日本包茎研究所包茎用語集


0 包茎の種類



1−0 包茎(1997/12/03・1999/8/29・改2000/01/11)

 包茎とは、亀頭が包皮に被われている状態の事です。

 自然に「剥けている(露茎)」人であっても、寒い時などに皮をかぶる状態になるため、その状態を「病気」、「異常」、「かっこ悪い」とするのには無理があります。では専門家はどう言っているのでしょうか。

 専門家の意見といっても、信用できるものは少ないのが現状です。まず、保健同人社ホームページから、日本赤十字社医療センター泌尿器科部長・小島弘敬先生の意見を見てみましょう。

 包茎というのはペニスの先端の亀頭が包皮に被われている状態で、この状態はだれでも寒冷時などにはなるもので、それ自体異常ではありません。亀頭を被う表皮をペニスの根本方向にまくりあげて、亀頭全体が自由に露出できる場合は仮性包茎といい、ペニスが勃起する場合、亀頭を被う包皮が十分に伸展して亀頭が大きくなるのを妨げない場合、手術の対象とはなりません。
 真性包茎とは亀頭を被う包皮の開口部が狭くて、亀頭を露出することができず、ペニスが勃起する場合、大きくなった亀頭が小さすぎる衣服を無理に着けたときのように包皮にしめつけられて自由に大きくなれないものをいいます。
 真性包茎を放置すると勃起時に亀頭がしめつけられて疼痛により勃起が妨げられるのはもとより、恥垢を洗いとることができず、細菌が感染したり陰茎がんの原因にもなりますから必ず手術しなければなりません。
 手術は包皮の狭い開口部を環状に切除する安全簡単なもので、局所麻酔で外来通院で可能です。
 手術は30〜40分ていどですみ、一般の病院の泌尿器科で対応できます。費用は3万円くらいですが、保険適用ですから患者負担は加入している医療保険の負担割合となります。(日赤の場合)
 宗教的な包茎切除術(いわゆる割礼)はユダヤ教、イスラム教で古くから行われました。米国ではとくに熱心に行われて、生まれて直後、無麻酔の切除術が男児の90%に行われた時代があります。他の国では手術率が高いことはなく、米国の高い手術率は医学的理由ではなく宗教的理由によるものです。
 日本でも保健婦や母親がやや神経質に包茎手術を勧める場合があります。幼児の場合にはすべての幼児が仮性包茎の状態であり、専門医がみても成人のように仮性包茎と真性包茎の区別ができない場合があります。真性包茎と思われる幼児は3歳児で全体の30%もいますが、そのすべてがそのまま成人の包茎になるのではありません。17歳児では成長により無治療、ひとりでに真性包茎は全体の3%以下に減少してしまうのです。幼児では包茎手術でも全身麻酔が必要でもあり手術を急ぐ必要はありません。
 成人男子についても男性週刊誌の広告などでは、包茎が男女和合の致命的な障害であるかのように説明して“保険適用外の包茎手術”を勧めています。
 実際には手術をする必要のある真性包茎は例外なく保険適用であり、保険の適用されない包茎の手術は医学的には根拠のない不必要な手術です。
 (暮しと健康より)

 次に、宮川クリニックホームページです。専門病院の中では比較的良心的な解説といえるでしょう。

 泌尿器科なのに、自由診療のことしか書いていないなど不明な点がありますが。。。

 一般に包茎は女性にきらわれる傾向があると言われていますが、実際に包茎とは どういった状態かをたずねると、正確に答えられる女性はほとんどいません。現代は セックスに関する情報が氾濫しているようですが、実は性に関する知識は、あいまいで 不十分なのです。一方の男性も、包茎はすべて不潔だと思い込み、一人でクヨクヨと 悩み、消極的になっている人が少なくありません。
 包茎に関する正しい知識を持ち、治療の適応・方法などを十分に納得した上で、 治療を受けるかどうかを自分で判断することが必要です。

