11月に進む
月末
10/02/水
御茶ノ水に戻ってきた。ニュースでは東京は昨日あたりは涼しかったようだが、本日は猛暑。出発の時の浜松は涼しかった。2週間前の浜松に着いた当日は浜松も猛暑でエアコンを作動させたのだが、翌日からは涼しかった。昼間温度が高くなっても風が入るのでしのげた。御茶ノ水の高層住宅はリビングルームの窓が開かないので、冬でも暑くなることがある。本日は快晴なので陽当たりが良すぎて、エアコンなしにはすごせない。荷物を片づけるだけでもたいへんな作業だがどうにかパソコンを作動させることができた。明日からは日常が戻ってくる。
10/03/木
御茶ノ水での日常が始まった。本日はすることもない。名古屋の動物園でコモドオオトカゲを見ているうちに気分がすっかり晴れて、過去のことはすべて忘れてしまったような気がした。『デーヴァ』のことも仏教のことも頭から消えてしまった。先月から16歳の自分のことを時おり考えるのだが、仏教については何も知らなかった。幼稚園のころは寝屋川の祖母の家で暮らしていた。役者をやっている姉が隣の駅の香里園にある聖母女学院というカトリックの女子校の小学校にいて、その附属の幼稚園が少し離れたところにあった。カトリックの大きな教会があり、その敷地内に幼稚園が開設されていた。週に一度くらいは教会に入って何やら教えのようなものを聞いた記憶があるが、十字架に磔にされたイエスの宗教画が掲げてあって、これは何だと不思議に思っていた。その幼稚園から聖母女学院に向かう道のさらに先に、成田山の分院があって、お参りする人が多かった。そこにあるのは不動尊だからとても怖い像だ。ここでも、これは何だと不思議に思った。高校まで大阪にいたので、奈良や京都には何度も行ったことがある。仏像というもの、仏閣のたたずまい、それに鹿。そこには日常ではないものがあって、おもしろかった。高校の二年で登校拒否になってから、筑摩書房の世界古典文学全集の「仏典T」を読んで、初期仏教というものに興味をもった。「仏典U」は大乗仏教の巻で、妙法蓮華経や維摩経の口語訳を読んだ。その60年後に、『デーヴァ』のような大作を書くことになるとは夢にも思わなかった。どちらかといえば、幼稚園のころに見た磔になったイエスの画像の方に強い興味をもった。「新約聖書」と「旧約聖書」は中学時代に読んでいた。ぼく自身は宗教を信じる気にはならない。どちらかというと、高校時代にブルーバックスみたいなものを読んで、宇宙や物理学や相対性理論に関心があって、宇宙というものはなぜ存在しているのかといったことを考えた。なぜ宇宙には特異点というものがあるのか、ということを、いまも時おり考える。キリスト教徒なら、「旧約聖書」の冒頭で神が「光あれ」と命じて、「光があった」というところが特異点だと割り切っているのだろう。ぼくはそういう神は幻想だと思っている。なぜかはわからないが、ひとりでに、特異点があって、いまのような宇宙があると考えるのが自然だろう。それはぼくが日本人だからだろうか。CNNニュースなどを見ていると、「ハリケーンが百人を殺した」といった言い方をしている。日本語なら、「台風で百人の死者が出た」と表現する。台風と死者の関係については言及しない。死者はひとりでに「出た」ということになる。それでも「ヨハネ伝」の冒頭に、「初めに言葉があった」という表現がある。「ロゴスがあった。すべてのものはロゴスによって成立した」ということだが、このロゴスを、仏教ではダルマ(法)と呼んでいる。この考えにぼくは共感する。物理学とヨハネ伝と仏教とは、通底している。
10/04/金
SARTRAS共通目的委員会。この委員会およびSARTRASそのものの在り方について、「3年見直し」をすることになっている。こういうことが始まると会議は紛糾することになるが、NET会議というのは、電気信号によって言葉が飛び交うだけで、そこに相手の人間がいるという感じがしないところがおもしろい。本日は金曜日なのでサースデーナイトの試合がある。ファルコンズがバッカニアーズに勝った。大ベテランのカズンズが中堅のメイフィールドに勝ったということだろう。このところダルトン、フラッコ、カー、スタッフォードなど、ベテランQBががんばっている。ロジャースも本領を発揮している。連敗だったタイタンズも、2年目のリーヴィスの負傷で中堅のルドルフを出したら一勝目をあげた。ベテランに頼っていては新人が育たないので難しいところだが、昔の名前で出ていますというQBには、それなりの知見があり、勝ち方を知っているのだ。
10/05/土
散歩に出たら小雨が降っていたので駅前の本屋に入った。丸善は大きな書店のチェーンだが、四日市駅前の近鉄百貨店の地下にも丸善があった。かなり広いスペースで品揃えや本の並べ方に書店の見識が感じられた。この御茶ノ水駅前の丸善は2階まであるもののスペースに限りがあるので売れ筋だけを並べている感じだが、Footballのドラフト特集とシーズン前の選手名鑑を置いてくれているので感謝している。いまは大きな仕事がないので、本を読んで勉強したいと思っている。SF1冊、宇宙物理学の本1冊、歴史の本1冊。どれも自分の仕事とは関係のないシンプルな知識欲から読みたいと思った本だ。
10/06/日
