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ゆのつおんせん もとゆ
千年の歴史をもつ温泉津(ゆのつ)温泉にある「元湯」は、 非常に特徴的な共同浴場です。
「元湯」は源泉を他に引かないので、 この湯はここでしか入れないのです。 温泉津温泉の成分は含土類食塩泉。 ところが温泉津温泉は炭酸ガスを多く含むので、 長く引湯するとガスが抜けて劣化してしまうのです。 しかも泉温は47度。 湧き出す口で浴槽に入れると、 沸かしも薄めもせずにそのままで入れるのです。
脱衣所からの入口より数段低いところにある浴槽は3つに区切られていて、 男湯の場合はいちばん左が浅いすわり湯、 棒で区切られた中央がふつうの温度の湯、 ふちで区切られた右が熱い湯です。 白褐色に濁った窒Iつかると、 食塩と炭酸ガスの作用で湯温以上によくあたたまります。
「元湯」の湯は飲泉可能です。 湯口にはプラスチックのコップが置いてありますし、 玄関の番台には「飲泉カップ」が売られています。 味は炭酸味の混じった塩水です。 脱衣所に貼ってある「飲用適応症」にあてはまる方は、 新鮮な温泉水をゆっくりと時間をかけて飲んでみてください。
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