なりを(出てゆけ。そして)出てゆくとき、(縁を
切った証拠に)足の埃を払いおとせ。
10:15 アーメン、わたしは言う、(最後の)裁きの日には、あの(堕落町)ソド
ムやゴモラの地の方が、まだその町よりも罰が軽いであろう。
10:16 いまわたしがあなた達を送り出すのは、羊を狼の中に入れるようなもの
だ。だから、蛇のように賢く、鳩のように純真であれ。

新共同 マタ 10:1-16
10:1 イエスは十二人の弟子を呼び寄せ、汚れた霊に対する権能をお授けになっ
た。汚れた霊を追い出し、あらゆる病気や患いをいやすためであった。
10:2 十二使徒の名は次のとおりである。まずペトロと呼ばれるシモンとその兄
弟アンデレ、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、
10:3 フィリポとバルトロマイ、トマスと徴税人のマタイ、アルファイの子ヤコ
ブとタダイ、
10:4 熱心党のシモン、それにイエスを裏切ったイスカリオテのユダである。
10:5 イエスはこの十二人を派遣するにあたり、次のように命じられた。「異邦
人の道に行ってはならない。また、サマリア人の町に入ってはならない。
10:6 むしろ、イスラエルの家の失われた羊のところへ行きなさい。
10:7 行って、『天の国は近づいた』と宣べ伝えなさい。
10:8 病人をいやし、死者を生き返らせ、重い皮膚病を患っている人を清くし、
悪霊を追い払いなさい。ただで受けたのだから、ただで与えなさい。
10:9 帯の中に金貨も銀貨も銅貨も入れて行ってはならない。
10:10 旅には袋も二枚の下着も、履物も杖も持って行ってはならない。働く者が
食べ物を受けるのは当然である。
10:11 町や村に入ったら、そこで、ふさわしい人はだれかをよく調べ、旅立つと
きまで、その人のもとにとどまりなさい。
10:12 その家に入ったら、『平和があるように』と挨拶しなさい。
10:13 家の人々がそれを受けるにふさわしければ、あなたがたの願う平和は彼ら
に与えられる。もし、ふさわしくなければ、その平和はあなたがたに返ってくる。
10:14 あなたがたを迎え入れもせず、あなたがたの言葉に耳を傾けようともしな
い者がいたら、その家や町を出て行くとき、足の埃を払い落としなさい。
10:15 はっきり言っておく。裁きの日には、この町よりもソドムやゴモラの地の
方が軽い罰で済む。」
10:16 「わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに羊を送り込むような
ものだ。だから、蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 6:7-13
6:7 そして、十二人を呼び寄せ、二人ずつ組にして遣わすことにされた。その
際、汚れた霊に対する権能を授け、
6:8 旅には杖一本のほか何も持たず、パンも、袋も、また帯の中に金も持たず、
6:9 ただ履物は履くように、そして「下着は二枚着てはならない」と命じられた。
6:10 また、こうも言われた。「どこでも、ある家に入ったら、その土地から旅
立つときまで、その家にとどまりなさい。
6:11 しかし、あなたがたを迎え入れず、あなたがたに耳を傾けようともしない
所があったら、そこを出ていくとき、彼らへの証しとして足の裏の埃を払い落と
しなさい。」
6:12 十二人は出かけて行って、悔い改めさせるために宣教した。
6:13 そして、多くの悪霊を追い出し、油を塗って多くの病人をいやした。

新共同 マコ 3:13-19
3:13 イエスが山に登って、これと思う人々を呼び寄せられると、彼らはそばに
集まって来た。
3:14 そこで、十二人を任命し、使徒と名付けられた。彼らを自分のそばに置く
ため、また、派遣して宣教させ、
3:15 悪霊を追い出す権能を持たせるためであった。
3:16 こうして十二人を任命された。シモンにはペトロという名を付けられた。
3:17 ゼベダイの子ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネ、この二人にはボアネルゲス、
すなわち、「雷の子ら」という名を付けられた。
3:18 アンデレ、フィリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルファイの子ヤ
コブ、タダイ、熱心党のシモン、
3:19 それに、イスカリオテのユダ。このユダがイエスを裏切ったのである。

新共同 マコ 6:8-11
6:8 旅には杖一本のほか何も持たず、パンも、袋も、また帯の中に金も持たず、
6:9 ただ履物は履くように、そして「下着は二枚着てはならない」と命じられた。
6:10 また、こうも言われた。「どこでも、ある家に入ったら、その土地から旅
立つときまで、その家にとどまりなさい。
6:11 しかし、あなたがたを迎え入れず、あなたがたに耳を傾けようともしない
所があったら、そこを出ていくとき、彼らへの証しとして足の裏の埃を払い落と
しなさい。」

新共同 ルカ 9:1
9:1 イエスは十二人を呼び集め、あらゆる悪霊に打ち勝ち、病気をいやす力と権
能をお授けになった。

新共同 ルカ 6:12-16
6:12 そのころ、イエスは祈るために山に行き、神に祈って夜を明かされた。
6:13 朝になると弟子たちを呼び集め、その中から十二人を選んで使徒と名付け
られた。
6:14 それは、イエスがペトロと名付けられたシモン、その兄弟アンデレ、そし
て、ヤコブ、ヨハネ、フィリポ、バルトロマイ、
6:15 マタイ、トマス、アルファイの子ヤコブ、熱心党と呼ばれたシモン、
6:16 ヤコブの子ユダ、それに後に裏切り者となったイスカリオテのユダである。

新共同 ルカ 9:2-5
9:2 そして、神の国を宣べ伝え、病人をいやすために遣わすにあたり、
9:3 次のように言われた。「旅には何も持って行ってはならない。杖も袋もパン
も金も持ってはならない。下着も二枚は持ってはならない。
9:4 どこかの家に入ったら、そこにとどまって、その家から旅立ちなさい。
9:5 だれもあなたがたを迎え入れないなら、その町を出ていくとき、彼らへの証
しとして足についた埃を払い落としなさい。」
9:6 十二人は出かけて行き、村から村へと巡り歩きながら、至るところで福音を
告げ知らせ、病気をいやした。

新共同 ルカ 10:3
10:3 行きなさい。わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに小羊を送
り込むようなものだ。

新共同 ヨハ 1:42
1:42 そして、シモンをイエスのところに連れて行った。イエスは彼を見つめ
て、「あなたはヨハネの子シモンであるが、ケファ――『岩』という意味――と呼ぶ
ことにする」と言われた。

新共同 ルカ 10:17
10:17 七十二人は喜んで帰って来て、こう言った。「主よ、お名前を使うと、悪
霊さえもわたしたちに屈服します。」

新共同 マタ 4:23
4:23 イエスはガリラヤ中を回って、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、ま
た、民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされた。

新共同 ヨハ 4:40-49
4:40 そこで、このサマリア人たちはイエスのもとにやって来て、自分たちのと
ころにとどまるようにと頼んだ。イエスは、二日間そこに滞在された。
4:41 そして、更に多くの人々が、イエスの言葉を聞いて信じた。
4:42 彼らは女に言った。「わたしたちが信じるのは、もうあなたが話してくれ
たからではない。わたしたちは自分で聞いて、この方が本当に世の救い主である
と分かったからです。」
4:43 二日後、イエスはそこを出発して、ガリラヤへ行かれた。
4:44 イエスは自ら、「預言者は自分の故郷では敬われないものだ」とはっきり
言われたことがある。
4:45 ガリラヤにお着きになると、ガリラヤの人たちはイエスを歓迎した。彼ら
も祭りに行ったので、そのときエルサレムでイエスがなさったことをすべて、見
ていたからである。
4:46 イエスは、再びガリラヤのカナに行かれた。そこは、前にイエスが水をぶ
どう酒に変えられた所である。さて、カファルナウムに王の役人がいて、その息
子が病気であった。
4:47 この人は、イエスがユダヤからガリラヤに来られたと聞き、イエスのもと
に行き、カファルナウムまで下って来て息子をいやしてくださるように頼んだ。
息子が死にかかっていたからである。
4:48 イエスは役人に、「あなたがたは、しるしや不思議な業を見なければ、決
して信じない」と言われた。
4:49 役人は、「主よ、子供が死なないうちに、おいでください」と言った。

新共同 使  1:13
1:13 彼らは都に入ると、泊まっていた家の上の部屋に上がった。それは、ペト
ロ、ヨハネ、ヤコブ、アンデレ、フィリポ、トマス、バルトロマイ、マタイ、ア
ルファイの子ヤコブ、熱心党のシモン、ヤコブの子ユダであった。

新共同 マタ 4:18
4:18 イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、二人の兄弟、ペト
ロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレが、湖で網を打っているのを御覧になっ
た。彼らは漁師だった。

新共同 マタ 4:21
4:21 そこから進んで、別の二人の兄弟、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ
が、父親のゼベダイと一緒に、舟の中で網の手入れをしているのを御覧になる
と、彼らをお呼びになった。

新共同 マタ 9:9
9:9 イエスはそこをたち、通りがかりに、マタイという人が収税所に座っている
のを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに
従った。

新共同 マタ 28:19
28:19 だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼
らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、

新共同 使  13:46
13:46 そこで、パウロとバルナバは勇敢に語った。「神の言葉は、まずあなたが
たに語られるはずでした。だがあなたがたはそれを拒み、自分自身を永遠の命を
得るに値しない者にしている。見なさい、わたしたちは異邦人の方に行く。

新共同 ルカ 9:52
9:52 そして、先に使いの者を出された。彼らは行って、イエスのために準備し
ようと、サマリア人の村に入った。

新共同 マタ 9:36
9:36 また、群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているの
を見て、深く憐れまれた。

新共同 マタ 15:24
15:24 イエスは、「わたしは、イスラエルの家の失われた羊のところにしか遣わ
されていない」とお答えになった。

新共同 マタ 18:12
18:12 あなたがたはどう思うか。ある人が羊を百匹持っていて、その一匹が迷い
出たとすれば、九十九匹を山に残しておいて、迷い出た一匹を捜しに行かないだ
ろうか。

新共同 エレ 50:6
50:6 わが民は迷える羊の群れ。羊飼いたちが彼らを迷わせ/山の中を行き巡ら
せた。彼らは山から丘へと歩き回り/自分の憩う場所を忘れた。

新共同 マタ 3:1-2
3:1 そのころ、洗礼者ヨハネが現れて、ユダヤの荒れ野で宣べ伝え、
3:2 「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言った。

新共同 使  9:34
9:34 ペトロが、「アイネア、イエス・キリストがいやしてくださる。起きなさ
い。自分で床を整えなさい」と言うと、アイネアはすぐ起き上がった。

新共同 使  9:40
9:40 ペトロが皆を外に出し、ひざまずいて祈り、遺体に向かって、「タビタ、
起きなさい」と言うと、彼女は目を開き、ペトロを見て起き上がった。

新共同 マタ 8:2
8:2 すると、一人の重い皮膚病を患っている人がイエスに近寄り、ひれ伏して、
「主よ、御心ならば、わたしを清くすることがおできになります」と言った。

新共同 マコ 16:17
16:17 信じる者には次のようなしるしが伴う。彼らはわたしの名によって悪霊を
追い出し、新しい言葉を語る。

新共同 U列 5:16
5:16 神の人は、「わたしの仕えている主は生きておられる。わたしは受け取ら
ない」と辞退した。ナアマンは彼に強いて受け取らせようとしたが、彼は断った。

新共同 使  8:20
8:20 すると、ペトロは言った。「この金は、お前と一緒に滅びてしまうがよ
い。神の賜物を金で手に入れられると思っているからだ。

新共同 使  20:33
20:33 わたしは、他人の金銀や衣服をむさぼったことはありません。

新共同 ルカ 10:3-5
10:3 行きなさい。わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに小羊を送
り込むようなものだ。
10:4 財布も袋も履物も持って行くな。途中でだれにも挨拶をするな。
10:5 どこかの家に入ったら、まず、『この家に平和があるように』と言いなさい。

新共同 民  18:31
18:31 あなたたちおよびその家族の者はそれをどこで食べてもよい。それは臨在
の幕屋の作業に対する報酬だからである。

新共同 ルカ 10:7
10:7 その家に泊まって、そこで出される物を食べ、また飲みなさい。働く者が
報酬を受けるのは当然だからである。家から家へと渡り歩くな。

新共同 Tコリ9:4
9:4 わたしたちには、食べたり、飲んだりする権利が全くないのですか。

新共同 Tテモ5:18
5:18 聖書には、「脱穀している牛に口籠をはめてはならない」と、また「働く
者が報酬を受けるのは当然である」と書かれています。

新共同 Uテサ3:9 援助を受ける権利がわたしたちになかったからではなく、あな
たがたがわたしたちに倣うように、身をもって模範を示すためでした。

新共同 ルカ 10:5-6
10:5 どこかの家に入ったら、まず、『この家に平和があるように』と言いなさい。
10:6 平和の子がそこにいるなら、あなたがたの願う平和はその人にとどまる。
もし、いなければ、その平和はあなたがたに戻ってくる。

新共同 Uヨハ1:10 この教えを携えずにあなたがたのところに来る者は、家に入
れてはなりません。挨拶してもなりません。

新共同 ルカ 10:10-12
10:10 しかし、町に入っても、迎え入れられなければ、広場に出てこう言いなさい。
10:11 『足についたこの町の埃さえも払い落として、あなたがたに返す。しか
し、神の国が近づいたことを知れ』と。
10:12 言っておくが、かの日には、その町よりまだソドムの方が軽い罰で済む。」

新共同 使  13:50-51
13:50 ところが、ユダヤ人は、神をあがめる貴婦人たちや町のおもだった人々を
扇動して、パウロとバルナバを迫害させ、その地方から二人を追い出した。
13:51 それで、二人は彼らに対して足の塵を払い落とし、イコニオンに行った。

新共同 使  18:6 しかし、彼らが反抗し、口汚くののしったので、パウロは服の
塵を振り払って言った。「あなたたちの血は、あなたたちの頭に降りかかれ。わ
たしには責任がない。今後、わたしは異邦人の方へ行く。」

新共同 マタ 11:23-24
11:23 また、カファルナウム、お前は、/天にまで上げられるとでも思っている
のか。陰府にまで落とされるのだ。お前のところでなされた奇跡が、ソドムで行
われていれば、あの町は今日まで無事だったにちがいない。
11:24 しかし、言っておく。裁きの日にはソドムの地の方が、お前よりまだ軽い
罰で済むのである。」

新共同 創  19:24-25
19:24 主はソドムとゴモラの上に天から、主のもとから硫黄の火を降らせ、
19:25 これらの町と低地一帯を、町の全住民、地の草木もろとも滅ぼした。

新共同 ロマ 9:29 それはまた、イザヤがあらかじめこう告げていたとおりで
す。「万軍の主がわたしたちに子孫を残されなかったら、/わたしたちはソドム
のようになり、/ゴモラのようにされたであろう。」

新共同 Uペテ2:6 また、神はソドムとゴモラの町を灰にし、滅ぼし尽くして罰
し、それから後の不信心な者たちへの見せしめとなさいました。

新共同 ユダ 1:7 ソドムやゴモラ、またその周辺の町は、この天使たちと同じ
く、みだらな行いにふけり、不自然な肉の欲の満足を追い求めたので、永遠の火
の刑罰を受け、見せしめにされています。

新共同 使  20:29 わたしが去った後に、残忍な狼どもがあなたがたのところへ
入り込んで来て群れを荒らすことが、わたしには分かっています。

新共同 創  3:1 主なる神が造られた野の生き物のうちで、最も賢いのは蛇で
あった。蛇は女に言った。「園のどの木からも食べてはいけない、などと神は言
われたのか。」

新共同 ロマ 16:19 あなたがたの従順は皆に知られています。だから、わたしは
あなたがたのことを喜んでいます。なおその上、善にさとく、悪には疎くあるこ
とを望みます。

新共同 ピリ 2:15 そうすれば、とがめられるところのない清い者となり、よこ
しまな曲がった時代の中で、非のうちどころのない神の子として、世にあって星
のように輝き、

新共同 マコ 5:18 イエスが舟に乗られると、悪霊に取りつかれていた人が、一
緒に行きたいと願った。

新共同 マコ 6:7-9
6:7 そして、十二人を呼び寄せ、二人ずつ組にして遣わすことにされた。その
際、汚れた霊に対する権能を授け、
6:8 旅には杖一本のほか何も持たず、パンも、袋も、また帯の中に金も持たず、
6:9 ただ履物は履くように、そして「下着は二枚着てはならない」と命じられた。

新共同 マコ 14:37 それから、戻って御覧になると、弟子たちは眠っていたの
で、ペトロに言われた。「シモン、眠っているのか。わずか一時も目を覚まして
いられなかったのか。

新共同 マタ 4:21 そこから進んで、別の二人の兄弟、ゼベダイの子ヤコブとそ
の兄弟ヨハネが、父親のゼベダイと一緒に、舟の中で網の手入れをしているのを
御覧になると、彼らをお呼びになった。

新共同 ルカ 9:54 弟子のヤコブとヨハネはそれを見て、「主よ、お望みなら、
天から火を降らせて、彼らを焼き滅ぼしましょうか」と言った。

新共同 マタ9:9 イエスはそこをたち、通りがかりに、マタイという人が収税所
に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上
がってイエスに従った。

新共同 ヨハ 11:16 すると、ディディモと呼ばれるトマスが、仲間の弟子たち
に、「わたしたちも行って、一緒に死のうではないか」と言った。

新共同 マコ 2:14 そして通りがかりに、アルファイの子レビが収税所に座って
いるのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエ
スに従った。

新共同 使  13:49-51
13:49 こうして、主の言葉はその地方全体に広まった。
13:50 ところが、ユダヤ人は、神をあがめる貴婦人たちや町のおもだった人々を
扇動して、パウロとバルナバを迫害させ、その地方から二人を追い出した。
13:51 それで、二人は彼らに対して足の塵を払い落とし、イコニオンに行った。

新共同 マタ 8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつ
けなさい。ただ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々
に証明しなさい。」

新共同 ルカ 9:28 この話をしてから八日ほどたったとき、イエスは、ペトロ、
ヨハネ、およびヤコブを連れて、祈るために山に登られた。

新共同 ヨハ 6:69-70
6:69 あなたこそ神の聖者であると、わたしたちは信じ、また知っています。」
6:70 すると、イエスは言われた。「あなたがた十二人は、わたしが選んだので
はないか。ところが、その中の一人は悪魔だ。」

新共同 使  1:1-2
1:1 -2テオフィロさま、わたしは先に第一巻を著して、イエスが行い、また教え
始めてから、お選びになった使徒たちに聖霊を通して指図を与え、天に上げられ
た日までのすべてのことについて書き記しました。

新共同 使  1:13 彼らは都に入ると、泊まっていた家の上の部屋に上がった。そ
れは、ペトロ、ヨハネ、ヤコブ、アンデレ、フィリポ、トマス、バルトロマイ、
マタイ、アルファイの子ヤコブ、熱心党のシモン、ヤコブの子ユダであった。

新共同 マタ 9:9 イエスはそこをたち、通りがかりに、マタイという人が収税所
に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上
がってイエスに従った。

新共同 ヨハ 14:22 イスカリオテでない方のユダが、「主よ、わたしたちには御
自分を現そうとなさるのに、世にはそうなさらないのは、なぜでしょうか」と
言った。

新共同 マタ 4:23
4:23 イエスはガリラヤ中を回って、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、ま
た、民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされた。

新共同 ルカ 10:2-4
10:2 そして、彼らに言われた。「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収
穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。
10:3 行きなさい。わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに小羊を送
り込むようなものだ。
10:4 財布も袋も履物も持って行くな。途中でだれにも挨拶をするな。

新共同 マタ 8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつ
けなさい。ただ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々
に証明しなさい。」

新共同 ヨハ 21:15-17
21:15 食事が終わると、イエスはシモン・ペトロに、「ヨハネの子シモン、この
人たち以上にわたしを愛しているか」と言われた。ペトロが、「はい、主よ、わ
たしが あなたを愛していることは、あなたがご存じです」と言うと、イエス
は、「わたしの小羊を飼いなさい」と言われた。
21:16 二度目にイエスは言われた。「ヨハネの子シモン、わたしを愛している
か。」ペトロが、「はい、主よ、わたしがあなたを愛していることは、あなたが
ご存じです」と言うと、イエスは、「わたしの羊の世話をしなさい」と言われた。
21:17 三度目にイエスは言われた。「ヨハネの子シモン、わたしを愛している
か。」ペトロは、イエスが三度目も、「わたしを愛しているか」と言われたの
で、悲しく なった。そして言った。「主よ、あなたは何もかもご存じです。わ
たしがあなたを愛していることを、あなたはよく知っておられます。」イエスは
言われた。 「わたしの羊を飼いなさい。

● 解釈と感想
イエスの直弟子達は病気を直す力や悪霊を¥追い出す力を授けられた。しかし現
代の弟子にはどうしてそれが出来ないのだろうか。
それは多分、その力が与えられるとそれが主たる目的の行動に専念してしまうか
らではないだろうか。
神の主たる目的は「罪の赦しと永遠の命」。肉体の病の癒しではない。

● 解釈と感想
なぜ現代の使徒達には病気を直す力がないのか。それはキリスト教が病気の治癒
教であると誤解されないためであ。
イエスは病気の治癒を行った後は「自分が復活するまでは今のことを黙ってい
ろ」と命じた。これは自分の主目的が病気の治癒にないことを示すためであっ
た。 神の目的は贖罪と復活。それによって人類は罪の赦しと永遠の生命を頂
き、もろもろの嘆きの元が乾く。復活という絶大なることを知ったらこの世の悩
み(病気 や社会問題)にかかわることは馬鹿らしくなる。

[塚本訳]マコ 9:9
9:9 山を下りながら、イエスは、人の子(わたし)が死人の中から復活する時で
なければ、いま見たことをだれにも話してはならないと彼らに命じられた。


100 問・クリスチャンになるとなぜなんとなくこの世と融和できなくなるの
でしょうか。
答・新しい酒は新しい皮袋に入れなければならないからです。分離と別れの人生
です。
マタイ10:17−25

[岩波版・佐藤訳]
401017また、人々に用心せよ。なぜなら、彼らはあなたたちを地方裁判所に引き
渡すであろう。また彼らは彼らの会堂であなたたちを鞭打つであろう。
401018そしてあなたたちは、私のゆえに総督たちや王たちのところに引いて行か
れるであろう。彼らに対して、そして異邦人たちに対して証しをするためである。
401019だが、人々があなたたちを〔当局に〕引き渡す時、どのように〔語ろう
か〕、あるいは、何を語ろうかと思い煩うな。なぜなら、あなたたちが語るべき
ことは、その時にあなたたちに与えられるであろうから。
401020というのは、語っているのはあなたたちではなく、あなたたちの父の霊
が、あなたたちの中で語っているからである。
401021さらに、兄弟は兄弟を、父は子を死に渡すであろう。そして子らは両親に
敵対して立ち上がり、彼らを死に追いやるであろう。
401022またあなたたちは、私の名のゆえに、すべての人々から憎まれ続けるであ
ろう。しかし、最後まで耐え抜く者、その者こそすくわれるであろう。
401023また人々があなたたちをこの町で迫害する時は、ほかの町へ逃げよ。アー
メン、私はあなたたちに言う、人の子がやって来る前に、あなたたちがイスラエ
ルの町々をまわり終えることは決してないであろう。
401024弟子は師以上のものではなく、奴隷はその主人以上のものではない。
401025弟子にとっては、彼がその師のようになればそれで十分であり、奴隷がそ
の主人のようになればそれで十分である。もし人々が、家の主人をベエルゼブル
と呼んだのであれば、〔彼らは〕なおさら、その家の者たちをどんなにか〔悪し
様に言うであろう〕。

[塚本訳]マタ 10:17-25
10:17 人々に気をゆるすな。あなた達を裁判所に引き渡し、礼拝堂で鞭打つから
である。
10:18 また、あなた達はわたし(の弟子であるが)ゆえに、総督や王の前に引き
出されるであろう。これは、その人たちと異教人とに(福音を)証しする(機会
を与えられる)ためである。
10:19 人々があなた達を(裁判所や役人に)引き渡した時には、いかに、何を言
おうかと心配するな。何を言うべきかは、その時に(神から)授かるのだから。
10:20 言うのはあなた達でなく、父上の霊があなた達によって言われるのである。
10:21 また兄弟は兄弟を、父は子を、殺すために(裁判所に)引き渡し、『子は
親にさからい立って』これを殺すであろう。
10:22 あなた達はわたしの弟子であるために皆から憎まれる。しかし最後まで耐
え忍ぶ者は救われる。
10:23 この町で迫害された時には、次の町に逃げてゆけ。アーメン、わたしは言
う、人の子(わたし)は(すぐに)、あなた達がイスラエル人の町々を回りつく
さぬうちに来るのだから。
10:24 弟子は先生以上でなく、僕は主人以上ではない。(だからあなた達が迫害
されるのは当り前である。)
10:25 弟子は先生のよう、僕は主人のようであれば、それで満足すべきである。
家の主人(たるわたし)が(悪鬼の頭)ベルゼブルと(悪口を)言われたのだか
ら、その家族(たるあなた達)はなおさらのことである。

新共同 マタ 10:17-25
10:17 人々を警戒しなさい。あなたがたは地方法院に引き渡され、会堂で鞭打た
れるからである。
10:18 また、わたしのために総督や王の前に引き出されて、彼らや異邦人に証し
をすることになる。
10:19 引き渡されたときは、何をどう言おうかと心配してはならない。そのとき
には、言うべきことは教えられる。
10:20 実は、話すのはあなたがたではなく、あなたがたの中で語ってくださる、
父の霊である。
10:21 兄弟は兄弟を、父は子を死に追いやり、子は親に反抗して殺すだろう。
10:22 また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。しか
し、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。
10:23 一つの町で迫害されたときは、他の町へ逃げて行きなさい。はっきり言っ
ておく。あなたがたがイスラエルの町を回り終わらないうちに、人の子は来る。
10:24 弟子は師にまさるものではなく、僕は主人にまさるものではない。
10:25 弟子は師のように、僕は主人のようになれば、それで十分である。家の主
人がベルゼブルと言われるのなら、その家族の者はもっとひどく言われることだ
ろう。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 12:11-12
12:11 会堂や役人、権力者のところに連れて行かれたときは、何をどう言い訳し
ようか、何を言おうかなどと心配してはならない。
12:12 言うべきことは、聖霊がそのときに教えてくださる。」

新共同 ヨハ 16:2 人々はあなたがたを会堂から追放するだろう。しかも、あな
たがたを殺す者が皆、自分は神に奉仕していると考える時が来る。

新共同 ヨハ 14:26 しかし、弁護者、すなわち、父がわたしの名によってお遣わ
しになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしが話したことをこと
ごとく思い起こさせてくださる。

[塚本訳]ルカ 6:40 (良い先生をえらべ。)弟子は先生以上になれない。りっぱ
に一人前になっても、(たかだか)先生のようになるだけである。

[塚本訳]ヨハ 13:16 アーメン、アーメン、わたしは言う、僕はその主人よりも
えらくはならない。また使は本人よりもえらくはない。(だからわたしを真似る
がよい。)

[塚本訳] ヨハ 15:20 『僕はその主人よりもえらくはない』と言ったわたしの言
葉を忘れないように。人々は(わたしにしたと同じことをあなた達にするであろ
う。)わたしを迫害し たなら、あなた達をも迫害し、わたしの言葉を守ったな
ら、あなた達の言葉をも守るであろう。

 [塚本訳]マタ 24:9-14
24:9 その時あなた達は苦しめられ、殺される。またわたしの弟子であるため
に、すべての国の人から憎まれる。
24:10 するとその時、『多くの人が信仰から離れて、』互に裏切り、互に憎むで
あろう。
24:11 また多くの偽預言者があらわれて、多くの人を迷わすにちがいない。
24:12 また(兄弟たちの間に)不法がふえるので、多くの人の愛が冷える。
24:13 しかし最後まで耐え忍ぶ者は救われる。
24:14 すなわち、あらゆる国々の人に(わたしとわたしの業を)証しするため
に、(まず)この御国の福音が全世界に説かれ、それから最後(の裁きの日)が
来るのである。

[塚本訳]マコ 13:9-13
13:9 しかしあなた達は(こんな外の出来事よりも)自分のことに気をつけてお
れ。あなた達は裁判所に引き渡され、礼拝堂で打たれる。また、わたし(の弟子
である が)ゆえに、総督や王の前に立たされるであろう。これは、その人たち
に(福音を)証しする(機会を与えられる)ためである。
13:10 (終りの日が来る前に)福音はまずすべての国の人に説かれねばならない
のだから。
13:11 人々があなた達を引いていって(裁判所や役人に)引き渡した時には、何
を言おうかと取越し苦労をするな。なんでもその時に(神から)授かるもの、そ
れを言えばよろしい。言うのはあなた達でなく、聖霊だから。
13:12 また兄弟は兄弟を、父は子を、殺すために(裁判所に)引き渡し、『子は
親にさからい立って』これを殺すであろう。
13:13 あなた達はわたしの弟子であるために皆から憎まれる。しかし最後まで耐
え忍ぶ者は救われる。

[塚本訳] ルカ 21:12-19
21:12 しかしすべてこれらのことがある前に、人々はあなた達に手をかけて迫害
する。すなわち礼拝堂や牢屋に引き渡し、またわたしゆえに、王や総督の前に引
き出すであろう。
21:13 これは結局あなた達が(福音を)証しする結果となるのである。
21:14 だから(前もって)弁明の準備をしておかないことに、心を決めなさい。
21:15 いかなる反対者も、反抗し弁駁することの出来ない言葉の知恵を、わたし
が授けるから。
21:16 あなた達はまた親、兄弟、親族、友人からまで(裁判所に)引き渡され
る。殺される者もあろう。
21:17 またわたしの弟子であるために皆から憎まれる。
21:18 しかしあなた達の髪の毛一本も決して無くならない。
21:19 あなた達は忍耐によって、自分の(まことの)命をかち取ることができる。

新共同 ルカ 21:12-19
21:12 しかし、これらのことがすべて起こる前に、人々はあなたがたに手を下し
て迫害し、会堂や牢に引き渡し、わたしの名のために王や総督の前に引っ張って
行く。
21:13 それはあなたがたにとって証しをする機会となる。
21:14 だから、前もって弁明の準備をするまいと、心に決めなさい。
21:15 どんな反対者でも、対抗も反論もできないような言葉と知恵を、わたしが
あなたがたに授けるからである。
21:16 あなたがたは親、兄弟、親族、友人にまで裏切られる。中には殺される者
もいる。
21:17 また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。
21:18 しかし、あなたがたの髪の毛の一本も決してなくならない。
21:19 忍耐によって、あなたがたは命をかち取りなさい。」

新共同 使  5:40 使徒たちを呼び入れて鞭で打ち、イエスの名によって話しては
ならないと命じたうえ、釈放した。

新共同 使  6:12 また、民衆、長老たち、律法学者たちを扇動して、ステファノ
を襲って捕らえ、最高法院に引いて行った。

新共同 使  22:19 わたしは申しました。『主よ、わたしが会堂から会堂へと
回って、あなたを信じる者を投獄したり、鞭で打ちたたいたりしていたことを、
この人々は知っています。

新共同 Uコリ11:22-25
11:22 彼らはヘブライ人なのか。わたしもそうです。イスラエル人なのか。わた
しもそうです。アブラハムの子孫なのか。わたしもそうです。
11:23 キリストに仕える者なのか。気が変になったように言いますが、わたしは
彼ら以上にそうなのです。苦労したことはずっと多く、投獄されたこともずっと
多く、鞭打たれたことは比較できないほど多く、死ぬような目に遭ったことも度
々でした。
11:24 ユダヤ人から四十に一つ足りない鞭を受けたことが五度。
11:25 鞭で打たれたことが三度、石を投げつけられたことが一度、難船したこと
が三度。一昼夜海上に漂ったこともありました。

新共同 Uコリ11:33 わたしは、窓から籠で城壁づたいにつり降ろされて、彼の手
を逃れたのでした。

新共同 ダニ 11:41 あの『麗しの地』もこうして侵略され、多くの者が倒れる。
アンモンの選ばれた者、エドム、モアブはその手を免れる。

新共同 マタ 24:4 イエスはお答えになった。「人に惑わされないように気をつ
けなさい。

新共同 Uテサ2:10 そして、あらゆる不義を用いて、滅びていく人々を欺くので
す。彼らが滅びるのは、自分たちの救いとなる真理を愛そうとしなかったからです。

新共同 Uテモ3:1-5
3:1 しかし、終わりの時には困難な時期が来ることを悟りなさい。
3:2 そのとき、人々は自分自身を愛し、金銭を愛し、ほらを吹き、高慢になり、
神をあざけり、両親に従わず、恩を知らず、神を畏れなくなります。
3:3 また、情けを知らず、和解せず、中傷し、節度がなく、残忍になり、善を好
まず、
3:4 人を裏切り、軽率になり、思い上がり、神よりも快楽を愛し、
3:5 信心を装いながら、その実、信心の力を否定するようになります。こういう
人々を避けなさい。

新共同 黙  2:4 しかし、あなたに言うべきことがある。あなたは初めのころの
愛から離れてしまった。

新共同 マタ 10:22 また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎ま
れる。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。

新共同 マタ 9:35 イエスは町や村を残らず回って、会堂で教え、御国の福音を
宣べ伝え、ありとあらゆる病気や患いをいやされた。

新共同 マタ 28:19 だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子に
しなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、

新共同 ルカ 24:47-48
24:47 また、罪の赦しを得させる悔い改めが、その名によってあらゆる国の人々
に宣べ伝えられる』と。エルサレムから始めて、
24:48 あなたがたはこれらのことの証人となる。

新共同 黙  14:6-7
14:6 わたしはまた、別の天使が空高く飛ぶのを見た。この天使は、地上に住む
人々、あらゆる国民、種族、言葉の違う民、民族に告げ知らせるために、永遠の
福音を携えて来て、
14:7 大声で言った。「神を畏れ、その栄光をたたえなさい。神の裁きの時が来
たからである。天と地、海と水の源を創造した方を礼拝しなさい。」

新共同 マタ 8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつ
けなさい。ただ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々
に証明しなさい。」

新共同 マコ 16:15 それから、イエスは言われた。「全世界に行って、すべての
造られたものに福音を宣べ伝えなさい。

新共同 黙  14:6-7
14:6 わたしはまた、別の天使が空高く飛ぶのを見た。この天使は、地上に住む
人々、あらゆる国民、種族、言葉の違う民、民族に告げ知らせるために、永遠の
福音を携えて来て、
14:7 大声で言った。「神を畏れ、その栄光をたたえなさい。神の裁きの時が来
たからである。天と地、海と水の源を創造した方を礼拝しなさい。」

新共同 マコ 1:15 「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさ
い」と言われた。

新共同 ダニ 12:11-13
12:11 日ごとの供え物が廃止され、憎むべき荒廃をもたらすものが立てられてか
ら、千二百九十日が定められている。
12:12 待ち望んで千三百三十五日に至る者は、まことに幸いである。
12:13 終わりまでお前の道を行き、憩いに入りなさい。時の終わりにあたり、お
前に定められている運命に従って、お前は立ち上がるであろう。」

新共同 マコ 6:25 早速、少女は大急ぎで王のところに行き、「今すぐに洗礼者
ヨハネの首を盆に載せて、いただきとうございます」と願った。

新共同 エペ 1:20-21
1:20 神は、この力をキリストに働かせて、キリストを死者の中から復活させ、
天において御自分の右の座に着かせ、
1:21 すべての支配、権威、勢力、主権の上に置き、今の世ばかりでなく、来る
べき世にも唱えられるあらゆる名の上に置かれました。

新共同 使  4:7-10
4:7 そして、使徒たちを真ん中に立たせて、「お前たちは何の権威によって、だ
れの名によってああいうことをしたのか」と尋問した。
4:8 そのとき、ペトロは聖霊に満たされて言った。「民の議員、また長老の方々、
4:9 今日わたしたちが取り調べを受けているのは、病人に対する善い行いと、そ
の人が何によっていやされたかということについてであるならば、
4:10 あなたがたもイスラエルの民全体も知っていただきたい。この人が良く
なって、皆さんの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけて殺し、神が
死者の中から復活させられたあのナザレの人、イエス・キリストの名によるもの
です。

[塚本訳] 使  4:7-10
4:7 そして二人を真中に立たせてたずねた、「お前たちはそもそも何の力、ま
た、だれの名で、あんな(病気を直すような)ことをしたのか。」
4:8 そこでペテロは聖霊に満たされて彼らにこたえた、「国の役人と長老の方々、
4:9 わたし達がきょうお取り調べを受けるのが、あの病人に対する(わたし達
の)善行のゆえ、(また、)何でこの人が直ったかということであるからには、
4:10 あなた方御一同はもとより、イスラエル国民全体も、このことを知ってほ
しい。ナザレ人イエス・キリスト──あなた方が十字架につけ、神が死人の中から
復活させられた方──その名で、この人がよくなって、あなた方の前に立っている
のです。

[塚本訳] Tコリ2:13 またその(賜物の)ことをわたし達が話すにも、人間的な
知恵に教えられた言葉によらず、御霊に教えられた言葉による。霊のことに霊の
ことを当てはめ(て解しようとす)るのである。

新共同 使  8:3 一方、サウロは家から家へと押し入って教会を荒らし、男女を
問わず引き出して牢に送っていた。

新共同 使  12:4 ヘロデはペトロを捕らえて牢に入れ、四人一組の兵士四組に引
き渡して監視させた。過越祭の後で民衆の前に引き出すつもりであった。

新共同 使  9:14-17
9:14 ここでも、御名を呼び求める人をすべて捕らえるため、祭司長たちから権
限を受けています。」
9:15 すると、主は言われた。「行け。あの者は、異邦人や王たち、またイスラ
エルの子らにわたしの名を伝えるために、わたしが選んだ器である。
9:16 わたしの名のためにどんなに苦しまなくてはならないかを、わたしは彼に
示そう。」
9:17 そこで、アナニアは出かけて行ってユダの家に入り、サウロの上に手を置
いて言った。「兄弟サウル、あなたがここへ来る途中に現れてくださった主イエ
スは、 あなたが元どおり目が見えるようになり、また、聖霊で満たされるよう
にと、わたしをお遣わしになったのです。」

新共同 ルカ 9:44-45
9:44 「この言葉をよく耳に入れておきなさい。人の子は人々の手に引き渡され
ようとしている。」
9:45 弟子たちはその言葉が分からなかった。彼らには理解できないように隠さ
れていたのである。彼らは、怖くてその言葉について尋ねられなかった。

新共同 エペ 6:19 また、わたしが適切な言葉を用いて話し、福音の神秘を大胆
に示すことができるように、わたしのためにも祈ってください。

新共同 使  6:10 しかし、彼が知恵と“霊”とによって語るので、歯が立たなかった。

新共同 マタ 10:30 あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。

新共同 ルカ 8:15 良い土地に落ちたのは、立派な善い心で御言葉を聞き、よく
守り、忍耐して実を結ぶ人たちである。」

新共同 ヘブ 10:39 しかし、わたしたちは、ひるんで滅びる者ではなく、信仰に
よって命を確保する者です。

新共同 ヨハ 9:22 両親がこう言ったのは、ユダヤ人たちを恐れていたからであ
る。ユダヤ人たちは既に、イエスをメシアであると公に言い表す者がいれば、会
堂から追放すると決めていたのである。

新共同 ガラ 1:13-14
1:13 あなたがたは、わたしがかつてユダヤ教徒としてどのようにふるまってい
たかを聞いています。わたしは、徹底的に神の教会を迫害し、滅ぼそうとしてい
ました。
1:14 また、先祖からの伝承を守るのに人一倍熱心で、同胞の間では同じ年ごろ
の多くの者よりもユダヤ教に徹しようとしていました。

新共同 使  17:5-7
17:5 しかし、ユダヤ人たちはそれをねたみ、広場にたむろしているならず者を
何人か抱き込んで暴動を起こし、町を混乱させ、ヤソンの家を襲い、二人を民衆
の前に引き出そうとして捜した。
17:6 しかし、二人が見つからなかったので、ヤソンと数人の兄弟を町の当局者
たちのところへ引き立てて行って、大声で言った。「世界中を騒がせてきた連中
が、ここにも来ています。
17:7 ヤソンは彼らをかくまっているのです。彼らは皇帝の勅令に背いて、『イ
エスという別の王がいる』と言っています。」

新共同 使  18:12-14
18:12 ガリオンがアカイア州の地方総督であったときのことである。ユダヤ人た
ちが一団となってパウロを襲い、法廷に引き立てて行って、
18:13 「この男は、律法に違反するようなしかたで神をあがめるようにと、人々
を唆しております」と言った。
18:14 パウロが話し始めようとしたとき、ガリオンはユダヤ人に向かって言っ
た。「ユダヤ人諸君、これが不正な行為とか悪質な犯罪とかであるならば、当然
諸君の訴えを受理するが、

新共同 ヨハ 14:16 わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永
遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。

新共同 Tコリ2:13 そして、わたしたちがこれについて語るのも、人の知恵に教
えられた言葉によるのではなく、“霊”に教えられた言葉によっています。つま
り、霊的なものによって霊的なことを説明するのです。

新共同 Tヨハ2:20 しかし、あなたがたは聖なる方から油を注がれているので、
皆、真理を知っています。

新共同 Tヨハ2:27 しかし、いつもあなたがたの内には、御子から注がれた油が
ありますから、だれからも教えを受ける必要がありません。この油が万事につい
て教えます。それは真実であって、偽りではありません。だから、教えられたと
おり、御子の内にとどまりなさい。

新共同 ヨハ 2:22 イエスが死者の中から復活されたとき、弟子たちは、イエス
がこう言われたのを思い出し、聖書とイエスの語られた言葉とを信じた。

新共同 ヨハ 16:13 しかし、その方、すなわち、真理の霊が来ると、あなたがた
を導いて真理をことごとく悟らせる。その方は、自分から語るのではなく、聞い
たことを語り、また、これから起こることをあなたがたに告げるからである。

新共同 マタ 10:19-20
10:19 引き渡されたときは、何をどう言おうかと心配してはならない。そのとき
には、言うべきことは教えられる。
10:20 実は、話すのはあなたがたではなく、あなたがたの中で語ってくださる、
父の霊である。

新共同 ヨハ 8:51 はっきり言っておく。わたしの言葉を守るなら、その人は決
して死ぬことがない。」

● 解釈と感想
「新しい酒は新しい皮袋に」ということがあるが、
口語訳 マタ 9:17
9:17 だれも、新しいぶどう酒を古い皮袋に入れはしない。もしそんなことをし
たら、その皮袋は張り裂け、酒は流れ出るし、皮袋もむだになる。だから、新し
いぶどう酒は新しい皮袋に入れるべきである。そうすれば両方とも長もちがする
であろう」。
イエスの復活を信じると、古いものの中にはいられなくなる。人間関係が分裂す
る。地縁(郷里・同窓)、知縁(同学)、血縁(親族)、金銭縁(職場)、趣味
縁(教養サークル)などの関係がしらける。そしてイエス縁、永遠の生命縁に入
る。これは古びず永遠。

● 解釈と感想
キリスト教が家や国に入ると分離がはじまる。具体的には「家」からの脱出。
「暗い家庭からの脱出」である。キリスト教の光に接すると暗い家庭にいたたま
れなくなる。命からがら逃げ出したくなる。汚れの苦しみから逃げだす。

● 解釈と感想
無教会主義の自由に触れると教会主義の中にいたたまれなくなる。そこから死に
物狂いで飛び出す。教会の存続維持と人数の増加に汲々とする姿勢はこの世の
「企業」発展の精神とあまり違わないこの世的精神である。無教会主義はその暗
闇からの解放である。

● 解釈と感想
使徒言行録の内容は、この分裂と迫害の歴史。クリスチャンはそのときなりふり
かまわずに生きても神の業をすることができるから安心。失敗も益となる。キレ
て暴言を吐いても益となる。
101 問・信仰はしいて努力して「告白」や「証言」をしなくてもよいのですか。
答・信者であることは、世に対する抵抗の形により自然に外にもれてしまうものです
マタイ10:26−33


[岩波版・佐藤訳]
401026だから彼らを恐れるな。なぜなら、隠されてしまったものでも、あらわに
されずにすむものはなく、また隠れているものでも、知られずにすむものはない。
401027私があなたたちに闇の中で語ることを、光の中で言え。またあなたたちが
〔ささやき声で〕耳にしたことを、屋根の上で宣べ伝えよ。
401028また、体を殺しても魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、
魂も体もゲヘナで滅ぼすことのできる者を恐れよ。
401029二羽の雀は一アサリオンで売られているではないか。しかしそのうちの一
羽すらも、あなたたちの父なしに地上に落ちることはない。
401030また、あなたたちの頭の毛までも、すべて数えられている。
401031だから恐れるな。あなたたちは多くの雀よりも優れたものなのだ。
401032だから、人々の前で私について告白するであろう者はすべて、私もまた天
におられる私の父の前でその人について告白するであろう。
401033しかし、人々の前で私を否む者は、私もまた天におられる私の父の前で否
むであろう。

[塚本訳] マタ 10:26-33
10:26 だから彼らを恐れるな、(すべてはじきに明らかになるであろう。)覆わ
れているものであらわされないものはなく、隠れているもので(人に)知られな
いものはないからである。
10:27 わたしが暗闇で(こっそり)話すことを、(大胆に)明るみで言え。耳う
ちされたことを屋根の上で宣伝せよ。
10:28 体を殺しても、魂を殺すことの出来ない者を恐れることはない。ただ、魂
も体も地獄で滅ぼすことの出来るお方を恐れよ。
10:29 雀は二羽一アサリオン(三十円)で売っているではないか。しかしその一
羽でも、あなた達の父上のお許しなしには地に落ちないのである。
10:30 ことにあなた達は、髪の毛までも一本一本数えられている。
10:31 だから恐れることはない。多くの雀よりもあなた達は大切である。
10:32 それだから(恐れずに説け。)だれでも人の前で(公然)わたしを(主
と)告白するものを、わたしも(裁きの日に)、わたしの天の父上の前で(弟子
として)認める。
10:33 しかしだれでも人の前でわたしを否定する者を、わたしも天の父上の前で
否認するであろう。

新共同 マタ 10:26-33
10:26 「人々を恐れてはならない。覆われているもので現されないものはなく、
隠されているもので知られずに済むものはないからである。
10:27 わたしが暗闇であなたがたに言うことを、明るみで言いなさい。耳打ちさ
れたことを、屋根の上で言い広めなさい。
10:28 体は殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、魂も
体も地獄で滅ぼすことのできる方を恐れなさい。
10:29 二羽の雀が一アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さ
え、あなたがたの父のお許しがなければ、地に落ちることはない。
10:30 あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。
10:31 だから、恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさって
いる。」
10:32 「だから、だれでも人々の前で自分をわたしの仲間であると言い表す者
は、わたしも天の父の前で、その人をわたしの仲間であると言い表す。
10:33 しかし、人々の前でわたしを知らないと言う者は、わたしも天の父の前
で、その人を知らないと言う。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 12:2-9
12:2 覆われているもので現されないものはなく、隠されているもので知られず
に済むものはない。
12:3 だから、あなたがたが暗闇で言ったことはみな、明るみで聞かれ、奥の間
で耳にささやいたことは、屋根の上で言い広められる。」
12:4 「友人であるあなたがたに言っておく。体を殺しても、その後、それ以上
何もできない者どもを恐れてはならない。
12:5 だれを恐れるべきか、教えよう。それは、殺した後で、地獄に投げ込む権
威を持っている方だ。そうだ。言っておくが、この方を恐れなさい。
12:6 五羽の雀が二アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さ
え、神がお忘れになるようなことはない。
12:7 それどころか、あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。恐
れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。」
12:8 「言っておくが、だれでも人々の前で自分をわたしの仲間であると言い表
す者は、人の子も神の天使たちの前で、その人を自分の仲間であると言い表す。
12:9 しかし、人々の前でわたしを知らないと言う者は、神の天使たちの前で知
らないと言われる。

新共同 マコ 4:22
4:22 隠れているもので、あらわにならないものはなく、秘められたもので、公
にならないものはない。

新共同 ルカ 8:17
8:17 隠れているもので、あらわにならないものはなく、秘められたもので、人
に知られず、公にならないものはない。

新共同 マコ 8:38
8:38 神に背いたこの罪深い時代に、わたしとわたしの言葉を恥じる者は、人の
子もまた、父の栄光に輝いて聖なる天使たちと共に来るときに、その者を恥じる。」

新共同 ルカ 9:26
9:26 わたしとわたしの言葉を恥じる者は、人の子も、自分と父と聖なる天使た
ちとの栄光に輝いて来るときに、その者を恥じる。

新共同 マタ 5:14-16
5:14 あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることができない。
5:15 また、ともし火をともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。そ
うすれば、家の中のものすべてを照らすのである。
5:16 そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなた
がたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。」

新共同 Tペテ3:14
3:14 しかし、義のために苦しみを受けるのであれば、幸いです。人々を恐れた
り、心を乱したりしてはいけません。

新共同 黙  2:10
2:10 あなたは、受けようとしている苦難を決して恐れてはいけない。見よ、悪
魔が試みるために、あなたがたの何人かを牢に投げ込もうとしている。あなたが
たは、十日の間苦しめられるであろう。死に至るまで忠実であれ。そうすれば、
あなたに命の冠を授けよう。

新共同 ヘブ 10:30-31
10:30 「復讐はわたしのすること、/わたしが報復する」と言い、また、/「主
はその民を裁かれる」と言われた方を、わたしたちは知っています。
10:31 生ける神の手に落ちるのは、恐ろしいことです。

新共同 ヤコ 4:12
4:12 律法を定め、裁きを行う方は、おひとりだけです。この方が、救うことも
滅ぼすこともおできになるのです。隣人を裁くあなたは、いったい何者なのですか。

新共同 黙  14:7
14:7 大声で言った。「神を畏れ、その栄光をたたえなさい。神の裁きの時が来
たからである。天と地、海と水の源を創造した方を礼拝しなさい。」

新共同 黙  14:10
14:10 その者自身も、神の怒りの杯に混ぜものなしに注がれた、神の怒りのぶど
う酒を飲むことになり、また、聖なる天使たちと小羊の前で、火と硫黄で苦しめ
られることになる。

新共同 Tサム14:45
14:45 兵士はサウルに言った。「イスラエルにこの大勝利をもたらしたヨナタン
が死ぬべきだというのですか。とんでもありません。今日、神があの方と共にい
てくだ さったからこそ、この働きができたのです。神は生きておられます。あ
の方の髪の毛一本も決して地に落としてはなりません。」こうして兵士はヨナタ
ンを救 い、彼は死を免れた。

新共同 Uサム14:11
14:11 彼女は言った。「王様、どうかあなたの神、主に心をお留めください。血
の復讐をする者が殺戮を繰り返すことのありませんように。彼らがわたしの息子
を断ち 滅ぼしてしまいませんように。」王は答えた。「主は生きておられる。
お前の息子の髪の毛一本たりとも地に落ちることはない。」

新共同 ルカ 21:16-18
21:16 あなたがたは親、兄弟、親族、友人にまで裏切られる。中には殺される者
もいる。
21:17 また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。
21:18 しかし、あなたがたの髪の毛の一本も決してなくならない。

新共同 使  27:33-34
27:33 夜が明けかけたころ、パウロは一同に食事をするように勧めた。「今日で
十四日もの間、皆さんは不安のうちに全く何も食べずに、過ごしてきました。
27:34 だから、どうぞ何か食べてください。生き延びるために必要だからです。
あなたがたの頭から髪の毛一本もなくなることはありません。」

新共同 マタ 6:26
6:26 空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしな
い。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも
価値あるものではないか。

新共同 マタ 12:12
12:12 人間は羊よりもはるかに大切なものだ。だから、安息日に善いことをする
のは許されている。」

新共同 Tヨハ4:2-3
4:2 イエス・キリストが肉となって来られたということを公に言い表す霊は、す
べて神から出たものです。このことによって、あなたがたは神の霊が分かります。
4:3 イエスのことを公に言い表さない霊はすべて、神から出ていません。これ
は、反キリストの霊です。かねてあなたがたは、その霊がやって来ると聞いてい
ましたが、今や既に世に来ています。

新共同 Tヨハ4:15
4:15 イエスが神の子であることを公に言い表す人はだれでも、神がその人の内
にとどまってくださり、その人も神の内にとどまります。

新共同 黙  3:5
3:5 勝利を得る者は、このように白い衣を着せられる。わたしは、彼の名を決し
て命の書から消すことはなく、彼の名を父の前と天使たちの前で公に言い表す。

新共同 Uテサ2:12
2:12 こうして、真理を信じないで不義を喜んでいた者は皆、裁かれるのです。

新共同 Tヨハ2:22-23
2:22 偽り者とは、イエスがメシアであることを否定する者でなくて、だれであ
りましょう。御父と御子を認めない者、これこそ反キリストです。
2:23 御子を認めない者はだれも、御父に結ばれていません。御子を公に言い表
す者は、御父にも結ばれています。

新共同 ヤコ 1:4
1:4 あくまでも忍耐しなさい。そうすれば、完全で申し分なく、何一つ欠けたと
ころのない人になります。

新共同 マコ 8:38
8:38 神に背いたこの罪深い時代に、わたしとわたしの言葉を恥じる者は、人の
子もまた、父の栄光に輝いて聖なる天使たちと共に来るときに、その者を恥じる。」

新共同 ルカ 8:17
8:17 隠れているもので、あらわにならないものはなく、秘められたもので、人
に知られず、公にならないものはない。

新共同 ヨハ 15:14-15
15:14 わたしの命じることを行うならば、あなたがたはわたしの友である。
15:15 もはや、わたしはあなたがたを僕とは呼ばない。僕は主人が何をしている
か知らないからである。わたしはあなたがたを友と呼ぶ。父から聞いたことをす
べてあなたがたに知らせたからである。

新共同 Vヨハ1:15
1:15 あなたに平和があるように。友人たちがよろしくと言っています。そちら
の友人一人一人に、よろしく伝えてください。

新共同 使  27:3
27:3 翌日シドンに着いたが、ユリウスはパウロを親切に扱い、友人たちのとこ
ろへ行ってもてなしを受けることを許してくれた。

新共同 詩  119:120
119:120 あなたを恐れてわたしの身はすくみます。あなたの裁きを畏れ敬います。

新共同 ヘブ 10:31
10:31 生ける神の手に落ちるのは、恐ろしいことです。

新共同 黙  14:7
14:7 大声で言った。「神を畏れ、その栄光をたたえなさい。神の裁きの時が来
たからである。天と地、海と水の源を創造した方を礼拝しなさい。」

新共同 黙  14:10
14:10 その者自身も、神の怒りの杯に混ぜものなしに注がれた、神の怒りのぶど
う酒を飲むことになり、また、聖なる天使たちと小羊の前で、火と硫黄で苦しめ
られることになる。

新共同 Tサム14:45
14:45 兵士はサウルに言った。「イスラエルにこの大勝利をもたらしたヨナタン
が死ぬべきだというのですか。とんでもありません。今日、神があの方と共にい
てくだ さったからこそ、この働きができたのです。神は生きておられます。あ
の方の髪の毛一本も決して地に落としてはなりません。」こうして兵士はヨナタ
ンを救 い、彼は死を免れた。

新共同 Uサム14:11
14:11 彼女は言った。「王様、どうかあなたの神、主に心をお留めください。血
の復讐をする者が殺戮を繰り返すことのありませんように。彼らがわたしの息子
を断ち 滅ぼしてしまいませんように。」王は答えた。「主は生きておられる。
お前の息子の髪の毛一本たりとも地に落ちることはない。」

新共同 黙  3:5 勝利を得る者は、このように白い衣を着せられる。わたしは、
彼の名を決して命の書から消すことはなく、彼の名を父の前と天使たちの前で公
に言い表す。

[塚本訳] ロマ 2:15-16
2:15 それは取りも直さず、律法の命ずる行いが彼らの心に書きつけられている
ことを彼らが示すのであり、彼らの良心も(同じく)これを証明し、また彼らの
考えが互に咎めあるいは弁明することも、これを証明してくれる。
2:16 そしてこれらのことは、わたしの福音によれば、神がキリスト・イエスを
もって人の隠れたことを裁かれる(最後の)日に、すべて明らかになるであろう。

新共同 マタ 10:32-33
10:32 「だから、だれでも人々の前で自分をわたしの仲間であると言い表す者
は、わたしも天の父の前で、その人をわたしの仲間であると言い表す。
10:33 しかし、人々の前でわたしを知らないと言う者は、わたしも天の父の前
で、その人を知らないと言う。」

[塚本訳] ロマ 1:15-16
1:15 だからローマのあなた達にも福音を伝えることが、わたしの願いである。
1:16 わたしは(決して)福音を恥じない。福音は神の力で、これを信ずる者を
一人のこらず、すなわち、まずユダヤ人、次に異教人を、救いに入れるからである。

新共同 Uテモ1:8 だから、わたしたちの主を証しすることも、わたしが主の囚人
であることも恥じてはなりません。むしろ、神の力に支えられて、福音のために
わたしと共に苦しみを忍んでください。

[塚本訳]Tテモ5:19-21
5:19 長老に対する訴えは『二人または三人の証人』が無ければ受け付けるな。
5:20 (長老で)罪を犯している者は(教会の者)皆の前で咎めて、他の長老達
の見せしめにせよ。
5:21 神とキリスト・イエスと選ばれた御使い達の前で(君に)きっと申しつけ
る。(凡て)これらのことを偏見なしに守れ。また何事も依怙でするな。

● 解釈と感想
クリスチャンは、律法に生きる者たちのように「あれをするなこれをするな」と
いう恐れを抱いて生きるようなことはしなくて良い。すべてのことが神によって
益となる。すべてのことが福音の証となる。改まって「伝道」という業をしなく
てもよい。改まって「牧師」にならなくても良い。改まって神学校に行って「神
学」を学ばなくて良い。普通の仕事で神の栄光を表せる。しかしそれは立身出世
することではない。悲しむこと、この世のものをもぎ取られることがキリストに
仕える道である。

● 解釈と感想
クリスチャンたることはしいて「証」や「告白」をしなくとも生活を通して自然
に知られるものである。また信仰が本物であればそのような雰囲気をかもし出す
ものである。
102 問・キリストを信じるとなぜか親や兄弟とうまくいかなくなるのですが。
答・キリストは真の平和の原因ですが、その前にこの世と縁を切る必要があるの
です。
マタイ10:34−36

[岩波版・佐藤訳]
401034私が地上に平和をもたらすために来たと思うな。平和ではなく、剣である。
401035なぜなら私は、人をその父に対して、また娘をその母に対して、また嫁を
その姑に対して、仲たがいさせるために来たのだ。
401036つまり、人の敵はその家の者たちなのである。

[塚本訳]マタ 10:34-36
10:34 地上に平和をもたらすためにわたしが来た、などと考えてはならない。平
和ではない、剣を、(戦いを)もたらすために来たのである。
10:35 わたしは子を『その父と、娘を母と、嫁を姑と』仲違いさせるために来た
のだから。
10:36 『家族が自分の敵となろう。』

新共同 マタ 10:34-36
10:34 「わたしが来たのは地上に平和をもたらすためだ、と思ってはならない。
平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ。
10:35 わたしは敵対させるために来たからである。人をその父に、/娘を母に、
/嫁をしゅうとめに。
10:36 こうして、自分の家族の者が敵となる。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 12:51-53
12:51 あなたがたは、わたしが地上に平和をもたらすために来たと思うのか。そ
うではない。言っておくが、むしろ分裂だ。
12:52 今から後、一つの家に五人いるならば、三人は二人と、二人は三人と対立
して分かれるからである。
12:53 父は子と、子は父と、/母は娘と、娘は母と、/しゅうとめは嫁と、嫁は
しゅうとめと、/対立して分かれる。」

[塚本訳] ルカ 12:51-53
12:51 あなた達は、地上に平和をもたらすためにわたしが来たと思うのか。そう
ではない、わたしは言う、平和どころか、内輪割れ以外の何ものでもない。
12:52 今からのち、一軒の家で五人が割れて、三人対二人、二人対三人に
12:53 割れるからである。父対息子“息子対父”、母対娘“娘対母”、姑対嫁“嫁対
姑”!」

新共同 ルカ 12:49
「わたしが来たのは、地上に火を投ずるためである。その火が既に燃えていたら
と、どんなに願っていることか。

新共同 マタ 10:19-21
10:19 引き渡されたときは、何をどう言おうかと心配してはならない。そのとき
には、言うべきことは教えられる。
10:20 実は、話すのはあなたがたではなく、あなたがたの中で語ってくださる、
父の霊である。
10:21 兄弟は兄弟を、父は子を死に追いやり、子は親に反抗して殺すだろう。

新共同 ミカ 7:5-6
7:5 隣人を信じてはならない。親しい者にも信頼するな。お前のふところに安ら
う女にも/お前の口の扉を守れ。
7:6 息子は父を侮り/娘は母に、嫁はしゅうとめに立ち向かう。人の敵はその家
の者だ。

[塚本訳] ヨハ 2:3-4
2:3 すると宴会の最中に酒が足りなくなったので、母がイエスに言う、「お酒が
なくなりました。」
2:4 イエスが言われる、「女の方、〃放っておいてください。〃わたしの栄光
(を示す)時はまだ来ておりません。」

[塚本訳] マタ 12:46-50
12:46 イエスがまだ群衆に話しておられると、そこにその母と兄弟たちがイエス
に話しがあって、外に立っていた。
12:47 〔無し〕
12:48 しかしイエスはそのことを知らせた者に、「わたしの母とはだれのこと
だ、わたしの兄弟とはだれのことだ」と答えて、
12:49 弟子たちの上に手をのばして言われた、「ここにいるのが、わたしの母、
わたしの兄弟だ。
12:50 だれでもわたしの天の父上の御心を行う者、それがわたしの兄弟、姉妹、
また母であるから。」

[塚本訳] マコ 3:31-35
3:31 そこにイエスの母と兄弟たちが来て、外に立っていてイエスを呼ばせた。
3:32 大勢の人がイエスのまわりに坐っていたが、彼に言う、「それ、母上と兄
弟姉妹方が、外であなたをたずねておられます。」
3:33 イエスは「わたしの母、兄弟とはだれのことだ」と答えて、
3:34 自分のまわりを取りまいて坐っている人々を見まわしながら、言われる、
「ここにいるのが、わたしの母、わたしの兄弟だ。
3:35 神の御心を行う者、それがわたしの兄弟、姉妹、また母である。」

[塚本訳]ヨハ 20:16-17
20:16 (こう言って、また墓の方を向いていると、)イエスが「マリヤ!」と言
われる。マリヤが振り向いて彼に、ヘブライ語で「ラボニ!(すなわち「先
生!」)と言う。(そしてイエスに抱きつこうとした。)
20:17 イエスが言われる、「わたしにすがりつくな。まだ父上の所に上っていな
いのだから。わたしの兄弟たち(弟子たち)の所に行って、『わたしは、わたし
の父上、すなわちあなた達の父上、わたしの神、すなわちあなた達の神の所に上
る』と言いなさい。」

[塚本訳] マコ 9:9
山を下りながら、イエスは、人の子(わたし)が死人の中から復活する時でなけ
れば、いま見たことをだれにも話してはならないと彼らに命じられた。
 [塚本訳] マタ 16:21-23
16:21 この時から、イエスは自分が(神の計画どおり)エルサレムに行って、長
老、大祭司連、聖書学者たちから多くの苦しみをうけ、殺され、そして三日目に
復活せねばならないことを弟子たちに示し始められた。
16:22 するとペテロはイエスをわきへ引っ張っていって、「主よ、とんでもな
い。そんなことは絶対にいけません!」と言って忠告を始めた。(救世主が死ぬ
などとは考えられなかったのである。)
16:23 イエスは振り返って、ペテロに言われた、「引っ込んでろ、悪魔、この邪
魔者!お前は神様のことを考えずに、人間のことを考えている!」

[塚本訳] マタ 9:17
 新しい酒を古い皮袋に入れることもしない。そんなことをすれば、皮袋が破れ
て酒は流れ出し、皮袋もだめになる。新しい酒は新しい皮袋に入れる。そうすれ
ば両方とも安全である。」

● 解釈と感想
キリストを信じると家庭が分裂するとは恐ろしい事実である。その理由は、家庭
という血縁は儒教精神あるいは仏教精神と言う古い皮袋で保たれているのである
が、キリストという新しい酒はその古い皮袋に入ると皮袋を引きちぎってしまう
のであるという。これが悲劇である。クリスチャンになった子供は親に反抗して
家を飛び出る。高橋ツサ子は身持ちの悪い母親に嫌気をさして家出して内村のも
とに来た。内村は何度も追い返したがだめだった。クリスチャンの親はこの世の
悪習慣に染まった子供を「激怒」して親子別れになる。その子供は決してキリス
ト教を受け入れない。これが無教会に多い。信仰に熱心になればなるほど家族は
離反してゆく。
しかしクリスチャンは一度はこの涙の谷をくぐって肉の思いを断たねばならな
い。肉の思い(親だから兄弟だから是が非でも救いたいというこの世的考
え・・・・それは受験競争に親が熱心になるような肉の思い)から伝道をしては
ならない。自分を捨てて、家の名誉を捨てて、一切を神に任せなければならな
い。そのことを学ばせるために神は私たちに対して無理にでも親子別れ、兄弟別
れをさせる。それはこの世のゴタゴタ事件を通して。場合によっては命まで取ら
れる。かくしてわれわれは救いの力をこの一個人の努力によるのではなく、神の
力にゆだねさせられるのである。イエスは母を振り切り、兄弟を振り切り、マリ
ヤを振り切り、ペテロを振り切った。それはみな肉の関係、儒教的人間的関係で
あったからである。救いは人間的努力では不可能で、神の主権で可能である。そ
のことを学ばせるために神はその人にとって最も大切な人を「取り上げて」祈り
に答えてその最も大切な人を救いに導く。神はむやみやたらに人に不幸を下さな
い。

● 解釈と感想
クリスチャンはまずこの世と縁を切る。親や兄弟や子供と縁を切る。しかしそれ
は人間的に出来ない。神によって無理やり引き離される。聖書の中に「縁切り」
の言葉がある。

[塚本訳] マコ 6:11
6:11 しかしある所で、あなた達を歓迎せず、言うことに耳をかたむけないな
ら、(すぐその土地を出てゆけ。そして)そこを出てゆくとき、(縁を切ったこ
とを)そこの人々に証明するため、足の裏の埃を払いおとせ。」

新共同 使  13:50-51
13:50 ところが、ユダヤ人は、神をあがめる貴婦人たちや町のおもだった人々を
扇動して、パウロとバルナバを迫害させ、その地方から二人を追い出した。
13:51 それで、二人は彼らに対して足の塵を払い落とし、イコニオンに行った。

● 解釈と感想
この個所はクリスチャンが兄弟げんか、親子喧嘩、夫婦喧嘩をした時に慰めにな
る。聖書はこのようにクリスチャンの慰めになるように読むのが本道である。こ
れを「物語批評」「物語解釈」で読む聖書の読み方である。

[塚本訳]マタ 5:10-12
5:10 ああ幸いだ、信仰のために迫害される人たち、天の国はその人たちのもの
となるのだから。
5:11 わたしゆえに罵られたり、迫害されたり、あらん限りの根も葉もない悪口
を言われたりする時、あなた達は幸いである。
5:12 小躍りして喜びなさい、褒美がどっさり天であなた達を待っているのだか
ら。あなた達より前の預言者たちも、同じように迫害されたのである。































103 問・クリスチャンになるにはなぜこの世のものを多く捨てなければなり
ませんか
答・愛は純一無雑。神にこの世を捨てさせられるのは神への愛を試されているの
です。
マタイ10:37−39

[岩波版・佐藤訳]
401037私〔を愛する〕以上に父や母を愛する者は、私にふさわしくない。また、
私〔を愛する〕以上に息子や娘を愛する者は、私にふさわしくない。
401038また、自分の十字架をとって私の後に従わない者は、私にふさわしくない。
401039自分のいのちを見いだす者はそれを滅ぼすであろう。また、自分のいのち
を私のためにほろぼす者は、それを見いだすであろう。

[塚本訳]マタ 10:37-39
10:37 わたしよりも父や母を愛する者は、わたし(の弟子たる)に適しない。わ
たしよりも息子や娘を愛する者は、わたし(の弟子たる)に適しない。
10:38 また自分の十字架を取ってわたしのあとに従わない者は、わたし(の弟子
たる)に適しない。
10:39 (十字架を避けてこの世の)命を得る者は(永遠の)命を失い、わたしの
ために(この世の)命を失う者は、(永遠の)命を得るであろう。

新共同 マタ 10:37-39
10:37 わたしよりも父や母を愛する者は、わたしにふさわしくない。わたしより
も息子や娘を愛する者も、わたしにふさわしくない。
10:38 また、自分の十字架を担ってわたしに従わない者は、わたしにふさわしく
ない。
10:39 自分の命を得ようとする者は、それを失い、わたしのために命を失う者
は、かえってそれを得るのである。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ヨハ 12:25 自分の命を愛する者は、それを失うが、この世で自分の命を
憎む人は、それを保って永遠の命に至る。

新共同 ルカ 14:25-27
14:25 大勢の群衆が一緒について来たが、イエスは振り向いて言われた。
14:26 「もし、だれかがわたしのもとに来るとしても、父、母、妻、子供、兄
弟、姉妹を、更に自分の命であろうとも、これを憎まないなら、わたしの弟子で
はありえない。
14:27 自分の十字架を背負ってついて来る者でなければ、だれであれ、わたしの
弟子ではありえない。

新共同 ルカ 17:33 自分の命を生かそうと努める者は、それを失い、それを失う
者は、かえって保つのである。

新共同 マタ 16:24-25
16:24 それから、弟子たちに言われた。「わたしについて来たい者は、自分を捨
て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。
16:25 自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのために命を失う
者は、それを得る。

新共同 マコ 8:34-35
8:34 それから、群衆を弟子たちと共に呼び寄せて言われた。「わたしの後に従
いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。
8:35 自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのため、また福音
のために命を失う者は、それを救うのである。

新共同 ルカ 9:23-24
9:23 それから、イエスは皆に言われた。「わたしについて来たい者は、自分を
捨て、日々、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。
9:24 自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのために命を失う
者は、それを救うのである。

新共同 マタ 19:29  わたしの名のために、家、兄弟、姉妹、父、母、子供、畑
を捨てた者は皆、その百倍もの報いを受け、永遠の命を受け継ぐ。

口語訳 申  33:8-9
33:8 レビについては言った、/「あなたのトンミムをレビに与えてください。
ウリムをあなたに仕える人に与えてください。かつてあなたはマッサで彼を試
み、/メリバの水のほとりで彼と争われた。
33:9 彼はその父、その母について言った、/『わたしは彼らを顧みない』。彼
は自分の兄弟をも認めず、/自分の子供をも顧みなかった。彼らはあなたの言葉
にしたがい、/あなたの契約を守ったからである。

新共同 マコ 8:34-9:1
8:34 それから、群衆を弟子たちと共に呼び寄せて言われた。「わたしの後に従
いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。
8:35 自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのため、また福音
のために命を失う者は、それを救うのである。
8:36 人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろ
うか。
8:37 自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか。
8:38 神に背いたこの罪深い時代に、わたしとわたしの言葉を恥じる者は、人の
子もまた、父の栄光に輝いて聖なる天使たちと共に来るときに、その者を恥じる。」
9:1 また、イエスは言われた。「はっきり言っておく。ここに一緒にいる人々の
中には、神の国が力にあふれて現れるのを見るまでは、決して死なない者がいる。」

新共同 ルカ 9:23-27
9:23 それから、イエスは皆に言われた。「わたしについて来たい者は、自分を
捨て、日々、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。
9:24 自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのために命を失う
者は、それを救うのである。
9:25 人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の身を滅ぼしたり、失ったりし
ては、何の得があろうか。
9:26 わたしとわたしの言葉を恥じる者は、人の子も、自分と父と聖なる天使た
ちとの栄光に輝いて来るときに、その者を恥じる。
9:27 確かに言っておく。ここに一緒にいる人々の中には、神の国を見るまでは
決して死なない者がいる。」

新共同 黙  12:11 兄弟たちは、小羊の血と/自分たちの証しの言葉とで、/彼
に打ち勝った。彼らは、死に至るまで命を惜しまなかった。

新共同 ルカ 18:29-30
18:29 イエスは言われた。「はっきり言っておく。神の国のために、家、妻、兄
弟、両親、子供を捨てた者はだれでも、
18:30 この世ではその何倍もの報いを受け、後の世では永遠の命を受ける。」

新共同 マタ 6:24 「だれも、二人の主人に仕えることはできない。一方を憎ん
で他方を愛するか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。あなた
がたは、神と富とに仕えることはできない。」

新共同 マコ 10:28-30
10:28 ペトロがイエスに、「このとおり、わたしたちは何もかも捨ててあなたに
従って参りました」と言いだした。
10:29 イエスは言われた。「はっきり言っておく。わたしのためまた福音のため
に、家、兄弟、姉妹、母、父、子供、畑を捨てた者はだれでも、
10:30 今この世で、迫害も受けるが、家、兄弟、姉妹、母、子供、畑も百倍受
け、後の世では永遠の命を受ける。

口語訳 ガラ 6:14 しかし、わたし自身には、わたしたちの主イエス・キリスト
の十字架以外に、誇とするものは、断じてあってはならない。この十字架につけ
られて、この世はわたしに対して死に、わたしもこの世に対して死んでしまった
のである。

新共同 マタ 16:24-28
16:24 それから、弟子たちに言われた。「わたしについて来たい者は、自分を捨
て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。
16:25 自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのために命を失う
者は、それを得る。
16:26 人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろ
うか。自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか。
16:27 人の子は、父の栄光に輝いて天使たちと共に来るが、そのとき、それぞれ
の行いに応じて報いるのである。
16:28 はっきり言っておく。ここに一緒にいる人々の中には、人の子がその国と
共に来るのを見るまでは、決して死なない者がいる。」

新共同 ルカ 9:23-27
9:23 それから、イエスは皆に言われた。「わたしについて来たい者は、自分を
捨て、日々、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。
9:24 自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのために命を失う
者は、それを救うのである。
9:25 人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の身を滅ぼしたり、失ったりし
ては、何の得があろうか。
9:26 わたしとわたしの言葉を恥じる者は、人の子も、自分と父と聖なる天使た
ちとの栄光に輝いて来るときに、その者を恥じる。
9:27 確かに言っておく。ここに一緒にいる人々の中には、神の国を見るまでは
決して死なない者がいる。」

新共同 マタ 16:24-28
16:24 それから、弟子たちに言われた。「わたしについて来たい者は、自分を捨
て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。
16:25 自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのために命を失う
者は、それを得る。
16:26 人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろ
うか。自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか。
16:27 人の子は、父の栄光に輝いて天使たちと共に来るが、そのとき、それぞれ
の行いに応じて報いるのである。
16:28 はっきり言っておく。ここに一緒にいる人々の中には、人の子がその国と
共に来るのを見るまでは、決して死なない者がいる。」

新改訳 Tコリ15:30-32
15:30 また、なぜ私たちもいつも危険にさらされているのでしょうか。
15:31 兄弟たち。私にとって、毎日が死の連続です。これは、私たちの主キリス
ト・イエスにあってあなたがたを誇る私の誇りにかけて、誓って言えることです。
15:32 もし、私が人間的な動機から、エペソで獣と戦ったのなら、何の益がある
でしょう。もし、死者の復活がないのなら、「あすは死ぬのだ。さあ、飲み食い
しようではないか。」ということになるのです。

[塚本訳]ロマ 8:36 こう書いてある。──『あなた[神]のためにわたし達は一日
中死の危険にさらされている、わたし達は屠られる羊のように考えられた。』

● 解釈と感想
キリストを愛するためには、血縁と別れなければならないことは分かるが、実際
問題としてそれは不可能。これは神によって無理に引き離されなければ出来ない
ことだ。家、土地、親兄弟、子供、さらに自分の命との別れは自らの力や努力で
はできない。神に別れさせられるのだ。神は残酷。

● 解釈と感想
自分の力や努力で捨てても神に喜ばれない。神によって振りほどかれるところに
意味がある。愛のためには一切を捨てるようにさせられる。この世のものを捨て
させられるのは、それでも神への愛があるかないかを神に試されているのだ。愛
とはそういうものだ。愛は試されるのだ。
新改訳 ヨハ 21:16a
21:16 イエスは再び彼に言われた。「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛し
ますか。」

● 解釈と感想
自分の命まで捨ててこいとは厳しい言葉。これによってあらゆる文化人生観を
ひっくりかえされる。しかしキリストへの愛の故に死んだ殉教者達によってキリ
スト教は伝えられてきた。
104 問・イエスの使徒を受け入れることが救いだとしたら、そ人はどこにい
ますか。
答・神が使徒という「人」を立てます。その人が誰かは聖霊によってわかります。
マタイ10:40−42

[岩波版・佐藤訳]
401040あなたたちを受け入れる者は、私を受け入れるのである。また私を受け入
れる者は、私を遣わした者を受け入れるのである。
401041預言者を預言者であるということで受け入れる者は、預言者の報いを受け
るであろう。また義人を義人であるということで受け入れる者は、義人の報いを
うけるであろう。
401042またこれらの小さい者たちの一人に、ただ弟子であるということで冷たい
水一杯を飲ませてやる者は、アーメン、私はあなたたちに言う、自分の報いを失
うことは決してない。

[塚本訳]マタ 10:40-42
10:40 あなた達を迎える者は、わたしを迎えてくれるのであり、わたしを迎える
者は、わたしを遣わされた方をお迎えするのである。
10:41 預言者を預言者として迎える者は、預言者と同じ褒美を戴き、義人を義人
として迎える者は、義人と同じ褒美を戴くであろう。
10:42 また(わたしの)弟子としてこの一人の小さな者に一杯の冷たい水でも飲
ませる者は、アーメン、わたしは言う、(天にて)その褒美にもれることはない。」

新共同 マタ 10:40-42
10:40 「あなたがたを受け入れる人は、わたしを受け入れ、わたしを受け入れる
人は、わたしを遣わされた方を受け入れるのである。
10:41 預言者を預言者として受け入れる人は、預言者と同じ報いを受け、正しい
者を正しい者として受け入れる人は、正しい者と同じ報いを受ける。
10:42 はっきり言っておく。わたしの弟子だという理由で、この小さな者の一人
に、冷たい水一杯でも飲ませてくれる人は、必ずその報いを受ける。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 9:41  はっきり言っておく。キリストの弟子だという理由で、あ
なたがたに一杯の水を飲ませてくれる者は、必ずその報いを受ける。」

新共同 ルカ 10:15-16
10:15 また、カファルナウム、お前は、/天にまで上げられるとでも思っている
のか。陰府にまで落とされるのだ。
10:16 あなたがたに耳を傾ける者は、わたしに耳を傾け、あなたがたを拒む者
は、わたしを拒むのである。わたしを拒む者は、わたしを遣わされた方を拒むの
である。」

新共同 ヨハ 13:20  はっきり言っておく。わたしの遣わす者を受け入れる人
は、わたしを受け入れ、わたしを受け入れる人は、わたしをお遣わしになった方
を受け入れるのである。」

新共同 ヨハ 12:44-45
12:44 イエスは叫んで、こう言われた。「わたしを信じる者は、わたしを信じる
のではなくて、わたしを遣わされた方を信じるのである。
12:45 わたしを見る者は、わたしを遣わされた方を見るのである。

新共同 ヨハ 5:23  すべての人が、父を敬うように、子をも敬うようになるた
めである。子を敬わない者は、子をお遣わしになった父をも敬わない。

新共同 ヨハ 14:9  イエスは言われた。「フィリポ、こんなに長い間一緒にい
るのに、わたしが分かっていないのか。わたしを見た者は、父を見たのだ。な
ぜ、『わたしたちに御父をお示しください』と言うのか。

● 解釈と感想
ヨハネ14:9の「我を見し者は父を見しなり」(文語訳)という言葉は、人生
の試金石である。神の霊の働きによりそれがわかる。それは十字架の贖罪の意
味。空の墓の復活の意味。そのことがわかって人生は成功。それなくして人生は
不毛。むなしい。

● 解釈と感想
同じく、使徒の言葉を神の言葉、聖書の言葉を神の言葉として受け入れる感覚の
持ち主は神に祝されている。そのことは神がその人の頭の上に手を置くと可能に
なるのであって、親や学校やや育ちや教会のよしあしや人生の幸不幸や伴侶のよ
しあしの如何によらない。全くもって神の祝福によるのだ。

● 解釈と感想
福音は「人」が立てられて伝えられていく。真空からは伝わらない。霊の直接的
降下では伝わらない。教会組織では伝わらない。かみが立てる使徒たる「人」に
よって伝えられる。

新共同 ロマ 10:14-15
10:14 ところで、信じたことのない方を、どうして呼び求められよう。聞いたこ
とのない方を、どうして信じられよう。また、宣べ伝える人がなければ、どうし
て聞くことができよう。
10:15 遣わされないで、どうして宣べ伝えることができよう。「良い知らせを伝
える者の足は、なんと美しいことか」と書いてあるとおりです。

ではその「人」はどこにいるのか。誰か。これカトリックとプロテスタントの争
い。使徒伝承に基盤を置く(カトリック)のも「多数」に重きをおく(プロテス
タント教会主義)のも誤り。神の示しでその「人」が誰であるかがわかる。神が
示す。その「人」に出会うと「ビビッ」と来るのだ。

新共同 マタ 16:15-18
16:15 イエスが言われた。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」
16:16 シモン・ペトロが、「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えた。
16:17 すると、イエスはお答えになった。「シモン・バルヨナ、あなたは幸い
だ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父なのだ。
16:18 わたしも言っておく。あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教
会を建てる。陰府の力もこれに対抗できない。











イエス伝問答集
巻頭言

クリスチャン失格
思わざる人を殺して

私が小学生の頃のことである。父のところに一人の客が来て、なにやら淋しげな
様子で父と話し込んでいたがその翌日に妻を殺害してしまった。その人は刑務所
から出所してきた人であったが、服役中に妻が別の男と結婚してしまったことを
知り、逆上しての出来事であった。殺害の前日に父に会いに来たのである。その
ときすでに殺意を抱いていたかどうかはわからないが。多分思わずカッとなって
の出来事ではあるまいか。
またこれは最近のこと。私の住むあきる野市での殺人事件。入院中の男性が、留
守中にその妻が別の男と愛人関係になったのを恨み、カッとなって妻を殺害。こ
れらはいずれも男女の愛憎劇においてカッとなって「思わざる人」を殺してし
まった事件である。人は愛すれば愛するほど愛をうらぎられると「われを忘れ
て」 カッとなって「殺してしまう」。シェイクスピアの「オセロウ」や歌劇
「カルメン」も同じ。
クリスチャンも男女の愛憎劇でなくともカッとなって「激怒」「激高」してしま
うことがある。私自身もカッとなることが過去にしばしばあった。周りに迷惑を
かけた。しかしイエスも「激怒」「激高」したことがある。神殿の賽銭箱をひっ
くり返したり(ヨハネ2:15)、ペテロを「サタン」とののしったことがある
(マタイ16:23)。パウロもたびたび「激怒」「激高」した(使徒13:46、
ガラテヤ2:11など)。と言って自己弁護するわけではない。イエスによ れば
「激怒」「激高」は殺人である(マタイ5:22)。クリスチャン失格である。
だから「激怒」「激高」すれば、神によって罪の苦の奈落の底に落とされてしま
う。そのときは反省も涙も罪を拭うことはできない。心の重荷にもがき苦しむ。
ところがその懊悩の時に十字架の啓示が心に差し込んでくる。これは不思議なこ
とである。人間の生み出したいかなる文化技術も罪という深い苦悩から救い出し
えないからであろう。神の憐れみで人間は十字架の光を受ける。人間はキリスト
の「贖罪」によってはじめて心が安らかになる。

 [塚本訳]Tヨハ1:6-7
1:6 もし神と交わりがあると言いながら、暗闇を歩いているならば、わたし達は
嘘をつくのであって、真理を行ってはいない。
1:7 しかしもし神が光の中にあるように、わたし達も光の中を歩いているなら
ば、(神と交わりを持ち、従って)互に(まことの)交わりを持つ(ことができ
る)の である。そして(たとい罪を犯すことがあっても)、その子イエスの血
があらゆる罪から清めてくださる。(かくてわたし達は光の子となるのである。)

 服役中にキリストの救いに預かったある死刑囚の処刑日のこと。その人は看守
達に深々と頭を下げ「ながながお世話になりました。私はこれから父の御許にま
いります」と言って安らかに死刑場に向かって行ったという。多分肉親の見送り
はなかったのであろう。しかし父なる神は一人子イエスを十字架で身代りに殺し
て彼を受け入れたのだ。彼は地上では殺人犯であったが天国では神の子になっ
た。私は彼のような人の友になりたい。なぜなら私も同罪だからである。私もし
ば しばカッとなって「思わざる人」に対して「激怒」「激高」し、何人かを殺
した真犯人なのだから。彼らを躓かせることにより、「救いの道」を閉ざしてし
まっ た。私のような者を心の貧しき者という。しかし神は私のその失敗をも赦
してくださり、万事を益としてくださるとは・・・・。感謝。

マタイ5:3−4(文語訳)
「幸福(さいはい)なるかな、心の貧しき者。天国はその人のものなり」
「幸福(さいはい)なるかな、悲しむ者。その人は慰められん。」


2002.4.30  高橋照男













イエス伝問答集

[ ガリラヤでのイエスの活動(続き-3)


105 問・イエスはなぜよく旅をしたのでしょうか
答・「慰める」べき人を尋ね求めて歩いたからです。
マタイ11:1

106 問・イエスがメシアであることはどうしてわかりますか
答・イエスは「見てのとおりだ」と言いました。不思議がおこなわれたのです。
マタイ11:2−6

107 問・洗礼者ヨハネとイエスはどのような関係だったのですか。
答・メシヤの出現には先駆けの出現が絶対条件でした。それが洗礼者ヨハネでした。
マタイ11:7−19

108 問・イエスはなぜガリラヤの町を叱ったのですか。
答・ガリラヤはイエスの故郷。故郷の親類縁者を愛していたからです。
マタイ11:20−24

109 問・神とイエスの関係はどのようなものだったのですか。
答・救いの主権は神にあります。またそれはキリストに委ねられています。
マタイ11:25−27

110 問・わたしのもとに来なさいというのはどういうことですか。
答・神のところに心の重荷が降ろせて、平安と喜びに満たされるということです。
マタイ11:28−30













105 問・イエスはなぜよく旅をしたのでしょうか
答・「慰める」べき人を尋ね求めて歩いたからです。
マタイ11:1

[岩波版・佐藤訳]
401101さて、イエスは彼の十二弟子たちに言い渡し終えると、人々の町々で教
え、宣べ伝えるためにそこから去った。

[塚本訳]マタ 11:1
11:1 イエスは十二人の弟子に指図を終えられると、町々で教えまた(福音を)
説くために、そこを去られた。

新共同 マタ 11:1
11:1 イエスは十二人の弟子に指図を与え終わると、そこを去り、方々の町で教
え、宣教された。

口語訳 マタ 11:1
11:1 イエスは十二弟子にこのように命じ終えてから、町々で教えまた宣べ伝え
るために、そこを立ち去られた。

新改訳 マタ 11:1
11:1 イエスはこのように十二弟子に注意を与え、それを終えられると、彼らの
町々で教えたり宣べ伝えたりするため、そこを立ち去られた。

[前田訳]マタ 11:1
11:1 イエスは十二弟子に指示し終えられると、そこを去って彼らの町々で教え
かつ説かれた。

TEV マタ 11:1
11:1 When Jesus finished giving these instructions to his twelve
disciples, he left that place and went off to teach and preach in the
towns near there.

NKJV マタ 11:1
11:1 Now it came to pass, when Jesus finished commanding His twelve
disciples, that He departed from there to teach and to preach in their
cities.

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 7:28
7:28 イエスがこれらの言葉を語り終えられると、群衆はその教えに非常に驚いた。

●    解釈と感想
何々をし終えるという句はマタイの常習語、編集句、これでマタイは言葉と行動
のまとまりの区切りをつけている。

●    解釈と感想
イエスの言葉や行動に民衆が驚いたということは福音書に38回も出て来る。動
かしがたい史実。

●    解釈と感想
イエスは自分が受け入れられない時はさっさと別のところへ出かけていった。ど
こへ行くかというと自分が受け入れられそうなところである。
このマタイ11:1は原文ではアウトーンで彼ら弟子たちの町に行ったというので
ある。つまり人脈を頼って行ったのである。弟子達の親族に病気の人がいたので
はないのだろうか。
イエスがペテロの姑のところに行ったことなどはペテロの懇請であったのであろう。

[塚本訳]ルカ 4:38-39
4:38 イエスは立って礼拝堂を出て、シモンの家に入られた。シモンの姑がひど
い熱病に苦しんでいた。人々が彼女のことを願うと、
4:39 近寄って身をかがめ、熱病を叱りつけられた。すると熱が取れ、彼女はす
ぐさま起き上がって、彼らをもてなした。

●    解釈と感想
イエスがあちこちめぐり歩いたのは「慰める」べき人を尋ね歩いたのである。次
に示すイエスの伝道活動の第一声がそれを示す。

新共同 ルカ 4:17-19
4:17 預言者イザヤの巻物が渡され、お開きになると、次のように書いてある個
所が目に留まった。
4:18 「主の霊がわたしの上におられる。貧しい人に福音を告げ知らせるため
に、/主がわたしに油を注がれたからである。主がわたしを遣わされたのは、/
捕らわれている人に解放を、/目の見えない人に視力の回復を告げ、/圧迫され
ている人を自由にし、
4:19 主の恵みの年を告げるためである。」

















106 問・イエスがメシアであることはどうしてわかりますか
答・イエスは「見てのとおりだ」と言いました。不思議がおこなわれたのです。
マタイ11:2−6

[岩波版・佐藤訳]
401102さてヨハネは、牢獄でキリストの業〔について〕聞き、自分の弟子たちを
送って、〔彼らを〕通して
401103彼に言った、「あなたが『来るべき者』ですか、それともわれわれはほか
の者を待つべきですか」。
401104するとイエスは答えて彼らに言った、「行ってヨハネに、あなたたちの聞
き、見ていることを告げよ。
401105盲人は見え、かつ足萎えは歩む、
   らい病人は清められ、かつ聾者は聞く、
また死人は起こされ、かつ貧しい者は福音を告げ知らされる。
401106実に幸いだ、私に躓かない者は」。

[塚本訳]マタ 11:2-6
11:2 さて(洗礼者)ヨハネは牢屋で、(イエスの)救世主としての働きを聞く
と(心が動揺し、)弟子たちをやって、
11:3 「来るべき方(救世主)はあなたですか、それともほかの人を待つべきで
しょうか」とたずねさせた。
11:4 イエスは答えられた、「行って、(今ここで)聞いていること見ているこ
とをヨハネに報告しなさい。
11:5 ──『盲人は見えるようになり、』足なえは歩きまわり、癩病人は清まり、
聾は聞き、死人は生きかえり、『貧しい人は福音を聞かされている』と。
11:6 わたしにつまずかぬ者は幸いである。」

新共同 マタ 11:2-6
11:2 ヨハネは牢の中で、キリストのなさったことを聞いた。そこで、自分の弟
子たちを送って、
11:3 尋ねさせた。「来るべき方は、あなたでしょうか。それとも、ほかの方を
待たなければなりませんか。」
11:4 イエスはお答えになった。「行って、見聞きしていることをヨハネに伝え
なさい。
11:5 目の見えない人は見え、足の不自由な人は歩き、重い皮膚病を患っている
人は清くなり、耳の聞こえない人は聞こえ、死者は生き返り、貧しい人は福音を
告げ知らされている。
11:6 わたしにつまずかない人は幸いである。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 7:18-23
7:18 ヨハネの弟子たちが、これらすべてのことについてヨハネに知らせた。そ
こで、ヨハネは弟子の中から二人を呼んで、
7:19 主のもとに送り、こう言わせた。「来るべき方は、あなたでしょうか。そ
れとも、ほかの方を待たなければなりませんか。」
7:20 二人はイエスのもとに来て言った。「わたしたちは洗礼者ヨハネからの使
いの者ですが、『来るべき方は、あなたでしょうか。それとも、ほかの方を待た
なければなりませんか』とお尋ねするようにとのことです。」
7:21 そのとき、イエスは病気や苦しみや悪霊に悩んでいる多くの人々をいや
し、大勢の盲人を見えるようにしておられた。
7:22 それで、二人にこうお答えになった。「行って、見聞きしたことをヨハネ
に伝えなさい。目の見えない人は見え、足の不自由な人は歩き、重い皮膚病を
患っている人は清くなり、耳の聞こえない人は聞こえ、死者は生き返り、貧しい
人は福音を告げ知らされている。
7:23 わたしにつまずかない人は幸いである。」

新共同 マタ 14:12
14:12 それから、ヨハネの弟子たちが来て、遺体を引き取って葬り、イエスのと
ころに行って報告した。

新共同 マラ 3:1
3:1 見よ、わたしは使者を送る。彼はわが前に道を備える。あなたたちが待望し
ている主は/突如、その聖所に来られる。あなたたちが喜びとしている契約の使
者/見よ、彼が来る、と万軍の主は言われる。

新共同 ダニ 9:26
9:26 その六十二週のあと油注がれた者は/不当に断たれ/都と聖所は/次に来
る指導者の民によって荒らされる。その終わりには洪水があり/終わりまで戦い
が続き/荒廃は避けられない。

新共同 ダニ 7:13-15
7:13 夜の幻をなお見ていると、/見よ、「人の子」のような者が天の雲に乗り
/「日の老いたる者」の前に来て、そのもとに進み
7:14 権威、威光、王権を受けた。諸国、諸族、諸言語の民は皆、彼に仕え/彼
の支配はとこしえに続き/その統治は滅びることがない。
7:15 わたしダニエルは大いに憂い、頭に浮かんだこの幻に悩まされた。

新共同 マタ 15:31
15:31 群衆は、口の利けない人が話すようになり、体の不自由な人が治り、足の
不自由な人が歩き、目の見えない人が見えるようになったのを見て驚き、イスラ
エルの神を賛美した。

新共同 イザ 29:18
29:18 その日には、耳の聞こえない者が/書物に書かれている言葉をすら聞き取
り/盲人の目は暗黒と闇を解かれ、見えるようになる。

新共同 イザ 35:5-6
35:5 そのとき、見えない人の目が開き/聞こえない人の耳が開く。
35:6 そのとき/歩けなかった人が鹿のように躍り上がる。口の利けなかった人
が喜び歌う。荒れ野に水が湧きいで/荒れ地に川が流れる。

新共同 イザ 42:18
42:18 耳の聞こえない人よ、聞け。目の見えない人よ、よく見よ。

口語訳 イザ 26:19
26:19 あなたの死者は生き、彼らのなきがらは起きる。ちりに伏す者よ、さめて
喜びうたえ。あなたの露は光の露であって、それを亡霊の国の上に降らされるか
らである。

口語訳 イザ 42:7
42:7 盲人の目を開き、囚人を地下の獄屋から出し、暗きに座する者を獄屋から
出させる。

口語訳 イザ 61:1
61:1 主なる神の霊がわたしに臨んだ。これは主がわたしに油を注いで、貧しい
者に福音を宣べ伝えることをゆだね、わたしをつかわして心のいためる者をいや
し、捕われ人に放免を告げ、縛られている者に解放を告げ、

口語訳 マタ 8:2
8:2 すると、そのとき、ひとりのらい病人がイエスのところにきて、ひれ伏して
言った、「主よ、みこころでしたら、きよめていただけるのですが」。

口語訳 マタ 21:14  そのとき宮の庭で、盲人や足なえがみもとにきたので、彼
らをおいやしになった。

口語訳 マタ 5:3  「こころの貧しい人たちは、さいわいである、天国は彼らの
ものである。

口語訳 マタ 13:57  こうして人々はイエスにつまずいた。しかし、イエスは言
われた、「預言者は、自分の郷里や自分の家以外では、どこででも敬われないこ
とはない」。

口語訳 マタ 26:31  そのとき、イエスは弟子たちに言われた、「今夜、あなた
がたは皆わたしにつまずくであろう。『わたしは羊飼を打つ。そして、羊の群れ
は散らされるであろう』と、書いてあるからである。

口語訳 ヨハ 6:61  しかしイエスは、弟子たちがそのことでつぶやいているの
を見破って、彼らに言われた、「このことがあなたがたのつまずきになるのか。

口語訳 ヨハ 16:1  わたしがこれらのことを語ったのは、あなたがたがつまず
くことのないためである。

口語訳 ヨハ 3:25-26
3:25 ところが、ヨハネの弟子たちとひとりのユダヤ人との間に、きよめのこと
で争論が起った。
3:26 そこで彼らはヨハネのところにきて言った、「先生、ごらん下さい。ヨル
ダンの向こうであなたと一緒にいたことがあり、そして、あなたがあかしをして
おられたあのかたが、バプテスマを授けており、皆の者が、そのかたのところへ
出かけています」。
口語訳 マタ 3:11  わたしは悔改めのために、水でおまえたちにバプテスマを
授けている。しかし、わたしのあとから来る人はわたしよりも力のあるかたで、
わたしはそのくつを ぬがせてあげる値うちもない。このかたは、聖霊と火とに
よっておまえたちにバプテスマをお授けになるであろう。

口語訳 詩  118:26   主のみ名によってはいる者はさいわいである。われらは
主の家からあなたをたたえます。

口語訳 イザ 29:18  その日、耳しいは書物の言葉を聞き、目しいの目はその暗
やみから、見ることができる。

口語訳 イザ 35:5-6
35:5 その時、見えない人の目は開かれ、聞えない人の耳は聞えるようになる。
35:6 その時、足の不自由な人は、しかのように飛び走り、口のきけない人の舌
は喜び歌う。それは荒野に水がわきいで、さばくに川が流れるからである。

口語訳 イザ 42:18  耳しいよ、聞け。目しいよ、目を注いで見よ。

口語訳 イザ 26:19  あなたの死者は生き、彼らのなきがらは起きる。ちりに伏
す者よ、さめて喜びうたえ。あなたの露は光の露であって、それを亡霊の国の上
に降らされるからである。

口語訳 イザ 61:1  主なる神の霊がわたしに臨んだ。これは主がわたしに油を
注いで、貧しい者に福音を宣べ伝えることをゆだね、わたしをつかわして心のい
ためる者をいやし、捕われ人に放免を告げ、縛られている者に解放を告げ、

[塚本訳] ルカ 17:20-21
17:20 パリサイ人から神の国はいつ来るのかと尋ねられたとき、答えられた、
「神の国は、(いつ来るのかと計算や)観測のできるようにしては来ない。
17:21 また『そら、ここに(ある)』とか、『かしこに(ある)』とか言うこと
も出来ない。神の国はあっと言う間に、あなた達の間にあらわれるのだから。」

● 解釈と感想
神の国の徴は何か。イエスがメシアである証拠は何か。これ最重要の質問であっ
た。これに対しイエスは「見てのとおりである」といった。今日の聖書学者のよ
うに信仰の目で見ればわかるなどと訳のわからないむずかしいことを言わなかっ
た。問答無用、見えるとおり、見たとおりであるとイエスは言った。イエスの復
活は「見てのとおりである」ということの代表的なことである。

● 解釈と感想
しかしイエスが神の子であることは神が人にこれを示さなければ分からないこと
であるのも真理。

新共同 マタ 16:13-17
16:13 イエスは、フィリポ・カイサリア地方に行ったとき、弟子たちに、「人々
は、人の子のことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。
16:14 弟子たちは言った。「『洗礼者ヨハネだ』と言う人も、『エリヤだ』と言
う人もいます。ほかに、『エレミヤだ』とか、『預言者の一人だ』と言う人もい
ます。」
16:15 イエスが言われた。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」
16:16 シモン・ペトロが、「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えた。
16:17 すると、イエスはお答えになった。「シモン・バルヨナ、あなたは幸い
だ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父なのだ。
107 問・洗礼者ヨハネとイエスはどのような関係だったのですか。
答・メシヤの出現には先駆けの出現が絶対条件でした。それが洗礼者ヨハネでした。
マタイ11:7−19

[岩波版・佐藤訳]
401107さて、彼らが行ってしまうと、イエスは群集にヨハネのことを語り始め
た。「あなたたちは何を見ようと荒野に出てきたのか。風に揺らいでいる葦か。
401108では、何を見ようと出て来たのか。柔らか〔な衣〕に身をつつんだ人間
か。身よ、柔らかな衣をまとった者どもなら、王たちの家にいる。
401109では、何を見るために出て来たのか。預言者か。その通り、私はあなたた
ちに言う、預言者よりもなお優れた者だ。
401110この者こそ、〔次のように〕書かれている者である、
   見よ、この私がお前の面前に私の使者を遣わす。
   彼はお前の前で、お前の道を整えるであろう。
401111アーメン、私はあなたたちに言う、女から生まれた者の中で、洗礼者ヨハ
ネより大いなる者は起こらなかった。しかし、天の王国で最も小さい者も、彼よ
りは大いなる者である。
401112また、洗礼者ヨハネの日々から今に至るまで、天の王国は暴力を加えられ
ている。そして暴力的な者たちが、それを奪い取っている。
401113なぜなら、すべての預言者たちと律法とは、ヨハネまでを預言したのである。
401114そして、もしあなたたちが受け取りたいのであれば、彼こそやがて来るで
あろう者、エリヤである。
401115耳ある者は聞け。
401116さて、私はこの世代を何と同じであると言おうか。それは、市場に座って
ほかの者たちに〔次のように〕呼びかけている子供たちと同じである。
401117つまり、『ぼくらは君らのために笛を吹いたのに、君らは踊ってくれない
じゃないか。
ぼくらは嘆いたのに、君らは胸を打ってくれないじゃないか』。
401118なぜならヨハネが来て、食べもせず、飲みもしないでいると、彼らは言
う、『あいつは悪霊に憑かれている』。
401119人の子が来て、飲み食いすると、彼らは言う、『見ろ、大飯ぐらいの大酒
呑みだ。徴税人どもや罪人どもの仲間だ』。しかし知恵は、その業によって正し
さが承認される」。

[塚本訳] マタ 11:7-19
11:7 ヨハネの弟子たちがかえってゆくと、イエスは群衆にヨハネのことを話し
出された。──「(さきごろ)あなた達は何を眺めようとして、荒野(のヨハネの
所)に出かけたのか。風にそよぐ葦だったのか。(まさかそうではあるまい。)
11:8 それでは、何を見ようとして出かけたのか。柔らかいものを着ている人
か。見よ、柔らかいものをまとった人ならば、王の御殿にいる。
11:9 それでは、何のために出かけたのか。預言者を見るためか。そうだ、わた
しは言う、(預言者だ。)預言者以上の者(を見たの)だ。
11:10 『(神は言われる、)『見よ、わたしは使いをやって、あなたの先駆けを
させ、』、あなたの『前に道を準備させる』』、と(聖書に)書いてあるのは、
この人のことである。
11:11 アーメン、わたしは言う、女の産んだ者の中に、洗礼者ヨハネより大きい
者はまだ出たことがない。しかし天の国で一番小さい者でも、彼より大きい。
11:12 とにかく、洗礼者ヨハネの(現れた)時からいままで、天の国は暴力で攻
め立てられ、暴力で攻めた者がそれを奪いとっている。
11:13 すべての預言書と律法と[聖書]が預言しているのは、ヨハネ(の現われ
る時)まで(で、天の国はすでに来ているの)だから。
11:14 (今わたしが言ったことを)信ずる気があなた達にあるなら(わかること
だが、)ヨハネこそ、(救世主の先駆けとして)来るべき(預言者)エリヤである。
11:15 耳のある者は聞け。
11:16 だが、(気ままな)この時代(の人)を何にたとえようか。子供たちが市
場に坐って(嫁入りごっこや弔いごっこをしながら)、こう言って他の子供たち
に呼びかけるのに似ている。──
11:17 笛を吹いたのに、踊ってくれない。弔いの歌をうたったのに、悲しんでく
れない。
11:18 なぜならその人たちは、ヨハネが来て飲み食いしないと『悪鬼につかれて
いる』と言い、
11:19 人の子(わたし)が来て飲み食いすると、『そら、大飯食いだ、飲兵衛
だ、税金取りと罪人の仲間だ』と言うのだから。しかし(神の)知恵の正しいこ
とは、(ヨハネと人の子とによる)その業が証明した。」

新共同 マタ 11:7-19
11:7 ヨハネの弟子たちが帰ると、イエスは群衆にヨハネについて話し始められ
た。「あなたがたは、何を見に荒れ野へ行ったのか。風にそよぐ葦か。
11:8 では、何を見に行ったのか。しなやかな服を着た人か。しなやかな服を着
た人なら王宮にいる。
11:9 では、何を見に行ったのか。預言者か。そうだ。言っておく。預言者以上
の者である。
11:10 『見よ、わたしはあなたより先に使者を遣わし、/あなたの前に道を準備
させよう』/と書いてあるのは、この人のことだ。
11:11 はっきり言っておく。およそ女から生まれた者のうち、洗礼者ヨハネより
偉大な者は現れなかった。しかし、天の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大で
ある。
11:12 彼が活動し始めたときから今に至るまで、天の国は力ずくで襲われてお
り、激しく襲う者がそれを奪い取ろうとしている。
11:13 すべての預言者と律法が預言したのは、ヨハネの時までである。
11:14 あなたがたが認めようとすれば分かることだが、実は、彼は現れるはずの
エリヤである。
11:15 耳のある者は聞きなさい。
11:16 今の時代を何にたとえたらよいか。広場に座って、ほかの者にこう呼びか
けている子供たちに似ている。
11:17 『笛を吹いたのに、/踊ってくれなかった。葬式の歌をうたったのに、/
悲しんでくれなかった。』
11:18 ヨハネが来て、食べも飲みもしないでいると、『あれは悪霊に取りつかれ
ている』と言い、
11:19 人の子が来て、飲み食いすると、『見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や
罪人の仲間だ』と言う。しかし、知恵の正しさは、その働きによって証明される。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 7:24-35
7:24 ヨハネの使いが去ってから、イエスは群衆に向かってヨハネについて話し
始められた。「あなたがたは何を見に荒れ野へ行ったのか。風にそよぐ葦か。
7:25 では、何を見に行ったのか。しなやかな服を着た人か。華やかな衣を着
て、ぜいたくに暮らす人なら宮殿にいる。
7:26 では、何を見に行ったのか。預言者か。そうだ、言っておく。預言者以上
の者である。
7:27 『見よ、わたしはあなたより先に使者を遣わし、/あなたの前に道を準備
させよう』/と書いてあるのは、この人のことだ。
7:28 言っておくが、およそ女から生まれた者のうち、ヨハネより偉大な者はい
ない。しかし、神の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大である。」
7:29 民衆は皆ヨハネの教えを聞き、徴税人さえもその洗礼を受け、神の正しさ
を認めた。
7:30 しかし、ファリサイ派の人々や律法の専門家たちは、彼から洗礼を受けな
いで、自分に対する神の御心を拒んだ。
7:31 「では、今の時代の人たちは何にたとえたらよいか。彼らは何に似ているか。
7:32 広場に座って、互いに呼びかけ、こう言っている子供たちに似ている。
『笛を吹いたのに、/踊ってくれなかった。葬式の歌をうたったのに、/泣いて
くれなかった。』
7:33 洗礼者ヨハネが来て、パンも食べずぶどう酒も飲まずにいると、あなたが
たは、『あれは悪霊に取りつかれている』と言い、
7:34 人の子が来て、飲み食いすると、『見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や
罪人の仲間だ』と言う。
7:35 しかし、知恵の正しさは、それに従うすべての人によって証明される。」

新共同 マタ 21:31-32
21:31 この二人のうち、どちらが父親の望みどおりにしたか。」彼らが「兄の方
です」と言うと、イエスは言われた。「はっきり言っておく。徴税人や娼婦たち
の方が、あなたたちより先に神の国に入るだろう。
21:32 なぜなら、ヨハネが来て義の道を示したのに、あなたたちは彼を信ぜず、
徴税人や娼婦たちは信じたからだ。あなたたちはそれを見ても、後で考え直して
彼を信じようとしなかった。」

新共同 マコ 1:2
1:2 預言者イザヤの書にこう書いてある。「見よ、わたしはあなたより先に使者
を遣わし、/あなたの道を準備させよう。

新共同 ルカ 16:16
16:16 律法と預言者は、ヨハネの時までである。それ以来、神の国の福音が告げ
知らされ、だれもが力ずくでそこに入ろうとしている。

新共同 マタ 3:1-6
3:1 そのころ、洗礼者ヨハネが現れて、ユダヤの荒れ野で宣べ伝え、
3:2 「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言った。
3:3 これは預言者イザヤによってこう言われている人である。「荒れ野で叫ぶ者
の声がする。『主の道を整え、/その道筋をまっすぐにせよ。』」
3:4 ヨハネは、らくだの毛衣を着、腰に革の帯を締め、いなごと野蜜を食べ物と
していた。
3:5 そこで、エルサレムとユダヤ全土から、また、ヨルダン川沿いの地方一帯か
ら、人々がヨハネのもとに来て、
3:6 罪を告白し、ヨルダン川で彼から洗礼を受けた。

新共同 ルカ 1:76-77
1:76 幼子よ、お前はいと高き方の預言者と呼ばれる。主に先立って行き、その
道を整え、
1:77 主の民に罪の赦しによる救いを/知らせるからである。

新共同 マコ 1:2
1:2 預言者イザヤの書にこう書いてある。「見よ、わたしはあなたより先に使者
を遣わし、/あなたの道を準備させよう。

新共同 出  23:20
23:20 見よ、わたしはあなたの前に使いを遣わして、あなたを道で守らせ、わた
しの備えた場所に導かせる。

新共同 マラ 3:1
3:1 見よ、わたしは使者を送る。彼はわが前に道を備える。あなたたちが待望し
ている主は/突如、その聖所に来られる。あなたたちが喜びとしている契約の使
者/見よ、彼が来る、と万軍の主は言われる。

新共同 ヨブ 11:2
11:2 これだけまくし立てられては/答えないわけにいくまい。口がうまければ
それで正しいと/認められるだろうか。

新共同 ヨブ 14:1
14:1 人は女から生まれ、人生は短く/苦しみは絶えない。

新共同 マタ 18:1
18:1 そのとき、弟子たちがイエスのところに来て、「いったいだれが、天の国
でいちばん偉いのでしょうか」と言った。

新共同 ルカ 1:15
1:15 彼は主の御前に偉大な人になり、ぶどう酒や強い酒を飲まず、既に母の胎
にいるときから聖霊に満たされていて、

新共同 ルカ 22:24
22:24 また、使徒たちの間に、自分たちのうちでだれがいちばん偉いだろうか、
という議論も起こった。

新共同 ルカ 16:16
16:16 律法と預言者は、ヨハネの時までである。それ以来、神の国の福音が告げ
知らされ、だれもが力ずくでそこに入ろうとしている。

新共同 ヨハ 6:15
6:15 イエスは、人々が来て、自分を王にするために連れて行こうとしているの
を知り、ひとりでまた山に退かれた。

新共同 Tペテ1:10
1:10 この救いについては、あなたがたに与えられる恵みのことをあらかじめ
語った預言者たちも、探求し、注意深く調べました。

新共同 マタ 17:10-13
17:10 彼らはイエスに、「なぜ、律法学者は、まずエリヤが来るはずだと言って
いるのでしょうか」と尋ねた。
17:11 イエスはお答えになった。「確かにエリヤが来て、すべてを元どおりにする。
17:12 言っておくが、エリヤは既に来たのだ。人々は彼を認めず、好きなように
あしらったのである。人の子も、そのように人々から苦しめられることになる。」
17:13 そのとき、弟子たちは、イエスが洗礼者ヨハネのことを言われたのだと
悟った。

新共同 ルカ 1:17
1:17 彼はエリヤの霊と力で主に先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう
者に正しい人の分別を持たせて、準備のできた民を主のために用意する。」

新共同 マラ 3:23
3:23 見よ、わたしは/大いなる恐るべき主の日が来る前に/預言者エリヤをあ
なたたちに遣わす。

新共同 マタ 13:9
13:9 耳のある者は聞きなさい。」

新共同 マタ 13:43
13:43 そのとき、正しい人々はその父の国で太陽のように輝く。耳のある者は聞
きなさい。」

新共同 マタ 25:29
25:29 だれでも持っている人は更に与えられて豊かになるが、持っていない人は
持っているものまでも取り上げられる。

新共同 マコ 4:23
4:23 聞く耳のある者は聞きなさい。」

新共同 マコ 7:16
7:16 (†底本に節が欠落 異本訳) 聞く耳のある者は聞きなさい。

新共同 ルカ 12:21
12:21 自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者はこのとおりだ。」

新共同 ルカ 14:35
14:35 畑にも肥料にも、役立たず、外に投げ捨てられるだけだ。聞く耳のある者
は聞きなさい。」

新共同 ルカ 21:4
21:4 あの金持ちたちは皆、有り余る中から献金したが、この人は、乏しい中か
ら持っている生活費を全部入れたからである。」

新共同 黙  2:7
2:7 耳ある者は、“霊”が諸教会に告げることを聞くがよい。勝利を得る者には、
神の楽園にある命の木の実を食べさせよう。」』

新共同 エゼ 3:27
3:27 しかし、わたしが語りかけるとき、あなたの口を開く。そこであなたは彼
らに言わねばならない。主なる神はこう言われる。聞き入れようとする者は聞き
入れよ。拒もうとする者は拒むがよい。彼らは反逆の家だから。」

新共同 マタ 12:41
12:41 ニネベの人たちは裁きの時、今の時代の者たちと一緒に立ち上がり、彼ら
を罪に定めるであろう。ニネベの人々は、ヨナの説教を聞いて悔い改めたからで
ある。ここに、ヨナにまさるものがある。

新共同 伝  3:4
3:4 泣く時、笑う時/嘆く時、踊る時

新共同 マタ 3:4
3:4 ヨハネは、らくだの毛衣を着、腰に革の帯を締め、いなごと野蜜を食べ物と
していた。

新共同 ルカ 1:15
1:15 彼は主の御前に偉大な人になり、ぶどう酒や強い酒を飲まず、既に母の胎
にいるときから聖霊に満たされていて、

新共同 ヨハ 10:20
10:20 多くのユダヤ人は言った。「彼は悪霊に取りつかれて、気が変になってい
る。なぜ、あなたたちは彼の言うことに耳を貸すのか。」

新共同 マタ 9:11
9:11 ファリサイ派の人々はこれを見て、弟子たちに、「なぜ、あなたたちの先
生は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」と言った。

新共同 マタ 9:14-15
9:14 そのころ、ヨハネの弟子たちがイエスのところに来て、「わたしたちと
ファリサイ派の人々はよく断食しているのに、なぜ、あなたの弟子たちは断食し
ないのですか」と言った。
9:15 イエスは言われた。「花婿が一緒にいる間、婚礼の客は悲しむことができ
るだろうか。しかし、花婿が奪い取られる時が来る。そのとき、彼らは断食する
ことになる。

新共同 申  21:20
21:20 町の長老に、「わたしたちのこの息子はわがままで、反抗し、わたしたち
の言うことを聞きません。放蕩にふけり、大酒飲みです」と言いなさい。

新共同 箴  23:19-22
23:19 わが子よ、聞き従って知恵を得よ。あなたの心が道をまっすぐに進むよう
にせよ。
23:20 大酒を飲むな、身を持ち崩すな。
23:21 大酒を飲み、身を持ち崩す者は貧乏になり/惰眠をむさぼる者はぼろをま
とう。
23:22 父に聞き従え、生みの親である父に。母が年老いても侮ってはならない。

新共同 ルカ 11:49
11:49 だから、神の知恵もこう言っている。『わたしは預言者や使徒たちを遣わ
すが、人々はその中のある者を殺し、ある者を迫害する。』

新共同 ルカ 3:12
3:12 徴税人も洗礼を受けるために来て、「先生、わたしたちはどうすればよい
のですか」と言った。

新共同 ルカ 7:29
7:29 民衆は皆ヨハネの教えを聞き、徴税人さえもその洗礼を受け、神の正しさ
を認めた。

新共同 ルカ 18:14
18:14 言っておくが、義とされて家に帰ったのは、この人であって、あのファリ
サイ派の人ではない。だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」

新共同 ルカ 19:1-10
19:1 イエスはエリコに入り、町を通っておられた。
19:2 そこにザアカイという人がいた。この人は徴税人の頭で、金持ちであった。
19:3 イエスがどんな人か見ようとしたが、背が低かったので、群衆に遮られて
見ることができなかった。
19:4 それで、イエスを見るために、走って先回りし、いちじく桑の木に登っ
た。そこを通り過ぎようとしておられたからである。
19:5 イエスはその場所に来ると、上を見上げて言われた。「ザアカイ、急いで
降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい。」
19:6 ザアカイは急いで降りて来て、喜んでイエスを迎えた。
19:7 これを見た人たちは皆つぶやいた。「あの人は罪深い男のところに行って
宿をとった。」
19:8 しかし、ザアカイは立ち上がって、主に言った。「主よ、わたしは財産の
半分を貧しい人々に施します。また、だれかから何かだまし取っていたら、それ
を四倍にして返します。」
19:9 イエスは言われた。「今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハム
の子なのだから。
19:10 人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」

新共同 ルカ 7:26-50
7:26 では、何を見に行ったのか。預言者か。そうだ、言っておく。預言者以上
の者である。
7:27 『見よ、わたしはあなたより先に使者を遣わし、/あなたの前に道を準備
させよう』/と書いてあるのは、この人のことだ。
7:28 言っておくが、およそ女から生まれた者のうち、ヨハネより偉大な者はい
ない。しかし、神の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大である。」
7:29 民衆は皆ヨハネの教えを聞き、徴税人さえもその洗礼を受け、神の正しさ
を認めた。
7:30 しかし、ファリサイ派の人々や律法の専門家たちは、彼から洗礼を受けな
いで、自分に対する神の御心を拒んだ。
7:31 「では、今の時代の人たちは何にたとえたらよいか。彼らは何に似ているか。
7:32 広場に座って、互いに呼びかけ、こう言っている子供たちに似ている。
『笛を吹いたのに、/踊ってくれなかった。葬式の歌をうたったのに、/泣いて
くれなかった。』
7:33 洗礼者ヨハネが来て、パンも食べずぶどう酒も飲まずにいると、あなたが
たは、『あれは悪霊に取りつかれている』と言い、
7:34 人の子が来て、飲み食いすると、『見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や
罪人の仲間だ』と言う。
7:35 しかし、知恵の正しさは、それに従うすべての人によって証明される。」
7:36 さて、あるファリサイ派の人が、一緒に食事をしてほしいと願ったので、
イエスはその家に入って食事の席に着かれた。
7:37 この町に一人の罪深い女がいた。イエスがファリサイ派の人の家に入って
食事の席に着いておられるのを知り、香油の入った石膏の壺を持って来て、
7:38 後ろからイエスの足もとに近寄り、泣きながらその足を涙でぬらし始め、
自分の髪の毛でぬぐい、イエスの足に接吻して香油を塗った。
7:39 イエスを招待したファリサイ派の人はこれを見て、「この人がもし預言者
なら、自分に触れている女がだれで、どんな人か分かるはずだ。罪深い女なの
に」と思った。
7:40 そこで、イエスがその人に向かって、「シモン、あなたに言いたいことが
ある」と言われると、シモンは、「先生、おっしゃってください」と言った。
7:41 イエスはお話しになった。「ある金貸しから、二人の人が金を借りてい
た。一人は五百デナリオン、もう一人は五十デナリオンである。
7:42 二人には返す金がなかったので、金貸しは両方の借金を帳消しにしてやっ
た。二人のうち、どちらが多くその金貸しを愛するだろうか。」
7:43 シモンは、「帳消しにしてもらった額の多い方だと思います」と答えた。
イエスは、「そのとおりだ」と言われた。
7:44 そして、女の方を振り向いて、シモンに言われた。「この人を見ないか。
わたしがあなたの家に入ったとき、あなたは足を洗う水もくれなかったが、この
人は涙でわたしの足をぬらし、髪の毛でぬぐってくれた。
7:45 あなたはわたしに接吻の挨拶もしなかったが、この人はわたしが入って来
てから、わたしの足に接吻してやまなかった。
7:46 あなたは頭にオリーブ油を塗ってくれなかったが、この人は足に香油を
塗ってくれた。
7:47 だから、言っておく。この人が多くの罪を赦されたことは、わたしに示し
た愛の大きさで分かる。赦されることの少ない者は、愛することも少ない。」
7:48 そして、イエスは女に、「あなたの罪は赦された」と言われた。

7:49 同席の人たちは、「罪まで赦すこの人は、いったい何者だろう」と考え始
めた。
7:50 イエスは女に、「あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」
と言われた。

新共同 Uペテ2:21
2:21 義の道を知っていながら、自分たちに伝えられた聖なる掟から離れ去るよ
りは、義の道を知らなかった方が、彼らのためによかったであろうに。

新共同 箴  8:20
8:20 慈善の道をわたしは歩き/正義の道をわたしは進む。

新共同 箴  12:28
12:28 命は慈善の道にある。この道を踏む人に死はない。

新共同 箴  21:21
21:21 恵みと慈しみを追い求める人は/命と恵みと名誉を得る。

新共同 マタ 21:25
21:25 ヨハネの洗礼はどこからのものだったか。天からのものか、それとも、人
からのものか。」彼らは論じ合った。「『天からのものだ』と言えば、『では、
なぜヨハネを信じなかったのか』と我々に言うだろう。

新共同 ヨハ 7:48
7:48 議員やファリサイ派の人々の中に、あの男を信じた者がいるだろうか。

新共同 ルカ 7:29-30
7:29 民衆は皆ヨハネの教えを聞き、徴税人さえもその洗礼を受け、神の正しさ
を認めた。
7:30 しかし、ファリサイ派の人々や律法の専門家たちは、彼から洗礼を受けな
いで、自分に対する神の御心を拒んだ。

新共同 マタ 3:1-6
3:1 そのころ、洗礼者ヨハネが現れて、ユダヤの荒れ野で宣べ伝え、
3:2 「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言った。
3:3 これは預言者イザヤによってこう言われている人である。「荒れ野で叫ぶ者
の声がする。『主の道を整え、/その道筋をまっすぐにせよ。』」
3:4 ヨハネは、らくだの毛衣を着、腰に革の帯を締め、いなごと野蜜を食べ物と
していた。
3:5 そこで、エルサレムとユダヤ全土から、また、ヨルダン川沿いの地方一帯か
ら、人々がヨハネのもとに来て、
3:6 罪を告白し、ヨルダン川で彼から洗礼を受けた。

新共同 ヨハ 1:19-23
1:19 さて、ヨハネの証しはこうである。エルサレムのユダヤ人たちが、祭司や
レビ人たちをヨハネのもとへ遣わして、「あなたは、どなたですか」と質問させ
たとき、
1:20 彼は公言して隠さず、「わたしはメシアではない」と言い表した。
1:21 彼らがまた、「では何ですか。あなたはエリヤですか」と尋ねると、ヨハ
ネは、「違う」と言った。更に、「あなたは、あの預言者なのですか」と尋ねる
と、「そうではない」と答えた。
1:22 そこで、彼らは言った。「それではいったい、だれなのです。わたしたち
を遣わした人々に返事をしなければなりません。あなたは自分を何だと言うので
すか。」
1:23 ヨハネは、預言者イザヤの言葉を用いて言った。「わたしは荒れ野で叫ぶ
声である。『主の道をまっすぐにせよ』と。」

新共同 ルカ 3:1-6
3:1 皇帝ティベリウスの治世の第十五年、ポンティオ・ピラトがユダヤの総督、
ヘロデがガリラヤの領主、その兄弟フィリポがイトラヤとトラコン地方の領主、
リサニアがアビレネの領主、
3:2 アンナスとカイアファとが大祭司であったとき、神の言葉が荒れ野でザカリ
アの子ヨハネに降った。
3:3 そこで、ヨハネはヨルダン川沿いの地方一帯に行って、罪の赦しを得させる
ために悔い改めの洗礼を宣べ伝えた。
3:4 これは、預言者イザヤの書に書いてあるとおりである。「荒れ野で叫ぶ者の
声がする。『主の道を整え、/その道筋をまっすぐにせよ。
3:5 谷はすべて埋められ、/山と丘はみな低くされる。曲がった道はまっすぐ
に、/でこぼこの道は平らになり、
3:6 人は皆、神の救いを仰ぎ見る。』」

新共同 ルカ 1:76-77
1:76 幼子よ、お前はいと高き方の預言者と呼ばれる。主に先立って行き、その
道を整え、
1:77 主の民に罪の赦しによる救いを/知らせるからである。

新共同 ヨハ 3:28
3:28 わたしは、『自分はメシアではない』と言い、『自分はあの方の前に遣わ
された者だ』と言ったが、そのことについては、あなたたち自身が証ししてくれる。

新共同 T列 14:15
14:15 主はイスラエルを打って水辺に揺れる葦のようにし、その先祖にお与えに
なった地からイスラエルを引き抜き、ユーフラテスのかなたに散らされる。彼ら
がアシェラ像を造って、主の怒りを招いたからである。

新共同 マタ 3:4
3:4 ヨハネは、らくだの毛衣を着、腰に革の帯を締め、いなごと野蜜を食べ物と
していた。

新共同 ルカ 1:76
1:76 幼子よ、お前はいと高き方の預言者と呼ばれる。主に先立って行き、その
道を整え、

新共同 ルカ 9:52
9:52 そして、先に使いの者を出された。彼らは行って、イエスのために準備し
ようと、サマリア人の村に入った。

新共同 ルカ 1:15
1:15 彼は主の御前に偉大な人になり、ぶどう酒や強い酒を飲まず、既に母の胎
にいるときから聖霊に満たされていて、

新共同 ルカ 3:7
3:7 そこでヨハネは、洗礼を授けてもらおうとして出て来た群衆に言った。「蝮
の子らよ、差し迫った神の怒りを免れると、だれが教えたのか。

新共同 ルカ 3:12
3:12 徴税人も洗礼を受けるために来て、「先生、わたしたちはどうすればよい
のですか」と言った。

新共同 マタ 21:31-32
21:31 この二人のうち、どちらが父親の望みどおりにしたか。」彼らが「兄の方
です」と言うと、イエスは言われた。「はっきり言っておく。徴税人や娼婦たち
の方が、あなたたちより先に神の国に入るだろう。
21:32 なぜなら、ヨハネが来て義の道を示したのに、あなたたちは彼を信ぜず、
徴税人や娼婦たちは信じたからだ。あなたたちはそれを見ても、後で考え直して
彼を信じようとしなかった。」

新共同 ルカ 1:15  彼は主の御前に偉大な人になり、ぶどう酒や強い酒を飲ま
ず、既に母の胎にいるときから聖霊に満たされていて、

新共同 ヨハ 10:19-21
10:19 この話をめぐって、ユダヤ人たちの間にまた対立が生じた。
10:20 多くのユダヤ人は言った。「彼は悪霊に取りつかれて、気が変になってい
る。なぜ、あなたたちは彼の言うことに耳を貸すのか。」
10:21 ほかの者たちは言った。「悪霊に取りつかれた者は、こういうことは言え
ない。悪霊に盲人の目が開けられようか。」

新共同 マタ 9:11  ファリサイ派の人々はこれを見て、弟子たちに、「なぜ、
あなたたちの先生は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」と言った。

新共同 Tコリ1:24-26
1:24 ユダヤ人であろうがギリシア人であろうが、召された者には、神の力、神
の知恵であるキリストを宣べ伝えているのです。
1:25 神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強いからです。
1:26 兄弟たち、あなたがたが召されたときのことを、思い起こしてみなさい。
人間的に見て知恵のある者が多かったわけではなく、能力のある者や、家柄のよ
い者が多かったわけでもありません。

新共同 使  10:37-38
10:37 あなたがたはご存じでしょう。ヨハネが洗礼を宣べ伝えた後に、ガリラヤ
から始まってユダヤ全土に起きた出来事です。
10:38 つまり、ナザレのイエスのことです。神は、聖霊と力によってこの方を油
注がれた者となさいました。イエスは、方々を巡り歩いて人々を助け、悪魔に苦
しめられている人たちをすべていやされたのですが、それは、神が御一緒だった
からです。

新共同 使  13:23-25
13:23 神は約束に従って、このダビデの子孫からイスラエルに救い主イエスを
送ってくださったのです。
13:24 ヨハネは、イエスがおいでになる前に、イスラエルの民全体に悔い改めの
洗礼を宣べ伝えました。
13:25 その生涯を終えようとするとき、ヨハネはこう言いました。『わたしを何
者だと思っているのか。わたしは、あなたたちが期待しているような者ではな
い。その方はわたしの後から来られるが、わたしはその足の履物をお脱がせする
値打ちもない。』

● 解釈と感想
旧約の預言によって、メシヤの出現には先駆けの出現が絶対条件であった。それ
が洗礼者ヨハネでったあったのでイエスは彼を高く評価した。そしてイエスには
メシヤとしての絶対的な自覚があった。

● 解釈と感想
福音の前に一般普通道徳としての「悔い改め」のある生活状態が必要。福音はあ
まりにひどい堕落生活人には説いても無駄。嫌われるだけ。福音の受容にはまず
普通道徳が必要。

108 問・イエスはなぜガリラヤの町を叱ったのですか。
答・ガリラヤはイエスの故郷。故郷の親類縁者を愛していたからです。
マタイ11:20−24

[岩波版・佐藤訳]
401120そのあと、彼は、彼の力ある業が最も多くなされた町々を非難し始めた。
それらが回心しなかったためである。
401121「禍だ、お前は、コラジンよ、禍だ、お前は、ベトサイダよ。なぜなら、
もしお前たちの中で生じた力ある業がテュロスとシドンで生じたなら、彼らは
とっくに荒布と灰の中で回心していたであろう。
401122しかしながら、私はお前たちに言う、さばきの日には、テュロスとシドン
の方がお前たちよりも堪えやすいであろう。
401123そしてお前、カファルナウムよ、天まで高く挙げられるというのか。お前
は黄泉にまで下るであろう。なぜなら、もしお前の中で生じた力ある業がソドム
で生じたなら、〔ソドムは〕今日に至るまであり続けたであろう。
401124しかしながら、私はお前たちに言う、さばきの日には、ソドムの地の方が
お前よりも堪えやすいであろう。

[塚本訳]マタ 11:20-24
11:20 それから、数多くの奇蹟を行っていただいた町々が悔改めなかったので、
これを叱り始められた、
11:21 「ああ禍だ、お前コラジン!ああ禍だ、お前ベツサイダ!わたしがお前た
ちの所で行っただけの奇蹟をツロやシドンで行ったなら、(あの堕落町でも、)
とうの昔に粗布を着、灰の中で悔改めたにちがいないのだから。
11:22 ところでお前たちに言うが、裁きの日には、ツロやシドンの方が、まだお
前たちよりも罰が軽いであろう。
11:23 それから、お前カペナウム、(わたしに特別に可愛がられたからとて、)
まさか『天にまで挙げられる』などとは思っていないだろうね。(天に挙げられ
るどこ ろか、)『お前は黄泉にまでたたき落されるであろう。』お前の所で
行っただけの奇蹟をソドムで行ったなら、(あの堕落町でも、)きょうまで滅び
ずにいたに ちがいないのだから。
11:24 ところでお前たちに言うが、裁きの日には、ソドムの地の方が、まだお前
よりも罰が軽いであろう。」

新共同 マタ 11:20-24
11:20 それからイエスは、数多くの奇跡の行われた町々が悔い改めなかったの
で、叱り始められた。
11:21 「コラジン、お前は不幸だ。ベトサイダ、お前は不幸だ。お前たちのとこ
ろで行われた奇跡が、ティルスやシドンで行われていれば、これらの町はとうの
昔に粗布をまとい、灰をかぶって悔い改めたにちがいない。
11:22 しかし、言っておく。裁きの日にはティルスやシドンの方が、お前たちよ
りまだ軽い罰で済む。
11:23 また、カファルナウム、お前は、/天にまで上げられるとでも思っている
のか。陰府にまで落とされるのだ。お前のところでなされた奇跡が、ソドムで行
われていれば、あの町は今日まで無事だったにちがいない。
11:24 しかし、言っておく。裁きの日にはソドムの地の方が、お前よりまだ軽い
罰で済むのである。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 10:8-15
10:8 どこかの町に入り、迎え入れられたら、出される物を食べ、
10:9 その町の病人をいやし、また、『神の国はあなたがたに近づいた』と言い
なさい。
10:10 しかし、町に入っても、迎え入れられなければ、広場に出てこう言いなさい。
10:11 『足についたこの町の埃さえも払い落として、あなたがたに返す。しか
し、神の国が近づいたことを知れ』と。
10:12 言っておくが、かの日には、その町よりまだソドムの方が軽い罰で済む。」
10:13 「コラジン、お前は不幸だ。ベトサイダ、お前は不幸だ。お前たちのとこ
ろでなされた奇跡がティルスやシドンで行われていれば、これらの町はとうの昔
に粗布をまとい、灰の中に座って悔い改めたにちがいない。
10:14 しかし、裁きの時には、お前たちよりまだティルスやシドンの方が軽い罰
で済む。
10:15 また、カファルナウム、お前は、/天にまで上げられるとでも思っている
のか。陰府にまで落とされるのだ。

新共同 ヨハ 12:37
12:37 このように多くのしるしを彼らの目の前で行われたが、彼らはイエスを信
じなかった。

新共同 マコ 6:45
6:45 それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸のベトサイ
ダへ先に行かせ、その間に御自分は群衆を解散させられた。

新共同 マコ 8:22
8:22 一行はベトサイダに着いた。人々が一人の盲人をイエスのところに連れて
来て、触れていただきたいと願った。

新共同 ルカ 9:10
9:10 使徒たちは帰って来て、自分たちの行ったことをみなイエスに告げた。イ
エスは彼らを連れ、自分たちだけでベトサイダという町に退かれた。

新共同 イザ 23:1-18
23:1 ティルスについての託宣。泣き叫べ、タルシシュの船よ。ティルスは破壊
され、住む家もなくなった。キティムの地から帰るやいなや/彼らはそのことを
知らされた。
23:2 嘆け、海辺の住人たち/シドンの貿易商たちよ。お前の使者たちは海を渡り
23:3 大いなる水を越えて行き/シホルの穀物、ナイルの収穫がお前の収入とな
り/お前は国々の行き交う場所であった。
23:4 うろたえよ、海の砦シドンよ。海がこう言っている。「わたしは産みの苦
しみをしない。子を産み、若者を育て/おとめらを、はぐくむことはできない」と。
23:5 この知らせがエジプトに達したとき/人々はおののいた/ティルスについ
ての知らせを聞いたときのように。
23:6 渡って行け、タルシシュに。泣き叫べ、海辺の住人たちよ。
23:7 これがお前たちの陽気だった海辺の町か。町の初めは、遠い昔にさかのぼ
り/足である船は、移住の地を求めて/遠くへ市民を運んだ。
23:8 ティルスに対してこのように定めた者は誰か。ティルスは王冠を戴き、そ
の貿易商人たちは貴族。取り引きする者らは世界に重んじられていた。
23:9 それを定められたのは万軍の主である。ティルスの誇る美しさをことごと
く汚し/世界に重んじられていた者をすべて/辱めることを。
23:10 娘タルシシュよ/ナイルのように、お前の国を越えて行け/もはや、遮る
ものはない。
23:11 主は御手を海に伸ばして国々を震わせ/カナンに命じて、その砦を破壊さ
れる。
23:12 主は言われた。「お前は、二度と陽気な町ではありえない。犯された娘で
ある、おとめシドンよ/立て、キティムへ渡れ。しかし、そこでもお前は休みを
得ない」と。
23:13 カルデアの地もそのようだ。それはもはや存在しない民。アッシリアは、
彼らを荒野の獣に渡した。人々は見張りの塔を建て/館を建て連ねたが/すべて
は廃虚に帰している。
23:14 泣き叫べ、タルシシュの船よ/お前たちの砦は破壊されてしまった。
23:15 その日が来ると/ティルスは、一人の王の生涯に等しい七十年の間/忘れ
られているが/その七十年が終わると/ティルスは遊女の歌にうたわれているよ
うになる。
23:16 「竪琴を取れ、町を巡れ/忘れられた遊女よ。巧みに奏でよ、多くの歌を
うたえ/思い出されるために。」
23:17 七十年が終わると、主はティルスを顧みられる。そのとき、彼女は再び遊
女の報酬を取り、地上にある世界のすべての国々と姦淫する。
23:18 しかし彼女の利益と報酬は、主の聖なるものとなり、積み上げられも、蓄
えられもしない。主の御前に住む者たちの利益となり、彼らは飽きるほど食べ、
華やかに装う。

新共同 ダニ 9:3
9:3 わたしは主なる神を仰いで断食し、粗布をまとい、灰をかぶって祈りをささ
げ、嘆願した。

新共同 ヨナ 3:5-6
3:5 すると、ニネベの人々は神を信じ、断食を呼びかけ、身分の高い者も低い者
も身に粗布をまとった。
3:6 このことがニネベの王に伝えられると、王は王座から立ち上がって王衣を脱
ぎ捨て、粗布をまとって灰の上に座し、

新共同 マタ 11:24
11:24 しかし、言っておく。裁きの日にはソドムの地の方が、お前よりまだ軽い
罰で済むのである。」

新共同 マタ 10:15
10:15 はっきり言っておく。裁きの日には、この町よりもソドムやゴモラの地の
方が軽い罰で済む。」

新共同 マタ 12:36
12:36 言っておくが、人は自分の話したつまらない言葉についてもすべて、裁き
の日には責任を問われる。

新共同 Uペテ2:9
2:9 主は、信仰のあつい人を試練から救い出す一方、正しくない者たちを罰し、
裁きの日まで閉じ込めておくべきだと考えておられます。

新共同 Uペテ3:7-9
3:7 しかし、現在の天と地とは、火で滅ぼされるために、同じ御言葉によって
取っておかれ、不信心な者たちが裁かれて滅ぼされる日まで、そのままにしてお
かれるのです。
3:8 愛する人たち、このことだけは忘れないでほしい。主のもとでは、一日は千
年のようで、千年は一日のようです。
3:9 ある人たちは、遅いと考えているようですが、主は約束の実現を遅らせてお
られるのではありません。そうではなく、一人も滅びないで皆が悔い改めるよう
にと、あなたがたのために忍耐しておられるのです。

新共同 Tヨハ4:17
4:17 こうして、愛がわたしたちの内に全うされているので、裁きの日に確信を
持つことができます。この世でわたしたちも、イエスのようであるからです。

新共同 イザ 34:8
34:8 まことに、主は報復の日を定められる/シオンにかかわる争いを正すため
の年を。

新共同 マタ 9:1
9:1 イエスは舟に乗って湖を渡り、自分の町に帰って来られた。

新共同 イザ 14:13
14:13 かつて、お前は心に思った。「わたしは天に上り/王座を神の星よりも高
く据え/神々の集う北の果ての山に座し

新共同 エゼ 31:14-15
31:14 もはや、水のほとりの木もすべて丈を高くしえず、梢を雲の間に伸ばしえ
ず、水に潤う木も、高ぶってそびえ立つことはできない。彼らはすべて死に渡さ
れ、穴に下る人の子らと共に地の深き所へ行く。
31:15 主なる神はこう言われる。彼が陰府に下る日に、わたしは彼のゆえに淵を
喪に服させ、彼を覆う。わたしが川をせき止めるので、豊かな水も干上がる。ま
たレバノンに彼の弔いをさせるので、野のすべての木も、彼のゆえにしおれる。

新共同 マタ 11:22
11:22 しかし、言っておく。裁きの日にはティルスやシドンの方が、お前たちよ
りまだ軽い罰で済む。

新共同 マタ 10:15
10:15 はっきり言っておく。裁きの日には、この町よりもソドムやゴモラの地の
方が軽い罰で済む。」

新共同 ルカ 9:10
9:10 使徒たちは帰って来て、自分たちの行ったことをみなイエスに告げた。イ
エスは彼らを連れ、自分たちだけでベトサイダという町に退かれた。

新共同 マコ 6:2
6:2 安息日になったので、イエスは会堂で教え始められた。多くの人々はそれを
聞いて、驚いて言った。「この人は、このようなことをどこから得たのだろう。
この人が授かった知恵と、その手で行われるこのような奇跡はいったい何か。

新共同 ヨナ 3:5-6
3:5 すると、ニネベの人々は神を信じ、断食を呼びかけ、身分の高い者も低い者
も身に粗布をまとった。
3:6 このことがニネベの王に伝えられると、王は王座から立ち上がって王衣を脱
ぎ捨て、粗布をまとって灰の上に座し、

新共同 ダニ 9:3
9:3 わたしは主なる神を仰いで断食し、粗布をまとい、灰をかぶって祈りをささ
げ、嘆願した。

新共同 エス 4:3
4:3 勅書が届いた所では、どの州でもユダヤ人の間に大きな嘆きが起こった。多
くの者が粗布をまとい、灰の中に座って断食し、涙を流し、悲嘆にくれた。

新共同 ルカ 4:31
4:31 イエスはガリラヤの町カファルナウムに下って、安息日には人々を教えて
おられた。

新共同 マタ 11:23
11:23 また、カファルナウム、お前は、/天にまで上げられるとでも思っている
のか。陰府にまで落とされるのだ。お前のところでなされた奇跡が、ソドムで行
われていれば、あの町は今日まで無事だったにちがいない。

新共同 イザ 14:11-15
14:11 お前の高ぶりは、琴の響きと共に/陰府に落ちた。蛆がお前の下に寝床と
なり/虫がお前を覆う。
14:12 ああ、お前は天から落ちた/明けの明星、曙の子よ。お前は地に投げ落と
された/もろもろの国を倒した者よ。
14:13 かつて、お前は心に思った。「わたしは天に上り/王座を神の星よりも高
く据え/神々の集う北の果ての山に座し
14:14 雲の頂に登って/いと高き者のようになろう」と。
14:15 しかし、お前は陰府に落とされた/墓穴の底に。

● 解釈と感想
イエスが奇蹟を行った意味は、それによって人々に悔い改めを促すためであっ
た。しかし失敗。

● 解釈と感想
イエスは故郷のガリラヤに悔い改めを迫ったが失敗。故郷には親類縁者がたくさ
んいたのだろうに。イエスの心中察してあまりある。



109 問・神とイエスの関係はどのようなものだったのですか。
答・救いの主権は神にあります。またそれはキリストに委ねられています。
マタイ11:25−27

[岩波版・佐藤訳]
401125その時に、イエスは再び語って言った、「あなたを讃め称えます、父よ、
天地の主よ。なぜならば、あなたはこれらのことを知者や賢者に隠し、それらを
嬰児(みどりご)たちに明らかにされたからです。
401126そうです、父よ、このようにして、あなたの御前で意にかなうことが生じ
たのです。
401127すべてのことが、私の父によって私に引き渡された。そして子を知るのは
父のほかにはなく、父を知るのは子と、子が顕かにしたいと思う者以外の誰もい
ない。

[塚本訳]マタ 11:25-27
11:25 その時イエスは声をはげまして言われた、「天地の主なるお父様、(神の
国の秘密に関する)これらのことを(この世の)賢い人、知恵者に隠して、幼児
(のような人たち)にあらわされたことを、讃美いたします。
11:26 ほんとうに、お父様、そうなるのがあなたの御心でした。
11:27 ──(知恵も力も、その他)一切のものが父上からわたしに任せられた。父
上のほかに、子(であるわたし)を知る者は一人もなく、また、子と、子が(父
上を)あらわしてやる者とのほかに、父上を知る者は一人もない。

新共同 マタ 11:25-27
11:25 そのとき、イエスはこう言われた。「天地の主である父よ、あなたをほめ
たたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者に
お示しになりました。
11:26 そうです、父よ、これは御心に適うことでした。
11:27 すべてのことは、父からわたしに任せられています。父のほかに子を知る
者はなく、子と、子が示そうと思う者のほかには、父を知る者はいません。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 10:21-22
10:21 そのとき、イエスは聖霊によって喜びにあふれて言われた。「天地の主で
ある父よ、あなたをほめたたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠
して、幼子のような者にお示しになりました。そうです、父よ、これは御心に適
うことでした。
10:22 すべてのことは、父からわたしに任せられています。父のほかに、子がど
ういう者であるかを知る者はなく、父がどういう方であるかを知る者は、子と、
子が示そうと思う者のほかには、だれもいません。」

新共同 ヨハ 3:35  御父は御子を愛して、その手にすべてをゆだねられた。

新共同 ヨハ 17:2  あなたは子にすべての人を支配する権能をお与えになりま
した。そのために、子はあなたからゆだねられた人すべてに、永遠の命を与える
ことができるのです。

新共同 ヨハ 13:3-4
13:3 イエスは、父がすべてを御自分の手にゆだねられたこと、また、御自分が
神のもとから来て、神のもとに帰ろうとしていることを悟り、
13:4 食事の席から立ち上がって上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰にまとわれた。

新共同 ヨハ 7:29  わたしはその方を知っている。わたしはその方のもとから
来た者であり、その方がわたしをお遣わしになったのである。」

新共同 ヨハ 10:14-15
10:14 わたしは良い羊飼いである。わたしは自分の羊を知っており、羊もわたし
を知っている。
10:15 それは、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じで
ある。わたしは羊のために命を捨てる。

新共同 ヨハ 17:25  正しい父よ、世はあなたを知りませんが、わたしはあなた
を知っており、この人々はあなたがわたしを遣わされたことを知っています。

● 解釈と感想
救いの主権は神にある。キリストに委ねられている。人間の意志では救われな
い。キリストの自由意志で神がわかり、イエスがキリストであることがわかるよ
うになる。

● 解釈と感想
復活のイエスが姿を顕わすのも、神の自由意志。信じさせようとする人にのみ姿
を顕わしたのだ。
イエスには救いの主権を委ねられた絶対的な権威と自覚がある。我を見た者は父
を見たのだと言う。

● 解釈と感想
心を許せる人にのみ本当の話ができる。心から愛している人に自分の本当の姿を
見せたい。神とて同じ。神はイエスの復活をむやみやたらの人に顕わさない。ク
リスチャンは神に愛されている人にして初めてなれるのだ。あの人にクリスチャ
ンになって欲しいと思うときは神にお願いし名ければならない。救いの主権は完
全に全く神にあるからである。

[塚本訳]ヨハ 14:21-23
14:21 わたしの掟をたもち、これを守る者、それがわたしを愛する者である。わ
たしを愛する者はわたしの父上に愛され、わたしもその人を愛して、その人に自
分を現わすであろう。(だからわたしを愛する者だけが、わたしを見ることがで
きるのだ。)」
14:22 イスカリオテでない方のユダが言う、「主よ、いったいどういうわけで、
わたし達だけに御自分を現わし、この世(の人)にはそうしようとされないので
すか。」
14:23 イエスは答えられた、「わたしを愛する者は、わたしの言葉を守る。する
とわたしの父上はその人を愛され、わたし達は(父上もわたしも)、その人のと
ころに行って、同居するであろう。

● 解釈と感想
神は、頭でっかちの人には自分を顕わさない。イエスの復活はまず女性に顕わさ
れた。この点男はだめ。信じる確率が少ない。私が復活の史実(有体的復活)を
説くと、「胸が熱くなりました」と言って同感してくれる人は9割が女性。男性
はまれ。
110 問・わたしのもとに来なさいというのはどういうことですか。
答・神のところに心の重荷が降ろせて、平安と喜びに満たされるということです。
マタイ11:28−30

[岩波版・佐藤訳]
401128私のもとに来なさい。あなたたち、労し、重荷を負ったすべての者たち。
そうすればこの私が、あなたたちに安らぎを与えよう。
401129私の軛(くびき)をとって自分に負い、私から学びなさい。なぜなら私は
柔和で心が低く、あなたたちは自分の心に安らぎを見いだすであろうから。
401130私の軛は担いやすく、私の荷は軽いからである」。

[塚本訳]マタ 11:28-30
11:28 さあ、疲れている者、重荷を負っている者はだれでも、わたしの所に来な
さい、休ませてあげよう。
11:29 わたしは心がやさしく、高ぶらないから、わたしの軛を負ってわたしの弟
子になりなさい、そうすれば『魂の休息が得られよう。』
11:30 わたしの軛は甘く、わたしの荷は軽い。」

新共同 マタ 11:28-30
11:28 疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませて
あげよう。
11:29 わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさ
い。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。
11:30 わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 出  33:13-15
33:13 お願いです。もしあなたがわたしに御好意を示してくださるのでしたら、
どうか今、あなたの道をお示しください。そうすれば、わたしはどのようにし
て、あな たがわたしに御好意を示してくださるか知りうるでしょう。どうか、
この国民があなたの民であることも目にお留めください。」
33:14 主が、「わたしが自ら同行し、あなたに安息を与えよう」と言われると、
33:15 モーセは主に言った。「もし、あなた御自身が行ってくださらないのな
ら、わたしたちをここから上らせないでください。

新共同 マタ 11:26-27
11:26 そうです、父よ、これは御心に適うことでした。
11:27 すべてのことは、父からわたしに任せられています。父のほかに子を知る
者はなく、子と、子が示そうと思う者のほかには、父を知る者はいません。

新共同 マタ 6:24-25
6:24 「だれも、二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛す
るか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。あなたがたは、神と
富とに仕えることはできない。」
6:25 「だから、言っておく。自分の命のことで何を食べようか何を飲もうか
と、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物よりも大切で
あり、体は衣服よりも大切ではないか。

新共同 マタ 21:5
21:5 「シオンの娘に告げよ。『見よ、お前の王がお前のところにおいでにな
る、/柔和な方で、ろばに乗り、/荷を負うろばの子、子ろばに乗って。』」

新共同 民  12:3
12:3 モーセという人はこの地上のだれにもまさって謙遜であった。

新共同 Uコリ10:1
10:1 さて、あなたがたの間で面と向かっては弱腰だが、離れていると強硬な態
度に出る、と思われている、このわたしパウロが、キリストの優しさと心の広さ
とをもって、あなたがたに願います。

新共同 エレ 6:16
6:16 主はこう言われる。「さまざまな道に立って、眺めよ。昔からの道に問い
かけてみよ/どれが、幸いに至る道か、と。その道を歩み、魂に安らぎを得
よ。」しかし、彼らは言った。「そこを歩むことをしない」と。

新共同 イザ 28:12
28:12 主が彼らに言っておかれたことはこうだ。「これこそが安息である。疲れ
た者に安息を与えよ。これこそ憩いの場だ」と。しかし、彼らは聞こうとはしな
かった。

新共同 使  15:30-31
15:30 さて、彼ら一同は見送りを受けて出発し、アンティオキアに到着すると、
信者全体を集めて手紙を手渡した。
15:31 彼らはそれを読み、励ましに満ちた決定を知って喜んだ。

新共同 Tヨハ5:3
5:3 神を愛するとは、神の掟を守ることです。神の掟は難しいものではありません。

● 解釈と感想
「重荷を負う者我に来たれ」。心の重荷が人間にとって最もつらいこと。教会の
看板に掲げる聖書の言葉はこれが圧倒的に多く、またこの言葉でキリスト教の門
を叩く人が多い。

● 解釈と感想
神に愛され、神を信ずることができる者は「平安と喜び」がある。これ人生で最
大の財産。金で買えない。

● 解釈と感想
神と共にあると、まずあの「罪人の恐怖」がなくなる。心に平安があることが人
生を楽に渡らせられる。







イエス伝問答集
巻頭言

母の祈り
 歴史に深い影響を与えた人物を後世になって調べると、そこには「母の祈り」
があったことが知られてくる。アウグスチヌスの母、コンスタンチヌス大帝の
母、等々は有名である。「木はその実によって知らるる」(マタイ12章33
節)、「傑物出(いで)て土地知らるる」(中国の諺)というわけである。しか
し たとえこのように有名人ではなくとも、どんな母にも天から与えられた母親
としての尊い役割がある。母の祈りというものは歴史の表面には表れないが、一
人一 人の心の中の伏流水となって歴史を底から支えているものと言えよう。
 私が若い頃に観た映画の中にも「母の祈り」があり、その印象が非常に深く、
今になっても忘れることができないので、ここに記す。
それは、『陽のあたる場所』という米国映画。主人公の青年(名優モンゴメリー
クリフト)には幼なじみの女性がいた。年が進み、結婚前に彼女は彼の子供を宿
してしまう。しかしちょうどその頃、その青年の前にとても美しい女性(エリザ
ベステーラー)が現れ、青年と相思相愛の仲になる。ある日青年は、すでに身重
になっている幼なじみの女性と湖に行ってボートに乗る。すると突然に嵐が来て
突風のためボートは転覆、二人は湖に投げ出される。しかし青年だけが運良く
ボートにつかまることができて助かるが、身重の女性は沈んだまま浮かび上がっ
て来なかった。警察は最近青年が美しい別の女性と親しくなっていたことを知っ
て、彼がわざと湖に投げ込んだのだろうと疑いをかける。目撃者がいなかったの
で青年は不利になり、裁判(米国の裁判は陪審員制度)の結果死刑が確定する。
 死刑執行の日の朝、青年の母親(ピューリタンのような風貌をしていたのが印
象的)が牧師と共に最後の面会に来る。
 
母親「今日があなたと会える最後の日です。息子よ、母の私にだけには真実を言
いなさい」。
牧師「あなたは、あの人をわざと湖に投げ込んだのではないと主張しています。
私たちはそのことを信じます。しかしあなた達が嵐のために湖に投げ出された
時、あなたは浮かび上がって運良くボートにつかまりました。そのときあなたは
あの身重の女性がこのまま浮かび上がってこなければいいが、と心の中で思いま
したか」
青年「・・・・・・・・・」(この時の彼のびっくりしたような目が忘れらない)
母親「もし、そのとき、心の中で一瞬でもそのように思ったら、それは神の前で
は殺人となるのですよ。」
青年「そう言えば一瞬そう思った。・・・・」と青年は低い声でつぶやく。
母親「それでは、あなたが死刑になるのは仕方がありません。よく言ってくれま
した。」
 
こう話し終えたとき、独房の扉が開いて二人の看守が青年の両脇を抱えるように
して刑場に引いていった。薄暗い廊下を歩いていく息子の後姿を母親は淋しそう
に見つめる。青年の姿が廊下から消えると画面は暗くなり、同時に母親の祈りの
声だけが暗闇に流れる。
「神様、このような息子に育ててしまった、ふつつかなこの母をお赦しください。」
映画はこの「母の祈り」で終る。
 わたしはこの最後の「祈り」に深く感動した。さすがキリスト教国の映画、罪
の何であるかを深く認識している。またこの母の祈りは執り成しの祈り、贖罪の
祈りである。肉の母親としての愛と神の義との板ばさみにあった苦渋の祈りである。
わが子の罪に対する母親としての峻厳な態度と「この母を赦したまえ」と祈る崇
高な態度。この板ばさみの悩みの涙は神に覚えられ、このような母のいるとこ
ろ、その家も国も滅びないのである。もしこれが日本での事件であったら、親と
しては「息子はやっていない」と裁判のやり直しに狂奔するであろう。それが親
の義務で子供への愛情であると認識するであろう。しかしそれは「義のない愛」
「義のない慈悲」、この精神がわが国に罪の何たるかをわからなくさせていて、
さらには贖罪の福音をわからなくさせているのではあるまいか。これではかえっ
て人を真に救わない。
 映画には青年の父親が登場しない。あるいは母親にとってはこの青年は頼りに
していた一人息子だったのかもしれない。死刑が執行された時、この母親は一人
隠れたところで泣いたであろう。しかしやがて来る復活の日の朝、この母子はキ
リストの贖いによって清められた姿で固く抱き合うことであろう。我々とてもこ
の青年と同罪なのだ。しかし神は「ひとり子」イエス・キリストを我々の身代り
として殺して罪を赦し、「何でもなかったような顔」をして喜び迎えて下さるの
だ。人生の失敗はことごとく赦され清められるのだ。ああありがたい福音よ。
2002.5.16        高橋照男
 




イエス伝問答集

[ ガリラヤでのイエスの活動(続き-4)

111 問・人間の欲望を尊重すれば律法を破壊してもよいということなのですか。
答・生けるイエスの存在は、神殿制度や律法や既成道徳よりも上なのです。
マタイ12:1−8

112 問・なぜ人々はイエスを殺そうと思ったのですか
答・殺そうと思ったのは宗教的規則に縛られていた信仰に熱心な人たちでした。
マタイ12:9−14

113 問・イエスはなぜ多くの人の肉の病を癒したのですか。
答・肉の病は人間苦だからです。その中で最も深い人間苦は罪や汚れです。
マタイ12:15−21

114 問・イエスに罪を赦す権威があった証拠は何ですか。
答・罪の女が泣いて感謝したその事実です。神がイエスにその権威を授けたのです。
ルカ7:36−50

115 問・イエスには女性たちが大勢ついて回ったのはなぜですか。
答・全身全霊をイエスに捧げたからです。女性は信仰の人でイエスが愛されました。
ルカ8:1−3

116 問・イエスは家族から理解されず、気が変になったとまで思われたのは
なぜですか。
答・神の国のことは神自身が教えるので教育など肉の関係では伝えられないのです
マルコ3:20−21

117 問・イエスは悪霊をも追い出したというのは本当ですか。
答・そのような驚くべきことが起きたのが神の国到来の徴だったのです。
マルコ3:22−27

118 問・聖霊を冒涜する罪、赦されない罪とは何ですか
答・絶対恩恵の救いを拒否する心です。生まれつきの悪い心は救いをはねのけます。
マタイ12:31−37

119 問・徴や証拠がはっきりあれば人は信じますか。苦難は人を信仰に導き
ますか。
答・徴があっても信じない人は信じません。どんなに不幸になっても信じません。
マタイ12:38−42


120 問・いったんキリスト教を棄てた者は永久に救われませんか。
答・棄てたのではなく、わからなかったのです。救いに漏れる人はないはずです。
マタイ12:43−45

121 問・クリスチャンは身内から「気が違った」と言われるのはなぜですか。
答・神の霊によって生まれた者は肉の関係で生まれた者とは違うからです。
マタイ12:46−50






































111 問・人間の欲望を尊重すれば律法を破壊してもよいということなのですか。
答・生けるイエスの存在は神殿や律法や既成道徳よりも上ということなのです。
マタイ12:1−8

[岩波版・佐藤訳]
401201その頃、イエスは安息日に麦畑を通った。すると彼の弟子たちは、空腹を
覚えたので、穂を摘んで食べ始めた。
401202しかし、ファリサイ人(びと)たちがこれを見て、彼に言った、「見よ、
お前の弟子たちは安息日になすことが許されていないことをしている」。
401203しかし彼は彼らに言った、「お前たちは、ダビデと、彼と共にいた者たち
とが飢えた時何をしたか、読んだことがないのか。
401204つまり、彼は神の家に入り、ただ祭司たちの外は、彼にも彼と共にいた者
たちにも食べることを許されていなかった供えのパンを、彼らは食べたのだ。
401205あるいは、安息日に神殿にいる祭司たちは、安息日を破っても罪がないこ
とを、お前たちは律法で読んだことがないのか。
401206しかし私はお前たちに言う、神殿より大いなるものがここに存在する。

 [塚本訳]マタ 12:1-8
12:1 そのころ、ある安息日にイエスは麦畑の中を通られた。弟子たちは空腹を
覚えたので、穂を摘んで食べ始めた。
12:2 パリサイ人が見てイエスに言った、「あなたの弟子は、あんな、安息日に
してはならぬことをしている。」
12:3 イエスが言われた、「あなた達は、ダビデ(王)と供の者とが空腹の時に
何をしたか、(聖書で)読んだことがないのか。
12:4 ──彼が神の家に入って、ただ祭司のほかはだれも、自分も供の者も食べて
はならない『供えのパンを』(彼らと)食べたことを。
12:5 また、祭司は安息日に宮で(いろいろな務めをして)安息日を犯しても罪
にならぬことを、律法で読んだことがないのか。
12:6 わたしは言う、(ダビデ王よりも、祭司よりも、)宮よりも大きい者が
(今)ここにいる。
12:7 もしあなた達に、『わたしは憐れみを好み、犠牲を好まない』という(神
の言葉の)意味がわかっていたなら、罪もないこの人たちを(安息日違犯だと
言って)咎め立てしなかったであろうに。
12:8 (わたしの弟子たちに罪はない。)人の子(わたし)は安息日の主人であ
るから。」

新共同 マタ 12:1-8
12:1 そのころ、ある安息日にイエスは麦畑を通られた。弟子たちは空腹になっ
たので、麦の穂を摘んで食べ始めた。
12:2 ファリサイ派の人々がこれを見て、イエスに、「御覧なさい。あなたの弟
子たちは、安息日にしてはならないことをしている」と言った。
12:3 そこで、イエスは言われた。「ダビデが自分も供の者たちも空腹だったと
きに何をしたか、読んだことがないのか。
12:4 神の家に入り、ただ祭司のほかには、自分も供の者たちも食べてはならな
い供えのパンを食べたではないか。
12:5 安息日に神殿にいる祭司は、安息日の掟を破っても罪にならない、と律法
にあるのを読んだことがないのか。
12:6 言っておくが、神殿よりも偉大なものがここにある。
12:7 もし、『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』という
言葉の意味を知っていれば、あなたたちは罪もない人たちをとがめなかったであ
ろう。
12:8 人の子は安息日の主なのである。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

[塚本訳]マコ 2:23-28
2:23 安息日に麦畑を通られたときのこと、弟子たちが道すがら穂を摘みはじめた。
2:24 パリサイ人らが彼にいった、「あのように、彼らはなぜ安息日にすまじき
ことをしているのですか」と。
2:25 彼はいわれる、「ダビデとお伴が何も持たなくて飢えたとき何をしたか、
あなた方は読まなかったのか。
2:26 彼は大祭司アビヤタルのとき神の家に入って供えのパンを食べた。それを
食べることは祭司たちだけにゆるされるのに、彼はそれをお供にも与えた」と。
2:27 さらにいわれた、「安息日は人のためにあり、人が安息日のためにあるの
ではない。
2:28 それゆえ、人の子は安息日の主でもある」と。

[塚本訳]ルカ 6:1-5
6:1 ある安息日に麦畑の中を通られたときのこと、弟子たちが(空腹を覚えて)
穂を摘み、手でもんで食べていた。
6:2 パリサイ人が言った、「なぜあなた達は、安息日にしてはならぬことをする
のか。」
6:3 イエスが答えて言われた、「あなた達は、ダビデ(王)が自分も供をしてい
る者も空腹の時にしたことを、(聖書で)読んだことすらないのか。
6:4 ──彼が神の家に入って、ただ祭司のほかはだれも食べてはならない『供えの
パンを』取って食べ、供の者にわけてやったことを。」
6:5 また彼らに言われた、「人の子(わたし)は安息日の主人である。」

新共同 申  5:14
5:14 七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはな
らない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、牛、ろばなどすべての家畜
も、あな たの町の門の中に寄留する人々も同様である。そうすれば、あなたの
男女の奴隷もあなたと同じように休むことができる。

新共同 申  23:25-26
23:25 隣人のぶどう畑に入るときは、思う存分満足するまでぶどうを食べてもよ
いが、籠に入れてはならない。
23:26 隣人の麦畑に入るときは、手で穂を摘んでもよいが、その麦畑で鎌を使っ
てはならない。

新共同 出  20:10
20:10 七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはな
らない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、家畜も、あなたの町の門の中
に寄留する人々も同様である。

新共同 ヨハ 5:10
5:10 そこで、ユダヤ人たちは病気をいやしていただいた人に言った。「今日は
安息日だ。だから床を担ぐことは、律法で許されていない。」

口語訳 Tサム21:5-6
21:5 ダビデは祭司に答えた、「わたしが戦いに出るいつもの時のように、われ
われはたしかに女たちを近づけていません。若者たちの器は、常の旅であったと
しても、清いのです。まして、きょう、彼らの器は清くないでしょうか」。
21:6 そこで祭司は彼に聖別したパンを与えた。その所に、供えのパンのほかに
パンがなく、このパンは、これを取り下げる日に、あたたかいパンと置きかえる
ため、主の前から取り下げたものである。

新共同 レビ 24:5-9
24:5 あなたは上等の小麦粉を用意し、それぞれ十分の二エファの分量の輪形の
パンを十二個焼く。
24:6 それを一列に六個ずつ二列に並べ、純金の机の上に置いて主の御前に供える。
24:7 各列に純粋の香料を添える。それはパンのしるしとして燃やして主にささ
げる。
24:8 アロンはイスラエルの人々による供え物として、安息日ごとに主の御前に
絶えることなく供える。これは永遠の契約である。
24:9 このパンはアロンとその子らのものであり、彼らはそれを聖域で食べねば
ならない。それは神聖なものだからである。燃やして主にささげる物のうちで、
これは彼のものである。これは不変の定めである。

新共同 出  40:22-23
40:22 また、机を臨在の幕屋の中の垂れ幕の手前、幕屋の北側に置き、
40:23 その上に供えのパンを並べ、主の御前に供えた。主がモーセに命じられた
とおりであった。

新共同 申  28:8-10
28:8 主は、あなたのために、あなたの穀倉に対しても、あなたの手の働きすべ
てに対しても祝福を定められ、あなたの神、主が与えられる土地であなたを祝福
される。
28:9 もし、あなたがあなたの神、主の戒めを守り、その道に従って歩むなら
ば、主はお誓いになったとおり、あなたを聖なる民とされる。
28:10 地上のすべての民は、あなたに主の御名が付けられるのを見て、あなたに
畏れを抱く。

新共同 ヨハ 7:22-23
7:22 しかし、モーセはあなたたちに割礼を命じた。――もっとも、これはモーセ
からではなく、族長たちから始まったのだが――だから、あなたたちは安息日にも
割礼を施している。
7:23 モーセの律法を破らないようにと、人は安息日であっても割礼を受けるの
に、わたしが安息日に全身をいやしたからといって腹を立てるのか。

新共同 マタ 12:41-42
12:41 ニネベの人たちは裁きの時、今の時代の者たちと一緒に立ち上がり、彼ら
を罪に定めるであろう。ニネベの人々は、ヨナの説教を聞いて悔い改めたからで
ある。ここに、ヨナにまさるものがある。
12:42 また、南の国の女王は裁きの時、今の時代の者たちと一緒に立ち上がり、
彼らを罪に定めるであろう。この女王はソロモンの知恵を聞くために、地の果て
から来たからである。ここに、ソロモンにまさるものがある。」

新共同 マタ 9:13  『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではな
い』とはどういう意味か、行って学びなさい。わたしが来たのは、正しい人を招
くためではなく、罪人を招くためである。」

新共同 ホセ 6:6  わたしが喜ぶのは/愛であっていけにえではなく/神を知る
ことであって/焼き尽くす献げ物ではない。

新共同 出  31:13-17
31:13 あなたは、イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。あなたたちは、わ
たしの安息日を守らねばならない。それは、代々にわたってわたしとあなたたち
との間のしるしであり、わたしがあなたたちを聖別する主であることを知るため
のものである。
31:14 安息日を守りなさい。それは、あなたたちにとって聖なる日である。それ
を汚す者は必ず死刑に処せられる。だれでもこの日に仕事をする者は、民の中か
ら断たれる。
31:15 六日の間は仕事をすることができるが、七日目は、主の聖なる、最も厳か
な安息日である。だれでも安息日に仕事をする者は必ず死刑に処せられる。
31:16 イスラエルの人々は安息日を守り、それを代々にわたって永遠の契約とし
なさい。
31:17 これは、永遠にわたしとイスラエルの人々との間のしるしである。主は六
日の間に天地を創造し、七日目に御業をやめて憩われたからである。

新共同 出  34:21  あなたは六日の間働き、七日目には仕事をやめねばならな
い。耕作の時にも、収穫の時にも、仕事をやめねばならない。

新共同 Tサム21:1-7
21:1 ダビデは立ち去り、ヨナタンは町に戻った。
21:2 ダビデは、ノブの祭司アヒメレクのところに行った。ダビデを不安げに迎
えたアヒメレクは、彼に尋ねた。「なぜ、一人なのですか、供はいないのですか。」
21:3 ダビデは祭司アヒメレクに言った。「王はわたしに一つの事を命じて、
『お前を遣わす目的、お前に命じる事を、だれにも気づかれるな』と言われたの
です。従者たちには、ある場所で落ち合うよう言いつけてあります。
21:4 それよりも、何か、パン五個でも手もとにありませんか。ほかに何かある
なら、いただけますか。」
21:5 祭司はダビデに答えた。「手もとに普通のパンはありません。聖別された
パンならあります。従者が女を遠ざけているなら差し上げます。」
21:6 ダビデは祭司に答えて言った。「いつものことですが、わたしが出陣する
ときには女を遠ざけています。従者たちは身を清めています。常の遠征でもそう
ですから、まして今日は、身を清めています。」
21:7 普通のパンがなかったので、祭司は聖別されたパンをダビデに与えた。パ
ンを供え替える日で、焼きたてのパンに替えて主の御前から取り下げた、供えの
パンしかなかった。

新共同 レビ 24:5-9
24:5 あなたは上等の小麦粉を用意し、それぞれ十分の二エファの分量の輪形の
パンを十二個焼く。
24:6 それを一列に六個ずつ二列に並べ、純金の机の上に置いて主の御前に供える。
24:7 各列に純粋の香料を添える。それはパンのしるしとして燃やして主にささ
げる。
24:8 アロンはイスラエルの人々による供え物として、安息日ごとに主の御前に
絶えることなく供える。これは永遠の契約である。
24:9 このパンはアロンとその子らのものであり、彼らはそれを聖域で食べねば
ならない。それは神聖なものだからである。燃やして主にささげる物のうちで、
これは彼のものである。これは不変の定めである。

新共同 出  20:10  七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる
仕事もしてはならない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、家畜も、あな
たの町の門の中に寄留する人々も同様である。

新共同 出  23:12  あなたは六日の間、あなたの仕事を行い、七日目には、仕
事をやめねばならない。それは、あなたの牛やろばが休み、女奴隷の子や寄留者
が元気を回復するためである。

新共同 申  5:14  七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕
事もしてはならない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、牛、ろばなどす
べての家畜も、あ なたの町の門の中に寄留する人々も同様である。そうすれ
ば、あなたの男女の奴隷もあなたと同じように休むことができる。

● 解釈と感想
人間の欲望の貫徹のためには律法や道徳はこれを破ってよいと言うのではない。
イエスは神殿よりも律法よりも上の存在だからそのイエスがよいと言ったのだか
ら麦を摘んだのだ。

● 解釈と感想
死んだ固定している律法よりも、生ける霊なるキリストの方が上位であると言う
ことである。いまここにキリストが何を命じるかが問題。固定した思想や律法で
ものを考えてはならない。

● 解釈と感想
何が正しく、何が悪いことかも人間の伝統的な習慣や道徳で決められない。裁き
は生ける神が間違いなくなさる。神にすべてを委ねるべきである。

● 解釈と感想
「悪いことは神様が注意してくださる」というのが東京聖書読者会の方針である
が、これは聖書の精神に基づいた実際的な教訓である。神の注意は間違いがなく
裁きは徹底的である。

●    解釈と感想
その道が正しいものであるかないかは神がお決めになる。だめなときは行き詰
まったり、道が消える。

●    解釈と感想
401206しかし私はお前たちに言う、神殿より大いなるものがここに存在する。
[岩波版・佐藤訳]

生けるイエスは死んだ思想や規則や教会規則よりも上の存在。これ無教会主義の
根本。そういうイエスはすごい人物。岩盤にあたる感じ。聖書読みの面白さはこ
こにある。

112 問・なぜ人々はイエスを殺そうと思ったのですか
答・殺そうと思ったのは宗教的規則に縛られていた信仰に熱心な人たちでした。
マタイ12:9−14

[岩波版・佐藤訳]
401209そして彼はそこを去って、彼らの会堂に入った。
401210すると見よ、片手の萎えた一人の人がいた。そこで人々は、イエスにたず
ねて言った、「安息日に癒すのは許されているのですか」。彼を訴えるためである。
401211しかし彼は彼らに言った、「あなたたちのうち、誰が、一匹の羊を持って
いて、その羊が安息日に溝に落ちてしまったら、それをつかんで〔救い〕上げな
い者があろうか。
401212そうであれば、人間はどれほど羊に優っているであろうか。したがって、
安息日にも善をなすことは許されているのだ」。
401213そのあと、彼はその人に言う、「あなたの手を伸ばしなさい」。そして彼
が〔手を〕伸ばすと、〔その手は〕元通りにされ、もう一方の手と同じように健
やかになった。
401214しかしファリサイ派の者たちは出て行き、どのようにしてイエスを亡き者
にしようかと、イエスに対する協議をし始めた。

[塚本訳]マタ 12:9-14
12:9 そこを去って、(ある安息日に)礼拝堂に入られた。
12:10 するとそこに、片手のなえた人がいた。(パリサイ派の)人々がイエス
に、「安息日に病気をなおすことは正しいだろうか」と尋ねた。イエスを訴え出
る(口実を見つける)ためであった。
12:11 彼らにこたえられた、「あなた達のうちには羊を一匹持っていて、もしそ
れが安息日に穴に落ち込めば、引っぱり上げてやらない者がだれかあるだろうか。
12:12 ところで、人間は羊よりもどれだけ大切だか知れない。だから安息日に良
いことをするのは正しい。」
12:13 それからその人に言われる、「手をのばせ。」のばすと直って、片方の手
のようによくなった。
12:14 パリサイ人たちは出ていって、イエスを殺すことを決議した。

新共同 マタ 12:9-14
12:9 イエスはそこを去って、会堂にお入りになった。
12:10 すると、片手の萎えた人がいた。人々はイエスを訴えようと思って、「安
息日に病気を治すのは、律法で許されていますか」と尋ねた。
12:11 そこで、イエスは言われた。「あなたたちのうち、だれか羊を一匹持って
いて、それが安息日に穴に落ちた場合、手で引き上げてやらない者がいるだろうか。
12:12 人間は羊よりもはるかに大切なものだ。だから、安息日に善いことをする
のは許されている。」
12:13 そしてその人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、もう一方
の手のように元どおり良くなった。
12:14 ファリサイ派の人々は出て行き、どのようにしてイエスを殺そうかと相談
した。





並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 3:1-6
3:1 イエスはまた会堂にお入りになった。そこに片手の萎えた人がいた。
3:2 人々はイエスを訴えようと思って、安息日にこの人の病気をいやされるかど
うか、注目していた。
3:3 イエスは手の萎えた人に、「真ん中に立ちなさい」と言われた。
3:4 そして人々にこう言われた。「安息日に律法で許されているのは、善を行う
ことか、悪を行うことか。命を救うことか、殺すことか。」彼らは黙っていた。
3:5 そこで、イエスは怒って人々を見回し、彼らのかたくなな心を悲しみなが
ら、その人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、手は元どおりに
なった。
3:6 ファリサイ派の人々は出て行き、早速、ヘロデ派の人々と一緒に、どのよう
にしてイエスを殺そうかと相談し始めた。

新共同 ルカ 6:6-11
6:6 また、ほかの安息日に、イエスは会堂に入って教えておられた。そこに一人
の人がいて、その右手が萎えていた。
6:7 律法学者たちやファリサイ派の人々は、訴える口実を見つけようとして、イ
エスが安息日に病気をいやされるかどうか、注目していた。
6:8 イエスは彼らの考えを見抜いて、手の萎えた人に、「立って、真ん中に出な
さい」と言われた。その人は身を起こして立った。
6:9 そこで、イエスは言われた。「あなたたちに尋ねたい。安息日に律法で許さ
れているのは、善を行うことか、悪を行うことか。命を救うことか、滅ぼすこと
か。」
6:10 そして、彼ら一同を見回して、その人に、「手を伸ばしなさい」と言われ
た。言われたようにすると、手は元どおりになった。
6:11 ところが、彼らは怒り狂って、イエスを何とかしようと話し合った。

新共同 ルカ 14:1-6
14:1 安息日のことだった。イエスは食事のためにファリサイ派のある議員の家
にお入りになったが、人々はイエスの様子をうかがっていた。
14:2 そのとき、イエスの前に水腫を患っている人がいた。
14:3 そこで、イエスは律法の専門家たちやファリサイ派の人々に言われた。
「安息日に病気を治すことは律法で許されているか、いないか。」
14:4 彼らは黙っていた。すると、イエスは病人の手を取り、病気をいやしてお
帰しになった。
14:5 そして、言われた。「あなたたちの中に、自分の息子か牛が井戸に落ちた
ら、安息日だからといって、すぐに引き上げてやらない者がいるだろうか。」
14:6 彼らは、これに対して答えることができなかった。

新共同 ヤコ 4:17
4:17 人がなすべき善を知りながら、それを行わないのは、その人にとって罪です。

新共同 マコ 3:34
3:34 周りに座っている人々を見回して言われた。「見なさい。ここにわたしの
母、わたしの兄弟がいる。

新共同 マコ 5:32
5:32 しかし、イエスは、触れた者を見つけようと、辺りを見回しておられた。

新共同 マコ 10:23
10:23 イエスは弟子たちを見回して言われた。「財産のある者が神の国に入るの
は、なんと難しいことか。」

新共同 ヨハ 11:33
11:33 イエスは、彼女が泣き、一緒に来たユダヤ人たちも泣いているのを見て、
心に憤りを覚え、興奮して、

新共同 マコ 6:52
6:52 パンの出来事を理解せず、心が鈍くなっていたからである。

新共同 マコ 8:17
8:17 イエスはそれに気づいて言われた。「なぜ、パンを持っていないことで議
論するのか。まだ、分からないのか。悟らないのか。心がかたくなになっている
のか。

新共同 ヨハ 12:40
12:40 「神は彼らの目を見えなくし、/その心をかたくなにされた。こうして、
彼らは目で見ることなく、/心で悟らず、立ち帰らない。わたしは彼らをいやさ
ない。」

新共同 ロマ 11:25
11:25 兄弟たち、自分を賢い者とうぬぼれないように、次のような秘められた計
画をぜひ知ってもらいたい。すなわち、一部のイスラエル人がかたくなになった
のは、異邦人全体が救いに達するまでであり、

新共同 エペ 4:18
4:18 知性は暗くなり、彼らの中にある無知とその心のかたくなさのために、神
の命から遠く離れています。

新共同 マコ 8:15
8:15 そのとき、イエスは、「ファリサイ派の人々のパン種とヘロデのパン種に
よく気をつけなさい」と戒められた。

新共同 マコ 12:13
12:13 さて、人々は、イエスの言葉じりをとらえて陥れようとして、ファリサイ
派やヘロデ派の人を数人イエスのところに遣わした。

新共同 出  31:14
31:14 安息日を守りなさい。それは、あなたたちにとって聖なる日である。それ
を汚す者は必ず死刑に処せられる。だれでもこの日に仕事をする者は、民の中か
ら断たれる。

新共同 ルカ 20:20
20:20 そこで、機会をねらっていた彼らは、正しい人を装う回し者を遣わし、イ
エスの言葉じりをとらえ、総督の支配と権力にイエスを渡そうとした。

新共同 ルカ 5:22
5:22 イエスは、彼らの考えを知って、お答えになった。「何を心の中で考えて
いるのか。

● 解釈と感想
生ける霊のキリストが見えなくなったとき、「神学」がうまれるとはヒルティの
言葉。神が身近に感じられなくなったときに人間は律法を作って行動のガイドを
決めたくなる。

● 解釈と感想
人間がいったん規則を作ると人間自身がそれに縛られ、またその規則を管理する
職業的地位が出来上がる。

● 解釈と感想
よい学校や寮は規則が少ないか単純。生ける人格に支配されているからである。
その人格がいなくなると「規則」を作りたくなるのが人間の習性。信仰箇条の作
成も同じ心理。

● 解釈と感想
無教会に規則がなく信仰箇条がないのはその集団の論理が「生命体」だから。そ
こに行動指針のような暗黙の方向性があるとしたらそれは思想集団であって、
「斬り合い」が始まる。

● 解釈と感想
エクレシアの集団には、生命本体と枝の現象があると見なければならない。各枝
には様々な形がある。

















113 問・イエスはなぜ多くの人の肉の病を癒したのですか。
答・肉の病は人間苦だからです。その中で最も深い人間苦は罪や汚れです。
マタイ12:15−21

[岩波版・佐藤訳]
401215しかし、イエスは〔これを〕知って、そこから退いた。すると多くの人々
[の群]が彼に従ってきた。そこで彼は彼らすべてを癒した。
401216そして彼は、彼をあからさまにしないよう、彼らに厳しく命じた。
401217これは預言者イザヤを通して語られたことが満たされるためであった、す
なわち、
401218見よ、私の選んだわが僕、
   わが愛する者、わが心にかなった者。
   私は、わが霊を彼の上に置こう、
彼は、異邦人たちにさばきを告げるであろう。
401219彼は争わず、叫ばず、
   通りで彼の声を聞く者は、一人もいないであろう。
401220彼は、傷つけられた葦を砕くことなく、
   燃え残る〔燈火の〕芯を、消すこともないであろう、
   彼がそのさばきを勝利に導くまでは。
401221そして異邦人たちは、彼の名に望みを置くであろう。

[塚本訳]マタ 12:15-21
12:15 イエスはそれと知って、そこを立ちのかれた。すると大勢の者がついて来
たので、一人のこらずその病気をなおして、
12:16 自分のことを世間に知らせるなと戒められた。
12:17 預言者イザヤをもって言われた言葉が成就するためであった。──
12:18 『これがわたしの選んだ僕、心にかなったわたしの最愛の者。わたしは彼
にわたしの霊を与え、彼は異教人に(わたしの)正義を告げる。
12:19 彼は争わず、叫ばず、大通りにその声を聞く者もあるまい。
12:20 傷ついた葦を彼は折らず、くすぶる燈心を消さない、(わたしの)正義に
勝利を得させるまでは。
12:21 異教人は彼に望みをかけるであろう。』

新共同 マタ 12:15-21
12:15 イエスはそれを知って、そこを立ち去られた。大勢の群衆が従った。イエ
スは皆の病気をいやして、
12:16 御自分のことを言いふらさないようにと戒められた。
12:17 それは、預言者イザヤを通して言われていたことが実現するためであった。
12:18 「見よ、わたしの選んだ僕。わたしの心に適った愛する者。この僕にわた
しの霊を授ける。彼は異邦人に正義を知らせる。
12:19 彼は争わず、叫ばず、/その声を聞く者は大通りにはいない。
12:20 正義を勝利に導くまで、/彼は傷ついた葦を折らず、/くすぶる灯心を消
さない。
12:21 異邦人は彼の名に望みをかける。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 3:7-12
3:7 イエスは弟子たちと共に湖の方へ立ち去られた。ガリラヤから来たおびただ
しい群衆が従った。また、ユダヤ、
3:8 エルサレム、イドマヤ、ヨルダン川の向こう側、ティルスやシドンの辺りか
らもおびただしい群衆が、イエスのしておられることを残らず聞いて、そばに集
まって来た。
3:9 そこで、イエスは弟子たちに小舟を用意してほしいと言われた。群衆に押し
つぶされないためである。
3:10 イエスが多くの病人をいやされたので、病気に悩む人たちが皆、イエスに
触れようとして、そばに押し寄せたからであった。
3:11 汚れた霊どもは、イエスを見るとひれ伏して、「あなたは神の子だ」と叫
んだ。
3:12 イエスは、自分のことを言いふらさないようにと霊どもを厳しく戒められた。

新共同 ルカ 6:17-19
6:17 イエスは彼らと一緒に山から下りて、平らな所にお立ちになった。大勢の
弟子とおびただしい民衆が、ユダヤ全土とエルサレムから、また、ティルスやシ
ドンの海岸地方から、
6:18 イエスの教えを聞くため、また病気をいやしていただくために来ていた。
汚れた霊に悩まされていた人々もいやしていただいた。
6:19 群衆は皆、何とかしてイエスに触れようとした。イエスから力が出て、す
べての人の病気をいやしていたからである。

新共同 マタ 22:18
22:18 イエスは彼らの悪意に気づいて言われた。「偽善者たち、なぜ、わたしを
試そうとするのか。

新共同 マタ 19:2
19:2 大勢の群衆が従った。イエスはそこで人々の病気をいやされた。

新共同 マタ 8:4
8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。た
だ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々に証明しなさ
い。」

新共同 イザ 42:1-4
42:1 見よ、わたしの僕、わたしが支える者を。わたしが選び、喜び迎える者
を。彼の上にわたしの霊は置かれ/彼は国々の裁きを導き出す。
42:2 彼は叫ばず、呼ばわらず、声を巷に響かせない。
42:3 傷ついた葦を折ることなく/暗くなってゆく灯心を消すことなく/裁きを
導き出して、確かなものとする。
42:4 暗くなることも、傷つき果てることもない/この地に裁きを置くときまで
は。島々は彼の教えを待ち望む。

新共同 イザ 41:9
41:9 わたしはあなたを固くとらえ/地の果て、その隅々から呼び出して言っ
た。あなたはわたしの僕/わたしはあなたを選び、決して見捨てない。

新共同 ハガ 2:23
2:23 その日には、と万軍の主は言われる。わが僕、シェアルティエルの子ゼル
バベルよ/わたしはあなたを迎え入れる、と主は言われる。わたしはあなたをわ
たしの印章とする。わたしがあなたを選んだからだ」と/万軍の主は言われる。

新共同 使  3:26
3:26 それで、神は御自分の僕を立て、まず、あなたがたのもとに遣わしてくだ
さったのです。それは、あなたがた一人一人を悪から離れさせ、その祝福にあず
からせるためでした。」

新共同 マタ 3:17
3:17 そのとき、「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」と言う声
が、天から聞こえた。

新共同 ルカ 4:18
4:18 「主の霊がわたしの上におられる。貧しい人に福音を告げ知らせるため
に、/主がわたしに油を注がれたからである。主がわたしを遣わされたのは、/
捕らわれている人に解放を、/目の見えない人に視力の回復を告げ、/圧迫され
ている人を自由にし、

新共同 イザ 11:10
11:10 その日が来れば/エッサイの根は/すべての民の旗印として立てられ/国
々はそれを求めて集う。そのとどまるところは栄光に輝く。

新共同 ロマ 15:12
15:12 また、イザヤはこう言っています。「エッサイの根から芽が現れ、/異邦
人を治めるために立ち上がる。異邦人は彼に望みをかける。」

新共同 マタ 4:23-25
4:23 イエスはガリラヤ中を回って、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、ま
た、民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされた。
4:24 そこで、イエスの評判がシリア中に広まった。人々がイエスのところへ、
いろいろな病気や苦しみに悩む者、悪霊に取りつかれた者、てんかんの者、中風
の者など、あらゆる病人を連れて来たので、これらの人々をいやされた。
4:25 こうして、ガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤ、ヨルダン川の向
こう側から、大勢の群衆が来てイエスに従った。

新共同 マコ 7:24
7:24 イエスはそこを立ち去って、ティルスの地方に行かれた。ある家に入り、
だれにも知られたくないと思っておられたが、人々に気づかれてしまった。

新共同 マコ 4:1
4:1 イエスは、再び湖のほとりで教え始められた。おびただしい群衆が、そばに
集まって来た。そこで、イエスは舟に乗って腰を下ろし、湖の上におられたが、
群衆は皆、湖畔にいた。

新共同 マコ 5:24
5:24 そこで、イエスはヤイロと一緒に出かけて行かれた。大勢の群衆も、イエ
スに従い、押し迫って来た。

新共同 マタ 15:30
15:30 大勢の群衆が、足の不自由な人、目の見えない人、体の不自由な人、口の
利けない人、その他多くの病人を連れて来て、イエスの足もとに横たえたので、
イエスはこれらの人々をいやされた。

新共同 マコ 1:41-42
1:41 イエスが深く憐れんで、手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清く
なれ」と言われると、
1:42 たちまち重い皮膚病は去り、その人は清くなった。

新共同 マコ 5:2-7
5:2 イエスが舟から上がられるとすぐに、汚れた霊に取りつかれた人が墓場から
やって来た。
5:3 この人は墓場を住まいとしており、もはやだれも、鎖を用いてさえつなぎと
めておくことはできなかった。
5:4 これまでにも度々足枷や鎖で縛られたが、鎖は引きちぎり足枷は砕いてしま
い、だれも彼を縛っておくことはできなかったのである。
5:5 彼は昼も夜も墓場や山で叫んだり、石で自分を打ちたたいたりしていた。
5:6 イエスを遠くから見ると、走り寄ってひれ伏し、
5:7 大声で叫んだ。「いと高き神の子イエス、かまわないでくれ。後生だから、
苦しめないでほしい。」

新共同 マタ 8:29
8:29 突然、彼らは叫んだ。「神の子、かまわないでくれ。まだ、その時ではな
いのにここに来て、我々を苦しめるのか。」

新共同 ルカ 4:41
4:41 悪霊もわめき立て、「お前は神の子だ」と言いながら、多くの人々から出
て行った。イエスは悪霊を戒めて、ものを言うことをお許しにならなかった。悪
霊は、イエスをメシアだと知っていたからである。

新共同 マタ 8:4
8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。た
だ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々に証明しなさ
い。」

新共同 マタ 4:24-25
4:24 そこで、イエスの評判がシリア中に広まった。人々がイエスのところへ、
いろいろな病気や苦しみに悩む者、悪霊に取りつかれた者、てんかんの者、中風
の者など、あらゆる病人を連れて来たので、これらの人々をいやされた。
4:25 こうして、ガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤ、ヨルダン川の向
こう側から、大勢の群衆が来てイエスに従った。

新共同 ルカ 19:37
19:37 イエスがオリーブ山の下り坂にさしかかられたとき、弟子の群れはこぞっ
て、自分の見たあらゆる奇跡のことで喜び、声高らかに神を賛美し始めた。

新共同 ヨハ 6:60
6:60 ところで、弟子たちの多くの者はこれを聞いて言った。「実にひどい話
だ。だれが、こんな話を聞いていられようか。」

新共同 ヨハ 6:66
6:66 このために、弟子たちの多くが離れ去り、もはやイエスと共に歩まなく
なった。

新共同 ルカ 5:17
5:17 ある日のこと、イエスが教えておられると、ファリサイ派の人々と律法の
教師たちがそこに座っていた。この人々は、ガリラヤとユダヤのすべての村、そ
してエルサレムから来たのである。主の力が働いて、イエスは病気をいやしてお
られた。

新共同 マタ 9:20-21
9:20 すると、そこへ十二年間も患って出血が続いている女が近寄って来て、後
ろからイエスの服の房に触れた。
9:21 「この方の服に触れさえすれば治してもらえる」と思ったからである。

● 解釈と感想
イエスは「人間苦」ともいうべきさまざまな煩いを癒した。病気、汚れ、死の悲
しみ。人間の最も深い悩みは罪と死、これに対し神はイエスの復活で完全に解決
した。病気は神ご自身が癒すことができることの証明。神には直せない病気はな
い。罪の赦しと新生の奇蹟がその証拠。

●    解釈と感想
イエスの復活は、イエスの死が罪のための死であること、罪の贖いの徴であるこ
と。また来世があることの具体的なわかりやすい証明。すべて神のなせる業。イ
エによる病気の癒しは神によって直らない病気はないことの証明。




114 問・イエスに罪を赦す権威があった証拠は何ですか。
答・罪の女が泣いて感謝したその事実です。神がイエスにその権威を授けたのです。
ルカ7:36−50

[岩波版・佐藤訳]
420736さて、ファリサイ派のうちのある者が、自分と共に食事をしてくれるように
と、イエスに依頼した。そこでイエスは、そのファリサイ人の家に入り、食卓に
着いた。420737すると見よ、その町の罪人であつた一人の女が、彼がそのファリ
サイ人の
家で食事の座に着いていると知り、香油の〔入った〕石膏の壷を持って来て、
420738後方から彼の足もとに進み出、泣きながら、彼の両足を濡らし始め・自分
の髪の毛
で〔それをいくども〕拭き、さらには彼の両足に接吻し続け、また〔くり返し〕
香油を塗った。
420739しかしイエスを招待した例のファリサイ人は〔これを〕見て、自分の中で
言った、「万が一にもこの人が預言者であつたなら、自分に触っているこの女が誰
で、どんな類(たぐい)の女か知り得たろうに。〔この女は〕罪人なのだ」。
420740するとイエスは答えて、彼に対して言った、「シモンよ、あなたに言いた
いことがある」。するとシモンは言う、「先生、仰言って下さい」。
420741「ある金貸しに、二人の債務者があった。一人は五百デナリオン、もう一
人は五十デナリオン借りていた。
420742彼らが返済できないので、金貸しは二人とも帳消しにしてやった。そこ
で、彼らのうちどちらが、彼をより愛するだろうか」。
420743シモンは答えて言った、「思うに、より多く帳消しにしてもらった方でし
よう」。するとイエスは彼に言った、「あなたの判断は正しい」。
420744そこで彼は、例の女の方を振り返り、シモンに言った、「あなたにはこの女
性が目に入るか。私はあなたの家に入って来たが、あなたは両足にかける水を私に
くれなかった。しかしこの女は、涙で私の両足を濡らしてくれ、その髪の毛で拭い
てくれた。
420745あなたは、私に接吻してくれなかった。しかしこの女は、私が入って来た
時から私の両足に接吻するのを止めようとしない。
420746あなたは私の頭をオリーブ油で拭いてはくれなかった。しかしこの女は、
香油で私の両足を拭いてくれた。
420747このために、私はあなたに言う、この女の罪は〔たとえ〕多く〔とも〕赦
されている。〔それは、〕この女が多く愛したことから〔わかる〕。少ししか赦
されない者は、少
ししか愛さないものだ」。
420748そこで彼は彼女に言った、「あなたの罪は赦されている」。
420749すると、一緒に食事の席についていた者たちが自分たちの中で言い始め
た、「罪すらをも赦すとは、
この者はいったい誰だろう」。
420750すると彼はその女に対して言った、「あなたの信仰が今あなたを救ったの
です。安らかに歩んで行きなさい」。

[塚本訳]ルカ 7:36-50
7:36 (シモンという)ひとりのパリサイ人が一しょにお食事をと願ったので、
そのパリサイ人の家に入って食卓に着かれた。
7:37 すると、その町に一人の罪の女がいた。イエスがパリサイ人の家で食卓に
ついておられることを知ると、香油のはいった石膏の壷を持ってきて、
7:38 泣きながら後ろからイエスの足下に進み寄り、しばし涙で御足をぬらして
いたが、やがて髪の毛でそれをふき、御足に接吻して香油を塗った。
7:39 イエスを招待したパリサイ人が見て、ひそかに思った、「もしもこの人が
(ほんとうの)預言者だったら、自分にさわっている者がだれだか、どんな女だ
か、──罪の女だと分るはずであるのに!」
7:40 イエスが言われた、「シモン、あなたに言わねばならぬことがある。」彼
が言う、「先生、言ってください。」イエスが言われる、
7:41 「ある金貸しに二人の債務者があった。一人は五百デナリ(二十五万
円)、一人は五十デナリ(二万五千円)を借りていた。
7:42 返すことができないので、金貸しは二人(の借金)をゆるしてやった。と
すると、二人のうち、どちらが余計に金貸しを愛するだろうか。」
7:43 シモンが答えた、「余計にゆるしてもらった方だと思います。」イエスは
「あなたの判断は正しい」と言って、
7:44 女の方に振り向き、シモンに言われた、「この婦人を見たか。わたしがこ
の家に来たとき、あなたは足の水もくれないのに、この婦人は涙でわたしの足を
ぬらし、髪の毛でふいてくれた。
7:45 あなたは接吻一つしてくれないのに、この婦人はわたしが(この家に)来
たときから、わたしの足に接吻のしつづけである。
7:46 あなたは(普通の)油をすら頭に塗ってくれないのに、この婦人は(高価
な)香油を足に塗ってくれた。
7:47 だから、わたしは言う、この婦人の多くの罪は赦されている。(いま)多
くわたしを愛したのがその証拠である。赦され方の少ない者は、愛し方も少ない。」
7:48 そしてその女に言われた、「あなたの罪は赦されている。」
7:49 同席の者が(憤慨して)ひそかに考えた、「罪さえ赦す(という)この人
はいったい何人だろう。」
7:50 しかしイエスは女に言われた、「あなたの信仰があなたを救った。『さよ
なら、平安あれ。』」

新共同 ルカ 7:36-50
7:36 さて、あるファリサイ派の人が、一緒に食事をしてほしいと願ったので、
イエスはその家に入って食事の席に着かれた。
7:37 この町に一人の罪深い女がいた。イエスがファリサイ派の人の家に入って
食事の席に着いておられるのを知り、香油の入った石膏の壺を持って来て、
7:38 後ろからイエスの足もとに近寄り、泣きながらその足を涙でぬらし始め、
自分の髪の毛でぬぐい、イエスの足に接吻して香油を塗った。
7:39 イエスを招待したファリサイ派の人はこれを見て、「この人がもし預言者
なら、自分に触れている女がだれで、どんな人か分かるはずだ。罪深い女なの
に」と思った。
7:40 そこで、イエスがその人に向かって、「シモン、あなたに言いたいことが
ある」と言われると、シモンは、「先生、おっしゃってください」と言った。
7:41 イエスはお話しになった。「ある金貸しから、二人の人が金を借りてい
た。一人は五百デナリオン、もう一人は五十デナリオンである。
7:42 二人には返す金がなかったので、金貸しは両方の借金を帳消しにしてやっ
た。二人のうち、どちらが多くその金貸しを愛するだろうか。」
7:43 シモンは、「帳消しにしてもらった額の多い方だと思います」と答えた。
イエスは、「そのとおりだ」と言われた。
7:44 そして、女の方を振り向いて、シモンに言われた。「この人を見ないか。
わたしがあなたの家に入ったとき、あなたは足を洗う水もくれなかったが、この
人は涙でわたしの足をぬらし、髪の毛でぬぐってくれた。
7:45 あなたはわたしに接吻の挨拶もしなかったが、この人はわたしが入って来
てから、わたしの足に接吻してやまなかった。
7:46 あなたは頭にオリーブ油を塗ってくれなかったが、この人は足に香油を
塗ってくれた。
7:47 だから、言っておく。この人が多くの罪を赦されたことは、わたしに示し
た愛の大きさで分かる。赦されることの少ない者は、愛することも少ない。」
7:48 そして、イエスは女に、「あなたの罪は赦された」と言われた。
7:49 同席の人たちは、「罪まで赦すこの人は、いったい何者だろう」と考え始
めた。
7:50 イエスは女に、「あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」
と言われた。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 26:6-13
26:6 さて、イエスがベタニアで重い皮膚病の人シモンの家におられたとき、
26:7 一人の女が、極めて高価な香油の入った石膏の壺を持って近寄り、食事の
席に着いておられるイエスの頭に香油を注ぎかけた。
26:8 弟子たちはこれを見て、憤慨して言った。「なぜ、こんな無駄遣いをする
のか。
26:9 高く売って、貧しい人々に施すことができたのに。」
26:10 イエスはこれを知って言われた。「なぜ、この人を困らせるのか。わたし
に良いことをしてくれたのだ。
26:11 貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるが、わたしはいつも一緒にい
るわけではない。
26:12 この人はわたしの体に香油を注いで、わたしを葬る準備をしてくれた。
26:13 はっきり言っておく。世界中どこでも、この福音が宣べ伝えられる所で
は、この人のしたことも記念として語り伝えられるだろう。」

新共同 マコ 14:3-9
14:3 イエスがベタニアで重い皮膚病の人シモンの家にいて、食事の席に着いて
おられたとき、一人の女が、純粋で非常に高価なナルドの香油の入った石膏の壺
を持って来て、それを壊し、香油をイエスの頭に注ぎかけた。
14:4 そこにいた人の何人かが、憤慨して互いに言った。「なぜ、こんなに香油
を無駄遣いしたのか。
14:5 この香油は三百デナリオン以上に売って、貧しい人々に施すことができた
のに。」そして、彼女を厳しくとがめた。
14:6 イエスは言われた。「するままにさせておきなさい。なぜ、この人を困ら
せるのか。わたしに良いことをしてくれたのだ。
14:7 貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるから、したいときに良いこと
をしてやれる。しかし、わたしはいつも一緒にいるわけではない。
14:8 この人はできるかぎりのことをした。つまり、前もってわたしの体に香油
を注ぎ、埋葬の準備をしてくれた。
14:9 はっきり言っておく。世界中どこでも、福音が宣べ伝えられる所では、こ
の人のしたことも記念として語り伝えられるだろう。」

新共同 ヨハ 12:1-8
12:1 過越祭の六日前に、イエスはベタニアに行かれた。そこには、イエスが死
者の中からよみがえらせたラザロがいた。
12:2 イエスのためにそこで夕食が用意され、マルタは給仕をしていた。ラザロ
は、イエスと共に食事の席に着いた人々の中にいた。
12:3 そのとき、マリアが純粋で非常に高価なナルドの香油を一リトラ持って来
て、イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐった。家は香油の香りでいっぱ
いになった。
12:4 弟子の一人で、後にイエスを裏切るイスカリオテのユダが言った。
12:5 「なぜ、この香油を三百デナリオンで売って、貧しい人々に施さなかった
のか。」
12:6 彼がこう言ったのは、貧しい人々のことを心にかけていたからではない。
彼は盗人であって、金入れを預かっていながら、その中身をごまかしていたから
である。
12:7 イエスは言われた。「この人のするままにさせておきなさい。わたしの葬
りの日のために、それを取って置いたのだから。
12:8 貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるが、わたしはいつも一緒にい
るわけではない。」

新共同 ルカ 11:37
11:37 イエスはこのように話しておられたとき、ファリサイ派の人から食事の招
待を受けたので、その家に入って食事の席に着かれた。

新共同 ルカ 14:1
14:1 安息日のことだった。イエスは食事のためにファリサイ派のある議員の家
にお入りになったが、人々はイエスの様子をうかがっていた。

新共同 マタ 21:11
21:11 そこで群衆は、「この方は、ガリラヤのナザレから出た預言者イエスだ」
と言った。

新共同 ヨハ 4:19
4:19 女は言った。「主よ、あなたは預言者だとお見受けします。

新共同 申  18:15
18:15 あなたの神、主はあなたの中から、あなたの同胞の中から、わたしのよう
な預言者を立てられる。あなたたちは彼に聞き従わねばならない。

新共同 ルカ 16:5
16:5 そこで、管理人は主人に借りのある者を一人一人呼んで、まず最初の人
に、『わたしの主人にいくら借りがあるのか』と言った。

新共同 マタ 18:27
18:27 その家来の主君は憐れに思って、彼を赦し、その借金を帳消しにしてやった。

新共同 コロ 2:13-14
2:13 肉に割礼を受けず、罪の中にいて死んでいたあなたがたを、神はキリスト
と共に生かしてくださったのです。神は、わたしたちの一切の罪を赦し、
2:14 規則によってわたしたちを訴えて不利に陥れていた証書を破棄し、これを
十字架に釘付けにして取り除いてくださいました。

新共同 ルカ 10:28
10:28 イエスは言われた。「正しい答えだ。それを実行しなさい。そうすれば命
が得られる。」

新共同 ルカ 20:21
20:21 回し者らはイエスに尋ねた。「先生、わたしたちは、あなたがおっしゃる
ことも、教えてくださることも正しく、また、えこひいきなしに、真理に基づい
て神の道を教えておられることを知っています。

新共同 創  18:4
18:4 水を少々持って来させますから、足を洗って、木陰でどうぞひと休みな
さってください。

新共同 ヨハ 13:5-7
13:5 それから、たらいに水をくんで弟子たちの足を洗い、腰にまとった手ぬぐ
いでふき始められた。
13:6 シモン・ペトロのところに来ると、ペトロは、「主よ、あなたがわたしの
足を洗ってくださるのですか」と言った。
13:7 イエスは答えて、「わたしのしていることは、今あなたには分かるまい
が、後で、分かるようになる」と言われた。

新共同 Tテモ5:10
5:10 善い行いで評判の良い人でなければなりません。子供を育て上げたとか、
旅人を親切にもてなしたとか、聖なる者たちの足を洗ったとか、苦しんでいる人
々を助けたとか、あらゆる善い業に励んだ者でなければなりません。

新共同 Tサム25:41
25:41 彼女は立ち上がり、地に伏して礼をし、「わたしは御主人様の僕たちの足
を洗うはしためになります」と答え、

新共同 ロマ 16:16
16:16 あなたがたも、聖なる口づけによって互いに挨拶を交わしなさい。キリス
トのすべての教会があなたがたによろしくと言っています。

新共同 ルカ 5:20
5:20 イエスはその人たちの信仰を見て、「人よ、あなたの罪は赦された」と言
われた。

新共同 マタ 9:2
9:2 すると、人々が中風の人を床に寝かせたまま、イエスのところへ連れて来
た。イエスはその人たちの信仰を見て、中風の人に、「子よ、元気を出しなさ
い。あなたの罪は赦される」と言われた。

新共同 ルカ 5:21
5:21 ところが、律法学者たちやファリサイ派の人々はあれこれと考え始めた。
「神を冒涜するこの男は何者だ。ただ神のほかに、いったいだれが、罪を赦すこ
とができるだろうか。」

新共同 マタ 9:22
9:22 イエスは振り向いて、彼女を見ながら言われた。「娘よ、元気になりなさ
い。あなたの信仰があなたを救った。」そのとき、彼女は治った。

新共同 マコ 5:34
5:34 イエスは言われた。「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行
きなさい。もうその病気にかからず、元気に暮らしなさい。」

新共同 マタ 22:18
22:18 イエスは彼らの悪意に気づいて言われた。「偽善者たち、なぜ、わたしを
試そうとするのか。

新共同 ルカ 11:7
11:7 すると、その人は家の中から答えるにちがいない。『面倒をかけないでく
ださい。もう戸は閉めたし、子供たちはわたしのそばで寝ています。起きてあな
たに何かをあげるわけにはいきません。』

新共同 申  15:11-12
15:11 この国から貧しい者がいなくなることはないであろう。それゆえ、わたし
はあなたに命じる。この国に住む同胞のうち、生活に苦しむ貧しい者に手を大き
く開きなさい。新共同 マタ
15:12 同胞のヘブライ人の男あるいは女が、あなたのところに売られて来て、六
年間奴隷として仕えたならば、七年目には自由の身としてあなたのもとを去らせ
ねばならない。

新共同 マタ 9:15
9:15 イエスは言われた。「花婿が一緒にいる間、婚礼の客は悲しむことができ
るだろうか。しかし、花婿が奪い取られる時が来る。そのとき、彼らは断食する
ことになる。

新共同 マタ 28:19-20
28:19 だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼
らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、
28:20 あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは
世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」

新共同 マタ 9:30
9:30 二人は目が見えるようになった。イエスは、「このことは、だれにも知ら
せてはいけない」と彼らに厳しくお命じになった。

新共同 申  15:11
15:11 この国から貧しい者がいなくなることはないであろう。それゆえ、わたし
はあなたに命じる。この国に住む同胞のうち、生活に苦しむ貧しい者に手を大き
く開きなさい。

新共同 マコ 2:20
2:20 しかし、花婿が奪い取られる時が来る。その日には、彼らは断食すること
になる。

新共同 マコ 16:1
16:1 安息日が終わると、マグダラのマリア、ヤコブの母マリア、サロメは、イ
エスに油を塗りに行くために香料を買った。

新共同 マコ 1:15
1:15 「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。

新共同 マコ 16:15
16:15 それから、イエスは言われた。「全世界に行って、すべての造られたもの
に福音を宣べ伝えなさい。

新共同 ヨハ 2:13
2:13 ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスはエルサレムへ上って行かれた。

新共同 ヨハ 11:1
11:1 ある病人がいた。マリアとその姉妹マルタの村、ベタニアの出身で、ラザ
ロといった。

新共同 ルカ 10:40
10:40 マルタは、いろいろのもてなしのためせわしく立ち働いていたが、そばに
近寄って言った。「主よ、わたしの姉妹はわたしだけにもてなしをさせています
が、何ともお思いになりませんか。手伝ってくれるようにおっしゃってください。」

新共同 ヨハ 11:2
11:2 このマリアは主に香油を塗り、髪の毛で主の足をぬぐった女である。その
兄弟ラザロが病気であった。

新共同 ルカ 7:38
7:38 後ろからイエスの足もとに近寄り、泣きながらその足を涙でぬらし始め、
自分の髪の毛でぬぐい、イエスの足に接吻して香油を塗った。

新共同 ヨハ 6:64
6:64 しかし、あなたがたのうちには信じない者たちもいる。」イエスは最初か
ら、信じない者たちがだれであるか、また、御自分を裏切る者がだれであるかを
知っておられたのである。

新共同 ヨハ 10:13
10:13 彼は雇い人で、羊のことを心にかけていないからである。

新共同 ヨハ 13:29  ある者は、ユダが金入れを預かっていたので、「祭りに必
要な物を買いなさい」とか、貧しい人に何か施すようにと、イエスが言われたの
だと思っていた。

● 解釈と感想
「罪を赦せる」というイエスの絶対的な自身。多くの人がその権威に驚いたのも
無理はない。

● 解釈と感想
人間の罪は人間の側の「信仰によって」赦されるのではない。神の絶対的な主
権、その権威で赦されるのである。だからキリスト信者というのは実に尊い存在
なのだ。神の選びにあずかった人だから






115 問・イエスには女性たちが大勢ついて回ったのはなぜですか。
答・全身全霊をイエスに捧げたからです。女性は信仰的なのでイエスが愛されま
した。
ルカ8:1−3

[岩波版・佐藤訳]
420801さて、それに引き続いて、イエスは町や村を通って行きながら、宣教し、
神の王国〔の福音〕を告げ知らせていた。また、十二人も彼と一緒にいた。
420802また、悪しき霊どもと病弱さから癒された何人かの女たちも〔、同様に彼
と一緒
にいた〕。〔つまり、〕七つの悪霊どもが出て行った、マグダラの女と言われて
いたマ
リヤ、
420803そしてヘロデの管理人クーザの妻ヨハンナ、そしてスサンナ、そして多く
の他の女たちも〔一緒であった〕。彼女たちは、白らの財産の中から〔布施しな
がら〕
彼らに仕えていた。

新共同 ルカ 8:1-3
8:1 すぐその後、イエスは神の国を宣べ伝え、その福音を告げ知らせながら、町
や村を巡って旅を続けられた。十二人も一緒だった。
8:2 悪霊を追い出して病気をいやしていただいた何人かの婦人たち、すなわち、
七つの悪霊を追い出していただいたマグダラの女と呼ばれるマリア、
8:3 ヘロデの家令クザの妻ヨハナ、それにスサンナ、そのほか多くの婦人たちも
一緒であった。彼女たちは、自分の持ち物を出し合って、一行に奉仕していた。

[塚本訳]ルカ 8:1-3
8:1 その後、イエスは町から町、村から村へと回りながら、神の国を説き、その
福音を伝えられた。十二人(の弟子)がお供をした。
8:2 また悪霊や病気をなおしていただいた数名の女たち、すなわち、七つの悪鬼
を追い出されたマグダラの女と呼ばれたマリヤと、
8:3 ヘロデ(・アンデパス王)の家令クーザの妻ヨハンナと、スザンナと、その
ほか大勢の女たちも一しょであった。女たちは自分の財産を持ち出して、みなを
賄った。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 9:35
9:35 イエスは町や村を残らず回って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、あ
りとあらゆる病気や患いをいやされた。

新共同 マコ 6:6
6:6 それから、イエスは付近の村を巡り歩いてお教えになった。

新共同 マコ 16:9
16:9 〔イエスは週の初めの日の朝早く、復活して、まずマグダラのマリアに御
自身を現された。このマリアは、以前イエスに七つの悪霊を追い出していただい
た婦人である。

新共同 ルカ 7:11
7:11 それから間もなく、イエスはナインという町に行かれた。弟子たちや大勢
の群衆も一緒であった。

新共同 マタ 4:23
4:23 イエスはガリラヤ中を回って、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、ま
た、民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされた。

新共同 ルカ 4:43
4:43 しかし、イエスは言われた。「ほかの町にも神の国の福音を告げ知らせな
ければならない。わたしはそのために遣わされたのだ。」

新共同 ルカ 23:49
23:49 イエスを知っていたすべての人たちと、ガリラヤから従って来た婦人たち
とは遠くに立って、これらのことを見ていた。

新共同 使  1:14
1:14 彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合
わせて熱心に祈っていた。

新共同 マコ 15:40
15:40 また、婦人たちも遠くから見守っていた。その中には、マグダラのマリ
ア、小ヤコブとヨセの母マリア、そしてサロメがいた。

新共同 マタ 12:45
12:45 そこで、出かけて行き、自分よりも悪いほかの七つの霊を一緒に連れて来
て、中に入り込んで、住み着く。そうなると、その人の後の状態は前よりも悪く
なる。この悪い時代の者たちもそのようになろう。」

新共同 ルカ 24:10
24:10 それは、マグダラのマリア、ヨハナ、ヤコブの母マリア、そして一緒にい
た他の婦人たちであった。婦人たちはこれらのことを使徒たちに話したが、

新共同 マタ 4:23
4:23 イエスはガリラヤ中を回って、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、ま
た、民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされた。

新共同 マタ 24:14
24:14 そして、御国のこの福音はあらゆる民への証しとして、全世界に宣べ伝え
られる。それから、終わりが来る。」

新共同 マタ 10:1
10:1 イエスは十二人の弟子を呼び寄せ、汚れた霊に対する権能をお授けになっ
た。汚れた霊を追い出し、あらゆる病気や患いをいやすためであった。

新共同 マタ 10:7-11
10:7 行って、『天の国は近づいた』と宣べ伝えなさい。
10:8 病人をいやし、死者を生き返らせ、重い皮膚病を患っている人を清くし、
悪霊を追い払いなさい。ただで受けたのだから、ただで与えなさい。
10:9 帯の中に金貨も銀貨も銅貨も入れて行ってはならない。
10:10 旅には袋も二枚の下着も、履物も杖も持って行ってはならない。働く者が
食べ物を受けるのは当然である。
10:11 町や村に入ったら、そこで、ふさわしい人はだれかをよく調べ、旅立つと
きまで、その人のもとにとどまりなさい。

新共同 マタ 10:14
10:14 あなたがたを迎え入れもせず、あなたがたの言葉に耳を傾けようともしな
い者がいたら、その家や町を出て行くとき、足の埃を払い落としなさい。

新共同 ルカ 9:1-6
9:1 イエスは十二人を呼び集め、あらゆる悪霊に打ち勝ち、病気をいやす力と権
能をお授けになった。
9:2 そして、神の国を宣べ伝え、病人をいやすために遣わすにあたり、
9:3 次のように言われた。「旅には何も持って行ってはならない。杖も袋もパン
も金も持ってはならない。下着も二枚は持ってはならない。
9:4 どこかの家に入ったら、そこにとどまって、その家から旅立ちなさい。
9:5 だれもあなたがたを迎え入れないなら、その町を出ていくとき、彼らへの証
しとして足についた埃を払い落としなさい。」
9:6 十二人は出かけて行き、村から村へと巡り歩きながら、至るところで福音を
告げ知らせ、病気をいやした。

新共同 マコ 6:30-31
6:30 さて、使徒たちはイエスのところに集まって来て、自分たちが行ったこと
や教えたことを残らず報告した。
6:31 イエスは、「さあ、あなたがただけで人里離れた所へ行って、しばらく休
むがよい」と言われた。出入りする人が多くて、食事をする暇もなかったからで
ある。

新共同 ルカ 10:1
10:1 その後、主はほかに七十二人を任命し、御自分が行くつもりのすべての町
や村に二人ずつ先に遣わされた。

新共同 ルカ 24:9-11
24:9 そして、墓から帰って、十一人とほかの人皆に一部始終を知らせた。
24:10 それは、マグダラのマリア、ヨハナ、ヤコブの母マリア、そして一緒にい
た他の婦人たちであった。婦人たちはこれらのことを使徒たちに話したが、
24:11 使徒たちは、この話がたわ言のように思われたので、婦人たちを信じな
かった。

新共同 ヨハ 20:11-14
20:11 マリアは墓の外に立って泣いていた。泣きながら身をかがめて墓の中を見
ると、
20:12 イエスの遺体の置いてあった所に、白い衣を着た二人の天使が見えた。一
人は頭の方に、もう一人は足の方に座っていた。
20:13 天使たちが、「婦人よ、なぜ泣いているのか」と言うと、マリアは言っ
た。「わたしの主が取り去られました。どこに置かれているのか、わたしには分
かりません。」
20:14 こう言いながら後ろを振り向くと、イエスの立っておられるのが見えた。
しかし、それがイエスだとは分からなかった。

新共同 ヨハ 20:18
20:18 マグダラのマリアは弟子たちのところへ行って、「わたしは主を見まし
た」と告げ、また、主から言われたことを伝えた。

新共同 マコ 15:40
15:40 また、婦人たちも遠くから見守っていた。その中には、マグダラのマリ
ア、小ヤコブとヨセの母マリア、そしてサロメがいた。

● 解釈と感想
「神の国は言葉でなく力である」という。

口語訳 Tコリ4:20
4:20 神の国は言葉ではなく、力である。

「とにかく来て見ろ」というだけのことはあった。現代のキリスト教にその力が
ないのはなぜか。現代のキリスト教は「言葉」だらけ「話」だらけ。

● 解釈と感想
七つの悪霊を追い出していただいたマグダラのマリヤはイエスが最も愛した女性
であった。復活の使信はまず彼女に託した。しかし弟子たちはにわかには信じな
かったという。復活を信じるのは昔も今もまず女性たち。男性はなかなか信じない。

● 解釈と感想
わたしが「空の墓」が復活の歴史的証拠の限界、それを信じると胸が熱くなる。
このことを話して同じく「胸が熱くなりました」と言ってきたのは9割が女性。
男性は少ない。

● 解釈と感想
教会の本質は復活の伝承である。それを担う人は女性の信仰である。女性の真の
役割と使命はここにある。女性は教会をその信仰の本質面で支える。








116 問・イエスは家族から理解されず、気が変になったとまで思われたのは
なぜですか。
答・神の国のことは神自身が教えるので教育など肉の関係では伝えられないのです
マルコ3:20−21

[岩波版・佐藤訳]
410320それから彼は家にやって来る。そこで再び群衆が集まってくるので、一行
はパンを食べることすらできないほどである。
410321すると彼の身内の者たちが、〔彼のことを〕聞いて、彼を取り押さえるた
めにやって来た。なぜなら、人々は彼の気が狂ったと言っていたからである。

新共同 マコ 3:20-21
3:20 イエスが家に帰られると、群衆がまた集まって来て、一同は食事をする暇
もないほどであった。
3:21 身内の人たちはイエスのことを聞いて取り押さえに来た。「あの男は気が
変になっている」と言われていたからである。

[塚本訳]マコ 3:20-21
3:20 家にかえられると、また群衆が集まってきて、みんなは食事すら出来な
かった。
3:21 身内の者たちが(イエスの様子を)聞いて(ナザレからカペナウムへ)取
りおさえに出てきた。「気が狂っている」と思ったのである。

口語訳 マコ 3:20-21
3:20 群衆がまた集まってきたので、一同は食事をする暇もないほどであった。
3:21 身内の者たちはこの事を聞いて、イエスを取押えに出てきた。気が狂った
と思ったからである。