明日はFootballの試合があるので頭がFootballで満たされる。4週が終わったところだが、全勝はチーフスとバイキングス。全敗はジャガーズだけ。ということは、チーム間の実力が均衡しているということで、まだ始まったばかりだがシーズン全体を楽しめそうなムードになっている。相撲の取り組みと同じように、昨年の成績から強者同士、弱者同士の取り組みを編制する傾向があり、当然、接戦が多くなる。弱者同士の対戦でどうにか勝ち星をあげたチームもやがては負けが込むということもありうるが、いま現在で2勝2敗のチームは充分に地区優勝圏内といっていいだろう。レイブンス、カウボーイズ、イーグルス、パッカーズ、49ナーズといったカンファ優勝の候補が2勝2敗と出だしでつまずいている。4戦を終えてのプレーオフ候補を見てみよう。Aカンファはチーフスが4連勝、ビルズ、スティーラーズ、テキサンズが3勝1敗。この4チームが4地区に分かれているので地区優勝の単独1位。2勝2敗のチームがワイルドカード候補となる。ロジャースが復活したジェッツ、移籍したランニングバックのヘンリーが走りだしたレイブンズ、2年目リチャードソンが不安定だったがフラッコが代役で出てきたコルツ、そしてチーフスと同じ地区のレイダーズ、ブロンコス、チャージャーズ。ワイルドカード出場は3チームな
ので、この6チームから3チームにしぼられる。ベンガルズが1勝3敗だが、バローの調子が出ればまだ可能性はある。Nカンファはバイキングスが全勝。コマンダーズ、ライオンズ、バッカニアーズ、シーホークスが3勝1敗。このうちライオンズはバイキングスと同地区なのでワイルドカードに回るとすると、残りは2枠。2勝2敗はカウボーイズ、イーグルス、パッカーズ、ベアーズ、セインツ、ファルコンズ、49ナーズと6チームあるので厳しい闘いが続く。バイキングスが全勝というのはまったくの想定外。カズンズが引き抜かれ新人QBが負傷して、控えのダーノルドを出したら大活躍。同じ地区にはライオンズとパッカーズがいるので地区優勝争いにこのまま残れるかが注目される。ファルコンズに移籍したカズンズもがんばっていて、金曜日の試合ではバッカニアーズに延長で勝って3勝2敗で並んでいる。新人QBの3人はコマンダーズ3勝1敗、ベアーズとブロンコスが2勝2敗と、いずれも合格点の活躍。去年のヤングのような悲惨な結果にはならないだろう。そのヤングは2戦で連敗したあと、ベテランのダルトンと交替させられた。そのダルトンが活躍しているのでしばらく出番はないだろう。
10/07/月
月曜日はFootballの日だがチーフスの試合は明日なので本日はFootballのことは考えない。ケン・リュウの『紙の動物園』という短篇を読んだ。文庫本の帯に「読むと必ず泣く」と書いてあったが、ほんとうに泣いてしまった。ケン・リュウはSF作家のはずだが、この短篇に限ってはSFの要素はない。劉慈欣の『三体』の冒頭にも文化大革命の話が出てきたが、この作品にも出てくる。中国人にとって、文化大革命というものは、大きな傷痕を残しているのだろう。もっともケン・リュウは両親は中国人だがアメリカで育った人で、システムエンジニアで弁護士の資格ももっているというすごい人だ。その後、作家になって中国の作家たちと交流するうちに、中国の近代史のリアルな感性を身につけたのだろう。ぼくの世代の日本の人々にとっても、花田闘争、東大闘争、それから連続企業爆破事件や連合赤軍あさま山荘事件などは、傷痕のように胸に抱えている人もいるが、それは一部の左翼学生に限られる。文化大革命はすべての人民に関わる大きな事件だった。日本にとっての敗戦みたいなものだろう。ぼくはその敗戦を体験していないが、終戦直後の雰囲気は知っている。いまの若い人たちには伝わらないだろうなと思っている。いずれにしても、文化大革命は、文学の宝庫だと思う。
10/08/火
新宿のマッサージに行っただけの一日。火曜日の試合(マンデーナイトFootball)はスカパーでは放送しない。以前はDOZNに入っていてネットで見ていたのだが、朝の3持からの試合を見て体調を崩したのと、割り増し料金が必要になったのと、ぼくのiPadが古くなって動画が見られなくなったことなどもあって、DOZNを解約した。ということでネットの情報だけで経過を知る。開幕から4連勝しているチーフスだが、いずれも7点差以内の辛勝で、試合が終わるまで安心できなかったのだが、本日の試合は途中で9点差になったので少し安心した。その後、3点差になったのだが、すぐに10点差になって試合終了となった。移籍したばかりのハントが100ヤードを超え1タッチダウン、俊足レシーバーのワーシー(別のネットサイトでは「ウォージー」と表示)がレシーブではなくランで1タッチダウン。スミスシュスターが150ヤード。それでもマホームズはパスによるタッチダウンがなかった。勝ったのはディフェンスがセインツのランニングバックのカマラをきっちり押さえたからで、ディフェンスの勝利だった。月曜の試合では、唯一の全敗のジャガーズが勝ち星を挙げた。全勝はチーフスの他にバイキングスも全勝。この試合はディフェンスの勝利といえるのだが、ダーノルドはリードしたあとで無理をせずに時間を消費して勝ちきるベテランにしいクォーターバッキングを身につけたようだ。ビルズがまさかの2連敗でシード1位争いから脱落。Aカンファで1敗はテキサンズだけになった。Nカンファの1敗は新人QBのダニエルスが大活躍のコマンダーズ、今週はバイウィークだったライオンズの2チームだけ。全勝のバイキングスも1敗のコマンダーズもぼくはビリ候補と考えていたので意外な展開だ。両チームとディフェンスが強く、そこにQBのまさかの大活躍という意外性があって、いまや地区優勝の先端を切っている。Nカンファ北地区は4チームとも勝ち越し。1敗のコマンダーズが単独首位の東地区もカウボーイズとイーグルスが2敗。ビリ候補のジャイアンツも勝って2勝3敗なので、まだ地区優勝のチャンスはある。どちらかというとNカンファのチームが好調だ。新人QBの3人も勝ち越しているので、去年のヤングのような外れクジのQBはいないようだ。
10/09/水
