自己満足的 Episode III 予測

2003年5月19日 全米でいよいよスター・ウォーズの(現在のところ)最終章となる Episode III Revenge of the Sith (邦題:エピソードV シスの復讐 以下 III)が公開される。 実は既に公式ノベルも発売されているので、内容は公開済みなのだが、自己満足的にこの最後のピースの予測をしようと思う。

輪廻:歴史は繰り返す

Episode I Phantom Menace(以下 I)を観て多くの人が思い、そして、Episode II Attack of the Clones(以下 II)を観て確信を得たことがある。それは、輪廻である。神話を基にする Star Wars Saga は、基本的にはシンプルなストーリーで構成される。Episode IからIIIの新トリロジーは、Episode IVからVIのクラシック・トリロジーの繰り返しである。したがって、Episode IIIは Episode VIを元に予測できるはずである。 とはいえ、Star Warsはルーカスが神の存在である。彼が決めたことには逆らえないし、彼の興味がないことは、説明がつかないこともあるのだ。

題名 Revenge of the Sith

Episode III の題名 Revenge of the Sith を聞いた時、かなりの人が「やっぱり、それか!」と思ったに違いない。Episode VI の Return of the Jedi は、当初、Rvenge of the Jedi として発表されていた。かなり、直前になって、題名は Return of the Jedi に置き換えられた。その時の公式の理由が、「ジェダイは復讐しない」からだった。ジェダイと対極をなすシスはもちろん復讐する。したがって、今回の題名は、ずばり大本命と言える。

全体のストーリー

VIでは、ダース・ヴェーダーが死に、皇帝(最後のシス?)が死んで、帝国が壊滅した時点で大団円を迎えた。IIIでは、ダース・ヴェーダーが誕生し、ジェダイが壊滅し、共和国が帝国の体制になる時点で終わると思われる。デス・スター内で、皇帝とヴェイダーが並び、帝国のマーチが鳴り響いてエピソードは幕を閉じるのではないだろうか。
#となると、グランド・モフ・ターキンはどこから出てくるのだ?ドゥークーの成れの果てなんて事はないか。

アナキン・スカイウォーカー

新トリロジーの主人公・アナキン・スカイウォーカーがダース・ヴェイダーになる事は間違いないが、どこまで描かれるのだろうか?アナキンはオビ・ワンと戦い、火山に落ちて瀕死の重症を負いあのマスク姿になったと言われる。この戦闘は後半の山場で、最後にヴェイダーが誕生した時点で今回のエピソードは終わると思われる。ジェダイを壊滅させるのは、まだアナキンの頃に違いない。おそらく、ダース・ヴェイダーとしての活躍はほとんど見られないだろう。

アナキンの父親

アナキンの父親は現在のところ謎であるが、いきなり新キャラが登場し、彼が父親ですと言われても世間は納得ない。となると、既に登場しているキャラクタの一人が父親に違いない。最も有力なのがデュークー卿である。彼は、パワフルな元ジェダイであり、現在はシスである。アナキンの母親シミはジェダイの掟に従い父親がジェダイであるデュークーである事を明かさなかったのではないか?IIでは、オビ・ワンに対してではあったが、ヴェイダーがルークの腕を切り落とす前の台詞を語っており、アナキンの腕を切り落としたのもデュークー卿である。となると、かなりルークの父親・ヴェーダーの姿にだぶるのである。
予告編においても、アナキンとデュークーが戦うシーンがあり繰り返しが感じられる。

パドメ

ルークとレイアの母親がパドメである事は間違いない。アナキンことヴェイダーは少なくともレイアの出生は知らなかったはずである。とすると、アナキンがオビ=ワンに敗れた前後に、パドメが出産するのではないだろうか?その後、ルークはオビ=ワンがタトウィーンに運び、ラーズ夫妻に預けることになる。レイアは、おそらくチューバッカがオルディラーンのベイル・オーガナに託すのではないだろうか?さらにこの脱出にはヨーダが関わっていると思われる。チューイに関してこの噂は昔からあった。IVで命の恩人に「歩くカーペット」と言い放ったレイアに対し、チューバッカはどのように思ったのだろう。
さてパドメ自身はどうなるのだろうか?VIにはレイアがルークに対して母親の思い出を語るシーンがある。したがって、パドメはレイアと同行する可能性が高いだろう。
アナキンがオビ=ワンと対決する発端は彼女が握っている可能性が高い。ダークサイドに傾き、変わっていくアナキンに怯えたパドメが出産の事実をオビ=ワンに打ち明ける事が発端になるのでは?

