スペインの孫02

2024年8月

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08/01/木
スペインの孫たちは昨日、住居のあるサラゴサからバルセロナに移動。ホテルに一泊して早朝の便でスペインを離れた。彼らは日本に来るまでにタイで遊ぶらしい。ぼくと妻も、息子たちが中学生くらいの時に、ヨーロッパに観光旅行に出かけたことがあったが、長男のところは長女が大学5年生(医学部)なので、大人になった子どもを連れて長期の旅行に行くというのは、家族の仲がいいのだろうと思う。彼らが日本に到着するのはまだ先なので、少しずつ心の準備をしたい。さて、8月になった。今年は6月から猛暑が続いているので、夏が来たと改めて感じることはない。ただ世の中はお盆の休暇に向けてクールダウンしつつあるので、こちらも少しは楽になるだろう。『デーヴァ/ブッダの仇敵』の初校ゲラはまだ手元にある。午前なかに第三章からチェックを始めた。この作品では阿弥陀ブッダの教えが二度説かれる。最初は総論ともいえる阿弥陀経(無量寿経)で、後半はヴァイデーヒー夫人にだけ語られる観無量寿経で、内容に少し違いがある。九体仏の世界観が説かれるのは後者で、そこがこの作品の山場になる。その場面も含めて第四部は念入りに読み返したし、第二部の六師外道のところも読み返した。第三章の再チェックをしながら、祇園精舎で説かれる阿弥陀経の方を読んでいたら、校正ミスを発見。入稿前のプリントチェックでも、白ゲラでも、校正者のチェックももれた、しぶといタイプミスだ。よく見つけたものだ。今晩は手元に置いて、明日の午後に発送する。

08/02/金
孫たちはバルセロナからローマに移動し、かなりの待ち時間の後に中国の成都に向かい、さらにタイに向かったとのことで、着いたのかどうかわからない。とにかく東京に来るのは来週の金曜日なので、こちらはまだのんびりしていられる。『デーヴァ/ブッダの仇敵』の初校ゲラを発送。以前、近くのコンビニから送ったら従業員が送り忘れたという事件があったので、住んでいる集合住宅の1階にある配送センターから発送する。この配送センターは宅配便を部屋まで届けてくれると、呼べば発送もしてくれるのだが、スーパーに行く用があったのでついでにセンターに届けて発送してもらう。それから地下のスーパーで酒などを買う。本日の仕事はそれだけ。まほろば賞の選評を書かないといけないのだが、日曜くらいでいいだろう。

08/03/土
昨日、初校ゲラを発送したので、作業から手が離れた。いずれ再校が出るだろうが、それまでにはかなりのタイムラグがあるはずだ。孫たちはバンコクで何をしているのか。オリンピックもサッカーが敗退したので、あとは見るべきものもないだろう。そろそろアメリカン・フットボールのことを考えることにするか。あと一箇月でシーズンが始まる。チーフスの三連覇を願っているが、それ以外にもいくつかのチームを応援したいと思っている。去年のドラ2のストラウドのいるテキサンズや、今年のドラ1のケイレブ・ウィリアムスのいるベアーズなどを期待している。去年は開幕戦の負傷でまったく出番のなかったロジャースのジェッツはどうなるのか。ベテランのラッセル・ウィルソンが移籍したスティーラーズはどうか。チーフスのライバルとなる49ナーズ、イーグルスの戦力を維持しているのか。同じAカンファのビルズ、ドルフィンズ、ベンガルズ、それにランニングバックのヘンリーを補強してレイブンスも気にかかるところだ。そのうち選手名鑑も発売されるだろう。9月から2月初めのスーパーボウルまでは、ぼくの脳の半分はFootballに支配されている。絶筆の作品を書き上げたのでもはやすることはないのだが、まあ、何か楽しい作品を構想して、少しずつ書いていきたいとは思っている。

08/04/日
何事もなし。少し気がぬけたような一日。ぼんやりと将来のことを考える。後期高齢者にも未来はある。短い未来だろうが。梶井基次郎が『檸檬』を書いたころのことを思う。梶井は自分の未来が短いことを知っていた。肺結核が悪化していることを微熱と痰の状態から察していた。いまのぼくは微熱はないし痰もない。ただ老化という逆らえない事態が迫っていることは実感している。体力、視覚、聴覚が少しずつ衰えている。だがまだ本は読めるし、テレビの画面も鮮明に見られる。ネット会議にも支障なく参加できる。ただこれが十年後まで続くかと考えると、自信はもてない。ぼくの父は66歳で亡くなった。従って70歳を過ぎた父を知らない。文藝家協会の理事会にはかなり高齢な方々も出席されていた。だが次第に、自分より年上の人が少なくなってきた。森詠さん、出久根達郎さん、岳真也さんくらいしかいないのではないか。岳さんはぼくより一歳上で、協会の総会では高齢者のお祝いをされていた。明日はわが身かと思った。もう一つくらい小説を書きたいと切に願っている。