何事もなし。16歳の自分についてもう少し。同級生に妻がいた。それからいまも親友といえるJという友人がいた。東京オリンピックがあった。夏の合宿まで水泳部にいた。二学期からは新聞部に入って、翌年、部長になった。のちに学生運動にのめりこんでいく友人たちと議論を交わした。いまから思うと、友人に恵まれていた。作家になってからも同業者とは交遊していたのだが、皆、亡くなってしまった。高校の同窓会はいまでも開かれていて、生きている人はかなり多い。作家は短命なのか。作家になりたいとそのころから考えていた。ドストエフスキーは読んでいたが、ツルゲーネフに惹かれていた。それでもドストエフスキーの『罪と罰』や、スタンダールの『赤と黒』のようなものが書ければと考えていた。モーパッサンも好きだった。『ピエールとジャン』が心に残っている。『デーヴァ』を書いている時に、主人公に対して冷笑的なシッダルタを、サーニンのようだとふと感じた。アルツィヴァーシェフの『サーニン』だ。こんな作家、こんな作品を読んでいる人ももういないだろう。サーニンは完璧な人物という気がしたのだが、それは自分が若かったからだろう。『デーヴァ』に出てくるシッダルタは、途中で変貌する。ブッダになるのだからあたりまえだが、姿かたちが変わるわけではない。どことなく通俗的な宗教家の姿になってしまって、主人公は反発することになる。だがその先にさらに大きな変貌があって、シッダルタは偉大なブッダになっていく。そのあたりがうまく書けていれば嬉しいが、もう当分の間、読み返すことはないだろう。今朝、思いついて『善鸞』の冒頭部を読んでみた。うまく書けている。完璧だ。まあ、年をとってからの作品はほぼ完璧に描けていると思っている。16歳のぼくは、作家になりたいと思っていたが、それは希望であって、実現するのは難しいと感じていた。2年後、『Mの世界』が『文藝』に掲載されて、漠然とした希望であったものが現実的な目標に変わったのだが、それから長い年月、苦しい人生を生きてきた気がする。思いを定めて武蔵野大学の先生になって、ドストエフスキー四部作を書いていたころに、自分はこういうものを書きたかったのだと思うようになった。『天海』が一つの成果で、『善鸞』もうまく書けた。『デーヴァ』は何の計画もなく書き始めた。中勘助の復刻本はつねに手元にあって気にしてはいたのだが、それを書くつもりはほぼなかった。担当編集者の木有さんに奨められて心が動いた。ただその時点では、どうやって書くのか、具体的な構想は何もなかった。書けないとも思わなかったが、書くのにはたいへんな苦労が必要だと感じていた。実際にたいへんな苦労だったのだが、冒頭の文章を書き始めた時に、うまくいきそうな予感があって、どんなに苦労をしてもこれは書かなければならないと思った。そう思ったら、最後まで書くのは簡単だった。苦労をするということが日常になってしまえば、ルーチンのように書き続けるだけのことだ。しかし書くことにこれほどの苦労があるとは、16歳のぼくには想像もつかなかった。考えてみれば、感じにサンスクリットのふりがなをつけることに、苦労の大半があったのだが、そうでないとこの作品は成立しなかった。だからぼくはこの作品を、一種の外国文学だと考えている。ドストエフスキー4部作を書くのに似ていたし、実際にルビをつける時に、時にロシア語が混じることがあった。「長老」という語に「スタヴィラ」とすべきところを、「スターレツ」というルビがついていることがあった。アリョーシャが長老になっているので、この語はとても親しいものだった。まあ、そんなことはどうでもいい。終わってしまった苦労は忘れてしまえばいい。ただもう同じ苦労はしたくないなという気はしている。もっともいまは少しずつ、次の作品の構想を考えている。もう一度、持統女帝を書きたいという想いがる。
10/10/木
近所の医院でいつもの薬を処方してもらう。ついでにコロナワクチンの接種。去年までは集団接種の会場で御茶ノ水の病院で接種していたのだが、今回は任意になったので近所の医院で接種してもらう。任意といっても高齢者なので郵送された千代田区の書類をもっていけば無料になる。医院のドアにワクチン接種「1万5000円」という張り紙が出ていた。妻と2人で3万円を千代田区に補助してもらったことになる。区に感謝。
10/11/金
SARTRAS役員会。ネット会議であっという間に終わったのだが、人数の少ない会議なので発言の機会が多くやや疲れた。Footballの中継のある日だが、49ナーズ対シーホークスというどうでもいい試合なので見なかった。いちおうビデオは録ってある。49ナーズの勝ち。シーホークスは3連勝のあと3連敗だが、まあその程度の実力なのだろう。チーフスは現地日曜の試合はバイウィークでお休み。パチェコ、ライスという主力選手の欠場で、チーム力が低下している。しっかり練習してほしい。ランニングは移籍したハントがそこそこに走れるし、ハントの前にランニングバックをつとめたスティールは本来はフルバックの選手なので、フルバックを置くか、タイトエンドを2人置くかして、ケルシーをレシーバーとして活躍させらればライスの穴も埋まる。レシーバーはスミスシュスターが好調で、新人のワーシーもこれまで3タッチダウンと役に立っている。ライスは今期絶望だが、パチェコはプレーオフには間に合うだろう。ハントはブラウンズにいたころは、主力のチャブの2番手の役割で、ここぞという時にタッチダウンをあげていた。パチェコが戻ればそういう役割をつとめるだろう。ドラフト外新人のスティールもよくがんばっている。ペットがワニというのもおもしろい。
10/12/土