[前田訳]マコ 3:20-21
3:20 家に帰られると、また群衆が集まったので、彼らは食事さえできなかった。
3:21 身内のものがこれを聞いて、彼を押えに来た。人々がイエスは気がふれた
といったからである。

新改訳 マコ 3:20-21
3:20 イエスが家に戻られると、また大ぜいの人が集まって来たので、みなは食
事する暇もなかった。
3:21 イエスの身内の者たちが聞いて、イエスを連れ戻しに出て来た。「気が
狂ったのだ。」と言う人たちがいたからである。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 2:2
2:2 大勢の人が集まったので、戸口の辺りまですきまもないほどになった。イエ
スが御言葉を語っておられると、

新共同 ルカ 8:19  さて、イエスのところに母と兄弟たちが来たが、群衆のた
めに近づくことができなかった。

新共同 ヨハ 10:20  多くのユダヤ人は言った。「彼は悪霊に取りつかれて、気
が変になっている。なぜ、あなたたちは彼の言うことに耳を貸すのか。」

新共同 詩  69:9 兄弟はわたしを失われた者とし/同じ母の子らはわたしを異邦
人とします。

新共同 イザ 28:7  彼らもまた、ぶどう酒を飲んでよろめき/濃い酒のゆえに
迷う。祭司も預言者も濃い酒を飲んでよろめき/ぶどう酒に飲まれてしまう。濃
い酒のゆえに迷い/幻を見るとき、よろめき/裁きを下すとき、つまずく。

新共同 ゼカ 13:3
13:3 それでもなお預言する者がいれば、彼はその生みの親である父からも母か
らも、「主の御名において偽りを告げたのだから、お前は生きていてはならな
い」と言われ、その預言のゆえに生みの親である父と母によって刺し貫かれる。

[塚本訳]マタ 10:34-37
10:34 地上に平和をもたらすためにわたしが来た、などと考えてはならない。平
和ではない、剣を、(戦いを)もたらすために来たのである。
10:35 わたしは子を『その父と、娘を母と、嫁を姑と』仲違いさせるために来た
のだから。
10:36 『家族が自分の敵となろう。』
10:37 わたしよりも父や母を愛する者は、わたし(の弟子たる)に適しない。わ
たしよりも息子や娘を愛する者は、わたし(の弟子たる)に適しない。

[塚本訳]ルカ 12:51-53
12:51 あなた達は、地上に平和をもたらすためにわたしが来たと思うのか。そう
ではない、わたしは言う、平和どころか、内輪割れ以外の何ものでもない。
12:52 今からのち、一軒の家で五人が割れて、三人対二人、二人対三人に
12:53 割れるからである。父対息子』息子対父、』母対娘』娘対母、』姑対嫁』
嫁対姑』!」

● 解釈と感想
キリスト信者になると肉親たちから理解されないのが最もつらい。「あれはキリ
スト教に凝っている」とか「あれはこの世をはかなんでキリストに走った」とか
「この世的に遅れをとったから」「病気になったから」などと言われる。また宗
教に走るのは「弱い人間だ」とも言われる。信仰者として家族から理解されない
のは最もつらいことである。

● 解釈と感想
パウロの家族のことは不明だが、ロマ書9章以下は同胞を思う気持ちに満ちあふ
れている。同胞とは具体的にはパウロの肉親たちのことではないであろうか。人
間パウロの悩み。我が国のキリシタンたちの苦労。初代キリスト信徒たちの苦労
を思う。彼らも家族の理解が得られず苦労をしたことは想像に難くない。これは
キリスト信者の基本的宿命である。キリストを信ずるの道は家族と別れての一人
旅だ。彼は気がおかしくなったと言われて一人前である。



117 問・イエスは悪霊をも追い出したというのは本当ですか。
答・そのような驚くべきことが起きたのが神の国到来の徴だったのです。
マルコ3:22−27

[岩波版・佐藤訳]
410322また、エルサレムからくだって来た律法学者たちは言い続けた、「あいつ
はべエルゼブルに憑かれている」、さらには、「あいつは悪霊どもの首領によっ
て悪霊どもを追い出している」。
410323すると彼は、彼らを呼び寄せ、譬で彼らに語った、「どうしてサタンがサ
タンを追い出しうるのか。
410324一つの王国が自らに敵対して分裂したなら、その王国は立ち行くことがで
きない。
410325また一軒の家が自らに敵対して分裂したなら、その家は立ち行くことがで
きない。
410326また、もしサタンが自らに敵対して立ち上がり、分裂するならば、立ち行
くことができず、終りを迎えてしまう。
410327さらに言えば、強い者をまず縛り上げずには、誰も彼の家に入ってその家
財道具
を略奪することはできないものだ。〔彼を縛ってから、〕そのあと彼の家を略奪
するだろう。

新共同 マコ 3:22-27
3:22 エルサレムから下って来た律法学者たちも、「あの男はベルゼブルに取り
つかれている」と言い、また、「悪霊の頭の力で悪霊を追い出している」と言っ
ていた。
3:23 そこで、イエスは彼らを呼び寄せて、たとえを用いて語られた。「どうし
て、サタンがサタンを追い出せよう。
3:24 国が内輪で争えば、その国は成り立たない。
3:25 家が内輪で争えば、その家は成り立たない。
3:26 同じように、サタンが内輪もめして争えば、立ち行かず、滅びてしまう。
3:27 また、まず強い人を縛り上げなければ、だれも、その人の家に押し入っ
て、家財道具を奪い取ることはできない。まず縛ってから、その家を略奪するも
のだ。

[塚本訳]マコ 3:22-27
3:22 またエルサレムから下ってきた聖書学者たちは、「あれはベルゼブル[悪
魔]につかれている」とか、「悪鬼どもの頭[悪魔]を使って悪鬼を追い出して
いる」とか言った。
3:23 イエスは彼らを呼びよせ、譬をもって話された、「悪魔にどうして悪魔が
追い出せるか。
3:24 もし国が内輪で割れれば、その国は立ってゆけない。
3:25 また、もし家が内輪で割れれば、その家は立ってゆけない。
3:26 (同じように)悪魔(の国)が内輪もめで割れれば、立ってゆけず、ほろ
びてしまう。(だからわたしが悪鬼どもの頭を使うわけはないではないか。)
3:27 まず強い者を縛りあげずに、だれも強い者の家に入って家財道具を掠め取
ることは出来ない。縛ったあとで、その家を掠めるのである。(だから悪鬼が追
い出されるのは、悪魔がすでに縛られた証拠だ。)

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 12:22-30
12:22 そのとき、悪霊に取りつかれて目が見えず口の利けない人が、イエスのと
ころに連れられて来て、イエスがいやされると、ものが言え、目が見えるように
なった。
12:23 群衆は皆驚いて、「この人はダビデの子ではないだろうか」と言った。
12:24 しかし、ファリサイ派の人々はこれを聞き、「悪霊の頭ベルゼブルの力に
よらなければ、この者は悪霊を追い出せはしない」と言った。
12:25 イエスは、彼らの考えを見抜いて言われた。「どんな国でも内輪で争え
ば、荒れ果ててしまい、どんな町でも家でも、内輪で争えば成り立って行かない。
12:26 サタンがサタンを追い出せば、それは内輪もめだ。そんなふうでは、どう
してその国が成り立って行くだろうか。
12:27 わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出すのなら、あなたたちの仲間は何
の力で追い出すのか。だから、彼ら自身があなたたちを裁く者となる。
12:28 しかし、わたしが神の霊で悪霊を追い出しているのであれば、神の国はあ
なたたちのところに来ているのだ。
12:29 また、まず強い人を縛り上げなければ、どうしてその家に押し入って、家
財道具を奪い取ることができるだろうか。まず縛ってから、その家を略奪するも
のだ。
12:30 わたしに味方しない者はわたしに敵対し、わたしと一緒に集めない者は散
らしている。

新共同 マタ 9:32-34
9:32 二人が出て行くと、悪霊に取りつかれて口の利けない人が、イエスのとこ
ろに連れられて来た。
9:33 悪霊が追い出されると、口の利けない人がものを言い始めたので、群衆は
驚嘆し、「こんなことは、今までイスラエルで起こったためしがない」と言った。
9:34 しかし、ファリサイ派の人々は、「あの男は悪霊の頭の力で悪霊を追い出
している」と言った。

新共同 ルカ 11:14-16
11:14 イエスは悪霊を追い出しておられたが、それは口を利けなくする悪霊で
あった。悪霊が出て行くと、口の利けない人がものを言い始めたので、群衆は驚
嘆した。
11:15 しかし、中には、「あの男は悪霊の頭ベルゼブルの力で悪霊を追い出して
いる」と言う者や、
11:16 イエスを試そうとして、天からのしるしを求める者がいた。

新共同 ルカ 11:17-23
11:17 しかし、イエスは彼らの心を見抜いて言われた。「内輪で争えば、どんな
国でも荒れ果て、家は重なり合って倒れてしまう。
11:18 あなたたちは、わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出していると言うけ
れども、サタンが内輪もめすれば、どうしてその国は成り立って行くだろうか。
11:19 わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出すのなら、あなたたちの仲間は何
の力で追い出すのか。だから、彼ら自身があなたたちを裁く者となる。
11:20 しかし、わたしが神の指で悪霊を追い出しているのであれば、神の国はあ
なたたちのところに来ているのだ。
11:21 強い人が武装して自分の屋敷を守っているときには、その持ち物は安全で
ある。
11:22 しかし、もっと強い者が襲って来てこの人に勝つと、頼みの武具をすべて
奪い取り、分捕り品を分配する。
11:23 わたしに味方しない者はわたしに敵対し、わたしと一緒に集めない者は散
らしている。」

新共同 ヨハ 7:20
7:20 群衆が答えた。「あなたは悪霊に取りつかれている。だれがあなたを殺そ
うというのか。」

新共同 ヨハ 10:20
10:20 多くのユダヤ人は言った。「彼は悪霊に取りつかれて、気が変になってい
る。なぜ、あなたたちは彼の言うことに耳を貸すのか。」

新共同 ヨハ 8:48
8:48 ユダヤ人たちが、「あなたはサマリア人で悪霊に取りつかれていると、我
々が言うのも当然ではないか」と言い返すと、

新共同 ヨハ 8:52
8:52 ユダヤ人たちは言った。「あなたが悪霊に取りつかれていることが、今
はっきりした。アブラハムは死んだし、預言者たちも死んだ。ところが、あなた
は、『わたしの言葉を守るなら、その人は決して死を味わうことがない』と言う。

新共同 マコ 7:1
7:1 ファリサイ派の人々と数人の律法学者たちが、エルサレムから来て、イエス
のもとに集まった。

新共同 マコ 4:2
4:2 イエスはたとえでいろいろと教えられ、その中で次のように言われた。

新共同 イザ 49:24
49:24 勇士からとりこを取り返せるであろうか。暴君から捕らわれ人を救い出せ
るであろうか。

新共同 マコ 2:12
2:12 その人は起き上がり、すぐに床を担いで、皆の見ている前を出て行った。
人々は皆驚き、「このようなことは、今まで見たことがない」と言って、神を賛
美した。

新共同 マコ 6:51
6:51 イエスが舟に乗り込まれると、風は静まり、弟子たちは心の中で非常に驚
いた。

新共同 ルカ 2:47
2:47 聞いている人は皆、イエスの賢い受け答えに驚いていた。

新共同 ルカ 8:56
8:56 娘の両親は非常に驚いた。イエスは、この出来事をだれにも話さないよう
にとお命じになった。

新共同 ルカ 24:22
24:22 ところが、仲間の婦人たちがわたしたちを驚かせました。婦人たちは朝早
く墓へ行きましたが、

新共同 マタ 9:27
9:27 イエスがそこからお出かけになると、二人の盲人が叫んで、「ダビデの子
よ、わたしたちを憐れんでください」と言いながらついて来た。

新共同 マタ 9:4
9:4 イエスは、彼らの考えを見抜いて言われた。「なぜ、心の中で悪いことを考
えているのか。

新共同 使  19:13
19:13 ところが、各地を巡り歩くユダヤ人の祈祷師たちの中にも、悪霊どもに取
りつかれている人々に向かい、試みに、主イエスの名を唱えて、「パウロが宣べ
伝えているイエスによって、お前たちに命じる」と言う者があった。

新共同 マタ 12:41-42
12:41 ニネベの人たちは裁きの時、今の時代の者たちと一緒に立ち上がり、彼ら
を罪に定めるであろう。ニネベの人々は、ヨナの説教を聞いて悔い改めたからで
ある。ここに、ヨナにまさるものがある。
12:42 また、南の国の女王は裁きの時、今の時代の者たちと一緒に立ち上がり、
彼らを罪に定めるであろう。この女王はソロモンの知恵を聞くために、地の果て
から来たからである。ここに、ソロモンにまさるものがある。」

新共同 Tヨハ3:8
3:8 罪を犯す者は悪魔に属します。悪魔は初めから罪を犯しているからです。悪
魔の働きを滅ぼすためにこそ、神の子が現れたのです。

新共同 ルカ 17:21
17:21 『ここにある』『あそこにある』と言えるものでもない。実に、神の国は
あなたがたの間にあるのだ。」

新共同 イザ 53:12
53:12 それゆえ、わたしは多くの人を彼の取り分とし/彼は戦利品としておびた
だしい人を受ける。彼が自らをなげうち、死んで/罪人のひとりに数えられたか
らだ。多くの人の過ちを担い/背いた者のために執り成しをしたのは/この人で
あった。

新共同 マコ 9:40
9:40 わたしたちに逆らわない者は、わたしたちの味方なのである。

新共同 マタ 15:31
15:31 群衆は、口の利けない人が話すようになり、体の不自由な人が治り、足の
不自由な人が歩き、目の見えない人が見えるようになったのを見て驚き、イスラ
エルの神を賛美した。

新共同 マタ 8:27
8:27 人々は驚いて、「いったい、この方はどういう方なのだろう。風や湖さえ
も従うではないか」と言った。

新共同 マタ 10:25
10:25 弟子は師のように、僕は主人のようになれば、それで十分である。家の主
人がベルゼブルと言われるのなら、その家族の者はもっとひどく言われることだ
ろう。」

新共同 出  8:15
8:15 魔術師はファラオに、「これは神の指の働きでございます」と言ったが、
ファラオの心はかたくなになり、彼らの言うことを聞かなかった。主が仰せに
なったとおりである。

新共同 コロ 2:15
2:15 そして、もろもろの支配と権威の武装を解除し、キリストの勝利の列に従
えて、公然とさらしものになさいました。

新共同 Tヨハ4:4
4:4 子たちよ、あなたがたは神に属しており、偽預言者たちに打ち勝ちました。
なぜなら、あなたがたの内におられる方は、世にいる者よりも強いからです。

新共同 ルカ 9:50
9:50 イエスは言われた。「やめさせてはならない。あなたがたに逆らわない者
は、あなたがたの味方なのである。」

新共同 ヨハ 5:18
5:18 このために、ユダヤ人たちは、ますますイエスを殺そうとねらうように
なった。イエスが安息日を破るだけでなく、神を御自分の父と呼んで、御自身を
神と等しい者とされたからである。

新共同 マコ 3:21-22
3:21 身内の人たちはイエスのことを聞いて取り押さえに来た。「あの男は気が
変になっている」と言われていたからである。
3:22 エルサレムから下って来た律法学者たちも、「あの男はベルゼブルに取り
つかれている」と言い、また、「悪霊の頭の力で悪霊を追い出している」と言っ
ていた。

新共同 使  26:24
26:24 パウロがこう弁明していると、フェストゥスは大声で言った。「パウロ、
お前は頭がおかしい。学問のしすぎで、おかしくなったのだ。」

新共同 マタ 11:18-19
11:18 ヨハネが来て、食べも飲みもしないでいると、『あれは悪霊に取りつかれ
ている』と言い、
11:19 人の子が来て、飲み食いすると、『見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や
罪人の仲間だ』と言う。しかし、知恵の正しさは、その働きによって証明される。」

新共同 ヨハ 4:9
4:9 すると、サマリアの女は、「ユダヤ人のあなたがサマリアの女のわたしに、
どうして水を飲ませてほしいと頼むのですか」と言った。ユダヤ人はサマリア人
とは交際しないからである。

新共同 ヨハ 5:24
5:24 はっきり言っておく。わたしの言葉を聞いて、わたしをお遣わしになった
方を信じる者は、永遠の命を得、また、裁かれることなく、死から命へと移って
いる。

新共同 ルカ 2:26
2:26 そして、主が遣わすメシアに会うまでは決して死なない、とのお告げを聖
霊から受けていた。

新共同 ヘブ 11:5
11:5 信仰によって、エノクは死を経験しないように、天に移されました。神が
彼を移されたので、見えなくなったのです。移される前に、神に喜ばれていたこ
とが証明されていたからです。

新共同 使  2:29
2:29 兄弟たち、先祖ダビデについては、彼は死んで葬られ、その墓は今でもわ
たしたちのところにあると、はっきり言えます。

新共同 ゼカ 1:5
1:5 その先祖たちは、今どこにいるか。預言者たちは永遠に生きているだろうか。

新共同 マタ 16:28
16:28 はっきり言っておく。ここに一緒にいる人々の中には、人の子がその国と
共に来るのを見るまでは、決して死なない者がいる。」

● 解釈と感想
悪霊とは人間の手に負えない病気。人間の世界ではどうしようにも直せない困難
な病気。そういう意味での困難な病気は現代にも、否現代にこそ多い。しかし全
能の神の力によればそれも奇跡的に直るということだ。福音書はそれを伝える。
神は奇跡を行う。







118 問・聖霊を冒涜する罪、赦されない罪とは何ですか
答・絶対恩恵の救いを拒否する心です。生まれつきの悪い心は救いをはねのけます。
マタイ12:31−37

[岩波版・佐藤訳]
401231このゆえに、私はお前たちに言う、人間たちには、すべての罪も冒涜も赦
されるであろう。しかし霊〔へ〕の冒涜はゆるされないであろう。
401232また、人の子に敵対して言葉を語る者は、赦されるであろう。しかし、聖
霊に敵対して〔言葉を〕語る者は、この世でも、また来るべき世でも赦されない
であろう。
401233木を善いとするなら、その実も善いとせよ。あるいは木を腐ったものとす
るなら、その実も腐ったものとせよ。なぜならば、木は実から知られるからである。
401234まむしの裔(すえ)め、お前たちは悪しき者であるのに、どうして善いこ
とを語りえようか。なぜなら、心があふれることによって口は語るのである。
401235善い人は、善い倉庫から善いものを取り出す。また悪しき人は悪しき倉庫
から悪しきものをとりだす。
401236私はお前たちに言う、人々は、自分が語るすべての怠惰な言葉に関して、
さばきの日に弁明〔しなければならない〕であろう。
401237なぜなら、お前の言葉によってお前は義とされ、またお前の言葉によって
お前は断罪されるであろうからである」。

新共同 マタ 12:31-37
12:31 だから、言っておく。人が犯す罪や冒涜は、どんなものでも赦されるが、
“霊”に対する冒涜は赦されない。
12:32 人の子に言い逆らう者は赦される。しかし、聖霊に言い逆らう者は、この
世でも後の世でも赦されることがない。」
◆木とその実
12:33 「木が良ければその実も良いとし、木が悪ければその実も悪いとしなさ
い。木の良し悪しは、その結ぶ実で分かる。
12:34 蝮の子らよ、あなたたちは悪い人間であるのに、どうして良いことが言え
ようか。人の口からは、心にあふれていることが出て来るのである。
12:35 善い人は、良いものを入れた倉から良いものを取り出し、悪い人は、悪い
ものを入れた倉から悪いものを取り出してくる。
12:36 言っておくが、人は自分の話したつまらない言葉についてもすべて、裁き
の日には責任を問われる。
12:37 あなたは、自分の言葉によって義とされ、また、自分の言葉によって罪あ
る者とされる。」

[塚本訳]マタ 12:31-37
12:31 (あなた達はわたしをもって働く神の霊の働きをベルゼブルの働きと罵っ
た。)だからわたしは言う、人の(犯す)いかなる罪も冒涜も赦していただける
が、御霊の冒涜は赦されない。
12:32 人の子(わたし)を冒涜する者ですら赦していただけるが、聖霊を冒涜す
る者は、この世でも来るべき世でも(決して)赦されない。
12:33 木を良いとするなら、その実をも良いとせよ。また、木を悪いとするな
ら、その実をも悪いとせよ。木(の良し悪し)は実で知られるのである。
12:34 蝮の末よ、あなた達(自身)が悪いのに、どうして善いことが言えよう。
心にあふれて口に出るのだから。
12:35 善人は(心の)善い倉から善い物を取り出し、悪人は(心の)悪い倉から
悪い物を取り出す。
12:36 わたしは言う、人の話すいかなる無駄言も、(最後の)裁きの日にかなら
ずそれについて責任を問われる。
12:37 なぜなら、あなたはあなたの言葉で義とされ、あなたの言葉で罪とされる
のだから。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 3:28-30
3:28 はっきり言っておく。人の子らが犯す罪やどんな冒涜の言葉も、すべて赦
される。
3:29 しかし、聖霊を冒涜する者は永遠に赦されず、永遠に罪の責めを負う。」
3:30 イエスがこう言われたのは、「彼は汚れた霊に取りつかれている」と人々
が言っていたからである。

新共同 ルカ 12:10 人の子の悪口を言う者は皆赦される。しかし、聖霊を冒涜す
る者は赦されない。

新共同 マタ 7:16-20
7:16 あなたがたは、その実で彼らを見分ける。茨からぶどうが、あざみからい
ちじくが採れるだろうか。
7:17 すべて良い木は良い実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ。
7:18 良い木が悪い実を結ぶことはなく、また、悪い木が良い実を結ぶこともで
きない。
7:19 良い実を結ばない木はみな、切り倒されて火に投げ込まれる。
7:20 このように、あなたがたはその実で彼らを見分ける。」

新共同 ルカ 6:43-45
6:43 「悪い実を結ぶ良い木はなく、また、良い実を結ぶ悪い木はない。
6:44 木は、それぞれ、その結ぶ実によって分かる。茨からいちじくは採れない
し、野ばらからぶどうは集められない。
6:45 善い人は良いものを入れた心の倉から良いものを出し、悪い人は悪いもの
を入れた倉から悪いものを出す。人の口は、心からあふれ出ることを語るのであ
る。」

新共同 ヘブ 6:4-6
6:4 一度光に照らされ、天からの賜物を味わい、聖霊にあずかるようになり、
6:5 神のすばらしい言葉と来るべき世の力とを体験しながら、
6:6 その後に堕落した者の場合には、再び悔い改めに立ち帰らせることはできま
せん。神の子を自分の手で改めて十字架につけ、侮辱する者だからです。

新共同 ヘブ 10:26
10:26 もし、わたしたちが真理の知識を受けた後にも、故意に罪を犯し続けると
すれば、罪のためのいけにえは、もはや残っていません。


新共同 Tヨハ4:16
4:16 わたしたちは、わたしたちに対する神の愛を知り、また信じています。神
は愛です。愛にとどまる人は、神の内にとどまり、神もその人の内にとどまって
くださいます。

新共同 Tテモ1:13
1:13 以前、わたしは神を冒涜する者、迫害する者、暴力を振るう者でした。し
かし、信じていないとき知らずに行ったことなので、憐れみを受けました。

新共同 マタ 3:7  ヨハネは、ファリサイ派やサドカイ派の人々が大勢、洗礼を
受けに来たのを見て、こう言った。「蝮の子らよ、差し迫った神の怒りを免れる
と、だれが教えたのか。

新共同 ヨハ 8:43  わたしの言っていることが、なぜ分からないのか。それ
は、わたしの言葉を聞くことができないからだ。

新共同 マタ 15:11  口に入るものは人を汚さず、口から出て来るものが人を汚
すのである。」

新共同 ロマ 8:7  なぜなら、肉の思いに従う者は、神に敵対しており、神の律
法に従っていないからです。従いえないのです。

新共同 マタ 13:52  そこで、イエスは言われた。「だから、天の国のことを学
んだ学者は皆、自分の倉から新しいものと古いものを取り出す一家の主人に似て
いる。」

新共同 使  20:29  わたしが去った後に、残忍な狼どもがあなたがたのところ
へ入り込んで来て群れを荒らすことが、わたしには分かっています。

新共同 ルカ 6:44  木は、それぞれ、その結ぶ実によって分かる。茨からいち
じくは採れないし、野ばらからぶどうは集められない。

新共同 ガラ 5:19-23
5:19 肉の業は明らかです。それは、姦淫、わいせつ、好色、
5:20 偶像礼拝、魔術、敵意、争い、そねみ、怒り、利己心、不和、仲間争い、
5:21 ねたみ、泥酔、酒宴、その他このたぐいのものです。以前言っておいたよ
うに、ここでも前もって言いますが、このようなことを行う者は、神の国を受け
継ぐことはできません。
5:22 これに対して、霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、
誠実、
5:23 柔和、節制です。これらを禁じる掟はありません。

新共同 ヤコ 3:12  わたしの兄弟たち、いちじくの木がオリーブの実を結び、
ぶどうの木がいちじくの実を結ぶことができるでしょうか。塩水が甘い水を作る
こともできません。

新共同 イザ 5:24  それゆえ、火が舌のようにわらをなめ尽くし/炎が枯れ草
を焼き尽くすように/彼らの根は腐り、花は塵のように舞い上がる。彼らが万軍
の主の教えを拒み/イスラエルの聖なる方の言葉を侮ったからだ。

新共同 Tヨハ3:9  神から生まれた人は皆、罪を犯しません。神の種がこの人の
内にいつもあるからです。この人は神から生まれたので、罪を犯すことができま
せん。

新共同 マタ 3:10  斧は既に木の根元に置かれている。良い実を結ばない木は
みな、切り倒されて火に投げ込まれる。

新共同 マコ 10:17-19
10:17 イエスが旅に出ようとされると、ある人が走り寄って、ひざまずいて尋ね
た。「善い先生、永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか。」
10:18 イエスは言われた。「なぜ、わたしを『善い』と言うのか。神おひとりの
ほかに、善い者はだれもいない。
10:19 『殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証するな、奪い取るな、父母を敬え』
という掟をあなたは知っているはずだ。」

● 解釈と感想
神の国の真理は植物にたとえるとわかりやすい。木が悪ければ実も悪い。福音と
か贖罪による救いは木をよくする、根本をよくすることなのだという。子供の行
動が悪いと嘆く親は世の常であるが、それは種が悪かったのだ。いくら伝統的儒
教道徳や旧来の慣習に照らし合わせて注意や裁きを行っても無駄。木が悪いから
悪い実を結んでいるのだ。それは大元の木である親が悪かったからでもある。ま
ず親が悔い改めて、その後に子供の救いを祈るべきである。それで子供が救われ
なくてもよしとしなければならない。子供の堕落は「身から出た錆」。親が救わ
れれば神の目的は達せられる。

● 解釈と感想
聖霊を冒涜する罪は赦されないとはどういうことか。神はどんなに重い罪でも赦
そうとするが、赦しを受け入れない人はどうしようもないということである。救
いの手を払いのけるからである。親父につまずいてもキリスト教にはつまずいて
くれるな。しかし人間や教会ににつまずいてキリストにもつまずく人間は、はじ
めから信仰がなかったか神に引っ張られてなかった証拠だ。彼らにとってはつま
ずきは当然。人間に引かれてキリストに来ても最後はキリストに結びつかなけれ
ばだめ。
つまずきは本当の信仰に至るための暗闇の谷。人間の力(親の努力や力)ではな
く神ご自身が人を導く。










119 問・徴や証拠がはっきりあれば人は信じますか。苦難は人を信仰に導き
ますか。
答・徴があっても信じない人は信じません。どんなに不幸になっても信じません。
マタイ12:38−42

[岩波版・佐藤訳]
401238そのあと、律法学者とファリサイ人たちとの幾人かが答えて言った、「先
生、一つの徴を見せてもらいたく思います」。
401239しかし彼は答えて言った、「悪い、不貞の世代は徴を求める。しかしこの
世代には、預言者ヨナの徴のほかは何の徴も与えられないであろう。
401240たしかに、ヨナが大魚の腹の中に三日三晩いたように、人の子も大地の中
に三日三晩いるであろう。
401241ニネベの人々は、さばきの際、この世代と共に起き上がり、この世代を罪
に定めるであろう。なぜならば、彼らはヨナの宣教で回心したからである。しか
るに、見よ、ここにヨナより大いなるものがある。
401242南の女王は、さばきの際、この世代と共に起こされ、この世代を罪に定め
るであろう。なぜならば、彼女は地の果てからソロモンの知恵を聞くためにやっ
て来たからである。しかるに、見よ、ここにソロモンより大いなるものがある。

新共同 マタ 12:38-42
12:38 すると、何人かの律法学者とファリサイ派の人々がイエスに、「先生、し
るしを見せてください」と言った。
12:39 イエスはお答えになった。「よこしまで神に背いた時代の者たちはしるし
を欲しがるが、預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられない。
12:40 つまり、ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、人の子も三日三
晩、大地の中にいることになる。
12:41 ニネベの人たちは裁きの時、今の時代の者たちと一緒に立ち上がり、彼ら
を罪に定めるであろう。ニネベの人々は、ヨナの説教を聞いて悔い改めたからで
ある。ここに、ヨナにまさるものがある。
12:42 また、南の国の女王は裁きの時、今の時代の者たちと一緒に立ち上がり、
彼らを罪に定めるであろう。この女王はソロモンの知恵を聞くために、地の果て
から来たからである。ここに、ソロモンにまさるものがある。」

[塚本訳]マタ 12:38-42
12:38 すると数人の聖書学者とパリサイ人が口を出して、イエスに言った、「先
生、(では、神の子である証拠に)あなたの(不思議な)徴を見せてください。」
12:39 彼らに答えられた、「この悪い、神を忘れた時代の人は、(信ずるのに)
徴をほしがる。しかしこの人たちには、預言者ヨナの徴以外の徴は与えられない。
12:40 すなわち『ヨナが三日三晩大きな魚の腹の中にいた』ように、人の子(わ
たし)も三日三晩地の中におるのである。
12:41 しかし人々は信じない。(だから)ニネベの人がこの時代の人と一しょに
(最後の)裁き(の法廷)にあらわれて、この人たちの罪が決まるであろう。と
いうの は、ニネベの人はヨナの説く言葉に従って悔改めたが、(この人たち
は、)いまここにヨナよりも大きい者がいる(のに、その言葉に従わない)から
である。
12:42 また、南の国(シバ)の女王がこの時代の人と一しょに(最後の)裁きの
(法廷に)あらわれて、この人たちの罪が決まるであろう。というのは、彼女は
地の果 てからソロモン(王)の知恵を聞きに(エルサレムに)来たが、(この
人たちは、)いまここにソロモンよりも大きい者がいる(のに、それに耳を傾け
ない)か らである。

[塚本訳]ヨハ 6:30
6:30 そこで彼らが言った、「ではあなたは、どんな徴をわたし達にして見せ
て、自分を信じさせようとされるのですか。どんなことをされますか。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

[塚本訳]マコ 8:11-12
8:11 するとパリサイ人たちが出てきて、イエスを試そうとして議論を吹きか
け、(神の子である証拠に、)天からの(不思議な)徴を(示すようにと)彼に
求めた。
8:12 イエスは心の中で大きく溜息をついて言われる、「この時代の人はなぜ徴
を求めるのだろうか。アーメン、わたしは言う、この時代の人に徴が与えられる
ものか。」

[塚本訳]ルカ 11:16
11:16 またある者は(イエスを)試そうとして、(神の子である証拠に)天から
の(不思議な)徴を彼に求めた。

[塚本訳]マタ 16:1-4
16:1 するとパリサイ人とサドカイ人とが来て、イエスを試そうとして、(神の
子である証拠に)天からの(不思議な)徴を示すようにと頼んだ。
16:2 彼らに答えられた、「あなた達は夕方には『(明日は)天気だ、空が焼け
ているから』と言い、
16:3 また朝早く、『きょうは荒れだ、空が雲って焼けているから』と言う。あ
なた達は空の模様を見分けることを知っていながら、時の(せまった)徴を見分
けることが出来ないのか。
16:4 この悪い、神を忘れた時代の人は、徴をほしがる。しかしこの人たちに
は、ヨナの徴以外の徴は与えられない。」イエスは彼らをすてて立ち去られた。

[塚本訳]ルカ 11:29-32
11:29 群衆がなおも押し寄せてきたとき、イエスは話し出された、「この時代は
悪い時代である。(だから信ずるのに)徴を求める。しかしこの時代には、(預
言者)ヨナの徴以外の徴は与えられない。
11:30 すなわちヨナが(大きな魚の腹から出てきて)ニネベの人に徴となったよ
うに、人の子(わたしも地の中から出てきて)この時代の人に徴となるのである。
11:31 (しかし人々は信じない。だから)南の国(シバ)の女王がこの時代の人
たちと一しょに(最後の)裁きの法廷にあらわれて、この人たちの罪が決まるで
あろ う。というのは、彼女は地の果てからソロモン(王)の知恵を聞きに(エ
ルサレムに)来たが、(この人たちは、)いまここにソロモンよりも大きい者が
いる (のに、それに耳を傾けない)からである。
11:32 (また、)ニネベの人がこの時代の人と一しょに(最後の)裁き(の法
廷)にあらわれて、この人たちの罪が決まるであろう。というのは、ニネベの人
はヨナの 説く言葉に従って悔改めたが、(この人たちは、今)ここにヨナより
も大きい者がいる(のに、その言葉に従わない)からである。

新共同 ヨハ 2:18
2:18 ユダヤ人たちはイエスに、「あなたは、こんなことをするからには、どん
なしるしをわたしたちに見せるつもりか」と言った。

新共同 ルカ 23:8
23:8 彼はイエスを見ると、非常に喜んだ。というのは、イエスのうわさを聞い
て、ずっと以前から会いたいと思っていたし、イエスが何かしるしを行うのを見
たいと望んでいたからである。

新共同 Tコリ1:22-23
1:22 ユダヤ人はしるしを求め、ギリシア人は知恵を探しますが、
1:23 わたしたちは、十字架につけられたキリストを宣べ伝えています。すなわ
ち、ユダヤ人にはつまずかせるもの、異邦人には愚かなものですが、

新共同 マタ 12:45
12:45 そこで、出かけて行き、自分よりも悪いほかの七つの霊を一緒に連れて来
て、中に入り込んで、住み着く。そうなると、その人の後の状態は前よりも悪く
なる。この悪い時代の者たちもそのようになろう。」

新共同 マタ 16:4
16:4 よこしまで神に背いた時代の者たちはしるしを欲しがるが、ヨナのしるし
のほかには、しるしは与えられない。」そして、イエスは彼らを後に残して立ち
去られた。

新共同 マタ 17:17
17:17 イエスはお答えになった。「なんと信仰のない、よこしまな時代なのか。
いつまでわたしはあなたがたと共にいられようか。いつまで、あなたがたに我慢
しなければならないのか。その子をここに、わたしのところに連れて来なさい。」

新共同 マコ 8:38
8:38 神に背いたこの罪深い時代に、わたしとわたしの言葉を恥じる者は、人の
子もまた、父の栄光に輝いて聖なる天使たちと共に来るときに、その者を恥じる。」

新共同 ルカ 9:41
9:41 イエスはお答えになった。「なんと信仰のない、よこしまな時代なのか。
いつまでわたしは、あなたがたと共にいて、あなたがたに我慢しなければならな
いのか。あなたの子供をここに連れて来なさい。」

新共同 使  2:40
2:40 ペトロは、このほかにもいろいろ話をして、力強く証しをし、「邪悪なこ
の時代から救われなさい」と勧めていた。

新共同 ピリ 2:15
2:15 そうすれば、とがめられるところのない清い者となり、よこしまな曲がっ
た時代の中で、非のうちどころのない神の子として、世にあって星のように輝き、

新共同 申  32:5
32:5 不正を好む曲がった世代はしかし、神を離れ/その傷ゆえに、もはや神の
子らではない。

新共同 ヨナ 2:1
2:1 さて、主は巨大な魚に命じて、ヨナを呑み込ませられた。ヨナは三日三晩魚
の腹の中にいた。

新共同 マタ 16:21
16:21 このときから、イエスは、御自分が必ずエルサレムに行って、長老、祭司
長、律法学者たちから多くの苦しみを受けて殺され、三日目に復活することに
なっている、と弟子たちに打ち明け始められた。

新共同 マタ 27:63
27:63 こう言った。「閣下、人を惑わすあの者がまだ生きていたとき、『自分は
三日後に復活する』と言っていたのを、わたしたちは思い出しました。

新共同 エペ 5:9
5:9 ――光から、あらゆる善意と正義と真実とが生じるのです。――

新共同 Tペテ3:19
3:19 そして、霊においてキリストは、捕らわれていた霊たちのところへ行って
宣教されました。

新共同 ヨナ 3:5
3:5 すると、ニネベの人々は神を信じ、断食を呼びかけ、身分の高い者も低い者
も身に粗布をまとった。

新共同 マタ 12:27
12:27 わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出すのなら、あなたたちの仲間は何
の力で追い出すのか。だから、彼ら自身があなたたちを裁く者となる。

[塚本訳] マタ 12:6
12:6 わたしは言う、(ダビデ王よりも、祭司よりも、)宮よりも大きい者が
(今)ここにいる。

新共同 マコ 10:2
10:2 ファリサイ派の人々が近寄って、「夫が妻を離縁することは、律法に適っ
ているでしょうか」と尋ねた。イエスを試そうとしたのである。

新共同 マコ 12:15
12:15 イエスは、彼らの下心を見抜いて言われた。「なぜ、わたしを試そうとす
るのか。デナリオン銀貨を持って来て見せなさい。」

新共同 マコ 7:34
7:34 そして、天を仰いで深く息をつき、その人に向かって、「エッファタ」と
言われた。これは、「開け」という意味である。

新共同 ロマ 8:23
8:23 被造物だけでなく、“霊”の初穂をいただいているわたしたちも、神の子と
されること、つまり、体の贖われることを、心の中でうめきながら待ち望んでい
ます。

新共同 ロマ 8:26
8:26 同様に、“霊”も弱いわたしたちを助けてくださいます。わたしたちはどう
祈るべきかを知りませんが、“霊”自らが、言葉に表せないうめきをもって執り成
してくださるからです。

新共同 Uコリ5:2-4
5:2 わたしたちは、天から与えられる住みかを上に着たいと切に願って、この地
上の幕屋にあって苦しみもだえています。
5:3 それを脱いでも、わたしたちは裸のままではおりません。
5:4 この幕屋に住むわたしたちは重荷を負ってうめいておりますが、それは、地
上の住みかを脱ぎ捨てたいからではありません。死ぬはずのものが命に飲み込ま
れてしまうために、天から与えられる住みかを上に着たいからです。

新共同 ルカ 12:54-56
12:54 イエスはまた群衆にも言われた。「あなたがたは、雲が西に出るのを見る
とすぐに、『にわか雨になる』と言う。実際そのとおりになる。
12:55 また、南風が吹いているのを見ると、『暑くなる』と言う。事実そうなる。
12:56 偽善者よ、このように空や地の模様を見分けることは知っているのに、ど
うして今の時を見分けることを知らないのか。」

新共同 T列 10:1
10:1 シェバの女王は主の御名によるソロモンの名声を聞き、難問をもって彼を
試そうとしてやって来た。

新共同 ルカ 16:27-31
16:27 金持ちは言った。『父よ、ではお願いです。わたしの父親の家にラザロを
遣わしてください。
16:28 わたしには兄弟が五人います。あの者たちまで、こんな苦しい場所に来る
ことのないように、よく言い聞かせてください。』
16:29 しかし、アブラハムは言った。『お前の兄弟たちにはモーセと預言者がい
る。彼らに耳を傾けるがよい。』
16:30 金持ちは言った。『いいえ、父アブラハムよ、もし、死んだ者の中からだ
れかが兄弟のところに行ってやれば、悔い改めるでしょう。』
16:31 アブラハムは言った。『もし、モーセと預言者に耳を傾けないのなら、た
とえ死者の中から生き返る者があっても、その言うことを聞き入れはしないだろ
う。』」

新共同 ヨハ 5:46
5:46 あなたたちは、モーセを信じたのであれば、わたしをも信じたはずだ。
モーセは、わたしについて書いているからである。

新共同 ヨハ 11:23-27
11:23 イエスが、「あなたの兄弟は復活する」と言われると、
11:24 マルタは、「終わりの日の復活の時に復活することは存じております」と
言った。
11:25 イエスは言われた。「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者
は、死んでも生きる。
11:26 生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。このこと
を信じるか。」
11:27 マルタは言った。「はい、主よ、あなたが世に来られるはずの神の子、メ
シアであるとわたしは信じております。」

● 解釈と感想
イエスが神の子であるとかイエスは復活したということを信じられることは通常
の理性や勉強ではできないことである。それは天からの力や示しがあってはじめ
てできることである。

● 解釈と感想
キリスト教徒になれる人は神の特別のはからいや思い入れがある人だ。だから本
人の怠慢や罪や育ちの悪さが原因で信じられないというのではない。

● 解釈と感想
世の中全体が悪い風潮であると神への信仰が薄い。

● 解釈と感想
イエスの復活は、これを信じられる人と信じられない人がいて、努力では信じら
れないものなのだ。

● 解釈と感想
『もし、モーセと預言者に耳を傾けないのなら、たとえ死者の中から生き返る者
があっても、その言うことを聞き入れはしないだろう。』(ルカ16:31)
信じない人はどんなにびっくりするようなことがおきても信じない。聖書を読む
雰囲気のない人には復活の事実があっても信じない。それは幽霊か幻影か錯覚で
はないかと疑う。近代聖書学はそう言う。

● 解釈と感想
「苦難は人を信仰に導かない」信じない人はどんなに不幸や苦難が起こっても決
して信じない。返ってかたくなになる。
人がクリスチャンになるかならないかは神の「胸先三寸」














120 問・いったんキリスト教を棄てた者は永久に救われませんか。
答・棄てたのではなく、わからなかったのです。救いに漏れる人はないはずです。
マタイ12:43−45

[岩波版・佐藤訳]
401243さて、穢れた霊が一人の人間から出て来ると、安息を求めて水のない〔さ
まざまの〕場所をさまよいあるく。しかし彼は〔その安息を〕見つけることが
〔でき〕ない。
401244そのあとで彼は言う、『出て来た俺の家に戻るとするか』。そしてやって
来ると、〔その家が〕空(から)で掃き掃除されており、飾り付けがしてあるの
を見つける。
401245それから彼は行って、自分自身より悪い七つの霊を共に連れて来て、そこ
に入ってすむ。すると、その人間の最後は、初めよりもひどくなる。この悪い世
代も、このようになるであろう」。

新共同 マタ 12:43-45
12:43 「汚れた霊は、人から出て行くと、砂漠をうろつき、休む場所を探すが、
見つからない。
12:44 それで、『出て来たわが家に戻ろう』と言う。戻ってみると、空き家に
なっており、掃除をして、整えられていた。
12:45 そこで、出かけて行き、自分よりも悪いほかの七つの霊を一緒に連れて来
て、中に入り込んで、住み着く。そうなると、その人の後の状態は前よりも悪く
なる。この悪い時代の者たちもそのようになろう。」

[塚本訳]マタ 12:43-45
12:43 汚れた霊が(追い出されて)人間から出てゆくと、砂漠をあるき回って休
み場所をさがすが見つからない。
12:44 そこで『出てきた自分の家にもどろう』と言って、かえって見ると、空家
になっていて、掃除ができて、飾り付けがしてあった。
12:45 そこで行って、自分よりも悪い、ほかの七つの(汚れた)霊を一しょに連
れてきて入りこみ、そこに住む。するとその人のあとの有様は、(追い出す前よ
りも)もっとひどくなるのである。この悪い時代の人も、それと同様であろう。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 11:24-26
11:24 「汚れた霊は、人から出て行くと、砂漠をうろつき、休む場所を探すが、
見つからない。それで、『出て来たわが家に戻ろう』と言う。
11:25 そして、戻ってみると、家は掃除をして、整えられていた。
11:26 そこで、出かけて行き、自分よりも悪いほかの七つの霊を連れて来て、中
に入り込んで、住み着く。そうなると、その人の後の状態は前よりも悪くなる。」

新共同 イザ 34:14
34:14 荒野の獣はジャッカルに出会い/山羊の魔神はその友を呼び/夜の魔女
は、そこに休息を求め/休む所を見つける。

新共同 ルカ 8:2
8:2 悪霊を追い出して病気をいやしていただいた何人かの婦人たち、すなわち、
七つの悪霊を追い出していただいたマグダラの女と呼ばれるマリア、

新共同 マタ 27:64
27:64 ですから、三日目まで墓を見張るように命令してください。そうでない
と、弟子たちが来て死体を盗み出し、『イエスは死者の中から復活した』などと
民衆に言いふらすかもしれません。そうなると、人々は前よりもひどく惑わされ
ることになります。」

新共同 Uペテ2:20
2:20 わたしたちの主、救い主イエス・キリストを深く知って世の汚れから逃れ
ても、それに再び巻き込まれて打ち負かされるなら、そのような者たちの後の状
態は、前よりずっと悪くなります。

新共同 ヨハ 5:14
5:14 その後、イエスは、神殿の境内でこの人に出会って言われた。「あなたは
良くなったのだ。もう、罪を犯してはいけない。さもないと、もっと悪いことが
起こるかもしれない。」

新共同 マタ 12:39
12:39 イエスはお答えになった。「よこしまで神に背いた時代の者たちはしるし
を欲しがるが、預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられない。

● 解釈と感想
キリスト教を棄教するとひどい人生になるとは恐ろしいことであるが、神の嫉妬
が激しいからである。ユダは自殺、有島武郎も自殺。惨めであった。

● 解釈と感想
前田護郎先生は、先生につまずいて去っていった若者がかって先生に贈られた2
本のネクタイを生涯つけていたという。毎朝ネクタイを締めるときの先生の祈り
の心を思うと万感胸に迫る。

● 解釈と感想
キリスト教を棄てた人も最期の日には絶対恩恵の贖罪で救われると信じる。

●    解釈と感想
伝道者の最大の深刻な悩みは「自分のせいでキリスト教を嫌いになったり離れた
りする」人が現れることである。この私がつまずきの石になり、天国への門を閉
ざしたのではないかと思う時である。
これは何によって慰められるのか。救いは人間の力ではどうしようもないことを
知ってはじめて心休まるのだ。







121 問・クリスチャンは身内から「気が違った」と言われるのはなぜですか。
答・神の霊によって生まれた者は肉の関係で生まれた者とは違うからです。
マタイ12:46−50

[岩波版・佐藤訳]
401246彼がまだ群集に語っているうちに、見よ、彼の母と兄弟たちが彼と話そう
として、外に立っていた。
401247[そこである者が彼に言った、「ご覧なさい、あなたの母上とあなたの兄
弟たちが、あなたと話そうとして外に立っています」。]
401248彼はしかし、〔彼の母と兄弟たちのことを〕彼に告げた者に答えた、「私
の母とは誰か、私の兄弟たちとは誰か」。
401249そしてその手を、自分の弟子たちの上に伸べて言った、「見よ、私の母、
私の兄弟たちだ。
401250天におられる私の父の意志(おもい)を行なう者、その者こそ私の兄弟で
あり、姉妹であり、母だからである」。

新共同 マタ 12:46-50
12:46 イエスがなお群衆に話しておられるとき、その母と兄弟たちが、話したい
ことがあって外に立っていた。
12:47 そこで、ある人がイエスに、「御覧なさい。母上と御兄弟たちが、お話し
したいと外に立っておられます」と言った。
12:48 しかし、イエスはその人にお答えになった。「わたしの母とはだれか。わ
たしの兄弟とはだれか。」
12:49 そして、弟子たちの方を指して言われた。「見なさい。ここにわたしの
母、わたしの兄弟がいる。
12:50 だれでも、わたしの天の父の御心を行う人が、わたしの兄弟、姉妹、また
母である。」

[塚本訳]マタ 12:46-50
12:46 イエスがまだ群衆に話しておられると、そこにその母と兄弟たちがイエス
に話しがあって、外に立っていた。
12:47 〔無し〕
12:48 しかしイエスはそのことを知らせた者に、「わたしの母とはだれのこと
だ、わたしの兄弟とはだれのことだ」と答えて、
12:49 弟子たちの上に手をのばして言われた、「ここにいるのが、わたしの母、
わたしの兄弟だ。
12:50 だれでもわたしの天の父上の御心を行う者、それがわたしの兄弟、姉妹、
また母であるから。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 3:31-35
3:31 イエスの母と兄弟たちが来て外に立ち、人をやってイエスを呼ばせた。
3:32 大勢の人が、イエスの周りに座っていた。「御覧なさい。母上と兄弟姉妹
がたが外であなたを捜しておられます」と知らされると、
3:33 イエスは、「わたしの母、わたしの兄弟とはだれか」と答え、
3:34 周りに座っている人々を見回して言われた。「見なさい。ここにわたしの
母、わたしの兄弟がいる。
3:35 神の御心を行う人こそ、わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ。」

新共同 ルカ 8:19-21
8:19 さて、イエスのところに母と兄弟たちが来たが、群衆のために近づくこと
ができなかった。
8:20 そこでイエスに、「母上と御兄弟たちが、お会いしたいと外に立っておら
れます」との知らせがあった。
8:21 するとイエスは、「わたしの母、わたしの兄弟とは、神の言葉を聞いて行
う人たちのことである」とお答えになった。

新共同 ヨハ 15:14
15:14 わたしの命じることを行うならば、あなたがたはわたしの友である。

新共同 ルカ 3:19-22
3:19 ところで、領主ヘロデは、自分の兄弟の妻ヘロディアとのことについて、
また、自分の行ったあらゆる悪事について、ヨハネに責められたので、
3:20 ヨハネを牢に閉じ込めた。こうしてヘロデは、それまでの悪事にもう一つ
の悪事を加えた。
◆イエス、洗礼を受ける
3:21 民衆が皆洗礼を受け、イエスも洗礼を受けて祈っておられると、天が開け、
3:22 聖霊が鳩のように目に見える姿でイエスの上に降って来た。すると、「あ
なたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。

新共同 マタ 13:55
13:55 この人は大工の息子ではないか。母親はマリアといい、兄弟はヤコブ、ヨ
セフ、シモン、ユダではないか。

新共同 ヨハ 7:3
7:3 イエスの兄弟たちが言った。「ここを去ってユダヤに行き、あなたのしてい
る業を弟子たちにも見せてやりなさい。

新共同 ヨハ 20:17
20:17 イエスは言われた。「わたしにすがりつくのはよしなさい。まだ父のもと
へ上っていないのだから。わたしの兄弟たちのところへ行って、こう言いなさ
い。『わ たしの父であり、あなたがたの父である方、また、わたしの神であ
り、あなたがたの神である方のところへわたしは上る』と。」

新共同 マタ 7:21
7:21 「わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者が皆、天の国に入るわけで
はない。わたしの天の父の御心を行う者だけが入るのである。

新共同 マコ 6:3
6:3 この人は、大工ではないか。マリアの息子で、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモン
の兄弟ではないか。姉妹たちは、ここで我々と一緒に住んでいるではないか。」
このように、人々はイエスにつまずいた。

新共同 マコ 3:5
3:5 そこで、イエスは怒って人々を見回し、彼らのかたくなな心を悲しみなが
ら、その人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、手は元どおりに
なった。

新共同 マコ 3:21
3:21 身内の人たちはイエスのことを聞いて取り押さえに来た。「あの男は気が
変になっている」と言われていたからである。

新共同 使  1:14
1:14 彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合
わせて熱心に祈っていた。

新共同 ルカ 11:28
11:28 しかし、イエスは言われた。「むしろ、幸いなのは神の言葉を聞き、それ
を守る人である。」

新共同 マタ 7:24
7:24 「そこで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家
を建てた賢い人に似ている。

新共同 マコ 2:2 大勢の人が集まったので、戸口の辺りまですきまもないほどに
なった。イエスが御言葉を語っておられると、

新共同 ルカ 8:19  さて、イエスのところに母と兄弟たちが来たが、群衆のた
めに近づくことができなかった。

新共同 ヨハ 10:20  多くのユダヤ人は言った。「彼は悪霊に取りつかれて、気
が変になっている。なぜ、あなたたちは彼の言うことに耳を貸すのか。」

新共同 詩  69:9  兄弟はわたしを失われた者とし/同じ母の子らはわたしを異
邦人とします。

新共同 イザ 28:7  彼らもまた、ぶどう酒を飲んでよろめき/濃い酒のゆえに
迷う。祭司も預言者も濃い酒を飲んでよろめき/ぶどう酒に飲まれてしまう。濃
い酒のゆえに迷い/幻を見るとき、よろめき/裁きを下すとき、つまずく。

新共同 ゼカ 13:3  それでもなお預言する者がいれば、彼はその生みの親であ
る父からも母からも、「主の御名において偽りを告げたのだから、お前は生きて
いてはならない」と言われ、その預言のゆえに生みの親である父と母によって刺
し貫かれる。

● 解釈と感想
クリスチャンは神の意志で、神の霊で生まれたのであるあるから肉の親とか兄弟
とはひびが入る。これがもっともつらいところ。家族から馬鹿にされたり「宗教
に凝った」と言われる。新興宗教のたぐいと同じとされる。不幸にあったから宗
教に走ったと言われる。あらゆる悪口を言われる。この世の人間と分裂が起こ
る。つらい悲しい。しかしこの涙は最後の日に拭われるのだ。

















イエス伝問答集
巻頭言

ヘドロ人生、ヘドロ家庭からの救出
 
藤林益三先生から、自分の「故人略歴」は生前に自分で書いておくようにといわ
れたので、私も書き始めた。キリストに出会うまでは心の中はヘドロ、家庭もヘ
ドロ、それは暗い暗い森にいるようなものであった。心がヘドロであると肉体
も、行動も奇怪になる。イエスの治癒行為は心を癒すと病気が直ったことの証で
あった。神との霊の関係が正しくなると奇怪な行動、不道徳な、恥の行動が直
り、人生にも家庭にも光が差し来る。それまでは心も家庭も夫婦関係もヘドロ状
態 の暗闇である。病気や奇怪な行動は枝葉である。幹を直せば枝葉の奇怪な行
動が直る。不道徳生活も直る。だから枝葉の奇怪な行動を悩んで、彼らに伝統的
な日 本の儒教的倫理道徳(家族のあり方論)を説いても無駄。幹をよくしなけ
れば枝葉は直らない。
神の奇跡的な力で人間は救出される。血の贖いで光へと導かれていく。それは全
く神の力。贖罪の力。それまでは一見信仰があるように見えても根がはっていな
いので「この世の欲がくると」成長が押さえつけられて伸びずに枯れる。これを
茨の中に播かれた種と言う。伸びない。この世の悪魔が成長を押さえつけて伸び
させない。根をはらせない。それはサタンの仕業。サタンはサタンの顔をしてい
ない。人間の顔をしている。神に向かおうとする人間の足を引っ張る。そんな人
間の顔をしたサタンは地獄に落ちるべきである。
 
[塚本訳]マタ 13:1-36
13:18 だからあなた達には種まく人の譬を説明してあげよう。──
13:19 だれでも御国の言葉を聞いて悟らないと、悪者[悪魔]が来て、心の中に
まかれたものを奪ってゆく。これは道ばたにまかれた人である。
13:20 岩地にまかれたもの、これは御言葉を聞いてすぐ喜んで受けいれるが、
13:21 自分の中に(しっかりした信仰)の根がなく、ただその当座だけであるか
ら、御言葉のために苦難や迫害がおこると、すぐ信仰から離れおちる人である。
13:22 茨の中にまかれたもの、これは御言葉を聞くが、(しばらく信じているう
ちに、)この世の心配や富の惑わしが御言葉を押えつけて、みのらない人である。
13:23 しかし良い地にまかれたもの、これは御言葉を聞いて悟る人で、きっと実
を結び、あるいは百倍、あるいは六十倍、あるいは三十倍になるのである。」
13:24 またほかの譬を群衆に示して言われた、「天の国は畑に良い種をまく人に
たとえられる。
13:25 人々が(夜)眠っている間に敵が来て、麦の中に毒麦をまいて行った。
13:26 苗が芽生えて実を結ぶと、その時毒麦も現われた。
13:27 使用人たちが来て家の主人に言った、『ご主人、畑には良い種をまかれた
のではないですか。すると毒麦はどこから来たのでしょうか。』
13:28 主人がこたえた、『敵のしわざだ。』使用人たちが言う、『では、行って
抜き取りましょうか。』
13:29 主人が言う、『いや、毒麦を抜き取ろうとして、麦まで一しょに引き抜く
かも知れない。
13:30 両方とも刈入れまで育つままにしておけ。刈入れの時、わたしが刈入れ人
たちに言いつける、まず毒麦を抜き取り、束にしばって焼きすてよ、麦の方は集
めて倉に入れよ、と。』」
 
ヘドロの人生、ヘドロの家庭、ヘドロの夫婦関係。神の救いの光はそんなヘドロ
状態から人間を救出する。道徳ではない、慣習ではない、ヒューマニズムではな
い、贖罪による救いである。神の奇蹟である。
イエスの贖罪の血に象徴される(象徴されるものはそのほかに光、、水、パン、)
神の霊の降下(神の力の付与)によって人間はヘドロの中よりサルベージ(引き
上げ)される。
神の霊(力)は人生のヘドロ状態に苦しみ悩む人間を救出する「薬」である。
一昨日NHKTVで放映していたもの。高知県のある海岸がヘドロに困っていたが、
その解決策として、光ファイバーで海底に太陽光を送り込んでヘドロを浄化する
実験をしていた。神の光は人生のヘドロ状態を浄化する。
 
2002.6.14        高橋照男
 
 
イエス伝問答集

[ ガリラヤでのイエスの活動(続き-5)

122 問・イエスはなぜ4種類の「種」の譬えを語ったのでしょうか。
答・救いは神の力によるものなので、人間の力では及ばないことを教えたのです
マタイ13:−9

123 問・イエスはなぜ譬えを用いて話したのですか。
答・神の国は頭では理解できないからです。しかし分からない人には譬でも無理です
マタイ13:10−17
 
124 問・たとえの解釈は誰に対して何のために語られたのですか
答・福音が伝わりにくい現実に直面して、悩み悲しんでいる人を慰めるためです
マタイ13:18−23

125 問・福音はどうすれば伝わるのでしょうか
答・福音の真理は人間の工夫や努力にかかわらず、わかる人には漏れ出てしまう
のです
マルコ4:21−25

126 問・信仰は神が生長させるとすれば人間の努力はいらないのですか
答・よい地に蒔かれた種は神の力でぐんぐんと伸びていくのです。不思議な現象です
マルコ4:26−29

127 問・なぜ毒麦の譬えが語られたのでしょうか
答・せっかく育ちかけた者が毒麦にやられるのを見るほどつらいことはないのです
マタイ13:24−30

128 問・なぜからし種の譬えが語られたのでしょうか。
答・福音は、その本質を掴んでいれば自然に大きく生長するという励ましである。
マタイ13:31−32

129 問・なぜパン種の譬えを語られたのですか。
答・伝道の困難に悩んでいる人に、ただ本質を握っていればよいと慰めるためです
マタイ13:33

130 問・イエスはなぜ譬えばなしで話をされたのですか
答・神の国、十字架、贖罪、復活などは頭では分からないから象徴として示した
のです。
マタイ13:34−35


131 問・どうして世の終わりまで毒麦があるのですか
答・毒麦も最後に復活して神の前に立たされます。毒麦も救われる可能性があります
マタイ13:36−43

132 問・この世の財産と神の国を同時に持つことはできませんか
答・神の国は非常に素晴らしいので、この世の財産をつぎ込んでもよいと思うのです
マタイ13:44−46

133 問・終末には信じないものは滅ぼされるとは恐ろしいことではありませ
んか。
答・神は愛する者を、傷つけ、打つのです。ここはその観点から読むべきです。
マタイ13:47−50

134 問・神の国の真理を知った者の姿はどうなりますか。
答・旧約の律法主義と福音の違いが分かる者になって、判断が明快になります
マタイ13:51−52

135 問・クリスチャンはなぜ血縁とひびが入るようになるのですか
答・新しく霊によって生まれるので、人生観死生観価値観が異なるからです
ルカ8:19−21

136 問・イエスは本当に嵐を静めたのですか。作り話ではありませんか
答・イエスの奇蹟を信じると、人生の深い悩みも神が解決して下さると信じられます
マルコ4:35−41

137 問・ゲラサの豚の記事は我々に何を教えますか
答・神は人生の最も深い悩みである悪霊をも追い出す力があることを教えます
ルカ8:26−39

138 問・ヤイロの娘と長血の女の記事は何を教えますか
答・どんなに不可能と思われることも神には可能であることを教えます
ルカ8:40−56

139 問・イエスはなぜ故郷でうやまわれなかったのですか
答・救いは血縁や学歴など人の世の関係ではなく、神の直接の選びで決まるからです
マタイ13:53−58










122 問・イエスはなぜ4種類の「種」の譬えを語ったのでしょうか。
答・救いは神の力によるものなので、人間の力では及ばないことを教えたのです
マタイ13:1−9

[岩波版・佐藤訳]
401301その日、イエスは家を出て、海辺に座っていた。
401302すると彼のもとに多くの群集が集まって来た。そのため彼は、舟に乗り込
んで座った。そしてすべての群集は海岸に立っていた。
401303そこで彼は、彼らに対して〔さまざまの〕譬を使って多くのことを語り、
言った、「見よ、一人の種蒔く人が種を蒔きに出て行った。
401304そして彼が種を蒔いているうちに、〔いくつかの〕種は道端に落ちた。す
ると鳥たちがやって来るや、それらを食べてしまった。
401305また、ほかの〔いくつかの〕種は、土のあまりない〔さまざまな〕石地
(いしじ)の上に落ちた。そして土が深くないために、すぐさま芽を出した。
401306しかしながら、太陽がのぼるや、焼かれてしまい、根がないために枯れ果
ててしまった。
401307またほかの〔いくつかの〕種は茨の上に落ちた。すると茨が出て来て、そ
れら〔の種〕の息の根を止めてしまった。
401308またほかの〔いくつかの〕種は良い地の上に落ちた。すると〔それらの種
は、〕あるものは百倍、ほかのあるものは六十倍、またはかのあるものは三十倍
の実を結び続けるのであった。
401309耳ある者は聞け」。

新共同 マタ 13:1-9
13:1 その日、イエスは家を出て、湖のほとりに座っておられた。
13:2 すると、大勢の群衆がそばに集まって来たので、イエスは舟に乗って腰を
下ろされた。群衆は皆岸辺に立っていた。
13:3 イエスはたとえを用いて彼らに多くのことを語られた。「種を蒔く人が種
蒔きに出て行った。
13:4 蒔いている間に、ある種は道端に落ち、鳥が来て食べてしまった。
13:5 ほかの種は、石だらけで土の少ない所に落ち、そこは土が浅いのですぐ芽
を出した。
13:6 しかし、日が昇ると焼けて、根がないために枯れてしまった。
13:7 ほかの種は茨の間に落ち、茨が伸びてそれをふさいでしまった。
13:8 ところが、ほかの種は、良い土地に落ち、実を結んで、あるものは百倍、
あるものは六十倍、あるものは三十倍にもなった。
13:9 耳のある者は聞きなさい。」

[塚本訳]マタ 13:1-9
13:1 その日イエスは家を出て、湖のほとりに坐って(教えて)おられたが、
13:2 大勢の群衆が集まってきたので、舟に乗って坐られた。群衆は皆岸に立っ
ていた。
13:3 譬をもって多くのことを語られた。──「種まく人が種まきに出かけた。
13:4 まく時に、あるものは道ばたに落ちた。鳥が来て食ってしまった。
13:5 あるものは土の多くない岩地に落ちた。土が深くないため、すぐ芽を出し
たが、
13:6 日が出ると焼けて、しっかりした根がないので枯れてしまった。
13:7 あるものは茨の(根が張っている)間に落ちた。茨が伸びてきて押えつけ
てしまった。
13:8 しかしあるものは良い地に落ちた。そしてあるいは百倍、あるいは六十
倍、あるいは三十倍の実がなった。
13:9 耳のある者は聞け。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 4:1-9
4:1 イエスは、再び湖のほとりで教え始められた。おびただしい群衆が、そばに
集まって来た。そこで、イエスは舟に乗って腰を下ろし、湖の上におられたが、
群衆は皆、湖畔にいた。
4:2 イエスはたとえでいろいろと教えられ、その中で次のように言われた。
4:3 「よく聞きなさい。種を蒔く人が種蒔きに出て行った。
4:4 蒔いている間に、ある種は道端に落ち、鳥が来て食べてしまった。
4:5 ほかの種は、石だらけで土の少ない所に落ち、そこは土が浅いのですぐ芽を
出した。
4:6 しかし、日が昇ると焼けて、根がないために枯れてしまった。
4:7 ほかの種は茨の中に落ちた。すると茨が伸びて覆いふさいだので、実を結ば
なかった。
4:8 また、ほかの種は良い土地に落ち、芽生え、育って実を結び、あるものは三
十倍、あるものは六十倍、あるものは百倍にもなった。」
4:9 そして、「聞く耳のある者は聞きなさい」と言われた。

新共同 ルカ 8:4-8
8:4 大勢の群衆が集まり、方々の町から人々がそばに来たので、イエスはたとえ
を用いてお話しになった。
8:5 「種を蒔く人が種蒔きに出て行った。蒔いている間に、ある種は道端に落
ち、人に踏みつけられ、空の鳥が食べてしまった。
8:6 ほかの種は石地に落ち、芽は出たが、水気がないので枯れてしまった。
8:7 ほかの種は茨の中に落ち、茨も一緒に伸びて、押しかぶさってしまった。
8:8 また、ほかの種は良い土地に落ち、生え出て、百倍の実を結んだ。」イエス
はこのように話して、「聞く耳のある者は聞きなさい」と大声で言われた。

新共同 ルカ 5:1-3
5:1 イエスがゲネサレト湖畔に立っておられると、神の言葉を聞こうとして、群
衆がその周りに押し寄せて来た。
5:2 イエスは、二そうの舟が岸にあるのを御覧になった。漁師たちは、舟から上
がって網を洗っていた。
5:3 そこでイエスは、そのうちの一そうであるシモンの持ち舟に乗り、岸から少
し漕ぎ出すようにお頼みになった。そして、腰を下ろして舟から群衆に教え始め
られた。

新共同 マタ 13:36
13:36 それから、イエスは群衆を後に残して家にお入りになった。すると、弟子
たちがそばに寄って来て、「畑の毒麦のたとえを説明してください」と言った。

新共同 マコ 2:13
2:13 イエスは、再び湖のほとりに出て行かれた。群衆が皆そばに集まって来た
ので、イエスは教えられた。

新共同 マコ 3:9
3:9 そこで、イエスは弟子たちに小舟を用意してほしいと言われた。群衆に押し
つぶされないためである。

新共同 マタ 10:34-35
10:34 「わたしが来たのは地上に平和をもたらすためだ、と思ってはならない。
平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ。
10:35 わたしは敵対させるために来たからである。人をその父に、/娘を母に、
/嫁をしゅうとめに。

新共同 ヤコ 1:11
1:11 日が昇り熱風が吹きつけると、草は枯れ、花は散り、その美しさは失せて
しまいます。同じように、富んでいる者も、人生の半ばで消えうせるのです。

新共同 ヨハ 15:6
15:6 わたしにつながっていない人がいれば、枝のように外に投げ捨てられて枯
れる。そして、集められ、火に投げ入れられて焼かれてしまう。

新共同 ヨブ 31:40
31:40 小麦の代わりに茨が生え/大麦の代わりに雑草が生えてもよい。ヨブは語
り尽くした。

新共同 マタ 11:15
11:15 耳のある者は聞きなさい。

新共同 マコ 3:9
3:9 そこで、イエスは弟子たちに小舟を用意してほしいと言われた。群衆に押し
つぶされないためである。

新共同 マコ 3:23
3:23 そこで、イエスは彼らを呼び寄せて、たとえを用いて語られた。「どうし
て、サタンがサタンを追い出せよう。

新共同 マコ 4:11
4:11 そこで、イエスは言われた。「あなたがたには神の国の秘密が打ち明けら
れているが、外の人々には、すべてがたとえで示される。

新共同 マコ 4:33-34
4:33 イエスは、人々の聞く力に応じて、このように多くのたとえで御言葉を語
られた。
4:34 たとえを用いずに語ることはなかったが、御自分の弟子たちにはひそかに
すべてを説明された。

新共同 マコ 12:1
12:1 イエスは、たとえで彼らに話し始められた。「ある人がぶどう園を作り、
垣を巡らし、搾り場を掘り、見張りのやぐらを立て、これを農夫たちに貸して旅
に出た。

新共同 ヤコ 1:11
1:11 日が昇り熱風が吹きつけると、草は枯れ、花は散り、その美しさは失せて
しまいます。同じように、富んでいる者も、人生の半ばで消えうせるのです。

新共同 エレ 4:3
4:3 まことに、主はユダの人、エルサレムの人に/向かって、こう言われる。
「あなたたちの耕作地を開拓せよ。茨の中に種を蒔くな。

新共同 ルカ 5:1
5:1 イエスがゲネサレト湖畔に立っておられると、神の言葉を聞こうとして、群
衆がその周りに押し寄せて来た。

● 解釈と感想
神の国や信仰のことは植物の生育に譬えるのがふさわしい。

● 解釈と感想
教会に来ている人の定着率は25%ということを聞いた。それは良い地に播かれ
た種。あとの75%は岩地に撒かれた種か、茨で覆い被された種か、あるいは教
会主義に嫌気がさして教会を去った人である。教会を去ってもどこかで信仰を持
ちつづけている人はホンモノ。

























123 問・イエスはなぜ譬えを用いて話したのですか。
答・神の国は頭では理解できないからです。しかし分からない人には譬でも無理です
マタイ13:10−17

[岩波版・佐藤訳]
401310さて、弟子たちが近寄って来て、彼に言った、「なぜ彼らに譬で語られる
のですか」。
401311そこで彼は答えて彼らに言った、「あなたたちには天の王国の奥義を知る
ことが〔すでに〕許されている。しかし、あの者たちには許されていないのだ。
401312たしかに、『持っている者には与えられ』、さらに付け加えられるであろ
う。『しかし、持っていない者からは、持っているものも取り去られるであろう』。
401313私が彼らに譬で語るのは、彼らが見ても見ず、また聞いても聞かず、悟ら
ないゆえなのだ。
401314こうして、次のように言ったイザヤの預言が彼らに満ち切るのである、
   お前たちはいくら聞いても、悟らないであろう。
   また見ることは見るが、認めないであろう。
401315なぜならば、この民の心は鈍感になった、
   そして彼らの耳は遠くなった、
   また、彼らは自分たちの目を閉じてしまった。
   その結果、彼らは目で見るということもなく、
   耳で聞くということもなく、
   心で悟るということもなく、
   立ち帰るということもなくなり、
   また私が彼らを癒すこともなくなるのではないだろうか。
401316しかし、あなたたちの目こそ、見ているために、幸いである。またあなた
たちの耳は、聞いているために〔、幸いである〕。
401317なぜなら、アーメン、私はあなたたちに言う、多くの預言者たちと義人た
ちは、あなたたちが見ているものを見ようとしたが見ることがなく、またあなた
たちが聞いているものを聞こうとしたが聞くことがなかったのである。

新共同 マタ 13:10-17
13:10 弟子たちはイエスに近寄って、「なぜ、あの人たちにはたとえを用いてお
話しになるのですか」と言った。
13:11 イエスはお答えになった。「あなたがたには天の国の秘密を悟ることが許
されているが、あの人たちには許されていないからである。
13:12 持っている人は更に与えられて豊かになるが、持っていない人は持ってい
るものまでも取り上げられる。
13:13 だから、彼らにはたとえを用いて話すのだ。見ても見ず、聞いても聞か
ず、理解できないからである。
13:14 イザヤの預言は、彼らによって実現した。『あなたたちは聞くには聞く
が、決して理解せず、/見るには見るが、決して認めない。
13:15 この民の心は鈍り、/耳は遠くなり、/目は閉じてしまった。こうして、
彼らは目で見ることなく、/耳で聞くことなく、/心で理解せず、悔い改めな
い。わたしは彼らをいやさない。』
13:16 しかし、あなたがたの目は見ているから幸いだ。あなたがたの耳は聞いて
いるから幸いだ。
13:17 はっきり言っておく。多くの預言者や正しい人たちは、あなたがたが見て
いるものを見たかったが、見ることができず、あなたがたが聞いているものを聞
きたかったが、聞けなかったのである。」

[塚本訳]マタ 13:10-17
13:10 弟子たちが進み寄って、「あの人たちにはなぜ譬をもって話をされます
か」とたずねると、
13:11 答えられた、「あなた達(内輪の者)には、天の国の秘密をさとる力が授
けられている(のでありのままに話す)が、あの(外の)人たちには授けられて
いないのだ。
13:12 だれでも持っている人は(さらに)与えられてあり余るが、持たぬ人は、
持っているものまでも取り上げられるのである。
13:13 だから、あの人たちには譬をもって話すのである。『見ても見えず、聞い
ても聞えず、また悟らない』からだ。
13:14 こうしてイザヤの預言はあの人たちに成就した。──『あなた達は聞いても
聞いても、決して悟るまい、見ても見ても、決してわかるまい。
13:15 この民の心は鈍くなり、耳は遠くなり、その目は閉じてしまっているのだ
から。そうでないと、彼らは目で見、耳で聞き、心で悟り、心を入れかえて(わ
たし[神]に帰り)、わたしに直されるかも知れない。』
13:16 だが、あなた達の目は見、耳は聞くから幸いである。
13:17 アーメン、わたしは言う、多くの預言者と義人とは、あなた達が(いま)
見ているものを見たい見たいと思ったが見られず、あなた達が(いま)聞いてい
るものを聞きたい聞きたいと思ったが、聞かれなかったのである。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 4:10-12
4:10 イエスがひとりになられたとき、十二人と一緒にイエスの周りにいた人た
ちとがたとえについて尋ねた。
4:11 そこで、イエスは言われた。「あなたがたには神の国の秘密が打ち明けら
れているが、外の人々には、すべてがたとえで示される。
4:12 それは、/『彼らが見るには見るが、認めず、/聞くには聞くが、理解で
きず、/こうして、立ち帰って赦されることがない』/ようになるためである。」

新共同 ルカ 8:4-10
8:4 大勢の群衆が集まり、方々の町から人々がそばに来たので、イエスはたとえ
を用いてお話しになった。
8:5 「種を蒔く人が種蒔きに出て行った。蒔いている間に、ある種は道端に落
ち、人に踏みつけられ、空の鳥が食べてしまった。
8:6 ほかの種は石地に落ち、芽は出たが、水気がないので枯れてしまった。
8:7 ほかの種は茨の中に落ち、茨も一緒に伸びて、押しかぶさってしまった。
8:8 また、ほかの種は良い土地に落ち、生え出て、百倍の実を結んだ。」イエス
はこのように話して、「聞く耳のある者は聞きなさい」と大声で言われた。
◆たとえを用いて話す理由
8:9 弟子たちは、このたとえはどんな意味かと尋ねた。
8:10 イエスは言われた。「あなたがたには神の国の秘密を悟ることが許されて
いるが、他の人々にはたとえを用いて話すのだ。それは、/『彼らが見ても見え
ず、/聞いても理解できない』/ようになるためである。」

新共同 マコ 4:25
4:25 持っている人は更に与えられ、持っていない人は持っているものまでも取
り上げられる。」

新共同 ルカ 8:18
8:18 だから、どう聞くべきかに注意しなさい。持っている人は更に与えられ、
持っていない人は持っていると思うものまでも取り上げられる。」

新共同 ヨハ 9:39
9:39 イエスは言われた。「わたしがこの世に来たのは、裁くためである。こう
して、見えない者は見えるようになり、見える者は見えないようになる。」

新共同 マコ 8:17-18
8:17 イエスはそれに気づいて言われた。「なぜ、パンを持っていないことで議
論するのか。まだ、分からないのか。悟らないのか。心がかたくなになっている
のか。
8:18 目があっても見えないのか。耳があっても聞こえないのか。覚えていない
のか。

新共同 ヨハ 12:37-40
12:37 このように多くのしるしを彼らの目の前で行われたが、彼らはイエスを信
じなかった。
12:38 預言者イザヤの言葉が実現するためであった。彼はこう言っている。「主
よ、だれがわたしたちの知らせを信じましたか。主の御腕は、だれに示されまし
たか。」
12:39 彼らが信じることができなかった理由を、イザヤはまた次のように言って
いる。
12:40 「神は彼らの目を見えなくし、/その心をかたくなにされた。こうして、
彼らは目で見ることなく、/心で悟らず、立ち帰らない。わたしは彼らをいやさ
ない。」

新共同 ルカ 10:23-24
10:23 それから、イエスは弟子たちの方を振り向いて、彼らだけに言われた。
「あなたがたの見ているものを見る目は幸いだ。
10:24 言っておくが、多くの預言者や王たちは、あなたがたが見ているものを見
たかったが、見ることができず、あなたがたが聞いているものを聞きたかった
が、聞けなかったのである。」

新共同 ルカ 19:24-26
19:24 そして、そばに立っていた人々に言った。『その一ムナをこの男から取り
上げて、十ムナ持っている者に与えよ。』
19:25 僕たちが、『御主人様、あの人は既に十ムナ持っています』と言うと、
19:26 主人は言った。『言っておくが、だれでも持っている人は、更に与えられ
るが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられる。

新共同 マタ 25:24-29
25:24 ところで、一タラントン預かった者も進み出て言った。『御主人様、あな
たは蒔かない所から刈り取り、散らさない所からかき集められる厳しい方だと
知っていましたので、
25:25 恐ろしくなり、出かけて行って、あなたのタラントンを地の中に隠して/
おきました。御覧ください。これがあなたのお金です。』
25:26 主人は答えた。『怠け者の悪い僕だ。わたしが蒔かない所から刈り取り、
散らさない所からかき集めることを知っていたのか。
25:27 それなら、わたしの金を銀行に入れておくべきであった。そうしておけ
ば、帰って来たとき、利息付きで返してもらえたのに。
25:28 さあ、そのタラントンをこの男から取り上げて、十タラントン持っている
者に与えよ。
25:29 だれでも持っている人は更に与えられて豊かになるが、持っていない人は
持っているものまでも取り上げられる。

新共同 Tコリ2:10
2:10 わたしたちには、神が“霊”によってそのことを明らかに示してくださいま
した。“霊”は一切のことを、神の深みさえも究めます。

新共同 ロマ 11:25-26
11:25 兄弟たち、自分を賢い者とうぬぼれないように、次のような秘められた計
画をぜひ知ってもらいたい。すなわち、一部のイスラエル人がかたくなになった
のは、異邦人全体が救いに達するまでであり、
11:26 こうして全イスラエルが救われるということです。次のように書いてある
とおりです。「救う方がシオンから来て、/ヤコブから不信心を遠ざける。

新共同 ルカ 19:42
19:42 言われた。「もしこの日に、お前も平和への道をわきまえていたなら……。
しかし今は、それがお前には見えない。

新共同 エレ 5:21
5:21 「愚かで、心ない民よ、これを聞け。目があっても、見えず/耳があって
も、聞こえない民。

新共同 使  13:40-41
13:40 それで、預言者の書に言われていることが起こらないように、警戒しなさい。
13:41 『見よ、侮る者よ、驚け。滅び去れ。わたしは、お前たちの時代に一つの
事を行う。人が詳しく説明しても、/お前たちにはとうてい信じられない事を。』」

新共同 使  28:25-27
28:25 彼らが互いに意見が一致しないまま、立ち去ろうとしたとき、パウロはひ
と言次のように言った。「聖霊は、預言者イザヤを通して、実に正しくあなたが
たの先祖に、
28:26 語られました。『この民のところへ行って言え。あなたたちは聞くには聞
くが、決して理解せず、/見るには見るが、決して認めない。
28:27 この民の心は鈍り、/耳は遠くなり、/目は閉じてしまった。こうして、
彼らは目で見ることなく、/耳で聞くことなく、/心で理解せず、立ち帰らな
い。わたしは彼らをいやさない。』

新共同 イザ 6:9-10
6:9 主は言われた。「行け、この民に言うがよい/よく聞け、しかし理解するな
/よく見よ、しかし悟るな、と。
6:10 この民の心をかたくなにし/耳を鈍く、目を暗くせよ。目で見ることな
く、耳で聞くことなく/その心で理解することなく/悔い改めていやされること
のないために。」

新共同 イザ 52:15
52:15 それほどに、彼は多くの民を驚かせる。彼を見て、王たちも口を閉ざす。
だれも物語らなかったことを見/一度も聞かされなかったことを悟ったからだ。

新共同 ダニ 2:27-28
2:27 ダニエルは王に答えた。「王様がお求めになっている秘密の説明は、知
者、祈祷師、占い師、星占い師にはできません。
2:28 だが、秘密を明かす天の神がおられ、この神が将来何事が起こるのかをネ
ブカドネツァル王に知らせてくださったのです。王様の夢、お眠りになっていて
頭に浮かんだ幻を申し上げましょう。

新共同 ダニ 2:47
2:47 王はダニエルに言った。「あなたがこの秘密を明かすことができたからに
は、あなたたちの神はまことに神々の神、すべての王の主、秘密を明かす方にち
がいない。」

新共同 Tコリ5:12-13
5:12 外部の人々を裁くことは、わたしの務めでしょうか。内部の人々をこそ、
あなたがたは裁くべきではありませんか。
5:13 外部の人々は神がお裁きになります。「あなたがたの中から悪い者を除き
去りなさい。」

新共同 コロ 4:5
4:5 時をよく用い、外部の人に対して賢くふるまいなさい。

新共同 Tテサ4:12
4:12 そうすれば、外部の人々に対して品位をもって歩み、だれにも迷惑をかけ
ないで済むでしょう。

新共同 Tテモ3:7
3:7 更に、監督は、教会以外の人々からも良い評判を得ている人でなければなり
ません。そうでなければ、中傷され、悪魔の罠に陥りかねないからです。

新共同 マコ 4:2
4:2 イエスはたとえでいろいろと教えられ、その中で次のように言われた。

新共同 ヨハ 3:19
3:19 光が世に来たのに、人々はその行いが悪いので、光よりも闇の方を好ん
だ。それが、もう裁きになっている。

新共同 ヨハ 5:24
5:24 はっきり言っておく。わたしの言葉を聞いて、わたしをお遣わしになった
方を信じる者は、永遠の命を得、また、裁かれることなく、死から命へと移って
いる。

新共同 マタ 11:25
11:25 そのとき、イエスはこう言われた。「天地の主である父よ、あなたをほめ
たたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者に
お示しになりました。

新共同 マタ 11:13
11:13 すべての預言者と律法が預言したのは、ヨハネの時までである。

新共同 マタ 11:13-15
11:13 すべての預言者と律法が預言したのは、ヨハネの時までである。
11:14 あなたがたが認めようとすれば分かることだが、実は、彼は現れるはずの
エリヤである。
11:15 耳のある者は聞きなさい。

新共同 マコ 3:5
3:5 そこで、イエスは怒って人々を見回し、彼らのかたくなな心を悲しみなが
ら、その人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、手は元どおりに
なった。

新共同 エレ 5:21
5:21 「愚かで、心ない民よ、これを聞け。目があっても、見えず/耳があって
も、聞こえない民。

新共同 エゼ 12:2
12:2 「人の子よ、あなたは反逆の家の中に住んでいる。彼らは見る目を持って
いながら見ず、聞く耳を持っていながら聞かない。まことに彼らは反逆の家である。

● 解釈と感想
神が分かる、信じられる、信仰が分かる、信じられる、贖罪が分かる、信じられ
る復活が分かる、信じられる、というのは学校の勉強が良くできるという原理で
の「分かる」ことではなく、神が示すということで「恩恵」として分からされ
る、信じられるようになるということである。神の主権でわかるようにさせられ
る、信じられるようになるということである。

● 解釈と感想
イエスの福音は学者や宗教家には分かりにくものであった。それは「易しすぎ
る」ことだったから。そんなことで人が救われてはならないと彼らは思っていた。

● 解釈と感想
イエスの福音はどんなに深い罪を犯した人でも絶対恩恵で救われる。だからダメ
な人ほど信じやすくありがたく思うのだ。

● 解釈と感想
過去が暗く、絶体絶命の人ほど必死にすがり、それ以外道はないと思う人ほどイ
エスに逃げ込むのだ。世の中にはそういう人が沢山いるはずなのだが。

● 解釈と感想
一たんは信仰を得たかのように思った人も「この世の楽しみ」が「信仰の道」よ
りも面白くなって神とか信仰が邪魔になってこれを捨てる人がいる。しかし神の
真の実力はそのような人をも救う。なぜなら、人は神を捨てても神は人を捨てな
いからである。

● 解釈と感想
福音の種を播いた時の反応には3週類あるとは昔も今も同じらしい。しかし岩地
に落ちた種も茨で成長が止まった種もいつかは芽を出すことを信じたい。神には
その力があるものと信ずる。
124 問・たとえの解釈は誰に対して何のために語られたのですか
答・福音が伝わりにくい現実に直面して、悩み悲しんでいる人を慰めるためです
マタイ13:18−23
[岩波版・佐藤訳]
401318だからあなたたちこそ、種蒔く人の譬を聞きなさい。
401319王国の言葉を聞いて悟らない場合はすべて、悪しき者がやって来て、その
〔人の〕心に蒔かれたものを強奪してしまう。これが『道端に』蒔かれた者である。
401320また、『〔さまざまな〕石地の上に』蒔かれた者とは、こういう者のこと
だ。御言葉を聞いてすぐに喜んでそれを受け入れるが、
401321しかし自分の内に根がなく、その場限り〔でしかない〕。そこで御言葉の
ゆえに患難や迫害が起こると、すぐに躓いてしまうのである。
401322また、『茨の中に』蒔かれた者とは、こういう者のことだ。御言葉を聞い
ても、この世の思い煩いと富の誘惑が御言葉を窒息させてしまい、〔御言葉が〕
実を結ばなくなってしまうのである。
401323また、『良い地の上に』蒔かれた者とは、こういう者のことだ。御言葉を
聞いて悟り、そして実際に実を結び、ある者は百倍、ほかのある者は六十倍、ま
たほかのある者は三十倍〔の実〕をつけ続けるのである」。

新共同 マタ 13:18-23
13:18 「だから、種を蒔く人のたとえを聞きなさい。
13:19 だれでも御国の言葉を聞いて悟らなければ、悪い者が来て、心の中に蒔か
れたものを奪い取る。道端に蒔かれたものとは、こういう人である。
13:20 石だらけの所に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて、すぐ喜んで受け入れ
るが、
13:21 自分には根がないので、しばらくは続いても、御言葉のために艱難や迫害
が起こると、すぐにつまずいてしまう人である。
13:22 茨の中に蒔かれたものとは、御言葉を聞くが、世の思い煩いや富の誘惑が
御言葉を覆いふさいで、実らない人である。
13:23 良い土地に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて悟る人であり、あるものは
百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍の実を結ぶのである。」

[塚本訳]マタ 13:18-23
13:18 だからあなた達には種まく人の譬を説明してあげよう。──
13:19 だれでも御国の言葉を聞いて悟らないと、悪者[悪魔]が来て、心の中に
まかれたものを奪ってゆく。これは道ばたにまかれた人である。
13:20 岩地にまかれたもの、これは御言葉を聞いてすぐ喜んで受けいれるが、
13:21 自分の中に(しっかりした信仰)の根がなく、ただその当座だけであるか
ら、御言葉のために苦難や迫害がおこると、すぐ信仰から離れおちる人である。
13:22 茨の中にまかれたもの、これは御言葉を聞くが、(しばらく信じているう
ちに、)この世の心配や富の惑わしが御言葉を押えつけて、みのらない人である。
13:23 しかし良い地にまかれたもの、これは御言葉を聞いて悟る人で、きっと実
を結び、あるいは百倍、あるいは六十倍、あるいは三十倍になるのである。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 4:13-20
4:13 また、イエスは言われた。「このたとえが分からないのか。では、どうし
てほかのたとえが理解できるだろうか。
4:14 種を蒔く人は、神の言葉を蒔くのである。
4:15 道端のものとは、こういう人たちである。そこに御言葉が蒔かれ、それを
聞いても、すぐにサタンが来て、彼らに蒔かれた御言葉を奪い去る。
4:16 石だらけの所に蒔かれるものとは、こういう人たちである。御言葉を聞く
とすぐ喜んで受け入れるが、
4:17 自分には根がないので、しばらくは続いても、後で御言葉のために艱難や
迫害が起こると、すぐにつまずいてしまう。
4:18 また、ほかの人たちは茨の中に蒔かれるものである。この人たちは御言葉
を聞くが、
4:19 この世の思い煩いや富の誘惑、その他いろいろな欲望が心に入り込み、御
言葉を覆いふさいで実らない。
4:20 良い土地に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて受け入れる人たちであり、
ある者は三十倍、ある者は六十倍、ある者は百倍の実を結ぶのである。」

新共同 ルカ 8:11-15
8:11 「このたとえの意味はこうである。種は神の言葉である。
8:12 道端のものとは、御言葉を聞くが、信じて救われることのないように、後
から悪魔が来て、その心から御言葉を奪い去る人たちである。
8:13 石地のものとは、御言葉を聞くと喜んで受け入れるが、根がないので、し
ばらくは信じても、試練に遭うと身を引いてしまう人たちのことである。
8:14 そして、茨の中に落ちたのは、御言葉を聞くが、途中で人生の思い煩いや
富や快楽に覆いふさがれて、実が熟するまでに至らない人たちである。
8:15 良い土地に落ちたのは、立派な善い心で御言葉を聞き、よく守り、忍耐し
て実を結ぶ人たちである。」

新共同 マタ 6:19-34
6:19 「あなたがたは地上に富を積んではならない。そこでは、虫が食ったり、
さび付いたりするし、また、盗人が忍び込んで盗み出したりする。
6:20 富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともな
く、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。
6:21 あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」
◆体のともし火は目
6:22 「体のともし火は目である。目が澄んでいれば、あなたの全身が明るいが、
6:23 濁っていれば、全身が暗い。だから、あなたの中にある光が消えれば、そ
の暗さはどれほどであろう。」
◆神と富
6:24 「だれも、二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛す
るか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。あなたがたは、神と
富とに仕えることはできない。」
◆思い悩むな
6:25 「だから、言っておく。自分の命のことで何を食べようか何を飲もうか
と、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物よりも大切で
あり、体は衣服よりも大切ではないか。
6:26 空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしな
い。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも
価値あるものではないか。
6:27 あなたがたのうちだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも延
ばすことができようか。
6:28 なぜ、衣服のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、注意し
て見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。
6:29 しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどに
も着飾ってはいなかった。
6:30 今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのよう
に装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、信仰の
薄い者たちよ。
6:31 だから、『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言っ
て、思い悩むな。
6:32 それはみな、異邦人が切に求めているものだ。あなたがたの天の父は、こ
れらのものがみなあなたがたに必要なことをご存じである。
6:33 何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのもの
はみな加えて与えられる。
6:34 だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。
その日の苦労は、その日だけで十分である。」

新共同 ルカ 14:18-20
14:18 すると皆、次々に断った。最初の人は、『畑を買ったので、見に行かねば
なりません。どうか、失礼させてください』と言った。
14:19 ほかの人は、『牛を二頭ずつ五組買ったので、それを調べに行くところで
す。どうか、失礼させてください』と言った。
14:20 また別の人は、『妻を迎えたばかりなので、行くことができません』と
言った。

新共同 ルカ 21:34
21:34 「放縦や深酒や生活の煩いで、心が鈍くならないように注意しなさい。さ
もないと、その日が不意に罠のようにあなたがたを襲うことになる。

新共同 マコ 10:23-24
10:23 イエスは弟子たちを見回して言われた。「財産のある者が神の国に入るの
は、なんと難しいことか。」
10:24 弟子たちはこの言葉を聞いて驚いた。イエスは更に言葉を続けられた。
「子たちよ、神の国に入るのは、なんと難しいことか。

新共同 Uテサ1:4
1:4 それで、わたしたち自身、あなたがたが今、受けているありとあらゆる迫害
と苦難の中で、忍耐と信仰を示していることを、神の諸教会の間で誇りに思って
います。

新共同 ルカ 21:34
21:34 「放縦や深酒や生活の煩いで、心が鈍くならないように注意しなさい。さ
もないと、その日が不意に罠のようにあなたがたを襲うことになる。

新共同 Uテサ2:10
2:10 そして、あらゆる不義を用いて、滅びていく人々を欺くのです。彼らが滅
びるのは、自分たちの救いとなる真理を愛そうとしなかったからです。

新共同 ヘブ 3:13
3:13 あなたがたのうちだれ一人、罪に惑わされてかたくなにならないように、
「今日」という日のうちに、日々励まし合いなさい。――

新共同 Uペテ2:13
2:13 不義を行う者は、不義にふさわしい報いを受けます。彼らは、昼間から享
楽にふけるのを楽しみにしています。彼らは汚れやきずのようなもので、あなた
がたと宴席に連なるとき、はめを外して騒ぎます。

口語訳 テト 3:14
3:14 わたしたちの仲間も、さし迫った必要に備えて、努めて良いわざを励み、
実を結ばぬ者とならないように、心がけるべきである。

新共同 Uペテ1:8
1:8 これらのものが備わり、ますます豊かになるならば、あなたがたは怠惰で実
を結ばない者とはならず、わたしたちの主イエス・キリストを知るようになるで
しょう。

新共同 Tペテ1:23
1:23 あなたがたは、朽ちる種からではなく、朽ちない種から、すなわち、神の
変わることのない生きた言葉によって新たに生まれたのです。

新共同 Tコリ1:21
1:21 世は自分の知恵で神を知ることができませんでした。それは神の知恵にか
なっています。そこで神は、宣教という愚かな手段によって信じる者を救おう
と、お考えになったのです。

新共同 使  8:14
8:14 エルサレムにいた使徒たちは、サマリアの人々が神の言葉を受け入れたと
聞き、ペトロとヨハネをそこへ行かせた。

新共同 コロ 2:7
2:7 キリストに根を下ろして造り上げられ、教えられたとおりの信仰をしっかり
守って、あふれるばかりに感謝しなさい。

新共同 Tテモ4:1
4:1 しかし、“霊”は次のように明確に告げておられます。終わりの時には、惑わ
す霊と、悪霊どもの教えとに心を奪われ、信仰から脱落する者がいます。

新共同 使  16:14
16:14 ティアティラ市出身の紫布を商う人で、神をあがめるリディアという婦人
も話を聞いていたが、主が彼女の心を開かれたので、彼女はパウロの話を注意深
く聞いた。

新共同 ルカ 21:19
21:19 忍耐によって、あなたがたは命をかち取りなさい。」

新共同 ロマ 2:7
2:7 すなわち、忍耐強く善を行い、栄光と誉れと不滅のものを求める者には、永
遠の命をお与えになり、

新共同 ヘブ 10:36
10:36 神の御心を行って約束されたものを受けるためには、忍耐が必要なのです。

新共同 ヘブ 12:1
12:1 こういうわけで、わたしたちもまた、このようにおびただしい証人の群れ
に囲まれている以上、すべての重荷や絡みつく罪をかなぐり捨てて、自分に定め
られている競走を忍耐強く走り抜こうではありませんか、

新共同 黙  3:10
3:10 あなたは忍耐についてのわたしの言葉を守った。それゆえ、地上に住む人
々を試すため全世界に来ようとしている試練の時に、わたしもあなたを守ろう。

新共同 黙  13:10
13:10 捕らわれるべき者は、/捕らわれて行く。剣で殺されるべき者は、/剣で
殺される。ここに、聖なる者たちの忍耐と信仰が必要である。

新共同 黙  14:12  ここに、神の掟を守り、イエスに対する信仰を守り続ける
聖なる者たちの忍耐が必要である。

新共同 Uテモ4:10  デマスはこの世を愛し、わたしを見捨ててテサロニケに
行ってしまい、クレスケンスはガラテヤに、テトスはダルマティアに行っている
からです。

● 解釈と感想
信仰はこれから脱落しないように、集会を休まないようにとか、聖書を欠かさず
読むとかの人間的努力が必要である。

● 解釈と感想
信仰の継続は習慣である。

● 解釈と感想
救いや信仰は神から恩恵で頂くのだが、それを失わないためには律法的な努力が
必要。集会を離れると「ひとりよがり」の信仰になりがちである。自由が悪く働
くからである。

●    解釈と感想
この「たとえの解釈」は福音が伝わらなくて悩み悲しんでいる人に対して慰める
ために書かれたようである。それは原始キリスト教団の作であるかイエスにまで
さかのぼるかの研究は20世紀の課題であったが、現在はそれはどうでもよく、
この箇所が書かれた目的に沿って読めばよい。福音はいつの時代でもこれを受け
入れる人と拒否する人がいる。また信仰から離れ落ちる人がいる。その現実を知
るとき、この「たとえの解釈」は慰めになる。
125 問・福音はどうすれば伝わるのでしょうか
答・福音の真理は人間の工夫や努力にかかわらず、わかる人には漏れ出てしまう
のです
マルコ4:21−25

[岩波版・佐藤訳]
410421また彼は彼らに言った、「ともし火は、枡や寝台の下に置かれるために
持ってこられるだろうか。燭台の上〔に置かれるため〕ではないか。
410422たしかに、隠されているもので、あらわにされずにすむものはなく、ま
た、秘められて生じたもので、あらわにならずにすむものはない。
410423聞く耳ある者ならば聞け」。
410424また彼は彼らに言った、「あなたたちの聞いていることを〔よく気をつけ
て〕見
よ。『あなたたちが量るその秤で、あなたたちに量られるだろう』し、またあな
たたちに付け加えられるだろう。
410425たしかに、『持っている者には与えられるだろう。だが、持っていない者
からは、持っているものも取り去られるだろう』」。

新共同 マコ 4:21-25
4:21 また、イエスは言われた。「ともし火を持って来るのは、升の下や寝台の
下に置くためだろうか。燭台の上に置くためではないか。
4:22 隠れているもので、あらわにならないものはなく、秘められたもので、公
にならないものはない。
4:23 聞く耳のある者は聞きなさい。」
4:24 また、彼らに言われた。「何を聞いているかに注意しなさい。あなたがた
は自分の量る秤で量り与えられ、更にたくさん与えられる。
4:25 持っている人は更に与えられ、持っていない人は持っているものまでも取
り上げられる。」

 [塚本訳]マコ 4:21-25
4:21 また彼らに言われた、「(しかし外の人たちに神の国の秘密が隠されるの
は、ただしばらくである。)明りを持って来るのは、枡の下や寝台の下に置くた
めであろうか。燭台の上に置くためではあるまいか。
4:22 隠れているもので現わされるためでないものはなく、隠されているもので
現われるためでないものもないからである。
4:23 耳の聞える者は聞け。」
4:24 また彼らに言われた、「(わたしから)聞くことに気をつけよ。(わたし
の言葉を)量る量りで、あなた達も(神に)量られる。そして(よく聞く人は、
持っている上になお)つけたして与えられる。
4:25 持っている人には(さらに)与えられ、持たぬ人は、持っているものまで
取り上げられるのである。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 8:16-18
8:16 「ともし火をともして、それを器で覆い隠したり、寝台の下に置いたりす
る人はいない。入って来る人に光が見えるように、燭台の上に置く。
8:17 隠れているもので、あらわにならないものはなく、秘められたもので、人
に知られず、公にならないものはない。
8:18 だから、どう聞くべきかに注意しなさい。持っている人は更に与えられ、
持っていない人は持っていると思うものまでも取り上げられる。」

新共同 マタ 5:15
5:15 また、ともし火をともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。そ
うすれば、家の中のものすべてを照らすのである。

新共同 マタ 10:26
10:26 「人々を恐れてはならない。覆われているもので現されないものはなく、
隠されているもので知られずに済むものはないからである。

新共同 マタ 7:2
7:2 あなたがたは、自分の裁く裁きで裁かれ、自分の量る秤で量り与えられる。

新共同 マタ 13:12
13:12 持っている人は更に与えられて豊かになるが、持っていない人は持ってい
るものまでも取り上げられる。

新共同 ルカ 11:33
11:33 「ともし火をともして、それを穴蔵の中や、升の下に置く者はいない。
入って来る人に光が見えるように、燭台の上に置く。

新共同 マタ 12:33
12:33 「木が良ければその実も良いとし、木が悪ければその実も悪いとしなさ
い。木の良し悪しは、その結ぶ実で分かる。

新共同 マタ 11:15
11:15 耳のある者は聞きなさい。

新共同 ロマ 2:16
2:16 そのことは、神が、わたしの福音の告げるとおり、人々の隠れた事柄をキ
リスト・イエスを通して裁かれる日に、明らかになるでしょう。

新共同 ヨハ 8:12
8:12 イエスは再び言われた。「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇
の中を歩かず、命の光を持つ。」

新共同 イザ 2:2
2:2 終わりの日に/主の神殿の山は、山々の頭として堅く立ち/どの峰よりも高
くそびえる。国々はこぞって大河のようにそこに向かい

新共同 黙  21:10-11
21:10 この天使が、“霊”に満たされたわたしを大きな高い山に連れて行き、聖な
る都エルサレムが神のもとを離れて、天から下って来るのを見せた。
21:11 都は神の栄光に輝いていた。その輝きは、最高の宝石のようであり、透き
通った碧玉のようであった。

新共同 ルカ 12:2-9
12:2 覆われているもので現されないものはなく、隠されているもので知られず
に済むものはない。
12:3 だから、あなたがたが暗闇で言ったことはみな、明るみで聞かれ、奥の間
で耳にささやいたことは、屋根の上で言い広められる。」
◆恐るべき者
12:4 「友人であるあなたがたに言っておく。体を殺しても、その後、それ以上
何もできない者どもを恐れてはならない。
12:5 だれを恐れるべきか、教えよう。それは、殺した後で、地獄に投げ込む権
威を持っている方だ。そうだ。言っておくが、この方を恐れなさい。
12:6 五羽の雀が二アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さ
え、神がお忘れになるようなことはない。
12:7 それどころか、あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。恐
れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。」
◆イエスの仲間であると言い表す
12:8 「言っておくが、だれでも人々の前で自分をわたしの仲間であると言い表
す者は、人の子も神の天使たちの前で、その人を自分の仲間であると言い表す。
12:9 しかし、人々の前でわたしを知らないと言う者は、神の天使たちの前で知
らないと言われる。

新共同 ルカ 6:41-42
6:41 あなたは、兄弟の目にあるおが屑は見えるのに、なぜ自分の目の中の丸太
に気づかないのか。
6:42 自分の目にある丸太を見ないで、兄弟に向かって、『さあ、あなたの目に
あるおが屑を取らせてください』と、どうして言えるだろうか。偽善者よ、まず
自分の 目から丸太を取り除け。そうすれば、はっきり見えるようになって、兄
弟の目にあるおが屑を取り除くことができる。」

新共同 ロマ 2:1  だから、すべて人を裁く者よ、弁解の余地はない。あなた
は、他人を裁きながら、実は自分自身を罪に定めている。あなたも人を裁いて、
同じことをしているからです。

新共同 ロマ 14:4  他人の召し使いを裁くとは、いったいあなたは何者です
か。召し使いが立つのも倒れるのも、その主人によるのです。しかし、召し使い
は立ちます。主は、その人を立たせることがおできになるからです。

新共同 Tコリ4:5  ですから、主が来られるまでは、先走って何も裁いてはいけ
ません。主は闇の中に隠されている秘密を明るみに出し、人の心の企てをも明ら
かにされます。そのとき、おのおのは神からおほめにあずかります。

新共同 Tコリ5:12  外部の人々を裁くことは、わたしの務めでしょうか。内部
の人々をこそ、あなたがたは裁くべきではありませんか。

新共同 ヤコ 4:11-12
4:11 兄弟たち、悪口を言い合ってはなりません。兄弟の悪口を言ったり、自分
の兄弟を裁いたりする者は、律法の悪口を言い、律法を裁くことになります。も
し律法を裁くなら、律法の実践者ではなくて、裁き手です。
4:12 律法を定め、裁きを行う方は、おひとりだけです。この方が、救うことも
滅ぼすこともおできになるのです。隣人を裁くあなたは、いったい何者なのですか。

新共同 ヤコ 5:9  兄弟たち、裁きを受けないようにするためには、互いに不平
を言わぬことです。裁く方が戸口に立っておられます。

新共同 ロマ 11:25  兄弟たち、自分を賢い者とうぬぼれないように、次のよう
な秘められた計画をぜひ知ってもらいたい。すなわち、一部のイスラエル人がか
たくなになったのは、異邦人全体が救いに達するまでであり、

新共同 マタ 25:29  だれでも持っている人は更に与えられて豊かになるが、
持っていない人は持っているものまでも取り上げられる。

口語訳 マタ 15:13  イエスは答えて言われた、「わたしの天の父がお植えにな
らなかったものは、みな抜き取られるであろう。

新共同 マタ 10:26-27
10:26 「人々を恐れてはならない。覆われているもので現されないものはなく、
隠されているもので知られずに済むものはないからである。
10:27 わたしが暗闇であなたがたに言うことを、明るみで言いなさい。耳打ちさ
れたことを、屋根の上で言い広めなさい。

● 解釈と感想
心配するな真理はいつかは認知される。真理は宣伝しなくとも伝わる。説明がま
ずくとも真理は現れる。伝道ができなくても、口が下手でも福音の真理は伝わ
る、という励ましである。

● 解釈と感想
福音が伝わらないことの嘆きに対してこお部分は大きな慰めである。

● 解釈と感想
真理はたくまずして伝わるのと同じく、真理でないものはたくまずして、批判攻
撃しなくても裁かなくても自然に滅びる

● 解釈と感想
それが神によって良しとされたものであるかどうかを判断することは難しいが、
しばらく様子を見ているのも一つの手である。だめなものはなんとなくうまく行
かずに「立ち上がらない」。

●    解釈と感想
縁談もよいものは「すすっと決まる」とは藤林先生の話。


126 問・信仰は神が生長させるとすれば人間の努力はいらないのですか
答・よい地に蒔かれた種は神の力でぐんぐんと伸びていくのです。不思議な現象です
マルコ4:26−29
[岩波版・佐藤訳]
410426また彼は言った、「神の王国とは次のようなものだ。すなわち、一人の人
が大地に種を蒔き、
410427夜寝て朝起き〔ることをくり返し〕ていると、彼自身の知らない間に種は
芽を出し、成長する。
410428大地がおのずから実を結ばせるのであって、まず茎、次に穂、次にその穂
の中に豊かな穀粒を造りなす。
410429そして、実が〔収穫を〕許す時になるとすぐに鎌を入れる。刈り入れの時
が来たからだ」。

新共同 マコ 4:26-29
4:26 また、イエスは言われた。「神の国は次のようなものである。人が土に種
を蒔いて、
4:27 夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそう
なるのか、その人は知らない。
4:28 土はひとりでに実を結ばせるのであり、まず茎、次に穂、そしてその穂に
は豊かな実ができる。
4:29 実が熟すと、早速、鎌を入れる。収穫の時が来たからである。」

[塚本訳]マコ 4:26-29
4:26 また言われた、「神の国はこんなものだ。──ある人が地に種を蒔き、
4:27 夜昼、寝起きしていると、種は芽生えて育ってゆくが、本人はその訳を
(すら)知らない。
4:28 (すなわち)地はひとりでに実を結ぶので、初めに茎、次に穂、次に穂の
中に熟しきった粒ができる。
4:29 実が熟すると、すぐに『鎌を入れる。刈入れ時が来たのである。』」

新改訳 マコ 4:26-29
4:26 また言われた。「神の国は、人が地に種を蒔くようなもので、
4:27 夜は寝て、朝は起き、そうこうしているうちに、種は芽を出して育ちま
す。どのようにしてか、人は知りません。
4:28 地は人手によらず実をならせるもので、初めに苗、次に穂、次に穂の中に
実がはいります。
4:29 実が熟すると、人はすぐにかまを入れます。収穫の時が来たからです。」

口語訳 マコ 4:26-29
4:26 また言われた、「神の国は、ある人が地に種をまくようなものである。
4:27 夜昼、寝起きしている間に、種は芽を出して育って行くが、どうしてそう
なるのか、その人は知らない。
4:28 地はおのずから実を結ばせるもので、初めに芽、つぎに穂、つぎに穂の中
に豊かな実ができる。
4:29 実がいると、すぐにかまを入れる。刈入れ時がきたからである」。

[前田訳]2 マコ 4:26-29
4:26 またいわれた、「神の国はこのようである。ある人が地に種をまく。
4:27 夜昼寝起きするうち、種は芽生えて育つが、その人はわけを知らない。
4:28 地はひとりでに実を結ぶ。まず茎、次に穂、次に穂の中に塾した粒。
4:29 実りとなると、すぐ鎌を入れる。取入れ時が来たのである」と。

TEV マコ 4:26-29
4:26 Jesus went on to say, "The Kingdom of God is like this. A man
scatters seed in his field.
4:27 He sleeps at night, is up and about during the day, and all the
while the seeds are sprouting and growing. Yet he does not know how it
happens.
4:28 The soil itself makes the plants grow and bear fruit; first the
tender stalk appears, then the head, and finally the head full of grain.
4:29 When the grain is ripe, the man starts cutting it with his sickle,
because harvest time has come.

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ヤコ 5:7
5:7 兄弟たち、主が来られるときまで忍耐しなさい。農夫は、秋の雨と春の雨が
降るまで忍耐しながら、大地の尊い実りを待つのです。

[塚本訳] マタ 13:24-30
13:24 またほかの譬を群衆に示して言われた、「天の国は畑に良い種をまく人に
たとえられる。
13:25 人々が(夜)眠っている間に敵が来て、麦の中に毒麦をまいて行った。
13:26 苗が芽生えて実を結ぶと、その時毒麦も現われた。
13:27 使用人たちが来て家の主人に言った、『ご主人、畑には良い種をまかれた
のではないですか。すると毒麦はどこから来たのでしょうか。』
13:28 主人がこたえた、『敵のしわざだ。』使用人たちが言う、『では、行って
抜き取りましょうか。』
13:29 主人が言う、『いや、毒麦を抜き取ろうとして、麦まで一しょに引き抜く
かも知れない。
13:30 両方とも刈入れまで育つままにしておけ。刈入れの時、わたしが刈入れ人
たちに言いつける、まず毒麦を抜き取り、束にしばって焼きすてよ、麦の方は集
めて倉に入れよ、と。』」

新共同 ヨエ 4:13  鎌を入れよ、刈り入れの時は熟した。来て踏みつぶせ/酒
ぶねは満ち、搾り場は溢れている。彼らの悪は大きい。

新共同 黙  14:15  すると、別の天使が神殿から出て来て、雲の上に座ってお
られる方に向かって大声で叫んだ。「鎌を入れて、刈り取ってください。刈り入
れの時が来ました。地上の穀物は実っています。」

新共同 マタ 24:40-41
24:40 そのとき、畑に二人の男がいれば、一人は連れて行かれ、もう一人は残さ
れる。
24:41 二人の女が臼をひいていれば、一人は連れて行かれ、もう一人は残される。

● 解釈と感想
神の国の真理は植物のたとえが最もよく当てはまる。

● 解釈と感想
ある人が素直に福音を受け入れるのを見ると、「なぜそうなるのか」不思議に思う。

● 解釈と感想
兄弟や子供の中でも福音を受け入れる者とこれを受け入れない者がいる。また受
け入れたかに見えたがすぐこれから離れる者がいる。これらの現象は「どうして
そうなるのか」不思議でわからない。牧師伝道者の子弟必ずしも福音を受け入れ
ない。これも「どうしてそうなるのかわからない」。しかし受け入れた者は神に
向かって「ぐんぐん成長する」。それもまたなぜそうなるのかわからない。

● 解釈と感想
福音書の編集者が種まきの譬えのあとにこの部分を持ってきた意味がよくわか
る。神の国は不思議だらけで、人間の頭では計り知れないものなのだ。

● 解釈と感想
福音を受け入れた者はほっておいても信仰がぐんぐん伸びる。その人はこの世の
仕事の面でも繁栄する。神に祝福されるからである。

● 解釈と感想
「土はひとりでに実を結ばせる」とはまた驚くべき言葉である。植物の生長は
「土」であるという。
大地の恵み、土の恵み、神ははじめに天と地をお造りになった。また人間も土か
ら創られた。

● 解釈と感想
信仰の成長も神の業。人間が心配してどうこうしようと考えるより、神が「ひと
りでに」なさってくださる。

●    解釈と感想
種が蒔かれていればいつかは芽を出すであろうことを信じるより仕方がない。農
夫の忍耐に見習えと言う。

口語訳 ヤコ 5:7 だから、兄弟たちよ。主の来臨の時まで耐え忍びなさい。見
よ、農夫は、地の尊い実りを、前の雨と後の雨とがあるまで、耐え忍んで待って
いる。

● 解釈と感想
神はこの世にご自分の責任で生んだ者は、必ずご自分の力でお救いになる。そう
でなければ神の創造の意味がない。

●    解釈と感想
「ひとりでに」というところに神の力への深い信頼がある。その力を信じないか
ら、「何もやらないよりは少しでもやった方がよい」とか「信仰の結果としての
活動表現」だとか「抵抗や批判こそが信仰の証だ」とかいう。こういう人はその
前に生ける神の実在とその力への深い信頼がない。だから「話にならない」ので
分かり合えない。スタンディングポイントが違うのである。耳のある者は聞けと
はこの観点からも理解できる。音楽の分からない人には音楽の話はできない。
127 問・なぜ毒麦の譬えが語られたのでしょうか
答・せっかく育ちかけた者が毒麦にやられるのを見るほどつらいことはないのです
マタイ13:24−30

[岩波版・佐藤訳]
401324彼は彼らにほかの譬を示して言った、「天の王国は、自分の畑に良い種を
蒔く人と同じであると言える。
401325人々が眠っている間に、彼の敵がやって来て、麦のただ中に毒麦を蒔き加
え、去って行った。
401326さて、茎が出、実を結んだ時、毒麦も現れてきた。
401327すると家の主人の僕たちがやって来て、彼に言った、『ご主人様、ご自分
の畑には良い種を蒔かれたのではなかったのですか。それならどこから毒麦が出
て来たのですか』。
401328すると彼は彼らに言った、『敵がこれをやったのだ』。すると僕たちは、
彼に言う、『では、私どもが行って、それらを抜き集めることをお望みですか』。
401329しかし彼は言う、『それはいけない。毒麦を抜き集める時、それらと一緒
に〔良い〕麦も引き抜いてしまうかも知れないから。
401330刈り入れまで、双方とも一緒に成長させなさい。そして刈り入れの時に、
私は刈り入れ人たちに言うであろう、「まず毒麦を抜き集めて、それらを焼き払
うため束ねて縛れ。しかし〔良い〕麦は私の倉に集めるのだ」、と』」。

新共同 マタ 13:24-30
13:24 イエスは、別のたとえを持ち出して言われた。「天の国は次のようにたと
えられる。ある人が良い種を畑に蒔いた。
13:25 人々が眠っている間に、敵が来て、麦の中に毒麦を蒔いて行った。
13:26 芽が出て、実ってみると、毒麦も現れた。
13:27 僕たちが主人のところに来て言った。『だんなさま、畑には良い種をお蒔
きになったではありませんか。どこから毒麦が入ったのでしょう。』
13:28 主人は、『敵の仕業だ』と言った。そこで、僕たちが、『では、行って抜
き集めておきましょうか』と言うと、
13:29 主人は言った。『いや、毒麦を集めるとき、麦まで一緒に抜くかもしれない。
13:30 刈り入れまで、両方とも育つままにしておきなさい。刈り入れの時、「ま
ず毒麦を集め、焼くために束にし、麦の方は集めて倉に入れなさい」と、刈り取
る者に言いつけよう。』」

[塚本訳]マタ 13:24-30
13:24 またほかの譬を群衆に示して言われた、「天の国は畑に良い種をまく人に
たとえられる。
13:25 人々が(夜)眠っている間に敵が来て、麦の中に毒麦をまいて行った。
13:26 苗が芽生えて実を結ぶと、その時毒麦も現われた。
13:27 使用人たちが来て家の主人に言った、『ご主人、畑には良い種をまかれた
のではないですか。すると毒麦はどこから来たのでしょうか。』
13:28 主人がこたえた、『敵のしわざだ。』使用人たちが言う、『では、行って
抜き取りましょうか。』
13:29 主人が言う、『いや、毒麦を抜き取ろうとして、麦まで一しょに引き抜く
かも知れない。
13:30 両方とも刈入れまで育つままにしておけ。刈入れの時、わたしが刈入れ人
たちに言いつける、まず毒麦を抜き取り、束にしばって焼きすてよ、麦の方は集
めて倉に入れよ、と。』」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 13:36-43
13:36 それから、イエスは群衆を後に残して家にお入りになった。すると、弟子
たちがそばに寄って来て、「畑の毒麦のたとえを説明してください」と言った。
13:37 イエスはお答えになった。「良い種を蒔く者は人の子、
13:38 畑は世界、良い種は御国の子ら、毒麦は悪い者の子らである。
13:39 毒麦を蒔いた敵は悪魔、刈り入れは世の終わりのことで、刈り入れる者は
天使たちである。
13:40 だから、毒麦が集められて火で焼かれるように、世の終わりにもそうなる
のだ。
13:41 人の子は天使たちを遣わし、つまずきとなるものすべてと不法を行う者ど
もを自分の国から集めさせ、
13:42 燃え盛る炉の中に投げ込ませるのである。彼らは、そこで泣きわめいて歯
ぎしりするだろう。
13:43 そのとき、正しい人々はその父の国で太陽のように輝く。耳のある者は聞
きなさい。」

新共同 マコ 4:27  夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長する
が、どうしてそうなるのか、その人は知らない。

新共同 黙  14:15  すると、別の天使が神殿から出て来て、雲の上に座ってお
られる方に向かって大声で叫んだ。「鎌を入れて、刈り取ってください。刈り入
れの時が来ました。地上の穀物は実っています。」

新共同 マタ 3:12  そして、手に箕を持って、脱穀場を隅々まできれいにし、
麦を集めて倉に入れ、殻を消えることのない火で焼き払われる。」

● 解釈と感想
せっかく種を蒔いたのに雑草が生えてくる悩みを例に、せっかくクリスチャンに
なりかかったのにこの世の悪魔がその生長を妨害するその悔しさが現れている。

● 解釈と感想
『敵のしわざだ。』使用人たちが言う、『では、行って抜き取りましょう
か。』・・・と言う思いに万感の同感を覚える。キリスト教国の戦争動機はこれ
である。裁きや報復は終末の神の裁きに任せよというのが戦争に対するイエスの
答え。

新共同 ロマ 12:19 愛する人たち、自分で復讐せず、神の怒りに任せなさい。
「『復讐はわたしのすること、わたしが報復する』と主は言われる」と書いてあ
ります。

● 解釈と感想
「不和」という悩みは神の介入以外に解決の手段はない。イスラエルとパレスチ
ナ、日本と韓国、日本と中国、南北問題、嫁と姑の問題。血が赦さない人間の憎
しみはキリストの血による「平和」以外に解決のしようがない。

128 問・なぜからし種の譬えが語られたのでしょうか。
答・福音は、その本質を掴んでいれば自然に大きく生長するという励ましである。
マタイ13:31−32
[岩波版・佐藤訳]
401331イエスは彼らにほかの譬を示して言った、「天の王国は、一個の芥子種と
同じである。一人の人がそれをとって、自分の畑に蒔いた。
401332それはあらゆる種の中でも最も小さいが、しかし成長すると〔どの〕野菜
よりも大きく、また一本の木になる。そのため、天の小鳥たちがやって来て、そ
の大枝の中に巣を作るほどにまる」。

新共同 マタ 13:31-32
13:31 イエスは、別のたとえを持ち出して、彼らに言われた。「天の国はからし
種に似ている。人がこれを取って畑に蒔けば、
13:32 どんな種よりも小さいのに、成長するとどの野菜よりも大きくなり、空の
鳥が来て枝に巣を作るほどの木になる。」

[塚本訳] マタ 13:31-32
13:31 またほかの譬を彼らに示して言われた、「天の国は芥子粒に似ている。あ
る人がそれを畑にまいた。
13:32 これはあらゆる種の中で一番小さいが、育つと、野菜の中で一番大きくな
り、(大きな)木になって、『空の鳥が』来て『その枝に巣を作る』ようになる
のである。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 4:30-32
4:30 更に、イエスは言われた。「神の国を何にたとえようか。どのようなたと
えで示そうか。
4:31 それは、からし種のようなものである。土に蒔くときには、地上のどんな
種よりも小さいが、
4:32 蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作
れるほど大きな枝を張る。」

新共同 ルカ 13:18-19
13:18 そこで、イエスは言われた。「神の国は何に似ているか。何にたとえようか。
13:19 それは、からし種に似ている。人がこれを取って庭に蒔くと、成長して木
になり、その枝には空の鳥が巣を作る。」

新共同 マタ 17:20
17:20 イエスは言われた。「信仰が薄いからだ。はっきり言っておく。もし、か
らし種一粒ほどの信仰があれば、この山に向かって、『ここから、あそこに移
れ』と命じても、そのとおりになる。あなたがたにできないことは何もない。」

新共同 ダニ 4:18
4:18 葉は美しく茂り、実は豊かに実ってすべてを養うに足り、その木陰に野の
獣は宿り、その枝に空の鳥は巣を作る、

新共同 エゼ 17:23
17:23 イスラエルの高い山にそれを移し植えると、それは枝を伸ばし実をつけ、
うっそうとしたレバノン杉となり、あらゆる鳥がそのもとに宿り、翼のあるもの
はすべてその枝の陰に住むようになる。

新共同 エゼ 31:6
31:6 大枝には空のすべての鳥が巣を作り/若枝の下では野のすべての獣が子を
産み/多くの国民が皆、その木陰に住んだ。

新共同 ダニ 4:9
4:9 葉は美しく茂り、実は豊かに実って/すべてを養うに足るほどであった。そ
の木陰に野の獣は宿り/その枝に空の鳥は巣を作り/生き物はみな、この木に
よって食べ物を得た。

● 解釈と感想
福音の種はそれが真理であればどんなに小さくても大きくなっていく。深い神学
や高度な聖書知識は必要なく、どうしても必要なことは本質の種である。質である。

● 解釈と感想
「無教会主義の真理」ははじめは小さかったが真理を内に秘めていたので大きく
なった。しかし大きくなると「型」が出来始めていがみ合いが始まる。

● 解釈と感想
質は量の増大に瞬間に変化するが、目的は量ではなく質である。質がないという
ことは量が増えずに消滅するという現象になって現れる。今の無教会主義は福音
の本質を失ったために衰退して、あちこちで集会の散会や休会が見られる。無教
会主義の本質はイエスの有体的復活の伝承である。それを失った無教会主義は信
仰がヒューマニズムや社会批判やエクレシア論や先生の態度生き方追慕に堕落し
た。これでは福音の「からし種」としての本質がないので木に生長しない。断罪
される。されている。

● 解釈と感想
「空の鳥が来て枝にとまる」と言うことは具体的には「若者」が集まるというこ
とである。若者は遠慮がなく批判的。その若者たる小鳥が枝にとまるようになっ
たらその木は本物。本質をもっている。

● 解釈と感想
木には若木と老木がある。老木は老木の役割がある。若芽や若木の肥やしとなる
のだ。若芽や若木は老木があったればこその存在である。

●    解釈と感想
からし種とは本当に小さい種である。ゴマ粒より小さい。イエスの福音も小さい
ものであったが、真理であったので大きくなった。

129 問・なぜパン種の譬えを語られたのですか。
答・伝道の困難に悩んでいる人に、ただ本質を握っていればよいと慰めるためです
マタイ13:33

[岩波版・佐藤訳]
401333イエスは彼らにほかの譬を語った、「天の王国は、パン種と同じである。
一人の女がそれをとって、三サトンの粉の中に埋めた。すると全体が発酵した」。

新共同 マタ 13:33
13:33 また、別のたとえをお話しになった。「天の国はパン種に似ている。女が
これを取って三サトンの粉に混ぜると、やがて全体が膨れる。」

[塚本訳]マタ 13:33
13:33 またほかの譬を彼らに語られた、「天の国はパン種に似ている。女がそれ
を三サトン(二斗)の粉の中に混ぜたところ、ついに全体が発酵した。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 13:20-21
13:20 また言われた。「神の国を何にたとえようか。
13:21 パン種に似ている。女がこれを取って三サトンの粉に混ぜると、やがて全
体が膨れる。」

新共同 ルカ 16:6
16:6 『油百バトス』と言うと、管理人は言った。『これがあなたの証文だ。急
いで、腰を掛けて、五十バトスと書き直しなさい。』

新共同 Tコリ5:6
5:6 あなたがたが誇っているのは、よくない。わずかなパン種が練り粉全体を膨
らませることを、知らないのですか。

新共同 創  18:6
18:6 アブラハムは急いで天幕に戻り、サラのところに来て言った。「早く、上
等の小麦粉を三セアほどこねて、パン菓子をこしらえなさい。」

● 解釈と感想
これも「からし種」の譬えと同じで福音の「本質的要素」が少しでもあれば人間
的努力なしにどんどん大きくなるということ。福音は自由競争で広まる。ホンモ
ノだけが市場で生き残るこの世の現象と同じである。真理は大々的に宣伝しなく
ても伝わってゆく。

● 解釈と感想
イエスの有体的復活は真理なのでそれを固く信じていればそれに波長の合う人が
自然に出てくる。

130 問・イエスはなぜ譬えばなしで話をされたのですか
答・神の国、十字架、贖罪、復活などは頭では分からないから象徴として示した
のです。
マタイ13:34−35


[岩波版・佐藤訳]
401334これらすべてを、イエスは群集に譬で語った。そして譬なしでは何も彼ら
に語らなかった。
401335こうして、預言者を通して言われたことが満たされたのである、すなわち、
   私は譬を使って、私の口を開こう、
   [ 世の]開闢(かいびゃく)の時から隠されていた〔さまざまの〕ことを開
陳しよう。

新共同 マタ 13:34-35
13:34 イエスはこれらのことをみな、たとえを用いて群衆に語られ、たとえを用
いないでは何も語られなかった。
13:35 それは、預言者を通して言われていたことが実現するためであった。「わ
たしは口を開いてたとえを用い、/天地創造の時から隠されていたことを告げる。」

[塚本訳]マタ 13:34-35
13:34 イエスはこれらのことを皆譬をもって群衆に語り、譬を使わずには何も語
られなかった。
13:35 『わたしは口を開いて譬にて語り、世の始めから隠されていたことを打ち
明けよう。』と、預言者をもって言われた言葉が成就するためであった。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 4:33-34
4:33 イエスは、人々の聞く力に応じて、このように多くのたとえで御言葉を語
られた。
4:34 たとえを用いずに語ることはなかったが、御自分の弟子たちにはひそかに
すべてを説明された。

新共同 マタ 13:3  イエスはたとえを用いて彼らに多くのことを語られた。
「種を蒔く人が種蒔きに出て行った。

口語訳 詩  78:2  わたしは口を開いて、たとえを語り、いにしえからの、なぞ
を語ろう。

[塚本訳]Tコリ2:7 わたし達が話すのは神から来る(神の)秘密を示す知恵で
あり、(世に)隠されていた知恵であり、神がわたし達に栄光を与えるために、
世の始めの前からあらかじめお定めになった知恵である。

新共同 Tコリ3:1 兄弟たち、わたしはあなたがたには、霊の人に対するように語
ることができず、肉の人、つまり、キリストとの関係では乳飲み子である人々に
対するように語りました。

[塚本訳]1 ヨハ 16:12  まだ沢山言うことがあるが、(今は言わない。)あ
なた達にはいまそれを理解する力がない。

新共同 マコ 4:2-3
4:2 イエスはたとえでいろいろと教えられ、その中で次のように言われた。
4:3 「よく聞きなさい。種を蒔く人が種蒔きに出て行った。

● 解釈と感想
神の国、福音、十字架、復活などの真理は学校で教える頭の学習では伝授できな
い。これがが悩み。それは「子をもって知る親の恩」のように本人が体験しなけ
ればわからないものなのだ。だからイエスは無理に分からせようとはせず、さり
とて「問答無用」として沈黙しているのではなく、結局譬えで話した。しかし分
からない人には分からず、分かる人には譬えでなくともわかった。譬えだから分
かったということではない。

● 解釈と感想
神の国の真理、十字架、復活などが頭で分かるものならばいわゆる「頭の良い
人」にのみ神の国が分かってしまい、天国は一流校の出身者で一杯になる。

●    解釈と感想
神の国の真理が分かる人は、別次元の神の選びの原理のようなものがあるようだ。

●    解釈と感想
しかしなりふりかまわずがむしゃらに求めれば神の予定に入っていなくても救い
に入れられることも真理。

[塚本訳]ルカ 18:1-8
18:1 なお、気を落さずに常に祈るべきことについて、一つの譬をひいて弟子た
ちに話された、
18:2 「ある町に、神を恐れず、人を人とも思わない裁判官があった。
18:3 またその町に一人の寡婦がいた。いつもその裁判官の所に来ては、『(早
く裁判をして)わたしのため敵に仕返しをしてください』と言っていた。
18:4 裁判官はしばらくの間は取り合おうとしなかったが、あとでひそかに考え
た、『わたしは神を恐れず、人を人とも思わないが、
18:5 この寡婦はどうもうるさくて、やりきれないから、(裁判をして、)この
女のために仕返しをしてやろう。そうしないと最後にはやって来て、わたしをど
んなひどい目にあわせるか知れない。』」
18:6 それから主は言われた、「この不埒な裁判官の言うことを聞け。
18:7 (こんな男でもこのとおり。)まして神が、夜昼叫んでいるその選ばれた
人々のために仕返し(の裁判)をせず、気長に放っておかれることがあろうか。
18:8 わたしは言う、間もなく彼らのために仕返しをされるであろう。しかし人
の子(わたし)が来るときに、はたして地上に信仰(をもつ人)が見当るだろう
か!」


本人でなくとも周囲の祈りで救われることも真理。

[塚本訳]マコ 2:3-5
2:3 人々が一人の中風の者を、四人にかつがせてつれて来る。
2:4 群衆のためイエスのところにつれて行けないので、おいでになる所の(上
の)屋根をはがして穴をあけ、中風の者を担架に寝かせたまま(イエスの前に)
吊りおろす。
2:5 イエスはその人たちの信仰を見て(驚き)、中風の者に言われる、「子よ、
いまあなたの罪は赦された。」

死んだ後にも救いのチャンスがあることも真理。

[塚本訳]ルカ 20:27-38
20:27 復活の存在を否定するサドカイ人が数人近寄って、イエスにこう言って質
問した、
20:28 「先生、モーセは(その律法に、)『もし死んだ兄に、』妻があって『子
がない場合には、弟はその女をめとり、兄の家をつぐべき子をもうけよ』とわた
し達のために書いています。
20:29 ところで(ここに)七人の兄弟があって、長男が妻をめとったが、子がな
くて死に、
20:30 (この律法に従って、)次男、
20:31 三男と、(つぎつぎに)その女をめとり、ついに七人とも同様に子を残さ
ず死んで、
20:32 しまいにはその女も死んでしまいました。
20:33 すると(もし復活があるなら、)復活の折には、この女はその(七人の)
うちのだれの妻になるのでしょうか。七人とも女を妻にしましたから。」
20:34 イエスは言われた、「この世の人はめとり嫁ぐけれども、
20:35 あの世にはいる資格を与えられて、死人の中から復活する者は、めとるこ
ともなく嫁ぐこともない。
20:36 復活によって生まれる彼らは、天使と同じであり、神の子であるので、も
はや死ぬことが出来ない、(従って子を産む必要がない)からである。
20:37 死人が復活することは、(聖書にはっきり書いてある。)モーセも茨の薮
の(燃える話の)ところで、主を『アブラハムの神、またイサクの神、またヤコ
ブの神(である)と』と言ってこれを示している。
20:38 ところで神は死人の神ではなく、生きている者の神である。神に対して
は、すべての者が生きているのだから。(してみるとアブラハム、イサクなども
皆復活して、今生きているわけではないか。)」

[塚本訳]マタ 12:39-41
12:39 彼らに答えられた、「この悪い、神を忘れた時代の人は、(信ずるのに)
徴をほしがる。しかしこの人たちには、預言者ヨナの徴以外の徴は与えられない。
12:40 すなわち『ヨナが三日三晩大きな魚の腹の中にいた』ように、人の子(わ
たし)も三日三晩地の中におるのである。
12:41 しかし人々は信じない。(だから)ニネベの人がこの時代の人と一しょに
(最後の)裁き(の法廷)にあらわれて、この人たちの罪が決まるであろう。と
いうの は、ニネベの人はヨナの説く言葉に従って悔改めたが、(この人たち
は、)いまここにヨナよりも大きい者がいる(のに、その言葉に従わない)から
である。

[塚本訳]ヨハ 5:28-29
5:28 あなた達は(子が裁くという)このことを驚くに及ばない。時が来ると、
墓の中にいる者が皆子(たるわたし)の声を聞いて、
5:29 (墓から)出てくるからである。すなわち、善いことをした者は(永遠
の)命にはいるために復活し、悪いことをした者は(死の)罰を受けるために復
活する。




131 問・どうして世の終わりまで毒麦があるのですか
答・毒麦も最後に復活して神の前に立たされます。毒麦も救われる可能性があります
マタイ13:36−43

[岩波版・佐藤訳]
401336そのあと、彼は群集を離れ、家にやって来た。すると彼の弟子たちが彼
のもとにやって来て、言った、「私たちに畑の毒麦の譬を解き明かして下さい」。
401337すると彼は答えて言った、「『良い種を蒔く人』とは人の子である。
401338また、『畑』とはこの世であり、『良い種』とは、すなわち王国の子らで
ある。また『毒麦』とは、悪しき者の子らである。
401339また、『敵』、〔すなわち〕それら〔の毒麦〕を蒔いた者は悪魔であり、『刈
り入れ』とは世の終わりであり、『刈り入れ人たち』とは御使いたちである。
401340したがって、毒麦が抜き集められ、火で燃や[し尽く]されるように、こ
の世の終わりにおいても、そのようになるであろう。
401341人の子は彼の御使いたちを遣わし、彼らは、彼の王国からすべての躓き
と、不法を行なう者どもとを抜き集め、
401342彼らを火の炉に投げ入れるであろう。そこでは嘆きと歯ぎしりとがある
であろう。
401343そのとき、義人たちは彼らの父の王国において、太陽のように光り輝く
であろう。耳ある者は聞け。

新共同 マタ 13:36-43
13:36 それから、イエスは群衆を後に残して家にお入りになった。すると、弟子
たちがそばに寄って来て、「畑の毒麦のたとえを説明してください」と言った。
13:37 イエスはお答えになった。「良い種を蒔く者は人の子、
13:38 畑は世界、良い種は御国の子ら、毒麦は悪い者の子らである。
13:39 毒麦を蒔いた敵は悪魔、刈り入れは世の終わりのことで、刈り入れる者は
天使たちである。
13:40 だから、毒麦が集められて火で焼かれるように、世の終わりにもそうなる
のだ。
13:41 人の子は天使たちを遣わし、つまずきとなるものすべてと不法を行う者ど
もを自分の国から集めさせ、
13:42 燃え盛る炉の中に投げ込ませるのである。彼らは、そこで泣きわめいて歯
ぎしりするだろう。
13:43 そのとき、正しい人々はその父の国で太陽のように輝く。耳のある者は聞
きなさい。」

[塚本訳]マタ 13:36-43
13:36 それから群衆を解散して家にかえられた。弟子たちが来て「畑の毒麦の譬
を説明してください」と言うと、
13:37 答えられた、「良い種をまく者は人の子(わたし)である。
13:38 畑は世界である。良い種、これは御国の子供たちである。毒麦は悪者[悪
魔]の子供たちであり、
13:39 それをまいた敵というのは悪魔である。また刈入れは世の終りであり、刈
入れ人は天使たちである。
13:40 だから世の終りには、ちょうど毒麦が抜き取られて火で焼きすてられるよ
うであろう。
13:41 (すなわち)人の子(わたし)は自分の使たちをやり、『(人を)誘惑す
る者と不法を働く者とを』皆御国から抜き取って、
13:42 火の燃える炉に投げ込み、彼らはそこでわめき、歯ぎしりするであろう。
13:43 その時、『義人たちは』彼らの父の国で、太陽のように『照りかがやくで
あろう。』耳のある者は聞け。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 13:24-30
13:24 イエスは、別のたとえを持ち出して言われた。「天の国は次のようにたと
えられる。ある人が良い種を畑に蒔いた。
13:25 人々が眠っている間に、敵が来て、麦の中に毒麦を蒔いて行った。
13:26 芽が出て、実ってみると、毒麦も現れた。
13:27 僕たちが主人のところに来て言った。『だんなさま、畑には良い種をお蒔
きになったではありませんか。どこから毒麦が入ったのでしょう。』
13:28 主人は、『敵の仕業だ』と言った。そこで、僕たちが、『では、行って抜
き集めておきましょうか』と言うと、
13:29 主人は言った。『いや、毒麦を集めるとき、麦まで一緒に抜くかもしれない。
13:30 刈り入れまで、両方とも育つままにしておきなさい。刈り入れの時、「ま
ず毒麦を集め、焼くために束にし、麦の方は集めて倉に入れなさい」と、刈り取
る者に言いつけよう。』」

新共同 Tヨハ3:9
3:9 神から生まれた人は皆、罪を犯しません。神の種がこの人の内にいつもある
からです。この人は神から生まれたので、罪を犯すことができません。

新共同 Tコリ3:9
3:9 わたしたちは神のために力を合わせて働く者であり、あなたがたは神の畑、
神の建物なのです。

新共同 ヨハ 8:44
8:44 あなたたちは、悪魔である父から出た者であって、その父の欲望を満たし
たいと思っている。悪魔は最初から人殺しであって、真理をよりどころとしてい
ない。 彼の内には真理がないからだ。悪魔が偽りを言うときは、その本性から
言っている。自分が偽り者であり、その父だからである。

新共同 マタ 28:20
28:20 あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは
世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」

新共同 マタ 24:3
24:3 イエスがオリーブ山で座っておられると、弟子たちがやって来て、ひそか
に言った。「おっしゃってください。そのことはいつ起こるのですか。また、あ
なたが来られて世の終わるときには、どんな徴があるのですか。」

新共同 ヘブ 9:6
9:6 以上のものがこのように設けられると、祭司たちは礼拝を行うために、いつ
も第一の幕屋に入ります。

新共同 マタ 3:10
3:10 斧は既に木の根元に置かれている。良い実を結ばない木はみな、切り倒さ
れて火に投げ込まれる。

新共同 マタ 24:31
24:31 人の子は、大きなラッパの音を合図にその天使たちを遣わす。天使たち
は、天の果てから果てまで、彼によって選ばれた人たちを四方から呼び集める。」

新共同 マタ 25:31-46
25:31 「人の子は、栄光に輝いて天使たちを皆従えて来るとき、その栄光の座に
着く。
25:32 そして、すべての国の民がその前に集められると、羊飼いが羊と山羊を分
けるように、彼らをより分け、
25:33 羊を右に、山羊を左に置く。
25:34 そこで、王は右側にいる人たちに言う。『さあ、わたしの父に祝福された
人たち、天地創造の時からお前たちのために用意されている国を受け継ぎなさい。
25:35 お前たちは、わたしが飢えていたときに食べさせ、のどが渇いていたとき
に飲ませ、旅をしていたときに宿を貸し、
25:36 裸のときに着せ、病気のときに見舞い、牢にいたときに訪ねてくれたから
だ。』
25:37 すると、正しい人たちが王に答える。『主よ、いつわたしたちは、飢えて
おられるのを見て食べ物を差し上げ、のどが渇いておられるのを見て飲み物を差
し上げたでしょうか。
25:38 いつ、旅をしておられるのを見てお宿を貸し、裸でおられるのを見てお着
せしたでしょうか。
25:39 いつ、病気をなさったり、牢におられたりするのを見て、お訪ねしたで
しょうか。』
25:40 そこで、王は答える。『はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最
も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。』
25:41 それから、王は左側にいる人たちにも言う。『呪われた者ども、わたしか
ら離れ去り、悪魔とその手下のために用意してある永遠の火に入れ。
25:42 お前たちは、わたしが飢えていたときに食べさせず、のどが渇いたときに
飲ませず、
25:43 旅をしていたときに宿を貸さず、裸のときに着せず、病気のとき、牢にい
たときに、訪ねてくれなかったからだ。』
25:44 すると、彼らも答える。『主よ、いつわたしたちは、あなたが飢えたり、
渇いたり、旅をしたり、裸であったり、病気であったり、牢におられたりするの
を見て、お世話をしなかったでしょうか。』
25:45 そこで、王は答える。『はっきり言っておく。この最も小さい者の一人に
しなかったのは、わたしにしてくれなかったことなのである。』
25:46 こうして、この者どもは永遠の罰を受け、正しい人たちは永遠の命にあず
かるのである。」

新共同 マタ 20:21
20:21 イエスが、「何が望みか」と言われると、彼女は言った。「王座にお着き
になるとき、この二人の息子が、一人はあなたの右に、もう一人は左に座れると
おっしゃってください。」

新共同 マタ 7:23
7:23 そのとき、わたしはきっぱりとこう言おう。『あなたたちのことは全然知
らない。不法を働く者ども、わたしから離れ去れ。』」

新共同 詩  141:9
141:9 どうか、わたしをお守りください。わたしに対して仕掛けられた罠に/悪
を行う者が掘った落とし穴に陥りませんように。

新共同 Tヨハ3:4
3:4 罪を犯す者は皆、法にも背くのです。罪とは、法に背くことです。

新共同 ダニ 3:6
3:6 ひれ伏して拝まない者は、直ちに燃え盛る炉に投げ込まれる。」

新共同 マタ 8:12  だが、御国の子らは、外の暗闇に追い出される。そこで泣
きわめいて歯ぎしりするだろう。」

新共同 マタ 17:2  イエスの姿が彼らの目の前で変わり、顔は太陽のように輝
き、服は光のように白くなった。

新共同 士  5:31  このように、主よ、あなたの敵がことごとく滅び、主を愛す
る者が日の出の勢いを得ますように。国は四十年にわたって平穏であった。

新共同 Uサム23:3-4
23:3 イスラエルの神は語り/イスラエルの岩はわたしに告げられる。神に従っ
て人を治める者/神を畏れて治める者は
23:4 太陽の輝き出る朝の光/雲もない朝の光/雨の後、地から若草を萌え出さ
せる陽の光。

新共同 ダニ 12:3  目覚めた人々は大空の光のように輝き/多くの者の救いと
なった人々は/とこしえに星と輝く。

新共同 マタ 11:15  耳のある者は聞きなさい。

● 解釈と感想
マタイ11:15 の「耳のある者は聞きなさい。」は意味深長の言葉である。では
「耳あるもの」になるにはどうしたらよいのか。

● 解釈と感想
一生懸命に懸命にイエスを追っかければよいのだ。座ってあぐらをかいていては
救われない。
「求めよ、さらば与えられん」である。しかし、その求める心も神が賜るのだ。




































132 問・この世の財産と神の国を同時に持つことはできませんか
答・神の国は非常に素晴らしいので、この世の財産をつぎ込んでもよいと思うのです
マタイ13:44−46

[岩波版・佐藤訳]
401344天の王国は、畑の中に隠されている宝と同じである。ある人がそれを見
つけたが、彼は〔再びそれを〕隠した。そして喜びのあまり、行って自分の持
っているものすべてを売り払い、その畑を買う。
401345さらに、天の王国は良い真珠を探している一人の商人と同じである。
401346彼は、一個の大変高価な真珠を見つけると、去って行って、自分の持っ
ているものすべてを売り飛ばし、それを買った。

新共同 マタ 13:44-46
13:44 「天の国は次のようにたとえられる。畑に宝が隠されている。見つけた人
は、そのまま隠しておき、喜びながら帰り、持ち物をすっかり売り払って、その
畑を買う。
13:45 また、天の国は次のようにたとえられる。商人が良い真珠を探している。
13:46 高価な真珠を一つ見つけると、出かけて行って持ち物をすっかり売り払
い、それを買う。

[塚本訳]マタ 13:44-46
13:44 天の国は畑に隠されていた宝に似ている。人がそれを見つけると、(また
そこに)隠しておいて喜んで立ち去り、持っているものをみな売って、その畑を
買うのである。
13:45 さらに、天の国は良い真珠をさがしている商人に似ている。
13:46 高価な真珠を一つ見つけると、持っているものをことごとく売って、それ
を買うのである。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 箴  2:4-5
2:4 銀を求めるようにそれを尋ね/宝物を求めるようにそれを捜すなら
2:5 あなたは主を畏れることを悟り/神を知ることに到達するであろう。

新共同 マタ 19:21
19:21 イエスは言われた。「もし完全になりたいのなら、行って持ち物を売り払
い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それか
ら、わたしに従いなさい。」

新共同 ルカ 14:33
14:33 だから、同じように、自分の持ち物を一切捨てないならば、あなたがたの
だれ一人としてわたしの弟子ではありえない。」

新共同 マタ 19:29
19:29 わたしの名のために、家、兄弟、姉妹、父、母、子供、畑を捨てた者は
皆、その百倍もの報いを受け、永遠の命を受け継ぐ。

新共同 ピリ 3:7
3:7 しかし、わたしにとって有利であったこれらのことを、キリストのゆえに損
失と見なすようになったのです。

● 解釈と感想
神の国の喜びはこの世のいかなるものよりも優れていることを示すために、多く
のものを棄てさせられる。家、財産、本!、健康、子供。良い家に住み、よい会
社に勤め、よい地位について多くの財産を持ち、よい健康に恵まれ、よい子供た
ちに恵まれながら信仰生活をすごそうとしたら、福音は伝わらないであろう。

● 解釈と感想
家がなく、健康がなく、お金がなく、子供がなく、この世の地位がなくとも喜ん
で生きることができれば、それが最大の福音の証し。

● 解釈と感想
神はクリスチャンを試す。家とキリストとどっちが大切と思うか。健康とキリス
トとどっちが大切と思うか。子供の成長とキリストとどっちが大切と思うか。こ
の試みでキリストを棄てればイエスの弟子ではなくなる。厳しいが神に従うもの
の必須の試み。人生にはそういう試みの時が一度は来る。アブラハムはイサクを
取られた。ヨブは財産を取られた。それでも神を呪わなかった。

● 解釈と感想
クリスチャンはホンモノになるためには無理にでもこの世のものと別れさせられ
るのだ。人間は本能的にこの世を棄てることはできない。神の愛が無理にこの世
のものを棄てるように要請するのだ。神は不可思議な不幸をもって我々を試すの
だ。「何の因果でこんな目に遭わなければならないのか」と思うことがある。し
かしそれは神の「試し」なのだ。

● 解釈と感想
パウロにとって有利であったものが不利になったと思うとは、パウロの境地は高い。

● 解釈と感想
カトリックの修道僧はこの世と一切別れる。無教会はその点生ぬるいのか。神は
これぞと思う人に鉄槌を下して「使命」の道に追いやる。それは修道院に入るよ
り神にあって純粋だ。

● 解釈と感想
某有名歌手は鯉に凝ってしまい、高い自家用車を売却して欲しい鯉を買ったという。

● 解釈と感想
かって17歳のころ、塚本先生の「聖書知識」を集めていた(?)時の気持がこ
れであった。

● 解釈と感想
隠しておこうという気持もわかる。「聖書知識」を人に貸したとき戻ってくるま
で心配であった。

133 問・終末には信じないものは滅ぼされるとは恐ろしいことではありませ
んか。
答・神は愛する者を、傷つけ、打つのです。ここはその観点から読むべきです。
マタイ13:47−50

[岩波版・佐藤訳]
401347さらに、天の王国は海に投げ入れられ、あらゆる種類〔の魚〕をかき集
める引き網と同じである。
401348それが一杯になると、〔人々は〕それを海岸に引き上げ、〔地面に〕座っ
て良いものを器の中に集め、駄目なものを外へ投げ捨てた。
401349この世の終わりにも、そのようになるであろう。御使いたちがやって来
て、義人たちのただ中から悪しき者たちを選び分け、
401350そして彼らを火の炉に投げ入れるであろう。そこでは嘆きと歯ぎしりとが
あるであろう。

新共同 マタ 13:47-50
13:47 また、天の国は次のようにたとえられる。網が湖に投げ降ろされ、いろい
ろな魚を集める。
13:48 網がいっぱいになると、人々は岸に引き上げ、座って、良いものは器に入
れ、悪いものは投げ捨てる。
13:49 世の終わりにもそうなる。天使たちが来て、正しい人々の中にいる悪い者
どもをより分け、
13:50 燃え盛る炉の中に投げ込むのである。悪い者どもは、そこで泣きわめいて
歯ぎしりするだろう。」

[塚本訳]マタ 13:47-50
13:47 さらに、天の国は地曳網を海におろしてあらゆる種類(の魚)を取るのに
似ている。
13:48 網が一ぱいになると岸に引き上げ、坐って、良いのは集めて入れ物にい
れ、わるいのは投げすてるのである。
13:49 世の終りもそれと同じであろう。すなわち天使たちがあらわれ、義人の中
から悪人どもを引き出して、
13:50 火の燃える炉に投げ込み、彼らはそこでわめき、歯ぎしりするであろう。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 22:9-10
22:9 だから、町の大通りに出て、見かけた者はだれでも婚宴に連れて来なさい。』
22:10 そこで、家来たちは通りに出て行き、見かけた人は善人も悪人も皆集めて
来たので、婚宴は客でいっぱいになった。

新共同 マタ 4:19
4:19 イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言わ
れた。

新共同 ハバ 1:14-15
1:14 あなたは人間を海の魚のように/治める者もない、這うもののようにされ
ました。
1:15 彼らはすべての人を鉤にかけて釣り上げ/網に入れて引き寄せ、投網を
打って集める。こうして、彼らは喜び躍っています。

新共同 マタ 13:39
13:39 毒麦を蒔いた敵は悪魔、刈り入れは世の終わりのことで、刈り入れる者は
天使たちである。

新共同 マタ 25:32
25:32 そして、すべての国の民がその前に集められると、羊飼いが羊と山羊を分
けるように、彼らをより分け、

新共同 詩  1:5
1:5 神に逆らう者は裁きに堪えず/罪ある者は神に従う人の集いに堪えない。

新共同 ダニ 3:6
3:6 ひれ伏して拝まない者は、直ちに燃え盛る炉に投げ込まれる。」

[塚本訳]マタ 8:10-12
8:10 イエスは聞いて驚き、ついて来た人たちに言われた、「アーメン、わたし
は言う、イスラエル人の中でも、こんなりっぱな信仰をもっている者を一人も見
たことがない。
8:11 わたしは言う、(最後の日には、このような信仰のあつい)大勢の人が
『東から西から』来て、天の国でアブラハムやイサクやヤコブと共に宴会につら
なり、
8:12 (かんじんのイスラエル人、すなわち)御国の子供たちは外の真暗闇に放
り出され、そこでわめき、歯ぎしりするであろう。」

● 解釈と感想
神の終末とはそんなに恐ろしいことなのだろうか。 ヒューマニストには耐えら
れない場面。しかし致し方がない。この恐ろしさは神が人間に対する期待が大き
いからなのではあるまいか。どうでもよければ神とてもこんな面倒なことはぜず
に一網打尽に人間を滅ぼすに違いない。

● 解釈と感想
終末にはやはりほろびる人がいるのか。しかしキリストの十字架はその滅ぶべき
人のための救いのはず。するとこの滅ぶべき人というのはキリストの福音を否定
した人ではあるまいか。

●    解釈と感想
マタイ8:10−12によればこの滅ぶべき人間は膝元のイスラエル人。それだ
け神に愛されている。可愛さ余って憎さ100倍か。

●    解釈と感想
人間世界でも本当に愛する人に対しては相刺しにしてでと思う。つまり自分が命
を落としてでも相手を愛したいという気になるものである。また神は愛するもの
を掻き裂くともある。

ヨブ記五章一八節「彼は傷つけ、また包み、撃ち、またその手をもっていやされ
る。」


134 問・神の国の真理を知った者の姿はどうなりますか。
答・旧約の律法主義と福音の違いが分かる者になって、判断が明快になります
マタイ13:51−52

[岩波版・佐藤訳]
401351あなたたちはこれらすべてのことを悟ったか」。彼らは彼に言う、「はい」。
401352そこで彼は彼らに言った、「このゆえに、天の王国の弟子となった律法学
者はすべて、その倉から新しいものと同時に古いものを取り出す一家の主人と同
じである」。

新共同 マタ 13:51-52
13:51 「あなたがたは、これらのことがみな分かったか。」弟子たちは、「分か
りました」と言った。
13:52 そこで、イエスは言われた。「だから、天の国のことを学んだ学者は皆、
自分の倉から新しいものと古いものを取り出す一家の主人に似ている。」

[塚本訳]マタ 13:51-52
13:51 あなた達はこれが皆わかったか。」「はい」と弟子たちがこたえる。
13:52 イエスは言われた、「(これがわかれば、すべてがわかるのである。)だ
から天の国のことに通じた学者は皆、自分の倉から新しいものと古いものとを
(心のままに)取り出す家の主人に似ている。(古い教えと新しい教えとを自由
に使いこなすことが出来る。)」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 13:23
13:23 良い土地に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて悟る人であり、あるものは
百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍の実を結ぶのである。」

新共同 マタ 13:34
13:34 イエスはこれらのことをみな、たとえを用いて群衆に語られ、たとえを用
いないでは何も語られなかった。

新共同 マタ 20:1
20:1 「天の国は次のようにたとえられる。ある家の主人が、ぶどう園で働く労
働者を雇うために、夜明けに出かけて行った。

新共同 マタ 21:33
21:33 「もう一つのたとえを聞きなさい。ある家の主人がぶどう園を作り、垣を
巡らし、その中に搾り場を掘り、見張りのやぐらを立て、これを農夫たちに貸し
て旅に出た。

新共同 マコ 1:27
1:27 人々は皆驚いて、論じ合った。「これはいったいどういうことなのだ。権
威ある新しい教えだ。この人が汚れた霊に命じると、その言うことを聴く。」

新共同 マタ 12:35
12:35 善い人は、良いものを入れた倉から良いものを取り出し、悪い人は、悪い
ものを入れた倉から悪いものを取り出してくる。

[塚本訳]ヨハ 7:15
7:15 ユダヤ人は驚いて言った、「この人は学校に行ったこともないのに、どう
して聖書を知っているのだろうか。」

● 解釈と感想
神の国の本質が分かった人は旧約と新約の違いがよく分かる。

●    解釈と感想
倉に置いたものが何処に何があるが分かる人というのは、聖書の何処に何が書い
てるのかがすぐ分かるのと似ている。意味がよく分かるから覚えていられるので
ある。

●    解釈と感想
神の国の真理や神の心は神学校ではわからない。多くの悩みや苦難や涙を経て分
かるもの。

●    解釈と感想
聖書の引照の極意も聖書という倉のあちこちから自在に引き出すようなものであ
る。それには神の国の真理に精通していることが必要。しかしそれは神学という
学問ではなく、神の心を知ることである。





















135 問・クリスチャンはなぜ血縁とひびが入るようになるのですか
答・新しく霊によって生まれるので、人生観死生観価値観が異なるからです
ルカ8:19−21
[岩波版・佐藤訳]
420819さて、彼のもとに母と彼の兄弟たちがやって来たが、群衆のせいで彼に接する
ことができなかった。
420820そこで彼に〔次のような〕報告がなされた、「あなたの母上とあなたの兄
弟たちが外に立って、あなたに会いたいと願っておられます」。
420821彼はしかし、答えて彼らに対して言った、「私の母、私の兄弟たちとは、
神の御言葉を聞き、〔それを〕行なう者たちのことだ」。

新共同 ルカ 8:19-21
8:19 さて、イエスのところに母と兄弟たちが来たが、群衆のために近づくこと
ができなかった。
8:20 そこでイエスに、「母上と御兄弟たちが、お会いしたいと外に立っておら
れます」との知らせがあった。
8:21 するとイエスは、「わたしの母、わたしの兄弟とは、神の言葉を聞いて行
う人たちのことである」とお答えになった。

[塚本訳]ルカ 8:19-21
8:19 (ある時)イエスの母と兄弟たちがイエスの所に来たが、人だかりのた
め、そばへ行くことができなかった。
8:20 人々が「母上と兄弟がたが、お会いしたいと外に立っておられます」と知
らせると、
8:21 イエスは答えられた、「わたしの母、わたしの兄弟は、神の御言葉を聞い
て行う人たちである。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 12:46-50
12:46 イエスがなお群衆に話しておられるとき、その母と兄弟たちが、話したい
ことがあって外に立っていた。
12:47 そこで、ある人がイエスに、「御覧なさい。母上と御兄弟たちが、お話し
したいと外に立っておられます」と言った。
12:48 しかし、イエスはその人にお答えになった。「わたしの母とはだれか。わ
たしの兄弟とはだれか。」
12:49 そして、弟子たちの方を指して言われた。「見なさい。ここにわたしの
母、わたしの兄弟がいる。
12:50 だれでも、わたしの天の父の御心を行う人が、わたしの兄弟、姉妹、また
母である。」

新共同 マコ 3:31-35
3:31 イエスの母と兄弟たちが来て外に立ち、人をやってイエスを呼ばせた。
3:32 大勢の人が、イエスの周りに座っていた。「御覧なさい。母上と兄弟姉妹
がたが外であなたを捜しておられます」と知らされると、
3:33 イエスは、「わたしの母、わたしの兄弟とはだれか」と答え、
3:34 周りに座っている人々を見回して言われた。「見なさい。ここにわたしの
母、わたしの兄弟がいる。
3:35 神の御心を行う人こそ、わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ。」

新共同 ヨハ 15:14  わたしの命じることを行うならば、あなたがたはわたしの
友である。

新共同 マタ 13:55-56
13:55 この人は大工の息子ではないか。母親はマリアといい、兄弟はヤコブ、ヨ
セフ、シモン、ユダではないか。
13:56 姉妹たちは皆、我々と一緒に住んでいるではないか。この人はこんなこと
をすべて、いったいどこから得たのだろう。」

新共同 ヨハ 7:3  イエスの兄弟たちが言った。「ここを去ってユダヤに行き、
あなたのしている業を弟子たちにも見せてやりなさい。

新共同 ヨハ 20:17  イエスは言われた。「わたしにすがりつくのはよしなさ
い。まだ父のもとへ上っていないのだから。わたしの兄弟たちのところへ行っ
て、こう言いなさい。 『わたしの父であり、あなたがたの父である方、また、
わたしの神であり、あなたがたの神である方のところへわたしは上る』と。」

新共同 マタ 7:21  「わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者が皆、天の
国に入るわけではない。わたしの天の父の御心を行う者だけが入るのである。

新共同 ヨハ 15:14  わたしの命じることを行うならば、あなたがたはわたしの
友である。

新共同 マコ 6:3  この人は、大工ではないか。マリアの息子で、ヤコブ、ヨ
セ、ユダ、シモンの兄弟ではないか。姉妹たちは、ここで我々と一緒に住んでい
るではないか。」このように、人々はイエスにつまずいた。

新共同 マコ 3:5  そこで、イエスは怒って人々を見回し、彼らのかたくなな心
を悲しみながら、その人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、手は
元どおりになった。

新共同 マコ 3:21
3:21 身内の人たちはイエスのことを聞いて取り押さえに来た。「あの男は気が
変になっている」と言われていたからである。

新共同 使  1:14
1:14 彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合
わせて熱心に祈っていた。

新共同 ルカ 11:27-28
11:27 イエスがこれらのことを話しておられると、ある女が群衆の中から声高ら
かに言った。「なんと幸いなことでしょう、あなたを宿した胎、あなたが吸った
乳房は。」
11:28 しかし、イエスは言われた。「むしろ、幸いなのは神の言葉を聞き、それ
を守る人である。」

新共同 マタ 7:24  「そこで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩
の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。

新共同 ヨハ 10:11  わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を
捨てる。

新共同 ヨハ 10:15  それは、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知って
いるのと同じである。わたしは羊のために命を捨てる。

新共同 ヨハ 10:17-18
10:17 わたしは命を、再び受けるために、捨てる。それゆえ、父はわたしを愛し
てくださる。
10:18 だれもわたしから命を奪い取ることはできない。わたしは自分でそれを捨
てる。わたしは命を捨てることもでき、それを再び受けることもできる。これ
は、わたしが父から受けた掟である。」

新共同 Tヨハ3:16  イエスは、わたしたちのために、命を捨ててくださいまし
た。そのことによって、わたしたちは愛を知りました。だから、わたしたちも兄
弟のために命を捨てるべきです。

新共同 マコ 10:45  人の子は仕えられるためではなく仕えるために、また、多
くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのである。」

[塚本訳]ヨハ 1:10-13
1:12 しかし受け入れた人々、すなわち、その名を(神の子であることを)信じ
た人には一人のこらず、神の子となる資格をお授けになった。
1:13 この人たちは、人間の血や、肉の欲望や、男の欲望によらず、神(の力)
によって生まれたのである。

● 解釈と感想
クリスチャンは、血縁とひびが入る悲しみがある。「そんなことはできない」
「その考えには同調できない」というように人生観にずれが生じてくるからであ
る。その悲しみが結果的に十字架になる。しかし「ここがガマンのしどころ」。
その涙が結果的に親兄弟を救う。この世でその結果が見られなくとも来世でその
喜びに預かることができることを期待する。希望する。信じる。だからこの世で
は親戚に対し「キリストの香り」で振舞うことが必要。「伝道してキリスト教に
屈服させるような態度ではいけない。

● 解釈と感想
大伝道者の子弟必ずしもクリスチャンではない。これは救いは親や環境や教育に
よらないことの証明。キリスト教主義の学校に行ったもの必ずしも信仰に入らな
い。これも救いは学校によらないことの証明。救いは一人一人に神ご自身の自由
な介入によって来る。だから我々は「神に」腰を上げてもらえるように祈る必要
がある。

● 解釈と感想
信仰は子供に遺伝はしないが感染はする。感染させる業は神の業。これが望み。


136 問・イエスは本当に嵐を静めたのですか。作り話ではありませんか
答・イエスの奇蹟を信じると、人生の深い悩みも神が解決して下さると信じられます
マルコ4:35−41

[岩波版・佐藤訳]
410435さてその日、タ方になった時、彼は彼らに言う、「向こう岸に行こうでは
ないか」。
410436そこで彼らは、群衆を〔岸辺に〕残しておいて、彼を舟に乗せたまま、
〔沖へと〕漕ぎ出す。また、ほかの〔幾艘かの〕舟も共にいた。
410437すると激しい暴風が起こる。そして大波が舟の中まで襲って来始め、たち
まち舟が〔水で〕満杯になるほどであった。
410438〔しかし〕イエス自身は、舳(とも)の方で枕をして眠っていた。そこで
彼らは彼
を起こし、彼に言う、「先生、私たちが滅んでしまうというのに平気なのですか」。
410439すると彼は起き上がり、風を叱り、海に命じた、「黙れ、口をつぐめ」。
すると風
は収まり、大きな凪が生じた。
410440そこで彼は彼らに言った、「なぜ、あなたたちは臆病なのだ。信仰がまっ
たくないのか」。
410441そこで彼らは大いに恐れた。そして、お互いに言い続けた、「この人は
いったい、誰だろう。風や海でさえこの人に従うとは」。

新共同 マコ 4:35-41
4:35 その日の夕方になって、イエスは、「向こう岸に渡ろう」と弟子たちに言
われた。
4:36 そこで、弟子たちは群衆を後に残し、イエスを舟に乗せたまま漕ぎ出し
た。ほかの舟も一緒であった。
4:37 激しい突風が起こり、舟は波をかぶって、水浸しになるほどであった。
4:38 しかし、イエスは艫の方で枕をして眠っておられた。弟子たちはイエスを
起こして、「先生、わたしたちがおぼれてもかまわないのですか」と言った。
4:39 イエスは起き上がって、風を叱り、湖に、「黙れ。静まれ」と言われた。
すると、風はやみ、すっかり凪になった。
4:40 イエスは言われた。「なぜ怖がるのか。まだ信じないのか。」
4:41 弟子たちは非常に恐れて、「いったい、この方はどなたなのだろう。風や
湖さえも従うではないか」と互いに言った。

[塚本訳]マコ 4:35-41
4:35 その日、夕方になると、「向う岸に渡ろう」と言われる。
4:36 弟子たちは(岸に立っている)群衆を解散して、イエスが舟に乗っておら
れるのを、そのままお連れする。幾艘かほかの舟もついて行った。
4:37 すると激しい突風がおこり、波が舟に打ち込んできて、もう舟にいっぱい
になりそうになった。
4:38 しかしイエスは艫の方で枕をして眠っておられた。弟子たちが「先生、溺
れます、構ってくださらないのですか」と言って起した。
4:39 イエスは目をさまして風を叱りつけ、湖に言われた、「黙れ、静かにしな
いか!」(たちどころに)風がやんで、大凪になった。
4:40 彼らに言われた、「なんでそんなに臆病なのか。まだ信じないのか。」
4:41 弟子たちはすっかりおびえてしまって、「この方はいったいだれだろう、
風も湖もその言うことを聞くのだが」と語り合った。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 8:23-27
8:23 イエスが舟に乗り込まれると、弟子たちも従った。
8:24 そのとき、湖に激しい嵐が起こり、舟は波にのまれそうになった。イエス
は眠っておられた。
8:25 弟子たちは近寄って起こし、「主よ、助けてください。おぼれそうです」
と言った。
8:26 イエスは言われた。「なぜ怖がるのか。信仰の薄い者たちよ。」そして、
起き上がって風と湖とをお叱りになると、すっかり凪になった。
8:27 人々は驚いて、「いったい、この方はどういう方なのだろう。風や湖さえ
も従うではないか」と言った。

新共同 マタ 8:18
8:18 イエスは、自分を取り囲んでいる群衆を見て、弟子たちに向こう岸に行く
ように命じられた。

新共同 ルカ 8:22-25
8:22 ある日のこと、イエスが弟子たちと一緒に舟に乗り、「湖の向こう岸に渡
ろう」と言われたので、船出した。
8:23 渡って行くうちに、イエスは眠ってしまわれた。突風が湖に吹き降ろして
来て、彼らは水をかぶり、危なくなった。
8:24 弟子たちは近寄ってイエスを起こし、「先生、先生、おぼれそうです」と
言った。イエスが起き上がって、風と荒波とをお叱りになると、静まって凪に
なった。
8:25 イエスは、「あなたがたの信仰はどこにあるのか」と言われた。弟子たち
は恐れ驚いて、「いったい、この方はどなたなのだろう。命じれば風も波も従う
ではないか」と互いに言った。

新共同 マコ 6:45-47
6:45 それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸のベトサイ
ダへ先に行かせ、その間に御自分は群衆を解散させられた。
6:46 群衆と別れてから、祈るために山へ行かれた。
6:47 夕方になると、舟は湖の真ん中に出ていたが、イエスだけは陸地におられた。

新共同 ヨナ 1:4-6
1:4 主は大風を海に向かって放たれたので、海は大荒れとなり、船は今にも砕け
んばかりとなった。
1:5 船乗りたちは恐怖に陥り、それぞれ自分の神に助けを求めて叫びをあげ、積
み荷を海に投げ捨て、船を少しでも軽くしようとした。しかし、ヨナは船底に降
りて横になり、ぐっすりと寝込んでいた。
1:6 船長はヨナのところに来て言った。「寝ているとは何事か。さあ、起きてあ
なたの神を呼べ。神が気づいて助けてくれるかもしれない。」

新共同 ルカ 10:40
10:40 マルタは、いろいろのもてなしのためせわしく立ち働いていたが、そばに
近寄って言った。「主よ、わたしの姉妹はわたしだけにもてなしをさせています
が、何ともお思いになりませんか。手伝ってくれるようにおっしゃってください。」

新共同 マコ 6:48-51
6:48 ところが、逆風のために弟子たちが漕ぎ悩んでいるのを見て、夜が明ける
ころ、湖の上を歩いて弟子たちのところに行き、そばを通り過ぎようとされた。
6:49 弟子たちは、イエスが湖上を歩いておられるのを見て、幽霊だと思い、大
声で叫んだ。
6:50 皆はイエスを見ておびえたのである。しかし、イエスはすぐ彼らと話し始
めて、「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われた。
6:51 イエスが舟に乗り込まれると、風は静まり、弟子たちは心の中で非常に驚
いた。

新共同 詩  65:8
65:8 大海のどよめき、波のどよめき/諸国の民の騒ぎを鎮める方。

新共同 詩  89:10
89:10 あなたは誇り高い海を支配し/波が高く起これば、それを静められます。

新共同 詩  107:25-32
107:25 主は仰せによって嵐を起こし/波を高くされたので
107:26 彼らは天に上り、深淵に下り/苦難に魂は溶け
107:27 酔った人のようによろめき、揺らぎ/どのような知恵も呑み込まれてし
まった。
107:28 苦難の中から主に助けを求めて叫ぶと/主は彼らを苦しみから導き出さ
れた。
107:29 主は嵐に働きかけて沈黙させられたので/波はおさまった。
107:30 彼らは波が静まったので喜び祝い/望みの港に導かれて行った。
107:31 主に感謝せよ。主は慈しみ深く/人の子らに驚くべき御業を成し遂げら
れる。
107:32 民の集会で主をあがめよ。長老の集いで主を賛美せよ。

新共同 ヨハ 14:1
14:1 「心を騒がせるな。神を信じなさい。そして、わたしをも信じなさい。

新共同 ヨハ 14:27
14:27 わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこ
れを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。

新共同 Uテモ1:7
1:7 神は、おくびょうの霊ではなく、力と愛と思慮分別の霊をわたしたちにくだ
さったのです。

新共同 ルカ 2:9
2:9 すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に
恐れた。

新共同 マコ 1:27
1:27 人々は皆驚いて、論じ合った。「これはいったいどういうことなのだ。権
威ある新しい教えだ。この人が汚れた霊に命じると、その言うことを聴く。」

新共同 マタ 14:22-24
14:22 それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸へ先に行か
せ、その間に群衆を解散させられた。
14:23 群衆を解散させてから、祈るためにひとり山にお登りになった。夕方に
なっても、ただひとりそこにおられた。
14:24 ところが、舟は既に陸から何スタディオンか離れており、逆風のために波
に悩まされていた。

新共同 マタ 6:30
6:30 今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのよう
に装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、信仰の
薄い者たちよ。

新共同 マタ 9:33
9:33 悪霊が追い出されると、口の利けない人がものを言い始めたので、群衆は
驚嘆し、「こんなことは、今までイスラエルで起こったためしがない」と言った。

新共同 マタ 15:31
15:31 群衆は、口の利けない人が話すようになり、体の不自由な人が治り、足の
不自由な人が歩き、目の見えない人が見えるようになったのを見て驚き、イスラ
エルの神を賛美した。

新共同 マタ 21:20
21:20 弟子たちはこれを見て驚き、「なぜ、たちまち枯れてしまったのですか」
と言った。

新共同 使  2:7
2:7 人々は驚き怪しんで言った。「話をしているこの人たちは、皆ガリラヤの人
ではないか。

新共同 ルカ 5:5-8
5:5 シモンは、「先生、わたしたちは、夜通し苦労しましたが、何もとれません
でした。しかし、お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」と答えた。
5:6 そして、漁師たちがそのとおりにすると、おびただしい魚がかかり、網が破
れそうになった。
5:7 そこで、もう一そうの舟にいる仲間に合図して、来て手を貸してくれるよう
に頼んだ。彼らは来て、二そうの舟を魚でいっぱいにしたので、舟は沈みそうに
なった。
5:8 これを見たシモン・ペトロは、イエスの足もとにひれ伏して、「主よ、わた
しから離れてください。わたしは罪深い者なのです」と言った。

● 解釈と感想
イエスはその在世中にとにかく「ドエライ」ことをしたらしい。不思議、驚き、
恐怖の感情が人々の間に広がった。「そんなことありえるはずはない」と考えて
いることがたくさん起こった。ここに神を信ずるものの粘りの根拠がある。「罪
の赦し」「復活」、これらはみな「そんなことはありえない」と思うことである
が、それが歴史的事実として起こったことは我々の喜びである。あの放蕩の人間
が救われるだろうか。そのような場合、普通は諦めの境地になる。しかし神が奇
蹟を起こせば放蕩人が清くなる。

● 解釈と感想
人生の最も深い重い悩みも、この「嵐を静めたイエス」の事実を知ることによっ
て神に対する希望と信頼の気持ちが湧く。このところはそう読むのが正しい読み
方である。ここを非神話化(ブルトマン)の読み方をして「これは伝説だ」と片
付けて読んでは、神のイエスを通しての奇蹟の業、また著者のせっかくの報告が
無駄に終る。この記事はその通り起こったのだ。
137 問・ゲラサの豚の記事は我々に何を教えますか
答・神は人生の最も深い悩みである悪霊をも追い出す力があることを教えます
ルカ8:26−39

[岩波版・佐藤訳]
420826さて、彼らは、ガリラヤの反対側にある、ゲラサ人たちの地方に舟でく
だった。
420827すると、〔舟から出て〕地上に降り立った彼に、その町から出て来た一人
の男が出会った。この彼は、悪霊どもに憑(つ)かれ、長い間衣をまとわず、家
の中にも留まらず、むしろ墓場をすみかとしていた。
420828さて彼は、イエスを見ると叫び声を上げ、彼のもとにひれ伏して、大声で
言った、「いと高き神の子イエスよ、お前は俺となんの関係があるのだ。お願い
だから、俺を苦しめるな」。
29というのは、イエスがこの穢れた霊にこの人から出て行くように指図したから
である。というのも、
〔この穢れた霊は〕長期間にわたり彼に取り憑いており、そこで彼は鎖と足枷で縛り
上げられ、監視されていたが、〔それでも彼は〕縄目を粉砕してしまい、悪霊によっ
て荒野に駆り立てられるのであった。
420830さて、この彼にイエスがたずねた、「お前の名はなんというのか」。する
と彼は言った、「レギオンだ」。多くの悪霊たちが彼の内部に入っていたためで
ある。
420831そこで彼らは、彼が自分たちに〔底なき〕淵の中に去り行けと言いつけな
いよう、彼に乞い願うのであった。
420832ところで、当地に、豚のかなりの群が山に飼われていた。そこで彼らはイ
エスに、白分たちがその者どもの中に入ることを許してくれるように乞い願っ
た。そこで彼は彼らにそれを許した。
420833すると穢れた霊どもはその人から出て行って、豚の中に入った。そこでその
群は、崖を下って湖へなだれ込み、〔かたはしから〕溺れ果てて行った。
420834他方、〔豚を〕飼っていた者たちは起こったことを見て、逃げ去り、その
町および〔近くの〕里に〔ことの次第を〕告げ知らせた。
420535すると彼らは、起こったことを見に出て来た。そして彼らはイエスのもと
に来て、悪霊どもの出て行った人が、着物を身にまとい、正気のさまでイエスの
足もとに座っているのを見いだした。そこで彼らは恐れた。
420836また、〔先の出来事を一〕見ていた者たちは、悪霊に憑かれていた者
がいかに救われたかを彼らに詳しく話した。
420837そこでゲラサ付近の地の人々の群は
すべて、自分たち〔の地域〕から出て行くようにイエスに願った。大きな恐れが彼ら
を領していたからである。そこで彼自身は、舟に乗って戻って行った。
420838悪霊どもが去って行ってしまったその人は、イエスと一緒にいることを
〔許してくれるように〕彼に懇願し〔て止まなかっ〕た。しかしイエスは彼を帰
して、彼に言った、
420839〔あなたの家に戻り、神があなたに何をして下さったかを語りなさい〕。
そこで
彼は出て行って、イエスが彼に何をなしてくれたかを町という町で宣べ伝え始めた。

新共同 ルカ 8:26-39
8:26 一行は、ガリラヤの向こう岸にあるゲラサ人の地方に着いた。
8:27 イエスが陸に上がられると、この町の者で、悪霊に取りつかれている男が
やって来た。この男は長い間、衣服を身に着けず、家に住まないで墓場を住まい
としていた。
8:28 イエスを見ると、わめきながらひれ伏し、大声で言った。「いと高き神の
子イエス、かまわないでくれ。頼むから苦しめないでほしい。」
8:29 イエスが、汚れた霊に男から出るように命じられたからである。この人は
何回も汚れた霊に取りつかれたので、鎖でつながれ、足枷をはめられて監視され
ていたが、それを引きちぎっては、悪霊によって荒れ野へと駆り立てられていた。
8:30 イエスが、「名は何というか」とお尋ねになると、「レギオン」と言っ
た。たくさんの悪霊がこの男に入っていたからである。
8:31 そして悪霊どもは、底なしの淵へ行けという命令を自分たちに出さないよ
うにと、イエスに願った。
8:32 ところで、その辺りの山で、たくさんの豚の群れがえさをあさっていた。
悪霊どもが豚の中に入る許しを願うと、イエスはお許しになった。
8:33 悪霊どもはその人から出て、豚の中に入った。すると、豚の群れは崖を
下って湖になだれ込み、おぼれ死んだ。
8:34 この出来事を見た豚飼いたちは逃げ出し、町や村にこのことを知らせた。
8:35 そこで、人々はその出来事を見ようとしてやって来た。彼らはイエスのと
ころに来ると、悪霊どもを追い出してもらった人が、服を着、正気になってイエ
スの足もとに座っているのを見て、恐ろしくなった。
8:36 成り行きを見ていた人たちは、悪霊に取りつかれていた人の救われた次第
を人々に知らせた。
8:37 そこで、ゲラサ地方の人々は皆、自分たちのところから出て行ってもらい
たいと、イエスに願った。彼らはすっかり恐れに取りつかれていたのである。そ
こで、イエスは舟に乗って帰ろうとされた。
8:38 悪霊どもを追い出してもらった人が、お供したいとしきりに願ったが、イ
エスはこう言ってお帰しになった。
8:39 「自分の家に帰りなさい。そして、神があなたになさったことをことごと
く話して聞かせなさい。」その人は立ち去り、イエスが自分にしてくださったこ
とをことごとく町中に言い広めた。

[塚本訳]ルカ 8:26-39
8:26 かくて一行はガリラヤの向い側にあるゲラサ人の地に渡った。
8:27 イエスが陸にあがられると、その町の者で、悪鬼につかれた一人の男が迎
えた。この男は長い間着物を着ず、また家にすまずに墓場にすんでいた。
8:28 イエスを見ると、叫びながらその前にひれ伏し、大声で言った、「いと高
き神の子のイエス様、『放っておいてください。』お願いです、わたしを苦しめ
ないでください。」
8:29 これはイエスが汚れた霊に、その人から出てゆけと命じたからである。汚
れた霊は何度も何度もその人をつかんだ。いかに鎖と足桎でつながれ監視されて
いても、その繋ぎをひきちぎり、悪鬼に追われて荒野にいったのである。
8:30 「あなたの名はなんというか」とイエスがお尋ねになると、「軍団です」
とこたえた。悪鬼が大勢、(一軍団も)彼の中に入りこんでいたからである。
8:31 また、地の底に行くことをお命じにならぬようにと願った。
8:32 折から、そこの山で多くの豚の群が草を食っていた。悪鬼どもは、それに
乗り移ることを許されたいと願った。お許しになると、
8:33 悪鬼どもはその人から出ていって豚に乗り移った。すると群は(気がち
がったように)けわしい坂をどっと湖へなだれこみ、溺れて死んだ。
8:34 豚飼たちはこの出来事を見て逃げ出し、町や部落に知らせた。
8:35 人々はこの出来事を見に出て来たが、イエスの所に来て、悪鬼を追い出さ
れた人が着物をき、正気にかえって、イエスの足もとにじっと坐っているのを見
ると、恐ろしくなった。
8:36 また(現場を)見ていた人たちは、悪鬼につかれていた者がどんな風にし
て救われたかを、その人々に知らせた。
8:37 ゲラサ地方の住民は皆すっかりおびえ切って、イエスに自分たち(の所)
からでて行ってもらいたいと頼んだ。そこでイエスは舟に乗って帰られた。
8:38 (帰ろうとされる時に、)悪鬼を追い出された男がお供をしたいと願った
が、(許さず、)こう言ってお帰しになった、
8:39 「家に帰って、神がどんなにえらいことをしてくださったかを、(みんな
に)話してきかせなさい。」すると彼は行って、イエスがどんなにえらいことを
自分にされたかを、町中に言いふらした。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 8:28-34
8:28 イエスが向こう岸のガダラ人の地方に着かれると、悪霊に取りつかれた者
が二人、墓場から出てイエスのところにやって来た。二人は非常に狂暴で、だれ
もその辺りの道を通れないほどであった。
8:29 突然、彼らは叫んだ。「神の子、かまわないでくれ。まだ、その時ではな
いのにここに来て、我々を苦しめるのか。」
8:30 はるかかなたで多くの豚の群れがえさをあさっていた。
8:31 そこで、悪霊どもはイエスに、「我々を追い出すのなら、あの豚の中に
やってくれ」と願った。
8:32 イエスが、「行け」と言われると、悪霊どもは二人から出て、豚の中に
入った。すると、豚の群れはみな崖を下って湖になだれ込み、水の中で死んだ。
8:33 豚飼いたちは逃げ出し、町に行って、悪霊に取りつかれた者のことなど一
切を知らせた。
8:34 すると、町中の者がイエスに会おうとしてやって来た。そして、イエスを
見ると、その地方から出て行ってもらいたいと言った。

新共同 マコ 5:1-20
5:1 一行は、湖の向こう岸にあるゲラサ人の地方に着いた。
5:2 イエスが舟から上がられるとすぐに、汚れた霊に取りつかれた人が墓場から
やって来た。
5:3 この人は墓場を住まいとしており、もはやだれも、鎖を用いてさえつなぎと
めておくことはできなかった。
5:4 これまでにも度々足枷や鎖で縛られたが、鎖は引きちぎり足枷は砕いてしま
い、だれも彼を縛っておくことはできなかったのである。
5:5 彼は昼も夜も墓場や山で叫んだり、石で自分を打ちたたいたりしていた。
5:6 イエスを遠くから見ると、走り寄ってひれ伏し、
5:7 大声で叫んだ。「いと高き神の子イエス、かまわないでくれ。後生だから、
苦しめないでほしい。」
5:8 イエスが、「汚れた霊、この人から出て行け」と言われたからである。
5:9 そこで、イエスが、「名は何というのか」とお尋ねになると、「名はレギオ
ン。大勢だから」と言った。
5:10 そして、自分たちをこの地方から追い出さないようにと、イエスにしきり
に願った。
5:11 ところで、その辺りの山で豚の大群がえさをあさっていた。
5:12 汚れた霊どもはイエスに、「豚の中に送り込み、乗り移らせてくれ」と
願った。
5:13 イエスがお許しになったので、汚れた霊どもは出て、豚の中に入った。す
ると、二千匹ほどの豚の群れが崖を下って湖になだれ込み、湖の中で次々とおぼ
れ死んだ。
5:14 豚飼いたちは逃げ出し、町や村にこのことを知らせた。人々は何が起こっ
たのかと見に来た。
5:15 彼らはイエスのところに来ると、レギオンに取りつかれていた人が服を
着、正気になって座っているのを見て、恐ろしくなった。
5:16 成り行きを見ていた人たちは、悪霊に取りつかれた人の身に起こったこと
と豚のことを人々に語った。
5:17 そこで、人々はイエスにその地方から出て行ってもらいたいと言いだした。
5:18 イエスが舟に乗られると、悪霊に取りつかれていた人が、一緒に行きたい
と願った。
5:19 イエスはそれを許さないで、こう言われた。「自分の家に帰りなさい。そ
して身内の人に、主があなたを憐れみ、あなたにしてくださったことをことごと
く知らせなさい。」
5:20 その人は立ち去り、イエスが自分にしてくださったことをことごとくデカ
ポリス地方に言い広め始めた。人々は皆驚いた。

新共同 マコ 1:24
1:24 「ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は
分かっている。神の聖者だ。」

新共同 T列 17:18
17:18 彼女はエリヤに言った。「神の人よ、あなたはわたしにどんなかかわりが
あるのでしょうか。あなたはわたしに罪を思い起こさせ、息子を死なせるために
来られたのですか。」

新共同 創  14:18
14:18 いと高き神の祭司であったサレムの王メルキゼデクも、パンとぶどう酒を
持って来た。

新共同 黙  9:11
9:11 いなごは、底なしの淵の使いを王としていただいている。その名は、ヘブ
ライ語でアバドンといい、ギリシア語の名はアポリオンという。

新共同 ルカ 1:65
1:65 近所の人々は皆恐れを感じた。そして、このことすべてが、ユダヤの山里
中で話題になった。

新共同 マタ 9:1
9:1 イエスは舟に乗って湖を渡り、自分の町に帰って来られた。

新共同 イザ 65:3-5
65:3 この民は常にわたしを怒らせ、わたしに逆らう。園でいけにえをささげ、
屋根の上で香をたき
65:4 墓場に座り、隠れた所で夜を過ごし/豚の肉を食べ、汚れた肉の汁を器に
入れながら
65:5 「遠ざかっているがよい、わたしに近づくな/わたしはお前にとってあま
りに清い」と言う。これらの者は、わたしに怒りの煙を吐かせ/絶えることなく
火を燃え上がらせる。

新共同 マコ 3:11
3:11 汚れた霊どもは、イエスを見るとひれ伏して、「あなたは神の子だ」と叫
んだ。

新共同 マコ 1:24
1:24 「ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は
分かっている。神の聖者だ。」

口語訳 マタ 25:1  そこで天国は、十人のおとめがそれぞれあかりを手にし
て、花婿を迎えに出て行くのに似ている。

新共同 マコ 1:23  そのとき、この会堂に汚れた霊に取りつかれた男がいて叫
んだ。

新共同 使  16:17  彼女は、パウロやわたしたちの後ろについて来てこう叫ぶ
のであった。「この人たちは、いと高き神の僕で、皆さんに救いの道を宣べ伝え
ているのです。」

新共同 創  24:3-4
24:3 天の神、地の神である主にかけて誓いなさい。あなたはわたしの息子の嫁
をわたしが今住んでいるカナンの娘から取るのではなく、
24:4 わたしの一族のいる故郷へ行って、嫁を息子イサクのために連れて来るよ
うに。」

新共同 マタ 26:63  イエスは黙り続けておられた。大祭司は言った。「生ける
神に誓って我々に答えよ。お前は神の子、メシアなのか。」

新共同 マコ 3:14-15
3:14 そこで、十二人を任命し、使徒と名付けられた。彼らを自分のそばに置く
ため、また、派遣して宣教させ、
3:15 悪霊を追い出す権能を持たせるためであった。

新共同 マタ 4:25  こうして、ガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤ、
ヨルダン川の向こう側から、大勢の群衆が来てイエスに従った。

新共同 マコ 7:31 それからまた、イエスはティルスの地方を去り、シドンを経
てデカポリス地方を通り抜け、ガリラヤ湖へやって来られた。

● 解釈と感想
悪霊を追い出すというのは宗教に付き物。それは人間の深い欲求だから。放蕩堕
落人間は悪霊につかれているようなもの。人間の努力では直りそうにない。せん
かた尽きる。匙を投げて諦める。しかしそれは神の不思議な業で直る。正気にな
る可能性があることをここで学ぶ。

●    解釈と感想
悪霊ほどイエスを神の子と認識する。

● 解釈と感想
人間は誰でも神を知るまでは悪霊に取り付かれた「狂人」。男は「金と女」に狂
う。女は「ブランド品と男」に狂う。狂暴になって鎖を引きちぎて暴れる。生活
態度を注意された高校生が肉親を殺す例はこれ。神によらなければ正気になれない。
138 問・ヤイロの娘と長血の女の記事は何を教えますか
答・どんなに不可能と思われることも神には可能であることを教えます
ルカ8:40−56

[岩波版・佐藤訳]
420840さて、イエスが戻ると、群衆は彼を喜んで迎えた。なぜなら、皆が彼を待
ちうけていたからである。
420841すると見よ、ヤイロスという名の男がやって来たが、この者は会堂の長で
あった。そしてイエスの足もとにひれ伏し、自分の家に入ってくれるようにと乞
い願い出した。
420842というのも、彼には十二歳になる一人娘がいたが、この彼女が死にかけて
いたので
ある。そこでイエスが〔そこへ〕赴く途中、群衆が彼を押しつぶしそうになった。
420843さて〔ここに〕十二年来、血が流れ出て止まらない一人の女がいた。彼女
は[財
産のすべてを〔さまざまの〕医者のために費やしてしまっても]、誰からも癒し
てもらうことができずにいたが、
420844後ろから〔イエスに〕近づき、彼の着物の縁に触れた。
420845するとたちどころに彼女の血の流出が止まった。そこでイエスは言った、
「私に触れる者は誰か」。しかしすべての者が自分ではないと言うので、ペトロが
言った、「師よ、群衆があなたのところに押し寄せ、押し迫っているのです」。
420846しかしイエスは言った、「誰かが私に触ったのだ。私は自分から力が出て
行ってしまったのを、自分で知っているからだ」。
420847一方、女は隠れおおすことができないと見てとると、戦(おのの)きつつ
やって来て彼のもとにひれ伏して、すべての民の面前で、自分がなんのゆえに彼
に触ったか、またいかにしてたちどころに癒されたか、詳しく
話した。
420848そこで彼は彼女に言った、「娘よ、あなたの信仰が今あなたを救ったの
だ。安らかに歩んで行きなさい」。
420849彼がまだ話している時、会堂長〔の家〕からある人が来て言う、「あなた
の娘御
は今、事切れました。もはや先生を煩わしなさるな」。
420850しかしイエスは、〔これを〕聞いて、会堂長に答えた、「恐れるのを止め
よ、いちずに信頼するのだ、そうすれば彼女は救われよう」。
420851さて、彼が家の中に入る時、ぺトロとヨハネとヤコブ、および子供の父と
母のほかは、一人として彼と一緒に入ることを許さなかった。
420852さて、皆の者が泣き、娘のために〔胸を打って〕嘆いていた。彼はしかし言っ
た、「泣くではない。なぜならこの子は死んだのではなく、眠っている〔だけ
だ〕」。
420853そこで彼らは、女の子が〔たしかに〕死んでいるのを見て、彼をあざ笑い
出した。
420854しかしながら彼は、彼女の手を取って、叫んで言った、「子よ、起きなさ
い」。
420855すると、彼女の霊が戻つて来て、彼女はたちどころに立ち上がった。すると彼
は、彼女に食事を取らせるように言い渡した。
420856そこで彼女の両親は、正気を失うほど驚いた。しかし彼は彼らに、起こっ
たことを誰にも言うなと指図した。

新共同 ルカ 8:40-56
8:40 イエスが帰って来られると、群衆は喜んで迎えた。人々は皆、イエスを
待っていたからである。
8:41 そこへ、ヤイロという人が来た。この人は会堂長であった。彼はイエスの
足もとにひれ伏して、自分の家に来てくださるようにと願った。
8:42 十二歳ぐらいの一人娘がいたが、死にかけていたのである。イエスがそこ
に行かれる途中、群衆が周りに押し寄せて来た。
8:43 ときに、十二年このかた出血が止まらず、医者に全財産を使い果たした
が、だれからも治してもらえない女がいた。
8:44 この女が近寄って来て、後ろからイエスの服の房に触れると、直ちに出血
が止まった。
8:45 イエスは、「わたしに触れたのはだれか」と言われた。人々は皆、自分で
はないと答えたので、ペトロが、「先生、群衆があなたを取り巻いて、押し合っ
ているのです」と言った。
8:46 しかし、イエスは、「だれかがわたしに触れた。わたしから力が出て行っ
たのを感じたのだ」と言われた。
8:47 女は隠しきれないと知って、震えながら進み出てひれ伏し、触れた理由と
たちまちいやされた次第とを皆の前で話した。
8:48 イエスは言われた。「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行
きなさい。」
8:49 イエスがまだ話しておられるときに、会堂長の家から人が来て言った。
「お嬢さんは亡くなりました。この上、先生を煩わすことはありません。」
8:50 イエスは、これを聞いて会堂長に言われた。「恐れることはない。ただ信
じなさい。そうすれば、娘は救われる。」
8:51 イエスはその家に着くと、ペトロ、ヨハネ、ヤコブ、それに娘の父母のほ
かには、だれも一緒に入ることをお許しにならなかった。
8:52 人々は皆、娘のために泣き悲しんでいた。そこで、イエスは言われた。
「泣くな。死んだのではない。眠っているのだ。」
8:53 人々は、娘が死んだことを知っていたので、イエスをあざ笑った。
8:54 イエスは娘の手を取り、「娘よ、起きなさい」と呼びかけられた。
8:55 すると娘は、その霊が戻って、すぐに起き上がった。イエスは、娘に食べ
物を与えるように指図をされた。
8:56 娘の両親は非常に驚いた。イエスは、この出来事をだれにも話さないよう
にとお命じになった。

[塚本訳]ルカ 8:40-56
8:40 イエスが(カペナウムに)帰ってこられると、群衆は喜んで迎えた。皆
待っていたのである。
8:41 するとそこに名をヤイロという人が来た。この人は礼拝堂の役人であっ
た。イエスの足もとにひれ伏し、家に来ていただきたいと願った。
8:42 十二歳ばかりの一人娘があって、それが死にかけていたのである。(ヤイ
ロの家に)行かれる途中、群衆はイエスを押しつぶしそうであった。
8:43 すると十二年このかた長血をわずらって、だれにもなおしてもらえなかっ
た女が、
8:44 近寄ってきて、後からイエスの上着の裾にさわった。すると、たちどころ
に地の出るのがやんだ。
8:45 イエスが言われた、「わたしにさわったのはだれか。」皆が知らないとこ
たえると、ペテロが言った、「先生、(なにしろ)群衆が(こんなに)あなたを
取り巻いて、もみ合っているのですから。」
8:46 イエスが言われた、「(確かに)だれかがさわった。わたしの中から力が
出ていったのを感じたから。」
8:47 女は隠しおおせないのを見て、震えながら、進み出てイエスの前にひれ伏
し、さわった訳と、たちどころに直ったこととを皆の前で話した。
8:48 イエスは言われた、「娘よ、あなたの信仰がなおしたのだ。『さよなら、
平安あれ。』」
8:49 イエスがまだ話しておられるところに、礼拝堂監督の家からひとりの人が
来て(監督に)言った、「お嬢さんはもうなくなりました。先生にこれ以上御迷
惑をかけられないように。」
8:50 イエスは聞いて監督に言葉をかけられた、「こわがることはない。ただ信
ぜよ。そうすれば助かる。」
8:51 家に着かれると、ペテロとヨハネとヤコブと、女の子の父と母とのほかに
は、だれも一しょに中に入ることを許されなかった。
8:52 (集まった)人々が皆泣いて、女の子のために悲しんでいた。イエスが言
われた、「泣くな。死んだのではない、眠っているのだ。」
8:53 人々は死んだことを知っているので、あざ笑っていた。
8:54 しかしイエスは女の子の手を取り、声をあげて「子よ、起きなさい!」と
呼ばれると、
8:55 霊がもどって、即座に女の子は立ち上がった。イエスは(何か)食べさせ
るように言いつけられた。
8:56 両親が呆気にとられていると、イエスはこの出来事をだれにも言うなと命
じられた。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 5:21-43
5:21 イエスが舟に乗って再び向こう岸に渡られると、大勢の群衆がそばに集
まって来た。イエスは湖のほとりにおられた。
5:22 会堂長の一人でヤイロという名の人が来て、イエスを見ると足もとにひれ
伏して、
5:23 しきりに願った。「わたしの幼い娘が死にそうです。どうか、おいでに
なって手を置いてやってください。そうすれば、娘は助かり、生きるでしょう。」
5:24 そこで、イエスはヤイロと一緒に出かけて行かれた。大勢の群衆も、イエ
スに従い、押し迫って来た。
5:25 さて、ここに十二年間も出血の止まらない女がいた。
5:26 多くの医者にかかって、ひどく苦しめられ、全財産を使い果たしても何の
役にも立たず、ますます悪くなるだけであった。
5:27 イエスのことを聞いて、群衆の中に紛れ込み、後ろからイエスの服に触れた。
5:28 「この方の服にでも触れればいやしていただける」と思ったからである。
5:29 すると、すぐ出血が全く止まって病気がいやされたことを体に感じた。
5:30 イエスは、自分の内から力が出て行ったことに気づいて、群衆の中で振り
返り、「わたしの服に触れたのはだれか」と言われた。
5:31 そこで、弟子たちは言った。「群衆があなたに押し迫っているのがお分か
りでしょう。それなのに、『だれがわたしに触れたのか』とおっしゃるのですか。」
5:32 しかし、イエスは、触れた者を見つけようと、辺りを見回しておられた。
5:33 女は自分の身に起こったことを知って恐ろしくなり、震えながら進み出て
ひれ伏し、すべてをありのまま話した。
5:34 イエスは言われた。「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行
きなさい。もうその病気にかからず、元気に暮らしなさい。」
5:35 イエスがまだ話しておられるときに、会堂長の家から人々が来て言った。
「お嬢さんは亡くなりました。もう、先生を煩わすには及ばないでしょう。」
5:36 イエスはその話をそばで聞いて、「恐れることはない。ただ信じなさい」
と会堂長に言われた。
5:37 そして、ペトロ、ヤコブ、またヤコブの兄弟ヨハネのほかは、だれもつい
て来ることをお許しにならなかった。
5:38 一行は会堂長の家に着いた。イエスは人々が大声で泣きわめいて騒いでい
るのを見て、
5:39 家の中に入り、人々に言われた。「なぜ、泣き騒ぐのか。子供は死んだの
ではない。眠っているのだ。」
5:40 人々はイエスをあざ笑った。しかし、イエスは皆を外に出し、子供の両親
と三人の弟子だけを連れて、子供のいる所へ入って行かれた。
5:41 そして、子供の手を取って、「タリタ、クム」と言われた。これは、「少
女よ、わたしはあなたに言う。起きなさい」という意味である。
5:42 少女はすぐに起き上がって、歩きだした。もう十二歳になっていたからで
ある。それを見るや、人々は驚きのあまり我を忘れた。
5:43 イエスはこのことをだれにも知らせないようにと厳しく命じ、また、食べ
物を少女に与えるようにと言われた。

新共同 マタ 9:18-26
9:18 イエスがこのようなことを話しておられると、ある指導者がそばに来て、
ひれ伏して言った。「わたしの娘がたったいま死にました。でも、おいでになっ
て手を置いてやってください。そうすれば、生き返るでしょう。」
9:19 そこで、イエスは立ち上がり、彼について行かれた。弟子たちも一緒だった。
9:20 すると、そこへ十二年間も患って出血が続いている女が近寄って来て、後
ろからイエスの服の房に触れた。
9:21 「この方の服に触れさえすれば治してもらえる」と思ったからである。
9:22 イエスは振り向いて、彼女を見ながら言われた。「娘よ、元気になりなさ
い。あなたの信仰があなたを救った。」そのとき、彼女は治った。
9:23 イエスは指導者の家に行き、笛を吹く者たちや騒いでいる群衆を御覧に
なって、
9:24 言われた。「あちらへ行きなさい。少女は死んだのではない。眠っている
のだ。」人々はイエスをあざ笑った。
9:25 群衆を外に出すと、イエスは家の中に入り、少女の手をお取りになった。
すると、少女は起き上がった。
9:26 このうわさはその地方一帯に広まった。

新共同 ルカ 4:42
4:42 朝になると、イエスは人里離れた所へ出て行かれた。群衆はイエスを捜し
回ってそのそばまで来ると、自分たちから離れて行かないようにと、しきりに引
き止めた。

新共同 ルカ 7:12
7:12 イエスが町の門に近づかれると、ちょうど、ある母親の一人息子が死ん
で、棺が担ぎ出されるところだった。その母親はやもめであって、町の人が大勢
そばに付き添っていた。

新共同 民  15:38-39
15:38 イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。代々にわたって、衣服の四隅
に房を縫い付け、その房に青いひもを付けさせなさい。
15:39 それはあなたたちの房となり、あなたたちがそれを見るとき、主のすべて
の命令を思い起こして守り、あなたたちが自分の心と目の欲に従って、みだらな
行いをしないためである。

新共同 ルカ 5:5
5:5 シモンは、「先生、わたしたちは、夜通し苦労しましたが、何もとれません
でした。しかし、お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」と答えた。

新共同 ルカ 5:17
5:17 ある日のこと、イエスが教えておられると、ファリサイ派の人々と律法の
教師たちがそこに座っていた。この人々は、ガリラヤとユダヤのすべての村、そ
してエルサレムから来たのである。主の力が働いて、イエスは病気をいやしてお
られた。

新共同 マタ 9:22
9:22 イエスは振り向いて、彼女を見ながら言われた。「娘よ、元気になりなさ
い。あなたの信仰があなたを救った。」そのとき、彼女は治った。

新共同 マコ 5:34
5:34 イエスは言われた。「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行
きなさい。もうその病気にかからず、元気に暮らしなさい。」

新共同 ルカ 7:13
7:13 主はこの母親を見て、憐れに思い、「もう泣かなくともよい」と言われた。

新共同 T列 17:22
17:22 主は、エリヤの声に耳を傾け、その子の命を元にお返しになった。子供は
生き返った。

新共同 マタ 12:23
12:23 群衆は皆驚いて、「この人はダビデの子ではないだろうか」と言った。

気にかからず、元気に暮らしなさい。」

新共同 ルカ 7:6
7:6 そこで、イエスは一緒に出かけられた。ところが、その家からほど遠からぬ
所まで来たとき、百人隊長は友達を使いにやって言わせた。「主よ、御足労には
及びません。わたしはあなたを自分の屋根の下にお迎えできるような者ではあり
ません。

新共同 マタ 17:1
17:1 六日の後、イエスは、ペトロ、それにヤコブとその兄弟ヨハネだけを連れ
て、高い山に登られた。

新共同 マタ 8:4
8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。た
だ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々に証明しなさ
い。」

新共同 T列 17:17-24
17:17 その後、この家の女主人である彼女の息子が病気にかかった。病状は非常
に重く、ついに息を引き取った。
17:18 彼女はエリヤに言った。「神の人よ、あなたはわたしにどんなかかわりが
あるのでしょうか。あなたはわたしに罪を思い起こさせ、息子を死なせるために
来られたのですか。」
17:19 エリヤは、「あなたの息子をよこしなさい」と言って、彼女のふところか
ら息子を受け取り、自分のいる階上の部屋に抱いて行って寝台に寝かせた。
17:20 彼は主に向かって祈った。「主よ、わが神よ、あなたは、わたしが身を寄
せているこのやもめにさえ災いをもたらし、その息子の命をお取りになるのです
か。」
17:21 彼は子供の上に三度身を重ねてから、また主に向かって祈った。「主よ、
わが神よ、この子の命を元に返してください。」
17:22 主は、エリヤの声に耳を傾け、その子の命を元にお返しになった。子供は
生き返った。
17:23 エリヤは、その子を連れて家の階上の部屋から降りて来て、母親に渡し、
「見なさい。あなたの息子は生きている」と言った。
17:24 女はエリヤに言った。「今わたしは分かりました。あなたはまことに神の
人です。あなたの口にある主の言葉は真実です。」

新共同 U列 4:8
4:8 ある日、エリシャはシュネムに行った。そこに一人の裕福な婦人がいて、彼
を引き止め、食事を勧めた。以来彼はそこを通るたびに、立ち寄って食事をする
ようになった。

新共同 U列 4:17-37
4:17 しかし、この婦人は身ごもり、エリシャが告げたとおり翌年の同じころ、
男の子を産んだ。
4:18 その子は大きくなったが、ある日刈り入れをする人々と共にいた父のとこ
ろに行ったとき、
4:19 「頭が、頭が」と言った。父が従者に、「この子を母親のところに抱いて
行ってくれ」と言ったので、
4:20 従者はその子を母親のところに抱いて行った。その子は母の膝の上でじっ
としていたが、昼ごろ死んでしまった。
4:21 彼女は上って行って神の人の寝台にその子を横たえ、戸を閉めて出て来た。
4:22 それから夫を呼び、「従者一人と雌ろば一頭をわたしのために出してくだ
さい。神の人のもとに急いで行って、すぐに戻って来ます」と言った。
4:23 夫は、「どうして、今日その人のもとに行くのか。新月でも安息日でもな
いのに」と言ったが、「行って参ります」と彼女は言い、
4:24 雌ろばに鞍を置き、従者に、「手綱を引いて進んで行きなさい。わたしが
命じないかぎり進むのをやめてはいけません」と命じた。
4:25 こうして彼女は出かけ、カルメル山にいる神の人のもとに来た。神の人は
遠くから彼女を見て、従者ゲハジに言った。「見よ、あのシュネムの婦人だ。
4:26 すぐに走って行って彼女を迎え、『お変わりありませんか、御主人はお変
わりありませんか。お子さんはお変わりありませんか』と挨拶しなさい。」彼女
は、「変わりはございません」と答えたが、
4:27 山の上にいる神の人のもとに来て、その足にすがりついた。ゲハジは近
寄って引き離そうとしたが、神の人は言った。「そのままにしておきなさい。彼
女はひどく苦しんでいる。主はそれをわたしに隠して知らされなかったのだ。」
4:28 すると彼女は言った。「わたしがあなたに子供を求めたことがありましょ
うか。わたしを欺かないでくださいと申し上げたではありませんか。」
4:29 そこでエリシャはゲハジに命じた。「腰に帯を締め、わたしの杖を手に
持って行きなさい。だれかに会っても挨拶してはならない。まただれかが挨拶し
ても答えてはならない。お前はわたしの杖をその子供の顔の上に置きなさい。」
4:30 その子供の母親が、「主は生きておられ、あなた御自身も生きておられま
す。わたしは決してあなたを離れません」と言ったので、エリシャは立ち上が
り、彼女の後について行った。
4:31 ゲハジは二人より先に行って、杖をその子供の顔の上に置いたが、声も出
さず、何の反応も示さなかったので、引き返してエリシャに会い、「子供は目を
覚ましませんでした」と告げた。
4:32 エリシャが家に着いてみると、彼の寝台に子供は死んで横たわっていた。
4:33 彼は中に入って戸を閉じ、二人だけになって主に祈った。
4:34 そしてエリシャは寝台に上がって、子供の上に伏し、自分の口を子供の口
に、目を子供の目に、手を子供の手に重ねてかがみ込むと、子供の体は暖かく
なった。
4:35 彼は起き上がり、家の中をあちこち歩き回ってから、再び寝台に上がって
子供の上にかがみ込むと、子供は七回くしゃみをして目を開いた。
4:36 エリシャはゲハジを呼び、「あのシュネムの婦人を呼びなさい」と言っ
た。ゲハジに呼ばれて彼女がエリシャのもとに来ると、エリシャは、「あなたの
子を受け取りなさい」と言った。
4:37 彼女は近づいてエリシャの足もとに身をかがめ、地にひれ伏し、自分の子
供を受け取って出て行った。

新共同 使  9:36-38
9:36 ヤッファにタビタ――訳して言えばドルカス、すなわち「かもしか」――と呼
ばれる婦人の弟子がいた。彼女はたくさんの善い行いや施しをしていた。
9:37 ところが、そのころ病気になって死んだので、人々は遺体を清めて階上の
部屋に安置した。
9:38 リダはヤッファに近かったので、弟子たちはペトロがリダにいると聞い
て、二人の人を送り、「急いでわたしたちのところへ来てください」と頼んだ。

新共同 マコ 7:25
7:25 汚れた霊に取りつかれた幼い娘を持つ女が、すぐにイエスのことを聞きつ
け、来てその足もとにひれ伏した。

新共同 ヨハ 11:32
11:32 マリアはイエスのおられる所に来て、イエスを見るなり足もとにひれ伏
し、「主よ、もしここにいてくださいましたら、わたしの兄弟は死ななかったで
しょうに」と言った。

新共同 使  10:25
10:25 ペトロが来ると、コルネリウスは迎えに出て、足もとにひれ伏して拝んだ。

新共同 マタ 9:18
9:18 イエスがこのようなことを話しておられると、ある指導者がそばに来て、
ひれ伏して言った。「わたしの娘がたったいま死にました。でも、おいでになっ
て手を置いてやってください。そうすれば、生き返るでしょう。」

新共同 マコ 3:9
3:9 そこで、イエスは弟子たちに小舟を用意してほしいと言われた。群衆に押し
つぶされないためである。

新共同 マコ 1:41
1:41 イエスが深く憐れんで、手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清く
なれ」と言われると、

新共同 ルカ 5:17
5:17 ある日のこと、イエスが教えておられると、ファリサイ派の人々と律法の
教師たちがそこに座っていた。この人々は、ガリラヤとユダヤのすべての村、そ
してエルサレムから来たのである。主の力が働いて、イエスは病気をいやしてお
られた。

新共同 マコ 3:5
3:5 そこで、イエスは怒って人々を見回し、彼らのかたくなな心を悲しみなが
ら、その人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、手は元どおりに
なった。

新共同 マタ 9:22
9:22 イエスは振り向いて、彼女を見ながら言われた。「娘よ、元気になりなさ
い。あなたの信仰があなたを救った。」そのとき、彼女は治った。

新共同 Tサム1:17
1:17 「安心して帰りなさい。イスラエルの神が、あなたの乞い願うことをかな
えてくださるように」と答えた。

新共同 Tサム20:42
20:42 ヨナタンは言った。「安らかに行ってくれ。わたしとあなたの間にも、わ
たしの子孫とあなたの子孫の間にも、主がとこしえにおられる、と主の御名に
よって誓い合ったのだから。」

新共同 Uサム15:9
15:9 王が「平和に行って来るように」と言ったので、アブサロムは立ってヘブ
ロンに向かった。

新共同 U列 5:19
5:19 エリシャは彼に、「安心して行きなさい」と言った。ナアマンがエリシャ
と別れて、少し行ったとき、

新共同 ルカ 7:50
7:50 イエスは女に、「あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」
と言われた。

新共同 使  16:36
16:36 それで、看守はパウロにこの言葉を伝えた。「高官たちが、あなたがたを
釈放するようにと、言ってよこしました。さあ、牢から出て、安心して行きなさ
い。」

新共同 ヤコ 2:16
2:16 あなたがたのだれかが、彼らに、「安心して行きなさい。温まりなさい。
満腹するまで食べなさい」と言うだけで、体に必要なものを何一つ与えないな
ら、何の役に立つでしょう。

新共同 使  20:10
20:10 パウロは降りて行き、彼の上にかがみ込み、抱きかかえて言った。「騒ぐ
な。まだ生きている。」

新共同 ヨハ 11:4
11:4 イエスは、それを聞いて言われた。「この病気は死で終わるものではな
い。神の栄光のためである。神の子がそれによって栄光を受けるのである。」

新共同 ヨハ 11:11
11:11 こうお話しになり、また、その後で言われた。「わたしたちの友ラザロが
眠っている。しかし、わたしは彼を起こしに行く。」

新共同 使  9:40
9:40 ペトロが皆を外に出し、ひざまずいて祈り、遺体に向かって、「タビタ、
起きなさい」と言うと、彼女は目を開き、ペトロを見て起き上がった。

新共同 マタ 8:15
8:15 イエスがその手に触れられると、熱は去り、しゅうとめは起き上がってイ
エスをもてなした。

新共同 ルカ 7:14
7:14 そして、近づいて棺に手を触れられると、担いでいる人たちは立ち止まっ
た。イエスは、「若者よ、あなたに言う。起きなさい」と言われた。

新共同 マタ 8:4
8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。た
だ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々に証明しなさ
い。」

新共同 マタ 19:13
19:13 そのとき、イエスに手を置いて祈っていただくために、人々が子供たちを
連れて来た。弟子たちはこの人々を叱った。

新共同 マコ 6:5
6:5 そこでは、ごくわずかの病人に手を置いていやされただけで、そのほかは何
も奇跡を行うことがおできにならなかった。

新共同 マコ 7:32
7:32 人々は耳が聞こえず舌の回らない人を連れて来て、その上に手を置いてく
ださるようにと願った。

新共同 マコ 8:23
8:23 イエスは盲人の手を取って、村の外に連れ出し、その目に唾をつけ、両手
をその人の上に置いて、「何か見えるか」とお尋ねになった。

新共同 マコ 8:25
8:25 そこで、イエスがもう一度両手をその目に当てられると、よく見えてきて
いやされ、何でもはっきり見えるようになった。

新共同 マコ 16:18
16:18 手で蛇をつかみ、また、毒を飲んでも決して害を受けず、病人に手を置け
ば治る。」

新共同 ルカ 4:40 日が暮れると、いろいろな病気で苦しむ者を抱えている人が
皆、病人たちをイエスのもとに連れて来た。イエスはその一人一人に手を置いて
いやされた。

新共同 ルカ 13:13 その上に手を置かれた。女は、たちどころに腰がまっすぐに
なり、神を賛美した。

新共同 使  6:6 使徒たちの前に立たせた。使徒たちは、祈って彼らの上に手を
置いた。

新共同 レビ 15:25 もし、生理期間中でないときに、何日も出血があるか、ある
いはその期間を過ぎても出血がやまないならば、その期間中は汚れており、生理
期間中と同じように汚れる。

新共同 マコ 1:41 イエスが深く憐れんで、手を差し伸べてその人に触れ、「よ
ろしい。清くなれ」と言われると、

新共同 マコ 6:56 村でも町でも里でも、イエスが入って行かれると、病人を広
場に置き、せめてその服のすそにでも触れさせてほしいと願った。触れた者は皆
いやされた。

新共同 民  15:38 イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。代々にわたっ
て、衣服の四隅に房を縫い付け、その房に青いひもを付けさせなさい。

新共同 申  22:12 身にまとう衣服の四隅には房を付けねばならない。

新共同 ルカ 6:19 群衆は皆、何とかしてイエスに触れようとした。イエスから
力が出て、すべての人の病気をいやしていたからである。

新共同 マコ 10:52 そこで、イエスは言われた。「行きなさい。あなたの信仰が
あなたを救った。」盲人は、すぐ見えるようになり、なお道を進まれるイエスに
従った。

新共同 ルカ 7:50 イエスは女に、「あなたの信仰があなたを救った。安心して
行きなさい」と言われた。

新共同 ルカ17:19 それから、イエスはその人に言われた。「立ち上がって、行
きなさい。あなたの信仰があなたを救った。」

新共同 使  16:31 二人は言った。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あな
たも家族も救われます。」

新共同 ロマ 10:9 口でイエスは主であると公に言い表し、心で神がイエスを死
者の中から復活させられたと信じるなら、あなたは救われるからです。

新共同 マタ 8:13 そして、百人隊長に言われた。「帰りなさい。あなたが信じ
たとおりになるように。」ちょうどそのとき、僕の病気はいやされた。

新共同 ヨハ 11:11-14
11:11 こうお話しになり、また、その後で言われた。「わたしたちの友ラザロが
眠っている。しかし、わたしは彼を起こしに行く。」
11:12 弟子たちは、「主よ、眠っているのであれば、助かるでしょう」と言った。
11:13 イエスはラザロの死について話されたのだが、弟子たちは、ただ眠りにつ
いて話されたものと思ったのである。
11:14 そこでイエスは、はっきりと言われた。「ラザロは死んだのだ。

新共同 マタ 8:15 イエスがその手に触れられると、熱は去り、しゅうとめは起
き上がってイエスをもてなした。

新共同 マタ 4:24 そこで、イエスの評判がシリア中に広まった。人々がイエス
のところへ、いろいろな病気や苦しみに悩む者、悪霊に取りつかれた者、てんか
んの者、中風の者など、あらゆる病人を連れて来たので、これらの人々をいやさ
れた。

新共同 マタ 9:31 しかし、二人は外へ出ると、その地方一帯にイエスのことを
言い広めた。

新共同 ルカ 4:14 イエスは“霊”の力に満ちてガリラヤに帰られた。その評判が
周りの地方一帯に広まった。

新共同 ルカ 4:37 こうして、イエスのうわさは、辺り一帯に広まった。

新共同 ルカ 5:15 しかし、イエスのうわさはますます広まったので、大勢の群
衆が、教えを聞いたり病気をいやしていただいたりするために、集まって来た。

新共同 ルカ 7:17 イエスについてのこの話は、ユダヤの全土と周りの地方一帯
に広まった。

● 解釈と感想
この二つの記事がセットになっているのは、いずれも人間の世界では絶対に不可
能と思われることが神の力が働けば可能になるということを教えるためである。
死んだ子供が生き返る。むずかしい病気が直る。

● 解釈と感想
死は眠りである。神の一声で霊がもどって生き返る。私も脳出血で一時意識不明
になったが、そのときの認識で、この命は完全に神に握られていると感じた。

● 解釈と感想
この人ならきっと何とかしてくださるのではないかという「なりふりかまわず」
の心が神を動かした。信仰とはこの「なりふりおかまわずの心」







139 問・イエスはなぜ故郷でうやまわれなかったのですか
答・救いは血縁や学歴など人の世の関係ではなく、神の直接の選びで決まるからです
マタイ13:53−58

[岩波版・佐藤訳]
404353さて、イエスはこれらの譬を語り終えた時、そこからほかへ移って行った。
401354そして彼の故郷(ふるさと)〔の町〕にやって来ると、そこの会堂で人々を
教えていた。そのため彼らは仰天し、そして言った、「この知恵と〔さまざま
な〕力ある業とは、どこからこいつにやって来たのか。
401355こいつは大工職人の息子ではないか。その母はマリヤというではないか。
そしてその兄弟たちはヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダではないか。
401356またその姉妹たちも、すべて俺たちのもとにいるではないか。それなら、
このようなことすべてが、どこからこいつにやって来たのか」。
401357こうして彼らは彼に躓いたままであった。しかしイエスは彼らに言った、
「預言者は、故郷(ふるさと)、そして自分の家以外のところでは、尊(たつ
と)ばれないことはない」。
401358そして彼らの不信仰のために、そこでは多くの力ある業を行なわなかった。

新共同 マタ 13:53-58
13:53 イエスはこれらのたとえを語り終えると、そこを去り、
13:54 故郷にお帰りになった。会堂で教えておられると、人々は驚いて言った。
「この人は、このような知恵と奇跡を行う力をどこから得たのだろう。
13:55 この人は大工の息子ではないか。母親はマリアといい、兄弟はヤコブ、ヨ
セフ、シモン、ユダではないか。
13:56 姉妹たちは皆、我々と一緒に住んでいるではないか。この人はこんなこと
をすべて、いったいどこから得たのだろう。」
13:57 このように、人々はイエスにつまずいた。イエスは、「預言者が敬われな
いのは、その故郷、家族の間だけである」と言い、
13:58 人々が不信仰だったので、そこではあまり奇跡をなさらなかった。

 マタ 13:53-58
13:53 イエスはこれらの譬を終えると、そこを去り、
13:54 郷里(ナザレ)に行ってその礼拝堂で教えられた。すると人々が驚いて
言った、「この人はどこからこの知恵と、奇蹟とを覚えてきたのだろう。
13:55 これはあの大工の息子ではないか。母はマリヤで、兄弟はヤコブとヨセフ
とシモンとユダではないか。
13:56 女兄弟たちは、みんなわたし達の所に住んでいるではないか。するとこの
人は、こんなことを皆どこから覚えてきたのだろう。」
13:57 こうして人々はイエスにつまずいた。しかしイエスは彼らに言われた、
「預言者が尊敬されないのは、その郷里と家族のところだけである。」
13:58 彼らの不信仰のゆえに、そこではあまり奇蹟を行われなかった。(出来な
かったのである。)