 また、男性器の構造には諸説あると説明する医師もいます。従って包茎の定義自体があいまいだとする医師もいます。

 次に、包茎の種類についての専門家の意見です。

 金沢医科大学病院泌尿器科の診療案内「お母さんのための包茎講座」が詳しいので、紹介します。

1.仮性包茎
その程度によって、手術が必要な場合と手術しなくとも支障がない場合とに分けられます。手で包皮を反転させると自然に亀頭部が露出し、痛みもなく、内部を清潔に保てるようであれば、早急な手術は必要ありませんが、問題もないわけではありません。手術するしないは、専門病院の医師に相談した方が、いいでしょう。
2.真性包茎
 真性包茎とは、包皮の口が狭くて亀頭を露出できない状態のことをいいます。また、程度によっては、排尿時に包皮が風船のように膨らんだり、包皮の内側に雑菌や恥垢が溜まってしまい、泌尿器系の病気の原因になったりします。乳児期は包茎の子供が多く、成長とともに自然治癒もありますので1歳頃までは経過観察でもよいのですが、炎症をおこしたり痛みがある場合はできるだけ早く、泌尿器科を受診することが肝心です。
3.カントン(嵌頓)包茎
真性包茎の人よりは包皮口が開いているので、多少は亀頭を見ることができますが、包皮口の径が亀頭部分よりも狭いので、無理に広げようとすると痛みを感じます。ところが、何かの拍子に皮が翻って亀頭が飛び出してしまうことがあります。こうなると、冠状溝あたりで引っ掛かった包皮は元にも戻らず、輪ゴムできつく巻いたように陰茎の首を締め付けてしまいます。そのままの状態で放っておくと、血が通わなくなって壊死を起こしてしまう結果に陥ります。大事に至る前に、すぐに泌尿器科を受診して下さい。

 信頼できる医師は、真性、仮性の定義自体が日本泌尿器科学会で明確にされていないとしています。真性包茎でも仮性包茎になるとの研究もあるそうです。

 とにかく、前述した通り、真性包茎以外は手術を受ける、受けないはあなたの自由です。自分の責任において決断してください。

 しかし、保険適応の包茎手術(日赤)が3万円であるということを考えると、ぼっているのかサービスが良いのか。おそらく、「美しく仕上げる。」ためでしょう。

 であるとするならば、包茎手術は美容形成手術であるといえます。現に泌尿器科と美容形成外科がしのぎをけずっているこの業界です。

 まあ、保険治療にする、自由治療にするは、あなたが決める問題です。

1−1 仮性包茎(1999/8/29・改1999/9/10・改1999/9/26・改2000/01/11・改2001/04/21・改2001/10/23・改2002/01/06)

 亀頭を覆っている包皮を根元に捲り上げると、亀頭全体が露出できる包茎です。

 信頼できる医師による定義は、「(勃起、非勃起にかかわらず)手で包皮をむくと冠状溝(カリ)まで亀頭部が露出できる状態」 ということです。

 一般的に「カントン包茎」と思われている、「自分で剥けるのだが、包皮口が締まってしまう」包茎でも、自分で剥ける以上それは仮性包茎です。

 掲示板でお世話になっているローションさんは、「包皮輪狭窄の強い仮性包茎」という表現をされています。これは、以下に述べる「包皮口が狭い」ことが原因の真性包茎との境界例であると思われます。

 いずれにせよ、露茎にしたい場合は気長に機会を捉えて剥いていると改善される場合があります。例えば、トイレに行ったら必ず剥くという風なことです。

 ただ、仮性包茎のままでも清潔にしていれば医学的に問題はありません。こう書くと、包茎だけが不潔と思われがちですが、露茎でも清潔にしていなければ問題があると思われますので、露茎の方も慢心しないで下さい。