日本時間月曜日の試合は、全勝のチーフスとバイキングスがともにバイウィークでお休みなので、全勝は継続する。そこで1敗のチームに注目したい。各カンファで全勝チームが1つずつなので、4勝1敗のチームもカンファ2位ということになり、トップシードを争っている。現在の1敗はAカンファのテキサンズとNカンファのコマンダーズとライオンズ。去年のドラ2QBストラウドを擁するテキサンズは去年のプレーオフに進出して1勝を挙げた。今年も好調で、チーフスのライバルになりつつある。月曜の相手はペイトリオッツ。新人QBメイの初先発が予定されているが、ブレイディーの抜けたあとチーム力が低下しているペイトリオッツは全体のビリ候補なので楽勝だろう。コマンダーズは開幕前は誰もがパンサーズと並んでビリ候補だと思われていたのだが、新人QBのジェイデン・ダニエルズの大活躍に加えてディフェンスもなかなか強く、激戦の東地区の単独首位に立っている。ただ月曜の相手はランニングバックのヘンリが突然に調子を上げてきたレイブンズなので、負ける可能性が高い。逆にレイブンズに勝つようだと強さは本物で、スーパーボウルに近づくということもできる。ライオンズの相手はカウボーイズ。3勝2敗で好調とはいえないが、そろそろチームの全体がまとまってきたので、接戦になりそうだ。
10/13/日
久し振りに武蔵野大学に行く。2年間は非常勤、8年間は専任で通った学校だ。大学前を通るバス路線は避けて、本数の多いひばりヶ丘行きのバスに乗る。歩く距離は少し延びるが裏門から入れるのでこのコースで通勤していた。裏門の位置が変わっていたので驚くが、自分の研究室があった棟の目の前が裏門になっていた。大学祭開催中に同窓会をやるというので参加。30分の講演も依頼されていた。懐かしい先生方と会ったが、今年は3月にも同窓会があったし、5月には同僚だった先生の授賞式があり、6月には築地本願寺で能の舞台も観たので、先生方とは頻繁に会っている。とにかく無事に役目を果たした。帰りの武蔵境駅までのコースが長く感じられた。こんなところにほぼ毎日通っていたのだ。
10/14/月
祝日。ドジャースがメッツに勝った。これで33イニングス無失点で、ポストシーズンのタイ記録らしい。突然、中継ぎ投手が覚醒し、先発も安心して投げられるようになった。Footballはチーフスはお休みなので安心。注目のコマンダーズ対レイブンズは、ヘンリーの活躍でレイブンス勝利。レイブンズは本気で強くなった。コマンダーズはあいかわら新人QBのダニエルズが好調だったがレイブンズ相手では負けは仕方がない。これで4勝2敗で同地区のイーグルスと並んだ。ペイトリオッツは新人QBメイが初先発だったが、去年の新人ストラウドの前に惨敗。テキサンズは1敗をキープ。テキサンズは3年前にQBワトソンを引き抜かれた時にドラフト権をいくつも貰ったのでその成果が出ている。Aカンファはチーフス、レイブンズ、テキサンズの三つ巴の闘いになりそうだ。ライオンズはカウボーイズに圧勝。Nカンファ北地区は、バイキングス全勝、ライオンズ1敗、パッカーズとベアーズが4勝2敗と、すべてのチームが勝ち越している。4チームがプレーオフに進むということもあるかもしれない。パッカーズのQBラブも復調したし、ベアーズのドラ1QBケイレブ・ウィリアムスはすでに絶好調。出だしは1勝2敗だったがその後は3連勝で、負ける気がしなくなっているのではないか。この北地区が全体1位から4位までを独占している。3位タイの2敗チームは、他にはイーグルス、コマンダーズ、バッカニアーズ、ファルコンズだが、西地区は3勝3敗で49ナーズとシーホークスが並んでいて、どちらかが地区優勝となる。3枠のワイルドカード争いは熾烈になっていく。
10/15/火
深川ギャザリア。とくに何も買わず。ネットでマンデーナイトの結果。ジェッツががんばって接戦に持ち込んだがビルズの勝ち。先週からバイウィークが始まったので消化試合が不揃いだが、各カンファのシード順位とプレーオフ候補を確認する。Aカンファのシード1位は全勝のチーフス(ただしバイウィークあり)。2位はテキサンズの5勝1敗。この2チームが西と南の地区首位。東のビルズ4勝2敗が単独首位。北はレイブンスとスティーラーズが2敗で並んでいる。チャージャーズがバイウィークで試合数が少ないものの3勝2敗で勝ち越している。ワイルドカード候補は残り1枠。そこに3勝3敗のチームが並ぶ。コルツとブロンコス。残りのチームはすべて負け越し。もはやプレーオフ争いのチームが絞られてきた。今後に期待がかかるのは2勝4敗のジェッツとベンガルズ。ロジャース、バローの調子が出てくれば連勝で盛り返す可能性はある。Nカンファはシード1位は全勝のバイキングス。2位は1敗のライオンズ。いずれもバイウィークで試合数が1つ少ない。4勝2敗はコマンダーズとパッカーズ、ベアーズ、バッカニアーズ、ファルコンズ。試合数が1つ少ないイーグルスが3勝2敗。プレーオフ出場の7枠に勝ち越しチームが8だから、熾烈な闘い。しかも西地区の優勝争いは3勝3敗の49ナーズとシーホークスなので、2敗のチームから2チームが脱落することになる。今シーズンはNカンファの方が好調なので、4勝2敗では安全圏とはいえなくなっている。カウボーイズも3勝3敗なので、可能性を残している。この時点で負け越しているチームはもはや絶望というしかない。
10/16/水
SARTRAS役員会。永田町へ行くのは少し考える。今日は千代田線で国会議事堂前まで行き、外に出て歩いた。議員会館の裏の細い道。上り坂が続き、少し蒸し暑い感じで疲れた。帰りは半蔵門線で神保町で都営地下鉄新宿線に乗り換え。神保町から歩くべきだが、出口に向かうと都営の乗り場があるので乗ってしまう。
10/17/木