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 6:1-6
6:1 イエスはそこを去って故郷にお帰りになったが、弟子たちも従った。
6:2 安息日になったので、イエスは会堂で教え始められた。多くの人々はそれを
聞いて、驚いて言った。「この人は、このようなことをどこから得たのだろう。
この人が授かった知恵と、その手で行われるこのような奇跡はいったい何か。
6:3 この人は、大工ではないか。マリアの息子で、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモン
の兄弟ではないか。姉妹たちは、ここで我々と一緒に住んでいるではないか。」
このように、人々はイエスにつまずいた。
6:4 イエスは、「預言者が敬われないのは、自分の故郷、親戚や家族の間だけで
ある」と言われた。
6:5 そこでは、ごくわずかの病人に手を置いていやされただけで、そのほかは何
も奇跡を行うことがおできにならなかった。
6:6 そして、人々の不信仰に驚かれた。

新共同 ルカ 4:16-30
4:16 イエスはお育ちになったナザレに来て、いつものとおり安息日に会堂に入
り、聖書を朗読しようとしてお立ちになった。
4:17 預言者イザヤの巻物が渡され、お開きになると、次のように書いてある個
所が目に留まった。
4:18 「主の霊がわたしの上におられる。貧しい人に福音を告げ知らせるため
に、/主がわたしに油を注がれたからである。主がわたしを遣わされたのは、/
捕らわれている人に解放を、/目の見えない人に視力の回復を告げ、/圧迫され
ている人を自由にし、
4:19 主の恵みの年を告げるためである。」
4:20 イエスは巻物を巻き、係の者に返して席に座られた。会堂にいるすべての
人の目がイエスに注がれていた。
4:21 そこでイエスは、「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたと
き、実現した」と話し始められた。
4:22 皆はイエスをほめ、その口から出る恵み深い言葉に驚いて言った。「この
人はヨセフの子ではないか。」
4:23 イエスは言われた。「きっと、あなたがたは、『医者よ、自分自身を治
せ』ということわざを引いて、『カファルナウムでいろいろなことをしたと聞い
たが、郷里のここでもしてくれ』と言うにちがいない。」
4:24 そして、言われた。「はっきり言っておく。預言者は、自分の故郷では歓
迎されないものだ。
4:25 確かに言っておく。エリヤの時代に三年六か月の間、雨が降らず、その地
方一帯に大飢饉が起こったとき、イスラエルには多くのやもめがいたが、
4:26 エリヤはその中のだれのもとにも遣わされないで、シドン地方のサレプタ
のやもめのもとにだけ遣わされた。
4:27 また、預言者エリシャの時代に、イスラエルには重い皮膚病を患っている
人が多くいたが、シリア人ナアマンのほかはだれも清くされなかった。」
4:28 これを聞いた会堂内の人々は皆憤慨し、
4:29 総立ちになって、イエスを町の外へ追い出し、町が建っている山の崖まで
連れて行き、突き落とそうとした。
4:30 しかし、イエスは人々の間を通り抜けて立ち去られた。

新共同 ヨハ 7:15
7:15 ユダヤ人たちが驚いて、「この人は、学問をしたわけでもないのに、どう
して聖書をこんなによく知っているのだろう」と言うと、

新共同 ヨハ 6:42
6:42 こう言った。「これはヨセフの息子のイエスではないか。我々はその父も
母も知っている。どうして今、『わたしは天から降って来た』などと言うのか。」

新共同 ヨハ 4:44
4:44 イエスは自ら、「預言者は自分の故郷では敬われないものだ」とはっきり
言われたことがある。

新共同 ヨハ 10:39
10:39 そこで、ユダヤ人たちはまたイエスを捕らえようとしたが、イエスは彼ら
の手を逃れて、去って行かれた。

新共同 マタ 7:28
7:28 イエスがこれらの言葉を語り終えられると、群衆はその教えに非常に驚いた。

新共同 マタ 14:2
14:2 家来たちにこう言った。「あれは洗礼者ヨハネだ。死者の中から生き返っ
たのだ。だから、奇跡を行う力が彼に働いている。」

新共同 マタ 12:46
12:46 イエスがなお群衆に話しておられるとき、その母と兄弟たちが、話したい
ことがあって外に立っていた。

新共同 マタ 12:48
12:48 しかし、イエスはその人にお答えになった。「わたしの母とはだれか。わ
たしの兄弟とはだれか。」

新共同 ヨハ 2:1
2:1 三日目に、ガリラヤのカナで婚礼があって、イエスの母がそこにいた。

新共同 ヨハ 2:25
2:25 人間についてだれからも証ししてもらう必要がなかったからである。イエ
スは、何が人間の心の中にあるかをよく知っておられたのである。

新共同 ヨハ 6:42
6:42 こう言った。「これはヨセフの息子のイエスではないか。我々はその父も
母も知っている。どうして今、『わたしは天から降って来た』などと言うのか。」

新共同 ヨハ 19:25
19:25 イエスの十字架のそばには、その母と母の姉妹、クロパの妻マリアとマグ
ダラのマリアとが立っていた。

新共同 使  1:14
1:14 彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合
わせて熱心に祈っていた。

新共同 使  12:17
12:17 ペトロは手で制して彼らを静かにさせ、主が牢から連れ出してくださった
次第を説明し、「このことをヤコブと兄弟たちに伝えなさい」と言った。そし
て、そこを出てほかの所へ行った。

新共同 ヨハ 7:15
7:15 ユダヤ人たちが驚いて、「この人は、学問をしたわけでもないのに、どう
して聖書をこんなによく知っているのだろう」と言うと、

新共同 マタ 11:6
11:6 わたしにつまずかない人は幸いである。」

新共同 ヨハ 4:44
4:44 イエスは自ら、「預言者は自分の故郷では敬われないものだ」とはっきり
言われたことがある。

新共同 マコ 1:22
1:22 人々はその教えに非常に驚いた。律法学者のようにではなく、権威ある者
としてお教えになったからである。

新共同 ヨハ 7:15
7:15 ユダヤ人たちが驚いて、「この人は、学問をしたわけでもないのに、どう
して聖書をこんなによく知っているのだろう」と言うと、

新共同 ルカ 10:13
10:13 「コラジン、お前は不幸だ。ベトサイダ、お前は不幸だ。お前たちのとこ
ろでなされた奇跡がティルスやシドンで行われていれば、これらの町はとうの昔
に粗布をまとい、灰の中に座って悔い改めたにちがいない。

新共同 使  19:11
19:11 神は、パウロの手を通して目覚ましい奇跡を行われた。

新共同 マコ 3:31-32
3:31 イエスの母と兄弟たちが来て外に立ち、人をやってイエスを呼ばせた。
3:32 大勢の人が、イエスの周りに座っていた。「御覧なさい。母上と兄弟姉妹
がたが外であなたを捜しておられます」と知らされると、

新共同 ヨハ 6:42
6:42 こう言った。「これはヨセフの息子のイエスではないか。我々はその父も
母も知っている。どうして今、『わたしは天から降って来た』などと言うのか。」

新共同 マタ 12:46
12:46 イエスがなお群衆に話しておられるとき、その母と兄弟たちが、話したい
ことがあって外に立っていた。

新共同 使  12:17
12:17 ペトロは手で制して彼らを静かにさせ、主が牢から連れ出してくださった
次第を説明し、「このことをヤコブと兄弟たちに伝えなさい」と言った。そし
て、そこを出てほかの所へ行った。

新共同 ユダ 1:1
1:1 イエス・キリストの僕で、ヤコブの兄弟であるユダから、父である神に愛さ
れ、イエス・キリストに守られている召された人たちへ。

新共同 ヨハ 7:5
7:5 兄弟たちも、イエスを信じていなかったのである。

新共同 ヨハ 4:44
4:44 イエスは自ら、「預言者は自分の故郷では敬われないものだ」とはっきり
言われたことがある。

新共同 ルカ 13:33
13:33 だが、わたしは今日も明日も、その次の日も自分の道を進まねばならな
い。預言者がエルサレム以外の所で死ぬことは、ありえないからだ。

新共同 マタ 9:18
9:18 イエスがこのようなことを話しておられると、ある指導者がそばに来て、
ひれ伏して言った。「わたしの娘がたったいま死にました。でも、おいでになっ
て手を置いてやってください。そうすれば、生き返るでしょう。」

新共同 マタ 2:23
2:23 ナザレという町に行って住んだ。「彼はナザレの人と呼ばれる」と、預言
者たちを通して言われていたことが実現するためであった。

新共同 使  22:3
22:3 「わたしは、キリキア州のタルソスで生まれたユダヤ人です。そして、こ
の都で育ち、ガマリエルのもとで先祖の律法について厳しい教育を受け、今日の
皆さんと同じように、熱心に神に仕えていました。

新共同 マコ 10:1
10:1 イエスはそこを立ち去って、ユダヤ地方とヨルダン川の向こう側に行かれ
た。群衆がまた集まって来たので、イエスは再びいつものように教えておられた。

新共同 使  17:2
17:2 パウロはいつものように、ユダヤ人の集まっているところへ入って行き、
三回の安息日にわたって聖書を引用して論じ合い、

新共同 使  13:15
13:15 律法と預言者の書が朗読された後、会堂長たちが人をよこして、「兄弟た
ち、何か会衆のために励ましのお言葉があれば、話してください」と言わせた。

新共同 使  13:27
13:27 エルサレムに住む人々やその指導者たちは、イエスを認めず、また、安息
日ごとに読まれる預言者の言葉を理解せず、イエスを罪に定めることによって、
その言葉を実現させたのです。

新共同 イザ 61:1-2
61:1 主はわたしに油を注ぎ/主なる神の霊がわたしをとらえた。わたしを遣わ
して/貧しい人に良い知らせを伝えさせるために。打ち砕かれた心を包み/捕ら
われ人には自由を/つながれている人には解放を告知させるために。
61:2 主が恵みをお与えになる年/わたしたちの神が報復される日を告知して/
嘆いている人々を慰め

新共同 使  10:38
10:38 つまり、ナザレのイエスのことです。神は、聖霊と力によってこの方を油
注がれた者となさいました。イエスは、方々を巡り歩いて人々を助け、悪魔に苦
しめられている人たちをすべていやされたのですが、それは、神が御一緒だった
からです。

新共同 イザ 58:6
58:6 わたしの選ぶ断食とはこれではないか。悪による束縛を断ち、軛の結び目
をほどいて/虐げられた人を解放し、軛をことごとく折ること。

新共同 レビ 25:10
25:10 この五十年目の年を聖別し、全住民に解放の宣言をする。それが、ヨベル
の年である。あなたたちはおのおのその先祖伝来の所有地に帰り、家族のもとに
帰る。

新共同 Uコリ6:2
6:2 なぜなら、/「恵みの時に、わたしはあなたの願いを聞き入れた。救いの日
に、わたしはあなたを助けた」と神は言っておられるからです。今や、恵みの
時、今こそ、救いの日。

新共同 使  6:15
6:15 最高法院の席に着いていた者は皆、ステファノに注目したが、その顔はさ
ながら天使の顔のように見えた。

新共同 マタ 5:17
5:17 「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならな
い。廃止するためではなく、完成するためである。

新共同 エペ 4:29
4:29 悪い言葉を一切口にしてはなりません。ただ、聞く人に恵みが与えられる
ように、その人を造り上げるのに役立つ言葉を、必要に応じて語りなさい。

新共同 ルカ 3:23
3:23 イエスが宣教を始められたときはおよそ三十歳であった。イエスはヨセフ
の子と思われていた。ヨセフはエリの子、それからさかのぼると、

新共同 マタ 27:42
27:42 「他人は救ったのに、自分は救えない。イスラエルの王だ。今すぐ十字架
から降りるがいい。そうすれば、信じてやろう。

新共同 ルカ 4:31
4:31 イエスはガリラヤの町カファルナウムに下って、安息日には人々を教えて
おられた。

新共同 マタ 9:1
9:1 イエスは舟に乗って湖を渡り、自分の町に帰って来られた。

新共同 ヨハ 4:44
4:44 イエスは自ら、「預言者は自分の故郷では敬われないものだ」とはっきり
言われたことがある。

新共同 T列 17:1
17:1 ギレアドの住民である、ティシュベ人エリヤはアハブに言った。「わたし
の仕えているイスラエルの神、主は生きておられる。わたしが告げるまで、数年
の間、露も降りず、雨も降らないであろう。」

新共同 T列 18:1
18:1 多くの日を重ねて三年目のこと、主の言葉がエリヤに臨んだ。「行って、
アハブの前に姿を現せ。わたしはこの地の面に雨を降らせる。」

新共同 ヤコ 5:17
5:17 エリヤは、わたしたちと同じような人間でしたが、雨が降らないようにと
熱心に祈ったところ、三年半にわたって地上に雨が降りませんでした。

新共同 黙  11:6
11:6 彼らには、預言をしている間ずっと雨が降らないように天を閉じる力があ
る。また、水を血に変える力があって、望みのままに何度でも、あらゆる災いを
地に及ぼすことができる。

新共同 T列 17:9
17:9 「立ってシドンのサレプタに行き、そこに住め。わたしは一人のやもめに
命じて、そこであなたを養わせる。」

新共同 U列 5:14
5:14 ナアマンは神の人の言葉どおりに下って行って、ヨルダンに七度身を浸し
た。彼の体は元に戻り、小さい子供の体のようになり、清くなった。

新共同 使  7:58
7:58 都の外に引きずり出して石を投げ始めた。証人たちは、自分の着ている物
をサウロという若者の足もとに置いた。

新共同 ヨハ 8:59
8:59 すると、ユダヤ人たちは、石を取り上げ、イエスに投げつけようとした。
しかし、イエスは身を隠して、神殿の境内から出て行かれた。

新共同 ルカ 19:47-48
19:47 毎日、イエスは境内で教えておられた。祭司長、律法学者、民の指導者た
ちは、イエスを殺そうと謀ったが、
19:48 どうすることもできなかった。民衆が皆、夢中になってイエスの話に聞き
入っていたからである。

新共同 マタ 8:27
8:27 人々は驚いて、「いったい、この方はどういう方なのだろう。風や湖さえ
も従うではないか」と言った。

新共同 マタ 13:54
13:54 故郷にお帰りになった。会堂で教えておられると、人々は驚いて言った。
「この人は、このような知恵と奇跡を行う力をどこから得たのだろう。

新共同 使  4:13
4:13 議員や他の者たちは、ペトロとヨハネの大胆な態度を見、しかも二人が無
学な普通の人であることを知って驚き、また、イエスと一緒にいた者であるとい
うことも分かった。

新共同 ヨハ 6:51
6:51 わたしは、天から降って来た生きたパンである。このパンを食べるなら
ば、その人は永遠に生きる。わたしが与えるパンとは、世を生かすためのわたし
の肉のことである。」

新共同 ヨハ 7:27
7:27 しかし、わたしたちは、この人がどこの出身かを知っている。メシアが来
られるときは、どこから来られるのか、だれも知らないはずだ。」

新共同 ルカ 3:23-24
3:23 イエスが宣教を始められたときはおよそ三十歳であった。イエスはヨセフ
の子と思われていた。ヨセフはエリの子、それからさかのぼると、
3:24 マタト、レビ、メルキ、ヤナイ、ヨセフ、

新共同 マタ 13:55
13:55 この人は大工の息子ではないか。母親はマリアといい、兄弟はヤコブ、ヨ
セフ、シモン、ユダではないか。

新共同 ヨハ 4:3
4:3 ユダヤを去り、再びガリラヤへ行かれた。

新共同 マタ 13:57
13:57 このように、人々はイエスにつまずいた。イエスは、「預言者が敬われな
いのは、その故郷、家族の間だけである」と言い、

新共同 ヨハ 7:30
7:30 人々はイエスを捕らえようとしたが、手をかける者はいなかった。イエス
の時はまだ来ていなかったからである。

新共同 ヨハ 8:59
8:59 すると、ユダヤ人たちは、石を取り上げ、イエスに投げつけようとした。
しかし、イエスは身を隠して、神殿の境内から出て行かれた。

● 解釈と感想
福音は悲しい人貧しい人淋しい人に流れていくので、血縁や学歴とは関係がな
い。大伝道者の子供必ずしも信仰に入らない。ミッションスクールの卒業生必ず
し も信仰を持たない。独立学園、愛真高校の生徒必ずしも福音が分かるわけで
はない。それは神の御心にかなっている。福音は「人間的てだて」では伝わらず
に神 の意志のみによることの証明である。

● 解釈と感想
福音は身内に理解されないばかりでなく、かえって迫害される。け飛ばされる。
攻撃される。なぜか。福音の生活が邪魔になるからである。身内のものにとって
は福音が邪魔になり、棘になり、「自分を滅ぼす」ものが近くにいるので逆に攻
して排除しようと思うのである。「目の上のたんこぶ」なのである。

● 解釈と感想s
イエスの身内でもすべてが信仰を持ったわけではなく、母マリヤとヤコブとユダ
だけであったようだ。すると他の二人の男兄弟と、二人の妹はどうしたのか。聖
書にはそのことは書いてない。しかしイエスは「兄弟」ということをよくいった
ので、普通の「よい兄さん」であったに違いない。無教会ではクリスチャンであ
る前に「良い父」「良い夫」「良い兄」「良い弟」であるべきだ。それによって
「キリストの香り」の存在であるべきだ。キリストの福音を振りかざして「伝
道」「伝道」と言うのは無教会主義の道ではない。誰が救われるかは、神のご計
画の胸の内にあること。われわれは「兄弟のために命を捨てること」に道を求め
ねばならない。

新共同 Tヨハ3:16
3:16 イエスは、わたしたちのために、命を捨ててくださいました。そのことに
よって、わたしたちは愛を知りました。だから、わたしたちも兄弟のために命を
捨てるべきです。

● 解釈と感想
イエスにとっては「衆生を救いたい」という気持が根底にあったと思われる。そ
の中には肉の兄弟身内があったことは当然のことであろう。





















イエス伝問答集
巻頭言
罪と死 悔い改めなき民
罪の価は死である。これはキリスト教や聖書を待つまでもなく、人類の法則であ
る。これを「自然法」という。ではどんな罪が死に価するかというと、聖書では
心の中での行為や小なる約束を破るということも罪とされるから厳しい。それを
人間が甘く考え、皆がそうしていることだから大丈夫、怖くないと言っても神が
赦さない時には、その人に重い悩みや不幸を加えてなんとか正しい道に連れ戻そ
うとする。人間にはそれだけ清く生きることが要求されているのである。そのこ
とをルーズに考えて、慈悲だとか親の愛だとかヒューマニズムだとか言って見逃
し、また本人も平気な顔をして無視していると、ついに神は「死」をもって彼に
臨む。それが神の愛である。神の心を無視することは、神の顔に泥を塗ることで
「神殺しである」。神殺しだから神が反撃して「死」をもって迫るのだ。神の逆
襲である。これが「罪の価は死である」ということの理由である。
 ところが、神はなんとか人間を「目覚めさせようと思って」いろいろな手段を
下して正しい道に導こうと思うが、人間はどんなに不幸に逢っても人生や生活を
「悔い改めない」。不幸は人を信仰に導かない。かえってかたくなになる。だか
らそういう場合にも、神は匙を投げて最終決断として「死」を下すのだ。神の忍
耐にも限度があるのだ。慈悲は人を清めない。だから真の救いに導かない。
 しかし愛の神の心はそれでは悲しい。そこで窮余の手段としてわが子を十字架
で殺して血を流して人間を救う道を開いた。だから人間はその情報を信じて素直
に受け入れれば救われる。へんてこな話だが、人生が追い詰められて苦し紛れに
理性を捨てて破れかぶれでもこれを信じると救われる。平安になる。心が安らか
になる。「信仰はヤケクソ」であるとは三谷隆正の言葉である。人間は下手に神
に突っ張って7〜80年を悩みのうちに生きるか、早めにギブアップして安らか
に喜びの道を歩くかは本人の気持ち次第である。
 体制や権威と見れば即悪とみなし、それに対する反抗は即善と考えることでそ
れが世のためにひとかどのことをしているかっこよい生き方だという雰囲気を教
えている現代のキリスト教教育では神という大きな権威にも反抗しやすい青少年
を育てている。だからそのことによって救いの道を閉ざし、自分も入らないばか
りか若い青年にも救いの道を閉ざしているのである。禍である。
 
2002.7.4 高橋照男
 
 






















イエス伝問答集

[ ガリラヤでのイエスの活動(続き-6)

140 問・イエスは何回ガリラヤとエルサレムを往復したのですか。
答・共観福音書ではエルサレムが行きは一回のようですが、ヨハネでは3回です。
ヨハネ5:1

141 問・救いは、人間の方からそれを求めなければ得られませんか。
答・イエスは気の毒な人に目をかけて、自ら声をかけました。救いは神の発意です。
ヨハネ5:2−47

142 問・伝道者は貧乏かつ皆から排斥され惨めな生涯になります。いいこと
ありません。
答・しかし神の力という権能を与えられ、神の支えで食べられます。
マルコ6:6−13

143 問・イエスは当時の人達に対してどのような評判であったのですか
答・その奇跡の故に衝撃を与え、多くの人が予言者の再来と思いました。
ルカ9:7−9

144 問・洗礼者ヨハネの死にはどのような意味があったのですか。
答・洗礼者ヨハネの死はイエスに「使命への決断」を促しました。死も御心でした。
マタイ14:3−12

145 問・イエスはどうして使徒達に「休め」と言ったのですか。
答・群衆の賞賛は神を忘れさせるので、祈りのために彼らから離れよという意味です
マルコ6:30−31

146 問・5千人のパンの奇蹟は本当に起こったのですか。とても信じがたい
ことです
答・神様がやむにやまれずになさった奇蹟だと知ると少しは分かるような気がします
マタイ14:13−21

147 問・イエスが水の上を歩いたというのは、浅瀬を歩いたのではないで
しょうか
答・奇蹟は事実歴史的に起こったことらしいのです。信じるか信じないかです
マタイ14:22−33

148 人々が徴を求める                   ヨハネ 
6:22−31

149 わたしが命のパン ヨハネ6:32−40    パン問答 ヨハネ
6:41−59

150 浄と不浄                        マタイ
15:1−20

140 問・イエスは何回ガリラヤとエルサレムを往復したのですか。
答・共観福音書ではエルサレムが行きは一回のようですが、ヨハネでは3回です。
ヨハネ5:1

[岩波版・佐藤訳]
430501この後、ユダヤ人たちの祭りがあって、イエスはエルサレムにのぼった。

新共同 ヨハ 5:1
5:1 その後、ユダヤ人の祭りがあったので、イエスはエルサレムに上られた。

[塚本訳] ヨハ 5:1
5:1 そののちユダヤ人の祭があって、イエスはエルサレムに上られた。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ヨハ 6:4
6:4 ユダヤ人の祭りである過越祭が近づいていた。

新共同 ヨハ 2:13
2:13 ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスはエルサレムへ上って行かれた。

新共同 ヨハ 7:2
7:2 ときに、ユダヤ人の仮庵祭が近づいていた。

新共同 ヨハ 7:10
7:10 しかし、兄弟たちが祭りに上って行ったとき、イエス御自身も、人目を避
け、隠れるようにして上って行かれた。

● 解釈と感想
イエスの歩いた行程は、共観福音書よりもヨハネ福音書の方が明快。ヨハネ福音
書は共観福音書でわかりにくいところを補っているように思える。

● 解釈と感想
共観福音書では、イエスのエルサレム上りは一回であるが(はっきりしないので
あるが)、ヨハネ福音書では3回にわたりガリラヤとエルサレムを行き来してい
る。ガリラヤとエルサレムの距離は宇都宮と東京ぐらい。イエスの約3年間の公
生涯でそこを3回往復したとしてもおかしくはない。今日ではイエスの行程はヨ
ハネ福音書の方が信憑性があるとされている。




141 問・救いは、人間の方からそれを求めなければ得られませんか。
答・イエスは気の毒な人に目をかけて、自ら声をかけました。救いは神の発意です。
ヨハネ5:2−47

[塚本訳]1 ヨハ 5:2-47
5:2 エルサレムの羊門のわきに、ヘブライ語でベテスダという池があり、(これ
を取り巻いて)五つの回り廊下があった。
5:3 廊下には大勢の病人──盲人、足なえ、やせ衰えた者などが寝ころがってい
た。【水の動くのを待っていたのである。
5:4 それは、主の使がときどき池に下りてきて水をかきまわすので、水がかきま
わされたとき真先に(池に)はいった者は、どんな病気にかかっていても、
(きっと)直るからであった。】
5:5 するとそこに三十八年病気の人がいた。
5:6 イエスはその人が横になっているのを見、すでに長い間わずらっていること
を知ると、「直りたいか」とたずねられた。
5:7 病人が答えた、「主よ、水がかきまわされた時に、わたしを池に入れてくれ
る者がないのです。わたしが行くうちに、ほかの人が先に下りてゆきます。」
5:8 イエスが言われる、「起きて担架をかついて、歩きなさい。」
5:9 するとその人はすぐ直って、担架をかついで歩きまわった。あいにくその日
は安息日であった。
5:10 そこでユダヤ人(の役人たち)が病気のよくなった人に言った、「(きょ
うは)安息日だ、担架をかつぐのは規則違反だ。」
5:11 彼は答えた、「わたしを直してくれた人が、『担架をかついで歩け』と
言ったのです。」
5:12 彼らが尋ねた、「『かついで歩け』と言った人はだれだ。」
5:13 しかしいやされた人は、それがだれか知らなかった。大勢の人がその場所
にいたので、イエスは(そっと)立ち去られたのであった。
5:14 そののちイエスは宮で彼に出合って言われた、「ほら、直ったではない
か。もう罪を犯すなよ。もっとひどい目にあうかもしれないから。」
5:15 その人は行って、直してくれた人はイエスであると、ユダヤ人(の役人た
ち)に話した。
5:16 このためユダヤ人は、イエスを迫害しはじめた。安息日にたびたびそんな
ことをされたからである。
5:17 イエスは彼らに答えられた、「わたしの父上は、いまでもなお働いておら
れる。だからわたしも働く。」
5:18 このためユダヤ人は、いよいよイエスを殺そうと思った。安息日を破るば
かりでなく、神を自分の父と言って、自分を神と等しくされたからである。
5:19 そのとき、イエスは彼らに答えて言われた、「アーメン、アーメン、わた
しは言う、子は父上のなさることを見て(それを真似るので)なければ、自分で
は何一つすることが出来ない。父上のなさるのと同じことを、子もまたするのだ
から。
5:20 父上は子を愛して、御自分でなさることをことごとく子に示されるのであ
る。そればかりか、子がしたこれらのことよりもっと大きな業を子に示され、子
がそれをすると、あなた達はびっくりするであろう。
5:21 それは、父上が(心のままに)死人を生き返らせて命を与えられるよう
に、子も自分の欲する者に命を与えるからである。
5:22 父上は御自分ではだれも裁かれず、裁きはすべて子におまかせになったの
である。
5:23 これは皆の者をして、父上を敬うように子を敬わせるためである。子を敬
わない者は、子を遣わされた父上をも敬わない。
5:24 アーメン、アーメン、わたしは言う、わたしの言葉を聞き、わたしを遣わ
された方を信ずる者は、(今すでに)永遠の命を持っていて、(最後の日に)罰
を受けない。その人はもはや死から命に移っているのである。
5:25 アーメン、アーメン、わたしは言う、死人が(一人のこらず)神の子(わ
たし)の声を聞く時が来る、いや、今もう来ている。しかし(ただ聞くばかりで
なく、ほんとうに)聞き従う者(だけ)が生きる。
5:26 父上は御自分で命を持っておられるように、子(たるわたし)にも命を持
つことを許し、
5:27 かつ、裁きをする全権を子にお授けになった。人の子である(わたしは、
人間の心がわかる)からである。
5:28 あなた達は(子が裁くという)このことを驚くに及ばない。時が来ると、
墓の中にいる者が皆子(たるわたし)の声を聞いて、
5:29 (墓から)出てくるからである。すなわち、善いことをした者は(永遠
の)命にはいるために復活し、悪いことをした者は(死の)罰を受けるために復
活する。
5:30 わたしは自分では何一つすることが出来ない。(ただ父上から)聞いたと
おりに裁く。だからわたしがする裁きは正しい。自分の考えでなく、わたしを遣
わされた方の考えを行おうとするからである。
5:31 (今わたしの裁きは正しいと言ったが、)もしわたしが自分で自分のこと
を証明するのであったら、わたしの証明は信用できない。
5:32 わたしのことを証明してくださるお方はほかにあるのである。そしてわた
しは、わたしのことを証明されるその(方の)証明が、信用すべきであることを
知っている。
5:33 しかし(それは、あなた達が考えるように洗礼者ヨハネではない。)あな
た達はヨハネに使をやり、彼は(わたしが)真理(であること)について証明し
たが、
5:34 わたしは人間(ヨハネ)から証明してもらう必要はない。わたしがヨハネ
のことを言うのは、ただあなた達が(彼の証明によりわたしを信じて)救われる
ためである。
5:35 ヨハネは(光ではないが、まことの光に導く)燃えて輝く明りであった。
しかしあなた達は(彼の言葉に従おうとせずに、)しばし彼の光にうち興じただ
けであった。
5:36 わたしには、ヨハネの証明よりも有力な証明がある。父上がわたしに成し
とげさせようとして賜った仕事、すなわちわたしがしている仕事そのものが、わ
たしが父上に遣わされたことを証明してくれるからである。
5:37 その上、わたしを遣わされた父上御自身が、わたしのことを(聖書で)証
明してくれるからである。(ところがあんなにはっきり書いてあるのに、)あな
た達はいまだかって父上の声を聞いたことも、姿を見たこともなく、
5:38 また御言葉があなた達の心に留まっていない。父上の遣わされた者を信じ
ないのがその証拠だ。
5:39 あなた達は聖書(旧約)をもっていることが永遠の命を持っていることの
ように思って、それを研究している。ところがこの聖書は、(永遠の命である)
このわたしのことを証明しているのに、
5:40 あなた達はその命を得るためわたしの所に来ようとしない。
5:41 (こう言うのは、自分を認めてもらいたいからではない。)わたしは人間
の名誉などほしくない。
5:42 しかし(それをほしがる)あなた達は、心の中に神に対する愛を持たな
い。わたしはそれを知っている。
5:43 (その証拠には、)わたしが父上の権威で来たのに、あなた達はわたしを
受けいれず、だれかほかの人[偽救世主]が自分の権威で来れば、その人を受け
入れるのである。
5:44 互に(この世の)名誉をやり取りして、ただひとりの神からの名誉を求め
ないあなた達が、どうして(わたしに対する)信仰をもつことが出来ようか。
5:45 (しかし)わたしが(最後の日に)あなた達を父上に訴えるなどと考えて
はならない。いつも訴えている者がいる。あなた達が頼みとしているあのモーセ
である。
5:46 もしもあなた達がモーセ(の言うこと)を信じたら、わたしを信じたはず
である。モーセはわたしのことを書いているのだから。
5:47 しかし彼の書いたものを信じないなら、どうしてこのわたしの言葉を信ず
ることができようか。」

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

口語訳 ネヘ 3:1 かくて大祭司エリアシブは、その兄弟である祭司たちと共に
立って羊の門を建て、これを聖別してそのとびらを設け、さらにこれを聖別し
て、ハンメアの望楼に及ぼし、またハナネルの望楼にまで及ぼした。

口語訳 ネヘ 3:32 またすみの二階のへやと羊の門の間は金細工人と商人たちが
これを修理した。

口語訳 ネヘ 12:39 エフライムの門の上を通り、古い門を過ぎ、魚の門およびハ
ナネルの望楼とハンメアの望楼を過ぎて、羊の門に至り、近衛の門に立ち止まった。

口語訳 ヨハ 9:7 「シロアム(つかわされた者、の意)の池に行って洗いなさ
い」。そこで彼は行って洗った。そして見えるようになって、帰って行った。

口語訳 申  2:4 おまえはまた民に命じて言え、「あなたがたは、エサウの子
孫、すなわちセイルに住んでいるあなたがたの兄弟の領内を通ろうとしている。
彼らはあなたがたを恐れるであろう。それゆえ、あなたがたはみずから深く慎み、

口語訳 ルカ 8:29 それは、イエスが汚れた霊に、その人から出て行け、とお命
じになったからである。というのは、悪霊が何度も彼をひき捕えたので、彼は鎖
と足かせとでつながれて看視されていたが、それを断ち切っては悪霊によって荒
野へ追いやられていたのである。

口語訳 マタ 9:6 しかし、人の子は地上で罪をゆるす権威をもっていることが、
あなたがたにわかるために」と言い、中風の者にむかって、「起きよ、床を取り
あげて家に帰れ」と言われた。

口語訳 使  3:7-8
3:7 こう言って彼の右手を取って起してやると、足と、くるぶしとが、立ちどこ
ろに強くなって、
3:8 踊りあがって立ち、歩き出した。そして、歩き回ったり踊ったりして神をさ
んびしながら、彼らと共に宮にはいって行った。

口語訳 ヨハ 9:14 イエスがどろをつくって彼の目をあけたのは、安息日であった。

口語訳 エレ 17:21 主はこう言われる、命が惜しいならば気をつけるがよい。安
息日に荷をたずさえ、またはそれを持ってエルサレムの門にはいってはならない。

口語訳 マタ 12:2 パリサイ人たちがこれを見て、イエスに言った、「ごらんな
さい、あなたの弟子たちが、安息日にしてはならないことをしています」。

口語訳 ルカ 5:21 すると律法学者とパリサイ人たちとは、「神を汚すことを言
うこの人は、いったい、何者だ。神おひとりのほかに、だれが罪をゆるすことが
できるか」と言って論じはじめた。

口語訳 ヨハ 8:21 さて、また彼らに言われた、「わたしは去って行く。あなた
がたはわたしを捜し求めるであろう。そして自分の罪のうちに死ぬであろう。わ
たしの行く所には、あなたがたは来ることができない」。

口語訳 マタ 12:45 そこでまた出て行って、自分以上に悪い他の七つの霊を一緒
に引き連れてきて中にはいり、そこに住み込む。そうすると、その人ののちの状
態は初めよりももっと悪くなるのである。よこしまな今の時代も、このようにな
るであろう」。

口語訳 ヨハ 5:18 このためにユダヤ人たちは、ますますイエスを殺そうと計る
ようになった。それは、イエスが安息日を破られたばかりではなく、神を自分の
父と呼んで、自分を神と等しいものとされたからである。

口語訳 マタ 12:14 パリサイ人たちは出て行って、なんとかしてイエスを殺そう
と相談した。

口語訳 ヨハ 9:4 わたしたちは、わたしをつかわされたかたのわざを、昼の間に
しなければならない。夜が来る。すると、だれも働けなくなる。

口語訳 ヨハ 5:16 そのためユダヤ人たちは、安息日にこのようなことをしたと
言って、イエスを責めた。

口語訳 ヨハ 7:1 そののち、イエスはガリラヤを巡回しておられた。ユダヤ人た
ちが自分を殺そうとしていたので、ユダヤを巡回しようとはされなかった。

口語訳 ヨハ 7:19 モーセはあなたがたに律法を与えたではないか。それだの
に、あなたがたのうちには、その律法を行う者がひとりもない。あなたがたは、
なぜわたしを殺そうと思っているのか」。

口語訳 ヨハ 7:30 そこで人々はイエスを捕えようと計ったが、だれひとり手を
かける者はなかった。イエスの時が、まだきていなかったからである。

口語訳 ヨハ 8:37 わたしは、あなたがたがアブラハムの子孫であることを知っ
ている。それだのに、あなたがたはわたしを殺そうとしている。わたしの言葉
が、あなたがたのうちに根をおろしていないからである。

口語訳 ヨハ 8:40 ところが今、神から聞いた真理をあなたがたに語ってきたこ
のわたしを、殺そうとしている。そんなことをアブラハムはしなかった。

口語訳 ヨハ 11:53 彼らはこの日からイエスを殺そうと相談した。

口語訳 マタ 12:14 パリサイ人たちは出て行って、なんとかしてイエスを殺そう
と相談した。

口語訳 ヨハ 10:33 ユダヤ人たちは答えた、「あなたを石で殺そうとするのは、
よいわざをしたからではなく、神を汚したからである。また、あなたは人間であ
るのに、自分を神としているからである」。

口語訳 ヨハ 10:36 父が聖別して、世につかわされた者が、『わたしは神の子で
ある』と言ったからとて、どうして『あなたは神を汚す者だ』と言うのか。

口語訳 ヨハ 19:7 ユダヤ人たちは彼に答えた、「わたしたちには律法がありま
す。その律法によれば、彼は自分を神の子としたのだから、死罪に当る者です」。

口語訳 ヨハ 5:30 わたしは、自分からは何事もすることができない。ただ聞く
ままにさばくのである。そして、わたしのこのさばきは正しい。それは、わたし
自身の考えでするのではなく、わたしをつかわされたかたの、み旨を求めている
からである。

口語訳 ヨハ 8:28 そこでイエスは言われた、「あなたがたが人の子を上げてし
まった後はじめて、わたしがそういう者であること、また、わたしは自分からは
何もせず、ただ父が教えて下さったままを話していたことが、わかってくるであ
ろう。

口語訳 Uコリ3:5
3:5 もちろん、自分自身で事を定める力が自分にある、と言うのではない。わた
したちのこうした力は、神からきている。

口語訳 ヨハ 3:11
3:11 よくよく言っておく。わたしたちは自分の知っていることを語り、また自
分の見たことをあかししているのに、あなたがたはわたしたちのあかしを受けい
れない。

口語訳 ヨハ 3:35
3:35 父は御子を愛して、万物をその手にお与えになった。

口語訳 ヨハ 14:12
14:12 よくよくあなたがたに言っておく。わたしを信じる者は、またわたしのし
ているわざをするであろう。そればかりか、もっと大きいわざをするであろう。
わたしが父のみもとに行くからである。

口語訳 申  32:39
32:39 今見よ、わたしこそは彼である。わたしのほかに神はない。わたしは殺
し、また生かし、/傷つけ、またいやす。わたしの手から救い出しうるものはない。

口語訳 Tサム2:6
2:6 主は殺し、また生かし、/陰府にくだし、また上げられる。

口語訳 U列 5:7
5:7 イスラエルの王はその手紙を読んだ時、衣を裂いて言った、「わたしは殺し
たり、生かしたりすることのできる神であろうか。どうしてこの人は、らい病人
をわ たしにつかわして、それをいやせと言うのか。あなたがたは、彼がわたし
に争いをしかけているのを知って警戒するがよい」。

口語訳 ホセ 6:2
6:2 主は、ふつかの後、わたしたちを生かし、三日目にわたしたちを立たせられ
る。わたしたちはみ前で生きる。

口語訳 ヨハ 5:27
5:27 そして子は人の子であるから、子にさばきを行う権威をお与えになった。

口語訳 ヨハ 8:15
8:15 あなたがたは肉によって人をさばくが、わたしはだれもさばかない。

口語訳 申  7:10
7:10 また彼を憎む者には、めいめいに報いて滅ぼされることを。主は自分を憎
む者には猶予することなく、めいめいに報いられる。

口語訳 ヨハ 5:13-14
5:13 しかし、このいやされた人は、それがだれであるか知らなかった。群衆が
その場にいたので、イエスはそっと出て行かれたからである。
5:14 そののち、イエスは宮でその人に出会ったので、彼に言われた、「ごら
ん、あなたはよくなった。もう罪を犯してはいけない。何かもっと悪いことが、
あなたの身に起るかも知れないから」。

新共同 使  10:4
10:4 彼は天使を見つめていたが、怖くなって、「主よ、何でしょうか」と言っ
た。すると、天使は言った。「あなたの祈りと施しは、神の前に届き、覚えられた。

新共同 ルカ 10:16
10:16 あなたがたに耳を傾ける者は、わたしに耳を傾け、あなたがたを拒む者
は、わたしを拒むのである。わたしを拒む者は、わたしを遣わされた方を拒むの
である。」

新共同 ヨハ 8:51
8:51 はっきり言っておく。わたしの言葉を守るなら、その人は決して死ぬこと
がない。」

新共同 ヨハ 3:15-16
3:15 それは、信じる者が皆、人の子によって永遠の命を得るためである。
3:16 神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じ
る者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。

新共同 ヨハ 3:36
3:36 御子を信じる人は永遠の命を得ているが、御子に従わない者は、命にあず
かることがないばかりか、神の怒りがその上にとどまる。」

新共同 ヨハ 6:40
6:40 わたしの父の御心は、子を見て信じる者が皆永遠の命を得ることであり、
わたしがその人を終わりの日に復活させることだからである。」

新共同 ヨハ 6:47 はっきり言っておく。信じる者は永遠の命を得ている。

新共同 ヨハ 10:10 盗人が来るのは、盗んだり、屠ったり、滅ぼしたりするため
にほかならない。わたしが来たのは、羊が命を受けるため、しかも豊かに受ける
ためである。

新共同 ヨハ 10:28 わたしは彼らに永遠の命を与える。彼らは決して滅びず、だ
れも彼らをわたしの手から奪うことはできない。

新共同 ヨハ 11:25-26
11:25 イエスは言われた。「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者
は、死んでも生きる。
11:26 生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。このこと
を信じるか。」

新共同 ヨハ 20:31 これらのことが書かれたのは、あなたがたが、イエスは神の
子メシアであると信じるためであり、また、信じてイエスの名により命を受ける
ためである。

新共同 ヨハ 17:2 あなたは子にすべての人を支配する権能をお与えになりまし
た。そのために、子はあなたからゆだねられた人すべてに、永遠の命を与えるこ
とができるのです。

新共同 ヨハ 3:18 御子を信じる者は裁かれない。信じない者は既に裁かれてい
る。神の独り子の名を信じていないからである。

新共同 ロマ 8:1 従って、今や、キリスト・イエスに結ばれている者は、罪に定
められることはありません。

新共同 Tヨハ3:14 わたしたちは、自分が死から命へと移ったことを知っていま
す。兄弟を愛しているからです。愛することのない者は、死にとどまったままです。

新共同 ヨハ 5:28
5:28 驚いてはならない。時が来ると、墓の中にいる者は皆、人の子の声を聞き、

新共同 ヨハ 4:23 しかし、まことの礼拝をする者たちが、霊と真理をもって父
を礼拝する時が来る。今がその時である。なぜなら、父はこのように礼拝する者
を求めておられるからだ。

新共同 ヨハ 1:4 言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。

新共同 ヨハ 6:57 生きておられる父がわたしをお遣わしになり、またわたしが
父によって生きるように、わたしを食べる者もわたしによって生きる。

新共同 使  10:42 そしてイエスは、御自分が生きている者と死んだ者との審判
者として神から定められた者であることを、民に宣べ伝え、力強く証しするよう
にと、わたしたちにお命じになりました。

新共同 ヨハ 1:51 更に言われた。「はっきり言っておく。天が開け、神の天使
たちが人の子の上に昇り降りするのを、あなたがたは見ることになる。」

新共同 ヨハ 5:25 はっきり言っておく。死んだ者が神の子の声を聞く時が来
る。今やその時である。その声を聞いた者は生きる。

新共同 イザ 26:19 あなたの死者が命を得/わたしのしかばねが立ち上がります
ように。塵の中に住まう者よ、目を覚ませ、喜び歌え。あなたの送られる露は光
の露。あなたは死霊の地にそれを降らせられます。

新共同 エゼ 37:12 それゆえ、預言して彼らに語りなさい。主なる神はこう言わ
れる。わたしはお前たちの墓を開く。わが民よ、わたしはお前たちを墓から引き
上げ、イスラエルの地へ連れて行く。

新共同 マタ 25:46
25:46 こうして、この者どもは永遠の罰を受け、正しい人たちは永遠の命にあず
かるのである。」

新共同 使  24:15 更に、正しい者も正しくない者もやがて復活するという希望
を、神に対して抱いています。この希望は、この人たち自身も同じように抱いて
おります。

新共同 Uコリ5:10 なぜなら、わたしたちは皆、キリストの裁きの座の前に立
ち、善であれ悪であれ、めいめい体を住みかとしていたときに行ったことに応じ
て、報いを受けねばならないからです。

新共同 Tテサ4:16 すなわち、合図の号令がかかり、大天使の声が聞こえて、神
のラッパが鳴り響くと、主御自身が天から降って来られます。すると、キリスト
に結ばれて死んだ人たちが、まず最初に復活し、

新共同 ダニ 12:2 多くの者が地の塵の中の眠りから目覚める。ある者は永遠の
生命に入り/ある者は永久に続く恥と憎悪の的となる。

新共同 黙  20:13 海は、その中にいた死者を外に出した。死と陰府も、その中
にいた死者を出し、彼らはそれぞれ自分の行いに応じて裁かれた。

新共同 ヨハ 8:28 そこで、イエスは言われた。「あなたたちは、人の子を上げ
たときに初めて、『わたしはある』ということ、また、わたしが、自分勝手には
何もせず、ただ、父に教えられたとおりに話していることが分かるだろう。

新共同 民  16:28 モーセは言った。「主がわたしを遣わして、これらすべての
ことをさせられたので、わたしが自分勝手にしたのではない。それは次のことで
分かるであろう。

新共同 ヨハ 8:16 しかし、もしわたしが裁くとすれば、わたしの裁きは真実で
ある。なぜならわたしはひとりではなく、わたしをお遣わしになった父と共にい
るからである。

新共同 ヨハ 4:34 イエスは言われた。「わたしの食べ物とは、わたしをお遣わ
しになった方の御心を行い、その業を成し遂げることである。

新共同 ヨハ 8:13-14
8:13 それで、ファリサイ派の人々が言った。「あなたは自分について証しをし
ている。その証しは真実ではない。」
8:14 イエスは答えて言われた。「たとえわたしが自分について証しをするとし
ても、その証しは真実である。自分がどこから来たのか、そしてどこへ行くの
か、わたしは知っているからだ。しかし、あなたたちは、わたしがどこから来て
どこへ行くのか、知らない。

新共同 ヨハ 5:36-37
5:36 しかし、わたしにはヨハネの証しにまさる証しがある。父がわたしに成し
遂げるようにお与えになった業、つまり、わたしが行っている業そのものが、父
がわたしをお遣わしになったことを証ししている。
5:37 また、わたしをお遣わしになった父が、わたしについて証しをしてくださ
る。あなたたちは、まだ父のお声を聞いたこともなければ、お姿を見たこともない。

新共同 Tヨハ5:9 わたしたちが人の証しを受け入れるのであれば、神の証しは更
にまさっています。神が御子についてなさった証し、これが神の証しだからです。

新共同 ヨハ 1:7 彼は証しをするために来た。光について証しをするため、ま
た、すべての人が彼によって信じるようになるためである。

新共同 ヨハ 1:19-34
1:19 さて、ヨハネの証しはこうである。エルサレムのユダヤ人たちが、祭司や
レビ人たちをヨハネのもとへ遣わして、「あなたは、どなたですか」と質問させ
たとき、
1:20 彼は公言して隠さず、「わたしはメシアではない」と言い表した。
1:21 彼らがまた、「では何ですか。あなたはエリヤですか」と尋ねると、ヨハ
ネは、「違う」と言った。更に、「あなたは、あの預言者なのですか」と尋ねる
と、「そうではない」と答えた。
1:22 そこで、彼らは言った。「それではいったい、だれなのです。わたしたち
を遣わした人々に返事をしなければなりません。あなたは自分を何だと言うので
すか。」
1:23 ヨハネは、預言者イザヤの言葉を用いて言った。「わたしは荒れ野で叫ぶ
声である。『主の道をまっすぐにせよ』と。」
1:24 遣わされた人たちはファリサイ派に属していた。
1:25 彼らがヨハネに尋ねて、「あなたはメシアでも、エリヤでも、またあの預
言者でもないのに、なぜ、洗礼を授けるのですか」と言うと、
1:26 ヨハネは答えた。「わたしは水で洗礼を授けるが、あなたがたの中には、
あなたがたの知らない方がおられる。
1:27 その人はわたしの後から来られる方で、わたしはその履物のひもを解く資
格もない。」
1:28 これは、ヨハネが洗礼を授けていたヨルダン川の向こう側、ベタニアでの
出来事であった。
1:29 その翌日、ヨハネは、自分の方へイエスが来られるのを見て言った。「見
よ、世の罪を取り除く神の小羊だ。
1:30 『わたしの後から一人の人が来られる。その方はわたしにまさる。わたし
よりも先におられたからである』とわたしが言ったのは、この方のことである。
1:31 わたしはこの方を知らなかった。しかし、この方がイスラエルに現れるた
めに、わたしは、水で洗礼を授けに来た。」
1:32 そしてヨハネは証しした。「わたしは、“霊”が鳩のように天から降って、
この方の上にとどまるのを見た。
1:33 わたしはこの方を知らなかった。しかし、水で洗礼を授けるためにわたし
をお遣わしになった方が、『“霊”が降って、ある人にとどまるのを見たら、その
人が、聖霊によって洗礼を授ける人である』とわたしに言われた。
1:34 わたしはそれを見た。だから、この方こそ神の子であると証ししたのであ
る。」

新共同 ヨハ 11:42 わたしの願いをいつも聞いてくださることを、わたしは知っ
ています。しかし、わたしがこう言うのは、周りにいる群衆のためです。あなた
がわたしをお遣わしになったことを、彼らに信じさせるためです。」

新共同 ヨハ 3:17 神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御
子によって世が救われるためである。

新共同 ヨハ 1:8 彼は光ではなく、光について証しをするために来た。

新共同 マタ 11:7-11
11:7 ヨハネの弟子たちが帰ると、イエスは群衆にヨハネについて話し始められ
た。「あなたがたは、何を見に荒れ野へ行ったのか。風にそよぐ葦か。
11:8 では、何を見に行ったのか。しなやかな服を着た人か。しなやかな服を着
た人なら王宮にいる。
11:9 では、何を見に行ったのか。預言者か。そうだ。言っておく。預言者以上
の者である。
11:10 『見よ、わたしはあなたより先に使者を遣わし、/あなたの前に道を準備
させよう』/と書いてあるのは、この人のことだ。
11:11 はっきり言っておく。およそ女から生まれた者のうち、洗礼者ヨハネより
偉大な者は現れなかった。しかし、天の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大で
ある。

新共同 詩  132:16-17
132:16 祭司らには、救いを衣としてまとわせる。わたしの慈しみに生きる人は
/喜びの叫びを高くあげるであろう。
132:17 ダビデのために一つの角をそこに芽生えさせる。わたしが油を注いだ者
のために一つの灯を備える。

新共同 Uコリ7:8 あの手紙によってあなたがたを悲しませたとしても、わたしは
後悔しません。確かに、あの手紙が一時にもせよ、あなたがたを悲しませたこと
は知っています。たとえ後悔したとしても、

新共同 ガラ 2:5 福音の真理が、あなたがたのもとにいつもとどまっているよう
に、わたしたちは、片ときもそのような者たちに屈服して譲歩するようなことは
しませんでした。

新共同 ピレ 1:15 恐らく彼がしばらくあなたのもとから引き離されていたの
は、あなたが彼をいつまでも自分のもとに置くためであったかもしれません。

新共同 ヨハ 5:32 わたしについて証しをなさる方は別におられる。そして、そ
の方がわたしについてなさる証しは真実であることを、わたしは知っている。

新共同 ヨハ 4:34 イエスは言われた。「わたしの食べ物とは、わたしをお遣わ
しになった方の御心を行い、その業を成し遂げることである。

新共同 ヨハ 10:38 しかし、行っているのであれば、わたしを信じなくても、そ
の業を信じなさい。そうすれば、父がわたしの内におられ、わたしが父の内にい
ることを、あなたたちは知り、また悟るだろう。」

新共同 ヨハ 14:11-12
14:11 わたしが父の内におり、父がわたしの内におられると、わたしが言うのを
信じなさい。もしそれを信じないなら、業そのものによって信じなさい。
14:12 はっきり言っておく。わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い、ま
た、もっと大きな業を行うようになる。わたしが父のもとへ行くからである。

新共同 マタ 9:6 人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよ
う。」そして、中風の人に、「起き上がって床を担ぎ、家に帰りなさい」と言わ
れた。

新共同 ヨハ 11:2-6
11:2 このマリアは主に香油を塗り、髪の毛で主の足をぬぐった女である。その
兄弟ラザロが病気であった。
11:3 姉妹たちはイエスのもとに人をやって、「主よ、あなたの愛しておられる
者が病気なのです」と言わせた。
11:4 イエスは、それを聞いて言われた。「この病気は死で終わるものではな
い。神の栄光のためである。神の子がそれによって栄光を受けるのである。」
11:5 イエスは、マルタとその姉妹とラザロを愛しておられた。
11:6 ラザロが病気だと聞いてからも、なお二日間同じ所に滞在された。

新共同 ヨハ 12:28 父よ、御名の栄光を現してください。」すると、天から声が
聞こえた。「わたしは既に栄光を現した。再び栄光を現そう。」

新共同 ヨハ 1:18 いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独
り子である神、この方が神を示されたのである。

新共同 申  4:12 主は火の中からあなたたちに語りかけられた。あなたたちは語
りかけられる声を聞いたが、声のほかには何の形も見なかった。

新共同 Tヨハ2:14 子供たちよ、わたしがあなたがたに書いているのは、/あな
たがたが御父を知っているからである。父たちよ、わたしがあなたがたに書いて
いるのは、/あなた がたが、初めから存在なさる方を/知っているからであ
る。若者たちよ、わたしがあなたがたに書いているのは、/あなたがたが強く、
/神の言葉があなたがた の内にいつもあり、/あなたがたが悪い者に打ち勝っ
たからである。

新共同 エレ 8:8-9
8:8 どうしてお前たちは言えようか。「我々は賢者といわれる者で/主の律法を
持っている」と。まことに見よ、書記が偽る筆をもって書き/それを偽りとした。
8:9 賢者は恥を受け、打ちのめされ、捕らえられる。見よ、主の言葉を侮ってい
ながら/どんな知恵を持っているというのか。

新共同 ロマ 2:17-20
2:17 ところで、あなたはユダヤ人と名乗り、律法に頼り、神を誇りとし、
2:18 その御心を知り、律法によって教えられて何をなすべきかをわきまえてい
ます。
2:19 -20また、律法の中に、知識と真理が具体的に示されていると考え、盲人の
案内者、闇の中にいる者の光、無知な者の導き手、未熟な者の教師であると自負
しています。
2:21 それならば、あなたは他人には教えながら、自分には教えないのですか。
「盗むな」と説きながら、盗むのですか。

新共同 ヨハ 1:45 フィリポはナタナエルに出会って言った。「わたしたちは、
モーセが律法に記し、預言者たちも書いている方に出会った。それはナザレの人
で、ヨセフの子イエスだ。」

新共同 ルカ 18:31 イエスは、十二人を呼び寄せて言われた。「今、わたしたち
はエルサレムへ上って行く。人の子について預言者が書いたことはみな実現する。

新共同 ルカ 24:27 そして、モーセとすべての預言者から始めて、聖書全体にわ
たり、御自分について書かれていることを説明された。

新共同 ルカ 24:44 イエスは言われた。「わたしについてモーセの律法と預言者
の書と詩編に書いてある事柄は、必ずすべて実現する。これこそ、まだあなたが
たと一緒にいたころ、言っておいたことである。」

新共同 Uテモ3:15-17
3:15 また、自分が幼い日から聖書に親しんできたことをも知っているからで
す。この書物は、キリスト・イエスへの信仰を通して救いに導く知恵を、あなた
に与えることができます。
3:16 聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、
義に導く訓練をするうえに有益です。
3:17 こうして、神に仕える人は、どのような善い業をも行うことができるよう
に、十分に整えられるのです。

新共同 Tペテ1:10 この救いについては、あなたがたに与えられる恵みのことを
あらかじめ語った預言者たちも、探求し、注意深く調べました。

新共同 黙  19:10 わたしは天使を拝もうとしてその足もとにひれ伏した。する
と、天使はわたしにこう言った。「やめよ。わたしは、あなたやイエスの証しを
守っているあなたの 兄弟たちと共に、仕える者である。神を礼拝せよ。イエス
の証しは預言の霊なのだ。」

新共同 ヨハ 1:45 フィリポはナタナエルに出会って言った。「わたしたちは、
モーセが律法に記し、預言者たちも書いている方に出会った。それはナザレの人
で、ヨセフの子イエスだ。」

新共同 マタ 23:37 「エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、自分に遣わ
された人々を石で打ち殺す者よ、めん鳥が雛を羽の下に集めるように、わたしは
お前の子らを何度集めようとしたことか。だが、お前たちは応じようとしなかった。

新共同 Tテサ2:16 異邦人が救われるようにわたしたちが語るのを妨げていま
す。こうして、いつも自分たちの罪をあふれんばかりに増やしているのです。し
かし、神の怒りは余すところなく彼らの上に臨みます。

新共同 ルカ 11:42 それにしても、あなたたちファリサイ派の人々は不幸だ。薄
荷や芸香やあらゆる野菜の十分の一は献げるが、正義の実行と神への愛はおろそ
かにしているからだ。これこそ行うべきことである。もとより、十分の一の献げ
物もおろそかにしてはならないが。

新共同 Uテサ3:5 どうか、主が、あなたがたに神の愛とキリストの忍耐とを深く
悟らせてくださるように。

新共同 Tヨハ2:15 世も世にあるものも、愛してはいけません。世を愛する人が
いれば、御父への愛はその人の内にありません。

新共同 ヨハ 10:25 イエスは答えられた。「わたしは言ったが、あなたたちは信
じない。わたしが父の名によって行う業が、わたしについて証しをしている。

新共同 ヨハ 1:11 言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった。

新共同 マタ 24:5 わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがメシアだ』と
言って、多くの人を惑わすだろう。

新共同 ヨハ 12:39 彼らが信じることができなかった理由を、イザヤはまた次の
ように言っている。

新共同 ヨハ 12:43 彼らは、神からの誉れよりも、人間からの誉れの方を好んだ
のである。

新共同 マタ 23:5-7
23:5 そのすることは、すべて人に見せるためである。聖句の入った小箱を大き
くしたり、衣服の房を長くしたりする。
23:6 宴会では上座、会堂では上席に座ることを好み、
23:7 また、広場で挨拶されたり、『先生』と呼ばれたりすることを好む。

新共同 ヨハ 7:18 自分勝手に話す者は、自分の栄光を求める。しかし、自分を
お遣わしになった方の栄光を求める者は真実な人であり、その人には不義がない。

新共同 ロマ 2:29 内面がユダヤ人である者こそユダヤ人であり、文字ではなく
“霊”によって心に施された割礼こそ割礼なのです。その誉れは人からではなく、
神から来るのです。

新共同 U列 19:15 主の前で祈った。「ケルビムの上に座しておられるイスラエ
ルの神、主よ。あなただけが地上のすべての王国の神であり、あなたこそ天と地
をお造りになった方です。

新共同 U列 19:19 わたしたちの神、主よ、どうか今わたしたちを彼の手から救
い、地上のすべての王国が、あなただけが主なる神であることを知るに至らせて
ください。」

新共同 イザ 37:20 わたしたちの神、主よ、どうか今、わたしたちを彼の手から
救い、地上のすべての王国が、あなただけが主であることを知るに至らせてくだ
さい。」

新共同 Tテモ1:17 永遠の王、不滅で目に見えない唯一の神に、誉れと栄光が世
々限りなくありますように、アーメン。

新共同 ヨハ 7:19 モーセはあなたたちに律法を与えたではないか。ところが、
あなたたちはだれもその律法を守らない。なぜ、わたしを殺そうとするのか。」

新共同 申  31:26 「この律法の書を取り、あなたたちの神、主の契約の箱の傍
らに置き、あなたに対する証言としてそこにあるようにしなさい。

新共同 ヨハ 1:45 フィリポはナタナエルに出会って言った。「わたしたちは、
モーセが律法に記し、預言者たちも書いている方に出会った。それはナザレの人
で、ヨセフの子イエスだ。」

新共同 申  18:15 あなたの神、主はあなたの中から、あなたの同胞の中から、
わたしのような預言者を立てられる。あなたたちは彼に聞き従わねばならない。

新共同 ルカ 16:31 アブラハムは言った。『もし、モーセと預言者に耳を傾けな
いのなら、たとえ死者の中から生き返る者があっても、その言うことを聞き入れ
はしないだろう。』」

● 解釈と感想
イエスは気の毒な人に向かって「直りたいか」と尋ねる(6節)。イエスは愛の
押し売りはしない。本人がその気になるのかならないのかが問題である。すると
38年間も病気のその人は自分の身の不幸を訴える。どうしてほしいとはいわな
い。多分今までの人生においてすでに言い尽くしてしまっていていまさら言って
もしょうがないと諦めていたのではないだろうか。ただ己が身の不幸を訴えるの
みであった。われわれも苦しい時の祈りは「なんと祈ってよいかわからない」こ
とがある。

[塚本訳]ロマ 8:26-27
8:26 しかし(創造物やわたし達神の子が苦しんでいると)同じように、御霊
も、弱いわたし達を助けてくださる。すなわち、(神のみ心にかなうには)どう
何を祈る べきかわからないので、御霊自身が、無言の呻きをもって(わたし達
の祈りを神に)執り成してくださるのである。
8:27 しかし(人の)心を見抜くお方[神]は、御霊が何を求めているか、すな
わち、御霊が神の御心にかなうように聖徒たちのために執り成しておられること
を、(もちろん)御存じである。

● 解釈と感想
救いはこれを人間の方から求めなければ得られないかというと、そうでもない。
この記事によれば、イエスは気の毒な人に目をかけて声をかけた(6節)。救い
は神の発意である。身内で救いを求めない人があっても安心。神がすべてを心得
ておられる。神は気の毒だと思う人には自ら声をかけてくださる。身内だけは救
われるようにとの祈りは聴かれない。気の毒な順番の救われるのかもしれない。

新共同 マタ 21:31
21:31 この二人のうち、どちらが父親の望みどおりにしたか。」彼らが「兄の方
です」と言うと、イエスは言われた。「はっきり言っておく。徴税人や娼婦たち
の方が、あなたたちより先に神の国に入るだろう。

● 解釈と感想
モーセを信じないのなら私を信じることは出来ないとは著しい言葉(47節)。
聖書に対して親派でない者はキリストを受け入れることはできないということ。
キリスト教に親派でない人はイエスが神の子であることはついに永久に分からな
い。クリスチャンになろうと思わない人はクリスチャンになれない。信仰は、ク
リスチャンの仲間になりたい。ああいう人生を送りたいという願望からはじまる。

● 解釈と感想
救い主は歴史の中に現れた。しかも預言されて出現された。キリスト教は歴史の
中の出来事である。
復活も歴史の中の出来事。その伝承も歴史的出来事の伝承である。復活は使徒の
伝承で伝わる。使徒の伝承の連鎖が教会の本質である。今日の教会に力がないの
はこの歴史性を軽視しているからである。復活信仰は有体的復活の歴史伝承の上
に立つ。使徒の歴史的報告とその伝承の土台に立つ。
伝承を聞いて胸が熱くなった人の伝承の連鎖の上に立つ。ただの歴史伝承ではな
い。ただの歴史伝承というのは豊臣秀吉が関ヶ原で戦ったとか家康がいたという
ことである。イエスの復活伝承はこれを信じることができた人の伝承である。そ
れは歴史の土台に立つが信仰的に納得した人の伝承である。イエスが有体的に復
活しても復活を信じられない人は伝承の連鎖に加われない。

新共同 ルカ 16:29-31
16:29 しかし、アブラハムは言った。『お前の兄弟たちにはモーセと預言者がい
る。彼らに耳を傾けるがよい。』
16:30 金持ちは言った。『いいえ、父アブラハムよ、もし、死んだ者の中からだ
れかが兄弟のところに行ってやれば、悔い改めるでしょう。』
16:31 アブラハムは言った。『もし、モーセと預言者に耳を傾けないのなら、た
とえ死者の中から生き返る者があっても、その言うことを聞き入れはしないだろ
う。』」





















142 問・伝道者は貧乏かつ皆から排斥され惨めな生涯になります。いいこと
ありません。
答・しかし神の力という権能を与えられ、神の支えで食べられます。
マルコ6:6−13

[岩波版・佐藤訳]
410606また彼は、彼らの不信仰のために驚き通しだった。そこで彼は、まわりの
村々をめぐり歩いて教え続けた。
410607さて彼は十二人を呼び寄せる。そして彼らを二人ずつ遣わし始めた。また、
彼らに穢れた霊どもに対する権能を与えた。
410608そして彼らに命じて、道中は一本の杖のほかには何も携えないように、パ
ンも、革袋も持たず、帯の中には銅銭も入れず、
410609ただ皮ぞうりをはき、そして「下着も二枚は身にまとうな」〔と命じた〕。
410610そして彼は彼らに言った、「どこでも〔一軒の〕家に入ったなら、そこか
ら出て来るまでそこに留まっているのだ。
410611そしてあるところがあなたたちを受け入れず、あなたたちに聞〔き従わ〕
ないならば、そこから出て行く時に、あなたたちの足の裏の塵を払い落とし、彼
らに対する証しとせよ」。
410612そこで彼らは出て行って、人々が回心するようにと宣教した。
410613また彼らは、多くの悪霊を追い出し続け、多くの病人たちに油を塗って癒
し続けた。

新共同 マコ 6:6-13
6:6 そして、人々の不信仰に驚かれた。
6:6 それから、イエスは付近の村を巡り歩いてお教えになった。
6:7 そして、十二人を呼び寄せ、二人ずつ組にして遣わすことにされた。その
際、汚れた霊に対する権能を授け、
6:8 旅には杖一本のほか何も持たず、パンも、袋も、また帯の中に金も持たず、
6:9 ただ履物は履くように、そして「下着は二枚着てはならない」と命じられた。
6:10 また、こうも言われた。「どこでも、ある家に入ったら、その土地から旅
立つときまで、その家にとどまりなさい。
6:11 しかし、あなたがたを迎え入れず、あなたがたに耳を傾けようともしない
所があったら、そこを出ていくとき、彼らへの証しとして足の裏の埃を払い落と
しなさい。」
6:12 十二人は出かけて行って、悔い改めさせるために宣教した。

[塚本訳]マコ 6:6-13
6:6 イエスは人々の不信仰に驚かれた。それから村々をぐるぐる回りながら教え
られた。
6:7 また(前に選んだ)十二人(の弟子)を呼びよせ、二人ずつ(を一組にして
伝道に)派遣することを始められた。そして汚れた霊を支配する全権を授け、
6:8 また旅行には杖一本のほかに、何も──パンも、旅行袋も、帯の中に金も持っ
てゆかず、
6:9 ただ草鞋をはくことを、また「下着を二枚着るな」と命じられた。
6:10 なお彼らに言われた、「どんな家でも一度入ったら、その土地を立ってゆ
くまではその家に泊まっておれ。
6:11 しかしある所で、あなた達を歓迎せず、言うことに耳をかたむけないな
ら、(すぐその土地を出てゆけ。そして)そこを出てゆくとき、(縁を切ったこ
とを)そこの人々に証明するため、足の裏の埃を払いおとせ。」
6:12 そこで十二人は出かけていって、(罪を赦されるための)悔改めを説き、
6:13 多くの悪鬼を追い出し、また油を塗って大勢の病人をなおした。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 ルカ 9:1-6
9:1 イエスは十二人を呼び集め、あらゆる悪霊に打ち勝ち、病気をいやす力と権
能をお授けになった。
9:2 そして、神の国を宣べ伝え、病人をいやすために遣わすにあたり、
9:3 次のように言われた。「旅には何も持って行ってはならない。杖も袋もパン
も金も持ってはならない。下着も二枚は持ってはならない。
9:4 どこかの家に入ったら、そこにとどまって、その家から旅立ちなさい。
9:5 だれもあなたがたを迎え入れないなら、その町を出ていくとき、彼らへの証
しとして足についた埃を払い落としなさい。」
9:6 十二人は出かけて行き、村から村へと巡り歩きながら、至るところで福音を
告げ知らせ、病気をいやした。

新共同 マタ 9:35
9:35 イエスは町や村を残らず回って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、あ
りとあらゆる病気や患いをいやされた。

新共同 マタ 10:1
10:1 イエスは十二人の弟子を呼び寄せ、汚れた霊に対する権能をお授けになっ
た。汚れた霊を追い出し、あらゆる病気や患いをいやすためであった。

新共同 マタ 10:7-11
10:7 行って、『天の国は近づいた』と宣べ伝えなさい。
10:8 病人をいやし、死者を生き返らせ、重い皮膚病を患っている人を清くし、
悪霊を追い払いなさい。ただで受けたのだから、ただで与えなさい。
10:9 帯の中に金貨も銀貨も銅貨も入れて行ってはならない。
10:10 旅には袋も二枚の下着も、履物も杖も持って行ってはならない。働く者が
食べ物を受けるのは当然である。
10:11 町や村に入ったら、そこで、ふさわしい人はだれかをよく調べ、旅立つと
きまで、その人のもとにとどまりなさい。

新共同 マタ 10:14
10:14 あなたがたを迎え入れもせず、あなたがたの言葉に耳を傾けようともしな
い者がいたら、その家や町を出て行くとき、足の埃を払い落としなさい。

新共同 マコ 3:13-15
3:13 イエスが山に登って、これと思う人々を呼び寄せられると、彼らはそばに
集まって来た。
3:14 そこで、十二人を任命し、使徒と名付けられた。彼らを自分のそばに置く
ため、また、派遣して宣教させ、
3:15 悪霊を追い出す権能を持たせるためであった。

新共同 ルカ 10:1
10:1 その後、主はほかに七十二人を任命し、御自分が行くつもりのすべての町
や村に二人ずつ先に遣わされた。

新共同 使  13:51
13:51 それで、二人は彼らに対して足の塵を払い落とし、イコニオンに行った。

新共同 マタ 8:4
8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。た
だ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々に証明しなさ
い。」

新共同 マコ 16:17-18
16:17 信じる者には次のようなしるしが伴う。彼らはわたしの名によって悪霊を
追い出し、新しい言葉を語る。
16:18 手で蛇をつかみ、また、毒を飲んでも決して害を受けず、病人に手を置け
ば治る。」

新共同 ルカ 10:34
10:34 近寄って傷に油とぶどう酒を注ぎ、包帯をして、自分のろばに乗せ、宿屋
に連れて行って介抱した。

新共同 ヤコ 5:14-15
5:14 あなたがたの中で病気の人は、教会の長老を招いて、主の名によってオ
リーブ油を塗り、祈ってもらいなさい。
5:15 信仰に基づく祈りは、病人を救い、主がその人を起き上がらせてください
ます。その人が罪を犯したのであれば、主が赦してくださいます。

新共同 ルカ 10:1-12
10:1 その後、主はほかに七十二人を任命し、御自分が行くつもりのすべての町
や村に二人ずつ先に遣わされた。
10:2 そして、彼らに言われた。「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収
穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。
10:3 行きなさい。わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに小羊を送
り込むようなものだ。
10:4 財布も袋も履物も持って行くな。途中でだれにも挨拶をするな。
10:5 どこかの家に入ったら、まず、『この家に平和があるように』と言いなさい。
10:6 平和の子がそこにいるなら、あなたがたの願う平和はその人にとどまる。
もし、いなければ、その平和はあなたがたに戻ってくる。
10:7 その家に泊まって、そこで出される物を食べ、また飲みなさい。働く者が
報酬を受けるのは当然だからである。家から家へと渡り歩くな。
10:8 どこかの町に入り、迎え入れられたら、出される物を食べ、
10:9 その町の病人をいやし、また、『神の国はあなたがたに近づいた』と言い
なさい。
10:10 しかし、町に入っても、迎え入れられなければ、広場に出てこう言いなさい。
10:11 『足についたこの町の埃さえも払い落として、あなたがたに返す。しか
し、神の国が近づいたことを知れ』と。
10:12 言っておくが、かの日には、その町よりまだソドムの方が軽い罰で済む。」

新共同 マタ 4:23
4:23 イエスはガリラヤ中を回って、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、ま
た、民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされた。

新共同 ルカ 10:4
10:4 財布も袋も履物も持って行くな。途中でだれにも挨拶をするな。

新共同 マタ 8:4
8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。た
だ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々に証明しなさ
い。」

新共同 マタ 4:23
4:23 イエスはガリラヤ中を回って、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、ま
た、民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされた。

新共同 マタ 24:14
24:14 そして、御国のこの福音はあらゆる民への証しとして、全世界に宣べ伝え
られる。それから、終わりが来る。」

新共同 マタ 10:9
10:9 帯の中に金貨も銀貨も銅貨も入れて行ってはならない。

新共同 マタ 10:36
10:36 こうして、自分の家族の者が敵となる。

新共同 マタ 15:24
15:24 イエスは、「わたしは、イスラエルの家の失われた羊のところにしか遣わ
されていない」とお答えになった。

新共同 マタ 18:12
18:12 あなたがたはどう思うか。ある人が羊を百匹持っていて、その一匹が迷い
出たとすれば、九十九匹を山に残しておいて、迷い出た一匹を捜しに行かないだ
ろうか。

新共同 エレ 50:6
50:6 わが民は迷える羊の群れ。羊飼いたちが彼らを迷わせ/山の中を行き巡ら
せた。彼らは山から丘へと歩き回り/自分の憩う場所を忘れた。

新共同 マタ 3:2
3:2 「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言った。

新共同 使  9:34
9:34 ペトロが、「アイネア、イエス・キリストがいやしてくださる。起きなさ
い。自分で床を整えなさい」と言うと、アイネアはすぐ起き上がった。

新共同 使  9:40
9:40 ペトロが皆を外に出し、ひざまずいて祈り、遺体に向かって、「タビタ、
起きなさい」と言うと、彼女は目を開き、ペトロを見て起き上がった。

新共同 マタ 8:2
8:2 すると、一人の重い皮膚病を患っている人がイエスに近寄り、ひれ伏して、
「主よ、御心ならば、わたしを清くすることがおできになります」と言った。

新共同 マコ 16:17
16:17 信じる者には次のようなしるしが伴う。彼らはわたしの名によって悪霊を
追い出し、新しい言葉を語る。

新共同 U列 5:16
5:16 神の人は、「わたしの仕えている主は生きておられる。わたしは受け取ら
ない」と辞退した。ナアマンは彼に強いて受け取らせようとしたが、彼は断った。

新共同 使  8:20
8:20 すると、ペトロは言った。「この金は、お前と一緒に滅びてしまうがよ
い。神の賜物を金で手に入れられると思っているからだ。

新共同 使  20:33
20:33 わたしは、他人の金銀や衣服をむさぼったことはありません。

新共同 ルカ 10:4
10:4 財布も袋も履物も持って行くな。途中でだれにも挨拶をするな。

新共同 民  18:3
18:3 彼らはあなたの務めを助け、幕屋全般の務めを果たす。しかし彼らは、聖
所の祭具および祭壇に近づいてはならない。彼らもあなたたちも、死ぬことのな
いためである。

新共同 ルカ 10:7
10:7 その家に泊まって、そこで出される物を食べ、また飲みなさい。働く者が
報酬を受けるのは当然だからである。家から家へと渡り歩くな。

新共同 Tコリ9:4 わたしたちには、食べたり、飲んだりする権利が全くないので
すか。

新共同 Tテモ5:18 聖書には、「脱穀している牛に口籠をはめてはならない」
と、また「働く者が報酬を受けるのは当然である」と書かれています。

新共同 Uテサ3:9 援助を受ける権利がわたしたちになかったからではなく、あな
たがたがわたしたちに倣うように、身をもって模範を示すためでした。

新共同 Uヨハ1:10 この教えを携えずにあなたがたのところに来る者は、家に入
れてはなりません。挨拶してもなりません。

新共同 ルカ 10:10-12
10:10 しかし、町に入っても、迎え入れられなければ、広場に出てこう言いなさい。
10:11 『足についたこの町の埃さえも払い落として、あなたがたに返す。しか
し、神の国が近づいたことを知れ』と。
10:12 言っておくが、かの日には、その町よりまだソドムの方が軽い罰で済む。」

新共同 使  13:51 それで、二人は彼らに対して足の塵を払い落とし、イコニオ
ンに行った。

新共同 使  18:6 しかし、彼らが反抗し、口汚くののしったので、パウロは服の
塵を振り払って言った。「あなたたちの血は、あなたたちの頭に降りかかれ。わ
たしには責任がない。今後、わたしは異邦人の方へ行く。」

新共同 マタ 10:1-4
10:1 イエスは十二人の弟子を呼び寄せ、汚れた霊に対する権能をお授けになっ
た。汚れた霊を追い出し、あらゆる病気や患いをいやすためであった。
10:2 十二使徒の名は次のとおりである。まずペトロと呼ばれるシモンとその兄
弟アンデレ、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、
10:3 フィリポとバルトロマイ、トマスと徴税人のマタイ、アルファイの子ヤコ
ブとタダイ、
10:4 熱心党のシモン、それにイエスを裏切ったイスカリオテのユダである。

新共同 ルカ 6:12-16
6:12 そのころ、イエスは祈るために山に行き、神に祈って夜を明かされた。
6:13 朝になると弟子たちを呼び集め、その中から十二人を選んで使徒と名付け
られた。
6:14 それは、イエスがペトロと名付けられたシモン、その兄弟アンデレ、そし
て、ヤコブ、ヨハネ、フィリポ、バルトロマイ、
6:15 マタイ、トマス、アルファイの子ヤコブ、熱心党と呼ばれたシモン、
6:16 ヤコブの子ユダ、それに後に裏切り者となったイスカリオテのユダである。

新共同 マコ 5:18 イエスが舟に乗られると、悪霊に取りつかれていた人が、一
緒に行きたいと願った。

新共同 マコ 6:7 そして、十二人を呼び寄せ、二人ずつ組にして遣わすことにさ
れた。その際、汚れた霊に対する権能を授け、

● 解釈と感想
神の国の伝道とはとんでもなく大変な惨めなものなのだ。貧乏をして排斥され
る。いいことはない。
牧師や司祭になって皆から尊敬される職業に就こうと思って神学校に行こうとす
るから「教会主義」が生まれる。間違い。神の国の伝道者は貧困、パソコンも買
えないのだ。社会的にも力がない。
家族や社会から除け者にされる。でも何となく食べられて生きていけるというの
がこの箇所の慰めの言葉。



143 問・イエスは当時の人達に対してどのような評判であったのですか
答・その奇跡の故に衝撃を与え、多くの人が予言者の再来と思いました。
ルカ9:7−9
[岩波版・佐藤訳]
420907すると、四分封(しぶんぽう)領主のヘロデが、生じた〔さまざまの〕こ
とを聞き〔及び〕、ある人々が言っていることのゆえに〔なすすべが〕まったく
わからなくなってしまった。
つまり、「ヨハネが死人たちの中から起こされたのだ」というのである
420908またある人々は〔言った〕、「エリヤが現れた」。またほかの者たちは
〔言った〕、「いにしえのある預言者が甦った」。
420909しかしヘロデは言った、「ヨハネなら、このわしが首を斬り落とした。だ
が、こいつは何者だ、こんな〔いろいろな〕ことがわしの耳に入って来ると
は」。そこで彼はイエスを見てみたいと願った。

新共同 ルカ 9:7-9
9:7 ところで、領主ヘロデは、これらの出来事をすべて聞いて戸惑った。という
のは、イエスについて、「ヨハネが死者の中から生き返ったのだ」と言う人もい
れば、
9:8 「エリヤが現れたのだ」と言う人もいて、更に、「だれか昔の預言者が生き
返ったのだ」と言う人もいたからである。
9:9 しかし、ヘロデは言った。「ヨハネなら、わたしが首をはねた。いったい、
何者だろう。耳に入ってくるこんなうわさの主は。」そして、イエスに会ってみ
たいと思った。

[塚本訳]ルカ 9:7-9
9:7 これは一切の出来事が領主ヘロデの耳にはいると、彼はすっかり不安になっ
た。ある人は(イエスのことを洗礼者)ヨハネが死人の中から生きかえったのだ
と言い、
9:8 ある人は(預言者)エリヤが現われたと言い、またほかの人は、昔のある預
言者が生き返ったのだと言ったからである。
9:9 しかしヘロデは言った、「ヨハネは(確かに)わたしが首をはねた。だが、
こんな噂を聞くその男はそもそも何者だろう。」彼はイエスに会いたいと思った。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEWJERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 14:1-2
14:1 そのころ、領主ヘロデはイエスの評判を聞き、
14:2 家来たちにこう言った。「あれは洗礼者ヨハネだ。死者の中から生き返っ
たのだ。だから、奇跡を行う力が彼に働いている。」

新共同 マコ 6:14-16
6:14 イエスの名が知れ渡ったので、ヘロデ王の耳にも入った。人々は言ってい
た。「洗礼者ヨハネが死者の中から生き返ったのだ。だから、奇跡を行う力が彼
に働いている。」
6:15 そのほかにも、「彼はエリヤだ」と言う人もいれば、「昔の預言者のよう
な預言者だ」と言う人もいた。
6:16 ところが、ヘロデはこれを聞いて、「わたしが首をはねたあのヨハネが、
生き返ったのだ」と言った。

新共同 マタ 16:14 弟子たちは言った。「『洗礼者ヨハネだ』と言う人も、『エ
リヤだ』と言う人もいます。ほかに、『エレミヤだ』とか、『預言者の一人だ』
と言う人もいます。」

新共同 マタ 13:54 故郷にお帰りになった。会堂で教えておられると、人々は驚
いて言った。「この人は、このような知恵と奇跡を行う力をどこから得たのだろう。

新共同 ガラ 3:5 あなたがたに“霊”を授け、また、あなたがたの間で奇跡を行わ
れる方は、あなたがたが律法を行ったから、そうなさるのでしょうか。それと
も、あなたがたが福音を聞いて信じたからですか。

新共同 ルカ 3:1 皇帝ティベリウスの治世の第十五年、ポンティオ・ピラトがユ
ダヤの総督、ヘロデがガリラヤの領主、その兄弟フィリポがイトラヤとトラコン
地方の領主、リサニアがアビレネの領主、

新共同 マコ 8:28 弟子たちは言った。「『洗礼者ヨハネだ』と言っています。
ほかに、『エリヤだ』と言う人も、『預言者の一人だ』と言う人もいます。」

新共同 マタ 21:11 そこで群衆は、「この方は、ガリラヤのナザレから出た預言
者イエスだ」と言った。

新共同 ルカ 9:19 弟子たちは答えた。「『洗礼者ヨハネだ』と言っています。
ほかに、『エリヤだ』と言う人も、『だれか昔の預言者が生き返ったのだ』と言
う人もいます。」

新共同 マラ 3:23-24
3:23 見よ、わたしは/大いなる恐るべき主の日が来る前に/預言者エリヤをあ
なたたちに遣わす。
3:24 彼は父の心を子に/子の心を父に向けさせる。わたしが来て、破滅をもっ
て/この地を撃つことがないように。

新共同 ルカ 23:8 彼はイエスを見ると、非常に喜んだ。というのは、イエスの
うわさを聞いて、ずっと以前から会いたいと思っていたし、イエスが何かしるし
を行うのを見たいと望んでいたからである。

● 解釈と感想
イエスはその奇跡の故にとんでもない存在でその時代に「衝撃」であった。多く
の人は彼を予言者の再来だと思った。そして一目イエスに会ってみたいと思っ
た。イエスの奇跡の業は神の能力の見える形であった。神がイエスを通してその
力を発揮された。

● 解釈と感想
イエスが行った多くの奇蹟を知ると神がなさったものであると信じられるように
なり、ひいては「復活」もまた不思議ではないと思うようになる。イエスの奇跡
もそのことのためにある。また福音書はイエスの病気癒しの奇蹟からはじまって
いるが、それは復活という最重要なことも信じられるように編集されているので
はあるまいか。
144 問・洗礼者ヨハネの死にはどのような意味があったのですか。
答・洗礼者ヨハネの死はイエスに「使命への決断」を促しました。死も御心でした。
マタイ14:3−12

[岩波版・佐藤訳]
401403というのも、ヘロデは彼の兄弟フィリッポスの妻ヘロディアのゆえに、ヨ
ハネを逮捕して[彼を]縛り、獄に閉じ込めたのである。
401404なぜなら、ヨハネは彼に〔くり返し〕言ったためである、「お前が彼女を
娶るのは、許されたことではない」。
401405そこでヘロデは彼を殺したいと思ったが、群集を恐れた。なぜなら、彼ら
はヨハネを預言者と見なしていたからである。
401406さて、ヘロデの誕生日がやって来たので、ヘロディアの娘が〔人々の〕た
だ中で舞を舞った。すると彼女はヘロデの気に入った。
401407そのために彼は、彼女が願い出るものは何でも彼女に与えると、誓いつつ
公言した。
401408すると彼女はその母に唆(そそのか)されて言う、「洗礼者ヨハネの首を
このお盆の上に載せて、わたしにちょうだい」。
401409そこで王は悲しみながらも、自分と同席している者たちの前で誓った手
前、〔彼女に望みのものが〕与えられるように命じ、
401410人を送って、獄でヨハネの首を斬った。
401411そして、彼の首が盆に載せて運ばれて来ると、少女に与えられた。そこで
彼女は、それをその母のところに運んだ。
401412すると、ヨハネの弟子たちが来て、死体を〔引き〕取り、彼を埋葬した。
そしてやって来てイエスに報告した。

新共同 マタ 14:3-12
14:3 実はヘロデは、自分の兄弟フィリポの妻ヘロディアのことでヨハネを捕ら
えて縛り、牢に入れていた。
14:4 ヨハネが、「あの女と結婚することは律法で許されていない」とヘロデに
言ったからである。
14:5 ヘロデはヨハネを殺そうと思っていたが、民衆を恐れた。人々がヨハネを
預言者と思っていたからである。
14:6 ところが、ヘロデの誕生日にヘロディアの娘が、皆の前で踊りをおどり、
ヘロデを喜ばせた。
14:7 それで彼は娘に、「願うものは何でもやろう」と誓って約束した。
14:8 すると、娘は母親に唆されて、「洗礼者ヨハネの首を盆に載せて、この場
でください」と言った。
14:9 王は心を痛めたが、誓ったことではあるし、また客の手前、それを与える
ように命じ、
14:10 人を遣わして、牢の中でヨハネの首をはねさせた。
14:11 その首は盆に載せて運ばれ、少女に渡り、少女はそれを母親に持って行った。
14:12 それから、ヨハネの弟子たちが来て、遺体を引き取って葬り、イエスのと
ころに行って報告した。

[塚本訳] マタ 14:3-12
14:3 それにはこういう訳がある。──ヘロデは(前に)その兄弟ピリポの妻ヘロ
デヤのことから、ヨハネを捕らえ、しばって牢に入れたことがあった。
14:4 ヨハネがヘロデに、「あなたはあの婦人を妻にするのはよろしくない」と
言ったからである。
14:5 ヘロデではヨハネを殺したいと考えたが、民衆はヨハネを預言者と思って
いたので、彼ら(が騒ぎ出すの)を恐れた。
14:6 ところでヘロデでの誕生祝いがあったとき、ヘロデヤの娘が満座の中で舞
をまい、ヘロデを喜ばせた。
14:7 そのためヘロデは娘に、願うものはなんでもやろう、と誓いまで立てて約
束した。
14:8 娘は母の入り知恵で、「洗礼者ヨハネの首を盆にのせて、今ここに戴きま
す」と言う。
14:9 王は悲しんだが、列座の人々の前で立てた誓いの手前、それを与えるよう
に命じ、
14:10 人をやって牢でヨハネの首をはねさせた。
14:11 首は盆にのせて持ってきて少女に渡され、少女は母に持っていった。
14:12 ヨハネの弟子たちは来てなきがらを引き取って葬り、行ってイエスに報告
した。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 6:17-29
6:17 実は、ヘロデは、自分の兄弟フィリポの妻ヘロディアと結婚しており、そ
のことで人をやってヨハネを捕らえさせ、牢につないでいた。
6:18 ヨハネが、「自分の兄弟の妻と結婚することは、律法で許されていない」
とヘロデに言ったからである。
6:19 そこで、ヘロディアはヨハネを恨み、彼を殺そうと思っていたが、できな
いでいた。
6:20 なぜなら、ヘロデが、ヨハネは正しい聖なる人であることを知って、彼を
恐れ、保護し、また、その教えを聞いて非常に当惑しながらも、なお喜んで耳を
傾けていたからである。
6:21 ところが、良い機会が訪れた。ヘロデが、自分の誕生日の祝いに高官や将
校、ガリラヤの有力者などを招いて宴会を催すと、
6:22 ヘロディアの娘が入って来て踊りをおどり、ヘロデとその客を喜ばせた。
そこで、王は少女に、「欲しいものがあれば何でも言いなさい。お前にやろう」
と言い、
6:23 更に、「お前が願うなら、この国の半分でもやろう」と固く誓ったのである。
6:24 少女が座を外して、母親に、「何を願いましょうか」と言うと、母親は、
「洗礼者ヨハネの首を」と言った。
6:25 早速、少女は大急ぎで王のところに行き、「今すぐに洗礼者ヨハネの首を
盆に載せて、いただきとうございます」と願った。
6:26 王は非常に心を痛めたが、誓ったことではあるし、また客の手前、少女の
願いを退けたくなかった。
6:27 そこで、王は衛兵を遣わし、ヨハネの首を持って来るようにと命じた。衛
兵は出て行き、牢の中でヨハネの首をはね、
6:28 盆に載せて持って来て少女に渡し、少女はそれを母親に渡した。
6:29 ヨハネの弟子たちはこのことを聞き、やって来て、遺体を引き取り、墓に
納めた。

新共同 ルカ 3:19-20
3:19 ところで、領主ヘロデは、自分の兄弟の妻ヘロディアとのことについて、
また、自分の行ったあらゆる悪事について、ヨハネに責められたので、
3:20 ヨハネを牢に閉じ込めた。こうしてヘロデは、それまでの悪事にもう一つ
の悪事を加えた。

新共同 マタ 21:26
21:26 『人からのものだ』と言えば、群衆が怖い。皆がヨハネを預言者と思って
いるから。」

新共同 使  8:2
8:2 しかし、信仰深い人々がステファノを葬り、彼のことを思って大変悲しんだ。

新共同 マコ 1:14
1:14 ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、

新共同 レビ 18:16
18:16 兄弟の妻を犯してはならない。兄弟を辱めることになるからである。

新共同 ルカ 3:1
3:1 皇帝ティベリウスの治世の第十五年、ポンティオ・ピラトがユダヤの総督、
ヘロデがガリラヤの領主、その兄弟フィリポがイトラヤとトラコン地方の領主、
リサニアがアビレネの領主、

新共同 黙  6:15
6:15 地上の王、高官、千人隊長、富める者、力ある者、また、奴隷も自由な身
分の者もことごとく、洞穴や山の岩間に隠れ、

新共同 黙  18:23
18:23 ともし火の明かりも、/もはや決してお前のうちには輝かない。花婿や花
嫁の声も、/もはや決してお前のうちには聞かれない。なぜなら、お前の商人た
ちが/地上の権力者となったからであり、/また、お前の魔術によって/すべて
の国の民が惑わされ、

新共同 ルカ 3:1
3:1 皇帝ティベリウスの治世の第十五年、ポンティオ・ピラトがユダヤの総督、
ヘロデがガリラヤの領主、その兄弟フィリポがイトラヤとトラコン地方の領主、
リサニアがアビレネの領主、

新共同 使  12:1-3
12:1 そのころ、ヘロデ王は教会のある人々に迫害の手を伸ばし、
12:2 ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。
12:3 そして、それがユダヤ人に喜ばれるのを見て、更にペトロをも捕らえよう
とした。それは、除酵祭の時期であった。

● 解釈と感想
洗礼者ヨハネの死がイエスの心を固めた。社会でも誰かの死は周囲の人間を奮い
立たせる。洗礼者ヨハネは「見よこの人」とイエスを指差したが、自らの死を
もってイエスをして神から託された使命に邁進させた。神にある人の死は、世の
中によく働く。

● 解釈と感想
ヘロデは民衆を恐れた。今日の役人の「保身術」と同じ。神を恐れない人間は民
衆や世論を恐れる。教会の牧師は「長老や役員」を恐れる。だから耳ざわりのよ
い話ばかりをしている。力がない。


145 問・イエスはどうして使徒達に「休め」と言ったのですか。
答・群衆の賞賛は神を忘れさせるので、祈りのために彼らから離れよという意味です
マルコ6:30−31

[岩波版・佐藤訳]
410630さて、遣わされた者たちはイエスのもとに集まる。そして、自分たちがな
し、また教えたすべてのことを彼に報告した。
410631そこで彼は彼らに言う、「あなたたちだけで荒涼としたところに行き、少
し休みなさい」。というのも、人の出入りが多く、彼らは食事する間もなかった
からである。

新共同 マコ 6:30-31
6:30 さて、使徒たちはイエスのところに集まって来て、自分たちが行ったこと
や教えたことを残らず報告した。
6:31 イエスは、「さあ、あなたがただけで人里離れた所へ行って、しばらく休
むがよい」と言われた。出入りする人が多くて、食事をする暇もなかったからで
ある。

[塚本訳]マコ 6:30-31
6:30 (さて旅行から帰った十二人の)使徒たちはイエスの所に集まって、した
こと、教えたことをのこらず報告した。
6:31 彼らに言われる、「さあ、あなた達だけどこか静かな所へ行って、しばら
く休んだがよかろう。」人の出入りが多く、食事する暇もなかったのである。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マタ 14:12-13
14:12 それから、ヨハネの弟子たちが来て、遺体を引き取って葬り、イエスのと
ころに行って報告した。
14:13 イエスはこれを聞くと、舟に乗ってそこを去り、ひとり人里離れた所に退
かれた。しかし、群衆はそのことを聞き、方々の町から歩いて後を追った。

新共同 ルカ 9:10 使徒たちは帰って来て、自分たちの行ったことをみなイエス
に告げた。イエスは彼らを連れ、自分たちだけでベトサイダという町に退かれた。

新共同 使  8:2 しかし、信仰深い人々がステファノを葬り、彼のことを思って
大変悲しんだ。

新共同 マコ 6:7 そして、十二人を呼び寄せ、二人ずつ組にして遣わすことにさ
れた。その際、汚れた霊に対する権能を授け、

新共同 ルカ 10:17 七十二人は喜んで帰って来て、こう言った。「主よ、お名前
を使うと、悪霊さえもわたしたちに屈服します。」

新共同 マコ 2:2
2:2 大勢の人が集まったので、戸口の辺りまですきまもないほどになった。イエ
スが御言葉を語っておられると、

● 解釈と感想
弟子達にも権能が与えられた。その権能の故に群衆が集まった。

● 解釈と感想
「休め」というのは、群衆からの賞賛は神を忘れさせるので、神と対座する祈り
に徹せよという意味である。イエスはしばしば祈りのために山に逃げた。人生全
般においても「人間やマスコミからの賞賛」は神を忘れさせる。群衆から離れて
一人静かに神の奥殿に入る者のみが世に影響を与える。


































146 問・5千人のパンの奇蹟は本当に起こったのですか。とても信じがたい
ことです
答・神様がやむにやまれずになさった奇蹟だと知ると少しは分かるような気がします
マタイ14:13−21

[岩波版・佐藤訳]
401413さて、イエスはこれを聞いてそこから舟に乗って退き、荒涼としたところ
に彼だけで行った。すると群集はこれを聞いて、町々から徒歩で彼に従って行った。
401414さて、イエスは〔舟から〕出て来ると、多くの群集を目にした。そこで彼
は、彼らに対して腸(はらわた)のちぎれる想いに駆られた。そして、彼らのう
ちの病んだ者たちを癒した。
401415そこで、夕方になると、弟子たちが彼のもとにやって来て言った、「ここ
は荒涼としたところで、もはや時も晩(おそ)くなりました。群集を解散させて
下さい、そうすれば彼らは村々に行き、自分たちの食物を買って来るでしょう」。
401416すると[イエスは]彼らに言った、「彼らが行くには及ばない。あなたたち
の方で、彼らに食べ物を与えるのだ」。
401417すると彼らは彼に言った、「私たちは、五個のパンと二匹の魚のほか、こ
こには何も持っていません」。
401418しかし彼は言った、「それらをここに、私のところに持って来なさい」。
401419そして彼は、群集に命じて草の上に横にならせ、五個もパンと二匹の魚を
取り、天に向かって目を上げ、〔神を〕祝して〔パンを〕裂きつつ、弟子たちに
パンを渡した。そして弟子たちは群集に〔与えた〕。
401420すると皆が食べ、満腹した。そしてパン屑の残りは十二の枝編み籠(えだ
あみかご)を満たすほどあった。
401421また、食べた者は、女子供を除いて、男五千人ほどであった。

新共同 マタ 14:13-21
14:13 イエスはこれを聞くと、舟に乗ってそこを去り、ひとり人里離れた所に退
かれた。しかし、群衆はそのことを聞き、方々の町から歩いて後を追った。
14:14 イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て深く憐れみ、その中の病人をい
やされた。
14:15 夕暮れになったので、弟子たちがイエスのそばに来て言った。「ここは人
里離れた所で、もう時間もたちました。群衆を解散させてください。そうすれ
ば、自分で村へ食べ物を買いに行くでしょう。」
14:16 イエスは言われた。「行かせることはない。あなたがたが彼らに食べる物
を与えなさい。」
14:17 弟子たちは言った。「ここにはパン五つと魚二匹しかありません。」
14:18 イエスは、「それをここに持って来なさい」と言い、
14:19 群衆には草の上に座るようにお命じになった。そして、五つのパンと二匹
の魚を取り、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パンを裂いて弟子たちにお渡しに
なった。弟子たちはそのパンを群衆に与えた。
14:20 すべての人が食べて満腹した。そして、残ったパンの屑を集めると、十二
の籠いっぱいになった。
14:21 食べた人は、女と子供を別にして、男が五千人ほどであった。

[塚本訳] マタ 14:13-21
14:13 これを聞くと、イエスは自分(と弟子たち)だけ、そこから舟で人里はな
れた所へ立ちのかれた。すると群衆はそれと聞いて、町々から陸を歩いてついて
行った。
14:14 イエスは(舟から)上がって多くの群衆を見ると、かわいそうになり、そ
の中の病人をなおされた。
14:15 夕方になると、弟子たちはイエスのそばに来て言った、「ここは人里はな
れた所、それにもう時間も過ぎました。だから群衆を解散させ、村々に行って自
分で食べる物を買わせてください。」
14:16 イエスは言われた、「買いに行くには及ばない。あなた達が自分で食べさ
せてやったらよかろう。」
14:17 彼らが言う、「ここにはパン五つと、魚二匹しか持ちあわせがありません。」
14:18 イエスは言われた、「それをここに持ってきなさい。」
14:19 それから群衆に命じて草の上に座らせ、(いつも家長がするように、)そ
の五つのパンと二匹の魚を(手に)取り、天を仰いで(神を)讃美したのち、パ
ンを裂いて弟子たちに渡されると、弟子たちは群衆に渡した。
14:20 皆が食べて満腹した。そして余ったパンの屑を拾うと、十二の篭に一ぱい
あった。
14:21 食べた者は、女、子供ぬきで、男五千人ばかりであった。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 6:32-44
6:32 そこで、一同は舟に乗って、自分たちだけで人里離れた所へ行った。
6:33 ところが、多くの人々は彼らが出かけて行くのを見て、それと気づき、す
べての町からそこへ一斉に駆けつけ、彼らより先に着いた。
6:34 イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て、飼い主のいない羊のような有
様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた。
6:35 そのうち、時もだいぶたったので、弟子たちがイエスのそばに来て言っ
た。「ここは人里離れた所で、時間もだいぶたちました。
6:36 人々を解散させてください。そうすれば、自分で周りの里や村へ、何か食
べる物を買いに行くでしょう。」
6:37 これに対してイエスは、「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい」とお
答えになった。弟子たちは、「わたしたちが二百デナリオンものパンを買って来
て、みんなに食べさせるのですか」と言った。
6:38 イエスは言われた。「パンは幾つあるのか。見て来なさい。」弟子たちは
確かめて来て、言った。「五つあります。それに魚が二匹です。」
6:39 そこで、イエスは弟子たちに、皆を組に分けて、青草の上に座らせるよう
にお命じになった。
6:40 人々は、百人、五十人ずつまとまって腰を下ろした。
6:41 イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パ
ンを裂いて、弟子たちに渡しては配らせ、二匹の魚も皆に分配された。
6:42 すべての人が食べて満腹した。
6:43 そして、パンの屑と魚の残りを集めると、十二の籠にいっぱいになった。
6:44 パンを食べた人は男が五千人であった。

新共同 ルカ 9:10-17
9:10 使徒たちは帰って来て、自分たちの行ったことをみなイエスに告げた。イ
エスは彼らを連れ、自分たちだけでベトサイダという町に退かれた。
9:11 群衆はそのことを知ってイエスの後を追った。イエスはこの人々を迎え、
神の国について語り、治療の必要な人々をいやしておられた。
9:12 日が傾きかけたので、十二人はそばに来てイエスに言った。「群衆を解散
させてください。そうすれば、周りの村や里へ行って宿をとり、食べ物を見つけ
るでしょう。わたしたちはこんな人里離れた所にいるのです。」
9:13 しかし、イエスは言われた。「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさ
い。」彼らは言った。「わたしたちにはパン五つと魚二匹しかありません、この
すべての人々のために、わたしたちが食べ物を買いに行かないかぎり。」
9:14 というのは、男が五千人ほどいたからである。イエスは弟子たちに、「人
々を五十人ぐらいずつ組にして座らせなさい」と言われた。
9:15 弟子たちは、そのようにして皆を座らせた。
9:16 すると、イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで、それらのた
めに賛美の祈りを唱え、裂いて弟子たちに渡しては群衆に配らせた。
9:17 すべての人が食べて満腹した。そして、残ったパンの屑を集めると、十二
籠もあった。

新共同 ヨハ 6:1-15
6:1 その後、イエスはガリラヤ湖、すなわちティベリアス湖の向こう岸に渡られた。
6:2 大勢の群衆が後を追った。イエスが病人たちになさったしるしを見たからで
ある。
6:3 イエスは山に登り、弟子たちと一緒にそこにお座りになった。
6:4 ユダヤ人の祭りである過越祭が近づいていた。
6:5 イエスは目を上げ、大勢の群衆が御自分の方へ来るのを見て、フィリポに、
「この人たちに食べさせるには、どこでパンを買えばよいだろうか」と言われたが、
6:6 こう言ったのはフィリポを試みるためであって、御自分では何をしようとし
ているか知っておられたのである。
6:7 フィリポは、「めいめいが少しずつ食べるためにも、二百デナリオン分のパ
ンでは足りないでしょう」と答えた。
6:8 弟子の一人で、シモン・ペトロの兄弟アンデレが、イエスに言った。
6:9 「ここに大麦のパン五つと魚二匹とを持っている少年がいます。けれども、
こんなに大勢の人では、何の役にも立たないでしょう。」
6:10 イエスは、「人々を座らせなさい」と言われた。そこには草がたくさん生
えていた。男たちはそこに座ったが、その数はおよそ五千人であった。
6:11 さて、イエスはパンを取り、感謝の祈りを唱えてから、座っている人々に
分け与えられた。また、魚も同じようにして、欲しいだけ分け与えられた。
6:12 人々が満腹したとき、イエスは弟子たちに、「少しも無駄にならないよう
に、残ったパンの屑を集めなさい」と言われた。
6:13 集めると、人々が五つの大麦パンを食べて、なお残ったパンの屑で、十二
の籠がいっぱいになった。
6:14 そこで、人々はイエスのなさったしるしを見て、「まさにこの人こそ、世
に来られる預言者である」と言った。
6:15 イエスは、人々が来て、自分を王にするために連れて行こうとしているの
を知り、ひとりでまた山に退かれた。

新共同 マタ 9:36
9:36 また、群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているの
を見て、深く憐れまれた。

新共同 マタ 15:32-39
15:32 イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた。「群衆がかわいそうだ。もう三
日もわたしと一緒にいるのに、食べ物がない。空腹のままで解散させたくはな
い。途中で疲れきってしまうかもしれない。」
15:33 弟子たちは言った。「この人里離れた所で、これほど大勢の人に十分食べ
させるほどのパンが、どこから手に入るでしょうか。」
15:34 イエスが「パンは幾つあるか」と言われると、弟子たちは、「七つありま
す。それに、小さい魚が少しばかり」と答えた。
15:35 そこで、イエスは地面に座るように群衆に命じ、
15:36 七つのパンと魚を取り、感謝の祈りを唱えてこれを裂き、弟子たちにお渡
しになった。弟子たちは群衆に配った。
15:37 人々は皆、食べて満腹した。残ったパンの屑を集めると、七つの籠いっぱ
いになった。
15:38 食べた人は、女と子供を別にして、男が四千人であった。
15:39 イエスは群衆を解散させ、舟に乗ってマガダン地方に行かれた。

新共同 マタ 4:12
4:12 イエスは、ヨハネが捕らえられたと聞き、ガリラヤに退かれた。

新共同 マタ 9:36
9:36 また、群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているの
を見て、深く憐れまれた。

新共同 マタ 15:39
15:39 イエスは群衆を解散させ、舟に乗ってマガダン地方に行かれた。

新共同 U列 4:42-44
4:42 一人の男がバアル・シャリシャから初物のパン、大麦パン二十個と新しい
穀物を袋に入れて神の人のもとに持って来た。神の人は、「人々に与えて食べさ
せなさい」と命じたが、
4:43 召し使いは、「どうしてこれを百人の人々に分け与えることができましょ
う」と答えた。エリシャは再び命じた。「人々に与えて食べさせなさい。主は言
われる。『彼らは食べきれずに残す。』」
4:44 召し使いがそれを配ったところ、主の言葉のとおり彼らは食べきれずに残
した。

新共同 マタ 16:9
16:9 まだ、分からないのか。覚えていないのか。パン五つを五千人に分けたと
き、残りを幾籠に集めたか。

新共同 マコ 7:34
7:34 そして、天を仰いで深く息をつき、その人に向かって、「エッファタ」と
言われた。これは、「開け」という意味である。

新共同 ヨハ 11:41
11:41 人々が石を取りのけると、イエスは天を仰いで言われた。「父よ、わたし
の願いを聞き入れてくださって感謝します。

新共同 ヨハ 17:1
17:1 イエスはこれらのことを話してから、天を仰いで言われた。「父よ、時が
来ました。あなたの子があなたの栄光を現すようになるために、子に栄光を与え
てください。

新共同 詩  123:1
123:1 【都に上る歌。】目を上げて、わたしはあなたを仰ぎます/天にいます方よ。

新共同 マコ 14:22
14:22 一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、
それを裂き、弟子たちに与えて言われた。「取りなさい。これはわたしの体であ
る。」

新共同 使  27:35
27:35 こう言ってパウロは、一同の前でパンを取って神に感謝の祈りをささげて
から、それを裂いて食べ始めた。

新共同 マコ 6:54-55
6:54 一行が舟から上がると、すぐに人々はイエスと知って、
6:55 その地方をくまなく走り回り、どこでもイエスがおられると聞けば、そこ
へ病人を床に乗せて運び始めた。

新共同 マタ 9:36
9:36 また、群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているの
を見て、深く憐れまれた。

新共同 マコ 8:1-9
8:1 そのころ、また群衆が大勢いて、何も食べる物がなかったので、イエスは弟
子たちを呼び寄せて言われた。
8:2 「群衆がかわいそうだ。もう三日もわたしと一緒にいるのに、食べ物がない。
8:3 空腹のまま家に帰らせると、途中で疲れきってしまうだろう。中には遠くか
ら来ている者もいる。」
8:4 弟子たちは答えた。「こんな人里離れた所で、いったいどこからパンを手に
入れて、これだけの人に十分食べさせることができるでしょうか。」
8:5 イエスが「パンは幾つあるか」とお尋ねになると、弟子たちは、「七つあり
ます」と言った。
8:6 そこで、イエスは地面に座るように群衆に命じ、七つのパンを取り、感謝の
祈りを唱えてこれを裂き、人々に配るようにと弟子たちにお渡しになった。弟子
たちは群衆に配った。
8:7 また、小さい魚が少しあったので、賛美の祈りを唱えて、それも配るように
と言われた。
8:8 人々は食べて満腹したが、残ったパンの屑を集めると、七籠になった。
8:9 およそ四千人の人がいた。イエスは彼らを解散させられた。

新共同 ヨハ 4:8
4:8 弟子たちは食べ物を買うために町に行っていた。

新共同 マコ 8:19
8:19 わたしが五千人に五つのパンを裂いたとき、集めたパンの屑でいっぱいに
なった籠は、幾つあったか。」弟子たちは、「十二です」と言った。

新共同 マタ 14:22
14:22 それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸へ先に行か
せ、その間に群衆を解散させられた。

新共同 マタ 11:21
11:21 「コラジン、お前は不幸だ。ベトサイダ、お前は不幸だ。お前たちのとこ
ろで行われた奇跡が、ティルスやシドンで行われていれば、これらの町はとうの
昔に粗布をまとい、灰をかぶって悔い改めたにちがいない。

新共同 マコ 6:45
6:45 それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸のベトサイ
ダへ先に行かせ、その間に御自分は群衆を解散させられた。

新共同 U列 4:44
4:44 召し使いがそれを配ったところ、主の言葉のとおり彼らは食べきれずに残
した。

新共同 マタ 15:32-39
15:32 イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた。「群衆がかわいそうだ。もう三
日もわたしと一緒にいるのに、食べ物がない。空腹のままで解散させたくはな
い。途中で疲れきってしまうかもしれない。」
15:33 弟子たちは言った。「この人里離れた所で、これほど大勢の人に十分食べ
させるほどのパンが、どこから手に入るでしょうか。」
15:34 イエスが「パンは幾つあるか」と言われると、弟子たちは、「七つありま
す。それに、小さい魚が少しばかり」と答えた。
15:35 そこで、イエスは地面に座るように群衆に命じ、
15:36 七つのパンと魚を取り、感謝の祈りを唱えてこれを裂き、弟子たちにお渡
しになった。弟子たちは群衆に配った。
15:37 人々は皆、食べて満腹した。残ったパンの屑を集めると、七つの籠いっぱ
いになった。
15:38 食べた人は、女と子供を別にして、男が四千人であった。
15:39 イエスは群衆を解散させ、舟に乗ってマガダン地方に行かれた。

新共同 マコ 8:1-10
8:1 そのころ、また群衆が大勢いて、何も食べる物がなかったので、イエスは弟
子たちを呼び寄せて言われた。
8:2 「群衆がかわいそうだ。もう三日もわたしと一緒にいるのに、食べ物がない。
8:3 空腹のまま家に帰らせると、途中で疲れきってしまうだろう。中には遠くか
ら来ている者もいる。」
8:4 弟子たちは答えた。「こんな人里離れた所で、いったいどこからパンを手に
入れて、これだけの人に十分食べさせることができるでしょうか。」
8:5 イエスが「パンは幾つあるか」とお尋ねになると、弟子たちは、「七つあり
ます」と言った。
8:6 そこで、イエスは地面に座るように群衆に命じ、七つのパンを取り、感謝の
祈りを唱えてこれを裂き、人々に配るようにと弟子たちにお渡しになった。弟子
たちは群衆に配った。
8:7 また、小さい魚が少しあったので、賛美の祈りを唱えて、それも配るように
と言われた。
8:8 人々は食べて満腹したが、残ったパンの屑を集めると、七籠になった。
8:9 およそ四千人の人がいた。イエスは彼らを解散させられた。
8:10 それからすぐに、弟子たちと共に舟に乗って、ダルマヌタの地方に行かれた。

新共同 ヨハ 21:1
21:1 その後、イエスはティベリアス湖畔で、また弟子たちに御自身を現され
た。その次第はこうである。

新共同 マタ 15:30
15:30 大勢の群衆が、足の不自由な人、目の見えない人、体の不自由な人、口の
利けない人、その他多くの病人を連れて来て、イエスの足もとに横たえたので、
イエスはこれらの人々をいやされた。

新共同 ヨハ 2:11
2:11 イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行って、その栄光を現さ
れた。それで、弟子たちはイエスを信じた。

新共同 ヨハ 6:15
6:15 イエスは、人々が来て、自分を王にするために連れて行こうとしているの
を知り、ひとりでまた山に退かれた。

新共同 マタ 5:1
5:1 イエスはこの群衆を見て、山に登られた。腰を下ろされると、弟子たちが近
くに寄って来た。

新共同 ヨハ 2:13
2:13 ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスはエルサレムへ上って行かれた。

新共同 ヨハ 5:1
5:1 その後、ユダヤ人の祭りがあったので、イエスはエルサレムに上られた。

新共同 ヨハ 1:43
1:43 その翌日、イエスは、ガリラヤへ行こうとしたときに、フィリポに出会っ
て、「わたしに従いなさい」と言われた。

新共同 ヨハ 4:8
4:8 弟子たちは食べ物を買うために町に行っていた。

新共同 ヨハ 8:6
8:6 イエスを試して、訴える口実を得るために、こう言ったのである。イエスは
かがみ込み、指で地面に何か書き始められた。

新共同 ヨハ 1:40
1:40 ヨハネの言葉を聞いて、イエスに従った二人のうちの一人は、シモン・ペ
トロの兄弟アンデレであった。

新共同 U列 4:42-43
4:42 一人の男がバアル・シャリシャから初物のパン、大麦パン二十個と新しい
穀物を袋に入れて神の人のもとに持って来た。神の人は、「人々に与えて食べさ
せなさい」と命じたが、
4:43 召し使いは、「どうしてこれを百人の人々に分け与えることができましょ
う」と答えた。エリシャは再び命じた。「人々に与えて食べさせなさい。主は言
われる。『彼らは食べきれずに残す。』」

新共同 ルカ 22:19
22:19 それから、イエスはパンを取り、感謝の祈りを唱えて、それを裂き、使徒
たちに与えて言われた。「これは、あなたがたのために与えられるわたしの体で
ある。わたしの記念としてこのように行いなさい。」

新共同 ヨハ 21:9-10
21:9 さて、陸に上がってみると、炭火がおこしてあった。その上に魚がのせて
あり、パンもあった。
21:10 イエスが、「今とった魚を何匹か持って来なさい」と言われた。

新共同 ヨハ 2:11
2:11 イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行って、その栄光を現さ
れた。それで、弟子たちはイエスを信じた。

新共同 ヨハ 1:21
1:21 彼らがまた、「では何ですか。あなたはエリヤですか」と尋ねると、ヨハ
ネは、「違う」と言った。更に、「あなたは、あの預言者なのですか」と尋ねる
と、「そうではない」と答えた。

新共同 ヨハ 11:27
11:27 マルタは言った。「はい、主よ、あなたが世に来られるはずの神の子、メ
シアであるとわたしは信じております。」

新共同 マタ 3:11
3:11 わたしは、悔い改めに導くために、あなたたちに水で洗礼を授けている
が、わたしの後から来る方は、わたしよりも優れておられる。わたしは、その履
物をお脱がせする値打ちもない。その方は、聖霊と火であなたたちに洗礼をお授
けになる。

新共同 ヨハ 12:13
12:13 なつめやしの枝を持って迎えに出た。そして、叫び続けた。「ホサナ。主
の名によって来られる方に、祝福があるように、/イスラエルの王に。」

新共同 ヨハ 2:24
2:24 しかし、イエス御自身は彼らを信用されなかった。それは、すべての人の
ことを知っておられ、

新共同 ヨハ 2:3
2:3 ぶどう酒が足りなくなったので、母がイエスに、「ぶどう酒がなくなりまし
た」と言った。

新共同 マタ 14:13
14:13 イエスはこれを聞くと、舟に乗ってそこを去り、ひとり人里離れた所に退
かれた。しかし、群衆はそのことを聞き、方々の町から歩いて後を追った。

新共同 マタ 14:14
14:14 イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て深く憐れみ、その中の病人をい
やされた。

新共同 マタ 15:32
15:32 イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた。「群衆がかわいそうだ。もう三
日もわたしと一緒にいるのに、食べ物がない。空腹のままで解散させたくはな
い。途中で疲れきってしまうかもしれない。」

新共同 マタ 20:34
20:34 イエスが深く憐れんで、その目に触れられると、盲人たちはすぐ見えるよ
うになり、イエスに従った。

新共同 マコ 1:41
1:41 イエスが深く憐れんで、手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清く
なれ」と言われると、

新共同 マタ 10:6
10:6 むしろ、イスラエルの家の失われた羊のところへ行きなさい。
新共同 マタ 26:31
26:31 そのとき、イエスは弟子たちに言われた。「今夜、あなたがたは皆わたし
につまずく。『わたしは羊飼いを打つ。すると、羊の群れは散ってしまう』/と
書いてあるからだ。

新共同 Tペテ2:25
2:25 あなたがたは羊のようにさまよっていましたが、今は、魂の牧者であり、
監督者である方のところへ戻って来たのです。

新共同 民  27:17
27:17 彼らを率いて出陣し、彼らを率いて凱旋し、進ませ、また連れ戻す者と
し、主の共同体を飼う者のいない羊の群れのようにしないでください。」

● 解釈と感想
これは奇蹟の中でも最も信じがたいもの。奇蹟はこれをいかに合理的に解釈して
も信じ切れない。
信じるか信じないかの二つに一つである。信じられるようになった人のプロセス
と信じられない人の理由の二つに一つであつ。自然現象には細胞分裂のようなこ
とがあるから、こういうこともあり得るかも知れないという信じ方は本筋ではな
い。「神が」「神様が」なさることは不思議なことである。信じがたいことが起
きたのだ、という信じ方が本筋である。この私の罪が赦され、心の重荷が下りる
奇蹟がその人の身に起こった場合は、この5千人のパンの奇蹟もあり得たことで
はないだろうか、否あり得たであろうと信じられる。それよりも有体的復活とい
う現実に触れた人はこんな奇蹟も不思議ではないと思ったに違いない。それが伝
承の基盤になったのであろう。





147 問・イエスが水の上を歩いたというのは、浅瀬を歩いたのではないで
しょうか
答・奇蹟は事実歴史的に起こったことらしいのです。信じるか信じないかです
マタイ14:22−33

[岩波版・佐藤訳]
401422そこで彼は、すぐさま弟子たちを強いて舟に乗り込ませ、向こう岸に彼よ
りも先に渡らせた。そしてその間に、彼は群集を解散させ〔ようとし〕た。
401423そして群集を解散させた後、祈るために一人で山にのぼった。そして夕方
になっても、彼は一人そこにいた。
401424他方、舟はすでに何スタディオンも陸(おか)から離れ、大波に苦しんで
いた。逆風だったからである。
401425すると夜の第四刻に、彼は海の上を歩みながら彼らのところにやって来た。
401426そこで、彼が海の上を歩んでいるのを見た弟子たちは、動転して言った、
「化け物だ」。そして恐怖のあまり、叫んだ。
401427しかし[イエスは]すぐに彼らに語りかけ、言った、「しっかりせよ。私
だ。恐れるな」。
401428するとペテロが彼に答えて言った、「主よ、もしあなたでしたら、水の上
を〔歩いて〕御もとに参るように私に命じて下さい」。
401429すると彼は言った、「来なさい」。そこでペトロは、舟を下りて水の上を
歩き、イエスの方に来た。
401430しかし彼は、[強い]風を見ると恐れた。そして沈み出したので叫んで言っ
た、「主よ、お救いを」。
401431そこでイエスはすぐさま手を伸ばし、彼をつかんだ。そして彼に言う、
「信仰の薄い者よ。なぜ疑ったのか」。
401432そして彼らが舟に上がると、風は萎えた。
401433すると舟の中にいた彼らは彼を伏し拝み、言った、「まことにあなたは神
の子です」。

新共同 マタ 14:22-33
14:22 それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸へ先に行か
せ、その間に群衆を解散させられた。
14:23 群衆を解散させてから、祈るためにひとり山にお登りになった。夕方に
なっても、ただひとりそこにおられた。
14:24 ところが、舟は既に陸から何スタディオンか離れており、逆風のために波
に悩まされていた。
14:25 夜が明けるころ、イエスは湖の上を歩いて弟子たちのところに行かれた。
14:26 弟子たちは、イエスが湖上を歩いておられるのを見て、「幽霊だ」と言っ
ておびえ、恐怖のあまり叫び声をあげた。
14:27 イエスはすぐ彼らに話しかけられた。「安心しなさい。わたしだ。恐れる
ことはない。」
14:28 すると、ペトロが答えた。「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、
水の上を歩いてそちらに行かせてください。」
14:29 イエスが「来なさい」と言われたので、ペトロは舟から降りて水の上を歩
き、イエスの方へ進んだ。
14:30 しかし、強い風に気がついて怖くなり、沈みかけたので、「主よ、助けて
ください」と叫んだ。
14:31 イエスはすぐに手を伸ばして捕まえ、「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったの
か」と言われた。
14:32 そして、二人が舟に乗り込むと、風は静まった。
14:33 舟の中にいた人たちは、「本当に、あなたは神の子です」と言ってイエス
を拝んだ。

[塚本訳] マタ 14:22-33
14:22 それからすぐイエスは弟子たちを強いて舟に乗らせ、向う岸に先発させら
れた、群衆を解散させる間に。
14:23 そして群衆を解散させると、祈りのため自分だけ山に上られた。暗くなっ
てもひとりそこにおられた。
14:24 (弟子たちの)舟はすでに幾スタデオも(一スタデオは約五分の一キロ)
陸を離れていたが、向い風のため波になやまされていた。
14:25 第四夜回りのころ(すなわち夜明けの三時ごろ、)イエスは湖の上を歩い
て彼らの所に来られた。
14:26 弟子たちはイエスが湖の上を歩いておられるのを見ると、幽霊だと思って
肝をつぶし、恐ろしさのあまり叫んだ。
14:27 しかしイエスはすぐ彼らに話しかけて言われた、「安心せよ、わたしだ。
こわがることはない。」
14:28 ペテロが答えた、「主よ、あなたでしたら、どうかわたしに命令して、水
の上を歩いてあなたの所へ行かせてください。」
14:29 「こちらに来なさい」とイエスが言われた。ペテロは舟から下り、水の上
を歩いてイエスの所へ行った。
14:30 しかし(いま一足という所で)強い風を見たため、おじけがつき、沈みか
けたので、「主よ、お助けください」と叫んだ。
14:31 イエスはすぐ手をのばし、ペテロをつかまえて言われる、「信仰の小さい
人よ!なぜ疑うのか。」
14:32 そして二人が舟に乗ると、風はやんだ。
14:33 舟にいた人たちは、「あなたは確かに神の子です」と言ってイエスをおが
んだ。

並行記事および引照
[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、 NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

新共同 マコ 6:45-52
6:45 それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸のベトサイ
ダへ先に行かせ、その間に御自分は群衆を解散させられた。
6:46 群衆と別れてから、祈るために山へ行かれた。
6:47 夕方になると、舟は湖の真ん中に出ていたが、イエスだけは陸地におられた。
6:48 ところが、逆風のために弟子たちが漕ぎ悩んでいるのを見て、夜が明ける
ころ、湖の上を歩いて弟子たちのところに行き、そばを通り過ぎようとされた。
6:49 弟子たちは、イエスが湖上を歩いておられるのを見て、幽霊だと思い、大
声で叫んだ。
6:50 皆はイエスを見ておびえたのである。しかし、イエスはすぐ彼らと話し始
めて、「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われた。
6:51 イエスが舟に乗り込まれると、風は静まり、弟子たちは心の中で非常に驚
いた。
6:52 パンの出来事を理解せず、心が鈍くなっていたからである。

新共同 ヨハ 6:16-21
6:16 夕方になったので、弟子たちは湖畔へ下りて行った。
6:17 そして、舟に乗り、湖の向こう岸のカファルナウムに行こうとした。既に
暗くなっていたが、イエスはまだ彼らのところには来ておられなかった。
6:18 強い風が吹いて、湖は荒れ始めた。
6:19 二十五ないし三十スタディオンばかり漕ぎ出したころ、イエスが湖の上を
歩いて舟に近づいて来られるのを見て、彼らは恐れた。
6:20 イエスは言われた。「わたしだ。恐れることはない。」
6:21 そこで、彼らはイエスを舟に迎え入れようとした。すると間もなく、舟は
目指す地に着いた。

新共同 マタ 8:23-25
8:23 イエスが舟に乗り込まれると、弟子たちも従った。
8:24 そのとき、湖に激しい嵐が起こり、舟は波にのまれそうになった。イエス
は眠っておられた。
8:25 弟子たちは近寄って起こし、「主よ、助けてください。おぼれそうです」
と言った。

新共同 マタ 15:39
15:39 イエスは群衆を解散させ、舟に乗ってマガダン地方に行かれた。

新共同 マタ 5:1
5:1 イエスはこの群衆を見て、山に登られた。腰を下ろされると、弟子たちが近
くに寄って来た。

新共同 ルカ 9:28
9:28 この話をしてから八日ほどたったとき、イエスは、ペトロ、ヨハネ、およ
びヤコブを連れて、祈るために山に登られた。

新共同 マタ 8:24
8:24 そのとき、湖に激しい嵐が起こり、舟は波にのまれそうになった。イエス
は眠っておられた。

新共同 詩  77:20
77:20 あなたの道は海の中にあり/あなたの通られる道は大水の中にある。あな
たの踏み行かれる跡を知る者はない。

新共同 ヨブ 9:8
9:8 神は自ら天を広げ、海の高波を踏み砕かれる。

新共同 イザ 43:16
43:16 主はこう言われる。海の中に道を通し/恐るべき水の中に通路を開かれた方

新共同 ルカ 24:37
24:37 彼らは恐れおののき、亡霊を見ているのだと思った。

新共同 マタ 6:30
6:30 今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのよう
に装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、信仰の
薄い者たちよ。

新共同 マタ 28:17
28:17 そして、イエスに会い、ひれ伏した。しかし、疑う者もいた。

新共同 マタ 16:16
16:16 シモン・ペトロが、「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えた。

新共同 ルカ 8:22
8:22 ある日のこと、イエスが弟子たちと一緒に舟に乗り、「湖の向こう岸に渡
ろう」と言われたので、船出した。

新共同 ルカ 9:10
9:10 使徒たちは帰って来て、自分たちの行ったことをみなイエスに告げた。イ
エスは彼らを連れ、自分たちだけでベトサイダという町に退かれた。

新共同 マコ 4:39
4:39 イエスは起き上がって、風を叱り、湖に、「黙れ。静まれ」と言われた。
すると、風はやみ、すっかり凪になった。

新共同 マコ 3:5 そこで、イエスは怒って人々を見回し、彼らのかたくなな心を
悲しみながら、その人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、手は元
どおりになった。

新共同 マタ 8:24 そのとき、湖に激しい嵐が起こり、舟は波にのまれそうに
なった。イエスは眠っておられた。

● 解釈と感想
2002年10月、小柴昌俊氏のノーベル賞受賞対象は「ニュートリノ」という
素粒子。それはどん物質をも通過してしまう物質。世の中には人間の経験則から
外れたことが起こる。経験則だけで判断できることは全体のわずかなのかもしれ
ない。

● 解釈と感想
奇蹟を信じられないと言って「非神話化」という神学を確立した人間達は
「ニュートリノ」の存在に脱帽しなければならない/内村鑑三の言葉。「今日の
青年 が、少しく近世科学のはしくれをかじりたるとて聖書の奇蹟を迷信呼ばわ
りするのは片腹痛い」(キリスト教問答)/若き塚本虎二はこの言葉に目が覚め
たとい う/福音書はイエスを神の子と信じた(信じさせられた)人が、自分達
の信仰の確証、弾み、励ましのために書いたのだ。だから信じていない人(信じ
ようとし ない人)にこれを見せても無理。何も分からず、「神話、迷信」と感
じるだけ。

● 解釈と感想
人間の経験則からはずれたことは皆信じられないとしたら、聖書の数ある奇蹟は
みな経験測から外れたものばかりである。

● 解釈と感想
奇蹟が信じられるということは、この身にその経験則以外のことが起こったとき
である。それは「罪の赦し」の体験。十字架の啓示で、あれほどの重荷であった
自己の罪が何の不思議かすっかり肩から下りて楽になる。この大奇蹟を経験する
と、イエスが湖の上を歩いたとしても不思議ではない、復活ということも不思議
ではないと思えるようになる。
148 人々が徴を求める
ヨハネ6:22−31

 
翻訳比較
 
岩波翻訳委員会訳1995
430622その翌日、海の向こう岸にいた群衆は、一艘のほかにはそこには小舟のな
いこと、またイエスがあの舟に弟子たちと一緒に乗らず、弟子たちだけがでかけ
たことを見た。
430623ところが主が感謝を捧げ、彼らがパンを食べたその場所の近くに、他の
[小]舟が数艘ティベリアから来た。
430624群衆はイエスも弟子たちもそこにいないのを見ると、自分たち〔も〕それ
らの小舟に乗り込み、イエスを求めてカファルナウムに来た。
430625そして海の対岸で彼を見つけると〕「ラビ、いつここに着かれたのです
か」。と彼に言った。
430626イエスは彼らに答えて言った、「アーメン、アーメン、あなたがたに言
う。あなたがたが私を求めるのは、徴を見たからではなく、パンを食べて満腹し
たからである。
430627なくなっていく食べ物のために業をなすのはやめて、永遠の命にまで留ま
る食べ物のための〔業をなしなさい〕。それは、〔将来〕人の子があなたがたに
与えることになるものである。その人〔の子〕は父である神が確証したからである。
430628すると彼らは彼に向かって言った、「神の業をなしていくために、私たち
は何を行なえばよいのでしょうか」。
430629イエスが答えて、彼らに言った、「神が遣わした者を信じること、これが
神の業である」。
430630すると、彼に言った、「それでは私たちが見て、あなたの言うことを信じ
ることができるように、あなたはどんな徴を行なってくれるのですか。どんな業
をなそうというのですか。
430631私たちの父祖は荒野でマナを食べました。天から彼らにパンを与えて食べ
させたと書かれている通りです」。
 
新共同訳1987
6:22 その翌日、湖の向こう岸に残っていた群衆は、そこには小舟が一そうしか
なかったこと、また、イエスは弟子たちと一緒に舟に乗り込まれず、弟子たちだ
けが出かけたことに気づいた。
6:23 ところが、ほかの小舟が数そうティベリアスから、主が感謝の祈りを唱え
られた後に人々がパンを食べた場所へ近づいて来た。
6:24 群衆は、イエスも弟子たちもそこにいないと知ると、自分たちもそれらの
小舟に乗り、イエスを捜し求めてカファルナウムに来た。
6:25 そして、湖の向こう岸でイエスを見つけると、「ラビ、いつ、ここにおい
でになったのですか」と言った。
6:26 イエスは答えて言われた。「はっきり言っておく。あなたがたがわたしを
捜しているのは、しるしを見たからではなく、パンを食べて満腹したからだ。
6:27 朽ちる食べ物のためではなく、いつまでもなくならないで、永遠の命に至
る食べ物のために働きなさい。これこそ、人の子があなたがたに与える食べ物で
ある。父である神が、人の子を認証されたからである。」
6:28 そこで彼らが、「神の業を行うためには、何をしたらよいでしょうか」と
言うと、
6:29 イエスは答えて言われた。「神がお遣わしになった者を信じること、それ
が神の業である。」
6:30 そこで、彼らは言った。「それでは、わたしたちが見てあなたを信じるこ
とができるように、どんなしるしを行ってくださいますか。どのようなことをし
てくださいますか。
6:31 わたしたちの先祖は、荒れ野でマンナを食べました。『天からのパンを彼
らに与えて食べさせた』と書いてあるとおりです。」
 
前田訳1978
6:22 あくる日まだ湖の向こう岸にいた群衆は、そこに船が一隻しかなく、しか
もイエスは弟子たちとともに船に乗らず、弟子たちだけが乗っていったことを
知っていた。
6:23 そこへほかの数隻の船がテペリアを出て、主が感射し、群衆がパンを食べ
たところの近くへ来た。
6:24 群衆はイエスも弟子たちもそこにいないのを見ると、船に乗ってカペナウ
ムへイエスを探しに行った。
6:25 そして湖の向こう岸で彼を見つけていった、「先生、いつここにおいでで
したか」と。
6:26 イエスは答えられた、「本当にいう、あなた方がわたしを探すのは徴を見
たからでなく、パンを食べて満腹したからである。
6:27 無くなる食べ物のためではなく、永遠のいのちへと残る食べ物のために働
きなさい。それを人の子はあなた方に与えよう。父なる神が彼にその権限を与え
たから」と。
6:28 そこで彼らはいった、「神のわざをなすにはわれらは何をなすべきです
か」と。
6:29 イエスは答えられた、「神がつかわされたものを信ずることが神のわざで
ある」と。
6:30 彼らは言った、「それならば、どんな徴をなさって、われらが見てあなた
を信ずるようになさいますか。どんなことをされますか。
6:31 我らの先祖は荒野でマナを食べました。『彼は彼らに天からのパンを食べ
させられた』と聖書にかいてあるとおりです」と。
 
新改訳1970
6:22 その翌日、湖の向こう岸にいた群衆は、そこには小舟が一隻あっただけ
で、ほかにはなかったこと、また、その舟にイエスは弟子たちといっしょに乗ら
れないで、弟子たちだけが行ったということに気づいた。
6:23 しかし、主が感謝をささげられてから、人々がパンを食べた場所の近く
に、テベリヤから数隻の小舟が来た。
6:24 群衆は、イエスがそこにおられず、弟子たちもいないことを知ると、自分
たちもその小舟に乗り込んで、イエスを捜してカペナウムに来た。
6:25 そして湖の向こう側でイエスを見つけたとき、彼らはイエスに言った。
「先生。いつここにおいでになりましたか。」
6:26 イエスは答えて言われた。「まことに、まことに、あなたがたに告げま
す。あなたがたがわたしを捜しているのは、しるしを見たからではなく、パンを
食べて満腹したからです。
6:27 なくなる食物のためではなく、いつまでも保ち、永遠のいのちに至る食物
のために働きなさい。それこそ、人の子があなたがたに与えるものです。この人
の子を父すなわち神が認証されたからです。」
6:28 すると彼らはイエスに言った。「私たちは、神のわざを行なうために、何
をすべきでしょうか。」
6:29 イエスは答えて言われた。「あなたがたが、神が遣わした者を信じるこ
と、それが神のわざです。」
6:30 そこで彼らはイエスに言った。「それでは、私たちが見てあなたを信じる
ために、しるしとして何をしてくださいますか。どのようなことをなさいますか。
6:31 私たちの先祖は、荒野でマナを食べました。『彼は彼らに天からパンを与
えて食べさせた。』と書いてあるとおりです。」
 
塚本訳1963
6:22 あくる日、なお湖の向こう岸(すなわち東の岸)にのこっていた群衆は、
(きのうの夕方)そこには一艘のほか小舟がなく、しかもイエスはその舟に弟子
たちと一しょに乗らず、弟子たちだけがのって行ったことを知っていた。
6:23 (すると折りよく、)ほかの数艘の小舟がテベリヤから、主が感謝して人
々にパンを食べさせられた場所の近くに来た。
6:24 ところで群衆は、イエスも弟子たちもそこにいないことを知ると、イエス
をさがしに、その小舟に乗ってカペナウムへ行った。
6:25 そして湖の向こう岸(すなわち西の岸)でイエスを見つけると、言った、
「先生、いつここにこられたのですか。」
6:26 イエスが答えられた、「アーメン、アーメン、わたしは言う、あなた達が
わたしをさがすのは、(パンの奇蹟でわたしが救世主である)徴を見たからでな
く、パンを食べて満腹したからである。
6:27 (食べれば)無くなる食べ物のためでなく、いつまでもなくならずに、永
遠の命に至らせる食べ物のために働きなさい。これは人の子(わたし)があなた
達に与えるのである。神なる父上が、(これを与える)全権を人の子に授けられ
たのだから。」
6:28 すると人々がたずねた、「(それをいただくために)神の(御心にかな
う)業をするには、何をすればよいのでしょうか。」
6:29 イエスは答えられた、「神がお遣わしになった者を信ずること、これが
(御心にかなうただ一つの)神の業である。」
6:30 そこで彼らが言った、「ではあなたは、どんな徴をわたし達にして見せ
て、自分を信じさせようとされるのですか。どんなことをされますか。
6:31 わたし達の先祖は、(モーセが天から降らせた)マナを荒野で食べまし
た。(聖書に)〃神は天からのパンを彼らに食べさせられた〃と書いてあるとお
りです。(あなたもモーセのような徴を見せてください。)
 
口語訳1955
6:22 その翌日、海の向こう岸に立っていた群衆は、そこに小舟が一そうしかな
く、またイエスは弟子たちと一緒に小舟にお乗りにならず、ただ弟子たちだけが
船出したのを見た。
6:23 しかし、数そうの小舟がテベリヤからきて、主が感謝されたのちパンを人
々に食べさせた場所に近づいた。
6:24 群衆は、イエスも弟子たちもそこにいないと知って、それらの小舟に乗
り、イエスをたずねてカペナウムに行った。
6:25 そして、海の向こう岸でイエスに出会ったので言った、「先生、いつ、こ
こにおいでになったのですか」。
6:26 イエスは答えて言われた、「よくよくあなたがたに言っておく。あなたが
たがわたしを尋ねてきているのは、しるしを見たためではなく、パンを食べて満
腹したからである。
6:27 朽ちる食物のためではなく、永遠の命に至る朽ちない食物のために働くが
よい。これは人の子があなたがたに与えるものである。父なる神は、人の子にそ
れをゆだねられたのである」。
6:28 そこで、彼らはイエスに言った、「神のわざを行うために、わたしたちは
何をしたらよいでしょうか」。
6:29 イエスは彼らに答えて言われた、「神がつかわされた者を信じることが、
神のわざである」。
6:30 彼らはイエスに言った、「わたしたちが見てあなたを信じるために、どん
なしるしを行って下さいますか。どんなことをして下さいますか。
6:31 わたしたちの先祖は荒野でマナを食べました。それは『天よりのパンを彼
らに与えて食べさせた』と書いてあるとおりです」。
 
文語訳1917
"430622","明くる日、海のかなたに立てる群衆は、一艘のほかに船なく、又イエ
スは弟子たちと共に乘りたまはず、弟子たちのみ出でゆきしを見たり。"
"430623","(時にテベリヤより數艘の船、主の謝して人々にパンを食せ給ひし處
の近くに來る)"
"430624","ここに群衆はイエスも居給はず、弟子たちも居らぬを見て、その船に
乘り、イエスを尋ねてカペナウムに往けり。"
"430625","遂に海の彼方にてイエスに遇ひて言ふ『ラビ、何時ここに來り給ひし
か』"
"430626","イエス答へて言ひ給ふ『まことに誠に汝らに告ぐ、汝らが我を尋ぬる
は、徴を見し故ならで、パンを食ひて飽きたる故なり。"
"430627","朽ちる糧のためならで、永遠の生命にまで至る糧のために働け。これ
は人の子の汝らに與へんとするものなり、父なる神は印して彼を證し給ひたるに
因る』"
"430628","ここに彼ら言ふ『われら神の業を行はんには何をなすべきか』"
"430629","イエス答へて言ひたまふ『神の業はその遣し給へる者を信ずる是なり』"
"430630","彼ら言ふ『さらば我らが見て汝を信ぜしために、何の徴をなすか、何
を行ふか。"
"430631","我らの先祖は荒野にてマナを食へり、録して「天よりパンを彼らに與
へて食はしめたり」と云へるが如し』"
 
****************************************
 
各国聖書引照
 
(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳
 
・・・・
 
(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照
新共同 ヨハ 2:11-12
2:11 イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行って、その栄光を現さ
れた。それで、弟子たちはイエスを信じた。
2:12 この後、イエスは母、兄弟、弟子たちとカファルナウムに下って行き、そ
こに幾日か滞在された。
 
新共同 ヨハ 4:14
4:14 しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水
はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。」
 
新共同 ヨハ 1:51
1:51 更に言われた。「はっきり言っておく。天が開け、神の天使たちが人の子
の上に昇り降りするのを、あなたがたは見ることになる。」
 
新共同 ヨハ 2:18
2:18 ユダヤ人たちはイエスに、「あなたは、こんなことをするからには、どん
なしるしをわたしたちに見せるつもりか」と言った。
 
新共同 ヨハ 2:23
2:23 イエスは過越祭の間エルサレムにおられたが、そのなさったしるしを見
て、多くの人がイエスの名を信じた。
 
新共同 マタ 12:38
12:38 すると、何人かの律法学者とファリサイ派の人々がイエスに、「先生、し
るしを見せてください」と言った。
 
(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
口語訳 ピリ 2:13
2:13 あなたがたのうちに働きかけて、その願いを起させ、かつ実現に至らせる
のは神であって、それは神のよしとされるところだからである。
 
口語訳 ロマ 6:23
6:23 罪の支払う報酬は死である。しかし神の賜物は、わたしたちの主キリス
ト・イエスにおける永遠のいのちである。
 
口語訳 ロマ 8:32
8:32 ご自身の御子をさえ惜しまないで、わたしたちすべての者のために死に渡
されたかたが、どうして、御子のみならず万物をも賜わらないことがあろうか。
 
口語訳 Tコリ15:58
15:58 だから、愛する兄弟たちよ。堅く立って動かされず、いつも全力を注いで
主のわざに励みなさい。主にあっては、あなたがたの労苦がむだになることはな
いと、あなたがたは知っているからである。
 
口語訳 ロマ 4:4-5
4:4 いったい、働く人に対する報酬は、恩恵としてではなく、当然の支払いとし
て認められる。
4:5 しかし、働きはなくても、不信心な者を義とするかたを信じる人は、その信
仰が義と認められるのである。
 
口語訳 ロマ 10:3-4
10:3 なぜなら、彼らは神の義を知らないで、自分の義を立てようと努め、神の
義に従わなかったからである。
10:4 キリストは、すべて信じる者に義を得させるために、律法の終りとなられ
たのである。
 
口語訳 Tコリ10:3
10:3 また、みな同じ霊の食物を食べ、
 
(日)新共同訳1987 の引照
新共同 Tテサ1:3
1:3 あなたがたが信仰によって働き、愛のために労苦し、また、わたしたちの主
イエス・キリストに対する、希望を持って忍耐していることを、わたしたちは絶
えず父である神の御前で心に留めているのです。
 
新共同 ヤコ 2:22
2:22 アブラハムの信仰がその行いと共に働き、信仰が行いによって完成された
ことが、これで分かるでしょう。
 
新共同 Tヨハ3:23
3:23 その掟とは、神の子イエス・キリストの名を信じ、この方がわたしたちに
命じられたように、互いに愛し合うことです。
 
新共同 Tコリ10:3
10:3 皆、同じ霊的な食物を食べ、
 
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照
 ・・・・
149 わたしが命のパン ヨハネ6:22−31
    パン問答     ヨハネ6:41−50


わたしが命のパン
ヨハネ6:32−40

 
翻訳比較
 
岩波翻訳委員会訳1995
430632すると、イエスは彼らに言った、「アーメン、アーメン、あなたがたに言
う。モーセがあなたがたに天からパンを与えた〔、そしてあなたがたがそれを
持っている〕のではない。私の父があなたがたに天から本物のパンを与えつつある。
430633神のパンは天から降って、世に命を与えつつあるのだからである」。
430634そこで、彼に向かって、「主よ、そのパンをいつも私たちに下さい」と
言った。
430635イエスが彼らに言った、「私がその命のパンである。私のところに来る人
は、決して飢えることがない。私を信じる人は、決して渇くことがない。
430636しかしあなたがたに言った。あなたがたは[私を]見てきたのに信じようと
しない。430637父が私に与えるものは皆、私のところへ来ることになり、私のと
ころへ来る人を、私が外へ追い出すようなことは決してない。
430638私が天から降って〔今ここに〕いるのは、自分の意志を行なうためではな
く、私を派遣した方の意志を行なうためだからである。
430639〔父が〕私に与えて下さっているものを皆、その中から私が失うことな
く、終りの日[に]甦らせること、これが私を派遣した方の意志である。
430640つまり子を看て彼を信じる人が皆、永遠の命を持ち、私が彼を終りの日
[に]甦らせること、これが私の父の意志なのである」。
 
新共同訳1987
6:32 すると、イエスは言われた。「はっきり言っておく。モーセが天からのパ
ンをあなたがたに与えたのではなく、わたしの父が天からのまことのパンをお与
えになる。
6:33 神のパンは、天から降って来て、世に命を与えるものである。」
6:34 そこで、彼らが、「主よ、そのパンをいつもわたしたちにください」と言
うと、
6:35 イエスは言われた。「わたしが命のパンである。わたしのもとに来る者は
決して飢えることがなく、わたしを信じる者は決して渇くことがない。
6:36 しかし、前にも言ったように、あなたがたはわたしを見ているのに、信じ
ない。
6:37 父がわたしにお与えになる人は皆、わたしのところに来る。わたしのもと
に来る人を、わたしは決して追い出さない。
6:38 わたしが天から降って来たのは、自分の意志を行うためではなく、わたし
をお遣わしになった方の御心を行うためである。
6:39 わたしをお遣わしになった方の御心とは、わたしに与えてくださった人を
一人も失わないで、終わりの日に復活させることである。
6:40 わたしの父の御心は、子を見て信じる者が皆永遠の命を得ることであり、
わたしがその人を終わりの日に復活させることだからである。」
 
前田訳1978
6:32 イエスはいわれた、「本当にいう、あなた方に天からのパンを与えたのは
モーセではない。わが父があなた方に天からの真のパンをお与えになる。
6:33 神のパンは天から下って世にいのちを与えるものである」と。
6:34 彼らはいった、「主よ、そのパンをいつも下さい」と。
6:35 イエスはいわれた、「わたしがいのちのパンである。わたしのところに来
るものは決して飢えず、わたしを信ずるものは決して渇かない。
6:36 しかし、わたしがいったように、あなた方は[わたしを]見たが信じない。
6:37 父がわたしに賜るものは皆わたしのところに来、わたしのところに来るも
のをわたしは決してしりぞけない。
6:38 それは、わたしが天から下ったのは、わが心をではなく、わたしをつかわ
された方のみ心を行なうためであるから。
6:39 わたしをつかわされた方のみ心は、わたしに賜ったものをひとりも失わ
ず、最後の日に復活させることである。
6:40 わが父のみ心は、子を見て信ずるものが永遠のいのちを得、わたしがその
人を最後の日に復活させることである」と。
 
新改訳1970
6:32 イエスは彼らに言われた。「まことに、まことに、あなたがたに告げま
す。モーセはあなたがたに天からのパンを与えたのではありません。しかし、わ
たしの父は、あなたがたに天からまことのパンをお与えになります。
6:33 というのは、神のパンは、天から下って来て、世にいのちを与えるものだ
からです。」
6:34 そこで彼らはイエスに言った。「主よ。いつもそのパンを私たちにお与え
ください。」
6:35 イエスは言われた。「わたしがいのちのパンです。わたしに来る者は決し
て飢えることがなく、わたしを信じる者はどんなときにも、決して渇くことがあ
りません。
6:36 しかし、あなたがたはわたしを見ながら信じようとしないと、わたしはあ
なたがたに言いました。
6:37 父がわたしにお与えになる者はみな、わたしのところに来ます。そしてわ
たしのところに来る者を、わたしは決して捨てません。
6:38 わたしが天から下って来たのは、自分のこころを行なうためではなく、わ
たしを遣わした方のみこころを行なうためです。
6:39 わたしを遣わした方のみこころは、わたしに与えてくださったすべての者
を、わたしがひとりも失うことなく、ひとりひとりを終わりの日によみがえらせ
ることです。
6:40 事実、わたしの父のみこころは、子を見て信じる者がみな永遠のいのちを
持つことです。わたしはその人たちをひとりひとり終わりの日によみがえらせま
す。」
 
塚本訳1963
6:32 そこでイエスは言われた、「アーメン、アーメン、わたしは言う、モーセ
が天からのパンをあなた達に与えたのではない。わたしの父上が、天からの本当
のパンを与えられたのである。
6:33 神の(与えられる)パンは天から下ってきて、世に命を与えられるもので
あるから。」
6:34 彼らが言った、「主よ、(もしそうなら、)いつもそのパンを戴かせてく
ださい。」
6:35 イエスが言われた、「わたしが命のパンである。わたしの所に来る者は決
して飢えない。わたしを信ずる者は決して二度と渇かない。
6:36 しかしわたしは(前に)『あなた達はわたしを見たのに、信じない』と
言った。
6:37 (だが、信じないのは父上の御心である。)父上がわたしに下さるものは
皆、わたしの所に来、わたしの所に来る者を、わたしは決して放り出さない。
6:38 (放り出すわけがない。)わたしは、自分のしたいことをするために天か
ら下ってきたのではない。わたしを遣わされた方の御心を行うためである。
6:39 そして、わたしに下さったものを一つも無くさず、最後の日にそれを復活
させること、これがわたしを遣わされた方の御心である。
6:40 子(なるわたし)を見て信ずる者が皆永遠の命を持ち、わたしがその人を
最後の日に復活させること、これがわたしの父上の御心であるから。(だから信
じない者は、父上がわたしに下さらない人たちである。)」
 
口語訳1955
6:32 そこでイエスは彼らに言われた、「よくよく言っておく。天からのパンを
あなたがたに与えたのは、モーセではない。天からのまことのパンをあなたがた
に与えるのは、わたしの父なのである。
6:33 神のパンは、天から下ってきて、この世に命を与えるものである」。
6:34 彼らはイエスに言った、「主よ、そのパンをいつもわたしたちに下さい」。
6:35 イエスは彼らに言われた、「わたしが命のパンである。わたしに来る者は
決して飢えることがなく、わたしを信じる者は決してかわくことがない。
6:36 しかし、あなたがたに言ったが、あなたがたはわたしを見たのに信じよう
とはしない。
6:37 父がわたしに与えて下さる者は皆、わたしに来るであろう。そして、わた
しに来る者を決して拒みはしない。
6:38 わたしが天から下ってきたのは、自分のこころのままを行うためではな
く、わたしをつかわされたかたのみこころを行うためである。
6:39 わたしをつかわされたかたのみこころは、わたしに与えて下さった者を、
わたしがひとりも失わずに、終りの日によみがえらせることである。
6:40 わたしの父のみこころは、子を見て信じる者が、ことごとく永遠の命を得
ることなのである。そして、わたしはその人々を終りの日によみがえらせるであ
ろう」。
 
文語訳1917
"430632","イエス言ひ給ふ『まことに誠に汝らに告ぐ、モーセは天よりのパンを
汝らに與へしにあらず、されど我が父は天よりの眞のパンを與へたまふ。
"430633","神のパンは天より降りて生命を世に與ふるものなり』"
"430634","彼等いふ『主よ、そのパンを常に與へよ』"
"430635","イエス言ひ給ふ『われは生命のパンなり、我にきたる者は飢ゑず、我
を信ずる者はいつまでも渇くことなからん。"
"430636","されど汝らは我を見てなほ信ぜず、我さきに之を告げたり。"
"430637","父の我に賜ふものは皆われに來らん、我にきたる者は我これを退けず。"
"430638","夫わが天より降りしは、我が意をなさん爲にあらず、我を遣し給ひし
者の御意をなさん爲なり。"
"430639","我を遣し給ひし者の御意は、すべて我に賜ひし者を、我その一つをも
失はずして、終の日に甦へらする是なり。"
"430640","わが父の御意は、すべて子を見て信ずる者の永遠の生命を得る是な
り。われ終の日にこれを甦へらすべし』"
 
****************************************
 
各国聖書引照
 
(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳
 
・・・・
 
(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照
新共同 ヨハ 6:51
6:51 わたしは、天から降って来た生きたパンである。このパンを食べるなら
ば、その人は永遠に生きる。わたしが与えるパンとは、世を生かすためのわたし
の肉のことである。」
 
新共同 ヨハ 4:14
4:14 しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水
はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。」
 
新共同 マタ 5:6
5:6 義に飢え渇く人々は、幸いである、/その人たちは満たされる。
 
新共同 ヨハ 6:64
6:64 しかし、あなたがたのうちには信じない者たちもいる。」イエスは最初か
ら、信じない者たちがだれであるか、また、御自分を裏切る者がだれであるかを
知っておられたのである。
 
新共同 ヨハ 6:37
6:37 父がわたしにお与えになる人は皆、わたしのところに来る。わたしのもと
に来る人を、わたしは決して追い出さない。
 
新共同 ヨハ 12:45
12:45 わたしを見る者は、わたしを遣わされた方を見るのである。
 
新共同 ヨハ 5:24-25
5:24 はっきり言っておく。わたしの言葉を聞いて、わたしをお遣わしになった
方を信じる者は、永遠の命を得、また、裁かれることなく、死から命へと移って
いる。
5:25 はっきり言っておく。死んだ者が神の子の声を聞く時が来る。今やその時
である。その声を聞いた者は生きる。
 
新共同 ヨハ 6:39
6:39 わたしをお遣わしになった方の御心とは、わたしに与えてくださった人を
一人も失わないで、終わりの日に復活させることである。
 
(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
口語訳 ガラ 4:4
4:4 しかし、時の満ちるに及んで、神は御子を女から生れさせ、律法の下に生れ
させて、おつかわしになった。
 
口語訳 ピリ 1:29
1:29 あなたがたはキリストのために、ただ彼を信じることだけではなく、彼の
ために苦しむことをも賜わっている。
 
口語訳 ロマ 5:20
5:20 律法がはいり込んできたのは、罪過の増し加わるためである。しかし、罪
の増し加わったところには、恵みもますます満ちあふれた。
 
口語訳 Tコリ3:23
3:23 そして、あなたがたはキリストのもの、キリストは神のものである。
 
口語訳 Tコリ11:3
11:3 しかし、あなたがたに知っていてもらいたい。すべての男のかしらはキリ
ストであり、女のかしらは男であり、キリストのかしらは神である。
 
口語訳 Tコリ15:27-28
15:27 「神は万物を彼の足もとに従わせた」からである。ところが、万物を従わ
せたと言われる時、万物を従わせたかたがそれに含まれていないことは、明らか
である。
15:28 そして、万物が神に従う時には、御子自身もまた、万物を従わせたそのか
たに従うであろう。それは、神がすべての者にあって、すべてとなられるためで
ある。
 
口語訳 ロマ 8:28-31
8:28 神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共
に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている。
8:29 神はあらかじめ知っておられる者たちを、更に御子のかたちに似たものと
しようとして、あらかじめ定めて下さった。それは、御子を多くの兄弟の中で長
子とならせるためであった。
8:30 そして、あらかじめ定めた者たちを更に召し、召した者たちを更に義と
し、義とした者たちには、更に栄光を与えて下さったのである。
8:31 それでは、これらの事について、なんと言おうか。もし、神がわたしたち
の味方であるなら、だれがわたしたちに敵し得ようか。
 
口語訳 ロマ 8:11
8:11 もし、イエスを死人の中からよみがえらせたかたの御霊が、あなたがたの
内に宿っているなら、キリスト・イエスを死人の中からよみがえらせたかたは、
あなたがたの内に宿っている御霊によって、あなたがたの死ぬべきからだをも、
生かしてくださるであろう。
 
口語訳 ピリ 3:20-21
3:20 しかし、わたしたちの国籍は天にある。そこから、救主、主イエス・キリ
ストのこられるのを、わたしたちは待ち望んでいる。
3:21 彼は、万物をご自身に従わせうる力の働きによって、わたしたちの卑しい
からだを、ご自身の栄光のからだと同じかたちに変えて下さるであろう。
 
口語訳 ロマ 5:21
5:21 それは、罪が死によって支配するに至ったように、恵みもまた義によって
支配し、わたしたちの主イエス・キリストにより、永遠のいのちを得させるため
である。
 
口語訳 ロマ 6:23
6:23 罪の支払う報酬は死である。しかし神の賜物は、わたしたちの主キリス
ト・イエスにおける永遠のいのちである。
 
(日)新共同訳1987 の引照
 
・・・・
 
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照
口語訳 Tヨハ5:12-13
5:12 御子を持つ者はいのちを持ち、神の御子を持たない者はいのちを持ってい
ない。
5:13 これらのことをあなたがたに書きおくったのは、神の子の御名を信じるあ
なたがたに、永遠のいのちを持っていることを、悟らせるためである。
 
****************************************
 
パン問答
ヨハネ6:41−59

 
翻訳比較
 
岩波翻訳委員会訳1995
430641すると、ユダヤ人たちは、彼が「私が天から降って来たパンだ」と言ったの
で、彼のことでささやき始めた。
430642そして言い始めた、「この男はヨセフの息子イエスではないか。俺たちに
はその父親も母親もわかっているではないか。どうして今さら『私は天から降っ
て来ている』などと言うのか」。
430643イエスは答えて、彼らに言った、「互いにささやくのはやめなさい。
430644私を派遣した父が引き寄せるのでなければ、だれも私のところに来ること
はできない。そして私は彼を終りの日に甦らせることになる。
430645預言者たち〔の書〕に、彼らは皆、神に教えられた者になるだろうと書か
れている。父から聞いて学んだ人は皆、私のところに来る。
430646誰か父を見てきた人がいるのではない、父のもとから〔来た〕者を除いて
は。この者こそが父を見てきたのである。
430647アーメン、アーメン、あなたがたに言う、信じる人は永遠の命を持っている。
430648私は命のパンである。
430649あなたがたの父祖は荒野でマナを食べた。そして死んだ。
430650これは、天から降って来るパンである、人が食べると死なないように。
430651私は、天から降った、活けるパンである。人がこのパンを食べるなら、永
遠に生きることとなる。
私が〔将来〕与えることになるパンは、世の命のための私の肉である」。
430652するとユダヤ人たちは互いに激しく議論し始めた、「この男はいったいど
うやって
[自分の]肉をわれわれに食べさせることができるのか」と言って。
430653そこでイエスは彼らに言った、「アーメン、アーメン、あなたがたに言
う。人の子の肉を食べ、その血を飲まないなら、あなたがたは自分のうちに命を
持っていない。
430654私の肉を食らい、私の血を飲んでいる人は永遠の命を持っており、私は彼
を終りの日に甦らせることになっている。
430655私の肉は真実の食べ物であり、私の血は真実の飲み物だからである。
430656私の肉を食らい、私の血を飲んでいる人は、私のうちに留まり、私も彼の
うちに留まっている。
430657生きている父が私を遣わし、私が父のゆえに生きているように、私を食
らっている人も私のゆえに生きることとなる。
430658これは天から降ったパンである。父祖たちが食べて死んだようにではな
く、このパンを食らっている人は永遠に生きることとなる」。
430659これらのことをイエスはカファルナウムで教えていた時、会堂で言ったのであ
った。
 
新共同訳1987
6:41 ユダヤ人たちは、イエスが「わたしは天から降って来たパンである」と言
われたので、イエスのことでつぶやき始め、
6:42 こう言った。「これはヨセフの息子のイエスではないか。我々はその父も
母も知っている。どうして今、『わたしは天から降って来た』などと言うのか。」
6:43 イエスは答えて言われた。「つぶやき合うのはやめなさい。
6:44 わたしをお遣わしになった父が引き寄せてくださらなければ、だれもわた
しのもとへ来ることはできない。わたしはその人を終わりの日に復活させる。
6:45 預言者の書に、『彼らは皆、神によって教えられる』と書いてある。父か
ら聞いて学んだ者は皆、わたしのもとに来る。
6:46 父を見た者は一人もいない。神のもとから来た者だけが父を見たのである。
6:47 はっきり言っておく。信じる者は永遠の命を得ている。
6:48 わたしは命のパンである。
6:49 あなたたちの先祖は荒れ野でマンナを食べたが、死んでしまった。
6:50 しかし、これは、天から降って来たパンであり、これを食べる者は死なない。
6:51 わたしは、天から降って来た生きたパンである。このパンを食べるなら
ば、その人は永遠に生きる。わたしが与えるパンとは、世を生かすためのわたし
の肉のことである。」
6:52 それで、ユダヤ人たちは、「どうしてこの人は自分の肉を我々に食べさせ
ることができるのか」と、互いに激しく議論し始めた。
6:53 イエスは言われた。「はっきり言っておく。人の子の肉を食べ、その血を
飲まなければ、あなたたちの内に命はない。
6:54 わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、永遠の命を得、わたしはその
人を終わりの日に復活させる。
6:55 わたしの肉はまことの食べ物、わたしの血はまことの飲み物だからである。
6:56 わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、いつもわたしの内におり、わ
たしもまたいつもその人の内にいる。
6:57 生きておられる父がわたしをお遣わしになり、またわたしが父によって生
きるように、わたしを食べる者もわたしによって生きる。
6:58 これは天から降って来たパンである。先祖が食べたのに死んでしまったよ
うなものとは違う。このパンを食べる者は永遠に生きる。」
6:59 これらは、イエスがカファルナウムの会堂で教えていたときに話されたこ
とである。
 
前田訳1978
6:41 ユダヤ人はイエスが「天から下ったパンである」といわれたので彼のこと
をつぶやきはじめた。
6:42 彼らはいった、「これはヨセフの子イエスではないか。われらはその父と
母を知っているではないか。どうして今『わたしは天から下って来た』というの
か」と。
6:43 イエスは答えられた、「互いにつぶやくのはやめよ。
6:44 わたしをつかわされた父がお引きでなければ、だれもわたしのところに来
られない。しかしわたしはその人を最後の日に復活させよう。
6:45 預言書に、『皆が神の教え子になろう』と書いてある。父に聞き、また学
ぶものはわたしのところに来る。
6:46 これは、だれかが父を見たというわけではない。神のところから来たも
の、その人だけが父を見たのである。
6:47 本当にいう、信ずるものは永遠のいのちを得る。
6:48 わたしはいのちのパンである。
6:49 あなたがたの先祖は荒野でマナを食べたが死んだ。
6:50 食べれば死なないものこそ天から下ったパンである。
6:51 わたしは天から下った生きたパンである。このパンを食べるものは永遠に
生きよう。わたしが与えるパンは世のいのちのためのわが肉である」と。
6:52 そこでユダヤ人は互いに激論しあった、「どうしてこの人がわれらにその
肉を食べさせうるか」と。
6:53 イエスがいわれた、「本当にいう、人の子の肉を食べかつその血を飲まね
ば、あなた方の中にいのちはない。
6:54 わが肉を食い、わが血を飲むものは永遠のいのちを得る。わたしはその人
を最後の日に復活させよう。
6:55 わが肉は真の食べ物、わが血は真の飲み物である。
6:56 わが肉を食べわが血を飲むものはわたしにとどまり、わたしも彼にとどまる。
6:57 生きたもう父がわたしをつかわされ、わたしも父によって生きるように、
わたしを食べるものもわたしによって生きよう。
6:58 これこそ天から下ったパンで、先祖が食べて死んだようなものではない。
このパンを食べるものは永遠に生きよう」と。
6:59 これはカペナウムの会堂で教えながらいわれたことである。
 
新改訳1970
6:41 ユダヤ人たちは、イエスが「わたしは天から下って来たパンである。」と
言われたので、イエスについてつぶやいた。
6:42 彼らは言った。「あれはヨセフの子で、われわれはその父も母も知ってい
る、そのイエスではないか。どうしていま彼は『わたしは天から下って来た。』
と言うのか。」
6:43 イエスは彼らに答えて言われた。「互いにつぶやくのはやめなさい。
6:44 わたしを遣わした父が引き寄せられないかぎり、だれもわたしのところに
来ることはできません。わたしは終わりの日にその人をよみがえらせます。
6:45 預言者の書に、『そして、彼らはみな神によって教えられる。』と書かれ
ていますが、父から聞いて学んだ者はみな、わたしのところに来ます。
6:46 だれも神を見た者はありません。ただ神から出た者、すなわち、この者だ
けが、父を見たのです。
6:47 まことに、まことに、あなたがたに告げます。信じる者は永遠のいのちを
持ちます。
6:48 わたしはいのちのパンです。
6:49 あなたがたの先祖は荒野でマナを食べたが、死にました。
6:50 しかし、これは天から下って来たパンで、それを食べると死ぬことがない
のです。
6:51 わたしは、天から下って来た生けるパンです。だれでもこのパンを食べる
なら、永遠に生きます。またわたしが与えようとするパンは、世のいのちのため
の、わたしの肉です。」
6:52 すると、ユダヤ人たちは、「この人は、どのようにしてその肉を私たちに
与えて食べさせることができるのか。」と言って互いに議論し合った。
6:53 イエスは彼らに言われた。「まことに、まことに、あなたがたに告げま
す。人の子の肉を食べ、またその血を飲まなければ、あなたがたのうちに、いの
ちはありません。
6:54 わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、永遠のいのちを持っていま
す。わたしは終わりの日にその人をよみがえらせます。
6:55 わたしの肉はまことの食物、わたしの血はまことの飲み物だからです。
6:56 わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、わたしのうちにとどまり、わ
たしも彼のうちにとどまります。
6:57 生ける父がわたしを遣わし、わたしが父によって生きているように、わた
しを食べる者も、わたしによって生きるのです。
6:58 これは、天から下ってきたパンです。あなたがたの先祖が食べて死んだよ
うなものではありません。このパンを食べる者は永遠に生きます。」
6:59 これは、イエスがカペナウムで教えられたとき、会堂で話されたことである。
 
塚本訳1963
6:41 ユダヤ人はイエスが「わたしが天から下ってきたパンである」と言われた
ので、彼のことをつぶやいて
6:42 言った、「この人はヨセフの子イエスで、わたし達はその父も母も知って
いるではないか。どうして今「わたしは天から下ってきた』と言うのだろう、」
6:43 イエスが答えられた、「つぶやき合うのをやめよ。
6:44 (わたしを信じないのは、父上が引っ張ってくださらないからだ。)わた
しを遣わされた父上が引っ張ってくださらなければ、だれもわたしの所に来るこ
とはできない。(しかし来れば、)わたしはその人をきっと最後の日に復活させる。
6:45 預言書に、〃(最後の日に)人は皆神に教えを受けるであろう〃と書いて
ある。(そして神に引っ張られる者、すなわち本当に)父上に聞き、また学ぶ者
は皆、わたしの所に来る。
6:46 (聞き、学ぶと言っても、)これはだれかが父上を見たというのではな
い。神のところから来た者、(すなわちわたし)だけが、父上を見たのである。
6:47 アーメン、アーメン、わたしは言う、(わたしを)信ずる者は永遠の命を
持つ。
6:48 わたしが命のパンであるから。
6:49 あなた達の先祖は荒野でマナを食べたけれども、死んだ。(天から降って
来たが、永遠の命がないからだ。)
6:50 それを食べれば死なないもの、これが(本当に)天から下ってくるパンで
ある。
6:51 わたしが天から下ってきた、生きているパンである。このパンを食べる者
は永遠に生きる。わたしが与えるパンとは、わたしの肉である。世を生かすため
に、わたしはこれを(世に)与える。」
6:52 するとユダヤ人は、「この人は、どうして自分の肉をわたし達に食べさせ
ることができようか」と言って互に議論をはじめた。
6:53 イエスが言われた、「アーメン、アーメン、わたしは言う、人の子(わた
し)の肉を食べず、その血を飲まねば、あなた達の中に命はない。
6:54 わたしの肉を食い、わたしの血を飲む者は、永遠の命を持つ。わたしはそ
の人を最後の日に復活させる。
6:55 わたしの肉は本当の食べ物、わたしの血は本当の飲み物だから。
6:56 わたしの肉を食いわたしの血を飲む者は、わたしに留まっており、わたし
も彼に留まっている。
6:57 生きておられる父上から遣わされたわたしが父上によって生きているよう
に、わたしを食う者も、わたしによって生きる。
6:58 これが天から下ってきたパンであって、先祖が食べて死んだ(あのマナ
の)ようなものではない。このパンを食う者は永遠に生きるであろう。」
6:59 これはカペナウムの礼拝堂で教えておられたときに、話されたものである。
 
口語訳1955
6:41 ユダヤ人らは、イエスが「わたしは天から下ってきたパンである」と言わ
れたので、イエスについてつぶやき始めた。
6:42 そして言った、「これはヨセフの子イエスではないか。わたしたちはその
父母を知っているではないか。わたしは天から下ってきたと、どうして今いうの
か」。
6:43 イエスは彼らに答えて言われた、「互につぶやいてはいけない。
6:44 わたしをつかわされた父が引きよせて下さらなければ、だれもわたしに来
ることはできない。わたしは、その人々を終りの日によみがえらせるであろう。
6:45 預言者の書に、『彼らはみな神に教えられるであろう』と書いてある。父
から聞いて学んだ者は、みなわたしに来るのである。
6:46 神から出た者のほかに、だれかが父を見たのではない。その者だけが父を
見たのである。
6:47 よくよくあなたがたに言っておく。信じる者には永遠の命がある。
6:48 わたしは命のパンである。
6:49 あなたがたの先祖は荒野でマナを食べたが、死んでしまった。
6:50 しかし、天から下ってきたパンを食べる人は、決して死ぬことはない。
6:51 わたしは天から下ってきた生きたパンである。それを食べる者は、いつま
でも生きるであろう。わたしが与えるパンは、世の命のために与えるわたしの肉
である」。
6:52 そこで、ユダヤ人らが互に論じて言った、「この人はどうして、自分の肉
をわたしたちに与えて食べさせることができようか」。
6:53 イエスは彼らに言われた、「よくよく言っておく。人の子の肉を食べず、
また、その血を飲まなければ、あなたがたの内に命はない。
6:54 わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者には、永遠の命があり、わたしは
その人を終りの日によみがえらせるであろう。
6:55 わたしの肉はまことの食物、わたしの血はまことの飲み物である。
6:56 わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者はわたしにおり、わたしもまたそ
の人におる。
6:57 生ける父がわたしをつかわされ、また、わたしが父によって生きているよ
うに、わたしを食べる者もわたしによって生きるであろう。
6:58 天から下ってきたパンは、先祖たちが食べたが死んでしまったようなもの
ではない。このパンを食べる者は、いつまでも生きるであろう」。
6:59 これらのことは、イエスがカペナウムの会堂で教えておられたときに言わ
れたものである。
 
文語訳1917
"430641","ここにユダヤ人ら、イエスの『われは天より降りしパンなり』と言ひ
給ひしにより、"
"430642","呟きて言ふ『これはヨセフの子イエスならずや、我等はその父母を知
る、何ぞ今「われは天より降れり」と言ふか』"
"430643","イエス答へて言ひ給ふ『なんぢら呟き合ふな、"
"430644","我を遣しし父ひき給はずば、誰も我に來ること能はず、我これを終の
日に甦へらすべし。"
"430645","預言者たちの書に「彼らみな神に教へられん」と録されたり。すべて
父より聽きて學びし者は我にきたる。"
"430646","これは父を見し者ありとにあらず、ただ神よりの者のみ父を見たり。"
"430647","まことに誠になんぢらに告ぐ、信ずる者は永遠の生命をもつ。"
"430648","我は生命のパンなり。"
"430649","汝らの先祖は、荒野にてマナを食ひしが死にたり。"
"430650","天より降るパンは、食ふ者をして死ぬる事なからしむるなり。"
"430651","我は天より降りし活けるパンなり、人このパンを食はば永遠に活くべ
し。我が與ふるパンは我が肉なり、世の生命のために之を與へん』"
"430652","ここにユダヤ人、たがひに爭ひて言ふ『この人はいかで己が肉を我ら
に與へて食はしむることを得ん』"
"430653","イエス言ひ給ふ『まことに誠になんぢらに告ぐ、人の子の肉を食は
ず、その血を飲まずば、汝らに生命なし。"
"430654","わが肉をくらひ、我が血を飲む者は、永遠の生命をもつ、われ終の日
にこれを甦へらすべし。"
"430655","夫わが肉は眞の食物、わが血は眞の飲物なり。"
"430656","わが肉をくらひ、我が血をのむ者は、我に居り、我もまた彼に居る。"
"430657","活ける父の我をつかはし、我の父によりて活くるごとく、我をくらふ
者も我によりて活くべし。"
"430658","天より降りしパンは、先祖たちが食ひてなほ死にし如きものにあら
ず、此のパンを食ふものは永遠に活き?x"
"430659","此等のことはイエス、カペナウムにて教ふるとき、會堂にて言ひ給ひ
しなり。"
 
****************************************
 
各国聖書引照
 
(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳
 
・・・・
 
(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照
新共同 ヨハ 6:51
6:51 わたしは、天から降って来た生きたパンである。このパンを食べるなら
ば、その人は永遠に生きる。わたしが与えるパンとは、世を生かすためのわたし
の肉のことである。」
 
新共同 ルカ 3:23
3:23 イエスが宣教を始められたときはおよそ三十歳であった。イエスはヨセフ
の子と思われていた。ヨセフはエリの子、それからさかのぼると、
 
新共同 マタ 13:55
13:55 この人は大工の息子ではないか。母親はマリアといい、兄弟はヤコブ、ヨ
セフ、シモン、ユダではないか。
 
新共同 ヨハ 6:41
6:41 ユダヤ人たちは、イエスが「わたしは天から降って来たパンである」と言
われたので、イエスのことでつぶやき始め、
 
新共同 ヨハ 6:37
6:37 父がわたしにお与えになる人は皆、わたしのところに来る。わたしのもと
に来る人を、わたしは決して追い出さない。
 
新共同 ヨハ 6:39
6:39 わたしをお遣わしになった方の御心とは、わたしに与えてくださった人を
一人も失わないで、終わりの日に復活させることである。
 
新共同 ヨハ 1:18
1:18 いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である
神、この方が神を示されたのである。
 
新共同 ヨハ 5:24
5:24 はっきり言っておく。わたしの言葉を聞いて、わたしをお遣わしになった
方を信じる者は、永遠の命を得、また、裁かれることなく、死から命へと移って
いる。
 
新共同 ヨハ 6:51
6:51 わたしは、天から降って来た生きたパンである。このパンを食べるなら
ば、その人は永遠に生きる。わたしが与えるパンとは、世を生かすためのわたし
の肉のことである。」
 
新共同 ヨハ 1:51
1:51 更に言われた。「はっきり言っておく。天が開け、神の天使たちが人の子
の上に昇り降りするのを、あなたがたは見ることになる。」
 
新共同 ヨハ 4:14
4:14 しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水
はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。」
 
新共同 ヨハ 6:39
6:39 わたしをお遣わしになった方の御心とは、わたしに与えてくださった人を
一人も失わないで、終わりの日に復活させることである。
 
新共同 ヨハ 2:12
2:12 この後、イエスは母、兄弟、弟子たちとカファルナウムに下って行き、そ
こに幾日か滞在された。
 
(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
口語訳 ロマ 1:3-4
1:3 御子に関するものである。御子は、肉によればダビデの子孫から生れ、
1:4 聖なる霊によれば、死人からの復活により、御力をもって神の御子と定めら
れた。これがわたしたちの主イエス・キリストである。
 
口語訳 ロマ 9:5
9:5 また父祖たちも彼らのものであり、肉によればキリストもまた彼らから出ら
れたのである。万物の上にいます神は、永遠にほむべきかな、アァメン。
 
口語訳 Tコリ15:47
15:47 第一の人は地から出て土に属し、第二の人は天から来る。
 
口語訳 ガラ 4:4
4:4 しかし、時の満ちるに及んで、神は御子を女から生れさせ、律法の下に生れ
させて、おつかわしになった。
 
口語訳 Tコリ2:14
2:14 生れながらの人は、神の御霊の賜物を受けいれない。それは彼には愚かな
ものだからである。また、御霊によって判断されるべきであるから、彼はそれを
理解することができない。
 
口語訳 Tコリ4:7
4:7 いったい、あなたを偉くしているのは、だれなのか。あなたの持っているも
ので、もらっていないものがあるか。もしもらっているなら、なぜもらっていな
いもののように誇るのか。
 
口語訳 Uコリ4:6
4:6 「やみの中から光が照りいでよ」と仰せになった神は、キリストの顔に輝く
神の栄光の知識を明らかにするために、わたしたちの心を照して下さったのである。
 
口語訳 ピリ 1:29
1:29 あなたがたはキリストのために、ただ彼を信じることだけではなく、彼の
ために苦しむことをも賜わっている。
 
口語訳 ロマ 2:12
2:12 そのわけは、律法なしに罪を犯した者は、また律法なしに滅び、律法のも
とで罪を犯した者は、律法によってさばかれる。
 
口語訳 ロマ 10:17
10:17 したがって、信仰は聞くことによるのであり、聞くことはキリストの言葉
から来るのである。
 
口語訳 ガラ 3:2
3:2 わたしは、ただこの一つの事を、あなたがたに聞いてみたい。あなたがたが
御霊を受けたのは、律法を行ったからか、それとも、聞いて信じたからか。
 
口語訳 Tコリ2:10
2:10 そして、それを神は、御霊によってわたしたちに啓示して下さったのであ
る。御霊はすべてのものをきわめ、神の深みまでもきわめるのだからである。
 
口語訳 ガラ 2:20
2:20 生きているのは、もはや、わたしではない。キリストが、わたしのうちに
生きておられるのである。しかし、わたしがいま肉にあって生きているのは、わ
たしを愛し、わたしのためにご自身をささげられた神の御子を信じる信仰によっ
て、生きているのである。
 
口語訳 Tコリ10:3-5
10:3 また、みな同じ霊の食物を食べ、
10:4 みな同じ霊の飲み物を飲んだ。すなわち、彼らについてきた霊の岩から飲
んだのであるが、この岩はキリストにほかならない。
10:5 しかし、彼らの中の大多数は、神のみこころにかなわなかったので、荒野
で滅ぼされてしまった。
 
口語訳 Uコリ5:19-21
5:19 すなわち、神はキリストにおいて世をご自分に和解させ、その罪過の責任
をこれに負わせることをしないで、わたしたちに和解の福音をゆだねられたので
ある。
5:20 神がわたしたちをとおして勧めをなさるのであるから、わたしたちはキリ
ストの使者なのである。そこで、キリストに代って願う、神の和解を受けなさい。
5:21 神はわたしたちの罪のために、罪を知らないかたを罪とされた。それは、
わたしたちが、彼にあって神の義となるためなのである。
 
口語訳 Uコリ6:16
6:16 神の宮と偶像となんの一致があるか。わたしたちは、生ける神の宮であ
る。神がこう仰せになっている、/「わたしは彼らの間に住み、/かつ出入りを
するであろう。そして、わたしは彼らの神となり、/彼らはわたしの民となるで
あろう」。
 
口語訳 Uコリ13:5
13:5 あなたがたは、はたして信仰があるかどうか、自分を反省し、自分を吟味
するがよい。それとも、イエス・キリストがあなたがたのうちにおられること
を、悟らないのか。もし悟らなければ、あなたがたは、にせものとして見捨てら
れる。
 
口語訳 ピリ 3:9
3:9 律法による自分の義ではなく、キリストを信じる信仰による義、すなわち、
信仰に基く神からの義を受けて、キリストのうちに自分を見いだすようになるた
めである。
 
口語訳 ロマ 8:9-10
8:9 しかし、神の御霊があなたがたの内に宿っているなら、あなたがたは肉にお
るのではなく、霊におるのである。もし、キリストの霊を持たない人がいるな
ら、その人はキリストのものではない。
8:10 もし、キリストがあなたがたの内におられるなら、からだは罪のゆえに死
んでいても、霊は義のゆえに生きているのである。
 
口語訳 Tテサ1:9
1:9 わたしたちが、どんなにしてあなたがたの所にはいって行ったか、また、あ
なたがたが、どんなにして偶像を捨てて神に立ち帰り、生けるまことの神に仕え
るようになり、
 
口語訳 Uコリ13:4
13:4 すなわち、キリストは弱さのゆえに十字架につけられたが、神の力によっ
て生きておられるのである。このように、わたしたちもキリストにあって弱い者
であるが、あなたがたに対しては、神の力によって、キリストと共に生きるので
ある。
 
口語訳 ロマ 6:4
6:4 すなわち、わたしたちは、その死にあずかるバプテスマによって、彼と共に
葬られたのである。それは、キリストが父の栄光によって、死人の中からよみが
えらされたように、わたしたちもまた、新しいいのちに生きるためである。
 
(日)新共同訳1987 の引照
新共同 使  7:42
7:42 そこで神は顔を背け、彼らが天の星を拝むままにしておかれました。それ
は預言者の書にこう書いてあるとおりです。『イスラエルの家よ、/お前たちは
荒れ野にいた四十年の間、/わたしにいけにえと供え物を/献げたことがあったか。
 
新共同 使  13:40
13:40 それで、預言者の書に言われていることが起こらないように、警戒しなさい。
 
新共同 ピリ 3:15
3:15 だから、わたしたちの中で完全な者はだれでも、このように考えるべきで
す。しかし、あなたがたに何か別の考えがあるなら、神はそのことをも明らかに
してくださいます。
 
新共同 Tテサ4:9
4:9 兄弟愛については、あなたがたに書く必要はありません。あなたがた自身、
互いに愛し合うように、神から教えられているからです。
 
新共同 ヘブ 9:4
9:4 そこには金の香壇と、すっかり金で覆われた契約の箱とがあって、この中に
は、マンナの入っている金の壺、芽を出したアロンの杖、契約の石板があり、
 
新共同 黙  2:17
2:17 耳ある者は、"霊"が諸教会に告げることを聞くがよい。勝利を得る者には
隠されていたマンナを与えよう。また、白い小石を与えよう。その小石には、こ
れを受ける者のほかにはだれにも分からぬ新しい名が記されている。」』
 
新共同 Tヨハ2:24
2:24 初めから聞いていたことを、心にとどめなさい。初めから聞いていたこと
が、あなたがたの内にいつもあるならば、あなたがたも御子の内に、また御父の
内にいつもいるでしょう。
 
新共同 Tヨハ3:24
3:24 神の掟を守る人は、神の内にいつもとどまり、神もその人の内にとどまっ
てくださいます。神がわたしたちの内にとどまってくださることは、神が与えて
くださった"霊"によって分かります。
 
新共同 Tヨハ4:15-16
4:15 イエスが神の子であることを公に言い表す人はだれでも、神がその人の内
にとどまってくださり、その人も神の内にとどまります。
4:16 わたしたちは、わたしたちに対する神の愛を知り、また信じています。神
は愛です。愛にとどまる人は、神の内にとどまり、神もその人の内にとどまって
くださいます。
 
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照
口語訳 Tヨハ2:20
2:20 しかし、あなたがたは聖なる者に油を注がれているので、あなたがたすべ
てが、そのことを知っている。
 
口語訳 Tヨハ2:27
2:27 あなたがたのうちには、キリストからいただいた油がとどまっているの
で、だれにも教えてもらう必要はない。この油が、すべてのことをあなたがたに
教える。 それはまことであって、偽りではないから、その油が教えたように、
あなたがたは彼のうちにとどまっていなさい。
 
口語訳 Tヨハ4:12
4:12 神を見た者は、まだひとりもいない。もしわたしたちが互に愛し合うな
ら、神はわたしたちのうちにいまし、神の愛がわたしたちのうちに全うされるの
である。
 
口語訳 Tコリ11:24
11:24 感謝してこれをさき、そして言われた、「これはあなたがたのための、わ
たしのからだである。わたしを記念するため、このように行いなさい」。























150    浄と不浄
マタイ15:1−20

翻訳比較
 
岩波翻訳委員会訳1995
401501そのあと、〔幾人かの〕ファリサイ人たちと律法学者たちとが、エルサレ
ムからイエスのところにやって来て言う、
401502「なぜお前の弟子たちは父祖たちの言い伝えを破るのか。彼らは、パンを
食べる時に[自分たちの]手を洗わないではないか」。
401503すると彼は答えて彼らに言った、「お前たちこそ、なぜお前たちの言い伝
えで神の掟を破るのか。
401504というのは、神が父と母を敬えと言い、父や母を呪う者は必ず死ぬべしと
言われた。
401505にもかかわらず、お前たちは〔次のようなことを〕言っている、『父や母
に対し、「あなたに差し上げるはずだったものは、献げ物〔となります〕」と言
う者は、
401506その父を敬う〔必要が〕ないであろう』、と。こうしてお前たちは、お前
たちの言い伝えで神の言葉を台無しにしてしまった。
401507偽善者どもよ、お前たちについて、イザヤはみごとにも預言して次のよう
に言った、
401508この民は唇で私を敬うが、
   その心は私からはるかに隔たっている。
   彼らは私をいたずらに敬う〔に過ぎない〕
401509人間たちの〔さまざまな〕誡めを〔しょうこりもなく〕教えとして教えな
がら」。
401510そして群衆を呼び寄せ、彼らに言った、〔聞け、そして悟れ。
401511口の中に入って来るものは、人間を穢さない。むしろその口から出て行く
もの、それこそが、その人間を穢すのだ」。
401512そのあと、弟子たちがやって来て彼に言う、「ファリサイ人たちが〔今
の〕御言葉を聞いて躓いたのをご存じですか」。
401513すると彼は答えて言った、「天の私の父が植えられたのではない植物はす
べて、根こそぎにされるであろう。
401514彼らをそのままにしておくがよい。彼らは[盲人〔を導く〕]盲目の道案内
どもだ。しかし、もし盲人が盲人の道案内をするなら、両者とも溝に落ち込んで
しまうであろう。
401515するとペトロが答えて彼に言った、「[この]譬を私たちに解釈して下さい」。
401516すると彼は言った、「あなたたちも、悟りがないままなのか。
401517すべて外から口の中に入って来るものは、腹の中に入って行き、便所へと
出されてしまうことがわからないのか。
401518しかし、口から出て来る〔もろもろの〕ものは、心の中から出て来る。そ
れこそがその人間を穢すのだ。
401519なぜならば、心の中からこそ、悪しき想い、殺人、姦淫、淫行、盗み、偽
証、?言(とくげん)が出て来る。
401520これらのものが、その人間を穢すものである。しかし、洗わない手で食べ
ることがその人間を穢すことはない」。
 
新共同訳1987
15:1 そのころ、ファリサイ派の人々と律法学者たちが、エルサレムからイエス
のもとへ来て言った。
15:2 「なぜ、あなたの弟子たちは、昔の人の言い伝えを破るのですか。彼らは
食事の前に手を洗いません。」
15:3 そこで、イエスはお答えになった。「なぜ、あなたたちも自分の言い伝え
のために、神の掟を破っているのか。
15:4 神は、『父と母を敬え』と言い、『父または母をののしる者は死刑に処せ
られるべきである』とも言っておられる。
15:5 それなのに、あなたたちは言っている。『父または母に向かって、「あな
たに差し上げるべきものは、神への供え物にする」と言う者は、
15:6 父を敬わなくてもよい』と。こうして、あなたたちは、自分の言い伝えの
ために神の言葉を無にしている。
15:7 偽善者たちよ、イザヤは、あなたたちのことを見事に預言したものだ。
15:8 『この民は口先ではわたしを敬うが、/その心はわたしから遠く離れている。
15:9 人間の戒めを教えとして教え、/むなしくわたしをあがめている。』」
15:10 それから、イエスは群衆を呼び寄せて言われた。「聞いて悟りなさい。
15:11 口に入るものは人を汚さず、口から出て来るものが人を汚すのである。」
15:12 そのとき、弟子たちが近寄って来て、「ファリサイ派の人々がお言葉を聞
いて、つまずいたのをご存じですか」と言った。
15:13 イエスはお答えになった。「わたしの天の父がお植えにならなかった木
は、すべて抜き取られてしまう。
15:14 そのままにしておきなさい。彼らは盲人の道案内をする盲人だ。盲人が盲
人の道案内をすれば、二人とも穴に落ちてしまう。」
15:15 するとペトロが、「そのたとえを説明してください」と言った。
15:16 イエスは言われた。「あなたがたも、まだ悟らないのか。
15:17 すべて口に入るものは、腹を通って外に出されることが分からないのか。
15:18 しかし、口から出て来るものは、心から出て来るので、これこそ人を汚す。
15:19 悪意、殺意、姦淫、みだらな行い、盗み、偽証、悪口などは、心から出て
来るからである。
15:20 これが人を汚す。しかし、手を洗わずに食事をしても、そのことは人を汚
すものではない。」
 
前田訳1978
15:1 そのころパリサイ人や学者がエルサレムからイエスのところへ来ていう、
15:2 「なぜあなたの弟子は先祖のいい伝えを破るのですか、パンを食べるとき
手を洗わないとは」と。
15:3 彼は答えられた、「あなた方にしても、自分のいい伝えだからとて神の掟
を破るのはなぜか。
15:4 神はいわれた、『父と母を敬え』と。また、『父または母をののしるもの
は死刑』と。
15:5 しかしあなた方はいう、『父または母に、あなたがわたしから当てがわれ
ているものは供え物です、というものは
15:6 父または母を敬わなくてもよい』と。かくて、あなた方は自らのいい伝え
のゆえに神のことばを無にする。
15:7 偽善者よ、イザヤがあなた方について預言したのは当たっている、いわく、
15:8 『この民は口でわたしを敬うが、心はわたしから遠い。
15:9 彼らはわたしを拝んでもむなしい。彼らが教えとするのは人間の掟である
から』」と。
15:10 群衆を呼んでいわれた、「聞いて悟れ、
15:11 口に入るものは人をけがさず、口から出るものこそ人をけがす」と。
15:12 そこへ弟子たちが来ていう、「パリサイ人がおことばを聞いてつまずいた
のをご存じですか」と。
15:13 彼は答えられた、「天のわが父がお植えでない作物は皆抜かれる。
15:14 彼らにかまうな。彼らは目しいを案内する目しいである。目しいが目しい
を案内すると両方とも穴に落ちよう」と。
15:15 ペテロがいった、「譬えを説明してください」と。
15:16 彼はいわれた、「あなた方さえもまだわからないのか。
15:17 すべて口に入るものは、腹に入って厠に落とされることを知らないのか。
15:18 口から発するものは心から出るので、それが人をけがす。
15:19 悪意、殺人、姦淫、不義、盗み、偽証、けがしごとは心から出る。
15:20 これらが人を汚すので、洗わぬ手で食べることは人をけがさない」と。
 
新改訳1970
15:1 そのころ、パリサイ人や律法学者たちが、エルサレムからイエスのところ
に来て、言った。
15:2 「あなたの弟子たちは、なぜ昔の先祖たちの言い伝えを犯すのですか。パ
ンを食べるときに手を洗っていないではありませんか。」
15:3 そこで、イエスは彼らに答えて言われた。「なぜ、あなたがたも、自分た
ちの言い伝えのために神の戒めを犯すのですか。
15:4 神は『あなたの父と母を敬え。』また『父や母をののしる者は、死刑に処
せられる。』と言われたのです。
15:5 それなのに、あなたがたは、『だれでも、父や母に向かって、私からあな
たのために差し上げられる物は、供え物になりましたと言う者は、
15:6 その物をもって父や母を尊んではならない。』と言っています。こうして
あなたがたは、自分たちの言い伝えのために、神のことばを無にしてしまいました。
15:7 偽善者たち。イザヤはあなたがたについて預言しているが、まさにそのと
おりです。
15:8 『この民は、口先ではわたしを敬うが、その心は、わたしから遠く離れて
いる。
15:9 彼らが、わたしを拝んでも、むだなことである。人間の教えを、教えとし
て教えるだけだから。』」
15:10 イエスは群衆を呼び寄せて言われた。「聞いて悟りなさい。
15:11 口にはいる物は人を汚しません。しかし、口から出るもの、これが人を汚
します。」
15:12 そのとき、弟子たちが、近寄って来て、イエスに言った。「パリサイ人
が、みことばを聞いて、腹を立てたのをご存じですか。」
15:13 しかし、イエスは答えて言われた。「わたしの天の父がお植えにならな
かった木は、みな根こそぎにされます。
15:14 彼らのことは放っておきなさい。彼らは盲人を手引きする盲人です。も
し、盲人が盲人を手引きするなら、ふたりとも穴に落ち込むのです。」
15:15 そこで、ペテロは、イエスに答えて言った。「私たちに、そのたとえを説
明してください。」
15:16 イエスは言われた。「あなたがたも、まだわからないのですか。
15:17 口にはいる物はみな、腹にはいり、かわやに捨てられることを知らないの
ですか。
15:18 しかし、口から出るものは、心から出て来ます。それは人を汚します。
15:19 悪い考え、殺人、姦淫、不品行、盗み、偽証、ののしりは心から出て来る
からです。
15:20 これらは、人を汚すものです。しかし、洗わない手で食べることは人を汚
しません。」
 
塚本訳1963
15:1 そのころパリサイ人と聖書学者たちがエルサレムからイエスの所に来て、
15:2 「あなたの弟子はなぜ先祖の言伝えをふみにじるのか。食事をする時に手
を洗わないではないか」と言った。
15:3 彼らに答えられた、「では(わたしも)一つ尋ねる、あなた達も自分の言
伝えで神の掟をふみにじっているが、あれはどうしたのか。
15:4 神は、『父と母を敬え、』また『父または母を罵る者は必ず死に処せられ
る』と言われたのに、
15:5 あなた達はこう言うのだから。──『父または母にむかって、わたしがあな
たに差し上げるはずのものは(神への)供え物にする、と言う者は、
15:6 父または母を敬わなくてよろしい(、扶養の義務をまぬかれる)』と。こ
うして、あなた達は自分の言伝えで神の言葉を反故にしている。
15:7 偽善者たち!イザヤはあなた達のことをこう言って預言しているが、うま
いものである。──
15:8 『この民は口先でわたし[神]を敬いながら、その心は遠くわたしから離
れている。
15:9 彼らは(熱心に)わたしを拝むが無駄である、彼らが教えとして教えてい
るのは、人間の(作った)規則であるから。』」
15:10 それから群衆を呼びよせて言われた、「聞いて悟れ。
15:11 口に入るものは人をけがさない。口から出るもの、これが人をけがす。」
15:12 あとで弟子たちが来てイエスに言う、「パリサイ人がお話を聞いて腹を立
てたことを御存じですか。」
15:13 イエスは答えられた、「わたしの天の父上がお植えにならないものは皆、
引き抜かれる。
15:14 あの人たちを放っておけ。盲人の手引をする盲人だ。盲人が盲人の手引を
すれば、二人とも穴に落ちよう。」
15:15 ペテロが口を出して言った、「さっきの譬を説明してください。」
15:16 イエスは言われた、「あなた達までがまだ悟らないのか。
15:17 すべて口に入るものは、腹を通って便所に落ちる(から、人をけがさな
い)ことが解らないのか。
15:18 しかし口から出るものは心から出るので、そちらは人をけがす。
15:19 心から悪い考えが出るからである。人殺し、姦淫、不品行、盗み、偽証、
悪口(など)。
15:20 人をけがすのこれで、洗わぬ手で食事をすることは人をけがさない。」
 
口語訳1955
15:1 ときに、パリサイ人と律法学者たちとが、エルサレムからイエスのもとに
きて言った、
15:2 「あなたの弟子たちは、なぜ昔の人々の言伝えを破るのですか。彼らは食
事の時に手を洗っていません」。
15:3 イエスは答えて言われた、「なぜ、あなたがたも自分たちの言伝えによっ
て、神のいましめを破っているのか。
15:4 神は言われた、『父と母とを敬え』、また『父または母をののしる者は、
必ず死に定められる』と。
15:5 それだのに、あなたがたは『だれでも父または母にむかって、あなたにさ
しあげるはずのこのものは供え物です、と言えば、
15:6 父または母を敬わなくてもよろしい』と言っている。こうしてあなたがた
は自分たちの言伝えによって、神の言を無にしている。
15:7 偽善者たちよ、イザヤがあなたがたについて、こういう適切な預言をして
いる、
15:8 『この民は、口さきではわたしを敬うが、その心はわたしから遠く離れて
いる。
15:9 人間のいましめを教として教え、無意味にわたしを拝んでいる』」。
15:10 それからイエスは群衆を呼び寄せて言われた、「聞いて悟るがよい。
15:11 口にはいるものは人を汚すことはない。かえって、口から出るものが人を
汚すのである」。
15:12 そのとき、弟子たちが近寄ってきてイエスに言った、「パリサイ人たちが
御言を聞いてつまずいたことを、ご存じですか」。
15:13 イエスは答えて言われた、「わたしの天の父がお植えにならなかったもの
は、みな抜き取られるであろう。
15:14 彼らをそのままにしておけ。彼らは盲人を手引きする盲人である。もし盲
人が盲人を手引きするなら、ふたりとも穴に落ち込むであろう」。
15:15 ペテロが答えて言った、「その譬を説明してください」。
15:16 イエスは言われた、「あなたがたも、まだわからないのか。
15:17 口にはいってくるものは、みな腹の中にはいり、そして、外に出て行くこ
とを知らないのか。
15:18 しかし、口から出て行くものは、心の中から出てくるのであって、それが
人を汚すのである。
15:19 というのは、悪い思い、すなわち、殺人、姦淫、不品行、盗み、偽証、誹
りは、心の中から出てくるのであって、
15:20 これらのものが人を汚すのである。しかし、洗わない手で食事すること
は、人を汚すのではない」。
 
文語訳1917
"401501","ここにパリサイ人・學者ら、エルサレムより來りてイエスに言ふ、"
"401502","『なにゆゑ汝の弟子は、古への人の言傳を犯すか、食事のときに手を
洗はぬなり』"
"401503","答へて言ひ給ふ『なにゆゑ汝らは、また汝らの言傳によりて神の誡命
を犯すか。"
"401504","即ち神は「父母を敬へ」と言ひ「父または母を罵る者は必ず殺さるべ
し」と言ひたまへり。"
"401505","然るに汝等は「誰にても父または母に對ひて、我が負ふ所のものは供
物となりたりと言はば、"
"401506","父または母を敬ふに及ばず」と言ふ。斯くその言傳によりて神の言を
空しうす。"
"401507","僞善者よ、宜なる哉、イザヤは汝らに就きて能く預言せり。日く、"
"401508","「この民は口唇にて我を敬ふ、されど其の心は我に遠ざかる。"
"401509","ただ徒らに我を拜む。人の訓誡を教とし教へて」』"
"401510","かくて群衆を呼び寄せて言ひたまふ『聽きて悟れ。"
"401511","口に入るものは人を汚さず、されど口より出づるものは、これ人を汚
すなり』"
"401512","ここに弟子たち御許に來りていふ『御言をききてパリサイ人の躓きた
るを知り給ふか』"
"401513","答へて言ひ給ふ『わが天の父の植ゑ給はぬものは、みな抜かれん。"
"401514","彼らを捨ておけ、盲人を手引する盲人なり、盲人もし盲人を手引せ
ば、二人とも穴に落ちん』"
"401515","ペテロ答へて言ふ『その譬を我らに解き給へ』"
"401516","イエス言ひ給ふ『なんぢらも今なほ悟りなきか。"
"401517","凡て口に入るものは腹にゆき、遂に厠に棄てらるる事を悟らぬか。"
"401518","されど口より出づるものは心より出づ、これ人を汚すものなり。"
"401519","それ心より惡しき念いづ、即ち殺人・姦淫・淫行・竊盜・僞證・誹謗、"
"401520","これらは人を汚すものなり、されど洗はぬ手にて食する事は人を汚さ
ず』"
 
****************************************
各国聖書引照
 
(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳
 
塚本訳 マコ 7:1-23
7:1 パリサイ人とエルサレムから来た数人の聖書学者とがイエスの所に集まった
とき、
7:2 イエスの弟子のうちにけがれた、すなわち洗わない手で食事をする者がある
のを見た。
7:3 ──いったいパリサイ人はもとより、ユダヤ人というユダヤ人は、先祖の言伝
えをかたく守って、(きまった方式で)手を洗ってからでないと決して食事をせず、
7:4 市場から帰ったときは(身を)洗い浄めねば食事をせず、このほかにも杯や
壷や銅の器をすすぐことなど、かたく守っている仕来たりが沢山あるのである。──
7:5 パリサイ人と聖書学者がイエスに尋ねた、「あなたの弟子はなぜ先祖の言伝
えに従って歩かずに、けがれた手で食事をするのか。」
7:6 彼らに言われた、「イザヤはあなた達偽善者のことを預言して、こう書いて
いるが、うまいものである。『この民は口先でわたし[神]を敬いながら、その
心は遠くわたしから離れている。
7:7 彼らは(熱心に)わたしを拝むが無駄である、彼らが教えとして教えている
のは、人間の(作った)規則であるから。』
7:8 あなた達は神の掟をすてて、人間の言伝えをかたく守っている。」
7:9 また話しつづけられた、「あなた達は自分の言伝えを守ろうとして、神の掟
をないがしろにしているが、うまいものだ!
7:10 モーセは、『父と母とを敬え、』また『父または母を罵る者はかならず死
に処せられる』と言ったのに、
7:11 あなた達はこう言うのだから。──『もしある人が父または母にむかって、
わたしがあなたに差し上げるはずのものはコルバン[すなわち(神への)供え
物]にする、と言えば、
7:12 (扶養の義務をまぬかれて、)もはや父または母に何一つすることを許さ
れない』と。
7:13 こうして、あなた達は自分で伝えてきた言伝えによって神の言葉を反故に
している。なお、これに似たことをあなた達は沢山している。」
7:14 それからまた群衆を呼びよせて言われた、「皆、わたしの言うことを聞い
て悟れ。
7:15 人の(体の)外から入って、人をけがし得るものは何もない。人から出る
ものが、人をけがすのである。」
7:16 (無し)
7:17 群衆を離れて家にかえられた時、弟子たちがこの譬(の意味)を尋ねた。
7:18 彼らに言われる、「あなた達までそんなに悟りが悪いのか。すべて外から
人(の体)に入るものは、人をけがし得ないことが解らないのか。
7:19 心に入らず、腹に入って、便所に出てゆくからだ。」──イエスは(これに
よって、人は何を食べてもけがれないことを教えて、)すべての食物を清められ
たのである。
7:20 また言われた、「人から出るもの、そちらが人をけがす。
7:21 内から、つまり、人の心からは、邪念が出るからである。(すなわち)不
品行、盗み、人殺し、
7:22 姦淫、欲張り、悪意、悪巧み、道楽、妬み、悪口、高ぶり、愚かさ(など)。
7:23 これらの悪は皆、内から出て人をけがすのである。」
 
(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照
 
新共同 マタ 15:11
15:11 口に入るものは人を汚さず、口から出て来るものが人を汚すのである。」
 
新共同 ロマ 1:29
1:29 あらゆる不義、悪、むさぼり、悪意に満ち、ねたみ、殺意、不和、欺き、
邪念にあふれ、陰口を言い、
 
新共同 マタ 15:11
15:11 口に入るものは人を汚さず、口から出て来るものが人を汚すのである。」
 
(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照
 
口語訳 ロマ 16:17
16:17 さて兄弟たちよ。あなたがたに勧告する。あなたがたが学んだ教にそむい
て分裂を引き起し、つまずきを与える人々を警戒し、かつ彼らから遠ざかるがよい。
 
口語訳 ガラ 1:7-9
1:7 それは福音というべきものではなく、ただ、ある種の人々があなたがたをか
き乱し、キリストの福音を曲げようとしているだけのことである。
1:8 しかし、たといわたしたちであろうと、天からの御使であろうと、わたした
ちが宣べ伝えた福音に反することをあなたがたに宣べ伝えるなら、その人はのろ
わるべきである。
1:9 わたしたちが前に言っておいたように、今わたしは重ねて言う。もしある人
が、あなたがたの受けいれた福音に反することを宣べ伝えているなら、その人は
のろわるべきである。
 
口語訳 ロマ 8:7-8
8:7 なぜなら、肉の思いは神に敵するからである。すなわち、それは神の律法に
従わず、否、従い得ないのである。
8:8 また、肉にある者は、神を喜ばせることができない。
 
口語訳 ガラ 5:19-21
5:19 肉の働きは明白である。すなわち、不品行、汚れ、好色、
5:20 偶像礼拝、まじない、敵意、争い、そねみ、怒り、党派心、分裂、分派、
5:21 ねたみ、泥酔、宴楽、および、そのたぐいである。わたしは以前も言った
ように、今も前もって言っておく。このようなことを行う者は、神の国をつぐこ
とがない。
 
口語訳 Tコリ6:9-11
6:9 それとも、正しくない者が神の国をつぐことはないのを、知らないのか。ま
ちがってはいけない。不品行な者、偶像を礼拝する者、姦淫をする者、男娼とな
る者、男色をする者、盗む者、
6:10 貪欲な者、酒に酔う者、そしる者、略奪する者は、いずれも神の国をつぐ
ことはないのである。
6:11 あなたがたの中には、以前はそんな人もいた。しかし、あなたがたは、主
イエス・キリストの名によって、またわたしたちの神の霊によって、洗われ、き
よめられ、義とされたのである。
 
(日)新共同訳1987 の引照
 
新共同 使  25:7
25:7 パウロが出廷すると、エルサレムから下って来たユダヤ人たちが彼を取り
囲んで、重い罪状をあれこれ言い立てたが、それを立証することはできなかった。
 
新共同 ガラ 1:14
1:14 また、先祖からの伝承を守るのに人一倍熱心で、同胞の間では同じ年ごろ
の多くの者よりもユダヤ教に徹しようとしていました。
 
新共同 コロ 2:8
2:8 人間の言い伝えにすぎない哲学、つまり、むなしいだまし事によって人のと
りこにされないように気をつけなさい。それは、世を支配する霊に従っており、
キリストに従うものではありません。
 
新共同 コロ 2:20-23
2:20 あなたがたは、キリストと共に死んで、世を支配する諸霊とは何の関係も
ないのなら、なぜ、まだ世に属しているかのように生き、
2:21 「手をつけるな。味わうな。触れるな」などという戒律に縛られているの
ですか。
2:22 これらはみな、使えば無くなってしまうもの、人の規則や教えによるもの
です。
2:23 これらは、独り善がりの礼拝、偽りの謙遜、体の苦行を伴っていて、知恵
のあることのように見えますが、実は何の価値もなく、肉の欲望を満足させるだ
けなのです。
 
新共同 テト 1:14
1:14 ユダヤ人の作り話や、真理に背を向けている者の掟に心を奪われないよう
にさせなさい。
 
新共同 使  10:14-15
10:14 しかし、ペトロは言った。「主よ、とんでもないことです。清くない物、
汚れた物は何一つ食べたことがありません。」
10:15 すると、また声が聞こえてきた。「神が清めた物を、清くないなどと、あ
なたは言ってはならない。」
 
新共同 ロマ 14:14
14:14 それ自体で汚れたものは何もないと、わたしは主イエスによって知り、そ
して確信しています。汚れたものだと思うならば、それは、その人にだけ汚れた
ものです。
 
新共同 Tテモ4:3-4
4:3 結婚を禁じたり、ある種の食物を断つことを命じたりします。しかし、この
食物は、信仰を持ち、真理を認識した人たちが感謝して食べるようにと、神がお
造りになったものです。
4:4 というのは、神がお造りになったものはすべて良いものであり、感謝して受
けるならば、何一つ捨てるものはないからです。
 
新共同 テト 1:15
1:15 清い人には、すべてが清いのです。だが、汚れている者、信じない者に
は、何一つ清いものはなく、その知性も良心も汚れています。
 
新共同 Tコリ3:6
3:6 わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神
です。
 
新共同 ロマ 2:19
2:19 -20また、律法の中に、知識と真理が具体的に示されていると考え、盲人の
案内者、闇の中にいる者の光、無知な者の導き手、未熟な者の教師であると自負
しています。
 
新共同 Tコリ6:13
6:13 食物は腹のため、腹は食物のためにあるが、神はそのいずれをも滅ぼされ
ます。体はみだらな行いのためではなく、主のためにあり、主は体のためにおら
れるのです。
 
新共同 ヤコ 3:6
3:6 舌は火です。舌は「不義の世界」です。わたしたちの体の器官の一つで、全
身を汚し、移り変わる人生を焼き尽くし、自らも地獄の火によって燃やされます。
 
新共同 ロマ 1:29-31
1:29 あらゆる不義、悪、むさぼり、悪意に満ち、ねたみ、殺意、不和、欺き、
邪念にあふれ、陰口を言い、
1:30 人をそしり、神を憎み、人を侮り、高慢であり、大言を吐き、悪事をたく
らみ、親に逆らい、
1:31 無知、不誠実、無情、無慈悲です。
 
新共同 Tコリ5:10-11
5:10 その意味は、この世のみだらな者とか強欲な者、また、人の物を奪う者や
偶像を礼拝する者たちと一切つきあってはならない、ということではありませ
ん。もし、そうだとしたら、あなたがたは世の中から出て行かねばならないで
しょう。
5:11 わたしが書いたのは、兄弟と呼ばれる人で、みだらな者、強欲な者、偶像
を礼拝する者、人を悪く言う者、酒におぼれる者、人の物を奪う者がいれば、つ
きあうな、そのような人とは一緒に食事もするな、ということだったのです。
 
新共同 Tコリ6:9-10
6:9 正しくない者が神の国を受け継げないことを、知らないのですか。思い違い
をしてはいけない。みだらな者、偶像を礼拝する者、姦通する者、男娼、男色を
する者、
6:10 泥棒、強欲な者、酒におぼれる者、人を悪く言う者、人の物を奪う者は、
決して神の国を受け継ぐことができません。
 
新共同 エペ 5:3-5
5:3 あなたがたの間では、聖なる者にふさわしく、みだらなことやいろいろの汚
れたこと、あるいは貪欲なことを口にしてはなりません。
5:4 卑わいな言葉や愚かな話、下品な冗談もふさわしいものではありません。そ
れよりも、感謝を表しなさい。
5:5 すべてみだらな者、汚れた者、また貪欲な者、つまり、偶像礼拝者は、キリ
ストと神との国を受け継ぐことはできません。このことをよくわきまえなさい。
 
新共同 ガラ 5:19-21
5:19 肉の業は明らかです。それは、姦淫、わいせつ、好色、
5:20 偶像礼拝、魔術、敵意、争い、そねみ、怒り、利己心、不和、仲間争い、
5:21 ねたみ、泥酔、酒宴、その他このたぐいのものです。以前言っておいたよ
うに、ここでも前もって言いますが、このようなことを行う者は、神の国を受け
継ぐことはできません。
 
(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照
 
口語訳 ガラ 1:14
1:14 そして、同国人の中でわたしと同年輩の多くの者にまさってユダヤ教に精
進し、先祖たちの言伝えに対して、だれよりもはるかに熱心であった。
 
口語訳 コロ 2:8
2:8 あなたがたは、むなしいだましごとの哲学で、人のとりこにされないよう
に、気をつけなさい。それはキリストに従わず、世のもろもろの霊力に従う人間
の言伝えに基くものにすぎない。
 
口語訳 使  5:38
5:38 そこで、この際、諸君に申し上げる。あの人たちから手を引いて、そのな
すままにしておきなさい。その企てや、しわざが、人間から出たものなら、自滅
するだろう。
 
口語訳 ガラ 5:19-21
5:19 肉の働きは明白である。すなわち、不品行、汚れ、好色、
5:20 偶像礼拝、まじない、敵意、争い、そねみ、怒り、党派心、分裂、分派、
5:21 ねたみ、泥酔、宴楽、および、そのたぐいである。わたしは以前も言った
ように、今も前もって言っておく。このようなことを行う者は、神の国をつぐこ
とがない。



























イエス伝問答集
巻頭言

「病人は金に弱いのです」
 もう30年以上も前の出来事である。集会の感謝会に見知らぬ方がはじめてご
出席になり口数少なく「私は結核でした。病人は金に弱いのです」とだけお話に
なり、そのまま座られた。そのとき私は推測した。「この方は何か金銭上の罪を
犯したのではないか。しかしキリストの贖罪で救われて、感謝の気持ちからこの
告白をするために集まりにこられたのではないか」と。はたしてその方はそれき
り姿を見せなくなった。今はどうしておられるのか。きっとどこかで主のために
働かれているのではないだろうか。自分と同じ境遇の気の毒な人を慰めているの
ではないだろうか。この世的にカッコいい地位の人が大勢いるキリスト教の集会
には恥ずかしくて顔出しが出来なくても、心ひそかに一人でひそかに神を信じて
いるのではないだろうか。わたしのホームページはすでに延べ9000回のアク
セスがあった。しかしこの間に応答は神戸のある牧師さんの一人だけ。残りの
8999回は応答なし。しかし結構。ひそかにでも救いの喜びを共に呼応してく
れ れば、私に応答は無くても神に応答してくれていればそれでよいのだ。これ
真の無教会主義である。
しかし救われた人は表に出てきて恥をかいてでも告白すべきである。キリスト教
は「罪から救われた人の集まり」である。神の前には罪の大小は無いのだ。キリ
スト教の集まりは罪を犯してそこから救われた人達の集まりなのだ。

2002.11.5 高橋照男

イエス伝問答集

[ ガリラヤでのイエスの活動(続き-7)

151 問・立派な信仰とはどういうものですか
答・イエスに対してのなりふり構わずのひたすらなる姿勢、信じ込み、思いこみです
マタイ15:21−28

152 問・イエスの病気治癒は本当のことでしたか
答・この事実を信じると、どんなに難しい病気でも直るのだという希望が湧きます
マタイ15:29−31

153 問・パンの奇蹟はどうしても信じられないのですが。
答・神は全能だということを信じられればこういうことも可能なのだと信じられます
マタイ15:32−39

154 問・信じるのになぜ証拠を求めてはいけないのですか。
答・証拠はこれを確認するだけである。信じるとは相手の人格を信じ込むのである。
マタイ16:1−4

155 問・人間はうまれつき「信仰の薄い者」なのですが。どうしたら篤く
なれますか

答・篤い信仰は人間の努力ではなく、神から与えられるものです。信仰は恩恵
です。

マタイ16:5−12

 

156 問・神がいるならなぜ病気や不幸などがあるのですか

答・神は病気や不幸を通して心の病を気づかせ、そして霊魂を救うのが目的の
ようです

マタイ8:22−26

 

157 問・キリスト教はわかりにくいのですが

答・信じたい、分かりたい、クリスチャンになりたいと思えば神が引っぱてく
れます。

ヨハネ6:60−66

 

158 問・イエスが神の子であるとはどうしても信じられないのですが

答・神の示しがそのことをわからせてくれます。それは願えばわかるようにな
ります

マタイ16:13−20

 

159 問・神に引かれてゆく道の意味は人間に分かるものですか

答・人間は神に残酷に引きずり回されます。多くの場合本人にはその意味が不
明です。

マタイ16:21−23

 

 

160 十字架を負え                     マタイ
16:24−28



わたしをだれと言うか? <聖書箇所>  マルコ8:22−9:37

1. イエスと弟子たちはベツサイダにいて、そこで盲人をいやされた。

2. 彼らは、ピリポ・カイザリヤの周囲の地方に旅をした。イエスは、人々が
ご自身をだれと考えているかを、弟子たちに尋ねられた。ペテロは、イエスがメ
シヤであると信じる、と言った。イエスは、やがて訪れるご自身の死について弟
子たちに話された。

3. 6日後に、イエスは、ペテロとヤコブとヨハネを連れて高い山(おそらく
ヘルモン山であろう)に登り、そこで御姿を変えられた。その山のふもとで、イ
エスは少年から汚れた霊を追い出された。

4. イエスと弟子たちは、ガリラヤを通って旅をされた。イエスは、やがて来
るご自身の死について話された。

5. カペナウムで、イエスは、いちばん偉い弟子になろうとする弟子たちの対
抗心を戒められた。

出来事の順序は、マルコ8:22−9:37による。

151 問・立派な信仰とはどういうものですか

答・イエスに対してのなりふり構わずのひたすらなる姿勢、信じ込み、思いこ
みです

マタイ15:21−28

 

[岩波版・佐藤訳]

401521そしてイエスはそこから出て来ると、チュロスとシドンの地帯へ退いた。

401522すると見よ、その地域生まれのカナンの女が出て来て、叫んで言った、
「主よ、ダビデの子よ、私に憐れみを。私の娘が悪霊に憑かれ、ひどく〔苦しん
でおります〕」。

401523彼はしかし、彼女にひとことも答えなかった。そこで彼の弟子たちがやっ
て来て、彼に願って言い始めた、「彼女を去らせて下さい、私たちの後ろから叫
び続けていますので」。

401524すると彼は答えて言った、「私は、イスラエルの家の失われた羊たち以外
の者のためには遣わされていない」。

401525すると彼女はやって来て、彼を伏し拝んで言う、「主よ、私を助けて下さ
い」。

401526すると彼は答えて言った、「『子供たちのパンを奪って子犬たちに与えて
やるのは、よくない』〔というではないか〕」。

401527しかし彼女は言った、「〔それは〕そうです、主よ。子犬たちでも、その
主人たちのテーブルから落ちる食べ屑にはありつきますので」。

401528そのときイエスは、彼女に答えて言った、「おお、女よ、あなたの信仰は
〔実に〕偉大だ。あなたの望むように、あなたに成るように」。すると彼女の娘
は、その時から癒された。

 

新共同 マタ 15:21-28

15:21 イエスはそこをたち、ティルスとシドンの地方に行かれた。

15:22 すると、この地に生まれたカナンの女が出て来て、「主よ、ダビデの子
よ、わたしを憐れんでください。娘が悪霊にひどく苦しめられています」と叫んだ。

15:23 しかし、イエスは何もお答えにならなかった。そこで、弟子たちが近寄っ
て来て願った。「この女を追い払ってください。叫びながらついて来ますので。」

15:24 イエスは、「わたしは、イスラエルの家の失われた羊のところにしか遣わ
されていない」とお答えになった。

15:25 しかし、女は来て、イエスの前にひれ伏し、「主よ、どうかお助けくださ
い」と言った。

15:26 イエスが、「子供たちのパンを取って小犬にやってはいけない」とお答え
になると、

15:27 女は言った。「主よ、ごもっともです。しかし、小犬も主人の食卓から落
ちるパン屑はいただくのです。」

15:28 そこで、イエスはお答えになった。「婦人よ、あなたの信仰は立派だ。あ
なたの願いどおりになるように。」そのとき、娘の病気はいやされた。

 

[塚本訳]マタ 15:21-28

15:21 イエスはそこを出て、ツロとシドンとの地方に引っ込まれた。

15:22 すると、その地方生まれの一人のカナンの女が出てきて叫んだ、「主よ、
ダビデのお子様よ、どうぞお慈悲を。娘がひどく悪鬼に苦しめられています。」

15:23 しかしイエスは一言も答えられなかった。弟子たちが来て、願って言っ
た、「願いをかなえてやって、(早く)この女を追い払ってください。どなりな
がらついて来ますから。」

15:24 イエスは答えられた、「わたしはイスラエルの家のいなくなった羊だけに
しか、遣わされていない。」

15:25 するとその女が来て、しきりに願って言った、「主よ、お助けください。」

15:26 イエスは答えられた、「子供たちのパンを取り上げて、(異教の)小犬ど
もに投げてやるのはよろしくない。」

15:27 しかし女は言った、「主よ、是非どうぞ!小犬どもも、御主人の食卓から
落ちるパン屑をいただくのですから。」

15:28 そこでイエスは答えられた、「ああ、女の人、りっぱな信仰だ。願いどお
りに成れ。」すると、ちょうどその時から、娘は直った。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マコ 7:24-30

7:24 イエスはそこを立ち去って、ティルスの地方に行かれた。ある家に入り、
だれにも知られたくないと思っておられたが、人々に気づかれてしまった。

7:25 汚れた霊に取りつかれた幼い娘を持つ女が、すぐにイエスのことを聞きつ
け、来てその足もとにひれ伏した。

7:26 女はギリシア人でシリア・フェニキアの生まれであったが、娘から悪霊を
追い出してくださいと頼んだ。

7:27 イエスは言われた。「まず、子供たちに十分食べさせなければならない。
子供たちのパンを取って、小犬にやってはいけない。」

7:28 ところが、女は答えて言った。「主よ、しかし、食卓の下の小犬も、子供
のパン屑はいただきます。」

7:29 そこで、イエスは言われた。「それほど言うなら、よろしい。家に帰りな
さい。悪霊はあなたの娘からもう出てしまった。」

7:30 女が家に帰ってみると、その子は床の上に寝ており、悪霊は出てしまって
いた。

 

