陸王への道



グンゼ産業 1/12 陸王RT-2の製作リポート




やっと再販になったグンゼのハイテクシリーズです。
初版を持ってないからどこが違うのか解りませんがとりあえず挑戦です。

99年9月24日

燃料タンクです。接着面は写真の赤線の部分だけです。
左右あわせの穴も出っ張りもありません。どうやってくっつけるの
写真上側にプラ角をつけているのはフレームのクリアランス分(3mm)です
こいつを挟んで左右の部品を接着します。
プラ角は接着しちゃうと後々大変ですから、マスキングゾルを糊代りに使って仮止めしております。


9月27日

エンジンの仮組みです。
すべての部品はホワイトメタル製ですが、写真に写っているチェーンケース (クランクとギヤボックスをつないでいる部分)の成形はひどいものです。
メタルプライマーを塗ってからパテ盛しなくちゃ直りそうもないです。
ホワイトメタル製のパーツには穴あけ加工をしなくてはいけないのですが、 仮組みをしっかりしないと変な形の模型になってしまいそうです。
(仮組みしても変になりそう)
特に穴あけしたところなどは、バリをしっかり取っておきましょう。
このバリ取りは開けた穴のサイズよりちょっと大き目のドリルを使ってくるくると穴の周りを なでて(撫ぜて)やると簡単に取れます。


9月29日

シリンダーとギアボックスを黒染めしました。
モデルガンの補修用のガンブルーを使いました。
色の加減が難しいです。
(とかなんとかいってますが、ビンの底に残っていたガンブルーを使い切ったらこの色になっただけ)
左側はチェーンケースです。梨地膚を隠すのにパテのお世話になっております。
この部品はボディカラーになるから隠せますが、金属地膚ならどうしようかと思うほど荒れています。
(昨日も書いたって!?、相当参ってるな)


9月30日


エンジン部分の組み立てです。
プラグの部品には0.5mmの穴を開けて、ビニール被膜のアルミ線だけをさすように指示されておりますが 0.7mmの穴を開けてビニール被膜ごと挿せるようにしました。
右はクランクケースにシリンダーとキャブレターを組み込んだ状態です。
両シリンダーを挟むように1枚のエッチングパーツ(エンジン架)を折り曲げて着けるのですが、 このエッチングパーツはフレームとの接点になりますからシリンダーヘッドに取り付けるときには フレームにはめ込んでみて、しっかり嵌まることを確認しておきます。
(エッチングパーツを曲げたり戻したりしてると、折れちゃいそうでヒヤヒヤしますね)

それとこの模型全体を通して、穴あけの指示が各所に出てきますが指示のとおりの穴では 物が入らない時もありますので、穴を開けたら対象物をさして確認しておいたほうがいいでしょう。
塗装も終わってから物が入らない、穴の空け直しにドリルもさせない、となったら哀れカンセンセン になっちゃいます。


10月4日

エンジン左側のカバーを着色しました。
タンクはいまだに下地のままです、フェンダーにいたってはランナーから切り離しただけです。
ボディ塗装は全部品を一緒にやらなくっちゃ色むらが出るらしいのですが、 どうしてもフレームにつく部品を進めたいがために、単品ごとの塗装になってしまいました。
最終的に後悔するのかなぁ(T_T)



10月6日


前後ホイールの組み立てです。
まずセンターハブの位置決めをする治具ですが中央の穴のサイズが一回り小さいようです。
エッチング部品ですから個体差は有ると思いますが、今回はすべて開け直しました。
中央の大きな穴は2.5mm その外側の2つの小さな穴は1.0mmです。
この部品はスポークを張り終えたときに中央の円盤だけを残して両側の腕部分を 切り離しますからエッチングで溝を掘ってある方をホイル内側に向けておくと折りやすいです。
(この部品は耳を引っ張られたコアラのようだ)

