ヨーロッパのマニアが最も熱くなっているサボテンのひとつですが、最近日本でも人気が出てきました。同じ南米もの花サボテンでもロビビアよりは小型で、栽培もやさしいからでしょうか。派手さはありませんが「野草」の趣があります。欧州を中心に多数の愛好家、研究者が自生地を旅して、夥しい数の現地株・種子が導入されていますが、種と種の差異が曖昧なうえにそれぞれの種がとても変異に富んでいるため、同定は大変難しい。研究者の間でも混乱、不一致が多々あり、厳密さを求めれば当面はロカリティデータを頼りにするほかないですが、それぞれの草姿や花の美しさを楽しむものと割り切って集めれば良い気もします。下記写真の植物にも同定が不確かなものがあります。
栽培はダニ類がつきやすいことを除けば容易で、寒暑・多湿にも強く、花もよく咲きます。極端な直射光は避け、成長期（春〜秋）はやや蒸し気味の方が肌が綺麗にふっくら育ちます。

※ワインガルチア属も併合しました　（’07年5月）。

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