「カラマーゾフ」創作ノート12

2013年12月

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12/01/日
新しい月になった。毎月、月が改まると新しいページを作るのだが、その度に、手順に手間取ることになる。やり方を忘れてしまうのだ。高齢者になったせいだろうか。十数年前、まだホームページビルダーなどというソフトもないころから、この創作ノートを書いている。メモ帳にXTML言語に直接打ち込んでいる。といっても、改行、1行アキ、線を引く、くらいのコマンドを打ち込んでいるだけなのだが、月の初めは新しい文書を作ることになる。まあ、とにかく出来たようなのでこのページに打ち込んでいく。日曜日だ。本日は休みだ。日曜日が休みなのはありがたい。ひたすら仕事。メモ(紙のノート)に書き込んだ文章の打ち込みは完了した。あとは新たな文章をワープロでそのまま打ち込んでいく。最近は手で書いた方が早くなっている。以前はポメラで打ち込んでいた。『新釈白痴』はほぼポメラで打ち込んでいたが、前回の『新釈悪霊』は手書きのメモを多用するようになった。ロシアの名前を短縮して辞書に記入しているのだが、その短縮形が使えるのは自宅のパソコンだけだ。ポメラには使えない。大学の研究室のパソコンも使えない。辞書ファイルをコピーすればいいのだが、それもめんどうなので、研究室でも手で書くようになった。その方が早い。人名や地名も短縮形で書き込んでおく。たとえばストコプリゴニエフスクという地名は、「ろす」で登録してある。ひらがなキーボードの隅にある「ぬ」や「へ」や「ろ」に、人名地名の最初の文字をつけて登録するのだ。まあ、そんなことで手書きのメモがたまっていたのだが、この週末でようやく打ち込みが終わった。さあ、これからピッチを上げたいところだが、年末なので超多忙なスケジュールになっている。何とか乗り切りたい。

12/02/月
大学1限のあと、学生の宿題の作品を読む。3限の1年ゼミの担当はないのだが、学科会がある。本日はわたしともう一人の先生が秋山駿さんのお別れの会に出席するので、学科会を早めに開くことになった。ちょうどいい時間に終わって、いったん自宅へ。大学ではラフな格好をしているので自宅に戻って着替え、すぐに東京会館へ。半年前に御茶ノ水に転居したのでこういう時には便利だ。東京会館など地下鉄千代田線で行けるところで駅から地下道で行けるところなら傘も要らない。まあ、今日はいい天気で、コートも要らないので、クロークに行かなくていい。これは帰る時に便利だ。秋山駿さんには、最初の作品『Mの世界』を過分に褒めていただいた。芥川賞のあと『早稲田文学』で対談させていただいたのが最初の出会い。それから岳真也さん主催の同人誌『えん』や、これも岳さん主催の時代小説作家クラブ、それに文藝家協会理事会など、お目にかかる機会は多かった。その秋山さんが教授をされていた武蔵野大学でいまわたしが後継者になって教えることになった。秋山さんの蔵書を大学にある武蔵野文学館に寄贈していただくことになっている。すでに生前にかなりの書籍をいただいて倉庫に運び込んである。これをリストアップするのが大学に課せられた責務になっている。わたしが館長なのでその成果を踏まえてシンポジウムなどで秋山さんの業績をさらに明確にしていかなければならないと考えている。で、知り合いの評論家に協力をお願いして回る。懐かしい編集者がいたり、偉い先生がいたり、別荘がご近所にある宮城谷さんがいたりして、挨拶に回るだけで疲れてしまった。ゆっくりと秋山さんを追悼しなかった気がするのだが、これから蔵書の整理などしながら、ゆっくりと秋山さんのことを考えたいと思う。わたしは高校生のころに1年間、引きこもり状態だったことがある。秋山さんの『内部の人間』や『舗石の思想』はわたしにとって心の奥底に直接流れ込むような言葉に満ちていた。改めて読み返したいと思う。

12/03/火
1限のあと能楽資料センターに寄って自宅へ。あとはひたすら自分の仕事。3年生の宿題をまだ見ていないことを思いだして読んでみたら、秀作が2つあった。こういう時、先生をしている喜びを感じる。

12/04/水
学部長会議のあと、新任の先生の書類選考。学部長、学長に同席していただいて意見を述べあった。大きな意見の相違はなく、面接に来ていただく方々を決定した。

