傷跡が残らない手術は、ありません。
しかし、医学的に不要な、見た目を「良く」する手術でありながら、かえって見た目が悪くなってしまうという被害が頻発しているようです。
あまりに傷跡が醜いという被害も多くあるようです。また、縫合が不充分であった為、傷口が開いたという例も聞きます。
傷跡だけでなく、色や形の問題もあります。
包皮の内側の粘膜皮膚(ピンク=内板)と外側の硬い皮膚(黒褐色=外板)は色が違い、通常は色が徐々に変わっていきます。、包茎手術をした場合、その途中の部分が無くなるわけですから、色が急激に変化する事になります。それが、いわゆるツートンカラーです。
ツートンカラーであるだけではなく、皮の取り方がアンバランスで変な形になる危険性もあります。
また、皮を切る長さも問題です。勃起時を考えて、皮を余らせる方式の場合、結局は中途半端な包茎と同じということになります。また、勃起時を考えず皮を多めに切る方式の場合、皮が足りずにとても痛いという結果も多く報告されています。
見た目だけではなく、機能面で問題が起こる事もあります。
性感帯を傷つけられ感じなくなったという例も多く聞きます。この件に関して、多くの医師は手術との因果関係を否定しています。別の病気が原因であるとする医師もいます。しかし、その症状が手術を契機に出てきたのは間違いありません。
以上のような諸問題には、精神的な要因によるものもあります。したがって、時間がたてば改善する場合もあります。しかし、その危険性を告知しない医療機関は疑うべきでしょう。
1999/11/26付で「考える人」さんが掲示板に投稿していましたので、 そのまま引用します。 時間ができましたら、本文に反映させます。
■皮を切る幅は個人差はあるにしろ、大体同じ。
多いと、勃起時に突っ張って痛くてSEXどころじゃなくなる。
少ないと、中途半端な仮性包茎になる。
■内板は粘膜で感じ易く、性感である。
カリ首から始まる皮で伸ばすと4cmほどあり外板へと繋がる。
■包茎手術の方法として三種類あります。
切る幅を亀頭寄りに置く……亀頭直下法。(内板残り5〜10mm)
中央に置く ……マニュアル方式。(内板残り20〜25mm)
手前に置く ……根元切断法。(全部残る)
■ツートンカラーは誰が手術してもなる。(根元切断法を除く)
内板(ピンク)と外板(黒褐色)の繋ぎ目を切る、
亀頭直下とマニュアル法は、 必ずツートンカラーになる。
■主な性感をなくす手術。
カリ首の下と、裏スジの周りに感覚神経が多く走っています。
ここを切られた場合、射精できないなどの問題が出てきます。
■傷跡がギザギザなったり、鮮明に残ったりで絶えれない場合、修正手術したくなる。
■皮が少なくなるために、皮オナニーできなくなる。
■私の意見とまとめ。
上述したような問題は、いろいろと組み合わせれます。すなわち皮が多く残っても性感である内板、裏スジを切られるケースや、根元で切ってツートンカラーではないけど皮が全体的に少なく突っ張るケースや、機能はあるが傷跡に満足できないなど様々です。
これらから美容的な面から手術を考えているのならば、手術することで安易に剥けチンになると考えないほうが良いでしょう。
手術によって必要以上に意識してコンプレックスを感じる場合もありますので、別段問題のない仮性包茎では手術は控える事を私はお勧めします。
また、信頼できる医師は、「手術をすると、どんないいことがあるのでしょうか。」という私の質問に次のように答えてくださいました。
1.本人が満足する?