 仮性包茎は亀頭部が隠れているので、ある程度のリスクはあるようです。 2001/10/09にユースケさんはこのように書かれています。

まず、泌尿器科医の立場から、病気か病気でないかを基準にして仮性包茎を見た場合、病気ではないです。
次に、仮性包茎であることを気にするという精神的な問題に対する解決策は、剥けていたほうが良いと考える場合は、剥けた状態を維持できれば問題は解決します。しかし、それが無理ならば、「仮性包茎は病気ではないのだから全く問題ないんだ」と自分に言い聞かせて考えを変えましょう(剥くことは諦めましょう)。この場合、仮性包茎による不衛生さや、亀頭の発育不良は妥協しなければなりません。
一方で、矯正器具を使用して矯正でき、常に剥けた状態を維持できる様になるなら、矯正した方がいいです。この場合、亀頭は蒸れませんので、常に衛生的で、亀頭は包皮に包まれていませんので、自由に発育できます。また、矯正器具使用によるリスクはありません。
最後に手術ですが、仮性包茎であれば、手術は考えない方がいいでしょう。亀頭が剥けた状態になるメリットと、手術失敗による後遺症を一生引きずるリスクは、天秤に掛けると、そのリスクは大きすぎます。
はっきり言いますが、仮性包茎と剥けているのとでは、衛生的・亀頭の健全な発育・精神的な劣等感からの開放、等の面から、剥けていた方が確実に良いです。

 この件に関しては、2001/10/10のokudaさんが反論を述べられています。 まず、

私がインターネットや文献で調べた範囲では亀頭の発育と、仮性包茎は殆ど関係 ないと思われます。そんな事が書いてある正規の文献はありますか?
以下はBigBommeR先生の意見ですが、私が調べた結果とだいたい同じ内容です。
 但し,ペニスが先細りの形になったり,ペニスの成長が阻害されたりするので思春期前に手術した方が良い,と言う考え方が根強くあるようですが,ペニスの先細りや成長が良くないと言う状態は真性包茎の人にも包茎で無い人にも見られる事です.また真性包茎でもペニスの大きさや形に関しては立派な人も少なくはありません.これ等の事は,包茎とは無関係に遺伝的に決定される面が強いのではないかと考えています.

 同じ投稿では、矯正器具利用について以下のように述べられています。

また、矯正器具使用で、しばしばカントン包茎を起す人が居ると言う事実があります。

 古代ローマの彫刻の多くが包茎であるのを見ても、 また、犬や猫の性器が仮性包茎なのを見ても分かるとおり、 仮性包茎は自然な状態です。

 一般的に泌尿器科医は、自由に剥く事が出来、痛みがなく内部を清潔に保てる場合、早急な手術は必要ないと説明しています。

 現在、仮性包茎がかっこ悪いといわれているのは、大部分男性誌などによる美容外科の広告による情報操作によるもので、医学的な根拠は希薄です。

 この広告については問題が多く、詐欺的であると批判する人もいます。また、そのような広告を出す医療機関は信用すべきでないと主張する人もいます。手術については、一般的な泌尿器科数軒で受診をした上で判断してください。

 その上で、「医学的に問題がない。」と診断されても、「やはり仮性包茎は恥ずかしい。」と思われたのなら仕方がありません。自己の責任で手術なさってください。

 将来的には、「仮性包茎は普通だ。」という認識が一般化していくと思われます。そうなってから後悔しても、遅いのです。

 また、仮性包茎はコンドームが外れにくいという利点もあります。コンドームと包皮が一緒に動くためです。ただし、正しい装着方法を取らなくてはいけません。以下に正しいコンドームの着け方を引用します。

 なお、この原文はこちらです。ビデオでも解説されています。

 さて、2001/11/07には都内の大学病院で泌尿器科の医師という大石さんから投稿がありました。

(仮性包茎が正常との意見に関して)正常ではありません。
>女性のクリトリス・動物の性器、普段から露出してますか?
>してないでしょう?それが正常なんだから。
膣やクリトリスなどの女性性器は元々そのような構造になっています。 しかし、男性性器はある程度経過すると亀頭が露出するような構造になっている為、不衛生になりやすいのです。

