今年のお題

もしも外国の島か秘境で1カ月間、キャンプで暮らすことになるなら、

どんな島(場所)を選んで、どんな事をしたいか

 顧問 熊野谿 寛

 

今年のお題は、昨年の二番煎じで上記のような妙な題を選んだ。

そもそも、野外活動部みたいなはみ出し・隙間部活に、たくさんの入部者があるという事が信じがたいのだが、さて何が背景だろうかと考えると、テレビでやっている「DASH島」とか、「無人島0円生活」とかの人気に思い当たる。このうちDASH島は実にたくさんの事に定点でチャレンジしているので、たまに家にいると観るのだが、あんなに好きにいじれる環境を長期間にわたって使えたら、確かに面白いだろう。子どものころ、「15少年漂流記」とか「ロビンソークルーソー」なんかがよく読まれたが、何もない空間で何かをする、あるいは自分たちの手で何かを考える所から初めて作り上げるということは、実に楽しいものだ。

 しかし、テレビ番組の場合、多分、スタッフがいろいろ下調べをしたり、だんどりをつけてくれる。そもそも無人島だって誰かの所有地なので、好き勝手はなかなかできるものではない。誰かが「では野活部に島を一つ貸してやろう」と言えば、また別だが、多分そんなことはないし、もしもあったとしても軟弱部活なので丁重にお断りすることになるだろう。水があり、買い物に行けて、医療の心配もないようなところでなければ、この部活のメンツでは生存できないだろう。

 今年の初めに、秘境ではないが八ヶ岳山麓に自分勝手な事をするための小屋を確保した。「究極の無駄」なことはわかっているし、「こんなもの残して死んだら迷惑だから動けなくなる前に処分するように」と子どもにも言われたのだが、「他人の言う事を全く聞かない」というまことに呆れた性格なので走り出したら止まらない。あげくに年甲斐もなく運転免許をとるのにひと夏を費やし、安いボロ中古車を買ってあちこち傷だらけにしたり・・・という実にアホな事となった。

 しかし、そうなると「石窯をブロックを積んで作ろうか」とか、「無線のアンテナを移設しようか」とか、「あの邪魔な木をどうやって伐採しようか」とかのいろいろなプランが頭にムクムクと浮かんでくる。やってみてうまくいくことも少ないのだろうし、ムダでしかないのだろうが止まらない。一番の問題は、「時間がない」ことに加えて、「資金難だ」という事になる。どちらか一つがあれば、そこそこ問題は解決できるのだが、両方がないと致命的となり、ストレスばかりたまることになる。それにしても、あの邪魔な木は、葉が落ちたころにはなんとか切らなくては・・・。

 さて、部員諸君はどんな妄想を書いてくれているだろうか。原稿集まるかなぁ。