日本包茎研究所包茎用語集


3 使用器具



3−1 溶ける糸(1999/6/27・改2001/03/04)

 溶ける糸は昔からあったようです。

 2000年06月11日のM先生の投稿によると、カットグット(ガット糸)と呼ばれるヤギの腸を特殊加工した糸を昔は使っていたそうです。現在では、合成素材のバイクリルと言う糸を使う先生が多いそうです。ちなみにM先生は、包茎手術の場合4-0というサイズの非常に細い溶ける糸を使うそうです。

 溶ける糸を使っているため、手術後の通院が不要と謳う医療機関がありますが、 諸刃の刃です。

 手術をするのですから、術後の経過を見たほうが良いのは当然です。抜糸をするのであれば、その際に経過を見ることが出来ます。でも、溶ける糸を使用した場合、それが出来なくなってしまいます。

 また、化膿しやすいという指摘もあります。また、糸が太いので傷が残るので、細いナイロン糸の方が良いとする方もいます。

 確かに煩わしさは無くなりますが、この方式を使う場合においても術後の経過に注意すべきでしょう。溶ける糸を利用した場合でも抜糸をしたほうがよいという意見が多いようです。

3−2 レーザーメス(1999/6/27・改1999/8/28)

 レーザーで焼きながら切るメスです。切りながら止血する形になるので、出血が少ないといわれています。

 亀頭直下埋没式はレーザーメス(電気メス)の採用により可能になった方式で、従来の金属メスによってこの方法を実現しようとすれば、亀頭に近づけば近づくほど出血が多くなってしまうと言われていたようです。

 一方、レーザーメスだと予後が悪く、傷が治るまで3週間位かかり、傷跡もみにくい。金属メスなら2週間で直り、傷跡もきれい、と言う医師もいます。また、誰でも上手に手術が出来る反面、腕に自信のない医師も安易に手術をしてしまうと批判する人もいます。腕が悪ければ、レーザーメスでも傷跡(やけど)が残ることもあるようです。そのため、丁寧な先生は出力を押さえて使用するようです。

 また、金属メスを使う方式は、腕によって見栄えに差があるとも言われます。逆にいうと、きちんとトレーニングを積んだ人しかしないということでもあるという意見もあります。

3−3 クランプ(1999/6/27・改1999/8/28)

 クランプは恐らく一般的用語だと思います。固定する金具のことです(私も素人なのでよく分かりません)。マイクロソフトブックシェリフベーシックでは、「切削作業、機械工業などで加工物をつかみ、あるいは、はさみ込んで固定する金具。」と書かれています。

 クランプは、皮膚の引っ張り具合が難しいので正確に切除できない。という医師もいます。また、クランプを使うと傷口がぎざぎざになると言う人もいます。ただ、単なる固定する金具の名称に過ぎないので、どの程度影響があるのか分かりません。

 現在はクランプを使用している医院は殆どないと言う先生もいるようです。バブルの頃は、とにかくどんどんやって儲けろということで、クランプを使いいい加減な手術をした医院が多く、医大を出たての経験のない医師が執刀し、看護士が指導するということもままあったと言う人もいます。しかし、クランプを使用している有名美容外科もあるそうです。

 クランプを使わず、前述の医学書通りに手術するのをマニュアル形式と呼ぶ人もいます。 丁寧に手術できる反面、執刀医の腕に左右されるようです。



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