新共同 マコ 3:8 エルサレム、イドマヤ、ヨルダン川の向こう側、ティルスやシ
ドンの辺りからもおびただしい群衆が、イエスのしておられることを残らず聞い
て、そばに集まって来た。

 

新共同 マタ 17:15 言った。「主よ、息子を憐れんでください。てんかんでひど
く苦しんでいます。度々火の中や水の中に倒れるのです。

 

新共同 マタ 9:27 イエスがそこからお出かけになると、二人の盲人が叫んで、
「ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と言いながらついて来た。

 

新共同 使  16:16-17

16:16 わたしたちは、祈りの場所に行く途中、占いの霊に取りつかれている女奴
隷に出会った。この女は、占いをして主人たちに多くの利益を得させていた。

16:17 彼女は、パウロやわたしたちの後ろについて来てこう叫ぶのであった。
「この人たちは、いと高き神の僕で、皆さんに救いの道を宣べ伝えているのです。」

 

新共同 マタ 10:6 むしろ、イスラエルの家の失われた羊のところへ行きなさい。

 

新共同 ロマ 15:8-9

15:8 わたしは言う。キリストは神の真実を現すために、割礼ある者たちに仕え
る者となられたのです。それは、先祖たちに対する約束を確証されるためであり、

15:9 異邦人が神をその憐れみのゆえにたたえるようになるためです。「そのた
め、わたしは異邦人の中であなたをたたえ、/あなたの名をほめ歌おう」と書い
てあるとおりです。

 

新共同 マタ 7:6 神聖なものを犬に与えてはならず、また、真珠を豚に投げては
ならない。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたにかみついてくるだろ
う。」

 

新共同 ルカ 24:21 わたしたちは、あの方こそイスラエルを解放してくださると
望みをかけていました。しかも、そのことがあってから、もう今日で三日目にな
ります。

 

新共同 マタ 8:13 そして、百人隊長に言われた。「帰りなさい。あなたが信じ
たとおりになるように。」ちょうどそのとき、僕の病気はいやされた。

 

新共同 マコ 3:8 エルサレム、イドマヤ、ヨルダン川の向こう側、ティルスやシ
ドンの辺りからもおびただしい群衆が、イエスのしておられることを残らず聞い
て、そばに集まって来た。

 

新共同 マコ 7:31 それからまた、イエスはティルスの地方を去り、シドンを経
てデカポリス地方を通り抜け、ガリラヤ湖へやって来られた。

 

新共同 T列 17:9-24

17:9 「立ってシドンのサレプタに行き、そこに住め。わたしは一人のやもめに
命じて、そこであなたを養わせる。」

17:10 彼は立ってサレプタに行った。町の入り口まで来ると、一人のやもめが薪
を拾っていた。エリヤはやもめに声をかけ、「器に少々水を持って来て、わたし
に飲ませてください」と言った。

17:11 彼女が取りに行こうとすると、エリヤは声をかけ、「パンも一切れ、手に
持って来てください」と言った。

17:12 彼女は答えた。「あなたの神、主は生きておられます。わたしには焼いた
パンなどありません。ただ壺の中に一握りの小麦粉と、瓶の中にわずかな油があ
るだけ です。わたしは二本の薪を拾って帰り、わたしとわたしの息子の食べ物
を作るところです。わたしたちは、それを食べてしまえば、あとは死ぬのを待つ
ばかりで す。」

17:13 エリヤは言った。「恐れてはならない。帰って、あなたの言ったとおりに
しなさい。だが、まずそれでわたしのために小さいパン菓子を作って、わたしに
持って来なさい。その後あなたとあなたの息子のために作りなさい。

17:14 なぜならイスラエルの神、主はこう言われる。主が地の面に雨を降らせる
日まで/壺の粉は尽きることなく/瓶の油はなくならない。」

17:15 やもめは行って、エリヤの言葉どおりにした。こうして彼女もエリヤも、
彼女の家の者も、幾日も食べ物に事欠かなかった。

17:16 主がエリヤによって告げられた御言葉のとおり、壺の粉は尽きることな
く、瓶の油もなくならなかった。

17:17 その後、この家の女主人である彼女の息子が病気にかかった。病状は非常
に重く、ついに息を引き取った。

17:18 彼女はエリヤに言った。「神の人よ、あなたはわたしにどんなかかわりが
あるのでしょうか。あなたはわたしに罪を思い起こさせ、息子を死なせるために
来られたのですか。」

17:19 エリヤは、「あなたの息子をよこしなさい」と言って、彼女のふところか
ら息子を受け取り、自分のいる階上の部屋に抱いて行って寝台に寝かせた。

17:20 彼は主に向かって祈った。「主よ、わが神よ、あなたは、わたしが身を寄
せているこのやもめにさえ災いをもたらし、その息子の命をお取りになるのです
か。」

17:21 彼は子供の上に三度身を重ねてから、また主に向かって祈った。「主よ、
わが神よ、この子の命を元に返してください。」

17:22 主は、エリヤの声に耳を傾け、その子の命を元にお返しになった。子供は
生き返った。

17:23 エリヤは、その子を連れて家の階上の部屋から降りて来て、母親に渡し、
「見なさい。あなたの息子は生きている」と言った。

17:24 女はエリヤに言った。「今わたしは分かりました。あなたはまことに神の
人です。あなたの口にある主の言葉は真実です。」

 

新共同 マコ 5:22-23

5:22 会堂長の一人でヤイロという名の人が来て、イエスを見ると足もとにひれ
伏して、

5:23 しきりに願った。「わたしの幼い娘が死にそうです。どうか、おいでに
なって手を置いてやってください。そうすれば、娘は助かり、生きるでしょう。」

 

新共同 ルカ 16:20-21

16:20 この金持ちの門前に、ラザロというできものだらけの貧しい人が横たわり、

16:21 その食卓から落ちる物で腹を満たしたいものだと思っていた。犬もやって
来ては、そのできものをなめた。

 

新共同 ヨハ 4:50-51

4:50 イエスは言われた。「帰りなさい。あなたの息子は生きる。」その人は、
イエスの言われた言葉を信じて帰って行った。

4:51 ところが、下って行く途中、僕たちが迎えに来て、その子が生きているこ
とを告げた。

 

● 解釈と感想

どういうことが立派な信仰 か。イエスが誉めたのはこの女の姿勢であった。こ
れを見習えと言うのである。それはどういうことかというと、なりふり構わずに
のひたすらなる心である。こ の人なら絶対に直してくださるという思いこみで
ある。神の力を絶対的に信じ込むその姿勢、これを信仰と言ったらよいのか信じ
ると言ったらよいのか分からな いが、とにかくなりふり構わず神に信じ込む姿
勢である。「芥子種ほどの信仰」(マタイ17:20)でもある。これに比べ
て、あぐらをかいて「無信仰の信 仰」などと哲学的な悟りが信仰だと思ってい
るのはまちがい。またピスティスを「キリストのまこと」と理解して阿弥陀の本
願かキリストの本願か区別の付かな いような説き方ををする人がいるが、それ
もキリストの言葉からすれば間違い。福音は「愚かな手段である宣教」という形
で伝わる。

新共同 Tコリ1:21  世は自分の知恵で神を知ることができませんでした。それ
は神の知恵にかなっています。そこで神は、宣教という愚かな手段によって信じ
る者を救おうと、お考えになったのです。

 

また宣教の人物を受け入れることで、その人物を信じ込むことで福音が伝わる。
福音は人から人へである。悟りではない。宣教による。信仰というものの宣教で
なく、「有体的復活」の史実の宣教である。

新共同 マタ 10:40  「あなたがたを受け入れる人は、わたしを受け入れ、わた
しを受け入れる人は、わたしを遣わされた方を受け入れるのである。

152 問・イエスの病気治癒は本当のことでしたか

答・この事実を信じると、どんなに難しい病気でも直るのだという希望が湧き
ます

マタイ15:29−31

[岩波版・佐藤訳]

401529さてイエスは、そこから移ってガリラヤの海辺にやって来た。そして山に
のぼってそこに座っていた。

401530すると多くの群集が、足の萎えた者たち、盲人たち、体の曲がった者た
ち、口の利けない者たち、それにほかの多くの者たちを一緒に連れて彼のところ
にやって来た。そして彼らを彼の足もとに置いた。そこで彼は彼らを癒した。

401531そのため群集は驚いてしまった。口の利けない者たちが話し、体の曲がっ
た者たちが健やかになり、足の萎えた者たちが歩きまわり、盲人たちが見えるよ
うになったのを見たためである。そして彼らは、イスラエルの神を賛美した。

 

新共同 マタ 15:29-31

15:29 イエスはそこを去って、ガリラヤ湖のほとりに行かれた。そして、山に
登って座っておられた。

15:30 大勢の群衆が、足の不自由な人、目の見えない人、体の不自由な人、口の
利けない人、その他多くの病人を連れて来て、イエスの足もとに横たえたので、
イエスはこれらの人々をいやされた。

15:31 群衆は、口の利けない人が話すようになり、体の不自由な人が治り、足の
不自由な人が歩き、目の見えない人が見えるようになったのを見て驚き、イスラ
エルの神を賛美した。

 

[塚本訳] マタ 15:29-31

15:29 それからイエスはそこを去って、ガリラヤ湖のほとりにかえり、山に上っ
てそこに坐られた。

15:30 大勢の群衆が足なえ、片輪、盲人、唖、そのほか多くの者をつれてイエス
の所に来て、足もとに置いたので、それをなおされた。

15:31 群衆は唖が物を言い、片輪が直り、足なえが歩きまわり、盲人が目が見え
るようになったのを見て驚き、イスラエルの神を讃美した。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マコ 7:31-37

7:31 それからまた、イエスはティルスの地方を去り、シドンを経てデカポリス
地方を通り抜け、ガリラヤ湖へやって来られた。

7:32 人々は耳が聞こえず舌の回らない人を連れて来て、その上に手を置いてく
ださるようにと願った。

7:33 そこで、イエスはこの人だけを群衆の中から連れ出し、指をその両耳に差
し入れ、それから唾をつけてその舌に触れられた。

7:34 そして、天を仰いで深く息をつき、その人に向かって、「エッファタ」と
言われた。これは、「開け」という意味である。

7:35 すると、たちまち耳が開き、舌のもつれが解け、はっきり話すことができ
るようになった。

7:36 イエスは人々に、だれにもこのことを話してはいけない、と口止めをされ
た。しかし、イエスが口止めをされればされるほど、人々はかえってますます言
い広めた。

7:37 そして、すっかり驚いて言った。「この方のなさったことはすべて、すば
らしい。耳の聞こえない人を聞こえるようにし、口の利けない人を話せるように
してくださる。」

 

新共同 マタ 15:31-37

15:31 群衆は、口の利けない人が話すようになり、体の不自由な人が治り、足の
不自由な人が歩き、目の見えない人が見えるようになったのを見て驚き、イスラ
エルの神を賛美した。

15:32 イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた。「群衆がかわいそうだ。もう三
日もわたしと一緒にいるのに、食べ物がない。空腹のままで解散させたくはな
い。途中で疲れきってしまうかもしれない。」

15:33 弟子たちは言った。「この人里離れた所で、これほど大勢の人に十分食べ
させるほどのパンが、どこから手に入るでしょうか。」

15:34 イエスが「パンは幾つあるか」と言われると、弟子たちは、「七つありま
す。それに、小さい魚が少しばかり」と答えた。

15:35 そこで、イエスは地面に座るように群衆に命じ、

15:36 七つのパンと魚を取り、感謝の祈りを唱えてこれを裂き、弟子たちにお渡
しになった。弟子たちは群衆に配った。

15:37 人々は皆、食べて満腹した。残ったパンの屑を集めると、七つの籠いっぱ
いになった。

 

新共同 マタ 5:1 イエスはこの群衆を見て、山に登られた。腰を下ろされると、
弟子たちが近くに寄って来た。

 

新共同 マタ 19:2 大勢の群衆が従った。イエスはそこで人々の病気をいやされた。

 

新共同 マコ 3:10 イエスが多くの病人をいやされたので、病気に悩む人たちが
皆、イエスに触れようとして、そばに押し寄せたからであった。

 

新共同 マタ 8:27 人々は驚いて、「いったい、この方はどういう方なのだろ
う。風や湖さえも従うではないか」と言った。

 

新共同 マタ 9:33 悪霊が追い出されると、口の利けない人がものを言い始めた
ので、群衆は驚嘆し、「こんなことは、今までイスラエルで起こったためしがな
い」と言った。

 

新共同 マタ 11:5 目の見えない人は見え、足の不自由な人は歩き、重い皮膚病
を患っている人は清くなり、耳の聞こえない人は聞こえ、死者は生き返り、貧し
い人は福音を告げ知らされている。

 

新共同 ルカ 2:20 羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおり
だったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。

 

新共同 T列 1:48 こう言われました。『イスラエルの神、主はたたえられますよ
うに。主は今日わたしの王座につく者を与えてくださり、わたしはそれをこの目
で見ている。』」

 

新共同 詩  41:14 主をたたえよ、イスラエルの神を/世々とこしえに。アーメ
ン、アーメン。

 

新共同 マコ 7:24 イエスはそこを立ち去って、ティルスの地方に行かれた。あ
る家に入り、だれにも知られたくないと思っておられたが、人々に気づかれてし
まった。

 

新共同 マコ 5:20 その人は立ち去り、イエスが自分にしてくださったことをこ
とごとくデカポリス地方に言い広め始めた。人々は皆驚いた。

 

新共同 マタ 9:18 イエスがこのようなことを話しておられると、ある指導者が
そばに来て、ひれ伏して言った。「わたしの娘がたったいま死にました。でも、
おいでになって手を置いてやってください。そうすれば、生き返るでしょう。」

 

新共同 マコ 8:23 イエスは盲人の手を取って、村の外に連れ出し、その目に唾
をつけ、両手をその人の上に置いて、「何か見えるか」とお尋ねになった。

 

新共同 マコ 1:41 イエスが深く憐れんで、手を差し伸べてその人に触れ、「よ
ろしい。清くなれ」と言われると、

 

新共同 マコ 8:12 イエスは、心の中で深く嘆いて言われた。「どうして、今の
時代の者たちはしるしを欲しがるのだろう。はっきり言っておく。今の時代の者
たちには、決してしるしは与えられない。」

 

新共同 ルカ 13:16 この女はアブラハムの娘なのに、十八年もの間サタンに縛ら
れていたのだ。安息日であっても、その束縛から解いてやるべきではなかったの
か。」

 

新共同 マタ 8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつ
けなさい。ただ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々
に証明しなさい。」

 

新共同 マコ 1:22 人々はその教えに非常に驚いた。律法学者のようにではな
く、権威ある者としてお教えになったからである。

 

新共同 マコ 9:17 群衆の中のある者が答えた。「先生、息子をおそばに連れて
参りました。この子は霊に取りつかれて、ものが言えません。

 

新共同 イザ 35:5-6

35:5 そのとき、見えない人の目が開き/聞こえない人の耳が開く。

35:6 そのとき/歩けなかった人が鹿のように躍り上がる。口の利けなかった人
が喜び歌う。荒れ野に水が湧きいで/荒れ地に川が流れる。

 

● 解釈と感想

人 間の最高最大の願いは病気の治癒。その強い要求のために人々はイエスに殺
到した。現代でも宗教者に期待されているのはこの能力。奇跡的一瞬の治癒も病
院で の治癒も神の働き。医者はその手助けをするだけ。切れたところの肉が自
然に盛り上がってきたり、くっついてくるのは神の力。神の介入と働きなくして
病気は なおらない。

 

● 解釈と感想

イエスの奇跡を知ると、どんなに難しい病気でも直る希望が湧く。イエスの病気
治療は同時代人に衝撃であった。その衝撃が「復活」の衝撃に続く。それは「神
がなさったこと」との信仰を生む。

153 問・パンの奇蹟はどうしても信じられないのですが。

答・神は全能だということを信じられればこういうことも可能なのだと信じら
れます

マタイ15:32−39

 

[岩波版・佐藤訳]

401532 そこでイエスは、その弟子たちを呼んで言った、「この群集に対して、
私は腸のちぎれる想いがする。というのも、彼らはこれでもう三日も私のもとに
いるのだ が、何も食べる物を持っていないのだ。だからといって、私は彼らを
空腹のまま帰らせたくはない、彼らが道すがら倒れてしまわないかと〔気が気で
はないから だ〕」。

701533すると弟子たちが彼に言う、「〔この〕荒涼としたところで、これほどの
群集を満腹させるためのパンが、どこから私たちの手に入るのですか」。

401534するとイエスは彼らに言う、「あなたたちは、パンをどれほど持っている
か」。彼らは言った、「七個です。それに小魚が少しです」。

401535そこで彼は、地面に横になるように群集に指図した後、

401536七個のパンと魚とをとり、感謝して裂き、彼の弟子たちに渡した。そして
弟子たちは群集に〔与えた〕。

401537そこですべての人々は食べ、満腹した。そして残ったパン屑を集めると、
七個の手提げ籠に満ちるほどになった。

401538食べた者は、女子供を除いて、男四千人であった。

401539そしてイエスは群集を解散させ、舟に乗り、マガダンの地域へやって来た。

 

[塚本訳]マタ 15:32-39

15:32 イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた、「群衆がかわいそうだ。もう三
日もわたしをはなれずにいるので、何も食べるものを持っていない。空腹のまま
で帰したくない。途中でへたばってしまうかも知れない。」

15:33 弟子たちが言う、「この荒野で、いったいどこから、こんなに大勢の人を
満腹させるほど沢山のパンを買って来ましょうか。」

15:34 イエスが言われる、「手許にいくつパンがあるか。」「七つ、それと小魚
が少しです」とこたえた。

15:35 イエスは群衆に命じて地面にすわらせ、

15:36 その七つのパンと魚とを(手に)取り、(神に)感謝して(パンを)裂
き、弟子たちに渡されると、弟子たちは群衆に渡した。

15:37 皆が食べて満腹した。そして余った(パンの)屑を拾うと、七つの篭に一
ぱいあった。

15:38 食べた者は、女、子供ぬきで、男四千人であった。

15:39 イエスは群衆を解散させたのち、舟に乗ってマガダン地方に行かれた。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マコ 8:1-10

8:1 そのころ、また群衆が大勢いて、何も食べる物がなかったので、イエスは弟
子たちを呼び寄せて言われた。

8:2 「群衆がかわいそうだ。もう三日もわたしと一緒にいるのに、食べ物がない。

8:3 空腹のまま家に帰らせると、途中で疲れきってしまうだろう。中には遠くか
ら来ている者もいる。」

8:4 弟子たちは答えた。「こんな人里離れた所で、いったいどこからパンを手に
入れて、これだけの人に十分食べさせることができるでしょうか。」

8:5 イエスが「パンは幾つあるか」とお尋ねになると、弟子たちは、「七つあり
ます」と言った。

8:6 そこで、イエスは地面に座るように群衆に命じ、七つのパンを取り、感謝の
祈りを唱えてこれを裂き、人々に配るようにと弟子たちにお渡しになった。弟子
たちは群衆に配った。

8:7 また、小さい魚が少しあったので、賛美の祈りを唱えて、それも配るように
と言われた。

8:8 人々は食べて満腹したが、残ったパンの屑を集めると、七籠になった。

8:9 およそ四千人の人がいた。イエスは彼らを解散させられた。

8:10 それからすぐに、弟子たちと共に舟に乗って、ダルマヌタの地方に行かれた。

 

新共同 ヨハ 6:1-13

6:1 その後、イエスはガリラヤ湖、すなわちティベリアス湖の向こう岸に渡られた。

6:2 大勢の群衆が後を追った。イエスが病人たちになさったしるしを見たからで
ある。

6:3 イエスは山に登り、弟子たちと一緒にそこにお座りになった。

6:4 ユダヤ人の祭りである過越祭が近づいていた。

6:5 イエスは目を上げ、大勢の群衆が御自分の方へ来るのを見て、フィリポに、
「この人たちに食べさせるには、どこでパンを買えばよいだろうか」と言われたが、

6:6 こう言ったのはフィリポを試みるためであって、御自分では何をしようとし
ているか知っておられたのである。

6:7 フィリポは、「めいめいが少しずつ食べるためにも、二百デナリオン分のパ
ンでは足りないでしょう」と答えた。

6:8 弟子の一人で、シモン・ペトロの兄弟アンデレが、イエスに言った。

6:9 「ここに大麦のパン五つと魚二匹とを持っている少年がいます。けれども、
こんなに大勢の人では、何の役にも立たないでしょう。」

6:10 イエスは、「人々を座らせなさい」と言われた。そこには草がたくさん生
えていた。男たちはそこに座ったが、その数はおよそ五千人であった。

6:11 さて、イエスはパンを取り、感謝の祈りを唱えてから、座っている人々に
分け与えられた。また、魚も同じようにして、欲しいだけ分け与えられた。

6:12 人々が満腹したとき、イエスは弟子たちに、「少しも無駄にならないよう
に、残ったパンの屑を集めなさい」と言われた。

6:13 集めると、人々が五つの大麦パンを食べて、なお残ったパンの屑で、十二
の籠がいっぱいになった。

 

新共同 マタ 9:36

9:36 また、群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているの
を見て、深く憐れまれた。

 

新共同 マタ 16:10

16:10 また、パン七つを四千人に分けたときは、残りを幾籠に集めたか。

 

新共同 マタ 14:23

14:23 群衆を解散させてから、祈るためにひとり山にお登りになった。夕方に
なっても、ただひとりそこにおられた。

 

新共同 マコ 6:32-44

6:32 そこで、一同は舟に乗って、自分たちだけで人里離れた所へ行った。

6:33 ところが、多くの人々は彼らが出かけて行くのを見て、それと気づき、す
べての町からそこへ一斉に駆けつけ、彼らより先に着いた。

6:34 イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て、飼い主のいない羊のような有
様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた。

6:35 そのうち、時もだいぶたったので、弟子たちがイエスのそばに来て言っ
た。「ここは人里離れた所で、時間もだいぶたちました。

6:36 人々を解散させてください。そうすれば、自分で周りの里や村へ、何か食
べる物を買いに行くでしょう。」

6:37 これに対してイエスは、「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい」とお
答えになった。弟子たちは、「わたしたちが二百デナリオンものパンを買って来
て、みんなに食べさせるのですか」と言った。

6:38 イエスは言われた。「パンは幾つあるのか。見て来なさい。」弟子たちは
確かめて来て、言った。「五つあります。それに魚が二匹です。」

6:39 そこで、イエスは弟子たちに、皆を組に分けて、青草の上に座らせるよう
にお命じになった。

6:40 人々は、百人、五十人ずつまとまって腰を下ろした。

6:41 イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パ
ンを裂いて、弟子たちに渡しては配らせ、二匹の魚も皆に分配された。

6:42 すべての人が食べて満腹した。

6:43 そして、パンの屑と魚の残りを集めると、十二の籠にいっぱいになった。

6:44 パンを食べた人は男が五千人であった。

 

新共同 マタ 9:36

9:36 また、群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているの
を見て、深く憐れまれた。

 

新共同 マコ 8:20

8:20 「七つのパンを四千人に裂いたときには、集めたパンの屑でいっぱいに
なった籠は、幾つあったか。」「七つです」と言うと、

 

新共同 マコ 14:22

14:22 一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、
それを裂き、弟子たちに与えて言われた。「取りなさい。これはわたしの体であ
る。」

 

● 解釈と感想

これが本当のことならありがたい。地球上の食糧難はなくなる。「日毎のパンを
お与えください」と祈らなくても良い。

 

● 解釈と感想

植物が育つのは奇蹟だが、それは奇蹟とは思わない。しかし、日常絶対に起こら
ないと思われる4千人のパン、あるいは5千人のパンの奇蹟物語は人間にはなぜ
信じられないのだろう。

 

154 問・信じるのになぜ証拠を求めてはいけないのですか。

答・証拠はこれを確認するだけである。信じるとは相手の人格を信じ込むので
ある。

マタイ16:1−4

 

[岩波版・佐藤訳]

401601するとファリサイ人たちとサドカイ人たちが近寄って来て、彼を試みよう
として、天からの徴を彼らに見せるように、彼に願った。

401502そこで彼は答えて彼らに言った、「[夕方になると、あなたたちは、
『〔明日は〕晴れだ、空が赤く燃えているから』、と言う。

401603そして明け方には、『今日は嵐だ。空がどんよりと赤く燃えているか
ら』、と言う。あなたたちは、空模様の見分け方は知っているのに、時の徴は
〔見分けることが〕できないのか。]

401604悪い、不貞の世代は徴を求める。しかしこの世代には、預言者ヨナの徴の
ほかは何の徴も与えられないであろう」。そして彼らを置きざりにして去って
行った。

 

[塚本訳]マタ 16:1-4

16:1 するとパリサイ人とサドカイ人とが来て、イエスを試そうとして、(神の
子である証拠に)天からの(不思議な)徴を示すようにと頼んだ。

16:2 彼らに答えられた、「あなた達は夕方には『(明日は)天気だ、空が焼け
ているから』と言い、

16:3 また朝早く、『きょうは荒れだ、空が雲って焼けているから』と言う。あ
なた達は空の模様を見分けることを知っていながら、時の(せまった)徴を見分
けることが出来ないのか。

16:4 この悪い、神を忘れた時代の人は、徴をほしがる。しかしこの人たちに
は、ヨナの徴以外の徴は与えられない。」イエスは彼らをすてて立ち去られた。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マコ 8:11-13

8:11 ファリサイ派の人々が来て、イエスを試そうとして、天からのしるしを求
め、議論をしかけた。

8:12 イエスは、心の中で深く嘆いて言われた。「どうして、今の時代の者たち
はしるしを欲しがるのだろう。はっきり言っておく。今の時代の者たちには、決
してしるしは与えられない。」

8:13 そして、彼らをそのままにして、また舟に乗って向こう岸へ行かれた。

 

新共同 ルカ 11:16

11:16 イエスを試そうとして、天からのしるしを求める者がいた。

 

新共同 ヨハ 6:30

6:30 そこで、彼らは言った。「それでは、わたしたちが見てあなたを信じるこ
とができるように、どんなしるしを行ってくださいますか。どのようなことをし
てくださいますか。

 

新共同 マタ 12:38-39

12:38 すると、何人かの律法学者とファリサイ派の人々がイエスに、「先生、し
るしを見せてください」と言った。

12:39 イエスはお答えになった。「よこしまで神に背いた時代の者たちはしるし
を欲しがるが、預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられない。

 

新共同 ルカ 12:54-56

12:54 イエスはまた群衆にも言われた。「あなたがたは、雲が西に出るのを見る
とすぐに、『にわか雨になる』と言う。実際そのとおりになる。

12:55 また、南風が吹いているのを見ると、『暑くなる』と言う。事実そうなる。

12:56 偽善者よ、このように空や地の模様を見分けることは知っているのに、ど
うして今の時を見分けることを知らないのか。」

 

新共同 ルカ 11:29

11:29 群衆の数がますます増えてきたので、イエスは話し始められた。「今の時
代の者たちはよこしまだ。しるしを欲しがるが、ヨナのしるしのほかには、しる
しは与えられない。

 

新共同 ヨナ 2:1

2:1 さて、主は巨大な魚に命じて、ヨナを呑み込ませられた。ヨナは三日三晩魚
の腹の中にいた。

 

新共同 マコ 10:2

10:2 ファリサイ派の人々が近寄って、「夫が妻を離縁することは、律法に適っ
ているでしょうか」と尋ねた。イエスを試そうとしたのである。

 

新共同 マコ 12:15

12:15 イエスは、彼らの下心を見抜いて言われた。「なぜ、わたしを試そうとす
るのか。デナリオン銀貨を持って来て見せなさい。」

 

新共同 マコ 7:34

7:34 そして、天を仰いで深く息をつき、その人に向かって、「エッファタ」と
言われた。これは、「開け」という意味である。

 

新共同 ロマ 8:23

8:23 被造物だけでなく、“霊”の初穂をいただいているわたしたちも、神の子と
されること、つまり、体の贖われることを、心の中でうめきながら待ち望んでい
ます。

 

新共同 ロマ 8:26

8:26 同様に、“霊”も弱いわたしたちを助けてくださいます。わたしたちはどう
祈るべきかを知りませんが、“霊”自らが、言葉に表せないうめきをもって執り成
してくださるからです。

 

新共同 Uコリ5:2-4

5:2 わたしたちは、天から与えられる住みかを上に着たいと切に願って、この地
上の幕屋にあって苦しみもだえています。

5:3 それを脱いでも、わたしたちは裸のままではおりません。

5:4 この幕屋に住むわたしたちは重荷を負ってうめいておりますが、それは、地
上の住みかを脱ぎ捨てたいからではありません。死ぬはずのものが命に飲み込ま
れてしまうために、天から与えられる住みかを上に着たいからです。

 

新共同 ヨハ 2:18

2:18 ユダヤ人たちはイエスに、「あなたは、こんなことをするからには、どん
なしるしをわたしたちに見せるつもりか」と言った。

新共同 ルカ 23:8

23:8 彼はイエスを見ると、非常に喜んだ。というのは、イエスのうわさを聞い
て、ずっと以前から会いたいと思っていたし、イエスが何かしるしを行うのを見
たいと望んでいたからである。

 

新共同 ヨハ 2:23

2:23 イエスは過越祭の間エルサレムにおられたが、そのなさったしるしを見
て、多くの人がイエスの名を信じた。

 

新共同 ルカ 11:29-32

11:29 群衆の数がますます増えてきたので、イエスは話し始められた。「今の時
代の者たちはよこしまだ。しるしを欲しがるが、ヨナのしるしのほかには、しる
しは与えられない。

11:30 つまり、ヨナがニネベの人々に対してしるしとなったように、人の子も今
の時代の者たちに対してしるしとなる。

11:31 南の国の女王は、裁きの時、今の時代の者たちと一緒に立ち上がり、彼ら
を罪に定めるであろう。この女王はソロモンの知恵を聞くために、地の果てから
来たからである。ここに、ソロモンにまさるものがある。

11:32 また、ニネベの人々は裁きの時、今の時代の者たちと一緒に立ち上がり、
彼らを罪に定めるであろう。ニネベの人々は、ヨナの説教を聞いて悔い改めたか
らである。ここに、ヨナにまさるものがある。」

 

新共同 ルカ 23:8

23:8 彼はイエスを見ると、非常に喜んだ。というのは、イエスのうわさを聞い
て、ずっと以前から会いたいと思っていたし、イエスが何かしるしを行うのを見
たいと望んでいたからである。

 

新共同 Tコリ1:22

1:22 ユダヤ人はしるしを求め、ギリシア人は知恵を探しますが、

 

新共同 マタ 12:45

12:45 そこで、出かけて行き、自分よりも悪いほかの七つの霊を一緒に連れて来
て、中に入り込んで、住み着く。そうなると、その人の後の状態は前よりも悪く
なる。この悪い時代の者たちもそのようになろう。」

 

新共同 マタ 16:4

16:4 よこしまで神に背いた時代の者たちはしるしを欲しがるが、ヨナのしるし
のほかには、しるしは与えられない。」そして、イエスは彼らを後に残して立ち
去られた。

 

新共同 マタ 17:17

17:17 イエスはお答えになった。「なんと信仰のない、よこしまな時代なのか。
いつまでわたしはあなたがたと共にいられようか。いつまで、あなたがたに我慢
しなければならないのか。その子をここに、わたしのところに連れて来なさい。」

 

新共同 マコ 8:38

8:38 神に背いたこの罪深い時代に、わたしとわたしの言葉を恥じる者は、人の
子もまた、父の栄光に輝いて聖なる天使たちと共に来るときに、その者を恥じる。」

 

新共同 ルカ 9:41

9:41 イエスはお答えになった。「なんと信仰のない、よこしまな時代なのか。
いつまでわたしは、あなたがたと共にいて、あなたがたに我慢しなければならな
いのか。あなたの子供をここに連れて来なさい。」

 

新共同 使  2:40

2:40 ペトロは、このほかにもいろいろ話をして、力強く証しをし、「邪悪なこ
の時代から救われなさい」と勧めていた。

 

新共同 ピリ 2:15

2:15 そうすれば、とがめられるところのない清い者となり、よこしまな曲がっ
た時代の中で、非のうちどころのない神の子として、世にあって星のように輝き、

 

新共同 申  32:5

32:5 不正を好む曲がった世代はしかし、神を離れ/その傷ゆえに、もはや神の
子らではない。

 

新共同 T列 18:44

18:44 七度目に、従者は言った。「御覧ください。手のひらほどの小さい雲が海
のかなたから上って来ます。」エリヤは言った。「アハブのところに上って行
き、激しい雨に閉じ込められないうちに、馬を車につないで下って行くように伝
えなさい。」

 

新共同 マタ 12:38-42

12:38 すると、何人かの律法学者とファリサイ派の人々がイエスに、「先生、し
るしを見せてください」と言った。

12:39 イエスはお答えになった。「よこしまで神に背いた時代の者たちはしるし
を欲しがるが、預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられない。

12:40 つまり、ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、人の子も三日三
晩、大地の中にいることになる。

12:41 ニネベの人たちは裁きの時、今の時代の者たちと一緒に立ち上がり、彼ら
を罪に定めるであろう。ニネベの人々は、ヨナの説教を聞いて悔い改めたからで
ある。ここに、ヨナにまさるものがある。

12:42 また、南の国の女王は裁きの時、今の時代の者たちと一緒に立ち上がり、
彼らを罪に定めるであろう。この女王はソロモンの知恵を聞くために、地の果て
から来たからである。ここに、ソロモンにまさるものがある。」

 

● 解釈と感想

信ずるのになぜ証拠を求めてはいけないのだろうか。証拠があればそれを信じよ
うというとき、それは信じるのではなく、確認するということだけである。それ
は信仰ではないらしい。しかしイエスは神の見えない性質を見える徴としてこの
世に示した。それが十字架。

 

155 問・人間はうまれつき「信仰の薄い者」なのですが。どうしたら篤く
なれますか

答・篤い信仰は人間の努力ではなく、神から与えられるものです。信仰は恩恵
です。

マタイ16:5−12

 

[岩波版・佐藤訳]

401605さて、弟子たちは向こう岸に渡る時、パンを持って来るのを忘れた。

401606そこでイエスは彼らに言った、「心して、ファリサイ派のパン種とサドカ
イ派のパン種とに用心せよ」。

401607彼らはしかし、自分たちの間で論じ合って言った、「私たちがパンを持っ
て来なかったからだ」。

401608そこでイエスは〔これを〕知って言った、「信仰の薄い者たちよ、なぜあ
なたたちは、自分たちがパンを持っていないからだ、などとあなたたちの間で論
じているのか。

401609まだ理解しないのか。五千人の〔ための〕あの五個のパンのことや、〔パ
ン屑で一杯の〕枝編み籠をいくつ手にしたかを思い出さないのか。

401610また、四千人の〔ための〕あの七個のパンのことや、〔パン屑で一杯の〕
手提げ籠をいくつ手にしたか〔を思い出さないのか〕。

401611私があなたたちにパンのことを言ったのではないことが、どうしてわから
ないのか。ファリサイ派のパン種とサドカイ派のパン種とに用心せよ」。

401612そのとき、彼らは、イエスが〔文字通り〕パンのパン種に用心せよと言っ
たのではなく、ファリサイ派とサドカイ派の教えに用心せよと言ったことを悟った。

 

[塚本訳] マタ 16:5-12

16:5 向う岸に着いたとき、弟子たちはパンを持ってくるのを忘れていた。

16:6 するとイエスは弟子たちに、「パリサイ人の(パン種)とサドカイ人のパ
ン種に注意し、警戒せよ」と言われた。

16:7 弟子たちは(その意味がわからず、)「パンを持ってこなかったこと(を
言われる)らしい」と言って、こそこそ評議をしていた。

16:8 イエスはそれと知って言われた、「なぜパンのないことをこそこそ評議す
るのか。この信仰の小さい人たち!

16:9 まだ解らないのか、覚えていないのか、あの五千人の五つのパンのとき、
いく篭ひろったか。

16:10 また、四千人の七つのパンのとき、いく篭ひろったか。

16:11 パンのことを言ったのではないことが、どうして解らないのか。パリサイ
人(のパン種)とサドカイ人のパン種を警戒せよ。」

16:12 その時(やっと)弟子たちは、イエスがパン種でなく、パリサイ人とサド
カイ人との教えを警戒せよ、と言われたことを悟った。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マコ 8:14-21

8:14 弟子たちはパンを持って来るのを忘れ、舟の中には一つのパンしか持ち合
わせていなかった。

8:15 そのとき、イエスは、「ファリサイ派の人々のパン種とヘロデのパン種に
よく気をつけなさい」と戒められた。

8:16 弟子たちは、これは自分たちがパンを持っていないからなのだ、と論じ
合っていた。

8:17 イエスはそれに気づいて言われた。「なぜ、パンを持っていないことで議
論するのか。まだ、分からないのか。悟らないのか。心がかたくなになっている
のか。

8:18 目があっても見えないのか。耳があっても聞こえないのか。覚えていない
のか。

8:19 わたしが五千人に五つのパンを裂いたとき、集めたパンの屑でいっぱいに
なった籠は、幾つあったか。」弟子たちは、「十二です」と言った。

8:20 「七つのパンを四千人に裂いたときには、集めたパンの屑でいっぱいに
なった籠は、幾つあったか。」「七つです」と言うと、

8:21 イエスは、「まだ悟らないのか」と言われた。

 

新共同 ルカ 12:1

12:1 とかくするうちに、数えきれないほどの群衆が集まって来て、足を踏み合
うほどになった。イエスは、まず弟子たちに話し始められた。「ファリサイ派の
人々のパン種に注意しなさい。それは偽善である。

 

新共同 マタ 16:11

16:11 パンについて言ったのではないことが、どうして分からないのか。ファリ
サイ派とサドカイ派の人々のパン種に注意しなさい。」

 

新共同 Tコリ5:7

5:7 いつも新しい練り粉のままでいられるように、古いパン種をきれいに取り除
きなさい。現に、あなたがたはパン種の入っていない者なのです。キリストが、
わたしたちの過越の小羊として屠られたからです。

 

新共同 マタ 22:18

22:18 イエスは彼らの悪意に気づいて言われた。「偽善者たち、なぜ、わたしを
試そうとするのか。

 

新共同 マコ 2:8

2:8 イエスは、彼らが心の中で考えていることを、御自分の霊の力ですぐに知っ
て言われた。「なぜ、そんな考えを心に抱くのか。

 

新共同 マタ 6:30 今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、
神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではな
いか、信仰の薄い者たちよ。

 

新共同 マタ 14:17-21

14:17 弟子たちは言った。「ここにはパン五つと魚二匹しかありません。」

14:18 イエスは、「それをここに持って来なさい」と言い、

14:19 群衆には草の上に座るようにお命じになった。そして、五つのパンと二匹
の魚を取り、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パンを裂いて弟子たちにお渡しに
なった。弟子たちはそのパンを群衆に与えた。

14:20 すべての人が食べて満腹した。そして、残ったパンの屑を集めると、十二
の籠いっぱいになった。

14:21 食べた人は、女と子供を別にして、男が五千人ほどであった。

 

新共同 マコ 6:51-52

6:51 イエスが舟に乗り込まれると、風は静まり、弟子たちは心の中で非常に驚
いた。

6:52 パンの出来事を理解せず、心が鈍くなっていたからである。

 

新共同 マタ 15:34-38

15:34 イエスが「パンは幾つあるか」と言われると、弟子たちは、「七つありま
す。それに、小さい魚が少しばかり」と答えた。

15:35 そこで、イエスは地面に座るように群衆に命じ、

15:36 七つのパンと魚を取り、感謝の祈りを唱えてこれを裂き、弟子たちにお渡
しになった。弟子たちは群衆に配った。

15:37 人々は皆、食べて満腹した。残ったパンの屑を集めると、七つの籠いっぱ
いになった。

15:38 食べた人は、女と子供を別にして、男が四千人であった。

 

新共同 マタ 16:0-6

◆人々はしるしを欲しがる

16:1 ファリサイ派とサドカイ派の人々が来て、イエスを試そうとして、天から
のしるしを見せてほしいと願った。

16:2 イエスはお答えになった。「あなたたちは、夕方には『夕焼けだから、晴
れだ』と言い、

16:3 朝には『朝焼けで雲が低いから、今日は嵐だ』と言う。このように空模様
を見分けることは知っているのに、時代のしるしは見ることができないのか。

16:4 よこしまで神に背いた時代の者たちはしるしを欲しがるが、ヨナのしるし
のほかには、しるしは与えられない。」そして、イエスは彼らを後に残して立ち
去られた。

◆ファリサイ派とサドカイ派の人々のパン種

16:5 弟子たちは向こう岸に行ったが、パンを持って来るのを忘れていた。

16:6 イエスは彼らに、「ファリサイ派とサドカイ派の人々のパン種によく注意
しなさい」と言われた。

 

新共同 ヨハ 4:32-34

4:32 イエスは、「わたしにはあなたがたの知らない食べ物がある」と言われた。

4:33 弟子たちは、「だれかが食べ物を持って来たのだろうか」と互いに言った。

4:34 イエスは言われた。「わたしの食べ物とは、わたしをお遣わしになった方
の御心を行い、その業を成し遂げることである。

 

新共同 マコ 3:5 そこで、イエスは怒って人々を見回し、彼らのかたくなな心を
悲しみながら、その人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、手は元
どおりになった。

 

新共同 エレ 5:21 「愚かで、心ない民よ、これを聞け。目があっても、見えず
/耳があっても、聞こえない民。

 

新共同 エゼ 12:2 「人の子よ、あなたは反逆の家の中に住んでいる。彼らは見
る目を持っていながら見ず、聞く耳を持っていながら聞かない。まことに彼らは
反逆の家である。

 

新共同 マタ 13:13-14

13:13 だから、彼らにはたとえを用いて話すのだ。見ても見ず、聞いても聞か
ず、理解できないからである。

13:14 イザヤの預言は、彼らによって実現した。『あなたたちは聞くには聞く
が、決して理解せず、/見るには見るが、決して認めない。

 

新共同 マコ 6:41-44

6:41 イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パ
ンを裂いて、弟子たちに渡しては配らせ、二匹の魚も皆に分配された。

6:42 すべての人が食べて満腹した。

6:43 そして、パンの屑と魚の残りを集めると、十二の籠にいっぱいになった。

6:44 パンを食べた人は男が五千人であった。

 

新共同 マコ 8:6-9

8:6 そこで、イエスは地面に座るように群衆に命じ、七つのパンを取り、感謝の
祈りを唱えてこれを裂き、人々に配るようにと弟子たちにお渡しになった。弟子
たちは群衆に配った。

8:7 また、小さい魚が少しあったので、賛美の祈りを唱えて、それも配るように
と言われた。

8:8 人々は食べて満腹したが、残ったパンの屑を集めると、七籠になった。

8:9 およそ四千人の人がいた。イエスは彼らを解散させられた。

 

● 解釈と感想

人間は本来「信仰の薄い者」である。神の力を本当に信じることができない。イ
エスはそれを叱るが、信仰が篤いというのは人間の努力で到達できるのだろうかか。

 

● 解釈と感想

イエスの望むような「信仰の篤い」人間には、どのようにしてなれるのか。それ
は生まれつきの性質か、信じやすい「単純な」人間か、それとも「育ちのよい」
人間か。

 

● 解釈と感想

人間は生まれつきの性質であれば神を知らないので「信仰薄き者」である。それ
が「信仰篤き者」になるのにはなにかその身に「事件」が起こって神の力と実在
とを如実に体験して「信仰篤き者」に造りかえられるのである。

 

● 解釈と感想

信仰は神から与えられるものである。信仰が人間の努力や勉強で到達できるもの
であったら、多くの人が救われない。人間は本来神の存在が信じられず、「疑い
深い者」である。

 

● 解釈と感想

イエスが「信 仰篤き者」として喜んだ人間は「神に召され」て自分のところに
きた人間、神に召されて自分(イエス)を信じる人間である。あなたは幸いだ、
なぜなら神に召 されたからである、という意味である。あなたは信じやすい性
質、もって生まれた良い性質だということで誉めたのではない。次のマタ 16:17
がそれを示す。

 

[塚本訳]マタ 16:17

16:17 するとイエスは(喜んで)ペテロに答えられた、「バルヨナ・シモン、あ
なたは幸いだ。これをあなたに示したのは血肉([人間]の知恵)でなく、わた
しの天の父上だから。

 

 

156 問・神がいるならなぜ病気や不幸などがあるのですか

答・神は病気や不幸を通して心の病を気づかせ、そして霊魂を救うのが目的の
ようです

マタイ8:22−26

 

[岩波版・佐藤訳]

410822さて、彼らはベトサイダに着く。すると人々は、一人の盲人をイエスのと
ころに連れて来て、彼に触ってもらいたいと乞い願う。

410823そこで彼は盲人の手を取り、彼を村の外に連れ出し、彼の目に唾をつけ、
両手を彼の上に置いて彼にたずねた、「何か見えるか」。

410824すると彼は見えるようになって言った、「人間が見えます。というのは、
木のようなものが〔いくつも〕歩いているのが見えるから」。

410825次に、イエスが再び彼の目の上に両手を置くと、彼はよく見えるようにな
り、視力はまったく回復し、すべてをはっきりと見て取れるようになった。

410826そこでイエスは、彼を自分の家に帰らせながら言った、「村〔人の中〕に
入ってはならない」。

 

[塚本訳]マコ 8:22-26

8:22 彼らはベッサイダに来る。人々が一人の盲人をイエスのところにつれて来
て、さわって(直して)ほしいと願う。

8:23 イエスは盲人の手を取って村の外につれ出し、その両方の目に唾をかけ、
両手を(その目に)あてて尋ねられた、「何か見えるか。」

8:24 盲人は目をあげてこたえた、「人が見えます。木のようで、歩いているの
がわかります。」

8:25 それから、かさねて両手を目にあてられると、よく見えてきてすっかり直
り、なんでも遠くからはっきり見えるようになった。

8:26 イエスは「村にも入るな(、まっすぐに帰りなさい)」と言って、その人
を家にかえされた。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マコ 6:45

6:45 それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸のベトサイ
ダへ先に行かせ、その間に御自分は群衆を解散させられた。

 

新共同 マコ 1:41-42

1:41 イエスが深く憐れんで、手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清く
なれ」と言われると、

1:42 たちまち重い皮膚病は去り、その人は清くなった。

 

新共同 マコ 7:33-34

7:33 そこで、イエスはこの人だけを群衆の中から連れ出し、指をその両耳に差
し入れ、それから唾をつけてその舌に触れられた。

7:34 そして、天を仰いで深く息をつき、その人に向かって、「エッファタ」と
言われた。これは、「開け」という意味である。

 

新共同 ヨハ 9:6-7

9:6 こう言ってから、イエスは地面に唾をし、唾で土をこねてその人の目にお塗
りになった。

9:7 そして、「シロアム――『遣わされた者』という意味――の池に行って洗いなさ
い」と言われた。そこで、彼は行って洗い、目が見えるようになって、帰って来た。

 

新共同 マタ 9:18

9:18 イエスがこのようなことを話しておられると、ある指導者がそばに来て、
ひれ伏して言った。「わたしの娘がたったいま死にました。でも、おいでになっ
て手を置いてやってください。そうすれば、生き返るでしょう。」

 

● 解釈と感想

神が存在するならどうしてこんなに病に苦しむ人がいるのか。神が直せないので
はないか。

 

● 解釈と感想

霊魂の病という人間にはとうてい癒せないむずかしい病気を神は癒せる。復活の
イエスがその病人に手を置くと直る。

 

● 解釈と感想

病気はいつの間にか直るが、それは神のおかげでなく自然治癒か医者や薬のおか
げだと思って神に感謝しないのが人間の世界。

 

[塚本訳]ルカ 17:12-19

17:12 とある村に入ると、十人の癩病人に出合われた。彼らは(規則どおりに)
遠くの方で立ち止まったまま、

17:13 声をはりあげて、「イエス先生、どうぞお慈悲を」と言った。

17:14 イエスは見て言われた、「(全快したことを世間に証明してもらうため、
エルサレムの宮に)行って体を『祭司たちに見せなさい。』」すると行く途中
で、(皆いつとはなしに体が)清まった。

17:15 ところでそのうちの一人は自分が直ったのを見ると、大声で神を讃美しな
がら帰ってきて、

17:16 イエスの足下にひれ伏してお礼を言った。それはサマリヤ人であった。

17:17 イエスは言われた、「十人とも清められたのではなかったか。九人はどこ
にいるか。

17:18 この外国人一人のほかには、(九人のユダヤ人のうちに)帰ってきて神に
栄光を帰する者はだれもないのか。」

17:19 そしてその人に言われた、「さあ立って行きなさい。あなたの信仰がなお
したのだ。」

 

● 解釈と感想

体は治っても心の病が治らない人がいる。体が治らなくても心の病が治る人がい
る。神の作戦は体の病を利用して心の病を癒すこと。

 

●            解釈と感想

この世の不幸も同じ。この世の不幸、不足、悩み、悲しみ、社会問題を通して心
の病を気づかせ、霊魂を救うのが神の目的。

 

 

157 問・キリスト教はわかりにくいのですが

答・信じたい、分かりたい、クリスチャンになりたいと思えば神が引っぱてく
れます。

ヨハネ6:60−66

 

[岩波版・佐藤訳]

430660すると、彼の弟子たちの中の多くが聞いて言った、「このことばは歯が立
たない。誰にこれを聞いていることができようか」。

430661イエスは、自分の弟子たちがこれについてささやいているのが自分の中で
わかり、彼らに言った、「このことがあなたがたを躓かせるのか。

430662それなら、人の子が前にいたところへのぼっていくのを看るなら〔その時
には〕……。

430663霊こそが生かすものであって、肉は何の役にも立たない。私があなたがた
に語ってきた言葉は霊であり、命である。

430664しかし、あなたがたの中には信じない人たちがいる」。つまりイエスは、
誰が信じない人々で、誰が自分を裏切ることになる人なのかを、はじめから知っ
ていたのである。

430665そして、言い始めた「だからこそ、父から与えられているのでなければ、
誰も私のところに来ることはできないと言っておいたのだ」。

430666この時以来、彼の弟子たちの[中から]多くの者が離れ去り、もはや彼と共
に歩もうとはしなかった。

 

[塚本訳]ヨハ 6:60-66

6:60 するとこれを聞いて、弟子のうちに、「(自分の肉を食えとは、)これは
ひどい言葉だ。誰が聞いておられよう」と言う者が大勢あった。。

6:61 イエスは弟子たちがそのことについて不満を抱いているのを見抜いて彼ら
に言われた、「このことがあなた達をつまずかせるのか。

6:62 それなら、もし人の子(わたし)が(地上に下りてくる)前にいた所に上
るのを見たら、どうであろう。そのときあなた達は、肉を食い血を飲むのが、霊
の意味であったことに気づくであろう。

6:63 霊が命を与える。肉はなんの役にも立たない。いまわたしがあなた達に話
した言葉は、霊である。だから、命である。

6:64 しかしあなた達のうちには、信じていない者がすこしある。」イエスに
は、だれだれは信じない、だれは自分を敵に売ると、始めからわかっていたので
ある。

6:65 そして言われた、「だから『父上に許された者でなければ、だれもわたし
の所に来ることは出来ない』と言ったのだ。」

6:66 (このはげしい言葉の)ために、多くの弟子がはなれていって、もはやイ
エスと一しょに歩かなくなった。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 ルカ 6:17-18

6:17 イエスは彼らと一緒に山から下りて、平らな所にお立ちになった。大勢の
弟子とおびただしい民衆が、ユダヤ全土とエルサレムから、また、ティルスやシ
ドンの海岸地方から、

6:18 イエスの教えを聞くため、また病気をいやしていただくために来ていた。
汚れた霊に悩まされていた人々もいやしていただいた。

 

新共同 ヨハ 6:52

6:52 それで、ユダヤ人たちは、「どうしてこの人は自分の肉を我々に食べさせ
ることができるのか」と、互いに激しく議論し始めた。

 

新共同 ヨハ 8:43

8:43 わたしの言っていることが、なぜ分からないのか。それは、わたしの言葉
を聞くことができないからだ。

 

新共同 マコ 4:33

4:33 イエスは、人々の聞く力に応じて、このように多くのたとえで御言葉を語
られた。

 

新共同 ヨハ 6:41

6:41 ユダヤ人たちは、イエスが「わたしは天から降って来たパンである」と言
われたので、イエスのことでつぶやき始め、

 

新共同 マタ 11:5-6

11:5 目の見えない人は見え、足の不自由な人は歩き、重い皮膚病を患っている
人は清くなり、耳の聞こえない人は聞こえ、死者は生き返り、貧しい人は福音を
告げ知らされている。

11:6 わたしにつまずかない人は幸いである。」

 

新共同 ヨハ 1:51

1:51 更に言われた。「はっきり言っておく。天が開け、神の天使たちが人の子
の上に昇り降りするのを、あなたがたは見ることになる。」

 

新共同 ヨハ 3:13

3:13 天から降って来た者、すなわち人の子のほかには、天に上った者はだれも
いない。

 

新共同 ヨハ 1:15

1:15 ヨハネは、この方について証しをし、声を張り上げて言った。「『わたし
の後から来られる方は、わたしより優れている。わたしよりも先におられたから
である』とわたしが言ったのは、この方のことである。」

 

新共同 Tコリ15:45

15:45 「最初の人アダムは命のある生き物となった」と書いてありますが、最後
のアダムは命を与える霊となったのです。

 

新共同 ガラ 6:8

6:8 自分の肉に蒔く者は、肉から滅びを刈り取り、霊に蒔く者は、霊から永遠の
命を刈り取ります。

 

新共同 Tペテ3:18

3:18 キリストも、罪のためにただ一度苦しまれました。正しい方が、正しくな
い者たちのために苦しまれたのです。あなたがたを神のもとへ導くためです。キ
リストは、肉では死に渡されましたが、霊では生きる者とされたのです。

 

新共同 ヨハ 6:68

6:68 シモン・ペトロが答えた。「主よ、わたしたちはだれのところへ行きま
しょうか。あなたは永遠の命の言葉を持っておられます。

 

新共同 ヨハ 5:24

5:24 はっきり言っておく。わたしの言葉を聞いて、わたしをお遣わしになった
方を信じる者は、永遠の命を得、また、裁かれることなく、死から命へと移って
いる。

 

新共同 ヨハ 15:3

15:3 わたしの話した言葉によって、あなたがたは既に清くなっている。

 

新共同 ヨハ 3:34

3:34 神がお遣わしになった方は、神の言葉を話される。神が“霊”を限りなくお
与えになるからである。

 

新共同 ヨハ 6:36

6:36 しかし、前にも言ったように、あなたがたはわたしを見ているのに、信じ
ない。

 

新共同 ヨハ 5:38

5:38 また、あなたたちは、自分の内に父のお言葉をとどめていない。父がお遣
わしになった者を、あなたたちは信じないからである。

 

新共同 ヨハ 8:45

8:45 しかし、わたしが真理を語るから、あなたたちはわたしを信じない。

 

新共同 ヨハ 10:26

10:26 しかし、あなたたちは信じない。わたしの羊ではないからである。

 

新共同 ヨハ 2:25

2:25 人間についてだれからも証ししてもらう必要がなかったからである。イエ
スは、何が人間の心の中にあるかをよく知っておられたのである。

 

新共同 ヨハ 18:4

18:4 イエスは御自分の身に起こることを何もかも知っておられ、進み出て、
「だれを捜しているのか」と言われた。

 

新共同 ヨハ 6:71

6:71 イスカリオテのシモンの子ユダのことを言われたのである。このユダは、
十二人の一人でありながら、イエスを裏切ろうとしていた。

 

新共同 ヨハ 12:4

12:4 弟子の一人で、後にイエスを裏切るイスカリオテのユダが言った。

 

新共同 ヨハ 13:11

13:11 イエスは、御自分を裏切ろうとしている者がだれであるかを知っておられ
た。それで、「皆が清いわけではない」と言われたのである。

 

新共同 ヨハ 18:2

18:2 イエスを裏切ろうとしていたユダも、その場所を知っていた。イエスは、
弟子たちと共に度々ここに集まっておられたからである。

 

新共同 ヨハ 18:5

18:5 彼らが「ナザレのイエスだ」と答えると、イエスは「わたしである」と言
われた。イエスを裏切ろうとしていたユダも彼らと一緒にいた。

 

新共同 ヨハ 21:20

21:20 ペトロが振り向くと、イエスの愛しておられた弟子がついて来るのが見え
た。この弟子は、あの夕食のとき、イエスの胸もとに寄りかかったまま、「主
よ、裏切るのはだれですか」と言った人である。

 

新共同 ヨハ 6:37

6:37 父がわたしにお与えになる人は皆、わたしのところに来る。わたしのもと
に来る人を、わたしは決して追い出さない。

 

新共同 ヨハ 3:27

3:27 ヨハネは答えて言った。「天から与えられなければ、人は何も受けること
ができない。

 

● 解釈と感想

イエスが神の子であること、降誕、十字架、復活のことなどは神の働きがその人
に下らないと理解できない仕組みになっている。キリスト教の難しいところはそ
こである。人間の努力ではわからない。

 

● 解釈と感想

宣教の言葉を素直に信じることで救いの道が開かれる。だから宣教者がいなけれ
ばこの世に救いはない。

 

●            解釈と感想

人間は生まれつきのままでは神もキリストも信じることはできない。神の力がそ
の人に注がれなければばらない。

 

●            解釈と感想

宣教の言葉を信じようとする努力、受け入れようとする努力が少しでもあれば救
いの道は開かれる。

「求めよ、さらば与えられん」(マタ7:7)

 

●            解釈と感想

キリスト教を分かりたい、信じたい、クリスチャンになりたいと思っていれば次
第に信仰に導かれる。

 

158 問・イエスが神の子であるとはどうしても信じられないのですが

答・神の示しがそのことをわからせてくれます。それは願えばわかるようにな
ります

マタイ16:13−20

 

[岩波版・佐藤訳]

401613そしてイエスは、カイサリア・フィリッピ地帯にやって来ると、その弟子
たちにたずねて言った、「人々は人の子を誰だと言っているか」。

401614そこで彼らは言った、「ある者たちは洗礼者ヨハネ、しかしまたほかの者
たちはエリヤ、またほかの者たちはエレミヤあるいは〔かつての大〕預言者の一
人だ〔と言っています〕」。

401615彼は彼らに言う、「しかしあなたたちは、私を誰だと言うのか」。

401616するとシモン・ペトロが答えて言った、「あなたこそキリスト、活ける神
の子です」。

401617そこでイエスは答えて彼に言った、「幸いだあなたは、シモン・バルヨナ
よ。〔そのことを〕あなたに啓示したのは肉や血ではなく、天におられる私の父
だからである。

401618この私もまた、あなたに言う、あなたこそペトロである。そしてこの岩の
上に、私は自分の教会を建てよう。そして黄泉の門も、これに勝ることはないで
あろう。

401619私はあなたに天の王国の鍵を与えよう。そしてあなたが地上で結ぶものは
天上でも結ばれたものとなるであろう。またあなたが地上で解くものは天上でも
解かれたものとなるであろう」。

401620そのあと彼は、自分がキリストであることを誰にも話さないように、弟子
たちに命令した。

 

[塚本訳]マタ 16:13-20

16:13 ピリポ・カイザリヤ地方に行かれたとき、イエスはこう言って弟子たちに
尋ねられた、「世間の人は人の子(わたし)のことをなんと言っているか。」

16:14 彼らが言った、「あるいは洗礼者ヨハネ、あるいは預言者エリヤ、あるい
はエレミヤとか(昔の)普通の預言者とか言う者があります。」

16:15 彼らに言われる、「では、あなた達はわたしのことをなんと言うのか。」

16:16 シモン・ペテロが答えて言った、「あなたは救世主、生ける神の子であり
ます!」

16:17 するとイエスは(喜んで)ペテロに答えられた、「バルヨナ・シモン、あ
なたは幸いだ。これをあなたに示したのは血肉([人間]の知恵)でなく、わた
しの天の父上だから。

16:18 それでわたしもあなたに言おう。──あなたはペテロ[岩]、わたしはこの
岩の上に、わたしの集会を建てる。黄泉の門[死の力]もこれに勝つことはでき
ない。

16:19 わたしはあなたに天の国の鍵をあずける。(だから)あなたが地上で結ぶ
ことは(そのまま)天でも結ばれ、地上で解くことは(そのまま)天でも解かれ
るであろう。」

16:20 それからイエスは、自分が救世主であることをだれにも言ってはならない
と、弟子たちを戒められた。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マコ 8:27-30

8:27 イエスは、弟子たちとフィリポ・カイサリア地方の方々の村にお出かけに
なった。その途中、弟子たちに、「人々は、わたしのことを何者だと言っている
か」と言われた。

8:28 弟子たちは言った。「『洗礼者ヨハネだ』と言っています。ほかに、『エ
リヤだ』と言う人も、『預言者の一人だ』と言う人もいます。」

8:29 そこでイエスがお尋ねになった。「それでは、あなたがたはわたしを何者
だと言うのか。」ペトロが答えた。「あなたは、メシアです。」

8:30 するとイエスは、御自分のことをだれにも話さないようにと弟子たちを戒
められた。

 

新共同 ルカ 9:18-21

9:18 イエスがひとりで祈っておられたとき、弟子たちは共にいた。そこでイエ
スは、「群衆は、わたしのことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。

9:19 弟子たちは答えた。「『洗礼者ヨハネだ』と言っています。ほかに、『エ
リヤだ』と言う人も、『だれか昔の預言者が生き返ったのだ』と言う人もいます。」

9:20 イエスが言われた。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うの
か。」ペトロが答えた。「神からのメシアです。」

◆イエス、死と復活を予告する

9:21 イエスは弟子たちを戒め、このことをだれにも話さないように命じて、

 

新共同 ヨハ 6:66-71

6:66 このために、弟子たちの多くが離れ去り、もはやイエスと共に歩まなく
なった。

6:67 そこで、イエスは十二人に、「あなたがたも離れて行きたいか」と言われた。

6:68 シモン・ペトロが答えた。「主よ、わたしたちはだれのところへ行きま
しょうか。あなたは永遠の命の言葉を持っておられます。

6:69 あなたこそ神の聖者であると、わたしたちは信じ、また知っています。」

6:70 すると、イエスは言われた。「あなたがた十二人は、わたしが選んだので
はないか。ところが、その中の一人は悪魔だ。」

6:71 イスカリオテのシモンの子ユダのことを言われたのである。このユダは、
十二人の一人でありながら、イエスを裏切ろうとしていた。

 

新共同 マタ 18:18

18:18 はっきり言っておく。あなたがたが地上でつなぐことは、天上でもつなが
れ、あなたがたが地上で解くことは、天上でも解かれる。

 

新共同 ヨハ 20:22-23

20:22 そう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。

20:23 だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。だれの罪でも、
あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る。」

 

新共同 マタ 14:33

14:33 舟の中にいた人たちは、「本当に、あなたは神の子です」と言ってイエス
を拝んだ。

 

新共同 マタ 26:63

26:63 イエスは黙り続けておられた。大祭司は言った。「生ける神に誓って我々
に答えよ。お前は神の子、メシアなのか。」

 

新共同 マタ 27:40

27:40 言った。「神殿を打ち倒し、三日で建てる者、神の子なら、自分を救って
みろ。そして十字架から降りて来い。」

 

新共同 マタ 27:43

27:43 神に頼っているが、神の御心ならば、今すぐ救ってもらえ。『わたしは神
の子だ』と言っていたのだから。」

 

新共同 マタ 27:54

27:54 百人隊長や一緒にイエスの見張りをしていた人たちは、地震やいろいろの
出来事を見て、非常に恐れ、「本当に、この人は神の子だった」と言った。

 

新共同 ヨハ 1:34

1:34 わたしはそれを見た。だから、この方こそ神の子であると証ししたのであ
る。」

 

新共同 ヨハ 1:49

1:49 ナタナエルは答えた。「ラビ、あなたは神の子です。あなたはイスラエル
の王です。」

 

新共同 ヨハ 6:69

6:69 あなたこそ神の聖者であると、わたしたちは信じ、また知っています。」

 

新共同 ヨハ 10:24

10:24 すると、ユダヤ人たちがイエスを取り囲んで言った。「いつまで、わたし
たちに気をもませるのか。もしメシアなら、はっきりそう言いなさい。」

 

新共同 ヨハ 11:27

11:27 マルタは言った。「はい、主よ、あなたが世に来られるはずの神の子、メ
シアであるとわたしは信じております。」

 

新共同 ヨハ 19:7

19:7 ユダヤ人たちは答えた。「わたしたちには律法があります。律法によれ
ば、この男は死罪に当たります。神の子と自称したからです。」

 

新共同 ヨハ 20:31

20:31 これらのことが書かれたのは、あなたがたが、イエスは神の子メシアであ
ると信じるためであり、また、信じてイエスの名により命を受けるためである。

 

新共同 マタ 4:18

4:18 イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、二人の兄弟、ペト
ロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレが、湖で網を打っているのを御覧になっ
た。彼らは漁師だった。

 

新共同 マタ 11:27

11:27 すべてのことは、父からわたしに任せられています。父のほかに子を知る
者はなく、子と、子が示そうと思う者のほかには、父を知る者はいません。

 

新共同 ガラ 1:15-16

1:15 しかし、わたしを母の胎内にあるときから選び分け、恵みによって召し出
してくださった神が、御心のままに、

1:16 御子をわたしに示して、その福音を異邦人に告げ知らせるようにされたと
き、わたしは、すぐ血肉に相談するようなことはせず、

 

新共同 ヨハ 1:42

1:42 そして、シモンをイエスのところに連れて行った。イエスは彼を見つめ
て、「あなたはヨハネの子シモンであるが、ケファ――『岩』という意味――と呼ぶ
ことにする」と言われた。

 

新共同 エペ 2:20

2:20 使徒や預言者という土台の上に建てられています。そのかなめ石はキリス
ト・イエス御自身であり、

 

新共同 Tペテ2:5

2:5 あなたがた自身も生きた石として用いられ、霊的な家に造り上げられるよう
にしなさい。そして聖なる祭司となって神に喜ばれる霊的ないけにえを、イエ
ス・キリストを通して献げなさい。

 

新共同 ヨブ 38:17

38:17 死の門がお前に姿を見せ/死の闇の門を見たことがあるか。

 

新共同 詩  9:14

9:14 憐れんでください、主よ/死の門からわたしを引き上げてくださる方よ。
御覧ください/わたしを憎む者がわたしを苦しめているのを。

 

新共同 マタ 18:18

18:18 はっきり言っておく。あなたがたが地上でつなぐことは、天上でもつなが
れ、あなたがたが地上で解くことは、天上でも解かれる。

 

新共同 イザ 22:22

22:22 わたしは彼の肩に、ダビデの家の鍵を置く。彼が開けば、閉じる者はな
く、彼が閉じれば、開く者はないであろう。

 

新共同 黙  1:18

1:18 また生きている者である。一度は死んだが、見よ、世々限りなく生きて、
死と陰府の鍵を持っている。

 

新共同 黙  3:7

3:7 フィラデルフィアにある教会の天使にこう書き送れ。『聖なる方、真実な
方、/ダビデの鍵を持つ方、/この方が開けると、だれも閉じることなく、/閉
じると、だれも開けることがない。その方が次のように言われる。

 

新共同 マタ 8:4

8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。た
だ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々に証明しなさ
い。」

 

新共同 ルカ 3:1

3:1 皇帝ティベリウスの治世の第十五年、ポンティオ・ピラトがユダヤの総督、
ヘロデがガリラヤの領主、その兄弟フィリポがイトラヤとトラコン地方の領主、
リサニアがアビレネの領主、

 

新共同 マコ 6:14

6:14 イエスの名が知れ渡ったので、ヘロデ王の耳にも入った。人々は言ってい
た。「洗礼者ヨハネが死者の中から生き返ったのだ。だから、奇跡を行う力が彼
に働いている。」

 

新共同 マコ 14:61

14:61 しかし、イエスは黙り続け何もお答えにならなかった。そこで、重ねて大
祭司は尋ね、「お前はほむべき方の子、メシアなのか」と言った。

 

新共同 マタ 8:4

8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。た
だ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々に証明しなさ
い。」

 

新共同 ルカ 9:28

9:28 この話をしてから八日ほどたったとき、イエスは、ペトロ、ヨハネ、およ
びヤコブを連れて、祈るために山に登られた。

 

新共同 ルカ 9:7-8

9:7 ところで、領主ヘロデは、これらの出来事をすべて聞いて戸惑った。という
のは、イエスについて、「ヨハネが死者の中から生き返ったのだ」と言う人もい
れば、

9:8 「エリヤが現れたのだ」と言う人もいて、更に、「だれか昔の預言者が生き
返ったのだ」と言う人もいたからである。

 

新共同 ルカ 2:11

2:11 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この
方こそ主メシアである。

 

新共同 ルカ 2:26

2:26 そして、主が遣わすメシアに会うまでは決して死なない、とのお告げを聖
霊から受けていた。

 

新共同 ルカ 23:35

23:35 民衆は立って見つめていた。議員たちも、あざ笑って言った。「他人を
救ったのだ。もし神からのメシアで、選ばれた者なら、自分を救うがよい。」

 

新共同 ヨハ 6:69 あなたこそ神の聖者であると、わたしたちは信じ、また知っ
ています。」

 

新共同 ヨハ 6:70-71

6:70 すると、イエスは言われた。「あなたがた十二人は、わたしが選んだので
はないか。ところが、その中の一人は悪魔だ。」

6:71 イスカリオテのシモンの子ユダのことを言われたのである。このユダは、
十二人の一人でありながら、イエスを裏切ろうとしていた。

 

新共同 ヨハ 20:24 十二人の一人でディディモと呼ばれるトマスは、イエスが来
られたとき、彼らと一緒にいなかった。

 

新共同 ヨハ 6:63 命を与えるのは“霊”である。肉は何の役にも立たない。わた
しがあなたがたに話した言葉は霊であり、命である。

 

新共同 使  5:20 「行って神殿の境内に立ち、この命の言葉を残らず民衆に告げ
なさい」と言った。

 

新共同 Tヨハ4:16 わたしたちは、わたしたちに対する神の愛を知り、また信じ
ています。神は愛です。愛にとどまる人は、神の内にとどまり、神もその人の内
にとどまってくださいます。

 

新共同 マコ 1:24 「ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来た
のか。正体は分かっている。神の聖者だ。」

 

新共同 Tヨハ2:20 しかし、あなたがたは聖なる方から油を注がれているので、
皆、真理を知っています。

 

新共同 ヨハ 13:18 わたしは、あなたがた皆について、こう言っているのではな
い。わたしは、どのような人々を選び出したか分かっている。しかし、『わたし
のパンを食べている者が、わたしに逆らった』という聖書の言葉は実現しなけれ
ばならない。

 

新共同 ルカ 6:13 朝になると弟子たちを呼び集め、その中から十二人を選んで
使徒と名付けられた。

 

新共同 ルカ 22:3 しかし、十二人の中の一人で、イスカリオテと呼ばれるユダ
の中に、サタンが入った。

 

新共同 ヨハ 6:64 しかし、あなたがたのうちには信じない者たちもいる。」イ
エスは最初から、信じない者たちがだれであるか、また、御自分を裏切る者がだ
れであるかを知っておられたのである。

 

新共同 マタ 26:14-15

26:14 そのとき、十二人の一人で、イスカリオテのユダという者が、祭司長たち
のところへ行き、

26:15 「あの男をあなたたちに引き渡せば、幾らくれますか」と言った。そこ
で、彼らは銀貨三十枚を支払うことにした。

 

新共同 マタ 16:19 わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつな
ぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる。」

 

新共同 ヨハ 20:23 だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。だ
れの罪でも、あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る。」

 

新共同 創  2:7 主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、そ
の鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。

 

新共同 エゼ 37:9

37:9 主はわたしに言われた。「霊に預言せよ。人の子よ、預言して霊に言いな
さい。主なる神はこう言われる。霊よ、四方から吹き来れ。霊よ、これらの殺さ
れたものの上に吹きつけよ。そうすれば彼らは生き返る。」

 

新共同 ルカ 24:49 わたしは、父が約束されたものをあなたがたに送る。高い所
からの力に覆われるまでは、都にとどまっていなさい。」

 

新共同 マタ 18:18 はっきり言っておく。あなたがたが地上でつなぐことは、天
上でもつながれ、あなたがたが地上で解くことは、天上でも解かれる。

 

● 解釈と感想

キリスト教の信仰は、「勉強して」わかるものではないのでむずかしい。神が心
に示さなければわからない。しかしわかりたいと思えば「勉強しなくても」わか
るようになる。わかるひとは生まれつきわかるようになっているのではない。そ
れは予定説であって、絶望である。

 

●            解釈と感想

地上でつなぐことは天でもつながれるとは恐ろしいこと。人の救いは先に救われ
た者の双肩にかかっている。不信者をいじめたり冷たくすればその人はキリスト
教から離れて天国から締め出される。

 

● 解釈と感想

新共同 ルカ 23:35

23:35 民衆は立って見つめていた。議員たちも、あざ笑って言った。「他人を
救ったのだ。もし神からのメシアで、選ばれた者なら、自分を救うがよい。」

は涙なくして読めない。

議員達のバカ。イエスが苦しんでいるのはお前達の罪を贖うために神に苦しめら
れていたのだ。

 

● 解釈と感想

十 字架の意味がわかるというのは恩恵以外にない。神の示しによってそれがわ
かる。しかしわかる人は生まれつきにきまっているという宿命論ではない。わか
りた い救われたたいと思えば神は十字架の意味を分からせてくださる。しかし
霊魂の手術はつらく苦しい。しかし霊が誕生すれば喜びがあるのみ。永遠の喜
び。死の 突破。

 

● 解釈と感想

イエスの復活信仰もおなじ。神が示さなければそれを信じられない。信じられれ
ば歴史的事実がてこになり、信仰が狂人になる。

 

● 解釈と感想

イ エスの有体的復活は聖書の通りに弟子達に起こった。パウロは後に心に示さ
れてそれが歴史的事実として本当であったと信じた。わからされた。直弟子達へ
の復 活と同じようなことがパウロに起こったのではない。心に示されて先輩達
に起こった有体的復活が事実であったことを信じられるようになった。

 

● 解釈と感想

16:17 するとイエスは(喜んで)ペテロに答えられた、「バルヨナ・シモン、あ
なたは幸いだ。これをあなたに示したのは血肉([人間]の知恵)でなく、わた
しの天の父上だから。

これがキリスト教理解、信仰の原理を説明する個所。人間の熱心な伝道の業だけ
では救われない。

159 問・神に引かれてゆく道の意味は人間に分かるものですか

答・人間は神に残酷に引きずり回されます。多くの場合本人にはその意味が分
かりません。

マタイ16:21−23

[岩波版・佐藤訳]

401621そのとき以来、イエスはその弟子たちに、彼がエルサレムに行かねばなら
ず、また長老たちや祭司長たちや律法学者たちによって多くの苦しみを受け、か
つ殺され、そして三日目に起こされねばならないことを示し始めた。

401622そこでペトロは彼をわきへ連れて行き、彼を叱り始めて言った、「主よ、
とんでもない。そんなことがあなたに起こるはずがありません」。

401623しかし、彼は振り返り、ペトロに言った、「サタンよ、私の後ろに失せ
ろ。お前は私の躓きだ。お前は神のことがらを思わず、人間のことがらを思って
いるのだ」。

 

[塚本訳]マタ 16:21-23

16:21 この時から、イエスは自分が(神の計画どおり)エルサレムに行って、長
老、大祭司連、聖書学者たちから多くの苦しみをうけ、殺され、そして三日目に
復活せねばならないことを弟子たちに示し始められた。

16:22 するとペテロはイエスをわきへ引っ張っていって、「主よ、とんでもな
い。そんなことは絶対にいけません!」と言って忠告を始めた。(救世主が死ぬ
などとは考えられなかったのである。)

16:23 イエスは振り返って、ペテロに言われた、「引っ込んでろ、悪魔、この邪
魔者!お前は神様のことを考えずに、人間のことを考えている!」

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マコ 8:31-33

8:31 それからイエスは、人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律
法学者たちから排斥されて殺され、三日の後に復活することになっている、と弟
子たちに教え始められた。

8:32 しかも、そのことをはっきりとお話しになった。すると、ペトロはイエス
をわきへお連れして、いさめ始めた。

8:33 イエスは振り返って、弟子たちを見ながら、ペトロを叱って言われた。
「サタン、引き下がれ。あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている。」

 

新共同 ルカ 9:22

9:22 次のように言われた。「人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司
長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日目に復活することになっている。」

 

新共同 マタ 17:12

17:12 言っておくが、エリヤは既に来たのだ。人々は彼を認めず、好きなように
あしらったのである。人の子も、そのように人々から苦しめられることになる。」

 

新共同 マタ 17:22-23

17:22 一行がガリラヤに集まったとき、イエスは言われた。「人の子は人々の手
に引き渡されようとしている。

17:23 そして殺されるが、三日目に復活する。」弟子たちは非常に悲しんだ。

 

新共同 マタ 20:18-19

20:18 「今、わたしたちはエルサレムへ上って行く。人の子は、祭司長たちや律
法学者たちに引き渡される。彼らは死刑を宣告して、

20:19 異邦人に引き渡す。人の子を侮辱し、鞭打ち、十字架につけるためであ
る。そして、人の子は三日目に復活する。」

 

新共同 マタ 26:2

26:2 「あなたがたも知っているとおり、二日後は過越祭である。人の子は、十
字架につけられるために引き渡される。」

 

新共同 ルカ 13:33

13:33 だが、わたしは今日も明日も、その次の日も自分の道を進まねばならな
い。預言者がエルサレム以外の所で死ぬことは、ありえないからだ。

 

新共同 マタ 28:6

28:6 あの方は、ここにはおられない。かねて言われていたとおり、復活なさっ
たのだ。さあ、遺体の置いてあった場所を見なさい。

 

新共同 マタ 12:40

12:40 つまり、ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、人の子も三日三
晩、大地の中にいることになる。

 

新共同 ホセ 6:2

6:2 二日の後、主は我々を生かし/三日目に、立ち上がらせてくださる。我々は
御前に生きる。

 

新共同 ヨハ 2:19

2:19 イエスは答えて言われた。「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみ
せる。」

 

新共同 Tコリ15:4

15:4 葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと、

 

新共同 マタ 4:10

4:10 すると、イエスは言われた。「退け、サタン。『あなたの神である主を拝
み、/ただ主に仕えよ』/と書いてある。」

 

新共同 Uサム19:23

19:23 だがダビデは言った。「ツェルヤの息子たちよ、ほうっておいてくれ。お
前たちは今日わたしに敵対するつもりか。今日、イスラエル人が死刑にされてよ
いものだろうか。今日わたしがイスラエルの王であることを、わたし自身が知ら
ないと思うのか。」

 

新共同 イザ 8:14

8:14 主は聖所にとっては、つまずきの石/イスラエルの両王国にとっては、妨
げの岩/エルサレムの住民にとっては/仕掛け網となり、罠となられる。

 

新共同 Tペテ2:8

2:8 また、/「つまずきの石、/妨げの岩」なのです。彼らは御言葉を信じない
のでつまずくのですが、実は、そうなるように以前から定められているのです。

 

新共同 ロマ 9:32-33

9:32 なぜですか。イスラエルは、信仰によってではなく、行いによって達せら
れるかのように、考えたからです。彼らはつまずきの石につまずいたのです。

9:33 「見よ、わたしはシオンに、/つまずきの石、妨げの岩を置く。これを信
じる者は、失望することがない」と書いてあるとおりです。

 

新共同 Tコリ1:23

1:23 わたしたちは、十字架につけられたキリストを宣べ伝えています。すなわ
ち、ユダヤ人にはつまずかせるもの、異邦人には愚かなものですが、

 

新共同 Tコリ2:11

2:11 人の内にある霊以外に、いったいだれが、人のことを知るでしょうか。同
じように、神の霊以外に神のことを知る者はいません。

 

新共同 マタ 3:3

3:3 これは預言者イザヤによってこう言われている人である。「荒れ野で叫ぶ者
の声がする。『主の道を整え、/その道筋をまっすぐにせよ。』」

 

新共同 マコ 9:31

9:31 それは弟子たちに、「人の子は、人々の手に引き渡され、殺される。殺さ
れて三日の後に復活する」と言っておられたからである。

 

新共同 マコ 10:32-34

10:32 一行がエルサレムへ上って行く途中、イエスは先頭に立って進んで行かれ
た。それを見て、弟子たちは驚き、従う者たちは恐れた。イエスは再び十二人を
呼び寄せて、自分の身に起ころうとしていることを話し始められた。

10:33 「今、わたしたちはエルサレムへ上って行く。人の子は祭司長たちや律法
学者たちに引き渡される。彼らは死刑を宣告して異邦人に引き渡す。

10:34 異邦人は人の子を侮辱し、唾をかけ、鞭打ったうえで殺す。そして、人の
子は三日の後に復活する。」

 

新共同 ルカ 9:22

9:22 次のように言われた。「人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司
長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日目に復活することになっている。」

 

新共同 マコ 12:10

12:10 聖書にこう書いてあるのを読んだことがないのか。『家を建てる者の捨て
た石、/これが隅の親石となった。

 

新共同 詩  118:22

118:22 家を建てる者の退けた石が/隅の親石となった。

 

新共同 ヨハ 10:24

10:24 すると、ユダヤ人たちがイエスを取り囲んで言った。「いつまで、わたし
たちに気をもませるのか。もしメシアなら、はっきりそう言いなさい。」

 

新共同 ヨハ 1:45

1:45 フィリポはナタナエルに出会って言った。「わたしたちは、モーセが律法
に記し、預言者たちも書いている方に出会った。それはナザレの人で、ヨセフの
子イエスだ。」

 

新共同 マコ 8:30

8:30 するとイエスは、御自分のことをだれにも話さないようにと弟子たちを戒
められた。

 

新共同 T列 11:14

11:14 こうして主は、ソロモンに敵対する者としてエドム人ハダドを起こされ
た。彼はエドムの王家の血筋を引く者であった。

 

新共同 マタ 4:10

4:10 すると、イエスは言われた。「退け、サタン。『あなたの神である主を拝
み、/ただ主に仕えよ』/と書いてある。」

 

新共同 マコ 8:31

8:31 それからイエスは、人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律
法学者たちから排斥されて殺され、三日の後に復活することになっている、と弟
子たちに教え始められた。

 

新共同 マコ 8:38

8:38 神に背いたこの罪深い時代に、わたしとわたしの言葉を恥じる者は、人の
子もまた、父の栄光に輝いて聖なる天使たちと共に来るときに、その者を恥じる。」

 

新共同 ルカ 17:25

17:25 しかし、人の子はまず必ず、多くの苦しみを受け、今の時代の者たちから
排斥されることになっている。

 

新共同 ルカ 18:32-33

18:32 人の子は異邦人に引き渡されて、侮辱され、乱暴な仕打ちを受け、唾をか
けられる。

18:33 彼らは人の子を、鞭打ってから殺す。そして、人の子は三日目に復活する。」

 

新共同 ルカ 24:7

24:7 人の子は必ず、罪人の手に渡され、十字架につけられ、三日目に復活する
ことになっている、と言われたではないか。」

 

新共同 ルカ 24:26

24:26 メシアはこういう苦しみを受けて、栄光に入るはずだったのではないか。」

 

新共同 ルカ 24:46

24:46 言われた。「次のように書いてある。『メシアは苦しみを受け、三日目に
死者の中から復活する。

 

新共同 マタ 21:42

21:42 イエスは言われた。「聖書にこう書いてあるのを、まだ読んだことがない
のか。『家を建てる者の捨てた石、/これが隅の親石となった。これは、主がな
さったことで、/わたしたちの目には不思議に見える。』

 

新共同 ホセ 6:2

6:2 二日の後、主は我々を生かし/三日目に、立ち上がらせてくださる。我々は
御前に生きる。

 

 

● 解釈と感想

自分の歩む道はあらかじめ分かるのか?。自分の受難の道は予想できてもその意
味は分からないことが多い。自分は何でこんな目に遭わねばならないのか?。と。

 

● 解釈と感想

この人生、神に残酷にされて引きずり回されたとき、その神の胸の内の意味は本
人にはわからない。それは人生の最後まで分からないのかも知れない。しかし神
の側では意味があり、我々の不幸や苦難は無駄には終わらないと信じる。この人
生、それを信じて生きるより仕方がない。

 

口語訳 Tコリ15:58

15:58 だから、愛する兄弟たちよ。堅く立って動かされず、いつも全力を注いで
主のわざに励みなさい。主にあっては、あなたがたの労苦がむだになることはな
いと、あなたがたは知っているからである。

 

新改訳 Tコリ15:58

15:58 ですから、私の愛する兄弟たちよ。堅く立って、動かされることなく、い
つも主のわざに励みなさい。あなたがたは自分たちの労苦が、主にあってむだで
ないことを知っているのですから。

 

新共同 Tコリ15:58

15:58 わたしの愛する兄弟たち、こういうわけですから、動かされないように
しっかり立ち、主の業に常に励みなさい。主に結ばれているならば自分たちの苦
労が決して無駄にならないことを、あなたがたは知っているはずです。

 

[塚本訳]Tコリ15:58

15:58 だから、わたしの愛する兄弟たちよ、しっかりしておれ、動かずにおれ、
いつも主の仕事にぬきんでよ。骨折りが主にあってむだにならないことを、あな
た達は知っているのだから。

 

[前田訳]Tコリ15:58

15:58 それゆえ、愛する兄弟方、堅く立って動かされず、つねに主のわざに励ん
でください。ご存じのとおり、あなた方の労苦は主にあってむだにはなりません。

 

 

160                十字架を負え

マタイ16:24−28

 

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

401624そののちイエスは、その弟子たちに言った、「もし人が私の後ろから来た
いと望むならば、自分自身を否み、自分の十字架を担って私に従って来るがよい。

401625実に、自分のいのちを救おうと欲する者はそれを滅ぼすであろう。しか
し、自分のいのちを私のために滅ぼす者は、それを見いだすであろう。

401626そもそも、人が全世界を儲けたとしても、そのいのちを損なっては何の益
となろう。つまり、人は自分のいのちの代価として何を与えようというのか。

401627たしかに、人の子はその父の栄光のうちに、その御使いたちと共にやがて
やって来るであろう、そしてそのとき彼は各人にその行ないに従って報いるで
あろう。

401628アーメン、私はあなたたちに言う、ここに立っている者たちの中には、人
の子がその王国のうちにやって来るのを見るまでは、決して死を味わうことのな
い者が幾人かいる」。

_ _

_新共同訳1987_

16:24 それから、弟子たちに言われた。「わたしについて来たい者は、自分を捨
て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。

16:25 自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのために命を失う
者は、それを得る。

16:26 人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろ
うか。自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか。

16:27 人の子は、父の栄光に輝いて天使たちと共に来るが、そのとき、それぞれ
の行いに応じて報いるのである。

16:28 はっきり言っておく。ここに一緒にいる人々の中には、人の子がその国と
共に来るのを見るまでは、決して死なない者がいる。」

_ _

_前田訳1978_

16:24 それからイエスは弟子たちにいわれた、「わたしにつこうと思うものは、
おのれを捨てておのが十字架を負い、それからわたしに従え。

16:25 おのがいのちを救おうと思うものはそれを失い、わがゆえにおのがいのち
を失おうと思うものはそれを得よう。

16:26 全世界をかち得てもおのがいのちをとられれば何の役に立とう。おのがい
のちの代価に何を与えようか。

16:27 人の子が父の栄光を受けて天使とともに来るであろうとき、めいめいにそ
の行ないによって報いよう。

16:28 本当にいう、ここに立つもののうち、人の子が彼の国に来るのを見るまで
死を味わわぬものがある」と。

_ _

_新改訳1970_

16:24 それから、イエスは弟子たちに言われた。「だれでもわたしについて来た
いと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負い、そしてわたしについて来なさい。

16:25 いのちを救おうと思う者はそれを失い、わたしのためにいのちを失う者
は、それを見いだすのです。

16:26 人は、たとい全世界を手に入れても、まことのいのちを損じたら、何の得
がありましょう。そのいのちを買い戻すのには、人はいったい何を差し出せばよ
いでしょう。

16:27 人の子は父の栄光を帯びて、御使いたちとともに、やがて来ようとしてい
るのです。その時には、おのおのその行ないに応じて報いをします。

16:28 まことに、あなたがたに告げます。ここに立っている人々の中には、人の
子が御国とともに来るのを見るまでは、決して死を味わわない人々がいます。」

_ _

_塚本訳1963_

16:24 あとでイエスは弟子たちに言われた、「だれでも、わたしについて来よう
と思う者は、(まず)己れをすてて、自分の十字架を負い、それからわたしに従え。

16:25 (十字架を避けてこの世の)命を救おうと思う者は(永遠の)命を失い、
わたしのために(この世の)命を失う者は、(永遠の)命を得るのだから。

16:26 たとい全世界をもうけても、命を損するならば、その人は何を得するのだ
ろう。それとも、人は(一度失った永遠の)命を受けもどす代価として、何か
(神に)渡すことができるのだろうか。

16:27 (永遠の命のために働け。)人の子(わたし)は父上の栄光に包まれ、自
分の使いたちを引き連れて(ふたたび地上に)来るが、その時、『ひとりびとり
の行いに応じて褒美を与えるのである』から。

16:28 アーメン、わたしは言う、(その時はじきに来る。今)ここに立っている
者のうちには、死なずにいて、人の子(わたし)がその国と共に来るのを見る者
がある。」

_ _

_口語訳1955_

16:24 それからイエスは弟子たちに言われた、「だれでもわたしについてきたい
と思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負うて、わたしに従ってきなさい。

16:25 自分の命を救おうと思う者はそれを失い、わたしのために自分の命を失う
者は、それを見いだすであろう。

16:26 たとい人が全世界をもうけても、自分の命を損したら、なんの得になろう
か。また、人はどんな代価を払って、その命を買いもどすことができようか。

16:27 人の子は父の栄光のうちに、御使たちを従えて来るが、その時には、実際
のおこないに応じて、それぞれに報いるであろう。

16:28 よく聞いておくがよい、人の子が御国の力をもって来るのを見るまでは、
死を味わわない者が、ここに立っている者の中にいる」。

 

_文語訳1917_

"401624","ここにイエス弟子たちに言ひたまふ『人もし我に從ひ來らんと思は
ば、己をすて、己が十字架を負ひて、我に從へ。"

"401625","己が生命を救はんと思ふ者は、これを失ひ、我がために己が生命をう
しなふ者は、之を得べし。"

"401626","人、全世界を贏くとも、己が生命を損せば、何の益あらん、又その生
命の代に何を與へんや。"

"401627","人の子は父の榮光をもて、御使たちと共に來らん。その時おのおのの
行爲に随ひて報ゆべし。"

"401628","まことに汝らに告ぐ、ここに立つ者のうちに、人の子のその國をもて
來るを見るまでは、死を味はぬ者どもあり』"

 

****************************************

各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

_ _

塚本訳 マコ 8:34-38

8:34 それから、群衆を弟子と一しょに呼びよせて言われた、「だれでも、わた
しについて来ようと思う者は、(まず)己れをすてて、自分の十字架を負い、そ
れからわたしに従え。

8:35 (十字架を避けてこの世の)命を救おうと思う者は(永遠の)命を失い、
わたしと福音とのために(この世の)命を失う者は、(永遠の)命を救うのだから。

8:36 全世界をもうけても、命を損するのでは、その人になんの得があろう。

8:37 また、人は(一度失った永遠の)命を受けもどす代価として、何か(神
に)渡すことができようか。

8:38 (わたしを信ずると言いながら、)神を忘れた、罪のこの時代において、
わたしとわたしの福音(を告白すること)とを恥じる者があれば、人の子(わた
し) も、父上の栄光に包まれ、聖なる天使たちを引き連れて(ふたたび地上
に)来る時、その(臆病)者を(弟子と認めることを)恥じるであろう。」

9:1 また言葉をつづけられた、「アーメン、わたしは言う、(その時はじきに来
る。)今ここに立っている者のうちには、死なずにいて、力強い神の国が来るの
を見る者がある。」

 

塚本訳 ルカ 9:23-27

9:23 それから今度は皆に話された、「だれでも、わたしについて来ようと思う
者は、(まず)己れをすてて、毎日自分の十字架を負い、それからわたしに従え。

9:24 (十字架を避けてこの世の)命を救おうと思う者は(永遠の)命を失い、
わたしのために(この世の)命を失う者が、(永遠の)命を救うのだから。

9:25 全世界をもうけても、自分(の命)を失ったり損したりするのでは、その
人は何を得するのだろう。

9:26 (わたしを信ずると言いながら、)わたしとわたしの福音(を告白するこ
と)とを恥じる者があれば、人の子(わたし)も、自分と父上と聖なる天使たち
との栄光に包まれて(ふたたび地上に)来る時、そんな(臆病)者を(弟子と認
めることを)恥じるであろう。

9:27 本当にわたしは言う、(その時はじきに来る。)今ここに立っている者の
うちには、死なずにいて、その神の国を見る者がある。」

 

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

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新共同 マタ 24:31

24:31 人の子は、大きなラッパの音を合図にその天使たちを遣わす。天使たち
は、天の果てから果てまで、彼によって選ばれた人たちを四方から呼び集める。」

 

新共同 ロマ 2:6

2:6 神はおのおのの行いに従ってお報いになります。

 

新共同 マタ 20:21

20:21 イエスが、「何が望みか」と言われると、彼女は言った。「王座にお着き
になるとき、この二人の息子が、一人はあなたの右に、もう一人は左に座れると
おっしゃってください。」

 

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

 

口語訳 Tコリ11:1

11:1 わたしがキリストにならう者であるように、あなたがたもわたしにならう
者になりなさい。

 

口語訳 Uコリ5:10

5:10 なぜなら、わたしたちは皆、キリストのさばきの座の前にあらわれ、善で
あれ悪であれ、自分の行ったことに応じて、それぞれ報いを受けねばならないか
らである。

 

口語訳 ガラ 6:7-8

6:7 まちがってはいけない、神は侮られるようなかたではない。人は自分のまい
たものを、刈り取ることになる。

6:8 すなわち、自分の肉にまく者は、肉から滅びを刈り取り、霊にまく者は、霊
から永遠のいのちを刈り取るであろう。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

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新共同 使  1:11

1:11 言った。「ガリラヤの人たち、なぜ天を見上げて立っているのか。あなた
がたから離れて天に上げられたイエスは、天に行かれるのをあなたがたが見たの
と同じ有様で、またおいでになる。」

 

新共同 Tテサ4:16

4:16 すなわち、合図の号令がかかり、大天使の声が聞こえて、神のラッパが鳴
り響くと、主御自身が天から降って来られます。すると、キリストに結ばれて死
んだ人たちが、まず最初に復活し、

 

新共同 Uテサ1:7

1:7 また、苦しみを受けているあなたがたには、わたしたちと共に休息をもって
報いてくださるのです。主イエスが力強い天使たちを率いて天から来られると
き、神はこの報いを実現なさいます。

 

新共同 Tヨハ2:28

2:28 さて、子たちよ、御子の内にいつもとどまりなさい。そうすれば、御子の
現れるとき、確信を持つことができ、御子が来られるとき、御前で恥じ入るよう
なことがありません。

 

新共同 黙  1:7

1:7 見よ、その方が雲に乗って来られる。すべての人の目が彼を仰ぎ見る、/こ
とに、彼を突き刺した者どもは。地上の諸民族は皆、彼のために嘆き悲しむ。然
り、アーメン。

 

新共同 ロマ 2:6

2:6 神はおのおのの行いに従ってお報いになります。

 

新共同 Uコリ5:10

5:10 なぜなら、わたしたちは皆、キリストの裁きの座の前に立ち、善であれ悪
であれ、めいめい体を住みかとしていたときに行ったことに応じて、報いを受け
ねばならないからです。

 

新共同 エペ 6:8

6:8 あなたがたも知っているとおり、奴隷であっても自由な身分の者であって
も、善いことを行えば、だれでも主から報いを受けるのです。

 

新共同 コロ 3:24-25

3:24 あなたがたは、御国を受け継ぐという報いを主から受けることを知ってい
ます。あなたがたは主キリストに仕えているのです。

3:25 不義を行う者は、その不義の報いを受けるでしょう。そこには分け隔ては
ありません。

 

新共同 Uテモ4:14

4:14 銅細工人アレクサンドロがわたしをひどく苦しめました。主は、その仕業
に応じて彼にお報いになります。

 

新共同 Tペテ1:17

1:17 また、あなたがたは、人それぞれの行いに応じて公平に裁かれる方を、
「父」と呼びかけているのですから、この地上に仮住まいする間、その方を畏れ
て生活すべきです。

 

新共同 黙  2:23

2:23 また、この女の子供たちも打ち殺そう。こうして、全教会は、わたしが人
の思いや判断を見通す者だということを悟るようになる。わたしは、あなたがた
が行ったことに応じて、一人一人に報いよう。

 

新共同 黙  22:12

22:12 見よ、わたしはすぐに来る。わたしは、報いを携えて来て、それぞれの行
いに応じて報いる。

 

新共同 ヘブ 2:9

2:9 ただ、「天使たちよりも、わずかの間、低い者とされた」イエスが、死の苦
しみのゆえに、「栄光と栄誉の冠を授けられた」のを見ています。神の恵みに
よって、すべての人のために死んでくださったのです。

 

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

口語訳 Uコリ4:10-11

4:10 いつもイエスの死をこの身に負うている。それはまた、イエスのいのち
が、この身に現れるためである。

4:11 わたしたち生きている者は、イエスのために絶えず死に渡されているので
ある。それはイエスのいのちが、わたしたちの死ぬべき肉体に現れるためである。

 

口語訳 ロマ 2:6

2:6 神は、おのおのに、そのわざにしたがって報いられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イエス伝問答集

巻頭言

 

憎しみと赦し

 

 私 が思春期になった頃、母が自分の母親(つまり私の母方の祖母)のことを
何も語ってくれないことを不思議に思い始めた。母には出生の秘密があるのでは
ない か、わたしはその子供、私の血は汚れているのではないか!!。誰にもそ
の悩みを打ち明けることができずに暗い気持ちの期間が長く続いた。あるとき思
い切っ てその訳を聞いた。するとこういうことが真相であった。

母 の父(秀吉、わたしの母方の祖父、私は知らない)は、はじめ「カツ」とい
う女性と結婚、8人の子供をもうけ、母のハナ子はその末っ子であった。ところ
が秀 吉は社会的にも出世して不動銀行(後に倒産)の頭取になり、羽振りが良
くなったときに料亭に出入りしてタカという女性と知り合いになり、カツとは離
婚、8 人の子供はバラバラに離散、まだ歩けなかった幼い母も人に貰われて
いったが、よく泣くので戻され、後妻(継母)のタカに育てられた。母は今でも
産みの母カ ツを「自分を捨てていった人」だと思って親子の情は薄く、よくは
言わない。かえって継母タカのほうに親しみを持っている。わたしはそれを聞い
て、祖父秀吉 を深く深く憎んだ。母の生涯を不幸にした人物だと思ったからで
ある。そして自分の罪の性質を自覚するとき、私の血には祖父秀吉の汚れた血が
流れているのか と思うと身を掻きむしりたくなるような思いであった。

  しかし何の不思議か、16歳の時、神の絶対恩恵でキリストの贖いの救いに
預かったとき、それまであれほど憎かった祖父を赦せるようになった。8人の子
供た ちから追放された秀吉の墓は後妻タカの郷里の九州水俣の人の行かない山
の中腹の荒れた墓にあった。わたしはそれを10年かけて探し出した。そしてそ
の遺骨 を母のもとに持ってきた。遺骨を持ち返ることは、母の願いであったの
である。それは秀吉が死んで丁度50年目の1990年平成2年のことであった。仏
教では50年経つと法事も終るのである。

 「キリストは我らの平和」(エペソ2:14)を思う。

そ うだ、人は憎い人を赦せない。どんなに努力しても赦せない。相手がいなく
なればとさえ思う。しかしキリストの贖罪で「憎い相手より醜い自分」を示され
てキ リストの贖罪の血でこの身が赦されると、不思議にその憎い相手が赦せる
ようになる。奇蹟である。事実である。人にはわからないかもしれないがそれは
自分だ けが知る「真実」である。いわゆる「この世の平和」はこの奇蹟による
「神との平和」が原点でなければならない。

 感謝。この私のためにキリストは神による罪の赦しの「御用」をするために死
んでくださったのだ。

2002.11.23 高橋照男

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イエス伝問答集

 

[ ガリラヤでのイエスの活動(続き-8)

 

 

161 問・なぜ山上の変容のようなことが起こったのですか

答・後に起こる復活を信じやすくするためです。これにより再臨も信じ易くな
ります

マタイ17:1−9

 

162 問・イエスはなぜエリヤと洗礼者ヨハネを同一視したのでしょうか

答・神の道を準備する者が現れるということに注目したのです

マタイ17:10−13

 

 

163 問・イエスの病気治療の記事は半信半疑なのですが

答・本当に直りにくい病気にかかって直ってみなければこの記事が信じられま
せん

マタイ17:14−21

 

164 問・イエスの復活予告は後の信者の創作ではないでしょうか

答・そのように懐疑的な説は復活という超自然的なことが信じられない人の考
えです

マタイ17:22−23

 

165 宮の奉納金の取立て                  マタイ
17:24−27

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

161 問・なぜ山上の変容のようなことが起こったのですか

答・後に起こる復活を信じやすくするためです。これにより再臨も信じ易くな
ります

マタイ17:1−9

 

[岩波版・佐藤訳]

401701そして六日後に彼は、ペトロとヤコブとその兄弟ヨハネを連れ出し、ある
高い山に彼らだけをひきいてのぼる。

401702すると、彼らの面前で彼の姿が変えられ、彼の顔は太陽のように輝いた。
また彼の衣は光のように白色になった。

401703そして見よ、彼ら〔の目前〕にモーセとエリヤが現れ、彼と共に語っていた。

401704そこで、ペトロは語り始めてイエスに言った、「主よ、私たちがここにい
るのはすばらしいことです。もしお望みなら、私はここに三つの幕屋を造りま
しょう。あなたに一つと、モーセに一つと、エリヤに一つです」。

401705彼がまだ語っているうちに、見よ、輝く雲が彼らを上から覆った。そして
見よ、その雲から〔次のように〕言う声〔がした〕、「この者は私の愛する子、
彼は私の意にかなった。お前たちは彼に聞け」。

401706そこで弟子たちはこれを聞いた時、その顔を〔地に〕伏せ、はなはだしく
恐れた。

401707そこでイエスは〔彼らに〕近寄り、彼らに触れて言った、「起き上がるの
だ、恐れるな」。

401708彼らが目を上げてみると、イエスその人以外は、誰も見あたらなかった。

401709そして彼らが山から下りて行く時、イエスは、彼らに指示して言った、
「人の子が死人たちの中から起こされるまでは、目にしたことを誰にも言うな」。

 

新共同 マタ 17:1-9

17:1 六日の後、イエスは、ペトロ、それにヤコブとその兄弟ヨハネだけを連れ
て、高い山に登られた。

17:2 イエスの姿が彼らの目の前で変わり、顔は太陽のように輝き、服は光のよ
うに白くなった。

17:3 見ると、モーセとエリヤが現れ、イエスと語り合っていた。

17:4 ペトロが口をはさんでイエスに言った。「主よ、わたしたちがここにいる
のは、すばらしいことです。お望みでしたら、わたしがここに仮小屋を三つ建て
ましょう。一つはあなたのため、一つはモーセのため、もう一つはエリヤのため
です。」

17:5 ペトロがこう話しているうちに、光り輝く雲が彼らを覆った。すると、
「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。これに聞け」という声が雲の
中から聞こえた。

17:6 弟子たちはこれを聞いてひれ伏し、非常に恐れた。

17:7 イエスは近づき、彼らに手を触れて言われた。「起きなさい。恐れること
はない。」

17:8 彼らが顔を上げて見ると、イエスのほかにはだれもいなかった。

17:9 一同が山を下りるとき、イエスは、「人の子が死者の中から復活するま
で、今見たことをだれにも話してはならない」と弟子たちに命じられた。

 

[塚本訳]マタ 17:1-9

17:1 (それから)六日の後、イエスはペテロとヤコブとその兄弟のヨハネだけ
を連れて、高い山にのぼられた。

17:2 すると彼らの見ている前でイエスの姿が変った。顔は太陽のように照りか
がやき、着物(まで)が光のように白くなった。

17:3 すると見よ、モーセとエリヤとが彼らに現われた。二人はイエスと話して
いた。

17:4 ペテロが口を出してイエスに言った、「主よ、わたし達(三人)がここに
いるのは、とても良いと思います。もしよろしければ、わたしはここに小屋を三
つ造りましょう。あなたに一つ、モーセに一つ、エリヤに一つ。」

17:5 ペテロの言葉がまだ終らぬうちに、見よ、光る雲が彼ら(イエスとモーセ
とエリヤと)を掩い、そのとき、「これはわたしの『最愛の子、』『わたしの心
にかなった。』『彼の言うことを聞け』」と言う声が雲の中から出た。

17:6 これを聞くと弟子たちは地にひれ伏して、非常に恐ろしくなった。

17:7 イエスは近寄り、彼らにさわって言われた、「起きよ、恐れることはない。」

17:8 目を上げると(そこには)だれも見えず、ただイエスだけがおられた。

17:9 山を下りながら、イエスは、「人の子(わたし)が死人の中から復活する
前には、(いま)見たことをだれにも言うな」と彼らに命じられた。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マコ 9:2-10

9:2 六日の後、イエスは、ただペトロ、ヤコブ、ヨハネだけを連れて、高い山に
登られた。イエスの姿が彼らの目の前で変わり、

9:3 服は真っ白に輝き、この世のどんなさらし職人の腕も及ばぬほど白くなった。

9:4 エリヤがモーセと共に現れて、イエスと語り合っていた。

9:5 ペトロが口をはさんでイエスに言った。「先生、わたしたちがここにいるの
は、すばらしいことです。仮小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのため、一
つはモーセのため、もう一つはエリヤのためです。」

9:6 ペトロは、どう言えばよいのか、分からなかった。弟子たちは非常に恐れて
いたのである。

9:7 すると、雲が現れて彼らを覆い、雲の中から声がした。「これはわたしの愛
する子。これに聞け。」

9:8 弟子たちは急いで辺りを見回したが、もはやだれも見えず、ただイエスだけ
が彼らと一緒におられた。

9:9 一同が山を下りるとき、イエスは、「人の子が死者の中から復活するまで
は、今見たことをだれにも話してはいけない」と弟子たちに命じられた。

9:10 彼らはこの言葉を心に留めて、死者の中から復活するとはどういうことか
と論じ合った。

 

新共同 ルカ 9:28-36

9:28 この話をしてから八日ほどたったとき、イエスは、ペトロ、ヨハネ、およ
びヤコブを連れて、祈るために山に登られた。

9:29 祈っておられるうちに、イエスの顔の様子が変わり、服は真っ白に輝いた。

9:30 見ると、二人の人がイエスと語り合っていた。モーセとエリヤである。

9:31 二人は栄光に包まれて現れ、イエスがエルサレムで遂げようとしておられ
る最期について話していた。

9:32 ペトロと仲間は、ひどく眠かったが、じっとこらえていると、栄光に輝く
イエスと、そばに立っている二人の人が見えた。

9:33 その二人がイエスから離れようとしたとき、ペトロがイエスに言った。
「先生、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。仮小屋を三つ建て
ましょ う。一つはあなたのため、一つはモーセのため、もう一つはエリヤのた
めです。」ペトロは、自分でも何を言っているのか、分からなかったのである。

9:34 ペトロがこう言っていると、雲が現れて彼らを覆った。彼らが雲の中に包
まれていくので、弟子たちは恐れた。

9:35 すると、「これはわたしの子、選ばれた者。これに聞け」と言う声が雲の
中から聞こえた。

9:36 その声がしたとき、そこにはイエスだけがおられた。弟子たちは沈黙を守
り、見たことを当時だれにも話さなかった。

 

新共同 ルカ 9:37

9:37 翌日、一同が山を下りると、大勢の群衆がイエスを出迎えた。

 

新共同 ヨハ 12:28-30

12:28 父よ、御名の栄光を現してください。」すると、天から声が聞こえた。
「わたしは既に栄光を現した。再び栄光を現そう。」

12:29 そばにいた群衆は、これを聞いて、「雷が鳴った」と言い、ほかの者たち
は「天使がこの人に話しかけたのだ」と言った。

12:30 イエスは答えて言われた。「この声が聞こえたのは、わたしのためではな
く、あなたがたのためだ。

 

新共同 マタ 3:17

3:17 そのとき、「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」と言う声
が、天から聞こえた。

 

新共同 マコ 1:10-11

1:10 水の中から上がるとすぐ、天が裂けて“霊”が鳩のように御自分に降って来
るのを、御覧になった。

1:11 すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声
が、天から聞こえた。

 

新共同 ルカ 3:21-22

3:21 民衆が皆洗礼を受け、イエスも洗礼を受けて祈っておられると、天が開け、

3:22 聖霊が鳩のように目に見える姿でイエスの上に降って来た。すると、「あ
なたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。

 

新共同 マタ 26:37

26:37 ペトロおよびゼベダイの子二人を伴われたが、そのとき、悲しみもだえ始
められた。

 

新共同 マコ 5:37

5:37 そして、ペトロ、ヤコブ、またヤコブの兄弟ヨハネのほかは、だれもつい
て来ることをお許しにならなかった。

 

新共同 マコ 13:3

13:3 イエスがオリーブ山で神殿の方を向いて座っておられると、ペトロ、ヤコ
ブ、ヨハネ、アンデレが、ひそかに尋ねた。

 

新共同 出  24:13-16

24:13 モーセは従者ヨシュアと共に立ち上がった。モーセは、神の山へ登って行
くとき、

24:14 長老たちに言った。「わたしたちがあなたたちのもとに帰って来るまで、
ここにとどまっていなさい。見よ、アロンとフルとがあなたたちと共にいる。何
か訴えのある者は、彼らのところに行きなさい。」

24:15 モーセが山に登って行くと、雲は山を覆った。

24:16 主の栄光がシナイ山の上にとどまり、雲は六日の間、山を覆っていた。七
日目に、主は雲の中からモーセに呼びかけられた。

 

新共同 Uペテ1:15-18

1:15 自分が世を去った後もあなたがたにこれらのことを絶えず思い出してもら
うように、わたしは努めます。

◆キリストの栄光、預言の言葉

1:16 わたしたちの主イエス・キリストの力に満ちた来臨を知らせるのに、わた
したちは巧みな作り話を用いたわけではありません。わたしたちは、キリストの
威光を目撃したのです。

1:17 荘厳な栄光の中から、「これはわたしの愛する子。わたしの心に適う者」
というような声があって、主イエスは父である神から誉れと栄光をお受けになり
ました。

1:18 わたしたちは、聖なる山にイエスといたとき、天から響いてきたこの声を
聞いたのです。

 

新共同 マタ 13:43

13:43 そのとき、正しい人々はその父の国で太陽のように輝く。耳のある者は聞
きなさい。」

 

新共同 出  34:29-30

34:29 モーセがシナイ山を下ったとき、その手には二枚の掟の板があった。モー
セは、山から下ったとき、自分が神と語っている間に、自分の顔の肌が光を放っ
ているのを知らなかった。

34:30 アロンとイスラエルの人々がすべてモーセを見ると、なんと、彼の顔の肌
は光を放っていた。彼らは恐れて近づけなかったが、

 

新共同 マラ 3:22-23

3:22 わが僕モーセの教えを思い起こせ。わたしは彼に、全イスラエルのため/
ホレブで掟と定めを命じておいた。

3:23 見よ、わたしは/大いなる恐るべき主の日が来る前に/預言者エリヤをあ
なたたちに遣わす。

 

 

新共同 黙  1:16

1:16 右の手に七つの星を持ち、口からは鋭い両刃の剣が出て、顔は強く照り輝
く太陽のようであった。

 

新共同 マタ 17:10

17:10 彼らはイエスに、「なぜ、律法学者は、まずエリヤが来るはずだと言って
いるのでしょうか」と尋ねた。

 

新共同 ルカ 9:54

9:54 弟子のヤコブとヨハネはそれを見て、「主よ、お望みなら、天から火を降
らせて、彼らを焼き滅ぼしましょうか」と言った。

 

新共同 マタ 3:17

3:17 そのとき、「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」と言う声
が、天から聞こえた。

 

新共同 申  18:15

18:15 あなたの神、主はあなたの中から、あなたの同胞の中から、わたしのよう
な預言者を立てられる。あなたたちは彼に聞き従わねばならない。

 

新共同 ダニ 10:8-9

10:8 わたしはひとり残ってその壮大な幻を眺めていたが、力が抜けていき、姿
は変わり果てて打ちのめされ、気力を失ってしまった。

10:9 その人の話す声が聞こえてきたが、わたしは聞きながら意識を失い、地に
倒れた。

 

新共同 ハバ 3:2

3:2 主よ、あなたの名声をわたしは聞きました。主よ、わたしはあなたの御業に
畏れを抱きます。数年のうちにも、それを生き返らせ/数年のうちにも、それを
示してください。怒りのうちにも、憐れみを忘れないでください。

 

新共同 黙  1:17

1:17 わたしは、その方を見ると、その足もとに倒れて、死んだようになった。
すると、その方は右手をわたしの上に置いて言われた。「恐れるな。わたしは最
初の者にして最後の者、

 

新共同 マタ 8:4

8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。た
だ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々に証明しなさ
い。」

 

新共同 使  9:8-11

9:8 サウロは地面から起き上がって、目を開けたが、何も見えなかった。人々は
彼の手を引いてダマスコに連れて行った。

9:9 サウロは三日間、目が見えず、食べも飲みもしなかった。

9:10 ところで、ダマスコにアナニアという弟子がいた。幻の中で主が、「アナ
ニア」と呼びかけると、アナニアは、「主よ、ここにおります」と言った。

9:11 すると、主は言われた。「立って、『直線通り』と呼ばれる通りへ行き、
ユダの家にいるサウロという名の、タルソス出身の者を訪ねよ。今、彼は祈って
いる。

 

新共同 出  24:15-16

24:15 モーセが山に登って行くと、雲は山を覆った。

24:16 主の栄光がシナイ山の上にとどまり、雲は六日の間、山を覆っていた。七
日目に、主は雲の中からモーセに呼びかけられた。新共同 マタ 17:1

 

新共同 マタ 17:1

17:1 六日の後、イエスは、ペトロ、それにヤコブとその兄弟ヨハネだけを連れ
て、高い山に登られた。

 

新共同 Uペテ1:13-18

1:13 わたしは、自分がこの体を仮の宿としている間、あなたがたにこれらのこ
とを思い出させて、奮起させるべきだと考えています。

1:14 わたしたちの主イエス・キリストが示してくださったように、自分がこの
仮の宿を間もなく離れなければならないことを、わたしはよく承知しているから
です。

1:15 自分が世を去った後もあなたがたにこれらのことを絶えず思い出してもら
うように、わたしは努めます。

◆キリストの栄光、預言の言葉

1:16 わたしたちの主イエス・キリストの力に満ちた来臨を知らせるのに、わた
したちは巧みな作り話を用いたわけではありません。わたしたちは、キリストの
威光を目撃したのです。

1:17 荘厳な栄光の中から、「これはわたしの愛する子。わたしの心に適う者」
というような声があって、主イエスは父である神から誉れと栄光をお受けになり
ました。

1:18 わたしたちは、聖なる山にイエスといたとき、天から響いてきたこの声を
聞いたのです。

 

新共同 Uコリ3:18

3:18 わたしたちは皆、顔の覆いを除かれて、鏡のように主の栄光を映し出しな
がら、栄光から栄光へと、主と同じ姿に造りかえられていきます。これは主の霊
の働きによることです。

 

新共同 マコ 16:5

16:5 墓の中に入ると、白い長い衣を着た若者が右手に座っているのが見えたの
で、婦人たちはひどく驚いた。

 

新共同 申  7:9

7:9 あなたは知らねばならない。あなたの神、主が神であり、信頼すべき神であ
ることを。この方は、御自分を愛し、その戒めを守る者には千代にわたって契約
を守り、慈しみを注がれるが、

 

新共同 マラ 3:22-24

3:22 わが僕モーセの教えを思い起こせ。わたしは彼に、全イスラエルのため/
ホレブで掟と定めを命じておいた。

3:23 見よ、わたしは/大いなる恐るべき主の日が来る前に/預言者エリヤをあ
なたたちに遣わす。

3:24 彼は父の心を子に/子の心を父に向けさせる。わたしが来て、破滅をもっ
て/この地を撃つことがないように。

 

新共同 申  18:15

18:15 あなたの神、主はあなたの中から、あなたの同胞の中から、わたしのよう
な預言者を立てられる。あなたたちは彼に聞き従わねばならない。

 

新共同 マコ 11:21

11:21 そこで、ペトロは思い出してイエスに言った。「先生、御覧ください。あ
なたが呪われたいちじくの木が、枯れています。」

 

新共同 マコ 14:45

14:45 ユダはやって来るとすぐに、イエスに近寄り、「先生」と言って接吻した。

 

新共同 出  40:34

40:34 雲は臨在の幕屋を覆い、主の栄光が幕屋に満ちた。

 

新共同 マコ 1:9-11

1:9 そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来て、ヨルダン川でヨハネから洗
礼を受けられた。

1:10 水の中から上がるとすぐ、天が裂けて“霊”が鳩のように御自分に降って来
るのを、御覧になった。

1:11 すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声
が、天から聞こえた。

 

新共同 Uペテ1:15-17

1:15 自分が世を去った後もあなたがたにこれらのことを絶えず思い出してもら
うように、わたしは努めます。

◆キリストの栄光、預言の言葉

1:16 わたしたちの主イエス・キリストの力に満ちた来臨を知らせるのに、わた
したちは巧みな作り話を用いたわけではありません。わたしたちは、キリストの
威光を目撃したのです。

1:17 荘厳な栄光の中から、「これはわたしの愛する子。わたしの心に適う者」
というような声があって、主イエスは父である神から誉れと栄光をお受けになり
ました。

 

新共同 申  18:15

18:15 あなたの神、主はあなたの中から、あなたの同胞の中から、わたしのよう
な預言者を立てられる。あなたたちは彼に聞き従わねばならない。

 

新共同 マタ 8:4

8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。た
だ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々に証明しなさ
い。」

 

新共同 マタ 17:1

17:1 六日の後、イエスは、ペトロ、それにヤコブとその兄弟ヨハネだけを連れ
て、高い山に登られた。

 

新共同 ルカ 3:20-22

3:20 ヨハネを牢に閉じ込めた。こうしてヘロデは、それまでの悪事にもう一つ
の悪事を加えた。

◆イエス、洗礼を受ける

3:21 民衆が皆洗礼を受け、イエスも洗礼を受けて祈っておられると、天が開け、

3:22 聖霊が鳩のように目に見える姿でイエスの上に降って来た。すると、「あ
なたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。

 

新共同 ルカ 5:16

5:16 だが、イエスは人里離れた所に退いて祈っておられた。

 

新共同 ルカ 6:12

6:12 そのころ、イエスは祈るために山に行き、神に祈って夜を明かされた。

 

新共同 ルカ 9:18

9:18 イエスがひとりで祈っておられたとき、弟子たちは共にいた。そこでイエ
スは、「群衆は、わたしのことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。

 

新共同 ルカ 11:1

11:1 イエスはある所で祈っておられた。祈りが終わると、弟子の一人がイエス
に、「主よ、ヨハネが弟子たちに教えたように、わたしたちにも祈りを教えてく
ださい」と言った。

 

新共同 マタ 14:23

14:23 群衆を解散させてから、祈るためにひとり山にお登りになった。夕方に
なっても、ただひとりそこにおられた。

 

新共同 マコ 1:35

1:35 朝早くまだ暗いうちに、イエスは起きて、人里離れた所へ出て行き、そこ
で祈っておられた。

 

新共同 ルカ 9:22

9:22 次のように言われた。「人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司
長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日目に復活することになっている。」

 

新共同 マタ 26:43

26:43 再び戻って御覧になると、弟子たちは眠っていた。ひどく眠かったのである。

 

新共同 ヨハ 1:14

1:14 言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見
た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。

 

新共同 Uペテ1:16-18

1:16 わたしたちの主イエス・キリストの力に満ちた来臨を知らせるのに、わた
したちは巧みな作り話を用いたわけではありません。わたしたちは、キリストの
威光を目撃したのです。

1:17 荘厳な栄光の中から、「これはわたしの愛する子。わたしの心に適う者」
というような声があって、主イエスは父である神から誉れと栄光をお受けになり
ました。

1:18 わたしたちは、聖なる山にイエスといたとき、天から響いてきたこの声を
聞いたのです。

 

新共同 ルカ 5:5

5:5 シモンは、「先生、わたしたちは、夜通し苦労しましたが、何もとれません
でした。しかし、お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」と答えた。

 

新共同 出  24:18

24:18 モーセは雲の中に入って行き、山に登った。モーセは四十日四十夜山にいた。

 

新共同 ルカ 3:22

3:22 聖霊が鳩のように目に見える姿でイエスの上に降って来た。すると、「あ
なたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。

 

新共同 イザ 42:1

42:1 見よ、わたしの僕、わたしが支える者を。わたしが選び、喜び迎える者
を。彼の上にわたしの霊は置かれ/彼は国々の裁きを導き出す。

 

新共同 申  18:15

18:15 あなたの神、主はあなたの中から、あなたの同胞の中から、わたしのよう
な預言者を立てられる。あなたたちは彼に聞き従わねばならない。

● 解釈と感想

復活は信じがたきことであるが、イエスの生前に山上の変容のようなことを見た
者は復活もまたあり得ることだと信じられたのであろう。イエスが復活というこ
とが起こるまでは、山上の変容を秘密にしておけという意味がわかる。

 

● 解釈と感想

山上の変容を見てしまったペテロが「わたしは見てしまったのだ」と言うのは強
い証言である。復活は考え方でも精神論でもなく「見てしまったこと」なのである。

 

[塚本訳]Uペテ1:16

1:16 というのは、私達は私達の主イエス・キリストの能力と来臨とを君達に
(告げ)知らせるのに、(一派の人達が)頭を捻って考え出した作り話に従わな
かった。否、(私達はおおけなくも)かの(変貌の)稜威の目撃者(として、そ
の証人)となったのである。

 

● 解釈と感想

イエスは山上の変容を特別な少数の者にきり見せなかった。復活も同じ。特別な
人にのみ復活の姿を現された。

 

[塚本訳]ヨハ 14:17-23

14:17 これは真理の霊である。この世(の人)には見えもせず、わかりもしない
から、これを受けいれることが出来ない。(しかし)あなた達にはこの霊がわか
る。いつもあなた達のところをはなれず、また、あなた達の中におるのだから。

14:18 わたしは父上の所に行くけれども、あなた達を孤児にはしておかない。
(すぐ)かえって来る。

14:19 もう少しするとこの世(の人)はもはやわたしを見ることができなくなる
が、あなた達は(間もなく)わたしを見ることができる。わたしは(死んでま
た)生き、(それによって)あなた達も生きるからである。

14:20 その時あなた達は、わたしが父上の中に(おるように)、あなた達がわた
しの中に、わたしがあなた達の中におることを知るであろう。

14:21 わたしの掟をたもち、これを守る者、それがわたしを愛する者である。わ
たしを愛する者はわたしの父上に愛され、わたしもその人を愛して、その人に自
分を現わすであろう。(だからわたしを愛する者だけが、わたしを見ることがで
きるのだ。)」

14:22 イスカリオテでない方のユダが言う、「主よ、いったいどういうわけで、
わたし達だけに御自分を現わし、この世(の人)にはそうしようとされないので
すか。」

14:23 イエスは答えられた、「わたしを愛する者は、わたしの言葉を守る。する
とわたしの父上はその人を愛され、わたし達は(父上もわたしも)、その人のと
ころに行って、同居するであろう。

 

● 解釈と感想

イエスの山上の変容はイエスの化けの皮がはがれたのである。狸の尻尾が出てし
まったのである。

そ れをごく親しい人に見せてしまったのである。それを見たペテロが何でもな
く復活を信じられるようになったのは山上の変容を見てしまったからである。そ
のペ テロがまた再臨ということも言うようになったのもこの経験があったから
である。信仰は体験や経験がもとになる。頭や書籍だけではしっかりした信仰に
至らな い。

 

 

162 問・イエスはなぜエリヤと洗礼者ヨハネを同一視したのでしょうか

答・神の道を準備する者が現れるということに注目したのです

マタイ17:10−13

[岩波版・佐藤訳]

401710そこで弟子たちは彼にたずねて言った、「それではどうして律法学者たち
は、『エリヤがまず最初に来なくてはならない』というのですか」。

401711すると彼は答えて言った、「〔たしかに〕エリヤはやって来る、そしてす
べてを回復するであろう。

401712しかし私はあなたたちに言う、エリヤはすでに来てしまったのだ。しか
し、人々は彼を認めず、かえって彼に対して好き勝手なことをした。このように
人の子もまた、彼らから苦しみを受けるであろう」。

401713そのとき弟子たちは、イエスが彼らに、洗礼者ヨハネについて語ったこと
を悟った。

 

[塚本訳] マタ 17:10-13

17:10 すると弟子たちがこう言ってイエスに尋ねた、「では、なぜ聖書学者は、
まずエリヤが(来てそのあとで人の子が)来るべきである、と言うのですか。
(人の子 は来られたのに、エリヤはまだ来ないではありませんか。)」(彼ら
は山の上のことを思い浮かべたのである。)

17:11 答えられた、「たしかに『エリヤが』来て万事を『整頓するであろう。』

17:12 しかしわたしは言う、すでにエリヤは来た。ただ人々は彼を(それと)認
めず、したい放題のことを彼にし(て殺してしまっ)たのである。(だから)同
じように、人の子(わたし)も人々から苦しみをうけねばならない。」

17:13 その時弟子たちは、洗礼者ヨハネのことを指して(エリヤと)言われたの
だと悟った。

 

新共同 マタ 17:10-13

17:10 彼らはイエスに、「なぜ、律法学者は、まずエリヤが来るはずだと言って
いるのでしょうか」と尋ねた。

17:11 イエスはお答えになった。「確かにエリヤが来て、すべてを元どおりにする。

17:12 言っておくが、エリヤは既に来たのだ。人々は彼を認めず、好きなように
あしらったのである。人の子も、そのように人々から苦しめられることになる。」

17:13 そのとき、弟子たちは、イエスが洗礼者ヨハネのことを言われたのだと
悟った。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マコ 9:11-13

9:11 そして、イエスに、「なぜ、律法学者は、まずエリヤが来るはずだと言っ
ているのでしょうか」と尋ねた。

9:12 イエスは言われた。「確かに、まずエリヤが来て、すべてを元どおりにす
る。それなら、人の子は苦しみを重ね、辱めを受けると聖書に書いてあるのはな
ぜか。

9:13 しかし、言っておく。エリヤは来たが、彼について聖書に書いてあるよう
に、人々は好きなようにあしらったのである。」

 

新共同 マラ 3:23-24

3:23 見よ、わたしは/大いなる恐るべき主の日が来る前に/預言者エリヤをあ
なたたちに遣わす。

3:24 彼は父の心を子に/子の心を父に向けさせる。わたしが来て、破滅をもっ
て/この地を撃つことがないように。

 

新共同 使  1:6 さて、使徒たちは集まって、「主よ、イスラエルのために国を
建て直してくださるのは、この時ですか」と尋ねた。

 

新共同 マタ 11:13-14

11:13 すべての預言者と律法が預言したのは、ヨハネの時までである。

11:14 あなたがたが認めようとすれば分かることだが、実は、彼は現れるはずの
エリヤである。

 

新共同 マタ 14:9-10

14:9 王は心を痛めたが、誓ったことではあるし、また客の手前、それを与える
ように命じ、

14:10 人を遣わして、牢の中でヨハネの首をはねさせた。

 

新共同 T列 19:2 イゼベルは、エリヤに使者を送ってこう言わせた。「わたしが
明日のこの時刻までに、あなたの命をあの預言者たちの一人の命のようにしてい
なければ、神々が幾重にもわたしを罰してくださるように。」

 

新共同 T列 19:10 エリヤは答えた。「わたしは万軍の神、主に情熱を傾けて仕
えてきました。ところが、イスラエルの人々はあなたとの契約を捨て、祭壇を破
壊し、預言者たちを剣にかけて殺したのです。わたし一人だけが残り、彼らはこ
のわたしの命をも奪おうとねらっています。」

 

新共同 マタ 16:21 このときから、イエスは、御自分が必ずエルサレムに行っ
て、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受けて殺され、三日目に復
活することになっている、と弟子たちに打ち明け始められた。

 

新共同 イザ 53:3 彼は軽蔑され、人々に見捨てられ/多くの痛みを負い、病を
知っている。彼はわたしたちに顔を隠し/わたしたちは彼を軽蔑し、無視していた。

 

新共同 詩  22:7 わたしは虫けら、とても人とはいえない。人間の屑、民の恥。

 

[塚本訳]マタ 11:13-14

11:13 すべての預言書と律法と[聖書]が預言しているのは、ヨハネ(の現われ
る時)まで(で、天の国はすでに来ているの)だから。

11:14 (今わたしが言ったことを)信ずる気があなた達にあるなら(わかること
だが、)ヨハネこそ、(救世主の先駆けとして)来るべき(預言者)エリヤである。

 

● 解釈と感想

洗 礼者ヨハネが来るべきエリヤでるというのは「信ずる気があれば」わかるこ
とだという(塚本訳)。真理には信じて初めて分かるものがある。デカルト以来
の近 代理性では何事も数学や物理的に証明されなければ信じられないという風
潮になっているが、これが人間をして神の存在をわからなくさせている。不信と
いうの はデカルトのせいでもなく、また育ちの悪さでもなく人間の本性らしい。

 

163 問・イエスの病気治療の記事は半信半疑なのですが

答・本当に直りにくい病気にかかって直ってみなければこの記事が信じられま
せん

マタイ17:14−21

 

[岩波版・佐藤訳]

401714そして彼らが群集のところにやって来ると、一人の人が彼に近寄って来
て、彼にひざまずき、

401715そして言った、「主よ、私の息子に憐れみを。てんかんを患い、ひどく苦
しんでいるからです。息子は何度も火の中に落ち、何度も水の中に〔落ちました〕。

401716そこで私は、息子をあなたのお弟子がたのもとへ連れてまいりました。し
かしお弟子がたは、息子を癒すことがおできになりませんでした」。

401717そこでイエスは答えて言った、「ああ、信仰のない、曲がった世代よ、

いったいいつまで私はあなたたちと共にいるであろうか。いったいいつまであな
たたちを我慢しようか。その子をここに、私のところに連れてきなさい」。

401718そこでイエスが彼を叱りつけると、悪霊は彼から出て行った。そして、そ
の子供はその時より癒された。

401719そのあと、弟子たちがイエスのもとにやって来て、人のいない時に彼に
言った、「どうして私たちには、あの霊を追い出すことができなかったのでしょ
う」。

401720 すると彼は彼らに言う、「あなたたちの信仰が薄いためだ。本当に、
アーメン、あなたたちに言う、もしあなたたちが芥子種ほどの信仰〔でも〕持っ
ているな ら、この山に『ここからあそこに移れ』と言えば、それは移るであろ
う。そしてあなたたちにできないことはないであろう」。

401721なし

 

[塚本訳]マタ 17:14-21

17:14 (山を下りて)群衆の所にかえると、ひとりの人がイエスに近寄り、ひざ
まずいて

17:15 言った、「主よ、どうぞ伜にお慈悲を。癲癇で、ひどく苦しんでおりま
す。幾たびも幾たびも火の中、水の中に倒れるのです。

17:16 それでお弟子たちのところにつれて来ましたが、なおおしになれませんで
した。」

17:17 イエスは答えられた、「ああ不信仰な、腐り果てた時代よ、わたしはいつ
まであなた達と一しょにおればよいのか。いつまであなた達に我慢しなければな
らないのか。その子をここにつれて来なさい。」

17:18 そしてイエスが悪鬼を叱りつけられると、悪鬼が出ていって、その時から
子はなおった。

17:19 あとで弟子たちは人のいない時にイエスの所に来て言った、「なぜわたし
達には悪鬼を追い出せなかったのでしょうか。」

17:20 彼らに言われた、「信仰が無いからだ。アーメン、わたしは言う、もしあ
なた達に芥子粒ほどでも信仰があれば、この山に向かい『ここからあそこに移
れ』と言えば移り、あなた達に出来ないことは一つもない。」

17:21 〔無し〕

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マコ 9:14-29

9:14 一同がほかの弟子たちのところに来てみると、彼らは大勢の群衆に取り囲
まれて、律法学者たちと議論していた。

9:15 群衆は皆、イエスを見つけて非常に驚き、駆け寄って来て挨拶した。

9:16 イエスが、「何を議論しているのか」とお尋ねになると、

9:17 群衆の中のある者が答えた。「先生、息子をおそばに連れて参りました。
この子は霊に取りつかれて、ものが言えません。

9:18 霊がこの子に取りつくと、所かまわず地面に引き倒すのです。すると、こ
の子は口から泡を出し、歯ぎしりして体をこわばらせてしまいます。この霊を追
い出してくださるようにお弟子たちに申しましたが、できませんでした。」

9:19 イエスはお答えになった。「なんと信仰のない時代なのか。いつまでわた
しはあなたがたと共にいられようか。いつまで、あなたがたに我慢しなければな
らないのか。その子をわたしのところに連れて来なさい。」

9:20 人々は息子をイエスのところに連れて来た。霊は、イエスを見ると、すぐ
にその子を引きつけさせた。その子は地面に倒れ、転び回って泡を吹いた。

9:21 イエスは父親に、「このようになったのは、いつごろからか」とお尋ねに
なった。父親は言った。「幼い時からです。

9:22 霊は息子を殺そうとして、もう何度も火の中や水の中に投げ込みました。
おできになるなら、わたしどもを憐れんでお助けください。」

9:23 イエスは言われた。「『できれば』と言うか。信じる者には何でもできる。」

9:24 その子の父親はすぐに叫んだ。「信じます。信仰のないわたしをお助けく
ださい。」

9:25 イエスは、群衆が走り寄って来るのを見ると、汚れた霊をお叱りになっ
た。「ものも言わせず、耳も聞こえさせない霊、わたしの命令だ。この子から出
て行け。二度とこの子の中に入るな。」

9:26 すると、霊は叫び声をあげ、ひどく引きつけさせて出て行った。その子は
死んだようになったので、多くの者が、「死んでしまった」と言った。

9:27 しかし、イエスが手を取って起こされると、立ち上がった。

9:28 イエスが家の中に入られると、弟子たちはひそかに、「なぜ、わたしたち
はあの霊を追い出せなかったのでしょうか」と尋ねた。

9:29 イエスは、「この種のものは、祈りによらなければ決して追い出すことは
できないのだ」と言われた。

 

新共同 ルカ 9:37-43

9:37 翌日、一同が山を下りると、大勢の群衆がイエスを出迎えた。

9:38 そのとき、一人の男が群衆の中から大声で言った。「先生、どうかわたし
の子を見てやってください。一人息子です。

9:39 悪霊が取りつくと、この子は突然叫びだします。悪霊はこの子にけいれん
を起こさせて泡を吹かせ、さんざん苦しめて、なかなか離れません。

9:40 この霊を追い出してくださるようにお弟子たちに頼みましたが、できませ
んでした。」

9:41 イエスはお答えになった。「なんと信仰のない、よこしまな時代なのか。
いつまでわたしは、あなたがたと共にいて、あなたがたに我慢しなければならな
いのか。あなたの子供をここに連れて来なさい。」

9:42 その子が来る途中でも、悪霊は投げ倒し、引きつけさせた。イエスは汚れ
た霊を叱り、子供をいやして父親にお返しになった。

9:43 人々は皆、神の偉大さに心を打たれた。

 

新共同 ヨハ 14:9

14:9 イエスは言われた。「フィリポ、こんなに長い間一緒にいるのに、わたし
が分かっていないのか。わたしを見た者は、父を見たのだ。なぜ、『わたしたち
に御父をお示しください』と言うのか。

 

新共同 マタ 17:9

17:9 一同が山を下りるとき、イエスは、「人の子が死者の中から復活するま
で、今見たことをだれにも話してはならない」と弟子たちに命じられた。

 

新共同 マコ 9:9

9:9 一同が山を下りるとき、イエスは、「人の子が死者の中から復活するまで
は、今見たことをだれにも話してはいけない」と弟子たちに命じられた。

 

新共同 ルカ 17:6

17:6 主は言われた。「もしあなたがたにからし種一粒ほどの信仰があれば、こ
の桑の木に、『抜け出して海に根を下ろせ』と言っても、言うことを聞くであろう。

 

新共同 マタ 21:21

21:21 イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。あなたがたも信仰を持
ち、疑わないならば、いちじくの木に起こったようなことができるばかりでな
く、この山に向かい、『立ち上がって、海に飛び込め』と言っても、そのとおり
になる。

 

新共同 マコ 11:22-23

11:22 そこで、イエスは言われた。「神を信じなさい。

11:23 はっきり言っておく。だれでもこの山に向かい、『立ち上がって、海に飛
び込め』と言い、少しも疑わず、自分の言うとおりになると信じるならば、その
とおりになる。

 

新共同 マタ 9:27

9:27 イエスがそこからお出かけになると、二人の盲人が叫んで、「ダビデの子
よ、わたしたちを憐れんでください」と言いながらついて来た。

 

新共同 マタ 15:22

15:22 すると、この地に生まれたカナンの女が出て来て、「主よ、ダビデの子
よ、わたしを憐れんでください。娘が悪霊にひどく苦しめられています」と叫んだ。

 

新共同 マタ 15:20-22

15:20 これが人を汚す。しかし、手を洗わずに食事をしても、そのことは人を汚
すものではない。」

 

新共同 ルカ 17:13

17:13 声を張り上げて、「イエスさま、先生、どうか、わたしたちを憐れんでく
ださい」と言った。

 

新共同 マタ 4:24

4:24 そこで、イエスの評判がシリア中に広まった。人々がイエスのところへ、
いろいろな病気や苦しみに悩む者、悪霊に取りつかれた者、てんかんの者、中風
の者など、あらゆる病人を連れて来たので、これらの人々をいやされた。

 

新共同 U列 4:31

4:31 ゲハジは二人より先に行って、杖をその子供の顔の上に置いたが、声も出
さず、何の反応も示さなかったので、引き返してエリシャに会い、「子供は目を
覚ましませんでした」と告げた。

 

新共同 マタ 12:39

12:39 イエスはお答えになった。「よこしまで神に背いた時代の者たちはしるし
を欲しがるが、預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられない。

 

新共同 申  32:5

32:5 不正を好む曲がった世代はしかし、神を離れ/その傷ゆえに、もはや神の
子らではない。

 

新共同 申  32:20

32:20 言われた。わたしは、わたしの顔を隠して/彼らの行く末を見届けよう。
彼らは逆らう世代/真実のない子らだ。

 

新共同 ヨハ 14:9

14:9 イエスは言われた。「フィリポ、こんなに長い間一緒にいるのに、わたし
が分かっていないのか。わたしを見た者は、父を見たのだ。なぜ、『わたしたち
に御父をお示しください』と言うのか。

 

新共同 マタ 8:13

8:13 そして、百人隊長に言われた。「帰りなさい。あなたが信じたとおりにな
るように。」ちょうどそのとき、僕の病気はいやされた。

 

新共同 マタ 10:1

10:1 イエスは十二人の弟子を呼び寄せ、汚れた霊に対する権能をお授けになっ
た。汚れた霊を追い出し、あらゆる病気や患いをいやすためであった。

 

新共同 マタ 6:30

6:30 今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのよう
に装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、信仰の
薄い者たちよ。

 

新共同 マタ 13:31

13:31 イエスは、別のたとえを持ち出して、彼らに言われた。「天の国はからし
種に似ている。人がこれを取って畑に蒔けば、

 

新共同 ルカ 17:6

17:6 主は言われた。「もしあなたがたにからし種一粒ほどの信仰があれば、こ
の桑の木に、『抜け出して海に根を下ろせ』と言っても、言うことを聞くであろう。

 

新共同 マタ 21:21

21:21 イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。あなたがたも信仰を持
ち、疑わないならば、いちじくの木に起こったようなことができるばかりでな
く、この山に向かい、『立ち上がって、海に飛び込め』と言っても、そのとおり
になる。

 

新共同 Tコリ13:2

13:2 たとえ、預言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていよ
うとも、たとえ、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなけれ
ば、無に等しい。

 

新共同 マコ 9:25

9:25 イエスは、群衆が走り寄って来るのを見ると、汚れた霊をお叱りになっ
た。「ものも言わせず、耳も聞こえさせない霊、わたしの命令だ。この子から出
て行け。二度とこの子の中に入るな。」

 

新共同 マコ 7:37

7:37 そして、すっかり驚いて言った。「この方のなさったことはすべて、すば
らしい。耳の聞こえない人を聞こえるようにし、口の利けない人を話せるように
してくださる。」

 

新共同 ルカ 24:25

24:25 そこで、イエスは言われた。「ああ、物分かりが悪く、心が鈍く預言者た
ちの言ったことすべてを信じられない者たち、

 

新共同 マコ 1:26

1:26 汚れた霊はその人にけいれんを起こさせ、大声をあげて出て行った。

 

新共同 ルカ 8:29

8:29 イエスが、汚れた霊に男から出るように命じられたからである。この人は
何回も汚れた霊に取りつかれたので、鎖でつながれ、足枷をはめられて監視され
ていたが、それを引きちぎっては、悪霊によって荒れ野へと駆り立てられていた。

 

新共同 マタ 17:20

17:20 イエスは言われた。「信仰が薄いからだ。はっきり言っておく。もし、か
らし種一粒ほどの信仰があれば、この山に向かって、『ここから、あそこに移
れ』と命じても、そのとおりになる。あなたがたにできないことは何もない。」

 

新共同 ルカ 17:5-6

17:5 使徒たちが、「わたしどもの信仰を増してください」と言ったとき、

17:6 主は言われた。「もしあなたがたにからし種一粒ほどの信仰があれば、こ
の桑の木に、『抜け出して海に根を下ろせ』と言っても、言うことを聞くであろう。

 

新共同 マコ 9:17

9:17 群衆の中のある者が答えた。「先生、息子をおそばに連れて参りました。
この子は霊に取りつかれて、ものが言えません。

 

新共同 マコ 1:25-26

1:25 イエスが、「黙れ。この人から出て行け」とお叱りになると、

1:26 汚れた霊はその人にけいれんを起こさせ、大声をあげて出て行った。

 

新共同 マタ 8:15

8:15 イエスがその手に触れられると、熱は去り、しゅうとめは起き上がってイ
エスをもてなした。

 

新共同 マコ 9:33 一行はカファルナウムに来た。家に着いてから、イエスは弟
子たちに、「途中で何を議論していたのか」とお尋ねになった。

 

新共同 マコ 10:10 家に戻ってから、弟子たちがまたこのことについて尋ねた。

 

新共同 ルカ 7:12 イエスが町の門に近づかれると、ちょうど、ある母親の一人
息子が死んで、棺が担ぎ出されるところだった。その母親はやもめであって、町
の人が大勢そばに付き添っていた。

 

新共同 マコ 1:23-26

1:23 そのとき、この会堂に汚れた霊に取りつかれた男がいて叫んだ。

1:24 「ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は
分かっている。神の聖者だ。」

1:25 イエスが、「黙れ。この人から出て行け」とお叱りになると、

1:26 汚れた霊はその人にけいれんを起こさせ、大声をあげて出て行った。

 

新共同 マタ 12:39 イエスはお答えになった。「よこしまで神に背いた時代の者
たちはしるしを欲しがるが、預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられ
ない。

 

新共同 ヨハ 14:9 イエスは言われた。「フィリポ、こんなに長い間一緒にいる
のに、わたしが分かっていないのか。わたしを見た者は、父を見たのだ。なぜ、
『わたしたちに御父をお示しください』と言うのか。

 

新共同 ルカ 7:12-15

7:12 イエスが町の門に近づかれると、ちょうど、ある母親の一人息子が死ん
で、棺が担ぎ出されるところだった。その母親はやもめであって、町の人が大勢
そばに付き添っていた。

7:13 主はこの母親を見て、憐れに思い、「もう泣かなくともよい」と言われた。

7:14 そして、近づいて棺に手を触れられると、担いでいる人たちは立ち止まっ
た。イエスは、「若者よ、あなたに言う。起きなさい」と言われた。

7:15 すると、死人は起き上がってものを言い始めた。イエスは息子をその母親
にお返しになった。

 

新共同 ルカ 4:31-32

4:31 イエスはガリラヤの町カファルナウムに下って、安息日には人々を教えて
おられた。

4:32 人々はその教えに非常に驚いた。その言葉には権威があったからである。

 

● 解釈と感想

今 日でも精神の病は治りにくいので、これにかかった場合は本人も家族も「絶
望」する。精神の病にはつける薬がない。また長くかかる。しかし神によれば直
らな い病気はない。福音書のイエスの奇跡の記事は直りにくい病気を煩った人
の慰めまた希望である。「そんなことが起こりうるとは信じられない」と疑うの
が普通 である。しかし不幸にも事実そのような病気を煩って「イエスの奇跡は
本当であって欲しい」と願わざるを得ないような人生の悲哀に遭遇しなければ聖
書の真理 はわからない。「幸いなるかな貧しき者」という言葉は実際に貧困に
なってみなければわからない。「幸いなるかな今泣く者」という言葉は人生にお
いて本当に 号泣してみなければ分からないものである。

 

 

164 問・イエスの復活予告は後の信者の創作ではないでしょうか

答・そのように懐疑的な説は復活という超自然的なことが信じられない人の考
えです

マタイ17:22−23

 

[岩波版・佐藤訳]

401722また彼らがガリラヤで集まった時、イエスは彼らに言った、「人の子は人
々の手に渡されようとしている。

401723そして彼らは彼を殺すであろう、そして彼は三日目に起こされるであろ
う」。そこで彼らは、はなはだしく悲しんだ。

 

[塚本訳]マタ 17:22-23

17:22 一行がガリラヤを旅行しているとき、イエスは(また)弟子たちに言われ
た、「人の子(わたし)は人々の手に引き渡されねばならない。

17:23 彼らに殺されるが、三日目に復活する。」弟子たちは非常に悲しんだ。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マコ 9:30-32

9:30 一行はそこを去って、ガリラヤを通って行った。しかし、イエスは人に気
づかれるのを好まれなかった。

9:31 それは弟子たちに、「人の子は、人々の手に引き渡され、殺される。殺さ
れて三日の後に復活する」と言っておられたからである。

9:32 弟子たちはこの言葉が分からなかったが、怖くて尋ねられなかった。

 

[塚本訳]マコ 9:30-32

9:30 一行は(エルサレムに上るため)そこを去って、ガリラヤを通った。しか
しイエスは(この旅行が)人に知られることを好まれなかった。

9:31 「人の子(わたし)は人々の手に引き渡され、彼らはこれを殺す。殺され
るが、三日の後に復活する」と言って、弟子たちに教えて(その覚悟を求めて)
おられたからである。

9:32 彼らはこの言葉(の意味)がわからなかった。でもこわいので尋ねなかった。

 

新共同 ルカ 9:43b-45

◆再び自分の死を予告する

9:43 イエスがなさったすべてのことに、皆が驚いていると、イエスは弟子たち
に言われた。

9:44 「この言葉をよく耳に入れておきなさい。人の子は人々の手に引き渡され
ようとしている。」

 

新共同 ヨハ 7:1

7:1 その後、イエスはガリラヤを巡っておられた。ユダヤ人が殺そうとねらって
いたので、ユダヤを巡ろうとは思われなかった。

 

新共同 マタ 16:21

16:21 このときから、イエスは、御自分が必ずエルサレムに行って、長老、祭司
長、律法学者たちから多くの苦しみを受けて殺され、三日目に復活することに
なっている、と弟子たちに打ち明け始められた。

 

新共同 マタ 28:6

28:6 あの方は、ここにはおられない。かねて言われていたとおり、復活なさっ
たのだ。さあ、遺体の置いてあった場所を見なさい。

 

新共同 ヨハ 16:5-6

16:5 今わたしは、わたしをお遣わしになった方のもとに行こうとしているが、
あなたがたはだれも、『どこへ行くのか』と尋ねない。

16:6 むしろ、わたしがこれらのことを話したので、あなたがたの心は悲しみで
満たされている。

 

新共同 ルカ 17:11

17:11 イエスはエルサレムへ上る途中、サマリアとガリラヤの間を通られた。

 

新共同 ヨハ 7:1

7:1 その後、イエスはガリラヤを巡っておられた。ユダヤ人が殺そうとねらって
いたので、ユダヤを巡ろうとは思われなかった。

 

新共同 マコ 8:31-33

8:31 それからイエスは、人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律
法学者たちから排斥されて殺され、三日の後に復活することになっている、と弟
子たちに教え始められた。

8:32 しかも、そのことをはっきりとお話しになった。すると、ペトロはイエス
をわきへお連れして、いさめ始めた。

8:33 イエスは振り返って、弟子たちを見ながら、ペトロを叱って言われた。
「サタン、引き下がれ。あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている。」

 

新共同 ルカ 7:15

7:15 すると、死人は起き上がってものを言い始めた。イエスは息子をその母親
にお返しになった。

 

新共同 ルカ 4:32

4:32 人々はその教えに非常に驚いた。その言葉には権威があったからである。

 

新共同 Uペテ1:16

1:16 わたしたちの主イエス・キリストの力に満ちた来臨を知らせるのに、わた
したちは巧みな作り話を用いたわけではありません。わたしたちは、キリストの
威光を目撃したのです。

 

新共同 使  19:27

19:27 これでは、我々の仕事の評判が悪くなってしまうおそれがあるばかりでな
く、偉大な女神アルテミスの神殿もないがしろにされ、アジア州全体、全世界が
あがめるこの女神の御威光さえも失われてしまうだろう。」

 

新共同 ルカ 1:66

1:66 聞いた人々は皆これを心に留め、「いったい、この子はどんな人になるの
だろうか」と言った。この子には主の力が及んでいたのである。

 

新共同 ルカ 21:14

21:14 だから、前もって弁明の準備をするまいと、心に決めなさい。

 

新共同 ルカ 9:22

9:22 次のように言われた。「人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司
長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日目に復活することになっている。」

 

新共同 ルカ 2:50

2:50 しかし、両親にはイエスの言葉の意味が分からなかった。

 

新共同 ルカ 24:25

24:25 そこで、イエスは言われた。「ああ、物分かりが悪く、心が鈍く預言者た
ちの言ったことすべてを信じられない者たち、

 

新共同 ルカ 24:45-46

24:45 そしてイエスは、聖書を悟らせるために彼らの心の目を開いて、

24:46 言われた。「次のように書いてある。『メシアは苦しみを受け、三日目に
死者の中から復活する。

 

新共同 ヨハ 16:19

16:19 イエスは、彼らが尋ねたがっているのを知って言われた。「『しばらくす
ると、あなたがたはわたしを見なくなるが、またしばらくすると、わたしを見る
ようになる』と、わたしが言ったことについて、論じ合っているのか。

 

新共同 ヨハ 4:3

4:3 ユダヤを去り、再びガリラヤへ行かれた。

 

新共同 ヨハ 5:18

5:18 このために、ユダヤ人たちは、ますますイエスを殺そうとねらうように
なった。イエスが安息日を破るだけでなく、神を御自分の父と呼んで、御自身を
神と等しい者とされたからである。

 

新共同 マタ 27:62-66

27:62 明くる日、すなわち、準備の日の翌日、祭司長たちとファリサイ派の人々
は、ピラトのところに集まって、

27:63 こう言った。「閣下、人を惑わすあの者がまだ生きていたとき、『自分は
三日後に復活する』と言っていたのを、わたしたちは思い出しました。

27:64 ですから、三日目まで墓を見張るように命令してください。そうでない
と、弟子たちが来て死体を盗み出し、『イエスは死者の中から復活した』などと
民衆に言いふらすかもしれません。そうなると、人々は前よりもひどく惑わされ
ることになります。」

27:65 ピラトは言った。「あなたたちには、番兵がいるはずだ。行って、しっか
りと見張らせるがよい。」

27:66 そこで、彼らは行って墓の石に封印をし、番兵をおいた。

 

[塚本訳]マタ 27:62-66

27:62 あくる日、すなわち支度日[金曜日]の次の日[安息日]に、大祭司連と
パリサイ人とはピラトの所に集まって

27:63 言った、「閣下、あの嘘つきがまだ生きている時、『自分は(死んで)三
日の後に復活する』と言ったことを思い出しました。

27:64 だから三日目まで墓を警備するように命令してください。そうでないと、
弟子たちが来て盗んでいって、人々に『イエスは死人の中から復活した』と言い
ふらさ ないとはかぎりません。そうなると、このあとの方の嘘は、(自分は救
世主だと言った)前の(嘘)よりも始末が悪いでしょう。」

27:65 ピラトが言った、「番兵をかしてやる。行って、せいぜい(墓を)警備す
るがよかろう。」

27:66 そこで彼らは行って(入口の)石に封印し、番兵を置いて墓を警備した。

 

● 解釈と感想

イ エスの復活予告は初代教会の加筆、つまりイエスが生前にあたかもそのこと
を語ったというように後から書いたのではないか、(このことをイエスの口に入
れた という)というもっともな推測がなされたが、マタイ27:62を読めば
復活予告は史実であったと信じられる。なぜなら信者でない者の言葉だからであ
る。こ の箇所さえも初代教会の加筆創作であるとする懐疑的姿勢は素人読みの
立場としては嫌悪感を覚える。そのような懐疑者はつまるところ「復活」という
超自然的 なことを信じられないので何とか理性を納得させようとしているので
ある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

165             宮の奉納金の取立て

マタイ17:24−27

 

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

401724さて、彼らがカファルナウムにやって来た時、二ドラクマを徴収する者た
ちがペトロのところにやって来て言った、「あなたたちの教師は、二ドラクマを
納めないのか」。

401725彼は言う、「いや〔、納める〕」。そして彼が家の中に入って行くと、そ
の彼に先んじてイエスが言った、「シモンよ、あなたはどう思うか。地上の王た
ちは誰から関税や人頭税を取るのか。自分の息子たちからか、あるいはほかの者
たちからか」。

401726そこで彼が「ほかの者たちからです」と言うと、イエスは彼に言った、
「それゆえ、息子たちは〔税金から〕自由なのだ。

401727しかし私たちが彼らを躓かせないために、海へ行って、釣り針を垂れ、最
初に釣れた魚を取りなさい。そしてその口を開けると、あなたは一スタテル貨幣
を見つけるであろう。それを取って、私とあなたの分として彼らに与えなさい」。

_ _

_新共同訳1987_

17:24 一行がカファルナウムに来たとき、神殿税を集める者たちがペトロのとこ
ろに来て、「あなたたちの先生は神殿税を納めないのか」と言った。

17:25 ペトロは、「納めます」と言った。そして家に入ると、イエスの方から言
いだされた。「シモン、あなたはどう思うか。地上の王は、税や貢ぎ物をだれか
ら取り立てるのか。自分の子供たちからか、それともほかの人々からか。」

17:26 ペトロが「ほかの人々からです」と答えると、イエスは言われた。「で
は、子供たちは納めなくてよいわけだ。

17:27 しかし、彼らをつまずかせないようにしよう。湖に行って釣りをしなさ
い。最初に釣れた魚を取って口を開けると、銀貨が一枚見つかるはずだ。それを
取って、わたしとあなたの分として納めなさい。」

_ _

_前田訳1978_

17:24 彼らがカペナウムに来ると、宮の納金の徴収者がペテロのところに来て
いった、「あなた方の先生は宮の納金を納めないのか」と。

17:25 彼はいう、「お納めになる」と。ペテロが家に入るとイエスの方から話し
かけられた、「シモン、どう思うか、地の王たちは税や貢をだれから取るか。自
らの子たちからか、他人の子たちからか」と。

17:26 「他人の子たちからです」と答えると、イエスはいわれる、「それなら、
子たちは無税だ。

17:27 しかし、彼らをつまずかせぬために、湖へいって釣針を投げ、かかった最
初の魚をとれ。その口を開くとスタテル銀貨が見つかろう。それを取って、わた
しとあなたの分として彼らに与えよ」と。

_ _

_新改訳1970_

17:24 また、彼らがカペナウムに来たとき、宮の納入金を集める人たちが、ペテ
ロのところに来て言った。「あなたがたの先生は、宮の納入金を納めないのです
か。」

17:25 彼は「納めます。」と言って、家にはいると、先にイエスのほうからこう
言い出された。「シモン。どう思いますか。世の王たちはだれから税や貢を取り
立てますか。自分の子どもたちからですか、それともほかの人たちからですか。」

17:26 ペテロが「ほかの人たちからです。」と言うと、イエスは言われた。「で
は、子どもたちにはその義務がないのです。

17:27 しかし、彼らにつまずきを与えないために、湖に行って釣りをして、最初
に釣れた魚を取りなさい。その口をあけるとスタテル一枚が見つかるから、それ
を取って、わたしとあなたとの分として納めなさい。」

_ _

_塚本訳1963_

17:24 彼らがカペナウムに来たとき、宮の奉納金の取立て人がペテロの所に来て
言った、「あなた達の先生は奉納金を納めないのか。」

17:25 ペテロが「もちろん、納められる」と言う。そして(イエスの)家に行く
と、イエスの方から言い出された、「シモン、どう思うか、この世の王たちは官
税や税をだれから取るだろうか。自分の子供たちだろうか、それとも余所の人か
らだろうか。」

17:26 「余所の人から」と答える。イエスは言われた、「それでは(神の)子供
たちには(納める)義務はない。

17:27 しかし人々をつまずかせないため、湖に出かけていって釣針を垂れよ。最
初に釣れた魚を取って口をあけるとスタテル銀貨(二千円)が一つあるから、そ
れを取って、わたしとあなたの分として取立て人に渡しなさい。」

_ _

_口語訳1955_

17:24 彼らがカペナウムにきたとき、宮の納入金を集める人たちがペテロのとこ
ろにきて言った、「あなたがたの先生は宮の納入金を納めないのか」。

17:25 ペテロは「納めておられます」と言った。そして彼が家にはいると、イエ
スから先に話しかけて言われた、「シモン、あなたはどう思うか。この世の王た
ちは税や貢をだれから取るのか。自分の子からか、それとも、ほかの人たちから
か」。

17:26 ペテロが「ほかの人たちからです」と答えると、イエスは言われた、「そ
れでは、子は納めなくてもよいわけである。

17:27 しかし、彼らをつまずかせないために、海に行って、つり針をたれなさ
い。そして最初につれた魚をとって、その口をあけると、銀貨一枚が見つかるで
あろう。それをとり出して、わたしとあなたのために納めなさい」。

 

_文語訳1917_

"401724","彼らカペナウムに到りしとき、納金を集むる者どもペテロに來りて言
ふ『なんぢらの師は納金を納めぬか』"

"401725","ペテロ『納む』と言ひ、やがて家に入りしに、逸速くイエス言ひ給ふ
『シモンいかに思ふか、世の王たちは税または貢を誰より取るか、己が子より
か、他の者よりか』"

"401726","ペテロ言ふ『ほかの者より』イエス言ひ給ふ『されば子は自由なり。"

"401727","されど彼らを躓かせぬ爲に、海に往きて釣をたれ、初に上る魚をと
れ、其の口をひらかば銀貨一つを得ん、それを取りて我と汝との爲に納めよ』"

 

****************************************

各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

_ _

・・・・

_ _

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

_ _

新共同 マタ 9:1

9:1 イエスは舟に乗って湖を渡り、自分の町に帰って来られた。

 

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

 

口語訳 Tコリ8:9

8:9 しかし、あなたがたのこの自由が、弱い者たちのつまずきにならないよう
に、気をつけなさい。

 

口語訳 Tコリ9:19-22

9:19 わたしは、すべての人に対して自由であるが、できるだけ多くの人を得る
ために、自ら進んですべての人の奴隷になった。

9:20 ユダヤ人には、ユダヤ人のようになった。ユダヤ人を得るためである。律
法の下にある人には、わたし自身は律法の下にはないが、律法の下にある者のよ
うになった。律法の下にある人を得るためである。

9:21 律法のない人には――わたしは神の律法の外にあるのではなく、キリストの
律法の中にあるのだが――律法のない人のようになった。律法のない人を得るため
である。

9:22 弱い人には弱い者になった。弱い人を得るためである。すべての人に対し
ては、すべての人のようになった。なんとかして幾人かを救うためである。

 

口語訳 Tコリ10:32-33

10:32 ユダヤ人にもギリシヤ人にも神の教会にも、つまずきになってはいけない。

10:33 わたしもまた、何事にもすべての人に喜ばれるように努め、多くの人が救
われるために、自分の益ではなく彼らの益を求めている。

 

口語訳 Uコリ6:3

6:3 この務がそしりを招かないために、わたしたちはどんな事にも、人につまず
きを与えないようにし、

 

口語訳 Tテサ5:22

5:22 あらゆる種類の悪から遠ざかりなさい。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

_ _

新共同 ロマ 13:6-7

13:6 あなたがたが貢を納めているのもそのためです。権威者は神に仕える者で
あり、そのことに励んでいるのです。

13:7 すべての人々に対して自分の義務を果たしなさい。貢を納めるべき人には
貢を納め、税を納めるべき人には税を納め、恐るべき人は恐れ、敬うべき人は敬
いなさい。

 

新共同 Tコリ8:13

8:13 それだから、食物のことがわたしの兄弟をつまずかせるくらいなら、兄弟
をつまずかせないために、わたしは今後決して肉を口にしません。

 

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

 

 

 

 

イエス伝問答集

巻頭言

 

暗く淋しい家庭からの救い

 奥 村修武牧師の「マルコ福音書講解説教」(いのちのことば社)によれば
キリスト教会に来る婦人の多くは「夫の浮気による悩み」がその動機であるとい
う。また 今日の青少年の家出と非行の原因は「家庭の暗さ」、「家が面白くな
い」ことが多いという。いずれも家庭の暗さ淋しさから救われたい、解放された
い、脱出し たい、平和になりたいということが行動の動機である。

 戦時中は軍国主義の暗さと悲惨さが一部の青少年をキリスト教に足を向けさせ
た原因である。しかし戦争のない現代では家庭の暗さと家庭内戦争が悩みの原因
なので、キリスト教はそこに注目し、その受け皿でなければならない。

 神 を信じないところ、その人生と家庭は確実に必ず暗くなる。これは理屈抜
きの現実。それは確実である。悲しいが判でついたように真理である。金銭、人
間(異 性)愛、健康、社会平和、地球環境、マイホームなどのなにをもってし
ても「明るい性格や明るい家庭」は得られない。人間同士の夫婦愛も神抜きであ
れば危な く永久ではない。相思相愛でスタートした結婚に限って「間もなく」
挫折、二人の間に冷たい隙間風が吹く。人間同士の愛が土台であって神抜きだか
らである。 これは結婚問題と同時に職業生活も同じ。神抜きの仕事はその精神
からして土台が無い。

 建 築設計は、専門家に対して「何とか必死にお願いする」という熱心さが良
い設計を生む。自分で設計していてどうしようもなく行き詰まってしまった素人
は設計 事務所に「転がり込んで」くる。そのときに本当の「建築設計がはじま
る」。自分で何とかできると思っているうちは人間は建築士の設計を受け入れな
い。「健 康な人に医者はいらない」というイエスの言葉と同じである。

新共同 ルカ 5:31-32

5:31 イエスはお答えになった。「医者を必要とするのは、健康な人ではなく病
人である。 5:32 わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招
いて悔い改めさせるためである。」

 キリスト教は家庭の暗さから明るさへ向かう必死の努力によってわかるように
なる。新約聖書使徒言行録には不思議な言葉がある。

新共同 使  16:30-31

16:30 二人を外へ連れ出して言った。「先生方、救われるためにはどうすべき
でしょうか。」 16:31 二人は言った。「主イエスを信じなさい。そうすれば、
あなたも_家族も_救われます。」

ここに「家族」という言葉がある。初代教会のその頃も家庭問題が救いを求める
動機であったのかもしれない。

現代は「幸いなるかな、家庭の暗さ淋しさに悩む人。その人は真の明るさを得
ん」である。

 

2002.12.8 高橋照男

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イエス伝問答集

 

[ ガリラヤでのイエスの活動(続き-9)

 

166 問・神が望むのはどんな人ですか

答・神の側の絶対的恩恵を素直に受け入れる人です

マタイ18:1−5

 

167 問・救いは誰によってどのような方法で実現されますか

答・神の働きで人間を通じて救いは伝達されます。ですから信者の存在は貴重
です

マルコ9:38−41

 

168 問・「わたしを信ずるこの小さい人」とは誰のことですか。

答・イエスの弟子達のことです。現代ではクリスチャン全員のことです。貴重
です。

マルコ9:42−50

 

169 問・99匹を残して一匹を救うということは、99匹の方は不満では
ありませんか。

答・99匹はこの世的に満たされている人で、イエスには関心がありませんで
した

マタイ18:10−14

 

170 問・どうしたら人を赦せるようになれますか

答・自分の罪が十字架で赦されれば、努力なく無理なく自然に赦せるようにな
れます

マタイ18:15−18

 

171 問・二人三人集まれば、そこに教会は誕生しますか。

答・信仰が一致していて心を合わせて祈るときにのみそれは実現します。

マタイ18:19−20

 

172 問・人を赦すことはできないのですが

答・十字架の罪の赦しをこの身に体験すると不思議に人を赦せるようになります

マタイ18:21−22

 

173  不埒な家来の譬        

マタイ18:21−35

 

 

 

 

 

 

 

 

166 問・神が望むのはどんな人ですか

答・神の側の絶対的恩恵を素直に受け入れる人です

マタイ18:1−5

 

[岩波版・佐藤訳]

401801その時、弟子たちがイエスに近づき、言った、「天の王国では、いったい
誰が〔最も〕大いなる者なのですか」。

401802そこで彼は、一人の子供を呼び寄せ、その子を彼らの中に立たせ、

401803そして言った、「アーメン、私はあなたたちに言う、もし心を翻(ひるが
え)さず、子供たちのようにならないのであれば、あなたたちは決して天の王国
に入ることはない。

401804したがって、この子供のように自分自身を低くする者、その者こそ天の王
国では〔最も〕大いなる者である。

401805そして、この子供一人を私の名のゆえに受け入れる者は、私を受け入れる
のである。

 

[塚本訳]マタ 18:1-5

18:1 その時、弟子たちがイエスの所に来て、「ではいったい(われわれのうち
の)だれが天の国で一番えらいのですか」とたずねた。

18:2 イエスはひとりの子供を呼びよせ、彼らの真中に立たせて

18:3 言われた、「アーメン、わたしは言う、あなた達は生まれかわって子供の
ように(小さく)ならなければ、決して天の国に入ることはできない。

18:4 だから、この子供のように自分を低くする者、それが天の国では一番えら
い人である。

18:5 またわたしの名を信ずるこんな一人の子供を迎える者は、わたしを迎えて
くれるのである。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マコ 9:33-37

9:33 一行はカファルナウムに来た。家に着いてから、イエスは弟子たちに、
「途中で何を議論していたのか」とお尋ねになった。

9:34 彼らは黙っていた。途中でだれがいちばん偉いかと議論し合っていたから
である。

9:35 イエスが座り、十二人を呼び寄せて言われた。「いちばん先になりたい者
は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい。」

9:36 そして、一人の子供の手を取って彼らの真ん中に立たせ、抱き上げて言わ
れた。

9:37 「わたしの名のためにこのような子供の一人を受け入れる者は、わたしを
受け入れるのである。わたしを受け入れる者は、わたしではなくて、わたしをお
遣わしになった方を受け入れるのである。」

 

新共同 ルカ 9:46-48

9:46 弟子たちの間で、自分たちのうちだれがいちばん偉いかという議論が起きた。

9:47 イエスは彼らの心の内を見抜き、一人の子供の手を取り、御自分のそばに
立たせて、

9:48 言われた。「わたしの名のためにこの子供を受け入れる者は、わたしを受
け入れるのである。わたしを受け入れる者は、わたしをお遣わしになった方を受
け入れるのである。あなたがた皆の中で最も小さい者こそ、最も偉い者である。」

 

新共同 ヨハ 3:3

3:3 イエスは答えて言われた。「はっきり言っておく。人は、新たに生まれなけ
れば、神の国を見ることはできない。」

 

新共同 ヨハ 3:5

3:5 イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。だれでも水と霊とによっ
て生まれなければ、神の国に入ることはできない。

 

新共同 ヨハ 13:20

13:20 はっきり言っておく。わたしの遣わす者を受け入れる人は、わたしを受け
入れ、わたしを受け入れる人は、わたしをお遣わしになった方を受け入れるので
ある。」

 

新共同 マタ 11:11

11:11 はっきり言っておく。およそ女から生まれた者のうち、洗礼者ヨハネより
偉大な者は現れなかった。しかし、天の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大で
ある。

 

新共同 マタ 5:20

5:20 言っておくが、あなたがたの義が律法学者やファリサイ派の人々の義にま
さっていなければ、あなたがたは決して天の国に入ることができない。」

 

新共同 マタ 19:13-14

19:13 そのとき、イエスに手を置いて祈っていただくために、人々が子供たちを
連れて来た。弟子たちはこの人々を叱った。

19:14 しかし、イエスは言われた。「子供たちを来させなさい。わたしのところ
に来るのを妨げてはならない。天の国はこのような者たちのものである。」

 

新共同 マタ 10:40

10:40 「あなたがたを受け入れる人は、わたしを受け入れ、わたしを受け入れる
人は、わたしを遣わされた方を受け入れるのである。

 

新共同 マコ 9:38-39

9:38 ヨハネがイエスに言った。「先生、お名前を使って悪霊を追い出している
者を見ましたが、わたしたちに従わないので、やめさせようとしました。」

9:39 イエスは言われた。「やめさせてはならない。わたしの名を使って奇跡を
行い、そのすぐ後で、わたしの悪口は言えまい。

 

新共同 マコ 9:28

9:28 イエスが家の中に入られると、弟子たちはひそかに、「なぜ、わたしたち
はあの霊を追い出せなかったのでしょうか」と尋ねた。

 

新共同 マタ 11:11

11:11 はっきり言っておく。およそ女から生まれた者のうち、洗礼者ヨハネより
偉大な者は現れなかった。しかし、天の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大で
ある。

 

新共同 マコ 10:43-44

10:43 しかし、あなたがたの間では、そうではない。あなたがたの中で偉くなり
たい者は、皆に仕える者になり、

10:44 いちばん上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい。

 

新共同 マタ 20:25-27

20:25 そこで、イエスは一同を呼び寄せて言われた。「あなたがたも知っている
ように、異邦人の間では支配者たちが民を支配し、偉い人たちが権力を振るって
いる。

20:26 しかし、あなたがたの間では、そうであってはならない。あなたがたの中
で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、

20:27 いちばん上になりたい者は、皆の僕になりなさい。

 

新共同 マコ 10:13-16

10:13 イエスに触れていただくために、人々が子供たちを連れて来た。弟子たち
はこの人々を叱った。

10:14 しかし、イエスはこれを見て憤り、弟子たちに言われた。「子供たちをわ
たしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちの
ものである。

10:15 はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決
してそこに入ることはできない。」

10:16 そして、子供たちを抱き上げ、手を置いて祝福された。

 

新共同 マタ 10:40

10:40 「あなたがたを受け入れる人は、わたしを受け入れ、わたしを受け入れる
人は、わたしを遣わされた方を受け入れるのである。

 

新共同 マタ 10:39

10:39 自分の命を得ようとする者は、それを失い、わたしのために命を失う者
は、かえってそれを得るのである。」

 

新共同 ルカ 22:24

22:24 また、使徒たちの間に、自分たちのうちでだれがいちばん偉いだろうか、
という議論も起こった。

 

新共同 ルカ 5:22

5:22 イエスは、彼らの考えを知って、お答えになった。「何を心の中で考えて
いるのか。

 

新共同 ルカ 22:26

22:26 しかし、あなたがたはそれではいけない。あなたがたの中でいちばん偉い
人は、いちばん若い者のようになり、上に立つ人は、仕える者のようになりなさい。

 

新共同 ヤコ 1:17

1:17 良い贈り物、完全な賜物はみな、上から、光の源である御父から来るので
す。御父には、移り変わりも、天体の動きにつれて生ずる陰もありません。

 

新共同 Tヨハ4:7

4:7 愛する者たち、互いに愛し合いましょう。愛は神から出るもので、愛する者
は皆、神から生まれ、神を知っているからです。

 

新共同 Tペテ1:23

1:23 あなたがたは、朽ちる種からではなく、朽ちない種から、すなわち、神の
変わることのない生きた言葉によって新たに生まれたのです。

 

新共同 エゼ 36:25-27

36:25 わたしが清い水をお前たちの上に振りかけるとき、お前たちは清められ
る。わたしはお前たちを、すべての汚れとすべての偶像から清める。

36:26 わたしはお前たちに新しい心を与え、お前たちの中に新しい霊を置く。わ
たしはお前たちの体から石の心を取り除き、肉の心を与える。

36:27 また、わたしの霊をお前たちの中に置き、わたしの掟に従って歩ませ、わ
たしの裁きを守り行わせる。

 

新共同 Tコリ6:11

6:11 あなたがたの中にはそのような者もいました。しかし、主イエス・キリス
トの名とわたしたちの神の霊によって洗われ、聖なる者とされ、義とされています。

 

新共同 Tコリ12:13  つまり、一つの霊によって、わたしたちは、ユダヤ人であ
ろうとギリシア人であろうと、奴隷であろうと自由な身分の者であろうと、皆一
つの体となるために洗礼を受け、皆一つの霊をのませてもらったのです。

 

新共同 テト 3:5  神は、わたしたちが行った義の業によってではなく、御自分
の憐れみによって、わたしたちを救ってくださいました。この救いは、聖霊に
よって新しく生まれさせ、新たに造りかえる洗いを通して実現したのです。

 

口語訳 Uペテ1:11  こうして、わたしたちの主また救主イエス・キリストの永
遠の国に入る恵みが、あなたがたに豊かに与えられるからである。

 

● 解釈と感想

救いは人間の外から来る。向こうから来る。外力、外圧である。自分の功績や努
力では到達できない。だから救いを素直に受ける人が神の計画に入る人。喜ばれ
る人。

 

● 解釈と感想

弁 護士は教師と宗教家と信州人はやりにくいという話を聞いたことがある。人
に教えられようとせず、弁護士に任せず、素直に従わないからであるという。こ
れは 建築設計の世界でも同じ。設計を任せてくれない人はやりにくい。何事も
素直に受けるということが人間成長の道。「自立」とか自分で考えるという人に
限って たいしたものを得ることができない。

 

●人間にとって救いの福音は 外部から来るものだから、先に救われたものはこれ
を発信しなければならない。しかし発信の方法にも様々。神の方法に任せなけれ
ばならない。神は意外な方法 で発信する。個人を苦しめる方法がその手段らし
い。少なくとも呼び集めたり出かけていくのは誤り。

 

167 問・救いは誰によってどのような方法で実現されますか

答・神の働きで人間を通じて救いは伝達されます。ですから信者の存在は貴重
です

マルコ9:38−41

 

[岩波版・佐藤訳]

410938ヨハネが彼に言った、「先生、私たちは、ある者があなたの名で悪霊ども
を追い出しているのを見ました。その者が私たちに従わないので、私たちは止め
させようとしました」。

410939しかしイエスは言った、「止めさせてはならない。私の名で力ある業を行
ない、すぐ〔その後で〕私の悪口を言えるような者はいないからだ。

410940したがって、私たちに逆らわない者は、私たちに味方する者なのだ。

410941例えば、あなたたちがキリストの者であるという〔だけの〕理由で、あな
たたちに一杯の水を飲ませてくれる者は、アーメン、私はあなたたちに言う、自
分の報いを失うことは決してない。

 

[塚本訳] マコ 9:38-41

9:38 ヨハネがイエスに言った、「先生、わたし達の仲間でない者が、あなたの
名を使って悪鬼を追い出しているのを見たので、止めるように言いました。仲間
にならないからです。(しかし言うことを聞きませんでした。)」

9:39 イエスは言われた、「止めさせるに及ばない。わたしの名を使って奇蹟を
行ったすぐそのあとで、わたしの悪口の言える者はないのだから。

9:40 反対しない者はわたし達の味方である。

9:41 キリストの弟子だからとてあなた達に一杯の水を飲ませる者は、アーメ
ン、わたしは言う、(天にて)その褒美にもれることはない。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マタ 10:40-42

10:40 「あなたがたを受け入れる人は、わたしを受け入れ、わたしを受け入れる
人は、わたしを遣わされた方を受け入れるのである。

10:41 預言者を預言者として受け入れる人は、預言者と同じ報いを受け、正しい
者を正しい者として受け入れる人は、正しい者と同じ報いを受ける。

10:42 はっきり言っておく。わたしの弟子だという理由で、この小さな者の一人
に、冷たい水一杯でも飲ませてくれる人は、必ずその報いを受ける。」

 

新共同 ルカ 9:49-50

9:49 そこで、ヨハネが言った。「先生、お名前を使って悪霊を追い出している
者を見ましたが、わたしたちと一緒にあなたに従わないので、やめさせようとし
ました。」

9:50 イエスは言われた。「やめさせてはならない。あなたがたに逆らわない者
は、あなたがたの味方なのである。」

 

新共同 マタ 25:35  お前たちは、わたしが飢えていたときに食べさせ、のどが
渇いていたときに飲ませ、旅をしていたときに宿を貸し、

 

新共同 マタ 25:40  そこで、王は答える。『はっきり言っておく。わたしの兄
弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのであ
る。』

 

新共同 民  11:26-29

11:26 宿営に残っていた人が二人あった。一人はエルダド、もう一人はメダドと
いい、長老の中に加えられていたが、まだ幕屋には出かけていなかった。霊が彼
らの上にもとどまり、彼らは宿営で預言状態になった。

11:27 一人の若者がモーセのもとに走って行き、エルダドとメダドが宿営で預言
状態になっていると告げた。

11:28 若いころからモーセの従者であったヌンの子ヨシュアは、「わが主モーセ
よ、やめさせてください」と言った。

11:29 モーセは彼に言った。「あなたはわたしのためを思ってねたむ心を起こし
ているのか。わたしは、主が霊を授けて、主の民すべてが預言者になればよいと
切望しているのだ。」

 

新共同 使  19:13  ところが、各地を巡り歩くユダヤ人の祈祷師たちの中に
も、悪霊どもに取りつかれている人々に向かい、試みに、主イエスの名を唱え
て、「パウロが宣べ伝えているイエスによって、お前たちに命じる」と言う者が
あった。

 

新共同 マタ 19:14  しかし、イエスは言われた。「子供たちを来させなさい。
わたしのところに来るのを妨げてはならない。天の国はこのような者たちのもの
である。」

 

新共同 マコ 9:37  「わたしの名のためにこのような子供の一人を受け入れる
者は、わたしを受け入れるのである。わたしを受け入れる者は、わたしではなく
て、わたしをお遣わしになった方を受け入れるのである。」

 

新共同 Tコリ12:3  ここであなたがたに言っておきたい。神の霊によって語る
人は、だれも「イエスは神から見捨てられよ」とは言わないし、また、聖霊によ
らなければ、だれも「イエスは主である」とは言えないのです。

 

新共同 マタ 12:30  わたしに味方しない者はわたしに敵対し、わたしと一緒に
集めない者は散らしている。

 

新共同 Tコリ1:12  あなたがたはめいめい、「わたしはパウロにつく」「わた
しはアポロに」「わたしはケファに」「わたしはキリストに」などと言い合って
いるとのことです。

 

新共同 ルカ 5:5  シモンは、「先生、わたしたちは、夜通し苦労しましたが、
何もとれませんでした。しかし、お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」と
答えた。

 

新共同 ルカ 10:17  七十二人は喜んで帰って来て、こう言った。「主よ、お名
前を使うと、悪霊さえもわたしたちに屈服します。」

 

新共同 民  11:28  若いころからモーセの従者であったヌンの子ヨシュアは、
「わが主モーセよ、やめさせてください」と言った。

 

新共同 ルカ 11:23  わたしに味方しない者はわたしに敵対し、わたしと一緒に
集めない者は散らしている。」

 

[塚本訳]マタ 10:40  あなた達を迎える者は、わたしを迎えてくれるのであ
り、わたしを迎える者は、わたしを遣わされた方をお迎えするのである。

 

[塚本訳]マコ 9:37  「わたしの名を信ずる一人のこんな子供を迎える者は、
わたしを迎えてくれるのである。わたしを迎える者は、わたしを迎えるのでな
く、わたしを遣わされた方をお迎えするのである。」

 

[塚本訳]ルカ 9:48  言われた、「わたしの名を信ずるこの子供を迎える者
は、わたしを迎えてくれるのである。わたしを迎える者は、わたしを遣わされた
方をお迎えするのである。あなた達の間ではだれよりも一番小さい者が、一番え
らい。」

 

[塚本訳]ルカ 10:16  (七十二人の者に言っておく。──)あなた達の言うこ
とを聞く者は、わたしの言うことを聞くのであり、あなた達を排斥する者は、わ
たしを排斥するのである。わたしを排斥する者は、わたしを遣わされた方を排斥
するのである。」

 

[塚本訳] ヨハ 13:20  アーメン、アーメン、わたしは言う、わたしが遣わす
者を受けいれる者は、わたしを受けいれるのであり、わたしを受けいれる者は、
わたしを遣わされた方を受けいれるのである。」

 

[塚本訳]ヨハ 12:44-45

12:44 (つまり)イエスはこう言って叫ばれた、「わたしを信ずる者は、わたし
を信ずるのではない、わたしを遣わされた方を信ずるのである。

12:45 また、わたしを見る者は、わたしを遣わされた方を見るのである。

 

[塚本訳]ヨハ 17:18  あなたがわたしをこの世に遣わされたように、わたし
も彼らをこの世に遣わしました。

 

[塚本訳]ヨハ 17:23  すなわち、わたしが彼らにおり、あなたがわたしにお
られて、彼らが完全に一つとなるためであります。また(それによって、)あな
たがわたしを(この世 に)遣わされたこと、すなわちあなたはわたしを愛され
たように彼らを愛されたことを、世の人に知らせるためであります。

 

[塚本訳]ヨハ 20:21  すると主はかさねて言われた、「平安あれ。父上がわ
たしを遣わされたように、わたしも(全権を授けて)あなた達を遣わす。」

 

[塚本訳]マタ 25:40  すると王は答える、『アーメン、わたしは言う、わた
しのいと小さいこの兄弟たちの一人にしたのは、わたしにしてくれたのと同じで
ある。』

 

●            解釈と感想

福音は人間を通して伝わる。人間が媒介である。天から降ってくるのではない。
だから福音を信じている人の存在は貴重。その人に水を差し出す人は味方。

 

●            解釈と感想

教 会の存在意義としては単純。福音は人間を媒介として、つまりこの世の機関
を通じて伝わるといいう簡単なこと。それを法律的に体系づけるところに教会主
義の 無理がある。福音はたしかに人間を媒介にして伝わるが、それは命そのも
のの人間を通してである。教会論を通してではない。非人格的な教会論ではない。

 

●            解釈と感想

福 音は人間を媒介にして伝わるのだが、それは呼び集めたり出かけていって押
し売りして伝わるものではない。神が苦難を人間に与えて、その人間に叫び声を
あげ させて伝えるという誠にむごい手段が往々にしてとられるのである。イエ
スはそれを知っていたので「水の一杯でも」くれる人をありがたく思ったのである。

 

●            解釈と感想

教 会主義か無教会主義かの議論の時、福音はどうしても人間を通して伝わるも
のだということを前提にしなければならない。もし人間を通さずとも福音が伝わ
ると したらそれは「グノーシス主義」になる。「キリストは肉体をとってこの
世に来られた」のである。神の側から発信された事実である。仏教やギリシャ哲
学のよ うな「霊魂不滅説」ではない。救いの根拠は事実であり、それを受け入
れることによって救いが完成する。

 

● 解釈と感想

救いのメカニズムは神がイエスを遣わしイエスが人を遣わす。イエスを受け入れ
る者は神を受け入れ、遣わされた人を受け入れる者は神とキリストを受け入れ
る。遣わされる者とは牧師伝道者だけではない。普通一般のクリスチャンも同じ
任にあたる。

 

●            解釈と感想

坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。クリスチャンを憎む人はついに神もキリストも受け
入れない。だから「つまずき」となるクリスチャンは禍。そう考えると誰がこの
任(クリスチャンの責務)に耐えられようか。

 

[塚本訳]Uコリ2:15-16

2:15 というのは、わたし達は救われる者の間でも、滅びゆく者の間でも、神に
ささげられるためのキリストのよい薫である。

2:16 ある者には、死から死へみちびく薫であるが、ある者には、命から命へみ
ちびく薫りである。(ああ、)一体だれにこんなことが勤まろう。

 

[塚本訳]Uコリ3:2-3

3:2 わたし達のための(推薦の)手紙はあなた達であり、わたし達の心に書き込
まれており、皆の人に知られまた読まれている。

3:3 (実際)あなた達はわたし達によって配達されたキリストの手紙であって、
インキでなく生ける神の霊で、また、(モーセ律法とは違い)『石の板』にでは
なく『人の心の板』に書かれていることが、知れ渡っているのである。

 

 

 

168 問・「わたしを信ずるこの小さい人」とは誰のことですか。

答・イエスの弟子達のことです。現代ではクリスチャン全員のことです。貴重
です。

マルコ9:42−50

 

[岩波版・佐藤訳]

410942しかし、[私を]信じるこれらの小さい者たちの一人でも躓かせる者は、そ
の首にろばの引き臼をつけられて、海の中に投げ込まれる方がその者にとっては
まだましだ。

410943それに、もしもあなたの〔一方の〕手があなたを躓かせるならば、それを
切り落としてしまえ。両の手を持ってゲヘナに、〔すなわち〕消えない火の中に
入り込んでしまうよりも、片手を欠いて命に入る方があなたにはまだましだ。

410945また、もしもあなたの〔一方の〕足があなたを躓かせるならば、それを切
り落としてしまえ。両の足を持ってゲヘナに投げ込まれるよりも、片足なしで命
に入る方があなたにはまだましだ。

410947またもしも、あなたの〔一方の〕目があなたを躓かせるならば、それを抉
り捨ててしまえ。両の目を持ってゲヘナに投げ込まれるよりも、一個の目で神の
王国に入る方があなたにはまだましだ。

410948そこ〔ゲヘナ〕では、彼らのうじが尽きず、火も消えることがない。

410949たしかに、すべての者は火によって塩づけられるだろう。

410950塩は良いものだ。しかし塩気のないものになったなら、あなたたちは何に
よってそれを味つけるだろうか。〔だから〕あなたたちは、自分の中に塩を持
ち、お互いに平和をなすがよい」。

 

[塚本訳]マコ 9:42-50

9:42 しかし(わたしを)信ずるこの小さな者を一人でも罪にいざなう者は、大
きな 挽臼を頚にかけられて海に投げ込まれた方が、はるかにその人の仕合わせ
である。

9:43 もし手があなたを罪にいざなうなら、切ってすてよ。両手があって地獄の
消えぬ火の中へ行くよりも、片手で(永遠の)命に入る方が仕合わせである。

9:44 [無し]

9:45 もし足があなたを罪にいざなうなら、切ってすてよ。両足があって地獄に
投げ込まれるよりも、片足で(永遠の)命に入るほうが仕合わせである。

9:46 [無し]

9:47 もしまた目があなたを罪にいざなうなら、えぐり出せ。両目があって地獄
に投げ込まれるよりも、片目で神の国に入るほうが仕合わせである。

9:48 地獄では、『蛆は(永遠に)死なず、火は消えない』(で、その人たちを
責めさいなむからである。)

9:49 人は皆、火で塩味をつけられねばならない。(神のお喜びになる供え物と
なるためである。)

9:50 塩は良いもの。しかしもし塩に塩気がなくなったら、何で(もう一度)そ
れに塩気をつけるか。(いつも)心に塩を保って、互に仲良くせよ。」

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マタ 18:6-9

18:6 「しかし、わたしを信じるこれらの小さな者の一人をつまずかせる者は、
大きな石臼を首に懸けられて、深い海に沈められる方がましである。

18:7 世は人をつまずかせるから不幸だ。つまずきは避けられない。だが、つま
ずきをもたらす者は不幸である。

18:8 もし片方の手か足があなたをつまずかせるなら、それを切って捨ててしま
いなさい。両手両足がそろったまま永遠の火に投げ込まれるよりは、片手片足に
なっても命にあずかる方がよい。

18:9 もし片方の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出して捨ててしまいな
さい。両方の目がそろったまま火の地獄に投げ込まれるよりは、一つの目になっ
ても命にあずかる方がよい。」

 

新共同 ルカ 17:1-2

17:1 イエスは弟子たちに言われた。「つまずきは避けられない。だが、それを
もたらす者は不幸である。

17:2 そのような者は、これらの小さい者の一人をつまずかせるよりも、首にひ
き臼を懸けられて、海に投げ込まれてしまう方がましである。

 

新共同 マタ 5:13

5:13 「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何
によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、
人々に踏みつけられるだけである。

 

新共同 ルカ 14:34-35

14:34 「確かに塩は良いものだ。だが、塩も塩気がなくなれば、その塩は何に
よって味が付けられようか。

14:35 畑にも肥料にも、役立たず、外に投げ捨てられるだけだ。聞く耳のある者
は聞きなさい。」

 

新共同 マタ 25:40

25:40 そこで、王は答える。『はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最
も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。』

 

新共同 黙  18:21

18:21 すると、ある力強い天使が、大きいひき臼のような石を取り上げ、それを
海に投げ込んで、こう言った。「大いなる都、バビロンは、/このように荒々し
く投げ出され、/もはや決して見られない。

 

新共同 マタ 5:30

5:30 もし、右の手があなたをつまずかせるなら、切り取って捨ててしまいなさ
い。体の一部がなくなっても、全身が地獄に落ちない方がましである。」

 

新共同 マタ 3:12

3:12 そして、手に箕を持って、脱穀場を隅々まできれいにし、麦を集めて倉に
入れ、殻を消えることのない火で焼き払われる。」

 

新共同 マタ 5:29

5:29 もし、右の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出して捨ててしまいな
さい。体の一部がなくなっても、全身が地獄に投げ込まれない方がましである。

 

新共同 イザ 66:24

66:24 外に出る人々は、わたしに背いた者らの死体を見る。蛆は絶えず、彼らを
焼く火は消えることがない。すべての肉なる者にとって彼らは憎悪の的となる。

 

新共同 マコ 9:49-50

9:49 人は皆、火で塩味を付けられる。

9:50 塩は良いものである。だが、塩に塩気がなくなれば、あなたがたは何に
よって塩に味を付けるのか。自分自身の内に塩を持ちなさい。そして、互いに平
和に過ごしなさい。」

 

新共同 コロ 4:6

4:6 いつも、塩で味付けされた快い言葉で語りなさい。そうすれば、一人一人に
どう答えるべきかが分かるでしょう。

 

新共同 ロマ 12:18

12:18 できれば、せめてあなたがたは、すべての人と平和に暮らしなさい。

 

新共同 ルカ 17:1-2

17:1 イエスは弟子たちに言われた。「つまずきは避けられない。だが、それを
もたらす者は不幸である。

17:2 そのような者は、これらの小さい者の一人をつまずかせるよりも、首にひ
き臼を懸けられて、海に投げ込まれてしまう方がましである。

 

新共同 黙  18:21

18:21 すると、ある力強い天使が、大きいひき臼のような石を取り上げ、それを
海に投げ込んで、こう言った。「大いなる都、バビロンは、/このように荒々し
く投げ出され、/もはや決して見られない。

 

新共同 マタ 26:24

26:24 人の子は、聖書に書いてあるとおりに、去って行く。だが、人の子を裏切
るその者は不幸だ。生まれなかった方が、その者のためによかった。」

 

新共同 マタ 5:30

5:30 もし、右の手があなたをつまずかせるなら、切り取って捨ててしまいなさ
い。体の一部がなくなっても、全身が地獄に落ちない方がましである。」

 

新共同 コロ 3:5

3:5 だから、地上的なもの、すなわち、みだらな行い、不潔な行い、情欲、悪い
欲望、および貪欲を捨て去りなさい。貪欲は偶像礼拝にほかならない。

 

新共同 マタ 5:29

5:29 もし、右の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出して捨ててしまいな
さい。体の一部がなくなっても、全身が地獄に投げ込まれない方がましである。

 

新共同 マコ 9:50

9:50 塩は良いものである。だが、塩に塩気がなくなれば、あなたがたは何に
よって塩に味を付けるのか。自分自身の内に塩を持ちなさい。そして、互いに平
和に過ごしなさい。」

 

新共同 ルカ 9:62

9:62 イエスはその人に、「鋤に手をかけてから後ろを顧みる者は、神の国にふ
さわしくない」と言われた。

 

新共同 マタ 11:14-15

11:14 あなたがたが認めようとすれば分かることだが、実は、彼は現れるはずの
エリヤである。

11:15 耳のある者は聞きなさい。

 

 

● 解釈と感想

神がイエスをこの世に遣わし、神とキリストはクリスチャンをこの世に遣わす。
これ神のご計画、システム、神のライフワーク。そしてこの関連は命の一体の流
れ、命の一体。だからこのシステムを破壊する者はひどく罰せられる。神の怒り
が激しく下る。

 

● 解釈と感想

「遣わされた者」というと教会主義的用語では「召された者」ということになる
が、クリスチャンというのは全員が召された者で遣われれた者である。

 

●            解釈と感想

万 人祭司主義と叫ぶとき独裁主義に対する民主主義の精神で叫ぶことがある
が、それは間違い。牧師も祭司もなく全員神の前に平等だと叫ぶとき、それは僧
侶階級 に対する反抗精神が多い。しかしその平等の精神で勝ち得た万人祭司主
義は実は平等主義だけのことである。祭司の役割というのは実は本当に大変なも
のなので ある。命を投げ出す覚悟のある者だけが祭司にされるのである。

 

● 解釈と感想

万人祭司主義を叫ぶ無教会主義の実態は今や万人無祭司主義、万人無責任主義で
ある。これでは福音の継承はない。

 

● 解釈と感想

神に遣わされる者は大抵は大苦難に会う。嫌々ながら引きずり出される。神に尻
を叩かれて叫ぶ。

 

● 解釈と感想

「(わ たしを)信ずるこの小さな者」とはイエスの遣わされる弟子達のことは
聖書のあちこちを読めば明快。当時イエスの弟子達はこの世的に小さい者であっ
た。しか し神の特命全権大使であった。今の世でもクリスチャンはこの世的に
見栄えのしない人である。弱者である。しかしその身に神の宝を秘めている。だ
からこの人 をないがしろにする人間は神に罰せられる。

 

 

 

 

 

 

 

169 問・99匹を残して一匹を救うということは、99匹の方は不満では
ありませんか。

答・99匹はこの世的に満たされている人で、イエスには関心がありませんで
した

マタイ18:10−14

[岩波版・佐藤訳]

401810心して、これらの小さい者たちの一人をもさげすむことのないようにせ
よ。なぜなら、私はあなたたちに言う、天にいる彼らの〔ための〕御使いたち
は、天におられる私の父の顔を常に見ているからである。

401811なし

401812あなたたちはどう思うか。もしある人に百匹の羊がいて、そのうちの一匹
がさ迷い出たら、彼は九十九匹を山に残しておき、出かけて行って、さ迷い出た
一匹を探さないであろうか。

401813そして、もしそれを見いだしたとなれば、アーメン、私はあなたたちに言
う、さ迷い出てしまわなかった九十九匹よりも、むしろその一匹のゆえに、彼は
喜ぶ。

401814このように、これらの小さい者たちのうちの一人でも滅ぶことは、天にお
られるあなたたちの父の意志(おもい)ではない。

 

[塚本訳]マタ 18:10-14

18:10 この小さな者を一人でも軽んじることのないように注意せよ。わたしは言
う、(わたしの父上は片時も彼らをお忘れにならない。)あの者たちの(守り)
天使は、天でいつもわたしの天の父上にお目にかかっているのだから。

18:11 〔無し〕

18:12 あなた達はどう思うか。ある人が羊を百匹もっていて、その一匹が道に
迷ったとき、その人は九十九匹を山にのこしておいて、迷っている一匹をさがし
に行かないだろうか。

18:13 そしてもし見つけようものなら、アーメン、わたしは言う、この一匹を、
迷わなかった九十九匹以上に喜ぶにちがいない。

18:14 このように、この小さな者たちが一人でも滅びることは、あなた達の天の
父上の御心ではない。

 

新共同 マタ 18:10-14

18:10 「これらの小さな者を一人でも軽んじないように気をつけなさい。言って
おくが、彼らの天使たちは天でいつもわたしの天の父の御顔を仰いでいるのである。

18:11 (†底本に節が欠落 異本訳)人の子は、失われたものを救うために来た。

18:12 あなたがたはどう思うか。ある人が羊を百匹持っていて、その一匹が迷い
出たとすれば、九十九匹を山に残しておいて、迷い出た一匹を捜しに行かないだ
ろうか。

18:13 はっきり言っておくが、もし、それを見つけたら、迷わずにいた九十九匹
より、その一匹のことを喜ぶだろう。

18:14 そのように、これらの小さな者が一人でも滅びることは、あなたがたの天
の父の御心ではない。」

 

新改訳 マタ 18:10-14

18:10 あなたがたは、この小さい者たちを、ひとりでも見下げたりしないように
気をつけなさい。まことに、あなたがたに告げます。彼らの天の御使いたちは、
天におられるわたしの父の御顔をいつも見ているからです。

18:11 〔人の子は、滅んでいる者を救うために来たのです。〕

18:12 あなたがたはどう思いますか。もし、だれかが百匹の羊を持っていて、そ
のうちの一匹が迷い出たとしたら、その人は九十九匹を山に残して、迷った一匹
を捜しに出かけないでしょうか。

18:13 そして、もし、いたとなれば、まことに、あなたがたに告げます。その人
は迷わなかった九十九匹の羊以上にこの一匹を喜ぶのです。

18:14 このように、この小さい者たちのひとりが滅びることは、天にいますあな
たがたの父のみこころではありません。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 ルカ 15:1-7

15:1 徴税人や罪人が皆、話を聞こうとしてイエスに近寄って来た。

15:2 すると、ファリサイ派の人々や律法学者たちは、「この人は罪人たちを迎
えて、食事まで一緒にしている」と不平を言いだした。

15:3 そこで、イエスは次のたとえを話された。

15:4 「あなたがたの中に、百匹の羊を持っている人がいて、その一匹を見失っ
たとすれば、九十九匹を野原に残して、見失った一匹を見つけ出すまで捜し回ら
ないだろうか。

15:5 そして、見つけたら、喜んでその羊を担いで、

15:6 家に帰り、友達や近所の人々を呼び集めて、『見失った羊を見つけたの
で、一緒に喜んでください』と言うであろう。

15:7 言っておくが、このように、悔い改める一人の罪人については、悔い改め
る必要のない九十九人の正しい人についてよりも大きな喜びが天にある。」

 

新共同 ヘブ 1:14 天使たちは皆、奉仕する霊であって、救いを受け継ぐことに
なっている人々に仕えるために、遣わされたのではなかったですか。

 

新共同 ルカ 1:19 天使は答えた。「わたしはガブリエル、神の前に立つ者。あ
なたに話しかけて、この喜ばしい知らせを伝えるために遣わされたのである。

 

新共同 エゼ 34:6 わたしの群れは、すべての山、すべての高い丘の上で迷う。
また、わたしの群れは地の全面に散らされ、だれひとり、探す者もなく、尋ね求
める者もない。

 

新改訳 エゼ 12:15-16

12:15 わたしが彼らを諸国の民の中に散らし、国々に追い散らすとき、彼らは、
わたしが主であることを知ろう。

12:16 彼らが行く先の諸国の民の中で、自分たちの、忌みきらうべきわざをこと
ごとく知らせるために、わたしが彼らのうちのわずかな者を、剣やききんや疫病
から免れさせるとき、彼らは、わたしが主であることを知ろう。」

 

新共同 詩  119:176 わたしが小羊のように失われ、迷うとき/どうかあなたの
僕を探してください。あなたの戒めをわたしは決して忘れません。

 

新共同 Tペテ2:25 あなたがたは羊のようにさまよっていましたが、今は、魂の
牧者であり、監督者である方のところへ戻って来たのです。

 

新共同 マタ 10:5-6

10:5 イエスはこの十二人を派遣するにあたり、次のように命じられた。「異邦
人の道に行ってはならない。また、サマリア人の町に入ってはならない。

10:6 むしろ、イスラエルの家の失われた羊のところへ行きなさい。

 

新共同 ヨハ 10:11-12

10:11 わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。

10:12 羊飼いでなく、自分の羊を持たない雇い人は、狼が来るのを見ると、羊を
置き去りにして逃げる。――狼は羊を奪い、また追い散らす。――

 

新共同 ルカ 19:8-10

19:8 しかし、ザアカイは立ち上がって、主に言った。「主よ、わたしは財産の
半分を貧しい人々に施します。また、だれかから何かだまし取っていたら、それ
を四倍にして返します。」

19:9 イエスは言われた。「今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハム
の子なのだから。

19:10 人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」

 

新共同 エゼ 34:11-12

34:11 まことに、主なる神はこう言われる。見よ、わたしは自ら自分の群れを探
し出し、彼らの世話をする。

34:12 牧者が、自分の羊がちりぢりになっているときに、その群れを探すよう
に、わたしは自分の羊を探す。わたしは雲と密雲の日に散らされた群れを、すべ
ての場所から救い出す。

 

新共同 エゼ 34:16 わたしは失われたものを尋ね求め、追われたものを連れ戻
し、傷ついたものを包み、弱ったものを強くする。しかし、肥えたものと強いも
のを滅ぼす。わたしは公平をもって彼らを養う。

 

新共同 イザ 49:22 主なる神はこう言われる。見よ、わたしが国々に向かって手
を上げ/諸国の民に向かって旗を揚げると/彼らはあなたの息子たちをふところ
に抱き/あなたの娘たちを肩に背負って、連れて来る。

 

新共同 マコ 2:16-17

2:16 ファリサイ派の律法学者は、イエスが罪人や徴税人と一緒に食事をされる
のを見て、弟子たちに、「どうして彼は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」
と言った。

2:17 イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人では
なく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招く
ためである。」

 

[塚本訳]マタ 21:31-32

21:31 この二人のうち、どちらが父の心を行ったのだろうか。」「もちろん長
男」と彼らが答える。イエスが言われる、「アーメン、わたしは言う、税金取り
や遊女たちは、あなた達よりも先に神の国に入るであろう。

21:32 そのわけは、(洗礼者)ヨハネが義の道を示しに来たのに、あなた達は彼
を信ぜず、税金取りや遊女の方がかえって信じたからだ。しかしあなた達は(あ
の人たちが悔改めるのを)見たあとでも、後悔して彼を信じようとしなかった。

 

● 解釈と感想

「これらの小さき者」とは罪人、税金取り、遊女、である。この世では価値のな
い失われた者である。神の国の経済原理は損をしてでも一人を救う。神の絶対恩
恵による無条件の救いの源流がここにある。

 

●            解釈と感想

99匹を残して一匹を探しに行くことはこの世の市場経済の原理では行わない。
戦争の時もそうはしない。「コスト対効果」の判定でそうする。この世ではそれ
は切り捨てる。見殺しにする。

 

● 解釈と感想

税金取りや遊女たちは自分自身の救いに「必死」であった。イエスはその態度を
喜んだ。

 

●            解釈と感想

宗教を信じる人、宗教に走る人は弱い人、この世的に遅れをとって悲しんでいる
人だと強者はあざけるが、その人は逆に泣くようになる。宗教に走るようにさせ
られた人は「恩恵であった」と回顧する。そういうことでもなければ「永遠の生
命」に目覚めなかったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

170 問・どうしたら人を赦せるようになれますか

答・自分の罪が十字架で赦されれば、努力なく無理なく自然に赦せるようにな
れます

マタイ18:15−18

[岩波版・佐藤訳]

401815また、もしあなたの兄弟が[あなたに対して]罪を犯したならば、行って、
あなたと彼だけの間で、彼を諭せ。もし彼があなたに聞き従うならば、あなたは
自分の兄弟をかち得たのである。

401816もし彼が聞き従わないならば、あなたと共にもう一人か二人を連れて行
け。二人、ないしは三人の証人の口で、すべてのことがらが確立されるためで
ある。

401817もし彼が彼らに〔も〕聞き従わないならば、教会に告げよ。そして彼が教
会にも聞き従わないならば、彼はあなたにとって異邦人および徴税人のようにな
るように。

401818アーメン、私はあなたたちに言う、あなたたちが地上で結ぶところのもの
は、天上でも結ばれたものとなるであろう。またあなたたちが地上で解くところ
のものは、天上でも解かれたものとなるであろう。

 

[塚本訳]マタ 18:15-18

18:15 それで、もし兄弟が罪を犯し(て悔改めなかっ)たら、行って、あなたと
二人だけの間で忠告をしてやりなさい。もし言うことを聞けば、あなたは(天の
国のために)兄弟を一人もうけたのである。

18:16 しかし(どうしても)聞かないなら、ほかに一人か二人、一しょに連れて
ゆくがよい。『すべてのことは、二人もしくは三人の証言によって定められる』
(というモーセの掟に従う)ためである。

18:17 しかし彼らの言うことを聞かないなら、集会に申し出よ。集会の言うこと
も聞かないなら、(その時は已むを得ないから、その人と交際をたって)異教人
か税金取りのように思ってよろしい。

18:18 アーメン、わたしは言う、あなた達が地上で結ぶことはみな天でも結ば
れ、地上で解くことはみな天でも解かれるであろう。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 ルカ 17:3-4

17:3 あなたがたも気をつけなさい。もし兄弟が罪を犯したら、戒めなさい。そ
して、悔い改めれば、赦してやりなさい。

17:4 一日に七回あなたに対して罪を犯しても、七回、『悔い改めます』と言っ
てあなたのところに来るなら、赦してやりなさい。」

 

新共同 ヨハ 20:21-23

20:21 イエスは重ねて言われた。「あなたがたに平和があるように。父がわたし
をお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」

20:22 そう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。

20:23 だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。だれの罪でも、
あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る。」

 

新共同 レビ 19:17 心の中で兄弟を憎んではならない。同胞を率直に戒めなさ
い。そうすれば彼の罪を負うことはない。

 

新共同 Uテモ4:2 御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。
とがめ、戒め、励ましなさい。忍耐強く、十分に教えるのです。

 

新共同 ガラ 6:1 兄弟たち、万一だれかが不注意にも何かの罪に陥ったなら、
“霊”に導かれて生きているあなたがたは、そういう人を柔和な心で正しい道に立
ち帰らせなさい。あなた自身も誘惑されないように、自分に気をつけなさい。

 

新共同 テト 3:10 分裂を引き起こす人には一、二度訓戒し、従わなければ、か
かわりを持たないようにしなさい。

 

新共同 申  19:15 いかなる犯罪であれ、およそ人の犯す罪について、一人の証
人によって立証されることはない。二人ないし三人の証人の証言によって、その
事は立証されねばならない。

 

新共同 ヨハ 8:17 あなたたちの律法には、二人が行う証しは真実であると書い
てある。

 

新共同 Uコリ13:1 わたしがあなたがたのところに行くのは、これで三度目で
す。すべてのことは、二人ないし三人の証人の口によって確定されるべきです。

 

新共同 Tテモ5:19 長老に反対する訴えは、二人あるいは三人の証人がいなけれ
ば、受理してはなりません。

 

新共同 ヘブ 10:28 モーセの律法を破る者は、二、三人の証言に基づいて、情け
容赦なく死刑に処せられます。

 

新共同 Uテサ3:14-15

3:14 もし、この手紙でわたしたちの言うことに従わない者がいれば、その者に
は特に気をつけて、かかわりを持たないようにしなさい。そうすれば、彼は恥じ
入るでしょう。

3:15 しかし、その人を敵とは見なさず、兄弟として警告しなさい。

 

新共同 マタ 16:18 わたしも言っておく。あなたはペトロ。わたしはこの岩の上
にわたしの教会を建てる。陰府の力もこれに対抗できない。

 

新共同 Tコリ5:9-13

5:9 わたしは以前手紙で、みだらな者と交際してはいけないと書きましたが、

5:10 その意味は、この世のみだらな者とか強欲な者、また、人の物を奪う者や
偶像を礼拝する者たちと一切つきあってはならない、ということではありませ
ん。もし、そうだとしたら、あなたがたは世の中から出て行かねばならないで
しょう。

5:11 わたしが書いたのは、兄弟と呼ばれる人で、みだらな者、強欲な者、偶像
を礼拝する者、人を悪く言う者、酒におぼれる者、人の物を奪う者がいれば、つ
きあうな、そのような人とは一緒に食事もするな、ということだったのです。

5:12 外部の人々を裁くことは、わたしの務めでしょうか。内部の人々をこそ、
あなたがたは裁くべきではありませんか。

5:13 外部の人々は神がお裁きになります。「あなたがたの中から悪い者を除き
去りなさい。」

 

新共同 マタ 16:19 わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつな
ぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる。」

 

新共同 マタ 18:21-22

18:21 そのとき、ペトロがイエスのところに来て言った。「主よ、兄弟がわたし
に対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか。」

18:22 イエスは言われた。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍まで
も赦しなさい。

 

新共同 創  2:7 主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、そ
の鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。

 

新共同 エゼ 37:9 主はわたしに言われた。「霊に預言せよ。人の子よ、預言し
て霊に言いなさい。主なる神はこう言われる。霊よ、四方から吹き来れ。霊よ、
これらの殺されたものの上に吹きつけよ。そうすれば彼らは生き返る。」

 

新共同 ルカ 24:49 わたしは、父が約束されたものをあなたがたに送る。高い所
からの力に覆われるまでは、都にとどまっていなさい。」

 

● 解釈と感想

ヒューマニズムによる人間的努力では人を赦すことはできない。自らの罪が十字
架で赦されて聖霊が流れ込まなければ赦せない。

 

● 解釈と感想

人を赦すことは説教ではない。キリスト教のあてつけがましい宣伝ではない。お
せっかいでもない。それは神の息吹。

自然に流れでる光。真理は漏れ出す。

 

● 解釈と感想

人生のゴタゴタを通じて赦しの場面に遭遇させられる。このとき赦せるかどうか
がキリスト教の試金石。

 

● 解釈と感想

「神は人を赦す」と宣伝、伝道するのではなく、自らが「赦しの人」にならなけ
ればならない。具現しなければならない。これがこの世に福音が定着する道であ
る。そのためには自分が十字架の救いでまず赦され、聖霊をいただくと無理なく
努力なく自然に人を赦せるようになる。

 

●            解釈と感想

教 会とは人の罪を赦すところである。そのことの地上における機関である。無
教会主義はこの働きを個々のクリスチャンが実生活、家庭生活において実行す
る。も しそれができなかったらこの世に福音は定着しない。無教会の「無」は
文字通りの「無」となってしまう。「祭司の役目は民の罪を贖うことにある」
(へブル 書)。万人祭司主義を標榜するプロテスタント無教会のクリスチャン
はよく人を赦せなければならない。それはこの世の罪の断罪ではない。赦しが最
大の裁きで ある。赦しが伝道の本質。

171 問・二人三人集まるところに教会は誕生しますか。

答・信仰が一致していて心を合わせて祈るときにそれは実現します。

マタイ18:19−20

[岩波版・佐藤訳]

401819重ねて[アーメン]、私はあなたたちに言う、あなたたちのうちの二人が、
〔自分たちの〕願い求めることについて地上で一致するなら、それが何であれ、
天におられる私の父が、実現させて下さるであろう。

401820なぜなら、私の名のもとに二人あるいは三人が集まっているところでは、
彼らのただ中に私がいるからである」。

 

 

[塚本訳] マタ 18:19-20

18:19 なお、アーメン、わたしは言う、何事によらず、もしあなた達のうちの二
人が心を一つにして地上で祈るならば、わたしの天の父上は(きっとその願い
を)かなえてくださるだろう。

18:20 二人、三人、わたしの名によって集まっている所には、わたしがいつもそ
の真中にいるのだから。」

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マタ 7:7 「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうす
れば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。

 

[塚本訳]Tコリ5:1-5

5:1 いったい、聞くところによればあなた達の間に不品行があり、しかも異教人
の間にすらないような不品行で、父の妻(であった婦人)を妻にしている者があ
るほどだというではないか。

5:2 それなのにあなた達は得意になっているのか。むしろ悲しんで、その行いを
した者をあなた達の中から除こうとはしなかったのか。

5:3 現にわたしとしては、体ではそこにいないが、霊では居合わせて、そんなこ
とを仕出かした者に対し、(わたし自身が)居合わせたかのように、すでに決断
を下してしまった。

5:4 すなわちあなた達が主イエスの名を呼んで集まったとき、わたしの霊も主イ
エスの力を持って一しょにそこにいて、

5:5 こんな男は、悪魔に引き渡してその肉体を滅ぼさせることにしたのである。
これはその霊が主の(裁きの)日に救われるためである。

 

[塚本訳]マタ 28:20 わたしがあなた達に命じたことを皆守るように教えなが
ら。安心せよ、世の終りまでいつもわたしがあなた達と一しょにいるのだから。」

 

●            解釈と感想

「我が名によ りて2人3人集まるところには我もおるなり」はよく教会の存立
根拠となっているが、これは証人は二人以上という思想からきている。ただしこ
れは信仰や思い が一致していることが条件。二人三人寄ればすぐ議論する日本
人クリスチャンにはこの箇所は当てはまらないかもしれない。

172 問・人を赦すことはできないのですが

答・十字架の罪の赦しをこの身に体験すると不思議に人を赦せるようになります

マタイ18:21−22

[岩波版・佐藤訳]

401821その時、ペトロが近寄って来て彼に言った、「主よ、私の兄弟が私に対し
て罪を犯した場合、私は何度まで彼を赦す〔べきな〕のでしょうか。七度までで
すか」。

401822イエスは彼に言う、「私はあなたに、七度まで〔でよい〕などとは言わな
い。七の七十倍までだ。

 

新共同 マタ 18:21-22

18:21 そのとき、ペトロがイエスのところに来て言った。「主よ、兄弟がわたし
に対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか。」

18:22 イエスは言われた。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍まで
も赦しなさい。

 

[塚本訳]マタ 18:21-22

18:21 その時ペテロが進み寄ってたずねた、「主よ、兄弟がわたしに対して罪を
犯したとき、何度赦してやらねばなりませんか。七度まででしょうか。」

18:22 イエスがこたえられた、「いや、あなたに言う、七度までどころか、七十
七度まで!

