ALEX MOULTOM OWNER'S MEETING '98 レポート




10月10日に千葉県の幕張で行なわれるAMOM’98に参加する為、前日の20時 半頃神戸の自宅を出発しました。

近所の地下鉄の駅まで自走し、駅前でAPBをばらし袋詰めします。

今回のミーティング参加にあわせてアズマ産業のAM用輪行袋を購入したのですが、1 度しかパッキングの練習をしていない為思うようにしまえず、パッキングが完了するま でに20分もかかってしまいました。

イメージトレーニングは何度も行なったのですが、何事も実践が大切です。

とりあえず無事地下鉄に乗り込み、三ノ宮で夜行高速バスに乗り換えます。ここでも、 バス乗り場が分からず重いAPBを抱えたまま右往左往します。家を出てまだ1時間少 々、すでに体力を消耗しつくした思いです。

思っていた場所と反対の方にバス乗り場を見つけ、しばらく待つと東京行きのバスが入 って来ました。出来ればモールトンは車内に持ち込みたかったのですが、そんなスペー スはなく(運転手さんは置く場所があれば車内に置いても良いと言ってくれたのですが ・・)荷物室にスペースを作り倒れないよう入れてもらいました。

夜行バスに乗るのは初めての経験で興味深々だったのですが、すべての窓にはすでにカ ーテンが架かっていて景色も見えず、寝る以外にする事はありませんでした。

走行中の振動はどちらかというと心地よく、しばらくするとウトウトするのですが、舗 装の継ぎ目のギャップを越える度に目が覚めてしまい熟睡は出来ませんでした。


途中、高速道路の工事渋滞があった為、予定よりかなり遅れはしましたが東京 駅に着きました。荷物室に預けたAPBも無事の様でした。

八重洲口のバス停より京葉線のホームまで延々と重いAPBを担いで歩きます。 この距離が長い。長すぎる。思わずモールトンを組み立てて走ってやろうか、 というような距離です。

京葉線のホームに着くと、運良く電車はホームに入っていました。まだ人が少 なかったのでドアの脇に陣取ります。輪行袋に入れたモールトンは横にすると 結構場所を取るのですが、タイヤを下にして立ててやるとドアの横の座席の隙 間にきれいに収まり、あまり人の邪魔になりません。

発車時間が近づくにつれ急に人が増え始めます。今日から同じ幕張でゲーム・ ショーがあるのでそれに参加する人たちのようです。

海浜幕張駅に着いた時、駅構内はすでにパニック状態になっていました。

ホームから改札に下りる階段が空くまで10分程度待ち、下りた後も人込みを 無理矢理かき分けるようにして表に出ます。ゲーム・ショーの参加者はすでに 駅前まで行列を成していました。(8時頃についた私はこれでもまだ幸せな方 で、昼近くに来た人は電車を下りて駅舎を出るまでに1時間かかったそうです 。)

とりあえず幕張に着きはしましたが、集合場所が分かりません。全体の集合場 所は分かっていましたが、スタッフはその前に駅近くの喫茶店に集合と聞いて いたのですが、結局連絡が取れずじまいだったのです。

しょうがないので駅前でモールトンを組み立てます。組立ては慣れたものでそ れほど時間はかかりませんでした。アズマ産業の輪行袋は、さすがに専用設計 だけあって、プロテクションがしっかりしている為、パッキングには時間がか かりますがフレーム等への傷つきはありませんでした。

が、作業中に誤って電池式のライトを地面に落としてしまい、電球が切れたら しく点かなくなってしまいました。まぁ、今日はライトの要る時間までは走ら ないでしょうから、取りあえず良しとします。

組み立てている途中で、モールトンと思われる輪行袋を持った人に声をかけら れました。岡山から来られた方で、何度かEメールを頂いた事のある方でした。 彼も夜行バスで来たとの事で、今、幕張についたようです。

彼の準備が整うのを待って、ゲーム・ショーの入場待ちの長い行列を横目で見 ながら、正規の集合場所へ向けて走りはじめました。


時間はすでに9時を過ぎていたので、何人かは集まっているだろうと思ったの ですが、現場には見覚えのあるモールトンが2台あるだけでした。

しばらく待つと、徐々にではありますが参加者も集まってきた為、タイム・ト ライアルのコースの下見に出かけます。広い公園ではありますが人出はあまり なく、数箇所候補地の当てをつけておいて集合場所に戻ります。

タイム・トライアルの開始までには、まだしばらく時間がかかりそうなので、 近くのコンビニに朝飯を仕入に行きます。ここでもゲーム・ショーの関係から か大混雑で、店内への入場制限をしていました。時間をかけてパンを2個と飲 み物を購入、集合場所に戻ります。