 これは動物の性器が言及されていませんが、動物は通常亀頭が露出していません。露出しているとかえって不衛生だからでしょう。

 服を着ている人間はまあ剥けている方が衛生的でしょうが、正常でないというのには無理があると思います。

 同じ日に大石さんはこのようにも投稿されています。

 都内の大学病院で泌尿器科の医師をしております者です。医者の見解からしますと、仮性包茎は問題ないと言った意見は多少問題があると思っています。確かに完全に清潔にすれば問題はないのですが、すべてを綺麗に洗うというのは不可能に近い状況です。現に、今まで診察をした患者さんできちんと清潔な状態でしたのは10%以下です。ですから、数字的に見ましても包茎の方のほうが不衛生という報告もあります。そして子宮癌の件ですが、はっきり申し上げますと、心配ないとは言えないのです。私の病院の調査では、包茎による子宮癌は他の要因に比べると少ないものの事例があるとの事でした。
 ですから、医学的な見地からしましても治療をすることをお勧めします。失敗についてですがやはり国公立病院や大学病院で行われる包茎手術は失敗したという報告はほとんどありません(全くないことはありません)。包茎手術は泌尿器科医が研修中に一番最初に覚える最も簡単な手術です。料金も各種保険適用で1万5千円などどなっており莫大な費用のかかる美容整形外科よりリスクは格段に少なくなります。
 決して宣伝をしているわけではありませんが、包茎は女性の生殖器に影響はないと言う考えは好ましくないということで投稿したしだいです。

 まあ、泌尿器科に行く前にちんちんを洗う人よりは、Sexする前にちんちんを洗う人の方が多そうです。泌尿器科に来ている人の90パーセントが汚いちんちんだったからといって、Sexするときも同様に汚いのかというのはちょっと違うと思います。