パルパティン=皇帝?

パルパティン議長が皇帝になる事は、IVにも語られている動かしがたい事実なのだが、なぜか釈然としない。パルパティンとダース・シディアスはどう見ても同じ俳優が演じているにも関わらず、公式的には、ダース・シディアスは誰が演じているのか明かされていない。さらに、パルパティンはどんどん皇帝に似ていくにも関わらず、皇帝をモチーフにした曲が演奏された事は無いと思う。これは、ルーカスの仕組んだサプライズではないのか? 大体、「ダークサイドが広がりつつある」と言いながら、ダース・シディアスであるパルパティンの存在に気づかないヨーダは、「お前の目は節穴か?」と言われても仕方がなくなる。 そこで、VIで明らかになったルークとレイアの双子の事実は、パルパティンとダース・シディアスの双子説サプライズに符合するのではないだろうか。
#といっても、予告編を見る限り、この説は首の皮一枚で繋がっている感じだけど。。。

オビ=ワン・ケノービ

オビ=ワンの言動に関しては、かなり辻褄が合わなくなってきている。IVでR2-D2に対して「このようなドロイドを持ったことがない」は、事実かもしれないが、まるっきり忘れているとすればアルツハイマーと言われても仕方がない。
とは言え、今回の初期予告編での登場は、ファンとしてはうれしい登場だった。

ヨーダ

ジェダイが壊滅する中、ヨーダとオビ=ワンが逃れるのは間違いない。ヨーダはどのようにしてダゴバに逃れるのか?これにも、ウーキー族が関わるのか。 いずれにせよ、最後の活躍が見られることは間違いない。

R2-D2とC-3PO

IVでのC-3POに関しては、オビ=ワンに負けないぐらい記憶がさっぱり消えている。R2に関しても同様と考えられている。そこで、この2体は記憶は抹消されているとの説が有力である。IVでのその話が出ており、比較的簡単に出来るらしい。しかし、この事がIIIで語られる可能性は低い。ルーカスにとって、C-3POの右すねのみ銀色なのも別に大きな意味はなさそうだ。

ウーキー族

今回はウーキー族が活躍すると言われていて、チューバッカの登場は予告されている。VIでもルーカスの構想では、イォーク族ではなくウーキー族が想定されていたが、チューバッカが知的になりすぎ、ハイテク対原始の戦いのそぐわないとの事でハリソン・フォードが大嫌いなイォーク族が登場した。今回はどのような活躍を見せるのか?共和国としての最後の抵抗なのだろうか?

メイス・ウィンドゥ

サミュエル・L・ジャクソンがランド・カルリシアンのおじさんでも良いから出させてくれと言って登場した、紫のライトセーバーを持つジェダイ騎士。別エピソードの「クローン・ウォーズ」でも、ものすごい活躍をしているのだが、今回、あっさり殺されると思われる。ひょっとすると、今回登場のグリーバス将軍との一騎打ちかもしれない。他のジェダイ評議会メンバーも同様に抹殺される可能性が高い。ボバ・フェットはジェダイ狩りをしていたとの噂だったが、今回は間に合いそうにない。
ちなみにジェダイ騎士が死ぬ際に、死体が消えるか否かは、今の所、本人に余力がある場合は自分の肉体を消滅させると言うことで落ち着いている。

ハン・ソロ

ハン・ソロが今回のエピソードに登場する可能性もある。ただし、登場したとしても極々端役である。IVのカンティーナでハン・ソロが撃ったグリードはIにアナキンの知り合いとして登場しているが、最終的には台詞はカットされた。
ところで、レイアとハン・ソロの有名な台詞"I love you""I know"は、IIでは登場しなかった。この台詞はハリソン・フォードのアドリブで最初の台詞はパドメとアナキンの"I love you""You love me?"だったとの事。今回は監督のルーカスが脚本変更を許さなかったのか?
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