花畑城

概説 別称、方穂故城。新編常陸国誌に、「方穂故城は四塚にあり大約五十間、東鑑建久元年庚戌、片穂平五、同平六を載せ、又北畠分限帳に方穂刑部少輔を載す、蓋し此に居りしならむ。建武中興、高師冬本営を此に設く。後堀氏世々陣屋を置くと云う。」とあり、現在の花畑公園付近の中世遺構は戦国期のものとされている。又玉取には陣屋が置かれていたので、中新田には館跡遺構も見られる。[『方穂町史』より]
 室町の中頃に、小田氏の一族久保田氏の館として造られた。天正8(1580)年久保田内匠頭助英孝が下妻多賀谷氏に滅ばされる迄、小田氏の別邸として使われ、庭園には築山、泉水、花畑等があり、地方人は、「玉取の里」とか「お花畑」と呼んだといわれている。[『重要遺跡調査報告書II(城館跡)』より]
花畑近隣公園東側の土塁
その他の写真
訪問記[2003/01/13]この公園は新らしい住宅街の一画に開発の付帯施設として整備されたのだろう。東側の縁に沿って土塁がわずかに残る。北の端には折もある。
所在地つくば市花畑。花畑近隣公園。
参考書『方穂町史』、『重要遺跡調査報告書II(城館跡)』