FUNcubeプロジェクト


● (No.942) FUNcubeプロジェクト (2017年2月13日)
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《原文》AMSAT-UK, FUNcube Project Introduction
《参考》AMSAT-NL, FUNcube serie satellieten

Introduction, 紹介

AMSAT-UK のボランティア専門家チームは、AMSAT-NL オランダチームと協力して
2009年に新しいアマチュア衛星の概念 - 「FUNcubeプロジェクト」 を立ち上げた。

最初の計画は、単一の衛星を設計・組み立て、打ち上げることだったが、さらに
多くの打ち上げ機会が利用可能になった。このプロジェクトは現在、以下のミッ
ションにより構成されている。

FUNCUBE-1 (AO-73) は無線・宇宙・物理・電子工学について、若い人々の関心
と教育を目的とした完全な教育用1Uキューブサットである。オランダの衛星とし
て登録された FUNcube-1 は、2013年11月21日にロシアからDNEPRロケットで打ち
上げに成功し、3年以上も軌道上で稼働し続けている。世界中の学校や多くの大学
を含む 900以上の無線局がテレメトリを受信し、デコードした。FUNCUBE-1 から
入手できる現在の状態とテレメトリーの詳細については、専用サイトで見ること
ができる。私達はまた、教育貢献活動のサイトを持っている。

FUNcube-1 は、地上約630kmの太陽同期低軌道にある。このような軌道では 衛星
はほとんどの場所を毎日午前中3回、夕方3回通過する。このスケジュールにより
朝のパスは教育目的で使用され、夜間はアマチュア無線通信に使用される。

FUNcube-1 は約300mW の PEP出力を持つ UHF-VHFリニアトランスポンダーを搭載
している。これは世界中のアマチュア無線局が SSBおよびCW通信用に使用できる。

FUNCUBE-1 は、大きさが10cmx10cmx10cmで 質量が1kg未満で、学校への教育貢献
活動とアマチュア無線用のリニアトランスポンダーを搭載した初の衛星である。

FUNcube-2 on UKube-1 はそれに続くプロジェクトであり、独立した UKube-1
3Uキューブサットの一部として飛行している FUNcubeボードのセットとして構成
され、同じ目的を持っている。この衛星は2014年7月8日にバイコヌールソユーズ
ロケットで成功裡に打ち上げられた。テレメトリダウンリンクとトランスポンダ
は現在、24時間365日体制で運用されている。 

これらは、英国および世界中で現在進行中の、教育科学・技術・工学および数学
(STEM)の先駆けを支援することを目的としている。

対象者は初等・中等学校の生徒で構成されており、FUNcube-2 には 145.915MHz
のテレメトリビーコンがあり、生徒が受信するための強力な信号となっている。

またシンプルなレシーバーも開発された。FUNcubeドングルはラップトップのUSB
ポートに接続し、テレメトリやメッセージを、視覚的に興味深く刺激的な方法で
表示する。使いやすいアンテナも用意されている。

すべてのサポート資料の詳細と、受信機・アンテナおよびソフトウェアの入手先
に関する情報は、教育貢献活動のサイトにある。

衛星は物質科学実験も行い、学校の生徒はテレメトリデータを受信でき、教室で
同様の参照実験から得た結果と比較することができる。FUNcube はこのグループ
にとって有益な最初のキューブサットプロジェクトである。

FUNcubeプロジェクトには、以下も含まれる:

FUNcube-3 (EO-79) - QB50ミッションの先駆的プログラムの一部の2Uキューブ
サットに 「トランスポンダーonly」 のペイロードを提供する意欲的なミッション
である。このトランスポンダは、科学活動の約12ヶ月後に動作可能になると期待
されている。この衛星は2014年6月19日にDNEPRで安全に打ち上げられた。トラン
スポンダは現在、宇宙空間でのテストが行なわれており、OSCAR-79または EO-79
という OSCAR の名称が付けられている。 ISIS BV が新しい飛行コードを2016年
10月に衛星にアップロードした後、トランスポンダーは完全に運用可能になった。
それはボードにプラスの電力備蓄を維持する特別なスケジュールに基づいて動作
する。現在、トランスポンダーは、衛星が日照時に27分いた後にスイッチを入れ、
25分後にスイッチを切る。

FUNcube-4 - ESEOミッションのペイロード。ESEO は、ヨーロッパ各地の多くの
大学から実験的なペイロードを組み込んだ 20kgクラスのマイクロサットである。
FUNCUBE のペイロードは、従来のテレメトリと同様のテレメトリを提供するが、
より強力な送信機を備えているため、より簡単に聞くことができる。アマチュア
にとってこのペイロードは、FM用の単一チャネルL/Vトランスポンダも提供する。
これらのダウンリンクは 145.930MHz で送信され、アップリンクは 1263.500MHz
である。 ESEOプロジェクトは、ESA教育局の資金提供を受けている。このミッシ
ョンの打ち上げ日はまだ確定していない。 

FUNcube-5 on Nayif-1 - Nayif-1 は American University of Sharjah (AUS)
大学と提携して、Emirates Institution for Advanced Science and Technology
(EIAST)先進科学技術研究所によって開発された 1Uキューブサットプロジェクト
である。このミッションは、Emirati学生に 宇宙でのシステムの設計とテストの
ツールを提供することを目的としている。それは、教育貢献活動テレメトリと、
アマチュアトランスポンダを提供する完全に強化された FUNcubeコミュニケーシ
ョンパッケージを与えるだろう。 FUNcubeチームは、オランダのサポートパート
ナーである ISIS -Innovative Solutions in Space BV と協力して Emirati学生
と緊密に協力し、2017年2月15日に打ち上げが予定されていて この新しいシステ
ムを開発した。詳細は、ニュースページにある。

AMSAT-UK は450人以上の個人会員がおり、世界中で20以上のグループに分かれて
いる。AMSAT-UK のチームは、過去35年以上に渡り 10以上の衛星にハードウェア
を提供してきた。

FUNcubeプロジェクトの一部は無線通信財団から資金提供を受けている。これは、
教室や大学、その他公演が理解に影響を与える公共施設で、無線の脅威不思議さ
を伝えるための努力を支援するために、2003年に設立された登録慈善団体である。


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