(作品は、北村 薫著 『盤上の敵』 講談社による。)

初出 小説現代増刊号「メフィスト」‘98年5月号、10月号、12月号
‘99年5月号、9月号に連載された作品に加筆。
本書 1999年(平成年)9月刊行。
北村薫:(本書より)
1949年12月、埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。‘89年“覆面作家”として「空飛ぶ馬」でデビュー。’91年「夜の蝉」で第44回日本推理作家協会賞を受賞。主な作品に「秋の花」「六の宮の姫君」「朝霧」「スキップ」「ターン」「冬のオペラ」「覆面作家は二人いる」などがある。
主な登場人物:
末永純一 |
東亜テレビの企画番組ものづくり、穴を埋める番組作りの<日付もの>担当。秋からの改変でコーナーを持つ。猟銃を持った男に妻を人質に自宅に立て籠もられる。 |
末永友貴子 |
町の本屋のレジ係をしていて末永と知り合い結婚。
兵頭三季によって心を壊されることに。
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瀬川章一郎 |
散弾銃を購入、友人と鴨撃ちに出掛ける途中石割と出くわし、散弾銃を奪われる。 |
シメタ |
東亜テレビ事件班担当のディレクター。末永純一と同期。 |
伊逹刑事 |
人質立て籠もり事件の担当刑事。 |
兵頭三季 |
友貴子と同年の恐るべき女。 |
石割強治 |
末永邸に友貴子を人質に立て籠もる。その前に瀬川章一郎を河川敷で散弾銃で殺害。 |
梶原啓三
妻 令
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小学1年の時からの友達。育った土地にそのまま住んでいる地元密着型の暮らし人。大学は別で地方公務員。高校時代囲碁のまねごとをしていた。 |
物語の概要:(図書館の紹介記事より)
自宅に殺人犯が籠城、妻が人質に。末永純一は犯人と、警察の目を盗んである密約をとりつける。盤上の敵との争いは緊迫のうちに進み、取引は震驚の終盤を迎えた…。極上の北村魔術。
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