路上再見

伝法院通り

仲見世の中程、浅草寺幼稚園の角を観音様に向かって左に曲がるとそこが伝法院通りです。伝法院の塀にもたれかかるように、間口一間程の小さな店が立ち並んでいます。同じ小さな店でも、仲見世のこぎれいな店と較べると、どこか、あやしく、いかがわしい感じもしますが、第二次大戦後の浅草の復興の様子がそのまま残っている通りです(S)。

伝法院の庭

塀の外の浅草の街の喧噪が嘘のように、小堀遠州が作った、静かで美しい日本庭園が広がっていて、ここにいると時間を忘れてのんびり出来ます。中に入るには浅草寺の事務所で許可をもらう必要がありますが、ぜひ、一度行ってみて下さい。亀もいるよ。

鎮護堂のお狸さん

こちらは、許可なしで伝法院通りから直接入ることが出来ます。ここから、伝法院の庭園をかいま見ることができます。ここのお狸さんは、上野のお山が彰義隊と官軍の戦争で焼けた時に浅草奥山に逃げて来た狸が、伝法院の住職の夢枕に立ち、我々の一族を祀ってくれれば、伝法院の火除け使者になろうというので、祀られたものです。
昔からの住人によると、この狸にお参りすると「大金持ちにはなれないけど、食うには困らない小金がたまる」そうです。

大黒屋

浅草公会堂の向かい、言わずと知れた天丼の名店で、いつも行列が絶えません。昔ながらの濃い味のたれと、ごま油で揚げたこうばしい天麩羅が絶品です。公会堂の裏にも別館が出来ましたが、何故か味がいまひとつ、どうせ食べるならこちらの店で。雨の平日の日が狙い目です。

あやしい骨董屋さん

伝法院の塀沿いのあやしいお店のなかでも、特にあやしいのは、仲見世から曲がって2、3軒目にある骨董屋さんです。骨董的価値については私はよく分かりませんが、ともかくあやしい品物でいっぱいです。昔、浅草でやっていた泥棒市はこんな感じだったのでしょうか。

地球堂

浅草の古本屋のなかでは一番品揃えが充実しています。浅草関係の本も多くあります。

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