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

[塚本訳] ルカ 17:3-4

17:3 (人を罪にいざなわぬように)注意せよ。(また)もし兄弟が(あなたに
対して)罪を犯したら、これを咎め、悔改めたら、赦してやりなさい。

17:4 あなたに対して一日に七度罪を犯しても、七度『すまなかった』と言っ
て、あなたの所へもどってきたら、七度赦してやらねばならない。」

 

新共同 マタ 6:12

6:12 わたしたちの負い目を赦してください、/わたしたちも自分に負い目のあ
る人を/赦しましたように。

 

新共同 ルカ 17:4

17:4 一日に七回あなたに対して罪を犯しても、七回、『悔い改めます』と言っ
てあなたのところに来るなら、赦してやりなさい。」

 

新共同 創  4:23-24

4:23 さて、レメクは妻に言った。「アダとツィラよ、わが声を聞け。レメクの
妻たちよ、わが言葉に耳を傾けよ。わたしは傷の報いに男を殺し/打ち傷の報い
に若者を殺す。

4:24 カインのための復讐が七倍なら/レメクのためには七十七倍。」

 

新共同 詩  119:163-165

119:163 わたしは偽りを忌むべきこととして憎み/あなたの律法を愛します。

119:164 日に七たび、わたしはあなたを賛美します/あなたの正しい裁きのゆえに。

119:165 あなたの律法を愛する人には豊かな平和があり/つまずかせるものはあ
りません。

 

新共同 ルカ 23:34

23:34 〔そのとき、イエスは言われた。「父よ、彼らをお赦しください。自分が
何をしているのか知らないのです。」〕人々はくじを引いて、イエスの服を分け
合った。

 

● 解釈と感想

人 間は人の罪を赦せないようにできている。地球に重力の法則があるように罪
を犯した人を赦せない法則が社会や生理現象として存在している。そのどうしよ
うも ない法則を努力して赦せと言うのはヒューマニズム。それは宗教の力を借
りない人間の力の努力。それは徒労。神抜きの努力。律法遵守の努力。ユダヤ
教。その 実行ができないからイエスの降誕があったのだ

 

● 解釈と感想

自 分が十字架の赦しを受けて新しい霊をいただくと、不思議に人を赦せ琉よう
になっていることを発見する。努力なしに赦せるようになっている。不思議な現
象。 このことぬきに戦争問題を論じるのは無意味。主の十字架の救いを受けな
い人と平和論を論じてもヒューマニズムの思想レベルでのシャモの喧嘩

 

● 解釈と感想

キリスト信者の平和運動はヒューマニズムと何ら変わらない。それは気の抜けた
ビール。かえって共産主義者やヒューマニストの方が熱心である。

 

● 解釈と感想

キリスト信者の平和運動は「やられてもやり返すな」という方が聖書の教えの実
行に近い。やたらと平和平和と叫ぶのはヒューマニストにまかせておけばよい。

 

●            解釈と感想

戦時中のキリ スト信者の態度について、批判研究している暇な人間がいるが平
和というのは「抵抗」で来るのではなく、「やられても仕返しをしない」心から
くることを強調 するのがキリスト者の使命。しかしその実行はこれまたヒュー
マニズムでは不可能。人間の生まれつきの生理現象がそれを

赦さない。自分の些細な罪におののいて十字架の罪の赦しをいただいて初めて神
との平和がなり、その結果不思議な現象として人を赦せるようになっていること
を発見する。

 

●            解釈と感想

この世の人の尻馬に乗って「民主主義」だ「平和」だと活動している人の信仰を
疑う。神の全能の力というものを心から信じていないのではないだろうか。

 

●            解釈と感想

イエスの有体的復活・・・・それは神の力でおこされたこと・・・・を信じられ
ない人に「平和活動」に熱心な人が多いというのは何か関係がありそうである。
彼らはあまり聖書の勉強をしていない。聖書の知識がお粗末。信仰そのものがあ
るのだろうか

 

 

173              不埒な家来の譬        

マタイ18:21−35

 

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

401821その時、ペトロが近寄って来て彼に言った、「主よ、私の兄弟が私に対し
て罪を犯した場合、私は何度まで彼を赦す〔べきな〕のでしょうか。七度までで
すか」。

401822イエスは彼に言う、「私はあなたに、七度まで〔でよい〕などとは言わな
い。七の七十倍までだ。

401823このゆえに、天の王国は、一人の王である人物と同じであるといえる。彼
は自分の僕たちと決済しようとおもった。

401824そこで彼が決済を始めると、彼のもとに、一万タラントン〔も〕の借金の
ある者が連れて来られた。

401825しかし彼が返済できなかったので、主人は彼に、自分の妻も子供たちもす
べての所有物も売り払って、返済するように命じた。

401826そこで僕は、ひれ伏して彼を拝んで言い続けた、『どうか、ご猶予くださ
い、すべてお返ししますから』。

401827その僕の主人は、腸(はらわた)がちぎれる想いがし、彼を赦してやり、
彼の借りた金を帳消しにしてやった。

401828さて、その僕は、出て来ると自分と同じ僕仲間の一人に出会ったが、その
者は彼に百デナリオンの借金があった。そこで彼は、その者をつかまえ、喉もと
を押さえて言った、『お前の借りているものを、返せ』。

401829彼の仲間のその僕は、ひれ伏して彼に乞い願って言った、『どうか、猶予
してくれ、お返しするから』。

401830しかし彼はそうしてやろうとは思わず、行って、その者が借金を返すまで
獄に入れてしまった。

401831そこで彼の僕仲間たちは、ことの次第を見てはなはだしく悲しみ、彼らの
主人のところにやって来て起こったことを〔彼に〕すべてつまびらかにした。

401832そのあと、例の僕を呼びつけたその主人は、彼に言う、『悪い僕め、わし
はお前が乞い願うものだから、お前のあの借金すべてを帳消しにしてやったのだ。

401833お前もまた、わしがお前を憐れんだように、お前の僕仲間の者を憐れんで
やるべきではなかったのか』。

401834そこで彼の主人は怒り、彼が借りたものすべてを返すまで、彼を獄吏(ご
くり)に引き渡した。

401835もしあなたたちのおのおのが、その兄弟たちを心から赦さないならば、天
の私の父もこのようにあなたたちに対して行なわれるであろう」。

 

_新共同訳1987_

18:21 そのとき、ペトロがイエスのところに来て言った。「主よ、兄弟がわたし
に対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか。」

18:22 イエスは言われた。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍まで
も赦しなさい。

18:23 そこで、天の国は次のようにたとえられる。ある王が、家来たちに貸した
金の決済をしようとした。

18:24 決済し始めたところ、一万タラントン借金している家来が、王の前に連れ
て来られた。

18:25 しかし、返済できなかったので、主君はこの家来に、自分も妻も子も、ま
た持ち物も全部売って返済するように命じた。

18:26 家来はひれ伏し、『どうか待ってください。きっと全部お返しします』と
しきりに願った。

18:27 その家来の主君は憐れに思って、彼を赦し、その借金を帳消しにしてやった。

18:28 ところが、この家来は外に出て、自分に百デナリオンの借金をしている仲
間に出会うと、捕まえて首を絞め、『借金を返せ』と言った。

18:29 仲間はひれ伏して、『どうか待ってくれ。返すから』としきりに頼んだ。

18:30 しかし、承知せず、その仲間を引っぱって行き、借金を返すまでと牢に入
れた。

18:31 仲間たちは、事の次第を見て非常に心を痛め、主君の前に出て事件を残ら
ず告げた。

18:32 そこで、主君はその家来を呼びつけて言った。『不届きな家来だ。お前が
頼んだから、借金を全部帳消しにしてやったのだ。

18:33 わたしがお前を憐れんでやったように、お前も自分の仲間を憐れんでやる
べきではなかったか。』

18:34 そして、主君は怒って、借金をすっかり返済するまでと、家来を牢役人に
引き渡した。

18:35 あなたがたの一人一人が、心から兄弟を赦さないなら、わたしの天の父も
あなたがたに同じようになさるであろう。」

_ _

_前田訳1978_

18:21 そこでペテロが近よっていった、「主よ、わが兄弟がわたしに罪を犯した
とき、何度ゆるしてやりましょうか。七度までですか」と。

18:22 イエスは彼にいわれる、「わたしはいう、『七度までといわず、七度の七
十倍まで』と。

18:23 それゆえ天国をたとえると、王が僕たちと金勘定しようとするに似る。

18:24 勘定しはじめると、一万タラント借りのある僕が連れて来られた。

18:25 返せないので、主人は自分も妻も子も持ちものすべてを売って返すよう命
じた。

18:26 僕はひれ伏していった、『しばしご猶予を。皆お返ししましょう』と。

18:27 僕の主人はあわれんで彼をゆるし、借りを帳消しにしてやった。

18:28 その僕が出かけて、自分に百デナリ借りのある仲間に会うと、彼を捕ら
え、のどをしめて、『借りを返せ』といった。

18:29 仲間はひれ伏していった、『しばしご猶予を。お返ししますから』と。

18:30 しかし承知せず、訴えに行って仲間が借りを返すまで牢に入れた。

18:31 仲間の僕たちは出来事を見てはなはだ悲しみ、行って、主人に一部始終を
話した。

18:32 そこで主人は彼を呼んでいう、『この悪い僕、おまえが頼んだから、あの
借りをみな帳消しにしてやったのに!

18:33 わたしがおまえをあわれんだように、おまえも仲間をあわれむべきではな
かったのか』と。

18:34 主人は怒って、借りをみな払うまで彼を獄吏に渡した。

18:35 このように天のわが父もあなた方になさろう、もしめいめいが心から兄弟
をゆるさないならば」と。

_ _

_新改訳1970_

18:21 そのとき、ペテロがみもとに来て言った。「主よ。兄弟が私に対して罪を
犯したばあい、何度まで赦すべきでしょうか。七度まででしょうか。」

18:22 イエスは言われた。「七度まで、などとはわたしは言いません。七度を七
十倍するまでと言います。

18:23 このことから、天の御国は、地上の王にたとえることができます。王はそ
のしもべたちと清算をしたいと思った。

18:24 清算が始まると、まず一万タラントの借りのあるしもべが、王のところに
連れて来られた。

18:25 しかし、彼は返済することができなかったので、その主人は彼に、自分も
妻子も持ち物全部も売って返済するように命じた。

18:26 それで、このしもべは、主人の前にひれ伏して、『どうかご猶予くださ
い。そうすれば全部お払いいたします。』と言った。

18:27 しもべの主人は、かわいそうに思って、彼を赦し、借金を免除してやった。

18:28 ところが、そのしもべは、出て行くと、同じしもべ仲間で、彼から百デナ
リの借りのある者に出会った。彼はその人をつかまえ、首を絞めて、『借金を返
せ。』と言った。

18:29 彼の仲間は、ひれ伏して、『もう少し待ってくれ。そうしたら返すか
ら。』と言って頼んだ。

18:30 しかし彼は承知せず、連れて行って、借金を返すまで牢に投げ入れた。

18:31 彼の仲間たちは事の成り行きを見て、非常に悲しみ、行って、その一部始
終を主人に話した。

18:32 そこで、主人は彼を呼びつけて言った。『悪いやつだ。おまえがあんなに
頼んだからこそ借金全部を赦してやったのだ。

18:33 私がおまえをあわれんでやったように、おまえも仲間をあわれんでやるべ
きではないか。』

18:34 こうして、主人は怒って、借金を全部返すまで、彼を獄吏に引き渡した。

18:35 あなたがたもそれぞれ、心から兄弟を赦さないなら、天のわたしの父も、
あなたがたに、このようになさるのです。」

_ _

_塚本訳1963_

18:21 その時ペテロが進み寄ってたずねた、「主よ、兄弟がわたしに対して罪を
犯したとき、何度赦してやらねばなりませんか。七度まででしょうか。」

18:22 イエスがこたえられた、「いや、あなたに言う、七度までどころか、七十
七度まで!

18:23 だから天の国は、王が家来たちとの貸し借りを清算しようとするのに似て
いる。

18:24 清算を始めると、(王に対し)一万タラント[三百億円]の借りのある家
来がつれて来られた。

18:25 返すことができないので、主人は(その家来に、)自分も妻も子も持ち物
も全部売って返すように命じた。

18:26 家来はひれ伏して、しきりに願った、『しばらく待ってください。全部お
返ししますから。』

18:27 そこで主人は気の毒に思って、身柄をゆるした上、借金にまで棒を引いて
やった。

18:28 ところがその家来は出ていって、自分に百デナリ[五万円]を借りている
ひとりの同僚に出合うと、これをつかまえ、喉頚をしめて、『借りているものを
返せ』と言った。

18:29 同僚はひれ伏して、『ちょっと待ってくれ。返すから』と頼んだ。

18:30 しかし承知せず、(裁判官につれて)行って、負債を返すまで牢に入れた。

18:31 その人の同僚たちはこの出来事を見て非常に悲しみ、行って、出来事の一
部始終を主人に報告した。

18:32 すると主人はその家来を呼び出して言う、『不埒な家来、あなたが頼んだ
から、わたしはあの負債に全部、棒を引いてやったのだ。

18:33 だからあなたもわたしに情をかけてもらったように、同僚に情をかけてや
るべきではなかったのか。』

18:34 そこで主人は怒って、負債を全部返すまでその男を獄吏に引き渡した、
(いう話。)

18:35 わたしの天の父上も、もしあなた達ひとりびとりが心から兄弟を赦さない
ならば、同じようにあなた達になさるであろう。」

_ _

_口語訳1955_

18:21 そのとき、ペテロがイエスのもとにきて言った、「主よ、兄弟がわたしに
対して罪を犯した場合、幾たびゆるさねばなりませんか。七たびまでですか」。

18:22 イエスは彼に言われた、「わたしは七たびまでとは言わない。七たびを七
十倍するまでにしなさい。

18:23 それだから、天国は王が僕たちと決算をするようなものだ。

18:24 決算が始まると、一万タラントの負債のある者が、王のところに連れられ
てきた。

18:25 しかし、返せなかったので、主人は、その人自身とその妻子と持ち物全部
とを売って返すように命じた。

18:26 そこで、この僕はひれ伏して哀願した、『どうぞお待ちください。全部お
返しいたしますから』。

18:27 僕の主人はあわれに思って、彼をゆるし、その負債を免じてやった。

18:28 その僕が出て行くと、百デナリを貸しているひとりの仲間に出会い、彼を
つかまえ、首をしめて『借金を返せ』と言った。

18:29 そこでこの仲間はひれ伏し、『どうか待ってくれ。返すから』と言って頼
んだ。

18:30 しかし承知せずに、その人をひっぱって行って、借金を返すまで獄に入れた。

18:31 その人の仲間たちは、この様子を見て、非常に心をいため、行ってそのこ
とをのこらず主人に話した。

18:32 そこでこの主人は彼を呼びつけて言った、『悪い僕、わたしに願ったから
こそ、あの負債を全部ゆるしてやったのだ。

18:33 わたしがあわれんでやったように、あの仲間をあわれんでやるべきではな
かったか』。

18:34 そして主人は立腹して、負債全部を返してしまうまで、彼を獄吏に引きわ
たした。

18:35 あなたがためいめいも、もし心から兄弟をゆるさないならば、わたしの天
の父もまたあなたがたに対して、そのようになさるであろう」。

_ _

_文語訳1917_

"401821","ここにペテロ御許に來りて言ふ『主よ、わが兄弟われに對して罪を犯
さば幾たび赦すべきか、七度までか』"

"401822","イエス言ひたまふ『否、われ「七度まで」とは言はず「七度を七十倍
するまで」と言ふなり。"

"401823","この故に、天國はその家來どもと計算をなさんとする王のごとし。"

"401824","計算を始めしとき、一萬タラントの負債ある家來つれ來られしが、"

"401825","償ひ方なかりしかば、其の主人、この者とその妻子と凡ての所有とを
賣りて償ふことを命じたるに、"

"401826","その家來ひれ伏し拜して言ふ「寛くし給へ、さらば悉とく償はん」"

"401827","その家來の主人あはれみて之を解き、その負債を免したり。"

"401828","然るに其の家來いでて、己より百デナリを負ひたる一人の同僚にあ
ひ、之をとらへ、喉を締めて言ふ「負債を償へ」"

"401829","その同僚ひれ伏し、願ひて「寛くし給へ、さらば償はん」と言へど、"

"401830","肯はずして往き、その負債を償ふまで之を獄に入れたり。"

"401831","同僚ども有りし事を見て甚く悲しみ、往きて有りし凡ての事をその主
人に告ぐ。"

"401832","ここに主人かれを呼び出して言ふ「惡しき家來よ、なんぢ願ひしによ
りて、ゥの負債をことごとく免せり。"

"401833","わが汝を憫みしごとく、汝もまた同僚を憫むべきにあらずや」"

"401834","斯くその主人、怒りて、負債をことごとく償ふまで彼を獄卒に付せり。"

"401835","もし汝等おのおのの心より兄弟を赦さずば、我が天の父も亦なんぢら
に斯のごとく爲し給ふべし』"

_ _

***************************************

 

各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

_ _

塚本訳 ルカ 17:3

17:3 (人を罪にいざなわぬよう)注意せよ。(また)もし兄弟が(あなたに対
して)罪を犯したら、これを咎め、悔改めたら、赦してやりなさい。

_ _

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

_ _

・・・・ 

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

 

口語訳 ロマ 12:15

12:15 喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

_ _

新共同 ヤコ 2:13

2:13 人に憐れみをかけない者には、憐れみのない裁きが下されます。憐れみは
裁きに打ち勝つのです。

 

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イエス伝問答集

巻頭言

 

もっとも大切なことは、人生の惨めな体験から教えられる

 

新共同 マタ 27:39-40

27:39 そこを通りかかった人々は、頭を振りながらイエスをののしって、

27:40 言った。「神殿を打ち倒し、三日で建てる者、神の子なら、自分を救っ
てみろ。そして十字架から降りて来い。」

 

一 昨年に家が全焼しときに、近くの散髪屋の主人が頭を刈りながら「旦那は教
会に行っていた留守に家が焼けたそうですね。御利益がありませんでしたね」と
言っ た。そんなところで信仰やキリストを説いても無駄なので黙っていたが、
実は私には御利益があった。土地も家も大きいのが与えられ、真の友人というも
のが与 えられ、血縁が真の友ではないことを知った。そして真の家、真の家族
ということに目覚めさせられた。またその3ヶ月後の脳内出血で倒れたときには
職業生活 の現役から撤退させられ、この世のつまらない価値の無い争いから解
放された。

人 生は、惨めなことを通して真に大切なことに目覚めさせられる。しかしその
惨めな人生を人間は極力避けようとする。そういう惨めな道に歩まないように努
力す るのが人生の「ガンバリ」と奨励される。しかし神はある人の人生を惨め
にしてそのことを通して神の愛の業をこの世に実行する。その最大のことは「十
字 架」。

 

[塚本訳]マコ 15:29-32

15:29 通りかかった人々が『頭をふりながら、』こう言ってイエスを冒涜し
た、「へへえ、お宮をこわして三日で建てるという人、

15:30 自分を救ってみろ、十字架から下りてきて!」

15:31 同じように大祭司連も、聖書学者と一しょに、こう言って(イエスを)
なぶり合った、「あの男、人は救ったが、自分は救えない。

15:32 救世主、イスラエルの王様が!今すぐ十字架から下りてくるがよい。見
たら信じてやるのに!」一しょに十字架につけられた二人(の強盗)も、イエス
を罵った。

 

愚かな人間よ。十字架のイエスを見て、「自分を救え、このバカ」とののしった
人間の罪をイエスは「死の惨めさ」「敗北の惨めさ」「撤退の惨めさ」であが
なったのだ。イエスは神に惨めにされて人間の救いの道を開いたのだ。それはイ
エスの「名誉ある撤退」だったのだ。

神 も仏もあるものかと言って「金や社会的地位や異性」にのみ興味を持つ人間
はいつの世でも十字架のイエスを見て「アハハ。ご利益なかった」と笑う。ヤツ
らは 「そんな程度の人間」なのだ。それは社会改革、社会改善をしようとする
人間(キリスト者も含め)に目立つから困る。彼らはわれわれの忠告に一向に耳
を貸さ ずに、キリスト教や聖書や信仰というものを馬鹿にするので、我々とし
ては、悲しく淋しいが彼らの「行き詰まりと挫折」をじっと待たねばならない。
そしてそ の行き詰まりは意外に早く来るので嬉しい。神は実在する。生きてお
られる。それは10年待たずして来る。しかし彼らの失敗と挫折は「神の招き」
であって罰 ではない。これがキリスト教で、神の深い愛なのだ。

 われわれは「悲惨な出来事」を通して、つまらない価値の無いこの世のことか
ら振りほどかれる。撤退させられる。それは名誉ある撤退。そして最も大切なこ
とに邁進させられる。「死んだ者の葬式は、死んだ者にまかせよ」の 精神に
させられる。顔を固く前に向けさせられる。このことは「世の人」には理解され
ない。しかしこの世を捨てるわけではない。仕事をやめて伝道に邁進する こと
ではない。聖職者になることではない。聖書でメシを食うわけではない、それは
カトリックの二重階層の間違った考え。第一にキリスト教でメシを食うとい う
ことはよくない。不純である。プロテスタントは神にあってこの世の仕事をす
る。しかしこの世の争いに巻き込まれない。「神と人とに仕える」という「職業
の精神」で生きる。

 

[塚本訳]マタ 8:19-22

8:19 すると一人の聖書学者が進み出て言った、「先生、どこへでもおいでにな
る所へお供をします。」

8:20 イエスはその人に言われる、「狐には穴がある、空の鳥には巣がある。し
かし人の子(わたし)には枕する所がない。(その覚悟があるか。)」

8:21 またほかの一人の弟子が言った、「主よ、(お共をする)その前に、父の
葬式をしに行かせてください。」

8:22 イエスはその人に言われる、「(今すぐ)わたしについて来なさい。死ん
だ者の葬式は、死んだ者にまかせよ。」

 

2002.12.17 高橋照男

 

 

 

イエス伝問答集

 

] エルサレムへの最後の旅(ルカによる)その1

 

 

174 問・イエスはなぜ危険なエルサレムに向かったのですか

答・神に追い詰められてその道に行かざるをえないようにさせられたのです

ルカ9:51

 

175 問・イエスはなぜサマリア人に受け入れられなかったのですか

答・イエスの目的がサマリアになく、エルサレム行きだったからです

ルカ9:52−56

 

176 問・イエスが人を召す時の様子は様々ですが、それはなぜですか

答・人間の思いと神の思いは違うからです

ルカ9:57−62

 

177 問・神の使命を果たすときは本当に生活ができますか。

答・一心にその使命を果たせば神が生活の面倒を見てくれます

ルカ10:1−12

 

178 問・イエスはなぜガリラヤの町々を叱ったのですか。

答・その町々を愛して奇蹟を行ったのに悔い改めなかったからです。

ルカ10:13−15

 

179 問・神による権威者(または集会・教会)はどうやって見分けること
ができますか

答・それを聞く側、受ける側の資質でそれが分かります。耳あるものによります

ルカ10:16

 

180 問・病気を直せたり奇蹟を行えることは喜ぶべきことではないのですか

答・病気を治せることよりも一人一人の霊魂が救われることの方が大切なのです

ルカ10:17−20

 

181 問・イエスの感謝の本質は何ですか

答・神の国が神の主権でわかるようにされるということを具体的に知ったこと
です

ルカ10:21

 

182・183  親切なサマリヤ人の話

ルカ10:25−37

Jバイブルマップより

カペナウム

初期の 宣教において、ナザレで拒絶されてから、イエスはカペナウムに居を定
められた。イエスはその町を拠点としてガリラヤ地方に出て行かれた。カペナウ
ムでは、 おそらく、シモンのしゅうとめをいやした場所である、シモンとアン
デレの家に滞在されたのであろう。イエスはその町で多くの人々をいやすことに
よって、大 群衆を引きつけられた。それで、カペナウムは、イエスの奇跡の場
所として評判になった。(ルカ4:23)イエスは後日、ご自身に応じなかった
ことで、カペ ナウムを責められた。(ルカ10:15)

ベタニヤ

イエス は、南の地方を訪れた時、ベタニヤに住むマリヤとマルタの姉妹に歓迎
された。(ルカ10:38)ベタニヤは、南の地方でのイエスの家となった。最
後にエル サレムを訪れた時にも、イエスはベタニヤに宿泊し、そこからいつも
エルサレムに入られた。イエスは、その死の直前、ベタニヤで、おそらくマルタ
の妹マリヤ によって、油をそそがれた。(マルコ14:3−9)

 

174 問・イエスはなぜ危険なエルサレムに向かったのですか

答・神に追い詰められてその道に行かざるをえないようにさせられたのです

ルカ9:51

[岩波版・佐藤訳]

420951さて、イエスが〔天に〕取り上げられる日々が満ちた時、彼は自らその面
(おもて)をエルサレムに向けて〔決然と〕進もうとした。

 

口語訳 ルカ 9:51

9:51 さて、イエスが天に上げられる日が近づいたので、エルサレムへ行こうと
決意して、その方へ顔をむけられ、

 

新改訳 ルカ 9:51

9:51 さて、天に上げられる日が近づいて来たころ、イエスは、エルサレムに行
こうとして御顔をまっすぐ向けられ、

 

新共同 ルカ 9:51

9:51 イエスは、天に上げられる時期が近づくと、エルサレムに向かう決意を固
められた。

 

[塚本訳]ルカ 9:51

9:51 イエスは(いよいよ)昇天の日が迫ったので、決然としてその顔をエルサ
レムへ向けて進み、

 

[前田訳]ルカ 9:51

9:51 昇天の日が迫ったので、彼は顔を毅然とエルサレムへ向けて進み、

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マタ 19:1-2

19:1 イエスはこれらの言葉を語り終えると、ガリラヤを去り、ヨルダン川の向
こう側のユダヤ地方に行かれた。

19:2 大勢の群衆が従った。イエスはそこで人々の病気をいやされた。

 

新共同 マコ 10:1

10:1 イエスはそこを立ち去って、ユダヤ地方とヨルダン川の向こう側に行かれ
た。群衆がまた集まって来たので、イエスは再びいつものように教えておられた。

 

新共同 マタ 7:28

7:28 イエスがこれらの言葉を語り終えられると、群衆はその教えに非常に驚いた。

 

新共同 マタ 12:15

12:15 イエスはそれを知って、そこを立ち去られた。大勢の群衆が従った。イエ
スは皆の病気をいやして、

 

新共同 マタ 15:30

15:30 大勢の群衆が、足の不自由な人、目の見えない人、体の不自由な人、口の
利けない人、その他多くの病人を連れて来て、イエスの足もとに横たえたので、
イエスはこれらの人々をいやされた。

 

新共同 ルカ 4:16

4:16 イエスはお育ちになったナザレに来て、いつものとおり安息日に会堂に入
り、聖書を朗読しようとしてお立ちになった。

 

[塚本訳]ヨハ 21:18

21:18 アーメン、アーメン、わたしは言う、あなたは若い時分には、自分で帯を
しめて、行きたい所へ行ったが、年を取ると、両手をのばして、ほかの人に帯を
しめられ、行きたくない所へ連れてゆかれるであろう。」

 

口語訳 イザ 53:7

53:7 彼はしえたげられ、苦しめられたけれども、口を開かなかった。ほふり場
にひかれて行く小羊のように、また毛を切る者の前に黙っている羊のように、口
を開かなかった。

 

[塚本訳]ルカ 9:59-62

9:59 またほかの一人に言われた、「わたしについて来なさい。」その人が言っ
た、「その前に、父の葬式をしに行かせてください。」

9:60 その人に言われた、「死んだ者の葬式は死んだ者にまかせ、あなたは行っ
て神の国を伝えなさい。」

9:61 もう一人のほかの人も言った、「主よ、お供します。ただその前に、家の
者に暇乞いをさせてください。」

9:62 しかしイエスは言われた、「鋤に手をかけたあとで後を見る者は、神の国
の役に立たない。」

 

● 解釈と感想

イエスは死期を悟ると顔を固くエルサレム向けた。我々の人生もこの世の楽しみ
をもぎ取られると否応なしに神に顔を向けさせられる。

 

● 解釈と感想

顔を固くさせられるのは神の業である。

 

● 解釈と黙想

人間は天から使命を与えられると顔が前向きになり、額が硬くなる。その時はす
べてを振り払って進む。イエスの「身内の葬式に行くな」という極端な発言は葬
式に時間をさくなというのではなく家族の幸福を人生の目標にするなということ
である。

 

● 解釈と感想

「後顧の憂い無く」という言葉がある。家や家族を失うと顔が決然と前向きにな
らざるを得ない。

すると仏教で は出家。カトリックでは修道院に入る。プロテスタントでは神学
校に行って牧師になる。伝道者になる。開発途上国に行って「よい働き」をす
る。すべて誤り。 無教会では、この身このまま、自分の職業で神の道を歩む。
そこで「自分の十字架を負う」「負わされる」。キリストの名のつかない普通の
職業に就く。ロトの 妻は後ろを振り返ったら塩の柱になった。

175 問・イエスはなぜサマリア人に受け入れられなかったのですか

答・イエスの目的がサマリアになく、エルサレム行きだったからです

ルカ9:52−56

[岩波版・佐藤訳]

420952そして自分の〔赴く〕先々に使者たちを遣わした。そこで彼らは〔先だつ
て〕行き、彼のために備えようと、サマリア人たちのある村に入った。

420953しかし彼らは彼を受け入れなかった。彼の面がエルサレムに向かっていた
からである。

420954〔これを〕見て、弟子たちのヤコブとヨハネは言った、

「主よ、天から火が下り、彼らを焼き払うように私どもが命ずることをお望み
ですか」。

420955彼はしかし、振り返って彼らを叱りつけた。

420956そして彼らは、あるほかの村へと赴いた。

 

[塚本訳]ルカ 9:52-56

9:52 (まず行くさきざきに)使を先発させられた。ところが、彼らが行ってイ
エスのために宿の用意をしようとしてサマリヤ人の村に入ると、

9:53 村人たちはイエスが顔をエルサレムへ向けて進んでおられるので、承知し
なかった。

9:54 弟子のヤコブとヨハネとはそれを見て(憤慨して)言った、「主よ、(エ
リヤのように)『天から火を』呼び『下して、』あの奴らを『焼き殺してしま
い』ましょうか。」

9:55 イエスは振り返って二人を叱り、

9:56 みなとほかの村へ行かれた。

 

新共同 ルカ 9:52-56

9:52 そして、先に使いの者を出された。彼らは行って、イエスのために準備し
ようと、サマリア人の村に入った。

9:53 しかし、村人はイエスを歓迎しなかった。イエスがエルサレムを目指して
進んでおられたからである。

9:54 弟子のヤコブとヨハネはそれを見て、「主よ、お望みなら、天から火を降
らせて、彼らを焼き滅ぼしましょうか」と言った。

9:55 イエスは振り向いて二人を戒められた。

9:56 そして、一行は別の村に行った。

 

[前田訳] ルカ 9:52-56

9:52 使いたちを先発させられた。彼らが行って宿の用意にとサマリア人の村に
入ると、

9:53 人々は彼を受け入れなかった。顔をエルサレムへ向けて進んでおられたか
らである。

9:54 弟子のヤコブとヨハネがそれを見ていった、「主よ、天から火を呼びおろ
して彼らを焼き殺しましょうか」と。

9:55 彼は振り返ってふたりをたしなめられた。

9:56 そして一行は別の村へと進んだ。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 ルカ 13:22 イエスは町や村を巡って教えながら、エルサレムへ向かって
進んでおられた。

 

新共同 ルカ 17:11 イエスはエルサレムへ上る途中、サマリアとガリラヤの間を
通られた。

 

新共同 ルカ 18:31 イエスは、十二人を呼び寄せて言われた。「今、わたしたち
はエルサレムへ上って行く。人の子について預言者が書いたことはみな実現する。

 

新共同 ルカ 19:28 イエスはこのように話してから、先に立って進み、エルサレ
ムに上って行かれた。

 

新共同 マタ 19:1 イエスはこれらの言葉を語り終えると、ガリラヤを去り、ヨ
ルダン川の向こう側のユダヤ地方に行かれた。

 

新共同 マタ 19:15 そして、子供たちに手を置いてから、そこを立ち去られた。

 

新共同 マタ 20:17 イエスはエルサレムへ上って行く途中、十二人の弟子だけを
呼び寄せて言われた。

 

新共同 ルカ 7:27 『見よ、わたしはあなたより先に使者を遣わし、/あなたの
前に道を準備させよう』/と書いてあるのは、この人のことだ。

 

新共同 ルカ 10:33-34

10:33 ところが、旅をしていたあるサマリア人は、そばに来ると、その人を見て
憐れに思い、

10:34 近寄って傷に油とぶどう酒を注ぎ、包帯をして、自分のろばに乗せ、宿屋
に連れて行って介抱した。

 

新共同 ルカ 17:16 そして、イエスの足もとにひれ伏して感謝した。この人はサ
マリア人だった。

 

新共同 ヨハ 4:4-9

4:4 しかし、サマリアを通らねばならなかった。

4:5 それで、ヤコブがその子ヨセフに与えた土地の近くにある、シカルというサ
マリアの町に来られた。

4:6 そこにはヤコブの井戸があった。イエスは旅に疲れて、そのまま井戸のそば
に座っておられた。正午ごろのことである。

4:7 サマリアの女が水をくみに来た。イエスは、「水を飲ませてください」と言
われた。

4:8 弟子たちは食べ物を買うために町に行っていた。

4:9 すると、サマリアの女は、「ユダヤ人のあなたがサマリアの女のわたしに、
どうして水を飲ませてほしいと頼むのですか」と言った。ユダヤ人はサマリア人
とは交際しないからである。

 

[塚本訳]ヨハ 4:37-40

4:37 『まく人、刈る人、別の人』という諺は、そのままここに当てはまるから
である。

4:38 (すなわち)わたしはあなた達をやって、あなた達が自分で苦労しなかっ
たものを刈り取らせる。ほかの人々が苦労し、あなた達はその苦労(の実)を取
り入れるのである。(あなた達はわたしがまいたものを、ただ取り入れるだけで
よいのだ。)」

4:39 さて、この町の大勢のサマリヤ人は、「あの人はわたしのしたことを何も
かも言いあてた」と証しするこの女の言葉によって、イエスを信じた。

4:40 それでサマリヤ人はイエスの所に来ると、自分たちのところに(しばら
く)泊まっていてほしいと頼んだ。イエスはそこに二日泊まられた。

 

[塚本訳]使  8:1 サウロは(石は投げなかったが、)ステパノを殺すことに賛
成であった。その日エルサレムの集会に対して大迫害がおこり、使徒たち以外
(の信者)は皆、ユダヤとサマリヤとの田舎に散らばった。

 

[塚本訳]マタ 10:5 イエスはこの十二人に次のように命じて(伝道に)派遣さ
れた。──「(国を離れてはいけない。)異教人の所へ行くな、またサマリヤ人の
町に入るな。

 

[塚本訳]マタ 10:10 旅行には旅行袋も、着替えの下着も、靴も、杖も(なん
の用意も)いらない。働く者が食べ物をいただくのは当然だから。

 

新共同 Uサム17:11 わたしはこう提案いたします。まず王の下に全イスラエルを
集結させることです。ダンからベエル・シェバに至る全国から、海辺の砂のよう
に多くの兵士を集結させ、御自身で率いて戦闘に出られることです。

 

[塚本訳]マタ 4:21 またそこから進んでいって、ほかの二人の兄弟、ゼベダイ
の子ヤコブとその兄弟のヨハネとが、父ゼベダイと一しょに舟で網を繕っている
のを見て、お呼びになった。

 

[塚本訳]マタ 17:4 ペテロが口を出してイエスに言った、「主よ、わたし達
(三人)がここにいるのは、とても良いと思います。もしよろしければ、わたし
はここに小屋を三つ造りましょう。あなたに一つ、モーセに一つ、エリヤに一つ。」

 

新共同 U列 1:10 エリヤは五十人隊の長に答えて、「わたしが神の人であれば、
天から火が降って来て、あなたと五十人の部下を焼き尽くすだろう」と言った。
すると、天から火が降って来て、隊長と五十人の部下を焼き尽くした。

 

新共同 U列 1:12 エリヤは彼らに答えて、「わたしが神の人であれば、天から火
が降って来て、あなたと五十人の部下を焼き尽くすだろう」と言った。すると、
天から神の火が降って来て、隊長と五十人の部下を焼き尽くした。

 

● 解釈と感想

イエスはエルサレムで待ちかまえている死に向かって心を固くして向かう。その
意味を知らずにこの世的に判断して行動する弟子。イエスの死の意味は復活の時
を待たねば誰にも分からなかった。イエスの孤独の行進。

 

●              解釈と感想

イエスはサマリア人と関係が深かったがしのサマリア人にも受け入れられなかっ
た。原因は、政治的、この世的感情である。この世的感情でそれを憤慨する弟子
達。それを戒めるイエス。イエスの死はこの世の政治的宗教的争いを超越するも
のであるがゆえに誰にも理解されなかった。

 

●              解釈と感想

イエスの死はサマリア人のためでもあったのに。親の心子知らずである。

176 問・イエスが人を召す時の様子は様々ですが、それはなぜですか

答・人間の思いと神の思いは違うからです

ルカ9:57−62

[岩波版・佐藤訳]

420957すると、彼らが道を進んで行く時、ある者が彼に対して言った、「どこへ行か

れようと、あなたに従ってまいります」。

420958するとイエスは彼に言った、「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。し
かし人の子には頭(こうべ)を横たえるところがない」。

420959また彼は、他のある者に対して言った、「私に従って来なさい」。しかし
彼は言った、「[主よ、]まず行って私の父を葬ることを許して下さい」。

420960しかし彼は彼に言った、「死人どもに彼らの死人たちを葬らせよ。しかし
あなたは行って、神の王国を告げ知らせるのだ」。

420961また、さらに他の者が言った、「あなたに従ってまいります、主よ。しか
しまず、私の家の者たちに別れを告げることを許して下さい」。

420962しかしイエスは[彼に対して]言った、「鋤に手をつけてから後ろを振り返
る者は、一人たりとも神の王国に適する者ではない」。

 

[塚本訳]ルカ 9:57-62

9:57 彼らが道を進んでいると、ある人がイエスに言った、「どこへでもおいで
になる所はお供をします。」

9:58 イエスはその人に言われた、「狐には穴がある、空の鳥には巣がある。し
かし人の子(わたし)には枕する所がない。(その覚悟があるか。)」

9:59 またほかの一人に言われた、「わたしについて来なさい。」その人が言っ
た、「その前に、父の葬式をしに行かせてください。」

9:60 その人に言われた、「死んだ者の葬式は死んだ者にまかせ、あなたは行っ
て神の国を伝えなさい。」

9:61 もう一人のほかの人も言った、「主よ、お供します。ただその前に、家の
者に暇乞いをさせてください。」

9:62 しかしイエスは言われた、「鋤に手をかけたあとで後を見る者は、神の国
の役に立たない。」

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

[塚本訳]マタ 8:18-22

8:18 イエスは自分のまわりの群衆を見ると、向う岸に行くようにと(弟子たち
に)命じられた。

8:19 すると一人の聖書学者が進み出て言った、「先生、どこへでもおいでにな
る所へお供をします。」

8:20 イエスはその人に言われる、「狐には穴がある、空の鳥には巣がある。し
かし人の子(わたし)には枕する所がない。(その覚悟があるか。)」

8:21 またほかの一人の弟子が言った、「主よ、(お共をする)その前に、父の
葬式をしに行かせてください。」

8:22 イエスはその人に言われる、「(今すぐ)わたしについて来なさい。死ん
だ者の葬式は、死んだ者にまかせよ。」

 

新共同 T列 19:20 エリシャは牛を捨てて、エリヤの後を追い、「わたしの父、
わたしの母に別れの接吻をさせてください。それからあなたに従います」と言っ
た。エリヤは答えた。「行って来なさい。わたしがあなたに何をしたというの
か」と。

 

新共同 ルカ 14:33 だから、同じように、自分の持ち物を一切捨てないならば、
あなたがたのだれ一人としてわたしの弟子ではありえない。」

 

新共同 ルカ 17:31 その日には、屋上にいる者は、家の中に家財道具があって
も、それを取り出そうとして下に降りてはならない。同じように、畑にいる者も
帰ってはならない。

 

新共同 ヨハ 6:66 このために、弟子たちの多くが離れ去り、もはやイエスと共
に歩まなくなった。

 

新共同 ピリ 3:13 兄弟たち、わたし自身は既に捕らえたとは思っていません。
なすべきことはただ一つ、後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けつつ、

 

新共同 創  19:17 彼らがロトたちを町外れへ連れ出したとき、主は言われた。
「命がけで逃れよ。後ろを振り返ってはいけない。低地のどこにもとどまるな。
山へ逃げなさい。さもないと、滅びることになる。」

 

新共同 創  19:26 ロトの妻は後ろを振り向いたので、塩の柱になった。

 

新共同 ルカ 14:35 畑にも肥料にも、役立たず、外に投げ捨てられるだけだ。聞
く耳のある者は聞きなさい。」

 

新共同 マコ4:35 その日の夕方になって、イエスは、「向こう岸に渡ろう」と弟
子たちに言われた。

 

新共同 ルカ 8:22 ある日のこと、イエスが弟子たちと一緒に舟に乗り、「湖の
向こう岸に渡ろう」と言われたので、船出した。

 

新共同 詩  84:4 あなたの祭壇に、鳥は住みかを作り/つばめは巣をかけて、雛
を置いています。万軍の主、わたしの王、わたしの神よ。

 

新共同 Tコリ4:11 今の今までわたしたちは、飢え、渇き、着る物がなく、虐待
され、身を寄せる所もなく、

 

新共同 マタ 9:9 イエスはそこをたち、通りがかりに、マタイという人が収税所
に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上
がってイエスに従った。

 

新共同 マタ 19:21 イエスは言われた。「もし完全になりたいのなら、行って持
ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことにな
る。それから、わたしに従いなさい。」

 

新共同 ヨハ 1:43 その翌日、イエスは、ガリラヤへ行こうとしたときに、フィ
リポに出会って、「わたしに従いなさい」と言われた。

 

新改訳 マコ 5:18-20

5:18 それでイエスが舟に乗ろうとされると、悪霊につかれていた人が、お供を
したいとイエスに願った。

5:19 しかし、お許しにならないで、彼にこう言われた。「あなたの家、あなた
の家族のところに帰り、主があなたに、どんなに大きなことをしてくださった
か、どんなにあわれんでくださったかを、知らせなさい。」

5:20 そこで、彼は立ち去り、イエスが自分にどんなに大きなことをしてくだ
さったかを、デカポリスの地方で言い広め始めた。人々はみな驚いた。

 

● 解釈と感想

神は人を見て「ついてこい」とか「ついてくるな」と言う。人間はその人にちょ
うどよい時にクリスチャンにさせられる。神が人をクリスチャンにする方法は地
引き網のように一網打尽に捉えることはしない。マグロの一本釣りである。

 

● 解釈と感想

人間は誰でも神と出会う「機会」というものがある。それは人生のちょうどよい
とき。神の定めたもう時。それは神が仕組む。病気の時。悲しむとき。その時が
来るまでは周りの人間がとやかく気をもんでも無理。人間はだれでも神によって
召される。

 

● 解釈と感想

イエスは弟子にしてほしいと「申し出」をする人を断り、逆にこれぞと思う人を
捕まえたり呼び出したりする。人間の思いと神の思いは異なるからである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

177 問・神の使命を果たすときは本当に生活ができますか。

答・一心にその使命を果たせば神が生活の面倒を見てくれます

ルカ10:1−12

[岩波版・佐藤訳]

421001さて、この後、主はほかの七十[二]人を任命し、彼らを[おのおの]二人

ずつにして、自分が間もなく行く先々のすべての町と場所とに遣わした。

421002そして彼は彼らに対して言った、「収穫は多いが、働き人が少ない。だか
らあなたたちは、収穫の主に願って、その収穫のために働き人たちを出してもら
うがよい。

421003行け。見よ、私はあなたたちを、狼どもの只中に小羊の〔群を遣わす〕よ
うに遣

わす。

421004財布も革袋も皮ぞうりも持って行くな。そして道中は誰にも挨拶するな。

421005ある家に入ったら、まず言え、『この家に平安〔あれ〕』。

421006そこで、もし平安の子がそこにいるならば、あなたたちの平安はその者の
上に憩うだろう。もしそうでないならば、それはあなたたちの上に返ってくるだ
ろう。

421007またその家に留まり、彼らのもとにあるものを食べたり、飲んだりせよ。
なぜなら、働き人がその報いを得るのはふさわしいことだからだ。家から家へと
渡り歩くな。

421008また、町に入り、人々があなたたちを受け入れるならば、あなたたちに提
供されるものを食べよ。

421009そしてその中で病弱な者たちを癒せ、そして彼らに言え、『神の王国はあ
なたたちに近づいた」と。

421010しかしあなたたちが町に入り、人々があなたたちを受け入れないならば、
その〔町の〕大通りに出て、言え、

421011『われわれの足についている、お前たちの町の塵すらも、われわれはお前
たちに払い落として〔行く〕。しかしながら、神の王国が近づいたという、この
ことだけは知っておけ』。

421012私はあなたたちに言う、かの日にはソドム人たちの方がその町よりも堪え
やすいだろう。

 

[塚本訳]ルカ 10:1-12

10:1 そのあとで、主は(十二人のほかに)別に七十二人を定め、自分で行こう
としておられる、あらゆる町や場所に二人ずつ先発された。

10:2 彼らに言われた、「刈入れは多いが、働き手が少ない。だから刈入れの主
人に、刈入れのため(多くの)働き手を送られるよう、お願いしなさい。

10:3 行け、いまわたしがあなた達を送り出すのは、羊を狼の中に入れるような
ものだ。

10:4 (だからただ信仰で武装せよ。)財布も旅行袋も持ってゆかず、靴もはく
な。だれにも道で挨拶をするな。

10:5 ある家に入ったら、まっ先に『平安この家にあれ』と言いなさい。

10:6 もしそこに一人でも平安を愛する者がおれば、あなた達の(祈った)平安
はその人に止り、もし一人もいなければ、あなた達に返ってくる(、そしてあな
た達のものとなる)であろう。

10:7 (どんな家でも一度入ったら、その土地を立ってゆくまでは)同じ家に泊
まっていて、家の人が出すものを(遠慮なく)飲み食いせよ。働く者が報酬をい
ただくのは当然だから。家から家へと移ってはならない。

10:8 ある町に入ったとき、人があなた達を歓迎するなら、出されるものを食べて、

10:9 その町の病人をなおし、また(町の)人々に、『あなた達には神の国(の
喜び)が近づいた』と言え。

10:10 しかしある町に入ったとき、人が歓迎しないなら、大通りに出て言え、

10:11 『わたし達は足についたこの町の埃まで、あなた達に拭いてかえす。(縁
を切った証拠だ。)しかし(あなた達には、恐ろしい裁きである)神の国が近づ
いたことを知れ』と。

10:12 わたしは言う、かの日には、(あの堕落町)ソドムの方が、まだその町よ
りも罰が軽いであろう。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マタ 9:37-38

9:37 そこで、弟子たちに言われた。「収穫は多いが、働き手が少ない。

9:38 だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いな
さい。」

 

新共同 ヨハ 4:35

4:35 あなたがたは、『刈り入れまでまだ四か月もある』と言っているではない
か。わたしは言っておく。目を上げて畑を見るがよい。色づいて刈り入れを待っ
ている。既に、

 

新共同 マタ 10:7-16

10:7 行って、『天の国は近づいた』と宣べ伝えなさい。

10:8 病人をいやし、死者を生き返らせ、重い皮膚病を患っている人を清くし、
悪霊を追い払いなさい。ただで受けたのだから、ただで与えなさい。

10:9 帯の中に金貨も銀貨も銅貨も入れて行ってはならない。

10:10 旅には袋も二枚の下着も、履物も杖も持って行ってはならない。働く者が
食べ物を受けるのは当然である。

10:11 町や村に入ったら、そこで、ふさわしい人はだれかをよく調べ、旅立つと
きまで、その人のもとにとどまりなさい。

10:12 その家に入ったら、『平和があるように』と挨拶しなさい。

10:13 家の人々がそれを受けるにふさわしければ、あなたがたの願う平和は彼ら
に与えられる。もし、ふさわしくなければ、その平和はあなたがたに返ってくる。

10:14 あなたがたを迎え入れもせず、あなたがたの言葉に耳を傾けようともしな
い者がいたら、その家や町を出て行くとき、足の埃を払い落としなさい。

10:15 はっきり言っておく。裁きの日には、この町よりもソドムやゴモラの地の
方が軽い罰で済む。」

◆迫害を予告する

10:16 「わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに羊を送り込むような
ものだ。だから、蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。

 

新共同 出  24:1 主はモーセに言われた。「あなたは、アロン、ナダブ、アビ
フ、およびイスラエルの七十人の長老と一緒に主のもとに登りなさい。あなたた
ちは遠く離れて、ひれ伏さねばならない。

 

新共同 民  11:16 主はモーセに言われた。「イスラエルの長老たちのうちか
ら、あなたが、民の長老およびその役人として認めうる者を七十人集め、臨在の
幕屋に連れて来てあなたの傍らに立たせなさい。

 

新共同 ルカ 9:1-6

9:1 イエスは十二人を呼び集め、あらゆる悪霊に打ち勝ち、病気をいやす力と権
能をお授けになった。

9:2 そして、神の国を宣べ伝え、病人をいやすために遣わすにあたり、

9:3 次のように言われた。「旅には何も持って行ってはならない。杖も袋もパン
も金も持ってはならない。下着も二枚は持ってはならない。

9:4 どこかの家に入ったら、そこにとどまって、その家から旅立ちなさい。

9:5 だれもあなたがたを迎え入れないなら、その町を出ていくとき、彼らへの証
しとして足についた埃を払い落としなさい。」

9:6 十二人は出かけて行き、村から村へと巡り歩きながら、至るところで福音を
告げ知らせ、病気をいやした。

 

新共同 ルカ 9:52 そして、先に使いの者を出された。彼らは行って、イエスの
ために準備しようと、サマリア人の村に入った。

 

新共同 ルカ 22:35-36

22:35 それから、イエスは使徒たちに言われた。「財布も袋も履物も持たせずに
あなたがたを遣わしたとき、何か不足したものがあったか。」彼らが、「いい
え、何もありませんでした」と言うと、

22:36 イエスは言われた。「しかし今は、財布のある者は、それを持って行きな
さい。袋も同じようにしなさい。剣のない者は、服を売ってそれを買いなさい。

 

新共同 ルカ 9:3 次のように言われた。「旅には何も持って行ってはならない。
杖も袋もパンも金も持ってはならない。下着も二枚は持ってはならない。

 

新共同 U列 4:29 そこでエリシャはゲハジに命じた。「腰に帯を締め、わたしの
杖を手に持って行きなさい。だれかに会っても挨拶してはならない。まただれか
が挨拶しても答えてはならない。お前はわたしの杖をその子供の顔の上に置きな
さい。」

 

新共同 ルカ 9:4 どこかの家に入ったら、そこにとどまって、その家から旅立ち
なさい。

 

新共同 Tサム25:5-6

25:5 十人の従者を送ることにして、彼らにこう言った。「カルメルに上り、ナ
バルを訪ね、わたしの名によって安否を問い、

25:6 次のように言うがよい。『あなたに平和、あなたの家に平和、あなたのも
のすべてに平和がありますように。

 

新共同 ヨハ 20:19 その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人
を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん
中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。

 

新共同 Tペテ4:14 あなたがたはキリストの名のために非難されるなら、幸いで
す。栄光の霊、すなわち神の霊が、あなたがたの上にとどまってくださるからです。

 

新共同 ピリ 4:18 わたしはあらゆるものを受けており、豊かになっています。
そちらからの贈り物をエパフロディトから受け取って満ち足りています。それは
香ばしい香りであり、神が喜んで受けてくださるいけにえです。

 

新共同 Tテモ5:18 聖書には、「脱穀している牛に口籠をはめてはならない」
と、また「働く者が報酬を受けるのは当然である」と書かれています。

 

新共同 Tコリ9:4-14

9:4 わたしたちには、食べたり、飲んだりする権利が全くないのですか。

9:5 わたしたちには、他の使徒たちや主の兄弟たちやケファのように、信者であ
る妻を連れて歩く権利がないのですか。

9:6 あるいは、わたしとバルナバだけには、生活の資を得るための仕事をしなく
てもよいという権利がないのですか。

9:7 そもそも、いったいだれが自費で戦争に行きますか。ぶどう畑を作って、そ
の実を食べない者がいますか。羊の群れを飼って、その乳を飲まない者がいますか。

9:8 わたしがこう言うのは、人間の思いからでしょうか。律法も言っているでは
ないですか。

9:9 モーセの律法に、「脱穀している牛に口籠をはめてはならない」と書いてあ
ります。神が心にかけておられるのは、牛のことですか。

9:10 それとも、わたしたちのために言っておられるのでしょうか。もちろん、
わたしたちのためにそう書かれているのです。耕す者が望みを持って耕し、脱穀
する者が分け前にあずかることを期待して働くのは当然です。

9:11 わたしたちがあなたがたに霊的なものを蒔いたのなら、あなたがたから肉
のものを刈り取ることは、行き過ぎでしょうか。

9:12 他の人たちが、あなたがたに対するこの権利を持っているとすれば、わた
したちはなおさらそうではありませんか。しかし、わたしたちはこの権利を用い
ませんでした。かえってキリストの福音を少しでも妨げてはならないと、すべて
を耐え忍んでいます。

9:13 あなたがたは知らないのですか。神殿で働く人たちは神殿から下がる物を
食べ、祭壇に仕える人たちは祭壇の供え物の分け前にあずかります。

9:14 同じように、主は、福音を宣べ伝える人たちには福音によって生活の資を
得るようにと、指示されました。

 

新共同 民  18:31 あなたたちおよびその家族の者はそれをどこで食べてもよ
い。それは臨在の幕屋の作業に対する報酬だからである。

 

新共同 Tコリ10:27 あなたがたが、信仰を持っていない人から招待され、それに
応じる場合、自分の前に出されるものは、良心の問題としていちいち詮索せず、
何でも食べなさい。

 

新共同 ルカ 9:2 そして、神の国を宣べ伝え、病人をいやすために遣わすにあたり、

 

新共同 マタ 3:2 「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言った。

 

新共同 ルカ 9:5 だれもあなたがたを迎え入れないなら、その町を出ていくと
き、彼らへの証しとして足についた埃を払い落としなさい。」

 

新共同 使  13:51 それで、二人は彼らに対して足の塵を払い落とし、イコニオ
ンに行った。

 

新共同 使  18:6 しかし、彼らが反抗し、口汚くののしったので、パウロは服の
塵を振り払って言った。「あなたたちの血は、あなたたちの頭に降りかかれ。わ
たしには責任がない。今後、わたしは異邦人の方へ行く。」

 

新共同 マタ 11:24 しかし、言っておく。裁きの日にはソドムの地の方が、お前
よりまだ軽い罰で済むのである。」

 

新共同 U歴 18:16 彼は答えた。「イスラエル人が皆、羊飼いのいない羊のよう
に山々に散っているのをわたしは見ました。主は、『彼らには主人がいない。彼
らをそれぞれ自分の家に無事に帰らせよ』と言われました。」

 

新共同 エゼ 34:5 彼らは飼う者がいないので散らされ、あらゆる野の獣の餌食
となり、ちりぢりになった。

 

新共同 T列 22:17 彼は答えた。「イスラエル人が皆、羊飼いのいない羊のよう
に山々に散っているのをわたしは見ました。主は、『彼らには主人がいない。彼
らをそれぞれ自分の家に無事に帰らせよ』と言われました。」

 

新共同 ルカ 10:2 そして、彼らに言われた。「収穫は多いが、働き手が少な
い。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。

 

新共同 ヨハ 4:35 あなたがたは、『刈り入れまでまだ四か月もある』と言って
いるではないか。わたしは言っておく。目を上げて畑を見るがよい。色づいて刈
り入れを待っている。既に、

 

新共同 黙  14:15 すると、別の天使が神殿から出て来て、雲の上に座っておら
れる方に向かって大声で叫んだ。「鎌を入れて、刈り取ってください。刈り入れ
の時が来ました。地上の穀物は実っています。」

 

新共同 ヨハ 5:36 しかし、わたしにはヨハネの証しにまさる証しがある。父が
わたしに成し遂げるようにお与えになった業、つまり、わたしが行っている業そ
のものが、父がわたしをお遣わしになったことを証ししている。

 

新共同 ヨハ 17:4 わたしは、行うようにとあなたが与えてくださった業を成し
遂げて、地上であなたの栄光を現しました。

 

新共同 ヨハ 4:30 人々は町を出て、イエスのもとへやって来た。

 

新共同 マタ 9:36 また、群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひし
がれているのを見て、深く憐れまれた。

 

新共同 マタ 15:24 イエスは、「わたしは、イスラエルの家の失われた羊のとこ
ろにしか遣わされていない」とお答えになった。

 

.新共同 エレ 50:6 わが民は迷える羊の群れ。羊飼いたちが彼らを迷わせ/山の
中を行き巡らせた。彼らは山から丘へと歩き回り/自分の憩う場所を忘れた。

 

新共同 マタ 18:12 あなたがたはどう思うか。ある人が羊を百匹持っていて、そ
の一匹が迷い出たとすれば、九十九匹を山に残しておいて、迷い出た一匹を捜し
に行かないだろうか。

 

新共同 マタ 3:2 「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言った。

 

新共同 使  9:34 ペトロが、「アイネア、イエス・キリストがいやしてくださ
る。起きなさい。自分で床を整えなさい」と言うと、アイネアはすぐ起き上がった。

 

新共同 使  9:40 ペトロが皆を外に出し、ひざまずいて祈り、遺体に向かって、
「タビタ、起きなさい」と言うと、彼女は目を開き、ペトロを見て起き上がった。

 

新共同 マタ 8:2 すると、一人の重い皮膚病を患っている人がイエスに近寄り、
ひれ伏して、「主よ、御心ならば、わたしを清くすることがおできになります」
と言った。

 

新共同 マコ 16:17 信じる者には次のようなしるしが伴う。彼らはわたしの名に
よって悪霊を追い出し、新しい言葉を語る。

 

新共同 U列 5:16 神の人は、「わたしの仕えている主は生きておられる。わたし
は受け取らない」と辞退した。ナアマンは彼に強いて受け取らせようとしたが、
彼は断った。

 

新共同 使  8:20 すると、ペトロは言った。「この金は、お前と一緒に滅びてし
まうがよい。神の賜物を金で手に入れられると思っているからだ。

 

新共同 使  20:33 わたしは、他人の金銀や衣服をむさぼったことはありません。

 

新共同 ルカ 10:4 財布も袋も履物も持って行くな。途中でだれにも挨拶をするな。

 

新共同 民  18:31 あなたたちおよびその家族の者はそれをどこで食べてもよ
い。それは臨在の幕屋の作業に対する報酬だからである。

 

新共同 ルカ 10:7 その家に泊まって、そこで出される物を食べ、また飲みなさ
い。働く者が報酬を受けるのは当然だからである。家から家へと渡り歩くな。

 

新共同 Tコリ9:4 わたしたちには、食べたり、飲んだりする権利が全くないので
すか。

 

新共同 Tテモ5:18 聖書には、「脱穀している牛に口籠をはめてはならない」
と、また「働く者が報酬を受けるのは当然である」と書かれています。

 

新共同 Uテサ3:9 援助を受ける権利がわたしたちになかったからではなく、あな
たがたがわたしたちに倣うように、身をもって模範を示すためでした。

 

新共同 ルカ 10:5-6

10:5 どこかの家に入ったら、まず、『この家に平和があるように』と言いなさい。

10:6 平和の子がそこにいるなら、あなたがたの願う平和はその人にとどまる。
もし、いなければ、その平和はあなたがたに戻ってくる。

 

新共同 Uヨハ1:10 この教えを携えずにあなたがたのところに来る者は、家に入
れてはなりません。挨拶してもなりません。

 

新共同 ルカ 10:10-12

10:10 しかし、町に入っても、迎え入れられなければ、広場に出てこう言いなさい。

10:11 『足についたこの町の埃さえも払い落として、あなたがたに返す。しか
し、神の国が近づいたことを知れ』と。

10:12 言っておくが、かの日には、その町よりまだソドムの方が軽い罰で済む。」

 

新共同 使  13:51 それで、二人は彼らに対して足の塵を払い落とし、イコニオ
ンに行った。

 

新共同 使  18:6 しかし、彼らが反抗し、口汚くののしったので、パウロは服の
塵を振り払って言った。「あなたたちの血は、あなたたちの頭に降りかかれ。わ
たしには責任がない。今後、わたしは異邦人の方へ行く。」

 

新共同 マタ 11:24 しかし、言っておく。裁きの日にはソドムの地の方が、お前
よりまだ軽い罰で済むのである。」

 

新共同 創  19:24-25

19:24 主はソドムとゴモラの上に天から、主のもとから硫黄の火を降らせ、

19:25 これらの町と低地一帯を、町の全住民、地の草木もろとも滅ぼした。

 

新共同 ロマ 9:29 それはまた、イザヤがあらかじめこう告げていたとおりで
す。「万軍の主がわたしたちに子孫を残されなかったら、/わたしたちはソドム
のようになり、/ゴモラのようにされたであろう。」

 

新共同 Uペテ2:6 また、神はソドムとゴモラの町を灰にし、滅ぼし尽くして罰
し、それから後の不信心な者たちへの見せしめとなさいました。

 

新共同 ユダ 1:7 ソドムやゴモラ、またその周辺の町は、この天使たちと同じ
く、みだらな行いにふけり、不自然な肉の欲の満足を追い求めたので、永遠の火
の刑罰を受け、見せしめにされています。

 

新共同 ルカ 10:3 行きなさい。わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群
れに小羊を送り込むようなものだ。

 

新共同 使  20:29 わたしが去った後に、残忍な狼どもがあなたがたのところへ
入り込んで来て群れを荒らすことが、わたしには分かっています。

 

新共同 創  3:1 主なる神が造られた野の生き物のうちで、最も賢いのは蛇で
あった。蛇は女に言った。「園のどの木からも食べてはいけない、などと神は言
われたのか。」

 

新共同 ロマ 16:19 あなたがたの従順は皆に知られています。だから、わたしは
あなたがたのことを喜んでいます。なおその上、善にさとく、悪には疎くあるこ
とを望みます。

 

新共同 ピリ 2:15 そうすれば、とがめられるところのない清い者となり、よこ
しまな曲がった時代の中で、非のうちどころのない神の子として、世にあって星
のように輝き、

 

● 解釈と感想

まっしぐらに天命に邁進するときは生活はなんとか支えられる

 

● 解釈と感想

福音は無理に押しつけてはいけない。無理そうだと感じたらさっさと引き上げる
のがよい。これを受け入れる人は必ず他にいる。我が国でも豚に真珠、猫に小判
という言葉がある。官憲の前で無理に弁明しても効果ははない。福音を受け入れ
る人は「貧しい人」「悲しんでいる人」。

 

● 解釈と感想

人間の成長過程でも受け入れるときと拒否するときがある。無理はしない方がよ
い。悔い改めの時は自然に訪れる

 

● 解釈と感想

二人組というのは能率的である。三倍はかどる感じである。アダムは一人ではよ
くないということからエバが創造された。これは精神的の意味もある。子育ては
女性の本能である。

男にできないことが女が受け持つ。天性である。

 

● 解釈と感想

受け入れなかった人に対しては人間が自ら復讐をしてはいけない。神の裁きに委
ねるべきである。

 

● 解釈と感想

福音を受け入れない人や町は神がその態度を御存知である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

178 問・イエスはなぜガリラヤの町々を叱ったのですか。

答・その町々を愛して奇蹟を行ったのに悔い改めなかったからです。

ルカ10:13−15

[岩波版・佐藤訳]

421013禍いだ、お前は、コラジンよ。禍いだ、お前は、ベトサイダよ。なぜなら、も

しお前たちの中で生じた力ある業がテュロスとシドンで生じたなら、彼らはとっ
くに荒布と灰の中に座し、悔い改めていただろう。

421014しかしながら、さばきの時には、テュロスとシドンの方がお前たちよりも
堪えやすいだろう。

421015そしてお前、カファルナウムよ、天まで高く挙げられるというのか。黄泉
にまで下るだろう。

 

[塚本訳]ルカ 10:13-15

10:13 ああ禍だ、お前コラジン!ああ禍だ、お前ベツサイダ!わたしがお前たち
の所で行っただけの奇跡をツロやシドンで行ったなら、(あの堕落町でも、)と
うの昔に粗布を着、灰の中に坐って悔改めたにちがいないのだから。

10:14 ところで、裁きの時には、ツロやシドンの方が、まだお前たちよりも罰が
軽いであろう。

10:15 それから、お前カペナウム、(わたしに特別に可愛がられたからとて、)
まさか『天にまで挙げられる』などとは思っていないだろうね。(天に挙げられ
るどころか、)『お前は黄泉にまでたたき落されるであろう。』

 

新改訳 ルカ 10:13-15

10:13 ああコラジン。ああベツサイダ。おまえたちの間に起こった力あるわざ
が、もしもツロとシドンでなされたのだったら、彼らはとうの昔に荒布をまと
い、灰の中にすわって、悔い改めていただろう。

10:14 しかし、さばきの日には、そのツロとシドンのほうが、まだおまえたちよ
り罰が軽いのだ。

10:15 カペナウム。どうしておまえが天に上げられることがありえよう。ハデス
にまで落とされるのだ。

 

新共同 ルカ 10:13-15

10:13 「コラジン、お前は不幸だ。ベトサイダ、お前は不幸だ。お前たちのとこ
ろでなされた奇跡がティルスやシドンで行われていれば、これらの町はとうの昔
に粗布をまとい、灰の中に座って悔い改めたにちがいない。

10:14 しかし、裁きの時には、お前たちよりまだティルスやシドンの方が軽い罰
で済む。

10:15 また、カファルナウム、お前は、/天にまで上げられるとでも思っている
のか。陰府にまで落とされるのだ。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

[塚本訳]マタ 11:20-24

11:20 それから、数多くの奇蹟を行っていただいた町々が悔改めなかったので、
これを叱り始められた、

11:21 「ああ禍だ、お前コラジン!ああ禍だ、お前ベツサイダ!わたしがお前た
ちの所で行っただけの奇蹟をツロやシドンで行ったなら、(あの堕落町でも、)
とうの昔に粗布を着、灰の中で悔改めたにちがいないのだから。

11:22 ところでお前たちに言うが、裁きの日には、ツロやシドンの方が、まだお
前たちよりも罰が軽いであろう。

11:23 それから、お前カペナウム、(わたしに特別に可愛がられたからとて、)
まさか『天にまで挙げられる』などとは思っていないだろうね。(天に挙げられ
るどこ ろか、)『お前は黄泉にまでたたき落されるであろう。』お前の所で
行っただけの奇蹟をソドムで行ったなら、(あの堕落町でも、)きょうまで滅び
ずにいたに ちがいないのだから。

11:24 ところでお前たちに言うが、裁きの日には、ソドムの地の方が、まだお前
よりも罰が軽いであろう。」

 

[塚本訳]ルカ 10:10-12

10:10 しかしある町に入ったとき、人が歓迎しないなら、大通りに出て言え、

10:11 『わたし達は足についたこの町の埃まで、あなた達に拭いてかえす。(縁
を切った証拠だ。)しかし(あなた達には、恐ろしい裁きである)神の国が近づ
いたことを知れ』と。

10:12 わたしは言う、かの日には、(あの堕落町)ソドムの方が、まだその町よ
りも罰が軽いであろう。

 

新共同 マコ 6:2

6:2 安息日になったので、イエスは会堂で教え始められた。多くの人々はそれを
聞いて、驚いて言った。「この人は、このようなことをどこから得たのだろう。
この人が授かった知恵と、その手で行われるこのような奇跡はいったい何か。

 

新共同 ヨナ 3:5-6

3:5 すると、ニネベの人々は神を信じ、断食を呼びかけ、身分の高い者も低い者
も身に粗布をまとった。

3:6 このことがニネベの王に伝えられると、王は王座から立ち上がって王衣を脱
ぎ捨て、粗布をまとって灰の上に座し、

 

新共同 ダニ 9:3

9:3 わたしは主なる神を仰いで断食し、粗布をまとい、灰をかぶって祈りをささ
げ、嘆願した。

 

新共同 エス 4:3

4:3 勅書が届いた所では、どの州でもユダヤ人の間に大きな嘆きが起こった。多
くの者が粗布をまとい、灰の中に座って断食し、涙を流し、悲嘆にくれた。

 

新共同 マタ 11:23

11:23 また、カファルナウム、お前は、/天にまで上げられるとでも思っている
のか。陰府にまで落とされるのだ。お前のところでなされた奇跡が、ソドムで行
われていれば、あの町は今日まで無事だったにちがいない。

 

新共同 イザ 14:13

14:13 かつて、お前は心に思った。「わたしは天に上り/王座を神の星よりも高
く据え/神々の集う北の果ての山に座し

 

新共同 イザ 14:15

14:15 しかし、お前は陰府に落とされた/墓穴の底に。

 

新共同 イザ 14:11

14:11 お前の高ぶりは、琴の響きと共に/陰府に落ちた。蛆がお前の下に寝床と
なり/虫がお前を覆う。

 

新共同 ヨハ 12:37

12:37 このように多くのしるしを彼らの目の前で行われたが、彼らはイエスを信
じなかった。

 

新共同 マコ 6:45

6:45 それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸のベトサイ
ダへ先に行かせ、その間に御自分は群衆を解散させられた。

 

新共同 マコ 8:22

8:22 一行はベトサイダに着いた。人々が一人の盲人をイエスのところに連れて
来て、触れていただきたいと願った。

 

新共同 ルカ 9:10

9:10 使徒たちは帰って来て、自分たちの行ったことをみなイエスに告げた。イ
エスは彼らを連れ、自分たちだけでベトサイダという町に退かれた。

 

新共同 イザ 23:1-18

23:1 ティルスについての託宣。泣き叫べ、タルシシュの船よ。ティルスは破壊
され、住む家もなくなった。キティムの地から帰るやいなや/彼らはそのことを
知らされた。

23:2 嘆け、海辺の住人たち/シドンの貿易商たちよ。お前の使者たちは海を渡り

23:3 大いなる水を越えて行き/シホルの穀物、ナイルの収穫がお前の収入とな
り/お前は国々の行き交う場所であった。

23:4 うろたえよ、海の砦シドンよ。海がこう言っている。「わたしは産みの苦
しみをしない。子を産み、若者を育て/おとめらを、はぐくむことはできない」と。

23:5 この知らせがエジプトに達したとき/人々はおののいた/ティルスについ
ての知らせを聞いたときのように。

23:6 渡って行け、タルシシュに。泣き叫べ、海辺の住人たちよ。

23:7 これがお前たちの陽気だった海辺の町か。町の初めは、遠い昔にさかのぼ
り/足である船は、移住の地を求めて/遠くへ市民を運んだ。

23:8 ティルスに対してこのように定めた者は誰か。ティルスは王冠を戴き、そ
の貿易商人たちは貴族。取り引きする者らは世界に重んじられていた。

23:9 それを定められたのは万軍の主である。ティルスの誇る美しさをことごと
く汚し/世界に重んじられていた者をすべて/辱めることを。

23:10 娘タルシシュよ/ナイルのように、お前の国を越えて行け/もはや、遮る
ものはない。

23:11 主は御手を海に伸ばして国々を震わせ/カナンに命じて、その砦を破壊さ
れる。

23:12 主は言われた。「お前は、二度と陽気な町ではありえない。犯された娘で
ある、おとめシドンよ/立て、キティムへ渡れ。しかし、そこでもお前は休みを
得ない」と。

23:13 カルデアの地もそのようだ。それはもはや存在しない民。アッシリアは、
彼らを荒野の獣に渡した。人々は見張りの塔を建て/館を建て連ねたが/すべて
は廃虚に帰している。

23:14 泣き叫べ、タルシシュの船よ/お前たちの砦は破壊されてしまった。

23:15 その日が来ると/ティルスは、一人の王の生涯に等しい七十年の間/忘れ
られているが/その七十年が終わると/ティルスは遊女の歌にうたわれているよ
うになる。

23:16 「竪琴を取れ、町を巡れ/忘れられた遊女よ。巧みに奏でよ、多くの歌を
うたえ/思い出されるために。」

23:17 七十年が終わると、主はティルスを顧みられる。そのとき、彼女は再び遊
女の報酬を取り、地上にある世界のすべての国々と姦淫する。

23:18 しかし彼女の利益と報酬は、主の聖なるものとなり、積み上げられも、蓄
えられもしない。主の御前に住む者たちの利益となり、彼らは飽きるほど食べ、
華やかに装う。

 

新共同 ダニ 9:3

9:3 わたしは主なる神を仰いで断食し、粗布をまとい、灰をかぶって祈りをささ
げ、嘆願した。

 

新共同 ヨナ 3:5-6

3:5 すると、ニネベの人々は神を信じ、断食を呼びかけ、身分の高い者も低い者
も身に粗布をまとった。

3:6 このことがニネベの王に伝えられると、王は王座から立ち上がって王衣を脱
ぎ捨て、粗布をまとって灰の上に座し、

 

新共同 マタ 11:24

11:24 しかし、言っておく。裁きの日にはソドムの地の方が、お前よりまだ軽い
罰で済むのである。」

 

新共同 マタ 10:15

10:15 はっきり言っておく。裁きの日には、この町よりもソドムやゴモラの地の
方が軽い罰で済む。」

 

新共同 マタ 12:36

12:36 言っておくが、人は自分の話したつまらない言葉についてもすべて、裁き
の日には責任を問われる。

 

新共同 Uペテ2:9

2:9 主は、信仰のあつい人を試練から救い出す一方、正しくない者たちを罰し、
裁きの日まで閉じ込めておくべきだと考えておられます。

 

新共同 Uペテ3:7

3:7 しかし、現在の天と地とは、火で滅ぼされるために、同じ御言葉によって
取っておかれ、不信心な者たちが裁かれて滅ぼされる日まで、そのままにしてお
かれるのです。

 

新共同 Tヨハ4:17

4:17 こうして、愛がわたしたちの内に全うされているので、裁きの日に確信を
持つことができます。この世でわたしたちも、イエスのようであるからです。

 

新共同 イザ 34:8

34:8 まことに、主は報復の日を定められる/シオンにかかわる争いを正すため
の年を。

 

新共同 マタ 9:1

9:1 イエスは舟に乗って湖を渡り、自分の町に帰って来られた。

 

新共同 イザ 14:11-15

14:11 お前の高ぶりは、琴の響きと共に/陰府に落ちた。蛆がお前の下に寝床と
なり/虫がお前を覆う。

14:12 ああ、お前は天から落ちた/明けの明星、曙の子よ。お前は地に投げ落と
された/もろもろの国を倒した者よ。

14:13 かつて、お前は心に思った。「わたしは天に上り/王座を神の星よりも高
く据え/神々の集う北の果ての山に座し

14:14 雲の頂に登って/いと高き者のようになろう」と。

14:15 しかし、お前は陰府に落とされた/墓穴の底に。

 

新共同 エゼ 31:14-15

31:14 もはや、水のほとりの木もすべて丈を高くしえず、梢を雲の間に伸ばしえ
ず、水に潤う木も、高ぶってそびえ立つことはできない。彼らはすべて死に渡さ
れ、穴に下る人の子らと共に地の深き所へ行く。

31:15 主なる神はこう言われる。彼が陰府に下る日に、わたしは彼のゆえに淵を
喪に服させ、彼を覆う。わたしが川をせき止めるので、豊かな水も干上がる。ま
たレバノンに彼の弔いをさせるので、野のすべての木も、彼のゆえにしおれる。

 

新共同 マタ 11:22

11:22 しかし、言っておく。裁きの日にはティルスやシドンの方が、お前たちよ
りまだ軽い罰で済む。

 

新共同 マタ 10:15

10:15 はっきり言っておく。裁きの日には、この町よりもソドムやゴモラの地の
方が軽い罰で済む。」

 

新共同 マタ 11:24

11:24 しかし、言っておく。裁きの日にはソドムの地の方が、お前よりまだ軽い
罰で済むのである。」

 

● 解釈と感想

イエスはガリラヤの町々を愛された。特定の地を愛することはいわゆるナショナ
リズムとは違う人間として自然の情である。日本人は高校野球の場合故郷のチー
ムを愛する。サッカーも自国を応援する。

 

● 解釈と感想

イエスの態度は、かわいさ余って憎さ百倍

 

● 解釈と感想

神はユダヤ人を特別に愛された。今日までユダヤ人が迫害されてきたのはその点
から考察しないと解けない。単にヒューマニズムからでは解決できないものを含
んでいる。

179 問・神による権威者(または集会・教会)はどうやって見分けること
ができますか

答・それを聞く側、受ける側の資質でそれが分かります。耳あるものによります

ルカ10:16

 

[岩波版・佐藤訳]

421016あなたたちに聞き〔従う〕者は、私に聞き〔従う〕のだ。またあなたたち
を拒む者

は、私を拒むのだ。私を拒む者は、私を遣わした者を拒むのだ」。

 

口語訳 ルカ 10:16

10:16 あなたがたに聞き従う者は、わたしに聞き従うのであり、あなたがたを拒
む者は、わたしを拒むのである。そしてわたしを拒む者は、わたしをおつかわし
になったかたを拒むのである」。

 

新改訳 ルカ 10:16

10:16 あなたがたに耳を傾ける者は、わたしに耳を傾ける者であり、あなたがた
を拒む者は、わたしを拒む者です。わたしを拒む者は、わたしを遣わされた方を
拒む者です。」

 

新共同 ルカ 10:16

10:16 あなたがたに耳を傾ける者は、わたしに耳を傾け、あなたがたを拒む者
は、わたしを拒むのである。わたしを拒む者は、わたしを遣わされた方を拒むの
である。」

 

[塚本訳]ルカ 10:16

10:16 (七十二人の者に言っておく。──)あなた達の言うことを聞く者は、わた
しの言うことを聞くのであり、あなた達を排斥する者は、わたしを排斥するので
ある。わたしを排斥する者は、わたしを遣わされた方を排斥するのである。」

 

[前田訳]ルカ 10:16

10:16 あなた方に耳傾けるものはわたしに耳傾け、あなた方を拒むものはわたし
を拒む。そしてわたしを拒むものはわたしをつかわされた方を拒む」と。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マタ 10:40 「あなたがたを受け入れる人は、わたしを受け入れ、わたし
を受け入れる人は、わたしを遣わされた方を受け入れるのである。

 

新共同 ヨハ 13:20 はっきり言っておく。わたしの遣わす者を受け入れる人は、
わたしを受け入れ、わたしを受け入れる人は、わたしをお遣わしになった方を受
け入れるのである。」

 

新共同 ヨハ 5:23 すべての人が、父を敬うように、子をも敬うようになるため
である。子を敬わない者は、子をお遣わしになった父をも敬わない。

 

新共同 ヨハ 12:48 わたしを拒み、わたしの言葉を受け入れない者に対しては、
裁くものがある。わたしの語った言葉が、終わりの日にその者を裁く。

 

新共同 ヨハ15:23 わたしを憎む者は、わたしの父をも憎んでいる。

 

新共同 Tテサ4:8 ですから、これらの警告を拒む者は、人を拒むのではなく、御
自分の聖霊をあなたがたの内に与えてくださる神を拒むことになるのです。

 

新共同 Tヨハ2:23 御子を認めない者はだれも、御父に結ばれていません。御子
を公に言い表す者は、御父にも結ばれています。

 

新共同 マタ 18:5 わたしの名のためにこのような一人の子供を受け入れる者
は、わたしを受け入れるのである。」

 

新共同 ヨハ 12:44 イエスは叫んで、こう言われた。「わたしを信じる者は、わ
たしを信じるのではなくて、わたしを遣わされた方を信じるのである。

 

新共同 ガラ 4:14 そして、わたしの身には、あなたがたにとって試練ともなる
ようなことがあったのに、さげすんだり、忌み嫌ったりせず、かえって、わたし
を神の使いであるかのように、また、キリスト・イエスででもあるかのように、
受け入れてくれました。

 

● 解釈と感想

神によって立てられた教会(伝道者)には神・キリスト・教会(伝道者)という
有機的関連の権威がある。

 

● 解釈と感想

伝道者を受け入れない人は神もキリストも受け入れない。坊主憎けりゃ袈裟まで
憎いとなるから、誰が伝道者の任に耐えられようか

 

●              解釈と感想

神によって立てられた伝道者のみに権威がある。神学校の卒業生必ずしも神から
の権威があるわけではない。これが教会内のゴタゴタの原因である。

 

●              解釈と感想

誰が神によって立てられた人物か、それはどうやって見分けることができるの
か。聞く側の人間がそれを決める。「あなたは神の子キリストか」という問いに
イエスは「御意見に任せる」と答えた。

この翻訳は塚本訳で真意がわ かる。神の子とか「先生」というのはイエスとか
先生が自分から言うものではなくそう感じる人が決めるのである。つまりそれを
聞く側、受ける側の資質でそれ が分かりもし、永久に分からないのである。イ
エスが神の子であるかないかは理論では説明できない。ある人が神に召された伝
道者であるかないかは聞く人が決 定することである。按手礼を受けた人が神の
権威を持つとは限らない。かといって「人気投票」で決まるものでもない。神に
よって立てられた人と神によって聞 く耳を持たされた人との間でそれは決まる。

 

[塚本訳] ルカ 22:70

22:70 皆が言った、「ではお前が、神の子か。」彼らに言われた、「そうだと言
われるなら、御意見にまかせる。」

180 問・病気を直せたり奇蹟を行えることは喜ぶべきことではないのですか

答・病気を治せることよりも一人一人の霊魂が救われることの方が大切なのです

ルカ10:17−20

 

[岩波版・佐藤訳]

421017さて、〔例の〕七十〔二〕人は喜びと共に帰って来て、言った、「主よ、
悪霊ども

ですら、あなたの名において私たちに屈服します」。

421018すると彼は彼らに言った、「私は、サタンが天から稲妻のように落ちるさ
まを見とどけた。

421019見よ、私はあなたたちに蛇やさそりの上を踏みつける権能、また、敵のす
べての力を支配する〔権能〕を与えた。そこで何ものもあなたたちに害を及ぼす
ことはないだろう。

421020しかしながら、霊どもがあなたたちに屈服することを喜ぶのではなく、あ
なたたちの名が天においてすでに書きつけられたことを喜べ」。

 

[塚本訳]ルカ 10:17-20

10:17 七十二人が喜んで帰ってきてイエスに言った、「主よ、あなたの名を使う
と、悪鬼までがわたし達に服従します。」

10:18 彼らに言われた、「悪魔が稲妻のように天から落ちるのを、わたしは見て
いた。

10:19 (悪魔の下働きをする)『蛇』や蝎『を踏みつけ、』また敵のあらゆる力
に打ち勝つ全権をあなた達に授けたではないか。だから、あなた達に害を加える
ものは一つもない。

10:20 しかし(悪い)霊どもがあなた達に服従したことを喜ばず、自分の名が天
(の命の書)に書き込まれていることを喜ばなくてはいけない。」

 

新改訳 ルカ 10:17-20

10:17 さて、七十人が喜んで帰って来て、こう言った。「主よ。あなたの御名を
使うと、悪霊どもでさえ、私たちに服従します。」

10:18 イエスは言われた。「わたしが見ていると、サタンが、いなずまのように
天から落ちました。

10:19 確かに、わたしは、あなたがたに、蛇やさそりを踏みつけ、敵のあらゆる
力に打ち勝つ権威を授けたのです。だから、あなたがたに害を加えるものは何一
つありません。

10:20 だがしかし、悪霊どもがあなたがたに服従するからといって、喜んではな
りません。ただあなたがたの名が天に書きしるされていることを喜びなさい。」

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新改訳 マコ 16:17-18

16:17 信じる人々には次のようなしるしが伴います。すなわち、わたしの名に
よって悪霊を追い出し、新しいことばを語り、

16:18 蛇をもつかみ、たとい毒を飲んでも決して害を受けず、また、病人に手を
置けば病人はいやされます。」

 

新改訳 ヨハ 12:31

12:31 今がこの世のさばきです。今、この世を支配する者は追い出されるのです。

 

新共同 ルカ 9:49

9:49 そこで、ヨハネが言った。「先生、お名前を使って悪霊を追い出している
者を見ましたが、わたしたちと一緒にあなたに従わないので、やめさせようとし
ました。」

 

新共同 ルカ 9:10

9:10 使徒たちは帰って来て、自分たちの行ったことをみなイエスに告げた。イ
エスは彼らを連れ、自分たちだけでベトサイダという町に退かれた。

 

新共同 マコ 16:17-18

16:17 信じる者には次のようなしるしが伴う。彼らはわたしの名によって悪霊を
追い出し、新しい言葉を語る。

16:18 手で蛇をつかみ、また、毒を飲んでも決して害を受けず、病人に手を置け
ば治る。」

 

新共同 ヨハ 12:31

12:31 今こそ、この世が裁かれる時。今、この世の支配者が追放される。

 

新共同 黙  12:7-9

12:7 さて、天で戦いが起こった。ミカエルとその使いたちが、竜に戦いを挑ん
だのである。竜とその使いたちも応戦したが、

12:8 勝てなかった。そして、もはや天には彼らの居場所がなくなった。

12:9 この巨大な竜、年を経た蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれるもの、全人類を
惑わす者は、投げ落とされた。地上に投げ落とされたのである。その使いたち
も、もろともに投げ落とされた。

 

新共同 イザ 14:12

14:12 ああ、お前は天から落ちた/明けの明星、曙の子よ。お前は地に投げ落と
された/もろもろの国を倒した者よ。

 

新共同 詩  91:13

91:13 あなたは獅子と毒蛇を踏みにじり/獅子の子と大蛇を踏んで行く。

 

新共同 創  3:15

3:15 お前と女、お前の子孫と女の子孫の間に/わたしは敵意を置く。彼はお前
の頭を砕き/お前は彼のかかとを砕く。」

 

新共同 ロマ 16:20

16:20 平和の源である神は間もなく、サタンをあなたがたの足の下で打ち砕かれ
るでしょう。わたしたちの主イエスの恵みが、あなたがたと共にあるように。

 

新共同 マコ 16:18

16:18 手で蛇をつかみ、また、毒を飲んでも決して害を受けず、病人に手を置け
ば治る。」

 

新共同 使  28:5-6

28:5 ところが、パウロはその生き物を火の中に振り落とし、何の害も受けな
かった。

28:6 体がはれ上がるか、あるいは急に倒れて死ぬだろうと、彼らはパウロの様
子をうかがっていた。しかし、いつまでたっても何も起こらないのを見て、考え
を変え、「この人は神様だ」と言った。

 

新共同 出  32:32

32:32 今、もしもあなたが彼らの罪をお赦しくださるのであれば……。もし、それ
がかなわなければ、どうかこのわたしをあなたが書き記された書の中から消し
去ってください。」

 

新共同 イザ 4:3

4:3 そしてシオンの残りの者、エルサレムの残された者は、聖なる者と呼ばれ
る。彼らはすべて、エルサレムで命を得る者として書き記されている。

 

新共同 ピリ 4:3

4:3 なお、真実の協力者よ、あなたにもお願いします。この二人の婦人を支えて
あげてください。二人は、命の書に名を記されているクレメンスや他の協力者た
ちと力を合わせて、福音のためにわたしと共に戦ってくれたのです。

 

新共同 ヘブ 12:23

12:23 天に登録されている長子たちの集会、すべての人の審判者である神、完全
なものとされた正しい人たちの霊、

 

新共同 マコ 6:7

6:7 そして、十二人を呼び寄せ、二人ずつ組にして遣わすことにされた。その
際、汚れた霊に対する権能を授け、

 

新共同 マコ 6:13

6:13 そして、多くの悪霊を追い出し、油を塗って多くの病人をいやした。

 

新共同 マタ 10:8

10:8 病人をいやし、死者を生き返らせ、重い皮膚病を患っている人を清くし、
悪霊を追い払いなさい。ただで受けたのだから、ただで与えなさい。

 

新共同 ルカ 10:17

10:17 七十二人は喜んで帰って来て、こう言った。「主よ、お名前を使うと、悪
霊さえもわたしたちに屈服します。」

 

新共同 使  8:7

8:7 実際、汚れた霊に取りつかれた多くの人たちからは、その霊が大声で叫びな
がら出て行き、多くの中風患者や足の不自由な人もいやしてもらった。

 

新共同 使  16:18

16:18 彼女がこんなことを幾日も繰り返すので、パウロはたまりかねて振り向
き、その霊に言った。「イエス・キリストの名によって命じる。この女から出て
行け。」すると即座に、霊が彼女から出て行った。

 

新共同 使  19:6

19:6 パウロが彼らの上に手を置くと、聖霊が降り、その人たちは異言を話した
り、預言をしたりした。

 

新共同 Tコリ14:2-4

14:2 異言を語る者は、人に向かってではなく、神に向かって語っています。そ
れはだれにも分かりません。彼は霊によって神秘を語っているのです。

14:3 しかし、預言する者は、人に向かって語っているので、人を造り上げ、励
まし、慰めます。

14:4 異言を語る者が自分を造り上げるのに対して、預言する者は教会を造り上
げます。

 

新共同 ルカ 10:19

10:19 蛇やさそりを踏みつけ、敵のあらゆる力に打ち勝つ権威を、わたしはあな
たがたに授けた。だから、あなたがたに害を加えるものは何一つない。

 

新共同 使  28:3-6

28:3 パウロが一束の枯れ枝を集めて火にくべると、一匹の蝮が熱気のために出
て来て、その手に絡みついた。

28:4 住民は彼の手にぶら下がっているこの生き物を見て、互いに言った。「こ
の人はきっと人殺しにちがいない。海では助かったが、『正義の女神』はこの人
を生かしておかないのだ。」

28:5 ところが、パウロはその生き物を火の中に振り落とし、何の害も受けな
かった。

28:6 体がはれ上がるか、あるいは急に倒れて死ぬだろうと、彼らはパウロの様
子をうかがっていた。しかし、いつまでたっても何も起こらないのを見て、考え
を変え、「この人は神様だ」と言った。

 

新共同 マタ 9:18

9:18 イエスがこのようなことを話しておられると、ある指導者がそばに来て、
ひれ伏して言った。「わたしの娘がたったいま死にました。でも、おいでになっ
て手を置いてやってください。そうすれば、生き返るでしょう。」

 

新共同 ヤコ 5:14-15

5:14 あなたがたの中で病気の人は、教会の長老を招いて、主の名によってオ
リーブ油を塗り、祈ってもらいなさい。

5:15 信仰に基づく祈りは、病人を救い、主がその人を起き上がらせてください
ます。その人が罪を犯したのであれば、主が赦してくださいます。

 

新共同 ヨハ 14:30

14:30 もはや、あなたがたと多くを語るまい。世の支配者が来るからである。だ
が、彼はわたしをどうすることもできない。

 

新共同 ヨハ 16:11

16:11 また、裁きについてとは、この世の支配者が断罪されることである。

 

新共同 Tコリ2:6 しかし、わたしたちは、信仰に成熟した人たちの間では知恵を
語ります。それはこの世の知恵ではなく、また、この世の滅びゆく支配者たちの
知恵でもありません。

 

新共同 Uコリ4:4 この世の神が、信じようとはしないこの人々の心の目をくらま
し、神の似姿であるキリストの栄光に関する福音の光が見えないようにしたのです。

 

新共同 エペ 2:2 この世を支配する者、かの空中に勢力を持つ者、すなわち、不
従順な者たちの内に今も働く霊に従い、過ちと罪を犯して歩んでいました。

 

新共同 ルカ 10:18 イエスは言われた。「わたしは、サタンが稲妻のように天か
ら落ちるのを見ていた。

 

新共同 ヨハ 3:14 そして、モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げ
られねばならない。

 

● 解釈と感想

神の権威を帯びると不思議な業ができるが、それによってこの世の人の人気にお
ぼれてしまう危険が生じる。

 

● 解釈と感想

イエスも奇蹟の故に王に祭り上げられそうになったのでしばしば」山に引っ込ま
れた。

 

● 解釈と感想

人間、持ち上げられそうになるときが一番危険。持ち上げる人は自分のこの世的
考えで持ち上げるから、目的通りに行かないとすぐさま捨てる。イエスを迎えた
群衆は「十字架につけよ」と豹変した。この世の王ではないと分かったからであ
る。群衆というのはしばしば愚衆。

 

● 解釈と感想

キリスト教霊能者という存在は、本人も周囲も気をつけなければならない。

 

●              解釈と感想

イエスにとって最大の目的は、病気の癒しではなかった。一人一人の霊魂が神の
ものになることであった。

 

●              解釈と感想

肉体の癒しよりも罪の赦しによる霊魂の癒しの方が神にとって大切なことである。

 

[塚本訳]マコ 2:5-11

2:5 イエスはその人たちの信仰を見て(驚き)、中風の者に言われる、「子よ、
いまあなたの罪は赦された。」

2:6 数人の聖書学者がそこに坐っていたが、心の中で考えた、

2:7 「この人はなぜあんなことを言うのだろう。冒涜だ。神お一人のほか、だれ
が罪を赦せよう。」

2:8 イエスは彼らがひそかにこう考えているのを、すぐ霊で見抜いて、「なん
で、そんなことを心の中で考えているのか。

2:9 この中風の者に、あなたの罪は赦された、と言うのと、起きて担架をかつい
で歩け、と言うのと、どちらがたやすい(と思う)か。

2:10 では、人の子(わたし)は地上で罪を赦す全権を持っていることを知らせ
てやろう」と彼らに言いながら、中風の者に言われる、

2:11 「あなたに命令する、起きて担架をかついで、家に帰りなさい。」

 

181 問・イエスの感謝の本質は何ですか

答・神の国が神の主権でわかるようにされるということを具体的に知ったこと
です

ルカ10:21−24

 

[岩波版・佐藤訳]

421021 まさにその時、イエスは聖霊に[おい]て喜び、また言った、「あなたを
讃め称えます、父よ、天地の主よ。なぜならば、あなたはこれらのことを智者や
賢者に 隠蔽(いんぺい)し、それらを嬰児たちに顕かにされたからです。そう
です、父よ、このようにして、あなたの御前に喜ばれることが生じたのです。

421022すべてのことが、私の父によって私に引き渡された。そして子が誰であるかを

知っているのは父のほかにはなく、父が誰であるかを知っているのは子と、子が
顕かにしたいと思う者以外の誰もいない」。

421023そして弟子たちのほうを振り向き、彼らにだけ言った、「幸いだ、あなたたち

の見ているものを見る目は。

421024なぜなら、私はあなたたちに言う、多くの預言者たちと王たちは、あなた
たちが見ているものを見ようと望んだが見ることがなく、またあなたたちが聞い
ているものを聞こうと望んだが、聞くことがなかったのだ」。

 

[塚本訳]ルカ 10:21-24

10:21 この時イエスは聖霊にみたされ、感激にあふれて言われた、「天地の主な
るお父様、(神の国の秘密に関する)これらのことを(この世の)賢い人、知恵
者に隠 して、幼児(のような人たち)にあらわされたことを、讃美いたしま
す。ほんとうに、お父様、そうなるのがあなたの御心でした。

10:22 (──知恵も力も、その他)一切のものが父上からわたしに任せられた。父
上のほかに、子(であるわたし)が何であるかを知る者は一人もなく、また、子
と、子が父上をあらわしてやる者とのほかに、父上が何であるかを知る者はない。」

10:23 それから特に弟子の方へ振り向いて言われた、「あなた達が(いま)見て
いるものを見る目は幸いである。

10:24 わたしは言う、多くの預言者と王とは、あなた達が(いま)見ているもの
を見たいと思ったが見られず、あなた達が(いま)聞いているものを聞きたいと
思ったが、聞かれなかったのである。」

 

新改訳 ルカ 10:21-24

10:21 ちょうどこのとき、イエスは、聖霊によって喜びにあふれて言われた。
「天地の主であられる父よ。あなたをほめたたえます。これらのことを、賢い者
や知恵の ある者には隠して、幼子たちに現わしてくださいました。そうです、
父よ。これがみこころにかなったことでした。

10:22 すべてのものが、わたしの父から、わたしに渡されています。それで、子
がだれであるかは、父のほかには知る者がありません。また父がだれであるか
は、子と、子が父を知らせようと心に定めた人たちのほかは、だれも知る者があ
りません。」

10:23 それからイエスは、弟子たちのほうに向いて、ひそかに言われた。「あな
たがたの見ていることを見る目は幸いです。

10:24 あなたがたに言いますが、多くの預言者や王たちがあなたがたの見ている
ことを見たいと願ったのに、見られなかったのです。また、あなたがたの聞いて
いることを聞きたいと願ったのに、聞けなかったのです。」

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マタ 11:25-27

11:25 そのとき、イエスはこう言われた。「天地の主である父よ、あなたをほめ
たたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者に
お示しになりました。

11:26 そうです、父よ、これは御心に適うことでした。

11:27 すべてのことは、父からわたしに任せられています。父のほかに子を知る
者はなく、子と、子が示そうと思う者のほかには、父を知る者はいません。

 

新共同 マタ 13:16-17

13:16 しかし、あなたがたの目は見ているから幸いだ。あなたがたの耳は聞いて
いるから幸いだ。

13:17 はっきり言っておく。多くの預言者や正しい人たちは、あなたがたが見て
いるものを見たかったが、見ることができず、あなたがたが聞いているものを聞
きたかったが、聞けなかったのである。」

 

新共同 ヨハ 3:35

3:35 御父は御子を愛して、その手にすべてをゆだねられた。

 

新共同 ヨハ 17:2

17:2 あなたは子にすべての人を支配する権能をお与えになりました。そのため
に、子はあなたからゆだねられた人すべてに、永遠の命を与えることができるの
です。

 

新共同 ヨハ 13:3

13:3 イエスは、父がすべてを御自分の手にゆだねられたこと、また、御自分が
神のもとから来て、神のもとに帰ろうとしていることを悟り、

 

新共同 ヨハ 7:29

7:29 わたしはその方を知っている。わたしはその方のもとから来た者であり、
その方がわたしをお遣わしになったのである。」

 

新共同 ヨハ 10:14-15

10:14 わたしは良い羊飼いである。わたしは自分の羊を知っており、羊もわたし
を知っている。

10:15 それは、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じで
ある。わたしは羊のために命を捨てる。

 

新共同 ヨハ 17:25

17:25 正しい父よ、世はあなたを知りませんが、わたしはあなたを知っており、
この人々はあなたがわたしを遣わされたことを知っています。

 

新共同 詩  136:26

136:26 天にいます神に感謝せよ。慈しみはとこしえに。

 

新共同 イザ 29:14

29:14 それゆえ、見よ、わたしは再び/驚くべき業を重ねて、この民を驚かす。
賢者の知恵は滅び/聡明な者の分別は隠される。」

 

新共同 Tコリ2:7-8

2:7 わたしたちが語るのは、隠されていた、神秘としての神の知恵であり、神が
わたしたちに栄光を与えるために、世界の始まる前から定めておられたものです。

2:8 この世の支配者たちはだれ一人、この知恵を理解しませんでした。もし理解
していたら、栄光の主を十字架につけはしなかったでしょう。

 

新共同 ルカ 2:14

2:14 「いと高きところには栄光、神にあれ、/地には平和、御心に適う人にあ
れ。」

 

新共同 使  17:24

17:24 世界とその中の万物とを造られた神が、その方です。この神は天地の主で
すから、手で造った神殿などにはお住みになりません。

 

新共同 Tコリ1:19

1:19 それは、こう書いてあるからです。「わたしは知恵ある者の知恵を滅ぼ
し、/賢い者の賢さを意味のないものにする。」

 

新共同 Tコリ1:26-29

1:26 兄弟たち、あなたがたが召されたときのことを、思い起こしてみなさい。
人間的に見て知恵のある者が多かったわけではなく、能力のある者や、家柄のよ
い者が多かったわけでもありません。

1:27 ところが、神は知恵ある者に恥をかかせるため、世の無学な者を選び、力
ある者に恥をかかせるため、世の無力な者を選ばれました。

1:28 また、神は地位のある者を無力な者とするため、世の無に等しい者、身分
の卑しい者や見下げられている者を選ばれたのです。

1:29 それは、だれ一人、神の前で誇ることがないようにするためです。

 

新共同 ルカ 19:42

19:42 言われた。「もしこの日に、お前も平和への道をわきまえていたなら……。
しかし今は、それがお前には見えない。

 

新共同 マタ 21:16

21:16 イエスに言った。「子供たちが何と言っているか、聞こえるか。」イエス
は言われた。「聞こえる。あなたたちこそ、『幼子や乳飲み子の口に、あなたは
賛美を歌わせた』という言葉をまだ読んだことがないのか。」

 

新共同 Tコリ1:21

1:21 世は自分の知恵で神を知ることができませんでした。それは神の知恵にか
なっています。そこで神は、宣教という愚かな手段によって信じる者を救おう
と、お考えになったのです。

 

新共同 マタ 28:18

28:18 イエスは、近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授
かっている。

 

新共同 マタ 16:17

16:17 すると、イエスはお答えになった。「シモン・バルヨナ、あなたは幸い
だ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父なのだ。

 

新共同 ガラ 1:15-16

1:15 しかし、わたしを母の胎内にあるときから選び分け、恵みによって召し出
してくださった神が、御心のままに、

1:16 御子をわたしに示して、その福音を異邦人に告げ知らせるようにされたと
き、わたしは、すぐ血肉に相談するようなことはせず、

 

新共同 イザ 52:15

52:15 それほどに、彼は多くの民を驚かせる。彼を見て、王たちも口を閉ざす。
だれも物語らなかったことを見/一度も聞かされなかったことを悟ったからだ。

 

新共同 マタ 18:6-7

18:6 「しかし、わたしを信じるこれらの小さな者の一人をつまずかせる者は、
大きな石臼を首に懸けられて、深い海に沈められる方がましである。

18:7 世は人をつまずかせるから不幸だ。つまずきは避けられない。だが、つま
ずきをもたらす者は不幸である。

 

新共同 マタ 10:41

10:41 預言者を預言者として受け入れる人は、預言者と同じ報いを受け、正しい
者を正しい者として受け入れる人は、正しい者と同じ報いを受ける。

 

新共同 ヘブ 11:13

11:13 この人たちは皆、信仰を抱いて死にました。約束されたものを手に入れま
せんでしたが、はるかにそれを見て喜びの声をあげ、自分たちが地上ではよそ者
であり、仮住まいの者であることを公に言い表したのです。

 

新共同 Tペテ1:10

1:10 この救いについては、あなたがたに与えられる恵みのことをあらかじめ
語った預言者たちも、探求し、注意深く調べました。

 

新共同 ヨハ 8:56

8:56 あなたたちの父アブラハムは、わたしの日を見るのを楽しみにしていた。
そして、それを見て、喜んだのである。」

 

新共同 ヨハ 5:20

5:20 父は子を愛して、御自分のなさることをすべて子に示されるからである。
また、これらのことよりも大きな業を子にお示しになって、あなたたちが驚くこ
とになる。

 

新共同 ヨハ 10:17

10:17 わたしは命を、再び受けるために、捨てる。それゆえ、父はわたしを愛し
てくださる。

 

新共同 ヨハ 15:9

15:9 父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛してきた。わたし
の愛にとどまりなさい。

 

新共同 ヨハ 17:23-25

17:23 わたしが彼らの内におり、あなたがわたしの内におられるのは、彼らが完
全に一つになるためです。こうして、あなたがわたしをお遣わしになったこと、
また、わたしを愛しておられたように、彼らをも愛しておられたことを、世が知
るようになります。

17:24 父よ、わたしに与えてくださった人々を、わたしのいる所に、共におらせ
てください。それは、天地創造の前からわたしを愛して、与えてくださったわた
しの栄光を、彼らに見せるためです。

17:25 正しい父よ、世はあなたを知りませんが、わたしはあなたを知っており、
この人々はあなたがわたしを遣わされたことを知っています。

 

新共同 マタ 28:18 イエスは、近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切
の権能を授かっている。

 

新共同 ヨハ 18:4 イエスは御自分の身に起こることを何もかも知っておられ、
進み出て、「だれを捜しているのか」と言われた。

 

新共同 ヨハ 16:27 父御自身が、あなたがたを愛しておられるのである。あなた
がたが、わたしを愛し、わたしが神のもとから出て来たことを信じたからである。

 

新共同 ヨハ 16:28 わたしは父のもとから出て、世に来たが、今、世を去って、
父のもとに行く。」

 

新共同 ヨハ 8:19 彼らが「あなたの父はどこにいるのか」と言うと、イエスは
お答えになった。「あなたたちは、わたしもわたしの父も知らない。もし、わた
しを知っていたら、わたしの父をも知るはずだ。」

 

新共同 ヨハ 10:27 わたしの羊はわたしの声を聞き分ける。わたしは彼らを知っ
ており、彼らはわたしに従う。

 

新共同 Tコリ13:12 わたしたちは、今は、鏡におぼろに映ったものを見ている。
だがそのときには、顔と顔とを合わせて見ることになる。わたしは、今は一部し
か知らなくとも、そのときには、はっきり知られているようにはっきり知ること
になる。

 

新共同 ヨハ 17:25 正しい父よ、世はあなたを知りませんが、わたしはあなたを
知っており、この人々はあなたがわたしを遣わされたことを知っています。

 

新共同 ヨハ 15:13 友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。

 

● 解釈と感想

人間が神を知るようになるのは、神の絶対的主権による引きによる。だから救い
は安心である。人間のあやふやな信仰によらない。神につかまれば絶対である。

● 解釈と感想

神の主権によらなければ救われないかというとそうではない。求めれば救われ
る。これもイエスの行動でわかる

182・183         親切なサマリヤ人の話

ルカ10:25−37

 

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421025すると見よ、ある律法の専門家が立ち上がり、イエスを試みようとして言っ

た、「先生、私は何をしたら永遠の命を嗣〔げる〕のでしょうか」。

421026イエスはしかし、彼に対して言った、「律法には何と書かれているか。あ
なたはどのように読んでいるか」。

421027すると彼は答えて言った、「お前は、お前の神なる主を、お前の心を

尽くし、お前のいのちを尽くしつつ、お前の力を尽くしつつ、お前の想いを尽
くしつつ愛するであろう。また〔お前は〕お前の隣人をお前自身として
〔愛するであろう〕」。

421028するとイエスは彼に言った、「あなたはまともに答えた。それを行ないな
さい、

そうすれば生きるだろう」。

421029しかし彼は、自らを義としたいと望んでいたので、イエスに言った、「私
の隣人とは誰ですか」。

421030イエスは〔この問いを〕取り上げて言った、「.ある人がエルサレムから
エリコに

くだって行く途中、盗賊どもの手中に落ちた。彼らは彼の衣をはぎ取り、〔彼
を〕めった打ちにした後、半殺しにしたままそこを立ち去った。

421031すると偶然にも、その道をある祭司がくだって来た。しかしその人を見る
と、〔道の〕向こう側を通って行った。

421032また、同じように一人のレビ人も[現れ、]そのところへやって来たが、〔そ

の人を〕見ると、〔道の〕向こう側を通って行った。

421033さて、あるサマリア人の旅人が彼のところにやって来たが、〔彼のあり様
を見て〕断腸の想いに駆られた。

421034そこで近寄って来て、オリーブ油と葡萄酒を〔彼の傷に〕注いでその傷に
包帯を施してやり、また彼を自分の家畜に乗せて宿屋に連れて行って、その介抱
をした。

421035そして翌日、ニデナリオンを取り出して宿屋の主人に与え、言った、『こ
の人を介抱してやって下さい〔この額以上に〕出費がかさんだら、私が戻ってく
る時あなたにお支

払いします」。

421036この三人のうち、誰が盗賊どもの手に落ちた者の隣人になったと思うか」。

421037すると彼は言った、「彼に憐れみ〔の業〕を行なった者です」。するとイ
エスは彼

に言った、「行って、あなたもまた同じようにせよ」。

_ _

_新共同訳1987_

10:25 すると、ある律法の専門家が立ち上がり、イエスを試そうとして言った。
「先生、何をしたら、永遠の命を受け継ぐことができるでしょうか。」

10:26 イエスが、「律法には何と書いてあるか。あなたはそれをどう読んでいる
か」と言われると、

10:27 彼は答えた。「『心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くし、思いを尽くし
て、あなたの神である主を愛しなさい、また、隣人を自分のように愛しなさい』
とあります。」

10:28 イエスは言われた。「正しい答えだ。それを実行しなさい。そうすれば命
が得られる。」

10:29 しかし、彼は自分を正当化しようとして、「では、わたしの隣人とはだれ
ですか」と言った。

10:30 イエスはお答えになった。「ある人がエルサレムからエリコへ下って行く
途中、追いはぎに襲われた。追いはぎはその人の服をはぎ取り、殴りつけ、半殺
しにしたまま立ち去った。

10:31 ある祭司がたまたまその道を下って来たが、その人を見ると、道の向こう
側を通って行った。

10:32 同じように、レビ人もその場所にやって来たが、その人を見ると、道の向
こう側を通って行った。

10:33 ところが、旅をしていたあるサマリア人は、そばに来ると、その人を見て
憐れに思い、

10:34 近寄って傷に油とぶどう酒を注ぎ、包帯をして、自分のろばに乗せ、宿屋
に連れて行って介抱した。

10:35 そして、翌日になると、デナリオン銀貨二枚を取り出し、宿屋の主人に渡
して言った。『この人を介抱してください。費用がもっとかかったら、帰りがけ
に払います。』

10:36 さて、あなたはこの三人の中で、だれが追いはぎに襲われた人の隣人に
なったと思うか。」

10:37 律法の専門家は言った。「その人を助けた人です。」そこで、イエスは言
われた。「行って、あなたも同じようにしなさい。」

_ _

_前田訳1978_

10:25 そこにひとりの律法学者が現われ、彼を試みようとしていった、「先生、
永遠のいのちを継ぐには何をすべきでしょうか」と。

10:26 彼はいわれた、「律法に何と書いてあるか。あなたの読み方はどうか」と。

10:27 彼は答えた、「『心をつくし、精神をつくし、力をつくし、思いをつくし
て主なるあなたの神を愛せよ、また、隣びとを自分のように愛せよ』とありま
す」と。

10:28 彼にいわれた、「あなたの答えは正しい。それを実行なさい。そうすれば
生きえよう」と。

10:29 彼は自らを守るためにイエスにいった、「では、わが隣びとはだれです
か」と。

10:30 イエスはそれを受けていわれた、「ある人がエルサレムからエリコへ下っ
て行くとき、強盗にやられた。彼らははぎとり、なぐり、半殺しにして逃げた。

10:31 たまたまある祭司がその道を下ってきたが、その人を見ながら、向こう側
を通って行った。

10:32 同じようにレビ人もそのところに来たが、見ながら向こう側を通って行った。

10:33 しかし旅するサマリア人はその人のところに来ると、見てあわれに思い、

10:34 近よって傷にオリブ油とぶどう酒を注いで包帯し、自分のろばに乗せて宿
屋に連れて行って手当てした。

10:35 そしてあくる日宿屋の主人に二デナリ渡していった。『この人に手当をし
てください。もっと金がかかったら、わたしが帰りに払いましょう』と。

10:36 この三人のうち、だれが強盗にあった人の隣びとであったとあなたは思う
か」と。

10:37 彼はいった、「その人に親切にした人です」と。イエスはいわれた、
「行って、あなたも同じようになさい」と。

_ _

_新改訳1970_

10:25 すると、ある律法の専門家が立ち上がり、イエスをためそうとして言っ
た。「先生。何をしたら永遠のいのちを自分のものとして受けることができるで
しょうか。」

10:26 イエスは言われた。「律法には、何と書いてありますか。あなたはどう読
んでいますか。」

10:27 すると彼は答えて言った。「『心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くし、
知性を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』また『あなたの隣人をあなた
自身のように愛せよ。』とあります。」

10:28 イエスは言われた。「そのとおりです。それを実行しなさい。そうすれ
ば、いのちを得ます。」

10:29 しかし彼は、自分の正しさを示そうとしてイエスに言った。「では、私の
隣人とは、だれのことですか。」

10:30 イエスは答えて言われた。「ある人が、エルサレムからエリコへ下る道
で、強盗に襲われた。強盗どもは、その人の着物をはぎとり、なぐりつけ、半殺
しにして逃げて行った。

10:31 たまたま、祭司がひとり、その道を下って来たが、彼を見ると、反対側を
通り過ぎて行った。

10:32 同じようにレビ人も、その場所に来て彼を見ると、反対側を通り過ぎて
行った。

10:33 ところが、あるサマリヤ人が、旅の途中、そこに来合わせ、彼を見てかわ
いそうに思い、

10:34 近寄って傷にオリーブ油とぶどう酒を注いで、ほうたいをし、自分の家畜
に乗せて宿屋に連れて行き、介抱してやった。

10:35 次の日、彼はデナリ二つを取り出し、宿屋の主人に渡して言った。『介抱
してあげてください。もっと費用がかかったら、私が帰りに払います。』

10:36 この三人の中でだれが、強盗に襲われた者の隣人になったと思いますか。」

10:37 彼は言った。「その人にあわれみをかけてやった人です。」するとイエス
は言われた。「あなたも行って同じようにしなさい。」

_ _

_塚本訳1963_

10:25 するとそこに、ひとりの律法学者があらわれて、イエスを試そうとして
言った、「先生、何をすれば永遠の命がいただけるのでしょうか。」

10:26 イエスは言われた、「律法[聖書]に何と書いてあるか。解釈はいかに。」

10:27 学者が答えた、「『心のかぎり、精神のかぎり、力のかぎり、』思いのか
ぎり、『あなたの神なる主を愛せよ。』また』隣の人を自分のように愛せよ』で
す。」

10:28 彼に言われた、「その答は正しい。『それを実行しなさい。そうすれば
(永遠に)生きられる。』」

10:29 すると学者は照れかくしにイエスに言った、「では、わたしの隣り人とは
いったいだれのことですか。」

10:30 イエスが答えて言われた、「ある人が(──それはユダヤ人であった──)エ
ルサレムからエリコに下るとき、強盗に襲われた。強盗どもは例によって(着物
を)はぎとり、なぐりつけ、半殺しにして逃げて行った。

10:31 たまたま、ひとりの祭司がその道を下ってきたが、この人を見ながら、向
こう側を通っていった。

10:32 同じくレビ人もその場所に来たが、見ながら向こう側を通っていった。

10:33 ところが旅行をしていたひとりのサマリヤ人は、この人のところに来る
と、見て不憫に思い、

10:34 近寄って傷にオリブ油と葡萄酒を注いで包帯した上、自分の驢馬に乗せて
旅籠屋につれていって介抱した。

10:35 そればかりか、次の日、デナリ銀貨[五百円]を二つ出して旅篭の主人に
渡し、『この方を介抱してくれ。費用がかさんだら、わたしが帰りに払うから』
と言った(という話)。

10:36 (それで尋ねるが、)この三人のうち、だれが強盗にあった人の隣の人で
あったとあなたは考えるか。(同国人の祭司か、レビ人か、それとも異教のサマ
リヤ人か。)」

10:37 学者はこたえた、「その人に親切をした(サマリヤの)人です。」イエス
が言われた、「行って、あなたも同じようにしなさい。(そうすれば永遠の命を
いただくことが出来る。)」

_ _

_口語訳1955_

10:25 するとそこへ、ある律法学者が現れ、イエスを試みようとして言った、
「先生、何をしたら永遠の生命が受けられましょうか」。

10:26 彼に言われた、「律法にはなんと書いてあるか。あなたはどう読むか」。

10:27 彼は答えて言った、「『心をつくし、精神をつくし、力をつくし、思いを
つくして、主なるあなたの神を愛せよ』。また、『自分を愛するように、あなた
の隣り人を愛せよ』とあります」。

10:28 彼に言われた、「あなたの答は正しい。そのとおり行いなさい。そうすれ
ば、いのちが得られる」。

10:29 すると彼は自分の立場を弁護しようと思って、イエスに言った、「では、
わたしの隣り人とはだれのことですか」。

10:30 イエスが答えて言われた、「ある人がエルサレムからエリコに下って行く
途中、強盗どもが彼を襲い、その着物をはぎ取り、傷を負わせ、半殺しにしたま
ま、逃げ去った。

10:31 するとたまたま、ひとりの祭司がその道を下ってきたが、この人を見る
と、向こう側を通って行った。

10:32 同様に、レビ人もこの場所にさしかかってきたが、彼を見ると向こう側を
通って行った。

10:33 ところが、あるサマリヤ人が旅をしてこの人のところを通りかかり、彼を
見て気の毒に思い、

10:34 近寄ってきてその傷にオリブ油とぶどう酒とを注いでほうたいをしてや
り、自分の家畜に乗せ、宿屋に連れて行って介抱した。

10:35 翌日、デナリ二つを取り出して宿屋の主人に手渡し、『この人を見てやっ
てください。費用がよけいにかかったら、帰りがけに、わたしが支払います』と
言った。

10:36 この三人のうち、だれが強盗に襲われた人の隣り人になったと思うか」。

10:37 彼が言った、「その人に慈悲深い行いをした人です」。そこでイエスは言
われた、「あなたも行って同じようにしなさい」。

 

_文語訳1917_

421025すると見よ、ある律法の専門家が立ち上がり、イエスを試みようとして言っ

た、「先生、私は何をしたら永遠の命を嗣〔げる〕のでしょうか」。

421026イエスはしかし、彼に対して言った、「律法には何と書かれているか。あ
なたはどのように読んでいるか」。

421027すると彼は答えて言った、「お前は、お前の神なる主を、お前の心を

尽くし、お前のいのちを尽くしつつ、お前の力を尽くしつつ、お前の想いを尽
くしつつ愛するであろう。また〔お前は〕お前の隣人をお前自身として
〔愛するであろう〕」。

421028するとイエスは彼に言った、「あなたはまともに答えた。それを行ないな
さい、

そうすれば生きるだろう」。

421029しかし彼は、自らを義としたいと望んでいたので、イエスに言った、「私
の隣人とは誰ですか」。

421030イエスは〔この問いを〕取り上げて言った、「.ある人がエルサレムから
エリコに

くだって行く途中、盗賊どもの手中に落ちた。彼らは彼の衣をはぎ取り、〔彼
を〕めった打ちにした後、半殺しにしたままそこを立ち去った。

421031すると偶然にも、その道をある祭司がくだって来た。しかしその人を見る
と、〔道の〕向こう側を通って行った。

421032また、同じように一人のレビ人も[現れ、]そのところへやって来たが、〔そ

の人を〕見ると、〔道の〕向こう側を通って行った。

421033さて、あるサマリア人の旅人が彼のところにやって来たが、〔彼のあり様
を見て〕断腸の想いに駆られた。

421034そこで近寄って来て、オリーブ油と葡萄酒を〔彼の傷に〕注いでその傷に
包帯を施してやり、また彼を自分の家畜に乗せて宿屋に連れて行って、その介抱
をした。

421035そして翌日、ニデナリオンを取り出して宿屋の主人に与え、言った、『こ
の人を介抱してやって下さい〔この額以上に〕出費がかさんだら、私が戻ってく
る時あなたにお支

払いします」。

421036この三人のうち、誰が盗賊どもの手に落ちた者の隣人になったと思うか」。

421037すると彼は言った、「彼に憐れみ〔の業〕を行なった者です」。するとイ
エスは彼

に言った、「行って、あなたもまた同じようにせよ」。

 

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各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

塚本訳 マコ 12:28-31

12:28 一人の聖書学者がこの議論を聞いていたが、イエスがあざやかに答えられ
たのを見ると、進み出て尋ねた、「どの掟がすべてのうちで第一ですか。」

12:29 イエスは答えられた、「第一はこれである。──『聞け、イスラエルよ、わ
れわれの神なる主はただ一人の主である。

12:30 心のかぎり、精神のかぎり、』思いのかぎり、『力のかぎり、あなたの神
なる主を愛せよ。』

12:31 第二はこれ。──『隣の人を自分のように愛せよ。』これら(二つ)よりも
大事な掟はほかにはない。」

 

塚本訳 マタ 22:34-40

22:34 イエスがサドカイ人を言いこめられたと聞くと、パリサイ人は一しょに
(イエスの所に)集まった。

22:35 そしてそのうちの一人の律法学者がイエスを試そうとして尋ねた、

22:36 「先生、どの掟が律法の中で最大ですか。」

22:37 イエスは言われた、「『心のかぎり、精神のかぎり、』思いの『かぎり、
あなたの神なる主を愛せよ。』

22:38 これが最大、第一の掟である。

22:39 第二もこれと同じ(く大切である)。──『隣の人を自分のように愛せよ。』

22:40 律法全体と預言書と(聖書)は、この二つの掟に支えられている。」

 

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

新共同 ルカ 7:43

7:43 シモンは、「帳消しにしてもらった額の多い方だと思います」と答えた。
イエスは、「そのとおりだ」と言われた。

 

新共同 ルカ 16:15

16:15 そこで、イエスは言われた。「あなたたちは人に自分の正しさを見せびら
かすが、神はあなたたちの心をご存じである。人に尊ばれるものは、神には忌み
嫌われるものだ。

 

新共同 ルカ 9:52

9:52 そして、先に使いの者を出された。彼らは行って、イエスのために準備し
ようと、サマリア人の村に入った。

 

新共同 マコ 6:13

6:13 そして、多くの悪霊を追い出し、油を塗って多くの病人をいやした。

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

口語訳 ロマ 13:9

13:9 「姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな」など、そのほかに、どんな
戒めがあっても、結局「自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ」というこ
の言葉に帰する。

 

口語訳 ガラ 5:13-14

5:13 兄弟たちよ。あなたがたが召されたのは、実に、自由を得るためである。
ただ、その自由を、肉の働く機会としないで、愛をもって互に仕えなさい。

5:14 律法の全体は、「自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ」という
この一句に尽きるからである。

 

口語訳 ロマ 3:19-22

3:19 さて、わたしたちが知っているように、すべて律法の言うところは、律法
のもとにある者たちに対して語られている。それは、すべての口がふさがれ、全
世界が神のさばきに服するためである。

3:20 なぜなら、律法を行うことによっては、すべての人間は神の前に義とせら
れないからである。律法によっては、罪の自覚が生じるのみである。

3:21 しかし今や、神の義が、律法とは別に、しかも律法と預言者とによってあ
かしされて、現された。

3:22 それは、イエス・キリストを信じる信仰による神の義であって、すべて信
じる人に与えられるものである。そこにはなんらの差別もない。

 

口語訳 ロマ 7:10

7:10 わたしは死んだ。そして、いのちに導くべき戒めそのものが、かえってわ
たしを死に導いて行くことがわかった。

 

口語訳 ロマ 10:4-5

10:4 キリストは、すべて信じる者に義を得させるために、律法の終りとなられ
たのである。

10:5 モーセは、律法による義を行う人は、その義によって生きる、と書いている。

 

口語訳 ガラ 3:12-13

3:12 律法は信仰に基いているものではない。かえって、「律法を行う者は律法
によって生きる」のである。

3:13 キリストは、わたしたちのためにのろいとなって、わたしたちを律法のの
ろいからあがない出して下さった。聖書に、「木にかけられる者は、すべてのろ
われる」と書いてある。

 

口語訳 ロマ 10:3

10:3 なぜなら、彼らは神の義を知らないで、自分の義を立てようと努め、神の
義に従わなかったからである。

 

口語訳 Uコリ8:9

8:9 あなたがたは、わたしたちの主イエス・キリストの恵みを知っている。すな
わち、主は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられた。それは、
あなたがたが、彼の貧しさによって富む者になるためである。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

新共同 ロマ 10:5

10:5 モーセは、律法による義について、「掟を守る人は掟によって生きる」と
記しています。

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

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ルカ10:38−42

マルタとマリヤ

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421038さて、彼らが進んで行くと、彼はある村に入った。そこで、マルタという名

の、ある女が彼を迎えた。

421039またその彼女には、マリヤムと呼ばれていた姉妹がいたが、〔彼女は〕主
の足もとに座って彼の言葉を聞き続けていた。

421040しかしマルタは、多くの給仕のため忙殺されていた。そこで彼女はやって
来て言った、「主よ、

私の姉妹が私を放っておいて、〔私〕だけに給仕させている〔のを見て〕、なん
とも思

われませんか。だから、彼女に〔も〕、私の手助けをするように仰言って下さい」。

421041すると主は答えて、彼女に言った、「マルタよ、マルタよ、あなたは多く
のこと

に、心を煩わせ、かき乱されている。

421042しかし必要なのは〔ただ〕一つなのだ。マリヤムはより善いほうを選ん
だ。このものは、彼女から取り去られることはないだろう」。

_ _

_新共同訳1987_

10:38 一行が歩いて行くうち、イエスはある村にお入りになった。すると、マル
タという女が、イエスを家に迎え入れた。

10:39 彼女にはマリアという姉妹がいた。マリアは主の足もとに座って、その話
に聞き入っていた。

10:40 マルタは、いろいろのもてなしのためせわしく立ち働いていたが、そばに
近寄って言った。「主よ、わたしの姉妹はわたしだけにもてなしをさせています
が、何ともお思いになりませんか。手伝ってくれるようにおっしゃってください。」

10:41 主はお答えになった。「マルタ、マルタ、あなたは多くのことに思い悩
み、心を乱している。

10:42 しかし、必要なことはただ一つだけである。マリアは良い方を選んだ。そ
れを取り上げてはならない。」

_ _

_前田訳1978_

10:38 彼らが道行くうち、彼はある村に入られた。マルタという女が彼を家にお
迎えした。

10:39 彼女にマリヤという姉妹があって、主のお足もとにすわってお話を聞いて
いた。

10:40 マルタはあれこれのもてなしに忙しくしていたが、進み出ていった、「主
よ、姉妹がわたしだけにおもてなしをさせているのをお気にとめてくださいませ
んか。手伝うようおっしゃってください」と。

10:41 主は答えられた、「マルタ、マルタ、あなたはあれこれと心を配って落ち
着かないが、

10:42 無くてならぬものはただひとつである。マリヤはよいほうを選んだ。それ
を取りあげてはいけない」と。

_ _

_新改訳1970_

10:38 さて、彼らが旅を続けているうち、イエスがある村にはいられると、マル
タという女が喜んで家にお迎えした。

10:39 彼女にマリヤという妹がいたが、主の足もとにすわって、みことばに聞き
入っていた。

10:40 ところが、マルタは、いろいろともてなしのために気が落ち着かず、みも
とに来て言った。「主よ。妹が私だけにおもてなしをさせているのを、何ともお
思いにならないのでしょうか。私の手伝いをするように、妹におっしゃってくだ
さい。」

10:41 主は答えて言われた。「マルタ、マルタ。あなたは、いろいろなことを心
配して、気を使っています。

10:42 しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。マリ
ヤはその良いほうを選んだのです。彼女からそれを取り上げてはいけません。」

_ _

_塚本訳1963_

10:38 さてみなが旅行をつづけるうち、イエスがある村に入られると、マルタと
いう女が家にお迎えした。

10:39 マルタにマリヤという姉妹があった。。マリヤは主の足もとに坐ってお話
を聞いていた。

10:40 するといろいろな御馳走の準備で天手古舞をしていたマルタは、すすみ
寄って言った、「主よ、姉妹がわたしだけに御馳走のことをさせているのを、
黙って御覧になっているのですか。手伝うように言いつけてください。」

10:41 主が答えられた、「マルタ、マルタ、あなたはいろいろなことに気を配
り、心をつかっているが、

10:42 無くてならないものはただ一つである。マリヤは善い方を選んだ。それを
取り上げてはならない。」

_ _

_口語訳1955_

10:38 一同が旅を続けているうちに、イエスがある村へはいられた。するとマル
タという名の女がイエスを家に迎え入れた。

10:39 この女にマリヤという妹がいたが、主の足もとにすわって、御言に聞き
入っていた。

10:40 ところが、マルタは接待のことで忙がしくて心をとりみだし、イエスのと
ころにきて言った、「主よ、妹がわたしだけに接待をさせているのを、なんとも
お思いになりませんか。わたしの手伝いをするように妹におっしゃってください」。

10:41 主は答えて言われた、「マルタよ、マルタよ、あなたは多くのことに心を
配って思いわずらっている。

10:42 しかし、無くてならぬものは多くはない。いや、一つだけである。マリヤ
はその良い方を選んだのだ。そしてそれは、彼女から取り去ってはならないもの
である」。

 

_文語訳1917_

"421038","かくて彼ら進みゆく間に、イエス或村に入り給へば、マルタと名づく
る女おのが家に迎へ入る。"

"421039","その姉妹にマリヤといふ者ありて、イエスの足下に坐し、御言を聽き
をりしが、"

"421040","マルタ饗應のこと多くして心いりみだれ、御許に進みよりて言ふ『主
よ、わが姉妹われを一人のこして働かするを、何とも思ひ給はぬか、彼に命じて
我を助けしめ給へ』"

"421041","主、答へて言ひ給ふ『マルタよ、マルタよ、汝さまざまの事により、
思ひ煩ひて心勞す。"

"421042","されど無くてならぬものは多からず、唯一つのみ、マリヤは善きかた
を選びたり。此は彼より奪ふべからざるものなり』"

 

****************************************

各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

_ _

・・・・

_ _

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

 

・・・・

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

口語訳 ロマ 15:7

15:7 こういうわけで、キリストもわたしたちを受けいれて下さったように、あ
なたがたも互に受けいれて、神の栄光をあらわすべきである。

 

口語訳 Tコリ7:32-35

7:32 わたしはあなたがたが、思い煩わないようにしていてほしい。未婚の男子
は主のことに心をくばって、どうかして主を喜ばせようとするが、

7:33 結婚している男子はこの世のことに心をくばって、どうかして妻を喜ばせ
ようとして、その心が分れるのである。

7:34 未婚の婦人とおとめとは、主のことに心をくばって、身も魂もきよくなろ
うとするが、結婚した婦人はこの世のことに心をくばって、どうかして夫を喜ば
せようとする。

7:35 わたしがこう言うのは、あなたがたの利益になると思うからであって、あ
なたがたを束縛するためではない。そうではなく、正しい生活を送って、余念な
く主に奉仕させたいからである。

 

口語訳 ピリ 4:6

4:6 何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとを
ささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。

 

口語訳 Tコリ13:3

13:3 たといまた、わたしが自分の全財産を人に施しても、また、自分のからだ
を焼かれるために渡しても、もし愛がなければ、いっさいは無益である。

 

口語訳 ガラ 5:6

5:6 キリスト・イエスにあっては、割礼があってもなくても、問題ではない。尊
いのは、愛によって働く信仰だけである。

 

口語訳 ロマ 8:35-39

8:35 だれが、キリストの愛からわたしたちを離れさせるのか。患難か、苦悩
か、迫害か、飢えか、裸か、危難か、剣か。

8:36 「わたしたちはあなたのために終日、/死に定められており、/ほふられ
る羊のように見られている」/と書いてあるとおりである。

8:37 しかし、わたしたちを愛して下さったかたによって、わたしたちは、これ
らすべての事において勝ち得て余りがある。

8:38 わたしは確信する。死も生も、天使も支配者も、現在のものも将来のもの
も、力あるものも、

8:39 高いものも深いものも、その他どんな被造物も、わたしたちの主キリス
ト・イエスにおける神の愛から、わたしたちを引き離すことはできないのである。

 

口語訳 ピリ 1:6

1:6 そして、あなたがたのうちに良いわざを始められたかたが、キリスト・イエ
スの日までにそれを完成して下さるにちがいないと、確信している。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

新共同 Tコリ7:32-34

7:32 思い煩わないでほしい。独身の男は、どうすれば主に喜ばれるかと、主の
ことに心を遣いますが、

7:33 結婚している男は、どうすれば妻に喜ばれるかと、世の事に心を遣い、

7:34 心が二つに分かれてしまいます。独身の女や未婚の女は、体も霊も聖なる
者になろうとして、主のことに心を遣いますが、結婚している女は、どうすれば
夫に喜ばれるかと、世の事に心を遣います。

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

口語訳 Tコリ7:35

7:35 わたしがこう言うのは、あなたがたの利益になると思うからであって、あ
なたがたを束縛するためではない。そうではなく、正しい生活を送って、余念な
く主に奉仕させたいからである。

 

 

 

 

 

 

イエス伝問答集

巻頭言

聖書の真理は涙のレンズで読むと見えてくる

 

聖 書は頭だけの勉強ではわからない。原語に精通しても、またパソコンを駆使
しての勉強でもわからない。聖書は人生が思い通り理想的にいかない時に流す
「涙」 のレンズではじめて見えてくるのである。イエスが伝道活動に入る前に
遭遇した「荒野の誘惑」は、イエスのこれからの伝道方法に関する三つの大切な
要件で あった。その深い意味を注解書によらないで私の人生体験を通して解釈
してみる。これを「無教会主義の聖書の素人読み」という。しかし素人読みとい
えどもそ れは本質読みに通じなければならない。

 

まず第一の誘惑に対するイエスの答えに関する解釈。(経済の独立の必要)

[塚本訳]マタ 4:4 しかし答えられた「『パンがなくとも人は生きられる。
(もしなければ、)神はそのお口から出る言葉のひとつびとつで_(パンを造っ
て、)人を生かしてくださる_』と(聖書に)書いてある。」

 

神はその全能の力で人間を養ってくださる。2000年4月、私の家が全焼して
何もなくなったとき、道で出会った家内の友人が「高橋さん、寝るところあ
る!?。着るものある!?。寒くない!?」と叫ぶように言ってくださったとい
う。またご近所の方々が「炊き出し」といって_握り飯を大量に届けてくださっ
た_。また多くの方々から布団や着物が届けられた。このとき急に見えてきたの
は聖書の次の個所。特にその(_食べ物や着物など_)という塚本訳の敷衍。塚
本訳の敷衍は「伝道者」訳であって、悲しんでいる人を慰めるためにある。

 

[塚本訳]マタ 6:33  あなた達は何よりも、御国と、神に義とされることと
を求めよ。そうすれば(_食べ物や着物など_)こんなものは皆、(求めずとも)
つけたして与えられるであろう。

 

第二の誘惑。サタンの誘いに関する感想。(世間を驚かせての伝道の拒否)

[塚本訳] マタ 4:6 言った、「神の子なら、下へ飛びおりたらどうです。
『神は天使たちに命じて、手にてあなたを支えさせ、足を石に打ち当てないよう
にしてくださる。』と(聖書に)書いてあります。(_人々はそれを見て信じ_、
たちどころにあなたの国が出来ます。)」

 

ここでも敷衍の効果がある。(_人々はそれを見て信じ_)、 である。私の
家は幸いに隣地の人が敷地を高く購入してくれたことや、火災保険の鑑定人がベ
テランで満額を査定してくれたこともあり、別の敷地に再建するこ とが出来
た。しかも前よりも大きな敷地で大きな家になった。これを見た知人が「へー、
高橋さん、神様っているんだねー」と言った。けれども彼はそれまでで あって
それ以上神を信ずるというようなことには到らなかった。彼にとってはやはりそ
れはたまたま偶然のなせる業であると思ったのであろう。自分の成功を通 して
世間をアッと言わせ、神を信じるように導こうとすることは間違いである。ノー
ベル賞をとったり社会的に高い地位について世の中をアッと言わせて「これ は
神様のおかげです」などという成功談での伝道は邪道であることを学んだ。

 

第三の誘惑。サタンのくすぐり。(高い地位について人を教える伝道の拒否)

[塚本訳]マタ 4:8-9

4:8 悪魔はまたイエスを非常に高い山に連れてゆき、_世界中の国々_と、栄華
とを見せて 4:9 言った、「あれを皆あげよう、もしひれ伏してわたしをおがむ
なら。」

 

人間の世界で最高位につけば、_世界中の国々_に よい指導が出来るので神の国
が来て平和になるだろうと思うのは人間の考え。サタンはイエスのヒューマニズ
ムの精神をくすぐって誘った。イエスに対して「人 に教える地位につけば神の
国は来る」と思い込ませようとした。私の家が焼けたのは「若者の聖書勉強会」
の第一回目の日のことであった。その日私は「永遠の 生命を得るには」という
題で「金持ちの青年」の例(マタイ19:16−22)を引用して、永遠の生命
を得るにはこの世の持ち物を全部処分しなければならな いと若者に強調した。
そして家に帰ってみると家が無くなっていた。呆然自失、そのとき天から「馬鹿
者!お前は人に教えて自分に教えないのか」という声が心 に聞こえた。このこ
とを伝え聞いたある人は「鳥肌がたった」そうである。神の国は「指導」や「伝
道」では来ないのであって、自分が潰されて惨めになりイエ スのように見苦し
く泣くことにより神の心がこの世に伝わるのであることを知った。独立学園の武
祐一郎校長は問題を起こした生徒に退学を迫ろうとしたが、自 らがガンになっ
てそれを思いとどまったという。それではじめて真の校長になれたのであると私
は思った。人は自らが潰されて涙を流す時にはじめて真の教師に なれる。「な
んぢら多く教師となるな(ヤコブ3:1)」人に教えることでは神の国はこな
い。また火災の3ヶ月後の脳出血を通して「死ぬもまた益なり(ピリピ1:
21)」という意味も少し見えてきた。人生の苦難と失敗による悲しみの涙は
聖書の最高の注解書である。            2003.2.1 高橋照男 

    

 

イエス伝問答集

] エルサレムへの最後の旅(ルカによる)その2

 

184 問・イエスはマリアを誉めましたが、マルタの存在も必要ではありま
せんか

答・話をする者は、話を始めたとたんに台所に立つ人を見るとがっかりするの
です

ルカ10:29−37

 

185 問・祈る前に人の罪を赦しなさいということは難しいのですが

答・自分のアノ罪が神に赦されたことを思い出して努力して人を赦す必要があ
るのです

ルカ11:1−4

 

186 問・祈りの秘訣は何ですか。熱心な祈りとはどのようなことですか。

答・「あなたなら絶対に何とかできます」という思い込みとあつかましい執拗
さです

ルカ11:5−8

 

187 問・祈りは本当に聴かれるのですか。

答・イエスは神は「父」であると教えました。父が子を愛するのは自然のこと
です

ルカ11:9−13

 

188 問・宗教的行動はこの世の常識からは「異様なこと」と思われてしま
うのですが

答・人間として市民として尊敬されることを通して福音の実力を示すべきです

ルカ11:14−23

 

189 問・一度キリスト教を信じた者がこれを離れるともう救われませんか

答・救われにくいことはありますが、全能の神の力で救われないことはありま
せん

ルカ11:24−26

 

190 問・女のシアワセは、良い子供の「母」になることではないでしょうか

答・もっとシアワセなことは自分が「神の子」としてこの人生を振舞うこと
です。

ルカ11:27−28

 

191 問・キリスト教の真理証明はなんですか

答・キリストの復活です。これ以外の徴はありません

ルカ11:29−32

 

192 問・復活という徴としての「ともし火」があるのに人はなぜ信じられ
ないのですか

答・心の目が暗いからだとイエスは言います

ルカ11:33

 

193 問・福音は人の目も耳も良くなければ分からないとしたら、伝道は絶
望ですが

答・福音は人間的努力でわかるものではなく、神の絶対恩恵によります

ルカ11:34−36

 

 

194 問・形式だけの愛情はいけないのはわかりますが、形式も必要ではあ
りませんか

答・形式は心の状態の結果です。それ自身は神の前に価値のあることではあり
ません

ルカ11:37−54

 

195 問・イエスはなぜパリサイ人とサドカイ人の偽善を嫌ったのですか

答・心の伴わない宗教形式は本質がないウソだからです。本質を阻むからです。

ルカ12:1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

184 問・イエスはマリアを誉めましたが、マルタの存在も必要ではありま
せんか

答・話をする者は、話を始めたとたんに台所に立つ人を見るとがっかりするの
です

ルカ10:29−37

[岩波版・佐藤訳]

421038さて、彼らが進んで行くと、彼はある村に入った。そこで、マルタという名

の、ある女が彼を迎えた。

421039またその彼女には、マリヤムと呼ばれていた姉妹がいたが、〔彼女は〕主
の足もとに座って彼の言葉を聞き続けていた。

421040しかしマルタは、多くの給仕のため忙殺されていた。そこで彼女はやって
来て言った、「主よ、

私の姉妹が私を放っておいて、〔私〕だけに給仕させている〔のを見て〕、なん
とも思

われませんか。だから、彼女に〔も〕、私の手助けをするように仰言って下さい」。

421041すると主は答えて、彼女に言った、「マルタよ、マルタよ、あなたは多く
のこと

に、心を煩わせ、かき乱されている。

421042しかし必要なのは〔ただ〕一つなのだ。マリヤムはより善いほうを選ん
だ。このものは、彼女から取り去られることはないだろう」。

 

[塚本訳]ルカ 10:38-42

10:38 さてみなが旅行をつづけるうち、イエスがある村に入られると、マルタと
いう女が家にお迎えした。

10:39 マルタにマリヤという姉妹があった。。マリヤは主の足もとに坐ってお話
を聞いていた。

10:40 するといろいろな御馳走の準備で天手古舞をしていたマルタは、すすみ
寄って言った、「主よ、姉妹がわたしだけに御馳走のことをさせているのを、
黙って御覧になっているのですか。手伝うように言いつけてください。」

10:41 主が答えられた、「マルタ、マルタ、あなたはいろいろなことに気を配
り、心をつかっているが、

10:42 無くてならないものはただ一つである。マリヤは善い方を選んだ。それを
取り上げてはならない。」

 

新共同 ルカ 10:38-42

10:38 一行が歩いて行くうち、イエスはある村にお入りになった。すると、マル
タという女が、イエスを家に迎え入れた。

10:39 彼女にはマリアという姉妹がいた。マリアは主の足もとに座って、その話
に聞き入っていた。

10:40 マルタは、いろいろのもてなしのためせわしく立ち働いていたが、そばに
近寄って言った。「主よ、わたしの姉妹はわたしだけにもてなしをさせています
が、何ともお思いになりませんか。手伝ってくれるようにおっしゃってください。」

10:41 主はお答えになった。「マルタ、マルタ、あなたは多くのことに思い悩
み、心を乱している。

10:42 しかし、必要なことはただ一つだけである。マリアは良い方を選んだ。そ
れを取り上げてはならない。」

 

口語訳 ルカ 10:38-42

10:38 一同が旅を続けているうちに、イエスがある村へはいられた。するとマル
タという名の女がイエスを家に迎え入れた。

10:39 この女にマリヤという妹がいたが、主の足もとにすわって、御言に聞き
入っていた。

10:40 ところが、マルタは接待のことで忙がしくて心をとりみだし、イエスのと
ころにきて言った、「主よ、妹がわたしだけに接待をさせているのを、なんとも
お思いになりませんか。わたしの手伝いをするように妹におっしゃってください」。

10:41 主は答えて言われた、「マルタよ、マルタよ、あなたは多くのことに心を
配って思いわずらっている。

10:42 しかし、無くてならぬものは多くはない。いや、一つだけである。マリヤ
はその良い方を選んだのだ。そしてそれは、彼女から取り去ってはならないもの
である」。

 

[並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 ヨハ 11:1-2

11:1 ある病人がいた。マリアとその姉妹マルタの村、ベタニアの出身で、ラザ
ロといった。

11:2 このマリアは主に香油を塗り、髪の毛で主の足をぬぐった女である。その
兄弟ラザロが病気であった。

 

新共同 ヨハ 12:2-3

12:2 イエスのためにそこで夕食が用意され、マルタは給仕をしていた。ラザロ
は、イエスと共に食事の席に着いた人々の中にいた。

12:3 そのとき、マリアが純粋で非常に高価なナルドの香油を一リトラ持って来
て、イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐった。家は香油の香りでいっぱ
いになった。

 

新共同 使  22:3

22:3 「わたしは、キリキア州のタルソスで生まれたユダヤ人です。そして、こ
の都で育ち、ガマリエルのもとで先祖の律法について厳しい教育を受け、今日の
皆さんと同じように、熱心に神に仕えていました。

 

新共同 Tコリ7:35

7:35 このようにわたしが言うのは、あなたがたのためを思ってのことで、決し
てあなたがたを束縛するためではなく、品位のある生活をさせて、ひたすら主に
仕えさせるためなのです。

 

新共同 ヨハ 12:2

12:2 イエスのためにそこで夕食が用意され、マルタは給仕をしていた。ラザロ
は、イエスと共に食事の席に着いた人々の中にいた。

 

新共同 マコ 4:38

4:38 しかし、イエスは艫の方で枕をして眠っておられた。弟子たちはイエスを
起こして、「先生、わたしたちがおぼれてもかまわないのですか」と言った。

 

● 解釈と感想

マリアはカトリック,無教会とプロテスタントの福音派で、マルタは無教会とプ
ロテスタントの社会派。キリスト教の内部分裂はいつもマルタ対マリアである。
マルタの存在も必要であるが、話をする者は、話を始めたとたんに時計を見たり
台所に立つ人を見るとがっかりする。かっとなる。

185 問・祈る前に人の罪を赦しなさいということは難しいのですが

答・自分のアノ罪が神に赦されたことを思い出して努力して人を赦す必要があ
るのです

ルカ11:1−4

 

[岩波版・佐藤訳]

421101また、彼がある場所で祈っていた際のことである。彼が祈りを中断した

時、弟子のある者が彼に対して言った、「主よ、私たちに祈るすべを教えて下さ
い。ヨハネも、その弟子たちに教えましたように」。

421102そこで彼は彼らに言った、「あなたたちが祈る時は、〔次のように〕言い
なさい、

『父よ

あなたの名が聖なるものとされますように。

あなたの王国が来ますように。

421103私たちに必要なパンを、日々私たちに与えて下さい。

421104また、私たちの罪をお赦し下さい、

私たちに負債ある者をことごとく、私たち自身も赦しますから。

そして、私たちを試みに遭わせないで下さい』」。

 

[塚本訳]ルカ 11:1-4

11:1 ある所で祈っておられた時のこと、それがすむと、ひとりの弟子が言っ
た、「主よ、(洗礼者)ヨハネが弟子たちに教えたように、わたし達にも祈りを
教えてください。」

11:2 彼らに言われた、「祈る時には、こう言いなさい。──お父様、お名前がき
よまりますように。お国が来ますように。

11:3 その日の食べ物を日ごとにわたしたちに戴かせてください。

11:4 罪を赦してください、わたしたちも罪を犯した人を皆赦しておりますか
ら。わたしたちを試みにあわせないでください。」

 

新共同 ルカ 11:1-4

11:1 イエスはある所で祈っておられた。祈りが終わると、弟子の一人がイエス
に、「主よ、ヨハネが弟子たちに教えたように、わたしたちにも祈りを教えてく
ださい」と言った。

11:2 そこで、イエスは言われた。「祈るときには、こう言いなさい。『父よ、
/御名が崇められますように。御国が来ますように。

11:3 わたしたちに必要な糧を毎日与えてください。

11:4 わたしたちの罪を赦してください、/わたしたちも自分に負い目のある人
を/皆赦しますから。わたしたちを誘惑に遭わせないでください。』」

 

口語訳 ルカ 11:1-4

11:1 また、イエスはある所で祈っておられたが、それが終ったとき、弟子のひ
とりが言った、「主よ、ヨハネがその弟子たちに教えたように、わたしたちにも
祈ることを教えてください」。

11:2 そこで彼らに言われた、「祈るときには、こう言いなさい、『父よ、御名
があがめられますように。御国がきますように。

11:3 わたしたちの日ごとの食物を、日々お与えください。

11:4 わたしたちに負債のある者を皆ゆるしますから、わたしたちの罪をもおゆ
るしください。わたしたちを試みに会わせないでください』」。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マタ 6:9-23

6:9 だから、こう祈りなさい。『天におられるわたしたちの父よ、/御名が崇め
られますように。

6:10 御国が来ますように。御心が行われますように、/天におけるように地の
上にも。

6:11 わたしたちに必要な糧を今日与えてください。

6:12 わたしたちの負い目を赦してください、/わたしたちも自分に負い目のあ
る人を/赦しましたように。

6:13 わたしたちを誘惑に遭わせず、/悪い者から救ってください。』

6:14 もし人の過ちを赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたの過ちをお赦
しになる。

6:15 しかし、もし人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたがたの過ちをお
赦しにならない。」

 

新共同 ルカ 9:28

9:28 この話をしてから八日ほどたったとき、イエスは、ペトロ、ヨハネ、およ
びヤコブを連れて、祈るために山に登られた。

 

新共同 ルカ 5:33

5:33 人々はイエスに言った。「ヨハネの弟子たちは度々断食し、祈りをし、
ファリサイ派の弟子たちも同じようにしています。しかし、あなたの弟子たちは
飲んだり食べたりしています。」

 

新共同 マタ 7:11

7:11 このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物
を与えることを知っている。まして、あなたがたの天の父は、求める者に良い物
をくださるにちがいない。

 

新共同 マタ 23:9

23:9 また、地上の者を『父』と呼んではならない。あなたがたの父は天の父お
ひとりだけだ。

 

新共同 イザ 63:16

63:16 あなたはわたしたちの父です。アブラハムがわたしたちを見知らず/イス
ラエルがわたしたちを認めなくても/主よ、あなたはわたしたちの父です。「わ
たしたちの贖い主」これは永遠の昔からあなたの御名です。

 

新共同 イザ 64:7-8

64:7 しかし、主よ、あなたは我らの父。わたしたちは粘土、あなたは陶工/わ
たしたちは皆、あなたの御手の業。

64:8 どうか主が、激しく怒られることなく/いつまでも悪に心を留められるこ
となく/あなたの民であるわたしたちすべてに/目を留めてくださるように。

 

新共同 Tペテ1:17

1:17 また、あなたがたは、人それぞれの行いに応じて公平に裁かれる方を、
「父」と呼びかけているのですから、この地上に仮住まいする間、その方を畏れ
て生活すべきです。

 

新共同 マラ 1:6

1:6 子は父を、僕は主人を敬うものだ。しかし、わたしが父であるなら/わたし
に対する尊敬はどこにあるのか。わたしが主人であるなら/わたしに対する畏れ
はど こにあるのかと/万軍の主はあなたたちに言われる。わたしの名を軽んず
る祭司たちよ/あなたたちは言う/我々はどのようにして御名を軽んじました
か、と。

 

新共同 イザ 29:23

29:23 彼はその子らと共に/民の内にわが手の業を見てわが名を聖とする。彼ら
はヤコブの聖なる者を聖とし/イスラエルの神を畏るべきものとする。

 

新共同 エゼ 36:23

36:23 わたしは、お前たちが国々で汚したため、彼らの間で汚されたわが大いな
る名を聖なるものとする。わたしが彼らの目の前で、お前たちを通して聖なるも
のとされるとき、諸国民は、わたしが主であることを知るようになる、と主なる
神は言われる。

 

新共同 ヨハ 17:6

17:6 世から選び出してわたしに与えてくださった人々に、わたしは御名を現し
ました。彼らはあなたのものでしたが、あなたはわたしに与えてくださいまし
た。彼らは、御言葉を守りました。

 

新共同 使  1:3

1:3 イエスは苦難を受けた後、御自分が生きていることを、数多くの証拠をもっ
て使徒たちに示し、四十日にわたって彼らに現れ、神の国について話された。

 

新共同 使  1:6

1:6 さて、使徒たちは集まって、「主よ、イスラエルのために国を建て直してく
ださるのは、この時ですか」と尋ねた。

 

新共同 マタ 7:21

7:21 「わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者が皆、天の国に入るわけで
はない。わたしの天の父の御心を行う者だけが入るのである。

 

新共同 マタ 26:42

26:42 更に、二度目に向こうへ行って祈られた。「父よ、わたしが飲まないかぎ
りこの杯が過ぎ去らないのでしたら、あなたの御心が行われますように。」

 

新共同 箴  30:8

30:8 むなしいもの、偽りの言葉を/わたしから遠ざけてください。貧しくもせ
ず、金持ちにもせず/わたしのために定められたパンで/わたしを養ってください。

 

新共同 箴  27:1

27:1 明日のことを誇るな。一日のうちに何が生まれるか知らないのだから。

 

新共同 ヨハ 6:32

6:32 すると、イエスは言われた。「はっきり言っておく。モーセが天からのパ
ンをあなたがたに与えたのではなく、わたしの父が天からのまことのパンをお与
えになる。

 

新共同 マタ 6:14-15

6:14 もし人の過ちを赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたの過ちをお赦
しになる。

6:15 しかし、もし人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたがたの過ちをお
赦しにならない。」

 

新共同 マタ 18:21-35

18:21 そのとき、ペトロがイエスのところに来て言った。「主よ、兄弟がわたし
に対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか。」

18:22 イエスは言われた。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍まで
も赦しなさい。

18:23 そこで、天の国は次のようにたとえられる。ある王が、家来たちに貸した
金の決済をしようとした。

18:24 決済し始めたところ、一万タラントン借金している家来が、王の前に連れ
て来られた。

18:25 しかし、返済できなかったので、主君はこの家来に、自分も妻も子も、ま
た持ち物も全部売って返済するように命じた。

18:26 家来はひれ伏し、『どうか待ってください。きっと全部お返しします』と
しきりに願った。

18:27 その家来の主君は憐れに思って、彼を赦し、その借金を帳消しにしてやった。

18:28 ところが、この家来は外に出て、自分に百デナリオンの借金をしている仲
間に出会うと、捕まえて首を絞め、『借金を返せ』と言った。

18:29 仲間はひれ伏して、『どうか待ってくれ。返すから』としきりに頼んだ。

18:30 しかし、承知せず、その仲間を引っぱって行き、借金を返すまでと牢に入
れた。

18:31 仲間たちは、事の次第を見て非常に心を痛め、主君の前に出て事件を残ら
ず告げた。

18:32 そこで、主君はその家来を呼びつけて言った。『不届きな家来だ。お前が
頼んだから、借金を全部帳消しにしてやったのだ。

18:33 わたしがお前を憐れんでやったように、お前も自分の仲間を憐れんでやる
べきではなかったか。』

18:34 そして、主君は怒って、借金をすっかり返済するまでと、家来を牢役人に
引き渡した。

18:35 あなたがたの一人一人が、心から兄弟を赦さないなら、わたしの天の父も
あなたがたに同じようになさるであろう。」

 

新共同 Uペテ2:9

2:9 主は、信仰のあつい人を試練から救い出す一方、正しくない者たちを罰し、
裁きの日まで閉じ込めておくべきだと考えておられます。

 

新共同 詩  17:15

17:15 わたしは正しさを認められ、御顔を仰ぎ望み/目覚めるときには御姿を拝
して/満ち足りることができるでしょう。

 

新共同 ヨハ 17:15

17:15 わたしがお願いするのは、彼らを世から取り去ることではなく、悪い者か
ら守ってくださることです。

 

新共同 Uテサ3:3

3:3 しかし、主は真実な方です。必ずあなたがたを強め、悪い者から守ってくだ
さいます。

 

新共同 Uテモ4:18

4:18 主はわたしをすべての悪い業から助け出し、天にある御自分の国へ救い入
れてくださいます。主に栄光が世々限りなくありますように、アーメン。

 

新共同 マコ 11:25-26

11:25 また、立って祈るとき、だれかに対して何か恨みに思うことがあれば、赦
してあげなさい。そうすれば、あなたがたの天の父も、あなたがたの過ちを赦し
てくださる。」

11:26 (†底本に節が欠落 異本訳)もし赦さないなら、あなたがたの天の父
も、あなたがたの過ちをお赦しにならない。

 

新共同 コロ 3:13 互いに忍び合い、責めるべきことがあっても、赦し合いなさ
い。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたも同じようにしなさい。

 

● 解釈と感想

神社に行くと絵馬という札が ありそこに人間世界の諸々の祈りが書かれてい
る。多いのは「家内安全」「商売繁盛」「志望校合格」「良縁成就」「子宝が授
かりますように」「安産祈願」 「家族の健康祈願」「試験合格」などなど。最
近は若い人が「○○さんと結婚できますように」というほほえましいのがある。こ
れらは万国共通の祈りであろ う。2003.5.6に奈良の吉野山に行ったと
きその蔵王堂に「主人の病気が一日も早くよくなりますように」という絵馬があ
るのを見て胸にじーんときた。

 

●            解釈と感想 

主の祈りにあって「絵馬」に は見られないものを絵馬に書くとしたら次のよう
になるであろう。「神様が信じられるようにしてください」「神様の國がこの世
に成就しますように」「平和が きますように」「私の悪いところをなおしてく
ださい」「悪い友達を近づかせないでください」となる。主の祈りは精神的に
ノーブルなことでできている。「日 毎のパンをください」というのは「家内安
全」「商売繁盛」の祈りである。これも人間として基本的に大切だが、主の祈り
にはそれ以上に人間として奮い立たせ られる精神的に高貴なものを持っている。

 

● 解釈と感想

人の罪を赦さなければ自分の祈りは聴かれないとはつらいことである。難しいこ
とである。あるいは永久にできないかも知れない。アノ人のことは金輪際赦せな
いと思うからである。そんなときは次の句が励ましになる。「努力して」まず赦
す必要があるらしい。

 

新共同 コロ 3:13 互いに忍び合い、責めるべきことがあっても、赦し合いなさ
い。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたも同じようにしなさい。

 

[塚本訳] Tコリ13:4-7

13:4 愛はじっと辛抱する、愛は親切である。妬まない、愛は自慢しない、得意
にならない。

13:5 無作法をしない、自分勝手をしない。激昂しない、『(人の)悪いことを
根にもたない』。

13:6 偽りを見て喜ばない、むしろ真理を喜ぶ。

13:7 すべてを我慢し、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐え忍ぶ。

 

 

 

 

186 問・祈りの秘訣は何ですか。熱心な祈りとはどのようなことですか。

答・「あなたなら絶対に何とかできます」という思い込みとあつかましい執拗
さです

ルカ11:5−8

 

[岩波版・佐藤訳]

421105そして、彼は彼らに対して言った、「あなたたちの中の、誰かが〔ある〕
友人を

持っていて、真夜中に彼のところに赴き、彼に〔次のように〕言うとする、『友よ、

パンを三個貸してくれ。

421106私の友だちが旅の途中で私のところにやって来たのに、私には彼に出して
やるものがないのだ』。

421107するとその〔友〕人は中から答えて言うだろう、『私に面倒をかけないで
くれ。もう戸は閉められてしまっているし、私の子供たちも私と共に床に入って
いる。起きて君に〔パンなどを〕やるわけには行かないよ』。

421108私はあなたたちに言う、彼は〔自分が〕その人の友人であるからといっ
て、起きてその人に〔パンを〕やるようなことはないとしても、その人が〔執拗
に願えば、〕その執拗さのゆえに、起きてその人に必要なものをやるだろう。

 

[塚本訳]ルカ 11:5-8

11:5 また彼らに言われた、「あなた達のうちのだれかに友人があって、夜中に
その友人の所に行き、『友よ、パンを三つ貸してくれ。

11:6 旅先からわたしの友人が来たのに、何も出すものがないから』と言ったとき、

11:7 その友人は内から、『勘弁してくれ。もう戸締りをしてしまったし、子供
たちもわたしと一しょに寝ている。起きてかしてやるわけにはゆかない』と答え
るにちがいない。

11:8 しかしわたしは言う、(その人がなおもせがんで止まなければ、)友人だ
からというのでは起きて(パンを)かしてやらなくても、その厚かましさにはか
なわず、起き上がって、必要なだけのものをかしてやるにちがいない。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 ルカ 18:1-7

18:1 イエスは、気を落とさずに絶えず祈らなければならないことを教えるため
に、弟子たちにたとえを話された。

18:2 「ある町に、神を畏れず人を人とも思わない裁判官がいた。

18:3 ところが、その町に一人のやもめがいて、裁判官のところに来ては、『相
手を裁いて、わたしを守ってください』と言っていた。

18:4 裁判官は、しばらくの間は取り合おうとしなかった。しかし、その後に考
えた。『自分は神など畏れないし、人を人とも思わない。

18:5 しかし、あのやもめは、うるさくてかなわないから、彼女のために裁判を
してやろう。さもないと、ひっきりなしにやって来て、わたしをさんざんな目に
遭わすにちがいない。』」

18:6 それから、主は言われた。「この不正な裁判官の言いぐさを聞きなさい。

18:7 まして神は、昼も夜も叫び求めている選ばれた人たちのために裁きを行わ
ずに、彼らをいつまでもほうっておかれることがあろうか。

 

新共同 マタ 26:10

26:10 イエスはこれを知って言われた。「なぜ、この人を困らせるのか。わたし
に良いことをしてくれたのだ。

 

新共同 ガラ 6:17

6:17 これからは、だれもわたしを煩わさないでほしい。わたしは、イエスの焼
き印を身に受けているのです。

 

● 解釈と感想

祈りの態度に慎みや遠慮は良くない。「なりふり構わず」の態度が良い。厚かま
しく、遠慮なく、粘って、割り込んで祈るのが良いらしい。神はその「懸命な」
態度に心を動かすのである。

 

● 解釈と感想

カ ルビンによれば救われるひとは生まれる前から決まっているらしい。(予定
説)。しかしそれは真理であったとしても「予定を変えて欲しい」と執拗に祈れ
ば良 いのだ。家族のアノ人を救ってもらいたいと願うときもこの執拗さが必要
である。毎日毎日繰り返し祈ればよい。むずかしい建築の許可をとるためには役
所に日 参するぐらいの態度が必要である。すると担当者はついに「親身」に
なって一緒に合法的な道を考えてくれる。

 

●            解釈と感想

熱心な祈りというのはただ口数が多ければよいというのではなく、「あなたなら
絶対何とかできるはずです」という思いこみをもって執拗にあつかましく(これ
は私は得意)粘ることです。

 

●            解釈と感想

友人という関 係ではダメだが「アイツハうるさくてしょうがないから」という
理由で祈りが聴かれると言うのは救いである。この世的な「つて」もなく金もな
く血筋もなく学 閥がなくても「懸命な祈り」があればよいからである。あつか
ましさがあればよいからである。それなら得意だという人がいる。私などはそれ
である。否それ以 外に得意なことはないのだ。そのことに頼らざるをえないの
である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

187 問・祈りは本当に聴かれるのですか。

答・イエスは神は「父」であると教えました。父が子を愛するのは自然のこと
です

ルカ11:9−13

 

[岩波版・佐藤訳]

421109この私もあなたたちに言う、求めよ、そうすればあなたたちに与えられる
だろう。探せ、そうすればあなたたちは見いだすだろう。叩け、そうすればあな
たたちは開けてもらえるだろう。

421110なぜなら、すべて求める者は手に入れ、また探す者は見いだし、また叩く
者は開けてもらえるだろうからだ。

421111また、あなたたちの中で誰が、息子が魚を求めているのに、魚の代わりに蛇を

彼に与えるような父親だろうか。

421112あるいは彼が卵を求めているのに、彼にさそりを与えるだろか。

421113だから、もしあなたたちが悪人であるにもかかわらず自分の子供たちには
良い贈吻を与えることを知っているとすれば、天の父はなおいっそう、彼に求め
る者に聖霊を下さらないだろうか」。

 

[塚本訳]ルカ 11:9-13

11:9 それで、わたしもあなた達に言う、(ほしいものはなんでも神に)求め
よ、きっと与えられる。さがせ、きっと見つかる。戸をたたけ、きっとあけてい
ただける。

11:10 だれであろうと、求める者は受け、さがす者は見つけ、戸をたたく者はあ
けていただけるのだから。

11:11 あなた達のうちのどんなお父さんでも、子が魚を求めるのに、魚の代りに
蛇をやるだろうか。

11:12 また卵を求めるのに、蝎をやるだろうか。

11:13 してみると、あなた達は悪い人間でありながらも、自分の子に善い物をや
ることを知っている。まして天の父上が、求める者に聖霊(という善いもの)を
下さらないことがあるだろうか。」

 

新共同 ルカ 11:9-13

11:9 そこで、わたしは言っておく。求めなさい。そうすれば、与えられる。探
しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。

11:10 だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。

11:11 あなたがたの中に、魚を欲しがる子供に、魚の代わりに蛇を与える父親が
いるだろうか。

11:12 また、卵を欲しがるのに、さそりを与える父親がいるだろうか。

11:13 このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物
を与えることを知っている。まして天の父は求める者に聖霊を与えてくださる。」

 

新改訳 ルカ 11:9-13

11:9 わたしは、あなたがたに言います。求めなさい。そうすれば与えられま
す。捜しなさい。そうすれば見つかります。たたきなさい。そうすれば開かれます。

11:10 だれであっても、求める者は受け、捜す者は見つけ出し、たたく者には開
かれます。

11:11 あなたがたの中で、子どもが魚を下さいと言うときに、魚の代わりに蛇を
与えるような父親が、いったいいるでしょうか。

11:12 卵を下さいと言うのに、だれが、さそりを与えるでしょう。

11:13 してみると、あなたがたも、悪い者ではあっても、自分の子どもには良い
物を与えることを知っているのです。とすれば、なおのこと、天の父が、求める
人たちに、どうして聖霊を下さらないことがありましょう。」

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マタ 7:7-11

7:7 「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つか
る。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。

7:8 だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。

7:9 あなたがたのだれが、パンを欲しがる自分の子供に、石を与えるだろうか。

7:10 魚を欲しがるのに、蛇を与えるだろうか。

7:11 このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物
を与えることを知っている。まして、あなたがたの天の父は、求める者に良い物
をくださるにちがいない。

 

新共同 ヨハ 16:24

16:24 今までは、あなたがたはわたしの名によっては何も願わなかった。願いな
さい。そうすれば与えられ、あなたがたは喜びで満たされる。」

 

新共同 ヨハ 14:13-14

14:13 わたしの名によって願うことは、何でもかなえてあげよう。こうして、父
は子によって栄光をお受けになる。

14:14 わたしの名によって何かを願うならば、わたしがかなえてあげよう。」

 

新共同 ヨハ 15:7

15:7 あなたがたがわたしにつながっており、わたしの言葉があなたがたの内に
いつもあるならば、望むものを何でも願いなさい。そうすればかなえられる。

 

新共同 ヤコ 1:17

1:17 良い贈り物、完全な賜物はみな、上から、光の源である御父から来るので
す。御父には、移り変わりも、天体の動きにつれて生ずる陰もありません。

 

新共同 ロマ 8:15

8:15 あなたがたは、人を奴隷として再び恐れに陥れる霊ではなく、神の子とす
る霊を受けたのです。この霊によってわたしたちは、「アッバ、父よ」と呼ぶの
です。

 

新共同 ロマ 8:26

8:26 同様に、“霊”も弱いわたしたちを助けてくださいます。わたしたちはどう
祈るべきかを知りませんが、“霊”自らが、言葉に表せないうめきをもって執り成
してくださるからです。

 

新共同 マタ 18:19

18:19 また、はっきり言っておくが、どんな願い事であれ、あなたがたのうち二
人が地上で心を一つにして求めるなら、わたしの天の父はそれをかなえてくださる。

 

新共同 マタ 21:22

21:22 信じて祈るならば、求めるものは何でも得られる。」

 

新共同 マコ 11:24

11:24 だから、言っておく。祈り求めるものはすべて既に得られたと信じなさ
い。そうすれば、そのとおりになる。

 

新共同 ヨハ 14:13

14:13 わたしの名によって願うことは、何でもかなえてあげよう。こうして、父
は子によって栄光をお受けになる。

 

新共同 ヤコ 1:5-6

1:5 あなたがたの中で知恵の欠けている人がいれば、だれにでも惜しみなくとが
めだてしないでお与えになる神に願いなさい。そうすれば、与えられます。

1:6 いささかも疑わず、信仰をもって願いなさい。疑う者は、風に吹かれて揺れ
動く海の波に似ています。

 

新共同 エレ 29:13-14

29:13 わたしを尋ね求めるならば見いだし、心を尽くしてわたしを求めるなら、

29:14 わたしに出会うであろう、と主は言われる。わたしは捕囚の民を帰らせ
る。わたしはあなたたちをあらゆる国々の間に、またあらゆる地域に追いやった
が、そこから呼び集め、かつてそこから捕囚として追い出した元の場所へ連れ戻
す、と主は言われる。

 

新改訳 箴  8:17

8:17 わたしを愛する者を、わたしは愛する。わたしを熱心に捜す者は、わたし
を見つける。

 

新共同 ヨハ 15:11

15:11 これらのことを話したのは、わたしの喜びがあなたがたの内にあり、あな
たがたの喜びが満たされるためである。

 

新共同 ヨハ 16:28

16:28 わたしは父のもとから出て、世に来たが、今、世を去って、父のもとに行
く。」

 

新共同 ヨハ 15:16

15:16 あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。
あなたがたが出かけて行って実を結び、その実が残るようにと、また、わたしの
名によって父に願うものは何でも与えられるようにと、わたしがあなたがたを任
命したのである。

 

新共同 ヨハ 16:23-24

16:23 その日には、あなたがたはもはや、わたしに何も尋ねない。はっきり言っ
ておく。あなたがたがわたしの名によって何かを父に願うならば、父はお与えに
なる。

16:24 今までは、あなたがたはわたしの名によっては何も願わなかった。願いな
さい。そうすれば与えられ、あなたがたは喜びで満たされる。」

 

新共同 ヨハ 14:26

14:26 しかし、弁護者、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊
が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしが話したことをことごとく思い起
こさせてくださる。

 

新共同 Tヨハ3:22

3:22 神に願うことは何でもかなえられます。わたしたちが神の掟を守り、御心
に適うことを行っているからです。

 

新共同 Tヨハ5:14-15

5:14 何事でも神の御心に適うことをわたしたちが願うなら、神は聞き入れてく
ださる。これが神に対するわたしたちの確信です。

5:15 わたしたちは、願い事は何でも聞き入れてくださるということが分かるな
ら、神に願ったことは既にかなえられていることも分かります。

 

新共同 ヨハ 17:1

17:1 イエスはこれらのことを話してから、天を仰いで言われた。「父よ、時が
来ました。あなたの子があなたの栄光を現すようになるために、子に栄光を与え
てください。

 

新共同 ヨハ 17:4

17:4 わたしは、行うようにとあなたが与えてくださった業を成し遂げて、地上
であなたの栄光を現しました。

 

新共同 ヨハ 8:31

8:31 イエスは、御自分を信じたユダヤ人たちに言われた。「わたしの言葉にと
どまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である。

 

新共同 ヨハ 14:13

14:13 わたしの名によって願うことは、何でもかなえてあげよう。こうして、父
は子によって栄光をお受けになる。

 

● 解釈と感想

人 生の宿命悲運を嘆くことがあるが、「祈り」は人生悲運の宿命を変えてくれ
るとはなんとありがたいことか。「祈り」は自然界の法則を打ち破る。人の世で
は罪 を犯すとレッテルがが貼られて一生浮かばれないが、神は「やり直し」をさ
せてくださる。新しく生まれ変わらせてくださる.過去を清算してくださる。こ
れ自 然界の法則を破る奇蹟である。

 

● 解釈と感想

祈りは神とつながりを持っているときに、すなわち神と良い関係になっている時
に聴かれるのであるが、その良い関係は神のほうで作り出してくださる。

 

新共同 ヨハ 15:16

15:16 あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。

 

 

 

 

188 問・宗教的行動はこの世の常識からは「異様なこと」と思われてしま
うのですが

答・人間として市民として尊敬されることを通して福音の実力を示すべきです

ルカ11:14−23

 

[岩波版・佐藤訳]

421114さて、彼はある口の利けない悪霊を追い払っていた。そして、悪霊が出て行く

と、口の利けなかつた者が話をし〔たので〕、群衆は驚いた。

421115しかし彼らの中の幾人かの者たちは言った、「こいつが悪霊どもを追い出
しているのは、悪霊どもの首領のベエルゼブルによってやっているのだ」。

421116また、他の者たちは、〔彼を〕試みながら、彼から天よりの徴を要求して
いた。

421117しかし彼自身は、彼らの想念を知って、彼らに言った、「自ら敵対して分
裂し果てている王国はことごとく荒廃し、家々は重なり合って倒れる。

421118また、もしサタンまでが、白らに敵対して分裂し果てているならば、その
王国はどうやって立ちゆくだろうか。これはお前たちが、私はベエルゼブルに
よって悪霊どもを追い出していると言っているからだ。

421119しかし、もし私がベエルゼブルによって悪霊どもを追い出しているのな
ら、お前たちの息子たちは何によって〔悪霊どもを〕追い出しているのか。この
ゆえに、彼ら自身が

お前たちのさばき手になるだろう。

421120しかし、もし[この]私が神の指によって悪霊どもを追い出しているのな
ら、神の王国はお前たちの上にまさに到来したのだ。

421121強い者が十分に武装し、自らの館を守る時は、彼の財産は安泰だ。

421122しかし、彼よりも強い者が襲って来て、彼に勝つおりには、彼が頼みとし
ていたその武具をそのより強い者は奪い取り、自分の戦利品を〔その仲問に〕わ
かち与えるだろう。

421123私と共にいない者は、私に敵対する者だ。また、私と共に集めない者は、
散らす者だ。

 

[塚本訳]ルカ 11:14-23

11:14 (ある日)悪鬼を追い出しておられた。それは唖(の霊)であった。その
悪鬼が出てゆくと(すぐ)唖が物を言うようになったので、群衆が驚いた。

11:15 しかしそのうちには、「あれは悪鬼どもの頭ベルゼブル(悪魔)を使って
悪鬼を追い出している」と言った者もあり、

11:16 またある者は(イエスを)試そうとして、(神の子である証拠に)天から
の(不思議な)徴を彼に求めた。

11:17 イエスは彼らの思いを知って言われた、「内輪で割れるいかなる国も荒れ
果てて、家が重なり合って倒れる。

11:18 (同じように)悪魔(の国)も内輪で割れれば、どうしてその国が立って
ゆこう。あなた達は、わたしがベルゼブルを使って悪鬼を追い出していると言う
のだが。

11:19 またわたしがベルゼブルを使って悪鬼を追い出すとすれば、(同じことを
している)あなた達の弟子は、いったい何を使って(悪鬼を)追い出しているの
か。 (まさかベルゼブルではあるまい。だからこのことについては、)あなた
達の弟子に裁判官になってもらったがよかろう。

11:20 しかし、もし(そうでなく、)わたしが神の指で悪鬼を追い出しているの
であったら、それこそ神の国はもうあなた達のところに来ているのである。

11:21 強い者が武装して自分の城を守っている時には、その持ち物は安全であるが、

11:22 より強い者が襲ってきてこれに打ち勝つと、その頼みにしている武具を奪
い、分捕品を分けるのである。

11:23 (だからわたしは言う、神と悪魔との戦いはすでに始まっている。)わた
しの側に立たない者は、わたしに反対する者、わたしと一しょに集めない者は、
散らす者である。

 

新改訳 ルカ 11:14-23

11:14 イエスは悪霊、それもおしの悪霊を追い出しておられた。悪霊が出て行く
と、おしがものを言い始めたので、群衆は驚いた。

11:15 しかし、彼らのうちには、「悪霊どものかしらベルゼブルによって、悪霊
どもを追い出しているのだ。」と言う者もいた。

11:16 また、イエスをためそうとして、彼に天からのしるしを求める者もいた。

11:17 しかし、イエスは、彼らの心を見抜いて言われた。「どんな国でも、内輪
もめしたら荒れすたれ、家にしても、内輪で争えばつぶれます。

11:18 サタンも、もし仲間割れしたのだったら、どうしてサタンの国が立ち行く
ことができましょう。それなのにあなたがたは、わたしがベルゼブルによって悪
霊どもを追い出していると言います。

11:19 もしもわたしが、ベルゼブルによって悪霊どもを追い出しているのなら、
あなたがたの仲間は、だれによって追い出すのですか。だから、あなたがたの仲
間が、あなたがたをさばく人となるのです。

11:20 しかし、わたしが、神の指によって悪霊どもを追い出しているのなら、神
の国はあなたがたに来ているのです。

11:21 強い人が十分に武装して自分の家を守っているときには、その持ち物は安
全です。

11:22 しかし、もっと強い者が襲って来て彼に打ち勝つと、彼の頼みにしていた
武具を奪い、分捕り品を分けます。

11:23 わたしの味方でない者はわたしに逆らう者であり、わたしとともに集めな
い者は散らす者です。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

[塚本訳]マタ 12:22-30

12:22 そこに、悪鬼につかれた盲の唖をつれて来られたので、それをなおされる
と、唖が物を言い、目が見えるようになった。

12:23 群衆が皆呆気にとられて言った、「もしかしたらこの人は、ダビデの子で
はなかろうか。」

12:24 しかしパリサイ人は聞いて、「悪鬼どもの頭ベルゼブル[悪魔]を使わな
ければ、この人に悪鬼を追い出せるわけがない」と言った。

12:25 イエスは彼らの考えを知って言われた、「内輪割れをするいかなる国も荒
れ果て、内輪割れをするいかなる町も家も立ってゆかない。

12:26 (同じように)悪魔が悪魔を追い出しているとすれば、それは(悪魔の国
が)内輪で割れたのであるから、どうしてその国が立ってゆこう。(だからわた
しが悪鬼どもの頭を使うわけはないではないか。)

12:27 それから、(あなた達の言うように)わたしがベルゼブルを使って悪鬼を
追い出すとすれば、(同じことをしている)あなた達の弟子は、いったい何を
使って (悪鬼を)追い出しているのか。(まさかベルゼブルではあるまい。)
だから(このことについては、)あなた達の弟子に裁判官になってもらったがよ
かろう。

12:28 しかし、もし(そうでなく、)わたしが神の霊で悪鬼を追い出しているの
であったら、それこそ神の国はもうあなた達のところに来ているのである。

12:29 また、まず強い者を縛りあげずに、どうして強い者の家に入って家財道具
を掠め取ることが出来ようか。縛ったあとで、その家を掠めるのである。

12:30 (だからわたしは言う、ベルゼブルはすでに縛られている。神と悪魔との
戦いは始まっている。)わたしの側に立たない者は、わたしに反対する者、わた
しと一しょに集めない者は、散らす者である。

 

[塚本訳] マコ 3:22-27

3:22 またエルサレムから下ってきた聖書学者たちは、「あれはベルゼブル[悪
魔]につかれている」とか、「悪鬼どもの頭[悪魔]を使って悪鬼を追い出して
いる」とか言った。

3:23 イエスは彼らを呼びよせ、譬をもって話された、「悪魔にどうして悪魔が
追い出せるか。

3:24 もし国が内輪で割れれば、その国は立ってゆけない。

3:25 また、もし家が内輪で割れれば、その家は立ってゆけない。

3:26 (同じように)悪魔(の国)が内輪もめで割れれば、立ってゆけず、ほろ
びてしまう。(だからわたしが悪鬼どもの頭を使うわけはないではないか。)

3:27 まず強い者を縛りあげずに、だれも強い者の家に入って家財道具を掠め取
ることは出来ない。縛ったあとで、その家を掠めるのである。(だから悪鬼が追
い出されるのは、悪魔がすでに縛られた証拠だ。)

 

[塚本訳]ヨハ 7:20

7:20 群衆が答えた、「あなたは悪鬼につかれている。いったいだれがあなたを
殺そうとしているのか。」

 

[塚本訳]ヨハ 10:20

10:20 そのうち多くの者は、「あの人は悪鬼につかれて、気が狂っている。どう
してあなた達はあんな人の話を聞くのか」と言い、

 

 [塚本訳]ヨハ 8:48

8:48 ユダヤ人は答えて言った、「『君はサマリヤ人だ、悪鬼につかれている』
とわれわれが言うのは、ほんとうではないか。」

 

 [塚本訳]ヨハ 8:52

8:52 ユダヤ人が言った、「今こそ悪鬼につかれていることが(はっきり)わ
かった。アブラハムも死に、預言者たちも死んだのに、君は『わたしの言葉を守
る者は永遠に死なない』と言う。

 

[塚本訳]マタ 9:32-34

9:32 ちょうど二人と入れ違いに、人々が悪鬼につかれた唖をつれて来た。

9:33 悪鬼が追い出されると、唖が物を言うようになった。群衆が驚いて、「こ
んなことはかってイスラエル人の中で起ったためしがない」と言った。

9:34 しかしパリサイ人は、「あれは悪鬼どもの頭(である悪魔)を使って悪鬼
を追い出しているのだ」と言った。

 

[塚本訳] マコ 8:11

8:11 するとパリサイ人たちが出てきて、イエスを試そうとして議論を吹きか
け、(神の子である証拠に、)天からの(不思議な)徴を(示すようにと)彼に
求めた。

 

新共同 出  8:15

8:15 魔術師はファラオに、「これは神の指の働きでございます」と言ったが、
ファラオの心はかたくなになり、彼らの言うことを聞かなかった。主が仰せに
なったとおりである。

 

 [塚本訳]ルカ 17:21

17:21 また『そら、ここに(ある)』とか、『かしこに(ある)』とか言うこと
も出来ない。神の国はあっと言う間に、あなた達の間にあらわれるのだから。」

 

新共同 イザ 49:24

49:24 勇士からとりこを取り返せるであろうか。暴君から捕らわれ人を救い出せ
るであろうか。

 

新共同 イザ 53:12

53:12 それゆえ、わたしは多くの人を彼の取り分とし/彼は戦利品としておびた
だしい人を受ける。彼が自らをなげうち、死んで/罪人のひとりに数えられたか
らだ。多くの人の過ちを担い/背いた者のために執り成しをしたのは/この人で
あった。

 

新共同 コロ 2:15

2:15 そして、もろもろの支配と権威の武装を解除し、キリストの勝利の列に従
えて、公然とさらしものになさいました。

 

新共同 Tヨハ4:4

4:4 子たちよ、あなたがたは神に属しており、偽預言者たちに打ち勝ちました。
なぜなら、あなたがたの内におられる方は、世にいる者よりも強いからです。

 

新共同 ルカ 9:50

9:50 イエスは言われた。「やめさせてはならない。あなたがたに逆らわない者
は、あなたがたの味方なのである。」

 

[塚本訳]マコ 2:12

2:12 すると彼は起き上がり、すぐ担架をかついで、皆の見ている前を出ていっ
た。皆が呆気にとられ、「こんなことはかって見たことがない」と言って、神を
讃美した。

 

[塚本訳]ルカ 2:47

2:47 彼の話を聞いている人々は皆、その賢いうけこたえぶりに舌をまいていた。

 

 [塚本訳]ルカ 24:22

24:22 ところがまた、仲間の女たちがわたし達をびっくりさせました。──この女
たちは朝早く墓に行ったが、

 

[塚本訳]  ルカ 8:56

8:56 両親が呆気にとられていると、イエスはこの出来事をだれにも言うなと命
じられた。

 

[塚本訳]マタ 9:27

9:27 そこから出かけられると、二人の盲人が「ダビデのお子様、どうぞお慈悲
を」と言って叫びながら、イエスについて来た。

 

[塚本訳]  マタ 9:34

9:34 しかしパリサイ人は、「あれは悪鬼どもの頭(である悪魔)を使って悪鬼
を追い出しているのだ」と言った。

 

[塚本訳]  マタ 9:4

9:4 イエスは彼らの考えを知って言われた、「なぜ悪いことを心の中で考えてい
るのか。

 

[塚本訳]  使  19:13

19:13 そこでユダヤ人である数人の巡回呪師も、試みに悪霊どもにつかれている
者たちに向かって主イエスの名を唱えながら、「パウロが説いているイエスに
よってお前たちに命令する、(出て行け)」と言った。──

 

[塚本訳]  マタ 12:42

12:42 また、南の国(シバ)の女王がこの時代の人と一しょに(最後の)裁きの
(法廷に)あらわれて、この人たちの罪が決まるであろう。というのは、彼女は
地の果 てからソロモン(王)の知恵を聞きに(エルサレムに)来たが、(この
人たちは、)いまここにソロモンよりも大きい者がいる(のに、それに耳を傾け
ない)か らである。

 

[塚本訳]  Tヨハ3:8

3:8 しかし罪を犯す者は悪魔の子である。というのは、悪魔は始めから罪を犯し
たからである。神の子が自分を現わされたのはそのため、(すなわち)悪魔の業
をこわすためであったのである。

 

[塚本訳]  ルカ 17:21

17:21 また『そら、ここに(ある)』とか、『かしこに(ある)』とか言うこと
も出来ない。神の国はあっと言う間に、あなた達の間にあらわれるのだから。」

 

[塚本訳]マコ 9:40

9:40 反対しない者はわたし達の味方である。

 

[塚本訳]マコ 7:1

7:1 パリサイ人とエルサレムから来た数人の聖書学者とがイエスの所に集まった
とき、

 

 [塚本訳]マタ 9:34

9:34 しかしパリサイ人は、「あれは悪鬼どもの頭(である悪魔)を使って悪鬼
を追い出しているのだ」と言った。

 

 [塚本訳]マコ 4:2

4:2 譬をもって多くのことを教えられたが、その教えの中でこう話された、

 

 [塚本訳]ヨハ 10:20

10:20 そのうち多くの者は、「あの人は悪鬼につかれて、気が狂っている。どう
してあなた達はあんな人の話を聞くのか」と言い、

 

[塚本訳]マコ 3:21-22

3:21 身内の者たちが(イエスの様子を)聞いて(ナザレからカペナウムへ)取
りおさえに出てきた。「気が狂っている」と思ったのである。

3:22 またエルサレムから下ってきた聖書学者たちは、「あれはベルゼブル[悪
魔]につかれている」とか、「悪鬼どもの頭[悪魔]を使って悪鬼を追い出して
いる」とか言った。

 

[塚本訳]マタ 11:18-19

11:18 なぜならその人たちは、ヨハネが来て飲み食いしないと『悪鬼につかれて
いる』と言い、

11:19 人の子(わたし)が来て飲み食いすると、『そら、大飯食いだ、飲兵衛
だ、税金取りと罪人の仲間だ』と言うのだから。しかし(神の)知恵の正しいこ
とは、(ヨハネと人の子とによる)その業が証明した。」

 

[塚本訳]使  26:24

26:24 彼がこのように弁明したとき、フェストが大声で(それをさえぎって)言
う、「パウロ、お前は気が狂っている。博学がお前を狂わせたのだ。」

 

[塚本訳]ヨハ 4:9

4:9 サマリヤの女が言う、「ユダヤ人のあなたが、どうしてサマリヤの女のわた
しに、飲み物をお求めになるのです。」(女が不審に思ったのは、)ユダヤ人は
サマリヤ人と交際をしないからである。

 

[塚本訳]ヨハ 5:24

5:24 アーメン、アーメン、わたしは言う、わたしの言葉を聞き、わたしを遣わ
された方を信ずる者は、(今すでに)永遠の命を持っていて、(最後の日に)罰
を受けない。その人はもはや死から命に移っているのである。

 

[塚本訳]ルカ 2:26

2:26 かつ主の救世主を見ないうちは決して死なないと、かねて聖霊からお告げ
を受けていた。

 

[塚本訳]ヘブ 11:5

11:5 信仰によって、エノクは死なずに(天に)移された。『神が彼をお移しに
なったのだから、(地上で)見つけ出されなかった』(と聖書は言う)。という
のは、天に移される前、彼は『神のお気に入ったことを』証しされたのである。

 

[塚本訳]使  2:29

2:29 兄弟の方々、(この預言をした)祖先ダビデについては、彼は死んで葬ら
れて、その墓は今日までわたし達の間にあると、あなた達にざっくばらんに言っ
てもよかろう。(彼はすべての人と同じように朽ち果てた。)──

 

新共同 ゼカ 1:5

1:5 その先祖たちは、今どこにいるか。預言者たちは永遠に生きているだろうか。

 

[塚本訳]マタ 16:28

16:28 アーメン、わたしは言う、(その時はじきに来る。今)ここに立っている
者のうちには、死なずにいて、人の子(わたし)がその国と共に来るのを見る者
がある。」

 

● 解釈と感想

オウム真理教以来我が国では 「宗教」というと評判が悪く、「異様ななもの」
に感じられているが、イエスとてもそう思われて「悪霊」にとりつかれていると
非難された。大衆というのはご 都合主義でしばしば愚衆である。世の風評一般
に外れるとこれを断罪する。大衆の頭は「平均的」にできている。だから異常な
ことをおこなうとこれを嫌う。

 

● 解釈と感想

信仰の世界のことは信仰あるものの仲間でなければ」なかなか理解されない。イ
エスの家族はイエスが気が違ったと言って取り押さえにきた。イエスは泣いたで
あろう。

 

[塚本訳]マコ 3:21

3:21 身内の者たちが(イエスの様子を)聞いて(ナザレからカペナウムへ)取
りおさえに出てきた。「気が狂っている」と思ったのである。

 

● 解釈と感想

「相手の顔を見ずに結婚した」というと、昔の政略結婚か、韓国統一教会の集団
結婚のように思われる。信仰一途の無教会式の結婚は、無教会者の仲間では理解
されても、この世の常識からは謎である。

 

●            解釈と感想

「結 婚は父母を捨てて二人が一体となる」という牧師の話を聞いていた花婿の
父親は結婚式の席を立って外に出ていったという話を聞いた。宗教的真理はこの
世の論 理とはまともに衝突させない方がよい。よい生活の「実力」で福音の真
理を証明すべきであって、信仰内容で対決しない方がよい。それは神学論争になる。

 

● 解釈と感想

「神の国はいつくるか」。これは古来から千古の謎であったが、イエスにおいて
は明快。自分が悪霊を追い出しているので「神の国」は来はじめたという認識で
あった。

 

[塚本訳]マタイ12:28

12:28 しかし、もし(そうでなく、)わたしが神の霊で悪鬼を追い出しているの
であったら、それこそ神の国はもうあなた達のところに来ているのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

189 問・一度キリスト教を信じた者がこれを離れるともう救われませんか

答・救われにくいことはありますが、全能の神の力で救われないことはありま
せん

ルカ11:24−26

 

[岩波版・佐藤訳]

421124穢れた霊が一人の人間から出て来ると、安息を求めて水のない〔さまざま
の〕場

所をさまよい歩く。しかし彼は〔その安息を〕見つけることがない。[そのあとで]彼

は言う、『出て来た俺の家に帰るとするか』。

421125そしてやって来ると、〔その家が〕掃き掃除されており、飾り付けがして
あるのを見つける。

421126それから彼は行って、自分白身より悪いほかの七つの霊を連れて来て、そ
こに入って住む。すると、その人間の最後は、初めよりもひどくなる」。

 

add 1 ルカ 11:24-26

11:24 汚れた霊が(追い出されて)人間から出て行くと、砂漠をあるき回って休
み場所をさがすが見つからないので、『出てきた自分の家にもどろう』と言って、

11:25 かえって見ると、(家は)掃除ができて、飾り付けがしてあった。

11:26 そこで行って、自分よりも悪い、ほかの(汚れた)霊を七つも連れてきて
入りこみ、そこに住む。するとその人のあとの有様は、(追い出す)前よりも、
もっとひどくなるのである。」

 

新共同 ルカ 11:24-26

11:24 「汚れた霊は、人から出て行くと、砂漠をうろつき、休む場所を探すが、
見つからない。それで、『出て来たわが家に戻ろう』と言う。

11:25 そして、戻ってみると、家は掃除をして、整えられていた。

11:26 そこで、出かけて行き、自分よりも悪いほかの七つの霊を連れて来て、中
に入り込んで、住み着く。そうなると、その人の後の状態は前よりも悪くなる。」

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

[塚本訳]マタ 12:43-45

12:43 汚れた霊が(追い出されて)人間から出てゆくと、砂漠をあるき回って休
み場所をさがすが見つからない。

12:44 そこで『出てきた自分の家にもどろう』と言って、かえって見ると、空家
になっていて、掃除ができて、飾り付けがしてあった。

12:45 そこで行って、自分よりも悪い、ほかの七つの(汚れた)霊を一しょに連
れてきて入りこみ、そこに住む。するとその人のあとの有様は、(追い出す前よ
りも)もっとひどくなるのである。この悪い時代の人も、それと同様であろう。」

 

新改訳 マタ 12:43-45

12:43 汚れた霊が人から出て行って、水のない地をさまよいながら休み場を捜し
ますが、見つかりません。

12:44 そこで、『出て来た自分の家に帰ろう。』と言って、帰って見ると、家は
あいていて、掃除してきちんとかたづいていました。

12:45 そこで、出かけて行って、自分よりも悪いほかの霊を七つ連れて来て、み
なはいり込んでそこに住みつくのです。そうなると、その人の後の状態は、初め
よりもさらに悪くなります。邪悪なこの時代もまた、そういうことになるのです。」

 

新共同 ヨハ 5:14 その後、イエスは、神殿の境内でこの人に出会って言われ
た。「あなたは良くなったのだ。もう、罪を犯してはいけない。さもないと、
もっと悪いことが起こるかもしれない。」

 

新共同 イザ 34:14 荒野の獣はジャッカルに出会い/山羊の魔神はその友を呼び
/夜の魔女は、そこに休息を求め/休む所を見つける。

 

新共同 ルカ 8:2 悪霊を追い出して病気をいやしていただいた何人かの婦人た
ち、すなわち、七つの悪霊を追い出していただいたマグダラの女と呼ばれるマリア、

 

新共同 マタ 27:64 ですから、三日目まで墓を見張るように命令してください。
そうでないと、弟子たちが来て死体を盗み出し、『イエスは死者の中から復活し
た』などと民衆に言いふらすかもしれません。そうなると、人々は前よりもひど
く惑わされることになります。」

 

新共同 Uペテ2:20-22

2:20 わたしたちの主、救い主イエス・キリストを深く知って世の汚れから逃れ
ても、それに再び巻き込まれて打ち負かされるなら、そのような者たちの後の状
態は、前よりずっと悪くなります。

2:21 義の道を知っていながら、自分たちに伝えられた聖なる掟から離れ去るよ
りは、義の道を知らなかった方が、彼らのためによかったであろうに。

2:22 ことわざに、/「犬は、自分の吐いた物のところへ戻って来る」また、/
「豚は、体を洗って、また、泥の中を転げ回る」と言われているとおりのことが
彼らの身に起こっているのです。

 

新共同 マタ 12:39 イエスはお答えになった。「よこしまで神に背いた時代の者
たちはしるしを欲しがるが、預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられ
ない。

 

新共同 ヨハ 8:11 女が、「主よ、だれも」と言うと、イエスは言われた。「わ
たしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはなら
ない。」〕

 

● 解釈と感想

スポーツでも音楽でも初心者のほうが「癖」がついてなくて教えやすい。なまじ
キリスト教を知った者は救いに遠いのではないだろうか。しかしそれでもなお、
全能の神はその難しい人をも救ってくださると信じる。

 

● 解釈と感想

イ エスはユダヤ人から悪霊を追い出したがユダヤはキリスト教にならなかっ
た。教会に来ても信者にならずに通過していく人は70−80%という。キリス
ト教で 結婚式を挙げても教会に来るようになる人は皆無。若い頃教会に熱心に
通っていても続かない人が多い。「風[プニューマ]は心のままに吹
く。・・・・霊[プ ニューマ]によって生れる者も皆、そのとおりである。」
(ヨハ 3:8)

 

 

190 問・女のシアワセは、良い子供の「母」になることではないでしょうか

答・もっとシアワセなことは自分が「神の子」としてこの人生を振舞うこと
です。

ルカ11:27−28

 

[岩波版・佐藤訳]

421127ところで、彼がこれらのことを語っていた時、ある女が群衆の中から声を上げ

て彼に言った、「幸いだ、あなたを宿した胎とあなたの吸った乳房とは」。

421128しかし彼の方は言った、「いや、むしろ幸いだ、神の言葉を聞いて〔それ
を〕守る者たちは」。

 

口語訳 ルカ 11:27-28

11:27 イエスがこう話しておられるとき、群衆の中からひとりの女が声を張りあ
げて言った、「あなたを宿した胎、あなたが吸われた乳房は、なんとめぐまれて
いることでしょう」。

11:28 しかしイエスは言われた、「いや、めぐまれているのは、むしろ、神の言
を聞いてそれを守る人たちである」。

 

[塚本訳]ルカ 11:27-28

11:27 こう話しておられる時、群衆の中の一人の女が声を張り上げてイエスに
言った、「なんと仕合わせでしょう、あなたを宿したお腹、あなたがすった乳房
は!」

11:28 しかしイエスは言われた、「いや、仕合わせなのは、神の言葉を聞いてそ
れを守る人たちである。」

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

[塚本訳]ルカ 1:28

1:28 天使は乙女の所に来て言った、「おめでとう、恵まれた人よ、主があなた
とご一しょだ!」

 

[塚本訳]ルカ 1:42

1:42 声高らかにさけんだ、「あなたは女の中で、(一番)祝福された方、あな
たの胎内のお子さまも(だれより)祝福されたお方です。

 

[塚本訳]ルカ 1:48

1:48 この『卑しい召使にまで目をかけてくださった』からです。きっと今から
のち代々の人々は、『わたしを仕合わせ者と言いましょう。』

 

[塚本訳]ルカ 8:15

8:15 しかし良い地のもの、これは御言葉を聞くと、りっぱな善い心でこれを
しっかり守り、忍耐をもって実を結ぶ人たちである。

 

[塚本訳]ルカ 8:21

8:21 イエスは答えられた、「わたしの母、わたしの兄弟は、神の御言葉を聞い
て行う人たちである。」

 

[塚本訳]黙  1:3

1:3 幸福なる哉、この預言の言を朗読する人、及び(それを)聞いて、その中に
書かれてある(一切の)ことを守る人々!(この言の成就する)時が(はや既
に)近いからである。

 

口語訳 ヤコ 1:22

1:22 そして、御言を行う人になりなさい。おのれを欺いて、ただ聞くだけの者
となってはいけない。

 

● 解釈と感想

ここで「イエスの母」「神の母」というのは幸いなことではないということを
はっきり言っているのになぜマリヤ崇拝(カトリック)などが出来上がるのだろう。

 

● 解釈と感想

「母」となることは女性のシアワセの要件であるが、もし不幸にも子供を授から
なかったとしてもそれ以上のシアワセがあることをここから教えられる。

 

● 解釈と感想

医学技術の粋を尽くして「何が何でも子供をつくろうとする」こと、「自分の遺
伝子を後世に残そう」などということは人生の絶対目標でもシアワセの条件でもない

 

● 解釈と感想

子供が授からないということは「神の国の戦士」に招かれているのかもしれな
い。イエスは独身。身軽であった。そのイエスにしてはじめて「子供を捨ててこ
い」と言えた。パウロも結婚しないほうがよいとまで言った。Tコリ7:38。神
の国の働きに一生懸命参加することのほうが「面白く楽しい」ので結婚などして
られないというのが本音のようである。

 

● 解釈と感想

カトリックの修道士や修道女は独身を通す。

 

● 解釈と感想

いつの世でも「縁談」に気をつかっていると天罰がきそうである

[塚本訳]ルカ 17:27-29

17:27 『ノアが箱船に入った』日まで、人々が飲んだり食ったり、嫁にやったり
取ったりしていると、洪水が来て、一人のこらず滅ぼしてしまった。

17:28 ロトの時にも、ちょうど同じようなことがあった。人々が飲んだり食った
り、売ったり買ったり、植えたり建てたりしていると、

17:29 ロトがソドムから出た日に、『(神は)天から火と硫黄とを降らせて、
『一人のこらず滅ぼしてしまわれた。

 

●            解釈と感想

女のシアワセは「母」になることではない。それもシアワセの一つではあるが、
もっとシアワセなことは自分が「神の子」としてこの人生を振舞うことである。

 

 

191 問・キリスト教の真理証明はなんですか

答・キリストの復活です。これ以外の徴はありません

ルカ11:29−32

 

[岩波版・佐藤訳]

421129群衆がさらに集結して来た時、彼は話し始めた、「この世代は悪しき世代だ。

徴を要求し〔て止まない〕。しかしこの世代には、ヨナの徴のほかは何の徴も与えら

れないだろう。

421130たしかに、ヨナがニネベ人たちにとって徴となったごとく、人の子もこの
世代にとってそのようになるだろう。

421131南の女王は、審判の際、この世代の人々と共に起き上がり、彼らを罪に定める

だろう。なぜならば、彼女は地の果てからソロモンの知恵を聞くためにやって来た

ためだ。しかるに、見よ、ここにソロモンより大いなるものが存在する。

421132ニネベの人々は、審判の際、この世代と共に起き上がり、この世代を罪に
定めるだろう。なぜならば、彼らはヨナの宣教で悔い改めたためだ。しかるに、
見よ、ここにヨナ

より大いなるものが存在する。

 

新改訳 ルカ 11:29-32

11:29 さて、群衆の数がふえて来ると、イエスは話し始められた。「この時代は
悪い時代です。しるしを求めているが、ヨナのしるしのほかには、しるしは与え
られません。

11:30 というのは、ヨナがニネベの人々のために、しるしとなったように、人の
子がこの時代のために、しるしとなるからです。

11:31 南の女王が、さばきのときに、この時代の人々とともに立って、彼らを罪
に定めます。なぜなら、彼女はソロモンの知恵を聞くために地の果てから来たか
らです。しかし、見なさい。ここにソロモンよりもまさった者がいるのです。

11:32 ニネベの人々が、さばきのときに、この時代の人々とともに立って、この
人々を罪に定めます。なぜなら、ニネベの人々はヨナの説教で悔い改めたからで
す。しかし、見なさい。ここにヨナよりもまさった者がいるのです。

 

[塚本訳]ルカ 11:29-32

11:29 群衆がなおも押し寄せてきたとき、イエスは話し出された、「この時代は
悪い時代である。(だから信ずるのに)徴を求める。しかしこの時代には、(預
言者)ヨナの徴以外の徴は与えられない。

11:30 すなわちヨナが(大きな魚の腹から出てきて)ニネベの人に徴となったよ
うに、人の子(わたしも地の中から出てきて)この時代の人に徴となるのである。

11:31 (しかし人々は信じない。だから)南の国(シバ)の女王がこの時代の人
たちと一しょに(最後の)裁きの法廷にあらわれて、この人たちの罪が決まるで
あろ う。というのは、彼女は地の果てからソロモン(王)の知恵を聞きに(エ
ルサレムに)来たが、(この人たちは、)いまここにソロモンよりも大きい者が
いる (のに、それに耳を傾けない)からである。

11:32 (また、)ニネベの人がこの時代の人と一しょに(最後の)裁き(の法
廷)にあらわれて、この人たちの罪が決まるであろう。というのは、ニネベの人
はヨナの 説く言葉に従って悔改めたが、(この人たちは、今)ここにヨナより
も大きい者がいる(のに、その言葉に従わない)からである。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マタ 12:38-42

12:38 すると、何人かの律法学者とファリサイ派の人々がイエスに、「先生、し
るしを見せてください」と言った。

12:39 イエスはお答えになった。「よこしまで神に背いた時代の者たちはしるし
を欲しがるが、預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられない。

12:40 つまり、ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、人の子も三日三
晩、大地の中にいることになる。

12:41 ニネベの人たちは裁きの時、今の時代の者たちと一緒に立ち上がり、彼ら
を罪に定めるであろう。ニネベの人々は、ヨナの説教を聞いて悔い改めたからで
ある。ここに、ヨナにまさるものがある。

12:42 また、南の国の女王は裁きの時、今の時代の者たちと一緒に立ち上がり、
彼らを罪に定めるであろう。この女王はソロモンの知恵を聞くために、地の果て
から来たからである。ここに、ソロモンにまさるものがある。」

 

新共同 マコ 8:11-12

8:11 ファリサイ派の人々が来て、イエスを試そうとして、天からのしるしを求
め、議論をしかけた。

8:12 イエスは、心の中で深く嘆いて言われた。「どうして、今の時代の者たち
はしるしを欲しがるのだろう。はっきり言っておく。今の時代の者たちには、決
してしるしは与えられない。」

 

新共同 Tコリ1:22

1:22 ユダヤ人はしるしを求め、ギリシア人は知恵を探しますが、

 

新共同 T列 10:1

10:1 シェバの女王は主の御名によるソロモンの名声を聞き、難問をもって彼を
試そうとしてやって来た。

 

新共同 ヨナ 3:5

3:5 すると、ニネベの人々は神を信じ、断食を呼びかけ、身分の高い者も低い者
も身に粗布をまとった。

 

新共同 ルカ 11:16

11:16 イエスを試そうとして、天からのしるしを求める者がいた。

 

[塚本訳]マタ 16:1-4

16:1 するとパリサイ人とサドカイ人とが来て、イエスを試そうとして、(神の
子である証拠に)天からの(不思議な)徴を示すようにと頼んだ。

16:2 彼らに答えられた、「あなた達は夕方には『(明日は)天気だ、空が焼け
ているから』と言い、

16:3 また朝早く、『きょうは荒れだ、空が雲って焼けているから』と言う。あ
なた達は空の模様を見分けることを知っていながら、時の(せまった)徴を見分
けることが出来ないのか。

16:4 この悪い、神を忘れた時代の人は、徴をほしがる。しかしこの人たちに
は、ヨナの徴以外の徴は与えられない。」イエスは彼らをすてて立ち去られた。

 

[塚本訳] ヨハ 2:18

2:18 するとユダヤ人が口を出した、「あなたはこんなことをするが、(その権
威を証明するために、)どんな徴[奇蹟]をして見せることができるのか。」

 

[塚本訳]ルカ 23:8

23:8 ヘロデはイエスを見ると非常に喜んだ。というのは、イエスの噂を聞い
て、だいぶ前から会ってみたいと思っており、また何か奇跡をするのを見たいと
望んでいたからである。

 

[塚本訳]Tコリ1:22

1:22 実際、ユダヤ人は(信ずるための証拠に神からの不思議な)徴を乞い、異
教人は(真理を知るために)知恵を求めるが、

 

[塚本訳]マタ 12:45

12:45 そこで行って、自分よりも悪い、ほかの七つの(汚れた)霊を一しょに連
れてきて入りこみ、そこに住む。するとその人のあとの有様は、(追い出す前よ
りも)もっとひどくなるのである。この悪い時代の人も、それと同様であろう。」

 

[塚本訳]マタ 16:4

16:4 この悪い、神を忘れた時代の人は、徴をほしがる。しかしこの人たちに
は、ヨナの徴以外の徴は与えられない。」イエスは彼らをすてて立ち去られた。

 

[塚本訳]マタ 17:17

17:17 イエスは答えられた、「ああ不信仰な、腐り果てた時代よ、わたしはいつ
まであなた達と一しょにおればよいのか。いつまであなた達に我慢しなければな
らないのか。その子をここにつれて来なさい。」

 

[塚本訳]マコ 8:38

8:38 (わたしを信ずると言いながら、)神を忘れた、罪のこの時代において、
わたしとわたしの福音(を告白すること)とを恥じる者があれば、人の子(わた
し) も、父上の栄光に包まれ、聖なる天使たちを引き連れて(ふたたび地上
に)来る時、その(臆病)者を(弟子と認めることを)恥じるであろう。」

 

[塚本訳]ルカ 9:41

9:41 イエスが答えられた、「ああ不信仰な、腐り果てた時代よ、わたしはいつ
まであなた達の所にいてあなた達に我慢しなければならないのか。息子をここに
つれてきなさい。」

 

[塚本訳]使  2:40

2:40 なお多くのほかの言葉をもって(その確かなことの)証しをし、「曲った
この時代から救われよ」と言って警告した。

 

新共同 ピリ 2:15

2:15 そうすれば、とがめられるところのない清い者となり、よこしまな曲がっ
た時代の中で、非のうちどころのない神の子として、世にあって星のように輝き、

 

新共同 申  32:5

32:5 不正を好む曲がった世代はしかし、神を離れ/その傷ゆえに、もはや神の
子らではない。

 

新共同 ヨナ 2:1

2:1 さて、主は巨大な魚に命じて、ヨナを呑み込ませられた。ヨナは三日三晩魚
の腹の中にいた。

 

[塚本訳]マタ 16:21

16:21 この時から、イエスは自分が(神の計画どおり)エルサレムに行って、長
老、大祭司連、聖書学者たちから多くの苦しみをうけ、殺され、そして三日目に
復活せねばならないことを弟子たちに示し始められた。

 

[塚本訳]マタ 27:63

27:63 言った、「閣下、あの嘘つきがまだ生きている時、『自分は(死んで)三
日の後に復活する』と言ったことを思い出しました。

 

[塚本訳]エペ 4:9

4:9 「『昇りたまえり』」とあるからには、まず地の低い所にも下り給うたこと
を意味するものでなくして何であろう。

 

[塚本訳]Tペテ3:19

3:19 且つ霊で行って、(陰府の)獄に閉じ込められていた(悪)霊達に(救い
の福音を)宣べ給うた。

 

新共同 ヨナ 3:5

3:5 すると、ニネベの人々は神を信じ、断食を呼びかけ、身分の高い者も低い者
も身に粗布をまとった。

 

[塚本訳]マタ 12:27

12:27 それから、(あなた達の言うように)わたしがベルゼブルを使って悪鬼を
追い出すとすれば、(同じことをしている)あなた達の弟子は、いったい何を
使って (悪鬼を)追い出しているのか。(まさかベルゼブルではあるまい。)
だから(このことについては、)あなた達の弟子に裁判官になってもらったがよ
かろう。

 

[塚本訳]マタ 12:6

12:6 わたしは言う、(ダビデ王よりも、祭司よりも、)宮よりも大きい者が
(今)ここにいる。

 

[塚本訳]マタ 16:1-4

16:1 するとパリサイ人とサドカイ人とが来て、イエスを試そうとして、(神の
子である証拠に)天からの(不思議な)徴を示すようにと頼んだ。

16:2 彼らに答えられた、「あなた達は夕方には『(明日は)天気だ、空が焼け
ているから』と言い、

16:3 また朝早く、『きょうは荒れだ、空が雲って焼けているから』と言う。あ
なた達は空の模様を見分けることを知っていながら、時の(せまった)徴を見分
けることが出来ないのか。

16:4 この悪い、神を忘れた時代の人は、徴をほしがる。しかしこの人たちに
は、ヨナの徴以外の徴は与えられない。」イエスは彼らをすてて立ち去られた。

 

[塚本訳]マタ 12:38-39

12:38 すると数人の聖書学者とパリサイ人が口を出して、イエスに言った、「先
生、(では、神の子である証拠に)あなたの(不思議な)徴を見せてください。」

12:39 彼らに答えられた、「この悪い、神を忘れた時代の人は、(信ずるのに)
徴をほしがる。しかしこの人たちには、預言者ヨナの徴以外の徴は与えられない。

 

[塚本訳]ルカ 11:16

11:16 またある者は(イエスを)試そうとして、(神の子である証拠に)天から
の(不思議な)徴を彼に求めた。

 

[塚本訳]ルカ 11:29

11:29 群衆がなおも押し寄せてきたとき、イエスは話し出された、「この時代は
悪い時代である。(だから信ずるのに)徴を求める。しかしこの時代には、(預
言者)ヨナの徴以外の徴は与えられない。

 

[塚本訳]ヨハ 6:30

6:30 そこで彼らが言った、「ではあなたは、どんな徴をわたし達にして見せ
て、自分を信じさせようとされるのですか。どんなことをされますか。

 

[塚本訳]マコ 10:2

10:2 そこにパリサイ人たちが進み出て、イエスを試そうとして尋ねた、「夫は
妻を離縁してもよろしいか。」

 

[塚本訳]マコ 12:15

12:15 イエスは彼らの偽善を見抜いて言われた、「なぜわたしを試すか。デナリ
銀貨を持ってきて見せなさい。」

 

[塚本訳]マコ 7:34

7:34 天を仰いで溜息をつき、その人に「エパタ!」[すなわち「開け!」]と
言われる。

 

[塚本訳]ロマ 8:23

8:23 しかし(苦しんでいるのは)創造物だけではない。わたし達自身も、(神
の子にされた証拠として)御霊なる初穂を持っているので、このわたし達自身
も、自分 (のみじめな姿)をかえりみて、呻きながら、(正式に神の)子にさ
れること、すなわちわたし達のこの(罪の)体があがなわれ(て、朽ちることの
ない栄光の 体にされ)ることを、待っているのである。

 

[塚本訳]ロマ 8:26

8:26 しかし(創造物やわたし達神の子が苦しんでいると)同じように、御霊
も、弱いわたし達を助けてくださる。すなわち、(神のみ心にかなうには)どう
何を祈る べきかわからないので、御霊自身が、無言の呻きをもって(わたし達
の祈りを神に)執り成してくださるのである。

 

[塚本訳]Uコリ5:2

5:2 どうしてであろうか。わたし達はこのテントにいて、天の住いを上に着たく
てたまらずに呻いているからである。(この憧れと呻きこそ、永遠の住いのある
証拠ではないか。)

 

[塚本訳]Uコリ5:4

5:4 それで、わたし達のこのテントにいる者は、重荷に呻いている。これを脱ぎ
たい(つまり死にたい)のではなく、(天の住いを)上に着たいからである。こ
れは死ぬべきものが命に飲み込まれるためである。

 

● 解釈と感想

すると復活も徴なのであるから、復活は見ずして信ずる方がよいのか。然り「見
ずして信ずるは幸いなり」である。

 

● 解釈と感想

この時代の徴は「復活」だけ

 

● 解釈と感想

牧師が「神学校を出た」という徴では、徴にならない。東大を出たからと言って
権威があるわけではない。無教会の不思議な現象として「東大信仰」がある。あ
れは曲がった世の徴

 

●            解釈と感想

うめき、クリスチャンはキリストを信じたとたんにこの世のことでうめきが始ま
る宿命を持つ。

 

●            解釈と感想

キリスト教の真理証明はイエスの復活である。これ以外に徴はない。

 

●            解釈と感想

イエスに「尊 厳意識」があったかどうかの神学論争はこの箇所で決着する。イ
エスに尊厳(神の子の自覚)があったかどうかは本人がそう言っているかどうか
によらない。そ の発言がない限り信じられないと言うのは「しるし」を求める
心と同根である。イエスが神の子であるかどうかは信じる人の気持ち次第である
が、イエスはここ で本人自身が神の子の自覚を語っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

192 問・復活という徴としての「ともし火」があるのに人はなぜ信じられ
ないのですか

答・心の目が暗いからだとイエスは言います

ルカ11:33

 

[岩波版・佐藤訳]

421133ともし火をともしてから、それを穴蔵の中[や枡の下]に置く者はいない。
むしろ燭台の上に置くものだ。そうすれば、〔家の〕中に入る者たちがその光を
目にする〔ことになる〕。

 

[塚本訳]ルカ 11:33

11:33 だれも明りをつけて片隅に置いたり、枡をかぶせたりする者はない。(部
屋に)入ってくる者にその光が見えるように、かならず燭台の上に置くのであ
る。(そ のように人の子が来たのも世を照らすためである。それを見わけられ
ないのは、見る人の心が暗いからである。)

 

新共同 ルカ 11:33

11:33 「ともし火をともして、それを穴蔵の中や、升の下に置く者はいない。
入って来る人に光が見えるように、燭台の上に置く。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

[塚本訳]マタ 5:13-15

5:13 (預言者と同じく)あなた達は地の塩である。(世の腐敗を防ぐのが役目
である。)しかしもし塩が馬鹿になったら、何で(もう一度)塩気をもどすか。
外に捨てられて人に踏まれるほか、もはや何の役にも立たない。

5:14 あなた達は世の光である。山の上にある町は隠れていることは出来ない。

5:15 また、(せっかく)明りをともして枡をかぶせる者はない。かならず燭台
の上に置く。すると、家の中におる人を皆照らすのである。

 

[塚本訳]マコ 4:20-21

4:20 また良い地にまかれたものとはこれである、それは御言葉を受け入れ、三
十倍、六十倍、百倍の実を結ぶ人たちである。」

4:21 また彼らに言われた、「(しかし外の人たちに神の国の秘密が隠されるの
は、ただしばらくである。)明りを持って来るのは、枡の下や寝台の下に置くた
めであろうか。燭台の上に置くためではあるまいか。

 

[塚本訳]ルカ 8:15-16

8:15 しかし良い地のもの、これは御言葉を聞くと、りっぱな善い心でこれを
しっかり守り、忍耐をもって実を結ぶ人たちである。

8:16 (しかし外の人たちに神の国の秘密が隠されるのは、)だれも明りをつけ
て器でおおい隠したり、寝台の下に置いたりする者はない。(部屋に)入ってく
る者にその光が見えるように、かならず燭台の上に置くのである。

 

[塚本訳]ルカ 11:31-33

11:31 (しかし人々は信じない。だから)南の国(シバ)の女王がこの時代の人
たちと一しょに(最後の)裁きの法廷にあらわれて、この人たちの罪が決まるで
あろ う。というのは、彼女は地の果てからソロモン(王)の知恵を聞きに(エ
ルサレムに)来たが、(この人たちは、)いまここにソロモンよりも大きい者が
いる (のに、それに耳を傾けない)からである。

11:32 (また、)ニネベの人がこの時代の人と一しょに(最後の)裁き(の法
廷)にあらわれて、この人たちの罪が決まるであろう。というのは、ニネベの人
はヨナの 説く言葉に従って悔改めたが、(この人たちは、今)ここにヨナより
も大きい者がいる(のに、その言葉に従わない)からである。

11:33 だれも明りをつけて片隅に置いたり、枡をかぶせたりする者はない。(部
屋に)入ってくる者にその光が見えるように、かならず燭台の上に置くのであ
る。(そ のように人の子が来たのも世を照らすためである。それを見わけられ
ないのは、見る人の心が暗いからである。)

 

● 解釈と感想

塚本訳の敷衍は明快。これ4ですぐ分かる。つまり復活が真理証明の唯一の徴な
のにそれが分からない人は心の目が暗いのであるという。

 

●            解釈と感想

福音が広まらないのは、伝道者の説き方が悪いのではない。教会が悪いのではな
い。聞く耳がないからである。目がないからでfある。しかしその前に「復活」
という灯火を掲げてないことの方が問題。現代のキリスト教は「論」の宣伝と押
しつけ。

これでは「ともし火」を掲げていないことになる。復活はイエスがこれがただ一
つの「しるし」だという。

 

● 解釈と感想

復活は「復活の使徒的伝承」を聞いて胸が熱くなれば信じられる。胸が熱くなら
なければ頭だけでは「復活」は永久に信じられない。

 

● 解釈と感想

復活の伝承を耳で聞いて、胸が熱くなって「復活は本当に起こったのだ」と信じ
られていくその連鎖がエクレシアの本質。これが世々の人に歌い継がれてきた
「クレドー」の内容である。これ人生の真理である。これに殉じて来た人が多い。

 

● 解釈と感想

キ リスト教弱体の原因は、罪人こそ救われると言う「キリストの本願」の「教
え」「論」だけだから。それは頭の中の思想レベル。それは浄土真宗の「阿弥陀
の本 願」の悪人正機の説に似たものである。「イエスの本願」は復活によって
具体的に証明されているのにその復活伝承がない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

193 問・福音は人の目も耳も良くなければ分からないとしたら、伝道は絶
望ですが

答・福音は人間的努力でわかるものではなく、神の絶対恩恵によります

ルカ11:34−36

[岩波版・佐藤訳]

421134体のともし火はあなたの目だ。あなたの目が純真な時、あなたの体も全体が輝

いている。しかし〔あなたの目が〕よこしまなおりは、あなたの体も暗闇だ。

421135したがって、あなたの中の光が闇ではないように留意せよ。

421136そこでもし、あなたの体の全体が輝いており、暗闇の部分がどこにもない
ならば、ちょうどともし火がその煌めきであなたを輝き照らす時のように、全体
は輝いているだろう」。

 

[塚本訳]ルカ 11:34-36

11:34 体の明りはあなたの目である。目が澄んでいる間は、体全体も明るいが、
悪いとなると、体も暗い。

11:35 だから、あなたの内の光(である目、すなわち心)が暗くならぬように注
意せよ。

11:36 もし体全体が明るくてすこしも暗い部分がなければ、明りがその輝きであ
なたを照らしている時のように、すべてが明るいであろう。」

 

新改訳 ルカ 11:34-36

11:34 からだのあかりは、あなたの目です。目が健全なら、あなたの全身も明る
いが、しかし、目が悪いと、からだも暗くなります。

11:35 だから、あなたのうちの光が、暗やみにならないように、気をつけなさい。

11:36 もし、あなたの全身が明るくて何の暗い部分もないなら、その全身はちょ
うどあかりが輝いて、あなたを照らすときのように明るく輝きます。」

 

新共同 ルカ 11:34-36

11:34 あなたの体のともし火は目である。目が澄んでいれば、あなたの全身が明
るいが、濁っていれば、体も暗い。

11:35 だから、あなたの中にある光が消えていないか調べなさい。

11:36 あなたの全身が明るく、少しも暗いところがなければ、ちょうど、ともし
火がその輝きであなたを照らすときのように、全身は輝いている。」

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マタ 6:22-23

6:22 「体のともし火は目である。目が澄んでいれば、あなたの全身が明るいが、

6:23 濁っていれば、全身が暗い。だから、あなたの中にある光が消えれば、そ
の暗さはどれほどであろう。」

 

新共同 エペ 1:17-18

1:17 どうか、わたしたちの主イエス・キリストの神、栄光の源である御父が、
あなたがたに知恵と啓示との霊を与え、神を深く知ることができるようにし、

1:18 心の目を開いてくださるように。そして、神の招きによってどのような希
望が与えられているか、聖なる者たちの受け継ぐものがどれほど豊かな栄光に輝
いているか悟らせてくださるように。

 

新共同 マタ 6:20-21

6:20 富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともな
く、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。

6:21 あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」

 

新共同 マコ 7:22 姦淫、貪欲、悪意、詐欺、好色、ねたみ、悪口、傲慢、無分
別など、

 

新共同 申  15:9 「七年目の負債免除の年が近づいた」と、よこしまな考えを
持って、貧しい同胞を見捨て、物を断ることのないように注意しなさい。その同
胞があなたを主に訴えるならば、あなたは罪に問われよう。

 

●            解釈と感想

「あの人は見る目がない」とよく言う。目がないと心も明るくならないから、人
生は暗い。真理は外部から来ると言うことである。イエスの福音をキャッチする
目は濁っていてはならない。真理の光は外部から射し込む。「見る目がある」と
いうことや「聞く耳がある」ということは神の恩恵である。

●            解釈と感想

「目は口ほどに物を言い」という。心が悪い人は目つきが悪い。面接試験の重要
さはここにある。

「目をそらす」「顔を合わせたくない」なども心の状態が良くないときのこと。
「目に悪魔が走る」ということもある。お辞儀の方法は、はじめと終わりに必ず
相手の目を見ることが必要と言われる

●            解釈と感想

自己の努力では目が良くなり耳が聞こえるようにはならない。道徳的自己努力で
福音を分かろうとすることはできない。ここがキリスト教の難しいところ。

●            解釈と感想

福音が分かる ということは目と耳が良くなければならない。ではその目と耳を
良くするにはどうしたらよいのか。自己の克己奮励努力でできるか。否できな
い。生まれつきの 肉のままでは神を認知することはできない。恩恵によって目
と耳をあけていただき心を開いていただけるときに福音がわかり神がわかる。そ
れまでは人間は迷 妄、心は暗く知性は鈍り、この世の肉の欲望だけに目がいく。

●            解釈と感想

この世の汚れに生きている人間の目は定まらずに、変な目つきをしている。心が
暗いからである。神とか聖書とか教会とかキリスト教を毛嫌いする。本能的にち
かづかない。自分たちの暗闇が暴かれることをヤバイと感じているからである。
こちらから無理に近づくと噛みついてくる。

 