 まあ、10パーセントもの人が風呂入って一晩たってもきれいなままだったということでしょうから、私たちもきちんと洗いましょう。

 この意見に関して2001/11/07にokudaさんはこう書かれています。

私はジャーナリストの端くれで、美容形成外科による包茎手術による被害に関し て某大手月刊誌から特集記事の予定がありまたので、関東地方の某国立大学泌尿 器科教授と、東海地方の某私立大学泌尿器科教授、複数の泌尿器科医、美容形成 外科医にメールや手紙、電話や面談などで取材を行い、参考文献などを教えて頂 いた上で、裏付けを得て書いています。予定されていた記事以外の場で名前を公 表する事はできませんが、取材の結果から、結論的には仮性包茎は人間としてあ るべき姿で、宗教的な理由なくこれを問題視する国は日本及び旧日本植民地の一 部以外にはないと言う事がわかりました。記事は美容外科が該当雑誌に広告を出 している為、圧力は受けなかったのですが、社の方針として取り止めになり、取 材させて頂いた方々にはご迷惑をおかけしてしまいました。
貴方の私の書いた内容に対する批判に関してですが、貴方が泌尿器科の医師であ るので教えて頂きたい点が数件あります。
1.貴方のように泌尿器科医でありながら、仮性包茎に対しても積極的に手術を 勧める医師は少数派のようですが、多数派である泌尿器科医が『仮性包茎は清潔 にしていれば問題ない』と言う見解には、清潔を保つ事は不可能なので手術を受 けるべきと考えるのですね。まず確認させて下さい。またその事を裏付ける文献 などがあれば教えて下さい。
2.仮性包茎が子宮頸部癌の発生率を高くしていると言う文献がありますか?  上に書きましたが、ヨーロッパ諸国に於いて、日本のように仮性包茎を問題視す る傾向はなく、成人男性が仮性包茎の手術を受ける事が多い、と言う事を欧米の 泌尿器科医に話すと、奇異な風習であるとか、宗教的な理由なのか、とかの反応 だそうですが、ヨーロッパ諸国では子宮頸癌の発生率は日本よりも低いようです ね。どう言った理由なのでしょうか? 具体的な解説をお願いします。
3.最近の泌尿器科の文献では、基本的に仮性包茎に問題はないとする広島大学 助教授の書かれた、『中本貴久等 臨床泌尿器科54巻4号 163-166頁 包茎、 亀頭包皮炎、嵌頓包茎』などは当然、目を通されていると思いますが、この内容 に対して、いかがお考えでしょうか?
4.真性包茎は当然保険が適用されますが、仮性包茎に各種健康保険を適用する 事は違法になります。 貴方の大学病院では認められているのですか? また、 仮性包茎の手術が保険適用にされていない理由をどのようにお考えでしょうか?
5.包茎の手術を研修医時代に修練されるから、それが簡単な手術とは決して言 えないと考えます。研修医時代に問題意識なく適当な感覚で環状切除術を覚えた 為に、いつまで経っても包皮小帯を切除してしまうような泌尿器科医師がいる事 も事実です。美容形成外科に比べると不要な事はしないし、術後の経過観察を行 う点、問題が起きた時の対応が比較的良いと言うような面で、相対的には、泌尿 器科で手術を受ける方が安心できると思いますが、泌尿器科で受けた手術でも、 術後の著しい感覚の減弱や、射精困難、切り過ぎによる勃起時の違和感、など多 くの問題は起きています。美容形成外科よりも確率的にかなり低いと言う点は期 待できますが、泌尿器科でこれらの問題に真剣に学問的に取り組んでいる研究者 は残念ながら居ないようです。貴方はこの手術合併症や後遺症があると言う事実 をどう考えますか?
以下は、バンさんの記事に対する貴方の反論に対する質問です。
6.ペニスは普段は皮を被っていて、勃起時に剥けるのが正常、と言う見解に 対して、それは正常ではないと書かれていますが、これが正常でないとすれ ば、ヨーロッパ諸国の殆どの男性は正常では無いと言う事になりますね。 泌 尿器科の医師がそんな珍説を書いて大丈夫ですか? 欧米の解剖図や性教育の 教科書、一コマ漫画やポルノ小説の挿し絵などでさえも勃起していないペニス は殆ど仮性包茎に描かれているのは、それが普通だからですよ。 貴方の大学 病院泌尿器科では、一体どのような状態が正常と判断しているのですか?
7.膣や女性性器にくらべて『男性性器はある程度経過すると亀頭が露出する ような構造になっている為、不衛生になりやすい』と言う説明も何の反論にも なっていないばかりか、さっぱり理解できません。わかるように説明を御願い します。 膣に関しては乳酸桿菌が常在する事で、適度な酸性を維持する事と 常在菌として支配的である事で自浄作用を持っていると言う事を医師であれば 当然説明するべきものと思いますが、御存知なかったのですか? 外陰部に関 しては男性同様に不潔であって、それで問題ないものと理解していますが、ど のような見解を御持ちなのでしょうか? 女性の大陰唇や小陰唇の尖圭コンジ ローマは男性のペニスに性行為感染を起すものですよね。

 同様に2001/11/07にパンさんも反論を寄せています。

>仮性包茎は問題ないと言った意見は多少問題があると思っています。 確かに完全に清潔にすれば問題はないのですが、すべてを綺麗に洗うというのは不可能に近い状況です。
お言葉ですが、その事を問題視するならば常時剥けててもすべてを綺麗にできない事には変わりないという レベルの話しだと思いますが?
仮性の場合、SEXの前に洗っても菌をすべて無くせないから危険という事ですよね?
正直、そんなレベルの菌が危険と判断されるならズル剥けでも変わりないと思いますが?
ズル剥けでも菌はあるんだし・・
手で物を食べる時、完全に菌を取り除かないと危険だから食べちゃダメ!って言ってるようなものだと思いますが・・
要するに、行為前に洗えばなんら問題ないはずです。

1−2 真性包茎(1999/8/29・改2000/01/11・三訂2000/07/08・四訂2002/01/06)

 包皮の口が狭く、亀頭を露出できないものを言います。

 信頼できる医師による定義は、「(勃起、非勃起にかかわらず)手で包皮をむいても冠状溝(カリ)まで亀頭部を露出できない状態」ということです。

 状態として、「包皮口が狭い」場合と「亀頭部と包皮内板が癒着」の場合若しくはその両方を兼ね備えた場合が考えられます。

 勃起の際に包皮に亀頭が絞めつけられたり、程度によっては排尿時に包皮が膨らんだり、恥垢が洗い流されない為に不潔になって細菌に感染したりして病気の原因になったり、陰茎がんの原因にもなったりすることがあるといわれています。