08/05/月
タイにいる孫たちの写真が送られてくる。楽しそうな感じがよく出ているのだが、小学生の少年はまだしも、上の娘3人ももう大人に近いので、何かドキドキしてしまう。本日は近所の医者に行く。年末にはいつも千代田区の無料の健康診断を受けるのだが、夏に有料の血液検査を受けることにしている。血液を採られる。昨日は夜食を控えたので寝酒を飲まなかった。なので今夜はしっかりと飲む。

08/06/火
何とかデッドストックを目指して作品を書こうと努力している。他にすることもないから。いま徐々に構想を練っている。女帝を書きたい。元明と元正をまだ書いていない。江戸時代の二人の女帝は書いてもしようがないが、奈良に遷都した元明女帝はぜひ書いておきたい。

08/07/水
元明女帝はただ一つデッドストックとして残っている『人麻呂しのびうた』の登場人物として描いたことがある。イメージは頭のなかに残っている。強い女というイメージで書いていたはずだが、ヒロインとするには強すぎてはいけない。控えめな、それでもきわめて聡明な女性として描きたい。ということで、出だしの部分を少し書いてみた。女帝として即位した年の大嘗祭の儀式の場面から始める。かたわらに姉のミナベと歌詠みの人丸がいる。女帝となった場面を描いておいてから、一気に少女時代の回想に入って、そこからは時間軸に沿って展開していく。こういう構成がよいのかどうか、よくわかっていないのだが、うまくいかなければ最初からやりなおせばよい。とりあえず試行してみようと思う。

08/08/木
オープニングは可能な限り短くして、そこから一気に時間を過去に戻す。そこからは少女小説のような感じでテンポよく語っていきたい。ただ大人の読者が飽きないように、政治的な様相もしっかり書き込んでおく。これまでの作品と少し文体を更えたいと思っている。うまくいくかはわからないが、やってみなければわからない。

08/09/金
孫たちは当初の予定では本日の早朝に成田に着くことになっていたのだが、航空会社のつごうで午後着の便になった。本日はSARTRASの共通目的委員会があって、欠席するわけにいかなかったので、午後の便への変更はありがたかった。ネット会議がおわって、しばらく仕事をしてから、東京駅のバス便の降車場に出向いた。大きな遅れもなくバスが到着して、長男、嫁さん、4人の孫たちと再会した。丸ノ内側の道路のパーキングゾーンに車を駐めてあったので、そこまで荷物を曳いていき、大きな荷物をつめこんだ。昔からステーションワゴンに乗っているので、5人乗車では大型トランクをいくつも積める。妻の運転、ぼくが助手席、孫3人が二列目に座り、長男夫婦と長女がタクシー乗り場に向かった。以前にも泊まったことのある湯島天神の近くの宿泊施設の予約が取れたので、安心できる。荷物を部屋に運び込み、われわれの役目が終わった。彼らを迎えに行くというのが、われわれの最大の仕事で、あとは彼らが自由にどこかに出かけていくだろう。

08/10/土
ついに孫たちが来た。昨日、東京駅北口のバス降車場に迎えに行き、無事に宿舎に送り届けた。あとは孫たちが自由に観光を楽しむだろうと思っていたのだが、朝起きるとすでに妻との間に、集合場所が決められていた。11時に国立科学博物館前とのことで、上野に出かけていく。長男は芸大に四年間通っていたので上野はホームグラウンドだ。ぼくも時々、上野まで散歩に出かける。孫たちの宿舎は湯島天神のそばなので徒歩圏だ。少し遅れて彼らがやってきた。ここは中学生以下と老人は無料なので切符は要らない。まずはフーコーの振り子を見せる。ぼくは記憶になかったのだが、いま大学5年生(医学部)の長女が一人で遊びに来た時に、じいちゃん(ぼくのこと)と科学博物館に行ったことがあり、またじいちゃんと行きたいと言ったらしい。ということで長男夫婦と孫4人、われわれ夫婦と総勢8人の団体行動となった。時々、小学生の男児が行方不明になりそうなのを、見張っていなければならない。午後2時まで博物館内を歩き回る。スペインの慣習では午後2時くらいにその日のディナーを食べ、夜は簡単なものですませる。ということで、8人が入れる店があるかと思ったのだが、午後2時なので、居酒屋の大広間を8人で独占することができた。それで本日のお役御免。妻と二人で自宅に帰って昏倒していた。オリンピックは時々見ている。昨日のレスリング女子の準決勝は大差で負けていてダメかと思われた時に、驚異的な反り投げが出て逆転フォール勝ちだった。女子の反り投げというものを初めて見た。ネットのニュースでインタビュー記事を見ると、練習でもやったことがなかったとのこと。外がけで倒されて背中から落ちそうになった時に、とっさに頭を反らせてブリッジしたら相手の体がふっとんだので押さえ込んだとのこと。そのとっさの押さえ込みが俊敏だった。相手は自分が勝ったと思ったとたんに思いがけない反り投げを受けて、何が起こったかわからないうちに押さえ込まれたようだ。チャンネルをかえるとやり投げをやっていたのだが、朝までつきあえないと思って寝てしまった。結局、一投目が最長で、そのまま勝ったようだ。