12/05/木
大学。3コマやって帰る。孫が来る。このマンションにはゲストルームがあるので本日はそこに泊まる。夜中、フットボールを見ながら仕事をする。

12/06/金
孫たちの父親、わたしの次男は勤務先から深夜バスで早朝に秋葉原に着いたようだ。わたしは明け方まで仕事をしていたので寝室で寝ていたのだが、寝室の前が玄関なので、ゲストルームから孫たちが来て父親と再会しそれからディズニーランド方面に出かけていくまでの騒音が聞こえていた。静かになってから起きて少し仕事をしてから神楽坂の出版クラブへ。旺文社主催の全国学芸コンクールの選考会。阿刀田さんが小説の担当でわたしは詩の担当。選考委員長が三浦朱門さんなので作家が3人揃う。和やかに選考が進み、今年もいい作品が選ばれた。このコンクールは毎年、豪華な授賞式がある。受賞者の子どもたちに会えるのが楽しみ。わが武蔵野大学でも高校生の小説の募集をしていて今年も授賞式がある。作品のレベルは旺文社に負けていないと自負している。次男たちはディズニーシーに行ったようだ。閉園までいて深夜に帰ってきたようだがゲストルームに直行したので顔を合わせることはない。と思ったら深夜の1時ごろに次男だけ現れた。Wカップの組み分け抽選をいっしょに見たいとのこと。それでテレビの前で次男と話しながら仕事も少し。ヨーロッパの強豪チームがシードから外れている上に、ヨーロッパの1チームがアフリカとシード外の南米が入るグループに入れられるということで、そのチームがイタリアだと最初に発表された。これだとブラジル・イタリア・イングランド・日本みたいな可能性もある。ただし日本が弱いので「死のリーグ」とは呼ばれないだろうが。抽選の結果、今回の「死のリーグ」はG組のドイツ・ポルトガル・アメリカ・ガーナ、これに次ぐのがD組のウルグァイ・イングランド・イタリア・コスタリカだろう。ここはコスタリカが弱そうだが3強がひしめいている。日本はC組で、コロンビア・ギリシャ・コートジボワール・日本という組。コロンビアはシード国だがWカップでの実績はない。ギリシャは欧州リーグで優勝したことがあるがこれもWカップの実績はない。ただコートジボワールはアフリカの中では強国で、これはちょっとまずいのではないかという気がする。最善を尽くしても1勝2引き分けくらいではないか。これが運を味方についけ2勝1敗ならトーナメント進出のチャンスがある。すると3強1弱のD組の1位と当たる。ウルグァイだと苦しいがイタリアかイングランドなら勝つ可能性はゼロではない。これも運頼みだが。とにかく来年のことなのでいまから考えても仕方がない。それよりもいまはフットボールだ。ブロンコスは順調だが、49ナーズが少し危ない。ジャインアンツとスティーラーズが絶望というのは想定外。仕方がないのでシーホークスやパンサーズなどにも注目したいと思う。イーグルスもちょっと面白い。といっても誰もわからないだろうな。知り合いにフットボールファンがいないので、まったくおもしろくない。

12/07/土
次男夫婦が秋葉原に買い物に行くというので孫2人を預かることになった。で、先週も行ったのだが上野動物園に行くことにした。実は年間パスポート(老人割引)を作ったので何回でも行けるのだ。千代田線湯島から行くので西門から入る。真っ先にハシビロコウを見に行く。まったく動かない鳥として注目されている鳥だが先週は動き回っていた。エサをもらえるのでじっと獲物を狙う必要がないのだろう。と思ったら本日は動かなかった。動かないことに意味があるということは孫たちにはわからないので、今日は動いてほしかった。その他、人気のハダカデバネズミとパンダなどを見て時間をつぶす。ここがディズニーランドより圧倒的に優れているところは動物たちの動きは電動の仕掛けと違って計算外なので、その日に動いてくれることもあれば、まったく姿が見えないこともある。本日はパンダ2頭もちゃんと動いていた。孫たちとは夏にも来たので、その時に見なかったところを主に回った。それから秋葉原のヨドバシカメラへ。今度は妻がパソコンに詳しい嫁さんのアドバイスでアイパットを買うことになったので、次男といっしょにレゴやプラレールの売り場へ。孫たちにつきあう。今日買うわけではない。クリスマスにサンタさんに頼むものを見て回るのだ。実際はわたしの妻がアマゾンに注文するのだが。そのあとわたしだけ解放されて自宅に戻って仕事。夕食は孫たちといっしょ。疲れるが1回だけなら耐えられる。

12/08/日
日曜だが大学ではMスカラー入試というものがあった。これまでもAO入試、推薦入試などで、面接だけの試験はやってきたのだが、今シーズン初のペーパーテストによる入試。今年度から学部長になったので、試験監督はしなくていいが、必ず本部に待機していなければならない。これは大変ではあるのだが、待機しているだけで自分の仕事はできるので、学生の宿題も見たし、自分の仕事もはかどった。これは自宅でのんびりすごすよりかえっていいかもしれない。とくに本日はまだ孫が自宅にいたので、大学に出勤できるのは何よりだった。自宅に帰ると誰もいない。新幹線で帰る孫たちを東京駅に送りにいったのだ。さて夜の深夜に近い時間、次男を秋葉原まで送りに行く。思いがけず鶴岡に単身赴任することになった次男と四日市にいる家族が東京で再会する。幸い、ゲストルームを3泊ぶん予約できたので、彼らとは適当な距離がとれた。昨日の動物園はこちらはとして大サービスでとても疲れたのだがいまはいい想い出だ。で、深夜に次男とバス停で別れる。こんなことがあるとはまったく想定外だった。そもそも今年の4月に現在のマンションに転居するにあたり、まず考えたの通勤の便で、あと数年は大学の先生を続けたいので、中央線沿線の駅に近いところというのが絶対条件。幸いにも御茶ノ水という絶好の場所に転居することができた。ここは地下鉄も3路線あるのでどこに行くにも便利だ。だが、鶴岡というのは想定外だった。次男は最初の勤務地がつくばだったので、つくばエクスプレスの始発駅の秋葉原は念頭にあって、御茶ノ水とは反対側に向かって歩いて行けば秋葉原も徒歩圏であることは知っていたのだが、鶴岡行きのバス停などというのは考えもしなかった。その鶴岡に次男が転勤になるというのも想定外で、次男の勤めている会社にそんなところに拠点があるなどということも想定外だった。拠点があるのではなく、たまたま閉鎖される工場にある機械をゲットして、自社の研究所に運び込むための準備が整うまで、そのまま購入先の企業に間借りして購入した機械で実験を続けるというもので、まったく想定外のところへの転勤だった。でも、とにかく息子を送り出して、夜中の秋葉原を妻と2人で歩いていると感慨があった。何だかわからないが、これまで2人でがんばって生きてきた。こうやって息子を送り出してから、夜の街を徒歩で自宅に帰ることができるというのはとてもラッキーなことではないだろうか。そう思うしかない。さて『カラマーゾフ』だが、3章完了の目途は立っているのだが、来週はけっこうさまざまな仕事が入っているので、入力作業があまりとれないだろうと思う。しかしメモをとるだけなら時間はあるので、できれば4章に突入したい。

