日本包茎研究所訪問者の投稿


takeさんの投稿-01


takeさん 1999年1月8日

こんにちは、初めてメールします。

 今日、いわゆる公立病院で初めて診断を受けてきました。 東京千代田区にあるU省関係の病院です。 26にして、ようやく決心がついていってみることにしました。

 診断の結果、仮性包茎でした。 僕はてっきり、 勃起したときに皮がむけないものが真性包茎だと勘違いしていました (僕は勃起しても全く亀頭が出ません。むこうとしてもむけないですね)。 通常時に皮がむく事が出来ればたいがいは仮性包茎なんだそうです。 ただ重度ということみたいで、 ずいぶん窮屈そうだからと手術は勧められましたが、 保健診療外だそうで、12万くらいですかねえといわれました。 しかも今たてこんでるからといって、手術は3月くらい、 しかも、この病院の医者による手術かどうかも解らないんだそうです。

 取り合えず即答を避け、今度は別の公立病院に行ってみようと思います。 でも、自分の症状をはっきり医者に言われたことで、 ずいぶん今まで抱えてきた気分は楽になりました。 包茎はなかなか他人に聞ける話じゃないので、 迷ってる方はとにかく1回泌尿器科に行ってみることをお勧めします。 相手は毎日泌尿器科で人のちんちんをしょっちゅう見てるわけですから、 こっちで思うほど何の反応もしません。 看護婦も同じですし、 医者も気をつかってカーテンを閉めてくれますよ。

 少なくとも、1回躊躇していた線を越えたので、 これからはこちらが医者を選ぶ側に回れると思います。 自分の症状がはっきりしたわけだし。こちらでも色々調べて、 手術する方向で行こうと思います。またメールでお伝えします。


病院によっては、保険適応にするらしいですから、 色々回ってみてください。

御幸運をお祈りしています。信頼に足る病院・医師に出会えるまで、 納得のいくまでがんばってください。


takeさん 1999年3月6日

 こんにちは。1月に投稿したtakeです。

U省の直営病院でみてもらってからちょっと間が開きましたが、今 度はこのページでも結構話題になっていた赤十字病院に行ってきま した。もう、自分の状況(ちょっと強めの仮性)は分かってますの で、とりあえずどんな対応をしてくれるか、それをまず念頭に診断 を受けることにしました。

 もちろん診断結果は、前の病院と同じで、ただ、医者の方では「 手術します?」といった感じで、もしする気がなければ特段しなく てもいいんじゃないかくらいの話でした。とはいえ、勃起しても全 く亀頭は出ない話をすると、じゃあ手術した方がいいかもしれない ということになりました。

 よく説明を聞くと、とにかくいわゆる昔ながらのメスを使う形で の手術になり、まあ溶ける糸を使って1週間位したら抜糸かなあと いう段取りでした。費用は、保険で見てくれる!5万〜7万くらい、 そんな高いものでもないでしょうねということでした。

 医者は結構親切に教えてくれました。費用のこと、今後の日程の こと、一番問題となる性感について。その中で、よく美容整形で痛 くない手術をするといっているのは、あれはまあ嘘八百で、痛くな い手術なんて有り得ない。痛みを鈍らせることは出来るけどね、と いうことと、僕がU省の病院では手術の予約に3ヶ月以上先になり、 さらにその病院の医師でないものが執刀することになるとの説明を 受けたことを話すと、「どうもその病院はよく分からないねえ」と 不思議がっていたこと、この2点は印象に残りました。まだ手術が 成功したわけではないので断言は出来ませんが、公立病院でも一概 にみんなが良いとは言えないかもしれませんね。赤十字病院でも、 他のページを見るとちょっと困ったような話もありましたし、最終 的には、やっぱり個々が自分の手術に同意できるところまで医者と きちんと話せるかどうかになるのかもしれません。

 結局、2週間後に手術することにしました。医者の説明に納得出 来ましたので、あとは自分で信じたことをちゃんと信じてやろうと 思います。

 すみません。長くなりました。また経過をお知らせします。


 納得できるお医者さんに出会えたこと、 本当に良かったと思います。

 やはり、話してみることが大事だと思います。

(1999/3/21)