右の写真はスポークを組み込んだ状態です。
0.3mmの洋白線を25mmにカットするように指示が有りますが、貧乏性の私は17mmでカットしました。
リムからのはみ出しが長いと邪魔です。
それでもリムから2mm程度出ますから、1本ずつ長さを調整しながらの組み立てです。
この後左右を接着して(ここでもハブの穴のサイズが合いませんから要注意です) ホイールの外側についているタボを切り取るのですが、何も考えずにクラフトチョキで 切断したら接着面が開いてスポークが2,3本抜け落ちてしまいました、 ここはちょっと手間でも鋸で切ったほうがよいようです。


10月7日

フレームにエンジンとトランスミッションを取り付けてみました。
トランスミッションは説明書通りにフレーム端から6mmで取りつけたのですが、 チェーンカバーと干渉してしまいます。
説明書の表紙にある真横からの写真を拡大コピーして(ホイールベース=121mm)寸法を測ってみると リアタイヤのシャフトからキックペダルの穴までが41mm、 説明書の指示より1.5~2.0mm前にずれております。
位置が確定したところでフレーム下から穴を開けてリベットを使って固定します。
もちろんリベットだけではとまりませんから瞬着のお世話になっております。(^^ゞ

このあと、左側にチェーンケースを取り付けてブレーキクランクを貫通させるのですが、 メインのフレームと干渉します、説明書をよく見ると、その部分は切欠状に書かれております。
それを信じて、フレームを削りました。



10月11日

先日に引き続きエンジン周りの製作です。
オイルタンクから伸びている3本のラインはφ1mmのアルミ線が用意されていますが あまりにも硬かったのでアルミパイプにて加工しました。
この時には、エキゾーストパイプやリアブレーキ用のロッド、クランクなども組み込んでみて 互いに干渉しない事を確かめておかないとカンセイセンになってしまいそうです。
この模型はこの辺から難しくなってくるのでしょうか。
すべての部品の接着位置が 曖昧ですから最終的に一つにまとまるのか心配です。



10月13日

ステップの取り付け位置の確認です。
左側(写真に写っている方)は、もうこの状態で取り付けても問題はないのですが 右側はEXパイプを接着してからじゃないと付けられません。
EXパイプはただいま乾燥中のため、しばらくお待ちを_(._.)_

説明書でも取り付け穴の位置を確認して云々、と書かれております。
このステップ用のステーですが1mmほど長いです。
前方の取り付け穴はモールドの位置を信用して、後方のブレーキクランク(説明書にそう書いてある) に合わせてみるとクラッチハウジングに当たってしまいます。
右側も同様にクランクと接触します。
結局、左右ともに、後方を1mm程切りつめております。


10月14日

どうしたことでしょう、机の上はぐっちゃぐちゃ
物を作るスペースが無くなってきました。
リアフェンダーの仮組みを始めたのですが、V字型のフェンダーステーは リベットで3点留め、フェンダー後ろの取り付け位置は決まらない。
結局、バンパーの部品をはめてみて、オイルタンクの上につくフレームの位置を 確定し、そのフレームにフェンダーをあてがって、位置決めをしました。

いくつもの部品を不安定な状態で差し込んでいますから、いくつ手が有っても足りません。
で、きょうは、何の進展もないまま、たばこをふかして、おしまい

えっ、ドリル刃ぐらい片付けろって?!、ごもっとも、


10月18日


リアフェンダーを取り付けるとこんな感じになります。
フェンダーの前端がブレーキロッドと接触している為、なんとなく後ろに垂れているようです。
前輪部分も組んでオートバイの形になったときに調整しましょうか。
イメージとしてはフェンダーの中央の直線部分が水平か少し前下がりぐらい。

右の写真はリアブレーキアジャスターとフェンダーステーのクリアランスです。
リアブレーキアジャスターは、チェーンケースに密着させてもステーと接触します。
結局、〜アジャスター(長い名前)を削って、ステーとチェーンケースの間に収めております。

後輪の取り付けですが、そのまま組み込んでみるとやけにフレームが尻つぼみになっており、 メインスタンドが取り付きません。
(メインスタンドは豆腐屋の自転車のように後輪部分につきます)
フレームの間隔を広げるためにハブとチェーンケースの間にシムをかましております。
参考までにこのシムの長さ=2mmです。