SARTRAS理事会および3年見直しWG。紛糾する会議が連続して4時間ほど。あー、疲れた。こういう時はFootballのことを考えるのがいい。月曜までは間があるが、明日はサースデーナイトの中継がある。ブロンコス対セインツ。どうでもいい試合のようだが、両チームともディフェンスの力はあるので、オフェンスの調子が出れば可能性は秘めている。ブロンコスは新人QBのボー・ニックスが意外に活躍していて3勝3敗の5分の成績。まだ充分にプレーオフを狙える。セインツは開幕2連勝のあと4連敗。しかも先発のベテランQBカーが故障して、先週はドラフト5巡で採った無名のラトラーというQBが出場した。ところが試合は負けたもののタッチダウンパスが2回決まった。1巡指名の新人QBの3人が初戦ではタッチダウンパスが1つもなかったことを考えると上出来。ということでこの新人QB対決は注目しないといけない。月曜火曜の試合で注目されるのは全勝のチーフスが49ナーズ、バイキングスがライオンズと、いずれも強敵と対戦する。全勝が続くかどうか。ただ49ナーズがまだ本調子ではない。一方、チーフスもパチェコとライスを欠いている。スーパーボウルの再戦ではあるが、本調子ではないチーム同士の対戦で、接戦になるだろう。バイキングスはここへ来て、ダーノルドの調子がやや落ちている。ライオンズのゴフは絶好調。ライオンズが勝つだろうが、バイキングスもディフェンスが強いのでここで勝つようだと全勝街道がまだ続きそうだ。火曜のレイブンズ対バッカニアーズもおもしろい。2敗同士だし、ラマ―・ジャクソンとメイフィールドの対決も楽しみだ。ところで、ブラウンズは主力レシーバーのアマリ・クーパーをビルズに放出した。QBのワトソンが絶望的な状態なので、来年のドラフトのためにビリを狙っているとしか考えられない。ビルズのQBジョシュ・アレンはレシーバーがいなくなって絶不調だったが、これで息を吹き返すことになる。ラマ―・ジャクソンにヘンリー、ジョシュ・アレンにクーパーという鬼に金棒のような戦力が加わってプレーオフは壮絶な闘いになる。チーフスは大丈夫か。ライスは今期絶望だが、トレードで獲得したブラウンはいずれ負傷が癒えて出場できるだろうし、ゼイビア・ワーシーの成長も期待できる。ランニングバックは移籍のハントが活躍していて、これにパチェコが戻ってくれば何とかなる。ディフェンスに怪我人が出ないことを祈る。
10/18/金
歴史時代作家協会賞の授賞式。選考委員の委員長なので選評を述べ賞状を渡す。新人賞、書き下ろし文庫新人賞、作品賞、シリーズ賞と4部門あって、少しの緊張感があるのだが、無事に役目を終えることができた。あとはさまざまな人と歓談をした。二次会にまでつきあって自宅に戻る。徒歩でも帰れるのだが少し飲み過ぎたので新宿線に1駅乗って帰る。今週はけっこうハードだったがやっと終わった。
10/19/土
昨日の授賞式は今週の山場だった。終わってほっとしている。足腰の弱っている後期高齢者なので、壇上に昇って挨拶したり、賞状を渡したりといった作業は、いささか不安な感じを覚えている。まあ、終わってしまえば簡単なことなのだが、選評を述べるにしても、受賞者の名前がとっさに出てこないとか、そういう失態がないように、小さなメモを手の中に忍ばせているといった準備はしていたのだが、幸いメモを見ることもなかった。あとはパーティーで出会った、それほど親しくもない人(相手が誰だったか思い出せないこともある)と適当に話を合わせておけばいい。早稲田の教え子と再会するこもある。早稲田は70人くらい教室にいたから、すべての人の顔と名前を覚えているわけではない。それでも何とか話を合わせて対応する。まあ、そういう緊張感があるので、パーティーが終わってほっとしている。年末にかけてこの種のパーティーや忘年会がいくつかある。飲み過ぎないようにしないといけないのだが、緊張していると何となく飲み過ぎてしまう。昨日は何とか抑制することができた。さて本日は散歩に出ただけ。そういう何もない日がずっと続いてほしいと思う反面、何もないと寂しいという思いもある。来週はいよいよ火曜日に『デーヴァ』の見本が届く。最後の作品だ。本を手にとったままぽっくり死んでしまいたいような気分だ。
10/20/日
ぼくは散歩している間は、頭のなかで歌を口ずさんでいる。このところ郷ひろみの「逢いたくてしかたない」を歌っている自分に気づく。ぼくは妻がいない時に、自宅でギターをもって歌うことがあって、さまざまな楽譜をもっているのだが、この郷ひろみの曲の楽譜はもっていない。「言えないよ」をよく歌うので、曲が終わると「逢いたくてしかたない」を歌いたいのだが、ギターのコードもわからないし歌詞も正確に憶えていない。しかしふと、以前に薬師丸ひろ子の「Wの悲劇よりWOMAN」という曲をコンビにでプリントしたことがあるのを思い出した。しかし老人だからその手順は忘れてしまった。iPadで曲名を検索した。その曲名も間違って憶えていたが、ネットはやさしくて間違いを承知で検索してくれて楽譜のサイトにたどりついた。ただそこからコンビにどうたどりつけばいいかわからなかったが、何度か試みるうちに、何やらコード番号を表示してくれた。これを紙にメモして(QRコードも出たのだがそれをどうすればいいかわらない)、その紙きれをもって共同住宅の別棟にあるコンビに出向き、コピー機の前で何度か試行錯誤してようやくコード入力というところまでたどりついた。ということで、楽譜をゲットして、いま何度か歌ったところだ。歌っているうちに藤井くんは負けてしまった。巨人もどうせ負けるだろう。明日のドジャースの試合に期待したい。というか明日は月曜日だからFootballがある。チーフス対49ナーズというスーパーボウルの再現だ。レイブンズもビルズも2敗しているので1つくらい負けてもいいのだが、まあ、勝った方がいい。スティーラーズは負傷して出遅れていたラッセル・ウィルソンがようやく先発するようだ。今シーズンのスティーラーズはディフェンスだけで勝ってきた。そこにベテランQBが加わればかなり有力なチームになるはずだ。全勝のバイキングスと1敗のライオンズの試合も、Nカンファのシード1位を占う好ゲームになる。
