将来は板金屋?(誰か弟子にして下さい)

 

さて、仕事で激務が続き、車イジリどころではない、と思われていたのでは?休日が少ないが、その休日に板金作業を次々と進めています。通勤車でもあるので、休み一日で分解→剥離→溶接(必要に応じて)→パテ入れ→サフェ塗装→組み付け、と一気にできる範囲が限られているため、写真を撮ってアップする余裕すらなく作業していました。納得いくまでパテ塗り→研磨→サフェ入れの繰り返し。なぜ自分でやるのって?業者と打ち合わせし、下地を仕上げれば格安でオールペンをしてくれるとの話でまとまり、納得いくまでやろうと決心。この調子なら将来板金屋に転身できるかも・・・と感じる今日この頃。

 

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←なんと言うことでしょう。鉄板を剥がして穴の開いた無残な天井がこの通り。本当はサフェは水を吸うので早く上塗りを施した方が良いが、一日の休みじゃ仕方ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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←リアゲートには大苦戦。裏から何枚鉄板が貼ってあるか。元々のインチキ板金痕の補修に苦戦。凹まして表から鉄板をスポット溶接してあったが、強度だけはあったのでサビを落として鉛フリーハンダを流し込み成形しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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←ボンネットの前側はアンコ餅を頬張ったかのようにサビてたが、切り取って作った。左前あたり20×10cm程完全切除し鉄板を叩いて溶接で継いでいます。わからないでしょ?また、こっち側のフェンダーは線サビが出ていたので全剥離し、サビを全て取り払いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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←やっと手を付けた付け根は重症。鉄板をめくったらAピラーからフレーム裏側へ延びるはずの鉄板が完全にない。穴から上を覗くとF窓コーナーあたりに怪しげなシールが・・・シールを掻き出すと穴が見える。窓を外しコーナー部をつつくと鉄板が無くなってしまいました(泣)窓のコーナーに開いた穴から雨が入り、本来の水抜き穴に水が通らず、水の入ってはいけない部分へ水が流れ、さらにその補修をシール剤だけで修理した部分から水が抜けず、この周辺を完全に崩壊させた訳だ。良く構造を見て必殺ダンゴ溶接でボンデ板を駆使し再生。フレームを切開しているのがお分かりいただけるでしょうか?

 

 

 

 

 

 

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←丸二日で完成。ノンガス&薄板溶接なので見た目はイマイチ。ここまで溶接すると、事故ったらもう修理が利かないでしょうね。歪もハンパないでしょうが、見えない所だから良しとしましょう。これでパテを入れてベルトサンダーで削ってしまえば、表からは分からなくなるはず。シール剤のみで修理するインチキ業者よりマシでしょう???

 

 

 

 

 

 

 

 

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←雨水は裏側まで崩壊させていました。あの狭いダクト穴から裏側へ手をいれ当て板を挿入。シコタマ溶接でボンデ板を貼り付け修理。次に何かあったら本当に修理不能ですね。シール剤はネットでシーカレックス221を購入。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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←スプレー缶のプライマーで仮塗装。このプライマーはサフェと相性が良く、そのまま2液を吹いてもワカメにならないので重宝してます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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←助手席側は酷い腐りはなかった。ボディ結合部のクボみは新車時からシール剤のみで埋められているようです。古く痩せたシール剤を全て掻き出し、サンドブラスターで錆を完全除去、シール剤を再充填。反対側は腐りが酷かったのでクボみに鉄板を入れて補強したが、こちらはダメージが少ないので新車時と同じ製法を取った。これで溶接修理する箇所が全て修理完了。後は、熱が加わった部分が腐らないようにマメに手入れをするしかないですね。

 

 

 

 

 

 

何と!ここで自分が入院!! 実は結構前から「痔ろう」という病に侵されており、有名な病院に入院手術。電気メスで「ジジジ」とお○りの穴を焼切られる音!溶接をされているシビックの気分になりました。術後の痛みが酷く退院後も車がいじれず寝たきりの日々。社会復帰に一か月かかった。

 

 

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←アンダーコートを入れる前に、数か所溶接点数を増やします。地味な作業ですが、多少の効果はあるでしょう。熱で歪むほど補強する場合はフレーム修正機の上で行うべきですが、あくまで「古くなった結合箇所の補強」。そんなこんな追加作業が終わり、8月31日いよいよシビックも入院。一か月間、板金屋任せです。さすがに自宅では全塗はムリ。飼い猫の毛がどこからともなく飛んできて塗装に入るし、近所で異臭騒動が起きます。仕上がりが楽しみですが、予算20万と少々ケチったため、一抹の不安は残る・・・

 

 

 

 

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←ケチった分磨きが甘いのと、ボディ下部に少々クリヤー塗装のタレあり。後は自分でやりなさいとの事。削った部分にクリヤー入れ直し、全体を磨きなおせば完璧でしょう。自家板金した場所は(自分で知っているから)少々気になるが、全体的にキレイに仕上がり満足。

 

 

 

 

 

 

 

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←切り取って作り直した部分。よ〜く見ると歪があるけれど、下手にいじって悪化させたくないのでこれで満足しておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

とうとう完成。自分で板金した所は気になるけれど今回は良しとしましょう。あと10年位はもつか・・・・

 

 

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この状態から・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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この状態へ。一年と数か月のビッグプロジェクトになりました。天井のモールは私の師匠の一人であるK氏のご厚意により新調する事ができました!