[塚本訳]ヨハ 3:20-21

3:20 悪いことをしている者は皆、光を憎んで光に来ない。自分の行いが明るみ
に出されたくないのである。

3:21 これと反対に、真理を行っている者は、光に来る。自分の行いが神にあっ
てなされたことを、現わしたいのである。」

 

[塚本訳]マタ 7:6 神聖な物を犬にやるな。また真珠を豚に投げてやるな。豚
はそれを足で踏みつけ、向き直ってあなた達を噛み裂くかも知れない。

 

194 問・形式だけの愛情はいけないのはわかりますが、形式も必要ではあ
りませんか

答・形式は心の状態の結果です。それ自身は神の前に価値のあることではあり
ません

ルカ11:37−54

 

[岩波版・佐藤訳]

421137〔彼が〕話している時、あるファリサイ人が自分のもとで食事をしてくれ
るよう

に彼に願った。そこで彼は入って行って、〔食事の席で〕横になった。

421138ところで、例のファリサイ人は、イエスが食事の前にまず身をすすがない
のを見て、驚いた。

421139しかし主は彼に対して言った、「ところであなたたちファリサイ人は、杯
と平皿

の外側を清める。しかし、あなたたちの内側は略奪〔行為〕と悪とに満ちている。

421140愚か者どもよ、外側を造られた者は、内側をも造られたのではなかったか。

421141とはいえ、内にあるものを慈善に施せ、そうすれば見よ、あなたたちには
すべて

が清い〔ようになる〕。

421142しかし禍いだ、おまえたちファリサイ人よ。お前たちは薄荷(はっか)
と、芸香(うんこう)と、あらゆる野菜の十分の一税を払っていながら、さばき
と神の愛とをないがしろにしている。[もつとも、]前者も行なわねばならない
が、後者も怠ってはならない。

421143禍いだ、お前たちファリサイ人よ。お前たちは会堂での最上席と市場での挨拶

を愛している。

421144禍いだ、お前たちは。お前たちは、目には入らない墓のようなものだ。その上

を歩く人々は〔何も〕気づかない」。

421145すると、律法の専門家たちのある者が答えて彼に言う、「先生、そのよう
なことを言われるとは、私どもをも侮辱なさることです」。

421146しかしイエスは言った、「お前たち、律法の専門家どもも禍いだ。お前た
ちは、

人々に担い切れないほどの荷を負わせるが、お前たち自身はお前たちの指一本

でも〔それらの〕荷に触れようとはしないのだ。

421147禍いだ、お前たち、前たちは預言者たちの墓を建てている。だが、お前たち

の父祖たちこそ彼らを殺したのだ。

421148それゆえお前たちは、お前たちの父祖たちの

業の証人であり、またそれに同意する者どもだ。一方で彼らが預言者たちを殺す

と、他方でお前たちが〔その墓を〕建てる〔という具合だ〕。

421149このゆえに、神の知恵も〔次のように〕言った、『私は彼らに預言者たち
と使徒たちとを遣わすであろう。すると彼らは彼らのうち〔のある者たち〕を殺
し、迫害するであろう。

421150それゆえ、世の開闢(かいびゃく)以来流されて来たすべての預言者たち
の血〔の

報い〕は、この世代から要求されるであろう。

421151〔すなわち〕アベルの血から〔始まって、〕祭壇と〔神殿の〕家の間で滅
びたゼカリヤの血に至るまで』。然り、私はお前たちに言う、それはこの世代か
ら要求されるだろう。

421152禍いだ、お前たち律法の専門家どもよ。お前たちは悟りの鍵を取り上げ
た。お.前たち自身は入ることをせず、また入ろうとする者たちをも邪魔したの
だ」。

421153さて、彼がそこから出て行った時、律法学者たちとファリサイ人たちはは
なはだしく恨みに思い始め、さまざまなことで彼を質問攻めにし始めた。

421154〔そのために、〕彼の言葉尻をとらえようとして彼をつけ狙い続けた。

 

[塚本訳]ルカ 11:37-54

11:37 こう話しておられた時、一人のパリサイ人がその家でお食事をと願ったの
で、(家に)入って食卓に着かれた。

11:38 するとそのパリサイ人は、イエスが(規則どおり)食事の前にまず(手
を)すすがれないのを見て不思議がった。

11:39 主は彼に言われた、「よろしい、では君たちパリサイ人、君たちは杯や盆
の外側は清潔にするが、(心の)内側は強欲と悪意とでいっぱいではないか。

11:40 無知な人たちよ、外側を造った方が、内側もお造りになったのではないか。

11:41 とにかく、(杯や盆の)内のものを施してみよ。見る間に、君たちのもの
一切が清潔になるであろう。

11:42 ああ禍だ、君たちパリサイ人!君たちは薄荷や芸香やすべての野菜の(収
穫の)一割税は(神妙に)納めるが、(大切な)正義と神に対する愛とをゆるが
せにしているからだ。しかしこれこそ行うべきである。だがあれもなおざりにし
てはならない。

11:43 ああ禍だ、君たちパリサイ人!君たちは礼拝堂の上席や、市場で挨拶され
ることを好むからだ。

11:44 ああ禍だ、君たちは!君たちは見分けのつかない(汚れた)墓のようで、
人は(それと)知らずにその上を歩くからだ。(同じように、きたない君たちに
接する人は皆汚れる。)」

11:45 するとひとりの律法学者が口を出した、「先生、あなたはそう言って、わ
たし達までも侮辱しておられます。」

11:46 イエスが言われた、「ああ禍だ、君たち律法学者も!君たちは人には負い
きれない荷を負わせながら、自分では(担ってやるどころか、)ただの指一本、
その荷にさわってやらないからだ。

11:47 ああ禍だ、君たちは!君たちは預言者の記念碑を建てるが、その預言者を
殺したのは君たちの先祖だからだ。

11:48 それゆえ君たちは先祖がした(預言者殺しの)業の証人であり、またその
賛成者である。先祖は殺し、君たちは(その記念碑を)建てるからだ。

11:49 だから神の知恵も(預言して)言っている、『わたしが預言者や使徒を派
遣すると、彼らはそのある者を殺し、また迫害するであろう。

11:50 これは、(こうして彼らが迫害する預言者の血だけでなく、)世の始めか
ら流されたすべての預言者の血に対して、この時代が勘定を取られるためである、

11:51 (すなわち、最初の殺人であった)アベルの血から、祭壇と神殿との間で
殺されたザカリヤの血に至るまで(の血に対して。)』ほんとうに、わたしは言
う、この時代(の君たち)は勘定を取られるであろう。

11:52 ああ禍だ、君たち律法学者!君たちは(神の国の)知識の鍵を取り上げ
て、自分も入らず、また入ろうとする者の邪魔をするからだ。」

11:53 イエスがそこを出てゆかれると、聖書学者とパリサイ人とは(イエスに対
して)ひどく敵意をいだき、いろいろな質問をあびせ始めた。

11:54 あわよくば、その口から何か言葉質をとろうと狙っていたのである。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マタ 15:1-9

15:1 そのころ、ファリサイ派の人々と律法学者たちが、エルサレムからイエス
のもとへ来て言った。

15:2 「なぜ、あなたの弟子たちは、昔の人の言い伝えを破るのですか。彼らは
食事の前に手を洗いません。」

15:3 そこで、イエスはお答えになった。「なぜ、あなたたちも自分の言い伝え
のために、神の掟を破っているのか。

15:4 神は、『父と母を敬え』と言い、『父または母をののしる者は死刑に処せ
られるべきである』とも言っておられる。

15:5 それなのに、あなたたちは言っている。『父または母に向かって、「あな
たに差し上げるべきものは、神への供え物にする」と言う者は、

15:6 父を敬わなくてもよい』と。こうして、あなたたちは、自分の言い伝えの
ために神の言葉を無にしている。

15:7 偽善者たちよ、イザヤは、あなたたちのことを見事に預言したものだ。

15:8 『この民は口先ではわたしを敬うが、/その心はわたしから遠く離れている。

15:9 人間の戒めを教えとして教え、/むなしくわたしをあがめている。』」

 

新共同 マコ 7:1-9

7:1 ファリサイ派の人々と数人の律法学者たちが、エルサレムから来て、イエス
のもとに集まった。

7:2 そして、イエスの弟子たちの中に汚れた手、つまり洗わない手で食事をする
者がいるのを見た。

7:3 ――ファリサイ派の人々をはじめユダヤ人は皆、昔の人の言い伝えを固く守っ
て、念入りに手を洗ってからでないと食事をせず、

7:4 また、市場から帰ったときには、身を清めてからでないと食事をしない。そ
のほか、杯、鉢、銅の器や寝台を洗うことなど、昔から受け継いで固く守ってい
ることがたくさんある。――

7:5 そこで、ファリサイ派の人々と律法学者たちが尋ねた。「なぜ、あなたの弟
子たちは昔の人の言い伝えに従って歩まず、汚れた手で食事をするのですか。」

7:6 イエスは言われた。「イザヤは、あなたたちのような偽善者のことを見事に
預言したものだ。彼はこう書いている。『この民は口先ではわたしを敬うが、/
その心はわたしから遠く離れている。

7:7 人間の戒めを教えとしておしえ、/むなしくわたしをあがめている。』

7:8 あなたたちは神の掟を捨てて、人間の言い伝えを固く守っている。」

7:9 更に、イエスは言われた。「あなたたちは自分の言い伝えを大事にして、よ
くも神の掟をないがしろにしたものである。

 

新共同 ヨハ 8:6

8:6 イエスを試して、訴える口実を得るために、こう言ったのである。イエスは
かがみ込み、指で地面に何か書き始められた。

 

新共同 マタ 23:25-26

23:25 律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。杯や皿
の外側はきれいにするが、内側は強欲と放縦で満ちているからだ。

23:26 ものの見えないファリサイ派の人々、まず、杯の内側をきれいにせよ。そ
うすれば、外側もきれいになる。

 

新共同 マタ 23:6-7

23:6 宴会では上座、会堂では上席に座ることを好み、

23:7 また、広場で挨拶されたり、『先生』と呼ばれたりすることを好む。

 

新共同 マタ 23:27-28

23:27 律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。白く
塗った墓に似ているからだ。外側は美しく見えるが、内側は死者の骨やあらゆる
汚れで満ちている。

23:28 このようにあなたたちも、外側は人に正しいように見えながら、内側は偽
善と不法で満ちている。

 

新共同 ルカ 7:36

7:36 さて、あるファリサイ派の人が、一緒に食事をしてほしいと願ったので、
イエスはその家に入って食事の席に着かれた。

 

新共同 マタ 15:2

15:2 「なぜ、あなたの弟子たちは、昔の人の言い伝えを破るのですか。彼らは
食事の前に手を洗いません。」

 

新共同 ルカ 12:33

12:33 自分の持ち物を売り払って施しなさい。擦り切れることのない財布を作
り、尽きることのない富を天に積みなさい。そこは、盗人も近寄らず、虫も食い
荒らさない。

 

新共同 マタ 23:23

23:23 律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。薄荷、
いのんど、茴香の十分の一は献げるが、律法の中で最も重要な正義、慈悲、誠実
はない がしろにしているからだ。これこそ行うべきことである。もとより、十
分の一の献げ物もないがしろにしてはならないが。

 

新共同 ヨハ 5:42

5:42 しかし、あなたたちの内には神への愛がないことを、わたしは知っている。

 

新共同 マコ 12:38-39

12:38 イエスは教えの中でこう言われた。「律法学者に気をつけなさい。彼ら
は、長い衣をまとって歩き回ることや、広場で挨拶されること、

12:39 会堂では上席、宴会では上座に座ることを望み、

 

新共同 ルカ 14:7

14:7 イエスは、招待を受けた客が上席を選ぶ様子に気づいて、彼らにたとえを
話された。

 

新共同 マタ 23:4

23:4 彼らは背負いきれない重荷をまとめ、人の肩に載せるが、自分ではそれを
動かすために、指一本貸そうともしない。

 

新共同 マタ 23:29-32

23:29 律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。預言者
の墓を建てたり、正しい人の記念碑を飾ったりしているからだ。

23:30 そして、『もし先祖の時代に生きていても、預言者の血を流す側にはつか
なかったであろう』などと言う。

23:31 こうして、自分が預言者を殺した者たちの子孫であることを、自ら証明し
ている。

23:32 先祖が始めた悪事の仕上げをしたらどうだ。

 

新共同 使  7:52

7:52 いったい、あなたがたの先祖が迫害しなかった預言者が、一人でもいたで
しょうか。彼らは、正しい方が来られることを預言した人々を殺しました。そし
て今や、あなたがたがその方を裏切る者、殺す者となった。

 

[塚本訳]使  8:1

8:1 サウロは(石は投げなかったが、)ステパノを殺すことに賛成であった。そ
の日エルサレムの集会に対して大迫害がおこり、使徒たち以外(の信者)は皆、
ユダヤとサマリヤとの田舎に散らばった。

 

[塚本訳]マタ 23:34-36

23:34 だから、わたしが預言者や知者や聖書学者を派遣すると、君たちはそのあ
る者を殺し、また十字架につけ、ある者を礼拝堂で鞭打ち、また町から町へと
(追いまわして)迫害するであろう。

23:35 これは、(こうして君たちが迫害する預言者の血だけでなく、最初の殺人
であった)義人アベルの血から、聖所と祭壇との間で君たち(の先祖)が殺した
バラキ ヤの子ザカリアの血に至るまで、(今までに)地上で流されたすべての
正義の血(に対する罰)が、君たちに負わされるためである。

23:36 アーメン、わたしは言う、これら(に対する罰)は、ことごとくこの時代
(の君たち)に臨むであろう。

 

新共同 マタ 23:13

23:13 律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。人々の
前で天の国を閉ざすからだ。自分が入らないばかりか、入ろうとする人をも入ら
せない。

 

新共同 マタ 11:19

11:19 人の子が来て、飲み食いすると、『見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や
罪人の仲間だ』と言う。しかし、知恵の正しさは、その働きによって証明される。」

 

新共同 エレ 7:25-26

7:25 お前たちの先祖がエジプトの地から出たその日から、今日に至るまで、わ
たしの僕である預言者らを、常に繰り返しお前たちに遣わした。

7:26 それでも、わたしに聞き従わず、耳を傾けず、かえって、うなじを固く
し、先祖よりも悪い者となった。

 

新共同 黙  18:24

18:24 預言者たちと聖なる者たちの血、/地上で殺されたすべての者の血が、/
この都で流されたからである。」

 

新共同 創  4:8

4:8 カインが弟アベルに言葉をかけ、二人が野原に着いたとき、カインは弟アベ
ルを襲って殺した。

 

新共同 創  4:10

4:10 主は言われた。「何ということをしたのか。お前の弟の血が土の中からわ
たしに向かって叫んでいる。

 

新共同 U歴 24:20-22

24:20 神の霊が祭司ヨヤダの子ゼカルヤを捕らえた。彼は民に向かって立ち、
語った。「神はこう言われる。『なぜあなたたちは主の戒めを破るのか。あなた
たちは栄えない。あなたたちが主を捨てたから、主もあなたたちを捨てる。』」

24:21 ところが彼らは共謀し、王の命令により、主の神殿の庭でゼカルヤを石で
打ち殺した。

24:22 ヨアシュ王も、彼の父ヨヤダから寄せられた慈しみを顧みず、その息子を
殺した。ゼカルヤは、死に際して言った。「主がこれを御覧になり、責任を追及
してくださいますように。」

 

新共同 ゼカ 1:1

1:1 ダレイオスの第二年八月に、イドの孫でベレクヤの子である預言者ゼカリヤ
に主の言葉が臨んだ。

 

新共同 ヨハ 1:19

1:19 さて、ヨハネの証しはこうである。エルサレムのユダヤ人たちが、祭司や
レビ人たちをヨハネのもとへ遣わして、「あなたは、どなたですか」と質問させ
たとき、

 

新共同 コロ 2:8

2:8 人間の言い伝えにすぎない哲学、つまり、むなしいだまし事によって人のと
りこにされないように気をつけなさい。それは、世を支配する霊に従っており、
キリストに従うものではありません。

 

新共同 ガラ 1:13-14

1:13 あなたがたは、わたしがかつてユダヤ教徒としてどのようにふるまってい
たかを聞いています。わたしは、徹底的に神の教会を迫害し、滅ぼそうとしてい
ました。

1:14 また、先祖からの伝承を守るのに人一倍熱心で、同胞の間では同じ年ごろ
の多くの者よりもユダヤ教に徹しようとしていました。

 

新共同 ルカ 11:38

11:38 ところがその人は、イエスが食事の前にまず身を清められなかったのを見
て、不審に思った。

 

新共同 出  20:12

20:12 あなたの父母を敬え。そうすればあなたは、あなたの神、主が与えられる
土地に長く生きることができる。

 

新共同 申  5:16

5:16 あなたの父母を敬え。あなたの神、主が命じられたとおりに。そうすれば
あなたは、あなたの神、主が与えられる土地に長く生き、幸いを得る。

 

新共同 出  21:17

21:17 自分の父あるいは母を呪う者は、必ず死刑に処せられる。

 

新共同 レビ 20:9

20:9 自分の父母を呪う者は、必ず死刑に処せられる。父母を呪うことは死罪に
当たる。

 

新共同 箴  28:24

28:24 父母のものをかすめて/「これは罪ではない」と言う者は/滅ぼそうとた
くらむ者の仲間だ。

 

新共同 マタ 22:18

22:18 イエスは彼らの悪意に気づいて言われた。「偽善者たち、なぜ、わたしを
試そうとするのか。

 

新共同 イザ 29:13

29:13 主は言われた。「この民は、口でわたしに近づき/唇でわたしを敬うが/
心はわたしから遠く離れている。彼らがわたしを畏れ敬うとしても/それは人間
の戒めを覚え込んだからだ。

 

新共同 詩  78:36-37

78:36 その口をもって神を侮り/舌をもって欺いた。

78:37 彼らの心は神に対して確かに定まらず/その契約に忠実ではなかった。

 

新共同 コロ 2:22

2:22 これらはみな、使えば無くなってしまうもの、人の規則や教えによるもの
です。

 

新共同 テト 1:14

1:14 ユダヤ人の作り話や、真理に背を向けている者の掟に心を奪われないよう
にさせなさい。

 

新共同 マコ 3:22

3:22 エルサレムから下って来た律法学者たちも、「あの男はベルゼブルに取り
つかれている」と言い、また、「悪霊の頭の力で悪霊を追い出している」と言っ
ていた。

 

新共同 ルカ 11:38

11:38 ところがその人は、イエスが食事の前にまず身を清められなかったのを見
て、不審に思った。

 

新共同 マタ 23:25

23:25 律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。杯や皿
の外側はきれいにするが、内側は強欲と放縦で満ちているからだ。

 

新共同 イザ 29:13

29:13 主は言われた。「この民は、口でわたしに近づき/唇でわたしを敬うが/
心はわたしから遠く離れている。彼らがわたしを畏れ敬うとしても/それは人間
の戒めを覚え込んだからだ。

 

新共同 コロ 2:22

2:22 これらはみな、使えば無くなってしまうもの、人の規則や教えによるもの
です。

 

新共同 ヨハ 6:6

6:6 こう言ったのはフィリポを試みるためであって、御自分では何をしようとし
ているか知っておられたのである。

 

新共同 マタ 22:15

22:15 それから、ファリサイ派の人々は出て行って、どのようにしてイエスの言
葉じりをとらえて、罠にかけようかと相談した。

 

新共同 ルカ 6:7

6:7 律法学者たちやファリサイ派の人々は、訴える口実を見つけようとして、イ
エスが安息日に病気をいやされるかどうか、注目していた。

 

新共同 マコ 7:4

7:4 また、市場から帰ったときには、身を清めてからでないと食事をしない。そ
のほか、杯、鉢、銅の器や寝台を洗うことなど、昔から受け継いで固く守ってい
ることがたくさんある。――

 

新共同 ヨハ 9:40

9:40 イエスと一緒に居合わせたファリサイ派の人々は、これらのことを聞い
て、「我々も見えないということか」と言った。

 

新共同 民  15:38-39

15:38 イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。代々にわたって、衣服の四隅
に房を縫い付け、その房に青いひもを付けさせなさい。

15:39 それはあなたたちの房となり、あなたたちがそれを見るとき、主のすべて
の命令を思い起こして守り、あなたたちが自分の心と目の欲に従って、みだらな
行いをしないためである。

 

新共同 ルカ 14:7

14:7 イエスは、招待を受けた客が上席を選ぶ様子に気づいて、彼らにたとえを
話された。

 

新共同 使  23:3

23:3 パウロは大祭司に向かって言った。「白く塗った壁よ、神があなたをお打
ちになる。あなたは、律法に従ってわたしを裁くためにそこに座っていながら、
律法に背いて、わたしを打て、と命令するのですか。」

 

新共同 ルカ 16:15

16:15 そこで、イエスは言われた。「あなたたちは人に自分の正しさを見せびら
かすが、神はあなたたちの心をご存じである。人に尊ばれるものは、神には忌み
嫌われるものだ。

 

新共同 使  15:10

15:10 それなのに、なぜ今あなたがたは、先祖もわたしたちも負いきれなかった
軛を、あの弟子たちの首に懸けて、神を試みようとするのですか。

 

新共同 使  15:28

15:28 聖霊とわたしたちは、次の必要な事柄以外、一切あなたがたに重荷を負わ
せないことに決めました。

 

新共同 マタ 10:41

10:41 預言者を預言者として受け入れる人は、預言者と同じ報いを受け、正しい
者を正しい者として受け入れる人は、正しい者と同じ報いを受ける。

 

新共同 使  2:29

2:29 兄弟たち、先祖ダビデについては、彼は死んで葬られ、その墓は今でもわ
たしたちのところにあると、はっきり言えます。

 

新共同 マタ 5:12

5:12 喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。あなたがたよ
り前の預言者たちも、同じように迫害されたのである。」

 

新共同 Uサム12:1

12:1 主はナタンをダビデのもとに遣わされた。ナタンは来て、次のように語っ
た。「二人の男がある町にいた。一人は豊かで、一人は貧しかった。

 

新共同 エレ 7:25-26

7:25 お前たちの先祖がエジプトの地から出たその日から、今日に至るまで、わ
たしの僕である預言者らを、常に繰り返しお前たちに遣わした。

7:26 それでも、わたしに聞き従わず、耳を傾けず、かえって、うなじを固く
し、先祖よりも悪い者となった。

 

新共同 エレ 25:4

25:4 主は僕である預言者たちを倦むことなく遣わしたのに、お前たちは耳を傾
けず、従わなかった。

 

新共同 Tテサ2:15

2:15 ユダヤ人たちは、主イエスと預言者たちを殺したばかりでなく、わたした
ちをも激しく迫害し、神に喜ばれることをせず、あらゆる人々に敵対し、

 

新共同 マタ 10:17

10:17 人々を警戒しなさい。あなたがたは地方法院に引き渡され、会堂で鞭打た
れるからである。

 

新共同 マタ 23:27

23:27 律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。白く
塗った墓に似ているからだ。外側は美しく見えるが、内側は死者の骨やあらゆる
汚れで満ちている。

 

新共同 マタ 23:25

23:25 律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。杯や皿
の外側はきれいにするが、内側は強欲と放縦で満ちているからだ。

 

新共同 ヨエ 4:19

4:19 エジプトは荒廃し/エドムは滅びの荒れ野となる。ユダの人々を虐げ/そ
の国で、罪なき者の血を流したからだ。

 

新共同 箴  11:4

11:4 怒りの日には、富は頼りにならない。慈善は死から救う。

 

新共同 U歴 24:20-22

24:20 神の霊が祭司ヨヤダの子ゼカルヤを捕らえた。彼は民に向かって立ち、
語った。「神はこう言われる。『なぜあなたたちは主の戒めを破るのか。あなた
たちは栄えない。あなたたちが主を捨てたから、主もあなたたちを捨てる。』」

24:21 ところが彼らは共謀し、王の命令により、主の神殿の庭でゼカルヤを石で
打ち殺した。

24:22 ヨアシュ王も、彼の父ヨヤダから寄せられた慈しみを顧みず、その息子を
殺した。ゼカルヤは、死に際して言った。「主がこれを御覧になり、責任を追及
してくださいますように。」

 

新共同 ゼカ 1:1 ダレイオスの第二年八月に、イドの孫でベレクヤの子である預
言者ゼカリヤに主の言葉が臨んだ。

 

新共同 イザ 5:8 災いだ、家に家を連ね、畑に畑を加える者は。お前たちは余地
を残さぬまでに/この地を独り占めにしている。

 

新共同 イザ 5:11 災いだ、朝早くから濃い酒をあおり/夜更けまで酒に身を焼
かれる者は。

 

新共同 イザ 5:18 災いだ、むなしいものを手綱として、罪を/車の綱として、
咎を引き寄せる者は。

 

新共同 Vヨハ1:10 だから、そちらに行ったとき、彼のしていることを指摘しよ
うと思います。彼は、悪意に満ちた言葉でわたしたちをそしるばかりか、兄弟た
ちを受け入れず、受け入れようとする人たちの邪魔をし、教会から追い出してい
ます。

 

● 解釈と感想

形式だけの愛情は不思議に見破られる。

 

● 解釈と感想

私が犬に吠えられるのは犬にたいして真の愛情にかけるからである。犬や子供は
それが直感的に分かる

 

● 解釈と感想

宗教的形式偽善はみなこの原理。形に内容が伴わない

 

● 解釈と感想

心があれば形式は不要か。心があれば挨拶は不要か。心があれば自然に形になっ
てあらわれる。言葉になって現れる。形がなければ心がないものと思わなければ
ならない。

 

● 解釈と感想

形式だけ要求しても心が伴わなければ満足できない。

 

● 解釈と感想

現代のキリスト教徒は、使徒信条の「復活」を形式的に唱えているから命がない

 

● 解釈と感想

「万人祭司主 義」「万人牧師主義」を標榜して誕生した無教会主義から今日で
は「祭司や牧師」の本質であるところの民のために血を流す人物が出ないのはな
ぜか。「万人祭 司主義」「万人牧師主義」は掛け声だけ理論だけで中味がな
い。これでは形があって中身のない教会主義と同じく天罰があたる。否、すでに
あたっている。

 

 

195 問・イエスはなぜパリサイ人とサドカイ人の偽善を嫌ったのですか

答・心の伴わない宗教形式は本質がないウソだからです。本質を阻むからです。

ルカ12:1

 

[岩波版・佐藤訳]

421201そうしているうちに、無数の群衆が集まって来て、互いに足を踏みつけ

合うほどになった時、彼はまずその弟子たちに対して〔次のように〕語り始

めた、「あなたたちは、ファリサイ人たちのパン種 ――これはすなわち偽善のこと

だが ――に用心せよ。

 

口語訳 ルカ 12:1

12:1 その間に、おびただしい群衆が、互に踏み合うほどに群がってきたが、イ
エスはまず弟子たちに語りはじめられた、「パリサイ人のパン種、すなわち彼ら
の偽善に気をつけなさい。

 

新共同 ルカ 12:1

12:1 とかくするうちに、数えきれないほどの群衆が集まって来て、足を踏み合
うほどになった。イエスは、まず弟子たちに話し始められた。「ファリサイ派の
人々のパン種に注意しなさい。それは偽善である。

 

[塚本訳]ルカ 12:1

12:1 とにかくするうちに、(足を)踏み合うほど数かぎりない群衆が集まって
きた。イエスはまず弟子たちに言い出された、「パリサイ人のパン種──彼らの偽
善──を警戒せよ。

 

並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日本
基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND  NOVUM
TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE NEW
TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マタ 16:5-6

16:5 弟子たちは向こう岸に行ったが、パンを持って来るのを忘れていた。

16:6 イエスは彼らに、「ファリサイ派とサドカイ派の人々のパン種によく注意
しなさい」と言われた。

 

新共同 マコ 8:14-15

8:14 弟子たちはパンを持って来るのを忘れ、舟の中には一つのパンしか持ち合
わせていなかった。

8:15 そのとき、イエスは、「ファリサイ派の人々のパン種とヘロデのパン種に
よく気をつけなさい」と戒められた。

 

新共同 マタ 16:11

16:11 パンについて言ったのではないことが、どうして分からないのか。ファリ
サイ派とサドカイ派の人々のパン種に注意しなさい。」

 

新共同 Tコリ5:7

5:7 いつも新しい練り粉のままでいられるように、古いパン種をきれいに取り除
きなさい。現に、あなたがたはパン種の入っていない者なのです。キリストが、
わたしたちの過越の小羊として屠られたからです。

 

● 解釈と感想

イエスがゲジゲジのように嫌ったもの。それは宗教家の形式主義。心の伴わない
形。宗教的習慣。

それはウソだからイエスが嫌った

 

●            解釈と感想

形 式の中に心が込められていれば形式もまた可なりか。無教会主義はそれを
ノーという。形式は鎧甲、素早く身動きするときには鎧甲はない方がよい。鎧甲
という 教会組織がなければならないという人が世の中にいる限り無教会主義は
存在し続けなければならない。教会主義に縛られて苦しんでいる人の教会からの
解放のた めに。

 

● 解釈と感想

なぜ形式がいけないのか。形式を行っていれば本質を行っていると錯覚して本質
を求めないからである。

 

●            解釈と感想

「面倒だからお金やモノで済まそう」というのは大体において心がない。

 

●            解釈と感想

中元歳暮が贈られてくると決まって「これはいくらぐらいのモノか」と私は家人
に聞く。

しかし金銭の高で心の状態ははかれない。

 

●            解釈と感想

裕福でない人に限って「勤労奉仕」を申し出てくださる。「モノ」ではない、心
である。

 

●            解釈と感想

教会に多額の献金をする人、必ずしも信仰が深くない。牧師が喜ぶだけ。某教会
の牧師は多額の献金をしている人に対して玄関まで見送りに行くという。「私な
んか見送られたことがない」と嘆いていたその教会の信者を私は知っている。

 

●            解釈と感想

親孝行を金銭で片づけたり、養育を金銭で処理したり、慰謝料と言って愛を金銭
で処理したりするのも形式的偽善。パリサイ人のパン種と同質。

 

●            解釈と感想

パリサイ人とサドカイ人のパン種が宗教の世界に侵入すると職業宗教家の巣とな
る。イエスはこれをゲジゲジのように嫌った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イエス伝問答集

巻頭言

市場経済の次に来るのは「人格経済」

(財)建設物価調査会・総合研究所 技術顧問 高橋照男

 

市場経済が勝利したのではない

 20世紀を省みれば、計画経済 (ソ連を代表とする共産主義)と市場経済
(米国を代表とする自由主義)の戦いであった。その結果無神論で唯物主義思想
に立つソ連が崩壊し、ベルリンの壁も 崩れて東西の冷戦は終わった。ではこれ
で市場経済(アダムスミスが説くところの「市場は神の手によって動く」という
思想)が勝利したのであろうか。否。市 場経済の行きつく先は弱肉強食の冷た
い世界となり、その結果が米国9・11事件を生むことにもなった。この事件に
より人類にとって市場経済は最終の姿では ないということが示された。

 

市場経済の破綻の次に来るのは「人格経済」

 で は市場経済の次に来るものは何か。筆者はそれを「人格経済」とでも呼
ぶべきものであると考える。「人格経済」というのは筆者の造語である。それは
「人間経 済」と呼んでもよい。つまり市場経済は放っておくと無人格な人間不
在の数値判断のみの原理で物事が決定される。その結果は不平と不満の渦巻く世
界となる。 自己の給料が労働効果の数値のみで判定されると「ナニヲ!」と思
うのが人間の本性である。そこには人間の真の価値を見るという視点が欠落して
いる。筆者が 「人格経済」という認識を持つようになった背景には二つの体験
がある。その第一は、あるとき建築会社から提出された見積りが高いか安いかの
判定を求められ たときのことである。建築主は「あなたが妥当とおっしゃって
くだされば私は満足します」という言葉であった。そこには競争による経済の比
較判断がなかっ た。あるのはただ「妥当」という言葉とそれを信じる人の「満
足感」だけであった。その第二は筆者の勤務先(3回変わったが)の「長」の人
格である。給与報 酬に関してはどの場合も一度も不平不満をもったことがな
い。なぜなら、その時々の「長」は私のことを熟知していてくれたからである。
その「長」が私のこと を熟知してくれていたので「今の私にはこの給料の額が
妥当でこれで満足しなければならない」と常に思えたからである。そこに「長」
の人格があった。経済的 満足というのは、「自分を良く理解してくれている」
という「長」の人格存在が必要である。それがなければどんなに高い給料であっ
ても真に満足せず、常に飢 餓感にさいなまれる。市場経済の競争原理というの
は常にこの飢餓感というものに満ちている。目標達成やコストダウンという合い
言葉はどのような企業にも共 通で、それは飢餓感や不足感による競争心が土台
にある。

 

J・ラスキンの預言

理想的な経済社会の姿はこのような「人格」が存在する社会であると説いたの
は、英国のJ・ラスキン(美術・建築・経済評論家1819−1900年)であ
る。ラスキンはその著「Unto This Last」(この最後の者にも)において、新約
聖書マタイ福音書20章1〜16節のイエスの言葉に根拠を置き、少しの時間し
か働けなかった「最後の者」 (多分それは健康ではなかった弱者)にも、長時
間働いた者(多分それは健康であった強者)にも同額の報酬を支払ったという葡
萄畑の「長」の人格の存在を誉 め、これが来るべき理想的な経済社会の姿であ
ると説いた。筆者もラスキンの思想に賛成である。これが「人格経済」の根拠で
ある。

し かしこの経済原理が広く世に行き渡るには、一人一人が現実に真の「人格」
たる神という「長」に出会うことが必要である。現在、英国の国会議員が最も尊
敬す る経済思想家はJ・ラスキンであるという。英国健全なりと言うべきであ
る。しかし、この思想が広く人類に根付くのはいつのことであろうか。
                 

 高橋照男「建築と積算」2003年4月号    2003.3.2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イエス伝問答集

 

] エルサレムへの最後の旅(ルカによる)その3

 

196 問・福音を恐れずに説くとはどういうことですか

答・福音が人に入ると自然に外に流れ出るので恐れることはなくなるというこ
とです

ルカ12:2−9

 

197 問・イエスにつまずくと神を信じられないのではありませんか

答・イエスにつまずいても聖霊を冒涜しなければ救われるとはありがたいこと
です

ルカ12:10

 

198 問・言うべきことは聖霊が教えてくれるとは同時通訳のようなことを
するのですか

答・使徒達は、言うべきことは閃きで示されました。そして体験の事実を語り
ました。

ルカ12:11−12

 

199 問・人間に強欲とか貪欲がなければ社会がうまく発展しないのではな
いでしょうか

答・人間の貪欲による社会の向上発展、文化文明の進歩は人類に幸福をもたら
しません。

ルカ12:13−15

 

200 問・神の前に富はそんなに良くないものなのでしょうか。祝福の結果
と思いますが

答・富それ自身は悪くはないのですが、それが神を見失わせる場合が悪いので
す。

ルカ12:16−21

 

201 問・生活の思い煩いはどうしたらなくなりますか

答・神により不思議に守られるという実際の経験と体験によって不安がなくな
ります

ルカ12:22−32

 

202 問・天に宝を積むとはどういうことですか。慈善をすれば天国に行け
ますか。

答・少額の献金でも神に誉められます。心が神相手になっているかどうかです

ルカ12:33−34

 

203 問・仕事は他人のためと考えるとなると自分の楽しみは無いのですか

答・よくやれば全財産を管理させられるという本当の楽しみがあります。

ルカ12:35−48

 

204 問・キリストを信じるとなぜ家族と不和になるのですか

答・神による新しい家族を与えられるための陣痛の苦しみです。涙は喜びに変
ります。

ルカ12:49−53

 

205 問・神の時はどうしたら見分けられますか

答・聖霊によります。シメオンに救いの「時」がわかったのは聖霊によりまし
た。

ルカ12:54−56

206 問・限りある人生においてわたしたちがやるべきことは何ですか

答・神との和睦です。来世に入るための準備です。それが人生の目的です

ルカ12:57−59

 

207 問・神の裁きということは本当にあるのでしょうか

答・実感として多分あると思います。天罰という思いは無宗教者にもあるから
です。

ルカ13:1−9

 

208 問・病気の原因はなんでしょうか

答・霊の病を気づかせるためにあるようです。罪が赦されれば治ります

ルカ13:10−17

 

209 問・神の国の発生と成長の原理はわかりますか

答・それはわかりません。神の主権に属することだからです。意外に感じるだ
けです

ルカ13:18−19

 

210 問・神の国は中核に本物の質があると自然に増大するとありますが、
質とは何ですか

答・それは神の業たるイエスの復活です。そしてその伝承です

ルカ13:20−21

 

211 問・クリスチャンは、死後に神の国に入るには具体的に何をすればよ
いのですか

答・救いは神の側の一方的恩恵によります。その恩に報いるべく努力するのが
人生です

ルカ13:22−30

 

212 問・神への従順はこの世の支配者とぶつかるのは宿命ですか

答・その衝突こそ神の救いのご計画の一環です。衝突を通して救いの業があら
われます

ルカ13:31−33

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

196 問・福音を恐れずに説くとはどういうことですか

答・福音が人に入ると自然に外に流れ出るので恐れることはなくなるというこ
とです

ルカ12:2−9

 

[岩波版・佐藤訳]

421202また、隠され切ってしまったものでも、あらわにされずにすむものはなく、ま

た隠れているものでも、知られずにすむものはない。

421203それだから、あなたたちが闇の中で語ることは、光の中で〔人々に〕聞か
れるだろう。また、あなたたちが奥の部屋で耳もとに〔ささやき〕語ったこと
は、屋根の上で宣べ伝えられるだろう。

421204ところで、私は自分の友であるあなたたちに言う、体を殺しても、そののちそ

れ以上なにごともできない者どもを恐れるな。

421205かえって私は、誰を恐れる〔べき〕かをあなたたちに示そう。殺したの
ち、ゲヘナに投げ込む権能を持つ者を恐れよ。然り、私はあなたたちに言う、こ
の者をこそ恐れよ。

421206五羽の雀はニアサリオンで売られているではないか。しかしその一羽です
らも、神の御前で忘れられ果てているものはない。

421207むしろ、あなたたちの頭の毛までも、すべて数えられている。

〔もう〕恐れるな。あなたたちは多くの雀よりも戯れたものなのだ・

421208ところで、私はあなたたちに言う、人々の前で私について告白する者はすべ

て、人の子もまた神の御使いたちの前でその人について告白するだろう。

421209しかし、人々の面前で私を否み〔続ける〕者は、神の御使いたちの面前で
〔もまったく〕否まれるだろう。

 

[塚本訳]ルカ 12:2-9

12:2 覆われているものであらわされないものはなく、隠れているもので(人
に)知られないものはない。

12:3 (伝道も同じである。)だからあなた達が暗闇で(こっそり)言ったこと
はみな、明るみで聞かれ、奥の部屋で耳にささやいたことは、屋根の上で宣伝さ
れる(時が来る)のである。

12:4 あなた達、わたしの友人に言う、体を殺しても、そのあと、それ以上には
何もできない者を恐れるな。

12:5 恐るべき者はだれか、おしえてあげよう。殺したあとで、地獄に投げ込む
権力を持っておられるお方を恐れよ。ほんとうに、わたしは言う、そのお方(だ
け)を恐れよ。

12:6 雀は五羽二アサリオン(六十円)で売っているではないか。しかしその一
羽でも、神に忘れられてはいないのである。

12:7 それどころかあなた達は、髪の毛までも一本一本数えられている。恐れる
ことはない、あなた達は多くの雀よりも大切である。

12:8 それで、わたしは言う、(恐れずに説け。)だれでも人の前で公然わたし
を(主と)告白する者を、人の子(わたし)も(裁きの日に、)神の使たちの前
で(弟子として)認める。

12:9 しかし人の前でわたしを否認する者は、神の使たちの前で(わたしから)
否認されるであろう。

 

[並行記事および引照

[参考文献  Synopsis of the FourGospels(Greeek-English  Edition)
(独)、4福音書対観表ギリシャ語―日本語版・荒井献、川島貞雄監修(日・日
本基督教団出版局)、福音書異同一覧・塚本虎二著(日)、NESTLE-ALAND 
NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版(独)、SCOFIELD  STUDY BIBLE(米)、THE
NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE(英)、THE NEW JERUSALEM BIBLE(仏)]

 

新共同 マタ 10:26-33

10:26 「人々を恐れてはならない。覆われているもので現されないものはなく、
隠されているもので知られずに済むものはないからである。

10:27 わたしが暗闇であなたがたに言うことを、明るみで言いなさい。耳打ちさ
れたことを、屋根の上で言い広めなさい。

10:28 体は殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、魂も
体も地獄で滅ぼすことのできる方を恐れなさい。

10:29 二羽の雀が一アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さ
え、あなたがたの父のお許しがなければ、地に落ちることはない。

10:30 あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。

10:31 だから、恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさって
いる。」

◆イエスの仲間であると言い表す

10:32 「だから、だれでも人々の前で自分をわたしの仲間であると言い表す者
は、わたしも天の父の前で、その人をわたしの仲間であると言い表す。

10:33 しかし、人々の前でわたしを知らないと言う者は、わたしも天の父の前
で、その人を知らないと言う。」

 

新共同 マコ 4:22

4:22 隠れているもので、あらわにならないものはなく、秘められたもので、公
にならないものはない。

 

新共同 マコ 8:38

8:38 神に背いたこの罪深い時代に、わたしとわたしの言葉を恥じる者は、人の
子もまた、父の栄光に輝いて聖なる天使たちと共に来るときに、その者を恥じる。」

 

新共同 ルカ 8:17

8:17 隠れているもので、あらわにならないものはなく、秘められたもので、人
に知られず、公にならないものはない。

 

新共同 ルカ 9:26

9:26 わたしとわたしの言葉を恥じる者は、人の子も、自分と父と聖なる天使た
ちとの栄光に輝いて来るときに、その者を恥じる。

 

[塚本訳]ヨハ 15:14-15

15:14 あなた達はわたしの命ずることを行ってさえおれば、わたしの友人である。

15:15 わたしはもはやあなた達を僕と言わない。僕は(命じられたことをするだ
けで、)主人が何をしようとしているか知らないのだから。わたしはあなた達を
友人と言ったが、これは父上から聞いたことを何もかも知らせたからだ。

 

[塚本訳]ルカ 23:40

23:40 するともう一人の者が彼をたしなめて言った、「貴様は(このお方と)同
じ(恐ろしい)罰を受けていながら、それでも(まだ)神様がこわくないのか。

 

口語訳 詩  119:120

119:120 わが肉はあなたを恐れるので震えます。わたしはあなたのさばきを恐れ
ます。/アイン

 

口語訳 ヘブ 10:31

10:31 生ける神のみ手のうちに落ちるのは、恐ろしいことである。

 

口語訳 黙  14:10

14:10 神の怒りの杯に混ぜものなしに盛られた、神の激しい怒りのぶどう酒を飲
み、聖なる御使たちと小羊との前で、火と硫黄とで苦しめられる。

 

口語訳 マタ 10:30-31

10:30 またあなたがたの頭の毛までも、みな数えられている。

10:31 それだから、恐れることはない。あなたがたは多くのすずめよりも、ま
さった者である。

 

口語訳 黙  3:5

3:5 勝利を得る者は、このように白い衣を着せられるのである。わたしは、その
名をいのちの書から消すようなことを、決してしない。また、わたしの父と御使
たちの前で、その名を言いあらわそう。

 

口語訳 ルカ 9:26

9:26 わたしとわたしの言葉とを恥じる者に対しては、人の子もまた、自分の栄
光と、父と聖なる御使との栄光のうちに現れて来るとき、その者を恥じるであろう。

 

新共同 Tペテ3:14-15

3:14 しかし、義のために苦しみを受けるのであれば、幸いです。人々を恐れた
り、心を乱したりしてはいけません。

3:15 心の中でキリストを主とあがめなさい。あなたがたの抱いている希望につ
いて説明を要求する人には、いつでも弁明できるように備えていなさい。

 

新共同 黙  2:10

2:10 あなたは、受けようとしている苦難を決して恐れてはいけない。見よ、悪
魔が試みるために、あなたがたの何人かを牢に投げ込もうとしている。あなたが
たは、十日の間苦しめられるであろう。死に至るまで忠実であれ。そうすれば、
あなたに命の冠を授けよう。

 

[塚本訳]ヘブ 10:31

10:31 生きた神の御手に落ちることのなんと恐ろしいことであろう。

 

新共同 ヤコ 4:12

4:12 律法を定め、裁きを行う方は、おひとりだけです。この方が、救うことも
滅ぼすこともおできになるのです。隣人を裁くあなたは、いったい何者なのですか。

 

新共同 黙  14:7

14:7 大声で言った。「神を畏れ、その栄光をたたえなさい。神の裁きの時が来
たからである。天と地、海と水の源を創造した方を礼拝しなさい。」

 

新共同 マタ 6:26

6:26 空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしな
い。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも
価値あるものではないか。

 

新共同 マタ 12:12

12:12 人間は羊よりもはるかに大切なものだ。だから、安息日に善いことをする
のは許されている。」

 

[塚本訳] Tヨハ4:2-3

4:2 (しかしこれを吟味することは難しくない。)あなた達はこのことで神の霊
を知るのである。──どんな霊でも、イエス・キリストは肉体で(この世に)来ら
れた(神の子である)ことを公然認めるものは、神から(出たの)であり、

4:3 どんな霊でも、イエス(が肉体を取られた神の子であること)を公然認めな
いものは、神から(出たの)ではない。それは反キリストの霊である。それが来
ることを、あなた達は(かねがね)聞いていたのであり、今やすでに、それがこ
の世におるのである。

 

[塚本訳]Tヨハ4:15

4:15 イエスが神の子であることを告白すれば、その人に神は留っておられ、そ
の人も神に留っている。

 

新共同 黙  3:5

3:5 勝利を得る者は、このように白い衣を着せられる。わたしは、彼の名を決し
て命の書から消すことはなく、彼の名を父の前と天使たちの前で公に言い表す。

 

新共同 Uテモ2:12

2:12 耐え忍ぶなら、/キリストと共に支配するようになる。キリストを否むな
ら、/キリストもわたしたちを否まれる。

 

新共同 Tヨハ2:22-23

2:22 偽り者とは、イエスがメシアであることを否定する者でなくて、だれであ
りましょう。御父と御子を認めない者、これこそ反キリストです。

2:23 御子を認めない者はだれも、御父に結ばれていません。御子を公に言い表
す者は、御父にも結ばれています。

 

新共同 ユダ 1:4  なぜなら、ある者たち、つまり、次のような裁きを受けると
昔から書かれている不信心な者たちが、ひそかに紛れ込んで来て、わたしたちの
神の恵みをみだらな楽しみに変え、また、唯一の支配者であり、わたしたちの主
であるイエス・キリストを否定しているからです。

 

[塚本訳]マコ 8:38 (わたしを信ずると言いながら、)神を忘れた、罪のこの
時代において、わたしとわたしの福音(を告白すること)とを恥じる者があれ
ば、人の子(わたし) も、父上の栄光に包まれ、聖なる天使たちを引き連れて
(ふたたび地上に)来る時、その(臆病)者を(弟子と認めることを)恥じるで
あろう。」

 

[塚本訳]マタ 10:26 だから彼らを恐れるな、(すべてはじきに明らかになる
であろう。)覆われているものであらわされないものはなく、隠れているもので
(人に)知られないものはないからである。

 

[塚本訳] マタ 10:33 しかしだれでも人の前でわたしを否定する者を、わたし
も天の父上の前で否認するであろう。

 

[塚本訳]マタ 10:26 だから彼らを恐れるな、(すべてはじきに明らかになる
であろう。)覆われているものであらわされないものはなく、隠れているもので
(人に)知られないものはないからである。

 

[塚本訳] ロマ 2:16 そしてこれらのことは、わたしの福音によれば、神がキ
リスト・イエスをもって人の隠れたことを裁かれる(最後の)日に、すべて明ら
かになるであろう。

 

[塚本訳]マタ 10:33 しかしだれでも人の前でわたしを否定する者を、わたし
も天の父上の前で否認するであろう。

 

[塚本訳] ロマ 1:16 わたしは(決して)福音を恥じない。福音は神の力で、
これを信ずる者を一人のこらず、すなわち、まずユダヤ人、次に異教人を、救い
に入れるからである。

 

[塚本訳] Uテモ1:8 だから我らの主の証明(をすること)と、その囚人となる
この私とを恥とせず、神の能力によって福音のために(私と)共に苦しめ。

 

●              解釈と感想

隠れているもので現れないものはない。自然治癒力。自然力。放っておいてもあ
るものは自然にでてくる

 

●              解釈と感想

クリスチャンらしい行動を無理に律法的に行わなくても、あの人はやはりクリス
チャンだったかと思われる。

 

●              解釈と感想

生死に関する明るい見方が人に影響を与える。柔和で親切な態度が神の姿を現す
としたら私はクリスチャン失格。よく短気で激怒するから人につまずかれる。つ
まずかれて結構。

 

●恐れずに説くとはどういうこと か。道に出ていって語ったり、無理に伝道会を
やったり、「証し」と称して無理に体験談を語ったりすることではない。福音の
真理が人に入れば現そうとしなく ても自然に流れ出るというのである。気楽な
気分になる。たくまずして流れ出る。無教会は自然体でよい。

 

[塚本訳]マタ 5:14-16

5:14 あなた達は世の光である。山の上にある町は隠れていることは出来ない。

5:15 また、(せっかく)明りをともして枡をかぶせる者はない。かならず燭台
の上に置く。すると、家の中におる人を皆照らすのである。

5:16 そのようにあなた達も、その光を世の人の前に輝かし、人があなた達の良
い行ないを見て、あなた達の天の父上をあがめるようにせよ。

 

197 問・イエスにつまずくと神を信じられないのではありませんか

答・イエスにつまずいても聖霊を冒涜しなければ救われるとはありがたいこと
です

ルカ12:10

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421210また、人の子に刃向かって言葉を語る者は、赦されるだろう。しかし、聖霊に

刃向かって冒涜する者は、赦されることがないだろう。

 

_新共同訳1987_

12:10 人の子の悪口を言う者は皆赦される。しかし、聖霊を冒涜する者は赦され
ない。

 

_口語訳1955_

12:10 また、人の子に言い逆らう者はゆるされるであろうが、聖霊をけがす者
は、ゆるされることはない。

 

_塚本訳1963_

12:10 また、人の子(わたし)を冒涜する者ですら、皆、赦していただけるが、
聖霊を冒涜する者は(決して)赦されない。

 

_新改訳1970_

12:10 たとい、人の子をそしることばを使う者があっても、赦されます。しか
し、聖霊をけがす者は赦されません。

 

_前田訳1978_

12:10 人の子にいいさからうものは皆ゆるされよう。しかし聖霊をけがすものは
ゆるされまい。

 

 

****************************************

関連個所と引照の編集

 

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS 1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版2000荒井献川島貞雄監修)_

_並行個所___

_ _

新共同 マタ 12:31-32

12:31 だから、言っておく。人が犯す罪や冒涜は、どんなものでも赦されるが、
“霊”に対する冒涜は赦されない。

12:32 人の子に言い逆らう者は赦される。しかし、聖霊に言い逆らう者は、この
世でも後の世でも赦されることがない。」

 

新共同 マコ 3:28-30

3:28 はっきり言っておく。人の子らが犯す罪やどんな冒涜の言葉も、すべて赦
される。

3:29 しかし、聖霊を冒涜する者は永遠に赦されず、永遠に罪の責めを負う。」

3:30 イエスがこう言われたのは、「彼は汚れた霊に取りつかれている」と人々
が言っていたからである。

 

_新共同訳1987(日)__の引照___

新共同 マタ 12:31-32

12:31 だから、言っておく。人が犯す罪や冒涜は、どんなものでも赦されるが、
“霊”に対する冒涜は赦されない。

12:32 人の子に言い逆らう者は赦される。しかし、聖霊に言い逆らう者は、この
世でも後の世でも赦されることがない。」

 

新共同 マコ 3:28-29

3:28 はっきり言っておく。人の子らが犯す罪やどんな冒涜の言葉も、すべて赦
される。

3:29 しかし、聖霊を冒涜する者は永遠に赦されず、永遠に罪の責めを負う。」

 

_THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英)__の引照___

 

新共同 Tテモ1:13

1:13 以前、わたしは神を冒涜する者、迫害する者、暴力を振るう者でした。し
かし、信じていないとき知らずに行ったことなので、憐れみを受けました。

 

新共同 ヘブ 6:4-8

6:4 一度光に照らされ、天からの賜物を味わい、聖霊にあずかるようになり、

6:5 神のすばらしい言葉と来るべき世の力とを体験しながら、

6:6 その後に堕落した者の場合には、再び悔い改めに立ち帰らせることはできま
せん。神の子を自分の手で改めて十字架につけ、侮辱する者だからです。

6:7 土地は、度々その上に降る雨を吸い込んで、耕す人々に役立つ農作物をもた
らすなら、神の祝福を受けます。

6:8 しかし、茨やあざみを生えさせると、役に立たなくなり、やがて呪われ、つ
いには焼かれてしまいます。

 

新共同 ヘブ 10:26-31

10:26 もし、わたしたちが真理の知識を受けた後にも、故意に罪を犯し続けると
すれば、罪のためのいけにえは、もはや残っていません。

10:27 ただ残っているのは、審判と敵対する者たちを焼き尽くす激しい火とを、
恐れつつ待つことだけです。

10:28 モーセの律法を破る者は、二、三人の証言に基づいて、情け容赦なく死刑
に処せられます。

10:29 まして、神の子を足げにし、自分が聖なる者とされた契約の血を汚れたも
のと見なし、その上、恵みの霊を侮辱する者は、どれほど重い刑罰に値すると思
いますか。

10:30 「復讐はわたしのすること、/わたしが報復する」と言い、また、/「主
はその民を裁かれる」と言われた方を、わたしたちは知っています。

10:31 生ける神の手に落ちるのは、恐ろしいことです。

 

新共同 Tヨハ5:16

5:16 死に至らない罪を犯している兄弟を見たら、その人のために神に願いなさ
い。そうすれば、神はその人に命をお与えになります。これは、死に至らない罪
を犯している人々の場合です。死に至る罪があります。これについては、神に願
うようにとは言いません。

 

_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

 

_SCOFIELD  STUDY BIBLE1967(米)の引照___

_ _

新共同 マタ 13:22

13:22 茨の中に蒔かれたものとは、御言葉を聞くが、世の思い煩いや富の誘惑が
御言葉を覆いふさいで、実らない人である。

 

新共同 Uテモ4:10

4:10 デマスはこの世を愛し、わたしを見捨ててテサロニケに行ってしまい、ク
レスケンスはガラテヤに、テトスはダルマティアに行っているからです。

 

新共同 ヘブ 6:5-6

6:5 神のすばらしい言葉と来るべき世の力とを体験しながら、

6:6 その後に堕落した者の場合には、再び悔い改めに立ち帰らせることはできま
せん。神の子を自分の手で改めて十字架につけ、侮辱する者だからです。

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照_

口語訳 マタ 12:32

12:32 また人の子に対して言い逆らう者は、ゆるされるであろう。しかし、聖霊
に対して言い逆らう者は、この世でも、きたるべき世でも、ゆるされることはない。

 

口語訳 マコ 3:29

3:29 しかし、聖霊をけがす者は、いつまでもゆるされず、永遠の罪に定められ
る」。

 

_高橋照男選定の追加引照2003(日)_

 

新共同 マタ 12:30  わたしに味方しない者はわたしに敵対し、わたしと一緒に
集めない者は散らしている。

 

新共同 マコ 9:40  わたしたちに逆らわない者は、わたしたちの味方なのである。

 

新共同 Tコリ12:3  ここであなたがたに言っておきたい。神の霊によって語る
人は、だれも「イエスは神から見捨てられよ」とは言わないし、また、聖霊によ
らなければ、だれも「イエスは主である」とは言えないのです。

 

新共同 ヨハ 14:9  イエスは言われた。「フィリポ、こんなに長い間一緒にい
るのに、わたしが分かっていないのか。わたしを見た者は、父を見たのだ。な
ぜ、『わたしたちに御父をお示しください』と言うのか。

 

新共同 Uコリ4:7  ところで、わたしたちは、このような宝を土の器に納めてい
ます。この並外れて偉大な力が神のものであって、わたしたちから出たものでな
いことが明らかになるために。

 

新共同 マタ 11:5-6

11:5 目の見えない人は見え、足の不自由な人は歩き、重い皮膚病を患っている
人は清くなり、耳の聞こえない人は聞こえ、死者は生き返り、貧しい人は福音を
告げ知らされている。

11:6 わたしにつまずかない人は幸いである。」

 

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● 解釈と感想

私は土の器で非常にまずい性格の持ち主。怒りっぽい。激怒する。人を殴ったこ
ともある。クリスチャン失格である。私を見てキリスト教や聖書に反発する人が
あったらイエスに申し訳ないと思う。私がその人に対して救いの道閉ざしている
のだ。どうしたら良いのか。

 

●              解釈と感想

イエスも自分のことをそう思っていたのか。「私は何と言われようともかまわな
いが、神には躓かないでくれ」と思ったに違いない。

 

● 解釈と感想

坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。あのクリスチャン憎けりゃキリスト教も信仰も憎い

 

● 解釈と感想

親父がクリスチャンだと父性に反発する子供はキリスト教にも信仰にも反発す
る。子供は父親から独立して離れるが、私は反発されても良いが神とか信仰にだ
けは反発しないで欲しいと思うのがクリスチャンの親の気持ち。しかしこれは神
の奇蹟によらなければむずかしい。

 

● 解釈と感想

大伝道者の息子必ずしもクリスチャンにならない。親が熱烈な信者ほど子供は信
仰に反発する。これ解けない謎。神の特愛の民ユダヤ人が神の子キリストに反発
した。これ千古の謎。パウロの悩み。

 

●              解釈と感想

よく「信者や牧師を見るな、神を見よ」と言われるが現実は無理。目の前にい
る。「我を見しものは父を見しなり」(ヨハ 14:9 )と言ったイエスはさすがに
神の子、権威がある。現代の信者や牧師は全員が「私を見るな」という。腰抜
け。人間だから仕方がないか。ただし一つ見てもらいたいものがある。それはこ
の私が滅びから救われた事実と来世への希望があること。

 

●              解釈と感想

キリスト教を少しかじったものがこれを捨てるということは深刻。なかなか戻れ
ない。

 

●              解釈と感想

人間イエスに つまずいても聖霊を冒涜しなければ救われることができるという
ことはありがたいことだ。ダメで不完全なわれわれに躓く人があっても救われる
人は我々の如何 にかかわらず救われるということだ。これで安心。救いは神様
ご自身の業。人間の業ではない。我々がダメで不完全でも神ご自身が何とかして
下さる。

 

●              解釈と感想

前田護郎先生(故人)は、先生につまずいてキリスト教を去っていった学生が
かって送ってくれたネクタイの2本だけを一生付けつづけたという。愛する者を
失った師の心境を思う。毎朝、ネクタイをする時に祈ったであろう先生の祈りは
きっといつか聴かれると思う。

 

● 解釈と感想

「わたしにつまずかない人は幸いである(マタイ11:6)」。と言ったイエスは
やはり神の子、自信があったのだ。尊厳意識があったのだ。

 

● 解釈と感想

牧師の娘の小笠原貞子が共産党から立候補して当選したとき「わたしはキリスト
教は卒業しました」と暴言を吐いた。こういうのを聖霊を冒涜する罪という。

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198 問・言うべきことは聖霊が教えてくれるとは同時通訳のようなことを
するのですか

答・使徒達は、言うべきことは閃きで示されました。そして体験の事実を語り
ました。

ルカ12:11−12

翻訳比較

_岩波翻訳委員会訳1995_

421211ところ、人々があなたたちを会堂や当局や統治者のところに連行する時、
どのように〔弁明しようか〕、何を弁明しようか、何を言おうかと思い煩うな。

421212なぜなら、言わねばならないことはまさにその時、聖霊があなたたちに教
えてくれるだろうからだ」。

 

_新共同訳1987_

12:11 会堂や役人、権力者のところに連れて行かれたときは、何をどう言い訳し
ようか、何を言おうかなどと心配してはならない。

12:12 言うべきことは、聖霊がそのときに教えてくださる。」

 

_前田訳1978_

12:11 あなた方が会堂や役人や官憲へと引っ張られるとき、いかに、何を弁明
し、何をいおうかと心配するな。

12:12 聖霊がその時何をいうべきかを教えよう」と。

 

_新改訳1970_

12:11 また、人々があなたがたを、会堂や役人や権力者などのところに連れて
行ったとき、何をどう弁明しようか、何を言おうかと心配するには及びません。

12:12 言うべきことは、そのときに聖霊が教えてくださるからです。」

 

_塚本訳1963_

12:11 人々があなた達を礼拝堂や役所や官庁に引っ張っていった時には、いか
に、何と弁明しようか、何を言おうかと、心配するな。

12:12 言うべきことは、その時に聖霊が教えてくださるのだから。」

 

_口語訳1955_

12:11 あなたがたが会堂や役人や高官の前へひっぱられて行った場合には、何を
どう弁明しようか、何を言おうかと心配しないがよい。

12:12 言うべきことは、聖霊がその時に教えてくださるからである」。

 

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関連個所と引照の編集

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS 1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版2000荒井献川島貞雄監修)_

_並行個所___

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新共同 マタ 10:19-20

10:19 引き渡されたときは、何をどう言おうかと心配してはならない。そのとき
には、言うべきことは教えられる。

10:20 実は、話すのはあなたがたではなく、あなたがたの中で語ってくださる、
父の霊である。

 

新共同 マコ 13:11

13:11 引き渡され、連れて行かれるとき、何を言おうかと取り越し苦労をしては
ならない。そのときには、教えられることを話せばよい。実は、話すのはあなた
がたではなく、聖霊なのだ。

 

新共同 ルカ 21:14-15

21:14 だから、前もって弁明の準備をするまいと、心に決めなさい。

21:15 どんな反対者でも、対抗も反論もできないような言葉と知恵を、わたしが
あなたがたに授けるからである。

 

新共同 ヨハ 14:26

14:26 しかし、弁護者、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊
が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしが話したことをことごとく思い起
こさせてくださる。

 

_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

_ _

新共同 使  4:8-10

4:8 そのとき、ペトロは聖霊に満たされて言った。「民の議員、また長老の方々、

4:9 今日わたしたちが取り調べを受けているのは、病人に対する善い行いと、そ
の人が何によっていやされたかということについてであるならば、

4:10 あなたがたもイスラエルの民全体も知っていただきたい。この人が良く
なって、皆さんの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけて殺し、神が
死者の中から復活させられたあのナザレの人、イエス・キリストの名によるもの
です。

 

新共同 Tコリ2:13

2:13 そして、わたしたちがこれについて語るのも、人の知恵に教えられた言葉
によるのではなく、“霊”に教えられた言葉によっています。つまり、霊的なもの
によって霊的なことを説明するのです。

 

新共同 出  4:12

4:12 さあ、行くがよい。このわたしがあなたの口と共にあって、あなたが語る
べきことを教えよう。」

 

新共同 Tコリ2:4

2:4 わたしの言葉もわたしの宣教も、知恵にあふれた言葉によらず、“霊”と力の
証明によるものでした。

 

新共同 エペ 6:19

6:19 また、わたしが適切な言葉を用いて話し、福音の神秘を大胆に示すことが
できるように、わたしのためにも祈ってください。

 

新共同 使  6:9-10

6:9 ところが、キレネとアレクサンドリアの出身者で、いわゆる「解放された奴
隷の会堂」に属する人々、またキリキア州とアジア州出身の人々などのある者た
ちが立ち上がり、ステファノと議論した。

6:10 しかし、彼が知恵と“霊”とによって語るので、歯が立たなかった。

 

_THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英)__の引照___

_ _

新共同 ルカ 21:12-14

21:12 しかし、これらのことがすべて起こる前に、人々はあなたがたに手を下し
て迫害し、会堂や牢に引き渡し、わたしの名のために王や総督の前に引っ張って
行く。

21:13 それはあなたがたにとって証しをする機会となる。

21:14 だから、前もって弁明の準備をするまいと、心に決めなさい。

 

新共同 マタ 10:17-20

10:17 人々を警戒しなさい。あなたがたは地方法院に引き渡され、会堂で鞭打た
れるからである。

10:18 また、わたしのために総督や王の前に引き出されて、彼らや異邦人に証し
をすることになる。

10:19 引き渡されたときは、何をどう言おうかと心配してはならない。そのとき
には、言うべきことは教えられる。

10:20 実は、話すのはあなたがたではなく、あなたがたの中で語ってくださる、
父の霊である。

 

新共同 マコ 13:9-11

13:9 あなたがたは自分のことに気をつけていなさい。あなたがたは地方法院に
引き渡され、会堂で打ちたたかれる。また、わたしのために総督や王の前に立た
されて、証しをすることになる。

13:10 しかし、まず、福音があらゆる民に宣べ伝えられねばならない。

13:11 引き渡され、連れて行かれるとき、何を言おうかと取り越し苦労をしては
ならない。そのときには、教えられることを話せばよい。実は、話すのはあなた
がたではなく、聖霊なのだ。

 

新共同 使  4:5-7

4:5 次の日、議員、長老、律法学者たちがエルサレムに集まった。

4:6 大祭司アンナスとカイアファとヨハネとアレクサンドロと大祭司一族が集
まった。

4:7 そして、使徒たちを真ん中に立たせて、「お前たちは何の権威によって、だ
れの名によってああいうことをしたのか」と尋問した。

 

新共同 使  5:27-32

5:27 彼らが使徒たちを引いて来て最高法院の中に立たせると、大祭司が尋問した。

5:28 「あの名によって教えてはならないと、厳しく命じておいたではないか。
それなのに、お前たちはエルサレム中に自分の教えを広め、あの男の血を流した
責任を我々に負わせようとしている。」

5:29 ペトロとほかの使徒たちは答えた。「人間に従うよりも、神に従わなくて
はなりません。

5:30 わたしたちの先祖の神は、あなたがたが木につけて殺したイエスを復活さ
せられました。

5:31 神はイスラエルを悔い改めさせ、その罪を赦すために、この方を導き手と
し、救い主として、御自分の右に上げられました。

5:32 わたしたちはこの事実の証人であり、また、神が御自分に従う人々にお与
えになった聖霊も、このことを証ししておられます。」

 

新共同 使  6:9-15

6:9 ところが、キレネとアレクサンドリアの出身者で、いわゆる「解放された奴
隷の会堂」に属する人々、またキリキア州とアジア州出身の人々などのある者た
ちが立ち上がり、ステファノと議論した。

6:10 しかし、彼が知恵と“霊”とによって語るので、歯が立たなかった。

6:11 そこで、彼らは人々を唆して、「わたしたちは、あの男がモーセと神を冒
涜する言葉を吐くのを聞いた」と言わせた。

6:12 また、民衆、長老たち、律法学者たちを扇動して、ステファノを襲って捕
らえ、最高法院に引いて行った。

6:13 そして、偽証人を立てて、次のように訴えさせた。「この男は、この聖な
る場所と律法をけなして、一向にやめようとしません。

6:14 わたしたちは、彼がこう言っているのを聞いています。『あのナザレの人
イエスは、この場所を破壊し、モーセが我々に伝えた慣習を変えるだろう。』」

6:15 最高法院の席に着いていた者は皆、ステファノに注目したが、その顔はさ
ながら天使の顔のように見えた。

 

新共同 使  4:8-10

4:8 そのとき、ペトロは聖霊に満たされて言った。「民の議員、また長老の方々、

4:9 今日わたしたちが取り調べを受けているのは、病人に対する善い行いと、そ
の人が何によっていやされたかということについてであるならば、

4:10 あなたがたもイスラエルの民全体も知っていただきたい。この人が良く
なって、皆さんの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけて殺し、神が
死者の中から復活させられたあのナザレの人、イエス・キリストの名によるもの
です。

 

新共同 使  6:9-10

6:9 ところが、キレネとアレクサンドリアの出身者で、いわゆる「解放された奴
隷の会堂」に属する人々、またキリキア州とアジア州出身の人々などのある者た
ちが立ち上がり、ステファノと議論した。

6:10 しかし、彼が知恵と“霊”とによって語るので、歯が立たなかった。

 

新共同 使  26:12-18

26:12 「こうして、私は祭司長たちから権限を委任されて、ダマスコへ向かった
のですが、

26:13 その途中、真昼のことです。王よ、私は天からの光を見たのです。それは
太陽より明るく輝いて、私とまた同行していた者との周りを照らしました。

26:14 私たちが皆地に倒れたとき、『サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害する
のか。とげの付いた棒をけると、ひどい目に遭う』と、私にヘブライ語で語りか
ける声を聞きました。

26:15 私が、『主よ、あなたはどなたですか』と申しますと、主は言われまし
た。『わたしは、あなたが迫害しているイエスである。

26:16 起き上がれ。自分の足で立て。わたしがあなたに現れたのは、あなたがわ
たしを見たこと、そして、これからわたしが示そうとすることについて、あなた
を奉仕者、また証人にするためである。

26:17 わたしは、あなたをこの民と異邦人の中から救い出し、彼らのもとに遣わす。

26:18 それは、彼らの目を開いて、闇から光に、サタンの支配から神に立ち帰ら
せ、こうして彼らがわたしへの信仰によって、罪の赦しを得、聖なる者とされた
人々と共に恵みの分け前にあずかるようになるためである。』」

 

新共同 使  26:19-23

26:19 「アグリッパ王よ、こういう次第で、私は天から示されたことに背かず、

26:20 ダマスコにいる人々を初めとして、エルサレムの人々とユダヤ全土の人
々、そして異邦人に対して、悔い改めて神に立ち帰り、悔い改めにふさわしい行
いをするようにと伝えました。

26:21 そのためにユダヤ人たちは、神殿の境内にいた私を捕らえて殺そうとした
のです。

26:22 ところで、私は神からの助けを今日までいただいて、固く立ち、小さな者
にも大きな者にも証しをしてきましたが、預言者たちやモーセが必ず起こると
語ったこと以外には、何一つ述べていません。

26:23 つまり私は、メシアが苦しみを受け、また、死者の中から最初に復活し
て、民にも異邦人にも光を語り告げることになると述べたのです。」

 

_新共同訳1987(日)__の引照___

新共同 マタ 10:20

10:20 実は、話すのはあなたがたではなく、あなたがたの中で語ってくださる、
父の霊である。

 

新共同 ルカ 21:15

21:15 どんな反対者でも、対抗も反論もできないような言葉と知恵を、わたしが
あなたがたに授けるからである。

 

新共同 ヨハ 14:26

14:26 しかし、弁護者、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊
が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしが話したことをことごとく思い起
こさせてくださる。

 

新共同 使  6:9-10

6:9 ところが、キレネとアレクサンドリアの出身者で、いわゆる「解放された奴
隷の会堂」に属する人々、またキリキア州とアジア州出身の人々などのある者た
ちが立ち上がり、ステファノと議論した。

6:10 しかし、彼が知恵と“霊”とによって語るので、歯が立たなかった。

 

新共同 使  26:1-2

26:1 アグリッパはパウロに、「お前は自分のことを話してよい」と言った。そ
こで、パウロは手を差し伸べて弁明した。

26:2 「アグリッパ王よ、私がユダヤ人たちに訴えられていることすべてについ
て、今日、王の前で弁明させていただけるのは幸いであると思います。

 

新共同 Uテサ2:17

2:17 どうか、あなたがたの心を励まし、また強め、いつも善い働きをし、善い
言葉を語る者としてくださるように。

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照___

口語訳 ルカ 21:12-15

21:12 しかし、これらのあらゆる出来事のある前に、人々はあなたがたに手をか
けて迫害をし、会堂や獄に引き渡し、わたしの名のゆえに王や総督の前にひっ
ぱって行くであろう。

21:13 それは、あなたがたがあかしをする機会となるであろう。

21:14 だから、どう答弁しようかと、前もって考えておかないことに心を決めな
さい。

21:15 あなたの反対者のだれもが抗弁も否定もできないような言葉と知恵とを、
わたしが授けるから。

 

口語訳 マタ 10:17-20

10:17 人々に注意しなさい。彼らはあなたがたを衆議所に引き渡し、会堂でむち
打つであろう。

10:18 またあなたがたは、わたしのために長官たちや王たちの前に引き出される
であろう。それは、彼らと異邦人とに対してあかしをするためである。

10:19 彼らがあなたがたを引き渡したとき、何をどう言おうかと心配しないがよ
い。言うべきことは、その時に授けられるからである。

10:20 語る者は、あなたがたではなく、あなたがたの中にあって語る父の霊である。

 

口語訳 マコ 13:11

13:11 そして、人々があなたがたを連れて行って引きわたすとき、何を言おうか
と、前もって心配するな。その場合、自分に示されることを語るがよい。語る者
はあなたがた自身ではなくて、聖霊である。

 

口語訳 ヨハ 14:26

14:26 しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってつかわされる聖霊
は、あなたがたにすべてのことを教え、またわたしが話しておいたことを、こと
ごとく思い起させるであろう。

 

_SCOFIELD  STUDY BIBLE1967(米)の引照___

_ _

 

_高橋照男選定の追加引照2003(日)_

 

新共同 マコ 5:19 イエスはそれを許さないで、こう言われた。「自分の家に帰
りなさい。そして身内の人に、主があなたを憐れみ、あなたにしてくださったこ
とをことごとく知らせなさい。」

 

新共同 ヨハ 9:24-25

9:24 さて、ユダヤ人たちは、盲人であった人をもう一度呼び出して言った。
「神の前で正直に答えなさい。わたしたちは、あの者が罪ある人間だと知ってい
るのだ。」

9:25 彼は答えた。「あの方が罪人かどうか、わたしには分かりません。ただ一
つ知っているのは、目の見えなかったわたしが、今は見えるということです。」

 

***************************************

●              解釈と感想

信仰告白というのは頭で「神学」を語るのでなく、神が自分にどんなすばらしい
ことをしてくださったかを、その事実だけを告知すればよいのである。そこに神
の手が働いていることを聞く人は感じとる。

 

●              解釈と感想

勉強した話は面白くないし、間違いである。受け売りである。無教会の勉強会に
はこれが多い。先生の説を大学生のレポート発表のように話している。力がな
い。かといって信仰抜きの体験的自慢話も間違い。

 

● 解釈と感想

復活の告知とは「頭だけの無理な告白」でなく、復活伝承を耳で聞いて「胸が熱
くなった」ことの告白、信仰告白である。これがエクレシヤの核。伝承の連鎖の
本質。

 

●              解釈と感想

ヒルティは「演説は生活なり」と言う。

 

●              解釈と感想 

関根正雄先生が新進の神学を抱えてドイツから帰国されて塚本先生の前に立たれ
たとき、塚本先生の前では神学は通用しないと感じたという。聖霊に満たされて
いる人には頭での神学は通用しない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

199 問・人間に強欲とか貪欲がなければ社会がうまく発展しないのではな
いでしょうか

答・人間の貪欲による社会の向上発展、文化文明の進歩は人類に幸福をもたら
しません。

ルカ12:13−15

 

翻訳比較

_岩波翻訳委員会訳1995_

421213ところで、群衆の中のある者が彼に言った、〔先生、私の兄弟に、遺産を
私と分けるように仰言ってください〕。

421214イエスはしかし、彼に言った、「人よ、誰が私をあなたたちの上に裁判官
や分配者として立てたというのか」。

421215また彼は彼らに言った、「心して、あらゆる貧欲を警戒せよ。ある人に
〔たとえ資産が〕有り余るほどあったとしても、彼のいのちは彼の財産から出て
来るものではないからだ」。

 

_新共同訳1987_

12:13 群衆の一人が言った。「先生、わたしにも遺産を分けてくれるように兄弟
に言ってください。」

12:14 イエスはその人に言われた。「だれがわたしを、あなたがたの裁判官や調
停人に任命したのか。」

12:15 そして、一同に言われた。「どんな貪欲にも注意を払い、用心しなさい。
有り余るほど物を持っていても、人の命は財産によってどうすることもできない
からである。

 

_前田訳1978_

12:13 群衆のひとりが彼にいった、「先生、遺産をわたしに分けるよう兄におっ
しゃってください」と。

12:14 彼はいわれた、「君、だれがわたしをあなた方の裁判官また分配人に任命
したのか」と。

12:15 そして人々にいわれた、「すべての欲望に注意し、心せよ。あり余ってい
ても財産からいのちは出て来ないから」と。

 

_新改訳1970_

12:13 群衆の中のひとりが、「先生。私と遺産を分けるように私の兄弟に話して
ください。」と言った。

12:14 すると彼に言われた。「いったいだれが、わたしをあなたがたの裁判官や
調停者に任命したのですか。」

12:15 そして人々に言われた。「どんな貪欲にも注意して、よく警戒しなさい。
なぜなら、いくら豊かな人でも、その人のいのちは財産にあるのではないからで
す。」

 

_塚本訳1963_

12:13 すると群衆の中の一人がイエスに言った、「先生、遺産を分けてくれるよ
うに、兄に言ってください。」

12:14 イエスは「君、だれがわたしを、あなた達の裁判官また遺産分配人に任命
したのか」とこたえておいて、

12:15 人々に言われた、「一切の貪欲に注意し、用心せよ。いかに物があり余っ
ていても、財産は命の足しにはならないのだから。」

 

_口語訳1955_

12:13 群衆の中のひとりがイエスに言った、「先生、わたしの兄弟に、遺産を分
けてくれるようにおっしゃってください」。

12:14 彼に言われた、「人よ、だれがわたしをあなたがたの裁判人または分配人
に立てたのか」。

12:15 それから人々にむかって言われた、「あらゆる貪欲に対してよくよく警戒
しなさい。たといたくさんの物を持っていても、人のいのちは、持ち物にはよら
ないのである」。

 

****************************************

関連個所と引照の編集

 

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS 1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版2000荒井献川島貞雄監修)_

_並行個所___

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_ _

_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

新共同 出  2:14

2:14 「誰がお前を我々の監督や裁判官にしたのか。お前はあのエジプト人を殺
したように、このわたしを殺すつもりか」と言い返したので、モーセは恐れ、さ
てはあの事が知れたのかと思った。

 

新共同 使  7:27

7:27 すると、仲間を痛めつけていた男は、モーセを突き飛ばして言いました。
『だれが、お前を我々の指導者や裁判官にしたのか。

 

新共同 使  7:35

7:35 人々が、『だれが、お前を指導者や裁判官にしたのか』と言って拒んだこ
のモーセを、神は柴の中に現れた天使の手を通して、指導者また解放者としてお
遣わしになったのです。

 

_THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英)__の引照___

 

新共同 Tテモ6:4-5

6:4 その者は高慢で、何も分からず、議論や口論に病みつきになっています。そ
こから、ねたみ、争い、中傷、邪推、

6:5 絶え間ない言い争いが生じるのです。これらは、精神が腐り、真理に背を向
け、信心を利得の道と考える者の間で起こるものです。

 

新共同 ヨハ 18:35-36

18:35 ピラトは言い返した。「わたしはユダヤ人なのか。お前の同胞や祭司長た
ちが、お前をわたしに引き渡したのだ。いったい何をしたのか。」

18:36 イエスはお答えになった。「わたしの国は、この世には属していない。も
し、わたしの国がこの世に属していれば、わたしがユダヤ人に引き渡されないよ
うに、部下が戦ったことだろう。しかし、実際、わたしの国はこの世には属して
いない。」

 

 

新共同 ルカ 8:14

8:14 そして、茨の中に落ちたのは、御言葉を聞くが、途中で人生の思い煩いや
富や快楽に覆いふさがれて、実が熟するまでに至らない人たちである。

 

新共同 ルカ 16:14

16:14 金に執着するファリサイ派の人々が、この一部始終を聞いて、イエスをあ
ざ笑った。

 

  Luk 21:34, 新共同 ルカ 21:34

21:34 「放縦や深酒や生活の煩いで、心が鈍くならないように注意しなさい。さ
もないと、その日が不意に罠のようにあなたがたを襲うことになる。

 

新共同 ヨブ 31:24-25

31:24 わたしが黄金を頼みとし/純金があれば安心だと思い

31:25 財宝の多いことを喜び/自分の力を強大だと思ったことは、決してない。

 

口語訳 詩  10:3

10:3 悪しき者は自分の心の願いを誇り、むさぼる者は主をのろい、かつ捨てる。

 

口語訳 詩  62:10

62:10 あなたがたは、しえたげにたよってはならない。かすめ奪うことに、むな
しい望みをおいてはならない。富の増し加わるとき、これに心をかけてはならない。

 

口語訳 詩  119:36-37

119:36 わたしの心をあなたのあかしに傾けさせ、不正な利得に傾けさせないで
ください。

119:37 わたしの目をほかにむけて、むなしいものを見させず、あなたの道を
もって、わたしを生かしてください。

 

口語訳 箴  23:4-5

23:4 富を得ようと苦労してはならない、かしこく思いとどまるがよい。

23:5 あなたの目をそれにとめると、それはない、富はたちまち自ら翼を生じ
て、わしのように天に飛び去るからだ。

 

口語訳 箴  28:16

28:16 悟りのないつかさは残忍な圧制者である、不正の利を憎む者は長命を得る。

 

口語訳 ハバ 2:9-10

2:9 わざわいなるかな、災の手を免れるために高い所に巣を構えようと、おのが
家のために不義の利を取る者よ。

2:10 あなたは事をはかって自分の家に恥を招き、多くの民を滅ぼして、自分の
生命を失った。

 

新共同 マコ 7:22

7:22 姦淫、貪欲、悪意、詐欺、好色、ねたみ、悪口、傲慢、無分別など、

 

新共同 Tコリ5:10-11

5:10 その意味は、この世のみだらな者とか強欲な者、また、人の物を奪う者や
偶像を礼拝する者たちと一切つきあってはならない、ということではありませ
ん。もし、そうだとしたら、あなたがたは世の中から出て行かねばならないで
しょう。

5:11 わたしが書いたのは、兄弟と呼ばれる人で、みだらな者、強欲な者、偶像
を礼拝する者、人を悪く言う者、酒におぼれる者、人の物を奪う者がいれば、つ
きあうな、そのような人とは一緒に食事もするな、ということだったのです。

 

新共同 Tコリ6:10

6:10 泥棒、強欲な者、酒におぼれる者、人を悪く言う者、人の物を奪う者は、
決して神の国を受け継ぐことができません。

 

新共同 エペ 5:3-5

5:3 あなたがたの間では、聖なる者にふさわしく、みだらなことやいろいろの汚
れたこと、あるいは貪欲なことを口にしてはなりません。

5:4 卑わいな言葉や愚かな話、下品な冗談もふさわしいものではありません。そ
れよりも、感謝を表しなさい。

5:5 すべてみだらな者、汚れた者、また貪欲な者、つまり、偶像礼拝者は、キリ
ストと神との国を受け継ぐことはできません。このことをよくわきまえなさい。

 

新共同 コロ 3:5

3:5 だから、地上的なもの、すなわち、みだらな行い、不潔な行い、情欲、悪い
欲望、および貪欲を捨て去りなさい。貪欲は偶像礼拝にほかならない。

 

新共同 Tテモ6:7-10

6:7 なぜならば、わたしたちは、何も持たずに世に生まれ、世を去るときは何も
持って行くことができないからです。

6:8 食べる物と着る物があれば、わたしたちはそれで満足すべきです。

6:9 金持ちになろうとする者は、誘惑、罠、無分別で有害なさまざまの欲望に陥
ります。その欲望が、人を滅亡と破滅に陥れます。

6:10 金銭の欲は、すべての悪の根です。金銭を追い求めるうちに信仰から迷い
出て、さまざまのひどい苦しみで突き刺された者もいます。

 

新共同 Uテモ3:2

3:2 そのとき、人々は自分自身を愛し、金銭を愛し、ほらを吹き、高慢になり、
神をあざけり、両親に従わず、恩を知らず、神を畏れなくなります。

 

新共同 ヘブ 13:5

13:5 金銭に執着しない生活をし、今持っているもので満足しなさい。神御自
身、「わたしは、決してあなたから離れず、決してあなたを置き去りにはしな
い」と言われました。

 

新共同 Uペテ2:3

2:3 彼らは欲が深く、うそ偽りであなたがたを食い物にします。このような者た
ちに対する裁きは、昔から怠りなくなされていて、彼らの滅びも滞ることはあり
ません。

 

新共同 Uペテ2:14

2:14 その目は絶えず姦通の相手を求め、飽くことなく罪を重ねています。彼ら
は心の定まらない人々を誘惑し、その心は強欲におぼれ、呪いの子になっています。

 

口語訳 詩  37:16

37:16 正しい人の持ち物の少ないのは、多くの悪しきの者の豊かなのにまさる。

 

口語訳 箴  15:16

15:16 少しの物を所有して主を恐れるのは、多くの宝をもって苦労するのにまさる。

 

口語訳 箴  16:16

16:16 知恵を得るのは金を得るのにまさる、悟りを得るのは銀を得るよりも望ま
しい。

 

口語訳 伝  5:10-16

5:10 金銭を好む者は金銭をもって満足しない。富を好む者は富を得て満足しな
い。これもまた空である。

5:11 財産が増せば、これを食う者も増す。その持ち主は目にそれを見るだけ
で、なんの益があるか。

5:12 働く者は食べることが少なくても多くても、快く眠る。しかし飽き足りる
ほどの富は、彼に眠ることをゆるさない。

5:13 わたしは日の下に悲しむべき悪のあるのを見た。すなわち、富はこれをた
くわえるその持ち主に害を及ぼすことである。

5:14 またその富は不幸な出来事によってうせ行くことである。それで、その人
が子をもうけても、彼の手には何も残らない。

5:15 彼は母の胎から出てきたように、すなわち裸で出てきたように帰って行
く。彼はその労苦によって得た何物をもその手に携え行くことができない。

5:16 人は全くその来たように、また去って行かなければならない。これもまた
悲しむべき悪である。風のために労する者になんの益があるか。

 

口語訳 マタ 6:25-26

6:25 それだから、あなたがたに言っておく。何を食べようか、何を飲もうか
と、自分の命のことで思いわずらい、何を着ようかと自分のからだのことで思い
わずらうな。命は食物にまさり、からだは着物にまさるではないか。

6:26 空の鳥を見るがよい。まくことも、刈ることもせず、倉に取りいれること
もしない。それだのに、あなたがたの天の父は彼らを養っていて下さる。あなた
がたは彼らよりも、はるかにすぐれた者ではないか。

 

口語訳 Tテモ6:6-8

6:6 しかし、信心があって足ることを知るのは、大きな利得である。

6:7 わたしたちは、何ひとつ持たないでこの世にきた。また、何ひとつ持たない
でこの世を去って行く。

6:8 ただ衣食があれば、それで足れりとすべきである。

 

_新共同訳1987(日)__の引照___

新共同 Tテモ6:6-10

6:6 もっとも、信心は、満ち足りることを知る者には、大きな利得の道です。

6:7 なぜならば、わたしたちは、何も持たずに世に生まれ、世を去るときは何も
持って行くことができないからです。

6:8 食べる物と着る物があれば、わたしたちはそれで満足すべきです。

6:9 金持ちになろうとする者は、誘惑、罠、無分別で有害なさまざまの欲望に陥
ります。その欲望が、人を滅亡と破滅に陥れます。

6:10 金銭の欲は、すべての悪の根です。金銭を追い求めるうちに信仰から迷い
出て、さまざまのひどい苦しみで突き刺された者もいます。

 

新共同 ヘブ 13:5

13:5 金銭に執着しない生活をし、今持っているもので満足しなさい。神御自
身、「わたしは、決してあなたから離れず、決してあなたを置き去りにはしな
い」と言われました。

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照___

 

_SCOFIELD  STUDY BIBLE1967(米)の引照___

新共同 マコ 6:8-9

6:8 旅には杖一本のほか何も持たず、パンも、袋も、また帯の中に金も持たず、

6:9 ただ履物は履くように、そして「下着は二枚着てはならない」と命じられた。

 

新共同 Tテモ6:6-10

6:6 もっとも、信心は、満ち足りることを知る者には、大きな利得の道です。

6:7 なぜならば、わたしたちは、何も持たずに世に生まれ、世を去るときは何も
持って行くことができないからです。

6:8 食べる物と着る物があれば、わたしたちはそれで満足すべきです。

6:9 金持ちになろうとする者は、誘惑、罠、無分別で有害なさまざまの欲望に陥
ります。その欲望が、人を滅亡と破滅に陥れます。

6:10 金銭の欲は、すべての悪の根です。金銭を追い求めるうちに信仰から迷い
出て、さまざまのひどい苦しみで突き刺された者もいます。

 

新共同 ヨハ 18:36

18:36 イエスはお答えになった。「わたしの国は、この世には属していない。も
し、わたしの国がこの世に属していれば、わたしがユダヤ人に引き渡されないよ
うに、部下が戦ったことだろう。しかし、実際、わたしの国はこの世には属して
いない。」

 

_高橋照男選定の追加引照2003(日)_

新共同 マタ 16:26

16:26 人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろ
うか。自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか。

 

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●              解釈と感想

人間の強欲や貪欲が「民活」(民間活力)のもとなので、それを否定すると経済
の発展や文化文明の発展が望めなくなるのではないかと思う。しかし人間の貪欲
による経済発展、文化文明の進歩は人類に幸福をもたらさなかったことは20世
紀にで実証済み。

 

●              解釈と感想

人間の貪欲による文化文明の発展は物理的に「便利」にはなるが心の平安は得ら
れない。

 

●              解釈と感想

長生きしようという貪欲は「医学技術」の発展で人間社会にボケ老人を大量に生
み出す。

 

●              解釈と感想

「良い学校」に子弟を入学させたいという親の貪欲は子供の成長をつぶす。不登
校の現象は子供達の逆襲。親や社会への赤信号。

 

 

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200 問・神の前に富はそんなに良くないものなのでしょうか。祝福の結果
と思いますが

答・富それ自身は悪くはないのですが、それが神を見失わせる場合が悪いので
す。

ルカ12:16−21__

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翻訳比較

_岩波翻訳委員会訳1995_

421216そこで彼は、彼らに対してある譬を語って言った、「ある金持ちの人の耕地が

豊作であつた。

421217そこで彼は、自分の中で思いめぐらして言った、『俺はどうしよ

うか。俺には、自分の収穫物を入れておくところがない』。

421218そして言った、『こうしよう。俺は自分の倉を壊し、より大きな〔倉〕を
建てよう。そしてそこに俺の穀物と財とを集めよう。

421219そして俺の魂に言おう、「魂よ、〔これで〕お前は何年分もの、多大な財
を持っているわけだ。休め、食え、飲め、喜べ」と』

421220しかし神は彼に言った、『愚か者よ、今晩、お前の魂はお前から取り上げ
られる。ならば、お前の備えたものは、いったい誰のものになるのだ』。

421221自らのために宝を積み、神のためには富まない者とは、このような具合だ」。

 

_新共同訳1987_

12:16 それから、イエスはたとえを話された。「ある金持ちの畑が豊作だった。

12:17 金持ちは、『どうしよう。作物をしまっておく場所がない』と思い巡らし
たが、

12:18 やがて言った。『こうしよう。倉を壊して、もっと大きいのを建て、そこ
に穀物や財産をみなしまい、

12:19 こう自分に言ってやるのだ。「さあ、これから先何年も生きて行くだけの
蓄えができたぞ。ひと休みして、食べたり飲んだりして楽しめ」と。』

12:20 しかし神は、『愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる。お前が用
意した物は、いったいだれのものになるのか』と言われた。

12:21 自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者はこのとおりだ。」

 

_前田訳1978_

12:16 そして彼らに譬を話された、「ある金持の畑が豊作であった。

12:17 そこでそっと考えた、『どうしよう。作物をしまう場所がない』と。

12:18 やがていった、『こうしよう、倉をこわして大きいのを建て、わが穀物と
財産をしまって、

12:19 わが魂にいおう、魂よ、おまえには長年のための財産がたくさんしまって
ある。休み、食べ、飲み、楽しめ』と。

12:20 しかし神はその人にいわれた、『愚かものよ、今夜おまえの魂はとられよ
う。おまえが用意したものはだれのものになるのか』と。

12:21 自分のために宝をつんで、神に対して富まぬものはこのようである」と。

 

_新改訳1970_

12:16 それから人々にたとえを話された。「ある金持ちの畑が豊作であった。

12:17 そこで彼は、心の中でこう言いながら考えた。『どうしよう。作物をたく
わえておく場所がない。』

12:18 そして言った。『こうしよう。あの倉を取りこわして、もっと大きいのを
建て、穀物や財産はみなそこにしまっておこう。

12:19 そして、自分のたましいにこう言おう。「たましいよ。これから先何年分
もいっぱい物がためられた。さあ、安心して、食べて、飲んで、楽しめ。」』

12:20 しかし神は彼に言われた。『愚か者。おまえのたましいは、今夜おまえか
ら取り去られる。そうしたら、おまえが用意した物は、いったいだれのものにな
るのか。』

12:21 自分のためにたくわえても、神の前に富まない者はこのとおりです。」

 

_塚本訳1963_

12:16 そこで一つの譬を人々に話された、「ある金持の畑が(ある年)豊作で
あった。

12:17 『どうしよう、わたしの作物をしまいこむ場所がないのだが…』と金持ち
はひそかに考えていたが、

12:18 やがて言った、『よし、こうしよう。倉をみなとりこわして大きいのを建
て、そこに穀物と財産をみなしまいこんでおいて、

12:19 それからわたしの魂に言おう。──おい魂、お前には長年分の財産が沢山し
まってある。(もう大丈夫。)さあ休んで、食べて、飲んで、楽しみなさい、と。』

12:20 しかし神はその人に、『愚か者、今夜お前の魂は取り上げられるのだ。す
るとお前が準備したものは、だれのものになるのか』と言われた。

12:21 自分のために(地上に)宝を積んで、神のところで富んでいない者はみ
な、このとおりである。」

 

_口語訳1955_

12:16 そこで一つの譬を語られた、「ある金持の畑が豊作であった。

12:17 そこで彼は心の中で、『どうしようか、わたしの作物をしまっておく所が
ないのだが』と思いめぐらして

12:18 言った、『こうしよう。わたしの倉を取りこわし、もっと大きいのを建て
て、そこに穀物や食糧を全部しまい込もう。

12:19 そして自分の魂に言おう。たましいよ、おまえには長年分の食糧がたくさ
んたくわえてある。さあ安心せよ、食え、飲め、楽しめ』。

12:20 すると神が彼に言われた、『愚かな者よ、あなたの魂は今夜のうちにも取
り去られるであろう。そしたら、あなたが用意した物は、だれのものになるのか』。

12:21 自分のために宝を積んで神に対して富まない者は、これと同じである」。

 

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関連個所と引照の編集

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS 1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版2000荒井献川島貞雄監修)_

_並行個所___

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_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

新共同 詩  49:17-19

49:17 人に富が増し、その家に名誉が加わるときも/あなたは恐れることはない。

49:18 死ぬときは、何ひとつ携えて行くことができず/名誉が彼の後を追って墓
に下るわけでもない。

49:19 命のある間に、その魂が祝福され/幸福を人がたたえても

 

新共同 ルカ 16:3

16:3 管理人は考えた。『どうしようか。主人はわたしから管理の仕事を取り上
げようとしている。土を掘る力もないし、物乞いをするのも恥ずかしい。

 

新共同 伝  8:15

8:15 それゆえ、わたしは快楽をたたえる。太陽の下、人間にとって/飲み食い
し、楽しむ以上の幸福はない。それは、太陽の下、神が彼に与える人生の/日々
の労苦に添えられたものなのだ。

 

新共同 ヤコ 4:13-14

4:13 よく聞きなさい。「今日か明日、これこれの町へ行って一年間滞在し、商
売をして金もうけをしよう」と言う人たち、

4:14 あなたがたには自分の命がどうなるか、明日のことは分からないのです。
あなたがたは、わずかの間現れて、やがて消えて行く霧にすぎません。

 

新共同 エレ 17:11

17:11 しゃこが自分の産まなかった卵を集めるように/不正に富をなす者がい
る。人生の半ばで、富は彼を見捨て/ついには、神を失った者となる。

 

新共同 詩  39:7

39:7 ああ、人はただ影のように移ろうもの。ああ、人は空しくあくせくし/だ
れの手に渡るとも知らずに積み上げる。

 

新共同 マタ 6:20

6:20 富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともな
く、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。

 

新共同 Tテモ6:17-19

6:17 この世で富んでいる人々に命じなさい。高慢にならず、不確かな富に望み
を置くのではなく、わたしたちにすべてのものを豊かに与えて楽しませてくださ
る神に望みを置くように。

6:18 善を行い、良い行いに富み、物惜しみをせず、喜んで分け与えるように。

6:19 真の命を得るために、未来に備えて自分のために堅固な基礎を築くようにと。

 

_THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英)__の引照___

口語訳 ヨブ 12:6

12:6 かすめ奪う者の天幕は栄え、/神を怒らす者は安らかである。自分の手に
神を携えている者も同様だ。

 

口語訳 マタ 5:45

5:45 こうして、天にいますあなたがたの父の子となるためである。天の父は、
悪い者の上にも良い者の上にも、太陽をのぼらせ、正しい者にも正しくない者に
も、雨を降らして下さるからである。

 

口語訳 使  14:17

14:17 それでも、ご自分のことをあかししないでおられたわけではない。すなわ
ち、あなたがたのために天から雨を降らせ、実りの季節を与え、食物と喜びと
で、あなたがたの心を満たすなど、いろいろのめぐみをお与えになっているので
ある」。

 

口語訳 ルカ 12:22

12:22 それから弟子たちに言われた、「それだから、あなたがたに言っておく。
何を食べようかと、命のことで思いわずらい、何を着ようかとからだのことで思
いわずらうな。

 

口語訳 ルカ 12:29

12:29 あなたがたも、何を食べ、何を飲もうかと、あくせくするな、また気を使
うな。

 

口語訳 ルカ 16:3

16:3 この家令は心の中で思った、『どうしようか。主人がわたしの職を取り上
げようとしている。土を掘るには力がないし、物ごいするのは恥ずかしい。

 

口語訳 ルカ 12:33

12:33 自分の持ち物を売って、施しなさい。自分のために古びることのない財布
をつくり、盗人も近寄らず、虫も食い破らない天に、尽きることのない宝をたく
わえなさい。

 

口語訳 ルカ 3:11

3:11 彼は答えて言った、「下着を二枚もっている者は、持たない者に分けてや
りなさい。食物を持っている者も同様にしなさい」。

 

口語訳 ルカ 11:41

11:41 ただ、内側にあるものをきよめなさい。そうすれば、いっさいがあなたが
たにとって、清いものとなる。

 

口語訳 ルカ 14:13-14

14:13 むしろ、宴会を催す場合には、貧しい人、体の不自由な人、足の悪い人、
目の見えない人などを招くがよい。

14:14 そうすれば、彼らは返礼ができないから、あなたはさいわいになるであろ
う。正しい人々の復活の際には、あなたは報いられるであろう」。

 

口語訳 ルカ 16:9

16:9 またあなたがたに言うが、不正の富を用いてでも、自分のために友だちを
つくるがよい。そうすれば、富が無くなった場合、あなたがたを永遠のすまいに
迎えてくれるであろう。

 

口語訳 ルカ 18:22

18:22 イエスはこれを聞いて言われた、「あなたのする事がまだ一つ残ってい
る。持っているものをみな売り払って、貧しい人々に分けてやりなさい。そうす
れば、天に宝を持つようになろう。そして、わたしに従ってきなさい」。

 

口語訳 ルカ 19:17

19:17 主人は言った、『よい僕よ、うまくやった。あなたは小さい事に忠実で
あったから、十の町を支配させる』。

 

口語訳 ルカ 18:4-6

18:4 彼はしばらくの間きき入れないでいたが、そののち、心のうちで考えた、
『わたしは神をも恐れず、人を人とも思わないが、

18:5 このやもめがわたしに面倒をかけるから、彼女のためになる裁判をしてや
ろう。そしたら、絶えずやってきてわたしを悩ますことがなくなるだろう』」。

18:6 そこで主は言われた、「この不義な裁判官の言っていることを聞いたか。

 

口語訳 申  6:11-12

6:11 あなたが満たしたものでないもろもろの良い物を満たした家を得させ、あ
なたが掘ったものでない掘り井戸を得させ、あなたが植えたものでないぶどう畑
とオリブの畑とを得させられるであろう。あなたは食べて飽きるであろう。

6:12 その時、あなたはみずから慎み、エジプトの地、奴隷の家から導き出され
た主を忘れてはならない。

 

口語訳 申  8:12-14

8:12 あなたは食べて飽き、麗しい家を建てて住み、

8:13 また牛や羊がふえ、金銀が増し、持ち物がみな増し加わるとき、

8:14 おそらく心にたかぶり、あなたの神、主を忘れるであろう。主はあなたを
エジプトの地、奴隷の家から導き出し、

 

新改訳 詩  49:6-13

49:6 おのれの財産に信頼する者どもや、豊かな富を誇る者どもを。

49:7 人は自分の兄弟をも買い戻すことはできない。自分の身のしろ金を神に払
うことはできない。

49:8 ――たましいの贖いしろは、高価であり、永久にあきらめなくてはならない。――

49:9 人はとこしえまでも生きながらえるであろうか。墓を見ないであろうか。

49:10 彼は見る。知恵のある者たちが死に、愚か者もまぬけ者もひとしく滅び、
自分の財産を他人に残すのを。

49:11 彼らは、心の中で、彼らの家は永遠に続き、その住まいは代々にまで及ぶ
と思い、自分たちの土地に、自分たちの名をつける。

49:12 しかし人は、その栄華のうちにとどまれない。人は滅びうせる獣に等しい。

49:13 これが愚か者どもの道、彼らに従い、彼らの言うことを受け入れる者ども
の道である。セラ

 

口語訳 詩  49:17-19

49:17 彼が死ぬときは何ひとつ携え行くことができず、その栄えも彼に従って
下って行くことは/ないからである。

49:18 たとい彼が生きながらえる間、自分を幸福と思っても、またみずから幸な
時に、人々から称賛されても、

49:19 彼はついにおのれの先祖の仲間に連なる。彼らは絶えて光を見ることがない。

 

口語訳 詩  62:10

62:10 あなたがたは、しえたげにたよってはならない。かすめ奪うことに、むな
しい望みをおいてはならない。富の増し加わるとき、これに心をかけてはならない。

 

口語訳 箴  23:5

23:5 あなたの目をそれにとめると、それはない、富はたちまち自ら翼を生じ
て、わしのように天に飛び去るからだ。

 

口語訳 イザ 5:8

5:8 わざわいなるかな、彼らは家に家を建て連ね、田畑に田畑をまし加えて、余
地をあまさず、自分ひとり、国のうちに住まおうとする。

 

口語訳 マタ 6:19-21

6:19 あなたがたは自分のために、虫が食い、さびがつき、また、盗人らが押し
入って盗み出すような地上に、宝をたくわえてはならない。

6:20 むしろ自分のため、虫も食わず、さびもつかず、また、盗人らが押し入っ
て盗み出すこともない天に、宝をたくわえなさい。

6:21 あなたの宝のある所には、心もあるからである。

 

口語訳 Tテモ6:17

6:17 この世で富んでいる者たちに、命じなさい。高慢にならず、たよりになら
ない富に望みをおかず、むしろ、わたしたちにすべての物を豊かに備えて楽しま
せて下さる神に、のぞみをおくように、

 

口語訳 ヤコ 5:1-3

5:1 富んでいる人たちよ。よく聞きなさい。あなたがたは、自分の身に降りかか
ろうとしているわざわいを思って、泣き叫ぶがよい。

5:2 あなたがたの富は朽ち果て、着物はむしばまれ、

5:3 金銀はさびている。そして、そのさびの毒は、あなたがたの罪を責め、あな
たがたの肉を火のように食いつくすであろう。あなたがたは、終りの時にいるの
に、なお宝をたくわえている。

 

口語訳 ヨブ 14:1

14:1 女から生れる人は/日が短く、悩みに満ちている。

 

口語訳 箴  27:1-2

27:1 あすのことを誇ってはならない、一日のうちに何がおこるかを/知ること
ができないからだ。

27:2 自分の口をもって自らをほめることなく、他人にほめさせよ。自分のくち
びるをもってせず、ほかの人にあなたをほめさせよ。

 

口語訳 ヤコ 4:13-15

4:13 よく聞きなさい。「きょうか、あす、これこれの町へ行き、そこに一か年
滞在し、商売をして一もうけしよう」と言う者たちよ。

4:14 あなたがたは、あすのこともわからぬ身なのだ。あなたがたのいのちは、
どんなものであるか。あなたがたは、しばしの間あらわれて、たちまち消え行く
霧にすぎない。

4:15 むしろ、あなたがたは「主のみこころであれば、わたしは生きながらえも
し、あの事この事もしよう」と言うべきである。

 

口語訳 ルカ 16:19

16:19 ある金持がいた。彼は紫の衣や細布を着て、毎日ぜいたくに遊び暮していた。

 

口語訳 ルカ 21:34

21:34 あなたがたが放縦や、泥酔や、世の煩いのために心が鈍っているうちに、
思いがけないとき、その日がわなのようにあなたがたを捕えることがないよう
に、よく注意していなさい。

 

新改訳 イザ 5:11-12

5:11 ああ。朝早くから強い酒を追い求め、夜をふかして、ぶどう酒をあおって
いる者たち。

5:12 彼らの酒宴には、立琴と十弦の琴、タンバリンと笛とぶどう酒がある。彼
らは、主のみわざを見向きもせず、御手のなされたことを見もしない。

 

新改訳 イザ 22:13

22:13 なんと、おまえたちは楽しみ喜び、牛を殺し、羊をほふり、肉を食らい、
ぶどう酒を飲み、「飲めよ。食らえよ。どうせ、あすは死ぬのだから。」と言っ
ている。

 

6新改訳 アモ 6:3-6

6:3 あなたがたは、わざわいの日を押しのけている、と思っているが、暴虐の時
代を近づけている。

6:4 象牙の寝台に横たわり、長いすに身を伸ばしている者は、群れのうちから子
羊を、牛舎の中から子牛を取って食べている。

6:5 彼らは十弦の琴の音に合わせて即興の歌を作り、ダビデのように新しい楽器
を考え出す。

6:6 彼らは鉢から酒を飲み、最上の香油を身に塗るが、ヨセフの破滅のことで悩
まない。

 

新改訳 Tコリ15:32

15:32 もし、私が人間的な動機から、エペソで獣と戦ったのなら、何の益がある
でしょう。もし、死者の復活がないのなら、「あすは死ぬのだ。さあ、飲み食い
しようではないか。」ということになるのです。

 

口語訳 Tテモ5:6

5:6 これに反して、みだらな生活をしているやもめは、生けるしかばねにすぎない。

 

口語訳 Uテモ3:4-5

3:4 裏切り者、乱暴者、高言をする者、神よりも快楽を愛する者、

3:5 信心深い様子をしながらその実を捨てる者となるであろう。こうした人々を
避けなさい。

 

ヤコ 5:5-6

5:5 あなた方は地上でぜいたくし、快楽にふけり、殺される日に心を肥やしてい
ます。

5:6 あなた方は義人を責めて殺しました。彼はあなた方に抵抗しません。

 

新共同 Tペテ4:3

4:3 かつてあなたがたは、異邦人が好むようなことを行い、好色、情欲、泥酔、
酒宴、暴飲、律法で禁じられている偶像礼拝などにふけっていたのですが、もう
それで十分です。

 

新共同 黙  18:7

18:7 彼女がおごり高ぶって、/ぜいたくに暮らしていたのと、/同じだけの苦
しみと悲しみを、/彼女に与えよ。彼女は心の中でこう言っているからである。
『わたしは、女王の座に着いており、/やもめなどではない。決して悲しい目に
遭いはしない。』

 

口語訳 詩  62:10

62:10 あなたがたは、しえたげにたよってはならない。かすめ奪うことに、むな
しい望みをおいてはならない。富の増し加わるとき、これに心をかけてはならない。

 

口語訳 ダニ 5:4-6

5:4 すなわち彼らは酒を飲んで、金、銀、青銅、鉄、木、石などの神々をほめた
たえた。

5:5 すると突然人の手の指があらわれて、燭台と相対する王の宮殿の塗り壁に物
を書いた。王はその物を書いた手の先を見た。

5:6 そのために王の顔色は変り、その心は思い悩んで乱れ、その腰のつがいはゆ
るみ、ひざは震えて互に打ちあった。

 

口語訳 マタ 24:48-51

24:48 もしそれが悪い僕であって、自分の主人は帰りがおそいと心の中で思い、

24:49 その僕仲間をたたきはじめ、また酒飲み仲間と一緒に食べたり飲んだりし
ているなら、

24:50 その僕の主人は思いがけない日、気がつかない時に帰ってきて、

24:51 彼を厳罰に処し、偽善者たちと同じ目にあわせるであろう。彼はそこで泣
き叫んだり、歯がみをしたりするであろう。

 

口語訳 Tテサ5:3

5:3 人々が平和だ無事だと言っているその矢先に、ちょうど妊婦に産みの苦しみ
が臨むように、突如として滅びが彼らをおそって来る。そして、それからのがれ
ることは決してできない。

 

口語訳 ヤコ 4:14

4:14 あなたがたは、あすのこともわからぬ身なのだ。あなたがたのいのちは、
どんなものであるか。あなたがたは、しばしの間あらわれて、たちまち消え行く
霧にすぎない。

 

口語訳 詩  39:6

39:6 まことに人は影のように、さまよいます。まことに彼らはむなしい事のた
めに/騒ぎまわるのです。彼は積みたくわえるけれども、だれがそれを収めるか
を知りません。

 

口語訳 詩  49:17-19

49:17 彼が死ぬときは何ひとつ携え行くことができず、その栄えも彼に従って
下って行くことは/ないからである。

49:18 たとい彼が生きながらえる間、自分を幸福と思っても、またみずから幸な
時に、人々から称賛されても、

49:19 彼はついにおのれの先祖の仲間に連なる。彼らは絶えて光を見ることがない。

 

口語訳 詩  52:5-7

52:5 しかし神はとこしえにあなたを砕き、あなたを捕えて、その天幕から引き
離し、生ける者の地から、あなたの根を絶やされる。〔セラ

52:6 正しい者はこれを見て恐れ、彼を笑って言うであろう、

52:7 「神をおのが避け所とせず、その富の豊かなるを頼み、その宝に寄り頼む
人を見よ」と。

 

新改訳 箴  28:6

28:6 貧しくても、誠実に歩む者は、富んでいても、曲がった道を歩む者にまさる。

 

新改訳 伝  5:13-16

5:13 私は日の下に、痛ましいことがあるのを見た。所有者に守られている富
が、その人に害を加えることだ。

5:14 その富は不幸な出来事で失われ、子どもが生まれても、自分の手もとには
何もない。

5:15 母の胎から出て来たときのように、また裸でもとの所に帰る。彼は、自分
の労苦によって得たものを、何一つ手に携えて行くことができない。

5:16 これも痛ましいことだ。出て来たときと全く同じようにして去って行く。
風のために労苦して何の益があるだろう。

 

口語訳 エレ 17:11

17:11 しゃこが自分が産んだのではない卵を抱くように、不正な財産を得る者が
ある。その人は一生の半ばにそれから離れて、その終りには愚かな者となる。

 

口語訳 Tテモ6:7

6:7 わたしたちは、何ひとつ持たないでこの世にきた。また、何ひとつ持たない
でこの世を去って行く。

 

口語訳 ルカ 12:33

12:33 自分の持ち物を売って、施しなさい。自分のために古びることのない財布
をつくり、盗人も近寄らず、虫も食い破らない天に、尽きることのない宝をたく
わえなさい。

 

口語訳 ルカ 6:24

6:24 しかしあなたがた富んでいる人たちは、わざわいだ。慰めを受けてしまっ
ているからである。

 

新改訳 ハバ 2:9

2:9 ああ。自分の家のために不正な利得をむさぼり、わざわいの手からのがれる
ために、自分の巣を高い所に据える者。

 

口語訳 マタ 6:19-20

6:19 あなたがたは自分のために、虫が食い、さびがつき、また、盗人らが押し
入って盗み出すような地上に、宝をたくわえてはならない。

6:20 むしろ自分のため、虫も食わず、さびもつかず、また、盗人らが押し入っ
て盗み出すこともない天に、宝をたくわえなさい。

 

口語訳 ロマ 2:5

2:5 あなたのかたくなな、悔改めのない心のゆえに、あなたは、神の正しいさば
きの現れる怒りの日のために神の怒りを、自分の身に積んでいるのである。

 

新改訳 Tテモ6:18-19

6:18 また、人の益を計り、良い行ないに富み、惜しまずに施し、喜んで分け与
えるように。

6:19 また、まことのいのちを得るために、未来に備えて良い基礎を自分自身の
ために築き上げるように。

 

口語訳 ヤコ 5:1-3

5:1 富んでいる人たちよ。よく聞きなさい。あなたがたは、自分の身に降りかか
ろうとしているわざわいを思って、泣き叫ぶがよい。

5:2 あなたがたの富は朽ち果て、着物はむしばまれ、

5:3 金銀はさびている。そして、そのさびの毒は、あなたがたの罪を責め、あな
たがたの肉を火のように食いつくすであろう。あなたがたは、終りの時にいるの
に、なお宝をたくわえている。

 

口語訳 ルカ 16:11

16:11 だから、もしあなたがたが不正の富について忠実でなかったら、だれが真
の富を任せるだろうか。

 

口語訳 Uコリ6:10

6:10 悲しんでいるようであるが、常に喜んでおり、貧しいようであるが、多く
の人を富ませ、何も持たないようであるが、すべての物を持っている。

 

口語訳 Tテモ6:18-19

6:18 また、良い行いをし、良いわざに富み、惜しみなく施し、人に分け与える
ことを喜び、

6:19 こうして、真のいのちを得るために、未来に備えてよい土台を自分のため
に築き上げるように、命じなさい。

 

口語訳 ヤコ 2:5

2:5 愛する兄弟たちよ。よく聞きなさい。神は、この世の貧しい人たちを選んで
信仰に富ませ、神を愛する者たちに約束された御国の相続者とされたではないか。

 

_新共同訳1987(日)__の引照___

新共同 詩  49:17-18

49:17 人に富が増し、その家に名誉が加わるときも/あなたは恐れることはない。

49:18 死ぬときは、何ひとつ携えて行くことができず/名誉が彼の後を追って墓
に下るわけでもない。

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照___

新共同 箴  27:1

27:1 明日のことを誇るな。一日のうちに何が生まれるか知らないのだから。

 

新共同 Tコリ15:32

15:32 単に人間的な動機からエフェソで野獣と闘ったとしたら、わたしに何の得
があったでしょう。もし、死者が復活しないとしたら、/「食べたり飲んだりし
ようではないか。どうせ明日は死ぬ身ではないか」ということになります。

 

新共同 詩  39:6

39:6 御覧ください、与えられたこの生涯は/僅か、手の幅ほどのもの。御前に
は、この人生も無に等しいのです。ああ、人は確かに立っているようでも/すべ
て空しいもの。〔セラ

 

口語訳 マタ 6:19-21

6:19 あなたがたは自分のために、虫が食い、さびがつき、また、盗人らが押し
入って盗み出すような地上に、宝をたくわえてはならない。

6:20 むしろ自分のため、虫も食わず、さびもつかず、また、盗人らが押し入っ
て盗み出すこともない天に、宝をたくわえなさい。

6:21 あなたの宝のある所には、心もあるからである。

 

新共同 ヤコ 4:13-15

4:13 よく聞きなさい。「今日か明日、これこれの町へ行って一年間滞在し、商
売をして金もうけをしよう」と言う人たち、

4:14 あなたがたには自分の命がどうなるか、明日のことは分からないのです。
あなたがたは、わずかの間現れて、やがて消えて行く霧にすぎません。

4:15 むしろ、あなたがたは、「主の御心であれば、生き永らえて、あのことや
このことをしよう」と言うべきです。

 

口語訳 黙  3:17-18

3:17 あなたは、自分は富んでいる。豊かになった、なんの不自由もないと言っ
ているが、実は、あなた自身がみじめな者、あわれむべき者、貧しい者、目の見
えない者、裸な者であることに気がついていない。

3:18 そこで、あなたに勧める。富む者となるために、わたしから火で精錬され
た金を買い、また、あなたの裸の恥をさらさないため身に着けるように、白い衣
を買いなさい。また、見えるようになるため、目にぬる目薬を買いなさい。

 

_SCOFIELD  STUDY BIBLE1967(米)の引照___

口語訳 ルカ 11:40

11:40 愚かな者たちよ、外側を造ったかたは、また内側も造られたではないか。

 

口語訳 ヨブ 27:8

27:8 神が彼を断ち、その魂を抜きとられるとき、/神を信じない者になんの望
みがあろう。

 

口語訳 使  12:23

12:23 するとたちまち、主の使が彼を打った。神に栄光を帰することをしなかっ
たからである。彼は虫にかまれて息が絶えてしまった。

 

口語訳 詩  39:6

39:6 まことに人は影のように、さまよいます。まことに彼らはむなしい事のた
めに/騒ぎまわるのです。彼は積みたくわえるけれども、だれがそれを収めるか
を知りません。

 

口語訳 詩  52:7-8

52:7 「神をおのが避け所とせず、その富の豊かなるを頼み、その宝に寄り頼む
人を見よ」と。

52:8 しかし、わたしは神の家にある/緑のオリブの木のようだ。わたしは世々
かぎりなく神のいつくしみを頼む。

 

_高橋照男選定の追加引照2003(日)_

_ _

塚本訳 マタ 6:31-33

6:31 だから、『何を食べよう』とか、『何を飲もう』とか、『何を着よう』と
か言って、心配するな。

6:32 それは皆異教人のほしがるもの。あなた達の天の父上は、それが皆あなた
達に必要なことをよく御承知である。

6:33 あなた達は何よりも、御国と、神に義とされることとを求めよ。そうすれ
ば(食べ物や着物など)こんなものは皆、(求めずとも)つけたして与えられる
であろう。

 

塚本訳 マタ 16:26

16:26 たとい全世界をもうけても、命を損するならば、その人は何を得するのだ
ろう。それとも、人は(一度失った永遠の)命を受けもどす代価として、何か
(神に)渡すことができるのだろうか。

 

***************************************

 

●              解釈と感想

神の前に富はそんなに悪いものなのか。富それ自身は悪くないがそれに捕らわれ
て神を忘れることがいけないらしい。

 

●              解釈と感想

富を神としないユダヤ人のすごさ。さすが第一級の民族。米国のコインには「IN
GOD WE TRUST」(我々は神に信用を置く)とある。いすれも神を第一にしているか
ら富に恵まれている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

201 問・生活の思い煩いはどうしたらなくなりますか

答・神により不思議に守られるという実際の経験と体験によって不安がなくな
ります

ルカ12:22−32

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421222そこで彼は[彼の]弟子たちに言った、「このゆえに、私はあなたたちに言う、

いのちのために何を食べようか、また体のために何を着ようか、と思い煩うな。

421223なぜなら、いのちは食物以上のものであり、体は着物以上のものだからだ。

421224烏たちをつぶさに見よ。蒔かず、刈らず、納屋もなければ、倉もない。しかし

神は彼らを養って下さる。あなたたちは鳥たちよりもどれほど優れた者であろう。

421225あなたたちのうちの誰が、思い煩ったからといって、自分の背丈を一尺ほ
どでも

伸ばせるだろうか。

421226もしもこのように、最小限のこともなし得ないのならば、なぜあなたたち
はほかのことで思い煩うのか。

421227草花がどのように育つか、つぶさに見よ。労することをせず、紡ぐことも
しない。しかし私はあなたたちに言う、栄華の極みのソロモンですら、これらの
〔草花の〕一つほどにも装ってはいなかった。

421228もし、今日野にあっても明日は炉に投げ込まれる草を〔すら〕、神はこの
ように装

って下さるのであれば、ましてあなたたちを〔装って下さるのは〕なおさらのこ
とであろう、信仰の薄い者らよ。

421229そこであなたたちは、何を食べようかとか、何を飲もうかとか、求める
な、またあくせくするな。

421230なぜなら、これらすべてのものは、この世の異邦人たちが必死に求めるも
のだ。しかし、あなたたちの父は、あなたたちにはこれらが必要だということを
知っておられる。421231かえって、神の王国を求めよ。そうすれば、これら

のものはあなたたちに付け加えられるだろう。

421232〔もう〕恐れるな、小さい群よ。あなたたちの父は、あなたたちに王国を
与える

ことをよしとされたのだから。

 

_新共同訳1987_

12:22 それから、イエスは弟子たちに言われた。「だから、言っておく。命のこ
とで何を食べようか、体のことで何を着ようかと思い悩むな。

12:23 命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切だ。

12:24 烏のことを考えてみなさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、納屋も倉も持
たない。だが、神は烏を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりもどれほど価値
があることか。

12:25 あなたがたのうちのだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも
延ばすことができようか。

12:26 こんなごく小さな事さえできないのに、なぜ、ほかの事まで思い悩むのか。

12:27 野原の花がどのように育つかを考えてみなさい。働きもせず紡ぎもしな
い。しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも
着飾ってはいなかった。

12:28 今日は野にあって、明日は炉に投げ込まれる草でさえ、神はこのように
装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことである。信仰の薄い者
たちよ。

12:29 あなたがたも、何を食べようか、何を飲もうかと考えてはならない。ま
た、思い悩むな。

12:30 それはみな、世の異邦人が切に求めているものだ。あなたがたの父は、こ
れらのものがあなたがたに必要なことをご存じである。

12:31 ただ、神の国を求めなさい。そうすれば、これらのものは加えて与えられる。

12:32 小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる。

 

_前田訳1978_

12:22 彼は弟子たちにいわれた、「それゆえわたしはいう、何を食べようかとい
のちのことを、何を着ようかと体のことを気にするな。

12:23 いのちは食べ物以上、体は着物以上である。

12:24 烏を考えてみよ、まかず、刈らず、納屋も倉もないのに、神は養いたも
う。あなた方はどれだけ鳥にまさることか。

12:25 あなた方のだれが、気を配って寿命を少しでも延ばせるか。

12:26 そんな小さいこともできずに、なぜほかのことを気にするか。

12:27 花は紡ぎも織りもしないことを考えてみよ。わたしはいう、栄華をきわめ
たソロモンもこの花のひとつほども着飾ってはいなかった。

12:28 きょう野にあり、あす炉に投げ込まれる草を神がこのように装いたもうな
らば、ましてあなた方はなおさらである。信仰の小さい人々よ。

12:29 あなた方も何を食べ何を飲もうと求めるな、気にするな。

12:30 それらはみな世の民が欲するもの。あなた方の父上はあなた方にそれらが
要ることをご承知である。

12:31 ただ彼のみ国を求めよ。そうすればそれらは加えて与えられよう。

12:32 おそれるな、小さい群れよ、あなた方の父上はよろこんでみ国を賜わるから。

 

_新改訳1970_

12:22 それから弟子たちに言われた。「だから、わたしはあなたがたに言いま
す。いのちのことで何を食べようかと心配したり、からだのことで何を着ようか
と心配したりするのはやめなさい。

12:23 いのちは食べ物よりたいせつであり、からだは着物よりたいせつだからです。

12:24 烏のことを考えてみなさい。蒔きもせず、刈り入れもせず、納屋も倉もあ
りません。けれども、神が彼らを養っていてくださいます。あなたがたは、鳥よ
りも、はるかにすぐれたものです。

12:25 あなたがたのうちのだれが、心配したからといって、自分のいのちを少し
でも延ばすことができますか。

12:26 こんな小さなことさえできないで、なぜほかのことまで心配するのですか。

12:27 ゆりの花のことを考えてみなさい。どうして育つのか。紡ぎもせず、織り
もしないのです。しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を窮めたソロモ
ンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいませんでした。

12:28 しかし、きょうは野にあって、あすは炉に投げ込まれる草をさえ、神はこ
のように装ってくださるのです。ましてあなたがたには、どんなによくしてくだ
さることでしょう。ああ、信仰の薄い人たち。

12:29 何を食べたらよいか、何を飲んだらよいか、と捜し求めることをやめ、気
をもむことをやめなさい。

12:30 これらはみな、この世の異邦人たちが切に求めているものです。しかし、
あなたがたの父は、それがあなたがたにも必要であることを知っておられます。

12:31 何はともあれ、あなたがたは、神の国を求めなさい。そうすれば、これら
の物は、それに加えて与えられます。

12:32 小さな群れよ。恐れることはありません。あなたがたの父である神は、喜
んであなたがたに御国をお与えになるからです。

 

_塚本訳1963_

12:22 それから(また)弟子たちに言われた、「だから、わたしは言う、何を食
べようかと命のことを心配したり、また何を着ようかと体のことを心配したりす
るな。

12:23 命は食べ物以上、体は着物以上(の賜物)だから。(命と体とを下さった
神が、それ以下のものを下さらないわけはない。)

12:24 烏をよく見てごらん。まかず、刈らず、納屋も倉もないのに、神はそれを
養ってくださるのである。ましてあなた達は、鳥よりもどれだけ大切だか知れない。

12:25 (だいいち、)あなた達のうちのだれが、心配して寿命を一寸でも延ばす
ことが出来るのか。

12:26 それなら、こんな小さなことさえ出来ないのに、なぜほかのことを心配す
るのか。

12:27 花は紡ぐことも、織ることもしないのに、よく見てごらん。しかし、わた
しは言う、栄華を極めたソロモン(王)でさえも、この花の一つほどに着飾って
はいなかった。

12:28 きょうは野に花咲き、あすは炉に投げ込まれる草でさえ、神はこんなに
装ってくださるからには、ましてあなた達はなおさらのことである。信仰の小さ
い人たちよ!

12:29 あなた達も、何を食べよう、何を飲もうと考えるな、また気をもむな。

12:30 それは皆この世の異教人の欲しがるもの。あなた達の父上は、それがあな
た達に必要なことを御承知である。

12:31 あなた達はむしろ御国を求めよ。そうすれば(食べ物や着物など)こんな
ものは、(求めずとも)つけたして与えられるであろう。

12:32 小さな群よ、恐れることはない。あなた達の父上は御国をあなた達に下さ
るつもりだから。

_ _

_口語訳1955_

12:22 それから弟子たちに言われた、「それだから、あなたがたに言っておく。
何を食べようかと、命のことで思いわずらい、何を着ようかとからだのことで思
いわずらうな。

12:23 命は食物にまさり、からだは着物にまさっている。

12:24 からすのことを考えて見よ。まくことも、刈ることもせず、また、納屋も
なく倉もない。それだのに、神は彼らを養っていて下さる。あなたがたは鳥より
も、はるかにすぐれているではないか。

12:25 あなたがたのうち、だれが思いわずらったからとて、自分の寿命をわずか
でも延ばすことができようか。

12:26 そんな小さな事さえできないのに、どうしてほかのことを思いわずらうのか。

12:27 野の花のことを考えて見るがよい。紡ぎもせず、織りもしない。しかし、
あなたがたに言うが、栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この花の一つほどに
も着飾ってはいなかった。

12:28 きょうは野にあって、あすは炉に投げ入れられる草でさえ、神はこのよう
に装って下さるのなら、あなたがたに、それ以上よくしてくださらないはずがあ
ろうか。ああ、信仰の薄い者たちよ。

12:29 あなたがたも、何を食べ、何を飲もうかと、あくせくするな、また気を使
うな。

12:30 これらのものは皆、この世の異邦人が切に求めているものである。あなた
がたの父は、これらのものがあなたがたに必要であることを、ご存じである。

12:31 ただ、御国を求めなさい。そうすれば、これらのものは添えて与えられる
であろう。

12:32 恐れるな、小さい群れよ。御国を下さることは、あなたがたの父のみここ
ろなのである。

 

****************************************

関連個所と引照の編集

 

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版・荒井献、川島貞雄)並行個所_

新共同 マタ 6:25-34

6:25 「だから、言っておく。自分の命のことで何を食べようか何を飲もうか
と、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物よりも大切で
あり、体は衣服よりも大切ではないか。

6:26 空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしな
い。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも
価値あるものではないか。

6:27 あなたがたのうちだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも延
ばすことができようか。

6:28 なぜ、衣服のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、注意し
て見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。

6:29 しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどに
も着飾ってはいなかった。

6:30 今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのよう
に装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、信仰の
薄い者たちよ。

6:31 だから、『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言っ
て、思い悩むな。

6:32 それはみな、異邦人が切に求めているものだ。あなたがたの天の父は、こ
れらのものがみなあなたがたに必要なことをご存じである。

6:33 何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのもの
はみな加えて与えられる。

6:34 だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。
その日の苦労は、その日だけで十分である。」

 

_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

新共同 ルカ 21:34

21:34 「放縦や深酒や生活の煩いで、心が鈍くならないように注意しなさい。さ
もないと、その日が不意に罠のようにあなたがたを襲うことになる。

 

新共同 詩  147:8-9

147:8 主は天を雲で覆い、大地のために雨を備え/山々に草を芽生えさせられる。

147:9 獣や、烏のたぐいが求めて鳴けば/食べ物をお与えになる。

 

新共同 ヨブ 38:41

38:41 誰が烏のために餌を置いてやるのか/その雛が神に向かって鳴き/食べ物
を求めて迷い出るとき。

 

新共同 イザ 41:14

41:14 あなたを贖う方、イスラエルの聖なる神/主は言われる。恐れるな、虫け
らのようなヤコブよ/イスラエルの人々よ、わたしはあなたを助ける。

 

新共同 使  20:28

20:28 どうか、あなたがた自身と群れ全体とに気を配ってください。聖霊は、神
が御子の血によって御自分のものとなさった神の教会の世話をさせるために、あ
なたがたをこの群れの監督者に任命なさったのです。

 

新共同 Tペテ5:2

5:2 あなたがたにゆだねられている、神の羊の群れを牧しなさい。強制されてで
はなく、神に従って、自ら進んで世話をしなさい。卑しい利得のためにではなく
献身的にしなさい。

 

_THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英)__の引照___

 

口語訳 Tコリ7:32

7:32 わたしはあなたがたが、思い煩わないようにしていてほしい。未婚の男子
は主のことに心をくばって、どうかして主を喜ばせようとするが、

 

口語訳 ピリ 4:6

4:6 何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとを
ささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。

 

口語訳 ヘブ 13:5

13:5 金銭を愛することをしないで、自分の持っているもので満足しなさい。主
は、「わたしは、決してあなたを離れず、あなたを捨てない」と言われた。

 

口語訳 詩  39:6

39:6 まことに人は影のように、さまよいます。まことに彼らはむなしい事のた
めに/騒ぎまわるのです。彼は積みたくわえるけれども、だれがそれを収めるか
を知りません。

 

口語訳 Tペテ5:7

5:7 神はあなたがたをかえりみていて下さるのであるから、自分の思いわずらい
を、いっさい神にゆだねるがよい。

_ _

口語訳 Tペテ1:24

1:24 「人はみな草のごとく、/その栄華はみな草の花に似ている。草は枯れ、
/花は散る。

 

口語訳 Tテサ4:4-6

4:4 各自、気をつけて自分のからだを清く尊く保ち、

4:5 神を知らない異邦人のように情欲をほしいままにせず、

4:6 また、このようなことで兄弟を踏みつけたり、だましたりしてはならない。
前にもあなたがたにきびしく警告しておいたように、主はこれらすべてのことに
ついて、報いをなさるからである。

 

口語訳 Tペテ4:2-4

4:2 それは、肉における残りの生涯を、もはや人間の欲情によらず、神の御旨に
よって過ごすためである。

4:3 過ぎ去った時代には、あなたがたは、異邦人の好みにまかせて、好色、欲
情、酔酒、宴楽、暴飲、気ままな偶像礼拝などにふけってきたが、もうそれで十
分であろう。

4:4 今はあなたがたが、そうした度を過ごした乱行に加わらないので、彼らは驚
きあやしみ、かつ、ののしっている。

_ _

口語訳 詩  34:9

34:9 主の聖徒よ、主を恐れよ、主を恐れる者には乏しいことがないからである。

 

口語訳 詩  37:25

37:25 わたしは、むかし年若かった時も、年老いた今も、正しい人が捨てられ、
あるいはその子孫が/食物を請いあるくのを見たことがない。

 

口語訳 詩  84:11

84:11 主なる神は日です、盾です。主は恵みと誉とを与え、直く歩む者に良い物
を拒まれることはありません。

 

口語訳 ロマ 8:31

8:31 それでは、これらの事について、なんと言おうか。もし、神がわたしたち
の味方であるなら、だれがわたしたちに敵し得ようか。

 

口語訳 Tテモ4:8

4:8 からだの訓練は少しは益するところがあるが、信心は、今のいのちと後の世
のいのちとが約束されてあるので、万事に益となる。

 

口語訳 ヘブ 13:5

13:5 金銭を愛することをしないで、自分の持っているもので満足しなさい。主
は、「わたしは、決してあなたを離れず、あなたを捨てない」と言われた。

_ _

口語訳 詩  34:9

34:9 主の聖徒よ、主を恐れよ、主を恐れる者には乏しいことがないからである。

 

口語訳 詩  37:25

37:25 わたしは、むかし年若かった時も、年老いた今も、正しい人が捨てられ、
あるいはその子孫が/食物を請いあるくのを見たことがない。

 

口語訳 詩  84:11

84:11 主なる神は日です、盾です。主は恵みと誉とを与え、直く歩む者に良い物
を拒まれることはありません。

 

口語訳 ロマ 8:31

8:31 それでは、これらの事について、なんと言おうか。もし、神がわたしたち
の味方であるなら、だれがわたしたちに敵し得ようか。

 

口語訳 Tテモ4:8

4:8 からだの訓練は少しは益するところがあるが、信心は、今のいのちと後の世
のいのちとが約束されてあるので、万事に益となる。

 

口語訳 ヘブ 13:5

13:5 金銭を愛することをしないで、自分の持っているもので満足しなさい。主
は、「わたしは、決してあなたを離れず、あなたを捨てない」と言われた。

 

 

 

口語訳 エペ 1:5-9

1:5 わたしたちに、イエス・キリストによって神の子たる身分を授けるように
と、御旨のよしとするところに従い、愛のうちにあらかじめ定めて下さったので
ある。

1:6 これは、その愛する御子によって賜わった栄光ある恵みを、わたしたちがほ
めたたえるためである。

1:7 わたしたちは、御子にあって、神の豊かな恵みのゆえに、その血によるあが
ない、すなわち、罪過のゆるしを受けたのである。

1:8 神はその恵みをさらに増し加えて、あらゆる知恵と悟りとをわたしたちに賜
わり、

1:9 御旨の奥義を、自らあらかじめ定められた計画に従って、わたしたちに示し
て下さったのである。

 

口語訳 ピリ 2:13

2:13 あなたがたのうちに働きかけて、その願いを起させ、かつ実現に至らせる
のは神であって、それは神のよしとされるところだからである。

 

口語訳 エレ 3:19

3:19 どのようにして、あなたをわたしの子どもたちのうちに置き、万国のうち
で最も美しい嗣業である良い地を/あなたに与えようかと、わたしは思ってい
た。わたしはまた、あなたがわたしを「わが父」と呼び、わたしに従って離れる
ことはないと思っていた。

 

口語訳 ロマ 8:28-32

8:28 神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共
に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている。

8:29 神はあらかじめ知っておられる者たちを、更に御子のかたちに似たものと
しようとして、あらかじめ定めて下さった。それは、御子を多くの兄弟の中で長
子とならせるためであった。

8:30 そして、あらかじめ定めた者たちを更に召し、召した者たちを更に義と
し、義とした者たちには、更に栄光を与えて下さったのである。

8:31 それでは、これらの事について、なんと言おうか。もし、神がわたしたち
の味方であるなら、だれがわたしたちに敵し得ようか。

8:32 ご自身の御子をさえ惜しまないで、わたしたちすべての者のために死に渡
されたかたが、どうして、御子のみならず万物をも賜わらないことがあろうか。

 

口語訳 Uテサ1:5

1:5 これは、あなたがたを、神の国にふさわしい者にしようとする神のさばきが
正しいことを、証拠だてるものである。その神の国のために、あなたがたも苦し
んでいるのである。

 

口語訳 ヘブ 12:28

12:28 このように、わたしたちは震われない国を受けているのだから、感謝をし
ようではないか。そして感謝しつつ、恐れかしこみ、神に喜ばれるように、仕え
ていこう。

 

口語訳 ヤコ 2:5

2:5 愛する兄弟たちよ。よく聞きなさい。神は、この世の貧しい人たちを選んで
信仰に富ませ、神を愛する者たちに約束された御国の相続者とされたではないか。

 

口語訳 Tペテ1:3-5

1:3 ほむべきかな、わたしたちの主イエス・キリストの父なる神。神は、その豊
かなあわれみにより、イエス・キリストを死人の中からよみがえらせ、それによ
り、わたしたちを新たに生れさせて生ける望みをいだかせ、

1:4 あなたがたのために天にたくわえてある、朽ちず汚れず、しぼむことのない
資産を受け継ぐ者として下さったのである。

1:5 あなたがたは、終りの時に啓示さるべき救にあずかるために、信仰により神
の御力に守られているのである。

 

口語訳 Uペテ1:11

1:11 こうして、わたしたちの主また救主イエス・キリストの永遠の国に入る恵
みが、あなたがたに豊かに与えられるからである。

 

_新共同訳1987(日)__の引照___

新共同 マタ 6:25-33

6:25 「だから、言っておく。自分の命のことで何を食べようか何を飲もうか
と、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物よりも大切で
あり、体は衣服よりも大切ではないか。

6:26 空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしな
い。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも
価値あるものではないか。

6:27 あなたがたのうちだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも延
ばすことができようか。

6:28 なぜ、衣服のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、注意し
て見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。

6:29 しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどに
も着飾ってはいなかった。

6:30 今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのよう
に装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、信仰の
薄い者たちよ。

6:31 だから、『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言っ
て、思い悩むな。

6:32 それはみな、異邦人が切に求めているものだ。あなたがたの天の父は、こ
れらのものがみなあなたがたに必要なことをご存じである。

6:33 何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのもの
はみな加えて与えられる。

 

新共同 ヨブ 38:40-41

38:40 雌獅子は茂みに待ち伏せ/その子は隠れがにうずくまっている。

38:41 誰が烏のために餌を置いてやるのか/その雛が神に向かって鳴き/食べ物
を求めて迷い出るとき。

 

新共同 詩  147:8-9

147:8 主は天を雲で覆い、大地のために雨を備え/山々に草を芽生えさせられる。

147:9 獣や、烏のたぐいが求めて鳴けば/食べ物をお与えになる。

 

新共同 マタ 6:26

6:26 空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしな
い。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも
価値あるものではないか。

 

新共同 マタ 6:31

6:31 だから、『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言っ
て、思い悩むな。

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照___

口語訳 マタ 6:25-34

6:25 それだから、あなたがたに言っておく。何を食べようか、何を飲もうか
と、自分の命のことで思いわずらい、何を着ようかと自分のからだのことで思い
わずらうな。命は食物にまさり、からだは着物にまさるではないか。

6:26 空の鳥を見るがよい。まくことも、刈ることもせず、倉に取りいれること
もしない。それだのに、あなたがたの天の父は彼らを養っていて下さる。あなた
がたは彼らよりも、はるかにすぐれた者ではないか。

6:27 あなたがたのうち、だれが思いわずらったからとて、自分の寿命をわずか
でも延ばすことができようか。

6:28 また、なぜ、着物のことで思いわずらうのか。野の花がどうして育ってい
るか、考えて見るがよい。働きもせず、紡ぎもしない。

6:29 しかし、あなたがたに言うが、栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この
花の一つほどにも着飾ってはいなかった。

6:30 きょうは生えていて、あすは炉に投げ入れられる野の草でさえ、神はこの
ように装って下さるのなら、あなたがたに、それ以上よくしてくださらないはず
があろうか。ああ、信仰の薄い者たちよ。

6:31 だから、何を食べようか、何を飲もうか、あるいは何を着ようかと言って
思いわずらうな。

6:32 これらのものはみな、異邦人が切に求めているものである。あなたがたの
天の父は、これらのものが、ことごとくあなたがたに必要であることをご存じで
ある。

6:33 まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべ
て添えて与えられるであろう。

6:34 だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわ
ずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。

 

口語訳 ヨハ 21:15-17

21:15 彼らが食事をすませると、イエスはシモン・ペテロに言われた、「ヨハネ
の子シモンよ、あなたはこの人たちが愛する以上に、わたしを愛するか」。ペテ
ロは 言った、「主よ、そうです。わたしがあなたを愛することは、あなたがご
存じです」。イエスは彼に「わたしの小羊を養いなさい」と言われた。

21:16 またもう一度彼に言われた、「ヨハネの子シモンよ、わたしを愛する
か」。彼はイエスに言った、「主よ、そうです。わたしがあなたを愛すること
は、あなたがご存じです」。イエスは彼に言われた、「わたしの羊を飼いなさい」。

21:17 イエスは三度目に言われた、「ヨハネの子シモンよ、わたしを愛する
か」。ペテロは「わたしを愛するか」とイエスが三度も言われたので、心をいた
めてイエス に言った、「主よ、あなたはすべてをご存じです。わたしがあなた
を愛していることは、おわかりになっています」。イエスは彼に言われた、「わ
たしの羊を養 いなさい。

 

_SCOFIELD  STUDY BIBLE1967(米)の引照___

口語訳 ピリ 4:6

4:6 何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとを
ささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。

 

口語訳 詩  139:14

139:14 わたしはあなたをほめたたえます。あなたは恐るべく、くすしき方だか
らです。あなたのみわざはくすしく、あなたは最もよくわたしを知っておられます。

 

口語訳 ヨブ 38:41

38:41 からすの子が神に向かって呼ばわり、/食物がなくて、さまようとき、/
からすにえさを与える者はだれか。

 

口語訳 詩  147:8-9

147:8 主は雲をもって天をおおい、地のために雨を備え、もろもろの山に草をは
えさせ、

147:9 食物を獣に与え、また鳴く小がらすに与えられる。

 

口語訳 ルカ 12:18

12:18 言った、『こうしよう。わたしの倉を取りこわし、もっと大きいのを建て
て、そこに穀物や食糧を全部しまい込もう。

 

口語訳 詩  39:5

39:5 見よ、あなたはわたしの日をつかのまとされました。わたしの一生はあな
たの前では無にひとしいのです。まことに、すべての人はその盛んな時でも/息
にすぎません。〔セラ

 

口語訳 T列 10:4-5

10:4 シバの女王はソロモンのもろもろの知恵と、ソロモンが建てた宮殿、

10:5 その食卓の食物と、列座の家来たちと、その侍臣たちの伺候ぶり、彼らの
服装と、彼の給仕たち、および彼が主の宮でささげる燔祭を見て、全く気を奪わ
れてしまった。

 

口語訳 マタ 8:26

8:26 するとイエスは彼らに言われた、「なぜこわがるのか、信仰の薄い者たち
よ」。それから起きあがって、風と海とをおしかりになると、大なぎになった。

 

口語訳 マタ 14:31

14:31 イエスはすぐに手を伸ばし、彼をつかまえて言われた、「信仰の薄い者
よ、なぜ疑ったのか」。

 

口語訳 マタ 16:8

16:8 イエスはそれと知って言われた、「信仰の薄い者たちよ、なぜパンがない
からだと互に論じ合っているのか。

 

口語訳 マタ 14:27

14:27 しかし、イエスはすぐに彼らに声をかけて、「しっかりするのだ、わたし
である。恐れることはない」と言われた。

 

口語訳 ヨハ 21:15-17

21:15 彼らが食事をすませると、イエスはシモン・ペテロに言われた、「ヨハネ
の子シモンよ、あなたはこの人たちが愛する以上に、わたしを愛するか」。ペテ
ロは 言った、「主よ、そうです。わたしがあなたを愛することは、あなたがご
存じです」。イエスは彼に「わたしの小羊を養いなさい」と言われた。

21:16 またもう一度彼に言われた、「ヨハネの子シモンよ、わたしを愛する
か」。彼はイエスに言った、「主よ、そうです。わたしがあなたを愛すること
は、あなたがご存じです」。イエスは彼に言われた、「わたしの羊を飼いなさい」。

21:17 イエスは三度目に言われた、「ヨハネの子シモンよ、わたしを愛する
か」。ペテロは「わたしを愛するか」とイエスが三度も言われたので、心をいた
めてイエス に言った、「主よ、あなたはすべてをご存じです。わたしがあなた
を愛していることは、おわかりになっています」。イエスは彼に言われた、「わ
たしの羊を養 いなさい。

 

口語訳 エペ 1:9

1:9 御旨の奥義を、自らあらかじめ定められた計画に従って、わたしたちに示し
て下さったのである。

 

_高橋照男選定の追加引照2003(日)_

 

塚本訳 マタ 6:31-32

6:31 だから、『何を食べよう』とか、『何を飲もう』とか、『何を着よう』と
か言って、心配するな。

6:32 それは皆異教人のほしがるもの。あなた達の天の父上は、それが皆あなた
達に必要なことをよく御承知である。

 

口語訳 詩  37:25

37:25 わたしは、むかし年若かった時も、年老いた今も、正しい人が捨てられ、
あるいはその子孫が/食物を請いあるくのを見たことがない。

 

新共同 ルカ 12:32

12:32 小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる。

 

***************************************

●              解釈と感想

古来、真面目に生活していないものは、生活に困るようになる。

 

●              解釈と感想

「思い煩い」というのは、他人との比較から来る。不足感という感情が思い煩い
のもと。

 

●              解釈と感想

生活の思い煩いをしないように「大企業」に身を委ねると、経済生活は安定する
が魂が奪われるという悩みがある。

 

● 解釈と感想

「生活」のために人生があるという考えは人間を陳腐化させる。健康で長く生き
ることを人生目標にするのは若者を奮い立たせない。

 

●              解釈と感想

神のために身を捧げるのは自分の利益、自分の喜びのため。それは天に宝を積む
こと。

 

●              解釈と感想

現代人の思い煩い、年収、年金、健康、学歴、結婚、住宅、

現代人が思い煩わないこと、死後の生命、信仰、神に義とされること、正しく生
きること。

 

●              解釈と感想

クリスチャンは異邦人が切に求めるものを求めてはいけない。それは父なる神が
先刻ご承知で与えて下さる。「平和」すら神が与えてくださる。

 

●              解釈と感想

平和や御国は 神が与えてくださるもの、人間の活動努力で勝ち取ろうとしては
いけない。それはヒューマニストの働きである。信仰だけで安住していてはいけ
ないという批判 に惑わされてはいけない。神の力というものを深く信じる人は
ヒューマニストの行動とは一戦を画さなければならない。

 

●              解釈と感想

生活の思い煩いはどうしたらなくなるか。それは神により不思議に守られるとい
う実際の経験と体験をする事によってはじめて不安がなくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

202 問・天に宝を積むとはどういうことですか。慈善をすれば天国に行け
ますか。

答・少額の献金でも神に誉められます。心が神相手になっているかどうかです

ルカ12:33−34

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421233あなたたちの財産を売り払い、〔それを〕慈善に施せ。あなたたちは自分
のため

に、古びることのない財布を作れ、また天に尽きることのない宝を〔積め〕。そこで

は泥棒が近づかず、衣魚(しみ)が滅ぼすようなこともない。

421234実に、あなたたちの宝のあるところ、そこにあなたたちの心もあるのだ。

 

_新共同訳1987_

12:33 自分の持ち物を売り払って施しなさい。擦り切れることのない財布を作
り、尽きることのない富を天に積みなさい。そこは、盗人も近寄らず、虫も食い
荒らさない。

12:34 あなたがたの富のあるところに、あなたがたの心もあるのだ。」

 

_前田訳1978_

12:33 持ちものを売って施しをなさい。自分のために古びない財布をつくり、盗
人が近づかず、しみも食わない天に無限の宝をつみなさい、

12:34 あなた方の宝のあるところにあなた方の心もあるから。

 

_新改訳1970_

12:33 持ち物を売って、施しをしなさい。自分のために、古くならない財布を作
り、朽ちることのない宝を天に積み上げなさい。そこには、盗人も近寄らず、し
みもいためることがありません。

12:34 あなたがたの宝のあるところに、あなたがたの心もあるからです。

 

_塚本訳1963_

12:33 (ただ御国のために働けばよろしい。)持ち物を売って施しをしなさい。
(すなわちそれによって)自分のために古び(て破れ)ることのない財布をつく
り、泥坊が近づくことも、衣魚が食うこともない天に、使いつくすことのない宝
をつんでおきなさい。

12:34 宝のある所に、あなた達の心もあるのだから。

 

_口語訳1955_

12:33 自分の持ち物を売って、施しなさい。自分のために古びることのない財布
をつくり、盗人も近寄らず、虫も食い破らない天に、尽きることのない宝をたく
わえなさい。

12:34 あなたがたの宝のある所には、心もあるからである。

 

****************************************

関連個所と引照の編集

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版・荒井献、川島貞雄)並行個所_

新共同 マタ 6:19-21

6:19 「あなたがたは地上に富を積んではならない。そこでは、虫が食ったり、
さび付いたりするし、また、盗人が忍び込んで盗み出したりする。

6:20 富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともな
く、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。

6:21 あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」

 

_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

新共同 ルカ 11:41

11:41 ただ、器の中にある物を人に施せ。そうすれば、あなたたちにはすべての
ものが清くなる。

 

新共同 マコ 10:21

10:21 イエスは彼を見つめ、慈しんで言われた。「あなたに欠けているものが一
つある。行って持っている物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれ
ば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい。」

 

新共同 ルカ 18:22

18:22 これを聞いて、イエスは言われた。「あなたに欠けているものがまだ一つ
ある。持っている物をすべて売り払い、貧しい人々に分けてやりなさい。そうす
れば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい。」

 

_THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英)__の引照___

新共同 マタ 19:21

19:21 イエスは言われた。「もし完全になりたいのなら、行って持ち物を売り払
い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それか
ら、わたしに従いなさい。」

 

新共同 使  2:45

2:45 財産や持ち物を売り、おのおのの必要に応じて、皆がそれを分け合った。

 

新共同 使  4:34-35

4:34 信者の中には、一人も貧しい人がいなかった。土地や家を持っている人が
皆、それを売っては代金を持ち寄り、

4:35 使徒たちの足もとに置き、その金は必要に応じて、おのおのに分配された
からである。

 

新共同 Uコリ8:2

8:2 彼らは苦しみによる激しい試練を受けていたのに、その満ち満ちた喜びと極
度の貧しさがあふれ出て、人に惜しまず施す豊かさとなったということです。

 

塚本訳 ルカ 16:9

16:9 それでわたしもあなた達に言う、あなた達も(この番頭に見習い、今のう
ちにこの世の)不正な富を利用して、(天に)友人[神]をつくっておけ。そう
すれば富がなくなる時、その友人が永遠の住居に迎えてくださるであろう。

 

新共同 ハガ 1:6

1:6 種を多く蒔いても、取り入れは少ない。食べても、満足することなく/飲ん
でも、酔うことがない。衣服を重ねても、温まることなく/金をかせぐ者がかせ
いでも/穴のあいた袋に入れるようなものだ。

 

新共同 マタ 6:19-21

6:19 「あなたがたは地上に富を積んではならない。そこでは、虫が食ったり、
さび付いたりするし、また、盗人が忍び込んで盗み出したりする。

6:20 富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともな
く、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。

6:21 あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」

 

新共同 ヨハ 12:6

12:6 彼がこう言ったのは、貧しい人々のことを心にかけていたからではない。
彼は盗人であって、金入れを預かっていながら、その中身をごまかしていたから
である。

 

新共同 Tテモ6:17-19

6:17 この世で富んでいる人々に命じなさい。高慢にならず、不確かな富に望み
を置くのではなく、わたしたちにすべてのものを豊かに与えて楽しませてくださ
る神に望みを置くように。

6:18 善を行い、良い行いに富み、物惜しみをせず、喜んで分け与えるように。

6:19 真の命を得るために、未来に備えて自分のために堅固な基礎を築くようにと。

 

新共同 ヤコ 5:1-3

5:1 富んでいる人たち、よく聞きなさい。自分にふりかかってくる不幸を思っ
て、泣きわめきなさい。

5:2 あなたがたの富は朽ち果て、衣服には虫が付き、

5:3 金銀もさびてしまいます。このさびこそが、あなたがたの罪の証拠となり、
あなたがたの肉を火のように食い尽くすでしょう。あなたがたは、この終わりの
時のために宝を蓄えたのでした。

 

新共同 マタ 6:21

6:21 あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」

 

新共同 ピリ 3:20

3:20 しかし、わたしたちの本国は天にあります。そこから主イエス・キリスト
が救い主として来られるのを、わたしたちは待っています。

 

新共同 コロ 3:1-3

3:1 さて、あなたがたは、キリストと共に復活させられたのですから、上にある
ものを求めなさい。そこでは、キリストが神の右の座に着いておられます。

3:2 上にあるものに心を留め、地上のものに心を引かれないようにしなさい。

3:3 あなたがたは死んだのであって、あなたがたの命は、キリストと共に神の内
に隠されているのです。

 

_新共同訳1987(日)__の引照___

新共同 マタ 19:21

19:21 イエスは言われた。「もし完全になりたいのなら、行って持ち物を売り払
い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それか
ら、わたしに従いなさい。」

 

新共同 マコ 10:21

10:21 イエスは彼を見つめ、慈しんで言われた。「あなたに欠けているものが一
つある。行って持っている物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれ
ば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい。」

 

新共同 マタ 6:21

6:21 あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」

 

新共同 コロ 3:1-2

3:1 さて、あなたがたは、キリストと共に復活させられたのですから、上にある
ものを求めなさい。そこでは、キリストが神の右の座に着いておられます。

3:2 上にあるものに心を留め、地上のものに心を引かれないようにしなさい。

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照___

口語訳 箴  13:7

13:7 富んでいると偽って、何も持たない者がいる、貧しいと偽って、多くの富
を持つ者がいる。

 

口語訳 使  4:34

4:34 彼らの中に乏しい者は、ひとりもいなかった。地所や家屋を持っている人
たちは、それを売り、売った物の代金をもってきて、

 

口語訳 マタ 6:20-21

6:20 むしろ自分のため、虫も食わず、さびもつかず、また、盗人らが押し入っ
て盗み出すこともない天に、宝をたくわえなさい。

6:21 あなたの宝のある所には、心もあるからである。

 

_SCOFIELD  STUDY BIBLE1967(米)の引照___

口語訳 マタ 19:21

19:21 イエスは彼に言われた、「もしあなたが完全になりたいと思うなら、帰っ
てあなたの持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に宝を
持つようになろう。そして、わたしに従ってきなさい」。

 

口語訳 ルカ 11:41

11:41 ただ、内側にあるものをきよめなさい。そうすれば、いっさいがあなたが
たにとって、清いものとなる。

 

口語訳 ルカ 18:22

18:22 イエスはこれを聞いて言われた、「あなたのする事がまだ一つ残ってい
る。持っているものをみな売り払って、貧しい人々に分けてやりなさい。そうす
れば、天に宝を持つようになろう。そして、わたしに従ってきなさい」。

 

口語訳 使  2:44-45

2:44 信者たちはみな一緒にいて、いっさいの物を共有にし、

2:45 資産や持ち物を売っては、必要に応じてみんなの者に分け与えた。

 

口語訳 使  4:34-35

4:34 彼らの中に乏しい者は、ひとりもいなかった。地所や家屋を持っている人
たちは、それを売り、売った物の代金をもってきて、

4:35 使徒たちの足もとに置いた。そしてそれぞれの必要に応じて、だれにでも
分け与えられた。

 

口語訳 マタ 6:20  むしろ自分のため、虫も食わず、さびもつかず、また、盗
人らが押し入って盗み出すこともない天に、宝をたくわえなさい。

 

口語訳 ルカ 12:21 自分のために宝を積んで神に対して富まない者は、これと同
じである」。

 

口語訳 マタ 6:21 あなたの宝のある所には、心もあるからである。

 

口語訳 コロ 4:1-3

4:1 主人たる者よ、僕を正しく公平に扱いなさい。あなたがたにも主が天にいま
すことが、わかっているのだから。

4:2 目をさまして、感謝のうちに祈り、ひたすら祈り続けなさい。

4:3 同時にわたしたちのためにも、神が御言のために門を開いて下さって、わた
したちがキリストの奥義を語れるように(わたしは、実は、そのために獄につな
がれているのである)、

 

_高橋照男選定の追加引照2003(日)_

塚本訳 ルカ 21:2-3

21:2 またある貧しそうな寡婦がレプタ銅貨[五円]二つをそこに入れるのを見て、

21:3 言われた、「本当にわたしは言う、あの貧乏な寡婦はだれよりも多く入れた。

 

***************************************

●              解釈と感想

クリスチャンは金持ちになってはいけないか。・・・金持ちであっても金に心が
奪われない人は立派。金の大小ではない。金を神のために使うのかどうかである。

 

●              解釈と感想

金の使い方次第で天に宝を積むことができるが、慈善をしたからと言って天国に
はいけない。

 

●              解釈と感想

金の使い方は「人生の使い方」にも通じる。しかし「キリスト教」の名の付く仕
事や、あるいは慈善団体に属していても天国には行けない。そこが教会主義と無
教会主義の考え方の違い。

 

●              解釈と感想

この人生を自分の楽しみのために生きるのか、神の手伝いをするために生きるの
かによって時間も金の使い方も違ってくる

 

●              解釈と感想

収入が少なくて、慈善ができなくても寡婦のレプタの精神で少額でも寄付すれば
神は見ていてくださる.額の大小ではない。心である。心が神に向いているかど
うかである。

 

 

 

203 問・仕事は他人のためと考えるとなると自分の楽しみは無いのですか

答・よくやれば全財産を管理させられるという本当の楽しみがあります。

ルカ12:35−48

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421235あなたたちの腰に帯を締めておれ。またともし火をともしておれ。

421236また、あなたたち自らの主人がいつ婚礼から帰るかと、彼を待っている人
々と同じように〔なれ〕。主人がやって来て、〔戸口を〕叩く時、すぐさま彼の
ために開ける〔ことができる〕ためだ。

421237幸いだ、主人がやって来た時に目を覚ましているのを見つけられる僕たち
は。アーメン、私はあなたたちに言う、彼は〔腰に〕帯を締め、彼らを〔食事の
席に〕横たわらせ、やって来て、彼らに給仕するだろう。

421238第二更頃であれ、第三更頃であれ、彼がやって来てそのように見つけるな
ら、幸いだ、かの者たちは。

421239以下のことを知っておくのだ。つまり、家の主人は、何刻頃に泥棒がやっ
て来るのかわかっていたら、自分の家に穴を開けられるのを許しはしなかっただ
ろう。

421240あなたたちもまた備えておれ。というのは、あなたたちがまさかと思う時
刻に、

人の子は来るからだ。

421241するとペトロが言った、「主よ、この譬は私たちに対して語られるのですか、

それとも万人に対してですか」。

421242そこで主は言った、「主人がその奉公人たちの上に立て、彼らに時に応じ
て糧食を与えるように任命する、忠実で賢い支配人とはいったい誰か。

421243幸いだ、主人がやって来て、そのようにしているところを認められる、か
の僕は。

421244まことに、私はあなたたちに言う、主人はそのすべての財産の菅理を、彼
に任せるだろう。

421245しかし、その僕が自分の心の中で、『俺の主人は来るのが遅れている』と思

い、下男や下女を殴り始め、また食らい、かつ呑み、かつ酔い始めるならば、

421246その僕の主人は彼の予期しない日に、そして彼の知らない時刻にやって来
て、彼を細切れにし、彼の運命を不忠実な者ども〔のそれ〕と同類にするだろう。

421247また、その僕が自分の主人の意志を知っている〔にもかかわらず〕、主人
の意志

に添うように備えたり、行なったりしなければ、彼はひどく鞭打たれるだろう。

421248しかし、知らずして、打たれるにふさわしいことをし〔てしまっ〕た者
は、少しし

か鞭打たれないだろう。そこで、多く与えられた者からは、ことごとく多く求め
られようし、多く任された者からはいっそう多く要求されるだろう。

 

_新共同訳1987_

12:35 「腰に帯を締め、ともし火をともしていなさい。

12:36 主人が婚宴から帰って来て戸をたたくとき、すぐに開けようと待っている
人のようにしていなさい。

12:37 主人が帰って来たとき、目を覚ましているのを見られる僕たちは幸いだ。
はっきり言っておくが、主人は帯を締めて、この僕たちを食事の席に着かせ、そ
ばに来て給仕してくれる。

12:38 主人が真夜中に帰っても、夜明けに帰っても、目を覚ましているのを見ら
れる僕たちは幸いだ。

12:39 このことをわきまえていなさい。家の主人は、泥棒がいつやって来るかを
知っていたら、自分の家に押し入らせはしないだろう。

12:40 あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来るからであ
る。」

12:41 そこでペトロが、「主よ、このたとえはわたしたちのために話しておられ
るのですか。それとも、みんなのためですか」と言うと、

12:42 主は言われた。「主人が召し使いたちの上に立てて、時間どおりに食べ物
を分配させることにした忠実で賢い管理人は、いったいだれであろうか。

12:43 主人が帰って来たとき、言われたとおりにしているのを見られる僕は幸い
である。

12:44 確かに言っておくが、主人は彼に全財産を管理させるにちがいない。

12:45 しかし、もしその僕が、主人の帰りは遅れると思い、下男や女中を殴った
り、食べたり飲んだり、酔うようなことになるならば、

12:46 その僕の主人は予想しない日、思いがけない時に帰って来て、彼を厳しく
罰し、不忠実な者たちと同じ目に遭わせる。

12:47 主人の思いを知りながら何も準備せず、あるいは主人の思いどおりにしな
かった僕は、ひどく鞭打たれる。

12:48 しかし、知らずにいて鞭打たれるようなことをした者は、打たれても少し
で済む。すべて多く与えられた者は、多く求められ、多く任された者は、更に多
く要求される。」

 

_前田訳1978_

12:35 腰に帯びし、明りをともしておれ。

12:36 あなた方は、主人が婚宴から帰って戸をたたくとすぐあけられるように待
ちかまえている人のようであれ。

12:37 さいわいなのは、主人が帰ったとき目を覚ましているのを見られる僕た
ち。本当にいう、主人が帯をし、僕たちを食卓につかせ、そばに来てもてなそう。

12:38 主人が夜中または夜明けに帰ってこのように目覚めているのを見れば、僕
たちはさいわいである。

12:39 このことを知れ、何時に盗人が来るとわかっていれば、家主は家に押し入
らせまい。

12:40 あなた方も用意していよ。人の子は思わぬときに来るから」と。

12:41 ペテロがいった、「主よ、この譬えはわれらのためにお話しですか、それ
とも皆のためにもですか」と。

12:42 主はいわれた、「主人が支配人を召使いの上に立て、時間によってきまっ
た食事を与えることにした場合、いったいどんな支配人が忠実で思慮があろうか。

12:43 それは、主人が帰ったとき、いわれたようにしているのを見られる僕で、
その僕はさいわいである。

12:44 本当にいう、彼に全財産を管理させよう。

12:45 しかしその僕が、主人の帰りはおそい、と心に考えて、下男や下女をたた
き、飲み食いして酔いはじめると、

12:46 待ちもうけぬ日、思わぬ時にその僕の主人が帰って、僕を八つ裂きにし、
不信者と同じ目にあわせよう。

12:47 主人の心を知りつつも用意せず、あるいはその心に従わなかった僕ははげ
しく鞭打たれよう。

12:48 しかし知らないものは、鞭打たれても、打たれ方が少なかろう。すべて多
く与えられたものからは多く求められ、多くまかされたものからはより多く期待
される。

 

_新改訳1970_

12:35 腰に帯を締め、あかりをともしていなさい。

12:36 主人が婚礼から帰って来て戸をたたいたら、すぐに戸をあけようと、その
帰りを待ち受けている人たちのようでありなさい。

12:37 帰って来た主人に、目をさましているところを見られるしもべたちは幸い
です。まことに、あなたがたに告げます。主人のほうが帯を締め、そのしもべた
ちを食卓に着かせ、そばにいて給仕をしてくれます。

12:38 主人が真夜中に帰っても、夜明けに帰っても、いつでもそのようであるこ
とを見られるなら、そのしもべたちは幸いです。

12:39 このことを知っておきなさい。もしも家の主人が、どろぼうの来る時間を
知っていたなら、おめおめと自分の家に押し入られはしなかったでしょう。

12:40 あなたがたも用心していなさい。人の子は、思いがけない時に来るのです
から。」

12:41 そこで、ペテロが言った。「主よ。このたとえは私たちのために話してく
ださるのですか。それともみなのためなのですか。」

12:42 主は言われた。「では、主人から、その家のしもべたちを任されて、食事
時には彼らに食べ物を与える忠実な思慮深い管理人とは、いったいだれでしょう。

12:43 主人が帰って来たときに、そのようにしているのを見られるしもべは幸い
です。

12:44 わたしは真実をあなたがたに告げます。主人は彼に自分の全財産を任せる
ようになります。

12:45 ところが、もし、そのしもべが、『主人の帰りはまだだ。』と心の中で思
い、下男や下女を打ちたたき、食べたり飲んだり、酒に酔ったりし始めると、

12:46 しもべの主人は、思いがけない日の思わぬ時間に帰って来ます。そして、
彼をきびしく罰して、不忠実な者どもと同じめに合わせるに違いありません。

12:47 主人の心を知りながら、その思いどおりに用意もせず、働きもしなかった
しもべは、ひどくむち打たれます。

12:48 しかし、知らずにいたために、むち打たれるようなことをしたしもべは、
打たれても、少しで済みます。すべて、多く与えられた者は多く求められ、多く
任された者は多く要求されます。

 

_塚本訳1963_

12:35 裾ひきからげ、明りをともしておれ。

12:36 あなた達は、主人が宴会からかえって来て戸をたたいたときすぐあけられ
るように、帰りいつかと待ちかまえている人のようであれ。

12:37 主人がかえって来たとき、目を覚ましているところを見られる僕たちは幸
いである。アーメン、わたしは言う、主人の方で裾をひきからげて、僕たちを食
卓につかせ、そばに来て給仕をしてくれるであろう。

12:38 第二夜回りのころにせよ、第三夜回りのころにせよ、主人がかえって来た
とき、こうして(目を覚まして)いるところを見られたら、その人たちは幸いで
ある。

12:39 あなた達はこのことを知っているはずだ。──何時に泥坊が来るとわかって
おれば、家の主人は(目を覚ましていて、)みすみす家に忍び込ませはしないで
あろう。

12:40 あなた達も用意していなさい。人の子(わたし)は思いがけない時に来る
のだから。」

12:41 するとペテロが言った、「主よ、この譬はわたし達(世話をしている者)
のためですか、それとも皆の者のためにも話されたのですか。」

12:42 主が言われた、「(旅行に出かける)主人が一人の番頭を(えらんで)召
使たちの上に立て、時間時間にきまった食事を与えさせることにした場合に、
いったいどんな番頭が忠実で賢いのであろうか。

12:43 それは主人がかえって来たとき、言いつけられたとおりにしているところ
を見られる僕で、その僕こそ幸いである。

12:44 本当にあなた達に言う、主人は彼に全財産を管理させるに違いない。

12:45 しかしその僕が、主人のかえりはおそい、と心の中で考えて、下男や下女
をなぐったり、飲んだり食ったり酔っぱらったりし始めていると、予期せぬ日、
思いもよらぬ時間に、その僕の主人がかえってきて、僕を八つ裂きにし、不信者
と同じ目にあわせるにちがいない。

12:46 予期せぬ日、思いもよらぬ時間に、その僕の主人がかえってきて、僕を八
つ裂きにし、不信者と同じ目にあわせるにちがいない。

12:47 主人の心を知っていながら用意せず、あるいは主人の心に従って行動しな
かった僕は、(鞭で)打たれることが多い。

12:48 しかし(主人の心を)知らない者は、打たれるようなことをしても、打た
れ方が少ない。(神に)多く渡された者は皆多く請求され、(信頼して)多く任
された者は一そう多く要求される。

 

_口語訳1955_

12:35 腰に帯をしめ、あかりをともしていなさい。

12:36 主人が婚宴から帰ってきて戸をたたくとき、すぐあけてあげようと待って
いる人のようにしていなさい。

12:37 主人が帰ってきたとき、目を覚しているのを見られる僕たちは、さいわい
である。よく言っておく。主人が帯をしめて僕たちを食卓につかせ、進み寄って
給仕をしてくれるであろう。

12:38 主人が夜中ごろ、あるいは夜明けごろに帰ってきても、そうしているのを
見られるなら、その人たちはさいわいである。

12:39 このことを、わきまえているがよい。家の主人は、盗賊がいつごろ来るか
わかっているなら、自分の家に押し入らせはしないであろう。

12:40 あなたがたも用意していなさい。思いがけない時に人の子が来るからであ
る」。

12:41 するとペテロが言った、「主よ、この譬を話しておられるのはわたしたち
のためなのですか。それとも、みんなの者のためなのですか」。

12:42 そこで主が言われた、「主人が、召使たちの上に立てて、時に応じて定め
の食事をそなえさせる忠実な思慮深い家令は、いったいだれであろう。

12:43 主人が帰ってきたとき、そのようにつとめているのを見られる僕は、さい
わいである。

12:44 よく言っておくが、主人はその僕を立てて自分の全財産を管理させるであ
ろう。

12:45 しかし、もしその僕が、主人の帰りがおそいと心の中で思い、男女の召使
たちを打ちたたき、そして食べたり、飲んだりして酔いはじめるならば、

12:46 その僕の主人は思いがけない日、気がつかない時に帰って来るであろう。
そして、彼を厳罰に処して、不忠実なものたちと同じ目にあわせるであろう。

12:47 主人のこころを知っていながら、それに従って用意もせず勤めもしなかっ
た僕は、多くむち打たれるであろう。

12:48 しかし、知らずに打たれるようなことをした者は、打たれ方が少ないだろ
う。多く与えられた者からは多く求められ、多く任せられた者からは更に多く要
求されるのである。

 

****************************************

関連個所と引照の編集

 

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版・荒井献、川島貞雄)並行個所_

新共同 マタ 25:1-13

25:1 「そこで、天の国は次のようにたとえられる。十人のおとめがそれぞれと
もし火を持って、花婿を迎えに出て行く。

25:2 そのうちの五人は愚かで、五人は賢かった。

25:3 愚かなおとめたちは、ともし火は持っていたが、油の用意をしていなかった。

25:4 賢いおとめたちは、それぞれのともし火と一緒に、壺に油を入れて持って
いた。

25:5 ところが、花婿の来るのが遅れたので、皆眠気がさして眠り込んでしまった。

25:6 真夜中に『花婿だ。迎えに出なさい』と叫ぶ声がした。

25:7 そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれのともし火を整えた。

25:8 愚かなおとめたちは、賢いおとめたちに言った。『油を分けてください。
わたしたちのともし火は消えそうです。』

25:9 賢いおとめたちは答えた。『分けてあげるほどはありません。それより、
店に行って、自分の分を買って来なさい。』

25:10 愚かなおとめたちが買いに行っている間に、花婿が到着して、用意のでき
ている五人は、花婿と一緒に婚宴の席に入り、戸が閉められた。

25:11 その後で、ほかのおとめたちも来て、『御主人様、御主人様、開けてくだ
さい』と言った。

25:12 しかし主人は、『はっきり言っておく。わたしはお前たちを知らない』と
答えた。

25:13 だから、目を覚ましていなさい。あなたがたは、その日、その時を知らな
いのだから。」

 

新共同 マタ 24:42-51

24:42 だから、目を覚ましていなさい。いつの日、自分の主が帰って来られるの
か、あなたがたには分からないからである。

24:43 このことをわきまえていなさい。家の主人は、泥棒が夜のいつごろやって
来るかを知っていたら、目を覚ましていて、みすみす自分の家に押し入らせはし
ないだろう。

24:44 だから、あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来る
からである。」

◆忠実な僕と悪い僕

24:45 「主人がその家の使用人たちの上に立てて、時間どおり彼らに食事を与え
させることにした忠実で賢い僕は、いったいだれであろうか。

24:46 主人が帰って来たとき、言われたとおりにしているのを見られる僕は幸い
である。

24:47 はっきり言っておくが、主人は彼に全財産を管理させるにちがいない。

24:48 しかし、それが悪い僕で、主人は遅いと思い、

24:49 仲間を殴り始め、酒飲みどもと一緒に食べたり飲んだりしているとする。

24:50 もしそうなら、その僕の主人は予想しない日、思いがけない時に帰って来て、

24:51 彼を厳しく罰し、偽善者たちと同じ目に遭わせる。そこで泣きわめいて歯
ぎしりするだろう。」

 

新共同 マコ 13:33-37

13:33 気をつけて、目を覚ましていなさい。その時がいつなのか、あなたがたに
は分からないからである。

13:34 それは、ちょうど、家を後に旅に出る人が、僕たちに仕事を割り当てて責
任を持たせ、門番には目を覚ましているようにと、言いつけておくようなものだ。

13:35 だから、目を覚ましていなさい。いつ家の主人が帰って来るのか、夕方
か、夜中か、鶏の鳴くころか、明け方か、あなたがたには分からないからである。

13:36 主人が突然帰って来て、あなたがたが眠っているのを見つけるかもしれない。

13:37 あなたがたに言うことは、すべての人に言うのだ。目を覚ましていなさい。」

 

新共同 ヨハ 13:4-5

13:4 食事の席から立ち上がって上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰にまとわれた。

13:5 それから、たらいに水をくんで弟子たちの足を洗い、腰にまとった手ぬぐ
いでふき始められた。

 

_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

新共同 出  12:11

12:11 それを食べるときは、腰帯を締め、靴を履き、杖を手にし、急いで食べ
る。これが主の過越である。

 

新共同 T列 18:46

18:46 主の御手がエリヤに臨んだので、エリヤは裾をからげてイズレエルの境ま
でアハブの先を走って行った。

 

新共同 エペ 6:14

6:14 立って、真理を帯として腰に締め、正義を胸当てとして着け、

 

新共同 Tペテ1:13

1:13 だから、いつでも心を引き締め、身を慎んで、イエス・キリストが現れる
ときに与えられる恵みを、ひたすら待ち望みなさい。

 

新共同 黙  3:20

3:20 見よ、わたしは戸口に立って、たたいている。だれかわたしの声を聞いて
戸を開ける者があれば、わたしは中に入ってその者と共に食事をし、彼もまた、
わたしと共に食事をするであろう。

 

新共同 ルカ 12:43

12:43 主人が帰って来たとき、言われたとおりにしているのを見られる僕は幸い
である。

 

新共同 ルカ 17:8

17:8 むしろ、『夕食の用意をしてくれ。腰に帯を締め、わたしが食事を済ます
まで給仕してくれ。お前はその後で食事をしなさい』と言うのではなかろうか。

 

新共同 ヨハ 13:4

13:4 食事の席から立ち上がって上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰にまとわれた。

 

新共同 Tテサ5:2

5:2 盗人が夜やって来るように、主の日は来るということを、あなたがた自身よ
く知っているからです。

 

新共同 ルカ 16:1

16:1 イエスは、弟子たちにも次のように言われた。「ある金持ちに一人の管理
人がいた。この男が主人の財産を無駄使いしていると、告げ口をする者があった。

 

新共同 Tコリ4:1-2

4:1 こういうわけですから、人はわたしたちをキリストに仕える者、神の秘めら
れた計画をゆだねられた管理者と考えるべきです。

4:2 この場合、管理者に要求されるのは忠実であることです。

 

新共同 マタ 25:21

25:21 主人は言った。『忠実な良い僕だ。よくやった。お前は少しのものに忠実
であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ。』

 

新共同 マタ 25:5

25:5 ところが、花婿の来るのが遅れたので、皆眠気がさして眠り込んでしまった。

 

新共同 ヤコ 4:17

4:17 人がなすべき善を知りながら、それを行わないのは、その人にとって罪です。

 

新共同 使  22:14

22:14 アナニアは言いました。『わたしたちの先祖の神が、あなたをお選びに
なった。それは、御心を悟らせ、あの正しい方に会わせて、その口からの声を聞
かせるためです。

 

新共同 ロマ 2:18

2:18 その御心を知り、律法によって教えられて何をなすべきかをわきまえてい
ます。

 

新共同 Uペテ2:21

2:21 義の道を知っていながら、自分たちに伝えられた聖なる掟から離れ去るよ
りは、義の道を知らなかった方が、彼らのためによかったであろうに。

 

_THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英)__の引照_

口語訳 T列 18:46

18:46 また主の手がエリヤに臨んだので、彼は腰をからげ、エズレルの入口まで
アハブの前に走っていった。

 

新共同 Tペテ1:13

1:13 だから、いつでも心を引き締め、身を慎んで、イエス・キリストが現れる
ときに与えられる恵みを、ひたすら待ち望みなさい。

 

新共同 マタ 5:16

5:16 そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなた
がたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。」

 

新共同 ピリ 2:15

2:15 そうすれば、とがめられるところのない清い者となり、よこしまな曲がっ
た時代の中で、非のうちどころのない神の子として、世にあって星のように輝き、

 

新共同 ルカ 2:25-30

2:25 そのとき、エルサレムにシメオンという人がいた。この人は正しい人で信
仰があつく、イスラエルの慰められるのを待ち望み、聖霊が彼にとどまっていた。

2:26 そして、主が遣わすメシアに会うまでは決して死なない、とのお告げを聖
霊から受けていた。

2:27 シメオンが“霊”に導かれて神殿の境内に入って来たとき、両親は、幼子の
ために律法の規定どおりにいけにえを献げようとして、イエスを連れて来た。

2:28 シメオンは幼子を腕に抱き、神をたたえて言った。

2:29 「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり/この僕を安らかに去らせてくだ
さいます。

2:30 わたしはこの目であなたの救いを見たからです。

 

口語訳 哀  3:25-26

3:25 主はおのれを待ち望む者と、おのれを尋ね求める者にむかって恵みふかい。

3:26 主の救を静かに待ち望むことは、良いことである。

 

口語訳 ヤコ 5:7-8

5:7 だから、兄弟たちよ。主の来臨の時まで耐え忍びなさい。見よ、農夫は、地
の尊い実りを、前の雨と後の雨とがあるまで、耐え忍んで待っている。

5:8 あなたがたも、主の来臨が近づいているから、耐え忍びなさい。心を強くし
ていなさい。

 

口語訳 Uペテ1:13-15

1:13 わたしがこの幕屋にいる間、あなたがたに思い起させて、奮い立たせるこ
とが適当と思う。

1:14 それは、わたしたちの主イエス・キリストもわたしに示して下さったよう
に、わたしのこの幕屋を脱ぎ去る時が間近であることを知っているからである。

1:15 わたしが世を去った後にも、これらのことを、あなたがたにいつも思い出
させるように努めよう。

 

口語訳 ユダ 1:20-21

1:20 しかし、愛する者たちよ。あなたがたは、最も神聖な信仰の上に自らを築
き上げ、聖霊によって祈り、

1:21 神の愛の中に自らを保ち、永遠のいのちを目あてとして、わたしたちの主
イエス・キリストのあわれみを待ち望みなさい。

 

口語訳 黙  3:20

3:20 見よ、わたしは戸の外に立って、たたいている。だれでもわたしの声を聞
いて戸をあけるなら、わたしはその中にはいって彼と食を共にし、彼もまたわた
しと食を共にするであろう。

 

口語訳 ルカ 21:36

21:36 これらの起ろうとしているすべての事からのがれて、人の子の前に立つこ
とができるように、絶えず目をさまして祈っていなさい」。

 

口語訳 マタ 25:20-23

25:20 すると五タラントを渡された者が進み出て、ほかの五タラントをさし出し
て言った、『ご主人様、あなたはわたしに五タラントをお預けになりましたが、
ごらんのとおり、ほかに五タラントをもうけました』。

25:21 主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなも
のに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。

25:22 二タラントの者も進み出て言った、『ご主人様、あなたはわたしに二タラ
ントをお預けになりましたが、ごらんのとおり、ほかに二タラントをもうけまし
た』。

25:23 主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなも
のに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。

 

口語訳 Uテモ4:7-8

4:7 わたしは戦いをりっぱに戦いぬき、走るべき行程を走りつくし、信仰を守り
とおした。

4:8 今や、義の冠がわたしを待っているばかりである。かの日には、公平な審判
者である主が、それを授けて下さるであろう。わたしばかりではなく、主の出現
を心から待ち望んでいたすべての人にも授けて下さるであろう。

 

口語訳 Tペテ5:3-4

5:3 また、ゆだねられた者たちの上に権力をふるうことをしないで、むしろ、群
れの模範となるべきである。

5:4 そうすれば、大牧者が現れる時には、しぼむことのない栄光の冠を受けるで
あろう。

 

口語訳 Uペテ3:14

3:14 愛する者たちよ。それだから、この日を待っているあなたがたは、しみも
なくきずもなく、安らかな心で、神のみまえに出られるように励みなさい。

 

口語訳 ヨハ 13:4-5

13:4 夕食の席から立ち上がって、上着を脱ぎ、手ぬぐいをとって腰に巻き、

13:5 それから水をたらいに入れて、弟子たちの足を洗い、腰に巻いた手ぬぐい
でふき始められた。

 

口語訳 マタ 25:6

25:6 夜中に、『さあ、花婿だ、迎えに出なさい』と叫ぶ声がした。

 

口語訳 Tテサ5:4-5

5:4 しかし兄弟たちよ。あなたがたは暗やみの中にいないのだから、その日が、
盗人のようにあなたがたを不意に襲うことはないであろう。

5:5 あなたがたはみな光の子であり、昼の子なのである。わたしたちは、夜の者
でもやみの者でもない。

 

口語訳 Tテサ5:2-3

5:2 あなたがた自身がよく知っているとおり、主の日は盗人が夜くるように来る。

5:3 人々が平和だ無事だと言っているその矢先に、ちょうど妊婦に産みの苦しみ
が臨むように、突如として滅びが彼らをおそって来る。そして、それからのがれ
ることは決してできない。

 

口語訳 Uペテ3:10

3:10 しかし、主の日は盗人のように襲って来る。その日には、天は大音響をた
てて消え去り、天体は焼けてくずれ、地とその上に造り出されたものも、みな焼
きつくされるであろう。

 

口語訳 黙  3:3

3:3 だから、あなたが、どのようにして受けたか、また聞いたかを思い起して、
それを守りとおし、かつ悔い改めなさい。もし目をさましていないなら、わたし
は盗人のように来るであろう。どんな時にあなたのところに来るか、あなたには
決してわからない。

 

口語訳 黙  16:15

16:15 (見よ、わたしは盗人のように来る。裸のままで歩かないように、また、
裸の恥を見られないように、目をさまし着物を身に着けている者は、さいわいで
ある。)

 

口語訳 ロマ 13:11-14

13:11 なお、あなたがたは時を知っているのだから、特に、この事を励まねばな
らない。すなわち、あなたがたの眠りからさめるべき時が、すでにきている。な
ぜなら今は、わたしたちの救が、初め信じた時よりも、もっと近づいているから
である。

13:12 夜はふけ、日が近づいている。それだから、わたしたちは、やみのわざを
捨てて、光の武具を着けようではないか。

13:13 そして、宴楽と泥酔、淫乱と好色、争いとねたみを捨てて、昼歩くよう
に、つつましく歩こうではないか。

13:14 あなたがたは、主イエス・キリストを着なさい。肉の欲を満たすことに心
を向けてはならない。

 

口語訳 Tテサ5:6

5:6 だから、ほかの人々のように眠っていないで、目をさまして慎んでいよう。

 

口語訳 Uペテ3:12-14

3:12 極力、きよく信心深い行いをしていなければならない。その日には、天は
燃えくずれ、天体は焼けうせてしまう。

3:13 しかし、わたしたちは、神の約束に従って、義の住む新しい天と新しい地
とを待ち望んでいる。

3:14 愛する者たちよ。それだから、この日を待っているあなたがたは、しみも
なくきずもなく、安らかな心で、神のみまえに出られるように励みなさい。

 

口語訳 マコ 14:37

14:37 それから、きてごらんになると、弟子たちが眠っていたので、ペテロに言
われた、「シモンよ、眠っているのか、ひと時も目をさましていることができな
かったのか。

 

口語訳 Tペテ4:7

4:7 万物の終りが近づいている。だから、心を確かにし、身を慎んで、努めて祈
りなさい。

 

口語訳 Tペテ5:8

5:8 身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたけ
るししのように、食いつくすべきものを求めて歩き回っている。

 

口語訳 ルカ 19:15-19

19:15 さて、彼が王位を受けて帰ってきたとき、だれがどんなもうけをしたかを
知ろうとして、金を渡しておいた僕たちを呼んでこさせた。

19:16 最初の者が進み出て言った、『ご主人様、あなたの一ミナで十ミナをもう
けました』。

19:17 主人は言った、『よい僕よ、うまくやった。あなたは小さい事に忠実で
あったから、十の町を支配させる』。

19:18 次の者がきて言った、『ご主人様、あなたの一ミナで五ミナをつくりまし
た』。

19:19 そこでこの者にも、『では、あなたは五つの町のかしらになれ』と言った。

 

口語訳 マタ 25:20-23

25:20 すると五タラントを渡された者が進み出て、ほかの五タラントをさし出し
て言った、『ご主人様、あなたはわたしに五タラントをお預けになりましたが、
ごらんのとおり、ほかに五タラントをもうけました』。

25:21 主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなも
のに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。

25:22 二タラントの者も進み出て言った、『ご主人様、あなたはわたしに二タラ
ントをお預けになりましたが、ごらんのとおり、ほかに二タラントをもうけまし
た』。

25:23 主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなも
のに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。

 

口語訳 Tコリ4:1-2

4:1 このようなわけだから、人はわたしたちを、キリストに仕える者、神の奥義
を管理している者と見るがよい。

4:2 この場合、管理者に要求されているのは、忠実であることである。

 

口語訳 ルカ 16:1-12

16:1 イエスはまた、弟子たちに言われた、「ある金持のところにひとりの家令
がいたが、彼は主人の財産を浪費していると、告げ口をする者があった。

16:2 そこで主人は彼を呼んで言った、『あなたについて聞いていることがある
が、あれはどうなのか。あなたの会計報告を出しなさい。もう家令をさせて置く
わけにはいかないから』。

16:3 この家令は心の中で思った、『どうしようか。主人がわたしの職を取り上
げようとしている。土を掘るには力がないし、物ごいするのは恥ずかしい。

16:4 そうだ、わかった。こうしておけば、職をやめさせられる場合、人々がわ
たしをその家に迎えてくれるだろう』。

16:5 それから彼は、主人の負債者をひとりびとり呼び出して、初めの人に、
『あなたは、わたしの主人にどれだけ負債がありますか』と尋ねた。

16:6 『油百樽です』と答えた。そこで家令が言った、『ここにあなたの証書が
ある。すぐそこにすわって、五十樽と書き変えなさい』。

16:7 次に、もうひとりに、『あなたの負債はどれだけですか』と尋ねると、
『麦百石です』と答えた。これに対して、『ここに、あなたの証書があるが、八
十石と書き変えなさい』と言った。

16:8 ところが主人は、この不正な家令の利口なやり方をほめた。この世の子ら
はその時代に対しては、光の子らよりも利口である。

16:9 またあなたがたに言うが、不正の富を用いてでも、自分のために友だちを
つくるがよい。そうすれば、富が無くなった場合、あなたがたを永遠のすまいに
迎えてくれるであろう。

16:10 小事に忠実な人は、大事にも忠実である。そして、小事に不忠実な人は大
事にも不忠実である。

16:11 だから、もしあなたがたが不正の富について忠実でなかったら、だれが真
の富を任せるだろうか。

16:12 また、もしほかの人のものについて忠実でなかったら、だれがあなたがた
のものを与えてくれようか。

 

口語訳 マタ 20:8

20:8 さて、夕方になって、ぶどう園の主人は管理人に言った、『労働者たちを
呼びなさい。そして、最後にきた人々からはじめて順々に最初にきた人々にわた
るように、賃銀を払ってやりなさい』。

 

口語訳 Tペテ4:10

4:10 あなたがたは、それぞれ賜物をいただいているのだから、神のさまざまな
恵みの良き管理人として、それをお互のために役立てるべきである。

 

口語訳 Tテモ5:17

5:17 よい指導をしている長老、特に宣教と教とのために労している長老は、二
倍の尊敬を受けるにふさわしい者である。

 

口語訳 ヨハ 21:15-17

21:15 彼らが食事をすませると、イエスはシモン・ペテロに言われた、「ヨハネ
の子シモンよ、あなたはこの人たちが愛する以上に、わたしを愛するか」。ペテ
ロは 言った、「主よ、そうです。わたしがあなたを愛することは、あなたがご
存じです」。イエスは彼に「わたしの小羊を養いなさい」と言われた。

21:16 またもう一度彼に言われた、「ヨハネの子シモンよ、わたしを愛する
か」。彼はイエスに言った、「主よ、そうです。わたしがあなたを愛すること
は、あなたがご存じです」。イエスは彼に言われた、「わたしの羊を飼いなさい」。

21:17 イエスは三度目に言われた、「ヨハネの子シモンよ、わたしを愛する
か」。ペテロは「わたしを愛するか」とイエスが三度も言われたので、心をいた
めてイエス に言った、「主よ、あなたはすべてをご存じです。わたしがあなた
を愛していることは、おわかりになっています」。イエスは彼に言われた、「わ
たしの羊を養 いなさい。

 

口語訳 使  20:28

20:28 どうか、あなたがた自身に気をつけ、また、すべての群れに気をくばって
いただきたい。聖霊は、神が御子の血であがない取られた神の教会を牧させるた
めに、あなたがたをその群れの監督者にお立てになったのである。

 

口語訳 Tペテ5:1-4

5:1 そこで、あなたがたのうちの長老たちに勧める。わたしも、長老のひとり
で、キリストの苦難についての証人であり、また、やがて現れようとする栄光に
あずかる者である。

5:2 あなたがたにゆだねられている神の羊の群れを牧しなさい。しいられてする
のではなく、神に従って自ら進んでなし、恥ずべき利得のためではなく、本心か
ら、それをしなさい。

5:3 また、ゆだねられた者たちの上に権力をふるうことをしないで、むしろ、群
れの模範となるべきである。

5:4 そうすれば、大牧者が現れる時には、しぼむことのない栄光の冠を受けるで
あろう。

 

口語訳 Uテモ4:2

4:2 御言を宣べ伝えなさい。時が良くても悪くても、それを励み、あくまでも寛
容な心でよく教えて、責め、戒め、勧めなさい。

 

口語訳 ルカ 19:17-19

19:17 主人は言った、『よい僕よ、うまくやった。あなたは小さい事に忠実で
あったから、十の町を支配させる』。

19:18 次の者がきて言った、『ご主人様、あなたの一ミナで五ミナをつくりまし
た』。

19:19 そこでこの者にも、『では、あなたは五つの町のかしらになれ』と言った。

 

口語訳 ルカ 22:29-30

22:29 それで、わたしの父が国の支配をわたしにゆだねてくださったように、わ
たしもそれをあなたがたにゆだね、

22:30 わたしの国で食卓について飲み食いをさせ、また位に座してイスラエルの
十二の部族をさばかせるであろう。

 

口語訳 マタ 24:47

24:47 よく言っておくが、主人は彼を立てて自分の全財産を管理させるであろう。

 

口語訳 Uペテ2:3-4

2:3 彼らは、貪欲のために、甘言をもってあなたがたをあざむき、利をむさぼる
であろう。彼らに対するさばきは昔から猶予なく行われ、彼らの滅亡も滞ること
はない。

2:4 神は、罪を犯した御使たちを許しておかないで、彼らを下界におとしいれ、
さばきの時まで暗やみの穴に閉じ込めておかれた。

 

口語訳 Vヨハ1:9-10

1:9 わたしは少しばかり教会に書きおくっておいたが、みんなのかしらになりた
がっているデオテレペスが、わたしたちを受けいれてくれない。

1:10 だから、わたしがそちらへ行った時、彼のしわざを指摘しようと思う。彼
は口ぎたなくわたしたちをののしり、そればかりか、兄弟たちを受けいれようと
もせず、受けいれようとする人たちを妨げて、教会から追い出している。

 

口語訳 ロマ 16:18

16:18 なぜなら、こうした人々は、わたしたちの主キリストに仕えないで、自分
の腹に仕え、そして甘言と美辞とをもって、純朴な人々の心を欺く者どもだから
である。

 

口語訳 ピリ 3:18-19

3:18 わたしがそう言うのは、キリストの十字架に敵対して歩いている者が多い
からである。わたしは、彼らのことをしばしばあなたがたに話したが、今また涙
を流して語る。

3:19 彼らの最後は滅びである。彼らの神はその腹、彼らの栄光はその恥、彼ら
の思いは地上のことである。

 

口語訳 Uペテ2:13

2:13 彼らは、真昼でさえ酒食を楽しみ、あなたがたと宴会に同席して、だまし
ごとにふけっている。彼らは、しみであり、きずである。

 

口語訳 Uペテ2:19

2:19 この人々に自由を与えると約束しながら、彼ら自身は滅亡の奴隷になって
いる。おおよそ、人は征服者の奴隷となるものである。

 

口語訳 ユダ 1:12-25

1:12 彼らは、あなたがたの愛餐に加わるが、それを汚し、無遠慮に宴会に同席
して、自分の腹を肥やしている。彼らは、いわば、風に吹きまわされる水なき
雲、実らない枯れ果てて、抜き捨てられた秋の木、

1:13 自分の恥をあわにして出す海の荒波、さまよう星である。彼らには、まっ
くらなやみが永久に用意されている。

1:14 アダムから七代目にあたるエノクも彼らについて預言して言った、「見
よ、主は無数の聖徒たちを率いてこられた。

1:15 それは、すべての者にさばきを行うためであり、また、不信心な者が、信
仰を無視して犯したすべての不信心なしわざと、さらに、不信心な罪人が主にそ
むいて語ったすべての暴言とを責めるためである」。

1:16 彼らは不平をならべ、不満を鳴らす者であり、自分の欲のままに生活し、
その口は大言を吐き、利のために人にへつらう者である。

1:17 愛する者たちよ。わたしたちの主イエス・キリストの使徒たちが予告した
言葉を思い出しなさい。

1:18 彼らはあなたがたにこう言った、「終りの時に、あざける者たちがあらわ
れて、自分の不信心な欲のままに生活するであろう」。

1:19 彼らは分派をつくる者、肉に属する者、御霊を持たない者たちである。

1:20 しかし、愛する者たちよ。あなたがたは、最も神聖な信仰の上に自らを築
き上げ、聖霊によって祈り、

1:21 神の愛の中に自らを保ち、永遠のいのちを目あてとして、わたしたちの主
イエス・キリストのあわれみを待ち望みなさい。

1:22 疑いをいだく人々があれば、彼らをあわれみ、

1:23 火の中から引き出して救ってやりなさい。また、そのほかの人たちを、お
それの心をもってあわれみなさい。しかし、肉に汚れた者に対しては、その下着
さえも忌みきらいなさい。

1:24 あなたがたを守ってつまずかない者とし、また、その栄光のまえに傷なき
者として、喜びのうちに立たせて下さるかた、

1:25 すなわち、わたしたちの救主なる唯一の神に、栄光、大能、力、権威が、
わたしたちの主イエス・キリストによって、世々の初めにも、今も、また、世々
限りなく、あるように、アァメン。

 

口語訳 黙  22:7-8

22:7 見よ、わたしは、すぐに来る。この書の預言の言葉を守る者は、さいわい
である」。

22:8 これらのことを見聞きした者は、このヨハネである。わたしが見聞きした
時、それらのことを示してくれた御使の足もとにひれ伏して拝そうとすると、

 

口語訳 ルカ 12:19

12:19 そして自分の魂に言おう。たましいよ、おまえには長年分の食糧がたくさ
んたくわえてある。さあ安心せよ、食え、飲め、楽しめ』。

 

口語訳 ルカ 12:20

12:20 すると神が彼に言われた、『愚かな者よ、あなたの魂は今夜のうちにも取
り去られるであろう。そしたら、あなたが用意した物は、だれのものになるのか』。

 

口語訳 黙  16:15

16:15 (見よ、わたしは盗人のように来る。裸のままで歩かないように、また、
裸の恥を見られないように、目をさまし着物を身に着けている者は、さいわいで
ある。)

 

口語訳 マタ 7:22-23

7:22 その日には、多くの者が、わたしにむかって『主よ、主よ、わたしたちは
あなたの名によって預言したではありませんか。また、あなたの名によって悪霊
を追い出し、あなたの名によって多くの力あるわざを行ったではありませんか』
と言うであろう。

7:23 そのとき、わたしは彼らにはっきり、こう言おう、『あなたがたを全く知
らない。不法を働く者どもよ、行ってしまえ』。

 

口語訳 マタ 13:41-42

13:41 人の子はその使たちをつかわし、つまずきとなるものと不法を行う者と
を、ことごとく御国からとり集めて、

13:42 炉の火に投げ入れさせるであろう。そこでは泣き叫んだり、歯がみをした
りするであろう。

 

口語訳 マタ 13:49-50

13:49 世の終りにも、そのとおりになるであろう。すなわち、御使たちがきて、
義人のうちから悪人をえり分け、

13:50 そして炉の火に投げこむであろう。そこでは泣き叫んだり、歯がみをした
りするであろう。

 

口語訳 マタ 24:51

24:51 彼を厳罰に処し、偽善者たちと同じ目にあわせるであろう。彼はそこで泣
き叫んだり、歯がみをしたりするであろう。

 

口語訳 ルカ 10:12-15

10:12 あなたがたに言っておく。その日には、この町よりもソドムの方が耐えや
すいであろう。

10:13 わざわいだ、コラジンよ。わざわいだ、ベツサイダよ。おまえたちの中で
なされた力あるわざが、もしツロとシドンでなされたなら、彼らはとうの昔に、
荒布をまとい灰の中にすわって、悔い改めたであろう。

10:14 しかし、さばきの日には、ツロとシドンの方がおまえたちよりも、耐えや
すいであろう。

10:15 ああ、カペナウムよ、おまえは天にまで上げられようとでもいうのか。黄
泉にまで落されるであろう。

 

口語訳 民  15:30-31

15:30 しかし、国に生れた者でも、他国の人でも、故意に罪を犯す者は主を汚す
もので、その人は民のうちから断たれなければならない。

15:31 彼は主の言葉を侮り、その戒めを破ったのであるから、必ず断たれ、その
罪を負わなければならない』」。

 

口語訳 マタ 11:22-24

11:22 しかし、おまえたちに言っておく。さばきの日には、ツロとシドンの方が
おまえたちよりも、耐えやすいであろう。

11:23 ああ、カペナウムよ、おまえは天にまで上げられようとでもいうのか。黄
泉にまで落されるであろう。おまえの中でなされた力あるわざが、もしソドムで
なされたなら、その町は今日までも残っていたであろう。

11:24 しかし、あなたがたに言う。さばきの日には、ソドムの地の方がおまえよ
りは耐えやすいであろう」。

 

口語訳 ヨハ 12:48

12:48 わたしを捨てて、わたしの言葉を受けいれない人には、その人をさばくも
のがある。わたしの語ったその言葉が、終りの日にその人をさばくであろう。

 

口語訳 ヨハ 15:22-24

15:22 もしわたしがきて彼らに語らなかったならば、彼らは罪を犯さないですん
だであろう。しかし今となっては、彼らには、その罪について言いのがれる道が
ない。

15:23 わたしを憎む者は、わたしの父をも憎む。

15:24 もし、ほかのだれもがしなかったようなわざを、わたしが彼らの間でしな
かったならば、彼らは罪を犯さないですんだであろう。しかし事実、彼らはわた
しとわたしの父とを見て、憎んだのである。

 

口語訳 使  17:30

17:30 神は、このような無知の時代を、これまでは見過ごしにされていたが、今
はどこにおる人でも、みな悔い改めなければならないことを命じておられる。

 

口語訳 ヤコ 4:17

4:17 人が、なすべき善を知りながら行わなければ、それは彼にとって罪である。

 

口語訳 ロマ 2:12-16

2:12 そのわけは、律法なしに罪を犯した者は、また律法なしに滅び、律法のも
とで罪を犯した者は、律法によってさばかれる。

2:13 なぜなら、律法を聞く者が、神の前に義なるものではなく、律法を行う者
が、義とされるからである。

2:14 すなわち、律法を持たない異邦人が、自然のままで、律法の命じる事を行
うなら、たとい律法を持たなくても、彼らにとっては自分自身が律法なのである。

2:15 彼らは律法の要求がその心にしるされていることを現し、そのことを彼ら
の良心も共にあかしをして、その判断が互にあるいは訴え、あるいは弁明し合う
のである。

2:16 そして、これらのことは、わたしの福音によれば、神がキリスト・イエス
によって人々の隠れた事がらをさばかれるその日に、明らかにされるであろう。

 

口語訳 Tテモ1:13

1:13 わたしは以前には、神をそしる者、迫害する者、不遜な者であった。しか
しわたしは、これらの事を、信仰がなかったとき、無知なためにしたのだから、
あわれみをこうむったのである。

 

口語訳 ルカ 16:2

16:2 そこで主人は彼を呼んで言った、『あなたについて聞いていることがある
が、あれはどうなのか。あなたの会計報告を出しなさい。もう家令をさせて置く
わけにはいかないから』。

 

口語訳 ルカ 16:10-12

16:10 小事に忠実な人は、大事にも忠実である。そして、小事に不忠実な人は大
事にも不忠実である。

16:11 だから、もしあなたがたが不正の富について忠実でなかったら、だれが真
の富を任せるだろうか。

16:12 また、もしほかの人のものについて忠実でなかったら、だれがあなたがた
のものを与えてくれようか。

 

口語訳 マタ 25:14-29

25:14 また天国は、ある人が旅に出るとき、その僕どもを呼んで、自分の財産を
預けるようなものである。

25:15 すなわち、それぞれの能力に応じて、ある者には五タラント、ある者には
二タラント、ある者には一タラントを与えて、旅に出た。

25:16 五タラントを渡された者は、すぐに行って、それで商売をして、ほかに五
タラントをもうけた。

25:17 二タラントの者も同様にして、ほかに二タラントをもうけた。

25:18 しかし、一タラントを渡された者は、行って地を掘り、主人の金を隠して
おいた。

25:19 だいぶ時がたってから、これらの僕の主人が帰ってきて、彼らと計算をし
はじめた。

25:20 すると五タラントを渡された者が進み出て、ほかの五タラントをさし出し
て言った、『ご主人様、あなたはわたしに五タラントをお預けになりましたが、
ごらんのとおり、ほかに五タラントをもうけました』。

25:21 主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなも
のに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。

25:22 二タラントの者も進み出て言った、『ご主人様、あなたはわたしに二タラ
ントをお預けになりましたが、ごらんのとおり、ほかに二タラントをもうけまし
た』。

25:23 主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなも
のに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。

25:24 一タラントを渡された者も進み出て言った、『ご主人様、わたしはあなた
が、まかない所から刈り、散らさない所から集める酷な人であることを承知して
いました。

25:25 そこで恐ろしさのあまり、行って、あなたのタラントを地の中に隠してお
きました。ごらんください。ここにあなたのお金がございます』。

25:26 すると、主人は彼に答えて言った、『悪い怠惰な僕よ、あなたはわたし
が、まかない所から刈り、散らさない所から集めることを知っているのか。

25:27 それなら、わたしの金を銀行に預けておくべきであった。そうしたら、わ
たしは帰ってきて、利子と一緒にわたしの金を返してもらえたであろうに。

25:28 さあ、そのタラントをこの者から取りあげて、十タラントを持っている者
にやりなさい。

25:29 おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持ってい
ない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう。

 

口語訳 ヨハ 15:22

15:22 もしわたしがきて彼らに語らなかったならば、彼らは罪を犯さないですん
だであろう。しかし今となっては、彼らには、その罪について言いのがれる道が
ない。

 

口語訳 Tコリ9:17-18

9:17 進んでそれをすれば、報酬を受けるであろう。しかし、進んでしないとし
ても、それは、わたしにゆだねられた務なのである。

9:18 それでは、その報酬はなんであるか。福音を宣べ伝えるのにそれを無代価
で提供し、わたしが宣教者として持つ権利を利用しないことである。

 

口語訳 Tテモ1:11-20

1:11 これは、祝福に満ちた神の栄光の福音が示すところであって、わたしはこ
の福音をゆだねられているのである。

1:12 わたしは、自分を強くして下さったわたしたちの主キリスト・イエスに感
謝する。主はわたしを忠実な者と見て、この務に任じて下さったのである。

1:13 わたしは以前には、神をそしる者、迫害する者、不遜な者であった。しか
しわたしは、これらの事を、信仰がなかったとき、無知なためにしたのだから、
あわれみをこうむったのである。

口語訳 Tテモ6:20

6:20 テモテよ。あなたにゆだねられていることを守りなさい。そして、俗悪な
むだ話と、偽りの「知識」による反対論とを避けなさい。

 

口語訳 ヤコ 3:1

3:1 わたしの兄弟たちよ。あなたがたのうち多くの者は、教師にならないがよ
い。わたしたち教師が、他の人たちよりも、もっときびしいさばきを受けること
が、よくわかっているからである。

 

 __

_新共同訳1987(日)__の引照_

新共同 マタ 25:1-13

25:1 「そこで、天の国は次のようにたとえられる。十人のおとめがそれぞれと
もし火を持って、花婿を迎えに出て行く。

25:2 そのうちの五人は愚かで、五人は賢かった。

25:3 愚かなおとめたちは、ともし火は持っていたが、油の用意をしていなかった。

25:4 賢いおとめたちは、それぞれのともし火と一緒に、壺に油を入れて持って
いた。

25:5 ところが、花婿の来るのが遅れたので、皆眠気がさして眠り込んでしまった。

25:6 真夜中に『花婿だ。迎えに出なさい』と叫ぶ声がした。

25:7 そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれのともし火を整えた。

25:8 愚かなおとめたちは、賢いおとめたちに言った。『油を分けてください。
わたしたちのともし火は消えそうです。』

25:9 賢いおとめたちは答えた。『分けてあげるほどはありません。それより、
店に行って、自分の分を買って来なさい。』

25:10 愚かなおとめたちが買いに行っている間に、花婿が到着して、用意のでき
ている五人は、花婿と一緒に婚宴の席に入り、戸が閉められた。

25:11 その後で、ほかのおとめたちも来て、『御主人様、御主人様、開けてくだ
さい』と言った。

25:12 しかし主人は、『はっきり言っておく。わたしはお前たちを知らない』と
答えた。

25:13 だから、目を覚ましていなさい。あなたがたは、その日、その時を知らな
いのだから。」

 

新共同 マタ 24:43-44

24:43 このことをわきまえていなさい。家の主人は、泥棒が夜のいつごろやって
来るかを知っていたら、目を覚ましていて、みすみす自分の家に押し入らせはし
ないだろう。

24:44 だから、あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来る
からである。」

 

新共同 マタ 25:13

25:13 だから、目を覚ましていなさい。あなたがたは、その日、その時を知らな
いのだから。」

 

新共同 マコ 13:33

13:33 気をつけて、目を覚ましていなさい。その時がいつなのか、あなたがたに
は分からないからである。

 

新共同 ルカ 21:36

21:36 しかし、あなたがたは、起ころうとしているこれらすべてのことから逃れ
て、人の子の前に立つことができるように、いつも目を覚まして祈りなさい。」

 

新共同 Tテサ5:6

5:6 従って、ほかの人々のように眠っていないで、目を覚まし、身を慎んでいま
しょう。

 

新共同 Uペテ3:12

3:12 神の日の来るのを待ち望み、また、それが来るのを早めるようにすべきで
す。その日、天は焼け崩れ、自然界の諸要素は燃え尽き、熔け去ることでしょう。

 

新共同 マタ 24:45-51

24:45 「主人がその家の使用人たちの上に立てて、時間どおり彼らに食事を与え
させることにした忠実で賢い僕は、いったいだれであろうか。

24:46 主人が帰って来たとき、言われたとおりにしているのを見られる僕は幸い
である。

24:47 はっきり言っておくが、主人は彼に全財産を管理させるにちがいない。

24:48 しかし、それが悪い僕で、主人は遅いと思い、

24:49 仲間を殴り始め、酒飲みどもと一緒に食べたり飲んだりしているとする。

24:50 もしそうなら、その僕の主人は予想しない日、思いがけない時に帰って来て、

24:51 彼を厳しく罰し、偽善者たちと同じ目に遭わせる。そこで泣きわめいて歯
ぎしりするだろう。」

 

新共同 マタ 25:21

25:21 主人は言った。『忠実な良い僕だ。よくやった。お前は少しのものに忠実
であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ。』

 

新共同 黙  3:21

3:21 勝利を得る者を、わたしは自分の座に共に座らせよう。わたしが勝利を得
て、わたしの父と共にその玉座に着いたのと同じように。

 

新共同 伝  8:11

8:11 悪事に対する条令が速やかに実施されないので/人は大胆に悪事をはたらく。

 

新共同 Uペテ3:3-4

3:3 まず、次のことを知っていなさい。終わりの時には、欲望の赴くままに生活
してあざける者たちが現れ、あざけって、

3:4 こう言います。「主が来るという約束は、いったいどうなったのだ。父たち
が死んでこのかた、世の中のことは、天地創造の初めから何一つ変わらないでは
ないか。」

 

新共同 Tテサ5:3

5:3 人々が「無事だ。安全だ」と言っているそのやさきに、突然、破滅が襲うの
です。ちょうど妊婦に産みの苦しみがやって来るのと同じで、決してそれから逃
れられません。

 

新共同 民  15:30

15:30 ただし、土地に生まれた者であれ寄留者であれ、故意に罪を犯した者は、
主を冒涜する者であり、その人は民の中から断たれる。

 

新共同 ヨハ 9:41

9:41 イエスは言われた。「見えなかったのであれば、罪はなかったであろう。
しかし、今、『見える』とあなたたちは言っている。だから、あなたたちの罪は
残る。」

 

新共同 ヨハ 15:22

15:22 わたしが来て彼らに話さなかったなら、彼らに罪はなかったであろう。だ
が、今は、彼らは自分の罪について弁解の余地がない。

 

新共同 使  17:30

17:30 さて、神はこのような無知な時代を、大目に見てくださいましたが、今は
どこにいる人でも皆悔い改めるようにと、命じておられます。

 

新共同 ヤコ 4:17

4:17 人がなすべき善を知りながら、それを行わないのは、その人にとって罪です。

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照___

口語訳 エペ 6:14

6:14 すなわち、立って真理の帯を腰にしめ、正義の胸当を胸につけ、

 

口語訳 Tペテ1:13

1:13 それだから、心の腰に帯を締め、身を慎み、イエス・キリストの現れる時
に与えられる恵みを、いささかも疑わずに待ち望んでいなさい。

 

口語訳 マタ 25:1-13

25:1 そこで天国は、十人のおとめがそれぞれあかりを手にして、花婿を迎えに
出て行くのに似ている。

25:2 その中の五人は思慮が浅く、五人は思慮深い者であった。

25:3 思慮の浅い者たちは、あかりは持っていたが、油を用意していなかった。

25:4 しかし、思慮深い者たちは、自分たちのあかりと一緒に、入れものの中に
油を用意していた。

25:5 花婿の来るのがおくれたので、彼らはみな居眠りをして、寝てしまった。

25:6 夜中に、『さあ、花婿だ、迎えに出なさい』と叫ぶ声がした。

25:7 そのとき、おとめたちはみな起きて、それぞれあかりを整えた。

25:8 ところが、思慮の浅い女たちが、思慮深い女たちに言った、『あなたがた
の油をわたしたちにわけてください。わたしたちのあかりが消えかかっています
から』。

25:9 すると、思慮深い女たちは答えて言った、『わたしたちとあなたがたとに
足りるだけは、多分ないでしょう。店に行って、あなたがたの分をお買いになる
方がよいでしょう』。

25:10 彼らが買いに出ているうちに、花婿が着いた。そこで、用意のできていた
女たちは、花婿と一緒に婚宴のへやにはいり、そして戸がしめられた。

25:11 そのあとで、ほかのおとめたちもきて、『ご主人様、ご主人様、どうぞ、
あけてください』と言った。

25:12 しかし彼は答えて、『はっきり言うが、わたしはあなたがたを知らない』
と言った。

25:13 だから、目をさましていなさい。その日その時が、あなたがたにはわから
ないからである。

 

口語訳 ルカ 22:27

22:27 食卓につく人と給仕する者と、どちらが偉いのか。食卓につく人の方では
ないか。しかし、わたしはあなたがたの中で、給仕をする者のようにしている。

 

口語訳 ヨハ 13:4-5

13:4 夕食の席から立ち上がって、上着を脱ぎ、手ぬぐいをとって腰に巻き、

13:5 それから水をたらいに入れて、弟子たちの足を洗い、腰に巻いた手ぬぐい
でふき始められた。

 

口語訳 マコ 13:35

13:35 だから、目をさましていなさい。いつ、家の主人が帰って来るのか、夕方
か、夜中か、にわとりの鳴くころか、明け方か、わからないからである。

 

口語訳 マタ 24:43-44

24:43 このことをわきまえているがよい。家の主人は、盗賊がいつごろ来るかわ
かっているなら、目をさましていて、自分の家に押し入ることを許さないであろう。

24:44 だから、あなたがたも用意をしていなさい。思いがけない時に人の子が来
るからである。

 

口語訳 マタ 24:45-51

24:45 主人がその家の僕たちの上に立てて、時に応じて食物をそなえさせる忠実
な思慮深い僕は、いったい、だれであろう。

24:46 主人が帰ってきたとき、そのようにつとめているのを見られる僕は、さい
わいである。

24:47 よく言っておくが、主人は彼を立てて自分の全財産を管理させるであろう。

24:48 もしそれが悪い僕であって、自分の主人は帰りがおそいと心の中で思い、

24:49 その僕仲間をたたきはじめ、また酒飲み仲間と一緒に食べたり飲んだりし
ているなら、

24:50 その僕の主人は思いがけない日、気がつかない時に帰ってきて、

24:51 彼を厳罰に処し、偽善者たちと同じ目にあわせるであろう。彼はそこで泣
き叫んだり、歯がみをしたりするであろう。

 

口語訳 Tコリ4:1

4:1 このようなわけだから、人はわたしたちを、キリストに仕える者、神の奥義
を管理している者と見るがよい。

 

_SCOFIELD  STUDY BIBLE1967(米)の引照___

_ _

 

_高橋照男選定の追加引照2003(日)_

塚本訳 ルカ 16:8-13

16:8 すると主人はこの不埒な番頭の利巧な遣り口を褒めた(という話)。この
世の人は自分たちの仲間のことにかけては、光の子(が神の国のことに利口であ
る)よりも利巧である。

16:9 それでわたしもあなた達に言う、あなた達も(この番頭に見習い、今のう
ちにこの世の)不正な富を利用して、(天に)友人[神]をつくっておけ。そう
すれば富がなくなる時、その友人が永遠の住居に迎えてくださるであろう。

16:10 ごく小さなことに忠実な者は、大きなことにも忠実である。ごく小さなこ
とに不忠実な者は、大きなことにも不忠実である。

16:11 だから、もし(この世の)不正な富に忠実でなかったならば、だれが(天
の)まことの富をあなた達にまかせようか。

16:12 もし他人のもの[この世のこと]に忠実でなかったならば、だれがあなた
達のもの[天のもの]をあなた達に与えようか。

16:13 しかし(この世のことはみな準備のためであるから、それに心を奪われて
はならない。)いかなる僕も(同時に)二人の主人に仕えることは出来ない。こ
ちらを 憎んであちらを愛するか、こちらに親しんであちらを疎んじるか、どち
らかである。あなた達は神と富とに仕えることは出来ない。」

 

***************************************

●              解釈と感想

クリスチャンの人生観は、来世の準備のためこの世があるというのが正しい考え
方である。

この世限りの人生だと思って遊びぬく生き方よりも、来世に入る準備であると考
える人生のほうが人生万事うまくいく。遊ばない生活はつまらないかというと、
それがそうではないのだ。遊びの道は悩みが多いのだ。この世はそういう仕組み
になっている。

 

●              解釈と感想

終末というのは、自己の死と同定してもよい。自分にとって死は終末である。い
つ死んでも大丈夫なように常に準備している姿勢がクリスチャンの人生に求めら
れている

 

●              解釈と感想

脳梗塞の気配があると診断されてから、わたしの人生は単純になった。この世の
いろいろなかかわりを辞退。残りの人生、最も大切なことだけを行おうという気
になった。

 

●              解釈と感想

この人生は来世に入るための準備だとする人生観に立てば、不幸はことごとく益
となる。死の宣告も益となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

204 問・キリストを信じるとなぜ家族と不和になるのですか

答・神による新しい家族を与えられるための陣痛の苦しみです。涙は喜びに変
ります。

ルカ12:49−53

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421249私は地上に火を投じるために来た。そしてそれがすでに燃やされていてくれた

ならと、どれほど願うことか。

421250だが私には、蒙(こうむ)らねばならない洗礼がある。そし

てそれが成し遂げられるまでは、私はどんなに苦悶することか。

421251あなたたちは、私が地上に平和を与えるために現れたと考えるのか。そうでは

ない、私はあなたたちに言う、むしろ分裂だ。

421252なぜなら今後、一軒の家に五人〔いれば、〕三人が二人に対して、また二
人が三人に対して分裂したさまになるだろう。

421253父は息子に対して、息子は父に対して、母は娘に対して、娘は母に対
して、

姑はその嫁に対して、嫁は姑に対して、分裂させられるだろう」。

 

_新共同訳1987_

12:49 「わたしが来たのは、地上に火を投ずるためである。その火が既に燃えて
いたらと、どんなに願っていることか。

12:50 しかし、わたしには受けねばならない洗礼がある。それが終わるまで、わ
たしはどんなに苦しむことだろう。

12:51 あなたがたは、わたしが地上に平和をもたらすために来たと思うのか。そ
うではない。言っておくが、むしろ分裂だ。

12:52 今から後、一つの家に五人いるならば、三人は二人と、二人は三人と対立
して分かれるからである。

12:53 父は子と、子は父と、/母は娘と、娘は母と、/しゅうとめは嫁と、嫁は
しゅうとめと、/対立して分かれる。」

 

_前田訳1978_

12:49 わたしは火を地上に投げに来た。それがもう燃えあがることが、どんなに
願わしいことか。

12:50 しかしわたしには受けるべき洗礼がある。それがすむまでは、何と心苦し
いことか。

12:51 わたしが地上に平和を与えに来たとあなた方は思うか。そうではない、わ
たしはいう、むしろ分裂をである。

12:52 今からのち、ひとつ家の五人が割かれて、三人対二人、二人対三人となり、

12:53 父は子に、子は父に、母は娘に、娘は母に、姑は嫁に、嫁は姑に割かれよ
う」と。

 

_新改訳1970_

12:49 わたしが来たのは、地に火を投げ込むためです。だから、その火が燃えて
いたらと、どんなに願っていることでしょう。

12:50 しかし、わたしには受けるバプテスマがあります。それが成し遂げられる
までは、どんなに苦しむことでしょう。

12:51 あなたがたは、地に平和を与えるためにわたしが来たと思っているのです
か。そうではありません。あなたがたに言いますが、むしろ、分裂です。

12:52 今から、一家五人は、三人がふたりに、ふたりが三人に対抗して分かれる
ようになります。

12:53 父は息子に、息子は父に対抗し、母は娘に、娘は母に対抗し、しゅうとめ
は嫁に、嫁はしゅうとめに対抗して分かれるようになります。」

 

_塚本訳1963_

12:49 火を地上に投げるために、わたしは来た。火がもう燃え出していたらと、
どんなに願っていることであろう!