12/09/月
大学。1限の授業のあと、サンケイ新聞の取材。イーブックジャパンで新たに企画している投稿募集についてその意図などを説明する。いまは大学の卒業小説やゼミの学生の作品を電子書籍にして無料で読んでいただいているのだが、投稿を学外にも広げて、わたしが指導するというもの。これまで小説の試作をしている作家志望の若者は、文芸誌の新人賞に応募するか、同人誌に参加するか、というルートしかなかった。これに大学の創作科やカルチャーセンターなどが書き方の指導をしてきたのだが、ネットが普及したいまなら、もっといろいろなチャンネルがあってもいいだろうということで、イーブックジャパンがサイト内に投稿のページを設置することにした。わたしが大学でやっているゼミの教室に、学外からも作品を寄せてもらうというコンセプトで、広く作品を募集することにした。取材に来られた記者の方からも、これまでになかった新しい試みだと評価していただいた。さて、3限は学内の武蔵野文学賞の授賞式。今年はわたしの3年ゼミの学生が受賞した。この作品もいずれイーブックジャパンに出すことになる。授賞式のあとは1年生のゼミの時間で、学内のエマート先生による能の講習会。それから学科会。長い一日だった。

12/10/火
大学。1限のあとはひたすら研究室で仕事。自分の仕事ではない。大学の仕事。春にやって講演会の整理。数時間かけてやっと終わったと思ったら、午後7時になっていた。本日は7時から大学職員の忘年会だった。あわてて三鷹駅前の会場に駆けつける。学院長の話が始まっていたが、乾杯には間に合った。焼き肉屋なのでテーブルを囲んだ人としか話ができない。しかしまったく知らない人と酒を飲むというのも愉しい。いい気分で帰宅。夜中に少し仕事。3章が終わりそうでいてまだ終わらない。

12/11/水
大学。授業はない日だが、卒論の提出日。わがクラスは全員が提出。まずはめでたい。そのあと公募した新任教員の面接。われわれの面接のあとで経営陣が面接する。今日も長い一日だった。疲れて自宅に帰ろうとすると電車が動かない。とりあえず座席に座れたので、動かない電車の中で仕事。ノートに手書きでメモをする。隣の人はパソコンを叩いていた。きっちり1時間、そのままの状態だったので、仕事がはかどった。

12/12/木
本日は午後からの授業なのでのんびり朝食を食べて、妻が昼食を作り始めたころにメールをのぞいてみると、午後12時20分から会議という通知。そんなの聞いてないよ! 時間を見れば11時20分。1時間で大学に行けるわけないと思ったが、とにかく駅に向かうと特快に飛び乗ることができた。きっちりの12時20分に会議にすべりこんだ。早く行ったので研究室で学生の宿題を読むこともできた。4限は講演会をただ聞くだけ。5限の4年ゼミはすでに卒論提出が終わっているで2人ほどが研究室に遊びに来ただけ。6限は大学院は飲み会にきりかえた。今日も長い1日だったが夜中に仕事もできた。これで今週も終わり。明日からは3連休。

12/13/金
本日は休み。渋谷のシアターコクーンで『オセロー』を観る。三田和代さんが魔女を演じている。客席の前の方に仮説の舞台を作り、舞台のある位置に観客席があって、舞台を取り囲む感じになっている。いろいろと工夫のある舞台だったが、滑舌のよくない役者が多く興ざめ。まあ、面白い試みだとは思った。あとはひたすら仕事。

12/14/土
マッサージに行っただけ。ひたすら仕事。

12/15/日
日曜は休み。入試のシーズンがすでに始まっていて、日曜が入試でつぶれることが多くなっている。だから休める日曜は貴重だ。とりあえず散髪に行く。4月に転居して、たぶん3回目の散髪。3ヵ月に1度しか髪を刈っていないことになるが、まあ、そんなものだろう。短めに刈ってもらってかなり長くなるまで放っておく。学生時代は長髪だったから、いくらでものばせるのだが、頭を洗うのがめんどうなので、もてあまし気味になってきたら床屋に行くことにしている。1600円で洗髪までしてくれる。驚くほど短時間で刈ってくれるのもありがたい。細かいことにこだわらず効率を重視して刈っていくので、この値段でも儲かるのだろう。夕方、妻と散歩。後楽園に行くことにした。庭園の方ではなく遊園地。行ってみるとドームで嵐のコンサートがあるとかで、ものすごく混んでいた。若者でもなく子ども連れでもない老夫婦はいささか場違いだが、とにかくひとわたり電飾を見て、乗り物などには乗らずに帰ってきた。先週、孫を連れて動物園に行ったので、ここに孫を連れてくるといったことを想定したりもするのだが、ちょっとした乗り物でも600円もするこの遊園地の存在は、孫には隠しておこうと、妻と意見が一致した。動物園なら小学生までは無料だし、われわれは老人年間パスポートをもっているのでタダ同然なのだ。動物園を出たところに小遊園地がある。ここの乗り物はたいてい100円。孫を遊ばせるのには適切な場所である。さて、明日からまた朝6時半に起きる生活が始まる。

