ワ ンゲル部1991年度の記録と計画


新人歓迎山行 総括
ボッ カ山行 総括
夏山山行  経過と総括
秋山 山行計画書 第一(上越)計画書
秋山 山行計画書 第二(八ヶ岳)計画書
秋山 計画 補足説明
秋山計画の変更(第二計画)について
紅葉山行計画書
新春記念山行計画
ワンゲル部 ス ノーハイク計画書


1991年ワンゲル新人 歓迎山行 総括

行動経過
5/3 0833集合 0845発大倉行き乗車 0900大倉09201045登山訓練所〜1257鍋割山14001715ユーシン・ロッジ

5/4 0400起床 0615出発〜0730大石〜0800大石山〜1200檜洞丸12401455ゴーラ沢出合15151550西丹沢自然教室1614バス〜1830新松田

今回の山行の特徴

・参加者11名のうち、荷物を背負っての山行が初めての者 が大多数であった。

・登りもさることながら、下りにコースタイムの倍近い時間 がかかった。

・この結果、当初の予定からみると大幅に時間を超過し、中 川温泉をカットする事になった。



1991年ワンゲル  ボッカ山行 総括

行動経過

7/13 1400学 校-駅1415−渋沢1555−大倉16301740大倉高原山の家(幕営)

7/14

 0400起床 0615出発−0720堀山の家07300830花立山荘08500930塔ノ岳1200 −行者岳−1340烏尾山13501420三ノ塔1430−二ノ塔−1520富士見山荘(水場往復)15401600ヤビツ峠1616 バス−1705秦野

今回の山行の特徴
・塔ノ岳まではボッカ(1人20キロ以上)で行 動した。その後は、身軽になって行動した。しかし、タイムで見るとあまり差がない。特に、下りと岩場の通過に時間がかかる。この点をどのように克服するか が、(特に下り)夏山山行への大きな課題となるだろう。体力的には、20キロを背負っても十分歩ける事がわかった。
・装備及び行動では、装備の点検ミスなどが目 だった。夏山では致命的な問題となるので、装備確認の日を設けて、確認と分配をきちんと行なう様にしたい。また、食事などの当番を決めること、全員が仕事 を公平に行なう様にする事が必要である。
・パッキング、小休止からの出発などがまだ迅速 にできない。各自、練習する事が必要である。


ワンゲル 夏山山行 経 過と総括

                               1991.8/12

山行経過の概要
8月3日 晴れ 新 静岡07201100畑薙第1ダム11301220畑薙大釣橋12301320沢出合13301407ウソッコ沢小屋14201545横窪沢小屋(幕営)
8月4日 晴れのち曇り 横窪沢小屋05300630水呑み場07000800茶臼小屋08300900茶臼岳山頂09171140上河内岳12001330聖平(幕営)
8月5日 曇り 聖平04300750聖岳08100900鞍部−1010兎岳10201120小兎のコル11301220中盛丸山12301310大沢岳13201420百間洞(幕営)
8月6日 曇り時々雨 百間洞06300730百間平−0930赤石避難小屋09501000赤石山頂−1200荒川小屋(幕営)
8月7日 雨後曇り時々晴れ 荒川小屋08301000荒川前岳−1120悪沢岳11401230千枚岳13001320千枚小屋13301430蕨段−1500清水平(幕営)
8月8日 晴れ後曇り 清水平04300530小石下−0620林道登山口−0650椹島07151130畑薙第1ダム 1310−バス−白樺荘1520−バス 1845静岡1934  帰宅