12:50 しかしわたしには、受けねばならない洗礼がある。それがすむまで心配で
たまらないのだ。

12:51 あなた達は、地上に平和をもたらすためにわたしが来たと思うのか。そう
ではない、わたしは言う、平和どころか、内輪割れ以外の何ものでもない。

12:52 今からのち、一軒の家で五人が割れて、三人対二人、二人対三人に

12:53 割れるからである。父対息子』息子対父、』母対娘』娘対母、』姑対嫁』
嫁対姑』!」

 

_口語訳1955_

12:49 わたしは、火を地上に投じるためにきたのだ。火がすでに燃えていたなら
と、わたしはどんなに願っていることか。

12:50 しかし、わたしには受けねばならないバプテスマがある。そして、それを
受けてしまうまでは、わたしはどんなにか苦しい思いをすることであろう。

12:51 あなたがたは、わたしが平和をこの地上にもたらすためにきたと思ってい
るのか。あなたがたに言っておく。そうではない。むしろ分裂である。

12:52 というのは、今から後は、一家の内で五人が相分れて、三人はふたりに、
ふたりは三人に対立し、

12:53 また父は子に、子は父に、母は娘に、娘は母に、しゅうとめは嫁に、嫁は
しゅうとめに、対立するであろう」。

 

 

****************************************

関連個所と引照の編集

 

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版・荒井献、川島貞雄)並行個所_

新共同 マタ 10:34-36

10:34 「わたしが来たのは地上に平和をもたらすためだ、と思ってはならない。
平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ。

10:35 わたしは敵対させるために来たからである。人をその父に、/娘を母に、
/嫁をしゅうとめに。

10:36 こうして、自分の家族の者が敵となる。

 

新共同 マコ 10:38

10:38 イエスは言われた。「あなたがたは、自分が何を願っているか、分かって
いない。このわたしが飲む杯を飲み、このわたしが受ける洗礼を受けることがで
きるか。」

 

_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

新共同 使  2:3

2:3 そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。

 

新共同 マコ 10:38

10:38 イエスは言われた。「あなたがたは、自分が何を願っているか、分かって
いない。このわたしが飲む杯を飲み、このわたしが受ける洗礼を受けることがで
きるか。」

 

新共同 ミカ 7:5-7

7:5 隣人を信じてはならない。親しい者にも信頼するな。お前のふところに安ら
う女にも/お前の口の扉を守れ。

7:6 息子は父を侮り/娘は母に、嫁はしゅうとめに立ち向かう。人の敵はその家
の者だ。

7:7 しかし、わたしは主を仰ぎ/わが救いの神を待つ。わが神は、わたしの願い
を聞かれる。

 

_THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英・米)__の引照___

口語訳 ルカ 19:10

19:10 人の子がきたのは、失われたものを尋ね出して救うためである」。

 

口語訳 ルカ 3:16

3:16 そこでヨハネはみんなの者にむかって言った、「わたしは水でおまえたち
にバプテスマを授けるが、わたしよりも力のあるかたが、おいでになる。わたし
には、 そのくつのひもを解く値うちもない。このかたは、聖霊と火とによって
おまえたちにバプテスマをお授けになるであろう。

 

口語訳 イザ 10:17

10:17 イスラエルの光は火となり、その聖者は炎となり、そのいばらと、おどろ
とを一日のうちに焼き滅ぼす。

 

口語訳 ヨエ 2:30-31

2:30 わたしはまた、天と地とにしるしを示す。すなわち血と、火と、煙の柱と
があるであろう。

2:31 主の大いなる恐るべき日が来る前に、日は暗く、月は血に変る。

 

口語訳 マタ 3:10-12

3:10 斧がすでに木の根もとに置かれている。だから、良い実を結ばない木はこ
とごとく切られて、火の中に投げ込まれるのだ。

3:11 わたしは悔改めのために、水でおまえたちにバプテスマを授けている。し
かし、わたしのあとから来る人はわたしよりも力のあるかたで、わたしはそのく
つをぬがせてあげる値うちもない。このかたは、聖霊と火とによっておまえたち
にバプテスマをお授けになるであろう。

3:12 また、箕を手に持って、打ち場の麦をふるい分け、麦は倉に納め、からは
消えない火で焼き捨てるであろう」。

 

口語訳 マタ 20:17-22

20:17 さて、イエスはエルサレムへ上るとき、十二弟子をひそかに呼びよせ、そ
の途中で彼らに言われた、

20:18 「見よ、わたしたちはエルサレムへ上って行くが、人の子は祭司長、律法
学者たちの手に渡されるであろう。彼らは彼に死刑を宣告し、

20:19 そして彼をあざけり、むち打ち、十字架につけさせるために、異邦人に引
きわたすであろう。そして彼は三日目によみがえるであろう」。

20:20 そのとき、ゼベダイの子らの母が、その子らと一緒にイエスのもとにきて
ひざまずき、何事かをお願いした。

20:21 そこでイエスは彼女に言われた、「何をしてほしいのか」。彼女は言っ
た、「わたしのこのふたりのむすこが、あなたの御国で、ひとりはあなたの右
に、ひとりは左にすわれるように、お言葉をください」。

20:22 イエスは答えて言われた、「あなたがたは、自分が何を求めているのか、
わかっていない。わたしの飲もうとしている杯を飲むことができるか」。彼らは
「できます」と答えた。

 

口語訳 詩  40:8

40:8 わが神よ、わたしはみこころを行うことを喜びます。あなたのおきてはわ
たしの心のうちにあります」と。

 

口語訳 ヨハ 19:30

19:30 すると、イエスはそのぶどう酒を受けて、「すべてが終った」と言われ、
首をたれて息をひきとられた。

 

口語訳 ヨハ 7:12

7:12 群衆の中に、イエスについていろいろとうわさが立った。ある人々は、
「あれはよい人だ」と言い、他の人々は、「いや、あれは群衆を惑わしている」
と言った。

 

口語訳 マタ 24:7-10

24:7 民は民に、国は国に敵対して立ち上がるであろう。またあちこちに、きき
んが起り、また地震があるであろう。

24:8 しかし、すべてこれらは産みの苦しみの初めである。

24:9 そのとき人々は、あなたがたを苦しみにあわせ、また殺すであろう。また
あなたがたは、わたしの名のゆえにすべての民に憎まれるであろう。

24:10 そのとき、多くの人がつまずき、また互に裏切り、憎み合うであろう。

 

口語訳 ヨハ 7:43

7:43 こうして、群衆の間にイエスのことで分争が生じた。

 

口語訳 ヨハ 9:16

9:16 そこで、あるパリサイ人たちが言った、「その人は神からきた人ではな
い。安息日を守っていないのだから」。しかし、ほかの人々は言った、「罪のあ
る人が、どうしてそのようなしるしを行うことができようか」。そして彼らの間
に分争が生じた。

 

_新共同訳1987(日)__の引照___

新共同 ルカ 12:51

12:51 あなたがたは、わたしが地上に平和をもたらすために来たと思うのか。そ
うではない。言っておくが、むしろ分裂だ。

 

新共同 マタ 20:18-19

20:18 「今、わたしたちはエルサレムへ上って行く。人の子は、祭司長たちや律
法学者たちに引き渡される。彼らは死刑を宣告して、

20:19 異邦人に引き渡す。人の子を侮辱し、鞭打ち、十字架につけるためであ
る。そして、人の子は三日目に復活する。」

 

新共同 マコ 10:38

10:38 イエスは言われた。「あなたがたは、自分が何を願っているか、分かって
いない。このわたしが飲む杯を飲み、このわたしが受ける洗礼を受けることがで
きるか。」

 

新共同 マタ 10:34-36

10:34 「わたしが来たのは地上に平和をもたらすためだ、と思ってはならない。
平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ。

10:35 わたしは敵対させるために来たからである。人をその父に、/娘を母に、
/嫁をしゅうとめに。

10:36 こうして、自分の家族の者が敵となる。

 

新共同 ミカ 7:6

7:6 息子は父を侮り/娘は母に、嫁はしゅうとめに立ち向かう。人の敵はその家
の者だ。

 

新共同 マタ 10:21

10:21 兄弟は兄弟を、父は子を死に追いやり、子は親に反抗して殺すだろう。

 

新共同 マタ 10:35

10:35 わたしは敵対させるために来たからである。人をその父に、/娘を母に、
/嫁をしゅうとめに。

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照___

口語訳 マタ 3:11

3:11 わたしは悔改めのために、水でおまえたちにバプテスマを授けている。し
かし、わたしのあとから来る人はわたしよりも力のあるかたで、わたしはそのく
つをぬがせてあげる値うちもない。このかたは、聖霊と火とによっておまえたち
にバプテスマをお授けになるであろう。

 

口語訳 ルカ 9:22

9:22 「人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちに捨て
られ、また殺され、そして三日目によみがえる」。

 

口語訳 マコ 10:38

10:38 イエスは言われた、「あなたがたは自分が何を求めているのか、わかって
いない。あなたがたは、わたしが飲む杯を飲み、わたしが受けるバプテスマを受
けることができるか」。

 

口語訳 マタ 10:34-36

10:34 地上に平和をもたらすために、わたしがきたと思うな。平和ではなく、つ
るぎを投げ込むためにきたのである。

10:35 わたしがきたのは、人をその父と、娘をその母と、嫁をそのしゅうとめと
仲たがいさせるためである。

10:36 そして家の者が、その人の敵となるであろう。

 

口語訳 ルカ 2:34

2:34 するとシメオンは彼らを祝し、そして母マリヤに言った、「ごらんなさ
い、この幼な子は、イスラエルの多くの人を倒れさせたり立ちあがらせたりする
ために、また反対を受けるしるしとして、定められています。――

 

口語訳 ルカ 21:16

21:16 しかし、あなたがたは両親、兄弟、親族、友人にさえ裏切られるであろ
う。また、あなたがたの中で殺されるものもあろう。

 

口語訳 ミカ 7:6

7:6 むすこは父をいやしめ、娘はその母にそむき、嫁はそのしゅうとめにそむ
く。人の敵はその家の者である。

 

_高橋照男選定の引照2003(日)_

塚本訳 マタ 5:10-11

5:10 ああ幸いだ、信仰のために迫害される人たち、天の国はその人たちのもの
となるのだから。

5:11 わたしゆえに罵られたり、迫害されたり、あらん限りの根も葉もない悪口
を言われたりする時、あなた達は幸いである。

 

塚本訳 ルカ 6:22

6:22 人に憎まれる時、また、人の子(わたし)のゆえに除名されたり、罵られ
たり、悪様に言われたりする時には、あなた達は幸いである。

 

塚本訳 ルカ 2:34-35

2:34 シメオンは両親を祝福し、母マリヤに言った、「驚きなさるなよ、この幼
児はイスラエルの多くの人を、(この方に対する態度によって)倒されたり立た
せたりする、また、一つの目印となって(この世の烈しい)反対をうける、使命
を負わされているのです。──

2:35 (母人よ、)あなたも劔で胸を刺しつらぬかれ(る苦しみをせ)ねばなり
ますまい。──これは多くの人の心の(隠れた)考えを外に出させるためなのです。」

 

塚本訳 ルカ 5:36-38

5:36 なお一つの譬を彼らに話された、「新しい着物を切って、古い着物に継ぎ
をする者はない。そんなことをすれば、新しい着物も疵ものになり、新しいのか
ら切った継ぎも古いのにあわない。

5:37 また新しい酒を古い皮袋に入れる者はない。そんなことをすれば、新しい
酒は皮袋を破って流れ出し、皮袋もだめになるであろう。

5:38 新しい酒は新しい皮袋に入れねばならない。

 

塚本訳 マコ 10:29-30

10:29 イエスは言われた、「アーメン、あなた達に言う、わたしのため、また福
音のために、家や兄弟や姉妹や母や父や子や畑をすてた者で、

10:30 今、この世で──迫害のうちにおいてではあるが──百倍の家と兄弟と姉妹と
母と子と畑とを、また来るべき世では永遠の命を受けない者は一人もない。

 

塚本訳 ルカ 14:26

14:26 わたしの所に来て、その父と母と妻と子と兄弟と姉妹と、なおその上に、
自分の命までも憎まない者は、だれもわたしの弟子になることは出来ない。

 

新共同 Tコリ15:58

15:58 わたしの愛する兄弟たち、こういうわけですから、動かされないように
しっかり立ち、主の業に常に励みなさい。主に結ばれているならば自分たちの苦
労が決して無駄にならないことを、あなたがたは知っているはずです。

 

***************************************

●              解釈と感想

神を信ずると、「この世」とは別れざるをえなくなり孤独となる。分裂の苦しみ
を味わう。しかし新しく神との交わりができて、神の元での友人ができる。

 

●              解釈と感想

クリスチャンになると、肉の関係が分裂する。生木を裂かれる苦しみを味わう。
しかしその涙は神様がすべてご存知でいてくださる。最後の日にはすべてがわかる。

 

●              解釈と感想

主にある「労苦」はきっといつか実を結ぶ

 

● 解釈と感想

「戦争反対運 動」と称しヒューマニストと変わらない運動をやっていて、それ
に参加しないものを「怠慢信者」と白い目で見ているクリスチャンは、神に嫌わ
れる。神の力を 信じていないからである。イエスの墓が空になっていたのは全
能の神の力、彼らの中にはそれを信じることができない人が多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

205 問・神の時はどうしたら見分けられますか

答・聖霊によります。シメオンに救いの「時」がわかったのは聖霊によりまし
た。

ルカ12:54−56

 

翻訳比較

_岩波翻訳委員会訳1995_

421254また、彼は群衆にも言った、「あなたたちは、雲が西に出るのを見ると、すぐ

さま、『にわか雨が来るぞ』と言い、まさにそのようになる。

421255そして南風が吹くと、あなたたちは、『熱風になるぞ』と言い、まさに
〔そう〕なる。

421256偽善者たちよ、あなたたちは、地と空との模様は吟味するすべを知ってい
て、どうして〔今の〕この時は吟味するすべを知らないのか。

 

_新共同訳1987_

12:54 イエスはまた群衆にも言われた。「あなたがたは、雲が西に出るのを見る
とすぐに、『にわか雨になる』と言う。実際そのとおりになる。

12:55 また、南風が吹いているのを見ると、『暑くなる』と言う。事実そうなる。

12:56 偽善者よ、このように空や地の模様を見分けることは知っているのに、ど
うして今の時を見分けることを知らないのか。」

 

_前田訳1978_

12:54 また群衆にもいわれた、「あなた方は雲が西に出るのを見るやいなや、
『にわか雨が来る』というが、はたしてそのとおりになる。

12:55 南風が吹くと、『暑くなろう』というが、はたしてそうなる。

12:56 偽善者どもよ、地と天の様子を見分けることを知りながら、どうしてこの
時を見分けないのか。

 

_新改訳1970_

12:54 群衆にもこう言われた。「あなたがたは、西に雲が起こるのを見るとすぐ
に、『にわか雨が来るぞ。』と言い、事実そのとおりになります。

12:55 また南風が吹きだすと、『暑い日になるぞ。』と言い、事実そのとおりに
なります。

12:56 偽善者たち。あなたがたは地や空の現象を見分けることを知りながら、ど
うして今のこの時代を見分けることができないのですか。

 

_塚本訳1963_

12:54 また群衆にも言われた、「あなた達は雲が西に出るのを見ると、即座に
『俄雨が来そうだ』と言うが、はたしてそのとおり。

12:55 また南風が吹きだすと、『暑くなりそうだ』と言うが、はたしてしかり。

12:56 この偽善者たち、天地の模様を見ることを心得ていながら、どうしてこの
時(のせまった様子)がわからないのか。

 

_口語訳1955_

12:54 イエスはまた群衆に対しても言われた、「あなたがたは、雲が西に起るの
を見るとすぐ、にわか雨がやって来る、と言う。果してそのとおりになる。

12:55 それから南風が吹くと、暑くなるだろう、と言う。果してそのとおりになる。

12:56 偽善者よ、あなたがたは天地の模様を見分けることを知りながら、どうし
て今の時代を見分けることができないのか。

 

****************************************

関連個所と引照の編集

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS 1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版2000荒井献川島貞雄監修)_

_並行個所___

新共同 マタ 16:2-3

16:2 イエスはお答えになった。「あなたたちは、夕方には『夕焼けだから、晴
れだ』と言い、

16:3 朝には『朝焼けで雲が低いから、今日は嵐だ』と言う。このように空模様
を見分けることは知っているのに、時代のしるしは見ることができないのか。

 

_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

新共同 T列 18:43-44

18:43 「上って来て、海の方をよく見なさい」と彼は従者に言った。従者は上っ
て来て、よく見てから、「何もありません」と答えた。エリヤは、「もう一度」
と命じ、それを七度繰り返した。

18:44 七度目に、従者は言った。「御覧ください。手のひらほどの小さい雲が海
のかなたから上って来ます。」エリヤは言った。「アハブのところに上って行
き、激しい雨に閉じ込められないうちに、馬を車につないで下って行くように伝
えなさい。」

 

_THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英・米)__の引照___

口語訳 ガラ 4:4

4:4 しかし、時の満ちるに及んで、神は御子を女から生れさせ、律法の下に生れ
させて、おつかわしになった。

 

_新共同訳1987(日)__の引照___

新共同 マタ 16:3

16:3 朝には『朝焼けで雲が低いから、今日は嵐だ』と言う。このように空模様
を見分けることは知っているのに、時代のしるしは見ることができないのか。

 

新共同 ルカ 21:29-31

21:29 それから、イエスはたとえを話された。「いちじくの木や、ほかのすべて
の木を見なさい。

21:30 葉が出始めると、それを見て、既に夏の近づいたことがおのずと分かる。

21:31 それと同じように、あなたがたは、これらのことが起こるのを見たら、神
の国が近づいていると悟りなさい。

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照___

口語訳 マタ 16:2-3

16:2 イエスは彼らに言われた、「あなたがたは夕方になると、『空がまっかだ
から、晴だ』と言い、

16:3 また明け方には『空が曇ってまっかだから、きょうは荒れだ』と言う。あ
なたがたは空の模様を見分けることを知りながら、時のしるしを見分けることが
できないのか。

 

_高橋照男選定の引照2003(日)_

塚本訳 ルカ 2:25-35

2:25 さて(そのころ)エルサレムに名をシメオンという人がいた。この人は正
しい、信心深い人で、イスラエルの慰め(である救世主)を待ち望み、聖霊が彼
をはなれなかった。

2:26 かつ主の救世主を見ないうちは決して死なないと、かねて聖霊からお告げ
を受けていた。

2:27 (この日)御霊に感じて宮に行くと、ちょうど両親が、律法の仕来りどお
り幼児イエスに行おうとして彼をつれて入ってきたので、

2:28 シメオンは幼児を両腕に抱き、こう言って神を讃美した。──

2:29 今こそ、主よ、あなたはこの僕をしてお言葉のとおり安らかに(この世
に)暇乞いをさせてくださいます、

2:30 わたしの目が『もうあなたの救いを拝見しました』からです。

2:31 この救いこそ、あなたが『全人類の(ため、その)目の前で』用意された
もの、

2:32 『異教人には啓示を、』あなたの民『イスラエルには栄光をあたえる』
『光』であります。

2:33 幼児のことをこのように言うのを父と母とが不思議に思っていると、

2:34 シメオンは両親を祝福し、母マリヤに言った、「驚きなさるなよ、この幼
児はイスラエルの多くの人を、(この方に対する態度によって)倒されたり立た
せたりする、また、一つの目印となって(この世の烈しい)反対をうける、使命
を負わされているのです。──

2:35 (母人よ、)あなたも劔で胸を刺しつらぬかれ(る苦しみをせ)ねばなり
ますまい。──これは多くの人の心の(隠れた)考えを外に出させるためなのです。」

 

***************************************

● 解釈と感想

福音は「時」と「場所」が土台である。仏教の悟りとかギリシャ哲学の霊魂不滅
説とは違う。

 

●              解釈と感想

先を読む技術、「予測の科学」は人類で最も難しい技術。その科学技術が高度の
国が戦争に勝利するがそれはこの世のこと

 

●              解釈と感想

イエスが現代にいたら、「予測の科学技術」が発達しても神の審判があるという
「予測」ができなければ役に立たない技術だというにちがいない

● 解釈と感想

敵はどの方向から攻めてくるかを予測するのが戦略の基本。将棋の予測は簡単と
言われている。それは「相手は絶対に勝とうと思っている」からだそうである。
名人はそこを攪乱して相手を惑わす。

 

●              解釈と感想

「神の時を見る」。これ人間として最高度のこと。それは聖霊による。老シメオ
ンがそれであった。

 

塚本訳 ルカ 2:25-35

2:25 さて(そのころ)エルサレムに名をシメオンという人がいた。この人は正
しい、信心深い人で、イスラエルの慰め(である救世主)を待ち望み、聖霊が彼
をはなれなかった。

2:26 かつ主の救世主を見ないうちは決して死なないと、かねて聖霊からお告げ
を受けていた。

2:27 (この日)御霊に感じて宮に行くと、ちょうど両親が、律法の仕来りどお
り幼児イエスに行おうとして彼をつれて入ってきたので、

2:28 シメオンは幼児を両腕に抱き、こう言って神を讃美した。──

2:29 今こそ、主よ、あなたはこの僕をしてお言葉のとおり安らかに(この世
に)暇乞いをさせてくださいます、

2:30 わたしの目が『もうあなたの救いを拝見しました』からです。

2:31 この救いこそ、あなたが『全人類の(ため、その)目の前で』用意された
もの、

2:32 『異教人には啓示を、』あなたの民『イスラエルには栄光をあたえる』
『光』であります。

2:33 幼児のことをこのように言うのを父と母とが不思議に思っていると、

2:34 シメオンは両親を祝福し、母マリヤに言った、「驚きなさるなよ、この幼
児はイスラエルの多くの人を、(この方に対する態度によって)倒されたり立た
せたりする、また、一つの目印となって(この世の烈しい)反対をうける、使命
を負わされているのです。──

2:35 (母人よ、)あなたも劔で胸を刺しつらぬかれ(る苦しみをせ)ねばなり
ますまい。──これは多くの人の心の(隠れた)考えを外に出させるためなのです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

206 問・限りある人生においてわたしたちがやるべきことは何ですか

答・神との和睦です。来世に入るための準備です。それが人生の目的です

ルカ12:57−59

 

翻訳比較

_岩波翻訳委員会訳1995_

421257また、あなたたちはなぜ、正しいことを自分自身で判断しないのか。

421258 たとえば、あなたを訴える者と共に役人のもとに行く時、途上にあるう
ちに、その訴える者から解放されるように努力せよ。そうしなければ、彼はあな
たを裁判 官のところへ力ずくで引っ張って行き、裁判官はあなたを獄吏に引き
渡し、獄吏はあなたを獄へ投げ入れてしまうだろう。

421259私はあなたに言う、あなたは最後の一.レプトンをも払い切るまでは、決
してそこから出て来ることはないだろう」。

 

_新共同訳1987_

12:57 「あなたがたは、何が正しいかを、どうして自分で判断しないのか。

12:58 あなたを訴える人と一緒に役人のところに行くときには、途中でその人と
仲直りするように努めなさい。さもないと、その人はあなたを裁判官のもとに連
れて行き、裁判官は看守に引き渡し、看守は牢に投げ込む。

12:59 言っておくが、最後の一レプトンを返すまで、決してそこから出ることは
できない。」

 

_前田訳1978_

12:57 あなた方は、正しいことをなぜ自ら判断しないのか。

12:58 あなたは訴え手といっしょに役人のところに行く間に、道すがらその人と
話しをつけるよう努めよ。さもないと、訴え手はあなたを裁き人の前へ引き行
き、裁き人は執行人に引き渡し、執行人は牢に投げ込もう。

12:59 わたしはいう、最後の一レプタを払うまで決してそこから出られまい」と。

 

_新改訳1970_

12:57 また、なぜ自分から進んで、何が正しいかを判断しないのですか。

12:58 あなたを告訴する者といっしょに役人の前に行くときは、途中でも、熱心
に彼と和解するよう努めなさい。そうでないと、その人はあなたを裁判官のもと
にひっぱって行きます。裁判官は執行人に引き渡し、執行人は牢に投げ込んでし
まいます。

12:59 あなたに言います。最後の一レプタを支払うまでは、そこから決して出ら
れないのです。」

 

_塚本訳1963_

12:57 あなた達は(こんな時に)どうすればよいかを、なぜ自分で判断しないのか。

12:58 あなたは(いま、裁判所に訴えられているようなものである。)告訴人と
一しょに役人の所に行く間に、途中でその人と話をつけるよう努力すべきであ
る。そう でないと、告訴人はあなたを裁判官の前に引きずってゆき、裁判官は
執行人に引き渡し、執行人は牢に入れるにちがいない。

12:59 わたしは言う、最後の一レプタ[五円]を返すまでは、決してそこから出
ることはできない。(早く悔改めよ。)」

 

_口語訳1955_

12:57 また、あなたがたは、なぜ正しいことを自分で判断しないのか。

12:58 たとえば、あなたを訴える人と一緒に役人のところへ行くときには、途中
でその人と和解するように努めるがよい。そうしないと、その人はあなたを裁判
官のところへひっぱって行き、裁判官はあなたを獄吏に引き渡し、獄吏はあなた
を獄に投げ込むであろう。

12:59 わたしは言って置く、最後の一レプタまでも支払ってしまうまでは、決し
てそこから出て来ることはできない」。

 

****************************************

関連個所と引照の編集

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS 1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版2000荒井献川島貞雄監修)_

_並行個所___

新共同 マタ 5:25-26

5:25 あなたを訴える人と一緒に道を行く場合、途中で早く和解しなさい。さも
ないと、その人はあなたを裁判官に引き渡し、裁判官は下役に引き渡し、あなた
は牢に投げ込まれるにちがいない。

5:26 はっきり言っておく。最後の一クァドランスを返すまで、決してそこから
出ることはできない。」

 

_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

新共同 Tコリ6:5

6:5 あなたがたを恥じ入らせるために、わたしは言っています。あなたがたの中
には、兄弟を仲裁できるような知恵のある者が、一人もいないのですか。

 

新共同 使  4:18-19

4:18 そして、二人を呼び戻し、決してイエスの名によって話したり、教えたり
しないようにと命令した。

4:19 しかし、ペトロとヨハネは答えた。「神に従わないであなたがたに従うこ
とが、神の前に正しいかどうか、考えてください。

 

_THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英・米)__の引照___

口語訳 ヨハ 5:39

5:39 あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、この聖
書は、わたしについてあかしをするものである。

 

口語訳 ヨハ 7:23-24

7:23 もし、モーセの律法が破られないように、安息日であっても割礼を受ける
のなら、安息日に人の全身を丈夫にしてやったからといって、どうして、そんな
におこるのか。

7:24 うわべで人をさばかないで、正しいさばきをするがよい」。

 

口語訳 使  17:11

17:11 ここにいるユダヤ人はテサロニケの者たちよりも素直であって、心から教
を受けいれ、果してそのとおりかどうかを知ろうとして、日々聖書を調べていた。

 

口語訳 Tテサ5:18-22

5:18 すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあっ
て、神があなたがたに求めておられることである。

5:19 御霊を消してはいけない。

5:20 預言を軽んじてはならない。

5:21 すべてのものを識別して、良いものを守り、

5:22 あらゆる種類の悪から遠ざかりなさい。

 

口語訳 Tヨハ4:1 愛する者たちよ。すべての霊を信じることはしないで、それら
の霊が神から出たものであるかどうか、ためしなさい。多くのにせ預言者が世に
出てきているからである。

 

口語訳 Uコリ6:2 神はこう言われる、/「わたしは、恵みの時にあなたの願いを
聞きいれ、/救の日にあなたを助けた」。見よ、今は恵みの時、見よ、今は救の
日である。

 

_新共同訳1987(日)__の引照___

新共同 マタ 5:25-26

5:25 あなたを訴える人と一緒に道を行く場合、途中で早く和解しなさい。さも
ないと、その人はあなたを裁判官に引き渡し、裁判官は下役に引き渡し、あなた
は牢に投げ込まれるにちがいない。

5:26 はっきり言っておく。最後の一クァドランスを返すまで、決してそこから
出ることはできない。」

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照___

口語訳 マタ 5:25-26

5:25 あなたを訴える者と一緒に道を行く時には、その途中で早く仲直りをしな
さい。そうしないと、その訴える者はあなたを裁判官にわたし、裁判官は下役に
わたし、そして、あなたは獄に入れられるであろう。

5:26 よくあなたに言っておく。最後の一コドラントを支払ってしまうまでは、
決してそこから出てくることはできない。

 

_高橋照男選定の引照2003(日)_

塚本訳 ルカ 12:15-20

12:15 人々に言われた、「一切の貪欲に注意し、用心せよ。いかに物があり余っ
ていても、財産は命の足しにはならないのだから。」

12:16 そこで一つの譬を人々に話された、「ある金持の畑が(ある年)豊作で
あった。

12:17 『どうしよう、わたしの作物をしまいこむ場所がないのだが…』と金持ち
はひそかに考えていたが、

12:18 やがて言った、『よし、こうしよう。倉をみなとりこわして大きいのを建
て、そこに穀物と財産をみなしまいこんでおいて、

12:19 それからわたしの魂に言おう。──おい魂、お前には長年分の財産が沢山し
まってある。(もう大丈夫。)さあ休んで、食べて、飲んで、楽しみなさい、と。』

12:20 しかし神はその人に、『愚か者、今夜お前の魂は取り上げられるのだ。す
るとお前が準備したものは、だれのものになるのか』と言われた。

 

塚本訳 マタ 5:25-26

5:25 また告訴人とは、一しょに(裁判所へ)行く途中で、早く示談にするがよ
い。そうでないと、告訴人は裁判官に、裁判官は下役にあなたを引き渡して、牢
に入れられるにちがいない。

5:26 アーメン、わたしは言う、最後の一コドラント[十円]を返すまでは、決
してそこから出ることはできない。

 

塚本訳 ルカ 16:1-31

16:1 また弟子たちにも話された、「ある金持に一人の番頭があった。主人の財
産を使い込んでいると告げ口した者があったので、

16:2 主人は番頭を呼んで言った、『なんということをあなたについて聞くの
だ!事務の報告を出してもらおう、もう番頭にしておくわけにはいかないから。』

16:3 番頭は心ひそかに考えた、『どうしたものだろう、主人がわたしの仕事を
取り上げるのだが。(土を)掘るには力がないし、乞食をするには恥ずかしいし……

16:4 よし、わかった、こうしよう。こうしておけば仕事が首になった時、その
人たちがわたしを自分の家に迎えてくれるにちがいない。』

16:5 そこで主人の債務者をひとりびとり呼びよせて、まず最初の人に言った、
『うちの主人にいくら借りがあるのか。』

16:6 『油百バテ[二十石]』とこたえた。番頭が言った、『そら、あなたの証
文だ。坐って、大急ぎで五十と書き直しなさい。』

16:7 それから他の一人に言った、『あなたはいくら借りがあるのか。』『小麦
百コル[二百石]』とこたえた。彼に言う、『そら、あなたの証文だ。八十と書
き直しなさい。』

16:8 すると主人はこの不埒な番頭の利巧な遣り口を褒めた(という話)。この
世の人は自分たちの仲間のことにかけては、光の子(が神の国のことに利口であ
る)よりも利巧である。

16:9 それでわたしもあなた達に言う、あなた達も(この番頭に見習い、今のう
ちにこの世の)不正な富を利用して、(天に)友人[神]をつくっておけ。そう
すれば富がなくなる時、その友人が永遠の住居に迎えてくださるであろう。

16:10 ごく小さなことに忠実な者は、大きなことにも忠実である。ごく小さなこ
とに不忠実な者は、大きなことにも不忠実である。

16:11 だから、もし(この世の)不正な富に忠実でなかったならば、だれが(天
の)まことの富をあなた達にまかせようか。

16:12 もし他人のもの[この世のこと]に忠実でなかったならば、だれがあなた
達のもの[天のもの]をあなた達に与えようか。

16:13 しかし(この世のことはみな準備のためであるから、それに心を奪われて
はならない。)いかなる僕も(同時に)二人の主人に仕えることは出来ない。こ
ちらを 憎んであちらを愛するか、こちらに親しんであちらを疎んじるか、どち
らかである。あなた達は神と富とに仕えることは出来ない。」

 

***************************************

● 解釈と感想

人生は時というものに支配されている。癌などで死期が宣告されるとあわてる。
あわてるのは良いことである。残された時間で必死に救われようとするからである。

 

●              解釈と感想

癌の宣告をさ れ、死期(これを予後告知という)を宣告されると人間はあわて
る。残された時間で必死に来世に行くことができるようにする。わたしは
2000年7月に脳内 出血になり、一命を取り止めたが、今度は脳梗塞の気配
があると言われており、びくびくである。終末が突然来るように脳梗塞による死
も予告なしに突然来る。 しかしこれで生活が単純化した。趣味教養娯楽の集会
には参加しないことにした。この世の各種委員を辞任した。

 

●              解釈と感想

人生は「死の時」という待ったなしの絶体絶命の壁に直面させられる場面が来
る。だから時間がある内に神と「示談」しなければならない。神との仲直り、そ
れがこの人生の意味である。来世に入るための賢い時間の使い方である。自分の
ためである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

207 問・神の裁きということは本当にあるのでしょうか

答・実感として多分あると思います。天罰という思いは無宗教者にもあるから
です。

ルカ13:1−9

 

翻訳比較

_岩波翻訳委員会訳1995_

421301まさにその時、ある人々が来て、〔例の〕ガリラヤ人たちのことを彼に報
告した。ピラトゥスが彼らの血を、彼らの犠牲の動物〔の血〕に混ぜたのである。

421302すると彼は答えて彼らに言った、「あなたたちは、これらのガリラヤ人が

こうしたことを蒙ったために、他のすべてのガリラヤ人よりもいっそう罪人だった

と考えるのか。

421303そうではない、私はあなたたちに言う、むしろあなたたちも悔い改めなけ
れば、皆同じように滅びるだろう。

421304あるいは、シロアムの〔池の〕塔が倒れて命を落としたあの十八人の者た
ちだが、あなたたちは、彼らがエルサレムに住むすべての人々よりもいっそう負
い目ある者だったと考えるのか。

421305そうではない、私はあなたたちに言う、むしろあなたたちも悔い改めなけ
れば、皆そのように滅びるだろう」。

421306また彼は、次の譬を語った、「ある人が、自分の葡萄園にいちじくの木を植え

させておいた。そして彼は、そこに実を探しに来たが、〔何も〕見つからなかった。

421307そこで彼は園丁に言った、『見よ、私は〔これで〕もう三年もこのいちじ
くの木に

実を探しに来ているが、〔何も〕見つからない。[そこで]こいつを切り倒せ、なんの

ために〔こいつのせいで〕土地まで遊ばせておくのか』。

421308すると園丁は答えて彼に言う、『主よ、今年だけこの木をこのままにして
おいて下さい。〔その間に、〕私がこの木のまわりを掘って、肥やしをやりま
しょう。

421309もし〔それによって〕来年本当に実を結ぶとしたら〔、結構でしょう〕。
もしそうでないならば、この木を切り倒して

下さい』」。

 

_新共同訳1987_

13:1 ちょうどそのとき、何人かの人が来て、ピラトがガリラヤ人の血を彼らの
いけにえに混ぜたことをイエスに告げた。

13:2 イエスはお答えになった。「そのガリラヤ人たちがそのような災難に遭っ
たのは、ほかのどのガリラヤ人よりも罪深い者だったからだと思うのか。

13:3 決してそうではない。言っておくが、あなたがたも悔い改めなければ、皆
同じように滅びる。

13:4 また、シロアムの塔が倒れて死んだあの十八人は、エルサレムに住んでい
たほかのどの人々よりも、罪深い者だったと思うのか。

13:5 決してそうではない。言っておくが、あなたがたも悔い改めなければ、皆
同じように滅びる。」

◆「実のならないいちじくの木」のたとえ

13:6 そして、イエスは次のたとえを話された。「ある人がぶどう園にいちじく
の木を植えておき、実を探しに来たが見つからなかった。

13:7 そこで、園丁に言った。『もう三年もの間、このいちじくの木に実を探し
に来ているのに、見つけたためしがない。だから切り倒せ。なぜ、土地をふさが
せておくのか。』

13:8 園丁は答えた。『御主人様、今年もこのままにしておいてください。木の
周りを掘って、肥やしをやってみます。

13:9 そうすれば、来年は実がなるかもしれません。もしそれでもだめなら、切
り倒してください。』」

 

_前田訳1978_

13:1 ちょうどそのとき、人々が来て、彼にガリラヤ人のことを告げた。ピラト
がガリラヤ人の血を彼らの捧げるいけにえ(の血)にまぜたのであった。

13:2 彼は答えられた、「そのガリラヤ人はそんな目にあったがゆえに、ほかの
すべてのガリラヤ人よりも罪びとであったと思うか。

13:3 そうではない。わたしはいう、あなた方も悔い改めねば皆同じように滅び
よう。

13:4 また、シロアムでやぐらが倒れて死んだあの十八人は、エルサレムに住ん
でいたすべての人よりも罪びとであったと思うか。

13:5 そうではない。わたしはいう、あなた方も悔い改めねば皆同じように滅び
よう」と。

13:6 この譬えを話された、「ある人がそのぶどう園にいちじくの木を植えてお
いた。そして実を探しに来たが見つからなかった。それで園丁にいった、

13:7 『このとおり三年もこのいちじくの木に実を探しに来ているのに実がな
い。切り倒しなさい。何のために土地をも疲れさせよう』と。

13:8 答えていった、『ご主人、もう一年そのままにさせてください、まわりを
掘ってこやしをやりますから。

13:9 それで来年実ればよし、さもなければ、切り倒してください』」と。

 

_新改訳1970_

13:1 ちょうどそのとき、ある人たちがやって来て、イエスに報告した。ピラト
がガリラヤ人たちの血をガリラヤ人たちのささげるいけにえに混ぜたというので
ある。

13:2 イエスは彼らに答えて言われた。「そのガリラヤ人たちがそのような災難
を受けたから、ほかのどのガリラヤ人よりも罪深い人たちだったとでも思うので
すか。

13:3 そうではない。わたしはあなたがたに言います。あなたがたも悔い改めな
いなら、みな同じように滅びます。

13:4 また、シロアムの塔が倒れ落ちて死んだあの十八人は、エルサレムに住ん
でいるだれよりも罪深い人たちだったとでも思うのですか。

13:5 そうではない。わたしはあなたがたに言います。あなたがたも悔い改めな
いなら、みな同じように滅びます。」

13:6 イエスはこのようなたとえを話された。「ある人が、ぶどう園にいちじく
の木を植えておいた。実を取りに来たが、何も見つからなかった。

13:7 そこで、ぶどう園の番人に言った。『見なさい。三年もの間、やって来て
は、このいちじくの実のなるのを待っているのに、なっていたためしがない。こ
れを切り倒してしまいなさい。何のために土地をふさいでいるのですか。』

13:8 番人は答えて言った。『ご主人。どうか、ことし一年そのままにしてやっ
てください。木の回りを掘って、肥やしをやってみますから。

13:9 もしそれで来年、実を結べばよし、それでもだめなら、切り倒してくださ
い。』」

 

_塚本訳1963_

13:1 ちょうどその時、人が来て、(総督ピラトが犠牲をささげている)ガリラ
ヤ人たちを殺し、その血が彼らの犠牲(の血)にまじったことをイエスに報告した。

13:2 その人たちに言われた、「そのガリラヤ人たちはそんな目にあったので、
(ほかの)すべてのガリラヤ人よりも罪人だったと思うのか。

13:3 そうではない。わたしは言う、あなた達も悔改めなければ、皆同じように
滅びるであろう。

13:4 またシロアムの(池の)近くの櫓が倒れて(下敷になって)死んだあの十
八人は、(当時)エルサレムに住んでいた(ほかの)すべての人よりも罪人だっ
たと思うのか。

13:5 そうではない。わたしは言う、あなた達も悔改めなければ、皆同様に滅び
るであろう。」

13:6 そこでこの譬を話された、「ある人が葡萄畑に一本の無花果の木を植えて
おいた。(ある日)実をさがしに来たが、見つからないので、

13:7 葡萄畑の作男に言った、『もう三年この方、この無花果の木に実をさがし
に来ているのに、まだ実がならない。切ってくれ。(ならないばかりか、)なん
で土地までくたびれさせることがあろう。』

13:8 答えて言う、『ご主人、今年もう一年だけ勘弁してやってください。今度
は回りを掘って、肥料をやってみますから。

13:9 それで来年実を結べばよし、それでもだめなら、切ってください。』」

 

_口語訳1955_

13:1 ちょうどその時、ある人々がきて、ピラトがガリラヤ人たちの血を流し、
それを彼らの犠牲の血に混ぜたことを、イエスに知らせた。

13:2 そこでイエスは答えて言われた、「それらのガリラヤ人が、そのような災
難にあったからといって、他のすべてのガリラヤ人以上に罪が深かったと思うのか。

13:3 あなたがたに言うが、そうではない。あなたがたも悔い改めなければ、み
な同じように滅びるであろう。

13:4 また、シロアムの塔が倒れたためにおし殺されたあの十八人は、エルサレ
ムの他の全住民以上に罪の負債があったと思うか。

13:5 あなたがたに言うが、そうではない。あなたがたも悔い改めなければ、み
な同じように滅びるであろう」。

13:6 それから、この譬を語られた、「ある人が自分のぶどう園にいちじくの木
を植えて置いたので、実を捜しにきたが見つからなかった。

13:7 そこで園丁に言った、『わたしは三年間も実を求めて、このいちじくの木
のところにきたのだが、いまだに見あたらない。その木を切り倒してしまえ。な
んのために、土地をむだにふさがせて置くのか』。

13:8 すると園丁は答えて言った、『ご主人様、ことしも、そのままにして置い
てください。そのまわりを掘って肥料をやって見ますから。

13:9 それで来年実がなりましたら結構です。もしそれでもだめでしたら、切り
倒してください』」。

 

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関連個所と引照の編集

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS 1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版2000荒井献川島貞雄監修)_

_並行個所___

新共同 マタ 21:18-19

21:18 朝早く、都に帰る途中、イエスは空腹を覚えられた。

21:19 道端にいちじくの木があるのを見て、近寄られたが、葉のほかは何もな
かった。そこで、「今から後いつまでも、お前には実がならないように」と言わ
れると、いちじくの木はたちまち枯れてしまった。

 

新共同 マコ 11:12-14

11:12 翌日、一行がベタニアを出るとき、イエスは空腹を覚えられた。

11:13 そこで、葉の茂ったいちじくの木を遠くから見て、実がなってはいないか
と近寄られたが、葉のほかは何もなかった。いちじくの季節ではなかったからで
ある。

11:14 イエスはその木に向かって、「今から後いつまでも、お前から実を食べる
者がないように」と言われた。弟子たちはこれを聞いていた。

 

_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

新共同 使  5:37

5:37 その後、住民登録の時、ガリラヤのユダが立ち上がり、民衆を率いて反乱
を起こしたが、彼も滅び、つき従った者も皆、ちりぢりにさせられた。

 

新共同 ヨハ 9:2

9:2 弟子たちがイエスに尋ねた。「ラビ、この人が生まれつき目が見えないの
は、だれが罪を犯したからですか。本人ですか。それとも、両親ですか。」

 

新共同 詩  7:13

7:13 立ち帰らない者に向かっては、剣を鋭くし/弓を引き絞って構え

 

新共同 ヨハ 9:7

9:7 そして、「シロアム――『遣わされた者』という意味――の池に行って洗いなさ
い」と言われた。そこで、彼は行って洗い、目が見えるようになって、帰って来た。

 

新共同 ヨハ 9:11

9:11 彼は答えた。「イエスという方が、土をこねてわたしの目に塗り、『シロ
アムに行って洗いなさい』と言われました。そこで、行って洗ったら、見えるよ
うになったのです。」

 

新共同 ルカ 5:36

5:36 そして、イエスはたとえを話された。「だれも、新しい服から布切れを破
り取って、古い服に継ぎを当てたりはしない。そんなことをすれば、新しい服も
破れるし、新しい服から取った継ぎ切れも古いものには合わないだろう。

 

新共同 ルカ 5:6-9

5:6 そして、漁師たちがそのとおりにすると、おびただしい魚がかかり、網が破
れそうになった。

5:7 そこで、もう一そうの舟にいる仲間に合図して、来て手を貸してくれるよう
に頼んだ。彼らは来て、二そうの舟を魚でいっぱいにしたので、舟は沈みそうに
なった。

5:8 これを見たシモン・ペトロは、イエスの足もとにひれ伏して、「主よ、わた
しから離れてください。わたしは罪深い者なのです」と言った。

5:9 とれた魚にシモンも一緒にいた者も皆驚いたからである。

 

新共同 イザ 5:1-7

5:1 わたしは歌おう、わたしの愛する者のために/そのぶどう畑の愛の歌を。わ
たしの愛する者は、肥沃な丘に/ぶどう畑を持っていた。

5:2 よく耕して石を除き、良いぶどうを植えた。その真ん中に見張りの塔を立
て、酒ぶねを掘り/良いぶどうが実るのを待った。しかし、実ったのは酸っぱい
ぶどうであった。

5:3 さあ、エルサレムに住む人、ユダの人よ/わたしとわたしのぶどう畑の間を
裁いてみよ。

5:4 わたしがぶどう畑のためになすべきことで/何か、しなかったことがまだあ
るというのか。わたしは良いぶどうが実るのを待ったのに/なぜ、酸っぱいぶど
うが実ったのか。

5:5 さあ、お前たちに告げよう/わたしがこのぶどう畑をどうするか。囲いを取
り払い、焼かれるにまかせ/石垣を崩し、踏み荒らされるにまかせ

5:6 わたしはこれを見捨てる。枝は刈り込まれず/耕されることもなく/茨やお
どろが生い茂るであろう。雨を降らせるな、とわたしは雲に命じる。

5:7 イスラエルの家は万軍の主のぶどう畑/主が楽しんで植えられたのはユダの
人々。主は裁き(ミシュパト)を待っておられたのに/見よ、流血(ミスパ
ハ)。正義(ツェダカ)を待っておられたのに/見よ、叫喚(ツェアカ)。

 

新共同 詩  80:9-17

80:9 あなたはぶどうの木をエジプトから移し/多くの民を追い出して、これを
植えられました。

80:10 そのために場所を整え、根付かせ/この木は地に広がりました。

80:11 その陰は山々を覆い/枝は神々しい杉をも覆いました。

80:12 あなたは大枝を海にまで/若枝を大河にまで届かせられました。

80:13 なぜ、あなたはその石垣を破られたのですか。通りかかる人は皆、摘み
取って行きます。

80:14 森の猪がこれを荒らし/野の獣が食い荒らしています。

80:15 万軍の神よ、立ち帰ってください。天から目を注いで御覧ください。この
ぶどうの木を顧みてください

80:16 あなたが右の御手で植えられた株を/御自分のために強くされた子を。

80:17 それを切り、火に焼く者らは/御前に咎めを受けて滅ぼされますように。

 

新共同 エレ 24:2-6

24:2 一つの籠には、初なりのいちじくのような、非常に良いいちじくがあり、
もう一つの籠には、非常に悪くて食べられないいちじくが入っていた。

24:3 主はわたしに言われた。「エレミヤよ、何が見えるか。」わたしは言っ
た。「いちじくです。良い方のいちじくは非常に良いのですが、悪い方は非常に
悪くて食べられません。」

24:4 そのとき、主の言葉がわたしに臨んだ。

24:5 「イスラエルの神、主はこう言われる。このところからカルデア人の国へ
送ったユダの捕囚の民を、わたしはこの良いいちじくのように見なして、恵みを
与えよう。

24:6 彼らに目を留めて恵みを与え、この地に連れ戻す。彼らを建てて、倒さ
ず、植えて、抜くことはない。

 

新共同 ホセ 9:10

9:10 荒れ野でぶどうを見いだすように/わたしはイスラエルを見いだした。い
ちじくが初めてつけた実のように/お前たちの先祖をわたしは見た。ところが、
彼らは バアル・ペオルに行った。それを愛するにつれて/ますます恥ずべきも
のに身をゆだね/忌むべき者となっていった。

 

新共同 ホセ 9:16-17

9:16 エフライムは撃たれた。彼らの根は枯れ、実を結ぶことはない。たとえ子
を産んでも/その胎の実、愛する子をわたしは殺す。

9:17 わが神は彼らを退けられる。神に聞き従わなかったからだ。彼らは諸国に
さまよう者となる。

 

新共同 ハバ 3:17

3:17 いちじくの木に花は咲かず/ぶどうの枝は実をつけず/オリーブは収穫の
期待を裏切り/田畑は食物を生ぜず/羊はおりから断たれ/牛舎には牛がいなく
なる。

 

新共同 マタ 3:10

3:10 斧は既に木の根元に置かれている。良い実を結ばない木はみな、切り倒さ
れて火に投げ込まれる。

 

新共同 マタ 21:19

21:19 道端にいちじくの木があるのを見て、近寄られたが、葉のほかは何もな
かった。そこで、「今から後いつまでも、お前には実がならないように」と言わ
れると、いちじくの木はたちまち枯れてしまった。

 

新共同 レビ 19:23-25

19:23 あなたたちが入ろうとしている土地で、果樹を植えるときは、その実は無
割礼のものと見なさねばならない。それは三年の間、無割礼のものであるから、
それを食べてはならない。

19:24 四年目にすべての実は聖なるものとなり、主への賛美の献げ物となる。

19:25 五年目にあなたたちはその実を食べることができる。こうすれば収穫は増
し加えられる。わたしはあなたたちの神、主である。

 

_THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英・米)__の引照___

口語訳 使  28:4

28:4 土地の人々は、この生きものがパウロの手からぶら下がっているのを見
て、互に言った、「この人は、きっと人殺しに違いない。海からはのがれたが、
ディケーの神様が彼を生かしてはおかないのだ」。

 

口語訳 民  32:23

32:23 しかし、そうしないならば、あなたがたは主にむかって罪を犯した者とな
り、その罪は必ず身に及ぶことを知らなければならない。

 

口語訳 ヨブ 9:22-23

9:22 皆同一である。それゆえ、わたしは言う、/『彼は罪のない者と、悪しき
者とを/共に滅ぼされるのだ』と。

9:23 災がにわかに人を殺すような事があると、/彼は罪のない者の苦難をあざ
笑われる。

 

口語訳 ヨハ 9:3

9:3 イエスは答えられた、「本人が罪を犯したのでもなく、また、その両親が犯
したのでもない。ただ神のみわざが、彼の上に現れるためである。

 

口語訳 エゼ 18:30

18:30 それゆえ、イスラエルの家よ、わたしはあなたがたを、おのおのそのおこ
ないに従ってさばくと、主なる神は言われる。悔い改めて、あなたがたのすべて
のとがを離れよ。さもないと悪はあなたがたを滅ぼす。

 

口語訳 マコ 1:15

1:15 「時は満ちた、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信ぜよ」。

 

口語訳 使  2:38-40

2:38 すると、ペテロが答えた、「悔い改めなさい。そして、あなたがたひとり
びとりが罪のゆるしを得るために、イエス・キリストの名によって、バプテスマ
を受けなさい。そうすれば、あなたがたは聖霊の賜物を受けるであろう。

2:39 この約束は、われらの主なる神の召しにあずかるすべての者、すなわちあ
なたがたと、あなたがたの子らと、遠くの者一同とに、与えられているものであ
る」。

2:40 ペテロは、ほかになお多くの言葉であかしをなし、人々に「この曲った時
代から救われよ」と言って勧めた。

 

口語訳 使  3:19

3:19 だから、自分の罪をぬぐい去っていただくために、悔い改めて本心に立ち
かえりなさい。

 

口語訳 使  8:22

8:22 だから、この悪事を悔いて、主に祈れ。そうすればあるいはそんな思いを
心にいだいたことが、ゆるされるかも知れない。

 

口語訳 使  11:18

11:18 人々はこれを聞いて黙ってしまった。それから神をさんびして、「それで
は神は、異邦人にも命にいたる悔改めをお与えになったのだ」と言った。

 

口語訳 使  17:30

17:30 神は、このような無知の時代を、これまでは見過ごしにされていたが、今
はどこにおる人でも、みな悔い改めなければならないことを命じておられる。

 

口語訳 黙  2:5

2:5 そこで、あなたはどこから落ちたかを思い起し、悔い改めて初めのわざを行
いなさい。もし、そうしないで悔い改めなければ、わたしはあなたのところにき
て、あなたの燭台をその場所から取りのけよう。

 

口語訳 詩  80:8-13

80:8 あなたは、ぶどうの木をエジプトから携え出し、もろもろの国民を追い出
して、これを植えられました。

80:9 あなたはこれがために地を開かれたので、深く根ざして、国にはびこりま
した。

80:10 山々はその影でおおわれ、神の香柏はその枝でおおわれました。

80:11 これはその枝を海にまでのべ、その若枝を大川にまでのべました。

80:12 あなたは何ゆえ、そのかきをくずして/道ゆくすべての人にその実を/摘
み取らせられるのですか。

80:13 林のいのししはこれを荒し、野のすべての獣はこれを食べます。

 

口語訳 イザ 5:1-4

5:1 わたしはわが愛する者のために、そのぶどう畑についてのわが愛の歌をうた
おう。わが愛する者は土肥えた小山の上に、一つのぶどう畑をもっていた。

5:2 彼はそれを掘りおこし、石を除き、それに良いぶどうを植え、その中に物見
やぐらを建て、またその中に酒ぶねを掘り、良いぶどうの結ぶのを待ち望んだ。
ところが結んだものは野ぶどうであった。

5:3 それで、エルサレムに住む者とユダの人々よ、どうか、わたしとぶどう畑と
の間をさばけ。

5:4 わたしが、ぶどう畑になした事のほかに、何かなすべきことがあるか。わた
しは良いぶどうの結ぶのを待ち望んだのに、どうして野ぶどうを結んだのか。

 

口語訳 マタ 21:19-20

21:19 そして、道のかたわらに一本のいちじくの木があるのを見て、そこに行か
れたが、ただ葉のほかは何も見当らなかった。そこでその木にむかって、「今か
ら後いつまでも、おまえには実がならないように」と言われた。すると、いちじ
くの木はたちまち枯れた。

21:20 弟子たちはこれを見て、驚いて言った、「いちじくがどうして、こうすぐ
に枯れたのでしょう」。

 

口語訳 ヨハ 15:16

15:16 あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだの
である。そして、あなたがたを立てた。それは、あなたがたが行って実をむす
び、その 実がいつまでも残るためであり、また、あなたがたがわたしの名に
よって父に求めるものはなんでも、父が与えて下さるためである。

 

口語訳 ヘブ 12:5

12:5 また子たちに対するように、あなたがたに語られたこの勧めの言葉を忘れ
ている、/「わたしの子よ、/主の訓練を軽んじてはいけない。主に責められる
とき、弱り果ててはならない。

 

口語訳 ルカ 12:46

12:46 その僕の主人は思いがけない日、気がつかない時に帰って来るであろう。
そして、彼を厳罰に処して、不忠実なものたちと同じ目にあわせるであろう。

 

口語訳 マタ 3:10

3:10 斧がすでに木の根もとに置かれている。だから、良い実を結ばない木はこ
とごとく切られて、火の中に投げ込まれるのだ。

 

口語訳 ヨハ 15:2

15:2 わたしにつながっている枝で実を結ばないものは、父がすべてこれをとり
のぞき、実を結ぶものは、もっと豊かに実らせるために、手入れしてこれをきれ
いになさるのである。

 

口語訳 ヨハ 15:6

15:6 人がわたしにつながっていないならば、枝のように外に投げすてられて枯
れる。人々はそれをかき集め、火に投げ入れて、焼いてしまうのである。

 

口語訳 出  34:6

34:6 主は彼の前を過ぎて宣べられた。「主、主、あわれみあり、恵みあり、怒
ることおそく、いつくしみと、まこととの豊かなる神、

 

口語訳 出  34:9

34:9 そして言った、「ああ主よ、わたしがもし、あなたの前に恵みを得ますな
らば、かたくなな民ですけれども、どうか主がわたしたちのうちにあって一緒に
行ってください。そしてわたしたちの悪と罪とをゆるし、わたしたちをあなたの
ものとしてください」。

 

口語訳 ロマ 2:4

2:4 それとも、神の慈愛があなたを悔改めに導くことも知らないで、その慈愛と
忍耐と寛容との富を軽んじるのか。

 

口語訳 Uペテ3:9

3:9 ある人々がおそいと思っているように、主は約束の実行をおそくしておられ
るのではない。ただ、ひとりも滅びることがなく、すべての者が悔改めに至るこ
とを望み、あなたがたに対してながく忍耐しておられるのである。

 

口語訳 Uペテ3:15

3:15 また、わたしたちの主の寛容は救のためであると思いなさい。このこと
は、わたしたちの愛する兄弟パウロが、彼に与えられた知恵によって、あなたが
たに書きおくったとおりである。

 

口語訳 ヨハ 15:2

15:2 わたしにつながっている枝で実を結ばないものは、父がすべてこれをとり
のぞき、実を結ぶものは、もっと豊かに実らせるために、手入れしてこれをきれ
いになさるのである。

 

口語訳 ヘブ 6:8

6:8 しかし、いばらやあざみをはえさせるなら、それは無用になり、やがてのろ
われ、ついには焼かれてしまう。

 

口語訳 黙  15:3

15:3 彼らは、神の僕モーセの歌と小羊の歌とを歌って言った、「全能者にして
主なる神よ。あなたのみわざは、大いなる、また驚くべきものであります。万民
の王よ、あなたの道は正しく、かつ真実であります。

 

_新共同訳1987(日)__の引照___

新共同 Uペテ3:9

3:9 ある人たちは、遅いと考えているようですが、主は約束の実現を遅らせてお
られるのではありません。そうではなく、一人も滅びないで皆が悔い改めるよう
にと、あなたがたのために忍耐しておられるのです。

 

新共同 Uペテ3:15

3:15 また、わたしたちの主の忍耐深さを、救いと考えなさい。それは、わたし
たちの愛する兄弟パウロが、神から授かった知恵に基づいて、あなたがたに書き
送ったことでもあります。

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照___

口語訳 ヨハ 9:3

9:3 イエスは答えられた、「本人が罪を犯したのでもなく、また、その両親が犯
したのでもない。ただ神のみわざが、彼の上に現れるためである。

 

口語訳 ヨハ 8:24

8:24 だからわたしは、あなたがたは自分の罪のうちに死ぬであろうと、言った
のである。もしわたしがそういう者であることをあなたがたが信じなければ、罪
のうちに死ぬことになるからである」。

 

口語訳 マタ 21:19

21:19 そして、道のかたわらに一本のいちじくの木があるのを見て、そこに行か
れたが、ただ葉のほかは何も見当らなかった。そこでその木にむかって、「今か
ら後いつまでも、おまえには実がならないように」と言われた。すると、いちじ
くの木はたちまち枯れた。

 

口語訳 ヨハ 15:2

15:2 わたしにつながっている枝で実を結ばないものは、父がすべてこれをとり
のぞき、実を結ぶものは、もっと豊かに実らせるために、手入れしてこれをきれ
いになさるのである。

 

 

_高橋照男選定の引照2003(日)_

新共同 ヘブ 9:27

9:27 また、人間にはただ一度死ぬことと、その後に裁きを受けることが定まっ
ているように、

 

新共同 ヨハ 5:24

5:24 はっきり言っておく。わたしの言葉を聞いて、わたしをお遣わしになった
方を信じる者は、永遠の命を得、また、裁かれることなく、死から命へと移って
いる。

 

***************************************

●              解釈と感想

仏教やギリシャ思想では死後の裁きyという思想はない。ところが聖書では死と
いう悲しい運命に直面させられるだけでなく、そのあとに裁かれるという恐ろし
いことが待っているという。

 

●              解釈と感想

死後に裁かれるというのは宗教を信じてなくともなんとなく人間に備わっている
不安概念である。

 

●              解釈と感想

ある時、私の病気を看病している母に「一番の願いは何か」と尋ねたら「死んだ
ら地獄ではなく天国に行きたい」と言った。これは宗教を信ずると信じないとに
かかわらず人間全員の願いである。

 

●              解釈と感想

母は幼い頃神社の中を覗いたら、地獄の火に焼かれて苦しんでいる人間を見たと
いう。

 

●              解釈と感想

キリスト教の大前提は神の裁きである。それがあっての罪の赦しと十字架である。

 

●              解釈と感想

内村鑑三は、米国宣教師がキリスト教は「愛だ、愛だ」とばかり宣伝したから女
々しいものになった。キリスト教の根本は義の裁きだと言わなければならないと
言った。至言である。

 

 

 

 

 

208 問・病気の原因はなんでしょうか

答・霊の病を気づかせるためにあるようです。罪が赦されれば治ります

ルカ13:10−17

 

翻訳比較

_岩波翻訳委員会訳1995_

421310さて、彼は安息日に会堂の一つで教えていた。

421311すると見よ、十八年間も病弱の霊に憑かれていた女が〔そこにいた〕。彼
女は腰が曲がったままで、どうしても完全には伸ばすことができなかった。

421312そこでイェスは彼女を見て、〔自分のところへ〕呼んで彼女に言った、
「婦人よ、あなたは〔これで〕あなたの病弱さから解き放たれたのです」。

421313そして彼は、彼女の上に両手を置いた。すると彼女〔の体〕はたちどころ
に直くされ、神を讃え始めた。

421314しかし会堂長は、イエスが安息日に癒したので〔激しく〕怒り、語り始めて群

衆に言った、「働くべき日は六日ある。だからお前たちは、それらの日にやって来

て癒してもらえ。だが安息日には〔まかり〕ならぬ」。

421315そこで主は彼に答え、そして言った、「偽善者どもよ、安息日で〔あって
も、〕お前たちの一人一人は自分の牛やろばを飼い葉桶からほどいてやり、引い
て行って水を飲ませてやらない〔とでも言うの〕か。

421316ところが、アブラハムの娘であるこの女は、サタンがなんと十八年間

も縛りつけていたのだ〔から〕、安息日にその桎梏(しっこく)から解かれねば
ならない〔の

は当然ではないか」。

421317そして、彼がこのように語ると、彼に逆らっていた者たちは皆恥じ入っ
た。また、群衆は皆、彼がなすもろもろの秀でた業を喜んでいた。

 

_新共同訳1987_

13:10 安息日に、イエスはある会堂で教えておられた。

13:11 そこに、十八年間も病の霊に取りつかれている女がいた。腰が曲がったま
ま、どうしても伸ばすことができなかった。

13:12 イエスはその女を見て呼び寄せ、「婦人よ、病気は治った」と言って、

13:13 その上に手を置かれた。女は、たちどころに腰がまっすぐになり、神を賛
美した。

13:14 ところが会堂長は、イエスが安息日に病人をいやされたことに腹を立て、
群衆に言った。「働くべき日は六日ある。その間に来て治してもらうがよい。安
息日はいけない。」

13:15 しかし、主は彼に答えて言われた。「偽善者たちよ、あなたたちはだれで
も、安息日にも牛やろばを飼い葉桶から解いて、水を飲ませに引いて行くではな
いか。

13:16 この女はアブラハムの娘なのに、十八年もの間サタンに縛られていたの
だ。安息日であっても、その束縛から解いてやるべきではなかったのか。」

13:17 こう言われると、反対者は皆恥じ入ったが、群衆はこぞって、イエスがな
さった数々のすばらしい行いを見て喜んだ。

 

_前田訳1978_

13:10 安息日にある会堂で教えておられた。

13:11 すると見よ、十八年も病の霊にとりつかれている女がいた。体が曲がった
ままで、全然まっすぐにできなかった。

13:12 イエスは彼女を見、呼びよせていわれた、「女の方、病は直っています」と。

13:13 そして手をのせられるとたちまちまっすぐになって、神をたたえた。

13:14 しかし会堂司はイエスが安息日にいやされたのを怒って、群衆にいった、
「六日のうちに働くべきである。その間に来ていやされよ、安息日にはいけな
い」と。

13:15 主は答えられた、「偽善者どもよ、あなた方はだれでも、安息日に牛やろ
ばを小屋からはなして、水を飲ませに連れて行かないか。

13:16 この女はアブラハムの末なのに、今まで十八年もの間悪魔が縛っていた。
安息日だからとて、その縄目からはなしていけなかったのか」と。

13:17 こういわれると、すべての反対者は恥じ、群衆は皆彼のなさったすべての
栄えあるみわざをよろこんだ。

 

_新改訳1970_

13:10 イエスは安息日に、ある会堂で教えておられた。

13:11 すると、そこに十八年も病の霊につかれ、腰が曲がって、全然伸ばすこと
のできない女がいた。

13:12 イエスは、その女を見て、呼び寄せ、「あなたの病気はいやされまし
た。」と言って、

13:13 手を置かれると、女はたちどころに腰が伸びて、神をあがめた。

13:14 すると、それを見た会堂管理者は、イエスが安息日にいやされたのを憤っ
て、群衆に言った。「働いてよい日は六日です。その間に来て直してもらうがよ
い。安息日には、いけないのです。」

13:15 しかし、主は彼に答えて言われた。「偽善者たち。あなたがたは、安息日
に、牛やろばを小屋からほどき、水を飲ませに連れて行くではありませんか。

13:16 この女はアブラハムの娘なのです。それを十八年もの間サタンが縛ってい
たのです。安息日だからといってこの束縛を解いてやってはいけないのですか。」

13:17 こう話されると、反対していた者たちはみな、恥じ入り、群衆はみな、イ
エスのなさったすべての輝かしいみわざを喜んだ。

 

_塚本訳1963_

13:10 安息日にある礼拝堂で教えておられた。

13:11 その時、そこに十八年も病気の霊につかれている女がいた。体が曲ってい
て、真直ぐに伸ばすことが出来なかった。

13:12 イエスは女を見て呼びよせ、「女の人、病気は直っている」と言って

13:13 手をのせられると、女はたちどころに体がまっすぐに伸びて、神を讃美した。

13:14 すると礼拝堂監督は、イエスが安息日に病気をなおされたことを憤慨し
て、群衆に言った、「働くべき日は六日ある。その間に来てなおしてもらったが
よかろう。安息日の日にはいけない。」

13:15 主が答えられた、「この偽善者たち、あなた達はだれも、安息日には牛や
驢馬を小屋から解いて、水を飲ませにつれてゆかないのか。

13:16 この女はアブラハムの末であるのに、十八年ものあいだ、悪魔が縛ってい
たのだ。安息の日だからとて、その(悪魔の)縄目から解いてはならなかったの
か。」

13:17 こう言われると、(監督はじめ)反対者は皆恥じ入り、群衆は一人のこら
ず、イエスが行われたあらゆる輝かしい御業を喜んだ。

 

_口語訳1955_

13:10 安息日に、ある会堂で教えておられると、

13:11 そこに十八年間も病気の霊につかれ、かがんだままで、からだを伸ばすこ
との全くできない女がいた。

13:12 イエスはこの女を見て、呼びよせ、「女よ、あなたの病気はなおった」と
言って、

13:13 手をその上に置かれた。すると立ちどころに、そのからだがまっすぐにな
り、そして神をたたえはじめた。

13:14 ところが会堂司は、イエスが安息日に病気をいやされたことを憤り、群衆
にむかって言った、「働くべき日は六日ある。その間に、なおしてもらいにきな
さい。安息日にはいけない」。

13:15 主はこれに答えて言われた、「偽善者たちよ、あなたがたはだれでも、安
息日であっても、自分の牛やろばを家畜小屋から解いて、水を飲ませに引き出し
てやるではないか。

13:16 それなら、十八年間もサタンに縛られていた、アブラハムの娘であるこの
女を、安息日であっても、その束縛から解いてやるべきではなかったか」。

13:17 こう言われたので、イエスに反対していた人たちはみな恥じ入った。そし
て群衆はこぞって、イエスがなされたすべてのすばらしいみわざを見て喜んだ。

 

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関連個所と引照の編集

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS 1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版2000荒井献川島貞雄監修)_

_並行個所___

_ _

_ _

_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

新共同 ルカ 4:31

4:31 イエスはガリラヤの町カファルナウムに下って、安息日には人々を教えて
おられた。

 

新共同 マタ 9:18

9:18 イエスがこのようなことを話しておられると、ある指導者がそばに来て、
ひれ伏して言った。「わたしの娘がたったいま死にました。でも、おいでになっ
て手を置いてやってください。そうすれば、生き返るでしょう。」

 

新共同 ルカ 4:39

4:39 イエスが枕もとに立って熱を叱りつけられると、熱は去り、彼女はすぐに
起き上がって一同をもてなした。

 

新共同 ルカ 2:20

2:20 羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、
神をあがめ、賛美しながら帰って行った。

 

新共同 出  20:9-10

20:9 六日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、

20:10 七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはな
らない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、家畜も、あなたの町の門の中
に寄留する人々も同様である。

 

新共同 申  5:13-14

5:13 六日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、

5:14 七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはな
らない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、牛、ろばなどすべての家畜
も、あな たの町の門の中に寄留する人々も同様である。そうすれば、あなたの
男女の奴隷もあなたと同じように休むことができる。

 

新共同 ルカ 14:5

14:5 そして、言われた。「あなたたちの中に、自分の息子か牛が井戸に落ちた
ら、安息日だからといって、すぐに引き上げてやらない者がいるだろうか。」

 

新共同 ルカ 3:8

3:8 悔い改めにふさわしい実を結べ。『我々の父はアブラハムだ』などという考
えを起こすな。言っておくが、神はこんな石ころからでも、アブラハムの子たち
を造り出すことがおできになる。

 

新共同 Uコリ12:7

12:7 また、あの啓示された事があまりにもすばらしいからです。それで、その
ために思い上がることのないようにと、わたしの身に一つのとげが与えられまし
た。それは、思い上がらないように、わたしを痛めつけるために、サタンから送
られた使いです。

 

新共同 マタ 18:8

18:8 もし片方の手か足があなたをつまずかせるなら、それを切って捨ててしま
いなさい。両手両足がそろったまま永遠の火に投げ込まれるよりは、片手片足に
なっても命にあずかる方がよい。

 

新共同 ルカ 8:29

8:29 イエスが、汚れた霊に男から出るように命じられたからである。この人は
何回も汚れた霊に取りつかれたので、鎖でつながれ、足枷をはめられて監視され
ていたが、それを引きちぎっては、悪霊によって荒れ野へと駆り立てられていた。

 

新共同 マコ 7:35

7:35 すると、たちまち耳が開き、舌のもつれが解け、はっきり話すことができ
るようになった。

 

_THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英・米)__の引照___

新共同 ルカ 14:3

14:3 そこで、イエスは律法の専門家たちやファリサイ派の人々に言われた。
「安息日に病気を治すことは律法で許されているか、いないか。」

 

新共同 イザ 58:13-14

58:13 安息日に歩き回ることをやめ/わたしの聖なる日にしたい事をするのをや
め/安息日を喜びの日と呼び/主の聖日を尊ぶべき日と呼び/これを尊び、旅を
するのをやめ/したいことをし続けず、取り引きを慎むなら

58:14 そのとき、あなたは主を喜びとする。わたしはあなたに地の聖なる高台を
支配させ/父祖ヤコブの嗣業を享受させる。主の口がこう宣言される。

 

新共同 マタ 12:10-12

12:10 すると、片手の萎えた人がいた。人々はイエスを訴えようと思って、「安
息日に病気を治すのは、律法で許されていますか」と尋ねた。

12:11 そこで、イエスは言われた。「あなたたちのうち、だれか羊を一匹持って
いて、それが安息日に穴に落ちた場合、手で引き上げてやらない者がいるだろうか。

12:12 人間は羊よりもはるかに大切なものだ。だから、安息日に善いことをする
のは許されている。」

 

新共同 ヨハ 5:16

5:16 そのために、ユダヤ人たちはイエスを迫害し始めた。イエスが、安息日に
このようなことをしておられたからである。

 

新共同 使  8:20-23

8:20 すると、ペトロは言った。「この金は、お前と一緒に滅びてしまうがよ
い。神の賜物を金で手に入れられると思っているからだ。

8:21 お前はこのことに何のかかわりもなければ、権利もない。お前の心が神の
前に正しくないからだ。

8:22 この悪事を悔い改め、主に祈れ。そのような心の思いでも、赦していただ
けるかもしれないからだ。

8:23 お前は腹黒い者であり、悪の縄目に縛られていることが、わたしには分
かっている。」

 

新共同 ルカ 19:9

19:9 イエスは言われた。「今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハム
の子なのだから。

 

新共同 ヨハ 8:44

8:44 あなたたちは、悪魔である父から出た者であって、その父の欲望を満たし
たいと思っている。悪魔は最初から人殺しであって、真理をよりどころとしてい
ない。 彼の内には真理がないからだ。悪魔が偽りを言うときは、その本性から
言っている。自分が偽り者であり、その父だからである。

 

新共同 Uテモ2:26

2:26 こうして彼らは、悪魔に生け捕りにされてその意のままになっていても、
いつか目覚めてその罠から逃れるようになるでしょう。

 

新共同 使  10:38

10:38 つまり、ナザレのイエスのことです。神は、聖霊と力によってこの方を油
注がれた者となさいました。イエスは、方々を巡り歩いて人々を助け、悪魔に苦
しめられている人たちをすべていやされたのですが、それは、神が御一緒だった
からです。

 

新共同 イザ 45:24

45:24 恵みの御業と力は主にある、とわたしに言う。主に対して怒りを燃やした
者はことごとく/主に服し、恥を受ける。

 

新共同 Tペテ3:16

3:16 それも、穏やかに、敬意をもって、正しい良心で、弁明するようにしなさ
い。そうすれば、キリストに結ばれたあなたがたの善い生活をののしる者たち
は、悪口を言ったことで恥じ入るようになるのです。

 

_新共同訳1987(日)__の引照___

新共同 ルカ 13:16

13:16 この女はアブラハムの娘なのに、十八年もの間サタンに縛られていたの
だ。安息日であっても、その束縛から解いてやるべきではなかったのか。」

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照___

口語訳 ルカ 6:6-11

6:6 また、ほかの安息日に会堂にはいって教えておられたところ、そこに右手の
なえた人がいた。

6:7 律法学者やパリサイ人たちは、イエスを訴える口実を見付けようと思って、
安息日にいやされるかどうかをうかがっていた。

6:8 イエスは彼らの思っていることを知って、その手のなえた人に、「起きて、
まん中に立ちなさい」と言われると、起き上がって立った。

6:9 そこでイエスは彼らにむかって言われた、「あなたがたに聞くが、安息日に
善を行うのと悪を行うのと、命を救うのと殺すのと、どちらがよいか」。

6:10 そして彼ら一同を見まわして、その人に「手を伸ばしなさい」と言われ
た。そのとおりにすると、その手は元どおりになった。

6:11 そこで彼らは激しく怒って、イエスをどうかしてやろうと、互に話合いを
はじめた。

 

口語訳 ルカ 14:1-6

14:1 ある安息日のこと、食事をするために、あるパリサイ派のかしらの家には
いって行かれたが、人々はイエスの様子をうかがっていた。

14:2 するとそこに、水腫をわずらっている人が、みまえにいた。

14:3 イエスは律法学者やパリサイ人たちにむかって言われた、「安息日に人を
いやすのは、正しいことかどうか」。

14:4 彼らは黙っていた。そこでイエスはその人に手を置いていやしてやり、そ
してお帰しになった。

14:5 それから彼らに言われた、「あなたがたのうちで、自分のむすこか牛が井
戸に落ち込んだなら、安息日だからといって、すぐに引き上げてやらない者がい
るだろうか」。

14:6 彼らはこれに対して返す言葉がなかった。

 

口語訳 ルカ 4:40

4:40 日が暮れると、いろいろな病気になやむ者をかかえている人々が、皆それ
をイエスのところに連れてきたので、そのひとりびとりに手を置いて、おいやし
になった。

 

口語訳 マタ 8:29

8:29 すると突然、彼らは叫んで言った、「神の子よ、あなたはわたしどもとな
んの係わりがあるのです。まだその時ではないのに、ここにきて、わたしどもを
苦しめるのですか」。

 

口語訳 ルカ 2:20

2:20 羊飼たちは、見聞きしたことが何もかも自分たちに語られたとおりであっ
たので、神をあがめ、またさんびしながら帰って行った。

 

口語訳 ルカ 14:5

14:5 それから彼らに言われた、「あなたがたのうちで、自分のむすこか牛が井
戸に落ち込んだなら、安息日だからといって、すぐに引き上げてやらない者がい
るだろうか」。

 

口語訳 マタ 12:11

12:11 イエスは彼らに言われた、「あなたがたのうちに、一匹の羊を持っている
人があるとして、もしそれが安息日に穴に落ちこんだなら、手をかけて引き上げ
てやらないだろうか。

 

口語訳 マタ 8:29

8:29 すると突然、彼らは叫んで言った、「神の子よ、あなたはわたしどもとな
んの係わりがあるのです。まだその時ではないのに、ここにきて、わたしどもを
苦しめるのですか」。

 

口語訳 ルカ 4:15

4:15 イエスは諸会堂で教え、みんなの者から尊敬をお受けになった。

 

口語訳 ルカ 1:14

1:14 彼はあなたに喜びと楽しみとをもたらし、多くの人々もその誕生を喜ぶで
あろう。

 

_高橋照男選定の引照2003(日)_

塚本訳 使  10:38

10:38 すなわち、『神が』いかに聖『霊』と(大いなる)力と『をもって』ナザ
レのイエスに『油を注がれ(て聖別され)た』か、このイエスが(あちらこちら
を)巡回しながら、恩愛を施し、悪魔におさえつけられている者を皆直されたか
を。神がご一緒におられたからです。

 

塚本訳 ルカ 8:29

8:29 これはイエスが汚れた霊に、その人から出てゆけと命じたからである。汚
れた霊は何度も何度もその人をつかんだ。いかに鎖と足桎でつながれ監視されて
いても、その繋ぎをひきちぎり、悪鬼に追われて荒野にいったのである。

 

塚本訳 Uコリ12:7

12:7 そしてこれらの素晴らしい啓示があるので、わたしが高慢にならないよう
にと、わたしの肉に一つの刺が与えられた。悪魔の使いであって、これはわたし
が高慢にならないようにと、わたしをうつものである。

 

塚本訳  マタ 12:24-28

12:24 しかしパリサイ人は聞いて、「悪鬼どもの頭ベルゼブル[悪魔]を使わな
ければ、この人に悪鬼を追い出せるわけがない」と言った。

12:25 イエスは彼らの考えを知って言われた、「内輪割れをするいかなる国も荒
れ果て、内輪割れをするいかなる町も家も立ってゆかない。

12:26 (同じように)悪魔が悪魔を追い出しているとすれば、それは(悪魔の国
が)内輪で割れたのであるから、どうしてその国が立ってゆこう。(だからわた
しが悪鬼どもの頭を使うわけはないではないか。)

12:27 それから、(あなた達の言うように)わたしがベルゼブルを使って悪鬼を
追い出すとすれば、(同じことをしている)あなた達の弟子は、いったい何を
使って (悪鬼を)追い出しているのか。(まさかベルゼブルではあるまい。)
だから(このことについては、)あなた達の弟子に裁判官になってもらったがよ
かろう。

12:28 しかし、もし(そうでなく、)わたしが神の霊で悪鬼を追い出しているの
であったら、それこそ神の国はもうあなた達のところに来ているのである。

 

***************************************

● 解釈と感想

新約聖書では、病気は悪霊にとりつかれている証拠だという認識がある。だから
神の力でその悪霊を追い出していただけば病気は治るという思想になっている。

 

●              解釈と感想

イエスは、悪霊を追い出すという業が神の国到来の徴と考えていた

 

塚本訳 マタ 12: 28

12:28 しかし、もし(そうでなく、)わたしが神の霊で悪鬼を追い出しているの
であったら、それこそ神の国はもうあなた達のところに来ているのである。

 

●              解釈と感想

罪が赦されると病気が治るというのは真理。なぜなら肉の病は霊魂の病を気づか
せるためにあるから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

209 問・神の国の発生と成長の原理はわかりますか

答・それはわかりません。神の主権に属することだからです。意外に感じるだ
けです

ルカ13:18−19

 

翻訳比較

_岩波翻訳委員会訳1995_

421318そこで彼は言った、「神の王国は、何と同じであろう。また、私はそれが何と

同じであると言おうか。

421319それは〔次のような〕一個の芥子種と同じである。一人の人がそれをとっ
て、自分の園に投げ入れた。するとそれは成長し、一本の木になった。そのた
め、天の小鳥たちがその大枝の中に巣を作った」。

 

_新共同訳1987_

13:18 そこで、イエスは言われた。「神の国は何に似ているか。何にたとえようか。

13:19 それは、からし種に似ている。人がこれを取って庭に蒔くと、成長して木
になり、その枝には空の鳥が巣を作る。」

 

_前田訳1978_

13:18 彼はいわれた、「神の国は何に似ているか。何にたとえようか。

13:19 それはからし種に似ている。ある人がそれを庭にまくと、育って木とな
り、その枝に空の鳥が巣を作った」と。

 

_新改訳1970_

13:18 そこで、イエスはこう言われた。「神の国は、何に似ているでしょう。何
に比べたらよいでしょう。

13:19 それは、からし種のようなものです。それを取って庭に蒔いたところ、生
長して木になり、空の鳥が枝に巣を作りました。」

 

_塚本訳1963_

13:18 すると言われた、「神の国は何に似ているか。何にたとえようか。

13:19 それは芥子粒に似ている。ある人がそれをその庭に蒔いたところ、育って
(大きな)木になり、』その枝に空の鳥が巣をつくった。』」

 

_口語訳1955_

13:18 そこで言われた、「神の国は何に似ているか。またそれを何にたとえようか。

13:19 一粒のからし種のようなものである。ある人がそれを取って庭にまくと、
育って木となり、空の鳥もその枝に宿るようになる」。

 

****************************************

関連個所と引照の編集

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS 1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版2000荒井献川島貞雄監修)_

_並行個所___

新共同 マタ 13:31-32

13:31 イエスは、別のたとえを持ち出して、彼らに言われた。「天の国はからし
種に似ている。人がこれを取って畑に蒔けば、

13:32 どんな種よりも小さいのに、成長するとどの野菜よりも大きくなり、空の
鳥が来て枝に巣を作るほどの木になる。」

 

新共同 マコ 4:30-32

4:30 更に、イエスは言われた。「神の国を何にたとえようか。どのようなたと
えで示そうか。

4:31 それは、からし種のようなものである。土に蒔くときには、地上のどんな
種よりも小さいが、

4:32 蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作
れるほど大きな枝を張る。」

 

_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

新共同 ダニ 4:9

4:9 葉は美しく茂り、実は豊かに実って/すべてを養うに足るほどであった。そ
の木陰に野の獣は宿り/その枝に空の鳥は巣を作り/生き物はみな、この木に
よって食べ物を得た。

 

新共同 ダニ 4:18

4:18 葉は美しく茂り、実は豊かに実ってすべてを養うに足り、その木陰に野の
獣は宿り、その枝に空の鳥は巣を作る、

 

新共同 エゼ 17:23

17:23 イスラエルの高い山にそれを移し植えると、それは枝を伸ばし実をつけ、
うっそうとしたレバノン杉となり、あらゆる鳥がそのもとに宿り、翼のあるもの
はすべてその枝の陰に住むようになる。

 

新共同 エゼ 31:6

31:6 大枝には空のすべての鳥が巣を作り/若枝の下では野のすべての獣が子を
産み/多くの国民が皆、その木陰に住んだ。

 

_THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英・米)__の引照___

口語訳 ルカ 4:43

4:43 しかしイエスは、「わたしは、ほかの町々にも神の国の福音を宣べ伝えね
ばならない。自分はそのためにつかわされたのである」と言われた。

 

口語訳 ルカ 17:21

17:21 また『見よ、ここにある』『あそこにある』などとも言えない。神の国
は、実にあなたがたのただ中にあるのだ」。

 

口語訳 マタ 17:20

17:20 するとイエスは言われた、「あなたがたの信仰が足りないからである。よ
く言い聞かせておくが、もし、からし種一粒ほどの信仰があるなら、この山にむ
かって 『ここからあそこに移れ』と言えば、移るであろう。このように、あな
たがたにできない事は、何もないであろう。

 

口語訳 イザ 2:2-3

2:2 終りの日に次のことが起る。主の家の山は、もろもろの山のかしらとして堅
く立ち、もろもろの峰よりも高くそびえ、すべて国はこれに流れてき、

2:3 多くの民は来て言う、「さあ、われわれは主の山に登り、ヤコブの神の家へ
行こう。彼はその道をわれわれに教えられる、われわれはその道に歩もう」と。
律法はシオンから出、主の言葉はエルサレムから出るからである。

 

口語訳 イザ 9:7

9:7 そのまつりごとと平和とは、増し加わって限りなく、ダビデの位に座して、
その国を治め、今より後、とこしえに公平と正義とをもって/これを立て、これ
を保たれる。万軍の主の熱心がこれをなされるのである。

 

口語訳 ゼカ 8:20-23

8:20 万軍の主は、こう仰せられる、もろもろの民および多くの町の住民、すな
わち、一つの町の住民は、他の町の人々のところに行き、

8:21 『われわれは、ただちに行って、主の恵みを請い、万軍の主に呼び求めよ
う』と言うと、『わたしも行こう』と言う。

8:22 多くの民および強い国民はエルサレムに来て、万軍の主を求め、主の恵み
を請う。

8:23 万軍の主は、こう仰せられる、その日には、もろもろの国ことばの民の中
から十人の者が、ひとりのユダヤ人の衣のすそをつかまえて、『あなたがたと一
緒に行こう。神があなたがたと共にいますことを聞いたから』と言う」。

 

口語訳 使  15:14-18

15:14 神が初めに異邦人たちを顧みて、その中から御名を負う民を選び出された
次第は、シメオンがすでに説明した。

15:15 預言者たちの言葉も、それと一致している。すなわち、こう書いてある、

15:16 『その後、わたしは帰ってきて、/倒れたダビデの幕屋を建てかえ、/く
ずれた箇所を修理し、/それを立て直そう。

15:17 残っている人々も、/わたしの名を唱えているすべての異邦人も、/主を
尋ね求めるようになるためである。

15:18 世の初めからこれらの事を知らせておられる主が、/こう仰せになった』。

 

口語訳 黙  11:15

11:15 第七の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、大きな声々が天に起って
言った、「この世の国は、われらの主とそのキリストとの国となった。主は世々
限りなく支配なさるであろう」。

 

_新共同訳1987(日)__の引照___

新共同 マタ 13:31-32

13:31 イエスは、別のたとえを持ち出して、彼らに言われた。「天の国はからし
種に似ている。人がこれを取って畑に蒔けば、

13:32 どんな種よりも小さいのに、成長するとどの野菜よりも大きくなり、空の
鳥が来て枝に巣を作るほどの木になる。」

 

新共同 マコ 4:30-32

4:30 更に、イエスは言われた。「神の国を何にたとえようか。どのようなたと
えで示そうか。

4:31 それは、からし種のようなものである。土に蒔くときには、地上のどんな
種よりも小さいが、

4:32 蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作
れるほど大きな枝を張る。」

 

新共同 エゼ 17:23

17:23 イスラエルの高い山にそれを移し植えると、それは枝を伸ばし実をつけ、
うっそうとしたレバノン杉となり、あらゆる鳥がそのもとに宿り、翼のあるもの
はすべてその枝の陰に住むようになる。

 

新共同 エゼ 31:6

31:6 大枝には空のすべての鳥が巣を作り/若枝の下では野のすべての獣が子を
産み/多くの国民が皆、その木陰に住んだ。

 

新共同 ダニ 4:8-9

4:8 その木は成長してたくましくなり/天に届くほどの高さになり/地の果てか
らも見えるまでになった。

4:9 葉は美しく茂り、実は豊かに実って/すべてを養うに足るほどであった。そ
の木陰に野の獣は宿り/その枝に空の鳥は巣を作り/生き物はみな、この木に
よって食べ物を得た。

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照___

口語訳 マタ 13:31-32

13:31 また、ほかの譬を彼らに示して言われた、「天国は、一粒のからし種のよ
うなものである。ある人がそれをとって畑にまくと、

13:32 それはどんな種よりも小さいが、成長すると、野菜の中でいちばん大きく
なり、空の鳥がきて、その枝に宿るほどの木になる」。

 

口語訳 マコ 4:30-32

4:30 また言われた、「神の国を何に比べようか。また、どんな譬で言いあらわ
そうか。

4:31 それは一粒のからし種のようなものである。地にまかれる時には、地上の
どんな種よりも小さいが、

4:32 まかれると、成長してどんな野菜よりも大きくなり、大きな枝を張り、そ
の陰に空の鳥が宿るほどになる」。

 

口語訳 エゼ 17:23

17:23 わたしはイスラエルの高い山にこれを植える。これは枝を出し、実を結
び、みごとな香柏となり、その下にもろもろの種類の獣が住み、その枝の陰に各
種の鳥が巣をつくる。

 

口語訳 ダニ 4:18

4:18 われネブカデネザル王はこの夢を見た。ベルテシャザルよ、あなたはその
解き明かしをわたしに告げなさい。わが国の知者たちは、いずれもその解き明か
しを、 わたしに示すことができなかったけれども、あなたにはそれができる。
あなたのうちには、聖なる神の霊がやどっているからだ」。

 

 

口語訳 ダニ 4:9

4:9 「博士の長ベルテシャザルよ、わたしは知っている。聖なる神の霊があなた
のうちにやどっているから、どんな秘密もあなたにはむずかしいことはない。こ
こにわたしが見た夢がある。その解き明かしをわたしに告げなさい。

 

_高橋照男選定の引照2003(日)_

塚本訳 マタ 13:33

13:33 またほかの譬を彼らに語られた、「天の国はパン種に似ている。女がそれ
を三サトン(二斗)の粉の中に混ぜたところ、ついに全体が発酵した。」

 

塚本訳 ルカ 13:20-21

13:20 さらに言われた、「神の国を何にたとえようか。

13:21 それはパン種に似ている。女がそれを三サトン[二斗]の粉の中にまぜた
ところ、ついに全体が醗酵した。」

 

塚本訳 マコ 4:26-29

4:26 また言われた、「神の国はこんなものだ。──ある人が地に種を蒔き、

4:27 夜昼、寝起きしていると、種は芽生えて育ってゆくが、本人はその訳を
(すら)知らない。

4:28 (すなわち)地はひとりでに実を結ぶので、初めに茎、次に穂、次に穂の
中に熟しきった粒ができる。

4:29 実が熟すると、すぐに『鎌を入れる。刈入れ時が来たのである。』」

 

塚本訳 マコ 4:1-20

4:1 イエスはまた湖のほとりで教え始められた。おびただしい群衆が集まってき
たので、舟に乗り、湖の上で坐(って教え)られた。群衆は皆陸にいて湖の方を
向いていた。

4:2 譬をもって多くのことを教えられたが、その教えの中でこう話された、

4:3 「聞け、種まく人が種まきに出かけた。

4:4 まく時に、あるものは道ばたに落ちた。鳥が来て食ってしまった。

4:5 またあるものは土の多くない岩地に落ちた。土が深くないため、すぐ芽を出
したが、

4:6 日が出ると焼けて、(しっかりした)根がないので枯れてしまった。

4:7 またあるものは茨の(根が張っている)中に落ちた。茨が伸びてきて押えつ
けたので、みのらなかった。

4:8 またあるものは良い地に落ちた。伸びて育ってみのって、三十倍、六十倍、
百倍の実がなった。」

4:9 そして「耳の聞える者は聞け」と言われた。

4:10 ひとりでおられた時、弟子たちが十二人とともにこれらの譬(の意味)を
尋ねると、

4:11 言われた、「あなた達(内輪の者)には、神の国の秘密が授けられたいる
(のでありのままに話す)が、あの外の人たちには、すべてが譬をもって示される。

4:12 これは(聖書にあるように)『彼らが見ても見てもわからず、聞いても聞
いても悟らないようにする』ためである。『そうでないと、心を入れかえて(わ
たし[神]に帰り、罪を)赦されるかも知れない。』」

4:13 また彼らに言われる、「この(一番簡単な)譬がわからないのか。それ
で、どうしてほかの譬がわかろう。(では説明しよう。)──

4:14 種まく人は(神の)御言葉をまく。

4:15 道ばたのものとは、御言葉がまかれて、それを聞く時、すぐ悪魔が来て、
その人たちにまかれた御言葉をさらってゆく人たちである。

4:16 同じく岩地にまかれたものとは、御言葉を聞く時すぐ喜んで受けいれるが、

4:17 自分の中に(しっかりした信仰の)根がなく、ただその当座だけであるか
ら、あとで御言葉のために苦難や迫害がおこると、すぐ信仰から離れおちる人た
ちである。

4:18 また他のものは、茨の中にまかれたものである。これは御言葉を聞くが、

4:19 (しばらく信じているうちに、)この世の心配や富の惑わしやその他の欲
が入ってきて御言葉を押えつけて、みのらない人たちである。

4:20 また良い地にまかれたものとはこれである、それは御言葉を受け入れ、三
十倍、六十倍、百倍の実を結ぶ人たちである。」

 

塚本訳 マタ 21:42

21:42 イエスは彼らに言われた、「あなた達は聖書で(この句を)まだ読んだこ
とがないのか。──『大工たちが(役に立たぬと)捨てた石、それが隅の土台石に
なった。これは主のなされたことで、われわれの目には不思議である。』

 

塚本訳 ヨハ 3:5-8

3:5 イエスは答えられた、「アーメン、アーメン、わたしは言う、人は霊によっ
て生まれなければ、神の国に入ることは出来ない。

3:6 肉によって生まれたものは肉であり、霊によって生まれたものだけが霊であ
る(から)。

3:7 『あなた達は新しく生まれなおさねばならない』と言ったからとて、すこし
も不思議がることはない。

3:8 風[プニューマ]は心のままに吹く。その音は聞えるが、どこから来てどこ
に行くか、あなたは知らない。霊[プニューマ]によって生れる者も皆、そのと
おりである。」

 

塚本訳 ルカ 5:24-26

5:24 では、人の子(わたし)は地上で罪を赦す全権を持っていることを知らせ
てやろう」と彼らに言いながら、中風の者に言われた、「あなたに命令する、起
きて、寝床をかついで家にかえりなさい。」

5:25 すると彼は即座に人々の目の前で立ち上がり、床をかついで、神を讃美し
ながら家にかえって行った。

5:26 皆が感動して神を讃美し、恐れに満たされて、「きょうは不思議なことを
見た」と言った。

 

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● 解釈と感想

信仰は誰に受け入れられるか、それがどのようにして育つか、それは人間の目に
「意外」「不思議」の連続。植物の成長の驚異を見るようである。自己の計画で
育てる盆栽とは違う。

 

●              解釈と感想

ひとたび神の働きというものを如実に体験すると、この人生には誰かもう一人別
に「透明人間」のようなお方がいるような実感がする。自分で意図しない不思議
な力学が外部で働いている感じがする。その透明人間とは神ご自身。

 

●              解釈と感想

信仰の種は意外な人に落ちる。そして意外なしかたで成長する。逆にあの人こそ
と思う人が信仰から離れる。神のご計画は不思議。

 

●              解釈と感想

私の家庭菜園に植えたはずのないキューリが芽を出した。妻がゴミとして捨てた
キューリのなかに種があったらしい。意外。

 

●              解釈と感想

枯れたと思ったので抜こうと思ったキューリにあるいはと思ってしばらく水を
やっていたら、生き返って大きな実を結んだ。胸にじーんときた。これも意外。

 

●              解釈と感想

神の国の成長は人間には不思議に感ずるのみで、その原理はわからない。

 

塚本訳 マコ 4:26-28

4:26 また言われた、「神の国はこんなものだ。──ある人が地に種を蒔き、

4:27 夜昼、寝起きしていると、種は芽生えて育ってゆくが、本人はその訳を
(すら)知らない。

4:28 (すなわち)地はひとりでに実を結ぶので、初めに茎、次に穂、次に穂の
中に熟しきった粒ができる。

 

●              解釈と感想

植物はほおっておいても自然に成長する。マルコ4:28。人間も同じかも。曰
く「かわいい子には旅をさせよ」

 

塚本訳 マコ 4:26-28

4:28 (すなわち)地はひとりでに実を結ぶので、初めに茎、次に穂、次に穂の
中に熟しきった粒ができる。

 

●              解釈と感想

子 どもの教育は盆栽を育てるような気持ではいけない。盆栽は伸びようとする
枝に針金を巻き付けて矯正したり、切り取ったりする。放っておくのではない
祈って 神に任せるのである。教育の主権を神に明け渡すのである。舵とりを神
にまかせるのである。すると意外な不思議なことがおこる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

210 問・神の国は中核に本物の質があると自然に増大するとありますが、
質とは何ですか

答・それは神の業たるイエスの復活です。そしてその伝承です

ルカ13:20−21

 

翻訳比較

_岩波翻訳委員会訳1995_

421320また彼は言った、「私は神の王国を、何と同じであると言おうか。

421321それは、〔次のような〕パン種と同じである。

一人の女がそれをとって、三サトンの粉の中に埋めた。すると全体が発酵した」。

 

_新共同訳1987_

13:20 また言われた。「神の国を何にたとえようか。

13:21 パン種に似ている。女がこれを取って三サトンの粉に混ぜると、やがて全
体が膨れる。」

 

_前田訳1978_

13:20 またいわれた、「神の国を何にたとえようか。

13:21 それはパン種に似ている。女がそれを三サトンの粉にまぜると、しまいに
全部がふくらんだ」と。

 

_新改訳1970_

13:20 またこう言われた。「神の国を何に比べましょう。

13:21 パン種のようなものです。女がパン種をとって、三サトンの粉に混ぜたと
ころ、全体がふくれました。」

 

_塚本訳1963_

13:20 さらに言われた、「神の国を何にたとえようか。

13:21 それはパン種に似ている。女がそれを三サトン[二斗]の粉の中にまぜた
ところ、ついに全体が醗酵した。」

 

_口語訳1955_

13:20 また言われた、「神の国を何にたとえようか。

13:21 パン種のようなものである。女がそれを取って三斗の粉の中に混ぜると、
全体がふくらんでくる」。

 

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関連個所と引照の編集

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS 1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版2000荒井献川島貞雄監修)_

_並行個所___

新共同 マタ 13:33

13:33 また、別のたとえをお話しになった。「天の国はパン種に似ている。女が
これを取って三サトンの粉に混ぜると、やがて全体が膨れる。」

 

_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

塚本訳 Tコリ5:3-6

5:3 現にわたしとしては、体ではそこにいないが、霊では居合わせて、そんなこ
とを仕出かした者に対し、(わたし自身が)居合わせたかのように、すでに決断
を下してしまった。

5:4 すなわちあなた達が主イエスの名を呼んで集まったとき、わたしの霊も主イ
エスの力を持って一しょにそこにいて、

5:5 こんな男は、悪魔に引き渡してその肉体を滅ぼさせることにしたのである。
これはその霊が主の(裁きの)日に救われるためである。

5:6 (こんな仲間がいる中で、)あなた達の自慢は誉めたことではない。(一人
だけだと言うかも知れないが、)少しのパン種が捏粉全体を発酵させることを、
あなた達は知らないのか。

 

_THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英・米)__の引照___

口語訳 ルカ 4:43

4:43 しかしイエスは、「わたしは、ほかの町々にも神の国の福音を宣べ伝えね
ばならない。自分はそのためにつかわされたのである」と言われた。

 

口語訳 箴  4:18

4:18 正しい者の道は、夜明けの光のようだ、いよいよ輝きを増して真昼となる。

 

口語訳 ホセ 6:3

6:3 わたしたちは主を知ろう、せつに主を知ることを求めよう。主はあしたの光
のように必ず現れいで、冬の雨のように、わたしたちに臨み、春の雨のように地
を潤される」。

 

口語訳 ヨハ 4:14

4:14 しかし、わたしが与える水を飲む者は、いつまでも、かわくことがないば
かりか、わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水が、
わきあがるであろう」。

 

口語訳 Tコリ5:6

5:6 あなたがたが誇っているのは、よろしくない。あなたがたは、少しのパン種
が粉のかたまり全体をふくらませることを、知らないのか。

 

_新共同訳1987(日)__の引照___

新共同 ルカ 13:18

13:18 そこで、イエスは言われた。「神の国は何に似ているか。何にたとえようか。

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照___

口語訳 マタ 13:33

13:33 またほかの譬を彼らに語られた、「天国は、パン種のようなものである。
女がそれを取って三斗の粉の中に混ぜると、全体がふくらんでくる」。

 

 

 

_高橋照男選定の引照2003(日)_

新共同 創  18:26-33

18:26 主は言われた。「もしソドムの町に正しい者が五十人いるならば、その者
たちのために、町全部を赦そう。」

18:27 アブラハムは答えた。「塵あくたにすぎないわたしですが、あえて、わが
主に申し上げます。

18:28 もしかすると、五十人の正しい者に五人足りないかもしれません。それで
もあなたは、五人足りないために、町のすべてを滅ぼされますか。」主は言われ
た。「もし、四十五人いれば滅ぼさない。」

18:29 アブラハムは重ねて言った。「もしかすると、四十人しかいないかもしれ
ません。」主は言われた。「その四十人のためにわたしはそれをしない。」

18:30 アブラハムは言った。「主よ、どうかお怒りにならずに、もう少し言わせ
てください。もしかすると、そこには三十人しかいないかもしれません。」主は
言われた。「もし三十人いるならわたしはそれをしない。」

18:31 アブラハムは言った。「あえて、わが主に申し上げます。もしかすると、
二十人しかいないかもしれません。」主は言われた。「その二十人のためにわた
しは滅ぼさない。」

18:32 アブラハムは言った。「主よ、どうかお怒りにならずに、もう一度だけ言
わせてください。もしかすると、十人しかいないかもしれません。」主は言われ
た。「その十人のためにわたしは滅ぼさない。」

18:33 主はアブラハムと語り終えると、去って行かれた。アブラハムも自分の住
まいに帰った。

 

塚本訳1 マタ 5:14-15

5:14 あなた達は世の光である。山の上にある町は隠れていることは出来ない。

5:15 また、(せっかく)明りをともして枡をかぶせる者はない。かならず燭台
の上に置く。すると、家の中におる人を皆照らすのである。

 

塚本訳 Tコリ15:3-5

15:3 まえにわたしが(福音の)一番大切な事としてあなた達に伝えたのは、わ
たし自身(エルサレム集会から)受けついだのであるが、キリストが聖書(の預
言)どおりにわたし達の罪のために死なれたこと、

15:4 葬られたこと、聖書どおりに三日目に復活しておられること、

15:5 またケパに、それから十二人(の弟子)に、御自分を現わされたことである。

 

***************************************

● 解釈と感想

神の国は量でなく質である。量の増大はまず質がなければダメである。種がよく
なければ教会の信徒増大運動も無駄。質がないと伸びない。無教会も質がなけれ
ば存続は無理。その質とは復活の伝承

 

●              解釈と感想

岩波書店は売上高では出版社中30位程度であるが、その内容と質の高さでは
トップクラスである。質がなくて売上高ばかり大きいのは角川書店、経営トップ
(角川春樹)の人格が問題。あえて言う。ああいう哲学では会社がしぼむ。それ
は一瞬である。

 

●              解釈と感想

教会も無教会集会もその中心に本物の質がないとしぼむ。その質とは神の業たる
イエスの有体的復活である。そしてその伝承である。

 

 

 

 

211 問・クリスチャンは、死後に神の国に入るには具体的に何をすればよ
いのですか

答・救いは神の側の一方的恩恵によります。その恩に報いるべく努力するのが
人生です

ルカ13:22−30

 

翻訳比較

_岩波翻訳委員会訳1995_

421322そしてイエスは、町から町へ、村から村へとめぐり行きながら、教え続け、エ

ルサレムに向かって歩を進めていた。

421323するとある者が彼に言った、〔主よ、救われる者は数少ないのですか〕。
すると彼は彼らに対して言った、

421324「狭い戸口を通って入るよう、〔必死に〕努めよ。なぜならば、私はあな
たたちに言う、多くの人が中に入ることを求めるが、それができないからだ。

421325家の主人が立ち上がって戸を閉めてしまった後では、あなたたちが外に立ち、

『主よ、私たちに開けて下さい』と言いながら戸を叩き始めても、彼は答えてあ
なたたちに言うだろう、『私はお前たちがどこから来たか、知らない』。

421326その時、あなたたちは言い始めるだろう、『私たちは、あなた様の面前で食べ

て飲みましたし、またあなた様は私たちの大通りでお教えにな,りました』。

421327すると彼は、あなたたちに〔次のように〕語りながら言うだろう、『私は
お前たちがどこから来たのか、知らない。私から離れよ、〔お前たち〕どれもこ
れも不義を働く者どもよ』。

421328そこでは嘆きと歯ぎしりとがあるだろう。アブラハム、イサク、ヤコブ、そし

てすべての預言者たちが神の王国に〔いる〕のに対し、お前たち自身は、外に投げ出

されるのをお前たちが見る時は。

421329そして人々が東から、西から、北から、南から

やって来て、神の王国で食事の席に着くだろう。

421330そして、見よ、最初の者になる最後の者たちがいる、そして最後の者になる最

初の者たちがいるだろう」。

 

_新共同訳1987_

13:22 イエスは町や村を巡って教えながら、エルサレムへ向かって進んでおられた。

13:23 すると、「主よ、救われる者は少ないのでしょうか」と言う人がいた。イ
エスは一同に言われた。

13:24 「狭い戸口から入るように努めなさい。言っておくが、入ろうとしても入
れない人が多いのだ。

13:25 家の主人が立ち上がって、戸を閉めてしまってからでは、あなたがたが外
に立って戸をたたき、『御主人様、開けてください』と言っても、『お前たちが
どこの者か知らない』という答えが返ってくるだけである。

13:26 そのとき、あなたがたは、『御一緒に食べたり飲んだりしましたし、ま
た、わたしたちの広場でお教えを受けたのです』と言いだすだろう。

13:27 しかし主人は、『お前たちがどこの者か知らない。不義を行う者ども、皆
わたしから立ち去れ』と言うだろう。

13:28 あなたがたは、アブラハム、イサク、ヤコブやすべての預言者たちが神の
国に入っているのに、自分は外に投げ出されることになり、そこで泣きわめいて
歯ぎしりする。

13:29 そして人々は、東から西から、また南から北から来て、神の国で宴会の席
に着く。

13:30 そこでは、後の人で先になる者があり、先の人で後になる者もある。」

 

_前田訳1978_

13:22 彼は町々村々を通って教えながらエルサレムへの旅をつづけられた。

13:23 ある人がいった、「主よ、救われる人は少ないのですか」と。

13:24 人々にいわれた、「狭い戸口から入るよう努めよ。わたしはいう、入ろう
として入れない人が多いから。

13:25 家の主人が起きて戸をしめたあとで、あなた方が外に立って、『ご主人、
おあけください』といって戸をたたいても、彼は答えよう、『あなた方はどこの
人か知らない』と。

13:26 そのときあなた方はこういいだそう、『あなたといっしょに食事をしまし
た、あなたはわれらの大通りでお教えでした』と。

13:27 しかし彼はいおう、『あなた方がどこの人か知らない。不義をなすものは
皆わたしを離れよ』と。

13:28 あなた方は、アブラハムやイサクやヤコブやすべての預言者が神の国にい
るのに、自分たちは外に投げ出されるのを見て、そこで泣き、歯ぎしりしよう。

13:29 人々が東と西から、北と南から来て、神の国で宴につらなろう。

13:30 しかり、終わりのものははじめになり、はじめのものは終わりになろう」と。

 

_新改訳1970_

13:22 イエスは、町々村々を次々に教えながら通り、エルサレムへの旅を続けら
れた。

13:23 すると、「主よ。救われる者は少ないのですか。」と言う人があった。イ
エスは、人々に言われた。

13:24 「努力して狭い門からはいりなさい。なぜなら、あなたがたに言います
が、はいろうとしても、はいれなくなる人が多いのですから。

13:25 家の主人が、立ち上がって、戸をしめてしまってからでは、外に立って、
『ご主人さま。あけてください。』と言って、戸をいくらたたいても、もう主人
は、『あなたがたがどこの者か、私は知らない。』と答えるでしょう。

13:26 すると、あなたがたは、こう言い始めるでしょう。『私たちは、ごいっ
しょに、食べたり飲んだりいたしましたし、私たちの大通りで教えていただきま
した。』

13:27 だが、主人はこう言うでしょう。『私はあなたがたがどこの者だか知りま
せん。不正を行なう者たち。みな出て行きなさい。』

13:28 神の国にアブラハムやイサクやヤコブや、すべての預言者たちがはいって
いるのに、あなたがたは外に投げ出されることになったとき、そこで泣き叫んだ
り、歯ぎしりしたりするのです。

13:29 人々は、東からも西からも、また南からも北からも来て、神の国で食卓に
着きます。

13:30 いいですか、今しんがりの者があとで先頭になり、いま先頭の者がしんが
りになるのです。」

 

_塚本訳1963_

13:22 イエスは町々村々を通って教えながら、エルサレムへの旅行をつづけてお
られた。

13:23 するとある人が「主よ、救われる者は少ないでしょうか」と尋ねた。人々
に言われた、

13:24 「全力を尽くして(今すぐ)狭い戸口から入りなさい。あなた達に言う、
(あとになって)入ろうとしても、入れない者が多いのだから。

13:25 家の主人が立ち上がって戸をしめたあとで、あなた達が外に立って、『ご
主人、あけてください』と言って戸をたたきつづけても、主人は、『わたしはあ
なた達がどこの人だか知らない』と答えるであろう。

13:26 その時あなた達はこう言い出すにちがいない、『わたし達はご一しょに飲
んだり食べたりした者です。あなたはわたし達のところの大通りで教えてくださ
いました』と。

13:27 しかし主人は、『わたしはあなた達がどこの人だか知らない。『この悪
者、みんな、わたしをはなれよ!』』と言うであろう。

13:28 あなた達はアブラハムやイサクやヤコブや、またすべての預言者たちが神
の国におるのに、自分は外に放り出されるのを見て、そこでわめき、歯ぎしりす
るであろう。

13:29 また人々が『東から西から北から南から』来て、神の国で宴会につらなる
であろう。

13:30 たしかに、最後であって一番になる者があり、一番であって最後になる者
がある。」

 

_口語訳1955_

13:22 さてイエスは教えながら町々村々を通り過ぎ、エルサレムへと旅を続けら
れた。

13:23 すると、ある人がイエスに、「主よ、救われる人は少ないのですか」と尋
ねた。

13:24 そこでイエスは人々にむかって言われた、「狭い戸口からはいるように努
めなさい。事実、はいろうとしても、はいれない人が多いのだから。

13:25 家の主人が立って戸を閉じてしまってから、あなたがたが外に立ち戸をた
たき始めて、『ご主人様、どうぞあけてください』と言っても、主人はそれに答
えて、『あなたがたがどこからきた人なのか、わたしは知らない』と言うであろう。

13:26 そのとき、『わたしたちはあなたとご一緒に飲み食いしました。また、あ
なたはわたしたちの大通りで教えてくださいました』と言い出しても、

13:27 彼は、『あなたがたがどこからきた人なのか、わたしは知らない。悪事を
働く者どもよ、みんな行ってしまえ』と言うであろう。

13:28 あなたがたは、アブラハム、イサク、ヤコブやすべての預言者たちが、神
の国にはいっているのに、自分たちは外に投げ出されることになれば、そこで泣
き叫んだり、歯がみをしたりするであろう。

13:29 それから人々が、東から西から、また南から北からきて、神の国で宴会の
席につくであろう。

13:30 こうしてあとのもので先になるものがあり、また、先のものであとになる
ものもある」。

 

****************************************

関連個所と引照の編集

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS 1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版2000荒井献川島貞雄監修)_

_並行個所___

新共同 マタ 7:13-14

7:13 「狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、その道も広々として、
そこから入る者が多い。

7:14 しかし、命に通じる門はなんと狭く、その道も細いことか。それを見いだ
す者は少ない。」

 

新共同 マタ 25:10-12

25:10 愚かなおとめたちが買いに行っている間に、花婿が到着して、用意のでき
ている五人は、花婿と一緒に婚宴の席に入り、戸が閉められた。

25:11 その後で、ほかのおとめたちも来て、『御主人様、御主人様、開けてくだ
さい』と言った。

25:12 しかし主人は、『はっきり言っておく。わたしはお前たちを知らない』と
答えた。

 

新共同 マタ 25:41

25:41 それから、王は左側にいる人たちにも言う。『呪われた者ども、わたしか
ら離れ去り、悪魔とその手下のために用意してある永遠の火に入れ。

 

 

新共同 マタ 7:22-23

7:22 かの日には、大勢の者がわたしに、『主よ、主よ、わたしたちは御名に
よって預言し、御名によって悪霊を追い出し、御名によって奇跡をいろいろ行っ
たではありませんか』と言うであろう。

7:23 そのとき、わたしはきっぱりとこう言おう。『あなたたちのことは全然知
らない。不法を働く者ども、わたしから離れ去れ。』」

 

新共同 マタ 8:11-12

8:11 言っておくが、いつか、東や西から大勢の人が来て、天の国でアブラハ
ム、イサク、ヤコブと共に宴会の席に着く。

8:12 だが、御国の子らは、外の暗闇に追い出される。そこで泣きわめいて歯ぎ
しりするだろう。」

 

新共同 マタ 19:30

19:30 しかし、先にいる多くの者が後になり、後にいる多くの者が先になる。」

 

新共同 マタ 20:16

20:16 このように、後にいる者が先になり、先にいる者が後になる。」

 

新共同 マコ 10:28-31

10:28 ペトロがイエスに、「このとおり、わたしたちは何もかも捨ててあなたに
従って参りました」と言いだした。

10:29 イエスは言われた。「はっきり言っておく。わたしのためまた福音のため
に、家、兄弟、姉妹、母、父、子供、畑を捨てた者はだれでも、

10:30 今この世で、迫害も受けるが、家、兄弟、姉妹、母、子供、畑も百倍受
け、後の世では永遠の命を受ける。

10:31 しかし、先にいる多くの者が後になり、後にいる多くの者が先になる。」

 

_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

新共同 ルカ 9:51

9:51 イエスは、天に上げられる時期が近づくと、エルサレムに向かう決意を固
められた。

 

新共同 Tコリ1:18

1:18 十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなものですが、わたしたち
救われる者には神の力です。

 

新共同 Tテモ6:12

6:12 信仰の戦いを立派に戦い抜き、永遠の命を手に入れなさい。命を得るため
に、あなたは神から召され、多くの証人の前で立派に信仰を表明したのです。

 

新共同 マタ 25:10-12

25:10 愚かなおとめたちが買いに行っている間に、花婿が到着して、用意のでき
ている五人は、花婿と一緒に婚宴の席に入り、戸が閉められた。

25:11 その後で、ほかのおとめたちも来て、『御主人様、御主人様、開けてくだ
さい』と言った。

25:12 しかし主人は、『はっきり言っておく。わたしはお前たちを知らない』と
答えた。

 

新共同 詩  6:9

6:9 悪を行う者よ、皆わたしを離れよ。主はわたしの泣く声を聞き

 

新共同 マタ 8:11-12

8:11 言っておくが、いつか、東や西から大勢の人が来て、天の国でアブラハ
ム、イサク、ヤコブと共に宴会の席に着く。

8:12 だが、御国の子らは、外の暗闇に追い出される。そこで泣きわめいて歯ぎ
しりするだろう。」

 

新共同 イザ 43:5

43:5 恐れるな、わたしはあなたと共にいる。わたしは東からあなたの子孫を連
れ帰り/西からあなたを集める。

 

新共同 イザ 49:12

49:12 見よ、遠くから来る/見よ、人々が北から、西から/また、シニムの地か
ら来る。

 

新共同 イザ 59:19

59:19 西では主の御名を畏れ/東では主の栄光を畏れる。主は激しい流れのよう
に臨み/主の霊がその上を吹く。

 

新共同 詩  107:3

107:3 国々の中から集めてくださった/東から西から、北から南から。

 

新共同 マラ 1:11

1:11 日の出る所から日の入る所まで、諸国の間でわが名はあがめられ、至ると
ころでわが名のために香がたかれ、清い献げ物がささげられている。わが名は諸
国の間であがめられているからだ、と万軍の主は言われる。

 

新共同 黙  21:13

21:13 東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門があった。

 

新共同 マタ 19:30

19:30 しかし、先にいる多くの者が後になり、後にいる多くの者が先になる。」

 

_THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英・米)__の引照___

新共同 マタ 24:3-5

24:3 イエスがオリーブ山で座っておられると、弟子たちがやって来て、ひそか
に言った。「おっしゃってください。そのことはいつ起こるのですか。また、あ
なたが来られて世の終わるときには、どんな徴があるのですか。」

24:4 イエスはお答えになった。「人に惑わされないように気をつけなさい。

24:5 わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがメシアだ』と言って、多く
の人を惑わすだろう。

 

新共同 ルカ 9:23

9:23 それから、イエスは皆に言われた。「わたしについて来たい者は、自分を
捨て、日々、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。

 

新共同 ルカ 14:33

14:33 だから、同じように、自分の持ち物を一切捨てないならば、あなたがたの
だれ一人としてわたしの弟子ではありえない。」

 

新共同 ルカ 21:36

21:36 しかし、あなたがたは、起ころうとしているこれらすべてのことから逃れ
て、人の子の前に立つことができるように、いつも目を覚まして祈りなさい。」

 

新共同 ヨハ 6:15

6:15 イエスは、人々が来て、自分を王にするために連れて行こうとしているの
を知り、ひとりでまた山に退かれた。

 

新共同 使  14:22

14:22 弟子たちを力づけ、「わたしたちが神の国に入るには、多くの苦しみを経
なくてはならない」と言って、信仰に踏みとどまるように励ました。

 

新共同 エペ 6:12-18

6:12 わたしたちの戦いは、血肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇
の世界の支配者、天にいる悪の諸霊を相手にするものなのです。

6:13 だから、邪悪な日によく抵抗し、すべてを成し遂げて、しっかりと立つこ
とができるように、神の武具を身に着けなさい。

6:14 立って、真理を帯として腰に締め、正義を胸当てとして着け、

6:15 平和の福音を告げる準備を履物としなさい。

6:16 なおその上に、信仰を盾として取りなさい。それによって、悪い者の放つ
火の矢をことごとく消すことができるのです。

6:17 また、救いを兜としてかぶり、霊の剣、すなわち神の言葉を取りなさい。

6:18 どのような時にも、“霊”に助けられて祈り、願い求め、すべての聖なる者
たちのために、絶えず目を覚まして根気よく祈り続けなさい。

 

新共同 ピリ 2:12-13

2:12 だから、わたしの愛する人たち、いつも従順であったように、わたしが共
にいるときだけでなく、いない今はなおさら従順でいて、恐れおののきつつ自分
の救いを達成するように努めなさい。

2:13 あなたがたの内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのは神
であるからです。

 

新共同 コロ 4:12

4:12 あなたがたの一人、キリスト・イエスの僕エパフラスが、あなたがたによ
ろしくと言っています。彼は、あなたがたが完全な者となり、神の御心をすべて
確信しているようにと、いつもあなたがたのために熱心に祈っています。

 

新共同 Tテモ6:12

6:12 信仰の戦いを立派に戦い抜き、永遠の命を手に入れなさい。命を得るため
に、あなたは神から召され、多くの証人の前で立派に信仰を表明したのです。

 

新共同 Uテモ4:7

4:7 わたしは、戦いを立派に戦い抜き、決められた道を走りとおし、信仰を守り
抜きました。

 

新共同 Uペテ1:10

1:10 だから兄弟たち、召されていること、選ばれていることを確かなものとす
るように、いっそう努めなさい。これらのことを実践すれば、決して罪に陥りま
せん。

 

新共同 ユダ 1:3

1:3 愛する人たち、わたしたちが共にあずかる救いについて書き送りたいと、ひ
たすら願っておりました。あなたがたに手紙を書いて、聖なる者たちに一度伝え
られた信仰のために戦うことを、勧めなければならないと思ったからです。

 

口語訳 箴  1:24-28

1:24 わたしは呼んだが、あなたがたは聞くことを拒み、手を伸べたが、顧みる
者はなく、

1:25 かえって、あなたがたはわたしのすべての勧めを捨て、わたしの戒めを受
けなかったので、

1:26 わたしもまた、あなたがたが災にあう時に、笑い、あなたがたが恐慌にあ
う時、あざけるであろう。

1:27 これは恐慌が、あらしのようにあなたがたに臨み、災が、つむじ風のよう
に臨み、悩みと悲しみとが、あなたがたに臨む時である。

1:28 その時、彼らはわたしを呼ぶであろう、しかし、わたしは答えない。ひた
すら、わたしを求めるであろう、しかし、わたしに会えない。

 

口語訳 イザ 1:15

1:15 あなたがたが手を伸べるとき、わたしは目をおおって、あなたがたを見な
い。たとい多くの祈をささげても、わたしは聞かない。あなたがたの手は血まみ
れである。

 

口語訳 エゼ 33:31

33:31 彼らは民が来るようにあなたの所に来、わたしの民のようにあなたの前に
座して、あなたの言葉を聞く。しかし彼らはそれを行わない。彼等は口先では多
くの愛を現すが、その心は利におもむいている。

 

口語訳 ヨハ 7:34

7:34 あなたがたはわたしを捜すであろうが、見つけることはできない。そして
わたしのいる所に、あなたがたは来ることができない」。

 

口語訳 ルカ 9:24

9:24 自分の命を救おうと思う者はそれを失い、わたしのために自分の命を失う
者は、それを救うであろう。

 

口語訳 イザ 55:6

55:6 あなたがたは主にお会いすることのできるうちに、主を尋ねよ。近くおら
れるうちに呼び求めよ。

 

口語訳 ルカ 11:10

11:10 すべて求める者は得、捜す者は見いだし、門をたたく者はあけてもらえる
からである。

 

口語訳 マタ 7:21

7:21 わたしにむかって『主よ、主よ』と言う者が、みな天国にはいるのではな
く、ただ、天にいますわが父の御旨を行う者だけが、はいるのである。

 

口語訳 マタ 25:41

25:41 それから、左にいる人々にも言うであろう、『のろわれた者どもよ、わた
しを離れて、悪魔とその使たちとのために用意されている永遠の火にはいってし
まえ。

 

口語訳 詩  1:6

1:6 主は正しい者の道を知られる。しかし、悪しき者の道は滅びる。

 

口語訳 Uテモ2:19

2:19 しかし、神のゆるがない土台はすえられていて、それに次の句が証印とし
て、しるされている。「主は自分の者たちを知る」。また「主の名を呼ぶ者は、
すべて不義から離れよ」。

 

口語訳 詩  5:4-6

5:4 あなたは悪しき事を喜ばれる神ではない。悪人はあなたのもとに身を寄せる
ことはできない。

5:5 高ぶる者はあなたの目の前に立つことはできない。あなたはすべて悪を行う
者を憎まれる。

5:6 あなたは偽りを言う者を滅ぼされる。主は血を流す者と、人をだます者を忌
みきらわれる。

 

口語訳 マタ 25:41

25:41 それから、左にいる人々にも言うであろう、『のろわれた者どもよ、わた
しを離れて、悪魔とその使たちとのために用意されている永遠の火にはいってし
まえ。

 

口語訳 マタ 13:41-42

13:41 人の子はその使たちをつかわし、つまずきとなるものと不法を行う者と
を、ことごとく御国からとり集めて、

13:42 炉の火に投げ入れさせるであろう。そこでは泣き叫んだり、歯がみをした
りするであろう。

 

口語訳 詩  112:10

112:10 悪しき者はこれを見て怒り、歯をかみならして溶け去る。悪しき者の願
いは滅びる。

 

口語訳 マタ 24:50-51

24:50 その僕の主人は思いがけない日、気がつかない時に帰ってきて、

24:51 彼を厳罰に処し、偽善者たちと同じ目にあわせるであろう。彼はそこで泣
き叫んだり、歯がみをしたりするであろう。

 

口語訳 マタ 25:29-30

25:29 おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持ってい
ない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう。

25:30 この役に立たない僕を外の暗い所に追い出すがよい。彼は、そこで泣き叫
んだり、歯がみをしたりするであろう』。

 

口語訳 ルカ 16:22-23

16:22 この貧しい人がついに死に、御使たちに連れられてアブラハムのふところ
に送られた。金持も死んで葬られた。

16:23 そして黄泉にいて苦しみながら、目をあげると、アブラハムとそのふとこ
ろにいるラザロとが、はるかに見えた。

 

口語訳 ダニ 12:2

12:2 また地のちりの中に眠っている者のうち、多くの者は目をさますでしょ
う。そのうち永遠の生命にいたる者もあり、また恥と、限りなき恥辱をうける者
もあるでしょう。

 

口語訳 マタ 19:28

19:28 イエスは彼らに言われた、「よく聞いておくがよい。世が改まって、人の
子がその栄光の座につく時には、わたしに従ってきたあなたがたもまた、十二の
位に座してイスラエルの十二の部族をさばくであろう。

 

口語訳 黙  11:18

11:18 諸国民は怒り狂いましたが、あなたも怒りをあらわされました。そして、
死人をさばき、あなたの僕なる/預言者、聖徒、小さき者も、大いなる者も、す
べて御名をおそれる者たちに報いを与え、また、地を滅ぼす者どもを滅ぼして下
さる時がきました」。

 

口語訳 黙  21:8

21:8 しかし、おくびょうな者、信じない者、忌むべき者、人殺し、姦淫を行う
者、まじないをする者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者には、火と硫黄の燃
えている池が、彼らの受くべき報いである。これが第二の死である」。

 

口語訳 黙  22:15

22:15 犬ども、まじないをする者、姦淫を行う者、人殺し、偶像を拝む者、ま
た、偽りを好みかつこれを行う者はみな、外に出されている。

 

口語訳 詩  107:3

107:3 もろもろの国から、東、西、北、南から彼らを集められた。

 

口語訳 イザ 43:5

43:5 恐れるな、わたしはあなたと共におる。わたしは、あなたの子孫を東から
こさせ、西からあなたを集める。

 

口語訳 マタ 8:11-12

8:11 なお、あなたがたに言うが、多くの人が東から西からきて、天国で、アブ
ラハム、イサク、ヤコブと共に宴会の席につくが、

8:12 この国の子らは外のやみに追い出され、そこで泣き叫んだり、歯がみをし
たりするであろう」。

 

口語訳 マタ 21:28-31

21:28 あなたがたはどう思うか。ある人にふたりの子があったが、兄のところに
行って言った、『子よ、きょう、ぶどう園へ行って働いてくれ』。

21:29 すると彼は『おとうさん、参ります』と答えたが、行かなかった。

21:30 また弟のところにきて同じように言った。彼は『いやです』と答えたが、
あとから心を変えて、出かけた。

21:31 このふたりのうち、どちらが父の望みどおりにしたのか」。彼らは言っ
た、「あとの者です」。イエスは言われた、「よく聞きなさい。取税人や遊女
は、あなたがたより先に神の国にはいる。

 

口語訳 エペ 3:6

3:6 それは、異邦人が、福音によりキリスト・イエスにあって、わたしたちと共
に神の国をつぐ者となり、共に一つのからだとなり、共に約束にあずかる者とな
ることである。

 

口語訳 マタ 21:31

21:31 このふたりのうち、どちらが父の望みどおりにしたのか」。彼らは言っ
た、「あとの者です」。イエスは言われた、「よく聞きなさい。取税人や遊女
は、あなたがたより先に神の国にはいる。

 

口語訳 ロマ 9:30-31

9:30 では、わたしたちはなんと言おうか。義を追い求めなかった異邦人は、
義、すなわち、信仰による義を得た。

9:31 しかし、義の律法を追い求めていたイスラエルは、その律法に達しなかった。

 

_新共同訳1987(日)__の引照___

 

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照___

新共同 マタ 9:35

9:35 イエスは町や村を残らず回って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、あ
りとあらゆる病気や患いをいやされた。

 

新共同 マコ 6:6

6:6 そして、人々の不信仰に驚かれた。

   それから、イエスは付近の村を巡り歩いてお教えになった。

 

新共同 詩  107:3

107:3 国々の中から集めてくださった/東から西から、北から南から。

 

新共同 マタ 8:11

8:11 言っておくが、いつか、東や西から大勢の人が来て、天の国でアブラハ
ム、イサク、ヤコブと共に宴会の席に着く。

 

新共同 マタ 19:30

19:30 しかし、先にいる多くの者が後になり、後にいる多くの者が先になる。」

 

新共同 マタ 20:16

20:16 このように、後にいる者が先になり、先にいる者が後になる。」

 

新共同 マコ 10:31

10:31 しかし、先にいる多くの者が後になり、後にいる多くの者が先になる。」

 

 

_高橋照男選定の引照2003(日)_

塚本訳 ロマ 12:1

12:1 (このように、神は偉大な計画によって人類を一人のこらず救おうとして
おられるのであって、救いは確かである。)だから、兄弟たちよ、わたしは神の
この慈 悲を指してあなた達に勧める。あなた達の体を(感謝のしるしとして神
に)捧げよ。この生きた聖なる犠牲こそ、神のお気に入るものであり、(霊なる
神を拝む にふさわしい、)あなた達の霊的な礼拝である。(あなた達の礼拝は
動物を供えるような不合理なものでなく、全心全霊をささげる合理的な礼拝でな
ければなら ならない)

 

塚本訳 ロマ 12:11

12:11 熱心で倦まず、(神の)霊に燃え、主に仕えよ。

 

塚本訳 ヘブ 10:25

10:25 (また、)ある人々がするように、集会を怠けず、むしろ互に勧め(合っ
て出席す)るようにしなくてはいけない。その日が近づいていることをあなた達
は知っているから、いよいよそうしなくては!

 

***************************************

●              解釈と感想

神の国に入るには「努力と熱心」が必要なのか。いわゆる人を押しのける努力で
はないと思うのだが、ではいかなる努力をすればよいのか。

 

●              解釈と感想

神の不思議なる一方的恩恵で、功績なくして救われたのだから、その恩に報いる
ように身を粉にして尽くさねばならない。

 

●              解釈と感想

身を粉にして恩に報いるとき、そのスタイルや方法は自由である。様々な形があ
る。具体的にはまず集会を離れてはいけない。この世的交わりを避け、クリス
チャンと交わること。酒タバコやギャンブルに溺れないこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

212 問・神への従順はこの世の支配者とぶつかるのは宿命ですか

答・その衝突こそ神の救いのご計画の一環です。衝突を通して救いの業があら
われます

ルカ13:31−33

 

翻訳比較

_岩波翻訳委員会訳1995_

421331まさにその時、幾人かのファリサイ人が近寄って来て、彼に言った、「出て、

ここから去ってお行きなさい。ヘロデがあなたを殺そうと思っているからです」。

421332すると彼は彼らに言った、「行って、あの狐に言うがよい、『見よ、私は
今日も明日も、悪霊どもを追い出し、癒しを行ない〔続ける〕。そして三日目に
は、私は全うされるだろう」、と。

421333いずれにせよ、私は今日も明日も次の日も、進まなければ

ならない。預言者がエルサレム以外で滅びることは、あり得ないからだ。

 

_新共同訳1987_

13:31 ちょうどそのとき、ファリサイ派の人々が何人か近寄って来て、イエスに
言った。「ここを立ち去ってください。ヘロデがあなたを殺そうとしています。」

13:32 イエスは言われた。「行って、あの狐に、『今日も明日も、悪霊を追い出
し、病気をいやし、三日目にすべてを終える』とわたしが言ったと伝えなさい。

13:33 だが、わたしは今日も明日も、その次の日も自分の道を進まねばならな
い。預言者がエルサレム以外の所で死ぬことは、ありえないからだ。

 

_前田訳1978_

13:31 ちょうどそのとき、パリサイ人が何人か来て彼にいった、「ここを出てよ
そへお移りください。ヘロデがあなたを殺そうとしています」と。

13:32 彼はいわれた、「行ってあの狐にいいなさい、『見よ、わたしはきょうと
あす悪鬼を追い出し、いやしをし、三日目に全うされる。

13:33 しかしわたしは、きょうもあすもあさっても進まねばならない。預言者が
エルサレムの外で死ぬことはありえないから』と。

 

_新改訳1970_

13:31 ちょうどそのとき、何人かのパリサイ人が近寄って来て、イエスに言っ
た。「ここから出てほかの所へ行きなさい。ヘロデがあなたを殺そうと思ってい
ます。」

13:32 イエスは言われた。「行って、あの狐にこう言いなさい。『よく見なさ
い。わたしは、きょうと、あすとは、悪霊どもを追い出し、病人を直し、三日目
に全うされます。

13:33 だが、わたしは、きょうもあすも次の日も進んで行かなければなりませ
ん。なぜなら、預言者がエルサレム以外の所で死ぬことはありえないからです。』

 

_塚本訳1963_

13:31 ちょうどその時、数人のパリサイ人が来てイエスに言った、「(すぐ)こ
こを逃げ出しなさい。ヘロデ(王)があなたを殺そうと思っています。」

13:32 彼らに言われた、「(忠告はありがたいが、)行って、あの狐(のヘロ
デ)にこう言ってもらいたい、『見よ、わたしはきょうとあしたは、(まだここ
にいて)悪鬼を追い出し治療を行い、三日目に(仕事が終って)全うされる。

13:33 とはいえ、きょうもあしたもあさっても、わたしは(たえずエルサレムへ
向かって)進みゆかねばならない。預言者がエルサレム以外の所で死ぬことはあ
り得ないのだから』と。

 

_口語訳1955_

13:31 ちょうどその時、あるパリサイ人たちが、イエスに近寄ってきて言った、
「ここから出て行きなさい。ヘロデがあなたを殺そうとしています」。

13:32 そこで彼らに言われた、「あのきつねのところへ行ってこう言え、『見
よ、わたしはきょうもあすも悪霊を追い出し、また、病気をいやし、そして三日
目にわざを終えるであろう。

13:33 しかし、きょうもあすも、またその次の日も、わたしは進んで行かねばな
らない。預言者がエルサレム以外の地で死ぬことは、あり得ないからである』。

 

****************************************

関連個所と引照の編集(重複している引照と関連内容が不明なものは削除した)

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS 1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版2000荒井献川島貞雄監修)_

_並行個所___

_ _

_ _

_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

新共同 マコ 6:4

6:4 イエスは、「預言者が敬われないのは、自分の故郷、親戚や家族の間だけで
ある」と言われた。

 

新共同 マタ 16:21

16:21 このときから、イエスは、御自分が必ずエルサレムに行って、長老、祭司
長、律法学者たちから多くの苦しみを受けて殺され、三日目に復活することに
なっている、と弟子たちに打ち明け始められた。

 

_THE TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英・米)__の引照___

口語訳 箴  22:3

22:3 賢い者は災を見て自ら避け、思慮のない者は進んでいって、罰をうける。

 

口語訳 エレ 36:19

36:19 つかさたちはバルクに言った、「行って、エレミヤと一緒に身を隠しなさ
い。人に所在を知られてはなりません」。

 

口語訳 ホセ 6:2

6:2 主は、ふつかの後、わたしたちを生かし、三日目にわたしたちを立たせられ
る。わたしたちはみ前で生きる。

 

口語訳 マタ 12:40

12:40 すなわち、ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、人の子も三日三
晩、地の中にいるであろう。

 

口語訳 ヘブ 2:10

2:10 なぜなら、万物の帰すべきかた、万物を造られたかたが、多くの子らを栄
光に導くのに、彼らの救の君を、苦難をとおして全うされたのは、彼にふさわし
いことであったからである。

 

口語訳 ヘブ 5:8-9

5:8 彼は御子であられたにもかかわらず、さまざまの苦しみによって従順を学び、

5:9 そして、全き者とされたので、彼に従順であるすべての人に対して、永遠の
救の源となり、

 

口語訳 使  10:38

10:38 神はナザレのイエスに聖霊と力とを注がれました。このイエスは、神が共
におられるので、よい働きをしながら、また悪魔に押えつけられている人々をこ
とごとくいやしながら、巡回されました。

 

_新共同訳1987(日)__の引照___

 

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照___

 

 

_高橋照男選定の引照2003(日)_

塚本訳 ヨハ 21:18

21:18 アーメン、アーメン、わたしは言う、あなたは若い時分には、自分で帯を
しめて、行きたい所へ行ったが、年を取ると、両手をのばして、ほかの人に帯を
しめられ、行きたくない所へ連れてゆかれるであろう。」

 

塚本訳 マコ 14:36

14:36 言われた、「アバ、お父様、あなたはなんでもお出来になります。どうか
この杯をわたしに差さないでください。しかし、わたしの願いでなく、お心がな
ればよいのです。」

 

塚本訳 ヨハ 2:13-17

2:13 ユダヤ人の過越の祭が近くなると、イエスは(弟子たちと)エルサレムに
上られた。

2:14 宮の庭で牛や羊や鳩を売る者、また両替屋が坐っているのを見られると、

2:15 縄で鞭をつくって、何もかも、羊も牛も宮から追い出し、両替屋の銭をま
き散らし、その台をひっくり返し、

2:16 また鳩を売る者に言われた、「それをここから持ってゆけ。わたしの父上
の家を商店にするな。」

2:17 (これを見て)弟子たちは、〃(神よ、)あなたの家に対する熱心が、わ
たしを焼きつくします〃と(詩篇に)書いてあるのを思い出した。

 

***************************************

● 解釈と感想

神の思うままに導かれているイエス。死へ向かっての行進の始まり。自由になら
ない。しかし神への従順が真の自由と喜び。

 

● 解釈と感想

「あの狐」とヘロデをののしったところに人間イエスが現れている。妙にすまし
ていない血の通ったイエスが現れている。クリスチャンもなりふりかまわず怒鳴
りつけるときに神の本心が現れる。我を忘れて怒鳴ることもクリスチャンの使命。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イエス伝問答集

巻頭言

 

病床での感想(2003.3.13-18立川病院に入院、腎臓結石摘出手術)

 

 

 

●本を10冊ほど持ち込んで読んだ。(ハンス・フォン・シューベルト「教会史
綱要」、日本組織神学会編「身体性の神学」、シュラーゲ「新約聖書におけるイ
エス・キリストにおける死の理解」など)。しかしイエスのゲッセマネの苦闘の
記事(マタイ26:36-46、マルコ14:32-42)そのものの方が「力があり、慰め」
になった。人生において極限に追い込めれた時の「必死のとき」は人間の書いた
ものより聖書そのもの,聖書だけが「力となり,慰めとなる」ことを体験した。

●イエスは人に「祈りは必ず聴かれる」と教えておきながら、自分の祈りは聞き
入れられなかったというこの「不条理」。父なる神のほうがつらく悲し かっ
た。しかし、「お心がなればよいのです」という境地になって初めて得られた平
安。様々な人生苦は「神様はご存知」と信ずれば心安らかになる。


● 肉体の痛みと信仰とは密接な関係があるということの認識を持つ。イエスは十
字架にかかる前にニガヨモギという(多分)麻酔薬を飲まされる場面がある(マ
タ イ27: 34)。しかしイエスは飲まなかった。これはイザヤ書53章の彼の傷
によって我々は癒されたということが成就するためと考えられる。(イザヤ書
53: 5)。なぜなら、その麻酔を飲んでイエスに肉体の痛み(釘で手足を打たれ
る)がなかったとしたら、あるいは人類に救いはこなかったのかもしれない。
「血は 罪を清める」。それに比べて私は「麻酔の注射針が痛いのではないか」
とうろたえた。それにしてもアノ医師の「これではダメだもっと太くて長い針を
持ってき て」と言ったデリカシーのない発言は問題。退院する時に婦長にお礼
と共にそのことを言って、下半身麻酔の時には目隠しだけではなく、耳栓もして
くれるよう に希望した。


● イエスは「悲しみおののいた」とある(マタイ26:37)。さらに「死にたい」
などとも言った(マタイ26:38)。人間イエス。最後の晩餐では讃美歌を 歌っ
たとある。(マタイ26:30)。自分をはげますため?。恐怖というのは事の当座
よりも前段階のほうが深い。その苦しみを突破するには「今のときのこ の苦し
みは神様はよくご存知」と信ずること。11年前に亡くなった父はロマ書8章
18節の「今のときのこの苦しみは、やがて来る栄光には比ぶるに足らず」 が
口癖であった。病弱な父の一生は悩みと悲しみの連続だった。

●入院中に感じた最大のことは新約聖書の中心的主題は「神の絶対恩恵による無
条件の救い」ということに尽きる。この観点に立って新約聖書の全個所を整理し
てみたいと思う。イエスのまなざしを感じる。これ私のライフワーク。

 



                              高橋照男 
2003.3.19 朝

イエス伝問答集

 

] エルサレムへの最後の旅(ルカによる)その4

 

213 問・神に特別に愛されていたユダヤ人がなぜキリストを受け入れな
かったのですか

答・ユダヤ民族がキリストを受け入れなかったので福音は世界宗教になったの
です。

ルカ13:34−35

 

 

214 問・神が病気を直したり罪から救い出す動機はなんですか

答・井戸に落ちた息子を救おうとする親の気持ちと同じです。必死です。

ルカ14:1−6

 

215 問・努力、がんばり、勉強(しいてつとめる)は教育の徳目ではあり
ませんか

答・努力やがんばりそのものが悪いのではなく神抜きの人間的努力がまずいの
です

ルカ14:7−14

 

216 問・信仰がこの人にと思う人に受け継がれないで思わぬ人になるのが
なぜですか

答・人の思いでなく神の思いと計画がなるためだと考えられます

ルカ14:15−24

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

213 問・神に特別に愛されていたユダヤ人がなぜキリストを受け入れな
かったのですか

答・ユダヤ民族がキリストを受け入れなかったので福音は世界宗教になったの
です。

ルカ13:34−35

 

翻訳比較

_岩波翻訳委員会訳1995_

421334エルサレムよ、土ルサレムよ。預言者たちを殺し、自分のもとに遣わされた者

たちを石打ちにする者よ。私は雌鳥が自らの群を翼の下に〔集める〕ように、何

度お前の子らを集めようとしたことか。しかしお前たちは〔それを〕望まなかった。

421335見よ、お前たちの家は見棄てられる。[そこで]私はお前たちに言う、お前たち

は、二度と私を見ることはないだろう、お前たちが、主の名によりて来たる者
に祝福あれ、という[時が来る]までは」。

 

_新共同訳1987_

13:34 エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、自分に遣わされた人々を石
で打ち殺す者よ、めん鳥が雛を羽の下に集めるように、わたしはお前の子らを何
度集めようとしたことか。だが、お前たちは応じようとしなかった。

13:35 見よ、お前たちの家は見捨てられる。言っておくが、お前たちは、『主の
名によって来られる方に、祝福があるように』と言う時が来るまで、決してわた
しを見ることがない。」

 

_前田訳1978_

13:34 ああ、エルサレム、エルサレム、預言者を殺し、つかわされたものを石打
ちするものよ、めんどりが雛を翼の下に集めるように、何度わたしはおまえの子
らを集めようとしたか。しかしおまえらはそれを欲しなかった。

13:35 見よ、おまえらの家は見捨てられる。わたしはいう、『祝福あれ、主のみ
名によって来るものに』とおまえらがいう時の来るまで、おまえらは決してわた
しを見まい」と。

 

_新改訳1970_

13:34 ああ、エルサレム、エルサレム。預言者たちを殺し、自分に遣わされた人
たちを石で打つ者、わたしは、めんどりがひなを翼の下にかばうように、あなた
の子らを幾たび集めようとしたことか。それなのに、あなたがたはそれを好まな
かった。

13:35 見なさい。あなたがたの家は荒れ果てたままに残される。わたしはあなた
がたに言います。『祝福あれ。主の御名によって来られる方に。』とあなたがた
の言うときが来るまでは、あなたがたは決してわたしを見ることができません。」

 

_塚本訳1963_

13:34 ああエルサレム、エルサレム、預言者を殺し、(神から)遣わされた者を
石で打ち殺して(ばかり)いる者よ、雌鳥がその雛を翼の下に集めるように、何
度わた しはお前の子供たちを(わたしの所に)集めようとしたことか。だがお
前たち(エルサレムの者)はそれを好まなかった。

13:35 そら、『お前たちの町は(宮もろとも神に)見捨てられ(て荒れ果て)る
のだ。』お前たちに言っておく、お前たちが(わたしを迎えて)『主の御名にて
来られる方に祝福あれ。』と言う時の来るまで、わたしを見ることは決してない
であろう。」

_口語訳1955_

13:34 ああ、エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、おまえにつかわされ
た人々を石で打ち殺す者よ。ちょうどめんどりが翼の下にひなを集めるように、
わたしはおまえの子らを幾たび集めようとしたことであろう。それだのに、おま
えたちは応じようとしなかった。

13:35 見よ、おまえたちの家は見捨てられてしまう。わたしは言って置く、『主
の名によってきたるものに、祝福あれ』とおまえたちが言う時の来るまでは、再
びわたしに会うことはないであろう」。

 

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関連個所と引照の編集

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS 1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版2000荒井献川島貞雄監修)_

_並行個所___

新共同 マタ 23:37-39

23:37 「エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、自分に遣わされた人々を
石で打ち殺す者よ、めん鳥が雛を羽の下に集めるように、わたしはお前の子らを
何度集めようとしたことか。だが、お前たちは応じようとしなかった。

23:38 見よ、お前たちの家は見捨てられて荒れ果てる。

23:39 言っておくが、お前たちは、『主の名によって来られる方に、祝福がある
ように』と言うときまで、今から後、決してわたしを見ることがない。」

 

_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

新共同 マタ 23:37-39

23:37 「エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、自分に遣わされた人々を
石で打ち殺す者よ、めん鳥が雛を羽の下に集めるように、わたしはお前の子らを
何度集めようとしたことか。だが、お前たちは応じようとしなかった。

23:38 見よ、お前たちの家は見捨てられて荒れ果てる。

23:39 言っておくが、お前たちは、『主の名によって来られる方に、祝福がある
ように』と言うときまで、今から後、決してわたしを見ることがない。」

 

新共同 マタ 21:34-39

21:34 さて、収穫の時が近づいたとき、収穫を受け取るために、僕たちを農夫た
ちのところへ送った。

21:35 だが、農夫たちはこの僕たちを捕まえ、一人を袋だたきにし、一人を殺
し、一人を石で打ち殺した。

21:36 また、他の僕たちを前よりも多く送ったが、農夫たちは同じ目に遭わせた。

21:37 そこで最後に、『わたしの息子なら敬ってくれるだろう』と言って、主人
は自分の息子を送った。

21:38 農夫たちは、その息子を見て話し合った。『これは跡取りだ。さあ、殺し
て、彼の相続財産を我々のものにしよう。』

21:39 そして、息子を捕まえ、ぶどう園の外にほうり出して殺してしまった。

 

新共同 イザ 31:5

31:5 翼を広げた鳥のように/万軍の主はエルサレムの上にあって守られる。こ
れを守り、助け、かばって救われる。

 

新共同 申  32:11

32:11 鷲が巣を揺り動かし/雛の上を飛びかけり/羽を広げて捕らえ/翼に乗せ
て運ぶように

 

新共同 詩  91:4

91:4 神は羽をもってあなたを覆い/翼の下にかばってくださる。神のまことは
大盾、小盾。

 

新共同 T列 9:7-8

9:7 わたしは与えた土地からイスラエルを断ち、わたしの名のために聖別した神
殿もわたしの前から捨て去る。こうしてイスラエルは諸国民の中で物笑いと嘲り
の的となる。

9:8 この神殿は廃虚となり、そのそばを通る人は皆、驚いて口笛を鳴らし、『こ
の地とこの神殿に、主はなぜこのような仕打ちをされたのか』と問うであろう。

 

新共同 エレ 22:5

22:5 しかし、もしこれらの言葉に聞き従わないならば、わたしは自らに誓って
言う――と主は言われる――この宮殿は必ず廃虚となる。」

 

新共同 エレ 12:7

12:7 わたしはわたしの家を捨て/わたしの嗣業を見放し/わたしの愛するもの
を敵の手に渡した。

 

新共同 詩  69:26

69:26 彼らの宿営は荒れ果て/天幕には住む者もなくなりますように。

 

新共同 詩  118:26

118:26 祝福あれ、主の御名によって来る人に。わたしたちは主の家からあなた
たちを祝福する。

 

新共同 マタ 3:11

3:11 わたしは、悔い改めに導くために、あなたたちに水で洗礼を授けている
が、わたしの後から来る方は、わたしよりも優れておられる。わたしは、その履
物をお脱がせする値打ちもない。その方は、聖霊と火であなたたちに洗礼をお授
けになる。

 

_THE TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英・米)__の引照___

新共同 U歴 24:21

24:21 ところが彼らは共謀し、王の命令により、主の神殿の庭でゼカルヤを石で
打ち殺した。

 

新共同 U歴 36:15

36:15 先祖の神、主は御自分の民と御住まいを憐れみ、繰り返し御使いを彼らに
遣わされたが、

 

新共同 ネヘ 9:26

9:26 しかし、彼らはあなたに背き、反逆し/あなたの律法を捨てて顧みず/回
心を説くあなたの預言者たちを殺し/背信の大罪を犯した。

 

新共同 エレ 2:30

2:30 わたしはお前たちの子らを打ったが/無駄であった。彼らは懲らしめを受
け入れなかった。獅子が滅ぼし尽くすように/お前たちは預言者を剣の餌食とした。

 

新共同 申  32:11

32:11 鷲が巣を揺り動かし/雛の上を飛びかけり/羽を広げて捕らえ/翼に乗せ
て運ぶように

 

新共同 ヨハ 1:5

1:5 光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。

 

新共同 ヨハ 5:40

5:40 それなのに、あなたたちは、命を得るためにわたしのところへ来ようとし
ない。

 

新共同 レビ 26:31

26:31 わたしはあなたたちの町々を廃虚とし、聖所を荒らし、あなたたちがそこ
でささげる宥めの香りを受け入れない。

 

新共同 詩  69:25-26

69:25 あなたの憤りを彼らに注ぎ/激しい怒りで圧倒してください。

69:26 彼らの宿営は荒れ果て/天幕には住む者もなくなりますように。

 

新共同 イザ 5:5-6

5:5 さあ、お前たちに告げよう/わたしがこのぶどう畑をどうするか。囲いを取
り払い、焼かれるにまかせ/石垣を崩し、踏み荒らされるにまかせ

5:6 わたしはこれを見捨てる。枝は刈り込まれず/耕されることもなく/茨やお
どろが生い茂るであろう。雨を降らせるな、とわたしは雲に命じる。

 

新共同 ミカ 3:12

3:12 それゆえ、お前たちのゆえに/シオンは耕されて畑となり/エルサレムは
石塚に変わり/神殿の山は木の生い茂る聖なる高台となる。

 

新共同 ミカ 3:12

3:12 それゆえ、お前たちのゆえに/シオンは耕されて畑となり/エルサレムは
石塚に変わり/神殿の山は木の生い茂る聖なる高台となる。

 

新共同 マタ 23:38

23:38 見よ、お前たちの家は見捨てられて荒れ果てる。

 

新共同 ヨハ 14:2

14:2 わたしの父の家には住む所がたくさんある。もしなければ、あなたがたの
ために場所を用意しに行くと言ったであろうか。

 

新共同 ホセ 3:4-5

3:4 イスラエルの人々は長い間、王も高官もなく、いけにえも聖なる柱もなく、
エフォドもテラフィムもなく過ごす。

3:5 その後、イスラエルの人々は帰って来て、彼らの神なる主と王ダビデを求
め、終わりの日に、主とその恵みに畏れをもって近づく。

 

新共同 マタ 23:39

23:39 言っておくが、お前たちは、『主の名によって来られる方に、祝福がある
ように』と言うときまで、今から後、決してわたしを見ることがない。」

 

新共同 ゼカ 12:10

12:10 わたしはダビデの家とエルサレムの住民に、憐れみと祈りの霊を注ぐ。彼
らは、彼ら自らが刺し貫いた者であるわたしを見つめ、独り子を失ったように嘆
き、初子の死を悲しむように悲しむ。

 

新共同 ロマ 10:9-15

10:9 口でイエスは主であると公に言い表し、心で神がイエスを死者の中から復
活させられたと信じるなら、あなたは救われるからです。

10:10 実に、人は心で信じて義とされ、口で公に言い表して救われるのです。

10:11 聖書にも、「主を信じる者は、だれも失望することがない」と書いてあり
ます。

10:12 ユダヤ人とギリシア人の区別はなく、すべての人に同じ主がおられ、御自
分を呼び求めるすべての人を豊かにお恵みになるからです。

10:13 「主の名を呼び求める者はだれでも救われる」のです。

10:14 ところで、信じたことのない方を、どうして呼び求められよう。聞いたこ
とのない方を、どうして信じられよう。また、宣べ伝える人がなければ、どうし
て聞くことができよう。

10:15 遣わされないで、どうして宣べ伝えることができよう。「良い知らせを伝
える者の足は、なんと美しいことか」と書いてあるとおりです。

 

_新共同訳1987(日)__の引照___

新共同 マタ 23:37-39

23:37 「エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、自分に遣わされた人々を
石で打ち殺す者よ、めん鳥が雛を羽の下に集めるように、わたしはお前の子らを
何度集めようとしたことか。だが、お前たちは応じようとしなかった。

23:38 見よ、お前たちの家は見捨てられて荒れ果てる。

23:39 言っておくが、お前たちは、『主の名によって来られる方に、祝福がある
ように』と言うときまで、今から後、決してわたしを見ることがない。」

 

新共同 ルカ 19:41-42

19:41 エルサレムに近づき、都が見えたとき、イエスはその都のために泣いて、

19:42 言われた。「もしこの日に、お前も平和への道をわきまえていたなら……。
しかし今は、それがお前には見えない。

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照___

口語訳 ルカ 19:41-44

19:41 いよいよ都の近くにきて、それが見えたとき、そのために泣いて言われた、

19:42 「もしおまえも、この日に、平和をもたらす道を知ってさえいたら………し
かし、それは今おまえの目に隠されている。

19:43 いつかは、敵が周囲に塁を築き、おまえを取りかこんで、四方から押し迫り、

19:44 おまえとその内にいる子らとを地に打ち倒し、城内の一つの石も他の石の
上に残して置かない日が来るであろう。それは、おまえが神のおとずれの時を知
らないでいたからである」。

 

口語訳 マタ 23:37-39

23:37 ああ、エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、おまえにつかわされ
た人たちを石で打ち殺す者よ。ちょうど、めんどりが翼の下にそのひなを集める
よう に、わたしはおまえの子らを幾たび集めようとしたことであろう。それだ
のに、おまえたちは応じようとしなかった。

23:38 見よ、おまえたちの家は見捨てられてしまう。

23:39 わたしは言っておく、『主の御名によってきたる者に、祝福あれ』とおま
えたちが言う時までは、今後ふたたび、わたしに会うことはないであろう」。

 

口語訳 マタ 23:39

23:39 わたしは言っておく、『主の御名によってきたる者に、祝福あれ』とおま
えたちが言う時までは、今後ふたたび、わたしに会うことはないであろう」。

 

口語訳 詩  118:26

118:26 主のみ名によってはいる者はさいわいである。われらは主の家からあな
たをたたえます。

 

_高橋照男選定の引照2003(日)_

塚本訳 ロマ 9:1-27

9:1 私はキリストにある者として本当のことを言う、嘘はつかない。わたしの良
心も聖霊によって、(それが本当であることを)保証してくれる。

9:2 (わたしが急にこんなことを言い出したら信じてくれないかも知れない
が、)わたしに大きな悲しみと、心に絶えざる痛みとがあるのである。

9:3 ほんとうに、兄弟すなわち血を分けた同胞の(救われる)ためならば、この
わたしは呪われて、救世主(の救い)から離れ落ちてもよいと、幾たび(神に)
願ったことであろう。

9:4 (言うまでもなく、)それはイスラエル人のことである。(彼らは神の)子
たる身分(を与えられ、神の)栄光(はその中に住み、)かずかずの契約(は神
との間に結ばれ、比類のない)律法、(荘厳な)礼拝、多くの(恩恵の)約束
は、(ことごとく)彼らのものである。

9:5 (また、アブラハム、イサク、ヤコブなどの偉大な)祖先たちは彼らのもの
であり、救世主も人間としては彼らから出られたのである。一切のものの上にお
られる神なる彼は、永遠に賛美すべきである、アーメン。

9:6 (ところがイスラエル人は、この約束の成就であるイエス・キリストを十字
架につけて殺してしまった。)しかしこれは、神の(約束の)言葉が反故になっ
たな どというのでは決してない。なぜなら、(祖先)イスラエル[ヤコブ]か
ら出た者が皆、イスラエル人だという訳ではないからである。

9:7 またアブラハムの子孫だからとて、それが皆その子供とはかぎらない。(そ
の証拠には、神は女奴隷ハガルとの間のイシマエルを正当の子とみなさず、『正
妻サラとの間の約束の子)イサクから生まれる者が、あなたの子孫となるべきで
ある』と(仰せられたと聖書に)ある。

9:8 すなわち、(アブラハムの)血筋を引く子供が、当然に(彼の子孫として約
束にあずかる)神の子供ではなく、約束の(言葉によって生まれた)子供(だ
け)が、(彼の)子孫と見なされるのである。

9:9 なぜなら、(イサクが生まれるについては、)次のような約束の言葉がある
から。(『来年の)今ごろわたしは(また)来る。するとサラに息子ができ
る。』(こうしてイサクが生まれない前に、神は彼をアブラハムの正当の子孫と
見なすことを約束された。)

9:10 そればかりではない。(一人の女)リベカが、一人の男すなわちわたし達
の祖先イサクによって孕んだ場合も、その一例である。

9:11 なぜか。(同じ父母から生まれた二子であるのに、弟ヤコブの方が、兄エ
サウを差し置いて相続人になったのである。すなわち)二人がまだ生まれず、
(従って)なんの善いことも悪いこともしない先に、──これは、神の選びの計画
は不動であり、

9:12 (人の)行いによらず、召されるお方(の御心)による(ことを示す)た
めであったが──『兄は弟に仕える』と神はリベカに言われた。

9:13 (そして預言どおりにヤコブが選ばれた。)『わたしはヤコブを愛した
が、エサウを憎んだ』と書いてあるとおりである。

9:14 するとどういうことになるのだろうか。神に不公平でもあるのか。もちろ
ん、そんなことはない。

9:15 その証拠には、神は(かつて)モーセにこう言われている、『わたしは憐
れみたい者を憐れみ、慈悲をほどこしたい者に慈悲をほどこす』と。

9:16 従って(憐れみも慈悲も、)それは(人間の)願望にも努力にもよらず、
ただ神の憐れみによるのである。

9:17 (反対に、憐れみを奪われる場合も同じである。)現に聖書は、パロ[エ
ジプト王]にこう(神が仰せられたと)言っているではないか、』わたしがあな
たを (王として)立てたのは、(あなたの心を頑固にして私の命令にそむか
せ、)あなたによってわたしの力を示すため、また、わたしの名が全世界に知れ
わたるた め、ただそのためであった』と。

9:18 従って神は思うままに、ある人を憐れみ、ある人を、』頑固にされる』
(ことは明らかである。)

9:19 するとあなたはわたしに(抗議して)言うにちがいない、それでは、なぜ
神はなおも人を咎められるのか。(御自身が人の心を頑固にされるのなら、)だ
れも神の意志に逆らうことはできない訳ではないかと。

9:20 ああ人よ、いったい君は何者なれば、神に口答えをするのか。『作られた
ものが作った者に向かって、「なぜ『わたしをこんなものに造ったか」と言える
だろうか。』

9:21 それとも、『陶器師には、』同じ『粘土』の塊で、一つは尊い用途の、一
つは卑しい用途の器を造る権利がないのだろうか。

9:22 それで、もし神が、(御自分の)怒りを示し御自分の力(の恐ろしさ)を
知らせようとお思いになるので、(今日まで)いとも気長に、『滅びのために』
つくられた』怒りの器[滅びる人]を辛抱された』とすれば、

9:23 またそれは、栄光のためにあらかじめ用意された憐れみの器[救われる
人]に、御自分の豊かな栄光を知らせるためであったとすれば、どうだ。(かれ
これ言うことはないではないか。)

9:24 神はこの憐れみの器としてわたし達をも召されたのである。ただユダヤ人
の中からだけでなく、異教人の中からも。

9:25 (異教人の中から憐れみの器が選ばれることは、不思議ではない。)神が
ホセア書でも言っておられるとおりである。『わたしはわたしの民でない者をわ
たしの民と呼び、愛されぬ者を愛される者と呼ぶであろう。』

9:26 『「あなた達は私の民でない」と言われたその場所で、彼らは生ける神の
子と呼ばれるであろう。』

9:27 (預言者)イザヤもイスラエル人について叫んでいる。『たとえイスラエ
ル[ヤコブ]の子孫の数は海の砂のように(多数)であろうとも、(信ずる小数
の)残りの者(だけ)が救われる。

 

塚本訳 ロマ 10:1-4

10:1 兄弟たちよ、彼ら[イスラエル人]が救われること、これがわたしの切な
る望み、また彼らのための神への願いである。

10:2 彼らは神に対して(ほんとうに)熱心だからである。そのことを彼らのた
めに証明する。ただ、(残念なことに、その熱心が正しい)認識を欠いている。

10:3 すなわち、彼らは(キリストを信ずることによって義とされる)神の義
(の道が開けているの)がわからず、(自分の力で律法を守って)自分の義を立
てようとしたため、神の義に服従しなかったのである。

10:4 (では律法を守ることが、なぜいけないか。律法はキリストによって目的
を達し、もうなくなってしまったからである。)すなわち、キリストは(御自分
を)信ずる者が一人のこらず義とされるために、律法の終りとなられたのである。

 

***************************************

● 解釈と感想

最も愛していた人に愛が受け入れられない時は、「可愛さ余って憎さ百倍」である。

 

● 解釈と感想

パウロの悩み。なぜユダヤ人はキリストを受け入れないのだろうか。その苦しい
自問自答がロマ書9章10章。しかし答えになっていない。推測、自分で自分を
慰めている。

 

● 解釈と感想

ユダヤ人が福音を受け入れないのは、伝道者や牧師の子ども達が福音を受け入れ
ない不思議と似ている

 

● 解釈と感想

タンポポの種は真下に落ちずに風に乗って遠くに行く。福音の種もユダヤに落ち
ないで遠く異邦へ飛んでいった。

 

● 解釈と感想

バイク屋の息子はバイクに興味を持たない。

 

● 解釈と感想

ユダヤ人が福音を拒否したことで異邦人が受け入れた。

 

● 解釈と感想

私がクリスチャンになったのは兄弟の中で他の人が受けいれなかったからかもし
れない。他の兄弟が拒否したからかもしれない。メンツ。意地。競争心。親孝
行。微妙な心理が働いているのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

214 問・神が病気を直したり罪から救い出す動機はなんですか

答・井戸に落ちた息子を救おうとする親の気持ちと同じです。必死です。

ルカ14:1−6

 

翻訳比較

_岩波翻訳委員会訳1995_

421401さて、ある安息日に、彼がパンを食するために、ファリサイ人たちのとあ
る指導者の家に入った時のことである。彼らの方は、彼〔の様子〕を窺(うか
が)い続けていた。

421402すると見よ、水腫を患っているある人が彼の前にいた。

421403そこでイエスは語り始めて、律法の専門家たちやファリサイ人たちに対し
て言った、「安息日に癒すことは許されているか、否か」。

421404しかし彼らは黙っていた。するとイエスは病人の手を取り、彼を癒し、去
らせてやった。

421405そして彼らに対して言った、「あなたたちのうちの誰が、息子や牛が井戸
に落ちた時、〔たとえ〕安息日で〔あっても〕すぐさまにそれを引き上げてやら
ないだろうか」。

421406すると彼らは、これらに対して答えることができなかった。

 

_新共同訳1987_

14:1 安息日のことだった。イエスは食事のためにファリサイ派のある議員の家
にお入りになったが、人々はイエスの様子をうかがっていた。

14:2 そのとき、イエスの前に水腫を患っている人がいた。

14:3 そこで、イエスは律法の専門家たちやファリサイ派の人々に言われた。
「安息日に病気を治すことは律法で許されているか、いないか。」

14:4 彼らは黙っていた。すると、イエスは病人の手を取り、病気をいやしてお
帰しになった。

14:5 そして、言われた。「あなたたちの中に、自分の息子か牛が井戸に落ちた
ら、安息日だからといって、すぐに引き上げてやらない者がいるだろうか。」

14:6 彼らは、これに対して答えることができなかった。

 

_前田訳1978_

14:1 ある安息日に、パリサイ人である役人の家に食事に行かれたときのこと人
々は彼を監視していた。

14:2 すると見よ、水気の人が彼の前に現われた。

14:3 イエスは自ら律法学者やパリサイ人らに向かっていわれた、「安息日にい
やしをしてよいか、悪いか」と。

14:4 彼らは黙っていた。すると彼はその人の手をとって、いやして帰された。

14:5 そして彼らにいわれた、「子か牛が井戸に落ちたとき、安息日だからとて
すぐ引きあげないものがあろうか」と。

14:6 彼らはそれに返事ができなかった。

 

_新改訳1970_

14:1 ある安息日に、食事をしようとして、パリサイ派のある指導者の家にはい
られたとき、みんながじっとイエスを見つめていた。

14:2 そこには、イエスの真正面に、水腫をわずらっている人がいた。

14:3 イエスは、律法の専門家、パリサイ人たちに、「安息日に病気を直すこと
は正しいことですか、それともよくないことですか。」と言われた。

14:4 しかし、彼らは黙っていた。それで、イエスはその人を抱いて直してや
り、そしてお帰しになった。

14:5 それから、彼らに言われた。「自分の息子や牛が井戸に落ちたのに、安息
日だからといって、すぐに引き上げてやらない者があなたがたのうちにいるで
しょうか。」

14:6 彼らは答えることができなかった。

 

_塚本訳1963_

14:1 ある安息日に、パリサイ派に属する(最高法院の)ある役人の家に食事に
(招かれて)行かれた時のこと、人々はひそかにイエスの様子をうかがっていた。

14:2 すると、水気をわずらった人がイエスの前にあらわれた。

14:3 イエスは自分の方から律法学者やパリサイ人たちに向かって口を切られ
た。「安息日に病気をなおすことは正しいか、正しくないか。」

14:4 彼らが黙っていると、その人(の手)をつかんで、病気を直してお帰しに
なった。

14:5 そして彼らに言われた、「あなた達のうちには、息子か牛かが井戸に落ち
たとき、安息の日だからとてじきに引き上げてやらない者がだれかあるだろうか。」

14:6 彼らはこれに対して返答ができなかった。

 

_口語訳1955_

14:1 ある安息日のこと、食事をするために、あるパリサイ派のかしらの家には
いって行かれたが、人々はイエスの様子をうかがっていた。

14:2 するとそこに、水腫をわずらっている人が、みまえにいた。

14:3 イエスは律法学者やパリサイ人たちにむかって言われた、「安息日に人を
いやすのは、正しいことかどうか」。

14:4 彼らは黙っていた。そこでイエスはその人に手を置いていやしてやり、そ
してお帰しになった。

14:5 それから彼らに言われた、「あなたがたのうちで、自分のむすこか牛が井
戸に落ち込んだなら、安息日だからといって、すぐに引き上げてやらない者がい
るだろうか」。

14:6 彼らはこれに対して返す言葉がなかった。

 

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関連個所と引照の編集

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS 1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版2000荒井献川島貞雄監修)_

_並行個所___

_ _

_ _

_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

新共同 ルカ 7:36

7:36 さて、あるファリサイ派の人が、一緒に食事をしてほしいと願ったので、
イエスはその家に入って食事の席に着かれた。

 

新共同 ルカ 6:6-11

6:6 また、ほかの安息日に、イエスは会堂に入って教えておられた。そこに一人
の人がいて、その右手が萎えていた。

6:7 律法学者たちやファリサイ派の人々は、訴える口実を見つけようとして、イ
エスが安息日に病気をいやされるかどうか、注目していた。

6:8 イエスは彼らの考えを見抜いて、手の萎えた人に、「立って、真ん中に出な
さい」と言われた。その人は身を起こして立った。

6:9 そこで、イエスは言われた。「あなたたちに尋ねたい。安息日に律法で許さ
れているのは、善を行うことか、悪を行うことか。命を救うことか、滅ぼすこと
か。」

6:10 そして、彼ら一同を見回して、その人に、「手を伸ばしなさい」と言われ
た。言われたようにすると、手は元どおりになった。

6:11 ところが、彼らは怒り狂って、イエスを何とかしようと話し合った。

 

新共同 ルカ 20:20

20:20 そこで、機会をねらっていた彼らは、正しい人を装う回し者を遣わし、イ
エスの言葉じりをとらえ、総督の支配と権力にイエスを渡そうとした。

 

新共同 ルカ 6:9

6:9 そこで、イエスは言われた。「あなたたちに尋ねたい。安息日に律法で許さ
れているのは、善を行うことか、悪を行うことか。命を救うことか、滅ぼすこと
か。」

 

新共同 ルカ 13:15

13:15 しかし、主は彼に答えて言われた。「偽善者たちよ、あなたたちはだれで
も、安息日にも牛やろばを飼い葉桶から解いて、水を飲ませに引いて行くではな
いか。

 

新共同 マタ 12:11

12:11 そこで、イエスは言われた。「あなたたちのうち、だれか羊を一匹持って
いて、それが安息日に穴に落ちた場合、手で引き上げてやらない者がいるだろうか。

 

新共同 申  22:4

22:4 同胞のろばまたは牛が道に倒れているのを見て、見ない振りをしてはなら
ない。その人に力を貸して、必ず助け起こさねばならない。

 

_THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英・米)__の引照___

口語訳 詩  37:32

37:32 悪しき者は正しい人をうかがい、これを殺そうとはかる。

 

口語訳 イザ 29:20-21

29:20 あらぶる者は絶え、あざける者はうせ、悪を行おうと、おりをうかがう者
は、ことごとく断ち滅ぼされるからである。

29:21 彼らは言葉によって人を罪に定め、町の門でいさめる者をわなにおとしい
れ、むなしい言葉をかまえて正しい者をしりぞける。

 

口語訳 ルカ 13:14-16

13:14 ところが会堂司は、イエスが安息日に病気をいやされたことを憤り、群衆
にむかって言った、「働くべき日は六日ある。その間に、なおしてもらいにきな
さい。安息日にはいけない」。

13:15 主はこれに答えて言われた、「偽善者たちよ、あなたがたはだれでも、安
息日であっても、自分の牛やろばを家畜小屋から解いて、水を飲ませに引き出し
てやるではないか。

13:16 それなら、十八年間もサタンに縛られていた、アブラハムの娘であるこの
女を、安息日であっても、その束縛から解いてやるべきではなかったか」。

 

口語訳 申  22:4

22:4 あなたの兄弟のろばまたは牛が道に倒れているのを見て、見捨てておいて
はならない。必ずそれを助け起さなければならない。

 

_新共同訳1987(日)__の引照___

新共同 出  23:5

23:5 もし、あなたを憎む者のろばが荷物の下に倒れ伏しているのを見た場合、
それを見捨てておいてはならない。必ず彼と共に助け起こさねばならない。

 

新共同 申  22:4

22:4 同胞のろばまたは牛が道に倒れているのを見て、見ない振りをしてはなら
ない。その人に力を貸して、必ず助け起こさねばならない。

 

新共同 マタ 12:11

12:11 そこで、イエスは言われた。「あなたたちのうち、だれか羊を一匹持って
いて、それが安息日に穴に落ちた場合、手で引き上げてやらない者がいるだろうか。

 

新共同 ルカ 13:15

13:15 しかし、主は彼に答えて言われた。「偽善者たちよ、あなたたちはだれで
も、安息日にも牛やろばを飼い葉桶から解いて、水を飲ませに引いて行くではな
いか。

 

新共同 マタ 22:46

22:46 これにはだれ一人、ひと言も言い返すことができず、その日からは、もは
やあえて質問する者はなかった。

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照___

口語訳 ルカ 6:6-11

6:6 また、ほかの安息日に会堂にはいって教えておられたところ、そこに右手の
なえた人がいた。

6:7 律法学者やパリサイ人たちは、イエスを訴える口実を見付けようと思って、
安息日にいやされるかどうかをうかがっていた。

6:8 イエスは彼らの思っていることを知って、その手のなえた人に、「起きて、
まん中に立ちなさい」と言われると、起き上がって立った。

6:9 そこでイエスは彼らにむかって言われた、「あなたがたに聞くが、安息日に
善を行うのと悪を行うのと、命を救うのと殺すのと、どちらがよいか」。

6:10 そして彼ら一同を見まわして、その人に「手を伸ばしなさい」と言われ
た。そのとおりにすると、その手は元どおりになった。

6:11 そこで彼らは激しく怒って、イエスをどうかしてやろうと、互に話合いを
はじめた。

 

口語訳 ルカ 7:36

7:36 あるパリサイ人がイエスに、食事を共にしたいと申し出たので、そのパリ
サイ人の家にはいって食卓に着かれた。

 

口語訳 ルカ 13:10-17

13:10 安息日に、ある会堂で教えておられると、

13:11 そこに十八年間も病気の霊につかれ、かがんだままで、からだを伸ばすこ
との全くできない女がいた。

13:12 イエスはこの女を見て、呼びよせ、「女よ、あなたの病気はなおった」と
言って、

13:13 手をその上に置かれた。すると立ちどころに、そのからだがまっすぐにな
り、そして神をたたえはじめた。

13:14 ところが会堂司は、イエスが安息日に病気をいやされたことを憤り、群衆
にむかって言った、「働くべき日は六日ある。その間に、なおしてもらいにきな
さい。安息日にはいけない」。

13:15 主はこれに答えて言われた、「偽善者たちよ、あなたがたはだれでも、安
息日であっても、自分の牛やろばを家畜小屋から解いて、水を飲ませに引き出し
てやるではないか。

13:16 それなら、十八年間もサタンに縛られていた、アブラハムの娘であるこの
女を、安息日であっても、その束縛から解いてやるべきではなかったか」。

13:17 こう言われたので、イエスに反対していた人たちはみな恥じ入った。そし
て群衆はこぞって、イエスがなされたすべてのすばらしいみわざを見て喜んだ。

 

口語訳 ルカ 11:37

11:37 イエスが語っておられた時、あるパリサイ人が、自分の家で食事をしてい
ただきたいと申し出たので、はいって食卓につかれた。

 

口語訳 マタ 8:3

8:3 イエスは手を伸ばして、彼にさわり、「そうしてあげよう、きよくなれ」と
言われた。すると、らい病は直ちにきよめられた。

 

口語訳 マコ 3:4

3:4 人々にむかって、「安息日に善を行うのと悪を行うのと、命を救うのと殺す
のと、どちらがよいか」と言われた。彼らは黙っていた。

 

口語訳 ルカ 13:15

13:15 主はこれに答えて言われた、「偽善者たちよ、あなたがたはだれでも、安
息日であっても、自分の牛やろばを家畜小屋から解いて、水を飲ませに引き出し
てやるではないか。

 

口語訳 マタ 12:11

12:11 イエスは彼らに言われた、「あなたがたのうちに、一匹の羊を持っている
人があるとして、もしそれが安息日に穴に落ちこんだなら、手をかけて引き上げ
てやらないだろうか。

 

_高橋照男選定の引照2003(日)_

塚本訳 マタ 12:11

12:11 彼らにこたえられた、「あなた達のうちには羊を一匹持っていて、もしそ
れが安息日に穴に落ち込めば、引っぱり上げてやらない者がだれかあるだろうか。

 

塚本訳 ルカ 14:5

14:5 そして彼らに言われた、「あなた達のうちには、息子か牛かが井戸に落ち
たとき、安息の日だからとてじきに引き上げてやらない者がだれかあるだろうか。」

 

塚本訳 1 ヨハ 3:16

3:16 そのゆえは、神はその独り子を賜わったほどにこの世を愛されたのであ
る。これはその独り子を信ずる者が一人も滅びず、永遠の命を持つことができる
ためである。

 

塚本訳 ロマ 5:8

5:8 しかしわたし達が(義人でも善人でもなく、)まだ罪人(神の敵)であった
とき、キリストが私たちのために死んでくださった。このことによって、神はわ
たし達に対する愛をお示しになったのである。

 

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● 解釈と感想

神が人間を罪から救おうとする心は、息子が井戸に落ちたのを救おうとする気持
と同じ。親としては全力を尽くして必死で助けようとする。

 

● 解釈と感想

神は自分の息子を見殺しにしてまで人類を救おうとされた。神の全身全霊の気持。

これがあって人生は肯定できる

 

● 解釈と感想

息子が井戸に落ちたらどんなに突っ張りの息子でも親としては救いたくなるもの
だ。悔い改めなくても救いたくなるものだ。

 

● 解釈と感想

三男が幼いときに肺炎でゼーゼーやっていたときのこと。「よしお父さんが何と
かするからな」と言ったものだ。

 

● 解釈と感想

長男と次男が2階の部屋が暑くて困っていたときのこと。「良し何とかしよう」
と言う気持になり、天井裏に断熱材を入れた。親としては子供が困っているのを
見ると「何とかしよう」と思うものなのだ。

 

● 解釈と感想

子どもが「友達のお父さんは給料 日に小遣いをくれる習慣がある」と言った。
他人と比較して訴えられると親としては弱いが、そこはぐっとこらえた。受験地
獄は他人との比較から来る。そこを 親がぐっとこらえれば受験競争はなくな
る。幸福は比較からは来ない。受験地獄は決して勉強がしたいという純粋の動機
ばかりではない。比較によるこの世的な 遅れをしないようにとの不純な動機が
大部分。

 

● 解釈と感想

子どもを受験地獄という井戸から救うためには親が変わらなければならない。

 

● 解釈と感想

子どもが井戸に落ちたときは、その親は気が狂ったように助けを求める。神が人
間を救う気持も同じ。自分の子どもを犠牲にしてまで罪人を救う。神の気が狂っ
たのだ。

 

● 解釈と感想

人間は無力な人を見ると同情の気持がわくものだ。

215 問・努力、がんばり、勉強(しいてつとめる)は教育の徳目ではあり
ませんか

答・努力やがんばりそのものが悪いのではなく神抜きの人間的努力がまずいの
です

ルカ14:7−14

 

翻訳比較

_岩波翻訳委員会訳1995_

421407さて彼は、人々がいかに上席を選び取ろうとするかに心を向け、招待された者

たちに対して一つの警を語り、彼らに対して〔次のように〕言った、

421408「あなたが、誰かから婚宴に招かれた時、上席に横たわらないようにしな
さい。あなたより高い身分の者が、〔同じく〕彼から招待を受けているかも知れ
ないからだ。

421409〔もしそうなら、〕あなたと彼と〔の双方〕を招いた者がやって来て、あ
なたに言うだろう、『この方に場所を空けてくれ』。するとその時、あなたは恥
をかきつつ、末席をあてがわれるはめになる。

421410 むしろ、招かれた時は、行って末席につきなさい。そうすれば、あなた
を招待した者がやって来た時、あなたに〔こう〕言うだろうから、『友よ、もっ
と上座に 進んで下さい」。そのとき、あなたと一緒に食事の席で横たわってい
るすべての人の面前で、あなたは面目をほどこすだろう。

421411なぜならば、すべて自分自身を高くする者は低くされるだろうし、また、
自分自身を低くする者は、高くされるだろうからだ」。

421412彼はまた、彼を招いてくれた人にも言った、「昼食や晩餐を設ける時、あなた

は自分の友人たちや自分の兄弟たちや自分の親族や裕福な近隣の者たちを招かない

ようにしなさい。そうでないと、彼らもまたあなたを招いて、あなたにお返しを
することになってしまう。

421413むしろ、饗宴を催す時は、乞食たち、体の不自由な者たち、足の萎えた者
たち、盲人たちを招きなさい。

421414そうすれば、幸いだ、あなた

は。彼らはあなたにお返しする〔すべ〕を持っていないからだ。まさに、義人たちの

甦りにおいて、あなたにお返しがなされるだろう」。

 

_新共同訳1987_

14:7 イエスは、招待を受けた客が上席を選ぶ様子に気づいて、彼らにたとえを
話された。

14:8 「婚宴に招待されたら、上席に着いてはならない。あなたよりも身分の高
い人が招かれており、

14:9 あなたやその人を招いた人が来て、『この方に席を譲ってください』と言
うかもしれない。そのとき、あなたは恥をかいて末席に着くことになる。

14:10 招待を受けたら、むしろ末席に行って座りなさい。そうすると、あなたを
招いた人が来て、『さあ、もっと上席に進んでください』と言うだろう。そのと
きは、同席の人みんなの前で面目を施すことになる。

14:11 だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」

14:12 また、イエスは招いてくれた人にも言われた。「昼食や夕食の会を催すと
きには、友人も、兄弟も、親類も、近所の金持ちも呼んではならない。その人た
ちも、あなたを招いてお返しをするかも知れないからである。

14:13 宴会を催すときには、むしろ、貧しい人、体の不自由な人、足の不自由な
人、目の見えない人を招きなさい。

14:14 そうすれば、その人たちはお返しができないから、あなたは幸いだ。正し
い者たちが復活するとき、あなたは報われる。」

 

_前田訳1978_

14:7 彼は招かれた人々が上座を選ぶのに目をとめて、ひとつの譬をいわれた、

14:8 「婚宴に招かれたとき、上座につくな。あなたより偉い人が招かれていると、

14:9 あなたとその人とを招いたものが来て、『この方に席をゆずってくださ
い』といおう。そのときあなたは恥じて下座に着こう。

14:10 招かれたときは進んで下座にすわりなさい。そうすればあなたを招いたも
のが来て、『友よ、もっと上座にお進みを』というとき、あなたは同席のもの皆
の前で面目をほどこそう。

14:11 だれでも、自らを高めるものは低められ、自らを低めるものは高められる
と」と。

14:12 彼は自分を招いた人にもいわれた、「昼食や夕食の会を開くとき、友だち
も兄弟も親族も近くの金持も招くな。さもないと、彼らのほうでもあなたを招い
てお返しをしよう。

14:13 ふるまいをするときは、貧乏人、不具の人、足なえ、目しいを招きなさい。

14:14 そうすればあなたはさいわいである。この人たちはお返しができないか
ら。義人の復活のとき、あなたはお返しを受けよう」と。

 

_新改訳1970_

14:7 招かれた人々が上座を選んでいる様子に気づいておられたイエスは、彼ら
にたとえを話された。

14:8 「婚礼の披露宴に招かれたときには、上座にすわってはいけません。あな
たより身分の高い人が、招かれているかもしれないし、

14:9 あなたやその人を招いた人が来て、『この人に席を譲ってください。』と
あなたに言うなら、そのときあなたは恥をかいて、末席に着かなければならない
でしょう。

14:10 招かれるようなことがあって、行ったなら、末席に着きなさい。そうした
ら、あなたを招いた人が来て、『どうぞもっと上席にお進みください。』と言う
でしょう。そのときは、満座の中で面目を施すことになります。

14:11 なぜなら、だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高
くされるからです。」

14:12 また、イエスは、自分を招いてくれた人にも、こう話された。「昼食や夕
食のふるまいをするなら、友人、兄弟、親族、近所の金持ちなどを呼んではいけ
ません。でないと、今度は彼らがあなたを招いて、お返しすることになるからです。

14:13 祝宴を催すばあいには、むしろ、貧しい人、不具の人、足なえ、盲人たち
を招きなさい。

14:14 その人たちはお返しができないので、あなたは幸いです。義人の復活のと
きお返しを受けるからです。」

 

_塚本訳1963_

14:7 またイエスは招かれた人たちが上座を選ぶのに目をとめて、彼らに一つの
譬を話された、

14:8 宴会に招かれた時には、上座についてはいけない。あなたよりもえらい人
が招かれていると、

14:9 あなた達を招いた人が来て、『この方に席を譲ってください』と言うかも
知れない。その時あなたは恥ずかしい思いをして、下座に着かねばならない。

14:10 招かれた時には、むしろさっさと下座にすわりなさい。そうすればあなた
を招いた人が来て、『友よ、もっと上の方に進みください』と言う時に、満座の
中で面目をほどこすであろう。

14:11 自分を高くする者は皆低くされ、自分を低くする者は高くされるのである。」

14:12 また自分を招いた人にも言われた、「朝飯や夕飯の会を催す時には、友人
も、兄弟も、親族も、近所の金持も呼ぶな。そうでないと、その人たちもあなた
を招待してお返しをするかも知れない。

14:13 御馳走をする時には、むしろ貧乏人、片輪、足なえ、盲人を招きなさい。

14:14 この人たちはお返しができないから、あなたは幸いである。(最後の日)
義人の復活の時に、あなたは(神から)お返しをうけるのだから。」

 

_口語訳1955_

14:7 客に招かれた者たちが上座を選んでいる様子をごらんになって、彼らに一
つの譬を語られた。

14:8 「婚宴に招かれたときには、上座につくな。あるいは、あなたよりも身分
の高い人が招かれているかも知れない。

14:9 その場合、あなたとその人とを招いた者がきて、『このかたに座を譲って
ください』と言うであろう。そのとき、あなたは恥じ入って末座につくことにな
るであろう。

14:10 むしろ、招かれた場合には、末座に行ってすわりなさい。そうすれば、招
いてくれた人がきて、『友よ、上座の方へお進みください』と言うであろう。そ
のとき、あなたは席を共にするみんなの前で、面目をほどこすことになるであろう。

14:11 おおよそ、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされる
であろう」。

14:12 また、イエスは自分を招いた人に言われた、「午餐または晩餐の席を設け
る場合には、友人、兄弟、親族、金持の隣り人などは呼ばぬがよい。恐らく彼ら
もあなたを招きかえし、それであなたは返礼を受けることになるから。

14:13 むしろ、宴会を催す場合には、貧しい人、体の不自由な人、足の悪い人、
目の見えない人などを招くがよい。

14:14 そうすれば、彼らは返礼ができないから、あなたはさいわいになるであろ
う。正しい人々の復活の際には、あなたは報いられるであろう」。

 

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関連個所と引照の編集

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS 1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版2000荒井献川島貞雄監修)_

_並行個所___

新共同 ルカ 18:14

18:14 言っておくが、義とされて家に帰ったのは、この人であって、あのファリ
サイ派の人ではない。だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」

 

新共同 マタ 23:12

23:12 だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。

 

新共同 ヨハ 5:29

5:29 善を行った者は復活して命を受けるために、悪を行った者は復活して裁き
を受けるために出て来るのだ。

 

_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

新共同 ルカ 11:43

11:43 あなたたちファリサイ派の人々は不幸だ。会堂では上席に着くこと、広場
では挨拶されることを好むからだ。

 

新共同 ルカ 20:46

20:46 「律法学者に気をつけなさい。彼らは長い衣をまとって歩き回りたがり、
また、広場で挨拶されること、会堂では上席、宴会では上座に座ることを好む。

 

新共同 箴  25:6-7

25:6 王の前でうぬぼれるな。身分の高い人々の場に立とうとするな。

25:7 高貴な人の前で下座に落とされるよりも/上座に着くようにと言われる方
がよい。何ごとかを目にしても

 

新共同 ルカ 18:14

18:14 言っておくが、義とされて家に帰ったのは、この人であって、あのファリ
サイ派の人ではない。だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」

 

新共同 マタ 23:12

23:12 だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。

 

新共同 エゼ 21:31

21:31 主なる神はこう言われる。頭巾をはずし、冠を取れ。これはこのままであ
るはずがない。高い者は低くされ、低い者は高くされる。

 

新共同 エゼ 17:24

17:24 そのとき、野のすべての木々は、主であるわたしが、高い木を低くし、低
い木を高くし、また生き生きとした木を枯らし、枯れた木を茂らせることを知る
ようになる。」主であるわたしがこれを語り、実行する。

 

新共同 Uコリ11:7

11:7 それとも、あなたがたを高めるため、自分を低くして神の福音を無報酬で
告げ知らせたからといって、わたしは罪を犯したことになるでしょうか。

 

新共同 ピリ 2:8-9

2:8 へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした。

2:9 このため、神はキリストを高く上げ、あらゆる名にまさる名をお与えになり
ました。

 

新共同 ヤコ 4:10

4:10 主の前にへりくだりなさい。そうすれば、主があなたがたを高めてくださ
います。

 

新共同 ルカ 14:21

14:21 僕は帰って、このことを主人に報告した。すると、家の主人は怒って、僕
に言った。『急いで町の広場や路地へ出て行き、貧しい人、体の不自由な人、目
の見えない人、足の不自由な人をここに連れて来なさい。』

 

新共同 申  14:29

14:29 あなたのうちに嗣業の割り当てのないレビ人や、町の中にいる寄留者、孤
児、寡婦がそれを食べて満ち足りることができるようにしなさい。そうすれば、
あなたの行うすべての手の業について、あなたの神、主はあなたを祝福するであ
ろう。

 

新共同 マタ 6:4

6:4 あなたの施しを人目につかせないためである。そうすれば、隠れたことを見
ておられる父が、あなたに報いてくださる。」

 

新共同 使  24:15

24:15 更に、正しい者も正しくない者もやがて復活するという希望を、神に対し
て抱いています。この希望は、この人たち自身も同じように抱いております。

 

_THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英・米)__の引照___

口語訳 ロマ 12:3

12:3 わたしは、自分に与えられた恵みによって、あなたがたひとりびとりに言
う。思うべき限度を越えて思いあがることなく、むしろ、神が各自に分け与えら
れた信仰の量りにしたがって、慎み深く思うべきである。

 

口語訳 ピリ 2:3

2:3 何事も党派心や虚栄からするのでなく、へりくだった心をもって互に人を自
分よりすぐれた者としなさい。

 

口語訳 箴  25:6-7

25:6 王の前で自ら高ぶってはならない、偉い人の場に立ってはならない。

25:7 尊い人の前で下にさげられるよりは、「ここに上がれ」といわれるほうが
ましだ。

 

口語訳 ピリ 2:3

2:3 何事も党派心や虚栄からするのでなく、へりくだった心をもって互に人を自
分よりすぐれた者としなさい。

 

口語訳 箴  25:6

25:6 王の前で自ら高ぶってはならない、偉い人の場に立ってはならない。

 

口語訳 T歴 29:20

29:20 そしてダビデが全会衆にむかって、「あなたがたの神、主をほめたたえ
よ」と言ったので、全会衆は先祖たちの神、主をほめたたえ、伏して主を拝し、
王に敬礼した。

 

口語訳 マタ 8:2

8:2 すると、そのとき、ひとりのらい病人がイエスのところにきて、ひれ伏して
言った、「主よ、みこころでしたら、きよめていただけるのですが」。

 

口語訳 マタ 14:33

14:33 舟の中にいた者たちはイエスを拝して、「ほんとうに、あなたは神の子で
す」と言った。

 

口語訳 ルカ 18:14

18:14 あなたがたに言っておく。神に義とされて自分の家に帰ったのは、この取
税人であって、あのパリサイ人ではなかった。おおよそ、自分を高くする者は低
くされ、自分を低くする者は高くされるであろう」。

 

口語訳 ヨブ 5:11

5:11 彼は低い者を高くあげ、/悲しむ者を引き上げて、安全にされる。

 

口語訳 ヨブ 22:19

22:19 正しい者はこれを見て喜び、/罪なき者は彼らをあざ笑って言う、

 

口語訳 詩  18:27

18:27 あなたは苦しんでいる民を救われますが、高ぶる目をひくくされるのです。

 

口語訳 詩  119:21

119:21 あなたは、あなたの戒めから迷い出る/高ぶる者、のろわれた者を責め
られます。

 

口語訳 箴  18:12

18:12 人の心の高ぶりは滅びにさきだち、謙遜は栄誉にさきだつ。

 

口語訳 箴  29:23

29:23 人の高ぶりはその人を低くし、心にへりくだる者は誉を得る。

 

口語訳 イザ 57:15

57:15 いと高く、いと上なる者、とこしえに住む者、その名を聖ととなえられる
者がこう言われる、「わたしは高く、聖なる所に住み、また心砕けて、へりくだ
る者と共に住み、へりくだる者の霊をいかし、砕ける者の心をいかす。

 

口語訳 マタ 23:35

23:35 こうして義人アベルの血から、聖所と祭壇との間であなたがたが殺したバ
ラキヤの子ザカリヤの血に至るまで、地上に流された義人の血の報いが、ことご
とくあなたがたに及ぶであろう。

 

口語訳 ヨブ 42:10

42:10 ヨブがその友人たちのために祈ったとき、主はヨブの繁栄をもとにかえ
し、そして主はヨブのすべての財産を二倍に増された。

 

口語訳 ルカ 6:35

6:35 しかし、あなたがたは、敵を愛し、人によくしてやり、また何も当てにし
ないで貸してやれ。そうすれば受ける報いは大きく、あなたがたはいと高き者の
子となるであろう。いと高き者は、恩を知らぬ者にも悪人にも、なさけ深いから
である。

 

口語訳 箴  11:18

11:18 悪しき者の得る報いはむなしく、正義を播く者は確かな報いを得る。

 

口語訳 箴  19:17

19:17 貧しい者をあわれむ者は主に貸すのだ、その施しは主が償われる。

 

口語訳 マタ 5:12

5:12 喜び、よろこべ、天においてあなたがたの受ける報いは大きい。あなたが
たより前の預言者たちも、同じように迫害されたのである。

 

口語訳 マタ 6:4

6:4 それは、あなたのする施しが隠れているためである。すると、隠れた事を見
ておられるあなたの父は、報いてくださるであろう。

 

口語訳 マタ 10:41

10:41 預言者の名のゆえに預言者を受けいれる者は、預言者の報いを受け、義人
の名のゆえに義人を受けいれる者は、義人の報いを受けるであろう。

 

口語訳 マタ 16:27

16:27 人の子は父の栄光のうちに、御使たちを従えて来るが、その時には、実際
のおこないに応じて、それぞれに報いるであろう。

 

口語訳 マタ 25:34-40

25:34 そのとき、王は右にいる人々に言うであろう、『わたしの父に祝福された
人たちよ、さあ、世の初めからあなたがたのために用意されている御国を受けつ
ぎなさい。

25:35 あなたがたは、わたしが空腹のときに食べさせ、かわいていたときに飲ま
せ、旅人であったときに宿を貸し、

25:36 裸であったときに着せ、病気のときに見舞い、獄にいたときに尋ねてくれ
たからである』。

25:37 そのとき、正しい者たちは答えて言うであろう、『主よ、いつ、わたした
ちは、あなたが空腹であるのを見て食物をめぐみ、かわいているのを見て飲ませ
ましたか。

25:38 いつあなたが旅人であるのを見て宿を貸し、裸なのを見て着せましたか。

25:39 また、いつあなたが病気をし、獄にいるのを見て、あなたの所に参りまし
たか』。

25:40 すると、王は答えて言うであろう、『あなたがたによく言っておく。わた
しの兄弟であるこれらの最も小さい者のひとりにしたのは、すなわち、わたしに
したのである』。

 

口語訳 マコ 10:21

10:21 イエスは彼に目をとめ、いつくしんで言われた、「あなたに足りないこと
が一つある。帰って、持っているものをみな売り払って、貧しい人々に施しなさ
い。そうすれば、天に宝を持つようになろう。そして、わたしに従ってきなさい」。

 

口語訳 ロマ 14:10

14:10 それだのに、あなたは、なぜ兄弟をさばくのか。あなたは、なぜ兄弟を軽
んじるのか。わたしたちはみな、神のさばきの座の前に立つのである。

 

口語訳 Tコリ3:11-15

3:11 なぜなら、すでにすえられている土台以外のものをすえることは、だれに
もできない。そして、この土台はイエス・キリストである。

3:12 この土台の上に、だれかが金、銀、宝石、木、草、または、わらを用いて
建てるならば、

3:13 それぞれの仕事は、はっきりとわかってくる。すなわち、かの日は火の中
に現れて、それを明らかにし、またその火は、それぞれの仕事がどんなものであ
るかを、ためすであろう。

3:14 もしある人の建てた仕事がそのまま残れば、その人は報酬を受けるが、

3:15 その仕事が焼けてしまえば、損失を被るであろう。しかし彼自身は、火の
中をくぐってきた者のようにではあるが、救われるであろう。

 

口語訳 Tコリ4:5

4:5 だから、主がこられるまでは、何事についても、先走りをしてさばいてはい
けない。主は暗い中に隠れていることを明るみに出し、心の中で企てられている
ことを、あらわにされるであろう。その時には、神からそれぞれほまれを受ける
であろう。

 

口語訳 ピリ 4:17-19

4:17 わたしは、贈り物を求めているのではない。わたしの求めているのは、あ
なたがたの勘定をふやしていく果実なのである。

4:18 わたしは、すべての物を受けてあり余るほどである。エパフロデトから、
あなたがたの贈り物をいただいて、飽き足りている。それは、かんばしいかおり
であり、神の喜んで受けて下さる供え物である。

4:19 わたしの神は、ご自身の栄光の富の中から、あなたがたのいっさいの必要
を、キリスト・イエスにあって満たして下さるであろう。

 

口語訳 Tテモ4:8

4:8 からだの訓練は少しは益するところがあるが、信心は、今のいのちと後の世
のいのちとが約束されてあるので、万事に益となる。

 

口語訳 Tテモ6:17-19

6:17 この世で富んでいる者たちに、命じなさい。高慢にならず、たよりになら
ない富に望みをおかず、むしろ、わたしたちにすべての物を豊かに備えて楽しま
せて下さる神に、のぞみをおくように、

6:18 また、良い行いをし、良いわざに富み、惜しみなく施し、人に分け与える
ことを喜び、

6:19 こうして、真のいのちを得るために、未来に備えてよい土台を自分のため
に築き上げるように、命じなさい。

 

口語訳 ヘブ 10:35

10:35 だから、あなたがたは自分の持っている確信を放棄してはいけない。その
確信には大きな報いが伴っているのである。

 

口語訳 ヘブ 11:6

11:6 信仰がなくては、神に喜ばれることはできない。なぜなら、神に来る者
は、神のいますことと、ご自分を求める者に報いて下さることとを、必ず信じる
はずだからである。

 

口語訳 黙  11:18

11:18 諸国民は怒り狂いましたが、あなたも怒りをあらわされました。そして、
死人をさばき、あなたの僕なる/預言者、聖徒、小さき者も、大いなる者も、す
べて御名をおそれる者たちに報いを与え、また、地を滅ぼす者どもを滅ぼして下
さる時がきました」。

 

口語訳 イザ 40:10

40:10 見よ、主なる神は大能をもってこられ、その腕は世を治める。見よ、その
報いは主と共にあり、そのはたらきの報いは、そのみ前にある。

 

口語訳 マタ 28:20

28:20 あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ。見よ、わ
たしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」。

 

口語訳 コロ 3:24

3:24 あなたがたが知っているとおり、あなたがたは御国をつぐことを、報いと
して主から受けるであろう。あなたがたは、主キリストに仕えているのである。

 

口語訳 Uテサ1:10

1:10 その日に、イエスは下ってこられ、聖徒たちの中であがめられ、すべて信
じる者たちの間で驚嘆されるであろう――わたしたちのこのあかしは、あなたがた
によって信じられているのである。

 

口語訳 Uテモ4:1

4:1 神のみまえと、生きている者と死んだ者とをさばくべきキリスト・イエスの
みまえで、キリストの出現とその御国とを思い、おごそかに命じる。

 

口語訳 ダニ 12:2

12:2 また地のちりの中に眠っている者のうち、多くの者は目をさますでしょ
う。そのうち永遠の生命にいたる者もあり、また恥と、限りなき恥辱をうける者
もあるでしょう。

 

口語訳 マタ 10:15

10:15 あなたがたによく言っておく。さばきの日には、ソドム、ゴモラの地の方
が、その町よりは耐えやすいであろう。

 

口語訳 ヨハ 5:29

5:29 善をおこなった人々は、生命を受けるためによみがえり、悪をおこなった
人々は、さばきを受けるためによみがえって、それぞれ出てくる時が来るであろう。

 

口語訳 使  24:15

24:15 また、正しい者も正しくない者も、やがてよみがえるとの希望を、神を仰
いでいだいているものです。この希望は、彼ら自身も持っているのです。

 

口語訳 ヘブ 11:35

11:35 女たちは、その死者たちをよみがえらさせてもらった。ほかの者は、更に
まさったいのちによみがえるために、拷問の苦しみに甘んじ、放免されることを
願わなかった。

 

口語訳 黙  11:18

11:18 諸国民は怒り狂いましたが、あなたも怒りをあらわされました。そして、
死人をさばき、あなたの僕なる/預言者、聖徒、小さき者も、大いなる者も、す
べて御名をおそれる者たちに報いを与え、また、地を滅ぼす者どもを滅ぼして下
さる時がきました」。

 

口語訳 ルカ 20:35

20:35 かの世にはいって死人からの復活にあずかるにふさわしい者たちは、め
とったり、とついだりすることはない。

 

口語訳 使  24:15

24:15 また、正しい者も正しくない者も、やがてよみがえるとの希望を、神を仰
いでいだいているものです。この希望は、彼ら自身も持っているのです。

 

口語訳 ピリ 3:11

3:11 なんとかして死人のうちからの復活に達したいのである。

 

口語訳 Tテサ4:16

4:16 すなわち、主ご自身が天使のかしらの声と神のラッパの鳴り響くうちに、
合図の声で、天から下ってこられる。その時、キリストにあって死んだ人々が、
まず最初によみがえり、

 

口語訳 黙  20:4-5

20:4 また見ていると、かず多くの座があり、その上に人々がすわっていた。そ
して、彼らにさばきの権が与えられていた。また、イエスのあかしをし神の言を
伝えた ために首を切られた人々の霊がそこにおり、また、獣をもその像をも拝
まず、その刻印を額や手に受けることをしなかった人々がいた。彼らは生きか
えって、キ リストと共に千年の間、支配した。

20:5 (それ以外の死人は、千年の期間が終るまで生きかえらなかった。)これ
が第一の復活である。

 

_新共同訳1987(日)__の引照___

新共同 マタ 23:4-7

23:4 彼らは背負いきれない重荷をまとめ、人の肩に載せるが、自分ではそれを
動かすために、指一本貸そうともしない。

23:5 そのすることは、すべて人に見せるためである。聖句の入った小箱を大き
くしたり、衣服の房を長くしたりする。

23:6 宴会では上座、会堂では上席に座ることを好み、

23:7 また、広場で挨拶されたり、『先生』と呼ばれたりすることを好む。

 

新共同 ルカ 11:43

11:43 あなたたちファリサイ派の人々は不幸だ。会堂では上席に着くこと、広場
では挨拶されることを好むからだ。

 

新共同 ヨブ 22:29

22:29 倒れている者に、立ち上がれとあなたが言えば/目を伏せていた者は救わ
れる。

 

新共同 箴  15:33

15:33 主を畏れることは諭しと知恵。名誉に先立つのは謙遜。

 

新共同 イザ 57:15

57:15 高く、あがめられて、永遠にいまし/その名を聖と唱えられる方がこう言
われる。わたしは、高く、聖なる所に住み/打ち砕かれて、へりくだる霊の人と
共にあり/へりくだる霊の人に命を得させ/打ち砕かれた心の人に命を得させる。

 

新共同 マタ 5:3

5:3 「心の貧しい人々は、幸いである、/天の国はその人たちのものである。

 

新共同 マタ 23:12-13

23:12 だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。

23:13 律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。人々の
前で天の国を閉ざすからだ。自分が入らないばかりか、入ろうとする人をも入ら
せない。

 

新共同 ルカ 18:10-14

18:10 「二人の人が祈るために神殿に上った。一人はファリサイ派の人で、もう
一人は徴税人だった。

18:11 ファリサイ派の人は立って、心の中でこのように祈った。『神様、わたし
はほかの人たちのように、奪い取る者、不正な者、姦通を犯す者でなく、また、
この徴税人のような者でもないことを感謝します。

18:12 わたしは週に二度断食し、全収入の十分の一を献げています。』

18:13 ところが、徴税人は遠くに立って、目を天に上げようともせず、胸を打ち
ながら言った。『神様、罪人のわたしを憐れんでください。』

18:14 言っておくが、義とされて家に帰ったのは、この人であって、あのファリ
サイ派の人ではない。だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」

 

新共同 ヤコ 1:9

1:9 貧しい兄弟は、自分が高められることを誇りに思いなさい。

 

新共同 マタ 25:34-40

25:34 そこで、王は右側にいる人たちに言う。『さあ、わたしの父に祝福された
人たち、天地創造の時からお前たちのために用意されている国を受け継ぎなさい。

25:35 お前たちは、わたしが飢えていたときに食べさせ、のどが渇いていたとき
に飲ませ、旅をしていたときに宿を貸し、

25:36 裸のときに着せ、病気のときに見舞い、牢にいたときに訪ねてくれたから
だ。』

25:37 すると、正しい人たちが王に答える。『主よ、いつわたしたちは、飢えて
おられるのを見て食べ物を差し上げ、のどが渇いておられるのを見て飲み物を差
し上げたでしょうか。

25:38 いつ、旅をしておられるのを見てお宿を貸し、裸でおられるのを見てお着
せしたでしょうか。

25:39 いつ、病気をなさったり、牢におられたりするのを見て、お訪ねしたで
しょうか。』

25:40 そこで、王は答える。『はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最
も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。』

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照___

口語訳 ルカ 11:43

11:43 あなたがたパリサイ人は、わざわいである。会堂の上席や広場での敬礼を
好んでいる。

 

口語訳 ルカ 20:46

20:46 「律法学者に気をつけなさい。彼らは長い衣を着て歩くのを好み、広場で
の敬礼や会堂の上席や宴会の上座をよろこび、

 

口語訳 箴  25:6-7

25:6 王の前で自ら高ぶってはならない、偉い人の場に立ってはならない。

25:7 尊い人の前で下にさげられるよりは、「ここに上がれ」といわれるほうが
ましだ。

 

口語訳 マタ 23:5-6

23:5 そのすることは、すべて人に見せるためである。すなわち、彼らは経札を
幅広くつくり、その衣のふさを大きくし、

23:6 また、宴会の上座、会堂の上席を好み、

 

口語訳 ルカ 18:14

18:14 あなたがたに言っておく。神に義とされて自分の家に帰ったのは、この取
税人であって、あのパリサイ人ではなかった。おおよそ、自分を高くする者は低
くされ、自分を低くする者は高くされるであろう」。

 

口語訳 エゼ 22:31

22:31 それゆえ、わたしはわが怒りを彼らの上に注ぎ、わが憤りの火をもって彼
らを滅ぼし、彼らのおこないを、そのこうべに報いたと、主なる神は言われる」。

 

口語訳 マタ 23:10-12

23:10 また、あなたがたは教師と呼ばれてはならない。あなたがたの教師はただ
ひとり、すなわち、キリストである。

23:11 そこで、あなたがたのうちでいちばん偉い者は、仕える人でなければなら
ない。

23:12 だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるで
あろう。

 

口語訳 ルカ 12:33

12:33 自分の持ち物を売って、施しなさい。自分のために古びることのない財布
をつくり、盗人も近寄らず、虫も食い破らない天に、尽きることのない宝をたく
わえなさい。

 

口語訳 ルカ 6:35

6:35 しかし、あなたがたは、敵を愛し、人によくしてやり、また何も当てにし
ないで貸してやれ。そうすれば受ける報いは大きく、あなたがたはいと高き者の
子となるであろう。いと高き者は、恩を知らぬ者にも悪人にも、なさけ深いから
である。

 

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_高橋照男選定の引照2003(日)_

塚本訳 ルカ 18:10-14

18:10 「二人の人が祈りのために(エルサレムの)宮に上った。一人はパリサイ
人、他の一人は税金取りであった。

18:11 パリサイ人は(得々と)ひとり進み出て、こう祈った、『神様、わたしは
ほかの人たちのように泥棒、詐欺師、姦淫する者でなく、また、この税金取りの
ような人間でもないことを感謝します。

18:12 わたしは一週間に二度も断食し、(きまったものの一割税だけでなく、)
一切の収入の一割税を納めております。』

18:13 しかし税金取りは(罪に責められ、)遠く(うしろ)の方に立ったまま、
目を天に向け(て祈りをささげ)ようともせず、ただ胸をうって、『神様、どう
ぞこの罪人のわたしをお赦しください』と言った。

18:14 わたしは言う、あの人でなく、この人の方が(神から)信心深いとされ
て、家にかえっていった。自分を高くする者は皆低くされるが、自分を低くする
者は高くされるのである。」

 

塚本訳 マタ 7:22-23

7:22 (最後の裁きの)かの日には、大勢の者がわたしに、『主よ、主よ、(入
れてください。)『わたし達はあなたの名で伝道し、』あなたの名で悪鬼を追い
出し、あなたの名で奇蹟を沢山行ったではありませんか』と言うであろう。

7:23 その時わたしは、はっきり彼らに言おう、『かってお前たちを弟子にした
覚えはない。『この不届者、わたしを離れよ!』』と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

216 問・信仰がこの人にと思う人に受け継がれないで思わぬ人になるのが
なぜですか

答・人の思いでなく神の思いと計画がなるためだと考えられます

ルカ14:15−24

 

翻訳比較

_岩波翻訳委員会訳1995_

421415すると、一緒に食事の席に着いていた者たちのある者が、これを聞いて彼に言

った、「幸いだ、神の王国でパンを食する者は」。

421416そこでイエスは彼に言った、「ある人が盛大な宴会を催そうとしていた。そこ

で多くの者を招いた。

421417そして宴会の時刻になると、彼の僕を遣わして、招待客たちに言った、
『お出で下さい、すでに〔準備は〕整いましたので』。

421418すると皆、異口同音に辞退し始めた。最初の者は彼に言った、『畑を買っ
たもので、出かけて行って、それを見ずにはおれません。お願いですから、ご寛
恕(かんじょ)下さい』。

421419また、もう一人の者が言った、『牛を五つがい買ったもので、そいつらを
検べにまいります。お願いですから、ご寛恕下さい』。

421420また、もう一人の者が言った、『妻を娶りましたもので、そのために参る
ことができません』。

421421そこで、その僕はやって来て、彼

の主人にこれらのことを報告した。すると家の主人は怒って、彼の〔その〕僕に
言った、『急いで町の大通りと小路へ出て行き、乞食たちや体の不自由な者たち
や盲目な

者たちや足の萎えた者たちをここに引っ張ってこい』。

421422そこで僕は言った、『御主人様よ、お言いつけ通りにいたしましたが、し
かしまだ余地がございます』。

421423すると主人は僕に対して言った、『街路や垣根のところへ出て行って、無
理強いしてでも〔人を〕中へ入れ、私の家を一杯にするのだ。

421424実に、私はあなたたちに言う、招かれたかの者たちのうち、一人たりとも
私の宴会を味わう者はないだろう』」。

 

_新共同訳1987_

14:15 食事を共にしていた客の一人は、これを聞いてイエスに、「神の国で食事
をする人は、なんと幸いなことでしょう」と言った。

14:16 そこで、イエスは言われた。「ある人が盛大な宴会を催そうとして、大勢
の人を招き、

14:17 宴会の時刻になったので、僕を送り、招いておいた人々に、『もう用意が
できましたから、おいでください』と言わせた。

14:18 すると皆、次々に断った。最初の人は、『畑を買ったので、見に行かねば
なりません。どうか、失礼させてください』と言った。

14:19 ほかの人は、『牛を二頭ずつ五組買ったので、それを調べに行くところで
す。どうか、失礼させてください』と言った。

14:20 また別の人は、『妻を迎えたばかりなので、行くことができません』と
言った。

14:21 僕は帰って、このことを主人に報告した。すると、家の主人は怒って、僕
に言った。『急いで町の広場や路地へ出て行き、貧しい人、体の不自由な人、目
の見えない人、足の不自由な人をここに連れて来なさい。』

14:22 やがて、僕が、『御主人様、仰せのとおりにいたしましたが、まだ席があ
ります』と言うと、

14:23 主人は言った。『通りや小道に出て行き、無理にでも人々を連れて来て、
この家をいっぱいにしてくれ。

14:24 言っておくが、あの招かれた人たちの中で、わたしの食事を味わう者は一
人もいない。』」

 

_前田訳1978_

14:15 相客のひとりがこれを聞いて彼にいった、「さいわいなのは神の国で食事
できる人」と。

14:16 その人にいわれた、「ある人が大夕食会を開いて、大勢を招いた。

14:17 会の時間になったので僕をつかわして招いた人々に『おいでください。も
う用意ができました』といわせた。

14:18 すると皆がそろって断わりはじめた。第一の人がいった、『畑を買ったの
で見に行かねばなりません。どうぞご勘弁を』と。

14:19 次の人がいった、『牛を五対買ったのでしらべに行きます、どうぞご勘弁
を』と。

14:20 もうひとりがいった、『妻をめとりましたので行けません』と。

14:21 僕が帰ってそれを主人に告げると、主人は怒って僕にいった、『すぐ町の
大通りや小道へ行って、貧乏人や不具の人や目しいや足なえをここに連れて来
い』と。

14:22 やがて僕がいった、『ご主人、仰せのとおりにしましたが、まだ席があり
ます』と。

14:23 主人が僕にいった、『道や垣根のあたりに出かけて、人々を無理に来させ
なさい。わが家がいっぱいになるように』と。

14:24 わたしはいう、招かれた人々のうちからはひとりもわが夕食会につらなる
まい」と。

 

_新改訳1970_

14:15 イエスといっしょに食卓に着いていた客のひとりはこれを聞いて、イエス
に、「神の国で食事する人は、何と幸いなことでしょう。」と言った。

14:16 するとイエスはこう言われた。「ある人が盛大な宴会を催し、大ぜいの人
を招いた。

14:17 宴会の時刻になったのでしもべをやり、招いておいた人々に、『さあ、お
いでください。もうすっかり、用意ができましたから。』と言わせた。

14:18 ところが、みな同じように断わり始めた。最初の人はこう言った。『畑を
買ったので、どうしても見に出かけなければなりません。すみませんが、お断わ
りさせていただきます。』

14:19 もうひとりはこう言った。『五くびきの牛を買ったので、それをためしに
行くところです。すみませんが、お断わりさせていただきます。』

14:20 また、別の人はこう言った。『結婚したので、行くことができません。』

14:21 しもべは帰って、このことを主人に報告した。すると、おこった主人は、
そのしもべに言った。『急いで町の大通りや路地に出て行って、貧しい人や、不
具の人や、盲人や、足なえをここに連れて来なさい。』

14:22 しもべは言った。『ご主人さま。仰せのとおりにいたしました。でも、ま
だ席があります。』

14:23 主人は言った。『街道や垣根のところに出かけて行って、この家がいっぱ
いになるように、無理にでも人々を連れて来なさい。

14:24 言っておくが、あの招待されていた人たちの中で、私の食事を味わう者
は、ひとりもいないのです。』」

 

_塚本訳1963_

14:15 これを聞いて、ひとりの客がイエスに言った、「神の国で食事のできる者
は、なんと幸いでしょう。」

14:16 その人に言われた、「(そのとおり。しかしこの譬を聞きなさい。)ある
人が大宴会を催して大勢(の客)を招いた。

14:17 宴会の時刻になったので、一人の僕をやって招いた人たちに、『お出でく
ださい、もう用意ができています』と言わせると、

14:18 皆が異口同音にことわり始めた。第一の人は言った、『畑を買ったので見
に行かねばなりません。どうか失礼させてください。』

14:19 次の人は言った、『五対の牛を買ったので、いま改めに行くところです。
どうか失礼させてください。』

14:20 もう一人の人は言った、『家内をもらったばかりで、行かれません。』

14:21 僕がかえって来てそのことを主人に報告すると、主人は怒って僕に言っ
た、『大急ぎで町の大通りや路地へ行って、貧乏人や片輪や盲人や足なえをここ
につれて来なさい。』

14:22 やがて僕が(かえって来て)言った、『御主人、仰せのとおりにしました
が、まだ席があります。』

14:23 主人が僕に言った、『田舎道や垣根のところに行き、(そこにいるひとた
ちに)無理にも来てもらって、家をいっぱいにしなさい。』

14:24 ──あなた達に言う、(神の国もこのとおり。最初に)招いた人たちで、わ
たしの宴会に連なる者は一人もあるまい。」

 

_口語訳1955_

14:15 列席者のひとりがこれを聞いてイエスに「神の国で食事をする人は、さい
わいです」と言った。

14:16 そこでイエスが言われた、「ある人が盛大な晩餐会を催して、大ぜいの人
を招いた。

14:17 晩餐の時刻になったので、招いておいた人たちのもとに僕を送って、『さ
あ、おいでください。もう準備ができましたから』と言わせた。

14:18 ところが、みんな一様に断りはじめた。最初の人は、『わたしは土地を買
いましたので、行って見なければなりません。どうぞ、おゆるしください』と
言った。

14:19 ほかの人は、『わたしは五対の牛を買いましたので、それをしらべに行く
ところです。どうぞ、おゆるしください』、

14:20 もうひとりの人は、『わたしは妻をめとりましたので、参ることができま
せん』と言った。

14:21 僕は帰ってきて、以上の事を主人に報告した。すると家の主人はおこって
僕に言った、『いますぐに、町の大通りや小道へ行って、貧しい人、体の不自由
な人、目の見えない人、足の悪い人などを、ここへ連れてきなさい』。

14:22 僕は言った、『ご主人様、仰せのとおりにいたしましたが、まだ席がござ
います』。

14:23 主人が僕に言った、『道やかきねのあたりに出て行って、この家がいっぱ
いになるように、人々を無理やりにひっぱってきなさい。

14:24 あなたがたに言って置くが、招かれた人で、わたしの晩餐にあずかる者は
ひとりもないであろう』」。

 

_文語訳1917_

"421415","同席の者の一人これらの事を聞きてイエスに言ふ『おほよそ神の國に
て食事する者は幸福なり』"

"421416","之に言ひたまふ『或人、盛なる夕餐を設けて、多くの人を招く。"

"421417","夕餐の時いたりて、招きおきたる者の許に僕を遣して「來れ、既に備
りたり」と言はしめたるに、"

"421418","皆ひとしく辭りはじむ。始めの者いふ「われ田地を買へり。往きて見
ざるを得ず。請ふ、許されんことを」"

"421419","他の者いふ「われ五耜の牛を買へり、之を驗すために往くなり。請
ふ、許されんことを」"

"421420","また他も者いふ「われ妻を娶れり、此の故に往くこと能はず」"

"421421","僕かへりて此等の事をその主人に告ぐ、家主いかりて僕に言ふ「とく
町の大路と小路とに往きて、貧しき者・不具者・盲人・跛者などを此處に連れき
たれ」"

"421422","僕いふ「主よ、仰せのごとく爲したれど、尚ほ餘の席あり」"

"421423","主人、僕に言ふ「道や籬の邊にゆき、人々を強ひて連れきたり、我が
家に充たしめよ。"

"421424","われ汝らに告ぐ、かの招きおきたる者のうち、一人だに我が夕餐を味
ひ得る者なし」』"

_ _

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関連個所と引照の編集

 