12/16/月
月曜は1限から授業がある。1限だけなので、あとは自分の仕事ができるのだが、本日は大学の紀要とか、春の出久根さんの講演記録のまとめの最終チェックなどで忙しかった。夕方は教授会と学科会。夜中は自分の仕事。月曜と火曜は朝1限の授業があるのだが、夜中の作業は欠かせないので睡眠時間が3時間くらいになる。しかし大学への往復の電車で寝るので、そこで疲れがとれる。うたたねほど疲れがとれるものはない。わたしは電車に乗ると座った途端に寝て、駅の直前で目が覚める。転居して半年、一回だけ乗り過ごして神田まで行ってしまったことがあるだけだ。さて、月曜日はフットボールの日。アメリカでは日曜日に試合があるのだが、日本時間では月曜日の午前中ということになる。1限を終えてネットで結果を見るのが毎週の楽しみになっている。本日は意外な結果が多かった。各地区の首位を走るブロンコス、セインツ、ペイトリオッツ、ベンガルズ、イーグルスなどが負けた。首位を走るチームは、地区優勝にこだわるよりも、無理をせずに戦力を温存して、負けてもプレーオフに出られればいい、というようなことを考えるようになる。だから勝ち負けが同じくらいで、残りを全勝すればプレーオフにすべりこめる、というようなチームにコロッと負けてしまう。とにかく、残り2試合になったので、プレーオフに進出するチームが見えてきた。NFCはペイトリオッツ、ベンガルズ、コルツ、ブロンコスが地区優勝、2位だが11勝のチーフスも当確。残り1チームのプレーオフ進出を争うのはドルフィンズ、レイブンズ、チャージャーズといったところか。ジャイアンツは望みが断たれたが、スティーラーズはまだ計算上は可能性を残している。AFCは地区優勝争いが接戦になっているけれども、南地区のセインツ、パンサーズ、西地区のシーホークス、49ナーズは10勝以上あげているので、優勝できなくてもプレーオフには出られる。逆に東と北はレベルが低いので、地区優勝しないと進出できない。東はイーグルスを1ゲーム差でカウボーイズが追っている。今週は両チームとも負けてしまった。北地区はライオンズ、ベアーズ、パッカーズの三つどもえの争い。以上の状況で、わたしのスーパーボウル予想は、シーホークス対ブロンコスの対戦で、シーホークスの勝ちというものだがどうだろうか。これは公平かつ冷静な予想だが、期待をこめていえば、プロンコスにがんばってほしいし、49ナーズかセインツがシーホークスに勝つかもしれないと考えている。しかし今年のシーホークスはいやに強い。昨夜は夜中に女子カーリングをやっていた。五輪出場がかかった最終戦、8エンドに一挙6点取ったところはリアルタイムで見ていたので感動した。一挙に6点というのは初めて見たように思う。ストーンは8個だから原理的には8点取ることも考えられるが、そんなことはありえないだろう。6点というのも奇蹟的ではないだろうか。

12/17/火
1限のあと研究室でさまざまな作業に忙殺される。何とか自宅に帰りついて着替えてから歴史時代作家クラブの秋山駿さんを忍ぶ会に出席。かつて秋山さんが教授をしておられた武蔵野大学でいま教授をしているのだが、歴史時代作家クラブの顧問の仕事も引き継ぐことになりそうだ。

12/18/水
学部長会議。すぐに自宅に戻って仕事。第3章が終わって、ここでまた語り手が出てきて、原典の終章のダイジェストから、改めて続篇につながっていく。ここまでは長いプロローグであって、ここからが本当の続篇だ。いよいよ二人の兄が登場する。そのための準備として、原典とのつながりをここで読者に提示しておく必要があるのだ。ここまでのプロローグに出てきた人物は、アリョーシャとコーリャ以外は、わたしのオリジナルの人物なので、ここまではあまり原典とのつながりに言及する必要がなかった。いよいよこれから続篇としての物語が展開する。難しい作業だが、原典のキャラクターのムードを再現できれば、キャラクターが自動的に動き出して、ドストエフスキーが憑依して物語がオートマチックに進展することになるはずだ。

12/19/木
3年生の授業もほぼ終わり。本日は就職活動の話をした。このわたしでも就職したのだぞ、といった話だ。思えば昔、わたしは高校でデビューしたので学生時代も時々『文藝』編集部に出向いて、文壇バーにつれていってもらっていたのだが、まったく就職する気のなかったわたしに担当編集者は、埴谷さんでも就職したんだよ、といって話をした。わたしが私淑していた難解な哲学小説の大家、埴谷雄高は、確かに戦争中に経済雑誌の編集者となっていた。結局、大学を卒業してからあわてて求人広告を見て、中途採用の募集に応じて玩具業界誌にもぐりこんだのは、妻が妊娠したからだった。40年以上も前のことだ。4年ゼミは卒論提出が終わったのでしばらく休止。大学院ゼミはゼミ長(といっても受講生は2人だが)の大門くんが休みなので、修論の学生と、もぐりの学部生と、3人しかいなかったが、いい話ができた。さて、これで残すは月曜の1限だけになった。世の中は週末3連休ということらしいが、わたしは日曜は入試があり、月曜の祝日は大学は授業がある。それでも明日の金曜と、土曜日は休みなので連休だ。