山行経過

 8月3日 天気予報では天候の悪化が懸念され るが、とにかくダムに降り立った総勢11名は、暑い太陽に迎えられた。林道でインターハイ選手団の下山とすれ違い、釣橋で小休止する。長い長い釣橋は風 で搖れ、「釣橋酔い」するようであった。 ここからひたすらヤレヤレ峠に登り、いったん沢に下って、ウソッコ沢小屋へ登り返す。沢に出てからは涼しくな り、歩きやすい。ウソッコ沢小屋ではジュースが
150円であったので、「これは安い」と飛びつく者が多数。予定 よりは早く横窪沢小屋に到着した。小屋の前に幕営したが、ここはあまり下が良くなかった。もっとも水場は近いのが良かったが・・・。
 本日の夕食は牛肉とピーマンの炒めものとサラ ダであったが、ピーマンが少なかった様であるが、味はまあまあであった。また、サラダのレタスが余り、これが後で恐ろしい代物に化けてしまった。0630頃に就寝した。

 8月4日 起床はゆっくりで0300であった。しかし、準備に手間取り出発は0530となる。サラダや中華スープなどに手間取り、また、お茶 がなかったため水分があまり補給できなかった。
 出発してずっと、樹林帯のきつい登りが続い た。ナナゴン・ムラサキ男がバテ気味である。水呑場まで、とおもって登るが水場になかなかつかず、結局、その数分下で休む。ナナゴンは合宿講習の疲れでヘ バリ戻 したいがなかなかでない。ムラサキ男はなんだかよく分からないがここでずいぶん戻す。もっともその後はピンピンになったから、あるいは朝早く(?)食べた の が原因であったかもしれない。このため30分ほどの長い休みとなった。
 ここからの登りは予定時間を大幅に短縮して、 茶臼小屋に至る。小屋では冷たい水でレモネードをつくり飲む。茶臼岳には分岐点に荷物をデポして往復、あいにく雲が上がってきたが、今回の山行で最高の 展望となった。分岐点に戻り、上河内岳へ向かう。途中は暑く、風を求めての山行となる。
 上河内岳〜今日の最高到達点なので、荷物を置 いて往復する。南アルプスではさして見栄えのする山ではないが、なかなか立派な山である。これが北アルプスならばさぞ有名になるだろう。山頂ではあいにく ガスっていたが、「O先生結婚記念」に万歳三唱と祝砲(?)の打ち上げを行う。その後はひたすら下り、ムラサキ男・ワンワンあたりがどうも遅れる。聖平に 到着す る頃にはすっかりガスが出ていた。それでも洗濯したり、水浴びした者もいたとか。
 本日の夕食はソーセージの野菜煮込みである。 明日のポテトと称するメニューも一緒にいれてしまう。なかなかの美味であった。

 8月5日 起床2時。昨日のメニューでこりた ので、今日は雑炊の朝食。04時から行動できるまで明るくなるのを待ち、0430前に行動する。0500にはすっかり明るくなり、聖平からの登山道は花が美しい。 もっともなにやら「ナントカモッコリ」などと勝手な命名をされて、花が気の毒である。待望の聖岳山頂はガスと風の中であった。仕方がないので、奥聖の往復 はやめる。兎との鞍部への下りではガレの所で少々道をはずれたりしてキモを冷やしたが、ともあれ通過して、兎岳へ。今回もガスの中であり、山頂よりもこち らの縦走路の方が高い所の様なので、ここを勝手に山頂にする。小兎から中盛丸山への登りでも、標識がトラバースルートに向いていたので、これを進んだとこ ろが、ガレを登るはめになり、冷汗をかかされた。大沢岳も壮絶なガレが足元にスッパリと切れており、なかなか高度感があった。しかし、ガスの中で、展望も きかず、ひたすらヒーヒーと歩く一日であった。ナナゴンに加えて山本もきつそうであった。
 しかし、ともかく南アルプスは、キスリング のワンゲル、山岳部が多い。信州大学の女子、福岡大学、仏教大学、その他大勢のキスリング部隊とすれ違ったり、同道した。そのたびに「あれ、重そうだ」 「何キロだろう」などという話題になる。百間洞へ到着後も、数十人の工業高校山岳部がやや遅れて押し寄せてきた。なんとも怖そうな部活で、上級生はいば り、一年生がヒーヒーと働いていた。
 百間洞の小屋は3年後に再建されるとかで、露 営地の便所も倒壊していた。本日の夕食は和風パスタの予定であった。しかし、キノコが腐ったので、予備食のジフィーズと各自の缶詰を出す事になった。