08/11/日
オリンピックが終わった。それほど集中して見ていたわけではないが、夜中の寝酒の時間にテレビを見るので、体操やレスリングなどはけっこう見ていた。それよりも、いよいよFootballのシーズンが近づいてきた。すでにオープン選にあたるプレシーズンの試合が始まった。もっともここに主力選手が登場することはないのだが、新人QBは順調にチームになじんでいるようだ。今年のドラフトでは1巡で6人のQBが指名されるなどQB豊作の年だった。去年もテキサンズのストラウド、コルツのリチャードソン、タイタンズのリービスなど、新人QBが先発として活躍した。今シーズンはもっと多くの新人QBが活躍すると思われる。そろそろ今年の各チームの戦力の状態を確認しておきたい。もっとも、ぼくはスカパーが中継する試合しか見ていないので、あとはネットの情報で得た知識があるだけだ。それどもQBのようすは熟知している。Footballの試合の半ばはQBで決まる。野球の半ばがピッチャーで決まるのと同じくらいQBの責務は重大だ。野球は連戦が続くので、投手は5人くらいがローテーションを組むのだが、QBは週に1度の試合なので、QBは一人でいい。シーズン最後の消化試合を除いて、先発QBが出ずっぱりで活躍する。ただ怪我があるので、控えQBもある程度、見ておかないといけない。2年前の49ナーズで4番手QBだったパーディーが終盤に大活躍するなどといったことは奇蹟に近い。ということで、地区ごとの順位をQBの配置とともに考察していきたい。まずはAカンファ東地区。昨年はビルズとドルフィンズが11勝6敗で並んだのだが、直接対決でビルズが1位だった。大ベテランのロジャースの移籍で優勝が期待されたジェッツは開幕戦でまさかのロジャース負傷退場で控えのザック・ウィルソンが先発するしかなく、7勝10敗の無残な成績。ペイトリオッツはもっとひどくて、QBがいない状態で4勝13敗だった。さて今シーズンはビルズのジョシュ・アレンとドルフィンズのタゴヴァイロアは健在で優勝争いに絡むことは間違いない。ただビルズはレシーバーのディグスとデービスが抜けたので、新鋭が出てくるかが注目される。タイリーク・ヒルのいるドルフィンズは少し有利ではないか。ロジャースが復帰するジェッツはどうか。すでに40歳を超えているロジャースに大きな期待はもてない。控えのテイラーではこころもとなく、へたをするとビリになりかねない。ペイトリオッツの新人QBのメイをゲットした。この新人で行くしかないだろう。順位予想は難しい。ロジャースがどれだけ動けるかで、優勝の可能性もあればビリもある。晩年のブレイディーのような活躍を期待して、ジェッツ1位を予想しよう。2位ドルフィンズ、レシーバーのいないビルズは3位に沈む。ペイトリオッツは新人メイが活躍しても勝ち越しは難しいだろう。7勝10敗くらいで最下位と予想する。ただ新人メイの目覚ましい活躍と、ロジャースの不振という条件が揃えば、プレーオフ出場の可能性もある。とりあえずジェッツ、ドルフィンズ、ビルズ、ペイトリオッツ。