12/20/金
昨日も今日も冷たい雨が降っている。ロビーまで夕刊をとりにいっただけで散歩にも出ずにひたすら仕事。このマンションは朝刊は部屋まで届くのだが、夕刊はロビー階の郵便受けに入るので、とりにいかないといけない。エレベーターで移動するのだが、われわれの部屋はエレベーターの最も遠い位置にあるのでけっこう歩くことになる。さて、2連休の1日目だが、もう心はすでに年始年末のオフの気分になっている。月曜の1限だけ残っているのだがこれは講義科目なので問題ない。毎年やっている講義だから、同じことは話せばいいだけだ。ゼミはそうはいかない。学生の反応を見て適宜に対応するので少し疲れる。そのゼミが終わっているので、今年も終わったという感じだ。『カラマーゾフ』はようやく導入部が終わった段階だが、これから本格的に物語が進行していくことになる。あと1年は充分にかかるだろう。これまで最も長い2000枚超の『悪霊』でも10ヵ月くらいで書けたのだが、今回はそうはいかない。あと1年もこの作業を続けるのかと思うと、少しプレッシャーを感じる。しかし人生というものは、少し負荷がかかった状態で生きていくのが、スリルがあって愉しいし、仕事も充実したものになる。少し負荷をかけるという加減が難しいのだが、あまり難しく考えずに、なりゆきに任せているのがいいと思っている。ただし先日、文藝家協会の仕事を一つ、すっぽかしてしまった。連絡ミスなのかこちらがミスしたのかわからないが、いずれにしろこちらから問い合わせて確認すべきところが、完全にわたしの頭と予定表のメモリーから抜け落ちていた。これは忙しすぎるせいかとも思うが、カラマーゾフについて考え始めているせいでもある。脳のメモリーのキャパシティーオーバーで、これからはそのぎりぎりのところで仕事の調整をしないといけないだろう。

12/21/土
今日は久しぶりの快晴。居住しているビル前の広場で催し物をやっていてソバを打っているというので見に行く。ソバのいい香りがしているのだが、販売しているのはカレーソバ。何だかなあ。同じ敷地の別棟に居住している学生たちの企画のようだ。お神輿をかつぐ条件で入居している若者たちで、いろいろとボランティア活動をしているようなのだが。外に出たついでに三省堂まで行って、孫の本と自分の仕事の資料を買う。親鸞に関した本。ドストエフスキーの次は親鸞だ。これで高層シリーズも終わる。そのあと何をするかはまったく考えていない。急に創作意欲が衰えるということがあるだろうか。ミステリーを書くとか、青春小説をもう一つ書きたいとか、冗談のように考えてはいるのだが。などと考えているのは、もうドストエフスキーが憑依した状態になっているので、いま書いている小説はいくらでも書いていける。だから時々、三田誠広本人に戻って自分のことを考えたい。年賀状の裏面を作成。といっても毎年、同じデザインだ。去年は多忙と転居準備のために年賀状が出せなかった。パソコンを替えたので年賀状ソフトもなくなったのかと思ったが、データ保存用の外付けハードディスクにソフトとデータが丸ごとコピーされていた。ただしそこの保存されている最新データがなぜかウサギ年のもの。タツ年のデータが消えている。とにかくその住所録をもとに、今年来た年賀状とつきあわせて、住所録を更新しないといけない。これは明日の夜の作業になるが、日曜、月曜と早朝に起きないといけないので、夜の作業は長くはできない。明後日になるか。まだ年賀状も買っていないし、インクの予備もない。とにかく今年は年賀状を出したいと思っている。

12/22/日
世の中は3連休らしいが、M大学は日曜出勤。Mスカラ入試というものがあって面接を担当する。昼休みには武蔵野文学賞高校生部門の授賞式。昨年度から始めた試みだが、本年もすばらしい作品が寄せられて、最優秀賞1篇、優秀賞3篇を選ぶことができた。受賞者の全員の出席を得て、賞状と賞品を渡し、雑談しながら弁当を食べた。面接担当の先生にも弁当が支給されるのだが、授賞式なので高級弁当が用意されている。午後には午前中の面接の結果をふまえて評定会議というものがあったのだが、連絡がなかったので自宅に帰ってしまった。結局、評定会議は明日ということになった。

12/23/月
祝日だが授業がある。今年最後の授業。1限の文学史では村上龍と春樹について語る予定だったが、龍だけで90分しゃべってしまったので、春樹は来年ということになった。2限は研究室でフットボールの結果をネットで見る。スーパーボウルはブロンコスとシーホークスの闘いになるだろう。ブロンコスに勝ってほしい。ダークホースとして49ナーズにも期待をかけている。ただし49ナーズはまだプレーオフ出場が決まっていない。明日、ライブ中継があるので応援しないといけない。午後は講堂で狂言の実演があるのだが、昨日できなかった判定会議に出席。それから学科会で来年のことを話し合う。夜中は年賀状の住所録づくり。

12/24/火
朝の5時まで住所録の整備をしていた。それでも10時には起きてテレビの前に陣取る。49ナーズ対ファルコンズの生中継。いつも火曜は1限の授業があるので、生中継があっても見られないのだが、本日から大学は休み。しかもこの試合に勝てば49ナーズのプレイオフ進出が決まる。どうしても勝たねばならぬ試合。相手は地区最下位のファルコンズとはいえQBのライアンは名手。昨年はトーナメントの上の方まで進んだチームだ。予想通りの接戦。それでも49ナーズの10点リードで残り時間が少なくなったので勝利は決定かと思ったのに、タッチダウンをとられて3点差。それでも相手のキックオフから49ナーズの攻撃になるので、ゆっくり時間切れにもっていけばいいと思っていたら、オンサイドキックの取り損なって相手の攻撃になってしまった。そしてゴールキックで同点は確実、タッチダウンが決まれば逆転でそのまま時間切れという、絶体絶命のピンチになった。負けを覚悟していたら、何と敵と味方がパスをとりあって宙に浮いたボールが味方の手の中に偶然入るという奇跡が起こってだめ押しのタッチダウンとなった。ということで、勝ててよかった。安心して郵便局に出向く。住居の向かいが郵便局の本局。年賀状を買い、ヨドバシでプリンターのインクも買った。帰りに萬世橋のホームに出てみる。いつも乗る中央線が通過するホーム。電車に乗れないホームだが、昔はここが中央線のターミナルだった。ここがオープンしたのはわれわれの引越のあとだったので、すぐに行ってみたのだが、ものすごい混雑だった。いまは誰もいない。さて、住所録の整備は終わっているのであとはプリンターを動かすだけ。あっという間に完了。これで年が越せる。これからのんびりと水割りでも飲みながら、昼間のフットボールの再放送が見る。勝つとわかっている試合を見るのは楽しい。