 8月6日 朝、ゆっくりと起床し、とろろそば を作る。蕎麦湯がうまく、なかなかいける。しかし、そばを洗うのは冷たかった様である。気が付いて見れば、あたりのテントは皆撤収され、のんびりと出発す る。天候はガスから次第に雨となり、赤石への登りでは寒いほどである。「神様」の遊佐も赤石避難小屋で雨具をつける。山頂は写真をとっただけ、なんとも味 気が無い。下るに従って、暖かくはなったが、雨はやまなかった。途中で、ナナエが膝をぶつけ、ハラハラさせられるが、ともあれ荒川小屋へ到着する。

 幕営地はガラガラ。面白いことに、水場に は、5本の管それぞれに「愛の水」「勝利の水」「健康の水」「知恵の水」「仲間の水」と名前がつけてある。幕営してから、小屋へ行く。親子丼1000円なりをムラサキ男が食べる。「いつかプロレタリア革命 が・・・」などとぶっそうな事を釣りのオジサンが言い、他の者はカップヌードルを食べる。小屋番のおじさんは、お菓子をくれたりして、よい人である。 しかし、誰彼なく「魔法の水」をすすめるのには、閉口した。(当然、部員は飲んでいないが・・・)すっかりここでくつろいでから、テントに戻る。テントで 干し物(サウナ)をやったりするが、女子用のゴア・テントが浸水したとか、「ホヨホヨ教」なるあやしげな宗教が流行るとか、奇妙な一日であった。
 本日の夕食は炊き込みご飯。ホエブス725の 調子がどうもおかしく、準備に手間取る。天気図は、明日も明後日も望みがなさそうであり、がっくりしながら眠る。

 8月7日 2時に一応起きて、テント内の者を 起こしたが、「たいして降っていない」と言ったとたんにドドド・・・と降って、いったん停滞を決意する。しかし、5時ころには雨が止み、晴れ間も広がった ので、急遽、行動と変える。雑炊を食べ撤収するが、どうもまだ、「停滞したいよー」との声もあり、動きがにぶい。結局、出発は8時半になる。荒川小屋から カールを登ると、楽しみにしていた花畑が広がっていた。前岳へは荷物を置いて往復し、悪沢岳で今回の山行での最高到達点に立った。千枚岳は最後のピークだ が、この周辺が最も花が豊富で、きれいであった。残念ながら、大展望は結局、見られなかった。千枚からどうするか、時間から見て、清水平に下る。千枚小屋 に寄ると、ほとんどホテルの様に綺麗になっており、スイカ4分の1が
1000円。しかし、部員の多くは山行中に歌われた(?)オロナミ ンCに群がり、小屋では幾つ売ったか分からなくなったほどであった。下りは緩やかであり、すたすたとコースタイムの半分で下る。蕨段まで1時間、ここから 清水平まで20分。しかし、道が以前とは変わっており、幕営地を探すのに 時間がかかる。ここで、最後の幕営をすませる。
 夕食は牛丼。さすがにうまい。(レトルトです から)重いレトルトをここまで顧問にかつがせるとは、なんとありがたい部活だろう。しかし、ヤマモッチャンがお腹をこわして食べられない。パンにあたった かもしれな い、と言うが、疲れたのだろう。夕食後、朝のうどんをゆでるが、水を取りに行ったもののなかなか戻って来ず、やや、ねばねばしたうどんになる。ヤマモッ チャンにはう どんを少々煮込んで食べさせる。「明日は文明だ」と、興奮した中で就寝する。久しぶりに標高が2000mを切ったので、どうにもテントの中が暑苦しい夜であっ た。