08/12/月
孫たちは自由に行動するはずであったが、三女が疲れでダウンしたところで、昼頃に一家全員で現れ、三女を残して去っていった。浅草に行ったとのこと。三女はずっと寝ていた。夜、一行が戻ってきて、結局、妻が晩ご飯を用意することになった。10時過ぎに彼らが去っていくと、妻は疲れ果てていた。さて、気分転換にFootballの話題。Aカンファ北地区。ここは例年、激戦となる。何しろ9勝8敗と勝ち越しているベンガルズが地区でビリだった。9勝8敗というのは、Nカンファ南地区優勝のバッカニアーズと同じ成績だ。去年はレイブンズが圧倒的に強く13勝4敗で全体の1位だった。11勝のブラウンズと10勝のスティーラーズがプレーオフに出場した。今シーズンも3チームくらいはプレーオフに出そうだ。まずはレイブンズ。守備が強く全体1位だった。それにモバイルQBラマー・ジャクソンの圧倒的な活躍。ただいつものことだが、このQBは怪我が多く、プレーオフでは失速してしまう。しかし今シーズンはタイタンズの圧倒的なランニングバックであったヘンリーを移籍させた。とにかくヘンリーに球を渡せばその馬力でどこまでも前進してくれる。ラマーは時々走るだけでよくなるので、負担が少なくなるはずだ。地区優勝は間違いなく、今シーズンはスーパーボウルも狙える。2番手はベンガルズだろう。昨年はQBバローがシーズンの最初から負傷していた。ブラウニングという控えQBがけっこう活躍して勝ち越しにつなげたのは、攻撃守備ともにレベル以上の総合力があるからで、ここにバローが復帰すれば、プレーオフ出場は間違いない。3番手はスティーラーズ。将来のエース候補として育ててきたピケットと、控えQBとしてロスリスバーガーがいたころから時々出場していたルドルフを放出して、ベテランQBのラッセル・ウィルソンと、ベアーズで先発だったジャスティン・フィールズを移籍させた。ただラッセルは怪我で出遅れているし、ジャスティンは結局ベアーズで使いものにならなかったQBだ。ただ双方とも走れるQBなので、チームの攻撃システムは同じでいい。ラッセルが復帰して活躍できるようだと2位もあるだろう。ビリはテキサンズ。大金といくつものドラフト権と引き換えに移籍させたQBワトソンが怪我で、控えのQBで勝ったり負けたり、そのうち全員が怪我でいなくなって、急遽移籍させた大ベテランのフラッコが大活躍してプレーオフに出場したものの、そのフラッコを放出。今年はワトソンの復活に期待し、控えは大昔のドラ1ウィンストンと、レイブンスで控えだったハントリー。結局、昨年と同じように、この3人をとっかえひっかえ使うことになるのではないか。レイブンズ、ベンガルズ、スティーラーズ、ブラウンズの順。とくにレイブンズは断トツの首位になるだろう。

08/13/火
3連休は終わったもののお盆休みで世の中は静かだ。メールも来ない。孫たちは昼に来た。妻が大慌てで昼食の用意。やれやれ。Footballの話題。Aカンファ南地区。昨年はドラ2QBストラウドの活躍でテキサンズが優勝。ジャガーズとコルツも勝ち越し。タイタンズがビリになったが、後半は新人QBのリービスがそこそこ活躍した。今シーズンも戦力は変わらない。ストラウドを擁するテキサンズが昨年の勢いのまま首位を走るだろう。控えはミルズとキーナムでそれなりに充実している。昨年は出ばなで活躍したものの負傷でいなくなってしまったドラ3のリチャードソンが今年はフルに活躍できるならコルツが2位。2年前の優勝チームジャガーズは、3年前のドラ1ローレンスのやや限界が見えてきた。どこか勝ちきれないところのある不思議なQBだ。ビリは昨年同様タイタンズ。ランニングバックの大スターのヘンリーがいなくなった。リービルがどんなに頑張っても断トツのビリ。テキサンズ、コルツ、ジャガーズ、タイタンズの順。リチャードソンが活躍すればコルツにもプレーオフの可能性がある。

08/14/水
本日は孫の襲来はなかった。お台場方面に出向いたようだ。『デーヴァ』の再校白ゲラが届く。4章まで読んだ。一箇所だけで気になるところがあったので削った。再校だから大きくはいじれない。削って行数に変化がないことを確認。削らなくてもいいような箇所だが削った方が少しよくなる。Footballの話題。Aカンファ西地区。ここはチーフスの優位を揺るがない。絶対的なエースのマホームズに、攻撃のケルシー、ディフェンスのクリス・ジョーンズが残った。コーナーバックのスニードが抜けたが、ここは若手が成長しているのでカバーできる。昨シーズンはディフェンスで勝ったようなものだ。レシーバーのスカントリングを放出した。補充のブラウンが肩を脱臼。ライスは交通事故で逮捕された。新人のワーシーがどこまでやれるか。昨シーズンは新人のライスに救われた。ディフェンスはチームプレーだが、レシーバーは個人技の集成だから、心配ではある。だがマホームズが何とかするだろう。ブロンコスは不振のガロポロを放出したが新人を採れなかった。昨年はガロポロの控えのオコネルがそこそこ活躍した。それに加えて、コルツで怪我をしたリチャードソンの代わりにそこそこ活躍したミンシューを移籍させた。若いオコネルでいくのか、ベテランのミンシューでいくのか。二人ともそこそこの活躍しかできないだろう。ビリになって来年のドラフトに期待するのか。ブロンコスは新人QBのニックスを採れた。それとジェッツから放出されたザック・ウィルソン。開幕戦で負傷したロジャースの代わりに先発したがサッパリだった。新人でいくしかないだろう。チャージャーズは昨年怪我で不振だったハーバートが復活すれば勝ち越しは期待できる。チーフス、チャージャーズ、ブロンコス、レイダーズの順。