12/25/水
昨日から大学は休み。年賀状を郵便局のポストに入れ、明日は仕事場に移動するので荷物を車に運び込む。三宿にいるころなら当日に車に積み込めばよかったが、マンションに引っ越したので大変だ。通常のエレベーターは台車禁止なので、ロビー階のフロントまで行って荷物用エレベータの使用許可証と台車を借り、それを部屋まで運んで荷物を積み、地下のガレージに移動する。積み終わったらここまでの手順の逆をたどって使用許可書と台車をフロントに返す。車がすぐに仕える状態になっていたのでよかった。リフトの上段にいたらもっと時間がかかっていた。リフトは上、レベル、下と3段階に動く。うちの車は原理的に下に潜ることはない仕組みなのだが、下の車の持ち主が車を使ったらそのまま上の段にいる。下の人が最近車を使わなかったのか。確かにこのマンションは交通の便がいいので、われわれもめったに車の乗らない。さて、明日は仕事場なので、自宅で過ごす最後の夜。ネットでフットボールの最終週に何が起こるかを確認する。フレーオフ出場チームは12チームの枠のうち8チームが決まっている。イーグルス対カウボーイズ、ベアーズ対パッカーズは直接対決なので勝った方が出場ということでわかりやすい。セインツは勝てば決まり。負けるとカージナルズが勝った場合はアウトなのだが、カージナルズの相手が地区優勝のかかった49ナーズなので、これは49ナーズが勝つだろう(ファンなので願望もある)。最後の1枠はとんでもない混戦になっている。簡単には説明できないし、フットボールに興味のない人にはどうでもいいことだろうが、ここはわたしのホームページなので、わたしが興味をもっていることは書いておくべきだ。AFC(アメレカン・カンファレンス)の方なのだが、ドルフィンズ、レイブンズ、チャージャーズの3チームが8勝7敗で並んでいる。3チームとも勝った場合、および3チームとも負けた場合(ただしこの場合はスティーラーズにも可能性が出てくるので、全チーム負けと想定する)、いずれもドルフィンズが出場になる。だからドルフィンズが圧倒的に有利かというと、奇妙なことだが、ドルフィンズが勝っても出場できないケースがある。ドルフィンズ勝ち、レイブンズ勝ち、チャージャーズ負けの場合には、ドルフィンズの出場となる。だからドルフィンズは、勝てばいいというわかりやすい状況ではない。勝ってもダメな場合があるという他力本願の状況だ。レイブンズの方はとにかく勝つしかないのだが、勝っても3チームとも勝てばダメ、しかしドルフィンズが勝ってもチャージャーズが負けるとなぜか自分たちが出場という、こちらも他力本願の状況なのだ。なぜそうなのかは、わたしはわかっているが、これを説明するのは大変に難しいし、めんどうだからやめる。わたしは3チームのファンではないのでどうでもいいのだが、実はスティーラーズのファンだったことがあるので、3チームとも負けてほしいと思っている。

12/26/木
仕事場に移動。妻の運転。天気予報は雨だったがけっこう陽が射したりした。富士山もちらっと見えた。仕事場で荷物を下ろす時にも雨が降っていなかったので助かった。荷物を下ろすといっても仕事場は道路より高いところにあるので荷物は持ち上げることになる。資料の本とかパソコンとか、年末年始の食料とか、荷物は多いのだが、何とか運び込み、掃除。ふだんは掃除をしないわたしだが、仕事場では掃除機を動かす。自宅だと掃除はロボットのルンバがやってくれる。フラットなマンションだからできることで、この仕事場は段差が多いので人間が掃除機を操作しないといけない。それよりも困ったのは寒さだ。築30年を越える木造家屋なので隙間風が激しくとても寒い。三宿の家も老朽家屋で寒かったのだが、この半年はマンション暮らしなので、体に季節感がない。突然、真冬の木造家屋に来たので、体がびっくりしている。とりあえずエアコンと石油ストーブで部屋を温める。

