ドバイの旅
2014年4月2日〜7日
高橋照男
旅の目的 銀行勤務でアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ支店に赴任している息子一家の招待による旅。イスラム文化に触れる楽しみ。
140403(木)
深夜の0時30分羽田発、ドバイまでノンストップ。11時間。時差は5時間。
アラブ首長国連邦(UAE)が国の威信をかけて起こしたエミレーツ航空は質量とも一流。これは私達のビジネスクラス。座席はベッドの状態になるので長旅も快適。エコノミークラスより格段と楽であるがそれだけ値段も高い。
建築士として、ファーストクラスはどんなものかと覗かせてもらった。 座席はすべて個室で天井には星が瞬く。
ドバイのランドマークタワー「プルジュ・ハリファ」162階828メートル(高さ世界一のビル)。設計SOM(米国)、施工JV(ベルギー&韓国)(比較参考。東京スカイツリー鉄塔634メートル、あべのハルカスビル300メートル)
私達の宿泊ホテルは「アル・マンジル・ホテル」。低層の落ち着いた雰囲気。室内の照明はアラビヤ風のデザイン。
ドバイのダウンタウンにある息子の住む集合住宅。スーク・アル・バハール。この集合住宅は素晴らしい設計で、日本であったら間違いなく建築学会作品賞だ。
広い室内。食堂と居間の間の壁がデザインされている。
旅の疲れを休める妻。
140404(金)
ビルとして世界一の高さを誇る「プルジュ・ハリファ」の124階部分の展望台に上る。オイルマネーの国とはいえゴツイものを造ったものだ。なぜ倒れ難いかと言うと、平面形状が三ツ矢型になっているからであることが判明し納得。
コストは1500億円と意外にローコスト。しかし資金不足でハリファという人物が援助したので、その名前がビル名の一部になった。建物は「金と技術」
ドバイの金融街。ドバイは中東の金融の中心。
息子が勤務する銀行が入る建物。凱旋門風のなかなかよいデザイン
砂漠にでラクダに乗りたいと希望を出しておいたので、連れて行ってくれた。しかし4WDで上り下りの激しい砂漠を走ってすっかり酔ってしまった。しかし砂漠の風紋がきれいであった。
スリルであった。孫娘と一緒に乗る。
140406(日)
明日は帰国。早朝、キリスト教徒としてホテルの部屋で妻と礼拝。祈りと讃美歌405番を歌う。厳しい海外勤務の息子一家のことを思って胸が詰まった。
讃美歌405番
1 かみともにいまして ゆく道をまもり
あめの御糧(みかて)もて ちからをあたえませ
(おりかえし)
また会う日まで、また会う日まで
かみのまもり 汝(な)が身を離れざれ
2 荒野をゆくときも あらし吹くときも
ゆくてをしめして たえずみちびきませ
3 御門(みかど)に入る日まで いつくしみひろき
みつばさのかげに たえずはぐくみませ
アブダビ(アラブ首長国連邦首都)に行き、巨大モスクを見学。
UAE建国の父を記念したもの。宗教建築として、ヴァチカンに匹敵すると思った。イスラム教の何がこんなに人を動かすのか不思議に感じた。
モスクの内部は手織りで世界一のペルシャじゅーたん。
大人の女性はアバヤという黒装束でなければならない。借りられる。
イスラム教徒は「啓典(けいてん)の民」と言われている。モスク内に大量の「啓典」があった。
(啓典とは、イスラム教において唯一神(アッラーフ)から諸預言者に下された四つの啓示の書物のこと。旧約聖書、新約聖書を内包する。
1.ムーサー(モーセ)に下された『タウラート』(『モーセ五書』)
2.ダーウード(ダビデ)に下された『ザブール』(『詩篇』)
3.イーサー(イエス)に下された『インジール』(『福音書』)
4.ムハンマドに下された『クルアーン』(『コーラン』)
また、クルアーンを、唯一神がムハンマドを通じて伝えた言葉として、教典にし、これに従うことをもいう。)
コーランだけでなく旧約聖書、新約聖書を内に取り込むところにイスラム教の強さがあるように感じられた。
140407(月)
早朝4時起床で帰り支度。8時45分のフライト。 息子がドバイ空港まで見送ってくれた。
あなたは神に愛された信仰に熱心な民でした。
ノンストップで9時間、(行きは11時間であった)。機内では大量にセットされたクラシック音楽の中から二人でヘンデルの「メサイア」を鑑賞。日本時間23時頃日本に接近。「翼よあれが東京の灯だ」。