08/15/木
女優の三田和代さんの主催で家族の会が開かれた。スペインの孫たちに加えて、四日市の企業に勤める次男も駆けつけた。次男の家族は都合で来られなかったが、姉にスペインの孫たちの成長した姿を見てもらった。コロナの前に会っていらい数年ぶりの再会だった。長女は大学の五年生、次女が二年生、三女が高校の最終学年、そして末っ子の男児が小学六年生。この子の成長が著しいのはもとより、女の子たちも背が伸びて大人な顔つきになっている。楽しく中華料理をいただいた。次男の長男一家とともに街に出ていった。われわれが住んでいる共同住宅にはゲストルームがあるので、次男はそこに泊まる。深夜になってからようやく部屋に帰りついたと連絡が入った。秋葉原でカラオケをやっていたらしい。スペインの子どもたちはどんな歌を歌ったのか。

08/16/金
台風接近。子どもたちは六本木に行ったようで、長男だけが来た。それから次男といっしょに子どもたちと合流。新宿に行くとのこと。われわれは穏やかな一日を送れそうだ。そこでFootball。Nカンファ東地区。一昨年にスーパーボウルに出場したイーグルスは昨シーズンは後半に失速した。だが今シーズンは戦力を増強してスーパーボウルを目指す。控えにはスティーラーズの若き先発ピケットを採った。先発の期待に応えられなかった若手だし、走るハーツに対して、ピケットはオーソドックスなQBだ。控えに頼るたるにはシステムそのものを変えないといけない。ハーツが怪我をせずに最後まで活躍することを祈るしかないだろう。カウボーイズは昨シーズンは強かったが、プレーオフに入ってQBプレスコットの勝負弱さが目立った。今年は控えに49ナーズからランスを採ったのだが、パーディーに負けた選手だから期待できない。プレスコットで行くしかないだろう。ジャイアンツも去年は不振だったダニエル・ジョーンズで行くしかない。控えQBとしてシーホークスからロックを採ったが、コルツでもシーホークスでも使い物にならなかった選手だ。最下位候補。さて問題はコマンダーズだ。新人QBのダニエルズを採った。QB豊作のドラフトでも上位にランクされていたQBだ。いきなり先発で使えるか。去年はドラ2のストラウドがテキサンズをプレーオフに導いた。ドラ2のダニエルスが同じように活躍できるか。控えはマリオタ。大昔のドラ2で投げて走れるQBなので、新人が不振なら代役で何とかするだろう。イーグルスが優位だが、新人QBに期待してコマンダーズが2位、カウボーイズを3位としたい。そこまではプレーオフに出られるだろう。ジャイアンツは断トツのビリ。

08/17/土
台風一過の快晴。孫たちは横浜方面。次男のところの孫たちも横浜に向かったようだ。ということで、本日は孫の顔を見ることもない平和な一日となった。白ゲラは後半の第三部に入っている。大きな直しはまったくない。完璧に完成している作品だ。もはや自分が書いたものとも思えない。よくこんなものを書いたなという気がする。書いている時は何かが取り憑いているのだろう。作品のなかでシッダルタが語るのだが、自分の背後にはダルマ(原理)があって、自分はダルマという人形師に操られているアバターにすぎない……。小説を書いているぼく自身も、原理に動かされてパソコンのキーを叩いただけのことだろう。1年以上かかった作品だが、一定のペースで書き進んだ。その間、わたしの脳は原理に従って作動していたということだ。まあ、よかった。白ゲラばかりに集中すると疲れるので、試みに『新釈罪と罰』を読んでいたのだが、こちらは完成度の高い作品になっている。ドストエフスキーの作品を書き換えただけなので、ただの脚色にすぎないのだが、話のもっていきかたが巧妙で、原作よりもわかりやすくリーダブルになっている。いま読んでいろ白ゲラも、宗教を扱っている哲学小説なのに、とてもリーダブルだ。まあ、小説家としての年季というべきだろう。Footballの話題。Nカンファ北地区。昨シーズンはライオンズが強かった。スーパーボウルには惜しくも届かなかったが、49ナーズとは接戦だった。その勢いが今年も持続するのか。ぼくは少し疑問をもっている。去年がピークだったのではないか。去年はプレーオフに進出したパッカーズも出来過ぎだったようだ。ロジャースの控えだったQBラブがようやく開花したのだが、2年連続で持続するのは難しい。今シーズンはドラ1QBケイレブ・ウィリアムスをゲットしたベアーズが輝くのではないか。ただし控えQBがいないので、怪我が心配。バイキングスもベテランQBカズンズを放出して新人QBを入れたのだが、そのマッカーシーが開幕前に負傷。49ナーズからダーノルドを移籍させていたので、何とかなるのだろうが、大昔のドラ2のこの中堅QBは、活躍したことがない。確かバッカニアーズのメイフィールドがドラ1だった時の2番手だが、メイフィールドが新人で大活躍したのに、ダーノルドは体調を崩して出場できなくなった。49ナーズに移籍してからもパッとしなかった。このチームはビリが確実。いちおうライオンズが首位。続いてベアーズ、パッカーズ、バイキングスと予想しておこう。

