日本初の2試合制・選抜式「詩のボクシング」全国大会  2007年10月6日(土)、7日(







 2日間にわたって行われた2試合制・選抜式全国大会が終わりました。

 「まったく同じメンバーでトーナメント戦を2試合やったらどうなるのか」というかねてからの思いが、実現したわけです。その結果、まったく違う試合を2試合観たということになりました。1試合目で決勝戦まで行った2人が、2試合目ではともに1回戦で敗れ、逆に1試合目で1回戦負けした2人が、2試合目では決勝戦まで行ったという説明で少しは分っていただけるでしょうか。いわば「一粒で二度おいしい」という結果だったということです。もし3試合やったとすれば、3試合目もまた違った内容になっていたことでしょう。

 このことは「詩のボクシング」が一回性の場であることを再確認したことにもなりますが、しかしながら同じ台詞で演じる演劇とは異なる「詩のボクシング」でしか体感できない独特の雰囲気を持った一回性の場だったということは言っておかなくてはなりません。

 出場した8人の朗読ボクサーたちは、2試合とも自分の言葉を声にする最大限の工夫をしていました。そのことをはっきりと認識できたのは、2試合目を1日置いて行ったからです。1試合目から2試合目までの1日の流れが、やや大げさかもしれませんが、まるで1年をかけて行う全国大会までの時間の流れを圧縮したかのような変化を選手たちの心の内に感じられました。改めて「詩のボクシング」は、試合形式あるいは試合方法を変えることでさらに深みが出るものであると確信しました。

 一方、「詩のボクシング」そのものの知名度の低い高知県(高知市)での開催で、どれだけ集客できるのかも興味あるところでした。実際の客の入りは、会場が大ホールであったこともあり、少ないように感じられましたが、主催側が言いうように、このような一般の県外者によって行われた2日間の催しもので、合わせて600人ほどの観戦者がいたことを考えれば上出来だったのではないでしょうか。しかも試合終了後に行き交う観客の方から口々に「とても楽しめた」と言っていただいたり、アンケート用紙の「大変よかった」の項目にチェックしていただいているのをの見るにつけ、今回のこの試みが成功したと感じることができ、今後の励みにもなりました。

 「詩のボクシング」だけではなく、詩吟、語り部、読み聞かせ、朗読劇の小・中学生、高校放送部員、そしてよさこい鳴子踊りの皆さんに協力していただいて創り上げた「声の百花繚乱」の舞台も、ぶっつけ本場であったにも関わらず(もちろん、それでもできるように構成に工夫を凝らしたつもりですが)、それぞれに担当していただいた場面が非常に緊張感あるものに仕上っており、なおかつ観客を楽しませていたことに満足しています。


 日本朗読ボクシング協会代表 楠かつのり


追記:10月20日(土)に東京で第7回「詩の ボクシン グ」全国大会が開催されますが、ジャッジを担当する作家の関川夏央さんと話をしていて、関川さんが「詩のボクシング」を観に来る観客の数に驚いていまし た。 「文 芸関係のイベントでお金を払ってまで何百人もの人が来るということは非常に珍しい。成功しているということですね」とも言ってくれました。他の方からも同 じ ようなことを 何度か言われたことがあります。「詩の ボクシング」で 聞く声は他のものとは違い[対戦相手ではなく、自分との]勝負に挑む朗読ボクサーたちが独特の雰囲気を醸し出していて、そこがいい のでしょうね。





1試合目・チャンピオン ささりん





2試合目・チャンピオン マハット・ラリット・マヤ








煙を発した闘い ジューシ vs セリザワケイコ










  大会の詳細についてはチラシ表・裏をご覧下さい。

  チラシ表 チラシ裏

  高知県の情報誌「ほっとこうち」巻頭インタビュー掲載記 事!


  [ 出場8選手 ]

 セリザワケイコ  マハット・ラリット・マヤ

 冨士稜子  ささりん

 松永天馬  小笠原淳

 高瀬草ノ介  ジューシ



 主催:財団法人・高知市文化振興事業団




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