10/21/月
月曜の朝、2年ほど前までは夜中に起きてDOZNで中継を見ていたのだが、体によくないのでDOZNを解約して、スカパーの中継だけにした。ということで今シーズンは10時まで寝ているのだが、ベッドのなかですでにほとんどの試合は終わっているのだと思うと、動悸が高まってしまう。起きると大谷出場のドジャースの試合を妻が見ている。こちらはそれどころではない。ネットで試合結果を確認する。まずはチーフス対49ナーズ。スーパーボウルの再現だが、マホームズもパーディーも、インターセプト投げまくる凡戦。それでもチーフスは途中で移籍したハントがタッチダウンラン2つで快勝。バイキングスがライオンズに惜敗したため、単独の全勝チームになった。さらにテキサンズがパッカーズに惜敗したため、Aカンファの1敗チームがなくなったので、シード1位争いは独走態勢になった。ただマホームズの乱調とレシーバー不在の状況は変わっていない。ハードマンやワーシーもランで前進させるしかないような状態だ。ただディフェンスは好調でインターセプト3つで楽勝。それよりも驚きはコマンダーズがパンサーズ相手に大勝したこと。新人ダニエルスが活躍したのかと思いきや、第1クォーターに肋骨の負傷で退場。試合の大半を控えのマリオタで勝ちきった。ぼくは8年ほど前のドラ2だったマリオタのファンで、ずっと注目していたのだが、今年はコマンダーズの控えで出番はないと思っていた。しかし新人QBの負傷で急遽出場すると、タッチダウンパス2つ、自らも走って、危なげなく勝ちきった。ダニエルズは肋骨の負傷なので、すぐに回復するだろうが、あと1試合くらい先発させたい。ブラウンズのQBワトソンがアキレス腱断裂で今期絶望。鳴り物入りでテキサンズから移籍しながら、不祥事で出場できず、出てきてもまったく活躍できなかったワトソンだが、これで選手生命は終わりだろう。ブラウンズはレシーバーのアマリ・クーパーも放出し、ありがたいことにハントも放出してくれて、クーパーはラムズ、ハントはチーフスに移籍。これでワトソンもいなくなれば、誰もいない状態になる。マリオタがドラ2だった年のドラ1はウィンストンで、どこにいったかと思ったらブラウンズに控えに入っていた。やっと出番が来て、試合には負けたがタッチダウンパスを一つ決めた。マリオタとウィンストンという昔のヒーローが復活したのは喜ばしい。
10/22/火
作品社の編集者と近所の藪蕎麦で会う。『デーヴァ』の見本を受け取る。淡い色彩の落ち着いた装丁だ。よい紙を使ったのでそれほど厚くならなかったとのこと。ありがたい。1300枚の作品だがそれほど重厚な感じはいない。自分のライフワークが本になった。後期高齢者になるまで生きながらえた甲斐があった。まずは静かに安堵感にひたりたい。担当編集者に感謝したい。それから、17歳で登校拒否をして仏典に耽溺した過去の自分にも感謝したい。
10/23/水
今週はもはや公用がない。といって自分の仕事というほどのものはない。とりあえず「女帝」という作品を書き始めているのだが、あまり気分が乗っていない。もう一つ、孝謙女帝のことを考えている。この時代については、女帝シリーズの一つとして「天翔ける女帝」を書き、「桓武天皇」でも書き、「道鏡」でも書いた。それぞれ女帝、桓武帝、道鏡を主人公にしているのだが、これを藤原仲麻呂、吉備真備、大伴家持なども描いて、主人公のいない全体小説にする、という構想がある。しかしこれは大長篇になる。もう長篇は書かないと心に決めている。頭のなかで空想するだけならいいかといまは考えている。
10/24/木
大きなニュースが飛び込んできた。タイタンズの大ベテランのレシーバー、ホプキンスがチーフスに移籍するという。ほんまかいな、と思うし、サラリーキャップは大丈夫かとも思う。チーフスはマホームズとクリス・ジョーンズとケルシーに高額を払っているので、サラリーキャップは限度いっぱいのはずだ。ディフェンス陣と、パチェコ、ライスなどは3年目までの新人でギャラが安い。ホプキンスはカーディナルスで大活躍したレシーバーで、巨額でタイタンズに移籍したはずだ。しかしいまタイタンズはQBがいないので、どんな優秀なレシーバーがいてもパスが届かない状態になっている。どうやら来年のドラフトの3巡か4巡と引き換えに、しかも今年のホプキンスのギャラの半分はタイタンズが払うという契約で移籍が決まったようだ。今年の半分を払ってもらっても来年は払えないので今年限りの契約だろう。スーパーボウル3連覇のための緊急のトレードということだろう。来年はライスの負傷も癒えるしワーシーも成長する。いまはスミスシュスターも負傷している。ランニングバックのパチェコもまだ回復していない。ケルシーと新人のワーシーしかいない状態なので、ホプキンスが来るというのは夢のような事態だ。ブラウンズからアマリ・クーパーがビルズに移籍した。ブラウンズもタイタンズも今年は大負けして来年のドラフト上位でQBを採るつもれだろう。しかしクーパーよりもホプキンスの方がメジャーだ。ただメジャーすぎてマホームズとの連携がうまくいくか心配だが、とりあえず遠くに投げれば個人技で捕ってくれる。ホプキンスはそういうレシーバーだ。相手がホプキンスをダブルカバーしようとすると、新人のワーシーがフリーになる。ケルシーもダブルカバーされることはなくなる。まだレシーバーが一人足りないのだが、タイトエンドの体格をしたワトソンがいるし、タイトエンドのグレイもいる。ドラフト外新人のスティールをフルバックとして起用することもできる。パチェコがいなくなった穴はハントが完全に埋めている。先週は2タッチダウンだった。レッドゾーンでの決定力はパチェコを上回っている。プレーオフまでにパチェコが戻ってくれば、ハントを効果的に使うこともできる。ということで、ホプキンスが活躍するかどうかに、3連覇がかかっている。