人のモールトンを眺めたり、写真を撮ったりしているうちに、時間とともにモ ールトンの数も増えてきたので、場所を変えてタイム・トライアルが開始され ます。

上手い具合に公園の中程に広いスペースがあり、コース状にカラーアスファル トが引かれています。距離は約100m、スタートラインで後ろからシートを 支えてもらい、ペダルに足をかけた状態で合図と共にダッシュをかけます。

参加台数がそれほど多くなかった為、2回目3回目のトライアルを行ないます。 結果の公式発表はまだ見ていませんが、出来ればランキングはAM系とAPB 系は分けてくれるといいのですが・・・。

12時前にはトライアルを終了し、元の集合場所に全員戻ります。遅れていた 受付簿を持っているスタッフが登場し、ここから本当のミーティングの受け付 けが始まりました。

とりあえず昼飯でも食べに行こうか、と思っていたのですが、参加受け付けを 手伝っているうちになんとなく行きそびれて、気がつけば13時前、そろそろ スタートの時間でした。


スタートは13時半頃、40台近くのモールトンが群れを成して走り始めます。 公園の中を通りぬけ、川岸の自転車道にはいります。舗装は少々荒れていまし たが、見通しも良くなかなか走りやすい道でした。

途中、約10km地点で休憩を取ります。水飲み場があったのでボトルに水を 補給しました。走っている時は走行風で気持ちよいぐらいなのですが、止まっ てしまうと途端に汗が流れ出てきます。

休憩場所から少し先はダートコースでした。元々は、フラットハンドルのつい たAPBとはいえ、今は完全にオンロード仕様なので少々緊張して走ります。 しかし、ダートとはいえコーナーらしいコーナーのない道でしたので、かなり 飛ばして走る事が出来ました。

ダートを抜けると又、川の横を走る自転車道に戻ります。(ダートコースも自 転車道ではあるのですが・・。)全体の走行ペースは速いものの、景色はのん びりした良い道です。ただ近くで祭りやイベントがあった様で、自転車道にも かなりの通行人がいます。

イベント会場の近くでは、土手に腰掛けて休んでいる人が多くいて、変わった 自転車の集団をものめずらしげに眺めています。

何度か橋を渡り、八千代ふるさとステーションにつきました。

道の横の広場にモールトンを止め、各々休憩を取ります。

ここはアイスクリームが美味しいらしいのですが、お腹の弱い私はグッと我慢 し(ほんとは食べたかったのに)取りあえず水分補給をし、モールトンを止め た広場に戻ります。

広場ではモールトンの写真を撮ったり、話をしたりで結構時間をつぶしました。 特にサードジェネレーションの分解講座は楽しかった。5分割の出来るフレー ムですが、やはりそこまで分割するのはかなり手間がかかるようです。

十分休憩を取った後、幕張に向けて帰路につきます。

不思議なもので、同じ距離を走っているのに一度通った事のある道を走ると、 来た時よりも帰り道の方が早く、近く感じます。

あっと言う間にダートコースに入り、10Km地点の休憩所につきます。

途中でパンクした人がいるらしく、何人かが道を引き返して行きます。しばら く待つと、全員そろった様なので再出発します。

比較的のんびり走っていると、いつのまにか全体から離れ、3、4人のグルー プになっていました。なんとはなしに皆、「道、こっちでよかったよね。」と 確認し合います。見覚えのあるような気もするのですが、違うといわれれば違 う様な気もするし、自信のないまま川沿いを走ります。

が、やっと見覚えのある2こぶの坂を通り過ぎ、公園を通り抜け、広い道に出 ました。広い道に出たところで、反対側からモールトンが1台やってきます。 渡る橋を間違えたらしのですが、結局はどう走ってもこの道に出るようです。

最初の集合場所である駐車場に戻って来ると、すでにあたりは薄暗くなってい ました。おまけに西の空から真っ黒い雨雲も近づいて来ています。

私達のグループが中間ぐらいで、まだしばらくはパラパラとモールトン達が帰 ってきます。

全員が帰り着いた頃には、雨が降り出す寸前という空模様でした。

今回の世話役である井原さんの挨拶で一応解散となりましたが、多くの人がま だあちこちにかたまって話を続けています。

私は、幕張宿泊組みの一行と一緒にホテルに向かいました。すでに日は暮れて いますが、ライトは今朝壊してしまったので無燈火で走ります。

近いホテルなのですが、着く前に雨が降り出しました。今まで降らなかった事 に感謝すべきなのでしょうが、出来れば後10分もって欲しかった・・・。

今日は、久しぶりにモールトンで距離を走った様な気がします。

走行中は思ったより天気も良く、コースの景色にも変化があり、多くのモール トンを見れて、多くのモールトニアーと会えて、とても良い1日でした。


ホテルの駐車場にモールトンを置き、部屋に入り、あとはメシを食いに行って 、風呂に入って寝るだけです。悲しい事に、野郎ばかりの3人部屋ですが・・ ・。

(1998/10/20 MIZ)