佐竹陣屋

概説 秦檍丸筆『佐竹候函館七居濱操練図』(市立函館図書館蔵)には、方形の土塁で囲まれた佐竹家陣屋が描かれている。また、『東蝦夷地より国後へ上陸地道中絵図』(市立函館図書館蔵)には、函館側から常盤橋と思われる橋を渡り枡形を抜け追分けへ至る道の途中、七重浜茶屋の道を挟んで北側に方形の佐竹陣屋が描かれている。[『道程(みちのり)ー上磯町史写真集ー』を参考にしました]
産業道路七重浜陸橋からコスモ石油タンク群を見る
その他の写真
  1. JR七重浜駅西方の稲荷社
訪問記[2003/08/30]上磯の郷土史研究家Oさんによると、近年まで七重浜駅の西側住宅地の中から稲荷社にかけて土塁が残っていたが現在は湮滅したそうだ。また、別の方の話では「もう少し桔梗野の方だろう」とも。佐竹・秋田藩の北方警備地域は現在の宗谷支庁一帯および留萌支庁の南端部だったようだが、この陣屋は蝦夷地上陸地で北方警備に関する初期訓練を行う目的で設置されたものだろうか。
所在地上磯郡上磯町七重浜2、3,6,7丁目一帯。産業道路とJR江差線・津軽海峡線が東西南北を縦断している。目印はコスモ石油タンク群。
参考書『道程(みちのり)ー上磯町史写真集ー』