10/25/金
ぼくは10年前にいま住んでいる集合住宅に引っ越してきた。それまでは世田谷区の三宿というところに28年間住んでいた。三宿は田園都市線の渋谷から一つ目、池尻大橋と次の三軒茶屋の真ん中にある町で、どちらからも等距離、さらに井の頭線の池の上からも歩けるので、武蔵境にある武蔵野大学には井の頭線で吉祥寺に出ていた。そこは敷地の広い一軒屋で、別棟の書庫があったし地下室にも本が置けた。引っ越す時には蔵書を大量に処分したのだが、必要な本は大学の自分の研究室に移動させた。5年前に大学の教員を定年退職した時にも、蔵書を大量処分したのだが、それでも未練の残る本を、近くのアパートの一室に運び込んだ。で、本日は、『デーヴァ』の作業がすべて完了したので、仏教関連の資料をアパートに運び、奈良時代に関する資料をもって戻ってきた。その書庫にしてある部屋には本棚はなく、大学から運び込んだダンボール箱から出した本が乱雑に積み重なっている。その山を掻き分けて資料を探すのにずいぶんと時間と労力を費やしたのだが、目的の本は見つけ出すことができた。絶筆となる作品を書いてしまったので、もうこの蔵書も要らないかとも思ったのだが、まあ、自分が元気でいる間は残しておきたいと思っている。
10/26/土
ぼくはアメリカンFootballが好きだが、野球と相撲も時々は見る。ヤンキース対ドジャースというのは楽しみな対戦だ。ドジャースは先発投手が極度に不足しているのでヤンキース有利と思って見ていたら、大谷の二塁打と好走塁で同点に追いついた。しかし延長戦で先に点を取られたのでここまでかと思ってみていたら、大谷のファールフライが犠飛となってチャンスが広がり、二死満塁から逆転ホームランが飛び出した。野球はこういうことがあるから面白い。Footballもサッカーもラグビーもバスケットも、時間切れで勝負が決まる。しかし野球は3人目がアウトになるまでは負けずにがんばることができる。めったにないことだが、こういう派手なことがあると、野球もおもしろいなと思ってしまう。藤井クンの将棋もとんでもない逆転勝ちがあっておもしろいのだが、本日の試合は互角の段階からじりじりと勝勢に近づいていった。
10/27/日
住んでいる集合住宅は千代田区の公園を兼ねていてそこで各地の名産を集めたフェアをやっていた。クラフトビールや地酒などもあったが、昼間から飲むだけの気力はない。福井県のイカスミ焼きそばというのを買って昼食とした。その前に選挙。公園の前の老人施設が選挙の会場になっている。ここに引っ越して10年になる。期日前投票は秋葉原まで行かないといけないので、なるべく投票日に投票することにしている。午後は「まほろば賞」の授賞式があるというので竹橋のホテルまで出向いた。駿河台下から内堀の方に歩いていったところにある。短いスピーチと賞状の授与。『文芸思潮』の賞は短歌賞、エッセイ賞などもあるので、中休みの時に会場を脱出。往復でいつもの散歩くらいの距離になった。さて、明日はFootballがある日だ。チーフスの相手はQB不在のレイダーズなので勝てるとは思うが、レアンドレ・ホプキンスは出場するのか。移籍が決まったのが週の半ばだったから練習する時間はなかったと思うが、とにかくゴールの方へ走ってくれて、そっちに向かってマホームズが遠投すれば、相手ディフェンスと競ってキャッチしてくれるだろう。ホプキンスとはそういう選手だ。カーディナルスのQBマレーが新人だったころ、投げるパスをすべてホプキンスがキャッチして、連勝を続けたことがある。ホプキンスがいなくなると、急にマレーは無能なQBになってしまった。先週の試合で150ヤードしか投げられなかったマホームズもこれで復活するのではないか。他の試合ではコルツ対テキサンズの2年目新人QB対決、ベアーズ対コマンダーズの1年目新人QBに注目。
10/28/月
昨夜は寝酒を飲みながら選挙速報を見ていた。いつもは当選の見込みのない候補者に一票を投ずることが多かったのだが、今回は深夜まで結果が不明だった。まあ、よい結果になったが、昔、八王子に8年ほど住んでいたことがあるので、そちらも気にかかった。こちらは残念な結果だった。というような政治の結果はどうでもいい。本日は月曜日。Footballの結果がわかる。チーフスはレイダーズに快勝。ホプキンスは3キャッチくらいだったが、ケルシーと新人ワーシーがタッチダウン。ホプキンス効果だろう。ランニングバックのハントも1タッチダウン。ただマホームズのインターセプト癖はまだ治っていない。2年目新人同士の対決はテキサンズがコルツに辛勝。1年目新人対決のベアーズ対コマンダーズは大逆転勝ち。残り23秒で逆転されて3点差で負けていたコマンダーズはフィールドゴール圏内には進めず、自陣30ヤードくらいからダニエルズがヘイルメアリーの大遠投。ゴールラインまで届かず、少し手前の人ごみのなかにボールが落ちていったのだが、人ごみなかので誰もキャッチ体勢にはなれず、全員が手を伸ばしていると、人々の手の先でバウンドしたボールがゴールゾーンにふらふらと飛んでいった。そこにたまたまいたコマンダーズのレシーバーが難なくキャッチして、奇蹟の大逆転となった。ダイジェストの映像を見た限り、ダニエルズはロングパスを次々と決めるものの、ゴールに近くなるとパスが決まらず、フィールドゴールの3点しかとれなかったのだが、最後になってラッキーバウンドでヘイルメアリーが決まった。運も味方につけての快勝だった。ケイレブ・ウィリアムスは球離れが遅く、何度もサックされていた。ともあれこの二人の新人QBの合格点の活躍をしている。