Takeさん 1999年3月21日

もう一人、takeという方が投稿していたみたいなので、 今度からTake(頭を大文字)にします。

さて、某赤十字病院で手術をすることに決定し、 ついこの前の金曜日とうとうその日になりました。

皆さんへの参考、 そして僕自身の再確認のために ここにその概要をのっけてみます。

 まず指定されたとおり泌尿器科の外来に受付し、 時間を待ちます。

しばらくすると看護婦さんがやってきて、 手術室へ案内してくれます。 少し待っていると、 中から医師がやってきて、 手術室に入るように指示されます。 「いよいよだ」と、ものすごく緊張する中、 手術室のドアを開け、入っていきます。

 中でまず、服を脱いでパンツになり、 手術用の着物(半纏のようなもの)に着替え、 頭にビニール(子どものシャンプーハットのようなもの?)をかぶります。 そして歩いて手術台に自分で寝ます。 いわゆる手術室ーっというイメージで、 歩いてこの台に乗っかるのはどうも奇妙な気がしました。 執刀医は全部で4人。1人小間使いのような人がいて、 時折話し掛けてきてリラックスさせてくれました。 これは手術中もそうでした。

 少しすると、胸のところにタオルでついたてを作られ、 完全に下半身は見えなくなります。 そして、パンツをおろされ、消毒されます。 で、麻酔が刺されるわけです。 麻酔は何ヶ所か刺されますが、根元から刺していくので、 さして痛くありません(僕はてっきり、亀頭に刺すんだと思ってました)。 脊髄麻酔と比べれば、全く屁でもありません。 後は、何だか茎そのものよりも根元だけを 何だかいじくられているなあというだけでした。 レーザーメスのあたりでちょっと痛かったので、 その都度麻酔を追加している風でした。 とにかく痛いのは痛いと伝えた方がいいみたいですね。

1時間半くらいたってようやく終わり、ほっとして起き上がります。 全身汗びっしょりです。 激しい緊張のせいですが、 頭の上でずっとFMがかかっていたのが何よりも救いでした。

 麻酔が効いているのはちんちんだけなので、 自分で着替えて、歩いて外来受付けまで戻り、 取り合えず明日来てくれと言われて帰宅となります。 薬は抗生物質と鎮痛剤の坐薬でした。

 家まで帰る途中と、その日1日どうしようもなかったのが、 全く普通に歩けないこと。そりゃそうです。 今まででたためしのない亀頭が完全に外にさらされているわけですから。 もうおっかなびっくりによちよち歩くようにして電車に乗りました。 車の運転なんて絶対に不可能です。 手術当日は絶対交通機関を利用しましょう。

 長くなりました。今2日目ですが、 とりあえず手術後のこととしてまた今度投稿します。では。


詳細なお話ありがとうございます。 お話の様子では術後良さそうなのですが、どうでしょうか。

(1999/3/22)


Takeさん 1999年4月3日

 さて、手術の次の日、とりあえず病院へ行き診てもらいます。 完全によちよち歩き状態ですので、 車を運転することも出来ず、電車を使いました。

 まずしたことは患部を覆っているガーゼを取り外すことでした。 テープを切って、ぐるぐる巻きになったガーゼを取り外すわけですが、 ここが今までこの手術を経験してきて一番のガマンどころでした。 ものすごく痛いです。手術前の麻酔なんて全く目じゃありません。 ベッドの上で寝ていた体がショックのあまり90度くらい起き上がったくらいでした。 それからヨーチンみたいなものを塗り、 今度は軽いガーゼを巻いてもらいました。 これから1週間は自分でガーゼを取り替えて消毒するように言われ、 薬局でマキロンとガーゼと包帯を買いました。 あと言われたことは、ガーゼを巻いている間は酒はだめ、 風呂もシャワーもだめということでした。

 ひとまず家に帰り、また2日後に診てもらうこととなりました。 術後1週間くらいはやはりこすれ方が気になって 足を引き摺って歩くような感じでした。

 術後2日目の朝、初めて自分でガーゼを取り替えました。 マキロンを塗り、ガーゼを巻いてその上に包帯を巻きます。 初めは本当に心もとなかったのですが、 2回もやればすっかり慣れてしまいました。 5日くらいで亀頭のこすれによる痛みは取れましたから、 そのあとはもう楽なものです。 ちなみに、術後2日たってもう勃起しましたが、 痛いので、なるべく気を逸らすようにしました。 まだ痛さの方が先行するので、 Hなことを考える時間はあまり持ちませんので大丈夫でしょう。