 ハメド氏の投稿や唐沢俊一氏の「裏モノウェブ情報見聞録」では、真性包茎の害の例として、ルイ16世の話が紹介されていますので、欧州包茎事情にて紹介させていただきます。

 医学界の大勢としては、原則的に手術しなければならないとされているようです。従って、一般の保険医である泌尿器科で受診した場合、保険対象です。

 ただし、「包皮口が狭い」のは広げれば良いだけなので、毎日むいていれば皮膚はいずれ伸びて包皮口は広がるという信頼できる医師の証言があります。

 一方、「亀頭部と包皮内板が癒着」の場合、手術の時も無理やり剥離するので、結局手術はいらないとも証言しています。

 医学的に手術が必要な包茎は、炎症を繰り返し包皮口がケロイドになった場合だけだという医師もいます。

 真性包茎の期間が長い場合や、亀頭包皮炎を起こした後に亀頭包皮癒着状態になった場合、掲示板の投稿によると以下の方法があるようです。

 1.思い切ってベリッと剥がしてしまう
   (乱暴なようですが,癒着の程度が軽ければ,かえって痛みが一瞬で済んでしまう)
 2.少しずつ,ワセリン軟膏等を使いながら,少しづつ剥がしていく
   または,入浴時に,毎日少しづつ剥がしていく
   (少しの痛みですが,全部剥離出来る迄に時間がかかります)
 3.局所麻酔の上,出血に対して電気メスで止血が出来るようにして,剥がしていく
   (癒着が強く,出血が多そうな時は,仕方ないですね)

 年齢や、一度も剥離した事が無いのか、また癒着の程度によってどの方法をとるのか判断するそうですので、泌尿器科医の受診をお勧めします。

 この医師によると、その状態でも性交渉が可能なこともあり、強い痛みが起きる可能性もあるそうです。

 1999/1/26の「20過ぎで真性」のざるそばさんの投稿によると、

雑学・真性だと先の皮があせもやアカギレになったりして手入れが大変です。知ってました?

ということだそうです。「未だに手術する気にもなってません。」ということですが、手入れはマメにしえいるようです。マメに手入れできれば真性でもある程度大丈夫なのでしょうか。

1−3 カントン(嵌頓)包茎(1999/8/29・改2000/6/18・改2000/03/04・改2001/04/21)

 包茎の曖昧さを表す概念だと思います。

 真性包茎よりは包皮口が開いていますが、包皮口が亀頭部分よりも狭く、亀頭を露出できない状態とする解釈が一般に流布しています。この場合、無理に亀頭を露出させると陰茎の首が締まり、壊死する事があります。

 ただ2000年06月11日のM先生の投稿ではこのように述べています。

嵌頓( カントン)包茎とは,真性包茎の包皮が何等かの弾みで,包皮が完全に反転した時に冠状溝部(亀頭の付け根のくびれた部分)が包皮輪(真性包茎の原因になっている狭い部分)で締めつけられる為に,包皮の血行が悪くなり,くびれから先の包皮が水膨れ状態になりふくらんでしまう為,強い痛みを伴い元にもどらず,卵大からひどいときにはソフトボール大になってしう事です.
嵌屯包茎では多くの場合,背面切開と言う方法でもとに戻して,期間を置いて,炎症が落ち着いてから,環状切除と言う通常の包茎手術を行います.