 8月8日 朝は2時に起床。朝食はうどんであ る。少しこげ、また、ラーメンの具を入れたのでどうも味が煮詰まっている。明るくなるまで待ち、4時
40分に出発する。樹林帯の中はまだ暗く、歩きにくい。明るく なるにつれて順調になり、小石下まで1時間、林道の登山口までさらに1時間で下山した。椹島まで下り、ここでジュースの自動販売機や水洗トイレに久しぶり で出会う。みやげ物を見て、7時過ぎに長い長い林道歩きを始める。MTBなどで林道を飛ばす人もいたが、ともあれ、歩いても歩いても、林道は続く。20キ ロ以上あるのだから、長いはずである。途中、散水車には水をかけられ、日陰を求めてヒーヒー言いながら、畑薙大釣橋まで戻った時には、ほっとした。そし て、ダムへの最後の歩き〜最後は売店で一人平均2本のジュースを飲む事になった。赤石温泉・白樺荘での入浴(無料)後は最後のバスで静岡へ。やっと「文 明」の中に戻り、帰路についた。

総括
 ともあれ、転付峠 こえ以外の全行程を歩くことが出来た事は、評価できるだろう。5泊6日という長期の山行は、知る限りではワンゲルとしては初めてであり、昨年の夏山山行と 比べれば、3段階くらいはレベルが上であった。天候に恵まれなかったとは言え、これは止むを得ないものであろう。
 しかし、やはりいくつかの面で、問題も残し た。行動の面では、下りに案外弱い部員が多かった。特にガレ場や岩のごろごろした下りなどでは、安定感がない者が多かった。登りについては、ほぼ予定時間 内で行動し、余裕のある者も多かったが、下りの技術は、今後、鍛える必要がある。また、岩場はほとんどなかったものの、あったところでは通過に時間がか かった。
 生活技術の面では、時間とのかねあいで何をど のようにするか、まだなかなか身についていない。朝起きたら何をすぐにするか、小物は袋に入れてパッキングする、シュラフは袋をさらにビニール袋に入れ る、などの基本がなかなか定着していない。また、食事当番が朝、人よりもゆっくり起きたり(当然、パッキングができずに遅れる)、自分の物の区別ができな い、などが目立った。当番の意味がよく分からなかったのだろうか。
 食糧計画の上では、行動計画との関係でどのよ うにメニューを考えるか、人数が多い中でどのようにするか、いかに腐らない様にするか、という問題が大きく見て残った。牛肉のピーマン炒め、ソーセージ の野菜煮込み、などは概ね好評であっ。しかし、朝、乾麺を使う場合には、前日にゆでておく、等の工夫が必要である。あるいは食当が他のメンバーよりも1時 間以上早く起きるか、であろう。腐らせないという点では、キノコは缶詰を使う、ザックの外にダンボールでつける、などの工夫が必要であった。また、嗜好品 やお茶などが不足したり、あっても十分に活用されなかった。

付録 山行メモ
主な宗教一覧

 「くらやみ教」・・・神様 ユッチ 会長 ムラサキ男 
           信者・・・部員外にも広 がる。 
                             特徴 暗闇にす る事を望む。

 「ほよほよ教」・・・教祖 ノブリン 
           信者 少数、女子テント に巣くう
           特徴 ホヨホヨホヨと奇 声を発して、全てをごまかす?

 「搾取教」・・・・・教祖 自称 ノブリン
           信者 多数。部内に蔓延 する。
           特徴 休憩時間と共に広 がり、人の行動食などを「搾取い者も信者にはいる。あまり熱心に信仰すると、友達をなくす。

