Tchaikovsky, Peter Ilych チャイコフスキー
交響曲第4番 【89,95】
・長すぎ、1楽章。8分の9拍子であることを忘れそうになる複雑怪奇なリズムもあり。数えろ、きざめ。
・3楽章はバラライカバンドになったつもりでかき鳴らすべし。膝に置いた弓を落とさぬよう。(落とした)
・ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルばりの4楽章に憧れつつ、現実に打ちひしがれること必至。(飛びやしない)
交響曲第5番 【88,93,95】
・その昔、田舎に来たマズア指揮・ライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団の演奏したこの曲のフィナーレで、世に言う「ドラえもんのテーマ」の直前に拍手一発かましたのは私(当時16)です。まだ続きがあるなんて思わなかったし。
ピアノ協奏曲第1番 【01】
・有森博氏と共演。笑福亭鶴瓶のようなアタマで、左右にえっちらおっちら揺れて歩く姿が愛らしい。でもってユニクロの社長にも似ている。例によって弾いてる姿はヴィオラの位置からは拝めず。
・ユーメーな冒頭メロディではコントラバスともどもヴィオラ超ヒマ。ヒマ&ソリスト見えないとなると何してたらいいんでしょう。
幻想序曲「ロミオとジュリエット」 【94,99】
・チャイコお試し版。あるいはシンフォニー弾く体力が持たなくなったヒト向け。しつこい上昇フレーズも、ffのキザミの嵐も、20分足らずで終わると思えばこそ。
・ベルリオーズやプロコフィエフが書いた同名の曲よりもディカプリオの世界に近いが、裏を返せば呆れるほどのわかりやすさ。
弦楽セレナーデ 【02】
・パブロフの弦セレ。冒頭聴いただけで転職したくなるこの曲が市場にもたらした影響は大きいが、おかげでいい曲なのにウケ狙いBGMになってしまったのはなんともはや。
・CMの功罪はともかく演奏者にとってもシアワセなのは確か。ヴィオラにも3楽章にかなりおいしいメロあり。
バレエ組曲「白鳥の湖」 【91,94】
・はくちょうこ。
バレエ組曲「くるみ割り人形」 【93】
・すいません、白鳥の湖との記憶の整理がつかず。
スラブ行進曲 【88,93】
・えいこーら、えいこーら。スラブというよりソ連体制下の強制労働か。浜辺で船を引く絵が浮かぶ。
オペラ「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ 【00】
ぶんっっっちゃかちゃっちゃっちゃっちゃ。

Tougi, Tetteki 東儀鉄笛
早稲田大学校歌 【91,92,93,94,95】
・都の西北。ニッポンの第2国歌。←(C)応援部
・外山雄三編曲版のブラ1みたいな(ドを連打するティンパニ)イントロに惹かれてワセオケに入ってしまった19歳の春。

Toyama, Yuzo 外山雄三
オーケストラのためのラプソディ 【94】
・いにしえのN響海外公演の定番アンコール。
・やっぱり「あんたがったどっこさ」や「つっきがーでったでーたー」を日本でやるのは気恥ずかしい。
・でも例外なくガイジンばかうけ。嬉しい一方、ちょっと見せ物的心境に陥るのも確かで、難しい。

Verdi, Giuseppe ヴェルディ
歌劇「運命の力」序曲 【93,97】
・うんりき。
・わたくし的ツボ:第二主題の裏における先弓トレモロ→クレシェンド。

Wagner, Richard ワーグナー
楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」前奏曲 【87,91,92,93,94,95】
・まいすた。
・…と書くと、もるだう、あうりす、はくちょうこ、と続けたくなるのは、病気。がっこうしりーず、なんてのも。
・練習番号Eのカオスで、まがりなりにも全部音がとれたのは大学2年の頃だったかも。いかに漫然と弾いてたか、の悪い見本。
・ニュルンベルグのその名もマイスタージンガーハレでのリハーサル中にお遊びで演奏。ちと感動。
・次なる目標は「こんぴらふねふね@金比羅会館」か。
楽劇「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死 【97】
・いつまでたっても解決しないメロディ=無限旋律の元祖。
・転じて、いつまでたってもオチがこない話を「トリスタン」とよ…ぶわけがなく。
・てこたぁなにかい、香取くんがCMでやってたお湯に溶かす風邪薬はいつまでたっても…?
歌劇「タンホイザー」序曲 【93】
・ある寒い日の本番、開演直前まで外で行列の整理にあたっていたハシバ、ホールに戻るとすっかり冷えた手を暖めつつステージに向かった。
・曲が始まってまもなく、突然むせる。咳をしようにも曲はまだまだ序盤の静かな雰囲気。ヴィオラの後ろの方で一人顔を真っ赤にして弾くハシバ。
・テンポが速くなり、かじかんだ指先がちっとも回らないことに気づき、さらに焦るハシバ。
・オケの全合奏のどさくさに「げほっ」と咳き込んだ頃には、曲はもうクライマックス。
・結局「弾いた」記憶がほとんどないまま、現在に至る。合掌。
楽劇「神々の黄昏」より 【92,99】
・かみたそ。
・ヴィオラの譜面はまったくたそがれてなく、細かい音符で真っ黒。
・歌が入ってなんぼの曲をオケだけやってもつまらんすよ。(←言い訳がましい)
ジークフリート牧歌 【93,00】
・作曲家が奥さんの誕生日プレゼントとして自宅にオケ仕込んでお目覚めに演奏。なんつー贅沢。
・ああ、ワーグナーにもこんな見通しの効く音楽があったのね。譜面も意味もなく黒くないし。

Weber, Carl Maria von ウェーバー
「オイリアンテ」序曲 【93】
・松本で行われた「信州博覧会'93」で演奏。木造の巨大ドーム(グローバルドーム。名前がでかい)内を「アルピーちゃん」なるマスコットの気球がふわふわ飛び回り、後ろの大スクリーンに演奏者が大うつしになっていた(うちの首席はあと少しのところで映らなかったとぶーたれていた)。そんな晩夏の思い出。
・いまいち落ち着きのない序曲ですが、結構好きかも。
「魔弾の射手」序曲 【99】
・まだん、まだん、まだん、お花を大切に。すまん。
クラリネット協奏曲 【00】
・野方もとい若手ホープ松本健司氏と共演。でも申し訳ないが、クラリネットって、すごい人とものすごい人の区別がよくわからんのよ。
・ピアノならシューマン、ヴィオラならヒンデミット(?)、のごとくクラリネットならウェーバー、なる定説があるらしい。なるほど使い方うまいかも。