上を見れば雲下を見れば霧

探求心が強すぎて、つい奇異な言動を発してしまう耕一。
見えないヒバリの話もそのひとつ。
彼の鳥は、地上に未練を残した人間の魂が痛ましくてたまらない。
優しさってなんだろう。耕一はそんな問い掛けを自分にしていた。


『倉多江美 上を見れば雲下を見れば霧』
主婦の友社 ロマンコミック自選全集 A5判ハードカバー 1979年1月1日発行 定価880円

●収録タイトル
「上を見れば雲下を見れば霧」「雨の日は魔法」「湖水」「イージー・ゴーイング」「かくの如き…!!!」「セブンスター」「江美式バカンス」「尾長」「レンとイルゼの夜の夢」「ある一日」

●コメント
主婦の友社が編んだロマンコミック自選全集(全34巻)の一冊。時代を代表するそうそうたるメンバーの中に選ばれた倉多江美の短編集。口絵部分に、若き日の先生の写真が載っています。そんなところも貴重かも。


(C)Emi Kurata

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