今回の参加者
釣りのオジサン・・・釣りのおじさんベストを常 に身につける。雨具を着るときも、必ずその上にベストを着る。行動は迅速で、今回の山行を計画した。部 長。
ナナゴン・・・今回は合宿講習・世界史でしぼら れて、終始バテ気味であった。うーわーぎゃー、とうめくこともある。遊牧民にあこがれる温泉好きな京女。
バンダナ・・・バンダナを常に身につける。筋肉 質の体格はたくましいが、ややそそっかしく、葛葉川では肩をはずした事もある。
トミー・・・一見、大変な紳士である。写真部の 主 将でもある。今回はあやしげな気象と天気図に悪戦苦闘した。
ナナエ・・・いつも元気なナナエさん。今回も元 気の ひけつは軽いザックにあり。雑炊と棒ラーメンが好きという、山向きの人物。
ムラサキ男・・・身につけるものは全て紫色。 パッキングには7時間かかり、落ちているものがあれば、彼のもの?。山小屋販売品愛好家。今回、一番、しめられた人。
ユッチ・・・もくもくと歩く、くらやみ教の神 様。寒い中でもTシャツ一枚であるが、正統派ボットン便所愛好家であるために、苦しんだ。
ワンワン・・ガソリン男とか、ネコ(舌)とか、 ワンワン(食器)とか、いろいろ言われたが、正統派山男の道を歩みそうである。
ヤマモッチャン・・・まわりがうるさい連中ばか りなのに、一人、無駄口がすくない。しかし、つらくてもしっかりとついてくる根性と時々口にする言葉は、重みがある。


秋山山行計画書

                              199110月2日 
                  
                                                 顧問 熊野谿 寛

1.山行目的 秋の上越の自然に親しむ
       生活技術、特に調理技術の向上

2.目的とする山域  上越・谷川岳〜平標周辺
3.山行日時 19911014日(月)夜発〜16日(水)帰着 予備日なし
4.行動計画
 10月14日(月)午後5時 上野駅8番線ホームに集合 上野17271903高崎19222023水上20372045土合
 10月15日(火)土合0600-新道経由-0700一ノ倉沢出合07200750マチガ沢出合08001000西黒尾根上部〜肩の広場〜1130トマの耳1200〜オキの耳・往復13001400オジカ沢の頭〜1500大障子避難小屋 幕営または避難小屋泊
 10月16日(水)幕営地05300700万太郎山07100750毛渡乗越〜0930エビス大黒の頭09401040仙の倉山10501130平標山〜1330元橋 元橋13401419越後湯沢16411720水上17271819新前橋18292012上野 解散

5.荒天対策・エスケープルート
・荒天が予想される場合は、予定を変更して、マ チガ沢出合 のキャンプ地に幕営。天候を見ながら、谷川本峰を往復する。これもできない場合は、旧道を蓬峠までか幽ノ沢出合まで散策する。
・16日に荒天の場合は、谷川本峰から西黒尾根 か天神尾根 より下山か、万太郎山から吾作新道を下山する。
・天気予報によっては、直前に第2計画書(八ケ 岳)に変更 する
6.装備
共同装備
 テント 3張り ホエブス 3つ 白ガソリン  1.5リットル+注ぎ口 ツェルト 1張り コッフェル 1セット 大鍋1つ 銀 マット6枚 ブス台 3つ まな板セット 2つ ポリタン 各自1.5リットル ラジオ 1つ 天気図用紙 トランシーバー 1つ 
 ゴミ袋
   医薬品  ろうそく
個人装備
 シュラフ、食器、ヘッデン、地図、コンパス、 雨具、着替 え、防寒具、巻紙 ゴミ袋、常備薬、手袋(軍手)、お風呂セット
  *秋は冷え込み、最低気温は氷点下の場合が 多いので、 防寒具を用意の事。
 
