衛星SEDSAT-1 続報 #1
● (FUROKU.89) 衛星SEDSAT-1 続報 #1 (1998年11月19日)
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1998年10月24日に打ち上げられた衛星SEDSAT-1 のトラブルは、11月18日現在、
いまだ解決されていません。 この問題解決のため、SEDSAT地上局ソフトウェア
(テレメトリ解析プログラム)「sgs13.zip」が公開され、世界各局からの報告を
受け付けています。 このプログラムの入手先と受信報告先は次のところです。
http://www.seds.org/sedsat/tracking/
telemetry@seds.org
このプログラム「sgs13.zip」を解凍して得られる「sgs13.exe」を立ち上げる
には、C:\Windows\Systemディレクトリに「mfc42.dll」,「msvcrt.dll」が収め
られていることが必要なので事前に確認をしておきます。「sgs13.exe」が立ち
上がった後、次の手順で初期設定をします。 (Tnx.> JA2PKI, JA0FKM)
(1) No Resistry Data --> OK
(2) Port Unavailable --> OK
(3) Please Enter User Data --> OK
(4) New Telemetry File --> 例. 98111807-je9pel.tlm
(YYMMDDHH-CALLSIGN.tlm)
(5) Edit - Communications - CommunicationsPort --> 例. COM1
(6) Edit - Communications - Port Settings --> 例. 9600
(7) Edit - UserProfile - CallSign --> 例. JE9PEL
(8) Edit - UserProfile - UTC Offset --> 例. -9
そして、TNCをKISSモードにし、無線機の周波数を 437.912MHz(+/-8KHz) に
設定しておくと、衛星からデータを受信するごとに 自動的に解析結果が画面上
に表示され、同時に (4)で指定したファイルに自動的に蓄積保存されます。
さて、JA0FKM上田氏と JN1GKZ/新井氏の受信データをもとに 1998年11月10日に
投稿された、次の JA2PKI/岡本氏の記事に補足をします。
> SEDSAT-1は平均25時間15分運転するとリセットしてしまうことが
> わかっています。パワーセーブモードに入っている10時間の間に
> 蓄えた電力を使い果たしてリセットするようです。
>
> この日も11月8日22時42分JSTのパスにおけるUptimeが16:25ですから、
> そのサイクルの頭でパワーセーブモード(10時間)に入ったのは
>
> 22:42
> -16:25
> -----------
> 6:17 JSTです。
>
> 送信開始はその10時間後の16時17分ということになります。
>
> その前の11月7日深夜から8日朝にかけてのサイクルのUptimeはこの
> 時刻から逆算して;
>
> 6:17(リセット)
> - 2:45(最後に観測された時刻)
> + 21:45(最後に観測された時のUptime)
> -----------
> 25:17 (最終Uptime=サイクルの長さ)
>
> だったことがわかります。確かに平均値の25時間15分に近いですね。
'Uptime' を「リセット開始時刻からの経過時間」と解釈すると、上記で解説を
している「サイクル時間」を、次のように理解することができます。
11/7 5:00JST リセット --------------------------------
| :
| (パワーセーブモード 10時間) :
| :
15:00JST 送信開始 :
| 1サイクル
| (11時間45分) (25時間17分)
| :
11/8 2:45JST 観測時刻 (Uptime 21時間45分) :
| :
| (3時間32分) :
| :
11/8 6:17JST リセット --------------------------------
| :
| (パワーセーブモード 10時間) :
| :
16:17JST 送信開始 :
| 1サイクル
| (6時間25分) (25時間??分)
| :
22:42JST 観測時刻 (Uptime 16時間25分) :
| :
| (8時間??分) :
| :
11/9 7:??JST リセット --------------------------------
この解析結果をもとに、11/8(日)〜 11/14(土)の一週間における 衛星SEDSAT-1
の受信可能時刻の予報をしてみます。以下の時刻(JST)には、平均サイクル時間
に関わり 数分から十数分の誤差があることをご了承下さい。送信開始から次の
リセットまでの 約15時間15分の間に衛星が日本上空を通過する時に、ビーコン
が受信できるはずです。(注:リセットから送信開始の間のパワーセーブモード
は、実際は 13時間であるとの情報もあります。次号参照)
11/08(日) 06:17 リセット
16:17 送信開始
11/09(月) 07:32 リセット
17:32 送信開始
11/10(火) 08:47 リセット
18:47 送信開始
11/11(水) 10:02 リセット
20:02 送信開始
11/12(木) 11:17 リセット
21:17 送信開始
11/13(金) 12:32 リセット
22:32 送信開始
11/14(土) 13:47 リセット
23:47 送信開始
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