 術後3日目にまた病院に行き、消毒してもらいながら、 冷静に医者の説明を聞くことが出来ました。 僕の場合、皮をかむったまま勃起し続けた結果、 下の皮の成長が上の皮より少なく、 下の皮を切除できない分なかなか難しい手術だったのだそうです。 ここら辺はまあ泌尿器科の腕の見せ所だねえと、 自慢されてしまいました。 ただ、「こっちも緊張したんだよ。 だって、あなたの一生に関わることだからね」 という言葉を聞いたとき、 この先生に任せてよかったのかもしれないなあと思い、 ちょっぴりうれしかったですね。 また、手術した日に5千円くらいしか払わなかったことを話すと、 「真性扱いで保険適用にしといたよ」とのこと。 ダブルでうれしかったですね。

 そう、僕はこのページを見て「ツートン」の意味が分かりませんでした。 今でも解らないのですが、2種類の色になってしまうのは2ヶ所あって、 まずひとつは亀頭の上下。 上は普段どおりのピンク色で、下は黒くなってしまいます。 ただ、これは手術による血腫だそうで、 これは1週間も経てばなくなってしまいました。 あとは包皮と亀頭の差ですかね。 包皮は大概の人はとっくに黒ずんでいるでしょうから。 でもこれはしょうがないでしょう。 今まで外に出なかったところが突然手術によって出てきたんですから。 でも亀頭だって、年月が経てば黒ずむんじゃないでしょうかね。 風呂なんかで人の見るとそうですもんね。 これは今の僕では解りません。

 今回はもしかしたらこれから手術しようとする人に 二の足を踏ませてしまうような内容だったかもしれません (痛いことをまず宣言したからね)。 でも、知っておけばそれに対しての心の準備が出来ると思うんです。 美容整形なんかで言っている「痛くない手術」 なんてものが嘘っぱちだってこと、 考えてみれば当たり前でしょ? だって曲がりなりにも自分の体を縫うんですよ。 そりゃ多少は痛いですよ。 もっとも、僕も手術前は何とか痛くなく済む方法はないかと 一生懸命美容整形のパンフを見たりしましたけどね。 僕もうんと悩みました。 だからこのページを見ている人たちには、 その気持ちを共有できるように、事実のままを書いています。

 僕の担当医はこう言ってくれました。

 「手術だからそりゃ多少は痛いよ。 だけど、僕らは、その痛みを最小限に食い止めるように、 食い止めるために頑張っているんだ。」

 これをもって手術するか止めるか、 それはこれを見ているあなた次第です。 ページマスターも言うとおり、 仮性なら包茎でも別に問題はないんですから。

 実は今日抜糸でした。そのことはまた次回書きます。それでは。


いつも詳細なお便りありがとうございます。

本当に良いお医者さんにめぐり合うことが出来て、 良かったですね。

(1999/4/4)


Takeさん 1999年4月19日

Takeです。手術をしてから、これで1月経ちました。

 術後1週間を過ぎると、もうガーゼを取り替えるのも慣れきってますので、し ばらくは1日1回取り替えて過ごす日常が続きます。

 そして術後2週間にして、病院で抜糸をすることとなりました。医者には、 「まあ、糸は溶けるやつを使っているから1月もしないでなくなっちゃうんだけ ど、どうする?取るなら取るけど、ちょっとチクチクするよ」と言われました が、とにかく2週間風呂に入れないことにどうにもガマンできなくなっていた僕 は、抜糸してもらうことにしました。これが最後の我慢のしどころでした。この 痛いのは、縫った場所によって回復の度合いが違うため、糸が溶けやすいところ と溶けにくいところがあるためだ、とのことでした。

 抜糸がようやく終わり、消毒液を塗り治療は終了しました。酒は今日からO K、セックスは明日からいいけど無理しないでね、まあこれでもう来なくても大 丈夫だから、と言われ、礼を言って病院を後にしました。その日の夜の風呂は、 何よりも最高で、そしてその日の酒は、とびきりうまかったです。

 射精が出来たのはそれから3日後でした。男性としての機能が損なわれていな いことにすごく安心したのを覚えています。この時、今まで触れて痛かったのは 亀頭そのものではなく、包皮と亀頭の間の、今まで外気に触れなかったところだ ということを初めて知りました。これはだんだん慣れてくるものみたいです。