7.食 料計画 
  14日 夕 各自 準備
  15日 朝 各自準備  昼 各自 行動食  

      夜  秋の味覚鍋+くりごはん
  16日 朝 餅入り雑炊 昼 各自 行動食
      非常食 各自1食分準備

ワンダーフォーゲル部  秋山山行 山行計画書

                                 1991.10/14

                                 顧問 熊野谿 寛

1.山行目的 (1)幕営による縦走を行い、生活技術・登山技術を身につける
       (2)秋の八ケ岳を縦走し、自然に親しむ  
2.山行期間 1991年10月14日夜発〜16日帰着 夜行1泊 予備日なし
3.目的とする山域 南八ケ岳一帯
4.行動計画
     集合 14日 23:50JR八王子駅改札(内側)
     *各自、学割を取得し、茅野迄の乗車 券を購入のこ と。(町田より2300円)
     15日 
0043発上諏訪行き乗車−0550茅野06050645美濃戸口06550755美濃戸山荘08051005行者小屋10301200赤岳山頂−1300横岳1420硫黄岳14301520夏沢峠15301600本沢温泉(幕営)
    16日 0430起床0600出発−0700夏沢峠−0740根石岳−0900天狗岳−1030ニュウ−1230稲子湯
       稲子湯よりタクシー 松原湖1429発−1608小淵沢16231710甲府17281911八王子 解散
        *各自、学割を取 得のこと。(松原湖〜町田2550円)
5.エスケープコース
   11日 行者小屋にて幕営・停滞、赤岳ピ ストンまた は空身で縦走
   12日 本沢温泉から下山
 
6.食 料計画
   11日 朝    各自  

       行動食  各自
                    夜    くりご はん・秋の味覚鍋
   12日 朝    餅入り雑炊
       昼食   各自行動食
       行動食  各自
   非常食      各自1食分用意
    **各自 米1合を洗い、水を切って持 参の事  
7.装備
共同装備
 テント 3張り ホエブス 3つ 白ガソリン  1.5リットル+注ぎ口 ツェルト 1張り コッフェル 1セット 大鍋1つ 銀 マット6枚 ブス台 3つ まな板セット 2つ ポリタン 各自1.5リットル ラジオ 1つ  天気図用紙 無線機 1つ  ゴミ袋   医薬品  ろうそく
個人装備
 シュラフ、食器、ヘッデン、地図、コンパス、 雨具、着替 え、防寒具、巻紙 ゴミ袋、常備薬、手袋(軍手)、お風呂セット
 *秋は冷え込み、最低気温は氷点下の場合が多 いので、 防寒具を用意の事
  地図について  登山用「八ケ岳」または5万図

 8.費用 交通費(町田より) 7000円  *必ず学割を取得のこと。
     食費        2000円
     予備費       1000円 (入浴など)

     合計       10000円

9.メンバー及び分担                  略                                     

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承諾書
  10月 14〜16日の秋山山行への参加を承諾します。

            生徒氏名

            保護者氏名             印

 