08/18/日
歴時協会賞選考委員会。市谷の会議室。順調に受賞作を決める。あとは飲み会。少し飲み過ぎた。

08/19/月
孫たちは豊島園のハリーポッターに出向いたようだ。こちらは静かな一日。白ゲラは最終の4部に入って夢の章も終わった。残り3章。いよいよ大詰めだ。Nカンファ南地区。いつもここは負け越しチームが地区優勝争いをすることになる。昨シーズンはメイフィールドが復活したバッカニアーズが最後に抜けだした。ブレイディーがいたころと攻撃の陣容は大きく変わっていない。QBさえよければこのチームはもっと強くなる。この地区はセインツが強かったのだが、QBブリーズの引退で迷走するようになった。去年に続いてベテランのカーが先発するのだろうが、去年よりも能力は劣化しているだろう。最下位候補か。ファルコンズはバイキングスから大ベテランQBカズンズを引き抜いた。この選手はベテランではあっても大活躍した経験はない。勝ち越すのがせいいっぱいだろう。ドラフトで新人QBを指名。おりを見て新人ペニックスを使ってもいいだろう。それでも最下位の可能性がある。昨シーズン断トツのビリだったパンサーズは、本来ならドラ1の指名権があるはずだったが、去年ドラ1のヤングを指名するためにベアーズに指名権を譲っていた。そのベアーズはケイレブ・ウィリアムスを指名した。こちらの方が能力がありそう。ヤングの2年目はどうか。去年ぱ1勝しかできなかった。今年、急に変貌するとも思えない。最下位は間違いない。ということで、バッカニアーズ以外は最下位候補ばかり。カズンズがそこそこがんばるだろう。ヤングも少しはましになるか。カーのセインツが最下位になるか。バッカニアーズ、ファルコンズ、パンサーズ、セインツ。

08/20/火
孫たちは日光に小旅行に出かけた。2泊3日。平穏な日々が続く。われわれは深川ギャザリアで買い物。Footballの話題は最終。Nカンファ西地区。ここは49ナーズが圧勝だろう。去年と戦力がまったく変わっていない。パーディーが3年目なのでまだ新人扱い。QBのギャラが安いと他の選手に高額を払うことができる。来年になるとパーディーのギャラが上がるので、今年はスーパーボウル制覇のラストチャンスかもしれない。ラムズはベテランQBスタッフォードが元気ならそこそこの成績は残す。シーホークスのQBジーノ・スミスが大活躍するとも思えない。カーディナルスは大昔のドラ1マレーがなかなか開花できない。怪我が多い選手だ。控えはファルコンズで先発経験のあるリダー。あまり期待はできない。最下位候補だろう。49ナーズ、ラムズ、シーホークス、カーディナルスの順。

08/21/水
SARTRASのリアルな役員会。引っ越した新事務所に行くのは2度目。終わってからもう一つの会議。共通目的委員会の事前審査。連続の会議は疲れる。午前中に白ゲラ完了。帰ってから「あとがき」の部分をもう一度読み返す。まあ、これでいいだろう。

08/22/木
SARTRAS理事会。必要な発言はした。それだけの一日。スペインの孫たちは本日帰ってきたはず。しばらく会っていないが、それでいい。明日は美容院に行くという話で、妻がついていくのだが、こちらは自宅でのんびり過ごすことになる。

08/23/金
孫たちは美容院に行った。妻がいつも行っているところでかなり遠い。こちらはひとりでのんびりと一日を過ごした。孫は遠きにありて思うものだ。さて、Footballの話題。あと2週間で開幕するのだね。ドキドキするが、新人QBの活躍が期待される。ケイレブ・ウィリアムスの評判がよいようだ。バイキングスのマッカーシーは怪我で今期絶望。ダーノルドで行くしかないのか。どうせ最下位予想だから大きな問題はないのだが。ここではプレーオフ予想。Aカンファはマホームズのチーフスに注目するしかない。トレードで獲得したレシーバーのブラウンが怪我。昨年のルーキーのライスは交通事故の影響がどうか。新人のワーシーは時間がかかるだろう。ということで今シーズンもレシーバー不在でスタートする。何とか地区優勝して、プレーオフまでに陣容を整えないといけない。シード1位の有力候補はレイブンズ。守備が強く、ランニングバックにヘンリーという最強のモンスターを獲得した。ヘンリーに渡すか、ラマー・ジャクソンが自分で走るか。とにかくラン攻撃だけで敵を撃破できる。レシーバーも揃っているので、敵をラン攻撃に引きつけておいて時々ロングパスを投げればズバッと決まるだろう。全勝するのではないか。対抗はロジャースの復調が実現すればジェッツ。去年の新人QBストラウドのさらなる成長が期待できるテキサンズ。それに恒例のビルズとベンガルズ。そこまでかな。Nカンファは49ナーズとイーグルス。これしかない。まあ、49ナーズで決まりだろう。再びチーフス対49ナーズのスーパーボウルになるのか。レイブンズ対イーグルスという走るQBの対決も期待できる。ただし、ぼくはあまり好きではない。Footballの魅力は何といってもロングパスだ。昨シーズンのマホームズはロングパスをほとんど投げなかった。レシーバーがいないので投げようがなかった。今年は新人レシーバーのワージーがいる。タイリーク・ヒルの再来となるか。細い選手なので怪我が心配だが。

