樹氷撮影の基礎知識
樹氷が見られる蔵王山頂付近は氷点下十数度まで下がり、強い風が吹くと体感温度はもっと下がります。
●スキーウェア又はアンダータイツの上に厚手のズボン、上は厚着の上に防寒服
●帽子
つばの無い帽子。ファインダーを見る時帽子につばがあると邪魔になります。
●手袋
スキー手袋が良いです。軍手のようなものは風を通すので、寒いときはほとんど役に立ちません。
気温が低く風が強い時は、指が思うように動かなくなります。普段スムーズにできるフィルム交換や、レンズ交換など出来なることがあります。常に手は手袋で防寒しておいて、必要な時だけ手袋から手を出すように。また、ポケットにホッカイロを入れておくと手が冷たい時など便利です。
●靴
コースを移動したり歩きながらの撮影では、長靴よりも防水加工の登山靴やトレッキングシューズにスパッツを履いた方が良いです。
他にサングラスやゴーグル。ストックは雪の上を歩く時べんりです。使い捨てカイロ/えりまきなど防寒になるものを。
●天気の良い日は、気温が寒くとも雪の上を歩きまわると汗をかきます。そのあと立ち止まったり、撮影のために長時間動かないでいるとすぐ体が冷えてきます。かいた汗が冷たくなり体力を消耗するので、汗取り用のタオルを背中に当てておき、汗をかいたら外すと良いです。
●カメラバックは歩きやすさと雪の上での体のバランスがとりやすい背負い式が良いです。
●外で撮影して部屋やレストランに入った時絶対にレンズやボディーをすぐに取り出さないで下さい。冷えきった機材が暖かい部屋に入ると水滴が付き、レンズや電子部品などがやられてしまいます。外で機材をカメラバックに入れ、そのまま部屋に入り、数時間かけて室温に慣らしてください。
●外気温が氷点下の時は新しいバッテリーでもすぐに使用できなくなります。ホッカイロなどで予備のバッテリーを温めながら使用します。
●カメラ内臓の露出計とかオートで撮る場合、測定値より絞り約1絞りから2絞りあける(晴天の場合 ISO100で1/250でf8〜f8半)
●晴天の場合は無理して三脚を持たなくとも三脚ネジ付きストックで一脚の代用ができます。また、雪の上では脚がめり込んでしまうので、脚にストックのリングを取り付けるなど工夫が必要です。
●霧氷は冷え込んだ朝に見られます。晴天の時は太陽が昇り午前9時頃を過ぎると崩れはじめます早めの撮影を。
●吹雪いている時はあきらめが肝心です。
夜のライトアップの服装関係は、とにかく寒いので完全防寒してください。帽子は風の通さないもので、できれば耳あてがあった方がいいです。風が強いと耳が痛くなります。
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