秋山について

 今年の秋山山行は、上越・谷川岳周辺にコースを設定しま した。この時期の谷川岳は、紅葉が美しく、多くのハイカーで賑わいます。一の倉沢の壮絶な岸壁と紅葉のコントラストはしばしば写真にも使われます。それを ながめてから、登り詰めて穏やかな山稜を歩くと、草紅葉や池糖が美しい姿を見せてくれます。下山駅である越後湯沢では、町営の温泉銭湯(200円くらい) に入る事もできます。私自身は、この山域には、尾根歩き、沢登り、岩登り、雪山、山スキーと、四季を通じて親しんで来ました。
 谷川岳については、しばしば「危険な山」とい う誤解があ ります。これは、谷川岳周辺の岩場、特に一の倉沢の岩登りと通常の登山道の登山とを区別しないで、「谷川岳」と一括して呼ぶために生まれた誤解です。かつ て、1950年代には、岩登りの用具も悪く、安全確保技術も未熟であっ た上に、「登山ブーム」で基本的なトレーニングもしていないまま、多くの登山者が一の倉沢におしよせました。このため、多くの遭難者がでました。しかし、 その後、用具や確保理論が発達すると共に遭難者は減少しました。普通の登山道では、地元の努力もあって遭難はほとんどなくなり、一の倉沢でも、厳冬期に 「雪崩の間をぬって登る」という様な登山を行なう人を除けば、事故はほとんどなくなりました。このところ、一の倉沢への入山者自体が減少していることもあ り、めったに事故は起こらなくなっています。
 もっとも、この上越国境付近は、日本海側に最 も近い山で あり、太平洋側と日本海側の境を形成しているため、大変に天候が安定しないところでもあります。一年を通じて晴れることが少なく、たいてい午後には曇りま す。特に冬は、世界有数の豪雪地帯となり、一晩に1メートル以上の積雪を見ることもしばしばです。こうした条件から、秋の10月頃にも、強い寒気団が大陸 から現れ、一時的でも冬型の気圧配置になると、吹雪となることもあります。このため、天候に十分に配慮し、寒気団をチェックする事が、この時期に安心して 上越に入山するためには、どうしても必要です。
 その様な事で、計画書でも荒天予想時には「第 2計画」で 八ケ岳縦走に切り替えるとしました。出発直前まで、高層天気などを可能な限りチェックする様にしたいと考えております。
 また、集合・出発時間が早くなっております が、これはか つては毎日運行されていた夜行列車が、JRダイヤの改正と共に臨時列車にされてしまったためです。特に新幹線開通後は、夜行や各駅停車は少なくなってしま いました。このため、14日のうちに土合に到着するには、上野を5時には出ないといけない、という状況です。かつて、谷川岳は「近くて良い山」として社会 人に親しまれましたが、今では、新幹線や自動車でもないとなかなか近づけない山になってしまいました。それでも土合の無人となった駅舎は、登山者の泊まり 場として、開放されており、自動車で入山する者も含めて、多くの人で賑わってはおります。
 以上の様な具合いで、いくつもの注意すべき点 はあると思 いますが、それを除けば、コース自体は決して困難なものではありません。趣旨をご理解の上、参加承諾書の提出をお願い致します。


秋山計画の変更について

                             1991年10月14日


 秋山の計画について、第2計画をふくめて計画 してまいり ましたが、以下の理由から第2計画書により実施する事になりました。
・台風21号が北の海上に去り、大陸から移動性 高気圧が 張り出してきており、一時的に強い冬型になることが予想されている。
・特に、この移動性高気圧は、上空3000mの 高層天気図 によれば、マイナス30度近い寒気をともなっており、日本海側は天気がぐずつき、上越の山々ではかなり本格的な吹雪が予想される。
・同様な条件で、過去5年間だけをとっても、上 越では3 件の気象遭難が起きている。たとえ吹雪にならなくても、15日の晴天は望み難い。(16日は晴天か)
 ・反対に、冬型となれば太平洋側の天候は安定する事が予想 され、冷え込みはしても、太平洋側に近い八ケ岳では、比較的晴天に恵まれる可能性が高い。
 以上から考えて、第2計画で実施することにい たします。
 従って、集合も八王子23時30分となりま す。急な変更 ですが、天気には勝てませんし、たとえ「耐えて」も楽しくないでしょうから、ご了承下さい。


紅葉山行計画書

                                  1991.11/21

                                                                                                                           顧問 熊野谿 寛

1.山行目的   晩秋の丹沢に親しみ、展望を楽しむ
          鍋割山荘に遊ぶ
2.山行日時   1991年11月24日 (日)
3.行動計画
   小田急線 新松田駅 8時15分集合
 松田0830−バス 寄(やどろぎ)行き0900−宇津茂−櫟山−1120栗の木洞1140後沢乗越−1240鍋割山14001425小丸−1445金冷し−大倉尾根−1635大倉
     解散 渋沢 
1720分 予定   
4.荒天時 中止(午前6時に判断)
  エスケープルート 登山訓練所へ下山

5.装備 共同 特になし
  個人 ヘッデン・雨具・非常食・水筒・防寒 具・その他 日帰り装備
 
 
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承諾書
   11月24日 の山行について、参加を承諾します。