08/24/土
ここ数日、孫トルネードから難を逃れていたが、本日は昼食に襲ってきた。老夫婦2人の生活に慣れきっているこちらとしては、身をすくめるようにして旋風をやりすごしている。午前中は合羽橋から浅草方面に出向いていたそうで、夕方、錦糸町に行くといって出ていった。明日、本ゲラが届くという連絡が届いた。白ゲラをじっくり読んだので、あとはつきあわせるだけだが、もう一度、確認しながら読んでみるつもりだ。

08/25/日
本日は夕食に皆さんがやってきた。食卓ではスペイン語が飛び交い、時々長男が通訳してくれる。こちらの言うことも長男が伝えることがあるが、訳す必要がないと判断されれば、息子だけとの会話となる。それでも長女は、日本語がかなりわかる。次女も一箇月預かったことがあるので、少しはわかる。三女と末っ子の男児は、日本語はほとんど解さない。スペイン人の嫁さんもわれわれとのつきあいが長いので、少しは日本語をしゃべる。まあ、そんな状態だが、それで会話を成り立たせようとすると、疲れがたまっていく。やれやれ。

08/26/月
本日は皆さんがディズニーランドの長い一日。雨も降らず、開園から閉園まで夢の国を満喫したようだ。よかった。こちらは昨日、再校の本ゲラが届いた。封筒を開けただけで、スペインの皆さんの襲撃を受けたので、まだ作業に入っていない。本日は一日フルに夢の園にいてくれるので、安心して仕事に集中。まずはじっくり読んでチェックした白ゲラの赤字を本ゲラに転記。初校ゲラと違って再校なので、校正者のチェックもほとんど入っていない。こちらが白ゲラに入れた赤字は、文章をすっきりさせるための著者による訂正なのだが、校正ミスも何カ所か発見した。転記してみると、まだ校正者が気づいていない。よかった。著者が気づかないとそのままになっていたところだ。転記が終わったので、あとは校正者または編集者のギモンが入ったところに付箋がついているので、そこだけチェックすればいいのだが、何しろ絶筆となる大作なので、もう1度、精読することにした。白ゲラでこちらが気づかなかった誤字脱字があった。白ゲラでも気づかず、校正者も気づいていないミスを1つ発見。校正というのはモグラ叩きのようなももので、いくらでも出てくるという気がするが、これが最後のチェックだから、急がずにじっくり見ていきたい。3章までチェックを終える。全体で28章の作品なので、あと9日はかかる。編集者に戻す期限にぎりぎりで間に合うタイミングなので、調子が出れば1日に4章見ないといけない。スペインの人々を成田に送っていく日は、それだけで一日つぶれるし、文藝家協会の理事会もあるので、少しピッチを上げないといけない。Footballはいつから始まるのか。もっとピッチを上げないといけないかもしれない。

