● (No.308) ロシア衛星RS-13 CWテレメトリ解析 & ROBOT (2002年 2月22日)
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RS-13 (Radio Sputnik)
ロシア(旧ソ連) において、1991年2月5日 に打ち上げられた衛星です。 多くの
モードを持っていますが、最近 (2002年2月下旬) 次のモードになっているとい
う情報が amsat-bb に流れていました。本日(2/22)、その CWビーコンを受信す
ることができましたので、報告します。
Linear Transponder RS-13 Non-Inverting (CW/SSB):
Mode KT Uplink : 21.260 - 21.300 MHz
Mode A Uplink : 145.960 - 146.000 MHz
Mode KA Downlink : 29.460 - 29.500 MHz
Mode T Downlink : 145.860 - 145.900 MHz
Robot Uplink : 21.139 , 145.840 MHz
Robot Downlink : 29.458 , 29.504 MHz
Beacon frequencies : 145.862 , 145.908 MHz
この CWビーコンを、TNCを CWモード(1200bps FSK) に設定して表示させること
ができます。 CWは毎分100字ほどの速さです。テレメトリは 16チャンネルから
なっていて、おのおののチャンネルは、5文字 (アルファベット3文字 + 2数値)
のデータからなっています。 次のテレメトリは、本日(2/22, 08:08:20JST) に
受信した CWデータです。(145.862MHz, 1200bps, 実際は横一列表示)
RS13 IIW81 INU08 IAW00 IMW45
NIS45 NNR00 NAR00 NMW00
AIR24 ANR30 AAR32 AMR30
MIW47 MNW45 MAR00 MMR00 RS13
これを解析した結果を示します。各チャンネルの解読式については、下の URL
を参照して下さい。衛星RS-12の解説をしていますが、解読式は同じです。
1. テレメトリサンプリング周期 10分, 供給電圧 81/4 = 20.3 V
2. 2メータ受信機 0dB減衰器 ON, 2メータ送信機電力 08/10 = 0.8 W
3. 15メータ受信機 0dB減衰器 ON, 10メータ送信機電力 00/10 = 0.0 W
4. 15メータアップリンク ON, 15メータ受信機 AGC電圧 45/5 = 9.0 V
5. 2メータ受信機 OFF, 2メータ受信機 AGC電圧 45/5 = 9.0 V
6. 特別管制局チャンネル OFF, 特別管制 AGC電圧 00/5 = 0.0 V
7. 10メータビーコンNo.1 出力最大, 制御パラメータ 00/3 = 0
8. 10メータビーコンNo.2 出力最小, 制御パラメータ 00/3 = 0
9. メモリボードNo.1の状態 OFF, 10メータ送信機温度 24-10 = 14.0 C
10. メモリボードNo.2の状態 OFF, 2メータ送信機温度 30-10 = 20.0 C
11. メモリNo.1 に情報有り, 20V供給電圧部温度 32-10 = 22.0 C
12. メモリNo.2 に情報有り, 9V供給電圧部温度 30-10 = 20.0 C
13. ビーコン1経由メモリデータ送信, 9V供給制御電圧 47/5 = 9.4 V
14, 15メータロボット受信機 減衰器 0dB, 同 AGC電圧 45/5 = 9.0 V
15. 2メータロボット受信機 減衰器 -10dB, 同 AGC電圧 00/5 = 0.0 V
16. 特別管制チャンネル 出力最大, ロボット記録数 32QSOより小さい
No.146, http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/furoku81.htm
No.147, http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/furoku82.htm
No.148, http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/furoku83.htm
《RS-13 ROBOT 補足》
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Date: Sat, 23 Feb 2002 09:36:50 +0900
From: "S. Yamashita" [RXF13210@nifty.ne.jp]
To: jamsat-bb@jamsat.or.jp
Subject: [jamsat-bb:10873] RS-13 ROBOT
JR6NVG 山下です。
08:30〜(2/23)のパスで、RS-13 ROBOT とモービルからQSOが出来ました。
145.908 付近で ROBOT の CQ が比較的良好に入感しましたので、21.140で UP
すると、すぐに応答(反応?)してくれました。"RS13 DE YOURCALL AR" で応答
するようです。 "NR 0238 OP ROBOT...73" と送信してきたと思います。
近くのパン屋さんに出かけて、その駐車場でダメもとでトライしましたので、
QSO(?) 出来たことは驚きでした。 それにしても、RS-13 の信号は強力でした。
145/430 の兼用ホイップでも、Sが3ほど触れていて、大変クリアーでした。
リグは FT-100(50W)で、21MHzのアンテナはHF15FX (21MHzモノバンドホイップ)
です。おかげさまで、朝食のパンをとってもおいしく(!) いただけました。
どなたか、QSLカードについてのインフォメーション等を、お持ちの方が
いらっしゃいましたら教えていただけませんか? ROBOT とのQSOを NRで証明
してくれるカードが得られるといいなあ、と考えているのですが?
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Date: Mon, 4 Mar 2002 22:30:10 +0900
From: "Hirata Michiyuki" [jh3djx@fureai-net.tv]
To: "JAMSAT BB" [jamsat-bb@jamsat.or.jp]
Subject: [jamsat-bb:10975] QSL info about RS-13
JH3DJX/枚田です。 RS-13/ROBOT の QSL マネージャーの件ですが、RK3KPK へ
直接 E-Mail で問い合わせてましたら、以下の返事がありました。
RK3KPK wrote,
> QSL cards may be sent to me direct (SASE):
> ANDREI MIRONOV,
> UL.V.VOLOSHINOJ, D.11 KV.72
> STATION PERLOWSKAYA, 141014,
> MOSCOW OBL. RUSSIA
>
> 73! ANDY RK3KPK
上記の宛先へ、SASE で請求してくれとのことです。例の ROBOT が送る QSO-#
付きの QSL かどうかは不明ですが。あの QSO-# は、地上管制局で読めるので
しょうかね。ともあれ、QSLの入手の可能性が高くなって来ました。
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《参考》
RS-13 (Radio Sputnik)
Linear Transponder RS-13 Non-Inverting (CW/SSB):
Mode KT Uplink : 21.260 - 21.300 MHz
Mode A Uplink : 145.960 - 146.000 MHz
Mode KA Downlink : 29.460 - 29.500 MHz
Mode T Downlink : 145.860 - 145.900 MHz
Robot Uplink : 21.139 , 145.840 MHz
Robot Downlink : 29.458 , 29.504 MHz
Beacon frequencies : 145.862 , 145.908 MHz
本日(3/8)の衛星RS-13のパス(17:29-17:46JST, El.44) において、ROBOT から
の完璧な CW信号を、4個受信デコードすることができました。 受信周波数は
145.908 MHZ(+/- 2kHz doppler ) で、約 67秒周期 で送信していました。
実際は、半角スペースはありません ... CQCQDERS13QSU21140KHZ+
> CQCQ DE RS13 QSU 21140KHZ+
> CQCQ DE RS13 QSU 21140KHZ+
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