2.医者が儲かる、だけの話です。
デメリットとして、
1.お金がかかる
2.コンドームが外れやすくなる
3.不適切な手術で後遺症がでる、等々が考えられます。
日本人は欧米人と比べペニスの膨張率が大きく、勃起時のことを考慮して包皮を余らせると「包茎切ってもまだ包茎」になる人が非常に多いことを泌尿器科医も十分認識していません。
勃起時の長さ−非勃起時の長さの差(例:勃起時11センチ−非勃起時7センチ=4センチ)を残しておかなければ勃起した時に突っ張ることは誰でも理解できると思います。その4センチが亀頭部を覆うことになりますから「包茎切ってもまだ包茎」になることになります。
その医師は、 「私は真性包茎も手術は必要ではないと考えています。」 とおっしゃっています。いかがでしょうか?
従来の保険適応手術です。 包皮の内側と外側の変わり目の直径が狭い部分を環状に切除する方式です。
Jさんによると、医学書には以下のような手順が載っているそうです。
1.包皮を亀頭の前方へ引っ張る。
2.鉗子ではさむ。
3.はさみで包皮を切断する。
4.縫合する。包皮の内側と外側が等しく切除されるため、感度への影響が少ないという説があります。また、性感である内板を多く残すので機能重視だという人もいます。
いわゆる「ツートンカラーになる手術」とは、これを差すようです。通常時でもツートンカラーが分かります。通常時に誰が見てもわかり、勃起時もツートンカラーのオーソドックス切断法との評もあります。
また、皮が戻せるので包茎とあまり変わらないとの評もあります。もともと、真性包茎を剥けるようにする(仮性包茎にする)手術なので当然といえば当然でしょう。
腕の良い先生は、包皮の内側と外側の長さに合わせ切除するという、基本に忠実で難しい手術をしているようです。
この方式には、内板を亀頭部分下から2cmの辺りを切り、外板も多く残す方式と、内板を亀頭部分下から2cm残して外板を多く切る方式があるようです(考える人さんによる)。
後者の場合、皮が戻ることはなくなるらしいのですが、今度は切り過ぎになる危険性があるそうです。
包皮を根元に寄せて切除する方法です。
この方式は、根部切除(切開)式と呼ばれています。
性感に影響があるといわれる「内板」をすべて残すことが出来るので、手術後も快感を損ねる危険性が低くなるようです。
ただし、陰毛部分に隠れるとはいえ、粘膜を切るほかの手術と比べて普通の皮膚を切るのと変わらないので、傷跡は目立つとの評もあります。
いわゆるツートンカラーとは違いますが、根元に傷跡があり色が変わっているので、作り物のようだとも評されます。
また、根元は太い血管が多く陰茎全体に血を送るところなので、危険性が大きいとの説もあります。
通常時に傷跡が一目瞭然わかり、変に傷跡がついている根元切断法との評もあります。
傷跡が見えにくいのを強調してか、亀頭直下埋没式とも言います。 傷跡の目立ちにくさ・見た目の良さにより、 現在自由診療(保険適応外)の美容外科で多く採用されているのが この形式です。
内板をカリ下から5mmないし1cmのところで切る方式です。ピンク部分の「内板」が亀頭部分に隠れ、通常時にツートンカラーは分かりません。
一方、「内板(包皮小体・裏筋も)」を大きく切除するので、快感が損なわれるという例も多くあります。射精できなくなるとの報告もあります。
また、勃起時にはやはりツートンカラーになります。
通常時はきれい。勃起時にツートンカラーで機能がなくSEXできない亀頭直下法との評もあります。
ある泌尿器科医(この方式を採用)は、「勃起できなくなったり、射精できなくなることは無く、そのようになるのは最初から違う病気があるからでは。」と私の質問に答えてくれました。
しかし、この症状は、快感が低下したことに派生する問題です。百歩譲って、他の病気が原因であるならば、その病名を明らかにしていただきたいと思います。また、その病名が明らかになっているならば、問診の際チェックすべきでしょう。病名が分からないならば、そのような危険性があることを予め告知すべきです。
バックカット式と呼ぶ人もいます(と書きましたが、根部切開式を指す様です)。
皮の狭い部分の上側を少し縦に切開して横に開げて、むけやすい状況にする方法です。軽度の仮性包茎の場合に使うようです(真性や嵌頓などの包皮に狭い部分がある場合に適用されるとの説も)。
「割礼」もこの方式のようです。
1999年12月1日の匿名さん(大学病院泌尿器科医師)の投稿では以下のようになっています。
エレクト時に、亀頭の露出はできるが、しめつけられるということでしょう か?