08/27/火
午前中、神楽坂の旺文社へ。林理事長、平井事務局長とともに、旺文社の方々と面談して、文藝家協会百周年事業へのご寄付をお願いすることになっていたのだが、急遽、林理事長が不参加とのこと。お勤めの大学で問題発生、緊急会議とのことで、こちらと事務局長だけで対応。林さんの横にいるだけでいいと思っていたのに、こちらが挨拶しないといけなくなった。コンクールの選考委員を長年つとめているので、面識のある方々が多く、何とかお願いをすることができた。ところで、旺文社には何度か行ったことがある。東西線の神楽坂から新潮社の前を通って南下する。往路はその経路だったのだが、大江戸線の牛込神楽坂の駅の方が近い。以前は御徒町まで乗って徒歩で帰った記憶がある。牛込神楽坂は、以前の書協のあったところに近い。書協まではJR飯田橋から歩けるので、飯田橋まで歩いてもいい。いろいろと考えているうちに大江戸線まで来たのでとりあえず乗った。春日で下りて長い通路で三田線に乗り、神保町で新宿線に乗り換えて小川町という経路も考えた。春日からはさらに長い通路で丸ノ内線の後楽園まで行けるので、それで小川町も可能。雨が降っているなら大手町まで乗って千代田線で新御茶ノ水という経路もある。ぼくはこういう乗り換え経路を考えるのが趣味なので、いろいろ考えてみたのだが、次の飯田橋で下りてJRに乗り換えることにした。大江戸線の飯田橋駅がとんでもない遠くにあることは承知していて、散歩のつもりでのんびり歩いていたのだが、ようやくJRの駅の構内に入って、はたと気づいた。飯田橋駅はホームの急カーブが危険なので、全体が西の方に移動しているのだった。神楽坂に行く機会が多く、そのことを忘れていた。東西線のある側の改札口は利用できるのだが、ホームに出ても電車は止まらない。神楽坂への出口の近くまで行かないと電車に乗れない構造になっているのだった。まあ、おもしろかったが、疲れたので、本日はこれで終わりと思っていたら、スペインの一行が昼過ぎに現れた。妻が上野広小路の焼き肉店を予約したので、文京区の地域バスに乗り込む。この小さなバスは御茶ノ水橋を渡ると千代田区の領域に入り込んで、われわれの共同住宅のすぐ近くのバス停にとまるので、よく利用している。ただし一方通行の巡回バスで、御茶ノ水から上野広小路へは最短ルートで行くのだが、そこから後楽園の文京区役所までジグザグに進み、帰りも大きく迂回して御茶ノ水に戻ってくる。往路にしか使えないバスなのだ。で、焼き肉屋で和牛をたっぷり食べて、これで解散かと思ったら、マツザカヤの別館のパルコを上から下までくまなく歩くこてとになった。ここには何度か行ったことはあるが、老夫婦2人で行っても店員にシカトされるだけだったが、妙齢の娘3人をつれていると、店員の態度ががらっと変わるのでおもしろかった。ということで、丸一日がつぶれてしまった。夜になって、何とか本ケラ2章ぶんを読む。

08/28/水
スペイン娘たちは北の丸の科学技術館に行って、それから銀座に回ったとのこと。昼ご飯に来るかと思ったら夕食に来るというので、妻はあわてて伊勢丹まで買い物に行った。こちらはゲラを見ているうちに重大な間違いを発見。「見識」にふったサンスクリットのルビの大半が間違っていた。パソコンに最終原稿を出して検索をかけて、あとは手作業で赤字を入れていく。10箇所以上あったが、まあ何とか修正できた。

08/29/木
日本滞在の最終日。孫たちは上野の寿司屋で昼食。そして夕食にやってきた。最後の晩餐。こちらも高齢者なので、もう2度と会えないのではと思ってしまったりする。明日、成田まで送っていくので、まだ最後の別れではない。再校ゲラは六師外道を通過した。中身がおもしろい。こんな小説はないというくらいに充実している。

08/30/金
少し早めに起きて待機。11時15分に来るようにという指示があったので、準備をして車で出かける。台風は九州あたりで停滞しているようだが、なぜか関東は夜中から豪雨だった。幸い、彼らが滞在している宿舎の前に到着した時は、雨が止んでいた。大量の荷物を積み、孫3人を乗せて出発。長男、嫁さん、次女は千代田線で二重橋前まで行き、地下道で東京駅のバスの乗り場に向かう。われわれは八重洲の地下駐車場に入り、まあ何とか荷物用エレベータに近いところに駐車。孫3人とともに地上に出ると、すぐに長男たちが到着。長男たちを引き連れて、秘密の経路ともいうべきプロセスを経て、車の荷物を運び込んだ。8人でバスに乗り込む。バスは楽だ。搭乗手続きに時間がかかった。彼らは中国の航空会社で上海経由でブダペストに行き、そこで一泊して、バルセロナ。それからまた住居のあるサラゴサまで車で移動。いったいいつ着くのか。子どもたちの学校はまだ始まらないが、長男と嫁さんは仕事があるのだそうだ。2人とも教員なので、まだ授業は始まらないのだが、何やら校務があるようだ。ということで、遅い昼食をいっしょに食べて、彼らがゲートに入っていくのを見送った。彼らは3週間いたので、妻は限界というほどに疲れきっていたが、それでもいなくなると寂しい。とにかく、バスで東京駅に戻り、駐車場の車をわれらの共同住宅の地下駐車場に駐めるまでが仕事。すべてを完了して、ほっと一息。こちらは夜に本ゲラを1章くらい読んでおきたい。週末は何もないのでゲラに集中できる。

08/31/土
昨日、成田を出発した孫たちは、本日は上海経由でブダペストに到着したところ。彼らの長い夏休みはまだ続いている。こちらは正気に戻って自分の仕事に集中しないといけない。本ゲラは第三部に入ったところ。六師外道などの哲学的議論は終わり、仏教の初期の教えの説明が終わった。この説明は、仏教を少しだけ知っている読者にとってはわかりやすい説明になっているのだが、釈迦自身が自分の言説に冷笑的になっているところがあって、熱心な信徒にとっては許しがたい暴言ということになるだろう。しようがない。これは小説でありフィクションなのだから。ということで長い八月も終わった。孫たちもいなくなった。来月からはノートのタイトルを変えたいと思う。


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