12/27/金
仕事場での朝。昨夜、ビール2個飲んだら眠くなったので9時に寝てしまった。起きたら8時半。しかしずっと悪夢を見ていた気がする。2人の息子がまだ幼く、必死で彼らを守っているシーンだったり、仕事がバタッとなくなって困っているシーンだったり、思えばわが半生のストレスが一挙に押し寄せてくるような悪夢だった。妻がやさしく布団をかけてくれた気がして、これも夢だろうと思っていたのだが、わたしが苦しげに身悶えて布団をはぐのを、妻が何度も布団をかけてくれたということで、そういう妻に感謝したい。本日は午前中は、3章の半ばまでをプリントして赤字を入れたものの入力。1章が終わった。そこでアイデアがひらめいた。捜査官ザミョートフに手柄を立てさせるという、当初は考えていなかったプランだ。この仕事場ではこれまでもいくつものアイデアがひらめいた。小説を書くという作業は、見透しもなくがんばっているうちに、アイデアがひらめいて救われるということのくりかえしだ。今回は長篇なので、ある程度の骨組みは作ってあるのだが、実際に書けるかどうかは、とっさのアイデアが出るかどうかだ。しかしここ数日で、次々にアイデアがひらめき、もう充分というくらいになっている。これ以上アイデアがひらめくと話が長くなるという心配があるのだが、とにかくこのペースで先に進みたい。長くなればあとで削ることも可能だ。昼食は西気賀の前からつきあいのあるレストラン。ここではビーフシチューしか食べない。それから三ヶ日のAコープで買い物、コメリで灯油を買う。仕事場に戻って散歩。穏やかな仕事場での日常が続く。アイデアはすごい感じでひらめいているのに、すべては自分の頭の中で起こっていることで、何事も起こってはいないのだ。テレビでは今年の解雇などをやっている。十大ニュースとか、そういったことをやっているので、自分にとっての十大ニュースは何かと考えてみた。1位は『新釈カラマーゾフ』を書き始めたことだろう。2位は『数式のない宇宙論』を書いたこと。これは自分のライフワークの一つだ。宇宙について語るのはこれが最後だ。『早稲田1968』も自分の青春をリアルに語った貴重な本になったと思う。これが3位だから、ベスト3は自分の仕事ということになる。大学で学部長になったこととか、著作権法改正の動きなども、いちおうはベスト10に入れておこう。6番目の孫が生まれたことも特筆すべきだろう。次男が鶴岡に転勤になったこととか、長男が地元のウェスカの音楽院で働くようになった(それまでは近くの大都市のサラゴサで働いていた)とか、家族のことも大切だが、自分たちが転居したことも最大のイベントというしかない。これで9項目になった。最後に1つ入れるとすれば、自分が健康に1年をすごせたことと、妻や息子、孫たちも皆が元気であったことをベスト10に入れておきたい。さて、そういうプライベートなことではなく、社会的な出来事でベスト10を選ぶとすれば、日本シリーズで楽天が優勝したことだろうな。生まれてからひたすら巨人ファンだったわたしが、日本シリーズの第7戦は思わず楽天を応援してしまった。次はスーパーボウルで49ナーズが負けたことか。スポーツの話題ばかりだが、政治にはまったく興味がない。秘密保護法とか、原発とか、世界情勢とか、老人になった自分にとっては、どうでもいいとしか言いようがない。秋山駿さんが亡くなった。これも、秋山さんの仕事を引き継がなければならないということで、自分の身に降りかかってくるから気にかかるのだろう。すでにM大学の教授として秋山さんの後任をつとめているのだし、これからはご寄付いただいた蔵書の整理をしなければならないと思っている。秋山さんが顧問をしていた時代作家クラブの仕事も引き継がないといけないだろう。ついでに石ころについての考察も自分が引き継ぎたいと思っている。ところで、本日、一番にほっとしたのは、鶴岡にいる次男が自宅のある四日市に車で帰ったということ。豪雪地帯にいるので心配していたのだが、休暇をとって早めに出発して本日の午後3時には帰り着いたという報告が入ったので安心した。もう仕事での生活がスタートしているのだが、大学からは次々とメールが入る。まだ大学の職員たちは働いているのだなと思うし、学部長として対応しないといけないこともある。メールというものがあるので本当にありがたいと思う。すべてネットで解決できることなので、東京から遠く離れた仕事場にいても対応できる。世の中全体が仕事納めなので、わたしも明日からは完全にオフということになるだろう。正月には孫が来るだろうが、明日はまだ仕事ができるだろうと楽観している。

12/28/土
今週の火曜日から大学が休みに入っているので曜日の感覚がなくなっている。今日は土曜日らしい。本日は鷲津に行く。ここは東海道線が走っているので、東京に用がある時はここまで車で送ってもらう。大きなスーパーがいくつもある立派な町だ。電器屋の横に小さな八百屋があるのだが、妻がこの店を気に入っているので、電器屋の駐車場に車を入れて、わたしは電器屋に行く。とくに必要なものはないが車をとめさせてもらったのでCDのケースを買う。転居後はものを置くスペースがないので、CDやDVDはケースを捨ててまとめて30枚入りのケースに収納することにしている。古道具屋に周り、それから中華料理屋に昼食。午後はひたすら仕事。大工さんが遊びに来たが、妻が話し相手になっていて、わたしはその間もひたすらキーボードを叩いていた。これでプリントにチェックを入れたところをすべて入力した。あとは手書きメモの入力。新規のメモは夜中に書くことにしている。三つの作業を並行して進めているのだが、こうやって何度も読み返すことで文章が緻密になっていく。

12/29/日
今日は日曜日のようだ。どこにも行かず、あまりにも寒いので散歩にも行かず、ひたすら仕事をしていた。とくに書くこともないので、誰も興味がないだろうが、またフットボールのことを書く。アメリカン・カンファレンスの最後の1枠をめぐる争いの当該3チームの対戦相手についての考察。とりあえず自分が勝てばほぼプレーオフ進出が決まる(ただしレイブンズが勝ってチャージャーズが負けた場合はダメ)ドルフィンズの相手はジェッツ。当該3チームは8勝7敗で、ジェッツは7勝8敗なので、3チームが負けてジェッツが勝てば全チームが8勝8敗で並ぶ(スティーラーズが勝っても8勝になる)のだが、当該チーム同士の勝敗などのルールによって、ジェッツはプレーオフ進出の望みを断たれている。従ってモチベーションのないチーム。これはドルフィンズが勝つだろう。ドルフィンズとしては、あとの心配はレイブンズが勝ってチャージャーズが負けるという事態だが、そのレイブンズの相手は地区優勝が決定しているベンガルズ。だからモチベーションがないかというと、ペンガルズはこの試合に勝ってペイトリオッツが負けると第2シードになって1回戦が不戦勝になる。これは大きなモチベーションだが、ペイトリオッツが負けることはまずないだろう(相手が弱い)。そうするとベンガルズのモチベーションは下がる。ただしペイトリオッツの試合開始はかなりあとなので、とりあえずベンガルズはがんばるしかないだろう。とはいえチームの実力からしても、レイブンズはまず勝つと見ていい。そこでチャージャーズの相手だが、チーフスはプレーオフ出場が決まっていてしかも不戦勝になる第2シードになる可能性も断たれているので、まったくモチベーションがない。チャージャーズは勝つ。3チームとも勝つとドルフィンズということになる。わたしはレイブンズが嫌いなので(前年度ブロンコスに勝ち最後は49ナーズに勝った)、この結果には満足できる。というふうに、すでに試合が終わったような気分になっているのだが、モチベーションのないチームがいやにがんばったりすることがあって、フットボールは何が起こるかわからない。今日、日本が日曜日だということは、今日の夜中から明け方、さらに午前中にかけての試合ということになる。いくつかの試合はCSで中継があるのだが、契約していないので、ネットで結果を確認することになる。