それならば、背面切開の適応です。ことばで表現するのは難しいのですが、包皮の背面に切り込みを入れて縫合せ、張力をとってあげるという処置です。局所麻酔で、10分ほどでできます。コストも安いです。
ユダヤ教の割礼に似ています。よって、ユダヤ人には包茎がいません。包皮を環状に切除する環状切除式に対してこう呼んでいるようです。
病院の方針で、仮性の場合は極力包皮の完全切除を避けるところもあるようです。
亀頭のすぐ下の内板の両脇と包皮小体のすぐ両脇には神経が通っている為、そこを切らない選択肢として推奨している医師もいるようです。
投稿でこのような名前を聞かれたのですが、分かりません。
1999/6/22のやまさんの投稿では、以下のようになっています。
切らない手術とは,簡単にいうと接着剤であまった皮をまとめてしまって亀頭を露出させるやりかたで,僕は切る手術をまともな病院で受けたんですが,そこの先生に聞いたら,「アロンアルファでくっつけるだけだよ」って言ってました。したがって,切らない手術は絶対に受けないほうがいいです。あとで修正しようにも難しいと思います。
ということです。以下に述べる接着剤で止める矯正器具と原理は同じだと思われます。 ということは、矯正器具を使っている人は自分で勝手に手術(医療行為)をしている人で、 医療法違反なのでしょうか。^^;
仮性包茎を「矯正」して露茎にする器具が多く売られています。多くは、包皮を剥いた状態を保つようにできています。これにより剥き癖をつけることが目的です。
2001年3月6日のユーテロさんの投稿です。
たしかに亀頭を露出することで鍛える(=刺激に慣れさせる)ことはできますが、その結果として「皮のたるみ以上に亀頭が成長する」ということは、まずありません。
多少カリの部分が張ってくる場合もありますが、その場合でも極々軽度の包茎でない限り、包皮をおさえることはできないでしょう。
ではなぜ亀頭を露出した状態を保つのかというと、包皮に癖をつけるためです。
つまり、剥いた状態で新陳代謝が繰り返されることによって、剥いた包皮にできた「しわ」が固定化され、皮が戻らなくなる、ということです。
器具の多くは2種類に大別できます。一つは言わば瞬間接着剤で皮を止めるもの、もう一つはリング状のもので皮を止めるものです。また、包皮口が狭い人のために包皮口を広げる器具も売られています。
瞬間接着剤系では2001年3月4日のKさんの投稿で以下のように評価されています。
瞬間接着剤のような強力な物でくっつけると、非常にデリケートな皮膚である包皮は傷つくでしょうしくっついて血が通わなくなった所は痒くなるでしょうしそれを無理に引っ張ると接着剤が強力なため皮膚が破れるでしょうしで糊付けで直すことは考えない方がいいと思います。
一方、リング状の器具の場合は別の問題もあります。
1999年11月28日の匿名さん(大学病院泌尿器科医師)の投稿では以下のようになっています。
>>輪ゴムで止めるというのはいい案だと思います。
よくありません。輪ゴムやリングは嵌頓包茎や壊死の原因になります。
持続させる、射精時の快感を強める、矯正などの目的で、それらを使用する方はいますが、体のためにはデメリットが多いと考えます。きつく締め付けることは壊死を招くのでご法度ということのようです。私自身は剥きたい時に剥けて洗うことができればいいと考えていますので、包茎矯正器具を薦めるものではありません。
しかし、器具を使われる場合は以上のようなことを念頭において慎重に正しく使ってください。