序文第二節


1)言葉と物の新たな結びつき:「見さしめ、語らせる」まなざし


2)メッケル(1764)とビシャ以下(1820)


「合理性の諸形式が知覚という驚くべき厚みに突入する」

「真理の始元的な肖像として、事物のキメ、その色、染み、堅さ、癒着などを提示」

「経験の空間と注意のまなざしが一致」

「目は、明皙さの受け手であり、源でもある=真理を開示すると同時にそれを受ける」


3)デカルト、マールブランシュ


17世紀合理主義:「光の幾何学」=精神にとって「透明」な空間。理念的境域としての光。事物とその本質との一致。物体の幾何学。光という曲線も持続もない継承


18世紀後半:「対象の執拗で乗り越えがたい厚み」=経験にその身体的不透明さを残させる。

固体性、暗さ、密度などが、光とは独立に真理の能力を持つ。

それを踏破したり、迂回したり、すこしずつ貫通したりする視線の遅さ


対象は、暗くはあるが、知に先立つ現前において、経験の源と領域と限界を与える。=始元的受動性→これが無限の課題を与える。


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seuil du visible et de l'énonçable (VIII)

laisser voir et dire (VIII)

le grain des choses, leur couleur, leurs taches, leur dureté, leur adhérence (IX)

L'oeil : pouvoir de faire venir au jour une vérité qu'il ne reçoit que dans la mesure où il lui a donné le jour. (IX)


le discours rationnel - l'épaisser insistante, indépassable de l'objet 


- discursive symbol, presentational symbol (Cassirer)