 そして、何より形。今までは、「こんなものでちんちんと言ってていいのでし ょうか・・・申し訳ありません・・・」というくらいとても気弱だったのが、今 度は「どうだちんちんだ、文句あるかこらーっ」くらいの迫力を持ってくるよう になりました。形に自信を持つという、今までにない気分を味わいました。この ちょっとした気持ちの違いだけでも、僕は手術してよかったと思っています。

 そして今。まだちょっとパンツの中の立ち位置に慣れていないのでなんだかな あという気持ちがすることもありますが、全く支障のない生活を送っています。 失ったのは、皮と皮オナニーくらいのものでしょう。

目下のところ、平気で銭湯や温泉に行けるような陰毛に戻るのを待っているくら いです。

 3回にわたり、自分の体験を書いてきました。その中で自分で感じたことは、

・ 真性やかんとんは手術した方がいいけど、仮性はやっぱりその人の考え方次 第だ。

・ 病院もきれいに手術してくれるのなら美容整形でもいいのかもしれないけ ど、安いんだし、出来れば普 通の病院の方がいいような気がする。

・ そしてその中で自分が本当に身を任すことの出来る病院を選ぶためには、自 分の足で病院を探し、自分 の心配事、不安なこと、そして素朴な質問などなん でも相手にぶつけ、そして本当にここでいいと思った 医師を選ぶこと。ここが 一番の頑張り所だ。

・ 手術そのものじゃなくって、手術した後のことをイメージしている方が、き っと楽だ。

 ということでした。僕自身はいい医師に巡り合えて本当にラッキーでした。そ して、手術してよかったと思っています。けど、それは決して全員に言えること じゃない。別に手術しないでもやっていける人だっている。それならその人生だ って悪くない。僕個人としては、自分が包茎だっていう事が人生で足枷になって いると意識するのなら、手術してもいいんじゃないかと思います。それを決める のは、やっぱり自分なんです。

 もし質問なんかがあればここに書き込んでください。僕のこの拙い体験が、皆 さんの参考になればうれしいと思います。

 長くなりました。自分への再確認のために書かせてもらっていたこの体験記 が、もしこれを読んでくれた皆さんの何かしらの参考になっているのだとすれ ば、本当にうれしく思います。こんな機会を与えてくれたページマスターに感謝 しつつ、これで僕の体験記を終わることにします。 皆さんの健闘を祈っています。では。


 貴重な体験談・ご意見を有り難うございました。 そうですよね。もっと自由に考えて良いんですよね。

 しかし、皮オナニーとは・・・ そういう「失われるもの」もあるんですね。

 皮が動くので女性が気持ち良いという話を聞いたことがありましたが、 思わぬ利点もあるものです。

(1999/4/20)


Takeさん 1999年7月13日

こんにちは、以前投稿したTakeです。

少し間が開いてしまってますが、 手術した後の傷痕について参考になればと思い、投稿します。

以前の僕の投稿を読んでいただくとおり、僕も手術をしました。 基本的に医師には、カリにうまく傷痕を隠すように手術するからという話を受けました。

結果的にはうまくいったのですが、普通よりほんのちょっと大きくなる時 (やや変なことを想像しかかった時とか?)に、 その切った境界線と、今までからある包皮との色の違いは色濃く出てしまいますね。 これをツートンというのでしょうか(違ってたら指摘してください)? もっとも、生まれて今まで表に出なかった部分がいやがおうにも下界にさらされる訳ですから、 多少色が違ってもそりゃそうだろうと思いますけどね。 ただ、この色の違い以外は、全く傷痕が残っていません。

僕の場合、某赤十字病院だったのですが、とても親切でしたので、 今でも違和感のないまま生活できています。 普通の保険適用の病院だって、何も汚く安っぽく手術しようって言うのじゃなくて、 結構一生懸命やってくれます。 ただ、それを見極めるのは、やはり各々の経験とカンなんでしょうね。

すいません。あまり答えになっていないかもしれませんが、参考になればと思います。では。


 実は、泌尿器科の先生からご意見を頂きました。 手術をやるからには出来るだけきれいにするのが基本だとおっしゃっていました。

 考えてみればそのとおりで、保険適応だろうが何だろうが、 お医者さんはベストを尽くしてくれるはずですよね。

(1999/7/18)



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