      生徒氏名
      保護者 氏名          印

      

新春記念山行計画書

                                1991.12/20(金)

                                                          顧問 熊野谿 寛

1.山行目的  東京の最高峰・雲取山に登る
        日の出をながめ、冬の展望を楽 しむ
2.山行期日  1992年1月5日(日)〜6 日(月)  予備日なし
3.行動計画   1月5日(日)午前8時20分 集合
○電車・バス
  八王子838848立川8531007奥多摩10131053鴨沢(10451130)
○行程
1/5 鴨沢登山口11001130小袖乗越−1300堂所−1350七ツ石小屋分岐−1500小雲取1530雲取山 避難小屋泊
1/6 避難小屋08000830三条ダルミ−0940三条ノ湯−1200お祭り13451430奥多摩
     (又は)      0900七ツ石−1100鴨沢11471227奥多摩                   *奥多 摩にて解散
4.装備
 共同・・・テント2張り、ホエブス3つ、銀 マット6枚、 コッフエル2組、大鍋1つ ガソリン2リットル、まな板セット2つ、ポリタ ン各自1.5リットル以上
 個人・・・シュラフ、食器、ヘッデン、地図、コンパス、 雨具、着替え、防寒具、
巻紙 ゴミ袋、常備薬、手袋(軍手など)、水筒、 (軽アイゼン)    *せいぜい氷点下10度程度までだが、防寒具 は準備のこと

5.食糧計画
 ・1/5夕食  白米・鍋
 ・1/5深夜食  御汁粉?
  ・1/6朝食  お雑煮
 ・その他    甘酒 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
承諾書
   1月5〜6日の山行について、参加を承諾 します。
      生徒氏 名
      保護者氏名          印


ワンゲル部 スノーハ イク計画書

                                  1992.3/18

                                                                                                                         顧問 熊野谿 寛

1.山行目的 雪に親しむと共に、雪の高原を散策する。
       北八ケ岳の多様な自然に親しむ。
       幕営・生活技術の向上をはか
2.山行期日 1992年3月24日(火)夜発〜26日 (木)帰着 予備日なし

3.行動計画
  JR八王子駅 改札前(中) 1150分集合
 3月25日
  八王子00450225甲府 04000540茅野 バス06200718渋の湯07301030高見石11001200白駒池
     
  幕営後クロカンで 遊ぶ
 3月26日
   青苔荘08001400稲子湯−タクシー−松原湖14211522小渕沢15421810高尾
                                        八王子にて解散 
                    *天候などによ り、高見石から渋の湯へ下山

4.費用 JR 2260円×2(青春18切符)バス 1100円 タクシー 1000
     幕営料500円  入浴料 600    食費1500
     その他予備費 3000円+@(クロカンなど)
                              合計 12,220

5.装備
 共同 テント3張り、銀マット6枚、大鍋1 つ、コッフェ ル1セット、ホエブス 625 1台 725 2台、ガソリン  2リットル・メタ  ツェルト 1つ スコップ 1つ、タワシ 3つ、 ビニール袋 まな板セット
 個人 シュラフ・ (シュラフカバー)・食器セット・靴入 れ袋・雨具・ロングスパッツ・軽アイゼン・ヘッデン・地図・磁石・ポリタン   サングラス(ゴー グル)・(ストック)・防寒具・着替え(靴下必要) お風呂セット・手袋(毛糸)・替え手袋・(オーバーミトン)・新聞紙

6.緊急連絡先 略
7.メンバー及び連 絡先 略
8.食料計画
 25日 朝 各自  昼 各自  夜 石狩鍋・白米

 26日 朝 餅入り雑炊  昼 豪華具入り棒ラーメン

       
*嗜好品
9.注意点

・天候により気温や行動状態は大きく変わる。防寒具は軽くて暖かい物を多すぎない様に持って来ること。

・行動食には、できるだけ凍ってもよいものを選ぶこと。