_SYNOPSIS OF THE FOUR GOSPELS 1993__(独)__ (__ギリシャ語―日本語
版2000荒井献川島貞雄監修)_

_並行個所___

塚本訳 マタ 22:1-14

22:1 イエスは言葉をつづけ、また譬をもって(パリサイ人たちに)話された、

22:2 「天の国は、王子のために結婚披露の宴会を催す王にたとえられる。

22:3 家来たちをやって宴会に招いた人たちを呼ばせたけれども、だれも来よう
とはしなかった。

22:4 王は、招いた人たちにこう言え、と言って、重ねてほかの家来たちをやっ
た、『いよいよ食事の用意ができました。牛と肥し飼いの家畜とを屠って、すっ
かり用意ができています。さあ、宴会においでください。』

22:5 しかし彼らはそれに構わず、一人は畑に、一人は商売に出かけ、

22:6 ほかの者は家来たちを捕らえてひどい目にあわせた上、殺してしまった。

22:7 王は憤り、軍隊をやってその人殺しどもをうち滅ぼし、その町を焼き払った。

22:8 それから家来たちに言う、『宴会の用意はできているが、招いた人は(客
たる)資格のない者(ばかり)だ。

22:9 だから町の出口の所に行って、出会った者をだれでもよいから宴会に呼ん
でこい。』

22:10 家来たちは道に出ていって、出会った者を悪人でも善人でも皆集めてきた
ので、宴会場は客で一ぱいになった。

22:11 王は客を見ようとして入ってきたが、そこに礼服を着けていない者が一人
いるのを見て

22:12 その人に言った、『君、礼服も着ずに、なんでここに入ってきたのか。』
その人が黙っていると、

22:13 王は家来たちに言った、『あの者の手足を縛って、外の真暗闇に放り出
せ。そこでわめき、歯ぎしりするであろう。』

22:14 ──招かれる者は多いが、選ばれる者は少ないのだから。」

 

_NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993(独)の引照_

新共同 ルカ 13:29

13:29 そして人々は、東から西から、また南から北から来て、神の国で宴会の席
に着く。

 

新共同 マタ 22:1-10

22:1 イエスは、また、たとえを用いて語られた。

22:2 「天の国は、ある王が王子のために婚宴を催したのに似ている。

22:3 王は家来たちを送り、婚宴に招いておいた人々を呼ばせたが、来ようとし
なかった。

22:4 そこでまた、次のように言って、別の家来たちを使いに出した。『招いて
おいた人々にこう言いなさい。「食事の用意が整いました。牛や肥えた家畜を
屠って、すっかり用意ができています。さあ、婚宴においでください。」』

22:5 しかし、人々はそれを無視し、一人は畑に、一人は商売に出かけ、

22:6 また、他の人々は王の家来たちを捕まえて乱暴し、殺してしまった。

22:7 そこで、王は怒り、軍隊を送って、この人殺しどもを滅ぼし、その町を焼
き払った。

22:8 そして、家来たちに言った。『婚宴の用意はできているが、招いておいた
人々は、ふさわしくなかった。

22:9 だから、町の大通りに出て、見かけた者はだれでも婚宴に連れて来なさい。』

22:10 そこで、家来たちは通りに出て行き、見かけた人は善人も悪人も皆集めて
来たので、婚宴は客でいっぱいになった。

 

新共同 申  24:5

24:5 人が新妻をめとったならば、兵役に服さず、いかなる公務も課せられず、
一年間は自分の家のためにすべてを免除される。彼は、めとった妻を喜ばせねば
ならない。

 

新共同 Tコリ7:33

7:33 結婚している男は、どうすれば妻に喜ばれるかと、世の事に心を遣い、

 

新共同 ルカ 14:13

14:13 宴会を催すときには、むしろ、貧しい人、体の不自由な人、足の不自由な
人、目の見えない人を招きなさい。

 

新共同 マコ 6:45

6:45 それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸のベトサイ
ダへ先に行かせ、その間に御自分は群衆を解散させられた。

_ _

_THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE1982(英・米)__の引照___

口語訳 マタ 8:11

8:11 なお、あなたがたに言うが、多くの人が東から西からきて、天国で、アブ
ラハム、イサク、ヤコブと共に宴会の席につくが、

 

口語訳 黙  19:9

19:9 それから、御使はわたしに言った、「書きしるせ。小羊の婚宴に招かれた
者は、さいわいである」。またわたしに言った、「これらは、神の真実の言葉で
ある」。

 

口語訳 イザ 25:6

25:6 万軍の主はこの山で、すべての民のために肥えたものをもって祝宴を設
け、久しくたくわえたぶどう酒をもって祝宴を設けられる。すなわち髄の多い肥
えたものと、よく澄んだ長くたくわえたぶどう酒をもって祝宴を設けられる。

 

口語訳 マタ 22:2-14

22:2 「天国は、ひとりの王がその王子のために、婚宴を催すようなものである。

22:3 王はその僕たちをつかわして、この婚宴に招かれていた人たちを呼ばせた
が、その人たちはこようとはしなかった。

22:4 そこでまた、ほかの僕たちをつかわして言った、『招かれた人たちに言い
なさい。食事の用意ができました。牛も肥えた獣もほふられて、すべての用意が
できました。さあ、婚宴においでください』。

22:5 しかし、彼らは知らぬ顔をして、ひとりは自分の畑に、ひとりは自分の商
売に出て行き、

22:6 またほかの人々は、この僕たちをつかまえて侮辱を加えた上、殺してし
まった。

22:7 そこで王は立腹し、軍隊を送ってそれらの人殺しどもを滅ぼし、その町を
焼き払った。

22:8 それから僕たちに言った、『婚宴の用意はできているが、招かれていたの
は、ふさわしくない人々であった。

22:9 だから、町の大通りに出て行って、出会った人はだれでも婚宴に連れてき
なさい』。

22:10 そこで、僕たちは道に出て行って、出会う人は、悪人でも善人でもみな集
めてきたので、婚宴の席は客でいっぱいになった。

22:11 王は客を迎えようとしてはいってきたが、そこに礼服をつけていないひと
りの人を見て、

22:12 彼に言った、『友よ、どうしてあなたは礼服をつけないで、ここにはいっ
てきたのですか』。しかし、彼は黙っていた。

22:13 そこで、王はそばの者たちに言った、『この者の手足をしばって、外の暗
やみにほうり出せ。そこで泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう』。

22:14 招かれる者は多いが、選ばれる者は少ない」。

 

口語訳 イザ 55:1-7

55:1 「さあ、かわいている者は/みな水にきたれ。金のない者もきたれ。来て
買い求めて食べよ。あなたがたは来て、金を出さずに、ただでぶどう酒と乳とを
買い求めよ。

55:2 なぜ、あなたがたは、かてにもならぬもののために金を費し、飽きること
もできぬもののために労するのか。わたしによく聞き従え。そうすれば、良い物
を食べることができ、最も豊かな食物で、自分を楽しませることができる。

55:3 耳を傾け、わたしにきて聞け。そうすれば、あなたがたは生きることがで
きる。わたしは、あなたがたと、とこしえの契約を立てて、ダビデに約束した変
らない確かな恵みを与える。

55:4 見よ、わたしは彼を立てて、もろもろの民への証人とし、また、もろもろ
の民の君とし、命令する者とした。

55:5 見よ、あなたは知らない国民を招く、あなたを知らない国民は/あなたの
もとに走ってくる。これはあなたの神、主、イスラエルの聖者のゆえであり、主
があなたに光栄を与えられたからである。

55:6 あなたがたは主にお会いすることのできるうちに、主を尋ねよ。近くおら
れるうちに呼び求めよ。

55:7 悪しき者はその道を捨て、正しからぬ人はその思いを捨てて、主に帰れ。
そうすれば、主は彼にあわれみを施される。われわれの神に帰れ、主は豊かにゆ
るしを与えられる。

 

口語訳 ルカ 3:4-6

3:4 それは、預言者イザヤの言葉の書に書いてあるとおりである。すなわち/
「荒野で呼ばわる者の声がする、『主の道を備えよ、その道筋をまっすぐにせよ』。

3:5 すべての谷は埋められ、すべての山と丘とは、平らにされ、曲ったところは
まっすぐに、わるい道はならされ、

3:6 人はみな神の救を見るであろう」。

 

口語訳 ルカ 9:1-5

9:1 それからイエスは十二弟子を呼び集めて、彼らにすべての悪霊を制し、病気
をいやす力と権威とをお授けになった。

9:2 また神の国を宣べ伝え、かつ病気をなおすためにつかわして

9:3 言われた、「旅のために何も携えるな。つえも袋もパンも銭も持たず、また
下着も二枚は持つな。

9:4 また、どこかの家にはいったら、そこに留まっておれ。そしてそこから出か
けることにしなさい。

9:5 だれもあなたがたを迎えるものがいなかったら、その町を出て行くとき、彼
らに対する抗議のしるしに、足からちりを払い落しなさい」。

 

口語訳 ルカ 10:1

10:1 その後、主は別に七十二人を選び、行こうとしておられたすべての町や村
へ、ふたりずつ先におつかわしになった。

 

口語訳 箴  9:1-5

9:1 知恵は自分の家を建て、その七つの柱を立て、

9:2 獣をほふり、酒を混ぜ合わせて、ふるまいを備え、

9:3 はしためをつかわして、町の高い所で呼ばわり言わせた、

9:4 「思慮のない者よ、ここに来れ」と。また、知恵のない者に言う、

9:5 「来て、わたしのパンを食べ、わたしの混ぜ合わせた酒をのみ、

 

口語訳 マタ 3:1

3:1 そのころ、バプテスマのヨハネが現れ、ユダヤの荒野で教を宣べて言った、

 

口語訳 マタ 10:1

10:1 そこで、イエスは十二弟子を呼び寄せて、汚れた霊を追い出し、あらゆる
病気、あらゆるわずらいをいやす権威をお授けになった。

 

口語訳 使  2:38-39

2:38 すると、ペテロが答えた、「悔い改めなさい。そして、あなたがたひとり
びとりが罪のゆるしを得るために、イエス・キリストの名によって、バプテスマ
を受けなさい。そうすれば、あなたがたは聖霊の賜物を受けるであろう。

2:39 この約束は、われらの主なる神の召しにあずかるすべての者、すなわちあ
なたがたと、あなたがたの子らと、遠くの者一同とに、与えられているものであ
る」。

 

口語訳 使  13:26

13:26 兄弟たち、アブラハムの子孫のかたがた、ならびに皆さんの中の神を敬う
人たちよ。この救の言葉はわたしたちに送られたのである。

 

口語訳 イザ 55:1

55:1 「さあ、かわいている者は/みな水にきたれ。金のない者もきたれ。来て
買い求めて食べよ。あなたがたは来て、金を出さずに、ただでぶどう酒と乳とを
買い求めよ。

 

口語訳 マタ 11:27-29

11:27 すべての事は父からわたしに任せられています。そして、子を知る者は父
のほかにはなく、父を知る者は、子と、父をあらわそうとして子が選んだ者との
ほかに、だれもありません。

11:28 すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとにきなさい。あなた
がたを休ませてあげよう。

11:29 わたしは柔和で心のへりくだった者であるから、わたしのくびきを負う
て、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたの魂に休みが与えられるであ
ろう。

 

口語訳 マタ 22:3-4

22:3 王はその僕たちをつかわして、この婚宴に招かれていた人たちを呼ばせた
が、その人たちはこようとはしなかった。

22:4 そこでまた、ほかの僕たちをつかわして言った、『招かれた人たちに言い
なさい。食事の用意ができました。牛も肥えた獣もほふられて、すべての用意が
できました。さあ、婚宴においでください』。

 

口語訳 ヨハ 7:37

7:37 祭の終りの大事な日に、イエスは立って、叫んで言われた、「だれでもか
わく者は、わたしのところにきて飲むがよい。

 

口語訳 Uコリ5:18-21

5:18 しかし、すべてこれらの事は、神から出ている。神はキリストによって、
わたしたちをご自分に和解させ、かつ和解の務をわたしたちに授けて下さった。

5:19 すなわち、神はキリストにおいて世をご自分に和解させ、その罪過の責任
をこれに負わせることをしないで、わたしたちに和解の福音をゆだねられたので
ある。

5:20 神がわたしたちをとおして勧めをなさるのであるから、わたしたちはキリ
ストの使者なのである。そこで、キリストに代って願う、神の和解を受けなさい。

5:21 神はわたしたちの罪のために、罪を知らないかたを罪とされた。それは、
わたしたちが、彼にあって神の義となるためなのである。

 

口語訳 Uコリ6:1

6:1 わたしたちはまた、神と共に働く者として、あなたがたに勧める。神の恵み
をいたずらに受けてはならない。

 

口語訳 マタ 23:37

23:37 ああ、エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、おまえにつかわされ
た人たちを石で打ち殺す者よ。ちょうど、めんどりが翼の下にそのひなを集める
よう に、わたしはおまえの子らを幾たび集めようとしたことであろう。それだ
のに、おまえたちは応じようとしなかった。

 

口語訳 ヨハ 1:11

1:11 彼は自分のところにきたのに、自分の民は彼を受けいれなかった。

 

口語訳 ヨハ 5:40

5:40 しかも、あなたがたは、命を得るためにわたしのもとにこようともしない。

 

口語訳 雅  5:3

5:3 わたしはすでに着物を脱いだ、どうしてまた着られようか。すでに足を洗っ
た、どうしてまた、よごせようか。

 

口語訳 Tテモ6:9

6:9 富むことを願い求める者は、誘惑と、わなとに陥り、また、人を滅びと破壊
とに沈ませる、無分別な恐ろしいさまざまの情欲に陷るのである。

 

口語訳 Tヨハ2:15

2:15 世と世にあるものとを、愛してはいけない。もし、世を愛する者があれ
ば、父の愛は彼のうちにない。

 

口語訳 Tコリ7:29-33

7:29 兄弟たちよ。わたしの言うことを聞いてほしい。時は縮まっている。今か
らは妻のある者はないもののように、

7:30 泣く者は泣かないもののように、喜ぶ者は喜ばないもののように、買う者
は持たないもののように、

7:31 世と交渉のある者は、それに深入りしないようにすべきである。なぜな
ら、この世の有様は過ぎ去るからである。

7:32 わたしはあなたがたが、思い煩わないようにしていてほしい。未婚の男子
は主のことに心をくばって、どうかして主を喜ばせようとするが、

7:33 結婚している男子はこの世のことに心をくばって、どうかして妻を喜ばせ
ようとして、その心が分れるのである。

 

口語訳 ヤコ 2:5

2:5 愛する兄弟たちよ。よく聞きなさい。神は、この世の貧しい人たちを選んで
信仰に富ませ、神を愛する者たちに約束された御国の相続者とされたではないか。

 

口語訳 黙  22:17

22:17 御霊も花嫁も共に言った、「きたりませ」。また、聞く者も「きたりま
せ」と言いなさい。かわいている者はここに来るがよい。いのちの水がほしい者
は、価なしにそれを受けるがよい。

 

口語訳 マタ 11:5

11:5 盲人は見え、足なえは歩き、らい病人はきよまり、耳しいは聞え、死人は
生きかえり、貧しい人々は福音を聞かされている。

 

口語訳 イザ 35:6

35:6 その時、足の不自由な人は、しかのように飛び走り、口のきけない人の舌
は喜び歌う。それは荒野に水がわきいで、さばくに川が流れるからである。

 

口語訳 ヨハ 14:2

14:2 わたしの父の家には、すまいがたくさんある。もしなかったならば、わた
しはそう言っておいたであろう。あなたがたのために、場所を用意しに行くのだ
から。

 

口語訳 イザ 27:13

27:13 その日大いなるラッパが鳴りひびき、アッスリヤの地にある失われた者
と、エジプトの地に追いやられた者とがきて、エルサレムの聖山で主を拝む。

 

口語訳 イザ 49:5-6

49:5 ヤコブをおのれに帰らせ、イスラエルをおのれのもとに集めるために、わ
たしを腹の中からつくって/そのしもべとされた主は言われる。(わたしは主の
前に尊ばれ、わが神はわが力となられた)

49:6 主は言われる、「あなたがわがしもべとなって、ヤコブのもろもろの部族
をおこし、イスラエルのうちの残った者を帰らせることは、いとも軽い事であ
る。わたしはあなたを、もろもろの国びとの光となして、わが救を地の果にまで
いたらせよう」と。

 

口語訳 ゼカ 14:8-9

14:8 その日には、生ける水がエルサレムから流れ出て、その半ばは東の海に、
その半ばは西の海に流れ、夏も冬もやむことがない。

14:9 主は全地の王となられる。その日には、主ひとり、その名一つのみとなる。

 

口語訳 マタ 21:43

21:43 それだから、あなたがたに言うが、神の国はあなたがたから取り上げられ
て、御国にふさわしい実を結ぶような異邦人に与えられるであろう。

 

口語訳 マタ 22:9-10

22:9 だから、町の大通りに出て行って、出会った人はだれでも婚宴に連れてき
なさい』。

22:10 そこで、僕たちは道に出て行って、出会う人は、悪人でも善人でもみな集
めてきたので、婚宴の席は客でいっぱいになった。

 

口語訳 マタ 28:19-20

28:19 それゆえに、あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、父と子と
聖霊との名によって、彼らにバプテスマを施し、

28:20 あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ。見よ、わ
たしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」。

 

口語訳 マコ 16:15

16:15 そして彼らに言われた、「全世界に出て行って、すべての造られたものに
福音を宣べ伝えよ。

 

口語訳 使  9:15

9:15 しかし、主は仰せになった、「さあ、行きなさい。あの人は、異邦人た
ち、王たち、またイスラエルの子らにも、わたしの名を伝える器として、わたし
が選んだ者である。

 

口語訳 使  10:44

10:44 ペテロがこれらの言葉をまだ語り終えないうちに、それを聞いていたみん
なの人たちに、聖霊がくだった。

 

口語訳 使  13:47-48

13:47 主はわたしたちに、こう命じておられる、/『わたしは、あなたを立てて
異邦人の光とした。あなたが地の果までも救をもたらすためである』」。

13:48 異邦人たちはこれを聞いてよろこび、主の御言をほめたたえてやまなかっ
た。そして、永遠の命にあずかるように定められていた者は、みな信じた。

 

口語訳 使  26:18-20

26:18 それは、彼らの目を開き、彼らをやみから光へ、悪魔の支配から神のみも
とへ帰らせ、また、彼らが罪のゆるしを得、わたしを信じる信仰によって、聖別
された人々に加わるためである』。

26:19 それですから、アグリッパ王よ、わたしは天よりの啓示にそむかず、

26:20 まず初めにダマスコにいる人々に、それからエルサレムにいる人々、さら
にユダヤ全土、ならびに異邦人たちに、悔い改めて神に立ち帰り、悔改めにふさ
わしいわざを行うようにと、説き勧めました。

 

口語訳 ロマ 1:16

1:16 わたしは福音を恥としない。それは、ユダヤ人をはじめ、ギリシヤ人に
も、すべて信じる者に、救を得させる神の力である。

 

口語訳 ロマ 15:9-12

15:9 異邦人もあわれみを受けて神をあがめるようになるためである、/「それ
ゆえ、わたしは、異邦人の中で/あなたにさんびをささげ、/また、御名をほめ
歌う」/と書いてあるとおりである。

15:10 また、こう言っている、/「異邦人よ、主の民と共に喜べ」。

15:11 また、/「すべての異邦人よ、主をほめまつれ。もろもろの民よ、主をほ
めたたえよ」。

15:12 またイザヤは言っている、/「エッサイの根から芽が出て、/異邦人を治
めるために立ち上がる者が来る。異邦人は彼に望みをおくであろう」。

 

口語訳 エペ 2:11-22

2:11 だから、記憶しておきなさい。あなたがたは以前には、肉によれば異邦人
であって、手で行った肉の割礼ある者と称せられる人々からは、無割礼の者と呼
ばれており、

2:12 またその当時は、キリストを知らず、イスラエルの国籍がなく、約束され
たいろいろの契約に縁がなく、この世の中で希望もなく神もない者であった。

2:13 ところが、あなたがたは、このように以前は遠く離れていたが、今ではキ
リスト・イエスにあって、キリストの血によって近いものとなったのである。

2:14 キリストはわたしたちの平和であって、二つのものを一つにし、敵意とい
う隔ての中垣を取り除き、ご自分の肉によって、

2:15 数々の規定から成っている戒めの律法を廃棄したのである。それは、彼に
あって、二つのものをひとりの新しい人に造りかえて平和をきたらせ、

2:16 十字架によって、二つのものを一つのからだとして神と和解させ、敵意を
十字架にかけて滅ぼしてしまったのである。

2:17 それから彼は、こられた上で、遠く離れているあなたがたに平和を宣べ伝
え、また近くにいる者たちにも平和を宣べ伝えられたのである。

2:18 というのは、彼によって、わたしたち両方の者が一つの御霊の中にあっ
て、父のみもとに近づくことができるからである。

2:19 そこであなたがたは、もはや異国人でも宿り人でもなく、聖徒たちと同じ
国籍の者であり、神の家族なのである。

2:20 またあなたがたは、使徒たちや預言者たちという土台の上に建てられたも
のであって、キリスト・イエスご自身が隅のかしら石である。

2:21 このキリストにあって、建物全体が組み合わされ、主にある聖なる宮に成
長し、

2:22 そしてあなたがたも、主にあって共に建てられて、霊なる神のすまいとな
るのである。

 

口語訳 コロ 1:23

1:23 ただし、あなたがたは、ゆるぐことがなく、しっかりと信仰にふみとどま
り、すでに聞いている福音の望みから移り行くことのないようにすべきである。
この福 音は、天の下にあるすべての造られたものに対して宣べ伝えられたもの
であって、それにこのパウロが奉仕しているのである。

 

口語訳 使  16:15

16:15 そして、この婦人もその家族も、共にバプテスマを受けたが、その時、彼
女は「もし、わたしを主を信じる者とお思いでしたら、どうぞ、わたしの家にき
て泊まって下さい」と懇望し、しいてわたしたちをつれて行った。

 

口語訳 ロマ 11:13-14

11:13 そこでわたしは、あなたがた異邦人に言う。わたし自身は異邦人の使徒な
のであるから、わたしの務を光栄とし、

11:14 どうにかしてわたしの骨肉を奮起させ、彼らの幾人かを救おうと願っている。

 

口語訳 Tコリ9:19-23

9:19 わたしは、すべての人に対して自由であるが、できるだけ多くの人を得る
ために、自ら進んですべての人の奴隷になった。

9:20 ユダヤ人には、ユダヤ人のようになった。ユダヤ人を得るためである。律
法の下にある人には、わたし自身は律法の下にはないが、律法の下にある者のよ
うになった。律法の下にある人を得るためである。

9:21 律法のない人には――わたしは神の律法の外にあるのではなく、キリストの
律法の中にあるのだが――律法のない人のようになった。律法のない人を得るため
である。

9:22 弱い人には弱い者になった。弱い人を得るためである。すべての人に対し
ては、すべての人のようになった。なんとかして幾人かを救うためである。

9:23 福音のために、わたしはどんな事でもする。わたしも共に福音にあずかる
ためである。

 

口語訳 Uコリ5:11

5:11 このようにわたしたちは、主の恐るべきことを知っているので、人々に説
き勧める。わたしたちのことは、神のみまえには明らかになっている。さらに、
あなたがたの良心にも明らかになるようにと望む。

 

口語訳 コロ 1:28

1:28 わたしたちはこのキリストを宣べ伝え、知恵をつくしてすべての人を訓戒
し、また、すべての人を教えている。それは、彼らがキリストにあって全き者と
して立つようになるためである。

 

口語訳 Uテモ4:2

4:2 御言を宣べ伝えなさい。時が良くても悪くても、それを励み、あくまでも寛
容な心でよく教えて、責め、戒め、勧めなさい。

 

口語訳 箴  1:24-32

1:24 わたしは呼んだが、あなたがたは聞くことを拒み、手を伸べたが、顧みる
者はなく、

1:25 かえって、あなたがたはわたしのすべての勧めを捨て、わたしの戒めを受
けなかったので、

1:26 わたしもまた、あなたがたが災にあう時に、笑い、あなたがたが恐慌にあ
う時、あざけるであろう。

1:27 これは恐慌が、あらしのようにあなたがたに臨み、災が、つむじ風のよう
に臨み、悩みと悲しみとが、あなたがたに臨む時である。

1:28 その時、彼らはわたしを呼ぶであろう、しかし、わたしは答えない。ひた
すら、わたしを求めるであろう、しかし、わたしに会えない。

1:29 彼らは知識を憎み、主を恐れることを選ばず、

1:30 わたしの勧めに従わず、すべての戒めを軽んじたゆえ、

1:31 自分の行いの実を食らい、自分の計りごとに飽きる。

1:32 思慮のない者の不従順はおのれを殺し、愚かな者の安楽はおのれを滅ぼす。

 

口語訳 ヨハ 3:19

3:19 そのさばきというのは、光がこの世にきたのに、人々はそのおこないが悪
いために、光よりもやみの方を愛したことである。

 

口語訳 ヨハ 8:21

8:21 さて、また彼らに言われた、「わたしは去って行く。あなたがたはわたし
を捜し求めるであろう。そして自分の罪のうちに死ぬであろう。わたしの行く所
には、あなたがたは来ることができない」。

 

口語訳 マタ 21:43

21:43 それだから、あなたがたに言うが、神の国はあなたがたから取り上げられ
て、御国にふさわしい実を結ぶような異邦人に与えられるであろう。

 

口語訳 使  3:26

3:26 神がまずあなたがたのために、その僕を立てて、おつかわしになったの
は、あなたがたひとりびとりを、悪から立ちかえらせて、祝福にあずからせるた
めなのである」。

 

口語訳 ロマ 11:1

11:1 そこで、わたしは問う、「神はその民を捨てたのであろうか」。断じてそ
うではない。わたしもイスラエル人であり、アブラハムの子孫、ベニヤミン族の
者である。

 

口語訳 ヘブ 12:25-26

12:25 あなたがたは、語っておられるかたを拒むことがないように、注意しなさ
い。もし地上で御旨を告げた者を拒んだ人々が、罰をのがれることができなかっ
たなら、天から告げ示すかたを退けるわたしたちは、なおさらそうなるのではな
いか。

12:26 あの時には、御声が地を震わせた。しかし今は、約束して言われた、「わ
たしはもう一度、地ばかりでなく天をも震わそう」。

 

_新共同訳1987(日)__の引照___

新共同 マタ 22:2-14

22:2 「天の国は、ある王が王子のために婚宴を催したのに似ている。

22:3 王は家来たちを送り、婚宴に招いておいた人々を呼ばせたが、来ようとし
なかった。

22:4 そこでまた、次のように言って、別の家来たちを使いに出した。『招いて
おいた人々にこう言いなさい。「食事の用意が整いました。牛や肥えた家畜を
屠って、すっかり用意ができています。さあ、婚宴においでください。」』

22:5 しかし、人々はそれを無視し、一人は畑に、一人は商売に出かけ、

22:6 また、他の人々は王の家来たちを捕まえて乱暴し、殺してしまった。

22:7 そこで、王は怒り、軍隊を送って、この人殺しどもを滅ぼし、その町を焼
き払った。

22:8 そして、家来たちに言った。『婚宴の用意はできているが、招いておいた
人々は、ふさわしくなかった。

22:9 だから、町の大通りに出て、見かけた者はだれでも婚宴に連れて来なさい。』

22:10 そこで、家来たちは通りに出て行き、見かけた人は善人も悪人も皆集めて
来たので、婚宴は客でいっぱいになった。

22:11 王が客を見ようと入って来ると、婚礼の礼服を着ていない者が一人いた。

22:12 王は、『友よ、どうして礼服を着ないでここに入って来たのか』と言っ
た。この者が黙っていると、

22:13 王は側近の者たちに言った。『この男の手足を縛って、外の暗闇にほうり
出せ。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。』

22:14 招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない。」

 

新共同 ルカ 8:14

8:14 そして、茨の中に落ちたのは、御言葉を聞くが、途中で人生の思い煩いや
富や快楽に覆いふさがれて、実が熟するまでに至らない人たちである。

 

新共同 箴  1:24

1:24 しかし、わたしが呼びかけても拒み/手を伸べても意に介せず

 

新共同 箴  1:28

1:28 そのときになって/彼らがわたしを呼んでもわたしは答えず/捜し求めて
も/わたしを見いだすことはできない。

 

新共同 マタ 21:43

21:43 だから、言っておくが、神の国はあなたたちから取り上げられ、それにふ
さわしい実を結ぶ民族に与えられる。

 

新共同 マタ 22:8

22:8 そして、家来たちに言った。『婚宴の用意はできているが、招いておいた
人々は、ふさわしくなかった。

 

_THE NEW JERUSALEM BIBLE1985(仏)__の引照___

口語訳 マタ 8:11

8:11 なお、あなたがたに言うが、多くの人が東から西からきて、天国で、アブ
ラハム、イサク、ヤコブと共に宴会の席につくが、

 

口語訳 マタ 22:2-10

22:2 「天国は、ひとりの王がその王子のために、婚宴を催すようなものである。

22:3 王はその僕たちをつかわして、この婚宴に招かれていた人たちを呼ばせた
が、その人たちはこようとはしなかった。

22:4 そこでまた、ほかの僕たちをつかわして言った、『招かれた人たちに言い
なさい。食事の用意ができました。牛も肥えた獣もほふられて、すべての用意が
できました。さあ、婚宴においでください』。

22:5 しかし、彼らは知らぬ顔をして、ひとりは自分の畑に、ひとりは自分の商
売に出て行き、

22:6 またほかの人々は、この僕たちをつかまえて侮辱を加えた上、殺してし
まった。

22:7 そこで王は立腹し、軍隊を送ってそれらの人殺しどもを滅ぼし、その町を
焼き払った。

22:8 それから僕たちに言った、『婚宴の用意はできているが、招かれていたの
は、ふさわしくない人々であった。

22:9 だから、町の大通りに出て行って、出会った人はだれでも婚宴に連れてき
なさい』。

22:10 そこで、僕たちは道に出て行って、出会う人は、悪人でも善人でもみな集
めてきたので、婚宴の席は客でいっぱいになった。

 

口語訳 申  24:5

24:5 人が新たに妻をめとった時は、戦争に出してはならない。また何の務もこ
れに負わせてはならない。その人は一年の間、束縛なく家にいて、そのめとった
妻を慰めなければならない。

 

************************************

_高橋照男選定の引照2003(日)_

 

塚本訳 マタ 21:43

21:43 だからわたしは言う、神の国はあなた達から取り上げられて、神の国の実
を結ぶ(ほかの)国民に与えられるであろう。

 

塚本訳 マタ 22:8

22:8 それから家来たちに言う、『宴会の用意はできているが、招いた人は(客
たる)資格のない者(ばかり)だ。

 

塚本訳 ルカ 8:14

8:14 茨の中に落ちたもの、これは(御言葉を)聞く(と、しばらくは信じてい
る)が、とかくするうちに人生の心配や富や快楽に押えつけられて、実の熟さな
い人たちである。

 

● 解釈と感想

信仰はこの人にと思う人には受け継がれないで、思ってもなかった人に受け継が
れる。これ神のなさる業の不思議。人間の思いではなくて神の国は広まる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

217 問・イエスはなぜ肉親を捨てなければならないと言うのですか

答・クリスチャンになるにはいったん肉の関係を断たなければなりません。そ
のほうが結果的に正しいに肉親関係になれます。儒教は肉親第一ですがキリスト
教は神第一です。そのほうが優れた文化を生み出したことは歴史の示すところで
す。

 

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ルカ14:25−27

親兄弟をも憎め

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421425さて、多くの群衆が彼と一緒に歩いて来たが、彼は振り向いて彼らに対し
て言った、

421426「もしある人が私のもとに来て、自らの父や母や妻や子供たちや兄弟たち
や姉妹たちや、そしてさらには自らのいのちまでも憎まないならば、私の弟子に
なることはできない。

421427自らの十字架を担って私の後から来ない者は、私の弟子になることはでき
ない。

_ _

_新共同訳1987_

14:25 大勢の群衆が一緒について来たが、イエスは振り向いて言われた。

14:26 「もし、だれかがわたしのもとに来るとしても、父、母、妻、子供、兄
弟、姉妹を、更に自分の命であろうとも、これを憎まないなら、わたしの弟子で
はありえない。

14:27 自分の十字架を背負ってついて来る者でなければ、だれであれ、わたしの
弟子ではありえない。

_ _

_前田訳1978_

14:25 大勢の群衆が彼のお伴をしていると、振り向いていわれた、

14:26 「わたしのところに来て、おのが父と母と妻と子と兄弟と姉妹と、さらに
おのがいのちまでも憎まぬものは、わが弟子ではありえない。

14:27 おのが十字架を負ってわたしについて来ないものは、わが弟子ではありえ
ない。

_ _

_新改訳1970_

14:25 さて、大ぜいの群衆が、イエスといっしょに歩いていたが、イエスは彼ら
のほうに向いて言われた。

14:26 「わたしのもとに来て、自分の父、母、妻、子、兄弟、姉妹、そのうえ自
分のいのちまでも憎まない者は、わたしの弟子になることができません。

14:27 自分の十字架を負ってわたしについて来ない者は、わたしの弟子になるこ
とはできません。

_ _

_塚本訳1963_

14:25 大勢の群衆がイエスと一しょに旅行をしていると、振り向いて言われた、

14:26 わたしの所に来て、その父と母と妻と子と兄弟と姉妹と、なおその上に、
自分の命までも憎まない者は、だれもわたしの弟子になることは出来ない。

14:27 自分の十字架を負ってわたしについて来ない者は、わたしの弟子になるこ
とは出来ない。

_ _

_口語訳1955_

14:25 大ぜいの群衆がついてきたので、イエスは彼らの方に向いて言われた、

14:26 「だれでも、父、母、妻、子、兄弟、姉妹、さらに自分の命までも捨て
て、わたしのもとに来るのでなければ、わたしの弟子となることはできない。

14:27 自分の十字架を負うてわたしについて来るものでなければ、わたしの弟子
となることはできない。

 

_文語訳1917_

"421425","さて大なる群衆イエスに伴ひゆきたれば、顧みて之に言ひたまふ、"

"421426","『人もし我に來りて、その父母・妻子・兄弟・姉妹・己が生命までも
憎まずば、我が弟子となるを得ず。"

"421427","また己が十字架を負ひて我に從ふ者ならでは、我が弟子となるを得ず。"

 

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各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

塚本訳 マタ 10:37-38

10:37 わたしよりも父や母を愛する者は、わたし(の弟子たる)に適しない。わ
たしよりも息子や娘を愛する者は、わたし(の弟子たる)に適しない。

10:38 また自分の十字架を取ってわたしのあとに従わない者は、わたし(の弟子
たる)に適しない。

 

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

 

・・・・

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

口語訳 ピリ 3:8

3:8 わたしは、更に進んで、わたしの主キリスト・イエスを知る知識の絶大な価
値のゆえに、いっさいのものを損と思っている。キリストのゆえに、わたしはす
べてを失ったが、それらのものを、ふん土のように思っている。それは、わたし
がキリストを得るためであり、

 

口語訳 ロマ 9:13

9:13 「わたしはヤコブを愛しエサウを憎んだ」と書いてあるとおりである。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

新共同 使  20:24

20:24 しかし、自分の決められた道を走りとおし、また、主イエスからいただい
た、神の恵みの福音を力強く証しするという任務を果たすことができさえすれ
ば、この命すら決して惜しいとは思いません。

 

新共同 黙  12:11

12:11 兄弟たちは、小羊の血と/自分たちの証しの言葉とで、/彼に打ち勝っ
た。彼らは、死に至るまで命を惜しまなかった。

 

新共同 Uテモ3:12

3:12 キリスト・イエスに結ばれて信心深く生きようとする人は皆、迫害を受け
ます。

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

****************************************

 

 

 

 

 

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ルカ14:28−33

櫓の譬と戦争の譬

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421428というのも、あなたたちのうちの誰が、塔を建てようとする時、まず座って、

完成に至るまでのものを自分が持っているかどうか、その費用を計算しないだろ
うか。

421429そうでなければ、その者は土台は据えたが完成させることができなかった
ということで、すべての見物人が彼をなぶりものにし始めかねない。

421430〔その際、〕彼らは言うだろう、『この人は建て始めはしたが、完成させ
ることができなかった』。

421431あるいは、どのような王が、他の王と戦争を遂行するために赴く時、座っ
てまず、一万人の〔兵カ〕で、二万人をもって彼に向かってくる者と太刀打ちで
きるかどうか、考えないだろうか。

421432もし駄目ならば、〔敵の者が〕まだ遠くにいる間に使者を送り、和平条件
についてたずねるだろう。

421433したがって、このように、あなたたちのうちで自らの財産のすべてを断念しな

い者は、誰一人私の弟子になることはできない。

_ _

_新共同訳1987_

14:28 あなたがたのうち、塔を建てようとするとき、造り上げるのに十分な費用
があるかどうか、まず腰をすえて計算しない者がいるだろうか。

14:29 そうしないと、土台を築いただけで完成できず、見ていた人々は皆あざ
けって、

14:30 『あの人は建て始めたが、完成することはできなかった』と言うだろう。

14:31 また、どんな王でも、ほかの王と戦いに行こうとするときは、二万の兵を
率いて進軍して来る敵を、自分の一万の兵で迎え撃つことができるかどうか、ま
ず腰をすえて考えてみないだろうか。

14:32 もしできないと分かれば、敵がまだ遠方にいる間に使節を送って、和を求
めるだろう。

14:33 だから、同じように、自分の持ち物を一切捨てないならば、あなたがたの
だれ一人としてわたしの弟子ではありえない。」

_ _

_前田訳1978_

14:28 あなたがたのだれかがやぐらを建てようと思うとき、まずすわって、仕上
げに十分な金があるかと、費用を数えないか。

14:29 さもないと、土台を据えただけで完成できず、見るものが皆こういって笑
おう、

14:30 『この人は建てかけたが完成できなかった』と。

14:31 また、ある王がほかの王と戦いを交えに行くとき、まずすわって、二万人
で向かい来る敵を一万人で迎えうてるかと考えないか。

14:32 もしかなわねば、敵がまだ遠いうちに使いをやって和を請おう。

14:33 このように、あなた方はだれでも、おのがものすべてと別れねば、わが弟
子ではありえない。

_ _

_新改訳1970_

14:28 塔を築こうとするとき、まずすわって、完成に十分な金があるかどうか、
その費用を計算しない者が、あなたがたのうちにひとりでもあるでしょうか。

14:29 基礎を築いただけで完成できなかったら、見ていた人はみな彼をあざ笑って、

14:30 『この人は、建て始めはしたものの、完成できなかった。』と言うでしょう。

14:31 また、どんな王でも、ほかの王と戦いを交えようとするときは、二万人を
引き連れて向かって来る敵を、一万人で迎え撃つことができるかどうかを、まず
すわって、考えずにいられましょうか。

14:32 もし見込みがなければ、敵がまだ遠くに離れている間に、使者を送って講
和を求めるでしょう。

14:33 そういうわけで、あなたがたはだれでも、自分の財産全部を捨てないで
は、わたしの弟子になることはできません。

_ _

_塚本訳1963_

14:28 (このように、わたしの弟子になるには最初の覚悟が必要である。)なぜ
か。(次の譬を聞きなさい。)あなた達のうちには櫓を建てようと思うとき、ま
ず坐って、はたして造りあげるだけの金があるかと、その入費を計算しない者が
だれかあるだろうか。

14:29 そうしないで、土台をすえただけで完成ができないと、見る人が皆、

14:30 『あの人は建てかけたが、完成できなかった』と言って笑うであろう。

14:31 また、ある王が他の王と戦いを交えようとする時には、まず坐って、(自
分の)一万(の兵)で、二万(の兵)を率いてすすんで来る敵をむかえ撃てるか
どうかを考えないだろうか。

14:32 そして、もしかなわないと見たら、敵がまだ遠くにいるうちに、使者を派
遣して講和を申し出るであろう。

14:33 だから同じように、(家族や財産など)一切合切、自分のものと別れなけ
れば、あなた達のだれ一人、わたしの弟子になることは出来ない。

_ _

_口語訳1955_

14:28 あなたがたのうちで、だれかが邸宅を建てようと思うなら、それを仕上げ
るのに足りるだけの金を持っているかどうかを見るため、まず、すわってその費
用を計算しないだろうか。

14:29 そうしないと、土台をすえただけで完成することができず、見ているみん
なの人が、

14:30 『あの人は建てかけたが、仕上げができなかった』と言ってあざ笑うよう
になろう。

14:31 また、どんな王でも、ほかの王と戦いを交えるために出て行く場合には、
まず座して、こちらの一万人をもって、二万人を率いて向かって来る敵に対抗で
きるかどうか、考えて見ないだろうか。

14:32 もし自分の力にあまれば、敵がまだ遠くにいるうちに、使者を送って、和
を求めるであろう。

14:33 それと同じように、あなたがたのうちで、自分の財産をことごとく捨て切
るものでなくては、わたしの弟子となることはできない。

 

_文語訳1917_

"421428","汝らの中たれか櫓を築かんと思はば、先ず坐して其の費をかぞへ、己
が所有、竣工までに足るか否かを計らざらんや。"

"421429","然らずして基を据ゑ、もし成就すること能はずば、見る者みな嘲笑ひ
て、"

"421430","「この人は築きかけて成就すること能はざりき」と言はん。"

"421431","又いづれの王か出でて他の王と戰爭をせんに、先ず坐して、此の一萬
人をもて、かの二萬人を率ゐきたる者に對ひ得るか否か籌らざらんや。"

"421432","もし及かずば、敵なほ遠く隔るうちに、使を遣して和睦を請ふべし。"

"421433","かくのごとく、汝らの中その一切の所有を退くる者ならでは、我が弟
子となるを得ず。"

 

****************************************

各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

_ _

・・・・

_ _

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

 

・・・・

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

口語訳 Tテサ3:4-5

3:4 そして、あなたがたの所にいたとき、わたしたちがやがて患難に会うことを
あらかじめ言っておいたが、あなたがたの知っているように、今そのとおりに
なったのである。

3:5 そこで、わたしはこれ以上耐えられなくなって、もしや「試みる者」があな
たがたを試み、そのためにわたしたちの労苦がむだになりはしないかと気づかっ
て、あなたがたの信仰を知るために、彼をつかわしたのである。

 

口語訳 ピリ 3:7-8

3:7 しかし、わたしにとって益であったこれらのものを、キリストのゆえに損と
思うようになった。

3:8 わたしは、更に進んで、わたしの主キリスト・イエスを知る知識の絶大な価
値のゆえに、いっさいのものを損と思っている。キリストのゆえに、わたしはす
べてを失ったが、それらのものを、ふん土のように思っている。それは、わたし
がキリストを得るためであり、

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

新共同 ヘブ 6:11-12

6:11 わたしたちは、あなたがたおのおのが最後まで希望を持ち続けるために、
同じ熱心さを示してもらいたいと思います。

6:12 あなたがたが怠け者とならず、信仰と忍耐とによって、約束されたものを
受け継ぐ人たちを見倣う者となってほしいのです。

 

新共同 ピリ 3:7-8

3:7 しかし、わたしにとって有利であったこれらのことを、キリストのゆえに損
失と見なすようになったのです。

3:8 そればかりか、わたしの主キリスト・イエスを知ることのあまりのすばらし
さに、今では他の一切を損失とみています。キリストのゆえに、わたしはすべて
を失いましたが、それらを塵あくたと見なしています。キリストを得、

 

新共同 ヘブ 11:26

11:26 キリストのゆえに受けるあざけりをエジプトの財宝よりまさる富と考えま
した。与えられる報いに目を向けていたからです。

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

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218 問・イエスはなぜここで「塩」になれと言ったのですか

答・神第一の生活をしないでこの世の情に流されるのは、「塩」の効き目がな
くなるのと同じだと考えたからです。この世の人の習慣に巻き込まれて肉の思い
に流されるとわたしたちは塩ではなくなります。しかし「塩」になろうと道徳行
為的に奮闘努力せよというのではありません。

 

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ルカ14:34−35

塩

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421434ところで、塩は良いものだ。しかし、もし塩すらが愚かにも味を失ってし
まったら、何によって味付けられ〔う〕るだろうか。

421435大地にも堆肥にも適せず、人々は

それを外に投げ棄ててしまうのだ。聞く耳ある者は聞け」。

_ _

_新共同訳1987_

14:34 「確かに塩は良いものだ。だが、塩も塩気がなくなれば、その塩は何に
よって味が付けられようか。

14:35 畑にも肥料にも、役立たず、外に投げ捨てられるだけだ。聞く耳のある者
は聞きなさい。」

_ _

_前田訳1978_

14:34 塩はよいものである。しかし塩もきかなくなれば、何で塩づけられよう。

14:35 畑にも肥料にも役立たず、外に捨てられよう。聞く耳あるものは聞け」と。

_ _

_新改訳1970_

14:34 ですから、塩は良いものですが、もしその塩が塩けをなくしたら、何に
よってそれに味をつけるのでしょうか。

14:35 土地にも肥やしにも役立たず、外に投げ捨てられてしまいます。聞く耳の
ある人は聞きなさい。」

_ _

_塚本訳1963_

14:34 だから、(それは塩に似ている。)塩はよいもの。しかし塩でももし馬鹿
になったら、何で(もう一度)塩気がつけられるか。

14:35 畑にも肥料にも役立たず、外に捨てられるばかりである。(わたしの弟子
もそのとおり。)耳のきこえる者は聞け。」

_ _

_口語訳1955_

 14:34 塩は良いものだ。しかし、塩もききめがなくなったら、何によって塩味
が取りもどされようか。

14:35 土にも肥料にも役立たず、外に投げ捨てられてしまう。聞く耳のあるもの
は聞くがよい」。

 

_文語訳1917_

"421434","鹽は善ォものなり、然れど鹽もし効力を失はば、何によりてか味つけ
られん。"

"421435","土にも肥料にも適せず、外に棄てらるるなり。聽く耳ある者は聽くべ
し』"

 

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各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

塚本訳 マコ 9:50

9:50 塩は良いもの。しかしもし塩に塩気がなくなったら、何で(もう一度)そ
れに塩気をつけるか。(いつも)心に塩を保って、互に仲良くせよ。」

 

塚本訳 マタ 5:13

5:13 (預言者と同じく)あなた達は地の塩である。(世の腐敗を防ぐのが役目
である。)しかしもし塩が馬鹿になったら、何で(もう一度)塩気をもどすか。
外に捨てられて人に踏まれるほか、もはや何の役にも立たない。

 

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

新共同 マタ 11:15

11:15 耳のある者は聞きなさい。

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

 

・・・・

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

 

・・・・

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

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219 問・神の愛は、親の愛、弱い子供のほうに目が行きます。心配します。

しかしまじめに生きている99匹の羊の方に不満は出ませんか。ひいきではあ
りませんか

答・迷い出たのは本人の失敗(不真面目、不道徳、不作為)というより、様々
な事情で仕方なく、やむをえずそうなったのかもしれません。だから救われるの
も行為でなく「絶対恩恵」で救われるのです。

 

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ルカ15:1−7

いなくなった羊の譬

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421501さて、すべての徴税人と罪人とが、彼〔の言葉〕を聞くために、彼に近づ
いて来た。

421502するとファリサイ人たちと律法学者たちとは、つぶやき出し

て言った、「こいつは罪人どもを受け入れ、彼らと一緒に食事をしている」。

421503するとイエスは彼らに対して次の譬を語り、言った、

421504「あなたたちのうちの誰かが百匹の羊を持っていて、そのうちの一匹を
失ってしまったとしたら、九十九匹を荒野に放っておいて、失われてしまったそ
の〔一匹〕が見つかるまで、それを求めて歩いて行かないだろうか。

421505そして見つけたら、喜びのあまり〔それを〕自分の肩の上にかつぎ、

421506家の中に入るや友人たちと近隣の者たちを呼び集め、彼らに言いう、『私
と一緒に喜んでくれ。失われてしまっていた私の羊を、私は見つけたのだから』。

421507私はあなたたちに言う、悔い改める必要のない九十九人の義人たちより
も、悔い改める一人の罪人のゆえに、天においてはこのように喜びがあるだろう。

_ _

_新共同訳1987_

15:1 徴税人や罪人が皆、話を聞こうとしてイエスに近寄って来た。

15:2 すると、ファリサイ派の人々や律法学者たちは、「この人は罪人たちを迎
えて、食事まで一緒にしている」と不平を言いだした。

15:3 そこで、イエスは次のたとえを話された。

15:4 「あなたがたの中に、百匹の羊を持っている人がいて、その一匹を見失っ
たとすれば、九十九匹を野原に残して、見失った一匹を見つけ出すまで捜し回ら
ないだろうか。

15:5 そして、見つけたら、喜んでその羊を担いで、

15:6 家に帰り、友達や近所の人々を呼び集めて、『見失った羊を見つけたの
で、一緒に喜んでください』と言うであろう。

15:7 言っておくが、このように、悔い改める一人の罪人については、悔い改め
る必要のない九十九人の正しい人についてよりも大きな喜びが天にある。」

_ _

_前田訳1978_

15:1 取税人や罪びとが皆彼の近くに集まって耳傾けようとしていた。

15:2 しかしパリサイ人と学者らはつぶやいた、「この人は罪びとを迎えて食事
を共にする」と。

15:3 そこで彼らにこの譬をいわれた、

15:4 「あなた方のだれかが羊を百匹持っていて、その一匹を失ったとき、九十
九匹を荒野に置いて、失われた一匹を見つけるまで探し歩かないか。

15:5 見つけると、よろこんで肩にのせ、

15:6 家に帰って友だちや隣びとを呼び集めていおう、『いっしょにおよろこび
ください。失われた羊を見つけましたから』と。

15:7 わたしはいう、このように、ひとりの罪人が悔い改めると、悔い改めなく
てもよい九十九人の正しい人にまさって天によろこびがあろう。

_ _

_新改訳1970_

15:1 さて、取税人、罪人たちがみな、イエスの話を聞こうとして、みもとに近
寄って来た。

15:2 すると、パリサイ人、律法学者たちは、つぶやいてこう言った。「この人
は、罪人たちを受け入れて、食事までいっしょにする。」

15:3 そこでイエスは、彼らにこのようなたとえを話された。

15:4 「あなたがたのうちに羊を百匹持っている人がいて、そのうちの一匹をな
くしたら、その人は九十九匹を野原に残して、いなくなった一匹を見つけるまで
捜し歩かないでしょうか。

15:5 見つけたら、大喜びでその羊をかついで、

15:6 帰って来て、友だちや近所の人たちを呼び集め、『いなくなった羊を見つ
けましたから、いっしょに喜んでください。』と言うでしょう。

15:7 あなたがたに言いますが、それと同じように、ひとりの罪人が悔い改める
なら、悔い改める必要のない九十九人の正しい人にまさる喜びが天にあるのです。

_ _

_塚本訳1963_

15:1 さて、イエスの話を聞こうとして、(いつものとおり)税金取りや罪人が
皆近寄ってきた。

15:2 パリサイ人と聖書学者たちがぶつぶつ呟いて言った、「この人は罪人を歓
迎するし、また(招かれていって)食事までも一しょにする。」

15:3 そこで彼らにつぎの譬を話された。

15:4 「あなた達のうちのだれかが羊を百匹持っていて、その一匹がいなくなっ
たとき、その人は九十九匹を野原に残しておいて、いなくなった一匹を、見つけ
出すまではさがし歩くのではないだろうか。

15:5 そして見つけると、喜んで肩にのせて、

15:6 家にかえり、友人や近所の人たちを呼びあつめてこう言うにちがいない、
『一しょに喜んでください。いなくなっていたわたしの羊が見つかったから』と。

15:7 わたしは言う、このように、一人の罪人が悔改めると、悔改める必要のな
い九十九人の正しい人以上の喜びが、天にあるのである。

_ _

_口語訳1955_

15:1 さて、取税人や罪人たちが皆、イエスの話を聞こうとして近寄ってきた。

15:2 するとパリサイ人や律法学者たちがつぶやいて、「この人は罪人たちを迎
えて一緒に食事をしている」と言った。

15:3 そこでイエスは彼らに、この譬をお話しになった、

15:4 「あなたがたのうちに、百匹の羊を持っている者がいたとする。その一匹
がいなくなったら、九十九匹を野原に残しておいて、いなくなった一匹を見つけ
るまでは捜し歩かないであろうか。

15:5 そして見つけたら、喜んでそれを自分の肩に乗せ、

15:6 家に帰ってきて友人や隣り人を呼び集め、『わたしと一緒に喜んでくださ
い。いなくなった羊を見つけましたから』と言うであろう。

15:7 よく聞きなさい。それと同じように、罪人がひとりでも悔い改めるなら、
悔改めを必要としない九十九人の正しい人のためにもまさる大きいよろこびが、
天にあ15:1 さて、イエスの話を聞こうとして、(いつものとおり)税金取りや
罪人が皆近寄ってきた。

15:2 パリサイ人と聖書学者たちがぶつぶつ呟いて言った、「この人は罪人を歓
迎するし、また(招かれていって)食事までも一しょにする。」

15:3 そこで彼らにつぎの譬を話された。

15:4 「あなた達のうちのだれかが羊を百匹持っていて、その一匹がいなくなっ
たとき、その人は九十九匹を野原に残しておいて、いなくなった一匹を、見つけ
出すまではさがし歩くのではないだろうか。

15:5 そして見つけると、喜んで肩にのせて、

15:6 家にかえり、友人や近所の人たちを呼びあつめてこう言うにちがいない、
『一しょに喜んでください。いなくなっていたわたしの羊が見つかったから』と。

15:7 わたしは言う、このように、一人の罪人が悔改めると、悔改める必要のな
い九十九人の正しい人以上の喜びが、天にあるのである。るであろう。

_ _

_文語訳1917_

"421501","取税人、罪人ども、みな御言を聽かんとて近寄りたれば、"

"421502","パリサイ人・學者ら呟きて言ふ、『この人は罪人を迎へて食を共にす』"

"421503","イエス之に譬を語りて言ひ給ふ、"

"421504","『なんぢらの中たれか百匹の羊を有たんに、若その一匹を失はば、九
十九匹を野におき、往きて失せたる者を見出すまでは尋ねざらんや。"

"421505","遂に見出さば、喜びて之を己が肩にかけ、"

"421506","家に歸りて其の友と隣人とを呼び集めて言はん「我とともに喜べ、失
せたる我が羊を見出せり」"

"421507","われ汝らに告ぐ、かくのごとく悔改むる一人の罪人のためには、悔改
の必要なき九十九人の正しき者にも勝りて、天に歡喜あるべし。"

_ _

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各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

塚本訳 マタ 18:12-14

18:12 あなた達はどう思うか。ある人が羊を百匹もっていて、その一匹が道に
迷ったとき、その人は九十九匹を山にのこしておいて、迷っている一匹をさがし
に行かないだろうか。

18:13 そしてもし見つけようものなら、アーメン、わたしは言う、この一匹を、
迷わなかった九十九匹以上に喜ぶにちがいない。

18:14 このように、この小さな者たちが一人でも滅びることは、あなた達の天の
父上の御心ではない。

 

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

新共同 マタ 9:11

9:11 ファリサイ派の人々はこれを見て、弟子たちに、「なぜ、あなたたちの先
生は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」と言った。

 

新共同 ヨハ 10:11-12

10:11 わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。

10:12 羊飼いでなく、自分の羊を持たない雇い人は、狼が来るのを見ると、羊を
置き去りにして逃げる。――狼は羊を奪い、また追い散らす。――

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

口語訳 ロマ 5:20

5:20 律法がはいり込んできたのは、罪過の増し加わるためである。しかし、罪
の増し加わったところには、恵みもますます満ちあふれた。

 

口語訳 Tコリ5:9-11

5:9 わたしは前の手紙で、不品行な者たちと交際してはいけないと書いたが、

5:10 それは、この世の不品行な者、貪欲な者、略奪をする者、偶像礼拝をする
者などと全然交際してはいけないと、言ったのではない。もしそうだとしたら、
あなたがたはこの世から出て行かねばならないことになる。

5:11 しかし、わたしが実際に書いたのは、兄弟と呼ばれる人で、不品行な者、
貪欲な者、偶像礼拝をする者、人をそしる者、酒に酔う者、略奪をする者があれ
ば、そんな人と交際をしてはいけない、食事を共にしてもいけない、ということ
であった。

 

口語訳 ピリ 3:6-9

3:6 熱心の点では教会の迫害者、律法の義については落ち度のない者である。

3:7 しかし、わたしにとって益であったこれらのものを、キリストのゆえに損と
思うようになった。

3:8 わたしは、更に進んで、わたしの主キリスト・イエスを知る知識の絶大な価
値のゆえに、いっさいのものを損と思っている。キリストのゆえに、わたしはす
べてを失ったが、それらのものを、ふん土のように思っている。それは、わたし
がキリストを得るためであり、

3:9 律法による自分の義ではなく、キリストを信じる信仰による義、すなわち、
信仰に基く神からの義を受けて、キリストのうちに自分を見いだすようになるた
めである。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

新共同 使  11:3

11:3 「あなたは割礼を受けていない者たちのところへ行き、一緒に食事をし
た」と言った。

 

新共同 ガラ 2:12

2:12 なぜなら、ケファは、ヤコブのもとからある人々が来るまでは、異邦人と
一緒に食事をしていたのに、彼らがやって来ると、割礼を受けている者たちを恐
れてしり込みし、身を引こうとしだしたからです。

 

新共同 Tコリ10:10

10:10 彼らの中には不平を言う者がいたが、あなたがたはそのように不平を言っ
てはいけない。不平を言った者は、滅ぼす者に滅ぼされました。

 

新共同 ピリ 2:14

2:14 何事も、不平や理屈を言わずに行いなさい。

 

新共同 Tペテ2:25

2:25 あなたがたは羊のようにさまよっていましたが、今は、魂の牧者であり、
監督者である方のところへ戻って来たのです。

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

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220 問・現代社会でも見つからなかったものが見つかったときの喜びは大
きいのですが、そのことと救いとはどういう関係でしょうか。

答・ 「いなくなった羊」「無くした銀貨」「放蕩息子」の例えがルカ15章に
まとめて編集されています。これはルカの編集力で功績です。共通点がはっきり
しま す。その本質はだめだと思ってあきらめていたものが思いがけずに戻って
くるという喜びです。人間の努力で戻ってくるわけではありません。神の力、神
の恩恵 です。

 

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ルカ15:8−10

無くした銀貨の譬

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421508あるいは、十ドラクマを持っている女が、一ドラクマを失ったら、ともし
火をつけ、家〔の中〕を掃いて、見つけるまで丹念に探さないだろうか。

421509そして見つけたら、女友だちや近隣の者たちを呼び集め、彼らに言う、
『私と一緒に喜んで下さい。失ってしまっていた一ドラクマを、私は見つけたの
ですから』。

421510私はあなたたちに言う、悔い改める一人の罪人のゆえに、神の御使いたち
の面前ではこのような喜びが生まれる」。

_ _

_新共同訳1987_

15:8 「あるいは、ドラクメ銀貨を十枚持っている女がいて、その一枚を無くし
たとすれば、ともし火をつけ、家を掃き、見つけるまで念を入れて捜さないだろ
うか。

15:9 そして、見つけたら、友達や近所の女たちを呼び集めて、『無くした銀貨
を見つけましたから、一緒に喜んでください』と言うであろう。

15:10 言っておくが、このように、一人の罪人が悔い改めれば、神の天使たちの
間に喜びがある。」

_ _

_前田訳1978_

15:8 また、ある女がドラクマを十枚持っていて、その一枚を失ったとき、明り
をともして家を掃き、それを見つけるまで念入りに探さないか。

15:9 見つけると、友だちや隣びとを呼び集めていおう、『いっしょにおよろこ
びください。失われた銀貨を見つけましたから』と。

15:10 わたしはいう、このように、ひとりの罪びとが悔い改めると、神の使いた
ちによろこびがある」と。

_ _

_新改訳1970_

15:8 また、女の人が銀貨を十枚持っていて、もしその一枚をなくしたら、あか
りをつけ、家を掃いて、見つけるまで念入りに捜さないでしょうか。

15:9 見つけたら、友だちや近所の女たちを呼び集めて、『なくした銀貨を見つ
けましたから、いっしょに喜んでください。』と言うでしょう。

15:10 あなたがたに言いますが、それと同じように、ひとりの罪人が悔い改める
なら、神の御使いたちに喜びがわき起こるのです。」

_ _

_塚本訳1963_

15:8 また、どんな女でも、ドラクマ銀貨[五百円]を十枚持っていて、もしそ
の銀貨を一枚無くしたとすれば、明りをつけて家(中)を掃き、それを見つけ出
すまでは、丹念にさがしつづけるのではないだろうか。

15:9 そして見つけると、友だちや近所の女たちを呼びあつめてこう言うにちが
いない、『一しょに喜んでください。無くした銀貨が見つかりましたから』と。

15:10 わたしは言う、このように、一人の罪人が悔改めると、神の使たちに喜び
があるのである。」

_ _

_口語訳1955_

15:8 また、ある女が銀貨十枚を持っていて、もしその一枚をなくしたとすれ
ば、彼女はあかりをつけて家中を掃き、それを見つけるまでは注意深く捜さない
であろうか。

15:9 そして、見つけたなら、女友だちや近所の女たちを呼び集めて、『わたし
と一緒に喜んでください。なくした銀貨が見つかりましたから』と言うであろう。

15:10 よく聞きなさい。それと同じように、罪人がひとりでも悔い改めるなら、
神の御使たちの前でよろこびがあるであろう」。

 

_文語訳1917_

"421508","又いづれの女か銀貨十枚を有たんに、若しその一枚を失はば、燈火を
ともし、家を掃きて見出すまでは懇ろに尋ねざらんや。"

"421509","遂に見出さば、其の友と隣人とを呼び集めて言はん、「我とともに喜
べ、わが失ひたる銀貨を見出せり」"

"421510","われ汝らに告ぐ、かくのごとく悔改むる一人の罪人のために、神の使
たちの前に歡喜あるべし』"

 

****************************************

 

各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

_ _

・・・・

_ _

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

 

・・・・

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

口語訳 Uコリ7:10

7:10 神のみこころに添うた悲しみは、悔いのない救を得させる悔改めに導き、
この世の悲しみは死をきたらせる。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

 

・・・・

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

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219 問・神の愛は、親の愛、弱い子供のほうに目が行きます。心配します。

しかしまじめに生きている99匹の羊の方に不満は出ませんか。ひいきではあ
りませんか

答・迷い出たのは本人の失敗(不真面目、不道徳、不作為)というより、様々
な事情で仕方なく、やむをえずそうなったのかもしれません。だから救われるの
も行為でなく「絶対恩恵」で救われるのです。

 

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ルカ15:1−7

いなくなった羊の譬

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421501さて、すべての徴税人と罪人とが、彼〔の言葉〕を聞くために、彼に近づ
いて来た。

421502するとファリサイ人たちと律法学者たちとは、つぶやき出し

て言った、「こいつは罪人どもを受け入れ、彼らと一緒に食事をしている」。

421503するとイエスは彼らに対して次の譬を語り、言った、

421504「あなたたちのうちの誰かが百匹の羊を持っていて、そのうちの一匹を
失ってしまったとしたら、九十九匹を荒野に放っておいて、失われてしまったそ
の〔一匹〕が見つかるまで、それを求めて歩いて行かないだろうか。

421505そして見つけたら、喜びのあまり〔それを〕自分の肩の上にかつぎ、

421506家の中に入るや友人たちと近隣の者たちを呼び集め、彼らに言いう、『私
と一緒に喜んでくれ。失われてしまっていた私の羊を、私は見つけたのだから』。

421507私はあなたたちに言う、悔い改める必要のない九十九人の義人たちより
も、悔い改める一人の罪人のゆえに、天においてはこのように喜びがあるだろう。

_ _

_新共同訳1987_

15:1 徴税人や罪人が皆、話を聞こうとしてイエスに近寄って来た。

15:2 すると、ファリサイ派の人々や律法学者たちは、「この人は罪人たちを迎
えて、食事まで一緒にしている」と不平を言いだした。

15:3 そこで、イエスは次のたとえを話された。

15:4 「あなたがたの中に、百匹の羊を持っている人がいて、その一匹を見失っ
たとすれば、九十九匹を野原に残して、見失った一匹を見つけ出すまで捜し回ら
ないだろうか。

15:5 そして、見つけたら、喜んでその羊を担いで、

15:6 家に帰り、友達や近所の人々を呼び集めて、『見失った羊を見つけたの
で、一緒に喜んでください』と言うであろう。

15:7 言っておくが、このように、悔い改める一人の罪人については、悔い改め
る必要のない九十九人の正しい人についてよりも大きな喜びが天にある。」

_ _

_前田訳1978_

15:1 取税人や罪びとが皆彼の近くに集まって耳傾けようとしていた。

15:2 しかしパリサイ人と学者らはつぶやいた、「この人は罪びとを迎えて食事
を共にする」と。

15:3 そこで彼らにこの譬をいわれた、

15:4 「あなた方のだれかが羊を百匹持っていて、その一匹を失ったとき、九十
九匹を荒野に置いて、失われた一匹を見つけるまで探し歩かないか。

15:5 見つけると、よろこんで肩にのせ、

15:6 家に帰って友だちや隣びとを呼び集めていおう、『いっしょにおよろこび
ください。失われた羊を見つけましたから』と。

15:7 わたしはいう、このように、ひとりの罪人が悔い改めると、悔い改めなく
てもよい九十九人の正しい人にまさって天によろこびがあろう。

_ _

_新改訳1970_

15:1 さて、取税人、罪人たちがみな、イエスの話を聞こうとして、みもとに近
寄って来た。

15:2 すると、パリサイ人、律法学者たちは、つぶやいてこう言った。「この人
は、罪人たちを受け入れて、食事までいっしょにする。」

15:3 そこでイエスは、彼らにこのようなたとえを話された。

15:4 「あなたがたのうちに羊を百匹持っている人がいて、そのうちの一匹をな
くしたら、その人は九十九匹を野原に残して、いなくなった一匹を見つけるまで
捜し歩かないでしょうか。

15:5 見つけたら、大喜びでその羊をかついで、

15:6 帰って来て、友だちや近所の人たちを呼び集め、『いなくなった羊を見つ
けましたから、いっしょに喜んでください。』と言うでしょう。

15:7 あなたがたに言いますが、それと同じように、ひとりの罪人が悔い改める
なら、悔い改める必要のない九十九人の正しい人にまさる喜びが天にあるのです。

_ _

_塚本訳1963_

15:1 さて、イエスの話を聞こうとして、(いつものとおり)税金取りや罪人が
皆近寄ってきた。

15:2 パリサイ人と聖書学者たちがぶつぶつ呟いて言った、「この人は罪人を歓
迎するし、また(招かれていって)食事までも一しょにする。」

15:3 そこで彼らにつぎの譬を話された。

15:4 「あなた達のうちのだれかが羊を百匹持っていて、その一匹がいなくなっ
たとき、その人は九十九匹を野原に残しておいて、いなくなった一匹を、見つけ
出すまではさがし歩くのではないだろうか。

15:5 そして見つけると、喜んで肩にのせて、

15:6 家にかえり、友人や近所の人たちを呼びあつめてこう言うにちがいない、
『一しょに喜んでください。いなくなっていたわたしの羊が見つかったから』と。

15:7 わたしは言う、このように、一人の罪人が悔改めると、悔改める必要のな
い九十九人の正しい人以上の喜びが、天にあるのである。

_ _

_口語訳1955_

15:1 さて、取税人や罪人たちが皆、イエスの話を聞こうとして近寄ってきた。

15:2 するとパリサイ人や律法学者たちがつぶやいて、「この人は罪人たちを迎
えて一緒に食事をしている」と言った。

15:3 そこでイエスは彼らに、この譬をお話しになった、

15:4 「あなたがたのうちに、百匹の羊を持っている者がいたとする。その一匹
がいなくなったら、九十九匹を野原に残しておいて、いなくなった一匹を見つけ
るまでは捜し歩かないであろうか。

15:5 そして見つけたら、喜んでそれを自分の肩に乗せ、

15:6 家に帰ってきて友人や隣り人を呼び集め、『わたしと一緒に喜んでくださ
い。いなくなった羊を見つけましたから』と言うであろう。

15:7 よく聞きなさい。それと同じように、罪人がひとりでも悔い改めるなら、
悔改めを必要としない九十九人の正しい人のためにもまさる大きいよろこびが、
天にあ15:1 さて、イエスの話を聞こうとして、(いつものとおり)税金取りや
罪人が皆近寄ってきた。

15:2 パリサイ人と聖書学者たちがぶつぶつ呟いて言った、「この人は罪人を歓
迎するし、また(招かれていって)食事までも一しょにする。」

15:3 そこで彼らにつぎの譬を話された。

15:4 「あなた達のうちのだれかが羊を百匹持っていて、その一匹がいなくなっ
たとき、その人は九十九匹を野原に残しておいて、いなくなった一匹を、見つけ
出すまではさがし歩くのではないだろうか。

15:5 そして見つけると、喜んで肩にのせて、

15:6 家にかえり、友人や近所の人たちを呼びあつめてこう言うにちがいない、
『一しょに喜んでください。いなくなっていたわたしの羊が見つかったから』と。

15:7 わたしは言う、このように、一人の罪人が悔改めると、悔改める必要のな
い九十九人の正しい人以上の喜びが、天にあるのである。るであろう。

_ _

_文語訳1917_

"421501","取税人、罪人ども、みな御言を聽かんとて近寄りたれば、"

"421502","パリサイ人・學者ら呟きて言ふ、『この人は罪人を迎へて食を共にす』"

"421503","イエス之に譬を語りて言ひ給ふ、"

"421504","『なんぢらの中たれか百匹の羊を有たんに、若その一匹を失はば、九
十九匹を野におき、往きて失せたる者を見出すまでは尋ねざらんや。"

"421505","遂に見出さば、喜びて之を己が肩にかけ、"

"421506","家に歸りて其の友と隣人とを呼び集めて言はん「我とともに喜べ、失
せたる我が羊を見出せり」"

"421507","われ汝らに告ぐ、かくのごとく悔改むる一人の罪人のためには、悔改
の必要なき九十九人の正しき者にも勝りて、天に歡喜あるべし。"

_ _

****************************************

各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

塚本訳 マタ 18:12-14

18:12 あなた達はどう思うか。ある人が羊を百匹もっていて、その一匹が道に
迷ったとき、その人は九十九匹を山にのこしておいて、迷っている一匹をさがし
に行かないだろうか。

18:13 そしてもし見つけようものなら、アーメン、わたしは言う、この一匹を、
迷わなかった九十九匹以上に喜ぶにちがいない。

18:14 このように、この小さな者たちが一人でも滅びることは、あなた達の天の
父上の御心ではない。

 

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

新共同 マタ 9:11

9:11 ファリサイ派の人々はこれを見て、弟子たちに、「なぜ、あなたたちの先
生は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」と言った。

 

新共同 ヨハ 10:11-12

10:11 わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。

10:12 羊飼いでなく、自分の羊を持たない雇い人は、狼が来るのを見ると、羊を
置き去りにして逃げる。――狼は羊を奪い、また追い散らす。――

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

口語訳 ロマ 5:20

5:20 律法がはいり込んできたのは、罪過の増し加わるためである。しかし、罪
の増し加わったところには、恵みもますます満ちあふれた。

 

口語訳 Tコリ5:9-11

5:9 わたしは前の手紙で、不品行な者たちと交際してはいけないと書いたが、

5:10 それは、この世の不品行な者、貪欲な者、略奪をする者、偶像礼拝をする
者などと全然交際してはいけないと、言ったのではない。もしそうだとしたら、
あなたがたはこの世から出て行かねばならないことになる。

5:11 しかし、わたしが実際に書いたのは、兄弟と呼ばれる人で、不品行な者、
貪欲な者、偶像礼拝をする者、人をそしる者、酒に酔う者、略奪をする者があれ
ば、そんな人と交際をしてはいけない、食事を共にしてもいけない、ということ
であった。

 

口語訳 ピリ 3:6-9

3:6 熱心の点では教会の迫害者、律法の義については落ち度のない者である。

3:7 しかし、わたしにとって益であったこれらのものを、キリストのゆえに損と
思うようになった。

3:8 わたしは、更に進んで、わたしの主キリスト・イエスを知る知識の絶大な価
値のゆえに、いっさいのものを損と思っている。キリストのゆえに、わたしはす
べてを失ったが、それらのものを、ふん土のように思っている。それは、わたし
がキリストを得るためであり、

3:9 律法による自分の義ではなく、キリストを信じる信仰による義、すなわち、
信仰に基く神からの義を受けて、キリストのうちに自分を見いだすようになるた
めである。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

新共同 使  11:3

11:3 「あなたは割礼を受けていない者たちのところへ行き、一緒に食事をし
た」と言った。

 

新共同 ガラ 2:12

2:12 なぜなら、ケファは、ヤコブのもとからある人々が来るまでは、異邦人と
一緒に食事をしていたのに、彼らがやって来ると、割礼を受けている者たちを恐
れてしり込みし、身を引こうとしだしたからです。

 

新共同 Tコリ10:10

10:10 彼らの中には不平を言う者がいたが、あなたがたはそのように不平を言っ
てはいけない。不平を言った者は、滅ぼす者に滅ぼされました。

 

新共同 ピリ 2:14

2:14 何事も、不平や理屈を言わずに行いなさい。

 

新共同 Tペテ2:25

2:25 あなたがたは羊のようにさまよっていましたが、今は、魂の牧者であり、
監督者である方のところへ戻って来たのです。

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

****************************************

 

 

220 問・現代社会でも見つからなかったものが見つかったときの喜びは大
きいのですが、そのことと救いとはどういう関係でしょうか。

答・ 「いなくなった羊」「無くした銀貨」「放蕩息子」の例えがルカ15章に
まとめて編集されています。これはルカの編集力で功績です。共通点がはっきり
しま す。その本質はだめだと思ってあきらめていたものが思いがけずに戻って
くるという喜びです。人間の努力で戻ってくるわけではありません。神の力、神
の恩恵 です。

 

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ルカ15:8−10

無くした銀貨の譬

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421508あるいは、十ドラクマを持っている女が、一ドラクマを失ったら、ともし
火をつけ、家〔の中〕を掃いて、見つけるまで丹念に探さないだろうか。

421509そして見つけたら、女友だちや近隣の者たちを呼び集め、彼らに言う、
『私と一緒に喜んで下さい。失ってしまっていた一ドラクマを、私は見つけたの
ですから』。

421510私はあなたたちに言う、悔い改める一人の罪人のゆえに、神の御使いたち
の面前ではこのような喜びが生まれる」。

_ _

_新共同訳1987_

15:8 「あるいは、ドラクメ銀貨を十枚持っている女がいて、その一枚を無くし
たとすれば、ともし火をつけ、家を掃き、見つけるまで念を入れて捜さないだろ
うか。

15:9 そして、見つけたら、友達や近所の女たちを呼び集めて、『無くした銀貨
を見つけましたから、一緒に喜んでください』と言うであろう。

15:10 言っておくが、このように、一人の罪人が悔い改めれば、神の天使たちの
間に喜びがある。」

_ _

_前田訳1978_

15:8 また、ある女がドラクマを十枚持っていて、その一枚を失ったとき、明り
をともして家を掃き、それを見つけるまで念入りに探さないか。

15:9 見つけると、友だちや隣びとを呼び集めていおう、『いっしょにおよろこ
びください。失われた銀貨を見つけましたから』と。

15:10 わたしはいう、このように、ひとりの罪びとが悔い改めると、神の使いた
ちによろこびがある」と。

_ _

_新改訳1970_

15:8 また、女の人が銀貨を十枚持っていて、もしその一枚をなくしたら、あか
りをつけ、家を掃いて、見つけるまで念入りに捜さないでしょうか。

15:9 見つけたら、友だちや近所の女たちを呼び集めて、『なくした銀貨を見つ
けましたから、いっしょに喜んでください。』と言うでしょう。

15:10 あなたがたに言いますが、それと同じように、ひとりの罪人が悔い改める
なら、神の御使いたちに喜びがわき起こるのです。」

_ _

_塚本訳1963_

15:8 また、どんな女でも、ドラクマ銀貨[五百円]を十枚持っていて、もしそ
の銀貨を一枚無くしたとすれば、明りをつけて家(中)を掃き、それを見つけ出
すまでは、丹念にさがしつづけるのではないだろうか。

15:9 そして見つけると、友だちや近所の女たちを呼びあつめてこう言うにちが
いない、『一しょに喜んでください。無くした銀貨が見つかりましたから』と。

15:10 わたしは言う、このように、一人の罪人が悔改めると、神の使たちに喜び
があるのである。」

_ _

_口語訳1955_

15:8 また、ある女が銀貨十枚を持っていて、もしその一枚をなくしたとすれ
ば、彼女はあかりをつけて家中を掃き、それを見つけるまでは注意深く捜さない
であろうか。

15:9 そして、見つけたなら、女友だちや近所の女たちを呼び集めて、『わたし
と一緒に喜んでください。なくした銀貨が見つかりましたから』と言うであろう。

15:10 よく聞きなさい。それと同じように、罪人がひとりでも悔い改めるなら、
神の御使たちの前でよろこびがあるであろう」。

 

_文語訳1917_

"421508","又いづれの女か銀貨十枚を有たんに、若しその一枚を失はば、燈火を
ともし、家を掃きて見出すまでは懇ろに尋ねざらんや。"

"421509","遂に見出さば、其の友と隣人とを呼び集めて言はん、「我とともに喜
べ、わが失ひたる銀貨を見出せり」"

"421510","われ汝らに告ぐ、かくのごとく悔改むる一人の罪人のために、神の使
たちの前に歡喜あるべし』"

 

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各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

_ _

・・・・

_ _

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

 

・・・・

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

口語訳 Uコリ7:10

7:10 神のみこころに添うた悲しみは、悔いのない救を得させる悔改めに導き、
この世の悲しみは死をきたらせる。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

 

・・・・

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

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222 問・「金儲け」に関しては、市場経済の一般企業に働く人のほうがキ
リスト教界で働く人より賢いと読み込んでかまいませんか

答・それが現実です。だからイエスは言うのです。君たちは神の国のために、
この世の人の「金儲け」に対するそのすばしこい熱心さを見習えというのです。
激を飛ばしているのです。

 

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ルカ16:1−8

不埒な番頭の譬

 

 

  翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421601彼はまた、弟子たちに対しても語った、「ある金持ちの人がいて、一人の
管理人を従えていたが、まさにこの管理人が主人の財産を浪費している、とその
当の主人に訴える者がいた。

421602そこで彼は、管理人を呼んで彼に言った、『お前のことで私の耳に入って
くるこの件は、いったいなにごとだ。お前の〔会計〕管理報告を出せ。もはやお
前に管理を任せておくわけにはいかん」。

421603そこで管理人は自分の中で言った、『どうしようか。俺の主人が俺から管
理職を取り上げるというのだ。〔土方をやって〕穴を掘るのはできないし、物乞
いするのは恥ずかし

い。

421604〔そうだ、〕どうしたらいいかわかったぞ。〔こうすれば、〕俺が管理職
から退けられた時、人々は俺を彼らの家に迎えてくれるだろう』。

421605そこで自らの主人の債務者を一人一人呼び寄せて、初めの者に言った、
『あなたは俺の主人にどれぐらい借りがあるのか」。

421606そこで彼は言った、『オリーブ油百バトスです』。すると管理人は彼に
言った、『これらのあなたの証書を取って座り、速かに「五十〔バトス〕」

と書きなさい』。

421607彼はさらにもう一人の者にも言った、『またあなたは、どれほどの借りが
あるのか』。そこで彼は言った、『小麦百コロスです』。管理人は彼に言

う、『これらのあなたの証書を取って、「八十〔コロス〕」と書きなさい』。

421608aそこで主人は、この不義な管理人が賢く行動したので彼を褒めた ――。

421608bなぜならば、この世の子らは、自らの世代のことでは、光の子らよりも
賢いからである。

_ _

_新共同訳1987_

16:1 イエスは、弟子たちにも次のように言われた。「ある金持ちに一人の管理
人がいた。この男が主人の財産を無駄使いしていると、告げ口をする者があった。

16:2 そこで、主人は彼を呼びつけて言った。『お前について聞いていることが
あるが、どうなのか。会計の報告を出しなさい。もう管理を任せておくわけには
いかない。』

16:3 管理人は考えた。『どうしようか。主人はわたしから管理の仕事を取り上
げようとしている。土を掘る力もないし、物乞いをするのも恥ずかしい。

16:4 そうだ。こうしよう。管理の仕事をやめさせられても、自分を家に迎えて
くれるような者たちを作ればいいのだ。』

16:5 そこで、管理人は主人に借りのある者を一人一人呼んで、まず最初の人
に、『わたしの主人にいくら借りがあるのか』と言った。

16:6 『油百バトス』と言うと、管理人は言った。『これがあなたの証文だ。急
いで、腰を掛けて、五十バトスと書き直しなさい。』

16:7 また別の人には、『あなたは、いくら借りがあるのか』と言った。『小麦
百コロス』と言うと、管理人は言った。『これがあなたの証文だ。八十コロスと
書き直しなさい。』

16:8 主人は、この不正な管理人の抜け目のないやり方をほめた。この世の子ら
は、自分の仲間に対して、光の子らよりも賢くふるまっている。

_ _

_前田訳1978_

16:1 彼は弟子たちにもいわれた、「ある金持に支配人があった。主人の財産を
浪費していると告げ口するものがあったので、

16:2 主人は支配人を呼んでいった、『あなたについて耳にすることは何だ。会
計の報告を出しなさい。もう支配人はつとまらない』と。

16:3 支配人は心に考えた、『どうしよう。主人がわたしの仕事を取りあげる。
土を掘る力はなく、物乞いをするのは恥ずかしい。

16:4 わかった、こうしよう。仕事をやめさせられたとき、こうすれば、その人
たちはわたしを自分の家に迎えてくれよう』と。

16:5 そこで主人の借り手をひとりずつ呼びよせて、最初の人にいった、『わた
しの主人にいくら借りがありますか』と。

16:6 『油百バテ』と答えた。支配人はいった、『ここにあなたの証文がある。
すぐすわって五十と書きかえなさい』と。

16:7 それからもうひとりにいった、『あなたはいくら借りがありますか』と。
『小麦百コル』と答えた。支配人がいった、『ここにあなたの証文がある。八十
と書きかえなさい』と。

16:8 すると主人はこの不正な支配人の賢い仕方をほめた。この世の子らはおの
が世代に対しては光の子よりも賢い。

 

_新改訳1970_

16:1 イエスは、弟子たちにも、こういう話をされた。「ある金持ちにひとりの
管理人がいた。この管理人が主人の財産を乱費している、という訴えが出された。

16:2 主人は、彼を呼んで言った。『おまえについてこんなことを聞いたが、何
ということをしてくれたのだ。もう管理を任せておくことはできないから、会計
の報告を出しなさい。』

16:3 管理人は心の中で言った。『主人にこの管理の仕事を取り上げられるが、
さてどうしよう。土を掘るには力がないし、こじきをするのは恥ずかしいし。

16:4 ああ、わかった。こうしよう。こうしておけば、いつ管理の仕事をやめさ
せられても、人がその家に私を迎えてくれるだろう。』

16:5 そこで彼は、主人の債務者たちをひとりひとり呼んで、まず最初の者に、
『私の主人に、いくら借りがありますか。』と言うと、

16:6 その人は、『油百バテ。』と言った。すると彼は、『さあ、あなたの証文
だ。すぐにすわって五十と書きなさい。』と言った。

16:7 それから、別の人に、『さて、あなたは、いくら借りがありますか。』と
言うと、『小麦百コル。』と言った。彼は、『さあ、あなたの証文だ。八十と書
きなさい。』と言った。

16:8 この世の子らは、自分たちの世のことについては、光の子らよりも抜けめ
がないものなので、主人は、不正な管理人がこうも抜けめなくやったのをほめた。

_ _

_塚本訳1963_

16:1 また弟子たちにも話された、「ある金持に一人の番頭があった。主人の財
産を使い込んでいると告げ口した者があったので、

16:2 主人は番頭を呼んで言った、『なんということをあなたについて聞くの
だ!事務の報告を出してもらおう、もう番頭にしておくわけにはいかないから。』

16:3 番頭は心ひそかに考えた、『どうしたものだろう、主人がわたしの仕事を
取り上げるのだが。(土を)掘るには力がないし、乞食をするには恥ずかしいし……

16:4 よし、わかった、こうしよう。こうしておけば仕事が首になった時、その
人たちがわたしを自分の家に迎えてくれるにちがいない。』

16:5 そこで主人の債務者をひとりびとり呼びよせて、まず最初の人に言った、
『うちの主人にいくら借りがあるのか。』

16:6 『油百バテ[二十石]』とこたえた。番頭が言った、『そら、あなたの証
文だ。坐って、大急ぎで五十と書き直しなさい。』

16:7 それから他の一人に言った、『あなたはいくら借りがあるのか。』『小麦
百コル[二百石]』とこたえた。彼に言う、『そら、あなたの証文だ。八十と書
き直しなさい。』

16:8 すると主人はこの不埒な番頭の利巧な遣り口を褒めた(という話)。この
世の人は自分たちの仲間のことにかけては、光の子(が神の国のことに利口であ
る)よりも利巧である。

_ _

_口語訳1955_

16:1 イエスはまた、弟子たちに言われた、「ある金持のところにひとりの家令
がいたが、彼は主人の財産を浪費していると、告げ口をする者があった。

16:2 そこで主人は彼を呼んで言った、『あなたについて聞いていることがある
が、あれはどうなのか。あなたの会計報告を出しなさい。もう家令をさせて置く
わけにはいかないから』。

16:3 この家令は心の中で思った、『どうしようか。主人がわたしの職を取り上
げようとしている。土を掘るには力がないし、物ごいするのは恥ずかしい。

16:4 そうだ、わかった。こうしておけば、職をやめさせられる場合、人々がわ
たしをその家に迎えてくれるだろう』。

16:5 それから彼は、主人の負債者をひとりびとり呼び出して、初めの人に、
『あなたは、わたしの主人にどれだけ負債がありますか』と尋ねた。

16:6 『油百樽です』と答えた。そこで家令が言った、『ここにあなたの証書が
ある。すぐそこにすわって、五十樽と書き変えなさい』。

16:7 次に、もうひとりに、『あなたの負債はどれだけですか』と尋ねると、
『麦百石です』と答えた。これに対して、『ここに、あなたの証書があるが、八
十石と書き変えなさい』と言った。

16:8 ところが主人は、この不正な家令の利口なやり方をほめた。この世の子ら
はその時代に対しては、光の子らよりも利口である。

_ _

_文語訳1917_

"421601","イエスまた弟子たちに言ひ給ふ『或富める人に一人の支配人あり、主
人の所有を費しをりと訴へられたれば、"

"421602","主人かれを呼びて言ふ「わが汝につきて聞く所は、これ何事ぞ、務の
報告をいだせ。汝こののち支配人たるを得じ」"

"421603","支配人、心のうちに言ふ「如何にせん、主人わが職を奪ふ。われ土掘
るには力なく、物乞ふは恥かし。"

"421604","我なすべき事こそ知りたれ、斯く爲ば職を罷めらるるとき、人々その
家に我を迎ふるならん」とて、"

"421605","主人の負債者を一人一人呼びよせて、初の者に言ふ「なんぢ我が主人
より負ふところ何程あるか」"

"421606","答へて言ふ「油、百樽」支配人いふ「なんぢの證書をとり、早く坐し
て五十と書け」"

"421607","又ほかの者に言ふ「負ふところ何程あるか」答へて言ふ「麥、百石」
支配人いふ「なんぢの證書をとりて八十と書け」"

"421608","ここに主人、不義なる支配人の爲しし事の巧なるによりて、彼を譽め
たり。この世の子らは、己が時代の事には光の子らよりも巧なり。"

_ _

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各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

_ _

・・・・

_ _

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

新共同 ヨハ 12:36

12:36 光の子となるために、光のあるうちに、光を信じなさい。」(見出挿入に
よる分割)

12:36 イエスはこれらのことを話してから、立ち去って彼らから身を隠された。

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

口語訳 Tテサ5:5-8

5:5 あなたがたはみな光の子であり、昼の子なのである。わたしたちは、夜の者
でもやみの者でもない。

5:6 だから、ほかの人々のように眠っていないで、目をさまして慎んでいよう。

5:7 眠る者は夜眠り、酔う者は夜酔うのである。

5:8 しかし、わたしたちは昼の者なのだから、信仰と愛との胸当を身につけ、救
の望みのかぶとをかぶって、慎んでいよう。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

新共同 エペ 5:8

5:8 あなたがたは、以前には暗闇でしたが、今は主に結ばれて、光となっていま
す。光の子として歩みなさい。

 

新共同 Tテサ5:5

5:5 あなたがたはすべて光の子、昼の子だからです。わたしたちは、夜にも暗闇
にも属していません。

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

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223 問・富をなぜ不正というのでしょうか

224  答・この世の富とは金銭に限らず能力も含みますが、それは天国のも
のの影です。本物ではないから不正の富なのです。しかしクリスチャンは生きて
いる間は その与えられた不正の富をすべて利用して天国行きの準備をせよと言
うのです。職業宗教家となることや教会生活をすることがその準備ではありませ
ん。一般の 職能領域のことです。ただしこの世の富や能力が面白すぎて神を忘
れてはいけないというのです。これは無教会主義者の生き方の聖書的根拠です。
プロテスタン トの職業観です。

 

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ルカ16:9−13

富の利用について

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421609また、私もあなたたちに言う、あなたたちは自分たちのために、不義のマモン

で友だちを作りなさい。それがなくなる時、彼らがあなたたちを永遠の幕屋に受
け入れてくれるようになるためだ。

421610『最も小さいことに忠実な者は、多くのことにも忠実である。また、最も
小さいことに不忠実な者は、多くのことにも不忠実である』〔と言われている〕。

421611したがって、もしあなたたちが不義なマモンに忠実にならなかったなら
ば、誰があなたたちに真実なものを任せるだろうか。

421612もしあなたたちが他人のものに忠実にならなかったならば、誰があなたた
ちにあなたたちのものを与えるだろうか。

421613どんな召使いも二人の主に兼ね仕えることはできない。なぜなら、一方を憎

み、他方を愛するからだ。あるいは一方の世話はするが、他方はこれを軽蔑する
からだ。神とマモンとに兼ね仕えることはできない。

_ _

_新共同訳1987_

16:9 そこで、わたしは言っておくが、不正にまみれた富で友達を作りなさい。
そうしておけば、金がなくなったとき、あなたがたは永遠の住まいに迎え入れて
もらえる。

16:10 ごく小さな事に忠実な者は、大きな事にも忠実である。ごく小さな事に不
忠実な者は、大きな事にも不忠実である。

16:11 だから、不正にまみれた富について忠実でなければ、だれがあなたがたに
本当に価値あるものを任せるだろうか。

16:12 また、他人のものについて忠実でなければ、だれがあなたがたのものを与
えてくれるだろうか。

16:13 どんな召し使いも二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方
を愛するか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。あなたがた
は、神と富とに仕えることはできない。」

_ _

_前田訳1978_

16:9 それでわたしはいう、不正の富で友だちをつくりなさい。富がなくなった
とき、あなた方を永遠の住居に迎えてくれよう。

16:10 小事に忠実なものは大事にも忠実である。小事に不忠実なものは大事にも
不忠実である。

16:11 それゆえ、不正な富に忠実でなければ、だれが真の富をまかせよう。

16:12 また、(地上にある)他人のものについて忠実でなければ、だれがあなた
方に(天にある)自分のものを与えよう。

16:13 どの僕もふたりの主人には仕ええない。ひとりを憎んで他を愛するか、ひ
とりに親しんで他をうとんじるか、である。あなた方は神と富との両方には仕え
えない」と。

_ _

_新改訳1970_

16:9 そこで、わたしはあなたがたに言いますが、不正の富で、自分のために友
をつくりなさい。そうしておけば、富がなくなったとき、彼らはあなたがたを、
永遠の住まいに迎えるのです。

16:10 小さい事に忠実な人は、大きい事にも忠実であり、小さい事に不忠実な人
は、大きい事にも不忠実です。

16:11 ですから、あなたがたが不正の富に忠実でなかったら、だれがあなたがた
に、まことの富を任せるでしょう。

16:12 また、あなたがたが他人のものに忠実でなかったら、だれがあなたがた
に、あなたがたのものを持たせるでしょう。

16:13 しもべは、ふたりの主人に仕えることはできません。一方を憎んで他方を
愛したり、または一方を重んじて他方を軽んじたりするからです。あなたがた
は、神にも仕え、また富にも仕えるということはできません。」

_ _

_塚本訳1963_

16:9 それでわたしもあなた達に言う、あなた達も(この番頭に見習い、今のう
ちにこの世の)不正な富を利用して、(天に)友人[神]をつくっておけ。そう
すれば富がなくなる時、その友人が永遠の住居に迎えてくださるであろう。

16:10 ごく小さなことに忠実な者は、大きなことにも忠実である。ごく小さなこ
とに不忠実な者は、大きなことにも不忠実である。

16:11 だから、もし(この世の)不正な富に忠実でなかったならば、だれが(天
の)まことの富をあなた達にまかせようか。

16:12 もし他人のもの[この世のこと]に忠実でなかったならば、だれがあなた
達のもの[天のもの]をあなた達に与えようか。

16:13 しかし(この世のことはみな準備のためであるから、それに心を奪われて
はならない。)いかなる僕も(同時に)二人の主人に仕えることは出来ない。こ
ちらを 憎んであちらを愛するか、こちらに親しんであちらを疎んじるか、どち
らかである。あなた達は神と富とに仕えることは出来ない。」

_ _

_口語訳1955_

16:9 またあなたがたに言うが、不正の富を用いてでも、自分のために友だちを
つくるがよい。そうすれば、富が無くなった場合、あなたがたを永遠のすまいに
迎えてくれるであろう。

16:10 小事に忠実な人は、大事にも忠実である。そして、小事に不忠実な人は大
事にも不忠実である。

16:11 だから、もしあなたがたが不正の富について忠実でなかったら、だれが真
の富を任せるだろうか。

16:12 また、もしほかの人のものについて忠実でなかったら、だれがあなたがた
のものを与えてくれようか。

16:13 どの僕でも、ふたりの主人に兼ね仕えることはできない。一方を憎んで他
方を愛し、あるいは、一方に親しんで他方をうとんじるからである。あなたがた
は、神と富とに兼ね仕えることはできない」。

 

_文語訳1917_

"421609","われ汝らに告ぐ、不義の富をもて、己がために友をつくれ。さらば富
の失する時、その友なんぢらをi遠の住居に迎へん。"

"421610","小事に忠なる者は大事にも忠なり。小事に不忠なる者は大事にも不忠
なり。"

"421611","さらば汝等もし不義の富に忠ならずば、誰か眞の富を汝らに任すべき。"

"421612","また汝等もし人のものに忠ならずば、誰か汝等のものを汝らに與ふべ
き。"

"421613","僕は二人の主に兼ね事ふること能はず、或は之を憎み彼を愛し、或は
之に親しみ彼を輕しむべければなり。汝ら神と富とに兼ね事ふること能はず』"

 

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各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

塚本訳 マタ 6:24

6:24 (わたし達の心は天か地かに引かれる。)だれも(同時に)二人の主人に
仕えることは出来ない。こちらを憎んであちらを愛するか、こちらに親しんであ
ちらを疎んじるか、どちらかである。あなた達は神と富とに仕えることは出来ない。

 

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

 

・・・・

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

口語訳 Tテサ2:19-20

2:19 実際、わたしたちの主イエスの来臨にあたって、わたしたちの望みと喜び
と誇の冠となるべき者は、あなたがたを外にして、だれがあるだろうか。

2:20 あなたがたこそ、実にわたしたちのほまれであり、喜びである。

 

口語訳 Tコリ11:31

11:31 しかし、自分をよくわきまえておくならば、わたしたちはさばかれること
はないであろう。

 

口語訳 ピリ 2:12

2:12 わたしの愛する者たちよ。そういうわけだから、あなたがたがいつも従順
であったように、わたしが一緒にいる時だけでなく、いない今は、いっそう従順
でいて、恐れおののいて自分の救の達成に努めなさい。

 

口語訳 ガラ 1:10

1:10 今わたしは、人に喜ばれようとしているのか、それとも、神に喜ばれよう
としているのか。あるいは、人の歓心を買おうと努めているのか。もし、今もな
お人の歓心を買おうとしているとすれば、わたしはキリストの僕ではあるまい。

 

口語訳 ロマ 9:13

9:13 「わたしはヤコブを愛しエサウを憎んだ」と書いてあるとおりである。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

新共同 Tテモ6:19

6:19 真の命を得るために、未来に備えて自分のために堅固な基礎を築くようにと。

 

新共同 Tヨハ2:15

2:15 世も世にあるものも、愛してはいけません。世を愛する人がいれば、御父
への愛はその人の内にありません。

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

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225 問・昔も今も富は大切です。それに恵まれることは神の祝福と思うの
ですが

226  答・富に対する旧約の考え方が大転換したのです。人間的努力によっ
て富を得ても真の幸福感はあられません。律法を守っても幸福感は得られませ
ん。ですか ら一生懸命福音に走り込む人がいます。旧約は廃棄されたのではな
く、福音が旧約を成就するのです。この世の富を手放せば神から正しく富を与え
られ、実際に 豊かになれます。

 

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ルカ16:14−18

律法と神の国

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421614さて、これらすべてを、金銭欲のはっているファリサイ人らが聞き、イエスに

向かって鼻に皺(しわ)を寄せた。

421615すると彼は、彼らに言った、「あなたたちは人々の面前で自分自身を義と
する者どもだ。しかし神はあなたたちの心を知っておられる。

人々の間で崇高〔とされている〕ものも、神の御前では忌むべきものだからだ。

421616律法と預言者たちとは、ヨハネに至るまでだ。そのときから、神の王国〔の福

音〕は告げ知らされ、皆その中へ暴力的〔なほどになだれ〕込んでいる。

421617また、天と地とが過ぎ去る方が、律法の一角が〔すたれ〕落ちるよりもた
やすい。

421618自分の妻を離縁し、他の女を娶る者はすべて、姦淫する者だ。また、夫に離縁

された女を娶る者も、姦淫する者だ。

_ _

_新共同訳1987_

16:14 金に執着するファリサイ派の人々が、この一部始終を聞いて、イエスをあ
ざ笑った。

16:15 そこで、イエスは言われた。「あなたたちは人に自分の正しさを見せびら
かすが、神はあなたたちの心をご存じである。人に尊ばれるものは、神には忌み
嫌われるものだ。

16:16 律法と預言者は、ヨハネの時までである。それ以来、神の国の福音が告げ
知らされ、だれもが力ずくでそこに入ろうとしている。

16:17 しかし、律法の文字の一画がなくなるよりは、天地の消えうせる方が易しい。

16:18 妻を離縁して他の女を妻にする者はだれでも、姦通の罪を犯すことにな
る。離縁された女を妻にする者も姦通の罪を犯すことになる。」

_ _

_前田訳1978_

16:14 金好きのパリサイ人がこの話をのこらず聞いて、彼をあざけった。

16:15 そこで彼らにいわれた、「あなた方は人の前で自らを正しいとするが、神
はあなた方の心をご存じである。人の間で尊ばれるものは神の前ではきらわれる。

16:16 律法と預言書はヨハネまでで、そのとき以来神の国がのべ伝えられ、だれ
でもそこに無理押しして入り込む。

16:17 しかし律法の一画が落ちるよりは天地が消え去るほうがやさしい。

16:18 妻を出して別の女をめとるものは皆姦淫し、夫から出された女をめとるも
のも姦淫する。

_ _

_新改訳1970_

16:14 さて、金の好きなパリサイ人たちが、一部始終を聞いて、イエスをあざ
笑っていた。

16:15 イエスは彼らに言われた。「あなたがたは、人の前で自分を正しいとする
者です。しかし神は、あなたがたの心をご存じです。人間の間であがめられる者
は、神の前で憎まれ、きらわれます。

16:16 律法と預言者はヨハネまでです。それ以来、神の国の福音は宣べ伝えら
れ、だれもかれも、無理にでも、これにはいろうとしています。

16:17 しかし律法の一画が落ちるよりも、天地の滅びるほうがやさしいのです。

16:18 だれでも妻を離別してほかの女と結婚する者は、姦淫を犯す者であり、ま
た、夫から離別された女と結婚する者も、姦淫を犯す者です。

_ _

_塚本訳1963_

16:14 金の好きなパリサイ人の人々は一部始終を聞いて、イエスを鼻で笑った。
(富は信仰の褒美と考えていたのである。)

16:15 そこで彼らに言われた、「あなた達は人の前では信心深そうな顔をしてい
るが、神はあなた達の心を見抜いておられる。人の中で尊ばれるものは、神の前
では嫌われるものである。

16:16 (あなた達は聖書を誇るが、時代はもう変っている。)律法と預言書と
([聖書]の時代)は(洗礼者)ヨハネ(の現われる時)までで、その時以来神
の国の福音は伝えられ、だれもかれも暴力で攻め入っている。

16:17 しかし(神の言葉はすたったのではない。)律法(と預言書と)の一画が
くずれ落ちるよりは、天地の消え失せる方がたやすい。

16:18 (だから、)妻を離縁して別な女と結婚する者は皆、姦淫を犯すのであ
り、夫から離縁された女と結婚する者も、姦淫を犯すのである。

_ _

_口語訳1955_

16:14 欲の深いパリサイ人たちが、すべてこれらの言葉を聞いて、イエスをあざ
笑った。

16:15 そこで彼らにむかって言われた、「あなたがたは、人々の前で自分を正し
いとする人たちである。しかし、神はあなたがたの心をご存じである。人々の間
で尊ばれるものは、神のみまえでは忌みきらわれる。

16:16 律法と預言者とはヨハネの時までのものである。それ以来、神の国が宣べ
伝えられ、人々は皆これに突入している。

16:17 しかし、律法の一画が落ちるよりは、天地の滅びる方が、もっとたやすい。

16:18 すべて自分の妻を出して他の女をめとる者は、姦淫を行うものであり、ま
た、夫から出された女をめとる者も、姦淫を行うものである。

 

_文語訳1917_

"421614","ここに慾深きパリサイ人ら、この凡ての事を聞きてイエスを嘲笑ふ。"

"421615","イエス彼らに言ひ給ふ『なんぢらは人のまへに己を義とする者なり。
されど神は汝らの心を知りたまふ。人のなかに尊ばるる者は、神のまへに憎まる
る者なり。"

"421616","律法と預言者とはヨハネまでなり、その時より神の國は宣傳へられ、
人みな烈しく攻めて之に入る。"

"421617","されど律法の一畫の落つるよりも、天地の過ぎ往くは易し。"

"421618","凡ての妻を出して、他に娶る者は、姦淫を行ふなり。また夫より出さ
れたる女を娶る者も、姦淫を行ふなり。"

 

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各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

塚本訳 マコ 10:11-12

10:11 彼らに言われる、「妻を離縁してほかの女と結婚する者は、妻に対して姦
淫を犯すのである。

10:12 もし妻が夫を離縁してほかの男と結婚すれば、(これも)姦淫を犯すので
ある。」

 

塚本訳 マタ 11:12-13

11:12 とにかく、洗礼者ヨハネの(現れた)時からいままで、天の国は暴力で攻
め立てられ、暴力で攻めた者がそれを奪いとっている。

11:13 すべての預言書と律法と[聖書]が預言しているのは、ヨハネ(の現われ
る時)まで(で、天の国はすでに来ているの)だから。

 

塚本訳 マタ 5:18

5:18 アーメン、わたしは言う、天地が消え失せても、(そこに書かれている)
すべてのことが実現するまでは、律法(と預言書)から、その一点一画といえど
も決して消え失せない。

 

塚本訳 マタ 5:32

5:32 しかしわたしはあなた達に言う、不品行以外の理由で妻を離縁する者は
皆、その女に姦淫を犯させるのである。離縁された女と結婚する者も、姦淫を犯
すのである。

 

塚本訳 マタ 19:9

19:9 わたしは言う、不品行のゆえでなくて妻を離縁し、ほかの女と結婚する者
は、姦淫を犯すのである。」

 

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

新共同 使  13:24

13:24 ヨハネは、イエスがおいでになる前に、イスラエルの民全体に悔い改めの
洗礼を宣べ伝えました。

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

口語訳 ピリ 2:3

2:3 何事も党派心や虚栄からするのでなく、へりくだった心をもって互に人を自
分よりすぐれた者としなさい。

 

口語訳 Tコリ4:5

4:5 だから、主がこられるまでは、何事についても、先走りをしてさばいてはい
けない。主は暗い中に隠れていることを明るみに出し、心の中で企てられている
ことを、あらわにされるであろう。その時には、神からそれぞれほまれを受ける
であろう。

 

口語訳 ロマ 7:2-3

7:2 すなわち、夫のある女は、夫が生きている間は、律法によって彼につながれ
ている。しかし、夫が死ねば、夫の律法から解放される。

7:3 であるから、夫の生存中に他の男に行けば、その女は淫婦と呼ばれるが、も
し夫が死ねば、その律法から解かれるので、他の男に行っても、淫婦とはならない。

 

口語訳 Tコリ7:4

7:4 妻は自分のからだを自由にすることはできない。それができるのは夫であ
る。夫も同様に自分のからだを自由にすることはできない。それができるのは妻
である。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

新共同 Tテモ6:10

6:10 金銭の欲は、すべての悪の根です。金銭を追い求めるうちに信仰から迷い
出て、さまざまのひどい苦しみで突き刺された者もいます。

 

新共同 Uテモ3:2

3:2 そのとき、人々は自分自身を愛し、金銭を愛し、ほらを吹き、高慢になり、
神をあざけり、両親に従わず、恩を知らず、神を畏れなくなります。

 

新共同 使  1:24

1:24 次のように祈った。「すべての人の心をご存じである主よ、この二人のう
ちのどちらをお選びになったかを、お示しください。

 

新共同 使  15:8

15:8 人の心をお見通しになる神は、わたしたちに与えてくださったように異邦
人にも聖霊を与えて、彼らをも受け入れられたことを証明なさったのです。

 

新共同 ロマ 8:27

8:27 人の心を見抜く方は、"霊"の思いが何であるかを知っておられます。"霊"
は、神の御心に従って、聖なる者たちのために執り成してくださるからです。

 

新共同 黙  2:23

2:23 また、この女の子供たちも打ち殺そう。こうして、全教会は、わたしが人
の思いや判断を見通す者だということを悟るようになる。わたしは、あなたがた
が行ったことに応じて、一人一人に報いよう。

 

新共同 Tコリ7:10-11

7:10 更に、既婚者に命じます。妻は夫と別れてはいけない。こう命じるのは、
わたしではなく、主です。

7:11 ――既に別れてしまったのなら、再婚せずにいるか、夫のもとに帰りなさ
い。――また、夫は妻を離縁してはいけない。

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

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227 問・ 離婚はいけないと言ったイエスの廻りには結婚生活に破綻した
女性が多く集まったのはなぜですか

答・ そこが福音です。律法を守れない人間がイエスの贖罪で救われるので
す。人間で律法を完全に守れる人はいないのです

 

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マルコ10:2−12

離婚問題

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

411002すると〔何人かの〕ファリサイ人たちが近寄って来て、彼にたずね始め
た、「夫

が妻を離縁するのは、許されているのですか」。彼を試みようとしたのである。

411003そこで彼は彼らに答えて言った、「モーセはあなたたちに何を指示したか」。

411004彼らは言った、「モーセは離縁状を書いて離縁することを許しました」。

411005イエスは彼らに言った、「彼があなたたちにその掟を書いたのは、あなた
たちの心が頑なだからだ。

411006しかし、創造の初めから、神は彼らを男と女に造られた。

411007このために人は自分の父と母を棄てるであろう。[そして自分の女に堅
く結びつくであろう。]

411008こうして二人は、一つの身になるであろう。だから、彼らはもはや二つ
ではなく、一つの身なのだ。

411009したがって、神が一つ軛(くびき)に合わせられたものを、人間が離して
はならない」。

411010そして家の中で、再び弟子たちはこのことについて彼にたずね始めた。

411011すると彼は彼らに言う、「自分の妻を離縁し、加えてほかの女を娶る者
は、彼女に対して姦淫する者だ。

411012また、女の方が自分の夫を離縁し、そしてほかの男に嫁ぐとすれば、彼女
は姦淫する者だ」。

_ _

_新共同訳1987_

10:2 ファリサイ派の人々が近寄って、「夫が妻を離縁することは、律法に適っ
ているでしょうか」と尋ねた。イエスを試そうとしたのである。

10:3 イエスは、「モーセはあなたたちに何と命じたか」と問い返された。

10:4 彼らは、「モーセは、離縁状を書いて離縁することを許しました」と言った。

10:5 イエスは言われた。「あなたたちの心が頑固なので、このような掟をモー
セは書いたのだ。

10:6 しかし、天地創造の初めから、神は人を男と女とにお造りになった。

10:7 それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ばれ、

10:8 二人は一体となる。だから二人はもはや別々ではなく、一体である。

10:9 従って、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」

10:10 家に戻ってから、弟子たちがまたこのことについて尋ねた。

10:11 イエスは言われた。「妻を離縁して他の女を妻にする者は、妻に対して姦
通の罪を犯すことになる。

10:12 夫を離縁して他の男を夫にする者も、姦通の罪を犯すことになる。」

_ _

_前田訳1978_

10:2 するとパリサイ人が近よって、夫は妻を離縁してもよいかとたずねた。彼
を試みたのである。

10:3 彼は答えられた、「モーセはあなた方に何と命じたか」と。

10:4 彼らはいった、「モーセは離縁状を書いて離縁することをゆるしました」と。

10:5 イエスはいわれた、「モーセはあなた方が頑なためにこのような掟を書いた。

10:6 しかし創造のはじめから神は人を男と女に造られ、

10:7 それゆえに人は父と母とを離れて、

10:8 ふたりがひとつ体となる。したがってもはやふたりでなくひとつ体である。

10:9 神がひとつ軛に結ばれたものを人が話すべきでない」と。

10:10 家でまた弟子たちがこのことについておたずねした。

10:11 彼らにいわれる、「妻を離縁してほかの女をめとるものは妻に対して姦淫
する。

10:12 妻が夫を離縁してほかの男と結ばれても姦淫する」と。

_ _

_新改訳1970_

10:2 すると、パリサイ人たちがみもとにやって来て、夫が妻を離別することは
許されるかどうかと質問した。イエスをためそうとしたのである。

10:3 イエスは答えて言われた。「モーセはあなたがたに、何と命じていますか。」

10:4 彼らは言った。「モーセは、離婚状を書いて妻を離別することを許しまし
た。」

10:5 イエスは言われた。「モーセは、あなたがたの心がかたくななので、この
命令をあなたがたに書いたのです。

10:6 しかし、創造の初めから、神は、人を男と女に造られたのです。

10:7 それゆえ、人はその父と母を離れて、

10:8 ふたりの者が一心同体になるのです。それで、もはやふたりではなく、ひ
とりなのです。

10:9 こういうわけで、人は、神が結び合わせたものを引き離してはなりません。」

10:10 家に戻った弟子たちが、この問題についてイエスに尋ねた。

10:11 そこで、イエスは彼らに言われた。「だれでも、妻を離別して別の女を妻
にするなら、前の妻に対して姦淫を犯すのです。

10:12 妻も、夫を離別して別の男にとつぐなら、姦淫を犯しているのです。」

_ _

_塚本訳1963_

10:2 そこにパリサイ人たちが進み出て、イエスを試そうとして尋ねた、「夫は
妻を離縁してもよろしいか。」

10:3 彼らに答えられた、「モーセはあなた達になんと命じているか。」

10:4 彼らが言った、「モーセは、『離縁状を書いて(妻を)離縁することを』
許した。」

10:5 イエスは彼らに言われた、「モーセはあなた達の心が(神に対して)頑固
なために、この掟を書いたのである。

10:6 しかし(天地)創造の始めから、『神は彼らを男と女とに造られた。』

10:7 『それゆえに人はその父と母とをすてて、

10:8 二人は一体となる』(とモーセは書いている。)従って、もはや二人では
ない、一体である。

10:9 だから夫婦は(皆)神が一つの軛におつなぎになったものである。人間が
これを引き離してはならない。」

10:10 家で弟子たちが、またこのことをお尋ねした。

10:11 彼らに言われる、「妻を離縁してほかの女と結婚する者は、妻に対して姦
淫を犯すのである。

10:12 もし妻が夫を離縁してほかの男と結婚すれば、(これも)姦淫を犯すので
ある。」

_ _

_口語訳1955_

 10:2 そのとき、パリサイ人たちが近づいてきて、イエスを試みようとして質問
した、「夫はその妻を出しても差しつかえないでしょうか」。

10:3 イエスは答えて言われた、「モーセはあなたがたになんと命じたか」。

10:4 彼らは言った、「モーセは、離縁状を書いて妻を出すことを許しました」。

10:5 そこでイエスは言われた、「モーセはあなたがたの心が、かたくななの
で、あなたがたのためにこの定めを書いたのである。

10:6 しかし、天地創造の初めから、『神は人を男と女とに造られた。

10:7 それゆえに、人はその父母を離れ、

10:8 ふたりの者は一体となるべきである』。彼らはもはや、ふたりではなく一
体である。

10:9 だから、神が合わせられたものを、人は離してはならない」。

10:10 家にはいってから、弟子たちはまたこのことについて尋ねた。

10:11 そこで、イエスは言われた、「だれでも、自分の妻を出して他の女をめと
る者は、その妻に対して姦淫を行うのである。

10:12 また妻が、その夫と別れて他の男にとつぐならば、姦淫を行うのである」。

 

_文語訳1917_

"411002","時にパリサイ人ら來り試みて問ふ『人その妻を出すはよきか』"

"411003","答へて言ひ給ふ『モーセは汝らに何と命ぜしか』"

"411004","彼ら言ふ『モーセは離縁状を書きて出すことを許せり』"

"411005","イエス言ひ給ふ『汝らの心つれなきによりて、此の誡命を録ししなり。"

"411006","されど開闢の初より「人を男と女とに造り給へり」"

"411007","「かかる故に人はその父母を離れて、"

"411008","二人のもの一體となるべし」さればはや二人にはあらず、一體なり。"

"411009","この故に神の合せ給ふものは、人これを離すべからず』"

"411010","家に入りて弟子たち復この事を問ふ。"

"411011","イエス言ひ給ふ『おほよそ其の妻を出して他に娶る者は、その妻に對
して姦淫を行ふなり。"

"411012","また妻もし其の夫を棄てて他に嫁がば、姦淫を行ふなり』"

 

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各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

塚本訳 マタ 19:3-12

19:3 そこにパリサイ人たちが近寄ってきて、イエスを試そうとして言った、
「何か理由があれば、妻を離縁してもよろしいか。」

19:4 答えて言われた、「造物者が始めから『彼らを男と女とに造られた』こと、

19:5 また、『それゆえに人は父と母とをすてて妻に結びつき、二人は一体とな
る』と言われたことを、あなた達は読んだことがないのか。

19:6 従って、もはや二人ではない、一体である。だから夫婦は(皆)神が一つ
の軛におつなぎになったものである。(どんな理由があっても)人間がこれを引
き離してはならない。」

19:7 彼らが言う、「それでは、なぜモーセは『離縁状を渡して(妻を)離縁す
ることを』命じているか。」

19:8 彼らに言われる、「モーセはあなた達の心が(神に対して)頑固なため
に、妻を離縁することを許したので、始めからそうではなかった。

19:9 わたしは言う、不品行のゆえでなくて妻を離縁し、ほかの女と結婚する者
は、姦淫を犯すのである。」

19:10 弟子たちが言う、「夫婦の関係がそんな(面倒な)ものなら、結婚をしな
い方が得だ。」

19:11 彼らに言われた、「そのことは(本当の意味がわかって実行すれば確かに
得であるが、それは)だれにでも出来ることではない。(神から特別に力を)授
けられる者だけに出来るのである。

19:12 というのは、(同じ独身でも、)母の胎内から結婚できないように生まれ
ついた者があり、また人から(無理に)結婚できないようにされた者があり、ま
た天の 国のために自分で(決心して)結婚しない者がある。(この最後のもの
が本当の独身である。)出来る者はしたがよかろう。」

 

塚本訳 マタ 5:31-32

5:31 また(昔の人は)、『妻を離縁する者は離縁状を渡せ』と命じられた。

5:32 しかしわたしはあなた達に言う、不品行以外の理由で妻を離縁する者は
皆、その女に姦淫を犯させるのである。離縁された女と結婚する者も、姦淫を犯
すのである。

 

塚本訳 ルカ 16:18

16:18 (だから、)妻を離縁して別な女と結婚する者は皆、姦淫を犯すのであ
り、夫から離縁された女と結婚する者も、姦淫を犯すのである。

 

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

新共同 マコ 8:11

8:11 ファリサイ派の人々が来て、イエスを試そうとして、天からのしるしを求
め、議論をしかけた。

 

新共同 マタ 5:31-32

5:31 「『妻を離縁する者は、離縁状を渡せ』と命じられている。

5:32 しかし、わたしは言っておく。不法な結婚でもないのに妻を離縁する者は
だれでも、その女に姦通の罪を犯させることになる。離縁された女を妻にする者
も、姦通の罪を犯すことになる。」

 

新共同 マコ 9:28

9:28 イエスが家の中に入られると、弟子たちはひそかに、「なぜ、わたしたち
はあの霊を追い出せなかったのでしょうか」と尋ねた。

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

 

・・・・

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

新共同 Uペテ3:4

3:4 こう言います。「主が来るという約束は、いったいどうなったのだ。父たち
が死んでこのかた、世の中のことは、天地創造の初めから何一つ変わらないでは
ないか。」

 

新共同 エペ 5:31

5:31 「それゆえ、人は父と母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。」

 

新共同 Tコリ6:16

6:16 娼婦と交わる者はその女と一つの体となる、ということを知らないのです
か。「二人は一体となる」と言われています。

 

新共同 Tコリ7:11-13

7:11 ――既に別れてしまったのなら、再婚せずにいるか、夫のもとに帰りなさ
い。――また、夫は妻を離縁してはいけない。

7:12 その他の人たちに対しては、主ではなくわたしが言うのですが、ある信者
に信者でない妻がいて、その妻が一緒に生活を続けたいと思っている場合、彼女
を離縁してはいけない。

7:13 また、ある女に信者でない夫がいて、その夫が一緒に生活を続けたいと
思っている場合、彼を離縁してはいけない。

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

****************************************

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

228 問・ この世で富んでいるものは来世では貧しくなるとしたら、どう
すればよいのでしょうか。富はまた神の祝福ではないでしょうか

答・  富が悪いのではなく、神をないがしろにして遊びほうけていた人はこの
ような目に遭うということのようです。つまり神に対する姿勢のようです。また
そうで なければ正義が貫徹しません。この世で神をないがしろにしていたら来
世ではひどい目に遭うということでなければ真面目に信じている人は馬鹿をみま
す

 

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ルカ16:19−31

金持とラザロの譬

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421619さて、ある金持ちの人がいたが、彼は〔つねに〕紫の衣や〔きめの細やか
な〕亜

麻布を着て、日々贅沢三昧(ぜいたくざんまい)に耽(ふけ)っていた。

421620他方ラザロという名の、ある乞食は、できものだらけの姿でその金持ちの
門前に寝そべっていて、

421621金持ちの食卓からこぼれ落ちるもので腹を満たしたいと願っていた。それ
ばかりか、犬どもまでやって来ては、彼のできものを舐め上げた。

421622さて、その乞食は死んで、御使いたちによってアブラハムの懐に連れて行
かれた。またその金持ちも死んで葬られた。

421623そして彼は、黄泉の中で苦しんでいたが、目を上げてみると遠くにアブラ
ハムが見え、またその懐にラザロが〔見えた〕。

421624そこで彼は自ら声を上げて言った、『父祖アブラハム様、私に憐れみを。
またラザロをお送り下さり、彼の指先を水につけ、私の舌を冷やして下さいま
し。私はこの炎で悶えておりますゆえ」。

421625するとアブラハムは言った、『子よ、お前はお前の生きている間、自分
〔だけ〕の良きものを受け、ラザロは同様に悪しきものを受けたことを思い出す
がよい。しかるに今ここでは、彼は慰められ、お前は悶えるのだ。

421626加えて、われわれとお前たちとの間には大いなる淵が設けられてしまって
おり、

ここからお前たちのところへ渡ろうと思っても〔それが〕できないのだ。またそちら

からわれわれのところへも越え〔て来〕ることができないのだ』。

421627すると彼は言った、『それではお願いします、父祖様、彼を私の父の家へお送

り下さい。

421628と申しますのも、私には兄弟が五人おりますので、彼が彼らに厳しく警告
してくれますように。そうすれば、彼らもまたぞろこの苦しみの場所に来るよう
なことにならずにすむでしょうから』。

421629しかしアブラハムは言う、『彼らにはモーセと預言者たちがいる。彼らは
それらの者たちに聞くがよかろう』。

421630彼はしかし言った、「そうではないのです、父祖アブラハム様、むしろ、
もし誰か死者の中から彼らのもとに赴いたなら、彼らも悔い改めるに違いないの
です』。

421631しかしアブラハムは彼に言った、『もし彼らがモーセと預言者たちとに聞
かないならば、たとえ誰か死者の中から甦ったとしても、彼らが説得されること
はないであろう』」。

_ _

_新共同訳1987_

16:19 「ある金持ちがいた。いつも紫の衣や柔らかい麻布を着て、毎日ぜいたく
に遊び暮らしていた。

16:20 この金持ちの門前に、ラザロというできものだらけの貧しい人が横たわり、

16:21 その食卓から落ちる物で腹を満たしたいものだと思っていた。犬もやって
来ては、そのできものをなめた。

16:22 やがて、この貧しい人は死んで、天使たちによって宴席にいるアブラハム
のすぐそばに連れて行かれた。金持ちも死んで葬られた。

16:23 そして、金持ちは陰府でさいなまれながら目を上げると、宴席でアブラハ
ムとそのすぐそばにいるラザロとが、はるかかなたに見えた。

16:24 そこで、大声で言った。『父アブラハムよ、わたしを憐れんでください。
ラザロをよこして、指先を水に浸し、わたしの舌を冷やさせてください。わたし
はこの炎の中でもだえ苦しんでいます。』

16:25 しかし、アブラハムは言った。『子よ、思い出してみるがよい。お前は生
きている間に良いものをもらっていたが、ラザロは反対に悪いものをもらってい
た。今は、ここで彼は慰められ、お前はもだえ苦しむのだ。

16:26 そればかりか、わたしたちとお前たちの間には大きな淵があって、ここか
らお前たちの方へ渡ろうとしてもできないし、そこからわたしたちの方に越えて
来ることもできない。』

16:27 金持ちは言った。『父よ、ではお願いです。わたしの父親の家にラザロを
遣わしてください。

16:28 わたしには兄弟が五人います。あの者たちまで、こんな苦しい場所に来る
ことのないように、よく言い聞かせてください。』

16:29 しかし、アブラハムは言った。『お前の兄弟たちにはモーセと預言者がい
る。彼らに耳を傾けるがよい。』

16:30 金持ちは言った。『いいえ、父アブラハムよ、もし、死んだ者の中からだ
れかが兄弟のところに行ってやれば、悔い改めるでしょう。』

16:31 アブラハムは言った。『もし、モーセと預言者に耳を傾けないのなら、た
とえ死者の中から生き返る者があっても、その言うことを聞き入れはしないだろ
う。』」

 

_ _

_前田訳1978_

"421619","ある金持がいて、紫の衣と細糸の布を着て毎日はでな生活を楽しんで
いた。"

"421620","その門の前に、ラザロという名の貧乏人ができ物だらけで寝ていて、"

"421621","金持の食卓から落ちるもので飢えをしのげればと思っていた。そのう
え犬が来てでき物をなめていた。"

"421622","やがてその貧乏人は死んで、天使たちにアブラハムのふところへと連
れられた。金持も死んで葬られた。"

"421623","金持は黄泉で苦しみのうちに目をあげると、はるかかなたにアブラハ
ムとそのふところにいるラザロとが見えたので、"

"421624","声をあげていった、『父アブラハム、わたしをあわれんで、ラザロを
よこし、指先を水にひたしてわたしの舌を冷やさせてください。わたしはこの炎
の中でもだえています』と。"

"421625","アブラハムはいった、『子よ、思いおこせ、おまえは生前よいものを
受け、ラザロは同じく生前悪いものを受けた。今ここでは彼が慰められ、おまえ
はもだえる。"

"421626","そのうえわれらとおまえらとの間に大きな裂け目があって、ここから
おまえらのところへ渡ろうとしてもできず、そちらからわれらのほうへ越えて来
れもしない』と。"

"421627","金持はいった、『父よ、お願いです、ラザロをわたしの父の家にやっ
てください、"

"421628","わたしに五人の兄弟があります。彼らまでがこの苦しみの場所に来な
いように、よくいってください』と。"

"421629","アブラハムはいう、『彼らにはモーセと預言者がある。それに耳傾け
ればよい』と。"

"421630","彼はいった、『いいえ、父アブラハム、もし死人のだれかが行ってや
れば悔い改めましょう』と。"

"421631","アブラハムは答えた、『モーセと預言者に耳傾けねば、たとえ死人の
だれかがよみがえって行っても従うまい』」

_ _

_新改訳1970_

16:19 ある金持ちがいた。いつも紫の衣や細布を着て、毎日ぜいたくに遊び暮ら
していた。

16:20 ところが、その門前にラザロという全身おできの貧乏人が寝ていて、

16:21 金持ちの食卓から落ちる物で腹を満たしたいと思っていた。犬もやって来
ては、彼のおできをなめていた。

16:22 さて、この貧乏人は死んで、御使いたちによってアブラハムのふところに
連れて行かれた。金持ちも死んで葬られた。

16:23 その金持ちは、ハデスで苦しみながら目を上げると、アブラハムが、はる
かかなたに見えた。しかも、そのふところにラザロが見えた。

16:24 彼は叫んで言った。『父アブラハムさま。私をあわれんでください。ラザ
ロが指先を水に浸して私の舌を冷やすように、ラザロをよこしてください。私は
この炎の中で、苦しくてたまりません。』

16:25 アブラハムは言った。『子よ。思い出してみなさい。おまえは生きている
間、良い物を受け、ラザロは生きている間、悪い物を受けていました。しかし、
今ここで彼は慰められ、おまえは苦しみもだえているのです。

16:26 そればかりでなく、私たちとおまえたちの間には、大きな淵があります。
ここからそちらへ渡ろうとしても、渡れないし、そこからこちらへ越えて来るこ
ともできないのです。』

16:27 彼は言った。『父よ。ではお願いです。ラザロを私の父の家に送ってくだ
さい。

16:28 私には兄弟が五人ありますが、彼らまでこんな苦しみの場所に来ることの
ないように、よく言い聞かせてください。』

16:29 しかしアブラハムは言った。『彼らには、モーセと預言者があります。そ
の言うことを聞くべきです。』

16:30 彼は言った。『いいえ、父アブラハム。もし、だれかが死んだ者の中から
彼らのところに行ってやったら、彼らは悔い改めるに違いありません。』

16:31 アブラハムは彼に言った。『もしモーセと預言者との教えに耳を傾けない
のなら、たといだれかが死人の中から生き返っても、彼らは聞き入れはしない。』」

_ _

_塚本訳1963_

"421619","(つぎに、利巧な番頭と反対に、神の国の準備をしなかった人の話を
聞け。)一
人の金持があった。紫(の上着)と細糸の亜麻布(の下着)を着て、毎日華やか
に楽しく
暮していた。"
"421620","またその金持の門の前に、ラザロという出来物だらけの乞食がねてい
た。"
"421621","せめて金持の食卓から落ちる物で満腹できたらと思った。それどころ
か、犬ま
で来て出来物をねぶっていた。"
"421622","やがて乞食は死んで、天使たちからアブラハムの懐につれて行かれ、
金持も死
んで葬られた。"
"421623","金持は黄泉で苦しみながら、(ふと)目をあげると、はるか向こうに
アブラハム
とその懐にいるラザロとが見えたので、"
"421624","声をあげて言った、『父アブラハムよ、どうかわたしをあわれと思っ
てラザロを
よこし、指先を水にひたしてわたしの舌を冷やさせてください。わたしはこの焔
の中でも
だえ苦しんでおります。』"
"421625","しかしアブラハムは言った、『子よ、考えてごらん、あなたは生きて
いた時に善
いものを貰い、ラザロは反対に悪いものを貰ったではないか。だから今ここで、
彼は慰め
られ、あなたはもだえ苦しむのだ。"
"421626","そればかりではない、わたし達とあなた達との間には大きな(深い)
裂け目が
あって、ここからあなた達の所へ渡ろうと思っても出来ず、そこからわたし達の
所へ越え
てくることもない。』"
"421627","金持が言った、『父よ、それではお願いですから、ラザロをわたしの
父の家にや
ってください。"
"421628","わたしに五人の兄弟があります。彼らまでがこの苦しみの場所に来な
いように、
よく言って聞かせてください。』"
"421629","しかしアブラハムは言う、『(その必要はない。)彼らにはモーセ
(律法)と預言
書と[聖書]がある。その教えに従えばよろしい。』"
"421630","彼が言った、『いいえ、父アブラハムよ、もしだれかが死人の中から
行ってやれ
ば、きっと悔改めます。』"
"421631","しかしアブラハムは答えた、『モーセと預言書との教えに従わないよ
うでは、た
とえ死人の中から生き返る者があっても、その言うことを聞かないであろう。』」"

_ _

_口語訳1955_

16:19 ある金持がいた。彼は紫の衣や細布を着て、毎日ぜいたくに遊び暮していた。

16:20 ところが、ラザロという貧しい人が全身でき物でおおわれて、この金持の
玄関の前にすわり、

16:21 その食卓から落ちるもので飢えをしのごうと望んでいた。その上、犬がき
て彼のでき物をなめていた。

16:22 この貧しい人がついに死に、御使たちに連れられてアブラハムのふところ
に送られた。金持も死んで葬られた。

16:23 そして黄泉にいて苦しみながら、目をあげると、アブラハムとそのふとこ
ろにいるラザロとが、はるかに見えた。

16:24 そこで声をあげて言った、『父、アブラハムよ、わたしをあわれんでくだ
さい。ラザロをおつかわしになって、その指先を水でぬらし、わたしの舌を冷や
させてください。わたしはこの火炎の中で苦しみもだえています』。

16:25 アブラハムが言った、『子よ、思い出すがよい。あなたは生前よいものを
受け、ラザロの方は悪いものを受けた。しかし今ここでは、彼は慰められ、あな
たは苦しみもだえている。

16:26 そればかりか、わたしたちとあなたがたとの間には大きな淵がおいてあっ
て、こちらからあなたがたの方へ渡ろうと思ってもできないし、そちらからわた
したちの方へ越えて来ることもできない』。

16:27 そこで金持が言った、『父よ、ではお願いします。わたしの父の家へラザ
ロをつかわしてください。

16:28 わたしに五人の兄弟がいますので、こんな苦しい所へ来ることがないよう
に、彼らに警告していただきたいのです』。

16:29 アブラハムは言った、『彼らにはモーセと預言者とがある。それに聞くが
よかろう』。

16:30 金持が言った、『いえいえ、父アブラハムよ、もし死人の中からだれかが
兄弟たちのところへ行ってくれましたら、彼らは悔い改めるでしょう』。

16:31 アブラハムは言った、『もし彼らがモーセと預言者とに耳を傾けないな
ら、死人の中からよみがえってくる者があっても、彼らはその勧めを聞き入れは
しないであろう』」。

_ _

 _文語訳1917_

"421619","或富める人あり、紫色の衣と細布とを著て、日々奢り樂しめり。"

"421620","又ラザロといふ貧しき者あり、腫物にて腫れただれ、富める人の門に
置かれ、"

"421621","その食卓より落つる物にて飽かんと思ふ。而して犬ども來りて其の腫
物を舐れり。"

"421622","遂にこの貧しきもの死に、御使たちに携へられてアブラハムの懷裏に
入れり。富める人もまた死にて葬られしが、"

"421623","黄泉にて苦惱の中より目を擧げて、遥かにアブラハムと其の懷裏にを
るラザロとを見る。"

"421624","乃ち呼びて言ふ「父アブラハムよ、我を憐みて、ラザロを遣し、その
指の先を水に浸して我が舌を冷させ給へ、我はこの焔のなかに悶ゆるなり」"

"421625","アブラハム言ふ「子よ、憶へ、なんぢは生ける間なんぢの善き物を受
け、ラザロは惡しき物を受けたり。今ここにて彼は慰められ、汝は悶ゆるなり。"

"421626","然のみならず、此處より汝らに渡り往かんとするとも得ず、其處より
我らに來り得ぬために、我らと汝らとの間に大なる淵定めおかれたり」"

"421627","富める人また言ふ「さらば父よ、願くは我が父の家にラザロを遣した
まへ。"

"421628","我に五人の兄弟あり、この苦痛のところに來らぬよう、彼らに證せし
め給へ」"

"421629","アブラハム言ふ「彼らにはモーセと預言者とあり、之に聽くべし」"

"421630","富める人いふ「いな、父アブラハムよ、もし死人の中より彼らに往く
者あらば、悔改めん」"

"421631","アブラハム言ふ「もしモーセと預言者とに聽かずば、たとひ死人の中
より甦へる者ありとも、其の勸を納れざるべし」』"

 

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各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

_ _

・・・・

_ _

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

新共同 マタ 8:11

8:11 言っておくが、いつか、東や西から大勢の人が来て、天の国でアブラハ
ム、イサク、ヤコブと共に宴会の席に着く。

 

新共同 ルカ 3:8

3:8 悔い改めにふさわしい実を結べ。『我々の父はアブラハムだ』などという考
えを起こすな。言っておくが、神はこんな石ころからでも、アブラハムの子たち
を造り出すことがおできになる。

 

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

口語訳 Tコリ4:11

4:11 今の今まで、わたしたちは飢え、かわき、裸にされ、打たれ、宿なしであり、

 

口語訳 Uコリ11:27

11:27 労し苦しみ、たびたび眠られぬ夜を過ごし、飢えかわき、しばしば食物が
なく、寒さに凍え、裸でいたこともあった。

 

口語訳 Uコリ5:6-8

5:6 だから、わたしたちはいつも心強い。そして、肉体を宿としている間は主か
ら離れていることを、よく知っている。

5:7 わたしたちは、見えるものによらないで、信仰によって歩いているのである。

5:8 それで、わたしたちは心強い。そして、むしろ肉体から離れて主と共に住む
ことが、願わしいと思っている。

 

口語訳 ピリ 1:23

1:23 わたしは、これら二つのものの間に板ばさみになっている。わたしの願い
を言えば、この世を去ってキリストと共にいることであり、実は、その方がはる
かに望ましい。

 

口語訳 Uコリ10:4-5

10:4 わたしたちの戦いの武器は、肉のものではなく、神のためには要塞をも破
壊するほどの力あるものである。わたしたちはさまざまな議論を破り、

10:5 神の知恵に逆らって立てられたあらゆる障害物を打ちこわし、すべての思
いをとりこにしてキリストに服従させ、

 

口語訳 ロマ 15:4

15:4 これまでに書かれた事がらは、すべてわたしたちの教のために書かれたの
であって、それは聖書の与える忍耐と慰めとによって、望みをいだかせるためで
ある。

 

口語訳 ロマ 15:8

15:8 わたしは言う、キリストは神の真実を明らかにするために、割礼のある者
の僕となられた。それは父祖たちの受けた約束を保証すると共に、

 

口語訳 Uコリ4:3

4:3 もしわたしたちの福音がおおわれているなら、滅びる者どもにとっておおわ
れているのである。

 

口語訳 Uコリ5:11

5:11 このようにわたしたちは、主の恐るべきことを知っているので、人々に説
き勧める。わたしたちのことは、神のみまえには明らかになっている。さらに、
あなたがたの良心にも明らかになるようにと望む。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

新共同 黙  18:16

18:16 こう言う。「不幸だ、不幸だ、大いなる都、/麻の布、また、紫の布や赤
い布をまとい、/金と宝石と真珠の飾りを着けた都。

 

新共同 ヤコ 5:5

5:5 あなたがたは、地上でぜいたくに暮らして、快楽にふけり、屠られる日に備
え、自分の心を太らせ、

 

新共同 使  5:19

5:19 ところが、夜中に主の天使が牢の戸を開け、彼らを外に連れ出し、

 

新共同 使  12:7

12:7 すると、主の天使がそばに立ち、光が牢の中を照らした。天使はペトロの
わき腹をつついて起こし、「急いで起き上がりなさい」と言った。すると、鎖が
彼の手から外れ落ちた。

 

新共同 使  12:23

12:23 するとたちまち、主の天使がヘロデを撃ち倒した。神に栄光を帰さなかっ
たからである。ヘロデは、蛆に食い荒らされて息絶えた。

 

新共同 ヘブ 1:13-14

1:13 神は、かつて天使のだれに向かって、/「わたしがあなたの敵をあなたの
足台とするまで、/わたしの右に座っていなさい」と言われたことがあるでしょ
うか。

1:14 天使たちは皆、奉仕する霊であって、救いを受け継ぐことになっている人
々に仕えるために、遣わされたのではなかったですか。

 

新共同 ロマ 4:12

4:12 更にまた、彼は割礼を受けた者の父、すなわち、単に割礼を受けているだ
けでなく、わたしたちの父アブラハムが割礼以前に持っていた信仰の模範に従う
人々の父ともなったのです。

 

新共同 ロマ 4:16

4:16 従って、信仰によってこそ世界を受け継ぐ者となるのです。恵みによっ
て、アブラハムのすべての子孫、つまり、単に律法に頼る者だけでなく、彼の信
仰に従う者も、確実に約束にあずかれるのです。彼はわたしたちすべての父です。

 

新共同 ガラ 3:7

3:7 だから、信仰によって生きる人々こそ、アブラハムの子であるとわきまえな
さい。

 

新共同 使  10:42

10:42 そしてイエスは、御自分が生きている者と死んだ者との審判者として神か
ら定められた者であることを、民に宣べ伝え、力強く証しするようにと、わたし
たちにお命じになりました。

 

新共同 Tテサ2:12

2:12 呼びかけて、神の御心にそって歩むように励まし、慰め、強く勧めたので
した。御自身の国と栄光にあずからせようと、神はあなたがたを招いておられます。

 

新共同 Tテサ4:6

4:6 このようなことで、兄弟を踏みつけたり、欺いたりしてはいけません。わた
したちが以前にも告げ、また厳しく戒めておいたように、主はこれらすべてのこ
とについて罰をお与えになるからです。

 

新共同 使  15:21

15:21 モーセの律法は、昔からどの町にも告げ知らせる人がいて、安息日ごとに
会堂で読まれているからです。」

 

新共同 使  26:22

26:22 ところで、私は神からの助けを今日までいただいて、固く立ち、小さな者
にも大きな者にも証しをしてきましたが、預言者たちやモーセが必ず起こると
語ったこと以外には、何一つ述べていません。

 

新共同 使  28:23

28:23 そこで、ユダヤ人たちは日を決めて、大勢でパウロの宿舎にやって来た。
パウロは、朝から晩まで説明を続けた。神の国について力強く証しし、モーセの
律法や預言者の書を引用して、イエスについて説得しようとしたのである。

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

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229

230

 問・人を赦すことはどうしても不可能です。注意しても赦しても悔い改めな
いときはどうすればよいのでしょうか

答・自分が赦されるときに初めて赦せます。赦せている自分を発見します。そ
の後のことは神の責任です

 

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ルカ17:1−4

罪のいざない・罪の赦し

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421701また彼は、その弟子たちに対して言った、「〔もろもろの〕躓きがやって
来ないということはありえない。しかし、禍だ、〔自分〕を通してそれがやって
来る〔、その当の人は〕。

421702彼にとっては、その首に引き臼の石をつけられて海の中に放り込まれる方
が、これらの小さい者たちの一人を躓かせるよりは、まだ得だ。

421703aあなたたちは、用心しておれ。

421703bもしあなたの兄弟が罪を犯すならば、彼を叱るがよい。そしてもし彼が
悔い改

めるなら、彼を赦してやれ。

421704そしてもし一日に七度まであなたに対して罪を犯し、七度まで『悔い改め
ます』、と言いながらあなたのところへ立ち帰ってくるなら、彼を赦してやれ」。

_ _

_新共同訳1987_

17:1 イエスは弟子たちに言われた。「つまずきは避けられない。だが、それを
もたらす者は不幸である。

17:2 そのような者は、これらの小さい者の一人をつまずかせるよりも、首にひ
き臼を懸けられて、海に投げ込まれてしまう方がましである。

17:3 あなたがたも気をつけなさい。もし兄弟が罪を犯したら、戒めなさい。そ
して、悔い改めれば、赦してやりなさい。

17:4 一日に七回あなたに対して罪を犯しても、七回、『悔い改めます』と言っ
てあなたのところに来るなら、赦してやりなさい。」

_ _

_前田訳1978_

17:1 彼は弟子たちにいわれた、「つまずきが来ないようにはできない。しかし
それを来させる人はわざわいである。

17:2 これら小さなもののひとりをつまずかせるよりは、ひき臼を首にかけられ
て海に投げ入れられたほうがその人にましである。

17:3 自ら気をつけよ。兄弟が罪を犯したら、いましめよ。悔い改めたら、ゆる
しなさい。

17:4 一日に七度あなたに罪を犯しても、七度あなたのところに来て、『改めま
す』というなら、ゆるしなさい」と。

_ _

_新改訳1970_

17:1 イエスは弟子たちにこう言われた。「つまずきが起こるのは避けられな
い。だが、つまずきを起こさせる者は、忌まわしいものです。

17:2 この小さい者たちのひとりに、つまずきを与えるようであったら、そんな
者は石臼を首にゆわえつけられて、海に投げ込まれたほうがましです。

17:3 気をつけていなさい。もし兄弟が罪を犯したなら、彼を戒めなさい。そし
て悔い改めれば、赦しなさい。

17:4 かりに、あなたに対して一日に七度罪を犯しても、『悔い改めます。』と
言って七度あなたのところに来るなら、赦してやりなさい。」

_ _

_塚本訳1963_

17:1 それから弟子たちに言われた、「罪のいざないが来るのは致し方がない。
だが、それを来させる人は禍だ。

17:2 この小さな者を一人でも罪にいざなうよりは、挽臼を頚にかけられて海に
放り込まれる方が、その人の為である。

17:3 (人を罪にいざなわぬように注意せよ。(また)もし兄弟が(あなたに対
して)罪を犯したら、これを咎め、悔改めたら、赦してやりなさい。

17:4 あなたに対して一日に七度罪を犯しても、七度『すまなかった』と言っ
て、あなたの所へもどってきたら、七度赦してやらねばならない。」

_ _

_口語訳1955_

17:1 イエスは弟子たちに言われた、「罪の誘惑が来ることは避けられない。し
かし、それをきたらせる者は、わざわいである。

17:2 これらの小さい者のひとりを罪に誘惑するよりは、むしろ、ひきうすを首
にかけられて海に投げ入れられた方が、ましである。

17:3 あなたがたは、自分で注意していなさい。もしあなたの兄弟が罪を犯すな
ら、彼をいさめなさい。そして悔い改めたら、ゆるしてやりなさい。

17:4 もしあなたに対して一日に七度罪を犯し、そして七度『悔い改めます』と
言ってあなたのところへ帰ってくれば、ゆるしてやるがよい」。

_ _

_文語訳1917_

"421701","イエス弟子たちに言ひ給ふ『躓物は必ず來らざるを得ず、されど之を
來らす者は禍害なるかな。"

"421702","この小さき者の一人を躓かするよりは、寧ろ碾臼の石を頚に懸けられ
て、海に投げ入れられんかた善きなり。"

"421703","汝等みづから心せよ。もし汝の兄弟罪を犯さば、これを戒めよ。もし
悔改めなば之をゆるせ。"

"421704","もし一日に七度なんぢに罪を犯し、七度「悔改む」と言ひて、汝に歸
らば之をゆるせ』"

_ _

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各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

塚本訳 マコ 9:42

9:42 しかし(わたしを)信ずるこの小さな者を一人でも罪にいざなう者は、大
きな挽臼を頚にかけられて海に投げ込まれた方が、はるかにその人の仕合わせで
ある。

 

塚本訳 マタ 18:6-7

18:6 しかしわたしを信ずるこの小さな者を一人でも罪にいざなう者は、大きな
挽臼を頚にかけられて深い海に沈められる方が得である。

18:7 この世は罪のいざないがあるから禍だ、罪のいざないの来るのを避けるこ
とができないからである。しかしいざないを来させる人は禍だ。

 

塚本訳 マタ 18:15

18:15 それで、もし兄弟が罪を犯し(て悔改めなかっ)たら、行って、あなたと
二人だけの間で忠告をしてやりなさい。もし言うことを聞けば、あなたは(天の
国のために)兄弟を一人もうけたのである。

 

塚本訳 マタ 18:21-22

18:21 その時ペテロが進み寄ってたずねた、「主よ、兄弟がわたしに対して罪を
犯したとき、何度赦してやらねばなりませんか。七度まででしょうか。」

18:22 イエスがこたえられた、「いや、あなたに言う、七度までどころか、七十
七度まで!

 

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

新共同 マタ 18:15

18:15 「兄弟があなたに対して罪を犯したなら、行って二人だけのところで忠告
しなさい。言うことを聞き入れたら、兄弟を得たことになる。

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

口語訳 Tコリ11:19

11:19 たしかに、あなたがたの中でほんとうの者が明らかにされるためには、分
派もなければなるまい。

 

口語訳 ガラ 2:11-14

2:11 ところが、ケパがアンテオケにきたとき、彼に非難すべきことがあったの
で、わたしは面とむかって彼をなじった。

2:12 というのは、ヤコブのもとからある人々が来るまでは、彼は異邦人と食を
共にしていたのに、彼らがきてからは、割礼の者どもを恐れ、しだいに身を引い
て離れて行ったからである。

2:13 そして、ほかのユダヤ人たちも彼と共に偽善の行為をし、バルナバまでが
そのような偽善に引きずり込まれた。

2:14 彼らが福音の真理に従ってまっすぐに歩いていないのを見て、わたしは衆
人の面前でケパに言った、「あなたは、ユダヤ人であるのに、自分自身はユダヤ
人のよ うに生活しないで、異邦人のように生活していながら、どうして異邦人
にユダヤ人のようになることをしいるのか」。

 

口語訳 Tコリ13:4-7

13:4 愛は寛容であり、愛は情深い。また、ねたむことをしない。愛は高ぶらな
い、誇らない。

13:5 不作法をしない、自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。

13:6 不義を喜ばないで真理を喜ぶ。

13:7 そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。

 

口語訳 ロマ 12:20-21

12:20 むしろ、「もしあなたの敵が飢えるなら、彼に食わせ、かわくなら、彼に
飲ませなさい。そうすることによって、あなたは彼の頭に燃えさかる炭火を積む
ことになるのである」。

12:21 悪に負けてはいけない。かえって、善をもって悪に勝ちなさい。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

新共同 Tコリ8:12

8:12 このようにあなたがたが、兄弟たちに対して罪を犯し、彼らの弱い良心を
傷つけるのは、キリストに対して罪を犯すことなのです。

 

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

口語訳 Tコリ8:12

8:12 このようにあなたがたが、兄弟たちに対して罪を犯し、その弱い良心を痛
めるのは、キリストに対して罪を犯すことなのである。

 

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231 問・熱心に祈れとありますから、信仰には努力の要素がありはしませ
んか。

答・信じ込むことに優れた人がいます。そういう人には裏切れません。

 

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ルカ17:5−6

信仰の力

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421705すると、使徒たちが主に言った、「私たちの信仰を増して下さい」。

421706そこで主は言った、「もしあなたたちが芥子種ほどの信仰〔でも〕持って
いるなら、[この]桑の木に、『根こそぎにされて、海の中に植え〔換え〕られて
しまえ』と言っても、それはあなたたちに聞き従うであろう。

_ _

_新共同訳1987_

17:5 使徒たちが、「わたしどもの信仰を増してください」と言ったとき、

17:6 主は言われた。「もしあなたがたにからし種一粒ほどの信仰があれば、こ
の桑の木に、『抜け出して海に根を下ろせ』と言っても、言うことを聞くであろう。

_ _

_前田訳1978_

17:5 使徒たちが主にいった、「われらの信仰を増してください」と。

17:6 主はいわれた、「からしの一粒ほどの信仰があれば、この桑の木に、『抜
けて海に植われ』といってもいうことを聞こう。

_ _

_新改訳1970_

17:5 使徒たちは主に言った。「私たちの信仰を増してください。」

17:6 しかし主は言われた。「もしあなたがたに、からし種ほどの信仰があった
なら、この桑の木に、『根こそぎ海の中に植われ。』と言えば、言いつけどおり
になるのです。

_ _

_塚本訳1963_

17:5 使徒たちが主に言った、「もっと信仰を下さい。」

17:6 主が言われた、「もしあなた達に芥子粒ほどでも信仰があれば、──(あな
た達にはそれがないが、もしあれば)──この桑の木にむかい『抜けて海に植わ
れ』と言っても、言うことを聞くであろう。

_ _

_口語訳1955_

17:5 使徒たちは主に「わたしたちの信仰を増してください」と言った。

17:6 そこで主が言われた、「もし、からし種一粒ほどの信仰があるなら、この
桑の木に、『抜け出して海に植われ』と言ったとしても、その言葉どおりになる
であろう。

 

_文語訳1917_

"421705","使徒たち主に言ふ『われらの信仰を増したまへ』"

"421706","主いひ給ふ『もし芥種一粒ほどの信仰あらば、此の桑の樹に「抜けて
海に植れ」と言ふとも汝らに從ふべし。"

 

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各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

塚本訳 マコ 11:22-23

11:22 イエスが彼らに答えられる、「神(の力)を信ぜよ。

11:23 アーメン、わたしは言う、だれでもこの山に向かい、『立ち上がって海に
飛び込め』と言って心に疑わず、自分の言うことは成ると信ずるならば、そのと
おりになる。

 

塚本訳 マタ 17:20

17:20 彼らに言われた、「信仰が無いからだ。アーメン、わたしは言う、もしあ
なた達に芥子粒ほどでも信仰があれば、この山に向かい『ここからあそこに移
れ』と言えば移り、あなた達に出来ないことは一つもない。」

 

塚本訳 マタ 21:21

21:21 イエスは答えられた、「アーメン、わたしは言う、もしあなた達に信仰が
あって疑わないならば、この無花果におこった(と同じ)ことをすることができ
るばかりか、この山にむかい『立ち上がって海に飛び込め』と言っても、その通
りになる。

 

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

新共同 マタ 17:20

17:20 イエスは言われた。「信仰が薄いからだ。はっきり言っておく。もし、か
らし種一粒ほどの信仰があれば、この山に向かって、『ここから、あそこに移
れ』と命じても、そのとおりになる。あなたがたにできないことは何もない。」

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

口語訳 Uコリ12:8-10

12:8 このことについて、わたしは彼を離れ去らせて下さるようにと、三度も主
に祈った。

12:9 ところが、主が言われた、「わたしの恵みはあなたに対して十分である。
わたしの力は弱いところに完全にあらわれる」。それだから、キリストの力がわ
たしに宿るように、むしろ、喜んで自分の弱さを誇ろう。

12:10 だから、わたしはキリストのためならば、弱さと、侮辱と、危機と、迫害
と、行き詰まりとに甘んじよう。なぜなら、わたしが弱い時にこそ、わたしは強
いからである。

 

口語訳 ピリ 4:13

4:13 わたしを強くして下さるかたによって、何事でもすることができる。

 

口語訳 ロマ 4:20-21

4:20 彼は、神の約束を不信仰のゆえに疑うようなことはせず、かえって信仰に
よって強められ、栄光を神に帰し、

4:21 神はその約束されたことを、また成就することができると確信した。

 

口語訳 ロマ 10:17

10:17 したがって、信仰は聞くことによるのであり、聞くことはキリストの言葉
から来るのである。

 

口語訳 Tテサ3:10

3:10 わたしたちは、あなたがたの顔を見、あなたがたの信仰の足りないところ
を補いたいと、日夜しきりに願っているのである。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

 

・・・・

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

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232 問・救われるには「努力」も必要ではありませんか

答・熱心は必要ですが、最後は「絶対恩恵による無条件の罪の赦し」です。

  本人が信仰に目覚めなくても、神のほうで救います。母親の気持ちです。

 

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ルカ17:7−10

役に立たぬ僕

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421707また、あなたたちのうちの誰が、〔畑を〕耕作するか〔家畜を〕飼育する
僕がいる

場合、その彼が畑から〔帰って家の〕中に入って来た時、その彼に、『すぐさま
こちらにやって来て、〔食事の席に〕横になりなさい」、と言うだろうか。

421708むしろ彼には、『私のとる夕食を準備せよ、そして私が食べて飲む間、腰
に帯をして私の給仕をせよ。そしてその後で、お前が食べ、飲むがよい』と言う
のではないか。

421709その僕が言い渡されたことをした〔というだけで〕、主人は彼に恩を覚え
るだろか。

421710そのようにあなたたちも、自分に言い渡されたことすべてを行なった時、
〔こう〕

言うのだ、『私どもはふつつかな僕です。私どものすべきことをした〔まで〕で
す』」。

_ _

_新共同訳1987_

17:7 あなたがたのうちだれかに、畑を耕すか羊を飼うかする僕がいる場合、そ
の僕が畑から帰って来たとき、『すぐ来て食事の席に着きなさい』と言う者がい
るだろうか。

17:8 むしろ、『夕食の用意をしてくれ。腰に帯を締め、わたしが食事を済ます
まで給仕してくれ。お前はその後で食事をしなさい』と言うのではなかろうか。

17:9 命じられたことを果たしたからといって、主人は僕に感謝するだろうか。

17:10 あなたがたも同じことだ。自分に命じられたことをみな果たしたら、『わ
たしどもは取るに足りない僕です。しなければならないことをしただけです』と
言いなさい。」

_ _

_前田訳1978_

17:7 あなた方のだれかに農耕か牧畜をする僕があって、その僕が野らから帰っ
たとき、『すぐ来て食事しなさい』というだろうか。

17:8 むしろ、『夕食の用意をして、わたしが食事するまで帯をしめて仕え、そ
のあとで食事しなさい』というまいか。

17:9 命じられたことをしたからとて、主人は僕に感謝しようか。

17:10 そのように、あなた方も、命じられたことをすべてなしとげたとき、『わ
れらはお役に立たぬ僕です、すべきことをしただけです』といいなさい」と。

_ _

_新改訳1970_

17:7 ところで、あなたがたのだれかに、耕作か羊飼いをするしもべがいるとし
て、そのしもべが野らから帰って来たとき、『さあ、さあ、ここに来て、食事を
しなさい。』としもべに言うでしょうか。

17:8 かえって、『私の食事の用意をし、帯を締めて私の食事が済むまで給仕し
なさい。あとで、自分の食事をしなさい。』と言わないでしょうか。

17:9 しもべが言いつけられたことをしたからといって、そのしもべに感謝する
でしょうか。

17:10 あなたがたもそのとおりです。自分に言いつけられたことをみな、してし
まったら、『私たちは役に立たないしもべです。なすべきことをしただけで
す。』と言いなさい。」

_ _

_塚本訳1963_

17:7 ただ(次の譬を聞け。)あなた達のうちに耕作、あるいは牧畜をする僕を
持っている人があって、その僕が畑からかえって来たとき、『すぐここに来て食
事をしなさい』とその人は言うだろうか。

17:8 むしろ反対に、『夕食の用意をして、わたしが食事をすますまで裾をひき
からげて給仕をし、そのあとで食事をしなさい』と言うのではあるまいか。

17:9 言いつけられたことをしたからとて、主人が僕に感謝するだろうか。

17:10 そのようにあなた達も、(神に)命じられたことを皆なしとげた時、『わ
れわれは役に立たない僕だ、せねばならぬことをしたまでだ。(褒美をいただく
資格はない)』と言え。」

_ _

_口語訳1955_

17:7 あなたがたのうちのだれかに、耕作か牧畜かをする僕があるとする。その
僕が畑から帰って来たとき、彼に『すぐきて、食卓につきなさい』と言うだろうか。

17:8 かえって、『夕食の用意をしてくれ。そしてわたしが飲み食いするあい
だ、帯をしめて給仕をしなさい。そのあとで、飲み食いをするがよい』と、言う
ではないか。

17:9 僕が命じられたことをしたからといって、主人は彼に感謝するだろうか。

17:10 同様にあなたがたも、命じられたことを皆してしまったとき、『わたした
ちはふつつかな僕です。すべき事をしたに過ぎません』と言いなさい」。

 

_文語訳1917_

"421707","汝等のうち誰か或は耕し、或は牧する僕を有たんに、その僕畑より歸
りたる時、これに對ひて「直ちに來り食に就け」と言ふ者あらんや。"

"421708","反つて「わが夕餐の備をなし、我が飲食するあひだ、帶して給仕せ
よ、然る後に、なんぢ飲食すべし」と言ふにあらずや。"

"421709","僕、命ぜられし事を爲したればとて、主人これに謝すべきか。"

"421710","かくのごとく汝らも命ぜられし事をことごとく爲したる時「われらは
無益なる僕なり、爲すべき事を爲したるのみ」と言へ』"

 

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各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

_ _

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_ _

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

 

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_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

口語訳 Tコリ9:16-17

9:16 わたしが福音を宣べ伝えても、それは誇にはならない。なぜなら、わたし
は、そうせずにはおれないからである。もし福音を宣べ伝えないなら、わたしは
わざわいである。

9:17 進んでそれをすれば、報酬を受けるであろう。しかし、進んでしないとし
ても、それは、わたしにゆだねられた務なのである。

 

口語訳 ピリ 3:8-9

3:8 わたしは、更に進んで、わたしの主キリスト・イエスを知る知識の絶大な価
値のゆえに、いっさいのものを損と思っている。キリストのゆえに、わたしはす
べてを失ったが、それらのものを、ふん土のように思っている。それは、わたし
がキリストを得るためであり、

3:9 律法による自分の義ではなく、キリストを信じる信仰による義、すなわち、
信仰に基く神からの義を受けて、キリストのうちに自分を見いだすようになるた
めである。

 

口語訳 ロマ 12:3

12:3 わたしは、自分に与えられた恵みによって、あなたがたひとりびとりに言
う。思うべき限度を越えて思いあがることなく、むしろ、神が各自に分け与えら
れた信仰の量りにしたがって、慎み深く思うべきである。

 

口語訳 ピリ 2:3

2:3 何事も党派心や虚栄からするのでなく、へりくだった心をもって互に人を自
分よりすぐれた者としなさい。

 

口語訳 ロマ 3:27

3:27 すると、どこにわたしたちの誇があるのか。全くない。なんの法則によっ
てか。行いの法則によってか。そうではなく、信仰の法則によってである。

 

口語訳 Tコリ4:7

4:7 いったい、あなたを偉くしているのは、だれなのか。あなたの持っているも
ので、もらっていないものがあるか。もしもらっているなら、なぜもらっていな
いもののように誇るのか。

 

口語訳 Tコリ10:12

10:12 だから、立っていると思う者は、倒れないように気をつけるがよい。

 

口語訳 Tコリ15:58

15:58 だから、愛する兄弟たちよ。堅く立って動かされず、いつも全力を注いで
主のわざに励みなさい。主にあっては、あなたがたの労苦がむだになることはな
いと、あなたがたは知っているからである。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

新共同 ロマ 11:35

11:35 だれがまず主に与えて、/その報いを受けるであろうか。」

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

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233 問・病気や家庭の問題で教会の門を叩いても、問題が解決すると教会
を去る人がいる

      結婚式をキリスト教式で行う人の率は五割。しかしそのまま教会
に留まる人は多分一割以下

答・直ったのは神のお陰ですと思って神に栄光を帰するとき、病気や家庭問題
の目的が達成される。肉の病を通して霊魂の病が治る。肉の病気は治っても霊魂
の病が直る例は少ない。医者にお礼を言いに来る人は少ない

 

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ルカ17:11−19

十人の癩病人

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421711さて、エルサレムヘ赴く際、彼自らサマリアおよびガリラヤの真中を通り過ぎ

て行った。

421712そして、彼がある村に入った時、十人のらい病の男たちが[彼に]出会った。彼

らは、遠方に立っていたが、

421713自ら声を上げて言った、「師イエスよ、俺たちに憐れみを」。

421714すると彼は〔それを〕見て、彼らに言った、「行って、あなたたちを祭司

たちに見せて来なさい」。そこで去って行く途中で、彼らは清められた。

421715さて、彼らのうちの一人は、自分が癒されたのを見て、大きな声で神を賛
美しながら戻って来た。

421716そして顔を〔大地につけて〕イエスの足もとにひれ伏し、彼に感謝し続け
た。しかもその彼はサマリア人であった。

421717そこでイエスは答えて言った、「かの十人が清められたのではなかった
か。ほかの九人はどこか。

421718神に賛美を献げるために戻って来たと見てとれるのは、この他部族の者し
かいないのか」。

421719そこでイエスは彼に言った、「立ち上がって、歩んで行きなさい。あなた
の信仰が、今あなたを救ったのだ」。

_ _

_新共同訳1987_

17:11 イエスはエルサレムへ上る途中、サマリアとガリラヤの間を通られた。

17:12 ある村に入ると、重い皮膚病を患っている十人の人が出迎え、遠くの方に
立ち止まったまま、

17:13 声を張り上げて、「イエスさま、先生、どうか、わたしたちを憐れんでく
ださい」と言った。

17:14 イエスは重い皮膚病を患っている人たちを見て、「祭司たちのところに
行って、体を見せなさい」と言われた。彼らは、そこへ行く途中で清くされた。

17:15 その中の一人は、自分がいやされたのを知って、大声で神を賛美しながら
戻って来た。

17:16 そして、イエスの足もとにひれ伏して感謝した。この人はサマリア人だった。

17:17 そこで、イエスは言われた。「清くされたのは十人ではなかったか。ほか
の九人はどこにいるのか。

17:18 この外国人のほかに、神を賛美するために戻って来た者はいないのか。」

17:19 それから、イエスはその人に言われた。「立ち上がって、行きなさい。あ
なたの信仰があなたを救った。」

_ _

_前田訳1978_

17:11 エルサレムへ進まれるときのこと、彼はサマリアとガリラヤの間を通られた。

17:12 ある村に入られると、十人のらい者に会われた。彼らは遠くで立ちどまり、

17:13 声をあげていった、「師の君イエスさま、おあわれみを」と。

17:14 見ていわれた、「行って体を祭司たちに見せなさい」と。すると行くうち
に清まった。

17:15 彼らのひとりは、なおったのを見ると、大声で神をたたえて帰ってきた。

17:16 そしてお足もとにひれ伏して感謝した。その人はサマリア人であった。

17:17 イエスはいわれた、「清まったのは十人ではなかったのか。九人はどこか。

17:18 このよそもののほか帰って来て神に栄光を帰するものはだれもいないの
か」と。

17:19 そしてその人にいわれた、「立って行きなさい。あなたの信仰があなたを
救った」と。

_ _

_新改訳1970_

17:11 そのころイエスはエルサレムに上られる途中、サマリヤとガリラヤの境を
通られた。

17:12 ある村にはいると、十人のらい病人がイエスに出会った。彼らは遠く離れ
た所に立って、

17:13 声を張り上げて、「イエスさま、先生。どうぞあわれんでください。」と
言った。

17:14 イエスはこれを見て、言われた。「行きなさい。そして自分を祭司に見せ
なさい。」彼らは行く途中でいやされた。

17:15 そのうちのひとりは、自分のいやされたことがわかると、大声で神をほめ
たたえながら引き返して来て、

17:16 イエスの足もとにひれ伏して感謝した。彼はサマリヤ人であった。

17:17 そこでイエスは言われた。「十人いやされたのではないか。九人はどこに
いるのか。

17:18 神をあがめるために戻って来た者は、この外国人のほかには、だれもいな
いのか。」

17:19 それからその人に言われた。「立ち上がって、行きなさい。あなたの信仰
が、あなたを直したのです。

_ _

_塚本訳1963_

17:11 エルサレムへ進んでおられた時のこと、サマリヤとガリラヤとの間を通ら
れた。

17:12 とある村に入ると、十人の癩病人に出合われた。彼らは(規則どおりに)
遠くの方で立ち止まったまま、

17:13 声をはりあげて、「イエス先生、どうぞお慈悲を」と言った。

17:14 イエスは見て言われた、「(全快したことを世間に証明してもらうため、
エルサレムの宮に)行って体を『祭司たちに見せなさい。』」すると行く途中
で、(皆いつとはなしに体が)清まった。

17:15 ところでそのうちの一人は自分が直ったのを見ると、大声で神を讃美しな
がら帰ってきて、

17:16 イエスの足下にひれ伏してお礼を言った。それはサマリヤ人であった。

17:17 イエスは言われた、「十人とも清められたのではなかったか。九人はどこ
にいるか。

17:18 この外国人一人のほかには、(九人のユダヤ人のうちに)帰ってきて神に
栄光を帰する者はだれもないのか。」

17:19 そしてその人に言われた、「さあ立って行きなさい。あなたの信仰がなお
したのだ。」

_ _

_口語訳1955_

17:11 イエスはエルサレムへ行かれるとき、サマリヤとガリラヤとの間を通られた。

17:12 そして、ある村にはいられると、十人のらい病人に出会われたが、彼らは
遠くの方で立ちとどまり、

17:13 声を張りあげて、「イエスさま、わたしたちをあわれんでください」と
言った。

17:14 イエスは彼らをごらんになって、「祭司たちのところに行って、からだを
見せなさい」と言われた。そして、行く途中で彼らはきよめられた。

17:15 そのうちのひとりは、自分がいやされたことを知り、大声で神をほめたた
えながら帰ってきて、

17:16 イエスの足もとにひれ伏して感謝した。これはサマリヤ人であった。

17:17 イエスは彼にむかって言われた、「きよめられたのは、十人ではなかった
か。ほかの九人は、どこにいるのか。

17:18 神をほめたたえるために帰ってきたものは、この他国人のほかにはいない
のか」。

17:19 それから、その人に言われた、「立って行きなさい。あなたの信仰があな
たを救ったのだ」。

_ _

 _文語訳1917_

"421711","イエス、エルサレムに往かんとて、サマリヤとガリラヤとの間をとほ
り、"

"421712","或村に入り給ふとき、十人の癩病人これに遇ひて、遥に立ち止まり、"

"421713","聲を揚げて言ふ『君イエスよ、我らを憫みたまへ』"

"421714","イエス之を見て言ひたまふ『なんぢら往きて身を祭司らに見せよ』彼
ら往く間に潔められたり。"

"421715","その中の一人、おのが醫されたるを見て、大聲に神を崇めつつ歸りき
たり、"

"421716","イエスの足下に平伏して謝す。これはサマリヤ人なり。"

"421717","イエス答へて言ひたまふ『十人みな潔められしならずや、九人は何處
に在るか。"

"421718","この他國人のほかは、神に榮光を歸せんとて歸りきたる者なきか』"

"421719","かくて之に言ひたまふ『起ちて往け、なんぢの信仰なんぢを救へり』"

_ _

***************************************

 

各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

_ _

・・・・

_ _

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

新共同 ルカ 9:51

9:51 イエスは、天に上げられる時期が近づくと、エルサレムに向かう決意を固
められた。

 

新共同 マタ 8:2

8:2 すると、一人の重い皮膚病を患っている人がイエスに近寄り、ひれ伏して、
「主よ、御心ならば、わたしを清くすることがおできになります」と言った。

 

新共同 ルカ 5:5

5:5 シモンは、「先生、わたしたちは、夜通し苦労しましたが、何もとれません
でした。しかし、お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」と答えた。

 

新共同 マタ 17:15

17:15 言った。「主よ、息子を憐れんでください。てんかんでひどく苦しんでい
ます。度々火の中や水の中に倒れるのです。

 

新共同 マタ 8:4

8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。た
だ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々に証明しなさ
い。」

 

新共同 ルカ 2:20

2:20 羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、
神をあがめ、賛美しながら帰って行った。

 

新共同 ルカ 9:52

9:52 そして、先に使いの者を出された。彼らは行って、イエスのために準備し
ようと、サマリア人の村に入った。

 

新共同 マタ 9:22

9:22 イエスは振り向いて、彼女を見ながら言われた。「娘よ、元気になりなさ
い。あなたの信仰があなたを救った。」そのとき、彼女は治った。

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

 

・・・・

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

新共同 Tコリ14:25

14:25 心の内に隠していたことが明るみに出され、結局、ひれ伏して神を礼拝
し、「まことに、神はあなたがたの内におられます」と皆の前で言い表すことに
なるでしょう。

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

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234 問・神の国は歴史的、物理的に特定できず、また漸次的に成長するも
のでもないということでしょうか。すると教会が神の国であると解さなくて良い
でしょうか。「我に来たれ」と言ったイエスという人格にもないということで
しょうか

答・神の国は天にあって、地上ではこれを信じる人に具現化します。複数の人
間の間にあると言うところがポイントです。無教会主義といっても先生と私とい
う複数の関係において神の国が実現しています

 

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ルカ17:20−21

神の国はいつ来るか

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421720さて、ファリサイ人たちに、いつ神の王国は到来するのかと問われ、彼は彼ら

に答え、また言った、「神の王国は、観察しうるようなさまで到来することはない。

421721人々が『見よ、ここだ』とか、『あそこだ』などと言うこともない。なぜな

らば、見よ、神の王国はあなたたちの〔現実の〕只中にあるのだ」。

_ _

_新共同訳1987_

17:20 ファリサイ派の人々が、神の国はいつ来るのかと尋ねたので、イエスは答
えて言われた。「神の国は、見える形では来ない。

17:21 『ここにある』『あそこにある』と言えるものでもない。実に、神の国は
あなたがたの間にあるのだ。」

_ _

_前田訳1978_

17:20 パリサイ人たちには神の国はいつ来るかとたずねられて、こう答えられ
た、「神の国は見える形では来ない。

17:21 また、『見よ、ここに』とか、『あそこに』ともいえない。見よ、神の国
はあなた方のうちにある」と。

_ _

_新改訳1970_

17:20 さて、神の国はいつ来るのか、とパリサイ人たちに尋ねられたとき、イエ
スは答えて言われた。「神の国は、人の目で認められるようにして来るものでは
ありません。

17:21 『そら、ここにある。』とか、『あそこにある。』とか言えるようなもの
ではありません。いいですか。神の国は、あなたがたのただ中にあるのです。」

_ _

_塚本訳1963_

17:20 パリサイ人から神の国はいつ来るのかと尋ねられたとき、答えられた、
「神の国は、(いつ来るのかと計算や)観測のできるようにしては来ない。

17:21 また『そら、ここに(ある)』とか、『かしこに(ある)』とか言うこと
も出来ない。神の国はあっと言う間に、あなた達の間にあらわれるのだから。」

_ _

_口語訳1955_

17:20 神の国はいつ来るのかと、パリサイ人が尋ねたので、イエスは答えて言わ
れた、「神の国は、見られるかたちで来るものではない。

17:21 また『見よ、ここにある』『あそこにある』などとも言えない。神の国
は、実にあなたがたのただ中にあるのだ」。

 

_文語訳1917_

"421720","神の國の何時きたるべきかをパリサイ人に問はれし時、イエス答へて
言ひたまふ『神の國は見ゆべき状にて來らず。"

"421721","また「視よ、此處に在り」「彼處に在り」と人々言はざるべし。視
よ、神の國は汝らの中に在るなり』"

 

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各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

_ _

・・・・

_ _

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

新共同 ルカ 19:11

19:11 人々がこれらのことに聞き入っているとき、イエスは更に一つのたとえを
話された。エルサレムに近づいておられ、それに、人々が神の国はすぐにも現れ
るものと思っていたからである。

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

口語訳 ロマ 14:17

14:17 神の国は飲食ではなく、義と、平和と、聖霊における喜びとである。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

新共同 使  1:6

1:6 さて、使徒たちは集まって、「主よ、イスラエルのために国を建て直してく
ださるのは、この時ですか」と尋ねた。

 

新共同 ロマ 14:17

14:17 神の国は、飲み食いではなく、聖霊によって与えられる義と平和と喜びな
のです。

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

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235 問・嫁にやったり、建てたり、植えたりするなとか、家財道具を取り
に戻るな、家に戻るな、などの注意は火災で家を焼かれた経験から実感です。

答・クリスチャンは終末と再臨を意識して生きるときに正しい人生観が与えら
れます。終末と再臨の信仰の本質は[歴史は100%神が支配している]というこ
との認識です。私は脳内出血で一時意識不明になってそのことが分かるようにな
りました。

  本当の教会はここにあるあっちにあるとは言えないのも真理です。本当の
神の国は終末にあっという間に来ます。

 

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ルカ17:22−37

最後の日は稲妻のように

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421722また彼は、弟子たちに対して語った、「あなたたちが、人の子の日々を一
日〔でも〕見ようと欲するが、見ることの〔でき〕ない日々が来るだろう。

421723そして人々はあなたたちに言うだろう、『見よ、あそこだ、[あるいは]見
よ、ここだ』。出かけて行くな、また後を追うな。

421724なぜなら、稲妻が天が下の此方から天が下の彼方へ光り煌(きらめ)くよ
うに、人の子も[彼の日には]ちょうどそのようになるだろう。

421725しかし、彼はまず、多くの苦しみを受け、この世代によって棄てられねば
ならない。

421726そして、ノアの日々にそうであったと同じように、人の子の日々において
もそのようになるだろう。

421727人々は食べたり飲んだり、娶ったり嫁いだりしていた。そうしているうち
に、ノアが箱船に入り、大洪水がやって来てすべての者を滅ぼしてしまった。

421728同様に、ロトの日々にそうであったと同じように〔なるだろう〕。人々は
食べたり飲んだり、買ったり売ったり、植えたり建てたりしていた。

421729しかし、

ロトがソドムから出て行った日に、火と硫黄が天より〔雨と〕降り、すべての者を滅

ぼしてしまった。

421730人の子が啓示される日も、同一のことになるだろう。

421731その日に、屋根の上にいる者は、白分の家財が家の中に〔あっても〕、そ
れらを

取り出そうと下に降りるな、また畑にいる者も同じように、後ろを振り向くな。

421732ロトの妻のことを思い出せ。

421733自分のいのちを保つことを求める者は、それを滅ぼすだろう。しかし、自
分のいのちを滅ぼす者は、それを生かすだろう。

421734私はあなたたちに言う、この夜、二人〔の男〕が一つの床にいると一人は
取り去られ他の一人は残されるだろう。

421735二人の女が同じ場所で粉を挽いていると、一人は取り去られ、他の一人は
残されるだろう」。

421736なし

421737そこで彼らは答えて彼に言った、「どこでですか、主よ」。すると彼は彼
らに言った、「体のあるところはどこでも、そこに禿げ鷹たちも集まるだろう」。

_ _

_新共同訳1987_

17:22 それから、イエスは弟子たちに言われた。「あなたがたが、人の子の日を
一日だけでも見たいと望む時が来る。しかし、見ることはできないだろう。

17:23 『見よ、あそこだ』『見よ、ここだ』と人々は言うだろうが、出て行って
はならない。また、その人々の後を追いかけてもいけない。

17:24 稲妻がひらめいて、大空の端から端へと輝くように、人の子もその日に現
れるからである。

17:25 しかし、人の子はまず必ず、多くの苦しみを受け、今の時代の者たちから
排斥されることになっている。

17:26 ノアの時代にあったようなことが、人の子が現れるときにも起こるだろう。

17:27 ノアが箱舟に入るその日まで、人々は食べたり飲んだり、めとったり嫁い
だりしていたが、洪水が襲って来て、一人残らず滅ぼしてしまった。

17:28 ロトの時代にも同じようなことが起こった。人々は食べたり飲んだり、
買ったり売ったり、植えたり建てたりしていたが、

17:29 ロトがソドムから出て行ったその日に、火と硫黄が天から降ってきて、一
人残らず滅ぼしてしまった。

17:30 人の子が現れる日にも、同じことが起こる。

17:31 その日には、屋上にいる者は、家の中に家財道具があっても、それを取り
出そうとして下に降りてはならない。同じように、畑にいる者も帰ってはならない。

17:32 ロトの妻のことを思い出しなさい。

17:33 自分の命を生かそうと努める者は、それを失い、それを失う者は、かえっ
て保つのである。

17:34 言っておくが、その夜一つの寝室に二人の男が寝ていれば、一人は連れて
行かれ、他の一人は残される。

17:35 二人の女が一緒に臼をひいていれば、一人は連れて行かれ、他の一人は残
される。」

17:36 (†底本に節が欠落 異本訳)畑に二人の男がいれば、一人は連れて行か
れ、他の一人は残される。

17:37 そこで弟子たちが、「主よ、それはどこで起こるのですか」と言った。イ
エスは言われた。「死体のある所には、はげ鷹も集まるものだ。」

_ _

_前田訳1978_

17:22 そして弟子たちにいわれた、「時が来る。そのときあなた方は一日でも人
の子の日を見たいと思っても、見えまい。

17:23 人々はあなた方に、『見よ、あそこに』『見よ、ここに』といおうが、出
かけるな、追いかけるな。

17:24 ちょうどいなずまが光って、天の下を端から端まで照らすように、人の子
はその日に来ようから。

17:25 しかしその前に人の子は多くの苦しみを受け、この世代に捨てられねばな
らない。

17:26 ちょうどノアのときにおこったことが人の子の日にもおころう。

17:27 ノアが箱舟に入った日まで、人々は食い、飲み、めとり、とつぎしていた
が、洪水が来て、ひとりのこらず滅ぼした。

17:28 ロトのときにも似たことがおこった。人々は食い、飲み、買い、売り、植
え、建てていたが、

17:29 ロトがソドムから出た日に、天から火と硫黄が降って、ひとりのこらず滅
ぼした。

17:30 人の子が現われる日も同じようであろう。

17:31 その日には、屋根の上にいるものは道具が家の中にあっても取りにおりる
な。野らにいるものも、同じくもどるな。

17:32 ロトの妻を思い出しなさい。

17:33 いのちを保とうとするものはそれを失い、失うものは生きつづけよう。

17:34 わたしはいう、その夜ふたりの男がひとつ寝床にいると、ひとりは移さ
れ、ひとりは残されよう。

17:35 ふたりの女がいっしょに臼をひいていると、ひとりは移され、ひとりは残
されよう。

17:36 〔ふたりの男が野らにいると、ひとりは移され、ひとりは残されよ
う〕。」と。

17:37 弟子たちがたずねた、「主よ、それはどこですか」と。彼はいわれた、
「死体のあるところに鷲も集まる」と。

_ _

_新改訳1970_

17:22 イエスは弟子たちに言われた。「人の子の日を一日でも見たいと願って
も、見られない時が来ます。

17:23 人々が『こちらだ。』とか、『あちらだ。』とか言っても行ってはなりま
せん。あとを追いかけてはなりません。

17:24 いなずまが、ひらめいて、天の端から天の端へと輝くように、人の子は、
人の子の日には、ちょうどそのようであるからです。

17:25 しかし、人の子はまず、多くの苦しみを受け、この時代に捨てられなけれ
ばなりません。

17:26 人の子の日に起こることは、ちょうど、ノアの日に起こったことと同様です。

17:27 ノアが箱舟にはいるその日まで、人々は、食べたり、飲んだり、めとった
り、とついだりしていたが、洪水が来て、すべての人を滅ぼしてしまいました。

17:28 また、ロトの時代にあったことと同様です。人々は食べたり、飲んだり、
売ったり、買ったり、植えたり、建てたりしていたが、

17:29 ロトがソドムから出て行くと、その日に、火と硫黄が天から降って、すべ
ての人を滅ぼしてしまいました。

17:30 人の子の現われる日にも、全くそのとおりです。

17:31 その日には、屋上にいる者は家に家財があっても、取り出しに降りてはい
けません。同じように、畑にいる者も家に帰ってはいけません。

17:32 ロトの妻を思い出しなさい。

17:33 自分のいのちを救おうと努める者はそれを失い、それを失う者はいのちを
保ちます。

17:34 あなたがたに言いますが、その夜、同じ寝台で男がふたり寝ていると、ひ
とりは取られ、他のひとりは残されます。

17:35 女がふたりいっしょに臼をひいていると、ひとりは取られ、他のひとりは
残されます。」

17:36 [本節欠如]

17:37 弟子たちは答えて言った。「主よ。どこでですか。」主は言われた。「死
体のある所、そこに、はげたかも集まります。」

_ _

_塚本訳1963_

17:22 それから弟子たちに言われた、「(いまに苦しい試みの)日が来て、あな
た達は、せめて一日でも人の子(わたし)の(栄光の)日に生きたいと願うけれ
ども、許されない。

17:23 (その試みの時に、)『そら、かしこに(人の子が)』『そら、ここに』
と言う者があるが、ついて行くな、追いまわすな。

17:24 その日に人の子(わたし)が来るのは、ちょうど稲妻がひらめいて、大空
の下をこの端からかの端まで照りかがやかすよう(に、はっきりわかるの)であ
るから。

17:25 しかし人の子はその前に多くの苦しみをうけ、この時代の人から排斥され
ねばならない。

17:26 ちょうどノアの(洪水の)時にあったようなことが、人の子の(来る)日
にも起るであろう。

17:27 『ノアが箱船に入った』日まで、人々が飲んだり食ったり、嫁にやったり
取ったりしていると、洪水が来て、一人のこらず滅ぼしてしまった。

17:28 ロトの時にも、ちょうど同じようなことがあった。人々が飲んだり食った
り、売ったり買ったり、植えたり建てたりしていると、

17:29 ロトがソドムから出た日に、『(神は)天から火と硫黄とを降らせて、
『一人のこらず滅ぼしてしまわれた。

17:30 人の子があらわれる日にも同じことが起るであろう。

17:31 その日には、屋根の上におる者は、(何か大切な)家財道具が家の中に
あっても下におりて取り出そうとするな。畑におる者も同じく『(家に)もど
る』な。

17:32 ロトの妻のことを思え。

17:33 (この世の)命を保とうとする者は(永遠の)命を失い、(この世の命
を)失う者は、(永遠に)生きながらえるであろう。

17:34 わたしは言う、その晩、二人の男が一つ寝床にねていると、一人は(天
に)連れてゆかれ、他の一人は(地上に)のこされる。

17:35 二人の女が一しょに臼をひいていると、一人は連れてゆかれるが、他の一
人はのこされる。」

17:36 [無し]"

17:37 弟子たちが尋ねる、(いつ)どこで(その裁きはありますか。)」彼らに
言われた、「(時が来れば、いつでも。)死体のある所に、鷲も集まる。」

_ _

_口語訳1955_

17:22 それから弟子たちに言われた、「あなたがたは、人の子の日を一日でも見
たいと願っても見ることができない時が来るであろう。

17:23 人々はあなたがたに、『見よ、あそこに』『見よ、ここに』と言うだろ
う。しかし、そちらへ行くな、彼らのあとを追うな。

17:24 いなずまが天の端からひかり出て天の端へとひらめき渡るように、人の子
もその日には同じようであるだろう。

17:25 しかし、彼はまず多くの苦しみを受け、またこの時代の人々に捨てられね
ばならない。

17:26 そして、ノアの時にあったように、人の子の時にも同様なことが起るであ
ろう。

17:27 ノアが箱舟にはいる日まで、人々は食い、飲み、めとり、とつぎなどして
いたが、そこへ洪水が襲ってきて、彼らをことごとく滅ぼした。

17:28 ロトの時にも同じようなことが起った。人々は食い、飲み、買い、売り、
植え、建てなどしていたが、

17:29 ロトがソドムから出て行った日に、天から火と硫黄とが降ってきて、彼ら
をことごとく滅ぼした。

17:30 人の子が現れる日も、ちょうどそれと同様であろう。

17:31 その日には、屋上にいる者は、自分の持ち物が家の中にあっても、取りに
おりるな。畑にいる者も同じように、あとへもどるな。

17:32 ロトの妻のことを思い出しなさい。

17:33 自分の命を救おうとするものは、それを失い、それを失うものは、保つの
である。

17:34 あなたがたに言っておく。その夜、ふたりの男が一つ寝床にいるならば、
ひとりは取り去られ、他のひとりは残されるであろう。

17:35 ふたりの女が一緒にうすをひいているならば、ひとりは取り去られ、他の
ひとりは残されるであろう。

17:36 〔ふたりの男が畑におれば、ひとりは取り去られ、他のひとりは残される
であろう〕」。

17:37 弟子たちは「主よ、それはどこであるのですか」と尋ねた。するとイエス
は言われた、「死体のある所には、またはげたかが集まるものである」。

 

_文語訳1917_

"421722","かくて弟子たちに言ひ給ふ『なんぢら人の子の日の一日を見んと思ふ
日きたらん、されど見ることを得じ。"

"421723","そのとき人々なんぢらに「見よ彼處に、見よ此處に」と言はん、され
ど往くな、從ふな。"

"421724","それ雷光の天の彼方より閃きて、天の此方に輝くごとく、人の子もそ
の日には然あるべし。"

"421725","されど人の子は先ず多くの苦難を受け、かつ今の代に棄てらるべきな
り。"

"421726","ノアの日にありし如く、人の子の日にも然あるべし。"

"421727","ノア方舟に入る日までは、人々飲み食ひ娶り嫁ぎなど爲したりしが、
洪水きたりて彼等をことごとく滅せり。"

"421728","ロトの日にも斯くのごとく、人々飲み食ひ、賣り買ひ、植ゑつけ、家
造りなど爲したりしが、"

"421729","ロトのソドムを出でし日に、天より火と硫黄と降りて、彼等をことご
とく滅せり。"

"421730","人の子の顯るる日にも、その如くなるべし。"

"421731","その日には、人もし屋の上にをりて、器物家の内にあらば、之を取ら
んとて下るな。畑にをる者も同じく歸るな。"

"421732","ロトの妻を憶へ。"

"421733","おほよそ己が生命を全うせんとする者はこれを失ひ、失ふ者はこれを
保つべし。"

"421734","われ汝らに告ぐ、その夜ふたりの男、一つ寝臺に居らんに、一人は取
られ一人は遣されん。"

"421735","二人の女ともに臼ひき居らんに、一人は取られ一人は遣されん』"

"421736","(なし)"

"421737","弟子たち答へて言ふ『主よ、それは何處ぞ』イエス言ひたまふ『屍體
のある處には鷲も亦あつまらん』"

 

****************************************

各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

塚本訳 マコ 13:15-16

13:15 屋根の上におる者は、下におりて家に入って何か取りだそうとするな。

13:16 畑におる者は上着を取りに『家にもどる』な。

 

塚本訳 マコ 13:21

13:21 またその時『ここに救世主が!』、『かしこに!』と言う者があっても、
信ずるな。

 

塚本訳 マタ 24:17-18

24:17 屋根の上におる者は、下におりて家にある物を取りだそうとするな。

24:18 畑におる者は上着を取りに『(家に)もどる』な。

 

塚本訳 マタ 24:23

24:23 その時『そら、ここに救世主が』とか、『ここに』とか言う者があって
も、信ずるな。

 

塚本訳 マタ 24:26-28

24:26 だから、たとえ『そら、(救世主は)荒野にいる』と言う者があっても、
出て行くな。『そら、奥の部屋に』と言っても、信ずるな。

24:27 人の子(わたし)の来臨は、ちょうど稲妻が東から西に輝きわたるよう
(に、はっきりわかるの)であるから。

24:28 死骸のある所には、どこにでも鷲が集まる。

 

塚本訳 マタ 24:37-41

24:37 人の子の来臨は、ちょうどノアの(洪水の)時のようであるから。

24:38 すなわち洪水の前のあのころ、『ノアが箱船に入った』日まで、人々は飲
んだり食ったり、嫁にやったり取ったりしていて、

24:39 洪水が来て一人のこらずさらってゆくまで、それに気づかなかった。人の
子の来臨もこのようである。

24:40 その時、二人の男が畑にいると、一人は(天に)連れてゆかれ、一人は
(地上に)のこされる。

24:41 二人の女が臼をひいていると、一人は連れてゆかれ、一人はのこされる。

 

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

新共同 ルカ 9:22

9:22 次のように言われた。「人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司
長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日目に復活することになっている。」

 

新共同 Tコリ1:7

1:7 その結果、あなたがたは賜物に何一つ欠けるところがなく、わたしたちの主
イエス・キリストの現れを待ち望んでいます。

 

新共同 ルカ 9:62

9:62 イエスはその人に、「鋤に手をかけてから後ろを顧みる者は、神の国にふ
さわしくない」と言われた。

 

新共同 マタ 16:25

16:25 自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのために命を失う
者は、それを得る。

 

新共同 マタ 24:28

24:28 死体のある所には、はげ鷹が集まるものだ。」

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

口語訳 ピリ 1:6

1:6 そして、あなたがたのうちに良いわざを始められたかたが、キリスト・イエ
スの日までにそれを完成して下さるにちがいないと、確信している。

 

口語訳 Tテサ5:1-3

5:1 兄弟たちよ。その時期と場合とについては、書きおくる必要はない。

5:2 あなたがた自身がよく知っているとおり、主の日は盗人が夜くるように来る。

5:3 人々が平和だ無事だと言っているその矢先に、ちょうど妊婦に産みの苦しみ
が臨むように、突如として滅びが彼らをおそって来る。そして、それからのがれ
ることは決してできない。

 

口語訳 ピリ 3:7-8

3:7 しかし、わたしにとって益であったこれらのものを、キリストのゆえに損と
思うようになった。

3:8 わたしは、更に進んで、わたしの主キリスト・イエスを知る知識の絶大な価
値のゆえに、いっさいのものを損と思っている。キリストのゆえに、わたしはす
べてを失ったが、それらのものを、ふん土のように思っている。それは、わたし
がキリストを得るためであり、

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

新共同 Tコリ1:8

1:8 主も最後まであなたがたをしっかり支えて、わたしたちの主イエス・キリス
トの日に、非のうちどころのない者にしてくださいます。

 

新共同 Tコリ5:5

5:5 このような者を、その肉が滅ぼされるようにサタンに引き渡したのです。そ
れは主の日に彼の霊が救われるためです。

 

新共同 Uコリ1:13-14

1:13 -14わたしたちは、あなたがたが読み、また理解できること以外何も書いて
いません。あなたがたは、わたしたちをある程度理解しているのですから、わた
し たちの主イエスの来られる日に、わたしたちにとってもあなたがたが誇りで
あるように、あなたがたにとってもわたしたちが誇りであることを、十分に理解
して もらいたい。

1:15 このような確信に支えられて、わたしは、あなたがたがもう一度恵みを受
けるようにと、まずあなたがたのところへ行く計画を立てました。

 

新共同 ピリ 1:6

1:6 あなたがたの中で善い業を始められた方が、キリスト・イエスの日までに、
その業を成し遂げてくださると、わたしは確信しています。

 

新共同 ピリ 1:10

1:10 本当に重要なことを見分けられるように。そして、キリストの日に備え
て、清い者、とがめられるところのない者となり、

 

新共同 ピリ 2:16

2:16 命の言葉をしっかり保つでしょう。こうしてわたしは、自分が走ったこと
が無駄でなく、労苦したことも無駄ではなかったと、キリストの日に誇ることが
できるでしょう。

 

新共同 Tテサ5:2

5:2 盗人が夜やって来るように、主の日は来るということを、あなたがた自身よ
く知っているからです。

 

新共同 Uテサ2:2

2:2 霊や言葉によって、あるいは、わたしたちから書き送られたという手紙に
よって、主の日は既に来てしまったかのように言う者がいても、すぐに動揺して
分別を無くしたり、慌てふためいたりしないでほしい。

 

新共同 Tテサ5:3

5:3 人々が「無事だ。安全だ」と言っているそのやさきに、突然、破滅が襲うの
です。ちょうど妊婦に産みの苦しみがやって来るのと同じで、決してそれから逃
れられません。

 

新共同 Uペテ2:7

2:7 しかし神は、不道徳な者たちのみだらな言動によって悩まされていた正しい
人ロトを、助け出されました。

 

新共同 Tコリ1:7

1:7 その結果、あなたがたは賜物に何一つ欠けるところがなく、わたしたちの主
イエス・キリストの現れを待ち望んでいます。

 

新共同 コロ 3:4

3:4 あなたがたの命であるキリストが現れるとき、あなたがたも、キリストと共
に栄光に包まれて現れるでしょう。

 

新共同 Uテサ1:7

1:7 また、苦しみを受けているあなたがたには、わたしたちと共に休息をもって
報いてくださるのです。主イエスが力強い天使たちを率いて天から来られると
き、神はこの報いを実現なさいます。

 

新共同 Tペテ1:7

1:7 あなたがたの信仰は、その試練によって本物と証明され、火で精錬されなが
らも朽ちるほかない金よりはるかに尊くて、イエス・キリストが現れるときに
は、称賛と光栄と誉れとをもたらすのです。

 

新共同 Tペテ1:13

1:13 だから、いつでも心を引き締め、身を慎んで、イエス・キリストが現れる
ときに与えられる恵みを、ひたすら待ち望みなさい。

 

新共同 Tペテ4:13

4:13 むしろ、キリストの苦しみにあずかればあずかるほど喜びなさい。それ
は、キリストの栄光が現れるときにも、喜びに満ちあふれるためです。

 

新共同 Tヨハ2:28

2:28 さて、子たちよ、御子の内にいつもとどまりなさい。そうすれば、御子の
現れるとき、確信を持つことができ、御子が来られるとき、御前で恥じ入るよう
なことがありません。

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

・・・・

 

****************************************

 

 

 

 

 

 

236 問・気を落とさずに祈れとは人間的努力か。気の小さい人間はそれす
らもできない

答・神は全能だから、わずかな望みでもかけなさいという意味らしい。それは
人間的努力とは違うようだ。信じ込む努力。

 

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ルカ18:1−8

不埒な裁判官の譬

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421801さて、彼は、彼らが常に祈っていなくてはならず、倦(う)んではならないこ

とを〔示そうとして、〕ある譬を語った。

421802すなわち、「ある町に、神をも恐れず、人をも憚(はばか)らない一人の
裁判官がいた。

421803また、その町には一人の寡婦(やもめ)がおり、彼のもとにやって来ては
言うのだった、『私を訴える者から私を擁護して下さい』。

421804しかし彼は、しばしの間、そうしようとは思わなかった。しかしその後、
彼は自分の中で言った、『俺は神をも恐れず、人をも憚らないが、

421805この寡婦が俺に面倒をかけるので、彼女を擁護してやるとしよう。そうす
れば、絶えずやって来て俺をさいなむこともあるまい』」。

421806主は言った、「あなたたちは、この不義の裁判官の語ることを聞きなさい。

421807〔ましてや〕神は、昼夜を問わず神に叫んでいる、神に選ばれたる者たち
を擁護さ

れないだろうか。また、彼らをただ長く放擲(ほうてき)しておかれるだろうか。

421808私はあなた

たちに言う、神は速やかに彼らを擁護されるだろう。しかしながら、人の子が到来

する時、いったい彼は地上に信仰を見いだすだろうか」。

_ _

_新共同訳1987_

18:1 イエスは、気を落とさずに絶えず祈らなければならないことを教えるため
に、弟子たちにたとえを話された。

18:2 「ある町に、神を畏れず人を人とも思わない裁判官がいた。

18:3 ところが、その町に一人のやもめがいて、裁判官のところに来ては、『相
手を裁いて、わたしを守ってください』と言っていた。

18:4 裁判官は、しばらくの間は取り合おうとしなかった。しかし、その後に考
えた。『自分は神など畏れないし、人を人とも思わない。

18:5 しかし、あのやもめは、うるさくてかなわないから、彼女のために裁判を
してやろう。さもないと、ひっきりなしにやって来て、わたしをさんざんな目に
遭わすにちがいない。』」

18:6 それから、主は言われた。「この不正な裁判官の言いぐさを聞きなさい。

18:7 まして神は、昼も夜も叫び求めている選ばれた人たちのために裁きを行わ
ずに、彼らをいつまでもほうっておかれることがあろうか。

18:8 言っておくが、神は速やかに裁いてくださる。しかし、人の子が来ると
き、果たして地上に信仰を見いだすだろうか。」

_ _

_前田訳1978_

18:1 ひとつの譬を弟子たちに話して気を落とさずに常に祈るべきことをいわれた、

18:2 「ある町に神をおそれず人も顧みぬ裁判人があった。

18:3 またその町にひとりのやもめがいて、その裁判人のところによく来ては、
『わたしのために相手方を制裁してください』といっていた。

18:4 裁判人は長い間気乗りしなかったが、のちにひとり考えた、『わたしは神
をおそれず、人も顧みないが、

18:5 このやもめはやっかいだからこの女に有利な裁きをしてやろう。さもない
と、あげくのはてにやって来て当たり散らそう』と」。

18:6 そして主はいわれた、「この不正な裁判人に耳傾けよ。

18:7 まして神は夜昼叫びつづける選ばれた人々のためによい裁きをせず、長い
間放っておかれようか。

18:8 わたしはいう、間もなく彼らのためによい裁きをされよう。しかし、人の
子が来るとき、はたして地上に信仰を見ようか」と。

_ _

_新改訳1970_

18:1 いつでも祈るべきであり、失望してはならないことを教えるために、イエ
スは彼らにたとえを話された。

18:2 「ある町に、神を恐れず、人を人とも思わない裁判官がいた。

18:3 その町に、ひとりのやもめがいたが、彼のところにやって来ては、『私の
相手をさばいて、私を守ってください。』と言っていた。

18:4 彼は、しばらくは取り合わないでいたが、後には心ひそかに『私は神を恐
れず人を人とも思わないが、

18:5 どうも、このやもめは、うるさくてしかたがないから、この女のために裁
判をしてやることにしよう。でないと、ひっきりなしにやって来てうるさくてし
かたがない。』と言った。」

18:6 主は言われた。「不正な裁判官の言っていることを聞きなさい。

18:7 まして神は、夜昼神を呼び求めている選民のためにさばきをつけないで、
いつまでもそのことを放っておかれることがあるでしょうか。

18:8 あなたがたに言いますが、神は、すみやかに彼らのために正しいさばきを
してくださいます。しかし、人の子が来たとき、はたして地上に信仰が見られる
でしょうか。」

_ _

_塚本訳1963_

18:1 なお、気を落さずに常に祈るべきことについて、一つの譬をひいて弟子た
ちに話された、

18:2 「ある町に、神を恐れず、人を人とも思わない裁判官があった。

18:3 またその町に一人の寡婦がいた。いつもその裁判官の所に来ては、『(早
く裁判をして)わたしのため敵に仕返しをしてください』と言っていた。

18:4 裁判官はしばらくの間は取り合おうとしなかったが、あとでひそかに考え
た、『わたしは神を恐れず、人を人とも思わないが、

18:5 この寡婦はどうもうるさくて、やりきれないから、(裁判をして、)この
女のために仕返しをしてやろう。そうしないと最後にはやって来て、わたしをど
んなひどい目にあわせるか知れない。』」

18:6 それから主は言われた、「この不埒な裁判官の言うことを聞け。

18:7 (こんな男でもこのとおり。)まして神が、夜昼叫んでいるその選ばれた
人々のために仕返し(の裁判)をせず、気長に放っておかれることがあろうか。

18:8 わたしは言う、間もなく彼らのために仕返しをされるであろう。しかし人
の子(わたし)が来るときに、はたして地上に信仰(をもつ人)が見当るだろう
か!」

_ _

_口語訳1955_

18:1 また、イエスは失望せずに常に祈るべきことを、人々に譬で教えられた。

18:2 「ある町に、神を恐れず、人を人とも思わぬ裁判官がいた。

18:3 ところが、その同じ町にひとりのやもめがいて、彼のもとにたびたびき
て、『どうぞ、わたしを訴える者をさばいて、わたしを守ってください』と願い
つづけた。

18:4 彼はしばらくの間きき入れないでいたが、そののち、心のうちで考えた、
『わたしは神をも恐れず、人を人とも思わないが、

18:5 このやもめがわたしに面倒をかけるから、彼女のためになる裁判をしてや
ろう。そしたら、絶えずやってきてわたしを悩ますことがなくなるだろう』」。

18:6 そこで主は言われた、「この不義な裁判官の言っていることを聞いたか。

18:7 まして神は、日夜叫び求める選民のために、正しいさばきをしてくださら
ずに長い間そのままにしておかれることがあろうか。

18:8 あなたがたに言っておくが、神はすみやかにさばいてくださるであろう。
しかし、人の子が来るとき、地上に信仰が見られるであろうか」。

_ _

_文語訳1917_

"421801","また彼らに、落膽せずして常に祈るべきことを、譬にて語り言ひ給ふ、"

"421802","『或町に、神を畏れず人を顧みぬ裁判人あり。"

"421803","その町に寡婦ありて、屡次その許にゆき「我がために仇を審きたま
へ」と言ふ。"

"421804","かれ久しく聽き入れざりしが、其ののち心の中に言ふ「われ神を畏れ
ず、人を顧みねど、"

"421805","此の寡婦われを煩はせば、我かれが爲に審かん、然らずば絶えず來り
て我を惱さん」と』"

"421806","主いひ給ふ『不義なる裁判人の言ふことを聽け、"

"421807","まして神は夜晝よばはる選民のために、たとひ遅くとも遂に審き給は
ざらんや。"

"421808","我なんぢらに告ぐ、速かに審き給はん。されど人の子の來るとき地上
に信仰を見んや』"

_ _

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各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

_ _

・・・・

_ _

_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

新共同 ルカ 5:36

5:36 そして、イエスはたとえを話された。「だれも、新しい服から布切れを破
り取って、古い服に継ぎを当てたりはしない。そんなことをすれば、新しい服も
破れるし、新しい服から取った継ぎ切れも古いものには合わないだろう。

 

新共同 ルカ 21:36

21:36 しかし、あなたがたは、起ころうとしているこれらすべてのことから逃れ
て、人の子の前に立つことができるように、いつも目を覚まして祈りなさい。」

 

新共同 ロマ 12:12

12:12 希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。

 

新共同 ルカ 16:3

16:3 管理人は考えた。『どうしようか。主人はわたしから管理の仕事を取り上
げようとしている。土を掘る力もないし、物乞いをするのも恥ずかしい。

 

新共同 ルカ 11:7

11:7 すると、その人は家の中から答えるにちがいない。『面倒をかけないでく
ださい。もう戸は閉めたし、子供たちはわたしのそばで寝ています。起きてあな
たに何かをあげるわけにはいきません。』

 

新共同 ルカ 16:8

16:8 主人は、この不正な管理人の抜け目のないやり方をほめた。この世の子ら
は、自分の仲間に対して、光の子らよりも賢くふるまっている。

_ _

_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

口語訳 ロマ 12:12

12:12 望みをいだいて喜び、患難に耐え、常に祈りなさい。

 

口語訳 ピリ 4:6

4:6 何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとを
ささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。

 

口語訳 Tテサ5:17-18

5:17 絶えず祈りなさい。

5:18 すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあっ
て、神があなたがたに求めておられることである。

 

口語訳 ガラ 6:9

6:9 わたしたちは、善を行うことに、うみ疲れてはならない。たゆまないでいる
と、時が来れば刈り取るようになる。

 

口語訳 ロマ 6:10

6:10 なぜなら、キリストが死んだのは、ただ一度罪に対して死んだのであり、
キリストが生きるのは、神に生きるのだからである。

 

口語訳 ロマ 8:28-33

8:28 神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共
に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている。

8:29 神はあらかじめ知っておられる者たちを、更に御子のかたちに似たものと
しようとして、あらかじめ定めて下さった。それは、御子を多くの兄弟の中で長
子とならせるためであった。

8:30 そして、あらかじめ定めた者たちを更に召し、召した者たちを更に義と
し、義とした者たちには、更に栄光を与えて下さったのである。

8:31 それでは、これらの事について、なんと言おうか。もし、神がわたしたち
の味方であるなら、だれがわたしたちに敵し得ようか。

8:32 ご自身の御子をさえ惜しまないで、わたしたちすべての者のために死に渡
されたかたが、どうして、御子のみならず万物をも賜わらないことがあろうか。

8:33 だれが、神の選ばれた者たちを訴えるのか。神は彼らを義とされるのである。

 

口語訳 Tテサ3:10

3:10 わたしたちは、あなたがたの顔を見、あなたがたの信仰の足りないところ
を補いたいと、日夜しきりに願っているのである。

 

口語訳 ロマ 12:19

12:19 愛する者たちよ。自分で復讐をしないで、むしろ、神の怒りに任せなさ
い。なぜなら、「主が言われる。復讐はわたしのすることである。わたし自身が
報復する」と書いてあるからである。

 

口語訳 Tテサ5:1-3

5:1 兄弟たちよ。その時期と場合とについては、書きおくる必要はない。

5:2 あなたがた自身がよく知っているとおり、主の日は盗人が夜くるように来る。

5:3 人々が平和だ無事だと言っているその矢先に、ちょうど妊婦に産みの苦しみ
が臨むように、突如として滅びが彼らをおそって来る。そして、それからのがれ
ることは決してできない。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

新共同 Uコリ4:1

4:1 こういうわけで、わたしたちは、憐れみを受けた者としてこの務めをゆだね
られているのですから、落胆しません。

 

新共同 Uコリ4:16

4:16 だから、わたしたちは落胆しません。たとえわたしたちの「外なる人」は
衰えていくとしても、わたしたちの「内なる人」は日々新たにされていきます。

 

新共同 ガラ 6:9

6:9 たゆまず善を行いましょう。飽きずに励んでいれば、時が来て、実を刈り取
ることになります。

 

新共同 エペ 3:13

3:13 だから、あなたがたのためにわたしが受けている苦難を見て、落胆しない
でください。この苦難はあなたがたの栄光なのです。

 

新共同 ロマ 12:12

12:12 希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。

 

新共同 エペ 6:18

6:18 どのような時にも、"霊"に助けられて祈り、願い求め、すべての聖なる者
たちのために、絶えず目を覚まして根気よく祈り続けなさい。

 

新共同 コロ 1:3

1:3 わたしたちは、いつもあなたがたのために祈り、わたしたちの主イエス・キ
リストの父である神に感謝しています。

 

新共同 コロ 4:2

4:2 目を覚まして感謝を込め、ひたすら祈りなさい。

 

新共同 Tテサ5:17

5:17 絶えず祈りなさい。

 

新共同 Uコリ8:21

8:21 わたしたちは、主の前だけではなく、人の前でも公明正大にふるまうよう
に心がけています。

 

新共同 ロマ 8:33

8:33 だれが神に選ばれた者たちを訴えるでしょう。人を義としてくださるのは
神なのです。

 

新共同 コロ 3:12

3:12 あなたがたは神に選ばれ、聖なる者とされ、愛されているのですから、憐
れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい。

 

新共同 Uテモ2:10

2:10 だから、わたしは、選ばれた人々のために、あらゆることを耐え忍んでい
ます。彼らもキリスト・イエスによる救いを永遠の栄光と共に得るためです。

 

新共同 テト 1:1

1:1 神の僕、イエス・キリストの使徒パウロから――わたしが使徒とされたのは、
神に選ばれた人々の信仰を助け、彼らを信心に一致する真理の認識に導くためです。

 

新共同 Tペテ1:2

1:2 あなたがたは、父である神があらかじめ立てられた御計画に基づいて、"霊"
によって聖なる者とされ、イエス・キリストに従い、また、その血を注ぎかけて
いただくために選ばれたのです。恵みと平和が、あなたがたにますます豊かに与
えられるように。

 

新共同 Tペテ2:9

2:9 しかし、あなたがたは、選ばれた民、王の系統を引く祭司、聖なる国民、神
のものとなった民です。それは、あなたがたを暗闇の中から驚くべき光の中へと
招き入れてくださった方の力ある業を、あなたがたが広く伝えるためなのです。

 

新共同 ヤコ 5:7

5:7 兄弟たち、主が来られるときまで忍耐しなさい。農夫は、秋の雨と春の雨が
降るまで忍耐しながら、大地の尊い実りを待つのです。

 

新共同 Uペテ3:9

3:9 ある人たちは、遅いと考えているようですが、主は約束の実現を遅らせてお
られるのではありません。そうではなく、一人も滅びないで皆が悔い改めるよう
にと、あなたがたのために忍耐しておられるのです。

_ _

_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

口語訳 Tテサ5:17

5:17 絶えず祈りなさい。

 

口語訳 黙  6:9-11

6:9 小羊が第五の封印を解いた時、神の言のゆえに、また、そのあかしを立てた
ために、殺された人々の霊魂が、祭壇の下にいるのを、わたしは見た。

6:10 彼らは大声で叫んで言った、「聖なる、まことなる主よ。いつまであなた
は、さばくことをなさらず、また地に住む者に対して、わたしたちの血の報復を
なさらないのですか」。

6:11 すると、彼らのひとりびとりに白い衣が与えられ、それから、「彼らと同
じく殺されようとする僕仲間や兄弟たちの数が満ちるまで、もうしばらくの間、
休んでいるように」と言い渡された。

 

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237 問・罪の自覚は絶体絶命の境地。外から救いの手が降らなければ救わ
れない。

      では神を呼び求めることすらもできないのではないか。悔い改め
は行為ではないのか。反省も行為のうちではないのか

答・悔い改めや反省の義ではなく、罪の悔やみの心があるだけで神は救う。神
はかわいそうに思って下さる。神は親、父なる神。

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ルカ18:9−14

パリサイ人と税金取りの譬

 

翻訳比較

 

_岩波翻訳委員会訳1995_

421809また彼は、自分は義人であるとして自ら恃(たの)み、他人を軽蔑してい
る幾人かの者たちに対して、次の譬を語った、

421810「二人の人が、祈るために神殿〔境内〕にのぼって行った。一人はファリ
サイ人で、他の一人は徴税人だった。

421811ファリサイ人は進み出て、自分の〔心の〕中で次のように祈り始めた、
『神よ、私が他の者たちのようでないこと、つまり、略奪する者ども、不義なる
者ども、姦通する者どものようでなく、あるいはこの徴税人のようでないことを
感謝申し上げます。

421812私は一週間に二度ほど断食し、私が手に入れるすべてのものにつき、十分
の一税をお払いしております』。

421813一方徴税人の方は、遠くに立ったまま、目を天に上げようともせず、むし
ろ自分の胸を叩き続けて言った、『神よ、罪人なる私にお慈悲を』。

421814a私はあなたたちに言う、後者の方が前者よりも義とされて自分の家へと
くだって行ったのだ。

421814bなぜならば、すべて自分自身を高くする者は低くされるだろう。しかし
自分自

身を低くする者は、高くされるだろうからだ」。

_ _

_新共同訳1987_

18:9 自分は正しい人間だとうぬぼれて、他人を見下している人々に対しても、
イエスは次のたとえを話された。

18:10 「二人の人が祈るために神殿に上った。一人はファリサイ派の人で、もう
一人は徴税人だった。

18:11 ファリサイ派の人は立って、心の中でこのように祈った。『神様、わたし
はほかの人たちのように、奪い取る者、不正な者、姦通を犯す者でなく、また、
この徴税人のような者でもないことを感謝します。

18:12 わたしは週に二度断食し、全収入の十分の一を献げています。』

18:13 ところが、徴税人は遠くに立って、目を天に上げようともせず、胸を打ち
ながら言った。『神様、罪人のわたしを憐れんでください。』

18:14 言っておくが、義とされて家に帰ったのは、この人であって、あのファリ
サイ派の人ではない。だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」

_ _

_前田訳1978_

18:9 また、自ら正しいと思い込んで他人を見さげているものどもにも、次の譬
を話された。

18:10 「ふたりの人が宮へ祈りに行った。ひとりはパリサイ人、もうひとりは取
税人であった。

18:11 パリサイ人は立ってひとりでこう祈った、『神よ、わたしはほかの人々の
ように盗み不正、姦淫せず、また、この取税人のようでもないことを感謝します。

18:12 週に二度断食し、収入全体の一割の税を納めます』と。

18:13 取税人は遠く離れて立ち、目を天に向けようともせず、ただ胸を打ってい
た、『神よ、この罪びとのわたしにおあわれみを』と。

18:14 わたしはいう、義とされて家に帰ったのはこの人で、あの人ではない。だ
れでも、自らを高めるものは低められ、自らを低めるものは高められるから」と。

_ _

_新改訳1970_

18:9 自分を義人だと自任し、他の人々を見下している者たちに対しては、イエ
スはこのようなたとえを話された。

18:10 「ふたりの人が、祈るために宮に上った。ひとりはパリサイ人で、もうひ
とりは取税人であった。

18:11 パリサイ人は、立って、心の中でこんな祈りをした。『神よ。私はほかの
人々のようにゆする者、不正な者、姦淫する者ではなく、ことにこの取税人のよ
うではないことを、感謝します。

18:12 私は週に二度断食し、自分の受けるものはみな、その十分の一をささげて
おります。』

18:13 ところが、取税人は遠く離れて立ち、目を天に向けようともせず、自分の
胸をたたいて言った。『神さま。こんな罪人の私をあわれんでください。』

18:14 あなたがたに言うが、この人が、義と認められて家に帰りました。パリサ
イ人ではありません。なぜなら、だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を
低くする者は高くされるからです。」

_ _

_塚本訳1963_

18:9 なお、自分(だけ)は信心深いとうぬぼれて人を軽蔑している者たちに
も、この譬を話された。

18:10 「二人の人が祈りのために(エルサレムの)宮に上った。一人はパリサイ
人、他の一人は税金取りであった。

18:11 パリサイ人は(得々と)ひとり進み出て、こう祈った、『神様、わたしは
ほかの人たちのように泥棒、詐欺師、姦淫する者でなく、また、この税金取りの
ような人間でもないことを感謝します。

18:12 わたしは一週間に二度も断食し、(きまったものの一割税だけでなく、)
一切の収入の一割税を納めております。』

18:13 しかし税金取りは(罪に責められ、)遠く(うしろ)の方に立ったまま、
目を天に向け(て祈りをささげ)ようともせず、ただ胸をうって、『神様、どう
ぞこの罪人のわたしをお赦しください』と言った。

18:14 わたしは言う、あの人でなく、この人の方が(神から)信心深いとされ
て、家にかえっていった。自分を高くする者は皆低くされるが、自分を低くする
者は高くされるのである。」

_ _

_口語訳1955_

18:9 自分を義人だと自任して他人を見下げている人たちに対して、イエスはま
たこの譬をお話しになった。

18:10 「ふたりの人が祈るために宮に上った。そのひとりはパリサイ人であり、
もうひとりは取税人であった。

18:11 パリサイ人は立って、ひとりでこう祈った、『神よ、わたしはほかの人た
ちのような貪欲な者、不正な者、姦淫をする者ではなく、また、この取税人のよ
うな人間でもないことを感謝します。

18:12 わたしは一週に二度断食しており、全収入の十分の一をささげています』。

18:13 ところが、取税人は遠く離れて立ち、目を天にむけようともしないで、胸
を打ちながら言った、『神様、罪人のわたしをおゆるしください』と。

18:14 あなたがたに言っておく。神に義とされて自分の家に帰ったのは、この取
税人であって、あのパリサイ人ではなかった。おおよそ、自分を高くする者は低
くされ、自分を低くする者は高くされるであろう」。

 

_文語訳1917_

"421809","また己を義とMじ、他人を輕しむる者どもに、此の譬を言ひたまふ、"

"421810","『二人のもの祈らんとて宮にのぼる、一人はパリサイ人、ひとりは取
税人なり。"

"421811","パリサイ人たちて心の中に斯く祈る「神よ、我はほかの人の、強奪・
不義・姦淫するが如き者ならず、又この取税人の如くならぬを感謝す。"

"421812","我は一週のうちに二度斷食し、凡て得るものの十分の一を獻ぐ」"

"421813","然るに取税人は遥に立ちて、目を天に向くる事だにせず、胸を打ちて
言ふ「神よ、罪人なる我を憫みたまへ」"

"421814","われ汝らに告ぐ、この人は、かの人よりも義とせられて、己が家に下
り往けり。おほよそ己を高うする者は卑うせられ、己を卑うする者は高うせらる
るなり』"

 

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各国聖書引照

 

_(日)並行個所・・・・・・塚本虎二訳___

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_(独)NESTLE-ALAND  NOVUM TESTAMENTUM  GRAECE 27版1993 の引照_

新共同 ルカ 16:15

16:15 そこで、イエスは言われた。「あなたたちは人に自分の正しさを見せびら
かすが、神はあなたたちの心をご存じである。人に尊ばれるものは、神には忌み
嫌われるものだ。

 

新共同 ロマ 1:29

1:29 あらゆる不義、悪、むさぼり、悪意に満ち、ねたみ、殺意、不和、欺き、
邪念にあふれ、陰口を言い、

 

新共同 ルカ 14:11

14:11 だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」

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_(英・米)THE NEW TREASURY OF SCRIPTURE KNOWLEDGE 1982 の引照___

口語訳 ロマ 10:1-3

10:1 兄弟たちよ。わたしの心の願い、彼らのために神にささげる祈は、彼らが
救われることである。

10:2 わたしは、彼らが神に対して熱心であることはあかしするが、その熱心は
深い知識によるものではない。

10:3 なぜなら、彼らは神の義を知らないで、自分の義を立てようと努め、神の
義に従わなかったからである。

 

口語訳 ロマ 5:8

5:8 しかし、まだ罪人であった時、わたしたちのためにキリストが死んで下さっ
たことによって、神はわたしたちに対する愛を示されたのである。

 

口語訳 ロマ 3:20

3:20 なぜなら、律法を行うことによっては、すべての人間は神の前に義とせら
れないからである。律法によっては、罪の自覚が生じるのみである。

 

口語訳 ロマ 4:5

4:5 しかし、働きはなくても、不信心な者を義とするかたを信じる人は、その信
仰が義と認められるのである。

 

口語訳 ロマ 5:1

5:1 このように、わたしたちは、信仰によって義とされたのだから、わたしたち
の主イエス・キリストにより、神に対して平和を得ている。

 

_(日)新共同訳1987 の引照_

新共同 Uコリ10:7

10:7 あなたがたは、うわべのことだけ見ています。自分がキリストのものだと
信じきっている人がいれば、その人は、自分と同じくわたしたちもキリストのも
のであることを、もう一度考えてみるがよい。

 

新共同 ヤコ 1:26

1:26 自分は信心深い者だと思っても、舌を制することができず、自分の心を欺
くならば、そのような人の信心は無意味です。

 

新共同 ロマ 14:3

14:3 食べる人は、食べない人を軽蔑してはならないし、また、食べない人は、
食べる人を裁いてはなりません。神はこのような人をも受け入れられたからです。

 

新共同 ロマ 14:10

14:10 それなのに、なぜあなたは、自分の兄弟を裁くのですか。また、なぜ兄弟
を侮るのですか。わたしたちは皆、神の裁きの座の前に立つのです。

 

新共同 Tコリ4:6

4:6 兄弟たち、あなたがたのためを思い、わたし自身とアポロとに当てはめて、
このように述べてきました。それは、あなたがたがわたしたちの例から、「書か
れて いるもの以上に出ない」ことを学ぶためであり、だれも、一人を持ち上げ
てほかの一人をないがしろにし、高ぶることがないようにするためです。

 

新共同 使  3:1

3:1 ペトロとヨハネが、午後三時の祈りの時に神殿に上って行った。

 

新共同 黙  3:17

3:17 あなたは、『わたしは金持ちだ。満ち足りている。何一つ必要な物はな
い』と言っているが、自分が惨めな者、哀れな者、貧しい者、目の見えない者、
裸の者であることが分かっていない。

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_(仏)THE NEW JERUSALEM BIBLE 1985 の引照_

 

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