おもなキーワード
・「見えるもの」と「言いうること」の関係
・美学と政治の関係
・新たな知の配置についての例としてのマネ
パノプティコン:「可視性の罠」
・「オブジェとしての絵画」
・鑑賞者の位置。
鑑賞者の可動性
・表象の乱れ
・「フィクションとは、不可視のものを見えるようにするのではなく、可視的なものの不可視性がどれほどまでに不可視であるかを見えるようにすること」(「外の思考」『フーコー・コレクション二』319)
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フーコーの論文の構成
序
・オブジェとしてのタブローの発明
・表象されているもののうちにキャンヴァスの物質性を取り込んだこと
(1)キャンヴァスという空間
(2)照明と光の問題
(3)鑑賞者の位置
結論
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参考文献
(1)フーコーの絵画論
・『言葉と物』序文のベラスケス「ラス・メニーナス」論(「侍女たち」(『フーコー・コレクション3』ちくま学芸文庫)
・「これはパイプではない」(マグリット論)『フーコー・コレクション3』ちくま学芸文庫)
・「思考、エモーション」(写真家デュアンヌ・マイケルズ論)
・「フォトジェニックな絵画」(現代画家フロマンジェ論)
(2)マネ関連芸術論
バタイユ『沈黙の絵画』(二見書房)
フリード「マネのモダニズム」
メルロ=ポンティ「セザンヌの疑い」(『メルロ=ポンティコレクション』ちくま学芸文庫所収)
(3)フーコーのマネ論について書いたもの
蓮実重彦『ゴダール マネ フーコー』(NTT出版)