12/30/月
フットボール最終週。朝7時に起きてネットでフットボールの結果を見る。問題の3チームが併走していたアメリカン・カンファレンスは、最有力のドルフィンズがまさかの敗戦、レイブンズも負けて、あとはチャージャーズの結果しだいということになったが、そのチャージャーズはモチベーションがなく控えQBが出ているチーフスに第4クォーター途中まで10点差で負けていた。3チーム負けとなると、最終戦に勝って8勝8敗のスティーラーズがプレーオフ進出になる。短い時間、奇蹟が起こりそうだというわくわくした気分でいたのだが、やはり控えQBを出したチーフスにも意欲がなかったようで、チャージャーズの逆転勝ちとなった。チャージャーズとしても、上の2チームが負けるというタナボタの進出で、まあ愉しませてもらった。直接対決はパッカーズの辛勝。QBロジャースが復帰したパッカーズは俄然、スーパーボウルの有力候補になった。もう1つの直接対決はナイトゲームなので結果はこれからだが、カウボーイズはQBのロモが負傷欠場のようで、イーグルスが勝つだろう。これでトーナメントもほぼ確定した。スーパーボウル進出チームの予想はこれからじっくり考えたい。と書いたが、いまこの段階で予想をしておこう。アメリカンのワイルドカードはチーフスがコルツに勝つ、ベンガルズがチャージャーズに勝つ。しかし結局、1回戦不戦勝のブロンコスとペイトリオッツが勝つだろう。希望としてはベンガルズがペイトリオッツに勝つことを祈るが、いずれにしてもスーパーボウル進出はブロンコス。これは間違いない。ナショナルの方はホイル土カードは49ナーズとセインツが勝つ。第6シードのセインツに勝ってほしい。というのは第6シードが勝つと第1シードのシーホークスと当たるので49ナーズはもう1つの山に移ってパンサーズとの対戦になる。これは楽勝。で、カンファレンス決勝戦はシーホークスが相手だが、これは微妙。49ナーズに勝ってほしいが、実力を見るとシーホークスかな。スーパーボウルはブロンコス対シーホークス。勝敗の予想はつかない。ブロンコスを応援する。ところでここまでの予想はわたしが勝手に作ったトーナメント表で予測したのだが、シード順位に変動があるかもしれない。たぶんこのままだと思うが、違っていたら予想をやりなおさないといけない。
夕方になった。ただ1つ残っていた枠は接戦を制したイーグルス。これでプレーオフ出場チームがすべて決まり、トーナメントはわたしが考えたとおりになったので、前述の予想はそのまま。ただしこのトーナメント表をよく見ると、怪我から復帰したロジャーズが奇蹟の逆転をしたパッカーズが成績はぎりぎりだが地区優勝になったので、ワイルドカードの49ナーズと初戦で当たることになった。ロジャーズはスーパーボウルを制したこともあるトップクラスのQBなので、ここと初戦で当たるというのはつらい。しかしスーパーボウルに進出するためには同じカンファレンスのすべてのチームに勝たないといけないので、試練を突破するしかない。79ナーズは調子の波の大きなチームだが、その原因はQBのキャパニックが自分で走れることで、ランニングバックに渡すか、投げるか、自分で走るかの選択で、調子の波が出てくる。ふだんのリーグでは怪我をおそれてあまり走らない。プレーオフになれば負ければ最終戦なので、自分で走ることになるだろうが、相手も警戒する。そうなると投げるしかない。ロジャースとの壮烈な投げ合いになるだろう。今年のパッカーズはディフェンスにも、オフェンスのガードにも甘さがあるので、ベストを尽くせば勝つチャンスはある。フットボールのことばかりかいているが、ちゃんと仕事をしている。これまでの1〜3勝は長大なイントロで、いま書いている4章からが「カラマーゾフの兄弟」の続篇ということになる。いい感じで進んでいるのだが、これでいいのかどうか、原典とのつながりについては、プリントして読み返してみないとわからない。まあ、大丈夫だろうという気はする。四日市の孫は明日来ることになってので、本日はまだ平和な仕事場だ。夜中まで仕事をしたいと思う。

12/31/火
ついに大晦日になった。庭のキーウィの収穫などしているうちに夕方になり、四日市の孫たちが到着した。父親であるわが次男が鶴岡に転勤しているのだが、早めに四日市に帰ったので安心していたのだが、これからまた鶴岡に帰らないといけないので今年はあわただしい。1年以内の赴任なのでたぶん来年はこういうことはないだろうと思う。そうであってほしい。鍋を囲んで紅白歌合戦を見る。今年は家族が無事に新年を迎えられることを喜びたい。スペインの長男のところは4人目の子どもが生まれて大変だろうが、3人姉妹のあとに男児が生まれたのでお姉ちゃんたちから可愛がられているだろう。妻のモバイルに送られてくる写真を見ると、ハンサムな男の子になりそうな気配だ。さて、このノートは「カラマーゾフ」と題した12ヵ月目に入ったのだが、実質は9月から書き始めたのでまだ4ヵ月が終わっただけ。これからどれほどかかるのか見当もつかないのだが、あと1年くらいで別のノートに進めればと思っている。



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