2001年04月20日のローションさんの投稿によりますと、

まず、カントン包茎とは、包茎の分類ではありません。
包茎には仮性包茎(手で剥けば剥ける)のと、真性包茎(手で剥こうとしても全然剥けない)の2つしかありません。
自らカントン包茎だと思われている方は、包皮輪狭窄の強い仮性包茎でしょう。
ここで、包皮輪狭窄とは、要するに包皮の口径が狭いことです。
本当のカントン包茎ならば、剥けた包皮が水脹れ状に腫れ上がり、包皮が元に戻せなく、強い痛みを伴う病的な状態のことです。
前述した包皮輪狭窄の強い方に発生しうる症状で、特に朝立ちの時に発生しやすいので寝る前は、なるべく剥いたまま寝ないほうがよいでしょう。

 bigbommer先生のサイトにも詳しい説明が掲載されています。

1−4 埋没ペニス(重傷の包茎)(2001/01/29・改2001/01/31)

 非常に重症で、将来問題になるかもしれない「埋没ペニス」と呼ばれる包茎があるとのご意見を頂きました。

 ちなみに、掲示板でお世話になっているBigBommeR先生やお世話になっている泌尿器科の先生によると、学術的には“埋没陰茎”または“buried penis”というのだそうです。

 この包茎については、日浅先生によると新生児の頃から分かるのだそうです。

以下に日浅産婦人科医院サイトの包茎に関する個所を全文引用します。

 日本における新生児期の包茎観察・割礼はほとんど顧みられていない。しかしながら、当院のデータより、埋没ペニス・トックリ型の包茎・長さが 1.5 cm 以下あるいは小さなつくし様のペニスなど問題のあるペニスは8%に認められる。そのうち、将来ほとんど手術が必要であり発育にも問題ありと思われる‘ 埋没ペニス ’は0.6%ある。そうだとすると日本全国では年間約 3,500 人と見積もられる(しかしこの類のデータは発表されていない)。しかもこれらと亀頭包皮炎の発生など包茎にまつわるトラブルは多い。にもかかわらず日本では新生児期の包茎を観察しないで放置しているのは不思議である。
 当院新生児ペニスの平均の長さは2.6 cm(1.0〜3.5 cm )、 およそ男児 1,100 例の観察・処置により、ペニスの奇形として1例のみ尿道下裂が見つかった。また、当院で処置ができないような超重傷な包茎は経験していない。
 イスラエル人は 4000 年も前から割礼を行っているし、欧米では強制はしないものの、その情報を与え、希望者には割礼を行っている。当院では 1993 年(平成3年)より矢島暎夫先生の指導にて生後3〜5日に割礼を行っており(約95%の男児)、好評を得ている。

 ただ、0.6パーセントの埋没ペニスのみを割礼すればよいのではないかという疑問があり、質問中です。

 これに関しては、別の泌尿器科医に相談したところ、埋没ペニスや埋没陰茎に正式な定義はないそうです。一般的には腹壁の皮膚からペニスの先端までの距離がわずか(一見小さく見える)なペニスのことだそうです。 実際の海綿体は普通なのだそうです。

 理由としては、包皮口が狭いためと皮下脂肪が多いためだそうです。陰茎の発達を促すために、手術か包皮翻転で包皮口を広げることも理屈に合うそうです。

 ただ、その泌尿器科医はこのように仰っています。

しかし、私が扱ってきた2500例の新生児で埋没陰茎は2例程度、それも必ず包皮翻転だけで容易に亀頭部が出る仮性包茎の状態に持って行くことができました。
結論は埋没陰茎でも手術はいらない。

 後は訪問者がご判断下さい。


1−5 どうやって剥けるのか(2001/10/13・改訂2003/06/05)

 皮が自然に剥けた人は、どうやって剥けたのでしょうか。私の友人には中学生の頃無理やり剥いたという人もいます。私は記憶にありません。1999/7/31の悩み多き皮かむりの投稿では、このような友人の話が紹介されています。

これは私が中学1年の頃の話しなのですが・・・・。
友達に一人、男性器が完全に剥けている友達がいました。
しかし、彼は手で剥くような事はしなかったそうです。
自然に成長していって、剥けている状態になったそうです。
その彼には裏すじがないそうです。
なんでかというと「切れた」そうなのです。
話しによると「朝起きると朝勃ちしていて、ふと気が付くと男性器が痛かった。すると裏すじが切れていて血が出ていた」おすです。
大きすぎると裏すじが切れるものなのでしょうかね?



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