霞ヶ浦航空隊の掩体壕(えんたいごう)

概説 航空隊本部などの施設は茨城大学で使用していましたが、平成7年に新築のため取り壊されました。しかし、中央格納庫は上郷の井関農機(株)に現存しています。また、零戦を空襲から守るための掩体壕は上郷の民家の庭に残っています。その他米軍の本格的空襲に対処するため、飛行場近辺に高射砲陣地が多数ありましたが、現在は実穀の台地にわずかに残っているだけです。[『身近な名所事典』(阿見町1997)より]
今も民家に残る掩体壕
訪問記[2007/03/26]昨年は別の場所を探したため見つからずすでに壊されてしまったかと心配していたがちゃんと保存されていた。先週見に行った百里の掩体壕は土塁で囲まれた無蓋掩体壕であったが、こちらはコンクリート製の有蓋掩体壕。奥行きが思った以上に短く驚いた。掩体壕の後ろに飛び出した部分があるので尾翼はそこに収まるのかも知れない。他の掩体壕を見たことがないので比較は出来ないがコンクリート節約のためだろうか。概説の井関農機(株)にあるという中央格納庫は未確認で、実穀の台地の高射砲陣地は現在確認作業中。
所在地阿見町阿見。県道203号線西郷交差点から南東へ約300m行った民家の敷地内。
参考書『身近な名所事典』(阿見町1997)