去年のドラ1のヤングが先発に復帰したパンサーズ対ブロンコスは、今年の新人QBのボー・ニックスの勝ち。3番手の新人に負けるようではヤングはもうだめだろう。パッカーズのラブが負傷したようだが、控えのウィリスがタッチダウンパスを決めた。驚いたのはブラウンズがレイブンズに勝ったこと。ワトソンの負傷、控えQBも負傷したのだが、3番手のウィンストンが残っていた。10年前くらいのドラ1QBだが、ロングパスは決めるものの、同じ数だけインターセプトがあって低迷していた。今日は3タッチダウンで0インター。どうしたの、というくらいの安定感だった。ウィンストンがドラ1だった年のドラ2だったマリオタが先週活躍した。10年前の新人がいまもがんばっている。先週はラッセル・ウィルソンが大活躍だった。そのスティーラーズは明日の試合だ。左肩を負傷した大谷くんは素振りができるということなので一安心。代打なら出られるだろう。さて、本日は文藝家協会でSARTRASの人と打ち合わせがある。文藝家協会の事務局長と事前に少し打ち合わせをしてから、SARTRASの人と会談。ぼくは双方の副理事長をつとめているのだが、今日は文藝家協会の側の人間として発言。まあ、必要な根回しみたいなもので話はまとまった。
10/29/火
今日はマンデーナイトの1試合。スティーラーズがジャイアンツに快勝。8週目が終わった。シーズンは18週でバイウィークが1つ入るので全17戦。相撲は15戦なので8勝7敗で勝ち越しだが、Footballの場合はプレーオフに進めるのは16チーム中7チームなので9勝8敗の勝ち越しでは及ばないことになる。10勝7敗が1つの目標。ただ今シーズンはNカンファのチームが調子がいいので、こちらは11勝が必要かもしれない。まだ半分も終わっていないのだが、プレーオフに近づいているチームを挙げておく。Aカンファはチーフスが全勝。1敗がなくて2敗はビルズとスティーラースにテキサンズ。以上の4チームの地区優勝が有力。3敗はレイブンズとブロンコスが5勝3敗。バイウィークを消化したチャージャーズが4勝3敗。ここまでがプレーオフのライン。これに続くのが4勝4敗のコルツ。3勝5敗のベンガルズは苦しくなった。残りのチームは絶望。タゴヴァイロアが脳震盪で欠場したドルフィンズ、アーロン・ロジャースの衰えが目立つジェッツ、数年前のドラ1ローレンスのジャガーズ、ワトソンが今期絶望のブラウンズ。期待のチームの不振が目立つ。ワトソン欠場のあと控えのウィンストンで勝ったブラウンズはまだ可能性があるか。昨シーズンも控えのフラッコになってから連戦連勝だった。ワトソンさえいなければ勝てるチームなのだ。Nカンファは勝ち越しのチームが多くプレーオフ進出は熾烈な闘いになる。1敗はライオンズだけ。2敗は東地区のイーグルスとコマンダーズ、北地区のパッカーズとバイキングス。以上の5チームがプレーオフ圏内だが、すべてのチームが東と北に集中しているので3チームがワイルドカードに回る。これで3枠がすでに埋まってしまった。北地区のベアーズは4勝3敗と勝ち越しているのに地区でビリになっている。現在2敗のチームをどこかで追い抜かないとプレーオフには進出できない。ドラ1QBケイレブ・ウィリアムスの調子が上がれば連勝の可能性はある。南と西は地区優勝するしかない。南はファルコンズが5勝3敗で独走。追うのは4勝4敗のバッカニアーズ。カズンズ対メイフィールドの闘い。西地区は例年なら高度の優勝争いになるのだが今年は全チームが不振。49ナーズ、シーホークス、カーディナルスが4勝4敗で並び、ラムズは3勝4敗の半ゲーム差。一時レシーバーがいなかったラムズだがカップとナクアが復帰したのでこれからは連勝できる。カーディナルスが意外にがんばっていて優勝争いは渾沌としている。それでもこのまま地区同士の星のつぶしあいが続くと、地区優勝でなければワイルドカード枠には入れないだろう。何しろ2敗のチームがひしめいているのだ。このように全敗のチームはいないし、1勝はタイタンズとパンサーズだけだが、2勝しかあげていないのが6チームあるので、この8チームは脱落と見ていいだろう。来年のドラ1で新人QBを狙うしかない。ドジャーズは3勝目。予想ではヤンキースやや有利とされ、大谷は不調なのだが、投手陣がふんばっている。というかヤンキースの打者が揃ってスランプに陥っている。
10/30/水
何事もなし。ヤンキーズが急に打ち始めた。昔、近鉄相手に巨人が3連敗してから4連勝したことがあった。まあ、西鉄相手に3連勝から4連敗したこともあった。まあ、本日のドジャースはプルペンゲームで、先発3本柱を明日から投入できるし、有力なリリーフ投手も温存したので、明日は僅差のゲームになるだろう。
10/31/木
日本点字図書館の理事会。ここではいつも議長をつとめる。最古参かもしれないが、声がいいということを評価されているのだと思う。マイクなしでも声が届く。月末になった。今月はまずは『デーヴァ/ブッダの仇敵』が出たことを喜びたい。また紙の本というものにこだわっている世代で、自分の本が出るというのは嬉しいことだ。4500円もするので売れ行きには期待していない。とにかく出した。どこかの誰かの目に留まるだろうと思っている。無人島からビンに手紙をつめて潮流に流すようなものだ。仏教関係者で釈迦について真剣に考えている人には声が届くのではないか。『親鸞』を出すと、築地本願寺から声がかかって講演したし、東本願寺の雑誌にインタビューが出たこともあった。その雑誌連載に登場した人々のインタビュー集が『親鸞万華鏡』(東本願寺出版)という本になったので、少しずつぼくの言葉が広がっていくのではと思っている。ドジャースは世界を制覇した。チーフスは単独で全勝を続けている。十月は元気の出ることが多かった。
9月へ戻る
