注意この地図は僕の経験から作成したものです。必ず市販の正確な山岳地図を使用して、僕の地図は参考程度にしてください。

1.蔵王山頂駅付近
山頂駅を降りればもうそこは樹氷地帯です。写真右側の建物が山頂駅、左側が地蔵山北斜面の樹氷群です。
2.ザンゲ坂
山頂駅からパラダイスゲレンデへ通じるコースです。樹氷の中を降りて行きます。歩いても降りられます。
3.樹氷原コース
パラダイスゲレンデ上部からユートピアゲレンデへ通じるコース。この辺の樹氷は雪が少ない時や寒さが緩んだ日はすぐ樹氷が崩れてしまいます。
4.ユートピアゲレンデ上部
中央に見えるのが熊野岳。山頂駅からここまでが一般的に樹氷が見られるコースです。

5.黒姫ゲレンデより
黒姫ゲレンデの一番南側から熊野岳と中丸山の樹氷が見られます。

6.熊野岳山頂
蔵王温泉スキー場の山頂駅と坊平のどちらからでも登れますが、ガスがかかっている時や低気圧が近づいている時は避けたほうが良いです。
天気の良い日は360度パノラマで見られます。
7.お釜北側
厳冬のお釜。撮影ポイントは常に風が強く、断崖絶壁なので気をつけましょう。
8.お釜西側
中央に見えるのが刈田岳山頂。風が強く、雪が積もらず氷の塊になっているので、熊野岳近くまで夏の登山道跡が見えます。これに沿って移動すれば迷わないでしょう。
9.坊平上部
坊平の最終リフトを降りて1時間近く登ればこんな風景が見られます。この辺はスノートレッキングコースにもなっていて、とても歩きやすいです。

樹氷撮影の基礎知識 

樹氷が見られる蔵王山頂付近は氷点下十数度まで下がり、強い風が吹くと体感温度はもっと下がります。

1.服装と装備

●スキーウェア又はアンダータイツの上に厚手のズボン、上は厚着の上に防寒服
●帽子
つばの無い帽子。ファインダーを見る時帽子につばがあると邪魔になります。
●手袋 
スキー手袋が良いです。軍手のようなものは風を通すので、寒いときはほとんど役に立ちません。
気温が低く風が強い時は、指が思うように動かなくなります。普段スムーズにできるフィルム交換や、レンズ交換など出来なることがあります。常に手は手袋で防寒しておいて、必要な時だけ手袋から手を出すように。また、ポケットにホッカイロを入れておくと手が冷たい時など便利です。
●靴
コースを移動したり歩きながらの撮影では、長靴よりも防水加工の登山靴やトレッキングシューズにスパッツを履いた方が良いです。
他にサングラスやゴーグル。ストックは雪の上を歩く時べんりです。使い捨てカイロ/えりまきなど防寒になるものを。
●天気の良い日は、気温が寒くとも雪の上を歩きまわると汗をかきます。そのあと立ち止まったり、撮影のために長時間動かないでいるとすぐ体が冷えてきます。かいた汗が冷たくなり体力を消耗するので、汗取り用のタオルを背中に当てておき、汗をかいたら外すと良いです。

2.カメラ

●カメラバックは歩きやすさと雪の上での体のバランスがとりやすい背負い式が良いです。
●外で撮影して部屋やレストランに入った時絶対にレンズやボディーをすぐに取り出さないで下さい。冷えきった機材が暖かい部屋に入ると水滴が付き、レンズや電子部品などがやられてしまいます。外で機材をカメラバックに入れ、そのまま部屋に入り、数時間かけて室温に慣らしてください。
●外気温が氷点下の時は新しいバッテリーでもすぐに使用できなくなります。ホッカイロなどで予備のバッテリーを温めながら使用します。

3.撮影

●カメラ内臓の露出計とかオートで撮る場合、測定値より絞り約1絞りから2絞りあける(晴天の場合 ISO100で1/250でf8〜f8半)
晴天の場合は無理して三脚を持たなくとも三脚ネジ付きストックで一脚の代用ができます。また、雪の上では脚がめり込んでしまうので、脚にストックのリングを取り付けるなど工夫が必要です。
霧氷は冷え込んだ朝に見られます。晴天の時は太陽が昇り午前9時頃を過ぎると崩れはじめます早めの撮影を。
吹雪いている時はあきらめが肝心です。

 夜のライトアップの服装関係は、とにかく寒いので完全防寒してください。帽子は風の通さないもので、できれば耳あてがあった方がいいです。風が強いと耳が痛くなります。