三併堀

概説 うぐいす団地南西側の谷津頭にある池と道路南側の低地(鹿島鉄道鉾田線方向が低くなっている)を人工的に掘り切っている街道閉塞を目的とした堀・土塁と思われる。堀の両側に土塁が盛られるタイプで、堀・土塁ともに道を挟んで食い違いになっていることから、かつてはここに虎口構造があったものと想像できる。玉造城防衛のための施設と思われる。
南側土塁断面。右側は堀、さらに土塁がならぶ。
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訪問記[2004/08/23]私が茨城城郭会へ参加して間もなくの2000年10月20日のチャット会で街道閉塞土塁の話をしたことを、けむしさん、雅楽頭さんは覚えているでしょうか?地元にある江戸崎城周辺土塁群はとても珍しいという話の続きで、土塁群ではないが笠間城の近くにも街道を塞ぐ土塁があることをけむしさんが、玉造城の東側数キロにも土塁があることを雅楽頭さんが教えてくれました。雅楽頭さんの話に出た土塁が、この三併堀だったのです。
所在地行方郡玉造町。うぐいす団地の南西約300m。玉造から北浦町へ向かう道の両脇に土塁の断面が見える。
参考書『茨城県遺跡地図平成13年度版』