Hiミステリーシリーズ

倉多江美の描く日常の中に潜む殺意。
硬質な線が冷たく凍りつくような恐怖の輪郭を浮かび上がらせる。
でもなぜか笑えるシーンが多いのも不思議。


『ベッドの中の他人』
著・アンソロジー 原作・夏樹静子 宙出版 B6判 2000年2月25日発行 定価600円

●収録タイトル
「走り去った男」「特急“夕月”」(2作が倉多江美作品)

●コメント
ミステリー作家・夏樹静子さんの小説を原作に描かれた漫画を集めたアンソロジー。倉多先生の作品は上記の2篇。どちらも倉多先生でなければ描けないだろうテイストの作品に仕上がっています。先生の描く死体が一番恐い。
この本に収録されている他の作家さんの作品は「あちら側の女」中山乃梨子、「ベッドの中の他人」おおの藻梨以、「路地からの脅迫状」梶山直美の3篇。


(C)Emi Kurata

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