10月19日


フェンダーも取り付く目途が立ったので、モール類の取り付けです。
サイドの2本のモールは接着位置に穴を開けて、その上にモールを並べてテープで仮留めをしておき、 フェンダー裏から穴に瞬着を流しました。
フェンダー後部のモールはフェンダー塗装前にある程度形にしていたのですが、取り付けてみると ピタッとはいきません多少の隙間はご愛敬ということで(x_x)☆\(^^;)。

EXパイプに塗ったメタルライクスプレー乾いたかなぁ。
EXパイプもシリンダーとの擦り付けを行ったものですからメッキを剥がして、塗り直しているのですが 一度目は乾燥が充分では無かったようで指紋を付けてしまい再度塗り直しております。
ということは右サイドは何もできないのね(^^ゞ

10月20日

EXパイプとステップを取り付けました。
といっても未だ、シリンダーに差し込んだだけです。
パイプの集合部分にあるステーをミッションケースに取り付けるのですが、 位置あわせがなかなか出来ません。(個人的な問題なのですが)

それと、この陸王にはアルミ削り出しのマフラー部品が入っております。
樽のようなパーツでころころ転げまわるものですから、ちょこちょこ傷がついておりますが、 コンパウンドで磨いてやると、そこそこきれいに見えてきました。
しかし、EXパイプとマフラーの合わせもむずかしそ〜


10月22日


フロントフォークとフェンダーの取り付けです。
ここは、むずかしい!指の大きさと部品の大きさが合わない!
フェンダーの取り付け部品はエッチング部品をΩ型に曲げて、その両端をフェンダーに リベット(虫ピンの頭)で止めるようになっております。
が、フェンダーの切り欠きよりも大きなアールがついてしまいますから フロントフォークには接しません、(わたしの付け方が悪いのか)
幸い、このステーとフロントフォークの取り付けにはリベットが用意されており、 リベットを差し込めば固定は出来ます。

エッチング部品としてもう一つ用意されているのがフォークの下につく、ブレーキライン用のステーですが 、一枚の帯を巻きつけてその両端をリベットで留めるように指示してあります。

無理でっせ、そんな事、ほんまに無茶しょるなぁ、ちゅう感じです(^^ゞ

とりあえず部品の両端を折り曲げて糊代を確保し、中央部分を筆の柄に巻き付けて巻き癖を付けておいて フロントフォークに直接巻いて両端は瞬着で固定しております。
材料の塑性によっては外れてしまうかもしれません。

10月25日

フロント周りの完成です。


10月26日

バイクの形になってきました。\(^o^)/
フロント部分は、とりあえずフレームに合わせてみただけですが、 この時点で、取り付けても、何も問題はないでしょう。
ハンドルポストにハンドルを取り付けていないのは、まだ クラッチやアクセルのワイヤーを、通してないからです。
フレームにバンパーを取り付けたのですが、 バンパー架はエッチング部品を折ったり曲げたりしなくてはいけません。
仮組みもしにくいし、寸法合わせに相当時間を取られました。

えっ!?マフラーがまだついてないって、
まふらーにはφ3mmの穴を開けて、エキゾーストパイプをはめるように指示されているのですが、 その位置決めの方法がなかなか思い付かないんですよ。



10月28日

タンクとサイドスタンドを取り付けました。
ここから最後の難関が待ちうけています。
タンクの燃料コックとロゴマーク、燃料コックはフューエルパイプの取り付けが邪魔くさそうだし、 ロゴマークはエッチングパーツですからタンクの局面になじませなくては、いけないでしょう。

仮組みでその辺までしておけば、最終の組み立てはすいすい行くのでしょうが、 ここまで来てから、その事に気付いても、おそかったのねぇ(T_T)



10月30日
何だカンだといいながらも、完成です







ここにポストを置きました。お手紙ちょうだいまってます(^○^)